事 業 報 告 書 - Trans New Technology, Inc. / 株式会社トランス・ニュー
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事 業 報 告 書 - Trans New Technology, Inc. / 株式会社トランス・ニュー
事 業 報 告 書 第 21 期 平成 22 年 6 月 1 日~平成 23 年 5 月 31 日 http://www.trans-nt.com Network Everything 株式会社トランス・ニュー・テクノロジー 平成 23 年 8 月 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. ご 挨 拶 皆さまにおかれましては、平素より当社及び当社グループの事業活動にご支援を賜り、心よ り感謝申し上げます。 まずは、平成 23 年 3 月 11 日に起こった東日本大震災で被災された皆さま、影響を受けられ た皆さまに対し、心からお見舞いを申し上げます。1 日も早い復興をお祈りいたします。第 3 の敗戦とも言える国難において、安全保障やエネルギーに対する考え方にも大きな変革が求め られている中、当社のネットワーク技術・情報処理技術が多く寄与できると確信しており、日 本社会が困難な状況から復興、そして大いなる飛躍を遂げるために、しっかりと行動していく 所存です。 さて、近年の日本経済は、多くの日本企業がグローバル化の流れの下、生産拠点を海外に移 してきております。この動きが震災後さらに加速し、空洞化が進行し続けています。当社では、 このピンチをチャンスに変えるため、当社の原点に立ち、事業の在り方を見直しました。 海外とのパートナーシップ強化を行い、国際標準化活動への参画などを通じて世界で勝負す ることも行いながら、一方で、目の前のお客様の課題をしっかり解決するきめこまかいコンサ ルティングについても行って参りました。この 2 つの活動は、まさに当社にとって、車輪の両 輪のように必要不可欠なものであります。 当社商品である「FPGA NetPiece」 「DRUSK」を中心とし、ネットワーク機器開発の分野 で最先端の研究を加速して世界で勝負することと、目の前のお客様の課題を迅速に解決するこ とを、今後もしっかりと展開して参ります。 当社理念にもある「最適な構造」に挑戦し続けるために、自社だけですべて抱え込むこと無 く、適切なアライアンスを組み、しっかりとお客さまにご満足いただけるような提案ができる ことが、今後ますます大事となります。当社メンバが率先して活き活きと開発を行い、社内外 にプラスの連鎖をもって、しっかりとした連携をとることが、お客様、当社メンバ、そしてス テークホルダーの皆さまの満足度向上につながると確信し、引き続き全力で取り組みますので、 皆さまのご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 平成 23 年 8 月 株式会社トランス・ニュー・テクノロジー 代表取締役 木村光範 -2- 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 【会社理念】 お客様の真の満足を実現するため、 常に最適な構造に挑戦し続ける技術者集団であること。 Trans New Technology = 新技術を越えて・・・ 日々産まれる「新技術」を深く知り、そしてこれら新技術にとらわれず、 新旧すべての技術から、新しい発想で最適な構造に挑戦すること これこそが新技術を越えること、と考えます。 【理念実現のための基本方針】 全員が 100%満足して働き続けられる環境を構築すること 世界最高レベルの技術を保持する「スペシャリスト」であり続けること 他の「スペシャリスト」と協調すること 社会的責任を果たすこと…規則や法令、約束などを厳重に守ること 【ミッション・ステートメント】 「Network Everything」 我々TNT は、社会の新たな問題・課題に対し、 ネットワーク技術をベースにしたアプローチにより 最適解を探し続けます。 -3- 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 1. 事業の概況 当社第 21 期 (平成 22 年 6 月 1 日~平成 23 年 5 月 31 日) における事業の概況につきご報告 申し上げます。当期における我が国経済も前年同様不況感から脱することができず、加えて東 日本大震災の影響もあり、国難と言える状況であります。 なかなか政府が解決策を絞り込めない中、基礎研究などへの国家の投資も滞っており、研究 開発の分野は他国にも後れを取る状況になっております。 