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(毎月 15 日発行) 日教組高知 1
2015 年3月 15 日
教 え 子 を
発行所 高知市本町4丁目1-32 こうち勤労センター5F 高知教職員組合(日教組高知) 電
話: 088(875)1642 F A X : 088(875)0194 h t t p ://jtukochi.sakura.ne.jp/ e-mail:[email protected] 再 び 戦 場
に送らない
定価10円(組合員の購読料は組合費に含む) 昨年度に引き続き、来年度から小中学校は2日短縮、県立学校はさらに短縮。 2月 23 日 高知県教育長から「公立学校臨時的任
要)は以下の通りです。※現在議会にて審議されて
用教職員の雇用期間などの変更について」各市町村
います。
(学校組合)教育長へ通知が出されました。内容(概
1.雇用期間について 義務学校でいえば、2日
の短縮です。もし、25
2013 年度以前 4/3~3/24(空白期間 9日) 日(土)、
26 日(日)となっ
現行(2014 年度) 4/2~3/24(空白期間 8日) た場合、28 日までの勤
変更案(2015 年度) 4/2~3/26(空白期間 6日) 務の予定です。 県立学校:4/2~3/30(2日) ※変更理由:年度末における指導要録作成や入試関係業務等への対応のため ※2016 年度からは、4月1日からの雇用が可能となるよう臨時的任用教職員に係る給与システムの
改修経費を、2015 年度当初予算(案)に計上しています。 2.厚生年金保険及び健康保険の継続(扱い)について 2014 年7月4日付の総務省通知「臨時・非常勤職員及び任期付職員の任用等 について」を受けて、県教育委員会としては、2015 年度末より、次年度当初も期限 付講師等として雇用されることが決定している場合には、厚生年金保険及び健康保険 を継続(扱い)することとし、そのための経費を、2015 年度当初予算(案)に計上しています。 日教組高知はこれまで、教職員をはじめ、公務員
職場で働く全国のなかまとともに、署名活動や国会
議員との院内集会などの大衆行動を背景に、地方自
治法改正案国会対策、総務省交渉などを行いました。
また、高知県教育長や教職員・福利課課長との要
請の中で、臨時・非常勤教職員の処遇の改善・雇用
の安定に向けて、
「『空白期間』の縮減」や「社会保
険の継続」
「休暇制度の拡充」
「受験年齢制限の引上
げ」等を継続して要請してきました。
今回の提示は、日教組高知が全国のなかまと連携
した活動の成果です。厳しく限られた財政の中で、
進められた今回の処遇の改善は、同じ教育現場で働
く方々にとって大切な前進であると考えます。
臨時・非常勤で働く教職員の教育現場での実際の
年度末業務や雇用の安定を考えると、さらなる前進
を欲するところです。これからも日教組高知は、同
じ現場で働くなかまにめをむけ、だれもが安心して
いきいき働き続けられる職場をめざして、行動して
いきます。ともにがんばりましょう!
機関紙 今月号のトピック ○「臨時的任用教職員の空白期間 短縮へ」 1 面 ○「戦争をさせない全国署名」締め切り迫る! 2面 ○「教育委員会制度 こう変わる!」 2・3面 ○「第 64 次教育研究集会」4・5面 ○ 高知もやりようけん6面 ○ 選挙公報第 4 号 7面 見てみて お知らせ伝言板 8面 ○「マタタビ小分会のゆかいななかまたち」プレゼントつき 9面 分会会議を開催しよう! 今月の議題 ○分会で歓送迎会をやろう! ○臨時的任用教職員の方へ ○全国署名 賛同者を集めよう! ○
○みんなで考えよう「DMT」とは? 分会で歓送迎会を開催しよう!(各郡市から補助あり!) (毎月 15 日発行) 日教組高知 2
安倍内閣は、海外で戦争することを可能とする集団的自衛権の行使は、「憲法の趣旨に沿う」と強弁する
閣議決定を強行しました。これは、「国権の発動としての戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際
紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と定めた憲法9条を真っ向から否定するものです。 私たち日教組高知は全国のなかまと「集団的自衛権」行使容認の閣議決定即時撤回を求めて、署名活動を
