...

がん医療とJIRA

by user

on
Category: Documents
22

views

Report

Comments

Transcript

がん医療とJIRA
資料7
がん医療とJIRA
平成21年11月6日
於:がん研究戦略作業部会(第1回)
(社)日本画像医療システム工業会(JIRA)
東芝メディカルシステムズ株式会社 社長附
斎藤 清人
1
社団法人 日本画像医療システム工業会(JIRA)
医療用の放射線機器及びこれに関連する機器、附属品等に
関する標準化の推進、品質・安全の確保、技術の向上等を図る
ことにより、放射線機器産業の健全な発展と国民の健康の増進
に寄与
発
足
: 1963年 9月
会 員 数
: 170社(2009年 10月)
会
: 加藤久豊(富士フイルムメディカル株式会社)
長
主要取扱製品: 診断用X線装置、X線CT装置、MRI装置、
核医学診断装置、放射線治療装置
診断用画像処理装置、画像診断関連機器、
X線フイルム 他
2
画像医療システムの市場動向
3
がん医療: 画像医療システムの役割
IT ソリューション
スクリーニング
画像検診
血液検査
病理組織検査
肺癌(CT)・乳がん(MMG)・
胃癌(RF)・大腸がん検診(ES)
肺癌CAD・乳がんCAD・・・
関連ウイルス等検査
腫瘍マーカー検査
画像ガイド下穿刺・生検
がん検診
CTガイド下肺穿刺
USガイド下肝穿刺
MMGガイド下マンモトーム
PET-CT
CT
健診システ
ム
MMG
RF-GI
RIS
PACS
診断
MRI/MRS
US
XR
ES
電子サマリ
システム
治療
低侵襲治療
US
CT
MR
放射線治療
ES
Image-Guided RT
XR, CTシミュレータ
画像支援下治療(IGT)
外科手術支援
Lina
c
フォロー
薬物療法
CT
PET-CT
MR
US
XR
ES
電子カルテ
医事会計
システム
血液/腫瘍マーカー検査
4
がん医療 医療機器開発
●スーパー特区における医療機器開発の例
「先端放射線治療技術パッケージング」によるミニマムリスク放射線治療機器
開発イノベーション
白土博樹(北海道大学大学院医学研究科教授)
①動体追跡小型X線治療②粒子線でのダイナミック3次元照射野形成技術③放射線
治療用PET/SPECT
イメージング技術が拓く革新的医療機器創出プロジェクト-超早期診断
から最先端治療まで- 平岡真寛(京都大学ナノメディシン融合教育ユニット長)
① 乳房用近接撮像型PETシステム② 画像誘導型放射線治療システム、加
速器による中性子捕捉療法機器③ 光イメージングシステム光干渉断層計、
光超音波診
5
がん医療 医療機器開発
●放射線治療 シミュレータ、IGRT、動態追尾、治療計画など
リニアック
陽子線
重粒子線(炭素線)
放射線医学総合研究所、兵庫県立粒子線医療センタ、群馬大学
●C T
腹部臓器パフュージョン
●MRI
高磁場躯幹部拡散強調画像
●PET
部位別システム(乳房、頭部 他)
●U S
リアルタイム3D(CT他とのフュージョン、穿刺・生検)
●CAD
がん検診他 (肺がん、乳がん 他)
6
持続的な患者への貢献を可能とするために
(業界の視点)
●ビジネス循環モデルの確立
適正な診療報酬
適正な装置価格
適正なメーカ
利潤
患者への貢献
•QOLの向上
•健康寿命の延伸
医療の水準Up
早期発見/局所低侵襲治療
(医療技術の進歩)
適正な保守点検
医療の効率UP
診断能/治療能の高い
診断/治療技術及び装置の開発
ビジネス循環モデル
研究開発投資
●検診市場の確立
受診率向上(偽陽性低減に向けての努力、行政施策)
●臨床研究・評価を促進するための環境整備
●ナショナルセキュリティー
大事な技術・装置は自前での育成が重要
(ペースメーカ、インプラント、骨髄採取キット、などだけの問題か?
放射線治療、診断用ソフト)
7
文部科学省
第1回がん研究戦略作業部会
内視鏡による診断・治療技術の現状と将来
2009年11月6日
オリンパス株式会社 取締役常務執行役員
研究開発センター 医療技術開発本部
