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運動公園スポーツ施設整備 基本計画

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運動公園スポーツ施設整備 基本計画
運動公園スポーツ施設整備
基本計画
平成 20 年4月
浦
安
市
目
次
第 1 章 計画の前提 ..................................................
1.計画の経緯と目的 ...............................................
2.公園施設整備の経緯と概要 .......................................
3.運動公園の概況 .................................................
2
2
2
4
1)公園の位置 ............................................................. 4
2)市内スポーツ施設の利用状況.............................................. 5
3)公園の現況 ............................................................. 6
第 2 章 基本計画 .................................................... 8
1.上位計画 ....................................................... 8
2.整備に向けた条件及び課題の整理 ................................. 9
3.基本方針の設定 ................................................ 10
1)基本コンセプト(考え方)............................................... 10
(1)スポーツの普及や競技力向上のための各種スポーツ振興の場 .............. 10
(2)市民の健康づくりの場................................................ 10
(3)市民のスポーツや公園利用を通しての交流の場.......................... 10
2)計画の基本方針......................................................... 10
4.施設計画 ...................................................... 11
1)陸上競技場 ............................................................ 11
2)野球場 ................................................................ 11
3)多目的グラウンド(野球場2面)......................................... 12
4)テニスコート(改修)................................................... 12
5)アーチェリー場......................................................... 12
6)スポーツコート(フットサルコート2面)................................. 12
7)管理棟(クラブハウス)................................................. 13
8)多目的広場 ............................................................ 13
9) 園路 .................................................................. 13
10)駐車場 ............................................................... 13
5.植栽修景計画 ................................................. 15
6.供給処理設備計画 ............................................. 15
第 3 章 整備計画 ................................................... 16
