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「マイ フェア レディ」をもう一度

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「マイ フェア レディ」をもう一度
リリオだより
雑学シリーズ 92
という言葉が発音できません。
2014/8/19
「マイ フェア レディ」をもう一度
「Mayfair」とは、ロンドン随一
ああ羽根のように 夜空を舞う思い
遠い空へ
の高級店舗の並ぶ街の名前です
夢をのせて
が、コックニー訛りで発音すると
心軽く 羽ばたきたい~
「マイフェア」となります。
ミュージカル「マイフェアレディ」から「踊り明かそう」の1節ですが、徹
夜で踊り続けたいほど嬉しいこととはナニ?
名は、
「Mayfair lady」
(メイフェ
アレディ)をもじったものです。
♩もう眠れないわ 心がとてもかるい
夜明けまでも踊りたいの
因みに、
「My Fair Lady」の題
と何でも詮索したがる私です。
そこでこの歌がどんな場面で歌われたのか、調べてみました。
「マイフェアレディ」は 2007 年 11 月の第 5 回リリオコンサートで歌いまし
たが、もう一度その大筋をざっと見てみましょう。
イギリスでは多様な英語が話されていますが、ロンドンの労働者階級で話さ
れるロンドンの下町言葉「コックニー訛り」は、伝統的に“汚い英語”と上流
階級から非難を受けることが多かったのです。
コックニー訛りとは、例えていえば河内弁のようなものです。
「ヤイ、教えてくれや!ワレ」
下品なコックニー訛りの花売り娘イライザは、下町の生活から抜け出したく
て、上流階級が話すクィーンズ・イングリシュが話せるように、言語学者のビ
ギンズ教授を訪ねます。
ヒギンズ教授は、
「このひどい訛りも、私なら6ヵ月で大使館の舞踏会に連れ
ていって、
“貴婦人”で通るようにしてみせる。
」と言って、彼女に特訓を始め
ます。
発音練習の特訓は困難を極めました。
コックニー訛は、二重母音が上手く発音できず「ei」と発音すべきところが
「ai」となってしまうのが特徴です。
猛練習の結果イライザは、やっと
ビギンズ教授から発音の特訓を受ける
イライザ(オードリ・ヘップバーン)
The rain in Spain stays mainly in the plain. が正しく言えるようになりまし
た。その夜、達成できた喜びに満たされたヒギンズ教授は、イライザを上流社
交界にデビューさせるために、明日は新しいドレスを買ってやろう、と上機嫌
で寝室に引き上げて行きます。
イライザは上流社交界にデビューできることがうれしくて眠れません。
そこで冒頭の「踊り明かそう」を歌います。
それから 6 週間後、更なる特訓を
重ねたイライザが舞踏会に出席す
ることになりました。
そこでイライザは皇太子のダン
スのお相手をするという快挙を成
し遂げたのでした。
ヒギンズ教授はこう言って喜び
ました。
「花売り娘が貴婦人になっ
た、実験は大成功だ!」と。
皇太子のダンスのお相手をするイライザ
∘ミュージカルの超大作「メリーポピンズ」と「マイフェアレディ」は、希しくも
同じ年 1964 年に公開されています。
例えば、The rain in Spain stays mainly in the plain.
∘来年のリリオコンサート第3部は、
「チキチキバンバン」
「踊り明かそう」と、
(訳せば「スペインの雨は主に平原に降る」ですが、意味は関係ありません。
)
「雨に唄えば」
「ハロードーリー」「虹の彼方に」の5曲と決まりました。
亀岡弘志(記)
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