当社においても、依然として厳しい状況が続きましたが、事業の絞り込み、継続的な経費削 減、プロジェクト管理の強化による利益率改善などを行ってまいりました。 試験研究においては、当社の中核であり最も大型の案件であるネットワークアプライアンス につき、ものづくり補助金を活用し「FPGA NetPiece」を中心とした商品群として試験開発を 平成 22 年 6 月に終了いたしました。現在は試験販売を開始しながら実用化開発フェーズに移 行しております。 事業の絞り込みの結果、売上高については前期比 27%減の 133,946 千円となりましたが、 7,159 千円の営業利益 (前期比 32%増) を確保することができました。当期純利益は 104 千円 となっております。 当期も当期純利益が僅少のため利益配当ができませんが、今後とも、メンバ一同、活き活き と活動し、技術力を高め、販売力を強化することで、しっかりと利益を確保することができる よう、継続して取り組みます。 3 年連続の無配となりますが、株主の皆さまにはなにとぞご了承いただきたくお願い申し上 げます。 -4- 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 損益計算書 第 16 期 第 17 期 第 18 期 第 19 期 第 20 期 第 21 期 平成 18 年 平成 19 年 平成 20 年 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 5 月期 5 月期 5 月期 5 月期 5 月期 5 月期 売上高(千円) 231,679 312,983 334,216 260,464 183,391 133,946 11,989 3,953 6,747 ▲59,679 6,269 1,547 8,212 2,651 4,268 ▲61,587 ▲17,408 104 40,940 40,940 40,940 59,750 59,750 59,750 1,134 1,134 1,114 1,761 1,761 1,761 純資産額(千円) 88,163 89,114 92,182 68,523 51,115 51,219 1 株あたり純資産額(円) 77,745 78,583 82,748 38,911 29,026 29,085 1 株あたり配当額(円) 1,500 0 800 0 0 0 株主資本比率(%) 36.89 32.08 29.9 22.99 19.62 21.43 9.31 2.98 4.63 - - 0.20 20.71 0 20.88 0 0 0 28 24 30 32 16 12 経常利益(千円) 当期純利益(千円) 資本金(千円) 発行済株 式総数(株) 自己資本利益率(%) 配当性向(%) 従業員数(名) (注) (注) 非常勤従業員も含みます。役員は含みません。 ※当期における顧客別売上構成は以下の通りです。(500 万円以上個別表示) 順位 顧客名 金額 構成比 1 独立行政法人情報通信研究機構 37,921,863 28.3 2 東京システムハウス株式会社 24,940,000 18.6 3 古河電気工業株式会社 11,062,500 8.3 4 オムロンソフトウェア株式会社 9,300,000 6.9 5 株式会社ネットレックス 6,980,000 5.2 6 日本電信電話株式会社 6,000,000 4.5 7 富士ゼロックス株式会社 5,500,000 4.1 32,241,222 24.1 133,945,585 100 他 19 社 合計 -5- 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 貸借対照表 (単位: 円) 資産の部 科目 【流動資産】 負債の部 当期末 前期末 平成 23 年 平成 22 年 5 月末日現在 5 月末日現在 科目 5 月末日現在 5,350,166 0 未払金 503,191 1,318,401 14,545,646 9,439,713 前受金 21,000 0 5,250 706,659 未払法人税等 580,000 580,000 商品 71,255,905 71,255,905 預り金 666,243 699,800 仕掛品 63,116,564 59,412,249 未払消費税等 1,857,200 2,214,600 1,535,175 1,395,586 184,190,000 199,182,000 45,784,962 46,306,045 184,190,000 199,182,000 ( 3,094,678) ( 