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インド仏教の思想・歴史を学ぶことで、仏教学学習・研究に必須の 基礎的
コード b21001000 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学概論 4 (那須 真裕美) 期 別 通年 学 年 2年次~ 到達目標 インド仏教の思想・歴史を学ぶことで、仏教学学習・研究に必須の 基礎的な知識を身につける 授業内容 仏教は今から約2500年前、インドの地で誕生した。だが、ひと口に「仏教」と言っても、13世紀初頭に 発祥の地インドで歴史の舞台から姿を消すまでの約1700年間、インド仏教は多岐にわたる発展を遂 げ、多様な思想を生み出し続けた。釈迦の教えに基づく原始仏教を出発点とし、部派仏教、大乗仏教、 密教と展開する4段階のうち、本講義では原始仏教から初期密教へ至る大きな仏教の流れの中で、 主要な思想・教学がいかにして生まれ、いかなる役割を果たし、どのような影響を与えたのかについ て学習する。思想史を中心軸とし、信仰や美術、他宗教との関連を総合的にとらえることで、各時代・ 各地域の仏教を学ぶ上で最たる基礎となるインド仏教の全体像を把握しよう。 成績評価方法 記述試験(60%)と平常点(出席状況、講義に対する取り組み等:40%)を総合的に評価する 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. インド思想史における「仏教」とは 仏教前夜の思想と信仰 釈迦の生涯と仏伝美術 原始仏教の思想(1) 四聖諦 原始仏教の思想(2) 無我 原始仏教の思想(3) 縁起 部派仏教の思想(1) 五位七十五法 部派仏教の思想(2) 三世実有・法体恒有 部派仏教の思想(3) 説一切有部と経量部 仏塔をめぐる信仰 部派仏教と僧院生活 仏像の誕生と展開 大乗仏教起源論 仏教の伝播とアジア 仏教経典とは何か テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ プリント資料を配布する ≪参考文献≫ 講義内で適宜紹介する 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 大乗仏教興起時代のインド 大乗経典とは何か 初期大乗経典(1) 般若経典類と「般若」 初期大乗経典(2) 『法華経』と「方便」 初期大乗経典(3) 『華厳経』と「十地思想」 初期大乗経典(4) 浄土三部経と「仏国土」 中期大乗経典としての『涅槃経』『勝鬘経』 龍樹の思想と大乗仏教 中観派の思想(1) 空性 中観派の思想(2) 仏教論理学 瑜伽行派の思想(1) アーラヤ識 瑜伽行派の思想(2) 三性三無性 如来蔵思想 大乗仏教のほとけたち 大乗仏教と初期密教 コード b21002000 : 履修科目名 (担当教員) 密教学概論 単 位 4 (松本 峰哲) 期 別 通年 学 年 2年次~ 到達目標 インド密教を中心に、派生したチベット密教、ネパール密教、そして 中国仏教の教義について説明できる。 授業内容 密教はインドにおいて成立後、中国、チベット、東南アジア、そして日本へと伝わりました。 本講義ではこの密教の思想について、経典、儀礼、美術といった観点からインド密教の解説を中心に、 チベット、中国の密教にも触れたいと思います。 成績評価方法 平常点:70% レポート提出:30% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. イントロダクション 密教とはなにか 密教の分類 インド密教通史 密教の芽生えからインド初期密教の成立 インド初期密教(1) インド初期密教(2) インド初期密教(3) インド初期密教(4) インド中期密教の成立 インド中期密教(1) インド中期密教(2) インド中期密教(3) インド中期密教(4) まとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 特になし。 ≪参考文献≫ 講義中に適宜紹介します。 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. イントロダクション 後期インド密教の成立 後期インド密教・父タントラ系(1) 後期インド密教・父タントラ系(2) 後期インド密教・父タントラ系(3) 後期インド密教・父タントラ系(4) 後期インド密教・母タントラ系(1) 後期インド密教・母タントラ系(2) 後期インド密教・母タントラ系(3) 後期インド密教・母タントラ系(4) 後期インド密教・不二タントラ系 チベット密教 ネパール密教 中国密教 まとめ コード b21004000 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 真言学概論~真言宗学概論 4 (北尾 隆心) 期 別 通年 学 年 2年次~ 到達目標 真言密教はどのような変遷を経て、「真言宗学」として確立されたか、 ということとその中で特に重要な空海の即身成仏思想とはどのよう なものであるのか、ということを理解できる 授業内容 弘法大師空海(774~835)は中国に渡って当時の最先端であった密教を請来し、日本的により発 展させて真言密教を完成されました。春学期は、この真言密教の思想がどのようにして日本に根付き、 発展を遂げ、確立されていったか、ということを密教の歴史を通して見ると共に、その内容と意義を明 確にします。真言密教の教えは一般に「真言宗学」と呼ばれ、今日まで継承されて来ましたが、その 内容は「教相(きょうそう:教理)」と「事相(じそう:実践)」に分けられます。春学期は、真言宗学におい て、教相と事相とが存立する理由を明確にし、そこより両者によって目指されたものは何か、というこ とを伝統的な解釈を踏まえてその本義を解説します。 そして、真言宗、真言密教が目指すところは「即身成仏」でありますが、この即身成仏思想は、空海 以前に説かれてきた成仏論とは一線を画しており、空海によって確立された思想と云っても過言では ありません。 秋学期は、『十巻章』の一つであり、空海独自の即身成仏思想を明確に説かれた『即身 成仏義』を中心として真言宗学における即身成仏思想がどのような変遷を経て構築されたのか、とい うこととともにその独自の思想について解説します。 成績評価方法 平常点50%、レポート50%により評価します。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 真言密教の特徴 教相と事相 「真言」の意義 「曼荼羅」の見方・考え方 「密教」の意義 我々の本質とは何か(六大思想) 我々の活動と仏の活動(三密思想) 真言宗の目指すところ 真言密教の歴史① 真言密教の歴史② 真言密教の歴史③ 中国密教と真言密教 金剛界と胎蔵界との二つの密教 両部思想と両部不二思想 即身成仏思想 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 釈迦の生涯①~顕教の立場~ 釈迦の生涯②~密教の立場~ 真言密教における成仏論の変遷 真言密教における経論について 『十巻章』と『即身成仏義』について 『即身成仏義』の解説① 『即身成仏義』の解説② 『即身成仏義』の解説③ 『即身成仏義』の解説④ 『即身成仏義』の解説⑤ 『即身成仏義』の解説⑥ 『即身成仏義』の解説⑦ 『即身成仏義』の解説⑧ 空海の思想にみる『即身成仏義』 真言宗学における即身成仏思想 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 適宜、プリント配布。 宮坂宥勝監修『空海コレクション2』ちくま学芸文庫。 ≪参考文献≫ 適宜、指示する。 コード 履修科目名 b21051100 : 仏教学概論A 単 位 2 (担当教員) (那須 真裕美) 期 別 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 インド仏教の思想・歴史を学ぶことで、仏教学学習・研究に必須の 基礎的な知識を身につける 授業内容 仏教は今から約2500年前、インドの地で誕生した。だが、ひと口に「仏教」と言っても、13世紀初頭に 発祥の地インドで歴史の舞台から姿を消すまでの約1700年間、インド仏教は多岐にわたる発展を遂 げ、多様な思想を生み出し続けた。釈迦の教えに基づく原始仏教を出発点とし、部派仏教、大乗仏教、 密教と展開する4段階のうち、本講義では原始仏教から部派仏教、そして大乗仏教へと至る大きな仏 教の流れの中で、主要な思想・教学がいかにして生まれ、いかなる役割を果たし、どのような影響を 与えたのかについて学習する。思想史を中心軸とし、信仰や美術、他宗教との関連を総合的にとらえ ることで、各時代・各地域の仏教を学ぶ上で最たる基礎となるインド仏教の全体像を把握しよう。 成績評価方法 記述試験(60%)と平常点(出席状況、講義に対する取り組み等:40%)を総合的に評価する 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. インド思想史における「仏教」とは 仏教前夜の思想と信仰 釈迦の生涯と仏伝美術 原始仏教の思想(1) 四聖諦 原始仏教の思想(2) 無我 原始仏教の思想(3) 縁起 部派仏教の思想(1) 五位七十五法 部派仏教の思想(2) 三世実有・法体恒有 部派仏教の思想(3) 説一切有部と経量部 仏塔をめぐる信仰 部派仏教と僧院生活 仏像の誕生と展開 大乗仏教起源論 仏教の伝播とアジア 仏教経典とは何か テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ プリント資料を配布する ≪参考文献≫ 講義内で適宜紹介する コード 履修科目名 b21051200 : 仏教学概論B 単 位 2 (担当教員) (那須 真裕美) 期 別 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 インド仏教の思想・歴史を学ぶことで、仏教学学習・研究に必須の 基礎的な知識を身につける 授業内容 仏教は今から約2500年前、インドの地で誕生した。だが、ひと口に「仏教」と言っても、13世紀初頭に 発祥の地インドで歴史の舞台から姿を消すまでの約1700年間、インド仏教は多岐にわたる発展を遂 げ、多様な思想を生み出し続けた。釈迦の教えに基づく原始仏教を出発点とし、部派仏教、大乗仏教、 密教と展開する4段階のうち、本講義では大乗仏教が育んだ主要な思想・教学を中心に学習する。大 乗経典・論書に説かれた諸思想は、仏教以外の思想とも呼応して発展し、やがて密教へと結実してい く。思想史を中心軸として、各時代・各地域の仏教を学ぶ上で最たる基礎となるインド仏教の全体像を 把握しよう。 成績評価方法 記述試験(60%)と平常点(出席状況、講義に対する取り組み等:40%)を総合的に評価する 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 大乗仏教興起時代のインド 大乗仏典とは何か 初期大乗経典(1) 般若経典類と「般若」 初期大乗経典(2) 『法華経』と「方便」 初期大乗経典(3) 『華厳経』と「十地思想」 初期大乗経典(4) 浄土三部経と「仏国土」 中期大乗経典としての『涅槃経』『勝鬘経』 龍樹の思想と大乗仏教 中観派の思想(1) 空性 中観派の思想(2) 仏教論理学 瑜伽行派の思想(1) アーラヤ識 瑜伽行派の思想(2) 三性三無性 如来蔵思想 大乗仏教のほとけたち 大乗仏教と初期密教 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ プリント資料を配布する ≪参考文献≫ 講義内で適宜紹介する コード 履修科目名 b21052100 : 密教学概論A 単 位 2 (担当教員) (松本 峰哲) 期 別 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 インド密教の内、特に密教の発生から中期インド密教までの教義に ついて説明できる。 授業内容 密教はインドにおいて成立後、中国、チベット、東南アジア、そして日本へと伝わりました。 本講義ではこの密教の思想について、経典、儀礼、美術といった観点からインド密教の解説を中心に、 特に中期インド密教までを解説したいと思います。 成績評価方法 平常点:70% レポート提出:30% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. イントロダクション 密教とはなにか 密教の分類 インド密教通史 密教の芽生えから初期密教の成立 インド初期密教(1) インド初期密教(2) インド初期密教(3) インド初期密教(4) インド中期密教の成立 インド中期密教(1) インド中期密教(2) インド中期密教(3) インド中期密教(4) まとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 特になし。 ≪参考文献≫ 講義中適宜紹介します。 コード 履修科目名 b21052200 : 密教学概論B 単 位 2 (担当教員) (松本 峰哲) 期 別 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 インド密教の内、特に後期インド密教、そしてチベット、ネパール、 中国の密教について説明できる。 授業内容 密教はインドにおいて成立後、中国、チベット、東南アジア、そして日本へと伝わりました。 本講義ではこの密教の思想について、経典、儀礼、美術といった観点からインド密教の解説を中心に、 特に日本には伝わらなかったが、インドでは大流行した後期密教を中心に、チベット、ネパール、中国 の密教について解説したいと思います。 成績評価方法 各期末の筆記試験70%と平常点30%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. イントロダクション 後期インド密教の成立 後期インド密教・父タントラ系(1) 後期インド密教・父タントラ系(2) 後期インド密教・父タントラ系(3) 後期インド密教・父タントラ系(4) 後期インド密教・母タントラ系(1) 後期インド密教・母タントラ系(2) 後期インド密教・母タントラ系(3) 後期インド密教・母タントラ系(4) 後期インド密教・不二タントラ系 チベット密教 ネパール密教 中国密教 まとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 特になし。 ≪参考文献≫ 講義中適宜紹介します。 コード b21054100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 真言学概論A~真言宗学概論 2 期 別 (北尾 隆心) 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 真言密教はどのような変遷を経て、「真言宗学」として確立されたか、 ということが理解できる 授業内容 弘法大師空海(774~835)は中国に渡って当時の最先端であった密教を請来し、日本的により発 展させて真言密教を完成されました。 この真言密教の思想がどのようにして日本に根付き、発展を遂げ、そして、確立されていったか、と いうことを密教の歴史を通して見ると共に、その内容とその意義を明確にします。 真言密教の教えは一般に「真言宗学」と呼ばれ、今日まで継承されて来ましたが、その内容は「教相 (きょうそう:教理)」と「事相(じそう:実践)」とに分けられます。 本概論では、真言宗学において、教相と事相とが存立する理由を明確にし、そして、両者によって目 指されるものとは何か、ということを伝統的な解釈を踏まえてその本義を解説します。 成績評価方法 平常点50%、レポート50%により評価します。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 真言密教の特徴 教相と事相 「真言」の意義 「曼荼羅」の見方・考え方 「密教」の意義 我々の本質とは何か(六大思想) 我々の活動と仏の活動(三密思想) 真言密教の目指すところ 真言密教の歴史① 真言密教の歴史② 真言密教の歴史③ 中国密教と真言密教 金剛界と胎蔵界との二つの密教 両部思想と両部不二思想 即身成仏思想 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 適宜、プリント配布。 ≪参考文献≫ 適宜、指示する。 コード b21054200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 真言学概論B~即身成仏思想概論 2 期 別 秋学期 (北尾 隆心) 学 年 2年次~ 到達目標 空海の即身成仏思想とはどのようなものであるのか、ということが 理解できる 授業内容 真言宗、真言密教が目指すところは「即身成仏」であります。この即身成仏思想は、弘法大師空海(7 74~835)以前に説かれてきた仏教・密教における成仏論とは一線を画しており、空海によって確立 された思想と云っても過言ではありません。 本概論では、密教における釈迦の生涯の意義を明確にし、その上で、『十巻章』の一つであり、空海 独自の即身成仏思想を説かれた『即身成仏義』を中心として真言宗学における即身成仏思想がどの ような変遷を経て構築されたのか、ということを明確にし、そして、空海独自の「即身成仏思想」とはど のようなものであったのか、ということを解明します。 成績評価方法 平常点50%、レポート50%により評価します。