1.段階整備計画 .................................................. 16
2.今後の課題 .................................................... 17
1
第1章
計画の前提
1.計画の経緯と目的
21 世紀を迎え、自由時間の増大、少子・高齢化の進行など時代の潮流は著しく変化してき
ています。また、市民の価値観も物の豊かさより、ゆとりやくつろぎを伴う心の豊かさを重
視する方向に変化しています。その中でも健康や環境、地域のコミュニティなどに対する関
心や、市民のスポーツ・レクリエーションに対する要望が益々高まり、市民一人ひとりが生
涯にわたり健康で、明るく、活力あるライフスタイルを送れる環境づくり、スポーツや公園
利用を通しての健康づくりやコミュニケーションの交流が求められています。
本市では、スポーツ施設の整備として、既存スポーツ施設の有効活用を図るとともに、未
利用地の暫定的な利用や学校体育施設の開放の充実に努めています。
また、運動公園のスポーツ施設は、仮設球技場となっている施設もあることから、総合的
なスポーツの拠点としての整備が望まれています。
このような現状を踏まえ、「浦安市基本計画」に位置づけされている運動公園のスポーツ
施設の整備・拡充の計画を検討し、陸上競技場・野球場をはじめとする運動施設を充実させ
ること、また市民の皆様がスポーツを身近に楽しむことができる総合的なスポーツの活動拠
点として恒久的な整備を行うための基本計画を策定することを目的とします。
2.公園施設整備の経緯と概要
運動公園については、昭和 50 年代から市役所の関係部署において「総合運動公園基本計
画」について検討を行い、その後、昭和 63 年に総合体育館、水泳プール(当時は屋外を想
定)、テニスコート、陸上競技場、野球場、多目的広場などといった一般的な施設を盛り込ん
だものが計画されました。
工事は平成元年から着工され、一つ一つ整備することとし、総合体育館、テニスコート、
多目的広場、屋内水泳プールと順次整備が進められてきました。
その後、野球場やサッカー場のニーズに対応するため、仮設の野球場を 3 面、サッカー場
を 1 面整備し、当初計画の陸上競技場や野球場は、整備費用がかかることなどから先送りし
てきました。
2
平成 9 年に新テーマパークの計画に伴い、当初の運動公園計画の形状変更が行われ、仮設
野球場などを移設し、現在の状況となりました。
その後、施設利用者や体育関係団体からの要望により、スポーツコートやパターゴルフ場
なども仮設で整備してきましたが、今後の施設整備にあたっては、近年のスポーツを取り巻
く状況の変化や市民ニーズなどを考慮する必要が生じております。
要望等による整備経緯をまとめると以下のとおりです。
1)パターゴルフ場及び軽スポーツ広場(平成 10 年にスタート)
多様なスポーツに対応できるような広場の整備要望があり、現在の軽スポーツ広場と
なりました。
2)スポーツコート(平成 10 年にスタート)
屋内水泳プールの建設に伴い、一時的に弓道場が使用できなくなることで、スポーツ
コートでアーチェリーや弓道の練習ができるように配慮し、併せて、フットサルの競技
人口の増加に伴い、併用して利用できるよう整備しました。その際スリーオンスリーも
可能なコートとしました。
3)壁打ちテニスコート
平成 11 年に屋内水泳プールの建設工事に合わせ、要望により設置しました。
4)スケートボード場及びバスケットボード
スケートボードは、総合体育館の周辺で練習をする利用者が見られましたが、他の公
園利用者の迷惑になることや怪我・事故等の防止という観点から専用コートを整備しま
した。
本計画では、基本構想に基づく陸上競技場と野球場の基本レイアウトのほかに、運動公園
内の他の広場を含めて検討し、現在仮設的に設定していた施設について、恒久施設として利
用し易く、本格的な競技に対応できる施設として、これまでの経緯を踏まえ、具体的な整備
を検討することにしました。
2
運動公園スポーツ施設整備事業の経緯
年
昭和52年
事
業
等
県企業庁との協議で、運動公園用地3万坪の無償譲渡で合意、位置と規
模を決定
昭和53年
浦安町総合グランド・墓地公園整備計画を策定
計画面積 3 万坪
昭和57年
運動公園・墓地公園基本計画策定、4万坪に拡大することを県企業庁と
合意
昭和62年
第2期埋立地の土地利用見直しに伴い、運動公園計画を見直し
昭和63年
運動公園内に総合体育館、水泳プール、陸上競技場、野球場などの施設
を計画
平成
元年
62年の見直しにより、運動公園用地5万坪を、県企業庁から無償で譲
渡
平成
2年
テニスコート完成
以後野球場 3 面、サッカー場 1 面の整備
平成
7年
総合体育館完成(4 ヵ年継続事業)
平成
9年
新テーマパークの計画に伴い、平成 2 年に整備した仮設野球場などを移
設整備(現球技場)
平成11年