4,651,684) 187,817,634 209,344,967 建物付属設備 1,829,557 2,292,864 工具器具備品 1,265,121 2,358,820 (無形固定資産) ( 1,169,393) ( 1,523,193) 電話加入権 241,184 241,184 ソフトウェア 928,209 1,282,009 ( 41,520,891) ( 40,131,168) 前払費用 【固定資産】 (有形固定資産) (投資その他の資産) 出資金 5,775,000 5 月末日現在 0 未収入金 42,336,767 平成 22 年 買掛金 売掛金 18,999,787 80,000 31,000,000 31,080,000 敷金保証金 6,039,240 6,039,240 信用保証料 4,401,651 3,011,928 18,018,453 29,606,932 18,018,453 29,606,932 239,036,742 260,459,856 開発費 資産合計 【固定負債】 長期借入金 負債合計 純資産の部 【株主資本】 資本金 (資本剰余金) 資本準備金 (利益剰余金) 子会社株式 【繰延資産】 【流動負債】 平成 23 年 10,162,967 受取手形 184,546,879 前期末 3,627,634 現金および預金 175,233,327 当期末 利益準備金 繰越利益剰余金 純資産合計 負債・純資産合計 -6- 51,219,108 51,114,889 59,750,000 59,750,000 0 42,450,000 0 42,450,000 ▲ 8,530,892 ▲ 51,085,111 880,780 880,780 ▲ 9,411,672 ▲ 51,965,891 51,219,108 51,114,889 239,036,742 260,459,856 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 損益計算書 販売費及び一般管理費 (単位: 円) 科目 当期 前期 平成 22 年 6 月~ 平成 21 年 6 月~ 平成 23 年 5 月 平成 22 年 5 月 (単位: 円) 科目 当期 前期 平成 22 年 6 月~ 平成 21 年 6 月~ 平成 23 年 5 月 平成 22 年 5 月 【売上高】 133,945,585 183,391,177 役員報酬 17,580,000 22,653,000 売上 133,945,585 183,391,177 給与手当 16,709,569 25,787,933 67,861,849 97,916,118 300,000 80,000 法定福利費 4,119,102 7,631,923 【売上原価】 賞与 材料費 10,306 6,040,506 福利厚生費 18,273 104,073 労務費 31,677,248 45,782,814 広告宣伝費 1,373 808,652 経 36,174,295 46,092,798 接待交際費 10,295 6,741 売上総利益 66,083,736 85,475,059 会議費 17,070 43,022 【販売費および一般管理費】 58,925,230 80,063,233 旅費交通費 371,190 774,458 営業利益 7,158,506 5,411,826 出張旅費 2,398,944 3,646,670 【営業外収益】 17,280 6,271,695 通信費 1,036,211 1,293,768 受取利息 7,836 191,228 消耗品費 473,676 506,684 受取配当金 1,000 2,256 水道光熱費 771,702 1,063,452 雑収入 8,444 6,078,211 新聞図書費 19,102 73,293 【営業外費用】 5,628,504 5,413,700 諸会費 675,247 708,924 支払利息 4,818,195 4,741,314 運送費 10,958 39,331 810,309 672,386 154,420 317,224 1,547,282 6,269,821 業務委託費 4,361,701 3,625,820 15,529,974 0 支払家賃 4,253,555 5,617,610 15,529,974 0 リース料 633,239 659,908 16,391,279 23,096,087 67,132 113,503 0 53,721 租税公課 100,502 158,604 15,529,974 0 減価償却費 968,803 1,372,892 861,305 0 銀行手数料 