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妊娠出産子育て 基本調査・ フォローアップ調査

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妊娠出産子育て 基本調査・ フォローアップ調査
速報版
第1回 妊娠出産子育て
基本調査・フォローアップ調査(妊娠期∼2歳児期)
はじめてのペアレンティング研究会
調査検討委員会メンバー
妊娠期から子どもが2歳になるまでの
家族の成り立ちを探る
ワーキンググループメンバー
小林 登(委員長・ベネッセ次世代育成研究所所長、
菅原ますみ(お茶の水女子大学大学院教授)
東京大学名誉教授、国立小児病院名誉院長)
酒井 厚(山梨大学准教授)
大日向雅美(恵泉女学園大学大学院教授)
松本聡子(お茶の水女子大学リサーチフェロー)
榊原洋一(お茶の水女子大学大学院教授)
梅
菅原ますみ(お茶の水女子大学大学院教授)
高岡純子(ベネッセ次世代育成研究所主任研究員・調査事務局)
丸 光恵(東京医科歯科大学大学院教授)
田村徳子(ベネッセ次世代育成研究所研究員・調査事務局)
後藤憲子(ベネッセ次世代育成研究所主任研究員)
持田聖子(ベネッセ次世代育成研究所研究員・調査事務局)
高行(甲南女子大学准教授)
妊娠出産子育て基本調査既刊のご案内
「第1回妊娠出産子育て
基本調査報告書」
報告書・
速報版は
無料です
第1回
妊娠出産子育て
基本調査・
フォローアップ調査
妊娠期から2歳までの子どもを持つ夫婦を
対象に、
妊娠・出産・子育ての実態把握や、
子育て生活と夫婦のQOL(クオリティ・オ
ブ・ライフ)との関連性をとらえたアンケート
調査の報告書と速報版です。
「第1回妊娠出産子育て
基本調査・フォローアップ調査
(妊娠期∼0歳児期)/
報告書」
妊娠期∼2歳児期
(1歳児期)
「第1回妊娠出産子育て基本調査」で妊娠
期だったご家族とその後追加したご家族あ
わせて約300組を、毎年継続して追跡。親
になるプロセスと子育ての状況を探ったアン
ケート調査の報告書と速報版です。
上記の刊行物はすべてホームページからご覧いただけます。
http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/
ベ ネッセ次 世 代 育 成 研 究 所
第1回 妊娠出産子育て基本調査・フォローアップ調査(妊娠期∼2歳児期)速報版
(株)ベネッセコーポレーション ベネッセ次世代育成研究所
発行日:2011年4月30日 発行人:新井健一 編集人:後藤憲子 調査担当:高岡純子、田村徳子、持田聖子
デザイン:Concent, Inc. イラスト:papakaori
〒163-0411 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビルディング
TEL:03-5320-1229 FAX:03-5320-1257 *受付時間/10:00 17:00(土・日・祝日除く)
OTH006 この冊子は、再生紙を使用しています。 ©ベネッセ次世代育成研究所/無断転載を禁じます。
2011 年 4 月
本調査について
本調査は、はじめての子どもを持つ夫婦が、出産、子育てをどのように迎え、親として子育てにどのように取り組んでいくのか
はじめての子の妊娠がわかり、出産を迎え、はじめての子育てに取り組む乳幼児期、
を明らかにする目的で実施したものです。2006年度に妊娠後期から2歳までの子どもを持つ家族の実態を横断的に把握しま
家族にはさまざまな喜びやとまどいが生まれます。
した。2007年度より2006年度調査で妊娠後期だったご家族を、毎年、継続して追跡することで、親になるプロセスと子育て
子どもが成長していく中で、家族はどのように子育て環境を整え、
の状況を探るフォローアップ調査を実施しています。今回の速報版は、
フォローアップ調査のうち、妊娠期から子どもが2歳児後
子育て意識や子どもとのかかわりを育んでいくのでしょうか。
半になった時点までのご家族(妻・夫)288組のアンケートを分析したものです。
子どもが生まれる前の妊娠期から2歳児期まで、中断することなく継続して
毎年の調査にご協力いただいたご家族(妻・夫)288組の変化を通して、
横断調査
フォローアップ調査
はじめて子育てに臨む家族の成り立ちを探ります。
2006年11月
2007年
2008年
2009年
妊娠期
0歳
1歳
2歳
1歳
2歳
※ 2006年度の横断調査の詳細な分析は、
「第1回妊娠出産子育て基本調査」報告書として発刊
しています。
(2007年10月刊行)
速報版をHPからご覧いただけます。http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/
※フォローアップ調査の対象者は、2006年11月に実施した「第1回妊娠出産子育て基本調査」
の妊娠後期の回答者のうち、承諾を得た夫婦およびその後追加で調査に参加した夫婦288組。
※面接調査の対象者は、フォローアップ調査に参加した約40名。アンケート調査の内容について、
個別に詳細なヒアリングを行いました。
調査概要
●
1
調査テーマ
子どもの健やかな成長にとって、
家族の生活の良質さは
どのように関係するか?
4つのポイントから見ていきます
POINT
夫婦の妊娠期から育児期における家族のQOL*と子育て環境との関連性、生活の実態など
●
はじめての子どもを持つ親が、
妊娠期から子どもが2歳児に
なるまで、スムーズに
発達するのに影響するものは?
面接調査
0歳
親と子の
かかわりの変化
POINT
2
夫婦の相互
サポートの変化
調査と方法
フォローアップ調査
調査方法:郵送法(自記式アンケートを郵送により配布・回収)
対象者:第1子の妊娠期から2歳までのフォローアップ調査に同意し、
調査に中断することなく継続して参加した夫婦288組
調査時期:2006年から4年間(年1回調査/11月・6月の2グループ)
調査地域:全国
面接調査
実施時期
11月グループ
6月グループ
妊娠期妻・夫(288組)
2006年
2007年
0歳児期妻・夫(288組)
2007年
2008年
1歳児期妻・夫(288組)
2008年
2009年
2歳児期妻・夫(288組)
2009年
2010年
POINT
4
仕事と子育ての
状況の変化
POINT
3
相談先や地域の
サポート・
ネットワークの変化
対象者:フォローアップ調査に参加している妻・夫約40名
調査時期:2008年∼2010年7月∼8月
調査地域:東京・熊本
※東京の一部、熊本は、2009年以降、面接調査の内容をもとにした自記式アンケートを郵送により配布・回収
●
調査項目
家族をサポートするかたへ
日々の子育てにおいて、
うれしかったり、悩んでしまったりということが
はじめての妊娠・出産・子育てという家族にとっての大きなイベン
いろいろ起こります。
この調査では、
小さなお子さまをお持ちのご家族の
トの中で、家族はどうイベントを迎え、どのような変化をしていくので
かたが、親子や家族でのかかわりを育むとき、子育てで大切となる
しょうか。妊娠期から子どもが2歳児になる4年間を、同じご家族を
ポイントや起こりうる課題、その解決方法などを明らかにしてお伝え
毎年調査することで、どの時期に何を求めているのか、どのような家
*WHO(国際連合世界保健機関)QOLについて
したいと思っています。
族が課題に直面しやすいのかが少しずつわかってきました。ぜひ、
QOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)とは、人々が感じている自分自身の生活の良質さのことです。
『WHO QOL26』は、国際連合世界保健機関(WHO)が定義する 健
康 (身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること)の概念に沿って作成されました。今回の調査で使用したWHO開発の『WHO QOL26』質問項目は、出版元、株式会社