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 釈迦の生涯①~顕教の立場~ 釈迦の生涯②~密教の立場~ 真言密教における成仏論の変遷 真言密教における経論について 『十巻章』と『即身成仏義』について 『即身成仏義』の解説① 『即身成仏義』の解説② 『即身成仏義』の解説③ 『即身成仏義』の解説④ 『即身成仏義』の解説⑤ 『即身成仏義』の解説⑥ 『即身成仏義』の解説⑦ 『即身成仏義』の解説⑧ 空海の思想にみる『即身成仏義』 真言宗学における即身成仏思想 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 宮坂宥勝監修『空海コレクション2』ちくま学芸文庫。 適宜、プリント配布。 ≪参考文献≫ 適宜、指示する。 コード 履修科目名 b22059100 : 祖師概説A 単 位 2 (担当教員) (今井 淨圓) 期 別 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 真言密教史に登場する祖師について関心を持ち、人に語り、伝える ことができる 授業内容 中国仏教の歴史的な展開とは別に、真言密教では七人の祖師を経て、密教が空海に伝えられたと する。大日如来・金剛薩■・龍猛菩薩・龍智菩薩・金剛智三蔵・不空三蔵・恵果和尚の七祖が、その祖 師である。これに空海を加えて八祖相承とするのが、伝統教学における説明で、これを「付法の八祖」 と呼ぶ。大日如来と金剛薩■を除いて、『大日経』の訳経に功績のあった善無畏三蔵と一行禅師の二 人を入れて、「伝持の八祖」という。それでは何故に、伝統教学では、付法の系譜が尊重されたのであ ろうか。それぞれの祖師の略伝を紹介しながら、真言密教での付法相承の意義を考察してみたい。 成績評価方法 平 常 点 :20%(出席状況。授業態度も評価の対象になる) レポート点:20%(締め切り期日を厳守。その内容を評価する) 期末試験 :60%(内容を評価。ただし、総授業回数の3分の1以上を欠席すると単位を認定しない) 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. イントロダクション ――密教とは何か―― インド仏教史における密教の位置 インド仏教の歴史的展開について インド密教の時代区分について インド初期密教について インド中期密教について 1 『大日経』 インド中期密教について 2 『金剛頂経』 インド後期密教について チベット仏教について 善無畏三蔵について 金剛智三蔵について 不空三蔵について 1 不空三蔵について 2 不空三蔵の門下について 春学期のまとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講義時にプリントを配布する。 ≪参考文献≫ 頼富本宏 『密教とマンダラ』 講談社学術文庫2229 2014年 正木 晃 『密教』 ちくま学芸文庫 2012年 竹内信夫 『空海の思想』 ちくま新書 2014年 その他の参考文献は講義時に指示する コード 履修科目名 b22059200 : 祖師概説B 単 位 2 (担当教員) (今井 淨圓) 期 別 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 真言密教の歴史に登場する祖師について関心を持ち、人に語り、 伝えることができる。 授業内容 真言密教は弘法大師空海(774~835)によって、わが国に伝えられた。本講義では、空海が恵果和尚 より相承した密教を、どのように受容したのか。また、日本密教として独自の展開を遂げ、確立していっ たのかを考察してみたい。当時の歴史的な背景にも思いをはせながら、先行研究を活用して、空海の 生涯をあきらかにしてみたい。 成績評価方法 平 常 点 :20%(出席状況。授業態度も評価の対象になる) レポート点:20%(締め切り期日を厳守。その内容を評価する) 期末試験 :60%(内容を評価。ただし、総授業回数の3分の1以上を欠席すると単位を認定しない) 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 恵果和尚について 恵果和尚の門流について 晩唐期の密教について 古密教について ① 古密教について ② 空海伝の資料紹介 山林修行と求聞持法 遣唐使の目的と歴史 延暦の遣唐使について ① 赤岸鎮から福州へ 延暦の遣唐使について ② 福州から長安へ 延暦の遣唐使について ③ 恵果からの密教受法 空海の帰国と高雄山寺時代 高野山開創と真言密教の確立 空海の著作と社会事業について まとめ 空海入定と弘法大師信仰について テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講義時にプリントを配布する。 ≪参考文献≫ 頼富本宏 『密教とマンダラ』 講談社学術文庫 2014年 正木 晃 『密教』 ちくま学芸文庫 2012年 竹内信夫 『空海の思想』 ちくま新書 2014年 その他の参考文献については、講義時に紹介する。 コード 履修科目名 b22060100 : 法流概説A 単 位 2 (担当教員) (潮 弘憲) 期 別 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 東密各法流の歴史と法会等が理解できる 授業内容 真言密教の教義は、大きく事相と教相の二に分けられる。 事相は実践的方面をさし、教相は教理を説き理論的方面をさす。そして、その事相には、東密三十六 流七十余方といわれ、多くの流派がある。 本講義では、まずその事相法流についての概要と、東密の代表的な法流の歴史を学んでいきたい。 なお、本講義の受講生は必ず大学の輪袈裟と念珠を持参すること。 成績評価方法 平常点30%、授業に対する姿勢10%、筆記試験60%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 真言宗とは、真言密教と顕教 事相教相とは・事相の伝授について 血脈・印信・法流とは 付法の八祖と伝持の八祖 〃 弘法大師空海と後継者 等葉不等葉の血脈・小野方と広沢方分派の要因 仁和御流・西院流・保壽院流 華蔵院流・忍辱山流・伝法院流 三宝院流・理性院流・金剛王院流 随心院流・勧修寺流・安祥寺流 中院流・まとめ 真言宗の法会1 修正会・後七日御修法・常楽会・正御影供・仏生会 真言宗の法会2 弘法大師誕生会・盂蘭盆会・施餓鬼会・布薩 真言宗の法会3 理趣三昧会・五日三時法会・大般若法会・心経会 土砂加持法会・光明三昧法会・大曼荼羅供・仁王会 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 随時コピーをする。 ≪参考文献≫ 随時コピーをする。 コード 履修科目名 b22060200 : 法流概説B 単 位 2 (担当教員) (潮 弘憲) 期 別 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 東密各法流の道場を荘厳できる 東密各法流の修行等の概要を理解できる 授業内容 真言密教の法流は、古来より、三十六流七十余方といわれているが、厳密にいえばもっと多く、百余 方あるといわれている。その中、本講義では、特に代表的な法流についての荘厳・修行等々について の概要を学んでいきたい。 なお、本講義の受講生は必ず大学の輪袈裟と念珠を持参すること。 成績評価方法 出席状況30%、授業に対する姿勢10%、筆記試験60%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 諸法流の道場荘厳 〃 〃 j戒律とは・優婆塞戒・沙弥戒・具足戒 有部律と四分律・得度式 菩薩戒・三昧耶戒・弘法大師の戒律観 四度加行とは・加行の日数・加行の順序・加行の本尊 灌頂とは・灌頂の分類・伝法灌頂 伝法灌頂 一流伝授について 一流伝授の内容1 一流伝授の内容2 供養法の分類 大法立・十八道立・別行立 一座行法概説1 一座行法概説2 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 随時コピーをする。 ≪参考文献≫ 随時コピーをする。 コード 履修科目名 b23002100 : 密教教理学-1 単 位 4 (担当教員) (スダン シャキャ) 期 別 通年 学 年 2年次~ 到達目標 『初会金剛頂経』の思想の理解に至る 授業内容 日本密教,特に東密家において『初会金剛頂経』は『大日経』とともに所依の経典 として重要視されています。この経典は インドのタントラ分類法でいえば瑜伽タントラを代表する密教経典であり、無上瑜 伽タントラ(後期密教)はこれに基づいて展開したものであります。 この中期密教経典はサンスクリット原典、漢訳、チベット語訳の三種の資料とともに、複数の註釈も現 存します。本講義では、サンスクリット原典に従って『金剛頂経』の初会に相当するいわゆる『初会金 剛頂経』または『真実摂経』の第一章「金剛界品」の内容を理解していきます。さらに、必要に応じてブッ ダ・グヒヤ、シャーキャミトラ、アーナンダガルバの註釈の内容を用いて解説していきます。 本講義は、密教の根本的な教理ともいえる大日如来をはじめとする五仏の特質、五相成身観、十六 菩薩の出生についての理解を深めることを春学期の目標とします。さらに、金剛界マンダラを構成す る十六菩薩、四波羅蜜、八供養菩薩、四摂菩薩の出生とともに灌頂作法ついての理解を深めることを 秋学期の目標とします。 なお、受講者はサンスクリット語の基礎知識を有していることが望ましいです。 成績評価方法 平常点:50%、レポート:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. イントロダクション 『金剛頂経』とは 『初会金剛頂経』と関連資料ついて-1 『初会金剛頂経』と関連資料ついて-2 『初会金剛頂経』と関連資料ついて-3 通序-1 通序-2 通序-3 別序-1 別序-2 別序-3 五相成身観-1 五相成身観-2 五相成身観-3 総括 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 十六菩薩の出生-1 十六菩薩の出生-2 十六菩薩の出生-3 十六菩薩の出生-4 十六菩薩の出生-5 十六菩薩の出生-6 四波羅蜜 八供養菩薩 四摂菩薩 灌頂作法-1 灌頂作法-2 灌頂作法-3 灌頂作法-4 灌頂作法-5 総括 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 堀内寛仁『初会金剛頂経の研究梵本校訂篇(上)』密教文化研究所 1983年 大正大蔵No. 865, 882 ≪参考文献≫ 講義中に適宜紹介します。 コード b23054100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 密教教理学1A 2 (スダン シャキャ) 期 別 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 『初会金剛頂経』の思想の理解に至る 授業内容 日本密教,特に東密家において『金剛頂経』は『大日経』とともに所依の経典とし て重要視されています。 この経典はインドのタントラ分類法でいえば瑜伽タントラを代表する密教経典であり、無上瑜伽タント ラ(後期密教)はこれに基づいて展開したものであります。 この中期密教経典はサンスクリット原典、漢訳、チベット語訳の三種の資料とともに、複数の註釈も現 存します。本講義では、サンスクリット原典に従って『金剛頂経』の初会に相当するいわゆる『初会金 剛頂経』または『真実摂経』の第一章「金剛界品」の内容を理解していきます。さらに、必要に応じてブッ ダ・グヒヤ、シャーキャミトラ、アーナンダガルバの註釈の内容も紹介してゆきます。 本講義は、密教の根本的な教理ともいえる大日如来をはじめとする五仏の特質、五相成身観、十六 菩薩の出生についての理解を深めることを目標とします。 なお、受講者はサンスクリット語の基礎知識を有していることが望ましいです。 成績評価方法 平常点:50%、レポート:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. イントロダクション 『金剛頂経』とは 『初会金剛頂経』と関連資料ついて-1 『初会金剛頂経』と関連資料ついて-2 『初会金剛頂経』と関連資料ついて-3 通序-1 通序-2 通序-3 別序-1 別序-2 別序-3 五相成身観-1 五相成身観-2 五相成身観-3 総括 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 堀内寛仁『初会金剛頂経の研究梵本校訂篇(上)』密教文化研究所 1983年 大正大蔵 No. 865, 882 ≪参考文献≫ 講義中に適宜紹介します。 コード b23054200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 密教教理学1B 2 (スダン シャキャ) 期 別 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 『初会金剛頂経』の思想の理解に至る 授業内容 日本密教,特に東密家において『金剛頂経』は『大日経』とともに所依の経典とし て重要視されています。この経典は インドのタントラ分類法でいえば瑜伽タントラを代表する密教経典であり、無上瑜伽タントラ(後期密教) はこれに基づいて展開したものであります。 この中期密教経典はサンスクリット原典、漢訳、チベット語訳の三種の資料とともに、複数の註釈も現 存します。本講義では、サンスクリット原典に従って『金剛頂経』の初会に相当するいわゆる『初会金 剛頂経』または『真実摂経』の第一章「金剛界品」の内容を理解していきます。さらに、必要に応じてブッ ダ・グヒヤ、シャーキャミトラ、アーナンダガルバの註釈の内容も紹介してゆきます。 本講義は、金剛界マンダラを構成する十六菩薩、四波羅蜜、八供養菩薩、四摂菩薩の出生とともに 灌頂作法についての理解を深めることを目標とします。 なお、受講者はサンスクリット語の基礎知識を有していることが望ましいです。 成績評価方法 平常点:50%、レポート:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 十六菩薩の出生-1 十六菩薩の出生-2 十六菩薩の出生-3 十六菩薩の出生-4 十六菩薩の出生-5 十六菩薩の出生-6 四波羅蜜 八供養菩薩 四摂菩薩 灌頂作法-1 灌頂作法-2 灌頂作法-3 灌頂作法-4 灌頂作法-5 総括 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 堀内寛仁『初会金剛頂経の研究梵本校訂篇(上)』密教文化研究所 1983年 大正大蔵 No. 865, 882 ≪参考文献≫ 講義中に適宜紹介します。 コード b23060100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教文化学A~仏教と差別 2 期 別 (左右田 昌幸) 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 本願寺教団における「差別」に関して、歴史的な知識と、「差別」事 象に対する歴史的なアプローチの方法が獲得できる 授業内容 江戸時代における仏教教団、とくに本願寺教団において、「差別」がどのように展開し、制度化されて いたのか、具体的な史料に基づいて探求します。 宗祖である親鸞の仏教思想よりすれば、身分差別が真宗教団において、常態として日常化していたと は考えられないはずなのですが、事実として戦国期頃より「差別」が厳然と存在していました。 研究史より出発して、具体的な「差別」事象を発掘しつつ、その歴史的特質を探ります。 仏教教団としての真言宗の歴史を考えるときの、「他山の石」となれば幸いだと考えています。 成績評価方法 レポート:60% 平常点:40% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 研究史の整理 1、一向一揆・政治起源説 研究史の整理 2、被差別寺院・政治起源説 研究史の整理 3、「部落寺院制」の再検討 研究史の整理 4、貧困史観の再検討 研究史の整理 5、近世真宗史像の確認 差別の制度化 1、冥加金の五割増し 差別の制度化 2、自剃刀 差別の制度化 3、「穢寺帳」の成立 差別の制度化 4、学林への懸席 差別の制度化 5、永代経 差別の制度化 6、本山境内への出入り 制度化された差別の特徴 貫徹する差別と貫徹しない差別 差別しつつ、教団に受け入れること まとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ テキストはなし。西本願寺に所蔵される古文書・古記録のうち、講義に関係する史料 の解読したものを、毎時間、コピーで担当者が準備します。 ≪参考文献≫ 随時、参考文献を講義時に紹介します。漢和辞典が必要になるかもしれません。 コード b23060200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教文化学B~仏教と差別 2 期 別 (左右田 昌幸) 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 前近代の仏教教団における「差別」が、現代の仏教教団にもつなが る面を持っているのかどうかを考える歴史的な素材に対する知識を 得るとともに、それをどのように考えるのかという考え方の一つが獲 得できる 授業内容 仏教文化学Aの内容を受け継いで、近世の後期から幕末期の「差別」状況と、それに対する被差別身 分の真宗僧侶や門徒による抵抗・反差別の行動、身分解放への希求の動きを史料に基づいて発掘し ます。 