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パリ・モーターショー2012(PDF:551.3 KB )
PRESS INFORMATION 2012年9月 パリ発 パリ・モーターショー2012 豊かなインスピレーション、上級マーケットへの移行、そしてグローバル化 パリ・モーターショーは世界の自動車産業にとって、とても重要なイベントのひとつです。 プジョーは、新しい装いのスタンドに競争力の高いモデルを出展し、ライバルに攻勢をかけようとしていま す。今回のハイライトはいうまでもなく「208」ですが、同時にプジョーは上級マーケットを志向し、ドライバ ーを満足させるデザインや機能を提供していく、という方針を再確認しています。また、コンセプトカーの 「Onyx」(オニキス / 漆黒の意)を通じて、ブランドの豊かなインスピレーションと卓抜したデザインスキル を示すとともに、「301」および「2008 コンセプト」によって、プジョーのグローバル戦略がさらに加速しつつ あることを提示します。 3,900m2 に及ぶパリ・モーターショーのプジョー・スタンドに展示される 40 台の生産モデルのうち、実に 10 台が「208」です。それにより、プジョー独自の技術的ノウハウが集約され、ブランドの新世代をも体現して いる「208」の様々な側面を見ることができます。 国際市場において本年 8 月末の時点で、伝統あるプジョー「2 シリーズ」の最新モデルである「208」(ヨー ロッパでの販売開始は今年の第 2 四半期から)は、すでに 103,000 人のお客様を獲得しており、その 90%は、中間もしくは上級グレードモデルを選択しています。 今回パリで初公開される「208 Intuitive」(インテュイティブ)は、ドライバーの快適性を最高レベルまで引 き上げたモデルです。新たにパーク・アシスト・システムを装備した 3 ドアおよび 5 ドアの「208 Intuitive」は、 先進テクノロジーを日常のものにしました。その運転席に座れば、駐車のための操作がきわめて容易に なっていることに驚かされるでしょう。実際、「208 Intuitive」のドライバーが行なうことは、タッチスクリーン の画面から、縦列駐車する方向を右側か左側か選択するだけです。車両の左右および前後方向に向け られたセンサーの働きにより、適切な空きスペースを発見すると、システムがドライバーからステアリング の操作を「引き継ぎ」ます。もちろんその場合も、クルマの動きに責任を持つのはドライバー自身であり、 アクセル操作、ギア操作はドライバーが行うことになります。 また、同じくこのショーで「208」に搭載されて初公開される「Peugeot Connect Apps」は、モビリティ・サ ービスの分野におけるプジョーの優位性を示す機能です。「Peugeot Connect Apps」によりユーザーは、 かつてない接続サービスを得られることになるでしょう。サービス・ステーションで燃料価格を教えてくれた り、駐車場の空き状況を確認してくれたりする合計 10 もの便利なアプリケーションが、ドライバーの日々の 生活をより快適なものにしてくれます。 さらに、今回初公開されることになる「208 Type R5」は、モータースポーツにおけるプジョーの輝かしい歴 史を思い起こさせてくれるモデルになるでしょう。「208 R2」に続き、プジョー・スポールによって発表される この「208 Type R5」は、プジョー208 のスポーツバージョンの新たな章を構成するクルマです。その数々 の栄冠によって、また技術およびスポーツ性能における優位性によって、S2000 カテゴリーの揺ぎないベ ンチマークであった「207 Super 2000」の後継車となる「208 Type R5」には、プジョー・スポールの技術的 ノウハウが凝縮されています。「208 Type R5」は、2013 年の第 2 四半期には最初のレースに参戦すると ともに、欧州での販売も開始されることになるでしょう。