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毛がもじゃもじゃの 生きもの なーんだ?
たい ん隊 たんけ の 球 海と地 う ち きゅ し ゃ し ん お き な わ ほ ん と う か い て い ぼくはロッキー。この写 真 は、沖 縄 本 島 の北西の海 底 にある い ぜ な か い け つ ふ か 伊 是 名 海 穴 (深さ1,400㍍)でとってきた生きものだよ。 ロッキー 毛がもじゃもじゃの 生きもの なーんだ? ね っ す い え い よ う つ か び せ い ぶ つ か 熱 水 の栄 養 を使 い、微 生 物 を飼う 5月号の写真にも登場したゴエモンコシオリエビ。海底から数百度の湯が 噴き出す熱水噴出孔のすぐ近くに生息している。名前の由来となった石川 五右衛門は、 かまゆでの刑になった大どろぼうで、熱湯でつながっている。 名 な は「ゴエモンコシオリエビ」。エビ と名前についていて、カニのよう な姿だけど、ヤドカリの仲間だよ。頭に ゴエモンコシオリエビの目当ては熱水に含まれる硫化水素。硫化水素は 角があり、 しっぽを腹側に折り曲げてい ふつうの生物には猛毒だが、 ゴエモンコシオリエビが飼っている微生物にとっ る。甲羅はなめらかで、腹側には毛がび ては栄養となる。効率良く微生物を育てるために、 ゴエモンコシオリエビは熱 水噴出孔に群がっている。 熱水噴出孔周辺には多くの微生物がいるが、特にゴエモンコシオリエビがた くさん飼っていることが、最近の研究で明らかになった。 【 久松和恵、土田真二】 海洋研究開発機構(ジャムステック)本部:神奈川県横須賀市 「しんかい6500」など特別な調査船や調査機器を使って海や地球内部を調べてい ます。久松さんは成果をわかりやすく解説する担当、土田さんは熱水噴出孔に群がる 甲殻類などについて研究し、世界一周航海「QUELLE」で、ニュージーランド北部沖 っしり生えているよ。そこに小さな微生 物を飼っているんだ。その目的は自分の エサにすること。口のわきにあるかたい 毛で微生物を集め、ぱくっと食べてしま うんだ! の調査の指揮を執ります。 2013.6 49