さらに「解放令」以降の教団の近代化の過程では、どのような「差別」やそれに対する対抗的な動きが 存在したのかを探求します。 仏教文化学Aと同様に、現代の問題でもある真宗教団の「差別」問題が、真言宗教団の歴史を考える ときの「教訓」になれば幸いであると考えています。 成績評価方法 レポート:60% 平常点:40% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 近世の真宗教団の差別の論理 1 近世の真宗教団の差別の論理 2 被差別寺院の動向 1 被差別寺院の動向 2 被差別身分の門徒の意識状況 1 被差別身分の門徒の意識状況 2 被差別身分の門徒の意識状況 3 真宗教団への視線 解放令前後の真宗教団 解放令と真宗教団 被差別寺院の住職の意識の変化 真宗教団の融和運動 1 真宗教団の融和運動 2 水平社宣言の思想 一如会の成立と活動 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ テキストはなし。西本願寺に所蔵される古文書・古記録のうちで関係する史料の解読 したものを、毎時間、コピーで担当者が準備します。近代に入ると当時の新聞記事が 史料となりますが、これも担当者がコピーで準備します。 ≪参考文献≫ 随時、参考文献を講義時に紹介します。 コード b24001100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学研究1A~初期日本天台探究 2 期 別 春学期 (桑谷 祐顕) 学 年 3年次~ 到達目標 伝教大師最澄の生涯と思想、並びに天台法華宗開宗の理念につ いて他者に語ることができる 授業内容 伝教大師最澄の生涯を概観しつつ、その人生を主軸に置いて、当時の朝廷との関わり、そして入唐 求法、天台宗開宗に至る過程とその時代背景を理解し、最澄の天台法華宗開宗の理念を探りたい。 特に、大乗戒壇院建立の為の諸行動、並びに法相徳一法師との論争を通じて最澄の法華経観とそ の教学的特徴を学びたい。また、開宗後の比叡山運営において、山家の学生育成のプロセスとその 主眼を把握し、天台宗徒への理想と期待を学びたい。加えて、伝教大師以後の叡山仏教の特徴につ いても言及したい。 成績評価方法 平常点:50% レポート:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 伝教大師最澄の生涯と思想概観 ーはじめにー 伝記資料と最澄誕生の記事 比叡山入山と『願文』 比叡山寺の建立と拡充 入唐求法 ー圓密禅戒の相承ー 帰朝と天台法華宗の開宗 九州・東国巡錫 ー六所宝塔ー 三一権実仏性論争 ー最澄教学の特徴ー 大乗戒壇院建立の諸行動 ー最澄の理念ー 『山家学生式』『ご遺言』 ー天台僧のあり方ー 天台大師から伝教大師へ 天台の法華経観 伝教大師以後の天台教団 叡山仏教の展開 まとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 天台宗(天台宗務庁教学部) 『伝教大師の生涯と教え』 (株)ティー・マップ(大正大 学事業法人) 2006年6月4日 初版刊 ≪参考文献≫ 授業時に指示する。 コード b24001200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学研究1B~天台宗と『法華経』 2 期 別 秋学期 (坂本 道生) 学 年 3年次~ 到達目標 『法華経』の教えが理解でき、天台宗の教義が把握できる 授業内容 天台教学は中国天台宗の大成者である天台大師智顗(538-597)によって組織され、その特色は『法 華経』を拠り所の一つとして釈尊以来の様々な教えと実践が総合的に構築されていることと言えよう。 本講義では、まず『法華経』の内容と教説を講義する。そして智顗が立てた教相判釈「五時八教」につ いて講義し、さらに彼が『法華経』の根本義について教理的な面から説いた『法華玄義』・『法華文句』 と、実践的な面から説いた『摩訶止観』について概説し、天台教学の理解に資したい。 成績評価方法 平常点(出席・授業態度など):50% レポート:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. オリエンテーション 『法華経』の内容と教え1 『法華経』の内容と教え2 『法華経』の内容と教え3 『法華経』の内容と教え4 天台大師の生涯 五時八教について1 教相判釈とは 五時八教について2 五時とは 五時八教について3 化儀四教とは 五時八教について4 化法四教とは 『法華玄義』について1 『法華玄義』について2 『法華文句』について 『摩訶止観』について1 『摩訶止観』について2 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 多田孝文監修、塩入法道・池田宗譲編『天台仏教の教え』大正大学出版会、2012年 ≪参考文献≫ 授業中に指示する コード b24002100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学研究2A~いのちをめぐる仏教福祉Ⅰ 仏教とターミナルケア 2 期 別 春学期 (佐伯 俊源) 学 年 3年次~ 到達目標 ターミナルケアについての理解が深まる 仏教的ターミナルケアについての理解が深まる 授業内容 「仏教福祉」「宗教福祉」に関わる実践分野の中で、従来から顕著な動向として注目されているのがター ミナルケアをめぐる動向である。この講義では、これをメインテーマに取り上げて考察を進めたい。 まず、基本的事柄を説明してターミナルケア全般の概要についての理解を深める。その上で、仏教 (宗教)的なターミナルケアとは何か、その歴史的背景、実践のあり方、問題点、今後の可能性などに ついて、ともに考察しながら理解を深めたい。 成績評価方法 平常点(出席、受講態度など):50% 講義内容に関する定期試験もしくはレポート:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 序論 ターミナルケア論① 生死の動向 ターミナルケア論② 終末期医療 ターミナルケア論③ 宗教の関与 ターミナルケア論④ インフォームド・コンセント ターミナルケア論⑤ ホスピス ターミナルケア論⑥ 在宅ホスピスの動向 ターミナルケア論⑦ 討論 仏教的ターミナルケアとビハーラ① 仏教の死生観と看取り 仏教的ターミナルケアとビハーラ② 「臨終行儀」 仏教的ターミナルケアとビハーラ③ ビハーラ論の提唱 仏教的ターミナルケアとビハーラ④ 実践事例紹介 仏教的ターミナルケアとビハーラ⑤ 問題点と今後の可能性 仏教的ターミナルケアとビハーラ⑥ 討論 総括 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 授業中に資料プリントを適宜配布する。 ≪参考文献≫ 具体的テーマに即しては、講義中に適宜紹介する。 コード 履修科目名 (担当教員) 仏教学研究2B~いのちをめぐる仏教福祉Ⅱ b24002200 : 脳死臓器移植、尊厳死、自殺、死刑と仏教的 ケア 単 位 2 期 別 秋学期 (佐伯 俊源) 学 年 3年次~ 到達目標 生命倫理についての理解が深まる 仏教的生命観の理解が深まる 授業内容 「仏教福祉」「宗教福祉」に関わる実践分野の中で、従来から顕著な動向として注目されているのがター ミナルケアをめぐる動向である。春学期ではこれをメインテーマに取り上げて考察を進めたが、秋学期 ではそれに引き続いて、宗教と生命倫理をめぐる様々な周辺的な問題について理解を深めたい。具 体的に取り上げるテーマは、脳死・臓器移植問題、安楽死・尊厳死の問題、自殺をめぐる問題等々で あり、特にそれらの諸問題に対する仏教(宗教)的ケアのあり方とその可能性について考えたい。 成績評価方法 平常点(出席、受講態度など):50% 講義内容に関する定期試験もしくはレポート:50% 授業計画 1. 序論~生命倫理をめぐる動向 ~バイオエシックス、サナトロジー、デス・エデユケーション 2. 脳死・臓器移植問題① 3. 脳死・臓器移植問題② 4. 脳死・臓器移植問題③ 5. 脳死・臓器移植問題④ 6. 脳死・臓器移植問題⑤ 7. 脳死・臓器移植問題⑥ 8. 安楽死・尊厳死問題① 9. 安楽死・尊厳死問題② 10. 安楽死・尊厳死問題③ 11. 自殺をめぐる問題① 12. 自殺をめぐる問題② 13. 死刑をめぐる問題① 14. 死刑をめぐる問題② 15. 総括~ 「いのち」と仏教的ケア テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 授業中に資料プリントを適宜配布する。 ≪参考文献≫ 具体的テーマに即しては、講義中に適宜紹介する。 コード b24007100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 密教文化研究1A~弘法大師と曼荼羅 2 期 別 春学期 (中村 幸子) 学 年 3年次~ 到達目標 弘法大師が何故に両部曼荼羅を請来されたのか、その心が理解で きる 授業内容 わが国には文化財として数多くの曼荼羅が現存しています。しかしどれもが色形において全く同じと いうわけではありません。そこで弘法大師が請来された曼荼羅とはどれを指すのか、そしてそこには 大師のどのような思いが込められているのかを読み解くことが目的です。 成績評価方法 平常点:50%(曼荼羅の流れを知るためにも欠席のないことが重要です。) レポート:50% (曼荼羅の心が現代の我々にいかに生かすことが出来るかを考えてもらいます。) 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 講義の概要と目的 弘法大師と請来目録 曼荼羅の意味 正系現図曼荼羅の系譜 曼荼羅と白描図像 曼荼羅の実作例 弘法大師と護国思想(1)東寺・神護寺 弘法大師と護国思想(2)伏見稲荷大社 弘法大師と東大寺 弘法大師と川原寺・橘寺 弘法大師と乙訓寺 弘法大師と当麻寺 江戸時代の曼荼羅 御室版高雄曼荼羅 曼荼羅と不動尊 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 中村凉應・中村幸真『正系現図曼荼羅の研究』NHK出版2010年 ≪参考文献≫ コード b24007200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 密教文化研究1B~曼荼羅の構造と思想 2 期 別 秋学期 (中村 幸子) 学 年 3年次~ 到達目標 曼荼羅を自らの言葉で語れるように。 授業内容 正系現図曼荼羅に描かれる色や形、装飾文様には後世に描かれた曼荼羅とは多少異なる固有のも のが読みとれる。その背景には唐代における儒教・道教などの中国古代思想の文化・民俗学が反映 されている。それはまた曼荼羅の聖なる空間構築のための一役をも担っている。その心を読み取るこ とにより今を生きる私たちの生活に役立ててもらいたいと思う。 成績評価方法 平常点:50%(曼荼羅の流れを知るためにも欠席のないことが重要です。) レポート:50% (曼荼羅の心が現代の我々にいかに生かすことが出来るかを考えてもらいます。) 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 中国古代の気の思想 暈繝彩色と曼荼羅 胎蔵曼荼羅に描かれる植物 金剛界曼荼羅に描かれる植物 曼荼羅に描かれる器物 曼荼羅と五色 曼荼羅と光明 曼荼羅と陰陽五行思想 曼荼羅と易経 一切遍知印の意味 五大院における不動尊 金胎不二と両部曼荼羅 結界の文化 五種結界の表現 曼荼羅と蓮華 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 祥蕊『両部曼荼羅随聞記』 栂尾祥雲『曼荼羅の研究』、 中村凉應・中村幸真『正系現図曼荼羅の研究』NHK出版 2010年 ≪参考文献≫ コード 履修科目名 b24011100 : 事相研究A 単 位 2 (担当教員) (添野 智譲) 期 別 春学期 到達目標 密教の修法(供養法)について理解を深める 授業内容 事相の体系と一座行法の解説 成績評価方法 平常点:10% 試験(或いはレポート):90% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 小野と広沢の相承 広沢の法流と流祖 益信について 寛助と広沢六流 西院流能禅方と円祐方 広沢中興の祖 孝源僧正 西院流の四度次第と八結について 諸尊法通用次第 護身法について 五悔と九方便 四無量観 道場観 結界と召請 供養について 入我々入観 正念誦と散念誦 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ プリント等を随時配布 ≪参考文献≫ 西院流法儀解説 学 年 3年次~ コード 履修科目名 b24011200 : 事相研究B 単 位 2 (担当教員) (添野 智譲) 期 別 秋学期 学 年 3年次~ 到達目標 寺院における法会の内容を理解する 授業内容 『西院流法儀解説』を用い、西院流の法会の解説を行う。特に庭儀理趣三昧について解説する。 成績評価方法 平常点:10% 試験(或いはレポート):90% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 法儀の意義 道場の荘厳 法則集について 壇上の荘厳 〃 〃 諸役人の装束 各種法会について 庭儀作法 理趣経について 理趣三昧法会 導師の作法 職衆の作法 諸役人の作法 その他 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 西院流法儀解説 ≪参考文献≫ 真言宗の法式 等 コード b24013100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 豊山教学史研究A 2 (早川 道雄) 期 別 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 弘法大師空海の『十住心論』の内容とその背景が考察できる 授業内容 豊山教学史研究は、弘法大師空海と真言密教の思想を豊山教学の碩学の解釈を通じて考察するも のである。春学期においては『十住心論』を取り上げる。本書は天長年間(824~833)に空海が著し た真言宗の宗義の綱要書である。その内容は、真言宗の由来と教義の概要を述べるにとどまらず、 当時日本に存在した南都六宗と天台・真言のみならず、小乗仏教、さらには仏教以外のインドおよび 中国の思想・宗教をも、密教を最上とする立場から総合的に把握し、提示したものである。本書の思 想史的意義を考えてみよう。テキストは『大乗仏典 日本・中国篇』(中央公論社)の第14巻の「解説」 を用いる。 成績評価方法 平常点:50% 小テスト:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 秘密曼荼羅としての世界① 秘密曼荼羅としての世界② 秘密曼荼羅としての世界③ 曼荼羅としての華厳世界の構造① 曼荼羅としての華厳世界の構造② 曼荼羅としての華厳世界の構造③ 『大日経』世界と十住心の構造① 『大日経』世界と十住心の構造② 『大日経』世界と十住心の構造③ 空海の危機① 空海の危機② 空海の危機③ 実在世界とその意義① 実在世界とその意義② 実在世界とその意義③ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講師が配布する。 ≪参考文献≫ 講師が配布する。 コード b24013200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 豊山教学史研究B 2 (早川 道雄) 期 別 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 『金剛頂経』の内容とその意義が考察できる 授業内容 豊山教学史は、弘法大師空海と真言密教の思想を豊山教学の碩学の解釈を通じて読解するもので ある。秋学期においては『金剛頂経』(『金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経』)を取り上げる。 『金剛頂経』は、真言宗の伝承においては、『大日経』と並ぶ根本経典である。本経の冒頭において、 色究竟天より毘盧遮那を取り囲んで降下した一切如来は、なすべき難行をすべて成し遂げ、深い瞑 想状態に入っていまや成道寸前(かつその最後の一歩が踏み出せないでいる)一切義成就菩薩に対 して、「五相成身観」を為すべきことを解説する。それは、自心の観察に始まり、月輪と五鈷金剛杵を 瞑想して、修行者と毘盧遮那との合一を行うための五段階の観法(①通達菩提心②修菩提心③成金 剛心④証金剛心⑤仏心円満)である。その根本にあるのは、シンボル(象徴)を操作すること、すなわ ち、大乗仏教において要求される修行の全過程が、真言の持つ力・権能によって代替が可能だとする 発想である。このような『金剛頂経』の論理を詳細な解説と共に読んで行く。 