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民間度チェックと最適なサービス供給主体の選択

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民間度チェックと最適なサービス供給主体の選択
《重点改革項目6》 民間度チェックと最適なサービス供給主体の選択
すべての事業・業務を「民間度チェック」によりさまざまな角度から点検し、行政と市民、団体、企業との役割
分担を明確にします。日常の旅費計算から局の中心事業そのものまで、間接コストを含めて、行政が公的
サービスを担うことの妥当性を明確化します。これにより、サービスの質の向上と効率化を実現し、同時に事
務事業コストの徹底した削減を進めます。
1 事業のあり方検討の推進
公的住宅供給等、市立病院、市立大学、市営交通事業、福祉施設などについて、あり方検討の結果を
踏まえ、順次具体化するとともに、その他の事業についても時代の変化を踏まえ、あり方を検討します。
2 民間度チェック*1の実施
すべての事業・業務について「民間度チェック」を行い、事業そのものの必要性、サービス供給主体の
あり方、費用対効果など様々な観点から点検・検討を進めます。
3 民営化・委託化の推進
(1) ごみ収集・運搬、水道メーター検針、学校給食調理、市立保育所運営、公園維持管理の各業務につ
いて、委託化をはじめとする民間活力の活用を進めるとともに、その他の事業についても積極的に民営
化・委託化を推進します。
(2) 地方自治法改正(平成15年9月施行)を踏まえ、これまで市や公共的団体だけが行ってきた「公の施
設」の管理運営について、民間活力の活用を検討します。
4 事務事業コストの削減
(1) 局区用車の見直しをはじめ業務の改善を行うとともに、効率性の観点から庶務事務を見直し、事務の
集中化・電子化とあわせ、民間活力を活用することによりコストを縮減します。
(2) 職員給与の口座振込を徹底するなど、日常業務における慣例的な取り扱いや市民ニーズに合わな
くなった条例・規則の見直しを含め、あらゆる行政コストを間接費を含め徹底的に見直し、コストを縮減し
ます。
(3) 予算の執行段階での経費節減や、財源確保を評価する仕組みである「メリットシステム」を導入します。
「メリットシステム」は経費節減や財源確保に関する職員の創意・工夫を評価し、予算上一定のメリットを
与える制度です。
5 PFI*2等の公民協働整備手法の導入
「PFI等基本方針・ガイドライン」を策定し、公共施設の整備・改修にあたっては、PFIをはじめとする公
共と民間との協働による整備手法を幅広く検討し、事業主体やトータルコストなどの点から最適な手法を
導入します。
*1 民間度チェック: 民間度チェックは、各職場において、全ての事業・業務の事実確認と点検を行う。その結果、不要不急の事
業・業務は廃止する。次に、継続することが必要と判断された事業・業務については、①横浜市が直接執行するが、民間の優
れた手法を導入する②委託化する③民間企業や団体が実施主体として供給するなどの視点で検討し、改革・改善の必要があ
るものについては、改善計画を策定し、公表するとともに、予算編成、職員配置計画、運営方針に反映し、具体的な改善に取り
組む仕組みである。
また、民間度チェックの結果、横浜市がやることが最適であるものについても公表し、より高い成果をめざして、自信を持って
仕事に取り組むことが確認できる仕組みでもある。
*2 PFI: Private Finance Initiativeの略。1980年代後半のイギリスにおいて、民間資金やノウハウ等を活用して公共施設の整備
や、公共サービスを提供するために導入された新たな事業手法。日本でも「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の
促進に関する法律」(PFI法)の制定などPFI事業の枠組みが設けられ、今後PFIによる社会資本整備が急速に展開することが見
込まれる。
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取組項目
内 容
目 標
16年度の
達成目標
16年度までの振り返り
16年度までの主な
実施による効果・課題
取組内容
■事業等のあり方検討
区づくり推進費全 事業の手法や効果等につ
事業に事業評価 いて、予算要求、事業の進
を導入
行管理会議、決算説明等で
検証していく。
事業執行 推進
が適正か
つ効果的
に行われ
ている。
計画どおり
平成15年度の、区政
運営方針に掲げる主
要事業、主な自主企画
事業の進捗状況につ
いて、ホームページ等
で公開済み
(9月下旬、12月下
旬、3月下旬)
平成16年度の、区政
運営方針に掲げる主
要事業、主な自主企画
事業の進捗状況につ
いて、自己評価を加え
てホームページ等で公
開済み
(9月30日、12月21
日、3月31日)
区民がわかりやすいよ
うに配慮しながら、ホー
ムページ等で情報公開を
行ったが、さらに、区民
が理解しやすく、見やす
いように検討することが
必要
計画どおり
会場設営業務の見直
しを行い委託範囲を拡
大(各種看板取り付
け、草刈りなど)した。
また、町内会及び青少
年指導員、体育指導委
員の協力を得て、花火
募金活動を6箇所から
10箇所に増やして実施
した。
外部委託への移行によ
り、準備・片づけ業務の
軽減と経費節減効果が
あった。
募金活動については、
実施場所を4箇所増設し
たが、天候が悪く、募金
額は昨年を下回る結果と
なった。
計画どおり
要綱を制定(4月1日)
平成16年度増額補助
金交付団体:2団体(3
月31日現在)
制度を利用する団体が
少なかったので、引き続
き、制度の利用について
各団体に呼びかけること
が必要である。
■民営化・委託化など民間活力の活用
金沢まつり事業の 区役所主導による事業実施 民間活力 検討・一
委託化
を改め、できるものから随
を導入し、 部実施
時、民間活力を導入する。 業務を効
(イベント業者への委託等、 率的に執
実施の可能性を検討する。) 行してい
る。
■事務事業の効率化、コスト縮減等
予算メリットシステ 団体の努力により、事業収
ムの導入
入が予算以上に確保できた
場合は、その増えた分の半
額を限度に、団体の事業を
補助する。
団体事務 実施
の活性
化、財源
の有効活
用
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