86,106 117,468 0 23,042,366 試験研究費 3,787,060 2,858,280 税引前当期純利益 685,977 ▲ 16,826,266 法人税、住民税及び事業税 581,758 582,515 当期純利益 104,219 ▲ 17,408,781 58,925,230 80,063,233 費 信用保証料償却 経常利益 【特別利益】 補助金収入 【特別損失】 固定資産除却損 開発費償却 長期借入金早期返済損害金 事業構造改革費 -7- 支払報酬 保険料 合計 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 株主資本等変動計算書 自平成 22 年 6 月 1 日 至平成 23 年 5 月 31 日 (単位: 円) 株 主 資 本 資 本 金 前期末残高 59,750,000 当期変動額 - 当期末残高 59,750,000 前期末残高 42,450,000 資 本 剰 余 金 資 本 準 備 金 当期変動額 資 本 剰 余 金 合 計 欠損填補 ▲42,450,000 ▲42,450,000 当期末残高 - 前期末残高 42,450,000 当期変動額 欠損填補 ▲42,450,000 ▲42,450,000 当期末残高 - 前期末残高 880,780 当期変動額 - 当期末残高 880,780 前期末残高 ▲51,965,891 利 益 剰 余 金 利 益 準 備 金 その他利益剰余金 繰 越 利 益 剰 余 金 当期変動額 欠損填補 当期純利益 利 益 剰 余 金 合 計 42,554,219 ▲9,411,672 前期末残高 ▲51,085,111 欠損填補 当期純利益 42,450,000 104,219 42,554,219 当期末残高 ▲8,530,892 前期末残高 51,114,889 当期変動額 欠損填補 当期純利益 純 資 産 合 計 104,219 当期末残高 当期変動額 株 主 資 本 合 計 42,450,000 - 104,219 104,219 当期末残高 51,219,108 前期末残高 51,114,889 当期変動額 欠損填補 当期純利益 当期末残高 -8- - 104,219 104,219 51,219,108 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 個別注記表 自平成 22 年 6 月 1 日 至平成 23 年 5 月 31 日 1. 重要な会計方針に係る事項に関する注記 (1) 資産の評価基準及び評価方法 ① ② 有価証券の評価基準及び評価方法 ア. 時価のあるもの・・・移動平均法に基づく時価法 イ. 時価のないもの・・・移動平均法に基づく原価法 棚卸資産の評価基準及び評価方法 ・・・・個別法による原価法 ・・・・個別法による原価法に基づく低価法 (2) 固定資産の減価償却の方法 有形固定資産・・・定率法 無形固定資産・・・定額法 2. 3. 株主資本等変動計算書に関する注記 (1) 当該事業年度の末日における発行済株式の数 (2) 当該事業年度の末日における自己株式の数 1,761 株 0株 一株当たり情報に関する注記 (1) 一株当たりの当期純利益 (2) 一株当たりの純資産額 59 円 18 銭 29,085 円 -9- 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 2. 企業の概況 2.1. 拠点及び従業員の状況 (平成 23 年 8 月 1 日現在) 本社: 東京都荒川区西日暮里 5-14-4 KY ビル 8F 京都研究室: 京都府京都市下京区四条通新町東入ル月鉾町 62 住友生命京都ビル 8F 福岡研究室: 福岡県福岡市中央区天神 2-14-38 伊藤ビル 3F 従業員数: 合計 11 名 (常勤 7 名 非常勤 4 名) (業務委託契約メンバ・役員を除く) 2.2. 当期における資金調達の状況 2.2.1. 借入 平成 23 年 5 月 31 日現在の借入残高は以下の通りです。 借入理由 担保の内容 巣鴨信用金庫 借入先 西日暮里 支店名 9,304,000 1.800 運転資金 証書借入 巣鴨信用金庫 西日暮里 23,375,000 2.000 運転資金 証書借入 巣鴨信用金庫 西日暮里 4,205,000 2.100 運転資金 証書借入 巣鴨信用金庫 西日暮里 5,820,000 0.500 運転資金 証書借入 巣鴨信用金庫 西日暮里 3,012,000 2.100 運転資金 証書借入 三菱東京 UFJ 銀行 上野 35,331,000 2.171 運転資金 証書借入 三菱東京 UFJ 銀行 上野 7,106,000 2.275 運転資金 証書借入 三菱東京 UFJ 銀行 上野 6,087,000 1.800 運転資金 証書借入 三菱東京 UFJ 銀行 上野 17,880,000 2.275 運転資金 証書借入 三井住友銀行 日暮里 26,960,000 2.750 運転資金 証書借入 三井住友銀行 日暮里 45,110,000 3.900 運転資金 証書借入 合計 期末現在高(円) 年利率(%) 184,190,000 2.2.2. 