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海外フランチャイズ情報 《2008 年 11 月号》

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海外フランチャイズ情報 《2008 年 11 月号》
海外フランチャイズ情報 《2008 年 11 月号》
No.023
2008 年 11 月 27 日
《目次》
◆オーストラリア フランチャイジング調査結果
◆各国フランチャイズ協会情報
◆各国フランチャイズ関連イベント開催予定
★ オーストラリア フランチャイジング調査結果
2008 年 10 月 17 日
オーストラリアFC協会
本日、全国フランチャイズ・コンベンションで発表された、2008 年フランチャイズ・オーストラリ
ア調査結果によれば、本セクターは、過去2年間、パワフルな成長を継続した。
オーストラリアFC協会(FCA)事務局長のスティーブ・ライトは「調査によれば、全世界およびオー
ストラリアの経済指標が減速を示しているなかで、フランチャイジング・セクターは自信を示してい
ます」と言う。
「統計からは、経済諸指標が下降傾向を示していますが、フランチャイジング・セクターは、広く
中小企業一般に比較して、良好な業績を示しており、このセクターの強気な業況観と、フランチャイ
ジング・ビジネスモデルの将来性への確信とが窺えます。」
「他にも嬉しい点として、紛争の減少があげられます−これは、本セクターの参加者であるフラン
チャイザー、フランチャイジー、および、アドバイザーが、それぞれの責任を、さらに良く理解した
ことの結果、と確信しています。」
FCA の委嘱で上記 2008 年フランチャイズ・オーストラリア調査を行ったグリフィス・ビジネス・ス
クール副学長代理のマイケル・パウエル教授は、
「特に、現在の経済情勢が芳しくないこと、最近政権
が交代したこと、フランチャイジングが政府から厳しく監視されていることを考えると、オーストラ
リアのフランチャイジングが成長・成熟し続けているのは素晴らしい」と。
主な調査結果は以下のとおり:
◆フランチャイズ・システムは、2006 年から 2008 年半ばまでで、14.6%という目覚しい成長率を維
持した。ビジネス・フォーマット・フランチャイズ店舗は、オーストラリアの全中小企業の 3.7%
を占める。
◆フランチャイズ店舗の成長率は、2004 年から 2006 年までの 14.6%から、さらに 15.4%へと上昇
した。
◆フランチャイジング・セクターの総売上は、推計 1,300 億豪ドル。
◆ビジネス・フォーマット・フランチャイズ・システムの総雇用数は、推計 413,500 人。
-1-
◆フランチャイズ・セクターの紛争は、フランチャイジー中わずか2%にまで減少−紛争は大規模で
歴史が古く複雑なシステムに発生しがち−した。
◆このセクターに安定性が見られる。フランチャイジング店舗の 93%で、オーナーが替わっていない。
ライト事務局長は、
「このセクターで紛争のレベルが低かったのには意を強くしました・・・特に、フ
ランチャイズ・システムが3つも行き詰まり、西オーストラリア州と南オーストラリア州の2州でフ
ランチャイズが審問されたような時期にあって。フランチャイジング・セクターの監督官庁であるオ
ーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)も、最近の報告で、苦情申立件数が減少傾向にあると述べて、
上記計数を裏打ちしてくれています」と語る。
ACCC による最近のフランチャイズ報告では、違法行為が横行していることはなく、苦情申立件数は
減少しており、行われていると言い立てられた不正行為は実際には立証できず、システムそのものに
欠陥がある証拠はないとして、上記 2008 年フランチャイズ・オーストラリア調査結果をサポートする
結果になっている。
ACCC は、報告で、複数のフランチャイジーから苦情を申立てられているフランチャイズ・システム
は非常に少ないとして、このセクターの健全性を指摘している。つまり、「フランチャイズ行動規範」