屋内水泳プール完成(3 ヵ年継続事業)
平成13年
浦安市基本計画のなかで、運動公園内にスポーツ施設の整備・拡充につ
いて検討を進めていく方向性を示す
平成18年
第 3 次実施計画のなかに、運動公園スポーツ施設整備事業として計画を
位置付け
3
3.運動公園の概況
1)公園の位置
所在地:千葉県浦安市舞浜 2 番地 27
浦安市運動公園
浦安市運動公園は、臨海部舞浜地区、東京ディズニーランドの東側に隣接し、最寄り駅は、
JR 京葉線「舞浜駅」から徒歩 10 分に位置します。
■運動公園位置図
4
2)市内スポーツ施設の利用状況
現在の市内スポーツ施設の利用状況を見ると、本運動公園が規模、施設内容、利用状況と
もに市の中心的な施設であることがわかります。
表:運動公園等スポーツ施設の利用状況【18 年度】
種目
施設名
面積㎡
面数
利用件数
利用人数
運動公園
25,087
3
1,759
30,341
中央公園
11,025
1
718
12,624
東野
13,362
1
709
16,764
サッカー・ラグ
運動公園
10,712
1
917
55,785
ビー
高洲
16,500
2
777
22,753
2,000
1
3,072
40,291
運動公園
5,700
8
13,840
75,444
中央公園
4,242
6
10,409
56,864
高洲
3,256
4
4,069
25,400
高洲中央
1,560
2
2,491
12,931
美浜
1,525
2
1,993
10,116
美浜運動
1,300
2
2,496
12,742
舞浜
1,480
2
1,901
9,525
野球
フットサル・ア
ーチェリー・弓
道
テニス
運動公園
スポーツコート
5
3)公園の現況
本公園は、全体面積約 18 ha の敷地に、総合体育館・
屋内水泳プールと各種球技場・公園広場が整備された市
最大規模のスポーツ拠点です。
公園の特徴のひとつとして、正面入口にある「躍動の
門」と中央広場の「五大陸」のモニュメントが設置され
ています。また、現況の野外スポーツ施設は、その大半
が仮設的に整備されたものであり、本計画による恒久施
設整備を待つ状況にあります。仮設施設エリアの面積は、
全体の約6割近い 10haに及びます。
(1)景観
埋立地のほぼ平坦な地形に、成長した木々と広い芝生面の緑
が映える景観をベースに、各種野外スポーツ広場の開放的な景
観と、特色ある総合体育館の屋根、モニュメントが、特徴的な
添景として強い印象を与えています。
(2)植栽
公園の植栽樹木は、公園外周部を取り囲む樹林帯が、臨海部の緩衝緑地と同様、その大半
が常緑樹主体の構成を見せていますが、芝生広場周辺などには、サクラなどの花木が点在し、
彩りを添えています。いずれの樹木も、植栽後の年月によってかなりの大径木になり、植栽
密度も高い状況です。
図:運動公園現況図・仮設範囲図
6
(3)公園内施設の状況
①総合体育館
総合体育館は緩やかに湾曲する大屋根が特徴的な運動公園の中心的施設であり、利用率も
高い状況が続いています。
施設内容
• エントランスホール
• メインアリーナ、サブアリーナ
• 更衣室
• プール
• 食堂
• 武道館
• 会議室
• 弓道場
• 受付・事務所
• トレーニングルーム
②屋内水泳プール
総合体育館と一体的に立地し、25m 公認プールを始めとする様々なプールがあり、一
般市民の健康づくりの拠点になっています。
施設内容
• 25m 公認プール(8 コース)
• 屋外プール
• 多目的プール
• スチームルーム
• 健康プール
• サウナ
• リハビリプール
• 浴室
③公園広場
総合体育館前に広がる、広大な芝生広場であり、西側の冒険広場には大型遊具やス
ケートボードコート、パターゴルフコースなども併設されています。
④球技場他
公園の東側一体は、テニスコート(砂入り人工芝8面、夜間照明付)、サッカー場(1
面、夜間照明付)、野球場(3面)、スポーツコート(砂入り人工芝、フットサルコー
ト面などに利用可能、夜間照明付)のほか、冒険ひろば側に軽スポーツ広場(グラン
ドゴルフなどの軽スポーツ専用の面積約 3200 ㎡の芝生広場)があります。
7
第2章
基本計画
1.上位計画
本計画の上位計画である浦安市総合計画では、目標とする都市像のひとつに「生き生きと
暮らせる心のかよう健康福祉都市」を掲げ、
「健康づくりの推進」として、
「生涯スポーツの
振興」を挙げています。
その中で、現状と課題として
1)市民のスポーツ・レクリエーションニーズが高まっていること。
2)高齢化が進行するなか、市民が生涯にわたって健康で明るく、活力ある生活をおくる
ことを強く求められること。
3)幼児から高齢者まで、年齢や体力に応じてスポーツが出来るよう、スポーツの振興を
体系的・計画的に取り込むことが求められていること。
4)気軽にスポーツを楽しめる環境づくりが必要であること。
5)スポーツ施設の計画的な整備、利用しやすい管理運営、各種スポーツ団体の活動支援