金子書房の許可を得て使用しました。
ぜひ、調査結果をお読みいただき、日々の子育てのヒントにして
調査結果をご覧いただき、家族をサポートする活動のご参考にして
いただければ、心よりうれしく存じます。
いただければ幸いです。
家庭での養育機能、夫婦の相互サポート、夫婦の愛情関係、親と子のQOL*、子育てのストレス、ワークライフバランス、
子どもの行動の特徴、子どもの発達、子どもの生活時間(日誌形式)
2
ご家族のかたへ
3
1 親と子のかかわりの変化
Q あなたのご家庭の様子についておうかがいします。
る12項目について、経験の有
無とそのイライラ度を聞いた結
図1-3
どのような関係を育んでいくのでしょうか。0歳児期、1歳児期、2歳児期での変化を追いつつ、
■ 0歳児期 経験率
0歳児期 イライラ度
(妻)
親子のかかわりと妻と夫の子育て意識の違いや移り変わりをみていきます。
1歳で子育て生活で
直面する経験と
ストレスが一気に増え、
2歳でも減らない。
子育て生活でストレスになりう
※経験率は「経験したことがある」
と答えた割合
※イライラ度は「経験したことがある」
と答えた人で「非常に+ややイライラする」
と答えた割合を示す
家族にはじめての子が誕生し、乳幼児期を過ごす中で、家族は何を経験し、
POINT 1
子育て生活での経験とストレスの変化
POINT
■ 1歳児期 経験率
1歳児期 イライラ度
■ 2歳児期 経験率
2歳児期 イライラ度
果です。乳幼児期を通して経験
する割合が高いのは、
「おもちゃ
38.2
36.5 37.5
29.9
20.8
20.1
17.0
55.9
35.9
75.3
76.4
75.0
81.6
86.8
84.0
64.9
67.0
52.1
54.9
45.1
42.0
47.6
44.4
55.2
30.6
33.3
28.5
40.9
39.6
が悪く、家事や育児がしづらい」
「自分のための時間を確保する
40.3 41.7
33.4
38.0
36.2
33.0
21.9
36.5
29.7
18.0
9.5
7.8
21.3 21.1
27.7
19.3
14.9 13.6
2
夫婦 人で過ごすスペースを
確保するのが難しい
1
夫婦 人のための時間を
確保するのが難しい
自分 人で過ごすスペースを
確保するのが難しい
自分のための時間を
確保するのが難しい
家の中に子どもが遊べる
スペースがあまりなくて苦労する
住居の間取りの使い勝手が悪く、
家事や育児がしづらい
**
大勢の人がいるような公共の
場所で、子どもの扱いに困る
夜泣きがひどい
3.2
子どもに遊んでとせがまれる
2.9
66.7
71.2
70.1
59.0
60.4
47.8
34.1
21.7
子どもを預かってくれる人を
見つけるのが難しい
説明は2歳児期では2割弱か
ら3割の親が行っています。
39.3
21.0
子どもに文句や不平を言われ
たり、駄々をこねられたりする
います。決まりごと
(ルール)の
7.6
あなたがおもちゃや散らかって
いるものを片付け続けている
決めた決まりごと︵ルール︶に
ついて、なぜそのように
しなければならないかという
理由を、○○ちゃんに説明する
*
*
○○ちゃんの意見・要望を
考慮して、決まりごと︵ルール︶を
つくるようにしている **
○○ちゃんの要求を
﹁∼してほしいのね﹂など
言葉で表して話しかけている
○○ちゃんに﹁遊ぼうよ﹂など
声をかけながらおもちゃを
差し出して、遊びに誘っている
○○ちゃんを傷つけるような
言動をした場合、私は素直に
○○ちゃんに﹁ごめんね﹂と言える
○○ちゃんといろいろなことを
話すのを喜んでいる
○○ちゃんに温かく
やさしい声で話しかけている
*1歳児期に加えた項目 **2歳児期に加えた項目
21.7
して話しかけている」の項目で、
24.6
36.8
「
『ごめんね』と言える」
「遊びに
「あてはまる」の割合が減って
42.9
39.0
44.9
52.2
ことを話すのを喜んでいる」や
誘っている」
「要求を言葉で表
4
86.8
目、2歳児期に加えた2項目を
で話しかけている」
「いろいろな
26.7
25.3
25.0
る」
「住居の間取りの使い勝手
期で増え、2歳児期でも引き続
があがると
「温かくやさしい声
36.1
かっているものを片付け続けて
いる」
「 子どもに文句や不平を
51.0
53.5
38.9
合が高いのは「おもちゃや散ら
37.5
41.7
高くなっています。図1-3をみ
ると、妻の場合、イライラする割
き高い傾向がうかがえます。
表示しています。子どもの年齢
47.9
47.6
3項目と1歳児期に加えた2項
て全体的にイライラする割合が
のが難しい」の項目で、1歳児
73.3
73.3
(%)
ら2歳児期で変化のみられた
■ 2歳児期 経験率
2歳児期 イライラ度
(%)
71.5
65.3
■ 1歳児期 経験率
1歳児期 イライラ度
44.4
55.2
68.4
62.2
57.3
61.5
■ 2歳児期 妻
■ 2歳児期 夫
47.9
44.8
58.0
62.5
64.2 64.9
61.5
57.6
52.1
■ 1歳児期 妻
■ 1歳児期 夫
26.4
68.1
■ 0歳児期 妻
■ 0歳児期 夫
43.1
78.5
の15項目のうち、0歳児期か
81.9
82.3
77.4
(夫)
78.1
78.5
84.0
※「あてはまる」の割合
イライラする割合をみると、乳
幼児期を通して、妻が夫に比べ
共の場所で、子どもの扱いに困
■ 0歳児期 経験率
0歳児期 イライラ度
子どもとのかかわりについて
図1-2
2
えています。
言われたり、駄々をこねられたり
65.6
あなたは○○ちゃんの子育てについて、
どのように考えたり、行動したりしていますか。
2
図1-4
27.4
30.6
29.5
Q
親からの積極的な
言葉がけや遊びへの
誘いは、子どもの
成長に従って減る。
から1歳児期にかけて大きく増
15.9
する」
「大勢の人がいるような公
34.0
30.2
養育行動の変化
18.5
夫婦 人で過ごすスペースを
確保するのが難しい
**2歳児期に加えた項目
夫婦 人のための時間を
確保するのが難しい
どが多くなっています。
うな公共の場所で、子どもの扱
いに困る」の項目で、0歳児期
20.8
自分 人で過ごすスペースを
確保するのが難しい
「ほめたり叱ったりの加減」な
自分のための時間を
確保するのが難しい
○○ちゃんの友だちとの
6 位 かかわり方が気になる** 24.0
表にあるように、
「食事のマナー」
18.0
23.9
1
平を言われたり、駄々をこねら
れたりする」
「子どもに遊んでと
せがまれる」
「大勢の人がいるよ
26.4
41.2
家の中に子どもが遊べる
スペースがあまりなくて苦労する
27.1
39.6
住居の間取りの使い勝手が悪く、
家事や育児がしづらい
○○ちゃんの性質や
5 位 性格が気になる
遅れ」について、2歳児期では
大勢の人がいるような公共の
場所で、子どもの扱いに困る
ニング」
「性質や性格」
「言葉の
31.9
夜泣きがひどい
食事の好き嫌いが
4 位 激しい**
41.4
9.9
子どもに遊んでとせがまれる
安全な外遊びの
場所がない
テレビやビデオの
見せ方がわからない
体重が増えない
○○ちゃんの性質や
性格が気になる
おもちゃや絵本の
与え方がわからない
アレルギー
︵アトピーや
ぜんそくなど︶の
ことで困っている
言葉の遅れが心配だ
トイレトレーニングの
時期 ・ やり方が
わからない
生活リズムが
規則的にならない
加減がわからない**
く、1歳児期では「トイレトレー
子どもを預かってくれる人を
見つけるのが難しい
35.1
齢があがると経験する割合が高
くなるのは、
「子どもに文句や不
44.3 45.2
31.7
27.1
則的にならない」がもっとも多
ほめたり、叱ったりする
3 位 ときの、ちょうどいい
22.8
13.5
