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イースター島マラソン、旅行記

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イースター島マラソン、旅行記
イースター島マラソン、旅行記
Marubeni Copper Holdings 赤坂 英佑
2011 年4月から駐在している赤坂英佑と申します。過去会報にはチリ南部のウィロウィロ旅行記を寄稿させて
頂きましたが、今回はイースター島について寄稿したいと思います。
イースター島は3回訪れましたが、どれも思い出に残る旅行でした。2012 年は家内と2人で混載ツアーに参加
し観光、2014 年はラパヌイマラソンに参加、2015 年は生後2ヶ月半の娘と日本から来た両親を連れて日本語プ
ライベートツアーに参加しました。
拙筆で恐縮ですが、私なりのイースター島を下記紹介したいと思います。
【イースター島】
サンティアゴから西へ 3,700km の太平洋上に位置し、島の全周は 60km、面積は 180km2 ほど。島の人口は約
4,000 人で島唯一の村ハンガロアに住んでいます。
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フライトは時期や曜日にもよりますが、基本的に行きは9時頃サンチャゴ発、13 時頃イースター島着
(LA841)。又は 18 時頃サンチャゴ発、22 時頃イースター島着(LA845)。
帰りは 15 時頃イースター島発、22 時頃サンチャゴ着(LA842)。又は 24 時頃イースター島発、翌7時頃サン
チャゴ着(LA846)の何れかとなります。
飛行時間でいえば行きは6時間、帰りは5時間程度。機体は国内ですがボーリング 787-9 型のドリームライナ
ーです。サンチャゴとは2時間の時差があります。
気温は季節による変化がほとんどなく、最高気温は年間を通じて 20 度以上で、夏には 25 度まであがります。
最低気温は 15 度と1年を通じていつでも旅行できます。最も雨の多い月は4月から5月です。
【ラパヌイマラソン】
スポーツ振興団体である OLIMPO(http://www.maratonrapanui.cl/)主催のマラソンで、2005 年から始まり毎年
6月1週目にトライアスロン、マウンテンバイクと共に開催されています。距離はフルマラソン、ハーフマラソ
ン、10 キロとあり、合計 170 人程度が参加するアットホームな大会ですが、南米のみならず北米や欧州、アジア
からも参加者が集い国際色豊かな大会です。時間制限もないためペースも人夫々、年齢層も 20 代から 60 代まで
幅広いです。例年この季節の気温はおよそ 18-23 度と、マラソンには恵まれた気温です。
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フルマラソンであれば、ハンガロアを出発して、幹線道路を走り島を横断、美しいアナケナビーチにて折り返
し、同じ道を戻ります。5km 毎に水分補給点があり、火山島のため高低差はかなりきついですが、大自然を前
に天国を走っているような錯覚を覚えました。私自身南米各地のマラソン大会に参加しましたが、絶景とアット
ホーム、スペシャル感という点では一番でした。
イベントとしては、前日夜に参加者を対象に説明会及びゼッケンとシャツが配られ、当日 10 時頃マラソンス
タート。夜受賞セレモニーが開催されます。私の場合はマラソン前々日にイースター島に到着、前日に半日観光
+説明会参加、マラソン翌日にサンチャゴ戻りと3泊4日の工程でしたが、OLIMPO が企画する4泊5日プログ
ラムなどもあり、全て OLIMPO の HP で登録できます。
参加費は約 US$400 と高いですが、6月はオフシーズンのためフライトやホテルは安い時期でもあり、モアイ
や絶景の中を走れる一生に一度の機会ですので、挑戦してみてはいかがでしょうか?
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【混載ツアー】
ミニバスでモアイ像や洞窟、海を巡ります。観光エリアが主に3つに分かれており、西の半日オロンゴ観光
ツアー、内陸の半日アキビ観光ツアー、東の終日ラノララク観光ツアーがあります。
半日オロンゴ観光ツアーは、ハンガロアから近いタハイ儀式跡(祭壇)、ラノカウ(火口湖)、オロンゴ(鳥人儀式
が行われていた岬)を巡ります。
半日アキビ観光ツアーは、アキビ(7体のモアイ)やビナプ(インカ文明に似た石組と女性と思われるモア
イ)、プナパウ(モアイの髷プカラ採掘所)を巡ります。
終日ラノララク観光ツアーでは、アカハンガ(倒されたモアイ)、トンガリキ(15 体のモアイ)、ラノララ
ク(モアイ製造工場)、テ・ピト・クラ(地球の臍)、アナケナビーチといった主要エリアを巡ります。
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多くの人が宿泊するハンガロアから徒歩 10 分程度にタハイ遺跡があります。遺跡というより海に面した広場
のようになっていて、子供が遊んだり芝生に寝転んだり本を読んだりして過ごす島民の姿もあります。タハイ遺
跡では、モアイの後ろに沈む夕日を撮ることができるため、夕方は観光客で賑わいます。ハンガロアとタハイ遺
跡の中間地点では、伝統舞踊を楽しめるディナーショーが開催されています。サンチャゴで見る舞踊とはまた迫
力が違います。
ハンガロアには、レストランやスーパー、ホテルの他、おみやげの品定めには最適な民芸品市場、博物館があ
ります。物価は観光地かつ島であるので全体的に高いです。レストランは日本飯の甲太郎を始め、ポリネシアン
料理、イタリアンとシーフードを中心にオプションはあります。特に島でとれたマグロやその他の魚入りのエン
パナーダは、イースター島でしか食べられない料理です。また島ですので停電や断水といったこともよくありま
す。
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その他、イースター島は、青くて透明度が高い海と水中モアイを楽しめるスキューバダイビングやシュノーケ
リング(ORCA DIVING CENTER)、サイクリングや乗馬、テレバカ山トレッキングなど実はアウトドアも充実
しています。
【日本語プライベートツアー】
娘がまだ乳児で、日本から両親も連れて行くため悩んでいましたが、最終的にオタイホテルの日本語プライベ
ートツアーをお願いしました(http://www.otai-japan.com/)。宿泊先は Pikera Uri ロッジでしたが問題なく
(http://www.pikerauri.com/)、天候や体調、観光エリアの混雑状況を考慮しながら、私らの希望に沿って丁寧かつ
柔軟にご対応頂きました。
さらに当時はチリ政府とイースター島独立派住民との交渉が決裂し、一部の独立派住民が主要観光地への道路
を封鎖・占拠するという事態が発生していましたが、ご担当頂いた清水さんより状況報告と島民への事前通行許
可、口が利く現地運転手を確保頂き、無事観光することが出来ました。
【おわりに】
チリと日本の交流において、モアイ像は重要な役割を果たしてきました。1990 年チリ地震津波 30 年記念事業
で宮城県志津川町(現・南三陸町)がコンドルの記念塔を設置、翌年にはチリで作成されたモアイ像を寄贈しまし
た。同時にタダノのモアイ修復計画が開始し、1995 年5月には現在のアフトンガリキ遺跡 15 体のモアイ像が全
て並び立ち、イースター島はユネスコと世界遺産に登録されました。
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その後も日本信託基金によるモアイ像保存修復、地域コミュニティの能力開発プロジェクト、タダノのクレー
ン再寄贈など続きました。そして 2011 年東日本大震災で壊滅的な被害を受けた南三陸町及び志津川高校をピニ
ェラ前大統領が訪問し、2013 年には復興の祈りを込めたモアイ像が南三陸町へ贈られました。
歴史的にも日本と交流が深く、サンチャゴから2泊3日でも観光できるアクセスの良さですので、是非とも一
度イースター島へ足をお運びください。
以 上
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