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新潟市議団 開基155周年記念ロシア・ハバロフスク市訪問報告(PDF
新潟市代表団 開基155周年記念ロシア・ハバロフスク市訪問報告 新潟市議会副議長 同 議員 同 議員 青木千代子 藤田 隆 竹内 功 5月30日から6月2日の日程で,山口副市長とともに,新潟市の代表団として開 基155周年記念式典などの記念事業に参加するためハバロフスク市を訪問してき た。また,この機会に新潟市議会とハバロフスク市議会による友好交流に関する覚書 を取り交わしてきたので,その概要を報告する。 随員:国際課長 夏目久義(副市長随行),空港課長 中野 力(航空路誘致用務) 国際課係長 宮島利行(通訳),議会事務局次長 斎藤 淳 1 訪問日程 5月30日(木)~6月2日(日) 5月30日(木) 成田空港出発 ハバロフスク空港着 5月31日(金) ハバロフスク市開基 155 周年記念式典 新潟市議会とハバロフスク市議会による友好交流に関 する覚書の交換 ハバロフスク市議会議長主催昼食会 ハバロフスク市名誉市民賞授与式・文化式典 6月 1日(土) ハバロフスク市開基 155 周年記念パレード ハバロフスク市長主催昼食会 祝賀記念花火鑑賞 6月 2日(日) ハバロフスク空港出発 成田空港着 2 概要及び所見 ハバロフスク市はアムール川沿岸に位置する,人口約58万人のロシア極東ハバロ フスク地方の中心都市である。1858年5月31日,アムール川流域を探検してい たロシアの一行が現在のハバロフスク市所在地に初めて上陸したことを記念し,5月 31日を「ハバロフスクの日」に制定し,毎年この時期に記念式典を開催している。 今年は,開基155周年記念事業が予定されており,国内外の来賓が招待されてい る。新潟市は,昭和40年にハバロフスク市と姉妹都市提携を結び,長年にわたって 交流を重ねてきているが,今回も姉妹都市として招待を受け訪問した。 -1- ○ハバロフスク市開基 155 周年記念式典 「ハバロフスクの日」の5月31日に,市立文 化会館において,ハバロフスク市開基 155 周年記 念式典が開催され,武蔵野市,中国のハルビン市 や韓国の富川(プチョン)市,北朝鮮の清津(チ ョンジン)市などとともにハバロフスクの友好都 市の代表団として出席した。式典には,ロシア国 内の友好都市やハバロフスク地方の各都市の代表 も参加し,それぞれがソコロフ市長に祝意を表し ていた。本市からは山口副市長が代表して祝辞を述べた。 ○「新潟市議会とハバロフスク市議会による友好交流に関する覚書」の交換 記念式典の後,ハバロフスク市行政府において, 昨年ハバロフスク市議会を表敬訪問した際にサフ コフ議長から提案のあった,市議会間の友好交流 に関する覚書を取り交わした。 覚書では,両議会が,相互理解と友好関係の発 展を図り,両市の経済,文化,教育及び都市経営 の分野における交流の促進,発展に努めることな どで合意した。 新潟市とハバロフスク市とは,昭和40年に友好交流協定を締結し,半世紀近い交 流実績がある。しかし,新潟とハバロフスクを結ぶ定期航空路が休止して2年になる ことから,新潟市議会側から,協定書の締結を機会に,議会相互の交流・市民交流を さらに広げるため航空路の再開に向け,ハバロフスク議会の力添えをお願いした。 サフコフ議長からは, 「定期便がないことを残念 に思っている。これは,国家レベルの問題で,地 方レベルでの解決は難しいが,協定書の締結を機 会に国家レベルで問題解決できるようにしていき たい。」との話があった。 サフコフ市議会議長主催昼食会が催され,相互 に友好・交流を深めた。その中で,覚書の着実な 実施のため,項目の実現の有無を相互に確認しな がら,今後の交流を深めることで意見が一致した。 ロシア側出席者 サフコフ議長(前列左) ガヴリロワ副議長(前列右) コルニエンコ副議長(後列左2人目) ヴォロスニコフ議員(後列左) -2- ○名誉市民賞授与式・文化式典 「ハバロフスクの日」の夜は,スポーツ文化ホール「プラチヌムアリーナ」で,名 誉市民賞授与式と文化式典が開催された。ハバロフスク市民の歌と踊りで幕が開き, 名誉市民賞授与式が行われ,そのあとは記念の日にふさわしい文化プログラムを鑑賞 した。 国境警備隊音楽隊の演奏,子どもたちの歌と踊り,市民によるバレエやダンスなど 多彩なプログラムが披露され,文化レベルの高さとすそ野の広さを感じた。 また,友好都市からは,ハルビン市の子ども たちの民族楽器の演奏や韓国富川市の子どもた ちの民族舞踊,北朝鮮の清津市の子どもたちは ビッグバンド・ジャズを披露し多彩な文化交流 が行われていた。次の機会には,是非,新潟か らも文化使節を派遣し,交流の機会を得たい。 ○ハバロフスク市開基 155 周年記念パレード 6月1日には,ハバロフスク市における今年最大の行事と言われる記念パレードを 見学した。祝賀パレードは「ハバロフスクは世界 一」というスローガンを掲げ,市の中心地である 大聖堂広場からレーニン広場までのコースで行わ れた。 パレードには,市内の各大学や企業,国境警備 隊音楽隊,子どもたちの鼓笛隊や子育てママさん のグループなど様々な市民が趣向を凝らし参加し, 見る者を楽しませてくれた。沿道に多くの市民が 詰めかけパレード見物を楽しんでいた。 ○ソコロフ市長主催昼食会 パレードの後にソコロフ市長主催昼食会が催され,他の姉妹・友好都市とともにお もてなしを受けた。昼食会では,ソコロフ市長やサフコフ議長などロシア側はもちろ ん,ハルビン市や韓国富川市,北朝鮮清津市の関係者とも交流を深めることが出来た。 -3- ○祝賀記念花火鑑賞 夜は,記念事業の最後のプログラム祝賀記念花火をアムール川の船上から,友好都 市の関係者とともに鑑賞した。船から,自動車道とシベリア鉄道の二層構造のハバロ フスク橋を見学するとともに,アムール川の川幅の広さを実感した。船内では,ロシ ア民謡の歌と踊りも披露され,同乗の各友好都市とも交流を深めることが出来た。 3 終わりに ハバロフスク市開基 155 周年記念式典への出席,新潟市議会とハバロフスク市議会 による友好交流に関する覚書の交換など,予定していた訪問の目的を達成することが でき,両市関係者との交流を深めることができたと思っている。 新潟市とハバロフスク市の交流が長年にわたっていることから,ソコロフ市長やサ フコフ議長には,大変手厚くもてなしていただいた。また,ガヴリロワ副議長やイワ ノワ国際交流局長などハバロフスク市で活躍する女性と出会い,親交を深めることが 出来たことも大きな成果であり,これもこれまで友好関係,親善関係を築かれてきた 関係者の皆様のご尽力の賜物と敬意を表するものである。 平成27年には,姉妹都市提携50周年を迎えるハバロフスク市との友好・親善, さらには経済,文化,教育など様々な分野において交流関係が深まるよう,市議会と しても,今回交わした覚書の精神を踏まえ,その役割をしっかり果たしていかなけれ ばならないと思っている。 今回の新潟市代表団の訪問が,これからの両市の交流拡大の契機となることを期待 するとともに,代表団の一員として参加できたことに感謝し,簡単ではあるが報告と させてもらう。 姉妹都市提携40周年記念碑の前で -4-