行います。 4月の統一自治体選挙後には、集団的自衛権の行使に関する個別法が 18 本も出てくると言われています。 「教え子を再び戦場に送るな」 私たちの先輩は、教え子を再び戦場に送り戦争に協力したことを深く後悔して、
平和憲法のもと、二度と戦争を起こさせないことを誓いました。 同じ過ちを繰り返さないためにも今一度、自分たちが大切にしなければならない
ことを今一度確認し、一人ひとりができることから具体的に動いていきましょう! 「思いを声に、そして声を行動に!」 署名の役割は、自分自身の意思表明、思いに賛同する仲間をふやすこと、自分
たちの運動を知ってもらうこと。ぜひ各職場で、家庭で、ご友人で賛同者を集め、
ご提出ください。 しめきり 3月26日(木)(1次集約) 「現在20分会からの署名が届いています!ありがとうございます!」 一人確実5筆。できる方は10筆!さらに声を広げてください! 教育委員会は、レイマンコントロール(素人支配による民意の反映)とプロフェッショナル・リーダ
ーシップ(専門家による教育行政の執行)の融合における政治的中立性や公共性、安定性を確保する重
要な役割があります。その中で、教育行政に対する指揮監督、教育方針、施策の検討や決定等を行っ
ていく必要があります。 2014 年6月に地方教育行政に関する法律が一部改正され、2015 年4月から新しい教育委員会制度が
スタートします。改正の内容や学校現場への影響について、しっかりと学習し、課題に向き合ってい
きたいと思います。 ポイント1
教育委員長と教育長を一本化した新「教育長」の設置 教育長 ・第一義的な責任者が教育長であることが明確に ・常勤の教育長が教育委員会会議の招集のタイミングを判断するので、緊急時の対応が迅速化 ・首長が直接教育長を任命できるように変更する(議会の同意は必要)ことで、任命責任が明確化 ※首長とは各自治体の長(知事・市町村長) ※これまでは、「教育委員」は首長が議会の同意を得て任命。「教育委員長」は教育委員の互選、 「教育長」は、教育委員会が任命。 ポイント2
教育長へのチェック機能の強化と会議の透明化 教育委員会
・教育委員会の審議の活性化 ・新「教育長」の判断による教育委員への迅速な情報提供や会議の召集の実現 (毎月 15 日発行) 日教組高知 3
・原則、会議の議事録を作成・公表することにより、会議を一層の透明化 ポイント3
すべての地方公共団体に「総合教育会議」を設置 ・構成員は首長と教育委員会。首長が招集。 ・協議・調整事項は以下の通り(①教育行政の大綱の策定②教育条件整備など重点的に講ずべき施策
③児童・生徒等の生命・身体の保護等緊急の場合に講ずべき措置) ・首長が教育行政に果たす責任や役割が明確になるとともに、首長が公の場で教育施策について議
論することが可能に。 ・首長と教育委員会が協議・調整することにより、両者が教育施策の方向性を共有し、一致して執
行にあたることが可能に。 ポイント4
教育に関する「大綱」を首長が策定 大 綱 ・大綱とは、教育の目標や施策の根本的な方針。教育基本法第 17 条に規定する基本的な方針を参酌
して定める。 ・総合教育会議において、首長と教育委員会が協議・調整を尽くし、首長が策定。 ・地方公共団体として教育政策に関する方向性が明確に 教育の政治的中立性の確保はどのように確保されたの? ○教育委員会は、引き続き「合議制の執行機関」としての権限を有する。 ○総合教育会議は首長と教育委員会という執行機関どうしが「対等に協議と調整」を行う場。 ○大綱は首長が、「総合教育会議での協議をふまえて」定める。 ○首長と教育委員会で、教育行政の執行に関して意見の相違が生じた場合は、
「教育委員会の意向
を尊重」する。 しかし、懸念はぬぐえません。 ○首長が教育長を直接任命することや総合教育会議で公的な発言することにより、影響力や関与が
強まる。 ○総合教育会議において、教育委員会と調整がつかない事項を首長判断で大綱に記載することは可
能。 ○首長の権限でない事項について、調整の対象とはならないものの、自由な意見交換をして協議す
ることは可能としており、首長が自分の意向を強要することが懸念される。 ○総合教育会議では、
「政治的中立性の要請が高い事項」
「教科書の採択」
「個別の教職員人事」など
は協議題にすべきではないとしています(国会答弁等により)が、新聞報道ではこのようなことにつ
いても協議したいという首長が少なからず存在している。 ○教育委員が、首長の意向に対して反対意見がある時に、しっかり意見が言えることが大事。 私たちは、首長や教育長、教育委員会が法律、文科省通知、政府答弁