子どもに文句や不平を言われ
たり、駄々をこねられたりする
2.1
12.5
12.2
9.0 8.3
4.9 4.2
28.6
歳児期では「生活リズムが規
あなたがおもちゃや散らかって
いるものを片付け続けている
7.3
11.5
8.7
11.8 11.5 13.9 12.2 13.2
9.0
6.3
35.8
長に従って変化しています。0
53.2
69.1
71.9
18.8
17.0
児期まで比べると、子どもの成
40.4
38.2
19.4
19.1
15.6
トイレトレーニングの
2 位 時期・やり方が
わからない
45.8
33.3
32.3
28.8 27.1
28.5
36.1
34.2
52.1
1∼2歳で多い
35.8
38.5
45.8
58.7
53.1
31.6
30.6
(%)
子育ての悩みとしてあげら
れた項目を0歳児期から2歳
が難しい」でした。子どもの年
96.2
98.3
0歳で多い
子どもの食事のマナー
1 位(遊び食べなど)が
気になる**
48.9
2人のための時間を確保するの
69.0
63.6
61.4
46.8
続けている」
「自分のための時間
を確保するのが難しい」
「夫婦
60.6 66.4
59.1 57.0
70.1
54.2
53.5
■ 0歳児期 妻 ■ 1歳児期 妻 ■ 2歳児期 妻
(%)
62.9
94.4
上位6位(2歳児期 妻)
62.5
45.1
※複数回答
図1-1 54.2
80.7
41.3
現在、○○ちゃんのことで
悩んでいることはありますか。
0歳で「生活リズム」、
1∼2歳で
「トイレトレーニング」
「性質・性格が
気になる」が多くなる。
97.6
99.3
94.8
92.4
94.4
子育ての悩みの変化
Q
92.7
97.2
や散らかっているものを片付け
(%)
2
5
Q
養育意識の変化
Q
○○ちゃんとのことについておうかがいします。
愛着
図1-5
■ 0歳児期 妻 ■ 1歳児期 妻 ■ 2歳児期 妻 ■ 1歳児期 夫 ■ 2歳児期 夫
※「あてはまる」の割合
※0歳児期は妻265人のみ
(%)
89.8
87.2
84.7
私に抱っこされたり
かわいがられたりすることを
喜び、そうしてほしがる
67.7
70.5
親子の愛着関係は
子どもの年齢による
変化は少なく、
妻のほうが夫より高い。
年齢を追うごとに
楽しさが減り、負担感、
不安感が増える。
成長感は、妻は下がり、
夫は上がる。
○○ちゃんの子育てについて、
あてはまる番号1つに○をつけてください。
図1-7
■ あてはまる ■ ややあてはまる
(妻)
(%)
43.8
0歳児期
子育てが楽しいと
心から思う
2歳児期
「子育てのためにいつも時間
に追われていて苦しい」
「子ども
について聞いた結果です。子ど
ほぼ一定しています。また、
「こ
14.9
14.6
12.2
0歳児期
親としてそれなりに
うまくやれていると思う
1歳児期
2歳児期
のことでどうしたらよいかわか
50.0
49.0
らなくなることがある」が増えて
います。とくに時間に追われて
39.9
の子は誰よりも私になついてい
67.9
66.0
67.0
私のひざの上や胸の中で
くつろぐのが好きである
ると思う」
「この子は誰よりも私
のことが好きだと思う」では、妻
49.7
49.3
のほうが夫より40ポイント前後
この子は誰よりも
私になついていると思う
いがられたりすることを喜び、そ
うしてほしがる」や「私のひざの
上や胸の中でくつろぐのが好き
19.8
20.5
10ポイント以上高くなっていま
す。
のほうで増えています。また、1
歳児期から2歳児期にかけて、
「親としてそれなりにうまくやれ
子どものことで
どうしたらよいか
わからなくなる
ことがある
0歳児期
1歳児期
2歳児期
7.6
9.7
10.8
28.8
31.3
38.2
ていると思う」といった成長感
は、妻は減り、夫は増える傾向
がみられました。
図1-8
■ あてはまる ■ ややあてはまる
(%)
49.7
0歳児期
子育てが楽しいと
心から思う
図1-6
■ 0歳児期 妻 ■ 1歳児期 妻 ■ 2歳児期 妻 ■ 1歳児期 夫 ■ 2歳児期 夫
※「あてはまる」の割合
※0歳児期は妻265人のみ
(%)
9.5
ルールや判断、後追い
の行動は子どもの
年齢により変化する。
38.9
る1項目について聞いた結果
ルール
21.9
です。ルールや判断に関して
29.2
子育てのために
いつでも時間に
追われていて苦しい
は、
子どもの年齢があがると
「あ
4.2
てはまる」の割合が増え、後追
22.2
33.0
いに関しては減る傾向が強く
22.2
なっていました。
27.4
1歳児期
2歳児期
ルールに関する2項目、判断
に関する3項目、後追いに関す
28.1
0歳児期
親としてそれなりに
うまくやれていると思う
子どものことで
どうしたらよいか
わからなくなる
ことがある
35.8
35.8
35.8
1歳児期
2歳児期
ルール、判断、後追い
してほしいことがあるとき
私に「待っててね」
と言われると、
しばらく
待つことができる
よいかわからなくなる意識は妻
(夫)
20.8
21.2
私が「だめ」
と言ったり
叱ったりすると、
少なくともその時は
言うことをきく
いる、子どものことでどうしたら
減少傾向に
29.9
28.1
31.3
である」では、妻のほうが夫より
58.1
55.6
62.5
この子は誰よりも
私のことが好きだと思う
子育てのために
いつでも時間に
追われていて苦しい
5.9
1歳児期
9.4
2歳児期
11.1
0歳児期
高く、
「私に抱っこされたりかわ
58.9
58.7
60.4
結果です。妻・夫とも、子ども
が楽しいと心から思う」は減り、
39.6
41.0
親子の愛着に関する4項目
もの年齢にかかわらず、数値は
子育て意識に関して聞いた
が成長するにつれて、
「子育て
34.7
31.6
26.0
1歳児期
POINT 1
愛着関係の構築
45.8
41.7
21.5
17.4
15.3
38.5
40.3
51.7
増加傾向に
2.4
12.5
1歳児期 2.8
14.2
2歳児期
14.6
2.4
0歳児期
0歳児期 3.5
1歳児期 3.5
2歳児期 3.8
19.8
22.6
25.0
また、ルールの項目をみると、
34.3
初めての場所でも、
慣れれば私から離れて
遊ぶことができ、何か
困ったことがあると私を
頼りにして戻ってくる
判断
危なそうに見えたり
怖そうに見えたりすると、
私の表情を見て
どうしたらよいかを
判断する
調査検討委員会より
17.0
こんなサポートが助かる
はじめに、図1-3、4をみると、妻・夫ともに「子ど
32.6
42.7
18.1
24.0
46.8
67.7
64.9
41.3
41.3
後追い
29.5
21.5
18.8
15.3
ると子どもは年齢を追うごとにルールや判断などで
もに遊んでとせがまれる」ことへのストレスが低く、 「あてはまる」の割合が増えています。図1-7、8
53.2
私の姿が見えなく
なると、泣いたり
後追いしたりする
て少ない傾向にありました。
30.2
35.1
遊んでいるとき、
時々私を呼んだり、
私のところに
戻ってきたりする
6
妻と夫の差が他の項目に比べ
56.3
54.9
図1-7、8の「子育てが楽しいと心から思う」でも、
の「親としてそれなりにうまくやれていると思う」は、
0歳児期で「あてはまる+ややあてはまる」の割合
子どもの年齢が上がるごとに妻は減少、夫は増加
が8割前後であることから、日々の子育てが大変で
の傾向です。妻は子どもと距離が近いからこそ日々
ありつつも子育てを楽しんでいる状況を押さえたい
の子どもの成長が見えにくく、親として成長感が感
と思います。その中で、図1-3、4で妻と夫のイライ
じにくい状態にあり、夫は少し離れているからこそ
ラする割合が同じパターンでみられますが、妻が高
子どもの成長が見え、親として成長感を感じるのか
くなっています。これは子どもと接する時間が夫よ