2014 年シーズン以降はレースにおいて、国内およ び国際タイトルを争うことになります。 ■ 上級マーケットへの移行とさらなる歓びの提供 ジュネーブ・モーターショーにおいてコンセプトカーとして発表された「208 XY」と「208 GTi」は、6 ヵ月後の 欧州での発売に先駆け、正式な量産モデルとしてあらためて公開されることになりました。「208 XY」と 「208 GTi」は、プレミアム・セグメントのライバルに挑みます。 力強い外観の 3 ドア・ボディには、特製のグリル、フロントの控え目なエンブレム、専用の 17 インチホイー ルが備わります。さらに、洗練された素材や色づかい、他のモデルにはない雰囲気を持ったインテリアな どが特徴となっています。シックでエクスクルーシブなシティカーである「208 XY」と、かつての伝説を蘇ら せた「208 GTi」は、いずれも走り出す前から、人々の注目を集める資質を備えたクルマです。 すぐに実感できるドライビングプレジャー 「208 XY」には、パワフルで経済的な 92~155bhp のガソリンもしくは e-HDi エンジンが搭載されます。一 方の「208 GTi」には、200bhp の 1.6 リッターTHP エンジンと 6 速マニュアルギアボックス、それらのポテ ンシャルをフルに引き出すシャシーが備わっています。 この「208 XY」と「208 GTi」は、上級マーケットを志向するプジョーの戦略を明確に表したモデルとなりま す。この戦略はすでに実を結びつつあり、今年上半期に、プレミアム・セグメントに位置づけられたプジョー のモデルは、世界で合計 161,000 台販売されました。これはプジョー全体の販売台数の 20%にあたり、 2011 年の同期と比べて増加しています。 フランスと中国で生産されている「508」の販売は、今年の上半期、前年同期比で 21%増加しました(販売 台数は 69,000 台)、「3008」の販売台数は 62,000 台で、市場での輝かしい成功を継続しています。 「207」と「308 CC」も、ヨーロッパにおける各カテゴリーで、リーダーの地位を維持しています。もちろん、 スタイリッシュ・スポーツクーペというニッチ市場においても異彩を放っている「RCZ」のことも、忘れてはな りません。 パリ・モーターショーのプジョー・スタンドを訪れる来場者は、数ヶ月先の発売に先立って新しい「RCZ」の 姿を見ることができるでしょう。「RCZ」は 2010 年春に発売されて以来、これまでに 44,000 人近くの熱烈 なお客様を獲得しています。 新しい「RCZ」は、独自のフロントフェイスを備え、力強いリアのデザインや、ルーフの特徴的なダブルバブ ルルーフに象徴されるスポーツイメージがさらに強調されています。 また、新しいボディカラーとルーフアーチカラー、そして新デザインのホイールが設定され、インテリアの印 象も若干変わりました。エクステリア、インテリアともに、色と素材の組み合わせがさらに豊富になったこと で、お客様が「自分だけの 1 台」を注文でき、「RCZ」の魅力とエクスクルーシブなキャラクターに磨きがか けられています。もちろん、ダイナミックな走りの魅力はそのままです。 今回パリにおいて、マットブラックとコッパー・リバリーのカラーで公開される「RCZ R Concept」は、2013 年末に欧州で発売が予定されている高性能スポーツバージョン、「RCZ R」の登場を予言するものです。 260bhp 程度にまでパワーアップした 1.6 リッターTHP ガソリンエンジンを搭載する「RCZ R」は、プジョー 史上もっともパワフルな量産モデルとなるでしょう。しかも、その燃費効率は、同じ性能クラスのクルマのな かでベンチマークとなるもので、高出力を発揮しながら CO2 排出量は抑えられています。 また、この「RCZ R」は、ドライバーにスポーツドライビングの歓びを感じてもらうために、専用のサスペン ションとリミテッド・スリップ・ディファレンシャルを装着しています。 モデルラインナップの拡大に関しては、先進的で環境面でも優れたディーゼル・フルハイブリッドのドライブ トレインを備えた 3 台の「HYbrid4」モデルも、大きな役割を果たしています。