に反した対応を行わないか、注視したり、原則公開となっている総合教
育会議についても、傍聴をおこなったりし、今後の動向を注視するとと
もに働きかけを行っていく必要があります。あわせて、教育委員会の意
義をもう一度問い直し、
「教育に関する民意」をどのように反映させてい
くか考えていくことが必要です。 ともに考えよう 子どもたちが学ぶ教科書のこと 2月 11 日(水)、戦争をさせない 1000 人委員会主催の「憲法と『建
国記念の日』を考える 2.11 集会」学習会が、日本教育会館で開催されまし
た。現政権の憲法改憲の動きが急ピッチで進んでいる現状からか、会場は
(毎月 15 日発行) 日教組高知 4
いっぱいの人で埋め尽くされました。 この学習会の中で、元社会科教員の相可文代さんによる教科書についての講演があり、教科書の問
題について学習することの大切さを知らない世代が増えてきていることへの危惧を話されました。 前ページの冊子は、
「子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会」が作成したパンフレットで
す。教科書会社による記述のちがいについてわかりやすく書かれてあります。教科書を見るときの視
点にもなりますし、子どもたちの学習をすすめる上で大事なことが学ぶことができると思います。興
味のある方はぜひ書記局までご連絡ください。 8月には、中学校の教科書採択が行われます。 (I 中分会 N) 2016 年度から教員免許更新制度が一部変わります 教育職員免許法施行規則、免許状更新講習規則の
必修領域」6時間になります。 一部改正が行われ、再来年度 2016 年度から実施
2015 年度から2年間のうちに講習受講をされ
されます。 る方(第 7 グループ)は、旧制度と新制度のどち
「必修領域」の 12 時間と「選択領域」18 時間
らでも受講が可能になります。 (6時間の講座を3講座)の合計 30 時間の講習
新制度になった 2016 年度は、申し込み時に注
を受講するとなっていました。 意が必要です。職場でも一つの話題にして注意喚
一番の変更点は 2016 年度の講習から「選択必
起をよびかけてみてください。 修領域」が導入されるところです。必修領域の
(新旧対応表を作りました。ホームページに載
12 時間が分割され、
「必修領域」6時間と「選択
せていますので、ご覧になってください。
来年度採用をめざされる方にぜひ
教員採用審査も変わります。 お伝えください! 「今年の教員採用審査の変更点」 ①小学校の専門教養に英語を追加! ②中高連携枠(数学・理科)を新設 みなさんにはなかなか場所をお知らせできませ
んでしたが、今年度の全国教研は、○○県で行われ
ました。(さて、何県で行われたでしょうか。)
今年は、人権教育分科会に、A 小分会の K さん
がリポーターとして参加し、「K 先生を応援した
い!」
「全国の実践を学びたい。」と8人の組合員が
サポーターとして参加しました。
今年度はのべ1万人の全国のなかまが集結しま
した。この全国教研の魅力の第1は、目の前の子ど
もたちを出発点としたそれぞれが理念をもった教
育実践が学べるところです。「未来に生きる子ども
たちの学びはいかにあるべきか。」という共通のテ
ーマのもと、全国から持ち寄ったレポートをもとに
議論を深めます。それぞれのレポートには子どもの
姿や成長が見られます。時にはその子どもの変容を
ともに喜び、そして時には意見をぶつけ合います。
各分科会の討議の時間は各都道府県の札が次々に
あがり、真剣に意見を述べ合うリポーターの姿だけ
でも大きな刺激になります。
また、もう一つの魅力は各自治体教育委員会の研
修では聞くことのできない全体講演です。今年は、
(毎月 15 日発行) 日教組高知 5
作家であり、活動家でもある雨宮処凛さんから「無
智を結集すること、どのように教育実践を深めてい
条件の生存の肯定」という題で講演していただきま
くのか。多くの保護者や地域に私たちの教育実践を
した。ご自身の生い立ちをもとに、学校現場とは違
広げていくことに、我々の結集する意義がある。』
った視点からの講演は、学び多きものでした。くわ
と言う言葉です。 しくは、「月刊 JTU3月号を」必見です!!! とかく独りよがりになりがちなのが、教育実践で
す。未熟であるにも関わらず、自分の実践は良しと