もしれません。夫婦や子育てサポートで、長い目で
り長いことが関係すると思われます。また「子どもに
子どもの成長に気付く機会を作ると、あらためて子
文句や不平を言われたり駄々をこねられたりする」
育てを前向きに捉えるきっかけになるのではないで
など日々の子育てストレスが高い一方、図1-6をみ
しょうか。
7
夫婦関係の変化
POINT
はじめての子育てに対して、親はさまざまな試みを重ねながら取り組んでいきます。
妊娠期から2歳児期を通して、妻と夫は日々の生活をどのように互いに調整し、互いの精神的な
Q
あなたと配偶者の方とのことについて
おうかがいします。
係を聞いた結果について、妊
図2-6
娠期から2歳児期までをみたも
結婚生活、愛情関係
家事・育児分担の助け合い
のです。図2-5をみると、結婚
私と配偶者は幸せな結婚生活を送っていると思う 妻
私と配偶者は幸せな結婚生活を送っていると思う 夫
配偶者といると本当に愛していると実感する 妻
配偶者といると本当に愛していると実感する 夫
Q
次のようなことについて、
あなたはどのくらいなさっていますか。
炊事(食事の用意・片付け)
図2-1
(%)
(妻)
2.4
4.9
1.4
6.6
1.7
3.5
92.0
0歳児期
1歳児期
91.3
2歳児期
94.1
0.3
0.3
0.3
0.3
0.0
0.7
として「炊事」
、育児として「○
○ちゃんと遊ぶ」を示していま
■ ほとんど毎日する ■ 週に3∼5回する ■ 週に1∼2回する ■ ほとんどしない ■ 無答不明
(%)
(夫)
0歳児期
12.2
35.8
0.7
36.8
2歳児期
12.8
11.5
17.0
35.1
14.6
1.0
34.0
34.0
1.0
38.9
図2-3
1.0
0歳児期
99.0
1歳児期
96.2
2歳児期
95.5
3.1
0.7
2.4
2.1
0.3
53.8
22.2
0.3
23.3
2.1
1歳児期
42.4
27.4
0.0
28.1
0.7
2歳児期
38.5
25.7
子どもが成長するに
つれて減少傾向に
8
34.0
図2-6をみると、夫婦での家
42.4
35.4
41.0
36.8
事・育児分担は、妻のほうが夫
39.6
より夫婦で分担していると感じ
る割合が高くなっています。
34.0
33.3
29.9
29.5
図2-7をみると、
「配偶者の
妊娠期
0歳児期
1歳児期
2歳児期
妊娠期
0歳児期
1歳児期
2歳児期
ぶ」を「ほとんど毎日する」と回
答した人は9割以上でした。図
合、
「炊事」は「ほとんどしない」
人が3割を超えています。また、
て、
「ほとんど毎日する」の割合
比べて配偶者からの評価のほ
図2-7
図2-8
うが20ポイントほど高くなって
配偶者の悩みや不満に耳を傾ける
配偶者の仕事や家事をねぎらう
います。
(配偶者評価)
夫は、私の悩みや不満によく耳を傾けてくれる
(配偶者評価)
妻は、私の悩みや不満によく耳を傾けてくれる
私は、夫の悩みや不満によく耳を傾けている
私は、妻の悩みや不満によく耳を傾けている
(配偶者評価)
夫は、私の仕事、家事、子育てをよくねぎらってくれる
(配偶者評価)
妻は、私の仕事、家事、子育てをよくねぎらってくれる
私は、夫の仕事、家事、子育てをよくねぎらっている
私は、妻の仕事、家事、子育てをよくねぎらっている
図2-8をみると、
「配偶者の
42.4 %、2歳児期38.5 %と減
り、子どもが成長するにつれて
遊ぶ頻度が少なくなる様子がう
「あてはまる」と答える割合に
(%)
61.1
配偶者評価の
ほうが高い
56.3
63.9
56.9
54.9
44.1
46.5
42.0
36.8
41.3
38.2
41.0
妊娠期
0歳児期
36.1
36.5
25.0
1歳児期
34.0
34.0
26.0
22.2
減っていました。
41.7
37.2
29.2
と答える割合が20ポイント以上
44.4
50.7
42.7
(%)
て配偶者評価で「夫は、私をね
ぎらってくれる」に「あてはまる」
48.6
47.9
53.1
妻から夫への
評価のほうが
大きく減っていく
仕事や家事をねぎらう」につい
て、妊娠期から2歳児期にかけ
22.9
22.2
2歳児期
30.2
妊娠期
0歳児期
1歳児期
2歳児期
0.0
0.0
(%)
0歳児期
48.6
情は変化しているということか
もしれません。
の場合、子どもの年齢にかかわ
0.0
0.0
■ ほとんど毎日する ■ 週に3∼5回する ■ 週に1∼2回する ■ ほとんどしない ■ 無答不明
(夫)
51.7
52.1
妻は夫より、夫婦で
家事育児分担を
していると感じている
らず、
「炊事」
「○○ちゃんと遊
調査検討委員会より
図2-4
55.2
45.5
0.0
0.0
0.0
55.2
54.2
■ ほとんど毎日する ■ 週に3∼5回する ■ 週に1∼2回する ■ ほとんどしない ■ 無答不明
(%)
傾向にあります。妻の場合、家
62.2
結婚生活への評価より、
妻の夫への愛情関係の
割合は減っていく
大きく減り、そのまま減り続ける
族としては幸せだが、夫への愛
61.1
37.8
(妻)
愛情は「あてはまる」の割合が
悩みや不満に耳を傾けている」
かがえます。
○○ちゃんと遊ぶ
少ないのですが、妻から夫への
について、妻・夫ともに自分が
は0歳児期53.8 %、1歳児期
1歳児期
生活への評価は妻と夫の差は
す。図2-1、図2-3をみると、妻
「 ○ ○ちゃんと遊ぶ 」につい
14.6
(%)
64.9
74.3
みについてたずねた中で、家事
2-2、図2-4をみると、夫の場
図2-2
(%)
63.9
妻・夫の家事と育児の取り組
■ ほとんど毎日する ■ 週に3∼5回する ■ 週に1∼2回する ■ ほとんどしない ■ 無答不明
私と配偶者は、子育てや家事などの分担に関して
お互いに助け合っている 妻
私と配偶者は、子育てや家事などの分担に関して
お互いに助け合っている 夫
妊娠期から0歳児期にかけて
79.5
79.2
74.3
妻・夫ともに家事を
行う頻度は変化
しない。夫が子どもと
遊ぶ頻度は、子どもが
成長するにつれて減る。
妻・夫に、自分と配偶者の関
図2-5
支えとなっているのでしょうか。ここでは、夫婦の相互サポートの変化についてみていきます。
家事・育児の分担
※「あてはまる」の割合
POINT 2
2 夫婦の相互サポートの変化
妻の夫への愛情と
ねぎらいへの評価が
減り続ける。
1.0
こんなサポートが助かる
図2-1∼4より妊娠期から2歳児にかけて妻が
れ、早く帰ることが難しくなるのかもしれません。
家事・育児を圧倒的に担う実態が明らかになりまし
図2-7∼8では、妊娠期から2歳児期にかけて
た。家事は、夫が子どもの誕生や成長をきっかけに
「悩みや不満に耳を傾ける」や「仕事や家事をね
新たに担うことが少なく、妻が専ら担う状態にあるよ
ぎらう」で配偶者評価より自己評価が低いのが気
うです。一方、育児は夫も担う傾向にありますが、
になりました。はじめての子育てに取り組む中で、
図2-4をみると子どもの年齢が上がるとかかわる頻
妻も夫も日々戸惑い、不安を感じます。そのとき、夫
度が減少しています。14、15ページでも紹介しま
婦の関係において相手の悩みや不満に耳を傾け
すが、夫の就労時間と子どもとのかかわりには関連
たりねぎらったりすることに、配偶者評価と同じくら
がみられます。2歳児期ともなると、0歳児期と違
い自己評価を保てることも日々の子育てを支える基
い、夫の職場でも乳幼児がいる家庭への理解が薄
盤として大切に思います。
9
相談先や地域のサポート・
3 ネットワークの変化
POINT
(妊娠・出産、
)子育てに関する情報を 得るために、
利用したことがあるものは何ですか。
Q
※妻のデータ ※複数回答 ※13項目のうち10項目を表示
図3-4
(%)
95.1
サポートを受けているのでしょうか。また、子育てについての情報を、
どこから得ているのでしょうか。