(訳注:オーストラリアでは業界の自主規制ではなく国の法規。監督官庁は ACCC)は、大方のフランチ
ャイザーが遵守しており、違法行為が横行している訳では全くない、ということを意味する。ACCC が
受理するフランチャイジング関連苦情や調査依頼の件数は、2004 年以来、概ね減少傾向にある。
ライト事務局長曰く、前述グリフィス・ビジネス・スクールの調査によって、フランチャイジング
が全国で健全な状態にあることが立証されたと。
「勿論、改善の余地は必ずあります。現在進行している連邦企業委員会によるフランチャイジング
審問に沿って、何ができるのか、検討しているところなのです。」
「でも、グリフィス・ビジネス・スクール調査が示しているのは、現在の法規制の枠組を根本的に
変える必要は全くない、ということなのです。」
(訳注:ライト事務局長の上記コメントの背景としては、以下の9月 15 日米国FC協会(IFA)プレス
リリース-要旨-が参考になる):
・・・IFA は、オーストラリア政府からの同国「フランチャイズ行動規範」見直しに関する照会に対し
て、連邦ルールによる事前開示こそが最も良い規制枠組であると回答した。
・・・オーストラリア連邦企業委員会は、フランチャイズ・システムに政府登録を義務付けるよう法改
正すべきか、照会してきた。
・・・米国の連邦レベルのルールでは、登録義務を課していない。14 の州では、州法により、何らか州
政府への登録を義務付けているが、これは殆ど連邦ルールが出来た 1979 年以前の州立法によるもので
ある。連邦ルールでは多岐にわたり厳しい事前開示を義務付けている。
・・・IFA としては、政府登録は、時代遅れで、フランチャイザーと政府の双方にとってコストがかさ
み、事務負担が大きいと考える。また、登録義務のある州の投資家(訳注:フランチャイジー)が、登
録義務のない州の投資家に比較して、より適切に保護されてきたというデータはない。
-2-
★IFA(米国フランチャイズ協会)情報
カリフォルニアのレストランにカロリー情報表示義務(10 月 1 日)
新カリフォルニア州法によって、2011 年1月1日からは、20 店舗を超えた展開をしているレストラ
ンは、メニューおよび店舗内メニュー・ボードに、カロリー情報を掲載しなければならない。
インターコンチネンタルはアジアに拡大(10 月 10 日)
インターコンチネンタル・ホテルズ・グループは、全世界的な経済危機に抗して、上海の五つ星ホ
テル“Hotel Indigo”に引き続き、18 ヶ月内に中国6新ホテルを計画。
ハンバーガー会社が中国で動き(10 月 23 日)
この 20 年間、中国のファストフードを支配してきたのは、マクドナルド、および、KFC とピザハッ
トを傘下に持つヤム・ブランドの米2社。ここに世界2位のバーガーキングが割り込んで、今後5年
間に 300 店輔を計画。中国人はビーフよりチキンを好むので、易しくはない。ただ、先発のマクドナ
ルドが相当なマーケティング・キャンペーンを張ってきたので、助けになるかも。
不況知らずのビジネス“フリーダイヤル 1-800 検視”にお電話ください(10 月 28 日)
1970 年代のアメリカでは、病院で亡くなる人の 50%は、病院の正式検視を受けていたが、保険のカ
ットで、今や 2-5%になってしまった。病死以外の変死も含め、死因を知りたい家族のために、元検視
官が、プライベート検視ビジネスをロサンゼルスで始めた。これが当たり、フランチャイズ展開。需
要は好不況に関係ないと。
マクドナルドが新フード・パッケージ上に栄養情報記載(10 月 29 日)
新パッケージ上には、原材料の写真を載せ、成分、カロリー・たんぱく質・脂肪・炭水化物・塩分
の量を表示する。
“ファスト(=迅速)なフードからグッド・フードをファストに”というメッセージを
発信したいと。同時に、子供向けの“新”
「一分間体操」もプロモート。パッケージは、当月から米国・
英国・アイルランドで。2009-2010 年に全世界へ。
★CCFA(中国連鎖経営協会)情報
スターバックスが豆乳から牛乳に戻る(10 月 9 日)
中国のサプライヤーから仕入れていたミルク製品にメラミンが混入していたことが判明したため、