しがちです。不安ながらも他者からの批判には耳を
背けたくなります。自分と方向性がちがうと批判し
がちです。でも、それでは、子どもたちの教育環境
を整えることにはつながりません。 だからこそ、教研集会に参加し、様々な角度から
現在の教育実践や、未来志向、過去の実践を検証し
ていくことが、ひとりひとりの力量を高めていくこ
とにつながるのではないかと思うのです。 正直言って、記念講演の雨宮処凜さんの経歴には
驚きました。様々な角度から、子どもたちの未来を
考えていこうとする日教組ならではの人選だと思
全国教研に参加して A 小分会 K いました。 全国教研・人権教育部会で発表させてもらいまし
また、講演で語ら
た。赤岡小学校の人権教育について今年度取り組ん
れた「若い労働者が
だことをレポートにまとめ発表しました。 自分の労働権利に
人権教育部会では、毎年、自分の立ち位置や人と
ついて無知である
しての生き方を考えさせられます。人権課題につい
から、ブラック企業
てもまだまだ知らないことがたくさんあることに
の餌食になる。」
「知
気づかされます。 識(法律・制度を知
子どもたちは、学校で教える以前に部落問題につ
る)は命を救う」と
いて知っていること、不登校の子どもから学校は何
いう言葉から、学校
を問われているか考えなくてはいけないこと、子ど
もにかかわるとはどういうことか、自分を語ること、 で何らかの手助け
をする必要があると感じました。(もちろん、今ま
一つひとつ壁を乗り越えていくこと、など。人権教
でもやっているでしょうが)やっぱり、憲法や法律、
育ということより、「人権」ということを考えるこ
権利についてきちんと教えなくてはなりませんね。 とができる分科会でした。 そして、「大人も失敗談を語ってほしい」という
もっともっと学びたいと思うし、若い先生方にも、
彼女の言葉は胸に響きました。失敗をおそれて、小
こんな学びの場が必要だと思いました。 さく小さくなりがちな、今の子どもたちに、声を大
この分科会で発表できる機会をいただき、ありが
にして伝えたいです。『失敗やまちがいは、何かに
とうございました。 挑戦したからこそ得られる』
『堂々と、まちがえろ!』 全国の実践を知ることができ、勉強になりまし
日本語教育分科
た。子どもたちにつけたい力は何か、そのため
会や人権教育の分
にふさわしい教材は何かを考えていることが、
科会は、もう少し、
それぞれのレポートからわかりました。教科書
テーマや分野別に
に載っているからという理由のみでただ進めて
レポートを振り分
いくのではなく、しっかり教材研究を行ってい
けてくれていたら、
きたいと思います。(K) もっと踏み込んだ
話し合いになった
教研集会に参加して K 小分会 K のになぁとは思い
今回の教研集会で特に心に残ったことは、加藤
ました。みなさん自
中央執行委員長のあいさつのなかであった『すべて
分のレポートの自
の子どもたちのための教育環境を整えていくこと
信があるだけに、制
は、子どもたちにかかわるすべての大人の責任であ
限時間や討議内容
る。子どもたちの実態を真摯に話し合い、多くの叡
(毎月 15 日発行) 日教組高知 6
ら、つながりを深めました。
にかかわらず、しゃべる、しゃべる。気温は低いけ
前ページの冊子は、岩手県の組合員どうしが集ま
れど、会場内は熱気でむんむんでした。K 先生のお
って、
かげで、人権教育分科会に参加できてよかったです。 低学年から一人ひとりの子どもがことばにつ
いて主体的に学んでいくことを考えて作られた自
開催県をなかまとともに楽しめることも一つの
主教材です。日教組高知で購入してきました。興味
魅力!ほうとうにもつ煮、ぶどう酒をいただきなが
のある方はぜひ書記局へおいでください。
高知もやりようけん!
恒例の教職員文化展を2月7日(土)に友の会
の先生方の絶大なご協力を得て開催しました。 現職からは養護教員部が「ありがとう曼陀羅」
という美しい作品を出品してくれました。多忙な
現場の職務にあたりながらの作品づくり 本当
にありがとうございます。 それにしても友の会の先生方のパワーはすご
いです。書画、写真、手芸、和裁、洋裁、社会風
刺新聞…。暑い思いと鋭い感性と果敢な行動力の
るつぼです。私たち現職が失ってはいけない大切
なことが一つ一つの作品から感じられた一日と
なりました。ご協力いただいたすべての方にお礼
申し上げます。(日教組香美) 組合員が先生の「組合学校」?!
