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ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」 薬理作用に関する資料

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ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」 薬理作用に関する資料
共和薬品工業株式会社 薬理作用に関する資料
ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」
Ⅰ.角質水分保持増強作用
試験製剤
試験製剤基剤
標準製剤
ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」(共和薬品工業㈱製造)
ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」クリーム基剤
(共和薬品工業㈱製造)
ヒルドイドソフト軟膏 0.3%(マルホ㈱製造)
モルモット(Hartley 系,雄性,3 週齢)腹部皮膚を除毛後、アセトン・エー
試験方法
テル(1:1)混液によりドライスキンモデルを作製した。
試験物質を塗布し、 塗布後 1,3 及び 6 時間後に皮膚高周波伝導度を指標と
した角層水分含量を測定した。
<試験結果>
ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」
、ヒルドイドソフト軟膏 0.3%ともに、塗
布 1 日目から無処置群との有意差があることが確認された。
1
2016.9.30 改訂
HPA-D-3(2)
Ⅱ.皮膚血流量増加作用
試験製剤
試験製剤基剤
標準製剤
ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」(共和薬品工業㈱製造)
ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」クリーム基剤
(共和薬品工業㈱製造)
ヒルドイドソフト軟膏 0.3%(マルホ㈱製造)
日本白色種ウサギ(10~12 週齢、♂)をペントバルビタール麻酔後、右耳介
をコルク版に固定し、1.8%ペントバルビタール生理食塩液を静脈内持続注入
試験方法
(0.02-0.2mL/min)することにより維持麻酔した。耳介血流量が安定した後、
画像血流計で 0 時点の皮膚血流量を測定した。その後、被験物質を塗布し、
塗布後 6 時間まで 1 時間毎に皮膚血流量を測定し、0 時点からの血流変化率
(%)を算出した。
<試験結果>
ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」
、ヒルドイドソフト軟膏 0.3%ともに、塗
布 1 日目から無処置群との有意差があることが確認された。
160
無処置群
基剤群
試験製剤
標準製剤
血流変化率 (%)
140
**
##
*
##
120
**
##
**
##
*
##
**
*
**
##
*
*
100
80
60
0
1
2
3
4
5
6
時間 (h)
平均値±S.D.(N=8). *P<0.05; **P<0.01 vs. 無処置群, #P<0.05; ##P<0.01 vs. 基剤群(Tukey’s test)
図.製剤の塗布によるウサギ耳介血流量変化率の経時的推移
2
Ⅲ.血腫消退促進作用
試験製剤
ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」(共和薬品工業㈱製造)
標準製剤
ヒルドイドソフト軟膏 0.3%(マルホ㈱製造)
日本白色種ウサギ(12 週齢、♂)の両耳介中央部に自家静脈血を皮下注射し
血腫を作製した。血腫作製 1 日後(Day0)の朝 9 時頃に血腫を写真撮影した
後、両耳介の血腫部位に各試験物質 0.2mL を適用し閉塞した。さらに Day0
の 16 時頃に閉塞を解除して、耳介を脱脂綿で清拭した後、各試験物質を
試験方法
0.2mL 適用した。以降、連日朝の血腫写真撮影、朝夕の試験物質適用を実施
し、血腫が完全に消退するまで続けた(無処置群は閉塞及び清拭のみ実施し
た)
。血腫面積は画像解析ソフト(WinROOF;三谷商事)を用いて測定した。
血腫作製 1 日後(Day0)の面積を 100%として算出し、血腫面積率が 0%に
達した日までの日数を完全血腫消退日数とした。
<試験結果>
ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「アメル」
、ヒルドイドソフト軟膏 0.3%ともに、塗
布 1 日目から無処置群との有意差があることが確認された。
平均値±S.D.(N=10). *P<0.05 vs. 無処置群(Tukey’s test)
図 1.ウサギ耳介血腫面積率の経時的推移
3
平均値±S.D.(N=10). **P<0.05 vs. 無処置群(Wilcoxon’s test)
図 2.ウサギ耳介完全血腫消退日数
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