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愛 媛 県 の 地 震

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愛 媛 県 の 地 震
愛 媛 県 の 地 震
2016 年(平成 28 年)7月
目 次
1
1. 愛媛県周辺の震央分布図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.7月の地震概況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
3.7月に愛媛県で震度1以上を観測した地震・・・・・・・・・・・・・・・・2
4.7月に愛媛県で震度1以上を観測した地震
の震度分布図・・・・・・・・・・・・・・・2
5. 地震一口メモ
南海トラフの巨大地震で想定される被害(死者数)・・・・・・・・3
本資料に記載した震源要素(緯度、経度、深さ、マグニチュード)は、暫
定値です。これらは、後日、再調査のうえ修正することがあります。
本資料は、国立研究開発法人防災科学技術研究所、北海道大学、弘前大
学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、高知大学、九州大学、鹿
児島大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国土地理院、国立研究開
発法人海洋研究開発機構、青森県、東京都、静岡県及び神奈川県温泉地学研
究所、気象庁のデータを用いて作成しています。
また、2016年熊本地震緊急観測グループのオンライン臨時観測点(河原、
熊野座)、IRIS の観測点(台北、玉峰、寧安橋、玉里、台東)のデータ
を用いて作成しています。
注:「平成28年(2016年)熊本地震」に伴う地震活動が継続しているため、熊本地震の地
震活動領域で発生した地震については詳細な解析が遅れています。このため、後日の
調査で追加・変更されることがあります。
松山地方気象台
1.愛媛県周辺の震央分布図[2016 年7月1日~7 月 31 日]
マグニ
チュード
深さ
注 :図中の注釈は、愛媛県で震度1
以上を観測した地震です
左上:震央分布図
右上:平面図の全ての地震を南北に投影
した図
左下:平面図の全ての地震を東西に投影
した図
N :地震回数を示す
震央分布図は地震が発生した場所を地図上でプロットしたものです。地震は地下で発生しますのでシンボルマーク
の形を深さに応じて変えています。○より◇の方が深い場所で発生した地震です。
また、シンボルマークの大きさで地震の規模(マグニチュード)を表現しています。
2.7月の地震概況
今期間に、上図の震央分布図内の領域で決定したM2.0 以上の地震の回数は 192 回(先月は 290 回)で
した。
1 日 14 時 39 分 伊予灘の地震(M4.4、深さ 76km)により、大分県国東市・大分市・臼杵市で震度3を観
測したほか、中国・四国・九州地方で震度2~1を観測しました。
1
3.7月に愛媛県で震度1以上を観測した地震
7月1日 14 時 39 分 伊予灘
北緯 33 度 32.4 分、東経 131 度 48.1 分、深さ 76km、マグニチュード 4.4、最大震度 3
各地の震度(愛媛県内のみ掲載)
震度 2 : 久万高原町久万*,宇和島市丸穂*,宇和島市三間町*,八幡浜市五反田*
八幡浜市保内町*,大洲市大洲*,伊方町湊浦*,松野町松丸*,愛南町柏*
震度 1 : 今治市南宝来町二丁目,今治市大西町*,今治市菊間町*,今治市吉海町*
今治市上浦町*,今治市大三島町*,新居浜市別子山*,西条市丹原町鞍瀬
松山市北持田町,松山市富久町*,松山市北条辻*,松山市中島大浦*
伊予市下吾川*,久万高原町東川*,久万高原町渋草*,宇和島市住吉町
宇和島市津島町*,宇和島市吉田町*,八幡浜市広瀬,大洲市肱川町*,大洲市長浜*
大洲市河辺町*,内子町内子*,内子町平岡*,伊方町三崎*,伊方町三机*
西予市野村町,西予市明浜町*,西予市城川町*,西予市宇和町*,西予市三瓶町*
愛南町船越*,愛南町御荘*,愛南町一本松*,愛媛鬼北町下鍵山*
愛媛鬼北町近永*
注:*印は地方公共団体または国立研究開発法人防災科学技術研究所の震度観測点です。
4.7月に愛媛県で震度1以上を観測した地震の震度分布図
×は震央
地点別震度
7月1日 14 時 39 分 伊予灘
2
5.地震一口メモ
南海トラフの巨大地震で想定される被害(死者数)
内閣府では、南海トラフの巨大地震が発生したときの被害を想定しています(平成 24 年 8 月 29 日公表)
。
そのうち、四国 4 県の死者数は、最悪の場合(冬・深夜に地震が発生した場合で、津波については各県で最
も影響が大きい場合)
、下表のとおり想定されています。
表 四国 4 県で死者数が最大となるケースの死者数内訳(人)
建物倒壊
うち屋内収容部移
動・転倒、屋内落下
津波
急傾斜地
崩壊
火災
合計
徳島県
約 5,200
約 400
約 25,000
約 40
約 500
約 31,000
香川県
約 2,300
約 100
約 1,100
約 20
約 70
約 3,500
愛媛県
約 7,400
約 400
約 4,400
約 50
約 700
約 12,000
約 10,000
約 600
約 37,000
約 80 約 1,600
約 49,000
高知県
 四捨五入の関係で合計が合わない場合があります。
 ここに挙げた被害想定は、各県にそれぞれ最も影響が大きいケースで想定される被害です。
ここに挙げられている死者数のうち、津波による死者数は早期避難率が低い場合の想定です。全員が発災
後すぐに避難した場合は、早期避難率が低い場合と比較すると津波による死者数が大幅に減ると想定さ
れています。
海岸で強い揺れを感じたときや弱くても長い時間ゆっくりとした揺れを感じたとき、または、大津波警
報・津波警報が発表されたときは直ちに高台や津波避難ビルに避難することが重要です。海岸に出かけたと
きにはあらかじめ津波に対しての安全な避難場所を確認しておきましょう。
なお、気象庁が発表する大津波警報・津波警報・津波注意報、津波予報、津波情報に関しては以下のホー
ムページをご覧ください。
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/joho/tsunamiinfo.html
また、建物倒壊の死者のうち屋内収容物移動・転倒、屋内落下物による死者は、家具等の転倒・落下防止
対策が進むことで、死者数が約 70%減少すると推計されています。
住宅・建造物の耐震化を行うとともに、日頃から家具等の転倒・移動防止、備品の落下防止、ガラスの飛
散防止を行い、地震に備えましょう。
なお、家具の転倒防止についての詳細は総務省消防庁ホームページ「地震による家具の転倒を防ぐには」
などを参考にしてください。
http://www.fdma.go.jp/html/life/kagu1.html
※ 本項に記載した被害想定は、内閣府ホームページから引用しました。
http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/nankaitrough_info.html
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