本部長 高山 修一
内視鏡による診断・治療技術の現状
内視鏡の将来
2
Activities
内視鏡による診断と低侵襲手術
内視鏡による診断
組織生検
超音波内視鏡による精密診断
cancer
癌の深さにより
内視鏡による
低侵襲手術
3
開腹手術等
内視鏡検査の最新動向(イメージング)
NBI、IRI、AFIによる観察
AFI:蛍光観察
IRI:赤外光観察
NBI:狭帯域観察
内視鏡画像(白色色)
内視鏡画像(白色光)
内視鏡画像(白色光)
4
AFI観察画像
IRI観察画像
NBI観察画像
内視鏡検査の最新動向(イメージング)
超音波内視鏡
カラードップラー:慢性胆嚢炎
描出の際に血管を視認
5
より安全で確実な深部診断を達成
3D EUS: 胃がんの3D化で
病変の大きさを容易に把握
FNA:気管支外壁のリンパ節
より組織を針吸引にて採取
内視鏡・外科治療の最新動向(低侵襲 治療)
新たな低侵襲治療の動き
LESS
侵襲度
開腹手術
Combined
Surgery
腹腔鏡手術
NOTES
内科
新たな低侵襲治療
Endolumenal
Surgery
内視鏡治療
外科
治療難易度
6
内視鏡・外科治療の最新動向(低侵襲 治療)
新たな低侵襲治療の動き
LESS
侵襲度
開腹手術
Combined
Surgery
腹腔鏡手術
NOTES
内科
新たな低侵襲治療
Endolumenal
Surgery
内視鏡治療
外科
治療難易度
7
内視鏡・外科治療の最新動向(低侵襲 治療)
新たな低侵襲治療の動き
LESS
侵襲度
開腹手術
Combined
Surgery
腹腔鏡手術
NOTES
内科
新たな低侵襲治療
Endolumenal
Surgery
内視鏡治療
外科
治療難易度
8
内視鏡・外科治療の最新動向(低侵襲 治療)
新たな低侵襲治療の動き
LESS
侵襲度
開腹手術
Combined
Surgery
腹腔鏡手術
NOTES
内科
新たな低侵襲治療
Endolumenal
Surgery
内視鏡治療
外科
治療難易度
9
内視鏡・外科治療の最新動向(低侵襲 治療)
新たな低侵襲治療の動き
LESS
侵襲度
開腹手術
Combined
Surgery
腹腔鏡手術
NOTES
内科
新たな低侵襲治療
Endolumenal
Surgery
内視鏡治療
外科
治療難易度
10
内視鏡による診断・治療技術の現状
内視鏡の将来
11
内視鏡診断の将来展望
癌/前癌状態の検出
早期癌:形態変化有り
現在の内視鏡で診断可能
超早期癌:形態変化無し
検出する為には?
生体の分子レベルの変化を捉える内視鏡システムが必要
12
内視鏡診断の将来展望
分子イメージング内視鏡
生体内に蛍光診断薬剤(蛍光プローブ)を導入し、
疾患関連の分子を内視鏡下でイメージング
ラットの大腸癌
を観察
(白色像)
まだ動物実験レベルであるが
実現へ向けた技術は出来つつある !
13
(蛍光像)
京都府立医科大学大学院 医学研究科
高松 教授
東京大学大学院 薬学系研究科
長野 教授
内視鏡診断の将来展望
カプセル内視鏡ガイダンスシステム
カプセル内視鏡ガイダンスシステムの原理
‹螺旋推進に磁力トルクによる前後方向、およびカプセルの
方向制御よる目的部位への移動
Joint research with Ishiyama Lab., Tohoku University
14
内視鏡診断の将来展望
カプセル内視鏡薬剤供給システム
薬剤供給システム /体液サンプリングシステム
体内ガス、体液
薬剤/空気
15
がん研究における顕微鏡技術
抗がん剤の効き方を
イメージングで解析
共焦点レーザ走査型顕微鏡
FV1000-D
抗がん剤を作用
約10分後
がん細胞が死滅
リンパ腫のがん細胞
16
癌研・オリンパス バイオイメージングラボ 提供
がん研究における
顕微鏡技術
家族性大腸ポリポーシス
モデルの生態観察
(大腸ポリポーシス:前がん病変である大
腸ポリープが数百から数千個生じ、そこ
から大腸がんが発生する腫瘍症候群)
直径わずか1.3mmのスティック
レンズによる低侵襲観察、3波