など市民スポーツの活性化の促進が必要であること。
などを挙げています。
本計画に関連する内容は、施策のひとつである「スポーツ施設の整備」の項で、以下の提
案を行っています。
1)既存スポーツ施設の有効活用と未利用地の暫定的利用によるスポーツ施設の充実。
2)スポーツ施設の計画的整備に向けた整備計画の策定
3)総合運動公園内のスポーツ施設の整備、拡充についての検討を進める。
本計画は、このような上位計画に基づき、運動公園の状況と市民ニーズに配慮した計画を
進めるものとします。
なお、本計画は、平成 18 年度に策定された運動公園スポーツ施設整備基本構想を踏まえ
て、検討するものであります。
また、基本構想は、各スポーツ団体や関係部局の協議によってスポーツ施設の基本的配置
が検討されていることから、主要スポーツ施設の基本的配置は基本構想に基づいて、実現す
るために計画するものであります。
8
2.整備に向けた条件及び課題の整理
基本計画を策定するにあたっては、基本構想に基づく基本条件を踏まえ、計画の具体
化に向けた課題の整理によって、計画の方向付けを明確にする必要があります。
計画施設や場所ごとに計画条件を抽出し、これに対応する計画課題をまとめると以下
のとおりです。
1)基本構想の施設配置計画を踏まえた施設の配置
→基本構想で配置した野球場と陸上競技場の基本レイアウトをもとにした周辺部との
高さの擦り付けや植栽地との調和などの検討
→躍動の門の入口から五大陸の中央広場を経て、テニスコートと多目的グラウンドの間
を通る新しいルートの広がりの検討
→基本構想によりなくなる要望施設(アーチェリー場、スポーツコートなど)の追加と
適正配置
→多目的グラウンドの配置により、なくなる広場空間のある多目的広場や、遊具・スケ
ートボード場として利用されている冒険広場の利用について検討
2)野球場やサッカー場をはじめとする仮設的に整備されたエリアにおける計画施設の
効率的な配置と整備済みエリアとの整合
→駐車場や既存園路とのスムーズな連絡および既存施設の有効利用、連携などへの配慮
→ドッグラン側に計画された駐車場の具体的な動線システムの検討
→外部からのアプローチ動線と主要出入口、たまり場空間の演出及び公園外部からの道
路からの誘導案内の検討
→計画地に接する道路及び周辺施設への影響、安全性への配慮
3)ほぼ平坦な地形条件を考慮した空間構成と景観計画
→陸上競技場や野球場などの主要施設とその周辺の空間構成について、植栽や地形の変
化を生かした空間利用の検討
→フェンス、植栽の高さの変化を考慮した多様な空間構成、平坦地の長所を生かした開
放性への配慮
9
3.基本方針の設定
1)基本コンセプト(考え方)
本計画の基本的考え方は、緑地等の基盤状況、施設配置、利用状況などから現況公園の問
題点と課題に基づき、市民の生涯スポーツの振興を図るため、スポーツの機会や場の整備な
ど気軽にスポーツ・レクリエーションが楽しめる施設整備とします。
計画にあたっての基本的な考え方は、以下のとおりです。
(1)スポーツの普及や競技力向上のための各種スポーツ振興の場
(2)市民の健康づくりの場
(3)市民のスポーツや公園利用を通しての交流の場
2)計画の基本方針
計画の基本的な考え方に基づき、本計画では既設公園の良好な基盤を活かしながら、総合
運動公園として特化した以下の5つの柱を基本方針として設定します。
(1)生涯スポーツの場
市民一人ひとりが年齢、性別、体力、目的に応じ、生涯を通じてスポーツに親しみ、
気軽に楽しむ場とします。
(2)スポーツ拠点の場
総合体育館、屋内水泳プール、テニスコートなどが利用されています。陸上競技場、
野球場の整備により総合的なスポーツ拠点としての役割を担います
(3)競技大会や試合観戦を楽しめる場
本格的な陸上競技場、野球場を整備することにより、高いレベルの競技や試合の観
戦が楽しめる場とします。
(4)みどり豊かなレクリエーションの場
みどり豊かな公園の中で体を動かしたり、木の下でくつろいだり、気軽に散策した
り、精神的ストレスの発散など、心身の健康づくりの場とします。
(5)市民の交流の場
スポーツや公園利用は、交流の機会を提供してくれる活動であり、スポーツや公園
利用を通して知り合った人々と、共通の話題で交流がはかれる場とします。
10
4.施設計画
既設の総合体育館や屋内水泳プール等に加え、公園全体との景観の一体感や機能の整合性
を図りながら、陸上競技場、野球場、多目的グランド等の配置を行います。基本構想に基づ
き、体育関係団体からの意見により、アーチェリー場、スポーツコートを加えた新設や改修
される施設の概要は、以下のとおりです。
1)陸上競技場
公認の陸上競技場として、競技大会や記録会など開催できるものとします。開催時以
外は、市民の皆さんが利用しやすい競技場にします。
施設内容
• 1周 400 メートル×8 レーンのトラック、直線 9 レーン(合成ゴムシート状全天候