「キーンコーンカーンコーン」 日直の西さんの号令のもと、組合学校の一日が始まっ
た。 1時間目は、体育。2時間目キャリア教育、3時間目
道徳、4時間目保健。それぞれの分野で教育実践を積
んでいる組合員が講師となり、楽しく学習を深めた。 待ちに待った給食の時間には残念ながら給食は出
てこなかったけれど、栄養教諭から毎日出す給食を生
きた教材とし、給食の時間はもちろん、給食ができる
までの過程や学校全体、地域や家庭とのつながり、人
とのあたたかなふれあいを大切にした効果的な授業
の展開、つくる方の思いに触れる総合的な時間のとり
くみなどが報告なされ、おなかはあたたかな思いでい
っぱいになった。 5時間目学活(仲間づくり)そして6時間目は防災
教育、それぞれの学校でのとりくみを学ぶことで刺激
を感じるとともに、こんな先輩たちがいたら相談でき
るし、心強いなと感じた。 あっという間の充実した一日が終わった。 放課後は、おきゃく部でさらなる交流を深めること
ができた。また行きたいな 組合学校。 (日教組幡多) 2月 28 日に 2015 年度第 95 回日教組高知定期大
会が行われました。来賓として間嶋祐一連合高知会
長、山中千枝教職員友の会会長、藤﨑元司高知県管
理職教員組合書記長から連帯のあいさつをいただ
きました。 日教組高知岡田浩幸執行委員長あいさつ(要旨) 「日本において平和を揺るがし、人間のいのちを奪
い、うばわれるような状況が生じかねない憲法『改
正』にむけた動きが強くなってきている。『教育再
生』の名のもと、道徳の教科化、新教育委員会制度
の導入、学習指導要領の改訂に関して指導方法や評
価の在り方まで踏み込んでくるなど、あまりにも一
方的に偏った教育が推し進められようとしている。 また、子どもも大人も「生き
づらさ」を感じている世の中だ
からこそ、激務の中でも子ども
たちとしっかり向き合うこと、
かかわる時間を大切にした実
践を忘れてはならない。 一方で学校現場の多忙化が深刻な問題がある。私
たちの仕事の中身も含めた現状をしっかり伝え、こ
の問題の解決の重要性を提言できる運動をすすめ
ていく。 私たちのスローガン「教え子を再び戦場に送るな」
のもと、教育のもつ力の重要性をあらためて確認し、
日教組組合員である私たちが先頭にたち、一枚岩に
なって運動をすすめていこう! 」 その後、経過報告および運動方針を確認しました。 2015 年度さまざまな教育課題、労働課題はあり
ますが、特に運動をすすめていく上で、日教組高知
があらためて大事にしたいことは、 ○組合員一人ひとりが組合員である誇りをもち、出
せる力を少しずつ出しあい、みんなで運動していく
こと。 ○まずは各職場で、子どもたちのための教育実践、
そして組合員が率先してのあい愛運動(声のかけあ
い、支えあい、語りあい…)を大切にすること。 ○組合員どうしが大会や分会長会や分会訪問、学習
会行事で顔を合わせることを通してつながりを深
め、現場からの声をもとに教育・労働についての課
(毎月 15 日発行) 日教組高知 7
題をみつけ、提言を考え、運動をすすめていくこと。 「高知県学力状況調査について、今年から自己採点
○社会の参画者である自覚をもち、署名や学習会に
になった。県の動きを早めにしっかり伝えてほしい。
できる限り参加し、今大切なことをともに考え、周
自己採点の意義もわかるが、採点をするのに判断が
りを巻き込みながら、行動していくこと。 わかりにくいところがあり、時間がかかった。この
○これまでの日教組高知の先輩たちが築いてきた
ような中で、あいまいなデータに振り回されやしな
道、そして日教組高知がこれからも大事にしていく
いか。もう一度この調査のあり方について運動方針
道を守っていくためにも、プラス ONE 運動をはじ
を見直し、具体的な提言を行っていくべきではないか。」 めとして、分会での組織拡大をともにすすめていく
「予算についてこれからも組合員が充実した活動
ことです。 やこれからの活動に対して何を重点に置くのか考
でも一番は組合員の皆様の心と体の健康が第一
えた予算立てをお願いしたい。」 です。無理はなされないようにしてください。 「日教組高知の運動を思いだけでなく、現場の課題
さて、参加した代議員からは、 と一致させ、具体的な提言となる運動にしていこ
「いじめサミットへのとりくみを通じて、全校に呼
う」、そして「組織強化・拡大に予算からもっと真
びかけ、意識が高まってる様子も見られるが、イベ
剣に向き合うべきだ」という、代議員からの叱咤激
ントのような単発的なとりくみでは意味がない。い
励をいただき、ともに運動をすすめていく組合員の
じめ問題に対し、子どもたちを解決の主体にすると
存在に心強さを感じました。 いう視点を大事にしながら、各学校でも実践を深め
Let’s do our best! ていこう。」 しっかり手を組み、ともに運動をつくっていこう!