長測定観察により生きたモデル
マウスの病巣を観察。
Reference:Novel multi-wavelength microscopic scanner for mouse
imaging. Neoplasia(in press)
HerlenAlencar1, UmarMahmood1, Yoshiro Kawano, Tadashi Hirata and
Ralph Weissleder1hi
1: Center for Molecular Imaging Research, Massachusetts General
Hospital, Harvard Medical School, Charlestown, MA 02129
17
スティック対物レンズ
正常の大腸腺
腺腫のプロテアーゼ
毛細血管の増生
重ね合わせ
がん研究における
抗がん剤の評価など医療分野への応用
顕微鏡技術
インキュベータ蛍光顕微鏡
LCV110
細胞周期進行に伴う
G1期からS期への移行、
すなわちDNA複製の開
始を、生細胞個々につ
いてコントラストよく追跡。
蛍光標識:Fucci
(参考文献 Asako Sakaue-Sawano, Hiroshi Kurokawa, Toshifumi Morimura, Aki Hanyu, Hiroshi Hama,Hatsuki Osawa, Saori Kashiwagi, Kiyoko Fukami, Takaki Miyata, Hiroyuki Miyoshi,
Takeshi Imamura, Masaharu Ogawa, Hisao Masai, and Atsushi Miyawaki
Visualizing Spatiotemporal Dynamics of Multicellular Cell-Cycle Progression
Cell 132, 487-498,February 8, 2008)
18
低侵襲内視鏡手術機器の課題
製品輸入中心、国内産業の遅れ
・国際競争力のある産業化
・国際競争力に繋がる制度
・ロボット技術・画像技術の
融合
患者のQOLの向上
医療費の削減
術者の負担増加
操作性、安全性
低侵襲化
内視鏡手術ロボット等
の高機能手術ロボット
や画像技術を活用した
低侵襲治療機器
・更なる患者のQOL向上
・医療費の低減
・術者の負担軽減
研究開発段階、早期国産化が必要
19
METISテーマ4 「内視鏡手術ロボット等の高機能手術ロボットや画像技術を活用した低侵襲治療機器」中間報告
低侵襲治療機器の開発の方向性
生体情報取得の高度化のレベル
日本の医療画像診断と内視鏡を融合させる
ナビゲーション
+
自動化を含む治療器
ナビゲーション
ナビゲーション
+
マスタースレーブ型
ロボット
世界 TOPの差別化
を実現する
産業界への波及
マスタースレーブ型
ロボット
現状製品
4
手術の自動化レベル
20
METISテーマ4 「内視鏡手術ロボット等の高機能手術ロボットや画像技術を活用した低侵襲治療機器」中間報告
「内視鏡手術ロボット等の高機能ロボットや画像技
術を活用した低侵襲治療機器」からの提案
技術開発課題
METISテーマ別委員会
①画像ナビゲーション+自動化により術者の負担を軽減し確実な手術を実現
血管の拍動や消化器の蠕動に伴う患部の動きに追従するなど、自動化する。
②患部を認識する技術の革新
患部を質的に自動的に判断するために腫瘍マーカー、バイオイメージング、分子イメージ
ングの技術を導入する。
③新しい手技の開発
これまでは出来なかった新手技を開発し、ロボットでなければ出来ない治療を実現する。
トランスルミナルサージャリー(胃等の管腔臓器から腹腔へアプローチする手術)等が一
例。
④新しい医療技術の開発
微細な患部、血管の縫合方法と治療結果が確認が出来るセンシング技術の開発。
21
METISテーマ4
METISテーマ4 「内視鏡手術ロボット等の高機能手術ロボットや画像技術を活用した低侵襲治療機器」
内視鏡手術ロボット等の高機能手術ロボットや画像技術を活用した低侵襲治療機器」
22
Fly UP