相談先や情報源、子育てプログラム、地域の人とのかかわりをみていきます。
いのは「雑誌」と
「インターネッ
88.9
86.1
85.1
インターネット
84.7
85.1
84.4
相談先の変化
Q
○○ちゃんの(妊娠・出産、
)子育てについて、
相談したり話し合ったりしたことがある人は誰ですか。
家族や身近な人
図3-1
図3-1、図3-2は家族や身
(%)
(妻)
■ いつも相談している ■ 時々相談している
(%)
(夫)
54.5 47.2
51.7 52.8 62.5 60.4
56.3
49.3
77.1 75.0
近な人への相談についてまとめ
79.2
26.4
25.7
書籍・雑誌
別冊(ムック)
0歳児期から2歳児期まで
67.4
の子育て期では、
「雑誌」や「イ
56.3
55.9
58.0
テレビ・ラジオ
54.9
53.8
29.5
29.5
26.0 26.0
22.2
40.6
35.8
28.5
25.3
26.0
45.5
46.5
47.9
45.8
23.3
5.6 4.5 3.8 4.5
0 1 2
0 1 2
0 1 2
配偶者
あなたの
友人・知人
歳児期
歳児期
歳児期
妊娠期
あなたの親
歳児期
歳児期
歳児期
妊娠期
0 1 2
0 1 2
配偶者
歳児期
歳児期
歳児期
妊娠期
歳児期
歳児期
歳児期
妊娠期
歳児期
歳児期
歳児期
妊娠期
歳児期
歳児期
歳児期
妊娠期
0 1 2
4.2 2.8 2.8
1.0
あなたの親
あなたの
友人・知人
身近な人に加えて、妊娠期には
医師・看護師・助産師、0歳児
33.3
32.3
新聞
28.5
ポートへの相談についてまとめ
たものです。妻の場合、家族や
も相談しています。2歳児期に
中でふれるものから情報を得
25.0
店員・店頭
携帯サイト・
配信サービス
20.8
23.3
35.1
29.9
31.3
30.2
28.5
28.1
通信教材の
親向けの冊子
期には保健師・子育てサービス
窓口の人など行政サービスに
などを読むなど、日々の生活の
る様子がうかがえます。
減っていきます。
図3-3は 専 門 性 のあるサ
や
「携帯サイト・配信サービス」
、
「通信教材の親向けの冊子」
がるにつれて、相談する頻度が
42.7
ンターネット」に加え、
「テレビ・
ラジオ」の利用が増え、
「新聞」
した。また、子どもの年齢があ
40.6
35.8
32.3
ため、
「書籍・雑誌別冊(ムッ
います。
64.2
するのは圧倒的に「配偶者」で
47.9
長に応じた育児用品が必要な
が他の年齢に比べて多くなって
知人」に相談する頻度が高く
68.8 66.3
妊娠期や0歳児期では、成
信販売カタログ」
「店員・店頭」
70.1
なっています。一方、夫が相談
77.8 77.8
81.9
メーカーカタログ・通信販売カタログ
たものです。妻の場合、妊娠期
「あなたの親」
「あなたの友人・
83.7
ト」でした。
ク)
」や「メーカーカタログ・通
から2歳児期を通して
「配偶者」
20.1 20.1
18.8 19.8
85.1
79.9
図3-2
■ いつも相談している ■ 時々相談している
19.4 13.9
夫は、配偶者以外の
子育ての相談相手が
少ない。妻は相談先が
多く、1年ごとに細かく
変わる。
妊娠期から2歳児期になる
まで、妊娠・出産や子育て期の
情報源の変化をみると、常に多
93.4
雑誌
常に多いのは「雑誌」
と
「インターネット」。
妊娠・出産、子育てに
関する情報源も
1年ごとに細かく変わる。
POINT 3
妊娠・出産、子育てと家族が大きな変化をとげる中、妻と夫は身近な人や地域の人などとどのようにかかわり、
妊娠・出産、子育てに関する情報源の変化
17.0
ビデオ・DVD
17.4
15.3
13.2
なるにしたがって、
「保育士・幼
稚園教諭」への相談が増えて
います。
専門性のあるサポート
※「いつも+時々相談している」の割合
図3-3
妊娠期
0歳児期
1歳児期
2歳児期
■ 妻 ■ 夫
54.5
(%)
妊娠期が多い
46.2
2歳児期が多い
0歳児期が多い
30.9
27.1
26.8
22.6
17.7
19.1
15.6
15.3
12.9
10.7
10.4
6.6 7.0
8.3
3.1
1
歳児期
0
歳児期
市区町村・民間の
子育てサービス
窓口の人
6.3
歳児期
2
3.8
2.4
妊娠期
1
歳児期
0
歳児期
2
歳児期
保健師
0.6
妊娠期
1
5.2 4.5
0.6 1.4 1.0 0.0
1.3
歳児期
0
歳児期
○○ちゃんの
産婦人科・小児科の
看護師・助産師
歳児期
2
8.3
4.9
1.3 2.1 1.0
妊娠期
1
2.0
歳児期
10
0
歳児期
○○ちゃんの
産婦人科・
小児科の医師
歳児期
2
妊娠期
1
歳児期
歳児期
歳児期
妊娠期
0
5.9
7.0 7.9
5.6 4.5
3.5
2
保育士・
幼稚園教諭
11
子育てサポートプログラムへの参加
Q
地域での子どもを通じたつきあいの変化
地域や民間の団体が主催している子育てに関する
プログラムに参加されたことがありますか。
具体的にどのようなところでしょうか。
子育てプログラムへ参加したことがある
1歳児期
(妻)
2歳児期
57.3
(夫)
59.4
1歳児期
2歳児期
24.3
27.8
※サンプル数は288人全員 ※複数回答
1歳児期から2歳児期の子
■ 1歳児期 妻 ■ 2歳児期 妻 ■ 1歳児期 夫 ■ 2歳児期 夫
育てプログラムへの参加をみ
図3-5
参加したプログラムの主催者
(%)
34.4
33.7
行政主催
でした。図3-5をみると、妻の
場合、行政と児童館の主催に
○○ちゃんのことを気にかけて、声をかけてくれる人
けて、地域での子どもを通じた
図3-8
つきあいは子どもの成長にとも
(妻)
■ 3人以上いる ■ 2人くらいはいる ■ 1人はいる ■ 1人もいない ■ 無答不明 (%)
児期になると幼稚園や保育所
47.6
0歳児期
21.5
15.3
15.6
0.0
した。夫の場合、行政主催の
18.8
59.4
2歳児期
13.2
14.2
18.8
9.0
12.5
0.0
0.3
主催については、1割に満た
ない状況でした。
5.6
11.8
○ちゃんのことを気にかけて、
声をかけてくれる人」は、0歳
夫ともに人数が増える傾向が
(夫)
■ 3人以上いる ■ 2人くらいはいる ■ 1人はいる ■ 1人もいない ■ 無答不明 (%)
みられます。ここには載せてい
ませんが、
「子ども同士を遊ば
29.5
0歳児期
17.7
2.8
30.6
19.4
34.7
1歳児期
17.4
0.7
27.1
20.1
36.8
2歳児期
19.4
22.2
20.1
1.4
せながら、立ち話をする程度の
人」
「 ○○ちゃんがいけないこ
とをしたら叱ってくれる人」
「○
○ちゃんを預けられる人」も同
様に、0歳児期、1歳児期、2
歳児期と増えていく傾向がみ
2割弱みられるものの、他の
5.9
図3-8、図3-9をみると、
「○
児期から2歳児期にかけて妻・
図3-9
子育てプログラムへの参加は
3.8
が夫に比べて人数が多い様子
がみてとれます。
53.8
1歳児期
主催が増える傾向がみられま
28.1
26.7
ない、
どのように変化しているで
しょうか。全体的に、妻のほう
とがあると答えています。2歳
19.4
幼稚園主催
ると、妻は6割弱、夫は3割弱
は3割前後の人が参加したこ
16.7
児童館主催
0歳児期から2歳児期にか
1歳児期∼2歳児期の
子育てプログラムへの
参加は妻が6割弱、
夫が3割弱。行政、
児童館主催が多い。
(%)
地域の中で、子どもを通じた
おつきあいについておうかがいします。
POINT 3
表3-1
Q
「声をかけてくれる人」
の数は増え、
「悩みを
相談できる人」の数は
変わらない。
られました。一方、図3-10、図
子育ての悩みを相談できる人
3-11をみると、
「子育ての悩み
図3-10
を相談できる人」については、