新株・社債等の発行による資金調達 当期中、新株・社債等の発行による資金調達は行いませんでした。 2.3. 当期における投資の状況 当期中、新商品「FPGA NetPiece」の実用化開発につき、3,941 千円の開発費を投じました。 なお、当商品についての試作開発については終了し、実用化開発フェーズに移行したため、 補助金収入と同額の開発費償却を行いました。 - 10 - 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 2.4. 子会社の状況 (平成 23 年 8 月 1 日現在) 名称 住所 株式会社 セキュア TNT 資本 金 主要な事業の内容 東京都 2200 システム販売 荒川区 万円 コンサルティング 議決権 関係内容 所有割合 100% 役員の兼任 2 名 当社商品の販売 当社研究の事業化 2.5. 役員の状況 (平成 23 年 8 月 1 日現在) 職名 代表取締役 氏名 所有 略歴 (生年月日) 株式数 (他の会社の代表状況) 木村光範 168 (昭和 50 年 3 月 2 日生) 平成 9 年 7 月当社取締役 平成 14 年 9 月当社代表取締役 (現任) (株式会社セキュア TNT 代表取締役) (合同会社レミー 代表社員) 取締役 伊倉一孝 相談役 (昭和 17 年 1 月 2 日生) 66 平成 2 年 11 月当社代表取締役 平成 14 年 9 月当社代表取締役退任 (非常勤) 取締役相談役 (現任) (ソフトウエア・サイエンス株式会社 代表取締役) 取締役 中野博樹 (常勤) (昭和 47 年 12 月 27 日生) 132 平成 9 年 7 月当社取締役 (現任) (有限会社改 代表取締役) (おいしいダイニング株式会社 代表取締役) 監査役 顧問税理士 山下貴 15 (昭和 42 年 7 月 28 日生) (非常勤) - 11 - 平成 14 年 9 月当社監査役 (現任) 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 2.6. 株式の状況 (平成 23 年 8 月 1 日現在) 発行可能株式総数 2,000 株 発行済株式総数 1,761 株 株主数 63 名 株式所有割合 1%以上の株主一覧 (誠に恐縮ですが敬称は略させていただいております。) 株主氏名 当社との関係 株数 株主氏名 当社との関係 株数 木村 光範 代表取締役 168 中野 カネ 役員の親類 40 小笠原 元従業員の親類 167 信岡 正登 従業員の親類 40 中野 博樹 役員 132 石井 博 元役員 30 信岡 孝佳 元役員・従業員 113 小山 孝次 従業員の親類 30 中村 優介 元役員 102 北川 由紀彦 100 曺 済鉉 元従業員 30 役員の親類 20 夫 紀 次郎 30 佐々木 明彦 元役員 94 山本 順二 伊倉 一孝 役員 66 高橋 武彦 伊倉 広徳 元役員・従業員 63 山本 文子 役員の親類 20 鵜川 始陽 元従業員 60 岩間 泰子 役員の親類 20 岡本 暁広 従業員 60 木村 満 代表取締役の親類 20 小山 洋一 従業員 50 江尻 將衡 20 20 2.7. 組織図 (平成 23 年 8 月 1 日現在) 株主総会 監査役 山下 貴 助言・監査 助言 取締役会 代表取締役 社長 / CEO 木村 光範 東京研究本部※ 本部長 木村光範 (兼) 営業顧問 研究員 京都研究室 室長 中野 博樹 研究員 技術顧問担当 CTO 中野 博樹 (兼) 経営管理部 部長 楡金 和哉 京都経営管理部 部長 楡金 和哉 (兼) 技術顧問 東京事務担当 京都事務担当 ※東京研究本部の研究員は、「基盤技術研究室」あるいは「応用技術研究室」のいずれかのメンバとして活動します。 - 12 - 相談役 伊倉 一孝 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 3. 事業内容 3.1. Network Everything… ~ 我々TNT の果たすべき役割 ~ 技術の発展、利便性や楽しみの追求、環境への配慮、さまざまな要因で、いま、あらゆるも のが「ネットワーク」でつながろうとしています。 