成績評価方法 平常点:50% 小テスト:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 『金剛頂経』における密教の論理① 『金剛頂経』における密教の論理② 覚の世界と曼荼羅の世界① 覚の世界と曼荼羅の世界② 覚の世界と曼荼羅の世界③ 仏説の背後にあるもの① 仏説の背後にあるもの② 曼荼羅としての世界とその構造① 曼荼羅としての世界とその構造② 『大日経』と『金剛頂経』① 『大日経』と『金剛頂経』② 『大日経』と『金剛頂経』③ 現世成就という主題① 現世成就という主題② 現世成就という主題③ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講師が配布する。 ≪参考文献≫ 講師が指示する。 コード b24014100 : 履修科目名 (担当教員) 智山教学史研究A 単 位 2 (田中 悠文) 期 別 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 ・祖師伝の基礎知識を習得し、漢文の初級文法が理解できる 授業内容 ・日本仏教十三宗の原点、広められた時代、開祖(宗祖)、由緒寺院、主要なおしえと修行。 ・弘法大師にいたるまでの真言宗の歴代祖師方が活動された時代、地域など。 ・日本密教とチベット密教のそれぞれの特色、共通点、相違点。 ・真言宗における教えのアウトライン=戒・定・慧の三学と事相・教相の関連。 ・真言宗各派の区別。 ・新義と古義とは何か? 成績評価方法 ①平常点:80% ②レポート:20% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 授業のアウトライン=進行予定・学習要領・参考図書・etc 日本仏教十三宗入門―①奈良時代=南都六宗(法相・倶舎) 日本仏教十三宗入門―②奈良時代=南都六宗(三論・成実) 日本仏教十三宗入門―③奈良時代=南都六宗(華厳) 日本仏教十三宗入門―④奈良時代=南都六宗(律) 真言宗の祖師―①インド=竜猛菩薩と竜智阿闍梨耶 真言宗の祖師―②~中国 ア=善無畏三蔵と一行禅師→胎蔵界系の密教 真言宗の祖師―③~中国 イ=金剛智三蔵と不空三蔵→金剛界系の密教 真言宗の祖師―④~中国 ウ=恵果阿闍梨と般若三蔵→金胎両部の萌芽と四恩・十善の おしえ 真言宗の祖師―⑤~日本=弘法大師の真言密教相承→金胎両部の一具流伝 世界に流伝した密教の種々相-インド・中国・西域・東南アジア・朝鮮・チベット・日本 真言宗のおしえ-①戒学の必須性(顕密二戒堅固受持) 真言宗のおしえ-②定学(事相)の目的・方法とその仕組み 真言宗のおしえ-③慧学(教相)の目的・方法とその体系 真言宗各派と古義・新義→戒学の比重、定・慧(事教)二学の特色、本尊をめぐる見解 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講師が適宜用意する。 ≪参考文献≫ 『講座密教』人文書院刊 コード b24014200 : 履修科目名 (担当教員) 智山教学史研究B 単 位 2 (田中 悠文) 期 別 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 ・祖師伝の基礎知識を習得し、漢文の初級文法が理解できる 授業内容 ・古義、新義を代表する祖師、寺院、おしえ、法流、儀式、宝物などについて。 ・興教大師をめぐって。 ・五智坊融源・覚海法橋をめぐって。 ・良悟坊隆盛・真光院経瑜をめぐって。 ・木幡真空をめぐって。 ・報恩院憲深・蓮蔵院実深・真言院聖守をめぐって。 ・頼瑜僧正と聖憲法印をめぐって。 ・日秀法印・玄宥僧正・祐宜僧正・日誉僧正・元寿僧正・運敞僧正をめぐって。 成績評価方法 ①平常点:80% ②レポート:20% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 新義のおこり①―興教大師の前半生(出家の動機、寛助僧正との出会い、顕教修学~) 新義のおこり②―興教大師の後半生(大伝法院・密厳院の興基~根来山への移住~入滅) 新義の伝承①―高野山―五智坊融源と和泉法橋覚海大徳の教相相承―(新義教学) 新義の伝承②―根来山―兼海と証印の事相相承―(大伝法院流) 新義の形成(中性院)①―高野山・仁和寺・根来山―良悟坊隆盛と真光院経瑜―(大伝法 院流) 新義の形成(中性院)②―南都・醍醐寺―真言院中道上人聖守と報恩院憲深・蓮蔵院実深 (三宝院流) 新義の形成(中性院)③―木幡観音院―廻心上人真空(教相と野沢諸法流) 新義の形成(中性院)④―高野山・醍醐寺(再伝)―実勝法印(三宝院流の相伝) 新義の結実 頼瑜僧正の教相修学と事相遍学(新義一門の結晶=黒皮子) 新義の流伝 頼縁、頼淳、良殿、聖雲、聖忠の相承(大伝法院流と中性院流) 新義の大成 聖憲法印の疏釈百條第三重(論義の盛興 ―教相の精査―) 根来山のその後 洛東智積院の中興 洛東智積院第七世運敞能化の登場① 洛東智積院第七世運敞能化の登場② テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講師が適宜用意する。 ≪参考文献≫ 櫛田良洪著『真言密教形成過程の研究』正続 コード b25001100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学講読1A~東寺関係の古文書を読む 2 期 別 春学期 (左右田 昌幸) 学 年 2年次~ 到達目標 近世の東寺関係の古文書を解読することにより、「くずし字」の解読 能力を身につける 近世の東寺の寺院としての特徴の一端が理解する 授業内容 この講義では、本学に所蔵されている「長谷宝秀文庫」の中の古文書を解読することを通して、「真言 宗という仏教」の特色を探ります。その際、材料として用いるのは、活字となって翻刻されているもの ではなく、「古文書」そのものです。ということは、たんに漢字・漢文を読むだけではなく「くずし字」を解 読することになります。 真宗関係の古文書を解読する「古文書学」を同時履修することによって、同じ日本の仏教でありなが ら、真言宗と真宗の質の違いや特徴が理解しやすくなると思います。 まとまった形で戦国期より江戸 時代の真言宗教団の歴史像を提示することはできませんが、一通一通の「古文書」という「歴史の小 さな窓」を通して、真言宗の歴史的な姿の一端なりともが見えれば幸いです。古文書の原本に触れる 機会も、可能な限り設けたいと考えています。古文書のシワ・汚れ具合・虫食い・鼠損の具合、そして 紙の質・手触りなども体験します。 以下の「授業計画」は、目安です。受講生の学習状況によって変化します。 成績評価方法 平常点:40% レポート:60% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 古文書のくずし字を解読するにあたって 宝菩提院の譲り状 1 宝菩提院の譲り状 2 宝菩提院の譲り状 3 仏舎利の譲り状 地蔵院の譲り状 1 地蔵院の譲り状 2 神泉苑の譲り状 その他の譲り状 東寺門前町の跡式争論 東寺門前町の朝鮮使節の見物 東寺門前町の湯商売 東寺門前町の牛商売 東寺門前町の掃除・火番の役負担 まとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 教材となる古文書のコピーはすべて、担当者が準備します。 ≪参考文献≫ 漢和辞典。電子辞書も有用だと思います。 コード b25001200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学講読1B~東寺関係の古文書を読む 2 期 別 秋学期 (左右田 昌幸) 学 年 2年次~ 到達目標 春学期に引き続き、近世の東寺関係の古文書を解読することによ り、「くずし字」の解読能力が身につける 近世の東寺における寺院としての多面性が理解する 授業内容 この講義では、春学期と同様に本学に所蔵されている「長谷宝秀文庫」の中の古文書を解読すること を通して、「真言宗という仏教」の特色を探ります。使用する史料も春学期同様に、「古文書」そのもの でのこコピーです。 春学期の講義で、多少なりとも「くずし字」解読力がついていたとしても、夏休みの内に、「古文書」解 読の「カン」がほぼ消散していると思われます。秋学期は、再スタートの心積もりで初歩から講義を開 始します。 最終的には、寺院子弟の受講生が、自坊に所蔵されているかもしれない歴史的な文字史料を多少な りとも解読できるところまで進めればと考えています。少なくとも、解読の手掛かりをどのようにつかめ ばいいのかが判るレベルくらいには到達できればと考えています。 以下の「授業計画」は、一応の目安です。受講生の学習の進捗状況によって変更もあります。 成績評価方法 平常点:40% レポート:60% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 今一度、解読の初歩を再確認 拝堂関係の文書 1 拝堂関係の文書 2 拝堂関係の文書 3 拝堂関係の文書 4 中御門院葬送記 1 中御門院葬送記 2 中御門院葬送記 3 中御門院葬送記 4 諸職補任状 1 諸職補任状 2 諸書状 1 諸書状 2 衆評・法度 1 衆評・法度 2 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 教材となる古文書はすべて、担当者が準備します。 ≪参考文献≫ 漢和辞典。電子辞書も有用かと思います。 コード b25003100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 密教学講読1A 2 (スダン シャキャ) 期 別 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 『大日経』に関する思想的な知識が身に付く 授業内容 『大日経』(大毘慮遮那成仏神変加持経)はインドのタントラ分類法でいえば行タントラを代表する密教 経典であり、日本密教、特に東密家において『大日経』は『金剛頂経』とともに所依経典として重要視さ れています。 『大日経』のサンスクリット語原典が未だ完全に発見されていないため、本講義ではチベット語訳を中 心資料とし、漢訳も随時参照して読み進めていきます。この経典には複数の註釈書が存在しますが、 内容解説の際には、密教学僧であるブッダ・グヒヤが著した註釈(チベット語訳)及び善無畏が著した 註釈(漢訳)を使用します。「住心品」には「三句の法門」、「如実知自心」など密教の根本思想につい て説かれています。 本講義はチベット語で著されている文献の解読力の向上を目指します。受講者は経典の内容を通じ て密教思想に馴染んでほしいと思います。 なお、受講者は「チベット語I・II」の単位の修得を履修条件とします。 成績評価方法 平常点:60%、授業態度・理解力:40% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. イントロダクション 『大日経』の構成について 『大日経』とその註釈書について 講読する「住心品」の内容解説 『大日経』「住心品」の講読-1 『大日経』「住心品」の講読-2 『大日経』「住心品」の講読-3 『大日経』「住心品」の講読-4 『大日経』「住心品」の講読-5 『大日経』「住心品」の講読-6 『大日経』「住心品」の講読-7 『大日経』「住心品」の講読-8 『大日経』「住心品」の講読-9 『大日経』「住心品」の講読-10 総括 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講義中に講読するテキストを配布します。 ≪参考文献≫ 高橋尚夫・前田亮道『チベット語初等文法』ノンブル社 2011年 Sarat Chandra Das A Tibetan-English Dictionary Rinsen Book コード b25003200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 密教学講読1B 2 (スダン シャキャ) 期 別 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 『大日経』に関する思想的な知識が身に付く 授業内容 『大日経』(大毘慮遮那成仏神変加持経)はインドのタントラ分類法でいえば行タントラを代表する密教 経典であり、日本密教、特に東密家において『大日経』は『金剛頂経』とともに所依経典として重要視さ れています。 本講義では、密教学講読1Aに引き続き『大日経』の第一章「住心品」(百六十心など「心」の在り方に ついて)に加え「具縁品」(曼荼羅建立について)を読み進めていきます。また、密教学僧であるブッダ・ グヒヤが著した註釈(チベット語訳)及び善無畏が著した註釈(漢訳)を使用し内容解説を進めます。 本講義はチベット語で著されている文献の解読力の向上を目指します。受講者は経典の内容を通じ て密教思想に馴染んでほしいと思います。 なお、受講者は「チベット語I・II」の単位の修得が望ましいです。 成績評価方法 平常点:60%、授業態度・理解力:40% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. イントロダクション 講読する「住心品」及び「具縁品」の内容解説 『大日経』を講読(続)-1 『大日経』を講読(続)-2 『大日経』を講読(続)-3 『大日経』を講読(続)-4 『大日経』を講読(続)-5 『大日経』を講読(続)-6 『大日経』を講読(続)-7 『大日経』を講読(続)-8 『大日経』を講読(続)-9 『大日経』を講読(続)-10 『大日経』を講読(続)-11 『大日経』を講読(続)-12 総括 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講義中に講読するテキストを配布します。 ≪参考文献≫ 高橋尚夫・前田亮道『チベット語初等文法』ノンブル社 2011年 Sarat Chandra Das A Tibetan-English Dictionary Rinsen Book コード b25007100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 真言学講読1A~空海撰『三昧耶戒序』講読 2 期 別 春学期 (北尾 隆心) 学 年 2年次~ 到達目標 空海の『吽字義』を講読することにより空海による梵字、種子の解 釈論が理解できる 授業内容 本講読では『十巻章』の一つであり、即・声・吽の「三部の書」の最後を飾る『吽字義(うんじぎ)』を取り 上げます。 空海の思想の中心となる「即身成仏思想」を説き示したのが『即身成仏義』でありますが、これによっ て説き示し切れなかった部分を説いたのが『声字実相義』と『吽字義』であり、これらを合わせて「三部 の書」と呼び、空海思想を知る上で重要視されてきました。 今年度は『吽字義』を講読することにより、そこに説かれている梵字の「吽(うん)」の字相と字義を理 解し、空海思想、真言密教における独特な梵字の解釈論を明確にします。 成績評価方法 平常点50%、レポート50%により評価します。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 『十巻章』における『吽字義』の位置について 空海思想と吽字 『吽字義』の研究方法並びに解題 『吽字義』の講読① 『吽字義』の講読② 『吽字義』の講読③ 『吽字義』の講読④ 『吽字義』の講読⑤ 『吽字義』の講読⑥ 『吽字義』の講読⑦ 『吽字義』の講読⑧ 『吽字義』の講読⑨ 『吽字義』の講読⑩ 『吽字義』の問題点 真言宗学にみる『吽字義』 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 宮坂宥勝監修『空海コレクション2』ちくま学芸文庫。 適宜、プリント配布。 ≪参考文献≫ 適宜、指示する。 コード b25007200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 真言学講読1B~空海撰『声字実相義』講読 2 期 別 秋学期 (北尾 隆心) 学 年 2年次~ 到達目標 『請来目録』を講読することにより空海の得た真言密教の血脈を明 確に理解でき、そして、空海の密教、特に成仏論の原点が理解でき る。 授業内容 弘法大師空海(774~835)は「真言宗」を開き 真言密教を確立されるのでありますが、その原点は中 国へ渡り(入唐し)、新たなる仏教として台頭していた「密教」を持ち帰られたことにあります。 空海が中国において何を見、何を得られたか、ということ、そして、中国より何を持ち帰られたか、とい うことを明確に記したものが空海撰『請来目録』であります。 本講では この『請来目録』を解明することにより、空海密教の原点を探り、特に空海の思想において 重要であります密教の成仏思想の変遷の原点を解明すると共に空海が得た真言密教の血脈を明確 にする。 成績評価方法 平常点50%、レポート50%により評価します。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 空海の仏教観と密教観 空海の入唐について 『請来目録』の問題点 『請来目録』の講読① 『請来目録』の講読② 『請来目録』の講読③ 『請来目録』の講読④ 『請来目録』の講読⑤ 『請来目録』の講読⑥ 『請来目録』の講読⑦ 『請来目録』の講読⑧ 『請来目録』の講読⑨ 『請来目録』の講読⑩ 空海の成仏論の変遷 真言密教の血脈について テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 宮坂宥勝監修『空海コレクション2』ちくま学芸文庫。 適宜、プリント配布。 ≪参考文献≫ 適宜、指示する。 コード 履修科目名 (担当教員) b26001000 : 仏教学入門演習 (左右田 昌幸) b26001000 : 仏教学入門演習 (早川 道雄) 単 位 4 期 別 通年 学 年 1年次~ 到達目標 大学における勉学に関する基本的なリテラシー能力が獲得できる 授業内容 仏教学科の入門演習であるが、春学期はすぐに「仏教」に入っていく前に、大学における勉学に関す るリテラシー能力を獲得することを目指す。