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国会FAXリポート/No.838 安倍総理の続投か退陣か
国会FAXリポート/No.838 2016 年 06 月 20 日(月)民進党/衆議院議員 大畠章宏 連絡先:日立事務所(0294-21-5522)国会事務所(03-3508-7231) ホームページ:www.oohata.com メールアドレス:[email protected] 至誠一貫・報恩感謝 安倍総理の続投か退陣か 安倍総理の退陣求め全力をつくす! 22 日(水)から、第 24 回参議院選挙が公示されます。今回の参院選は安倍総理の続投 か退陣かを問う極めて重要な選挙となりました。これまでの安倍政権は、特定秘密保護法、 労働法制改悪、憲法違反の安保法案の強行採決や TPP など国民の声を無視し強権政治を続 けてきました。どんなに予算委員会などで矛盾や問題を指摘されても、「民主党時代に比 べてよくなっているのではないか」と強弁を繰り返し、「アベノミクス」のリスクは語ら ず、多数をよりどころに力ずくで強引に物事を進めてきました。現在では、「アベノミク ス」政策の失敗で、社会格差の拡大と地域経済も衰退し人口減少が止まりません。今必要 な事は、年金・医療・介護・教育・子育てなど社会保障政策を充実させ、雇用・生活・老 後の不安を解消し、農林漁業の充実で地域経済を再生させることです。平和と人とふるさ とを守るために、今回の参議院選挙で安倍総理の退陣を求め全力を尽くします。 安倍総理の欺瞞に満ちた「下心」の正体 安倍総理は、今回の参議院選挙の争点は、「アベノミクスを前に進めるのか後退させる のかだ」と自ら語っています。これは本当でしょうか。安倍総理は、これまでのすべての 選挙戦で表に掲げた「看板」と、裏に隠した「本心(下心)」には常にかい離がありました。 これは誠に不誠実であり大問題です。2012 年の衆議院議員選挙では、「TPP 断固反対」と 大看板を掲げましたが、実際は「特定秘密保護法」の強行採決を行い、今日では、「TPP おおむね合意」となりました。2014 年の総選挙では「景気回復、この道しかない」との表 看板を掲げながら、社会格差と地域経済の衰退を放置し、やったことは、「派遣労働法制 改悪」と「憲法違反の安全保障関連法案」の強行採決でした。今回の参議院選挙でも、安 倍総理は「自民党の憲法改正草案に基づいて改正を目指しているが、憲法改正は争点では ない」と否定しています。結局、自分にとって都合の悪いことは、裏に隠して、選挙で勝 利すれば、 「やりたいことをやる」という戦術を行使してきました。もうたくさんです。 いよいよ、22 日から参議院選挙が始まります。これまでもそうでしたが、参議院選挙に 敗北すると総理は退陣します。現在の安倍総理の欺瞞に満ちた、地域と国民の声を無視し、 憲法も無視する強権政治の暴走をストップさせるため、全力を挙げで闘います。 参議院選挙の争点とは何か 今回の参議院選挙の争点について個人的に整理してみました。 ① 安倍総理の存在 やはり、最初に安倍総理そのものをどうするかが最大の争点であろう。 「憲法」の存 在を無視し、 「立法府の長」?を自認する安倍総理。自分の意見に同意しない法制局長 官はやめさせる、NHK 会長も取り替える、日銀総裁もやめさせ、すべて自らの意見に合 う人を就任させるというめちゃくちゃな人事を断行し独裁的政治を続けている。この ような安倍総理を続投させるのか退陣させるのかはこの選挙の最大の争点だ。 ② 平和問題 次に、憲法問題がある。昨年の国会で、憲法違反の「安保法案」の強行採決を行っ た。この憲法違反法の廃止を訴える野党連合対安倍総理との闘いである。すなわち、 日本国憲法の三原則(主権在民、平和主義、基本的人権の尊重)の柱である平和主義 を守るのか、それとも憲法第 9 条を変えて、集団的自衛権を行使する戦前の日本国に 変えるのかを問う大変重要な参議院選挙となりました。 ③ 地域経済 地域経済は疲弊したままです。安倍総理は「アベノミクス」を加速すると主張して おりますが、アベノミクスは、円安・株高の恩恵を受ける人々のための経済政策であ り、一方で、子どもの貧困や社会格差も拡大し、雇用不安、生活不安、老後の不安が 拡大しています。これらの不安を解消するために、社会保障を充実させ、農林漁業政 策を充実させることこそ日本経済の再生に必要不可欠です。 ④ 雇用 日本国の最大の問題は、少子化です。この原因は、 「雇用」の不安定さが増し、若い 方々が結婚の決断が出来ない経済状態に置かれていることです。 「生涯未婚」という言 葉も生まれました。「経済」の陰に「雇用」が押しやられています。「雇用の安定」を 確立する事こそ少子化対策であり、日本経済の再生のカギであると考えます。 ⑤ 社会保障 今日、国民からの要求の一番の項目は、社会保障の充実です。年金・医療・介護・ 教育・子育てなど生活上の不安の解消です。この不安の解消こそ、GDP の 7 割を占める 個人消費の拡大につながり、地域経済の再生につながる大本です。 ⑥ 財政再建 安倍総理は、日銀の黒田総裁を抱き込み、日本銀行券の発行権を乱用し、これまで 300 兆円近くの日銀券を印刷して、市中の銀行から日銀が直接国債を買い取り、結果的 に政府が発行した国債総額の 3 割近くを保有することになりました。これは安倍政権 が国債を発行しやするために人為的に作り出したものであり、安倍総理のための金融 政策です。 「異次元金融緩和」からの出口はどうするのでしょうか。このような表面的 ごまかし金融政策は中止し、本来の経済政策と財政再建政策を実施すべきです。 ⑦ 農林水産業 全国で 896 市町村の消滅可能性が指摘されています。この要因の一つが農林水産業 の衰退です。戸別保障制度を含めて農林水産業の再生こそ地域再生のカギです。