お知らせ
伝言板
みんなぁで新採用者を歓迎しようや! 新採用者歓迎会 4月4日(土)17:30受付 18:00~ 高知会館 4階 安土にて 18:00~ 歓迎セレモニー メッセージ講演 「学級経営の基本」講師:池知 瑗水先生 教職員共済からお得情報 19:00~ みんなでおきゃく 新採用者のみなさん、新採用者をいっしょに歓迎されたいみなさん!どなたでも大歓迎! 詳しくはチラシをご覧ください! 青年部のみなさんへ 「5.15沖縄平和行進」へ行きませんか? 5月 15 日(金)16:30~17 日 14:30※帰省は 18 日(月)になります(要相談) 内容:1 日目 結団式・学習会 2日目 平和行進・フィールドワーク 3日目フィールドワーク・県民大会 ※初参加の方に限ります。 旅費等は支給いたします。 門田ごんしろうを励ます会 3月28日(土)15:00~16:00 高知会館 3階 飛鳥 日時 4月29日(水) 私たちの組織内候補、門田議員は、市議
詳しくは次号機関紙にて 会議員2期目に挑戦されます! ごんしろう議員を応援しよう! い ま
沖縄の現在とオール沖縄を コスト検証委員が語る 連合会長が語る
「原発の本当のコスト」
日時:3月 26 日(木)18:00~ 場所:人権啓発センター6階 講師:大城 紀夫さん(連合沖縄会長) 入場料:無料 主催:憲法懇談会・平和憲法ネットワー
ク・平和運動センターほか 講演:連合高知 日時:3月 21 日(土)15:30~ 場所:人権啓発センター6階 講師:大島堅一さん(立命館大学教授) 主催:憲法懇談会・平和憲法ネットワーク・平
和運動センターほか (毎月 15 日発行) 日教組高知 8
世界の子どもたちのために
国際連帯カンパへご協力を
1月の機関紙と一緒に国際連帯カンパのお願いのチラシと封筒を同封させ
ていただきました。 このカンパは、この世界のすべての子どもたちが、民主主義と人権の尊重
によって支えられた質の高い教育を実現することを目的に使われます。 その一部は、現在戦争が起こっている国シリアやアフガニスタンの子ども
たちの支援「アフガニスタン初等教育改善プロジェクト」
「シリア難民緊急支
援」にも、関係団体や国連 UNHCR 協会と連携し、使われています。 その他にも子どもの児童労働からの開放し、就学をめざすことを目的とし、
「ネパール非正規学校校舎修繕及び施設整備等支援」
「インド児童労働撤廃プ
ロジェクト支援」等決まったプロジェクトに継続的な支援をしています。く
わしくは、チラシをご覧ください。 今こそ、世界の子どもたちのために連帯しましょう。ご協力よろしくお願
いいたします。 しめきり 3月26日(木)(1次集約) ※この日を過ぎていても随時受付を行っています。 (毎月 15 日発行) 日教組高知 9
ちょっとしたお楽しみ プレゼントクイーズ! 「竹村源治先生」でした。先生の詩の思いを忘れてはならないと思う今日この
前回のクイズの答えは、
頃です。抽選で
5 名の方にすてきな賞品をプレゼントしまーす。3月中に届いた方が当選者です。おめ
でとうございます。
さて、今回のクイズは、ダブルクイーズッ!両方にお答えください。①今年全国教研が行われ
た県名は?②この漫画の居酒屋メニューにある「DMT」一体何のメニュー? 子どもたちにとってよりよい教育環境をめざし
て、高知市教職員組合は、高知市職員組合ととも
に高知市地区労市政要求を行った。 分会訪問や分会長会などでの現場からの意見を
もとに、市政要求を行いました。 私たちからの要求に対し、次のような回答があり
ました。
(市教組:丸ゴシック 高知市教委:明朝) 1.教職員の多忙化の解消 ○管理職を中心とした労働安全衛生体制の強化 「職場の協働性を高めること」ことが1つの重
要な要素と考えてる。組織力を高めるマネジメン
ト研修や総括衛生委員会を通じて情報発信を行い、
よりよい職場づくりや教職員の健康保持増進にと
りくんでいく。管理職については校長会において
徹底していく。
市教組としては、多忙感ではなく、多忙化であ