その際、高等学校での勉学と大学における勉学や講義の 形態の相違に留意し、基礎の基礎がスタートする。すでに大学生レベルのリテラシーをこれまでの学 校教育の中で十二分に身に付けている受講生諸君には、「何を今更」と感じる側面もあると感じる側 面もあると想像するが、再確認の意味で受講されたい。これを踏まえて、秋学期は、いよいよ「仏教」 に入っていく。内容は、各自が経典に関する解説書を読み、考え、ノートにまとめ、口頭で発表すると いう作業を地道に繰り返して、学問の第一歩である「深い読書」の経験を目指すものである。なお、春 学期は左右田が担当し、秋学期は早川が担当する。 成績評価方法 講義への参加度 50パーセント 期末レポート 25パーセント 作業ノート提出 25パーセント 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 秋学期の概要説明 読解・考察・まとめ作業① 読解・考察・まとめ作業② 読解・考察・まとめ作業③ 読解・考察・まとめ作業④ 読解・考察・まとめ作業⑤ 読解・考察・まとめ作業⑥ 読解・考察・まとめ作業⑦ 作業ノート提出 読解・考察・まとめ作業⑧ ノート返却 読解・考察・まとめ作業⑨ 読解・考察・まとめ作業⑩ 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 秋学期の概要説明 読解・考察・まとめ作業① 読解・考察・まとめ作業② 読解・考察・まとめ作業③ 読解・考察・まとめ作業④ 読解・考察・まとめ作業⑤ 読解・考察・まとめ作業⑥ 読解・考察・まとめ作業⑦ 作業ノート提出 読解・考察・まとめ作業⑧ ノート返却 読解・考察・まとめ作業⑨ 読解・考察・まとめ作業⑩ 12. 13. 14. 15. 読解・考察・まとめ作業⑪ 読解・考察・まとめ作業⑪ 読解・考察・まとめ作業⑫ 作業ノート提出 読解・考察・まとめ作業⑬ ノート返却 しめく くり 27. 28. 29. 30. 読解・考察・まとめ作業⑪ 読解・考察・まとめ作業⑫ 読解・考察・まとめ作業⑬ 作業ノート提出 読解・考察・まとめ作業⑭ ノート返却 しめく くり テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講師が配布する。 ≪参考文献≫ コード b26002010 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学基礎演習-1 4 (今井 淨圓) 期 別 通年 学 年 2年次~ 到達目標 種智院大学で研究活動をするために、基礎学力である仏教漢文を 読解する力が身につく 授業内容 『八宗綱要』とは東大寺戒壇院の学僧・凝然が、1268年(文永5)1月、故郷の伊予国円明寺で、日本に おける八宗について概説した著作であり、二巻からなる。序説として、仏教の法門は大小の二乗、声 聞・菩薩の二蔵、経・律・論の三蔵に大別できることを述べ、仏法の日本への伝来について概説する。 以下、日本の八宗の各論に触れ、各宗の歴史・教理について解説している。上巻は序説と倶舍宗、成 実宗、律宗の三宗、下巻は法相宗、三論宗、天台宗、華厳宗、真言宗の五宗について解説し、最後 に禅宗、浄土宗を簡単に紹介している。春学期には、この『八宗綱要』を講読することによって、仏教 学科の学生として、研究活動をするための基礎学力を養うことを目的にする。資料の調査、文献の解 読、研究史の検討など、卒業論文を作成するための基礎的な技術を身につける。また秋学期には、 『八宗綱要』の担当部分と、各自が選んだテーマを発表することによって、仏教学への関心を深めた い。 成績評価方法 平常点:50%(出席状況。授業中の態度も評価の対象にする) 演習での発表:30%(レジュメの内容、発表の仕方などを評価する) 学期末レポート:20%(締め切りを厳守。内容を評価する) 授業計画 1. 担当者の自己紹介と本講義の目的について 2. 大学における演習(ゼミ)とは何か ―事典・辞典・年表などの工具書の紹介― 3. 『八宗綱要』の著者・凝然について 4. 『八宗綱要』の講読 1 5. 『八宗綱要』の講読 2 6. 『八宗綱要』の講読 3 7. 『八宗綱要』の講読 4 8. 『八宗綱要』の講読 5 9. 『八宗綱要』の講読 6 10. 『八宗綱要』の講読 7 11. 『八宗綱要』の講読 8 12. 『八宗綱要』の講読 9 13. 『八宗綱要』の講読 10 14. 『八宗綱要』の講読 11 15. 春学期のまとめ 16. 『八宗綱要』の講読 12 17. 『八宗綱要』の講読 13 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 『八宗綱要』の講読 14 『八宗綱要』の講読 15 『八宗綱要』の講読 16 『八宗綱要』の講読 17 『八宗綱要』の講読 18 『八宗綱要』の講読 19 『八宗綱要』の講読 20 『八宗綱要』の講読 21 『八宗綱要』の講読 22 『八宗綱要』の講読 23 『八宗綱要』の講読 24 仏教学専門演習についてのゼミガイダンス 秋学期のまとめ(提出レポートの作り方) テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 龍谷大学編『講本 八宗綱要鈔』 永田文昌堂(絶版)を、プリントして配布する。 ≪参考文献≫ 鎌田茂雄 『八宗綱要』 講談社学術文庫555 1981年 平川 彰 『八宗綱要』二巻 (仏典講座39) 大藏出版 1980年 その他の参考文献は、講義時に紹介する。 コード b26002020 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学基礎演習-2 4 (スダン シャキャ) 期 別 通年 学 年 2年次~ 到達目標 種智院大学で研究活動をするために、基礎学力である仏教漢文を 読解する力を身につける。 授業内容 『八宗綱要』とは東大寺戒壇院の学僧・凝然が、1268年(文永5)1月、故郷の伊予国円明寺で、日本に おける八宗について概説した著作であり、二巻からなる。序説として、仏教の法門は大小の二乗、声 聞・菩薩の二蔵、経・律・論の三蔵に大別できることを述べ、仏法の日本への伝来について概説する。 以下、日本の八宗の各論に触れ、各宗の歴史・教理について解説している。上巻は序説と倶舍宗、成 実宗、律宗の三宗、下巻は法相宗、三論宗、天台宗、華厳宗、真言宗の五宗について解説し、最後 に禅宗、浄土宗を簡単に紹介している。春学期には、この『八宗綱要』を講読することによって、仏教 学科の学生として、研究活動をするための基礎学力を養うことを目的にする。資料の調査、文献の解 読、研究史の検討など、卒業論文を作成するための基礎的な技術を身につける。また秋学期には、 『八宗綱要』の担当部分と、各自が選んだテーマを発表することによって、仏教学への関心を深めた い。 成績評価方法 平常点:50%(出席状況。授業中の態度も評価の対象にする) 演習での発表:30%(レジュメの内容、発表の仕方などを評価する) 学期末レポート:20%(締め切りを厳守。内容を評価する) 授業計画 1. 担当者の自己紹介と本講義の目的について 2. 大学における演習(ゼミ)とは何か ―事典・辞典・年表などの工具書の紹介― 3. 『八宗綱要』の著者・凝然について 4. 『八宗綱要』の講読 1 5. 『八宗綱要』の講読 2 6. 『八宗綱要』の講読 3 7. 『八宗綱要』の講読 4 8. 『八宗綱要』の講読 5 9. 『八宗綱要』の講読 6 10. 『八宗綱要』の講読 7 11. 『八宗綱要』の講読 8 12. 『八宗綱要』の講読 9 13. 『八宗綱要』の講読 10 14. 『八宗綱要』の講読 11 15. 春学期のまとめ 16. 『八宗綱要』の講読 12 17. 『八宗綱要』の講読 13 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 『八宗綱要』の講読 14 『八宗綱要』の講読 15 『八宗綱要』の講読 16 『八宗綱要』の講読 17 『八宗綱要』の講読 18 『八宗綱要』の講読 19 『八宗綱要』の講読 20 『八宗綱要』の講読 21 『八宗綱要』の講読 22 『八宗綱要』の講読 23 『八宗綱要』の講読 24 仏教学専門演習についてのゼミガイダンス 秋学期のまとめ(提出レポートの作り方) テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 龍谷大学編『講本 八宗綱要鈔』 永田文昌堂(絶版)を、プリントして配布する。 ≪参考文献≫ 龍谷大学編『講本 八宗綱要鈔』 永田文昌堂(絶版)を、プリントして配布する。 コード b26003010 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学専門演習-1 4 (北尾 隆心) 期 別 通年 学 年 3年次~ 到達目標 自身で卒業論文のテーマを見つけることができ、研究するための素 養が身に着く 授業内容 本演習は、弘法大師空海(774~835)の生涯、並びに空海の思想を骨格とした真言密教、そして、 日本密教の歴史と思想に基づく研究を中心とします。 研究テーマとなる基本的な種々なるテキストを多岐に使用します。 特に、空海の生涯や密教思想について記された概論書、研究論文等を使用して、論文を記すための 問題点を指摘し、その問題点をどのように論文とするのか、ということを中心に論じます。 そして、そこより実際に論文の書き方や卒業論文のテーマの選び方、資料の作り方、ノート、メモの利 用方法を実践的に体得できるように努めます。 後期は自分自身で決めたそれぞれのテーマに基づいて自身の研究ノートを作りながら、実践的に研 究を行ってもらいます。 成績評価方法 平常点30%、課題消化点30%、レポート40%により評価します。 授業計画 1. テーマの選び方 研究方法について 2. 資料の種類と収集方法 資料の取り扱い 3. 論文の方向性・問題点の発掘 4. 概論書、研究論文等による問題確認① 5. 概論書、研究論文等による問題確認② 6. 概論書、研究論文等による問題確認③ 7. 概論書、研究論文等による問題確認④ 8. 概論書、研究論文等による問題確認⑤ 9. 実例論文の解析① 10. 実例論文の解析② 11. 実例論文の解析③ 12. 自身のテーマ・論題について 13. 卒業論文中間発表見学 14. 卒業論文中間発表見学 15. 自身のテーマ・論題の仮決定 16. 自身のテーマ・論題の仮決定の確認 研究ノートの作り方 17. 目次の作り方・論文の書き方 仮決定のテーマに基づく論文作成スケジュール 18. 仮決定のテーマに基づく論文作成シミュレーション 19. 仮決定のテーマに基づく資料収集と解析① 20. 仮決定のテーマに基づく資料収集と解析② 21. 仮決定のテーマに基づく資料収集と解析③ 22. 仮決定のテーマに基づく論文の方向性 23. 仮決定のテーマに基づく資料収集と解析④ 24. 仮決定のテーマに基づく資料収集と解析⑤ 25. 仮決定のテーマに基づく資料収集と解析⑥ 26. 仮決定のテーマに基づく資料収集と解析⑦ 27. 仮決定のテーマに基づく資料収集と解析⑧ 28. 仮決定の論題に基づく目次の作成 29. 仮決定の論題に基づく中間発表準備① 30. 仮決定の論題に基づく中間発表準備② テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 適宜、プリント配布、並びに指示する。 ≪参考文献≫ 適宜、指示する。 コード b26003020 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学専門演習-2 4 (左右田 昌幸) 期 別 通年 学 年 3年次~ 到達目標 自分で、自分の研究テーマを見つけることができ、テーマについて の研究の方向や方法を見つける能力が獲得できる 授業内容 これまでの諸種の講義で学修した内容を基礎にして、卒業論文に向けた下準備をおこないます。 しかし、何をテーマに卒業論文を執筆するのかか明確にならないと、何も始まりません。 この演習では、テーマの見つけ方から、史料・資料の収集、参考文献の探索方法などをマスターする ことを目指します。 春学期は演習参加者による文献の輪読をメインとし、専門書・論文の読み方・内容の要約をレジュメ を作成しつつおこないます。 秋学期から、自己のテーマに沿った論文・参考文献の内容要約、レジュメ作成の上での発表などに進 んでいきたいと思います。 なお、本演習の守備範囲は、「日本の宗教・仏教(密教をのぞく)」です。 成績評価方法 演習への参加度:60% 研究テーマについてのプレゼンテーション:40% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. イントロダクション 輪読文献の選定 選定文献の輪読 内容要約の検討(1回目) 選定文献の輪読 内容要約の検討(1回目) 選定文献の輪読 内容要約の検討(1回目) 選定文献の輪読 内容要約の検討(1回目) 選定文献の輪読 内容要約の検討(1回目) 選定文献の輪読 内容要約の検討(2回目) 選定文献の輪読 内容要約の検討(2回目) 選定文献の輪読 内容要約の検討(2回目) 選定文献の輪読 内容要約の検討(2回目) 選定文献の輪読 内容要約の検討(2回目) 論文の書式・約束事の確認1 論文の書式・約束事の確認2 教員による見本の提示 大まかな自己の方向性の確認 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 特になし。 ≪参考文献≫ 講義中に適宜指導します。 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 受講生のテーマの確認 参考文献・研究書の探索と探索結果の提示 選定テーマにそった文献の内容紹介 選定テーマにそった文献の内容紹介 選定テーマにそった文献の内容紹介 選定テーマにそった文献の内容紹介 選定テーマにそった文献の内容紹介 選定テーマに関するディスカッション 選定テーマに関するディスカッション 選定テーマに関するディスカッション 選定テーマに関するディスカッション 選定テーマに関するディスカッション 論文作法の再確認1 論文作法の再確認2 次年度の卒論演習に向けて コード b26003030 : 履修科目名 (担当教員) 仏教学専門演習-3 単 位 4 (早川 道雄) 期 別 通年 学 年 3年次~ 到達目標 空海の生涯と思想が理解でき、卒業論文のテーマの方向性を決定 できる 授業内容 前半は弘法大師空海に関する著作を輪読して、空海の生涯と真言密教思想の内容についての理解 を身に付ける。また、密教の基盤となっている大乗仏教思想に関する論文を読んで考える。後半は各 自、自己の関心に応じて、次年度の卒業論文作成に向けてのテーマ探究、基礎的文献の読解などの 作業を行う。 成績評価方法 平常点:70% 授業態度:30% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 演習の内容(前半)の説明 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想①) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想②) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想③) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想④) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想⑤) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想⑥) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想⑦) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想⑧) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想⑨) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想⑩) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想⑪) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想⑫) 論文輪読(空海の生涯と真言密教思想⑬) 春学期まとめ 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 演習の内容(後半)の説明 テーマ探究① テーマ探究② テーマ探究③ テーマ探究④ テーマ探究⑤ 基礎文献読解① 基礎文献読解② 基礎文献読解③ 基礎文献読解④ 研究発表① 研究発表② 研究発表③ 研究発表④ 秋学期まとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 正木晃『空海をめぐる人物密教史』(春秋社) ≪参考文献≫ 教員が随時配布する コード b26003040 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学専門演習-4 4 (スダン シャキャ) 期 別 通年 学 年 3年次~ 到達目標 卒業論文を作成するための基礎学力を身につきます。 