(妻)
■ 3人以上いる ■ 2人くらいはいる ■ 1人はいる ■ 1人もいない ■ 無答不明 (%)
人数に変化がみられませんで
した。
0.3
3.8
46.2
0歳児期
20.8
14.6
18.4
0.0
地域の中で、妻の場合、子ど
もを通じたネットワークは少し
17.4
保育所主催
19.4
3.5
3.5
子育てプログラムへの
参加は、妻の場合は
友人たちの支えへの
満足、夫の場合は
子育ての楽しさと
関係する。
図3-6
友人たちの支えに満足していますか(2歳児期 妻)
■ 非常に満足 ■ 満足 ■ どちらでもない ■ 不満 ■ まったく不満 ■ 無答不明
子育てに関する
プログラムへの参加
3.5
参加したことが
ある(171人)
17.0
52.6
25.7
(%)
8.7
46.1
40.0
ムに参加した人とそうでない人
0.0
1.2
とを比べたところ、妻の場合、図
0.0
1.7
ていますか」で「非常に満足+
3.5
参加したことが
ない(115人)
2歳児期で、子育てプログラ
44.8
2歳児期
45.8
17.4
21.2
19.1
12.8
18.4
0.3
19.8
0.3
ずつ広がっていますが、悩みを
相談できるような深いつき合い
のネットワークは変わらない様
子がうかがえます。一方、夫の
図3-11
場合、全体的に地域でのネット
(夫)
■ 3人以上いる ■ 2人くらいはいる ■ 1人はいる ■ 1人もいない ■ 無答不明 (%)
ワークの広がりがやや弱いよう
です。
0歳児期
13.9
1歳児期
9.7
2歳児期
8.7
13.9
19.4
14.6
19.8
49.7
2.8
18.8
50.7
1.4
22.2
53.1
1.4
3-6「友人たちの支えに満足し
満足」の割合は、参加したこと
がある人は 69.6 %、ない人は
調査検討委員会より
こんなサポートが助かる
54.8 %と約15ポイント差でし
図3-7
た。子育てプログラムへの参加
子育てが楽しいと心から思う(2歳児期 夫)
は妻の友人ネットワークを広げ
■ あてはまる ■ ややあてはまる ■ どちらともいえない ■ あまりあてはまらない ■ あてはまらない ■ 無答不明
子育てに関する
プログラムへの参加
参加したことが
ある(80人)
41.3
42.5
0.0
13.8
(%)
2.5
0.0
2.4
参加したことが
ない(207人)
33.3
41.5
20.8
0.5
1.4
る機会にもなると思われます。
夫の場合、図3-7「子育てが
楽しいと心から思う」で「あて
はまる」割合は、参加したこと
がある人は41.3 %、ない人は
33.3 %でした。子育てプログラ
ムへの参加は、
夫の子育ての楽
しさを育むのかもしれません。
12
1歳児期
全体的に、子育てについて相談する人の広がり
いは妻に対しての頻度が高い状態で、専門性のあ
では、妻と夫の差が大きく開いています。妻の場合、
るサポートではとくに少ない傾向にあります。子育て
図3-1をみると妊娠期に家族や身近な人に相談す
サポートプログラムは地域差もあると思いますが、参
る割合が高く、関係も維持される傾向にあります。
加できる頻度が限られてしまうことからも受けにくく
図3-3でも年齢ごとに変化して専門性のあるサポー
なっているのでしょう。ただ、図3-8では地域での子
トに相談をしている様子がうかがえますが、産科が
どもを通じたつきあいが子どもの年齢が上がるにつ
減る中、
また妊娠期から乳幼児期を通しての点か
れて広がる様子もうかがえます。夫が父親として相
らも、保健師に相談できる機会が増えるとさらにサ
談やサポートのネットワークを広げていけるよう、専
ポートが充実すると思われます。一方、夫の場合、
門的なサポートに父親が相談しやすい窓口や担当
図3-2、3をみると子育てについての相談や話し合
の割合を多くすることも一案かもしれません。
13
仕事と家庭生活の調整
POINT
4 仕事と子育ての状況の変化
Q
子どもが病気などをしたとき、
(夫)
子どもの年齢に
かかわらず、1日の
実働時間が11時間
以上の夫は3割以上。
。
(仕事場までの通勤時間は除く)
夫に1日の平均実働時間を
※「仕事を持つ」
と回答した人のみ
■ 8時間台以下 ■ 9時間台 ■ 10時間台 ■ 11時間以上 ■ 無答不明
(%)
妊娠期 夫
(286人)
21.6
0歳児期 夫
(282人)
22.4
13.3
25.2
39.2
0.7
15.6
24.1
2歳児期 夫
(286人)
23.0
16.4
26.8
36.9
25.9
12.2
30.4
24.5
32.9
2.1
3.1
3.5
妊娠期 夫(286人)
休日・休暇がとれない
2 位 上司とあわない
0歳児期 夫(282人)
(%)
24.8
22.0
3 位 自分の裁量で仕事を進めることができない 21.3
仕事が忙しすぎるので、子どもと過ごす
1 位 時間が少ないと感じている
(%)
46.1
25.2
3 位 休日・休暇がとれない
21.3
17.1
4 位 自分の裁量で仕事を進めることができない 20.2
4 位 事業が不振である
17.1
5 位 上司とあわない
19.5
6 位 自分の能力が正当に評価されない
15.7
6 位 事業が不振である
17.4
7 位 部下や同僚とうまくいかない
10.1
7 位 自分の能力が正当に評価されない
16.0
期には
「8時間台以下」21.6%、
1日の平均実働時間別
■ あてはまらない ■ あてはまる
(%)
「11時間以上」39.2 %でした
84.4
8時間台以下(77人)
65.7
月に仕事や職場で経験したこと
について複数回答で聞いたと
ころ、0歳児期から2歳児期を
1位
仕事が忙しすぎるので、子どもと過ごす
時間が少ないと感じている
2 位 事業が不振である
3 位 通勤に時間や体力をとられる
4 位 上司とあわない
5 位 休日・休暇がとれない
36.4
14
1位
仕事が忙しすぎるので、子どもと過ごす
時間が少ないと感じている
24.5
2 位 休日・休暇がとれない
23.8
3 位 通勤に時間や体力をとられる
22.0
21.7
6 位 自分の裁量で仕事を進めることができない 17.5
子どもの病気などで急用が入ったとき、
7 位 すぐに迎えにいけないことが多い
2歳児期 夫(286人)
14.0
4 位 事業が不振である
(%)
41.3
7 位 自分の能力が正当に評価されない
が1位でした。図4-3をみると、
55.7
10時間台(70人)
実働時間が「11時間以上」の
44.3
場合、
この項目に64.9%の人が
35.1
11時間以上(94人)
64.9
「あてはまる」
と答えています。
ワークライフバランスの満足度
Q
あなたは、仕事と家庭生活のバランスに
満足していますか。
※「仕事を持つ」
と回答した人のみ
■ 満足 ■ やや満足 ■ やや不満 ■ 不満 ■ 無答不明
図4-4
(%)
17.5
妊娠期 夫(286人)
34.3
35.3
12.9
0.0
が忙しすぎるので、子どもと過
0歳児期 夫(282人)
13.8
35.1
39.4
10.6
1.1
ごす時間が少ないと感じている」
1歳児期 夫(286人)
12.9
35.3
が多い傾向がみられました。
2歳児期 夫(286人) 9.1
36.7
43.0
35.7
11.9
8.4
図4-1をみると、子どもが0歳から2歳の時期、夫
で短時間労働への意識変化や労働生産性の効率
の実働11時間以上が3割を超える現状は、仕事の
化を求めることが必要になってきているのではない
責任が重くなったり、不況の影響を受けたりすること
でしょうか。また、表4-1の仕事や職場で最近1か
を考えても、
長時間労働であり、
社会的な問題である
月の間に経験したことについて、0歳児期から2歳
22.4
ように思います。図4-3でも、
「仕事が忙しすぎて子
児期で回答する割合が高かったことのひとつに「通
どもと過ごす時間が少ないと感じている」に回答した