るということ。やったかどうかの調査よりも自ら
教材研究をする時間を欲していることなど現場の
思いを伝えるとともに、事業主として一歩踏み込
んだ具体的な施策、市教組も委員として入ってい
る全国でも先進的な総括衛生委員会の市教委のと
りくみが実感できる施策を求めました。 また事務の共同実施については意義を理解する
が、さらなる現場の声を生かした簡素化と管理職
も含めた教員の理解も必要性を求めました。
○ICT 処理化
学校から「授業時数」「出勤簿」「通知表」等を
集計・作成するソフトを全市一斉に導入してほし
いという要望が高まれば、高知市教育支援システ
ム実施協議会からご意見をいた
だきながら、検討していきたい。
2.人的配置の拡充
○学級担任外の教員の配置 ご指摘のとおり、主任等が学級担任を兼務して
いる状況があり、さまざまな課題にむけて、特別
支援コーディネーターや児童生徒指導担当などを
担う人的配置が必要であると考えている。しかし、
配置は一つに定数法によって基準が定められてお
り、その基準以上の配置は、各学校の実態や要望、
加配教員活用計画書などに基づいて県教委が行う。
市教委としても、加配教員の増配置を強く要望し
ていく。ソーシャルスキルワーカーにおいては拡
充の方向。
市教組 ○学校図書館支援員の配置の継続 財源の確保をめざしていくとともに、学校図書
館支援員の全校配置が継続できるように努めてい
く。
○子ども家庭支援センターとの連携 本年度から小学校籍の教員を子ど
も家庭支援センターに1名配置し、学
校と行政をスムーズにつなぐための
人的配置を行った。今後も人的配置の
拡充及び、さらなる体制強化に努めて
いく。
3.子どもたちの教育環境のさらな
る充実のための予算確保
○教育の情報化 電子黒板については、2014 年度末
までに累計 98 台整備するとしてお
り、校務用パソコンは 202 台増設し
た。
○備品購入予算 2014 年度は学校配当予算を増額し
た。
○学校図書システムについて 新たに1校追加導入した。引き続
き 2015 年度も予算要求していく。
4.非正規教職員の処遇の改善 ・児童生徒支援員や学校図書支援員
については、厳しい財政状況において、事業の継
続を最優先事項として予算計上している。手当や
きゅかい制度、1 年を超えての継続配置について
は、本市規定等の変更を伴うものであり、可否を
含めて今後の検討事項とさせていただく。
市教組からは、同じ市内の中でも遠くへ通う支
援員の方もいるが、通勤手当に見合う報酬が支給
されていない。ぜひ検討をお願いしたい。 ・前年度に補助員・支援員として1年間勤務した
方が引き続いて次年度に勤務する場合、雇用開始
までに3ヶ月の感覚を設ける必要があった。しか
し 2015 年度から図書支援員については、その効
果をより生かすために、5 月からの配置が可能と
なった。図書支援員以外の補助員・支援員につい
ては現在検討中である。
(6 月の「学校図書館法の一部改正」のことに
ついて)学校司書については、学校司書としての
(毎月 15 日発行) 日教組高知 10
い、子どもたちが地域や学校で相互に理解を深め
資格の在り方など、国の動向を見ながら進めてい
ていける等にしていきたいと考えている。
きたい。
市教組からは、市商などにおいてのインクルー
・臨時教員の配置について、速やかな配置を県教
シブ教育の推進という考えもあることなどを提案
委にも要望している。臨時教員が不足していると
しました。 いう状況から配置が遅くなっている事例があり
6.インターネットトラブルへの対策について 大変迷惑をおかけしている。県内外への大学への
小学校段階からの啓発や保護者とともに学び機
働きかけの強化や募集範囲の拡大、退職教員の組
会の充実が必要であると考えている。さまざまな
織化などの方策についても提案していきたいと
機会を捉えて啓発を行った結果、周知がすすんで
考えている。
きている。補導センターや人権・子ども支援課に
5.インクルーシブ教育の推進にむけて