授業内容 本講義では、学術資料・論文などの読み方と要約の仕方、更に情報・知識をどう卒業論文に反映して いくかを学びます。 前期では、中期・後期密教、特にインド・チベット・ネパール密教の思想や儀礼について概観します。 その後関連の学術論文・専門書を読みながら、研究資料(サンスクリット語原典、チベット語訳、漢訳) の扱い方を身につけます。 後期では、各自が卒業論文のテーマの設定し、関連資料を収集し、必要とされる知識や技能を養って いきます。本講義では、受講者は発表を聞くだけではなく、それに対する批評・感想を述べることを身 につけて欲しいです。自らの発表に対する批評や感想を吟味し、それを自らの知識として活かし、卒 業論文に反映していきます。 成績評価方法 平常点:40% 発表:60% 授業計画 1. イントロダクション 卒業論文作成について 2. 中期・後期密教の思想と儀礼-1 3. 中期・後期密教の思想と儀礼-2 4. 中期・後期密教の思想と儀礼-3 5. 梵・蔵・漢資料の解読-1 6. 梵・蔵・漢資料の解読-2 7. 梵・蔵・漢資料の解読-3 8. 梵・蔵・漢資料の解読-4 9. 学術論文輪読-1 10. 学術論文輪読-2 11. 学術論文輪読-3 12. 学術論文輪読-4 13. 学術論文輪読-5 14. 学術論文輪読-6 15. 総括 16. イントロダクション 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. テーマ設定の方法-1 テーマ設定の方法-2 テーマ設定の方法-3 資料の探し方・まとめ方-1 資料の探し方・まとめ方-2 資料の探し方・まとめ方-3 資料の探し方・まとめ方-4 テーマに対する個人発表-1 テーマに対する個人発表-2 テーマに対する個人発表-3 テーマに対する個人発表-4 卒論作成の準備-1 卒論作成の準備-2 総括 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 特になし。講義中にプリントを配布します。 ≪参考文献≫ 講義中に適宜紹介します。 コード b26004010 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学卒論演習-1 4 (北尾 隆心) 期 別 通年 学 年 4年次 到達目標 卒業論文を執筆し、完成させることができる 授業内容 自身で決定した卒業論文のテーマに即して、各自が論文を執筆できるように指導にする。 本演習は、専門演習とリンクしており、前半部分では、研究ノートの確認、並びに論文を書くための方 法論の確認、そして、論文を執筆するための基本的な方法論の確認をした上で、各自の卒業論文の 進行状況を確認しながら、どのように論文を進めていくか、ということを中心として、そのための指導、 論文の添削を行い、確実に卒業論文を執筆することを個別指導で行う。 成績評価方法 平常点(30%)、卒論の取り組み方(70%)によって、総合的に評価する。 授業計画 1. 卒業論文題目の確認 2. 卒業論文の研究方法並びに先行研究につい て 3. 卒業論文執筆について 4. 卒業論文作成に向けた発表 5. 卒業論文作成に向けた発表 6. 卒業論文作成に向けた発表 7. 卒業論文作成に向けた発表 8. 卒業論文執筆のための資料収集 9. 卒業論文執筆のための資料収集 10. 中間発表梗概の書き方 11. 中間発表に向けた準備 12. 中間発表に向けた準備 13. 中間発表に向けた準備 14. 中間発表 15. 中間発表 16. 卒業論文の進捗状況 17. 卒業論文執筆のための指導 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 卒業論文執筆のための指導 卒業論文執筆のための指導 卒業論文の添削指導 卒業論文の添削指導 卒業論文の添削指導 卒業論文の添削指導 卒業論文の添削指導 卒業論文の添削指導 卒業論文の添削指導 卒業論文の最終チェック 卒業論文の最終チェック 卒業論文の最終チェック 口頭試問について テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 各自の卒業論文のテーマに対応して指示する。 ≪参考文献≫ 適宜、指示する。 コード b26004020 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学卒論演習-2 4 (左右田 昌幸) 期 別 通年 学 年 4年次 到達目標 既存の研究論文や研究書・史質料を自分なりに理解できるようにな り、自己の卒論テーマについて自分なりの文章・表現で執筆する能 力が獲得できる 授業内容 大学において学んできたことの集大成として、自分自身で研究のテーマを決めて卒業論文を執筆す るのでありますが、本演習では、実際に卒業論文を執筆しながら、そこに起こる種々の問題を明確に し、その解決方法を教授することにより研究の方法論を学び取ってもらいます。 そして、大学四年間の集大成としての卒業論文を執筆することを目標とします。 成績評価方法 平常点50%、課題消化点50%により評価します。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. タイムスケジュールの作成 研究テーマの選定方法 論題の決定方法 研究方法論 卒業論文の執筆方法 卒業論文の骨格の決定 参考文献目録の作成 論題に基づく資料の収集と解析① 論題に基づく資料の収集と解析② 論題に基づく資料の収集と解析③ 卒業論文の目次と概要作成 卒業論文中間発表準備 卒業論文中間発表 卒業論文中間発表 卒業論文中間発表による論文の方向修正 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 適宜プリント配布。 ≪参考文献≫ 授業時に適宜指示します。 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 卒業論文の方向性の確認 卒業論文の進行状況の確認 卒業論文の執筆方法の確認 卒業論文の資料確認 卒業論文の添削① 卒業論文の添削② 卒業論文の添削③ 卒業論文の添削④ 卒業論文の添削⑤ 卒業論文の添削⑥ 卒業論文の添削⑦ 卒業論文の内容の整合性の確認 卒業論文の最終確認 口頭試問の方法論① 口頭試問の方法論② コード b26004030 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教学卒論演習-3 4 (松本 峰哲) 期 別 通年 学 年 4年次 到達目標 卒業論文を完成させることができる 授業内容 入門・基礎演習をへて、3年生の専門演習での勉強を踏まえて、卒業論文にむけて自分のテーマを 確定します。 テーマにあわせて、史料・資料を集め、過去の研究文献を探索し、そしてそれらをまとめて、12月に 卒業論文を提出します。 そのための準備や、個人指導や、中間発表などをおこないます。 以下に、授業計画を提示しますが、演習参加者の学習状況や卒業論文の準備状況によって、大幅に 内容を組み替える可能性もあります。 成績評価方法 平常点:50% 演習への参加度:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 専門演習のふり返り 論文テーマの設定(1) 論文テーマの設定(2) 資料・史料・研究文献の探索と方法(1) 資料・史料・研究文献の探索?と方法(2) 論文の構成・章立て(1) 論文の構成・章立て(2) 論文の構成・章立て(3) 中間発表の準備(1) 中間発表の準備(2) 中間発表の準備(3) 個人指導(1) 個人指導(2) 個人指導(3) 春学期のまとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 特に無し ≪参考文献≫ 講義中に適宜紹介します。 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 論文テーマ・構成・章立ての再確認(1) 論文テーマ・構成・章立ての再確認(2) 論文テーマ・構成・章立ての再確認(3) 研究・執筆の進捗状況の発表(1) 研究・執筆の進捗状況の発表(2) 研究・執筆の進捗状況の発表(3) 個人指導(1) 個人指導(2) 個人指導(3) 個人指導(4) 個人指導(5) 個人指導(6) 個人指導(7) 個人指導(8) 1年間のまとめ コード b26004040 : 履修科目名 (担当教員) 仏教学卒論演習-4 単 位 4 (早川 道雄) 期 別 通年 学 年 4年次 到達目標 一年かけて卒論を完成させることができる 授業内容 前年度の専門演習で身に付けた知識・手法を元に、実際に卒業論文を作成する為の指導を行います。 春学期は、7月に行われる予定の中間発表を目標に、個人テーマの設定と資料収集、目次の作成を 目指します。 秋学期は、12月の卒業論文提出を目標に、主に個人指導を中心にしたいと思います。 受講者は、大学で学んだことの集大成として、卒業論文作成に全力を注いで欲しいと思います。 成績評価方法 平常点:50% 授業態度:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 春学期イントロダクション 論文のテーマ設定(1) 論文のテーマ設定(2) 論文の構成(1) 論文の構成(2) 資料の扱い方(1) 資料の扱い方(2) 個人指導(1) 個人指導(2) 個人指導(3) 個人指導(4) 中間発表資料の作成(1) 中間発表資料の作成(2) 中間発表資料の作成(3) 春学期まとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 特になし。 ≪参考文献≫ 特になし。 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 秋学期イントロダクション 論文テーマ及び構成の確認(1) 論文テーマ及び構成の確認(2) 個人指導(1) 個人指導(2) 個人指導(3) 個人指導(4) 個人指導(5) 個人指導(6) 個人指導(7) 個人指導(8) 個人指導(9) 個人指導(10) 個人指導(11) 秋学期まとめ コード b26004050 : 履修科目名 (担当教員) 仏教学卒論演習-5 単 位 4 (スダン シャキャ) 期 別 通年 学 年 4年次 到達目標 大学生活の総決算として卒業論文に取り組む 授業内容 卒論は大学で学んだことを成果として総括する場であります。専門演習での学習をもとに最終的にテー マを決定し、卒論を書いていく。演習は基本的に、①研究成果の発表、②進捗状況の定期報告、③個 人指導の場とします。実際の執筆に入るとなかなか大変だと思うが、なるべく出席して自己の研究の 状況を言語化することを試みて欲しいと思います。 成績評価方法 平常点:60% 授業態度:40% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. オリエンテーション 論文テーマの決定 論文テーマの決定 論文作成ー構成及び章立て-1 論文作成ー構成及び章立て-2 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 中間発表に向けて・個人指導 中間発表に向けて・個人指導 中間発表について 個人指導 春学期の総括 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 特になし。 ≪参考文献≫ 特になし。 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 夏期休暇中の進捗状況の報告 夏期休暇中の進捗状況の報告 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 個人指導・相談 コード 履修科目名 b27001100 : 密教法儀A 単 位 1 (担当教員) (潮 弘憲) 期 別 春学期 学 年 1年次~ 到達目標 般若心経等の在家勤行次第が読誦できる 般若心経等の在家勤行次第の教義が理解できる 授業内容 古義真言宗でお唱えされている常用諸経典の唱え方を中心に、それぞれの経典の概要を解説する。 本講義では、仏前勤行次第・般若心経・観音経等を履修する。特に、一般壇信徒が最も多くお唱えさ れている般若心経の読誦を中心にし、解説も顕教的教義と弘法大師の『般若心経秘鍵』による密教 的教義の二を学んでいきたい。なお、本講義の受講生は、降誕会に出仕することが望ましい。 成績評価方法 出席状況30%、法会への出仕20%、授業に対する姿勢10%、実唱試験50%により評価する。 授業計画 1. 在家勤行次第について 2. 懺悔文・三帰・三竟・十善戒・発菩提心真言・三昧耶戒真言・開経偈・般若心経・諸真言の唱 え方と解説 3. 〃 4. 〃 5. 〃 6. 〃 7. 〃 8. 〃 9. 〃 10. 〃 11. 観音経の唱え方と解説 12. 〃 13. 〃 14. 〃 15. 〃 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 勤行法則購入に関しては別に指示する。 ≪参考文献≫ 随時コピーをする。 コード 履修科目名 b27001200 : 密教法儀B 単 位 1 (担当教員) (潮 弘憲) 期 別 秋学期 学 年 1年次~ 到達目標 理趣経等の常用諸経典の読誦ができる 理趣経等の常用諸経典の教義が理解できる 授業内容 古義真言宗の僧侶がお唱えしている理趣経等常用諸経典の唱え方を中心に、それぞれの経典の概 要を解説する。 本講義では、特に、真言宗で毎日のようにお唱えされている理趣経の読み方を中心にし、解説は『理 趣釈経』を中心に理解する。 また、経典読誦は、ただ文字をそのまゝ読めばよいというのではなく、古来より伝わる口伝故実という ものがある。しかし、近年、そのような大切な伝承を無視して、誤った唱え方をしている人が多い。 本講義では、その幣をなくし、正しい唱え方を習得することをも目標とする。 なお、本講義の受講生は、報恩会に出仕することが望ましい。 成績評価方法 出席状況30%、法会への出仕10%、授業に対する姿勢10%、実唱試験50%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 理趣経の唱え方と解説 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 立義文・九条錫杖・三陀羅尼の唱え方と解説 〃 〃 〃 〃 〃 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 勤行法則購入に関しては別に指示する。 ≪参考文献≫ 随時コピーをする。 コード b27002100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 法式ⅠA 1 (添野 真) 期 別 春学期 学 年 1年次~ 到達目標 密教の法具や供養具の意味を理解し、正しい荘厳方法が体得でき る 授業内容 真言宗の法会儀式を理解する為には、各寺院が行う年中行事を始め、様々な法会の概要を知り、そ れらを組み立てる基本的な知識を蓄えておかなければならない。先ず、法会並びに修法を行う道場 の知識、その荘厳の意義などである。また、これらに使用される密教法具の種類等も基礎知識として 必要となる。導師が修法する為に必要な供養具の荘厳方法、法会に使用される梵音具等の取り扱い や所作、意義等に関しても良く理解し、心得ておかねばならない。 成績評価方法 平常点:30% 試 験:70% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 各寺院の年中行事 密教法会の特色 理趣三昧会 密教寺院の特色 結界の意義 仏教の世界観 道場の荘厳具 供養の意義 六種供養と六波羅蜜 大壇の荘厳 密教の法具 法具の意義 念珠について 脇机の法具 梵音具 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 真言宗の法式 真言宗の道場荘厳 他には随時レジュメを配布 ≪参考文献≫ 真言宗法儀解説、真言宗法衣法具解説 コード b27002200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 法式ⅠB 1 (添野 真) 期 別 秋学期 学 年 1年次~ 到達目標 袈裟や法衣などの意味や被着方法を実践でき、理解できる 真言行者としての基本的な所作や作法が体得できる 授業内容 仏教徒の持ち物は三衣一鉢に始まるが、特に袈裟や法衣など今日でも常用するものは、その意義や 歴史的変遷を踏まえ、形式や扱いに関して良く理解することが大切である。また同じく仏教徒の持ち 物である大乗比丘の十八種物などに関しても学んでいく。また法式ⅠAに引き続き、真言宗行者とし ての基本的な所作や法会を行うに際しての基本的な儀礼・作法を解説する。袈裟や法会については 「法衣伝来の道」「現代各宗派の法衣」の学習ビデオを見ながら解説していく。 成績評価方法 平常点:30% 試 験:70% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 袈裟の意義 袈裟の種類と縫い方 袈裟の三種賤 法衣の種類 比丘の十八種物 坐法について 十二合掌と拳 礼法 歩行と行道 導師職衆の衣体 法会について 理趣三昧の荘厳 理趣三昧法会の流れ 理趣三昧法会の流れ 法会の中の諸作法 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 授業毎にコピー資料配付。 ≪参考文献≫ 顕密威儀便覧・図説真言宗の法式・真言宗荘厳全書 コード b27003100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 声明ⅠA 1 (潮 弘憲) 期 別 春学期 学 年 1年次~ 到達目標 南山進流声明の歴史と音楽理論が理解できる 南山進流声明の前讃・後讃を唱えることができる 授業内容 現在、古義真言宗の各派でお唱えされている声明は南山進流である。 本講義では、まず南山進流声明の歴史と音楽理論をしっかりと学習する。つづいて、下記の六讃(前 讃・後讃は下記の六讃とは決まっておらず法会によって異なる)を学び、初心者でも前讃・後讃が確実 に唱えられることを最終目標とする。 なお、本講義の受講性は、降誕会に出仕することが望ましい。 成績評価方法 出席状況30%、法会への出仕10%、授業に対する姿勢10%、実唱試験50%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 南山進流声明の歴史 南山進流声明の音楽理論 〃 四智梵語讃 〃 心略梵語讃 〃 不動梵語讃 〃 四智漢語讃 〃 心略漢語讃 〃 仏讃 〃 ※他に、6月は降誕会の声明の一部を履修する。 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 潮弘憲『理趣三昧法則』・購入に関しては別に指示する。 ≪参考文献≫ 随時コピーをする。 コード b27003200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 声明ⅠB 1 (潮 弘憲) 期 別 秋学期 学 年 1年次~ 到達目標 理趣三昧法会の声明を唱えることができる 授業内容 真言宗で、最も多く執り行われている法会は理趣三昧である。 本講義では、声明ⅠAの春学期履修済みの前讃・後讃と、伽陀等を除く理趣三昧の他の全ての声明 を学ぶ。 そして、声明をお唱えする上で最も大切な口伝をも授受する。また、古来より反復練習の大切さが力 説されてきたので、履修してきた声明の復習に重点をおき、理趣三昧の声明が確実に唱えられること を最終目標とする。 なお、本講義の受講生は、報恩会に出仕することが望ましい。 成績評価方法 出席状況30%、法会への出仕10%、授業に対する姿勢10%、実唱試験50%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 理趣三昧について 散華 〃 〃 対揚 〃 中曲 〃 〃 唱礼(五悔) 〃 〃 〃 云何唄 〃 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 潮弘憲『理趣三昧法則』・購入に関しては別に指示する。 ≪参考文献≫ 随時コピーをする。 コード b27003300 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 声明ⅡA 1 (潮 弘憲) 期 別 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 大般若会の声明を唱えることができる 授業内容 大般若会は大般若経六百巻を転読する法会で、現在も宗派の別なく除災招福を祈り全国各地で盛ん に執り行われている。 この大般若会には、略法要と顕密合行の二箇法要の二がある。 本講義では、略法要の三礼、二箇法要の如来唄、釈迦散華(対揚付)の他に、表白・神分等をお唱え する大般若法則を履修する。 特に、表白は高声でお唱えする甲の句・スカシ・中下し・スエル・流し等の高度な唱え方が求められる 声明で、半年間真摯に履修することにより、声明はみちがえるように飛翔するであろう。 なお、本講義の受講生は、誕生会に出仕することが望ましい。 成績評価方法 出席状況30%、授業に対する姿勢10%、実唱試験60%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 大般若会について 三礼 如来唄 釈迦散華・大般若会対揚 釈迦散華・大般若会対揚 表白 表白 表白 発願・四弘・仏名・廻向・巻数 発願・四弘・仏名・廻向・巻数 結願事由・神分 結願事由・神分 結願事由・神分 経釈・補闕分 まとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 随時コピーをする。 ≪参考文献≫ 随時コピーをする。 コード b27003400 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 声明ⅡB 1 (潮 弘憲) 期 別 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 常楽会涅槃講の声明を唱えることができる 授業内容 常楽会は、涅槃会、涅槃忌、仏忌とも呼ばれ、釈尊入滅の二月十五日に釈尊をおしのびいたし、報恩 の誠をささげる法会である。 真言宗では、古来、涅槃経等の講讃が中心であったようだが、近年、講式中心の四箇法要で、涅槃 講、羅漢講、遺跡講、舎利講の四座を厳修する。 本講義では、「常楽会の声明」として、涅槃講の声明を中心に履修する。 なお、本講義の受講生は、報恩会に出仕することが望ましい。 成績評価方法 出席状況、法会への出仕、授業に対する姿勢、実技試験等を考慮に入れて評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 常楽会について 勧請 総礼伽陀・北方讃 祭文 別礼伽陀・如来唄 散華(釈迦)・梵音 梵音 三條錫杖・仏名 三條錫杖・仏名 讃漢伽陀初段・二段・三段 讃漢伽陀四段・五段 涅槃講和讃 釈迦念仏 合殺・哭仏讃 舎利讃漢・奉送 ※涅槃講の声明で「声明ⅠA・ⅠB」で履修する声明は割愛する。 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 随時コピーをする。 ≪参考文献≫ 随時コピーをする。 コード b27004200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 布教法B 1 (渡邊 恭章) 期 別 春学期 学 年 1年次~ 到達目標 布教の有効化と技術の熟達をはかる 授業内容 前期の布教法Aを、いちおう踏まえた上で、より効果のある布教、熟達した布教を行えるためには、ど うすればよいのか、またどこに注意をすればよいのかを、体系的に論じたい。 成績評価方法 通常授業の平常点60% 布教実演の評点40% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 改めて布教の構造と要素① 改めて布教の構造と要素② 話の組み立て① 話の組み立て② 話の組み立て③ 他者の法話の聴聞① 他者の法話の聴聞② 聴者の集め方① 聴者の集め方② 特殊な布教―教誨 特殊な布教―外国人 実演・実習① 実演・実習② 理想的な布教 後期のまとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 毎回、プリント資料を配付する。 ≪参考文献≫ コード 履修科目名 b27005100 : 梵字悉曇ⅠA 単 位 1 (担当教員) (児玉 義隆) 期 別 春学期 学 年 1年次~ 到達目標 日本に伝わった梵字の特色を理解できる 授業内容 梵字悉曇の歴史を基本において本講義を進めて行く。 講義の展開にあたっては、インドから中国を経由して、日本へ伝わった梵字の歴史を学ぶ。そのなか、 とくに日本の梵字悉曇学について詳しく解説する。 成績評価方法 平常点(出席状況および授業態度)40%、定期試験60%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 梵字悉曇の概要と参考書について インドにおける梵字悉曇の成立(1)梵字と悉曇 インドにおける梵字悉曇の成立(2)書体の分類 中国における梵字悉曇の受容と展開(1)伝来 中国における梵字悉曇の受容と展開(2)唐代の梵字悉曇 日本における梵字悉曇の受容と展開(1)伝来 日本における梵字悉曇の受容と展開(2)平安時代 日本における梵字悉曇の受容と展開(3)平安時代 日本における梵字悉曇の受容と展開(4)平安時代 日本における梵字悉曇の受容と展開(5)鎌倉~室町時代 日本における梵字悉曇の受容と展開(6)江戸時代 日本における梵字悉曇の受容と展開(7)江戸時代 日本における梵字悉曇の受容と展開(8)江戸時代 日本における梵字悉曇の受容と展開(9)江戸時代 日本における梵字悉曇の受容と展開(10)明治~現代 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 児玉義隆『梵字必携』朱鷺書房 1991年 ≪参考文献≫ 種智院大学密教学会編『梵字大鑑』名著普及会 コード 履修科目名 b27005200 : 梵字悉曇ⅠB 単 位 1 (担当教員) (児玉 義隆) 期 別 秋学期 学 年 1年次~ 到達目標 梵字の基本である字母を修得できる 授業内容 梵字の書法と読み方を基本において講義を進めて行く。講義の展開にあたっては、先ず、梵字字母 の構成を学び、書法へと進む。到達目標は、梵字の基本筆法をしっかり学び、読めるように指導して 行く。授業計画14~15の光明真言を書けるようにしたい。 本講義では梵字を実習するので、書道用具が必要である。筆、硯、文鎮、下敷等、詳しくは、授業の なかで説明する。 成績評価方法 平常点(出席状況および授業態度)40%、定期試験60%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 梵字悉曇概説 梵字悉曇の書法概説(1)字母表の構成 梵字悉曇の書法概説(2)切継(文字の結合の法則) 梵字悉曇の書法実習(梵字字母)1 梵字悉曇の書法実習(梵字字母)2 梵字悉曇の書法実習(梵字字母)3 梵字悉曇の書法実習(梵字字母)4 梵字悉曇の書法実習(梵字字母)5 三尊仏・十三仏等種子実習1 三尊仏・十三仏等種子実習2 三尊仏・十三仏等種子実習3 三尊仏・十三仏等種子実習4 塔婆について 光明真言実習1 光明真言実習2 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 児玉義隆『梵字必携』朱鷺書房 1991年 ≪参考文献≫ 種智院大学密教学会編『梵字大鑑』名著普及会 コード 履修科目名 b27005300 : 梵字悉曇ⅡA 単 位 1 (担当教員) (児玉 義隆) 期 別 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 空海の悉曇学の理解と卒塔婆の書写ができる 授業内容 梵字悉曇学史のなかから、日本梵字悉曇学の形成と相承に影響を与えた、弘法大師空海、円仁、円 珍等各祖師の梵字悉曇を学び、日本で相承してきた梵字悉曇を理解する。また、書法においては、率 塔婆に用いる梵字を学び、そこに何が書いてあるか、さらにその意味についても解説する。 成績評価方法 平常点(出席状況および授業態度)40%、定期試験60%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 日本梵字悉曇学史(1)空海 日本梵字悉曇学史(2)円仁、円珍 日本梵字悉曇学史(3)安然 日本梵字悉曇学史(4)浄厳 日本梵字悉曇学史(5)澄禅 日本梵字悉曇学史(6)慈雲 率塔婆書式(1)表と裏の書き方 率塔婆書式(2)十三仏種子真言概説と実習 率塔婆書式(3)十三仏種子真言概説と実習 率塔婆書式(4)十三仏種子真言概説と実習 率塔婆書式(5)十三仏種子真言概説と実習 率塔婆書式(6)塗塔婆実習 角塔婆の書式 角塔婆の実習 まとめ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 児玉義隆『梵字必携』朱鷺書房 1991年 ≪参考文献≫ 種智院大学密教学会編『梵字大鑑』名著普及会 コード 履修科目名 b27005400 : 梵字悉曇ⅡB 単 位 1 (担当教員) (児玉 義隆) 期 別 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 梵文般若心経の書写と朴筆を修得できる 授業内容 日本へ伝来した梵字は、当初から、毛筆と朴筆(ぼくひつ)の二つの様式がある。毛筆では、梵字で 『般若心経』を写経する。 朴筆では、朴筆の基本筆法を習得してから、不動明王、釈迦如来等十三仏を中心に実習して行く。 成績評価方法 平常点40%と梵字の作品(般若心経)60%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 梵字般若心経について 梵字般若心経実習1 梵字般若心経実習2 梵字般若心経実習3 梵字般若心経実習4 梵字般若心経実習5 朴筆(刷毛)筆法基本 朴筆(不動・釈迦の種子) 朴筆(文殊・普賢の種子) 朴筆(地蔵・弥勒の種子) 朴筆(薬師・観音の種子) 朴筆(勢至・阿弥陀の種子) 朴筆(アシュク・大日・虚空蔵の種子) 朴筆(不動・カンマンと般若・ヂクマンの種子) 朴筆(光明真言) テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 児玉義隆『梵字必携』朱鷺書房 1991年 ≪参考文献≫ コード b27006100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 密教画ⅠA~仏画の線描 1 期 別 (中村 幸子) 春学期 学 年 1年次~ 到達目標 線描の仏画を30枚以上完成できる 授業内容 本講義は俗にいう写仏ではありません。観仏というべきだと思います。仏は写すものではなく、出会う ものです。自らの心の奥底に眠る仏を呼び覚ますことが目的です。手先の技術の優劣を問うものでは ありません。仏に向かう今の自分を表現することです。 今までに春学期だけで100枚の仏画を描いた方が数名います。100枚目を書き上げたときの眼はきら きらと輝いていました。単位認定のための最低枚数は30枚程度です。各自の能力に応じた授業のす すめかたをしますので、美術が苦手であった方も心配なく受講してください。自らの仏と出会うために。 成績評価方法 平常点:50%(遠方の方は自宅でも描けるよう手本を用意します。) 作品の完成度:50%(沢山描くことも必要ですが、一枚ずつをていねいに描いてください。) 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 講義の目的と概要 手、顔など部分図の書写 同上 同上 同上 尊像の書写 同上 同上 図像の各部の名称 大型尊像の書写 同上 同上 同上 同上 同上 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 真福寺仏画導場編『仏画手本帳』 ≪参考文献≫ 中村凉應・中村幸真『仏画入門』日本放送協会 コード b27006200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 密教画ⅠB~紺紙金泥描 1 期 別 (中村 幸子) 秋学期 学 年 1年次~ 到達目標 紺紙金泥描の仏画を一尊作りあげられる 授業内容 春学期で筆遣いになれたことと思います。秋学期は純金泥を使って紺色の和紙の上に本格的な礼拝 本尊としての仏画を描きます。本講義は30年余り続いている講義です。かつての卒業生たちはかけ がえのない自らの一枚の仏画として額に入れて大切に今も祀っておられます。描く大きさは各自の希 望に応じて決めます。本格的な表具、額装も可能です。この時しか描けない仏画を描いてみてくださ い。 成績評価方法 平常点:50%(技術習得のためにも授業中に作品を完成させてください。) 作品の完成度:50%(情熱さえあれば何作でも描けます。) 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 作業の手順説明 下絵の選択、制作 下絵制作 同上 同上 紺紙の裏打ち 同上 紺紙に下絵の転写 下絵の転写 金泥で浄書 同上 同上 コンパスで頭光を描く 細部の模様を描く 暈しなどの仕上げ。額装 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 真福寺仏画導場編『仏画手本帳』 ≪参考文献≫ 中村凉應・幸真『仏画入門』淡交社 コード b27006300 : 履修科目名 (担当教員) 密教画ⅡA~暈繝彩色の技法 単 位 1 期 別 (中村 幸子) 春学期 学 年 2年次~ 到達目標 仏画の基礎的な彩色技法ができる 授業内容 仏画特有の技法に暈繝彩色があります。段層的にグラデーションを表現することにより立体的に見え る技法です。とりわけ曼荼羅では仏の光明の表現として重要な意味を持ちます。単なる装飾技術では なく教理の具現の技法のひとつとして学んで欲しいと思います。 本講義では歴史に残る文化財には無い新たな今の感性を加味した仏画を狙っています。暈繝の基礎 技術を学んだ後、尊像の彩色に入ります。 成績評価方法 平常点:50% 作品の完成度:50% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 暈繝彩色の法則 下絵の選択 和紙に下絵の書写 裏打ち作業 胡粉の説き方 下地塗り 下地塗り 背景の彩色 暈繝彩色開始 同上 同上 同上 同上 同上 同上 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 中村凉應・中村幸真『仏画入門』淡交社 ≪参考文献≫ コード b27006400 : 履修科目名 (担当教員) 密教画ⅡB~彩色仏画 単 位 1 期 別 (中村 幸子) 秋学期 学 年 2年次~ 到達目標 彩色仏画を一尊作りあげられる 授業内容 春学期で学んだ暈繝彩色の技法を生かした仏画制作になります。