勤に時間や体力をとられる」があります(0歳児期
割合は、実働時間が8時間台以下の場合は15.6 %
25.2 %、1歳児期23.8 %、2歳児期22.4 %)
。子
であるのに対して、11時間以上の場合は64.9 %に
どもとかかわる上でも、仕事と家庭生活のバラン
21.3
18.9
17.5
3.1
3.8
仕事と家庭生活の
バランスは、子どもの
年齢があがるにつれて、
「満足」が減る。
図4-4は、仕事を持つ夫に、
仕事と家庭生活のバランス満
足度を聞いた結果です。子ども
の年齢があがるにつれて、
「満
足」が減っています。
ただ、
「満足」と
「やや満足」
を合わせると、年齢による差は
みられませんでした。
こんなサポートが助かる
26.2
5 位 自分の裁量で仕事を進めることができない 20.6
6 位 上司とあわない
が少ないと感じている」の項目
34.3
間以上」は変わらず3割を超
え、半数以上の夫が10時間以
表4-1では、0歳児期から2歳
ぎるので、子どもと過ごす時間
9時間台(35人)
は増えています。ただ、
「11時
実働時間が11時間
以上になると、仕事が
忙しすぎるので子どもと
過ごす時間が少ないと
感じる人が多くなる。
児期を通して、
「仕事が忙しす
15.6
以降、わずかに「8時間台以下」
様子がうかがえます。夫は、子
どもの年齢があがると対応する
人が増えていきます。
17.5
28.8
仕事が忙しすぎるので、子どもと過ごす時間が
(2歳児期 夫)
少ないと感じている。
調査検討委員会より
(%)
0.0
17.5
通して年齢にかかわらず「仕事
2 位 通勤に時間や体力をとられる
4 位 通勤に時間や体力をとられる
1歳児期 夫(286人)
2歳児期
(80人)
6.1
26.8
30.5
か。図4-2をみると、妻のほう
がどの年齢も多く対応している
4.3
14.9
25.5
※「仕事を持つ」
と回答した人のみ
仕事を持つ夫に、最近1か
※「仕事を持つ」
と回答した人のみ ※複数回答 ※17項目のうち上位7位まで表示
表4-1
1歳児期
(82人)
6.4
2.4
図4-3
「仕事が忙しすぎるので、
子どもと過ごす時間が
少ないと感じている」
夫が多い。
あなたの仕事や職場で、最近1か月の間に
どのようなことを経験しましたか。
0歳児期
(47人)
歳児期まで表しています。妊娠
上働いています。
職場での経験
1位
Q
が、子どもが生まれた0歳児期
1歳児期 夫
(286人)
Q
聞いた結果を、妊娠期から2
(%)
(妻)
妻と夫は仕事の都合をつけて、
どのくらい対応しているでしょう
POINT 4
0.0
0歳児期
4.6
11.7
12.1
(282人)
0.3
1歳児期
14.3
16.4
5.6
(286人)
0.0
2歳児期
15.4
20.6
7.7
(286人)
(妻は就業者のサンプルが少ないので、夫のみを紹介します。
)
図4-1
※「仕事を持つ」
と回答した人のみ。ただし「休職中」を除く。
■■ 毎週ある ■■ 月に1∼2回程度ある ■■ 2∼3か月に1回程度ある ■■ 半年に1回程度ある
夫の仕事の状況と、職場での経験、仕事と家庭生活の調整とバランス満足度からみていきます。
Q 1日の平均実働時間
あなたは、子どもの病気などが原因で会社を
休んだり、遅刻・早退をしたことがありますか。
図4-2
妊娠期から0歳、1歳、2歳と子どもが成長するときに、夫の仕事と子育ての状況はどうでしょうか。
夫の実働時間
子どもの年齢が
あがると、夫も子どもの
病気などでの遅刻や
早退を行う人が増える。
達しています。仕事と子育ての状況において、
この
スの中に、体力的にバランスが取れているかとい
問題は夫個人で解決を図ることは難しく、社会全体
う点にも、もう少し注目してもいいかもしれません。
15
妊 娠 期 ∼ 2 歳 児 期 を 通し て
妊娠期から2歳児期を通して分析すると、妻の子育て肯定感に影響するものに
妻
夫
( )
( )
「出産体験の良好さ」
「夫婦の関係の良好さ」
「家事育児ストレスの低さ」が
の場合
の場合
みられる傾向にあります。
出産体験の良好さ
妊娠期∼2歳児期の夫婦関係の良好さ
ことができたと回答した人は、0
歳児期、1歳児期での子育てへ
の自信が高い傾向にあります。
子育てに自信が持てるようになった
■■ あてはまる ■■ ややあてはまる
19.4
36.1
29.2
リラックスできた群(140人)
歳児期
15.3
歳児期
0.0
リラックス
できた群
リラックス
できなかった群
■ あてはまる
■ まああてはまる
■ あまり
あてはまらない
■ まったく
あてはまらない
■ 無答不明
(148人)
リラックスできた群(140人)
0
1
(140人)
(%)
15.7
リラックスできなかった群(148人) 5.4
34.3
28.4
12.1
リラックスできなかった群(148人)
10.1
乳幼児期には、
育児に加えて家事も大変な場合、
子育ての自信が少なくなる傾向があります。
0歳児期の
子育て参加
38.6
24.3
家事も育児も大変に感じて
いる群は子育ての自信がもっと
○○ちゃんと遊ぶ・どのくらいなさっていますか(0歳児期)
■ ほとんど毎日する ■ 週に3∼5回する ■ 週に1∼2回する ■ 無答不明
しばしば・時々・
たまにある(222人)
58.1
ほとんど・
まったくない(64人)
2
39.1
傾向にあります。また、家事の
おむつ替え・トイレ(毎日・週3∼5回)
42.1
9.1
家事だけ大変群(55人)
育児だけ大変群(36人)
2.1
家事も育児も大変群(95人)
36.8
41.8
11.1
40.0
22.2
22.1
6.3
5.5
41.7
43.2
25.0
25.3
7.4
大変さも子育ての自信と関係す
97.2
25.0
寝かしつけでも同様の傾向が
19.8
35.9
0.5
0.0
66.0
85.3
84.4 (%)
60.4
33.3
9.7
0歳児期
0歳児期での育児参加の頻
度が高い人、中くらいの人、低
い人の3群に分け、その人たち
の0歳児期、1歳児期、2歳児
64.2
0.0
家事:
「洗濯」
「掃除」
「炊事」
/育児:
「○○ちゃんと遊ぶ」
「○○ちゃんのおむつ替え・トイレ」
「○○ちゃんを寝かしつける」
「○○ちゃんがぐずったとき、落ち着かせる」
これらについて
「とても大変である」
=5点、
「やや大変である」
=4点、
「どちらともいえない」
=3点、
「あまり大変ではない」
=2点、
「まったく大変ではない」=1点として
算出し、平均点より高い場合を「大変群」
、低い場合を「大変でない群」
とした
21.6
0歳児期の育児参加が多いと、その後も
子育て参加が維持される傾向があります。
子育てに自信が持てるようになった(2歳児期)
14.7
(%)
みられました。
図5-5
家事も育児も大変ではない群(95人)
た人のほうが、子どもが0歳児
期に、遊ぶ頻度が高くなってい
も低く、育児だけ大変に感じて
ることがわかります。
妻の妊娠期に、育児書を読
むなど、子育て情報を集めてい
ます。また、おむつ替えやトイレ、
いる群も子育ての自信が低い
0.0
0.0
3.6
0.0
0.0
0.0
子どもに
とっての
良質な環境
2歳児期の
夫の子育て
肯定感
図5-4
図5-3
■ あてはまる ■ ややあてはまる ■ どちらともいえない ■ あまりあてはまらない ■ あてはまらない ■ 無答不明 (%)
1歳児期の
子どもとの
愛着関係
妻の妊娠期、
子育て情報を集めるなどの準備が、
子どもが0歳のときの育児参加と関連します。
1
︵妊娠期︶育児書を
読むなど、子育て情報を
集めている
お産全体を通して、
リラックスすることができた(0歳児期)(%)
2
お産を通して、
リラックスする
図5-2
図5-1
1歳児期∼2歳児期の子育て参加
TOTAL
1
「子どもとの愛着関係」
、さらに「子育て肯定感」につながる傾向がみられます。
0歳児期の
就労時間の短さ