携帯電話が高機能化し、パソコンが安くなり、回線が高速化すると同時に費用が低下したこ ともあり、この 10 年でインターネットは爆発的に普及しましたが、まだ家庭内においてネッ トワークにつながっているものは、パソコンの他には一部のテレビやゲーム機程度です。しか し近い将来、爆発的に、さまざまなものがネットワークに接続されるようになってきます。 例えばエコロジーの観点から電力を有効活用するため、電力を利用する機器がネットワーク で接続され、相互に情報とともに電力をやりとりすることで、電力消費量を低下させるような 技術が、現在実用化に向け研究が進められています。さらに発電デバイスが、さまざまな場所 に配置され、電気を発生するようになります。この電気を有効利用するためにも同様に、情報 のやりとりが必須です。 健康の観点から、例えばさまざまな家電製品で個人の生体情報を取得したものを、ネットワ ークを利用してセンターに送り、過去のデータなどをふまえて分析することで、病気の未然予 防などに役立てることも考えられます。ネットワークの信頼度とスピードを上げることで、遠 隔手術などに応用することもできます。 このように、今まで考えられなかったような多くの機器がネットワークに接続され、多くの 情報がネットワーク上を流れ、インフラとして今まで以上の信頼度とセキュリティが求められ るようになってくる中、標準化活動などを含めたネットワークに関する研究開発や、研究現場 から生じた成果の迅速なプロトタイピング・実用化開発などの重要性は、ますます高まると考 えられます。 私たち TNT は、世界最先端のネットワーク技術を常に身につけ、時として世界に向けて提 案していくこと、そして、技術力と機動力を活かし、迅速なプロトタイピング・実用化を行う こと、また、多くの人が、多くの場面で、迅速に高品質な開発ができるよう、我々の技術をツ ールや商品として世に出していくこと、これらを行うことを使命としていきます。 Network Everything。ネットワーク技術をベースとしたアプローチで、世の中の問題・課 題を解決していくことこそが、私たち TNT の使命です。 - 13 - 第 21 期 事業報告書 Trans New Technology, Inc. 3.2. 商品・サービス [ネットワーク・無線通信] FPGA NetPiece / DRUSK を中心とした商品群 (ネットワークカスタム試験装置等) 比較的容易に、特定用途に特化した高速ネットワーク装置を設計できます。 ハードウェア設計が必要なレベルの高速性を低価格で開発可能です。 ネットワークに関するソリューション開発・提案・標準化 最新の業界動向なども踏まえた、お客様に感動を与える最適提案を行います。 以下の通り他社技術と統合した各種開発も可能です。(®は各社登録商標です) ・ ZebOS® Network Platform ミドルウェア関連開発・コンサルティング ・ TILERA® マルチコアプロセッサー関連開発・コンサルティング ・ RADVISION® SCOPIA® TV 会議システム関連開発・コンサルティング 無線データ通信(WiFi 他) 関連各種開発 Mobile IP だけではなく RFID、802.15.4、Bluetooth、LTE なども扱います。 国際標準化活動 (Fast Initial Authentication) IEEE802 委員会にて活動中。無線 LAN の認証を高速にするプロトコルです。 「情報通信・エネルギー統合技術の研究開発」(NICT 委託事業 / 平成 26 年 3 月まで) 電力を情報化し統合して最適化する基礎研究です。主に開発ツールを担当中です。 [組込機器・信号処理・開発環境] 無線センサシステム「SenoBee」及び応用システム 「DRUSK-Boot」(FPGA 上ソフトコア CPU にも利用可能なブートローダ) 各種基板設計、回路設計、FPGA・ASIC 等設計 FPGA,DSP,GPGPU 等を利用した科学技術計算・画像処理・超低遅延信号処理 ソフト・ハードの協調設計各種ソリューション、コンパイラ移植等 [コンサルティング・障害解析] 「システムフィクサーZ」ソフト・ハードを横断する不具合レスキューサービス 産官学連携などによる実用化研究 3.3. 今後の課題 自社の強みを活かした販売強化、および社内メンバ技術力の継続的向上、当社保有技術の価 値向上が当社の課題です。この課題解決のため、まずは社内研究会を行い、メンバの先進的な 研究・活動の支援し、加えて社外のスペシャリストとの交流を推進し、必要に応じ国内外の企 業との柔軟なアライアンスを推進していきます。 - 14 -