今年の初めに欧州で発売さ れた「3008 HYbrid4」にて世界初公開された HYbrid4 テクロジーにより、プジョーは環境性能や新しいド ライビングの楽しさといった面でも、高い競争力を備えたラインナップを揃えることになりました。 2.0 HDi FAP エンジンとリアアクスルに搭載された電気モーターとの組み合わせにより 200bhp のパワー を発揮する「3008 HYbrid4」は、4 つのドライビングモード(オートマチック、ZEV(ゼロエミッションビーク ル)、スポーツ、4WD)からシステムが適切な選択を行うことで、卓越したドライビング性能と、優れた燃費 効率を両立させることに成功しています。 プジョーのディーゼル・フルハイブリッドのラインナップには、今年の上半期に「508 RXH」、さらには「508 Saloon HYbrid4」(508 サルーン HYbrid4)が加わっています。それらはすでに多くのお客様を獲得して おり、6 月末までに 3 モデル合計で 9,000 台以上の販売を記録しました。 ■ 豊かなインスピレーション:「Onyx」コンセプトとプジョー・デザイン・ラボ 新たな基準を確立し、エモーショナルで人々の欲望を満たすデザイン…2012 パリ・モーターショーにおい て、ブランドの偉大な伝統に則り、来場者の想像力をかき立てるクルマが、コンセプト・スーパーカーの 「Onyx」です。 大胆で彫刻的なシルエットを持った全長 4.65mのボディと 20 インチホイールを備えた「Onyx」には、アス リートの心臓が秘められています。それは、カーボンファイバーを使ったボディシェルのリア中央に据えら れた 600bhp の 3 リッターV8 HDi ハイブリッドユニットと 6 速シーケンシャルシフト・ギアボックスおよびサ スペンションで、いずれも最高レベルのモータースポーツの経験から得られた技術的ノウハウの結晶で す。 フェンダーとドアに純銅、ボディパネルのそれ以外の部分はマットブラックのカーボンファイバーという、対 照的な素材と色をつかったボディワークは、ひときわ目を引くものになっています。 アルミ製のアーチでフレーミングされたダブルバブルルーフには、カーボンファイバーの構造材と、フェルト で覆われた革新的な室内空間を見ることができます。このデザインにより、乗員はインテリアと一体になる ことができます。メーターパネルと操作系のデザインについては、ひとつのアイデアがその指針となりまし た。そのキーワードは「直感」(=本能的に操れること)であり、ドライバーの手に馴染む小さめのステアリ ングホイールやアルミ製のスイッチ類が、それを象徴しています。 プジョーは、「Onyx」においても、素材を革新的に利用するという伝統を引き継いでいます。このコンセプト カーには、「ニュースペーパー・ウッド」と呼ばれる、圧縮した利用済み新聞紙から製作した素材が、ダッシ ュボードとセンターコンソールに使用されています。 「Onyx」コンセプト・スーパーカーと並んで紹介されるのは、「Onyx Concept Bike」(Onyx コンセプト・バ イク)と、「Onyx Concept Scooter」(Onyx コンセプト・スクーター)です。「Onyx Concept Bike」は、プジ ョー・デザイン・ラボによってデザインされたカーボンファイバー製フレームを用いた超軽量スーパーバイク です。もう一台の「Onyx Concept Scooter」は、400cc のハイブリッド・パワーユニットを搭載した 3 輪のス ーパーバイクで、様々な形態のパーソナル・モビリティに関し、長い年月をかけてノウハウを蓄積してきた プジョーの歴史を思い起こさせるモデルとなっています。 200 年以上にわたって産業に従事し、自動車の開発にも 120 年以上携わって豊かな専門知識を蓄えてき たプジョーは、今回のモーターショーにおいて、昨年 6 月に開設したプジョー・デザイン・ラボの最初の成果 をお披露目することになりました。 