9月 17 日から、全面的にミルク(=牛乳)製品の使用を止め、豆乳に切り替えていたが、新サプライヤ
ーを手配、10 月1日から、北部地域で、牛乳の使用を一部再開。
台湾・セブンイレブンがオンライン・ファッションの販売(10 月 16 日)
台湾「楽天市場」と President Chain Store(セブンイレブン)は、バーチャル店舗と実店舗との統合
を発表。台湾の全 4,800 セブンイレブン店舗で、楽天ファッション製品の販売が可能になった。
Little Sheep が FLA2008 年インターナショナルフランチャイザー大賞(10 月 21 日)
シンガポールのFC協会(FLA)が開催するフランチャイズ・コンベンションの例年行事として「FLA
インターナショナルフランチャイザー大賞」選考会が行われ、米国、タイ、韓国、シンガポール、マ
レーシア、インドネシア、オーストラリアと競い、中国の Little Sheep(ホットポット=注:シチュー=
レストラン)が大賞を獲得した。中国としては3年越しのチャレンジ。中国FC協会(CCFA)会長の Guo
Geping 女史は、晩餐会で「中国のフランチャイズもここまで来た。名誉なこと」と。
-3-
KFC が四川スタイルのビーフ・プロダクトを投入(10 月 22 日)
KFC は、新製品に意欲的に取り組むという評判を取っているが、メニュー中の 50 種類ものプロダク
ト・ラインに、ビーフは入ってこなかった。今回、中国でのライバル・マクドナルドの伝統的ウェス
タン・スタイルのビーフ・ハンバーガーに対抗して、スパイシーな四川風レア・ステーキを新規投入。
完璧な食品チェックシステムを(10 月 28 日)
中国の立法者達は、行政府の怠慢により、酪農製品業者の義務違反を看過、ミルクへの有毒化学物
質混入、国中の幼児体調異変を招いたと認めた。第 11 回全国人民大会常任委員会で食品安全法の第3
次草案を討議の際。行政府に対して、省庁を横断する総合的食品監視システムの構築を求めた。
★各国フランチャイズ関連イベント開催予定(2008 年 12 月∼) ※協会主催、民間主催含む
◆アジア・オセアニア◆
►ビジネス・オポチュニティー&フランチャイズ・エキスポ 2009/02/26-03/01 タイ・バンコク
►第 25 回フランチャイズ・ショー
2009/03/10-12 日本・東京
►フランチャイズ・エキスポ
2009/04/03-04 インド・ニューデリー
►フランチャイズ・エキスポ&コンファレンス
2009/07/01-05 フィリピン・マニラ
◆
◆
中
東
◆
►フランチャイズ・エキシビション
2008/12/18-21 トルコ・イスタンブール
►フランチャイジング・ミドルイースト
2009/03/02-04 UAE・ドバイ
►フランチャイズ・アラビア・エキシビション
2009/04/07-09 UAE・アブダビ
►フランチャイズ・インターナショナル・コンファレンス&エキスポ
2009/05/25-27 サウジアラビア・リアド
ア
フ
リ カ
◆
►フランチャイズ&ライセンス・エキシビション
◆
◆
北
米
◆
►フランチャイズ・エキスポ・サウス
2009/01/09-11 米国・フロリダ
►ザ・フランチャイズ・ショー
2009/02/21-22 カナダ・トロント
中
南
米
◆
►フランチャイズ・エキスポ
◆
2009/05/13-15 エジプト・カイロ
欧
州
2009/03/04-07 メキシコ・メキシコシティ
◆
►ブリティッシュ・フランチャイズ・エキシビション
2009/01/30-31 イギリス・マンチェスター
►KEMEXPO2009
2009/02/20-23 ギリシャ・アテネ
►フランチャイズ・エキスポ
2009/03/13-16 フランス・パリ
►インターナショナル・フランチャイズ・エキシビション 2009/03/20-21 イギリス・ロンドン
►フランチャイズ・エキシビション
2009/04/01-02 ベルギー・ブリュセル
►ブリティッシュ・フランチャイズ・エキシビション
2009/06/05-06 イギリス・グラスゴー
※開催日等は変更される場合がございます。
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