0歳児期∼2歳児期の家事育児ストレスの低さ
充実した出産経験が、0歳児期∼1歳児期の
子育ての自信と関連します。
「就労時間の短さ」が「子育てをする頻度」に影響し、
妻の妊娠時、
自主的な子育て準備
子どもに
とっての
良質な環境
2歳児期の
妻の子育て
肯定感
妊娠期から2歳児期を通して分析すると、夫の子育て肯定感に影響するものに
18.1
1歳児期
2歳児期
0歳児期育児頻度得点
高群(109人)
中群(106人)
低群(72人)
「○○ちゃんと遊ぶ」
「 ○○ちゃ
んのおむつ替え・トイレ」
「○○
ちゃんを寝かしつける」
「 ○○
ちゃんがぐずったとき、落ち着
かせる」について、
「ほとんど毎
日する」= 4点、
「 週に3∼5
回する」=3点、
「週に1∼2回
する」=2点、
「ほとんどしない」
=1点として算出し、平均点を
3区分した
期の「おむつ替え・トイレ」の頻
度をみたものです。
妻の場合、ほとんどの人が満
点近くなのですが、夫の場合、
点数が分かれます。図5-5をみ
ると、0歳児期の育児参加の
頻度が高い人はその後も高い
傾向にあることがわかります。
遊びや寝かしつけでも同様の
傾向がみられました。
調査検討委員会より
16
妊娠出産子育て基本調査・フォローアップ調査の妊娠期から2歳児期を
調査結果を分析すると、子育てへの肯定感は、妊娠中に育児に対する気
必要に思われます。
子育てを早急にこなすことを求めるのはストレスが高く、専門知識による(縦
通して、はじめての子どもを持つ妻と夫が、子育てに真面目に取り組み、子
持ちや実際の準備を整えることから始まっていると思われます。また、子ど
社会との関係でいえば、夫が子育てに参加することを歓迎する社会の流
型の)サポートだけでなく、親自身が取り組んだと思えるような(横型の)ピ
アサポートが受け入れやすいのではないでしょうか。
育てに楽しさを見出しながらも悩み、子どもの年齢があがるとともに子育て
もを産み育てる中で、子どもと常に近くにいるために子どもの成長が見えに
れがあっても、実際には家事・育児を妻が圧倒的に担っていることに変化
ストレスも高まる傾向にあることがわかってきました。また、子どもの健やか
くく、親としての成長も感じづらい状況になる一方、少し離れてみることで子
はみられず、日本の労働条件が子育てにかなり大きく影響していることがわ
はじめての子どもを持つ親が親としてスムーズに発達し、子どもにとって
な成長にとって妻・夫の生活の良質さに加え、子育てへの肯定感も大切で
どもの成長や親としての成長が感じられるという傾向も少し見えました。子
かってきました。妻・夫の生活の良質さをかなえるには、妻・夫個人の意識
の良質な環境が育まれるよう、ゆるやかな役割変化を許容し、支える社会を
あることがわかってきました。
育て中の妻・夫が子どもへの見方を変え、成長への気付きができる機会が
を変えるだけでは困難なように思われます。また、子育て家庭にはじめての
望みたいと思います。
17
Research DATA(妊娠期∼2歳児期)
現在の年齢(2歳児期)
(妻)23
(%)
0.3
0.7
1.4
0.7
3.5
1.0
5.9
10.1
10.4
8.0
8.7
12.2
9.7
9.0
5.6
4.9
1.7
1.7
0.7
1.4
0.7
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
…
1.7
(夫)23
…
48
49
50
51
56
無答不明
(%)
0.3
1.0
0.7
0.3
0.7
1.4
(%)
37.6
派遣・契約(嘱託)社員
8.0
9.0
9.4
出産・育児休業による休職中
4.9
4.9
4.5
29.5
2.8
18.1
26.4
0.0
0.3
0.3
0.0
0.3
0.0
0.3
4.9
9.4
(%)
88.1
18.4
14.2
14.6
34.7
33.7
99.3
1歳児期
10.1
13.9
14.9
短期大学
14.2
200万∼400万円未満
12.5
1.4
2.4
200万円未満
17.0
0.0
1.0
2.4
48.3
(%)
33.3
次の子どもをすでに出産した
14.6
次の子どもを産みたいし、
具体的にいつにしようか考えている
24.3
14.9
次の子どもは産まない予定
5.9
次の子どもをどうするか
まだ考えていない
5.9
無答不明
1.0
38.9
37.5
38.9
12.5
0.3
0.0
収入はない 0.0
0.0
0.0
4.9
無回答
8.0
7.6
18
20.3
特にない
13.9
3.5
0.7
その他
0.3
9.1
4.2
39.6
37.5
大学院
無答不明
24.3
21.5
21.2
19.1
400万∼600万円未満
50.3
その他
10.8
24.0
四年制大学
16.4
17.5
経済的に支援してもらう
(%)
10.4
12.2
600万∼800万円未満
0.7
33.7
1.0
1.4
800万∼1000万円未満
2.8
2.4
54.5
21.3
■ 2歳児期
■ 1歳児期
■ 0歳児期
■ 妊娠期
11.8
高等専門学校
2歳児期
4.9
3.1
4.9
6.3
1000万∼1200万円未満
子育ての相談に
のってもらう
次の子どもを産みたいが、
具体的にはまだ考えていない
89.9
2.8
2.1
4.2
3.5
現在、次の子どもを妊娠中である
0歳児期 0.7
0.0
2.4
1200万円以上
11.2
9.4
第2子意向(2歳児期 妻)
妊娠期 0.0
0.0
0.3
1.4
15.6
15.3
0.7
1.4
13.2
(%)
100
6.6
■ 妻 ■ 夫
16.1
10.5
■ ○○ちゃんのみ ■ きょうだいがいる ■ 無答不明
1.7
世帯収入(妊娠期∼2歳児期 妻)
(%)
0.7
0.7
第2子以降の誕生の状況(妊娠期∼2歳児期 妻)
65.3
0.7
1.0
5.9
6.6
第2子意向
0.0
専門学校
10.1
0.3
無答不明
最終学歴(2歳児期)
家事を手伝ってもらう
2.8
その他
5.4
0.7
1.7
子どものみ泊まりに行く
のを引き受けてもらう
25.3
(夫) 9.0 9.0
常勤職
21.3
子どもが病気のときに
預かってもらう
(妻)
7以外での休職中 0.0
1.1
無答不明
高等学校
2.4
16.7
幼稚園や保育所の
送り迎えをしてもらう
■■ 同居・二世帯住宅・同じ敷地内
■■ 徒歩圏内
■■ 電車・バス・車を使って30分以内
■■ 電車・バス・車を使って1時間以内
■■ 電車・バス・車を使って1時間より多くかかる距離
■■ 飛行機を利用する距離 ■■ いない ■■ 無答不明
(%)
4.2
1.0
1.4
0.7
(%)
47.9
子どもを預かってもらう
0.7
0.3
実家の親との距離
3.5
育児休業による休職中 0.0
14.0
7以外での休職中 0.0
中学校
1.0
13.2
学生 0.0
学生 0.0
その他
27.8
■妻
(286人)
■ 夫
(286人)
(%)
12.2
内職・在宅ワーク 0.0
4.3
28.5
(夫) 11.1 11.5
10.1
自営業・家族従業
12.9
■■ 月に1回程度
■■ まったく会わない
7.3
パートタイム・アルバイト
19.4
内職・在宅ワーク
(妻) 10.4
5.6
派遣・契約(嘱託)社員
5.4
パートタイム・アルバイト
自営業・家族従業
(夫)
実家の親に手伝ってもらっていること
■■ ほぼ毎週
■■ ほとんど会わない
■■ 無答不明
2.1
※「仕事を持つ」
と回答した妻93人、夫286人の割合
(%)
常勤職
実家の親と会う頻度
■■ ほぼ毎日
■■ イベント、連休の時だけ
■■ いない
現在の職業(2歳児期)
(妻)
※それぞれ自分の親について回答してもらった
DATA
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
無答不明
祖父母との関係(2歳児期)
5.6
19
Fly UP