プジョー・デザイン・ラボは、グローバルブランドとしてのデザインスタジオであり、その目的は力強く永続 的なブランド戦略を構築し、お客様に対するアイデンティティ、価値、そしてスタンダードを強化することに あります。その第一の責務は、自動車以外の製品、サービスや体験を企画・製作することです。 そのため、プジョー・デザイン・ラボは、ブランド・イメージの構築、クリエイティブ、開発、生産、コミュニケー ションなど、いくつもの領域で役割が期待されています。 プジョー・デザインセンターが持つ膨大なノウハウと技術資源が、パリ、上海、サンパウロという 3 つの大 陸の都市において、プジョー・デザイン・ラボにかつてない強力な支援を提供しています。 ■ 国際化の推進:ギアチェンジしたプジョー 2012 年の上半期において、ヨーロッパ以外の地域で販売されたプジョーの台数は、2011 年の同期と比 べて 7.5%増加して 287,000 台になりました。 国際化戦略を加速させようとする意思を明確に示す重要なモデルとして、プジョーは今回のパリ・モーター ショーに、「301」と「2008 Concept」(2008 コンセプト)という 2 つのモデルを出展しています。 2 日間のプレスデイに展示されるプジョー「301」は、初めて自動車を購入する、新しい顧客層にアピール するようデザインされています。彼らは非常に厳しい要求を持ったお客様であり、ステイタスを示し値段が 手頃な 3 ボックスサルーンに魅力を感じる人たちです。 「301」には、人々の感性に訴え、かつ力強さを備えた個性的デザインを実現するという最新のスタイリン グ基準が適用されています。そのボディサイズ(全長は 4.44m)により、十分な室内スペースが確保され、 とくにリアシートについてはこのカテゴリー最大ともいえる居住性を実現しています。また、トランクも 640 リ ットルと、非常に大きな容量を実現しています。 エンジンは最新世代のガソリンおよびディーゼル・ユニットが用意され、新たに設計された 1.2 リッター3 気 筒ガソリンエンジンも含まれています。優れたハンドリング性能と快適性、充実した安全装備を備えた 「301」は、きわめて快適なファミリーサルーンです。その開発では、2012 年秋から販売が開始される国々 での、過酷な気象条件や使用状況に対応できることが課題とされました。 「301」はスペインのビーゴ工場で生産されます。その幅広い販売地域には、トルコ、中央および東ヨーロ ッパ、ロシア、ウクライナ、マグリブ(北アフリカ北西部のアラブ諸国)、中東、ラテンアメリカの幾つかの 国々などが含まれます。そして第 2 段階においては、中国でも生産され販売される予定です。 一方の「2008 Concept」は、先の北京モーターショーで公開した「アーバン・クロスオーバー・コンセプト」 に続いてプジョーが公開する、都市化が進む地域に向けて開発されたモデルです。 ヨーロッパ、中国、ラテンアメリカにおいて、エンジニアとデザイナーが協力して、シティビークルの製作に 定評のある専門知識と、「3008」の成功によって示されたクロスオーバーのノウハウを融合した、未来のコ ンパクト・プジョーを創造しました。 「2008 Concept」は、全長 4.14m のコンパクトカーですが、多目的かつ機動性に富み、洗練されたスタイ リングを備えています。お客様はパリ、サンパウロ、上海、クアラルンプール、モスクワなどに住む、都会 的で、若い都市生活者を想定しています。 空力的なシルエットと引き締まったラインによる躍動的なスタイル を備えた「2008 Concept」は、新世代の 3 気筒ガソリンエンジン を搭載しています。直噴システムとターボチャージャーを採用した この 1.2 リッター・ユニットは、強いパワーとトルクを発揮しつつも、 燃料消費量と CO2 排出量はきわめて低いレベルに抑えられてい ます。 今回「2008 Concept」として発表されたこのモデルは、そのター ゲットとするお客様に近い場所、すなわちフランス(ミュルーズ)、 ブラジル(サンパウロ)、中国(武漢)で生産される予定です。