各自の信仰、目的に応じて自由な 大きさの作品を決めます。本格的なものは半年で完成できません。多くの方は単位に関係なく2年の 歳月をかけて完成させています。完全な個別指導のため、それなりの覚悟が必要です。 成績評価方法 平常点:90% 作品の完成度:10% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 制作内容の個別指導 資料集め 下絵制作 用紙の準備 下絵の書写 下絵の書写 下地塗り 下地の上塗り 尊像の彩色 同上 同上 同上 同上 同上 同上 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 中村凉應・中村幸真『仏画入門』淡交社 ≪参考文献≫ コード b27007100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏像彫刻ⅠA~仏頭を粘土で造る~木彫、地 紋彫りを彫る 1 期 別 春学期 (長谷 法寿) 学 年 1年次~ 到達目標 塑造コースでは、仏頭のモデリングが修得できる 木彫コースでは 彫刻刀の使い方と木目を読む技術が習得できる 授業内容 仏像の頭部を鉛筆デッサンすることにより彫刻表現と構造を観察し、紙塑(紙粘土)で造る実習で立体 感覚を習得する。 第1回講座後に各自の好みに合わせて、塑造と木彫を選択させて、第2回講座からは塑像コースと木 彫コースに分けて実習する。 成績評価方法 平常点(出席状況および授業態度)40% 学期末の制作品60%により評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 仏像彫刻の概説、仏頭を鉛筆デッサンする 塑像(仏頭)と木彫(地紋彫)の制作実習 仏頭(塑像)制作と木彫(地紋彫~小仏像) 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 仏頭と木彫完成、次回コース選択の説明 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 用具としてA4サイズ以上のスケッチブック、B鉛筆、鉛筆削りの他、塑像コースは一人 あたりに粘土6塊、細角材、合板等で3千円~5千円の材料費が予想される。木彫コー スは、彫刻刀(小刀)と松材板一枚で2千円、小仏像用材は一体千円の材料費が必要 となる。 ≪参考文献≫ コード b27007200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏像彫刻ⅠB ~塑造仏と木彫仏 1 期 別 (長谷 法寿) 秋学期 学 年 1年次~ 到達目標 塑造コースでは、より写実的な表現が可能になる 木彫コースでは、基本的な小仏像を完成させられる 授業内容 前期に行なった塑造仏頭と木彫制作実習に続いて後期では紙塑で別のモチーフを制作するコースと、 木彫を始めるコースを選択させ、木彫コースの方は、彫刻刀の使い方から実習し学期末までに小仏 像を完成する事を目標とする。 成績評価方法 平常点(出席状況および授業態度)40% 学期末の制作品60%による評価。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 木彫仏の素材と彫刻工具について 木彫工具の使用実習と塑造仏制作 〃 〃 〃 小木彫仏制作と塑造仏頭制作 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 小木彫仏と塑造仏頭の完成 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 用具として塑造仏コースでは材料費が1人あたり3千円程。 木彫仏コースでは彫刻刀(小刀)一本千円、彫刻用材1つ千円。 ≪参考文献≫ コード b27009100 : 履修科目名 (担当教員) 宗教音楽実習A 単 位 1 (新井 弘順) 期 別 春集中 学 年 1年次~ 到達目標 ・声明を宗教音楽として捉えられる ・宗教音楽としての声明を唱えられる 授業内容 古代・中世における日本音楽の中心的な存在であり、かつ近世音楽にも大きな影響を与え、今日再 び注目を得るに至った仏教音楽-声明-のうち、天台声明とともに二大流派である真言声明につい て、新義派豊山声明を中心に、日本音楽史の流れに沿って、伝承曲を一緒に唱えながら、宗教音楽 としての声明について理解を深める。春学期は、声明の歴史・理論・記譜法等の概説から始め、インド・ 中国で作られた外来曲を学ぶ。 なお、集中講義は8月3日・4日・5日で実施する。 成績評価方法 平常点:50% 演唱試験:20% 筆記試験:30% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 世界の宗教音楽 声明の歴史 インド・中国 声明の歴史 日本 VTR 鑑賞<大般若転読会> 声明の音楽理論 声明の記譜法・楽譜 実習<大般若心経><三宝礼><如来唄> VTR 鑑賞<千僧音曼荼羅> 仏教の音楽観 実習<四智梵語><四智漢語> 実習 < 如来唄><云何唄> VTR 鑑賞<天竺憧憬> 仏教儀式と声明 実習<中曲理趣経> 試験-演唱と筆記- テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 授業の時にテキストを配布する。 ≪参考文献≫ 『仏教音楽』音楽之友社 1972年大山公淳著『仏教音楽と声明』1959年 『日本音楽の流れと理論』NHK邦楽技能者育成会 2000年 『声明大系レコードと解説』法蔵館 1983年 コード b27009200 : 履修科目名 (担当教員) 宗教音楽実習B 単 位 1 (新井 弘順) 期 別 秋集中 学 年 1年次~ 到達目標 ・声明を宗教音楽として捉えられる ・宗教音楽としての声明を唱えられる 授業内容 秋学期では、日本で作られた声明曲<讃歎>、<教化>、<和讃>、<伽陀>等の仏教歌謡や、漢 文訓読体の読む声明曲<祭文>や<表白>、そして<説草>や<論義>、さらにわが国の語り物 音楽の源流となった<講式>を学ぶ。最後に今日における声明の再評価、再生を声明公演や現代音 楽としての創作(新作)声明を通じて考える。 なお、集中講義は1月30日・31日・2月1日で実施する。 成績評価方法 平常点:50% 演唱試験:20% 筆記試験:30% 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 春学期の総復習 漢文訓読-読む声明-<祭文> 漢文訓読-読む声明-<表白> 講経と論義<大般若><報恩講> 日本語による初期の歌謡<舎利讃歎> 即興歌謡<教化> 長編歌謡<和讃> 朗詠風歌謡<伽陀> 訓読節付による読経<仏遺教経> 日本の語り物音楽の源流<講式> 釈尊の入滅を語る明恵作<涅槃講式> VTR 鑑賞<常楽会> 声明公演-声明の社会的認知- 現代音楽と創作声明-声明の再創造- VTR 鑑賞<蛙の声明>草野心平詩石井真木作曲 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 授業のときにテキストを配布。 ≪参考文献≫ 『仏教音楽』音楽之友社 1972年 大山公淳著『仏教音楽と声明』 1959年 『日本音楽の流れと理論』NHK邦楽技能者育成会 2000年 『声明大系レコードと解説』法蔵館 1983年 コード b27010100 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教美術実習A~装飾写経の制作 1 期 別 春学期 (中村 幸子) 学 年 1年次~ 到達目標 般若心経の装飾写経を一枚作りあげられる 授業内容 現代は自らの手で「もの」を作るという機会が少なくなったと思います。本講義では写経を通じて自ら の仏教世界観を深めると同時に様々な色や形によって荘厳することを学んでもらいます。 写経とは本来、願い事を叶えてもらうために行うものではありません。今を生きる自分自身の祈りの 形を具現することが目標です。そこには必ず新たな自分を見出すことが出来ます。絵を描く事、字を 書く事が苦手な方も心配は不要です。是非新たな自分との出会いを求めて受講してみてください。画 材料には多少費用がかかりますが、各自の予算に応じた作品作りを検討します。 成績評価方法 平常点:50%(欠席すると技術的についてこれなくなります。) 作品の完成度:50%(額装が出来るように完成度を高めてください。) 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 講義の目的と主旨 写経の歴史と意味 実作例の紹介 罫線引きの練習。写経 和紙に罫線を引く 花鳥画の書写 花鳥画の書写 背景の染色 背景の染色 花鳥画の彩色 花鳥画の彩色 般若心経の清書 般若心経の清書 金箔等で装飾 装飾の仕上げ。額装 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ ≪参考文献≫ 中村凉應・中村幸真『装飾写経入門』NHK出版 コード b27010200 : 単 位 履修科目名 (担当教員) 仏教美術実習B~装飾写経の種々相 1 期 別 秋学期 (中村 幸子) 学 年 1年次~ 到達目標 装飾写経あるいは朱扇等の作品一枚を作りあげられる 授業内容 春学期では初めて写経を経験した方もあると思います。墨汁ではなく墨を磨って一字一字丁寧に書写 することに慣れたと思います。次は和紙を各自の好みの色に染め、さらに好みの絵を描き、写経のた めの料紙を作ります。そして手間をかけて完成した料紙の上にいきなり写経することになります。とて も緊張します。失敗は出来ません。この醍醐味を味わってください。本学でしか出来ない貴重な経験 を愉しんで欲しいと思います。 希望する課題により制作手順は異なります。個別指導です。欠席の無いよう受講してください 。 成績評価方法 平常点:50%(春学期に充分な技術を習得しておくことが重要です。) 作品の完成度:50%(各自の創造力が重要です。) 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 制作希望の作品の選定 資料収集 構図の選定 罫線引き 下絵を本紙に清書 下絵を本紙に清書 下絵に彩色 下絵に彩色 下絵に彩色 下絵に彩色 写経 写経 写経 背景の処理 金箔等の装飾仕上げ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ ≪参考文献≫ 中村凉應・中村幸真『装飾写経入門』NHK出版 コード 履修科目名 b27011100 : 密教瞑想法A 単 位 1 (担当教員) (北尾 隆心) 期 別 春学期 学 年 1年次~ 到達目標 最もシンプルな「阿字観」を体感することにより、密教瞑想の意義が 理解できる 授業内容 真言密教は思想だけではどうにもならないのであり、それに基づいた実践行法を実際に行うことによっ てこそ真言密教独自の思想が明確に理解できるように構築されている。 古くは思想を「教相(きょうそう)」と云い、実践行法を「事相(じそう)」と呼び、教相と事相とは車の両輪、 鳥の両翼と喩えてどちらも必要であることを説き示した。 本講では、真言密教の実践行法、事相の中核である密教瞑想の思想(観法)を解き明かすと共に、誰 でもが行うことが可能なように創意工夫された最もシンプルな密教瞑想として構築された「阿字観」の 思想を理解した上で「阿字観」を体験して頂く。 成績評価方法 平常点50%、レポート50%により評価します。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 密教の目指すところ 密教の修行方法と密教瞑想の意義 密教の修行方法① 密教の修行方法② 密教瞑想の実習① 密教瞑想の実習② 密教の本尊観 阿字観について 阿字観の系譜(金剛界の阿字観・胎蔵界の阿字観) 阿字観の本尊について 阿字観を実習するための解説① 阿字観を実習するための解説② 阿字観の実習① 阿字観の実習② 阿字観の実習③ テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 北尾隆心著『密教瞑想入門-阿字観の原典を読む』(大法輪閣)。 適宜、プリント配布。 ≪参考文献≫ 適宜、指示する。 コード 履修科目名 b27011200 : 密教瞑想法B 単 位 1 (担当教員) (北尾 隆心) 期 別 秋学期 学 年 1年次~ 到達目標 阿字観の第二、第三段階の進化形へと移行し、密教瞑想の理解 できる。 授業内容 密教瞑想(観法)とは、密教の修行体系の骨格をなすものであります。何故に密教瞑想が重要なのか、 ということを明確にすると共に密教瞑想を体感して貰うことを本講義の目的とします。 密教瞑想の中において誰もが行うことができ、最もシンプルで、そして、得られる境地が最も深いとさ れる「阿字観」を取り上げ、阿字観のテキスト(次第)を分析することにより密教瞑想の構造を理解して もらった上で、阿字観の第二、第三段階の進化形へと移行します。 また、八百五十有余年の時を経て復興した胎蔵界阿字観をも紹介することにより、本来の阿字観を体 感することを目指します。 成績評価方法 平常点50%、レポート50%により評価します。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 密教の修行方法と密教瞑想の意義 阿字観について 阿字観の本尊 阿字観と呼吸法 阿字観を実習するための解説① 阿字観を実習するための解説② 阿字観の実習① 阿字観の実習② 阿字観本尊の立体化 阿字観の実習③ 阿字観の実習④ 阿字観の実習⑤ 広観・斂観について 阿字観の実習⑥ 阿字観の実習⑦ 阿字観の阿字の立体化 阿字観の実習⑧ 金剛界の阿字観・胎蔵界の阿字観について テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 北尾隆心著『密教瞑想入門-阿字観の原典を読む』(大法輪閣)。 適宜、プリント配布。 ≪参考文献≫ 適宜、指示する。 コード 履修科目名 b27012100 : 書道実習A 単 位 1 (担当教員) (那須 真裕美) 期 別 春学期 学 年 1年次~ 到達目標 教養としての書法実践と知識が身につく 授業内容 中国・日本の古典書法の歴史と特徴を知り、楷書を中心に先人の書を臨書することによって、自らの 書の技術向上に努めることができるよう、教養・知識と運筆・用筆(筆の運び)の両面を身につけること を目的とする。書道経験の有無やその習熟度合いを問わず、講義内ではおのおのに応じた指導をす るため、受講者には書道への興味と意欲をもって受講されることを希望する。 (※初回講義は実習を行わずに講義形式で進めるため、書道用具は第2回講義より使用する) 成績評価方法 平常点(出席状況含む。50%)と提出作品(50%)から総合的に評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 中国書法通史と楷書の特色 楷書の基本的運筆(張猛龍碑) 欧陽詢 九成宮醴泉銘(1) 欧陽詢 九成宮醴泉銘(2) 欧陽詢 九成宮醴泉銘(3) 虞世南 孔子廟堂碑(1) 虞世南 孔子廟堂碑(2) 虞世南 孔子廟堂碑(3) 褚遂良 雁塔聖教序(1) 褚遂良 雁塔聖教序(2) 褚遂良 雁塔聖教序(3) 顔真卿 多宝塔碑(1) 顔真卿 多宝塔碑(2) 隷書の基本的運筆(曹全碑) 日本の書(奈良・平安時代) テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講義時にプリントを配布する ≪参考文献≫ 必要に応じて、講義内で適宜紹介する コード 履修科目名 b27012200 : 書道実習B 単 位 1 (担当教員) (那須 真裕美) 期 別 秋学期 学 年 1年次~ 到達目標 教養としての書法実践と知識が身につく 授業内容 中国・日本の古典書法の歴史と特徴を知り、行・草書を中心に先人の書を臨書することによって、自ら の書の技術向上に努めることができるよう、教養・知識と運筆・用筆(筆の運び)の両面を身につける ことを目的とする。書道経験の有無やその習熟度合いを問わず、講義内ではおのおのに応じた指導 をするため、受講者には書道への興味と意欲をもって受講されることを希望する。 (※初回講義は実習を行わずに講義形式で進めるため、書道用具は第2回講義より使用する) 成績評価方法 平常点(出席状況含む。50%)と提出作品(50%)から総合的に評価する。 授業計画 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 中国書法概観と行・草書の特色 行・草書の基本的運筆(1・蘭亭叙) 行・草書の基本的運筆(2・興福寺断碑) 王羲之 集字聖教序(行書)(1) 王羲之 集字聖教序(行書)(2) 王羲之 蘭亭叙(行書)(1) 王羲之 蘭亭叙(行書)(2) 王羲之 蘭亭叙(行書)(3) 王羲之 蘭亭叙(行書)(4) 王羲之 十七帖(草書)(1) 王羲之 十七帖(草書)(2) 孫過庭 書譜 (草書)(1) 孫過庭 書譜 (草書)(2) 唐代の行草書 宋代の行草書 テキストおよび参考文献等 ≪テキスト≫ 講義時にプリントを配布する ≪参考文献≫ 必要に応じて、講義内で適宜紹介する Powered by TCPDF (www.tcpdf.org)