おける出前授業・研修などのとりくみもすすめて
本市において特別支援教育の充実は、共生社会
きた。今後も保護者。教職員への周知をさらにす
の形成に向けて、インクルーシブ教育システム構
すめ、未然防止や迅速対応を実現するとりくみを
築のために不可欠であると考えている。そのため
すすめていきたい。 にも、特別支援学校・学級、通級指導教室、通常
これまで、この市政要求によって、改善もしく
の学級における教育の充実にとりくみ、一人ひと
は継続されたことがあります。例えば、図書館支
りのニーズに応じた支援が行える多様な学びの場
援員の継続、小1プロブレムへの対応のためのサ
を整えていきたい。
ポートの配置、ICT 環境整備(電子黒板等)、調査
就学先の決定については今後も本人・保護者の
の精選などがあげられます。 意見を最大限に尊重しながら十分な話し合いを経
子どもたちの教育環境、教職員の労働環境を整
て、本人・保護者と教育委員会、学校等が教育的
えていくことは、子どもたちの教育にそしてこれ
ニーズと必要な支援について合意形成し、最終的
からの社会にも大きくつながっていきます。 に教育委員会が決定していく。
私たち自身がその役割の大切さをあらためて見
障がいのある者とない者とが
直し、すべては未来へつながる子どもたちのため
ともに学んでいく上で必要な基
に、地道な教育実践、そしてそこからうまれる提
礎的環境整備や合理的配慮につ
言、そして課題にむけて、組合員だからこそでき
いてはできる限り対応していく。
るとりくみをともにすすめていきましょう! 交流及び共同学習を積極的に行
3月25日(水)18:00~ 日教組高知会議室にて 各分会組合員の人事異動に対して情
報交換を行います。また来年度の市教組
の活動にむけて、そして年度当初のお知
らせ、現場からの声などあったかいコー
ヒーを飲みながら、さっくばらんに対話
したいと思います。各分会1名以上のご
参加をよろしくお願いいたします。
1951 年5月5日に定められた国連の児童憲章の精神を
大切に何か自分たちでできないかと50年以上前から始ま
った児童養護施設訪問。 この活動にご賛同いただきご協力いただいている皆さま
にあらためて感謝申し上げます。 今年も各学校に呼びかけてカンパを お願いしております。 ぜひ組合員から声をかけていただけた らと思っております。 お手数をおかけいたしますが、 ご協力をよろしくお願いします。 ごんちゃん(門田ごんしろう議員)通信
門田ごんしろう議員のキャッチフレーズは「教育が原点」。現場の課題や成果を見
据え、子どもたちのさらなる教育環境整備をめざし、私たちの生活に直結する市議
会の場で積極的に質問に立っています。(年4回中3回)2014 年度3月議会におい
ても登壇されました。3月14日の高知新聞にも取り上げられています。ぜひご覧
ください。
2月に文科省から出された「公立小中学校の統廃合に関する手
引書」について、内容と高知市の現状・課題を質問するととも
に、地域のとってのこれからの学校の役割を訴え、市長から地
域に存続への意志と教育のための財源確保をめざすとの回答を
得ました。 図書支援員、高知チャレンジ塾においては、これま
での成果を確認するともに、現在の課題を問いただ
し、健康福祉部長と教育長、市長に事業の継続とよ
りさらなる拡充をもとめました。 「高知市平和の日記念事業」について、市民団体と行政がいっ
しょになって取り組みことの経過と意義を確認し、実行委員会
から要望である戦争資料館の設置の実現にむけて、戦争資料や
遺品の収集に対する認識を聞いた。 放課後児童クラブについては、現在の待機児童を資
し、保護者がさらに安心して預けられるよう、夏休
みの時間の拡充や新制度にむけての整備調整を子
ども未来部長に求めた。 ごんしろう議員は、子どもたちの教育をはじめ、お一人おひとりが安心・安全に暮らしていくことのできる高
知市をめざし、2期目に挑戦されます。
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