型)
• フィールド:サッカー・ラクビー等が利用可能(人工芝)
• 照明:一般競技用として 200 lx 以上
• 観客席:メインスタンド約 1,000 人、外周に芝生席約 1000 人~1500 人
• スタンド施設:本部室、放送室、審判控え室、事務室、会議室、器具庫、写真判定
室、トイレ、更衣室等
• 概算工事費:11億1000万円
2)野球場
硬式野球ができる野球場として整備します。高校野球の地区大会が行える規模を満た
し、選手の安全に十分配慮したものとします。また、野球場周辺の利用者の安全を確保
するため、防球ネットを外周に設置します。
施設内容
• 規模:両翼約 98 メートル、センター約 122 メートル
• 照明:硬式野球の一般競技、軟式野球の公式競技として内野 750 lx 以上、外野 400
lx 以上
• スコアボード:磁気反転式
• 観客席:内野スタンド約 1,000 人、内・外野芝生席約 1000~1500 人
• スタンド施設:本部室、放送室、審判控え室、事務室、会議室、器具庫、トイレ、
更衣室等
• 防球ネット:高さ約 25 メートル~30 メートル
• 概算工事費:11億1500万円
11
3)多目的グラウンド(野球場2面)
既存施設の利用状況を踏まえ、野球場が2面利用できる施設を整備するとともに、多
目的なスポーツに利用可能な施設とします。また、野球場として利用する際に多目的グ
ラウンド周辺の利用者の安全を確保するため、防球ネットを外周に設置します。利用形
態は、野球などの利用と市民に開放できるよう配慮したものとします。
施設内容
• グランド:(約 90 メートル×約 130 メートルで野球場が 2 面利用可能)
• 防球ネット:高さ約 15 メートル~20 メートル
• 概算工事費:3億1000万円
4)テニスコート(改修)
テニスコートは平成2年に完成した施設で、平日・休日ともに利用が多い状況です。
このため、良好な状態を維持するために人工芝を改修し、競技大会などの際に収容でき
るスタンドを整備します。また、多目的グラウンドとの間の動線を広く確保するために、
北側に5メートル程度北側に移設します。
施設内容
・テニスコート
8 面(砂入人工芝)・観客席:スタンド(約 400 人)
・概算工事費:7800万円
5)アーチェリー場
競技力や集中力の向上のために、アーチェリーと弓道が併用できる施設を整備します。
また、安全策として外周に防矢ネットなどを設置します。
施設内容
• 規模:約 15 メートル×約 70 メートル
• 概算工事費:2100万円
6)スポーツコート(フットサルコート2面)
競技人口が増えているフットサルコートが2面利用できるほか、軽スポーツなども利
用できる施設を整備します。また、安全策として外周に防球ネットを設置します。
施設内容
• 規模:約 40 メートル×約 40 メートルでフットサルコートが2面利用可能(人工芝)
• 照明:一般競技用として 200 lx 以上
• 概算工事費:6300万円
12
7)管理棟(クラブハウス)
管理事務室などの施設を1カ所にまとめることにより、クラブハウスのような機能を
持たせ、利用効率や市民へのサービスを高め、交流の場として気軽に利用できる施設と
して整備します。
施設内容
• 管理事務室、ロビー及び休憩所、更衣室、シャワールーム、会議室等
8)多目的広場
多目的グラウンドの整備に伴い、既存の多目的広場がなくなることから、現在、アス
レチック遊具やスケートボード場として利用されている冒険広場を見直し、気軽にスポ
ーツ・レクリエーションが楽しめる多目的広場として整備します。
9) 園路
運動公園の外周園路に距離表示板を設置し、ウォーキングやジョギングを楽しめる園
路として整備します。また「躍動の門」から中央広場を経て、陸上競技場をゴールとす
るマラソンコースを設定します。
施設内容
• ウォーキングやジョギングに適した舗装材、公園灯
10)駐車場
現在、中央部にある駐車場 285 台をドッグラン側に移設します。陸上競技場や野球場
の利用者や観客数を考えたもとで約 330 台確保し、総合体育館・屋内水泳プール等の既
設駐車場 326 台(大型バス 8 台)と2カ所で対応できるように整備します。
駐車場への誘導は、運動公園の外周道路を迂回する進入道路を計画し、利用者や周辺
道路からの安全かつ円滑な利用案内を計画します。また、駐車場の出入り口に関しても
安全面に十分配慮した出入り口を設定します。
13
14
5.植栽修景計画
本公園の植栽は、外周部と区域西側の芝生広場に豊富な樹木が配置されていますが、その
他はスポーツ施設の整備が優先されるため、植栽の範囲は限られています。また、植栽の樹
種構成は常緑樹主体で、多くの樹木が大木化し密度も高いため比較的暗い印象を受けます。
計画では、新たなスポーツ施設の整備を契機に、適正な植栽密度と季節感を演出する花木、
落葉樹の導入を行うとともに、見通しの利く安全・安心な公園と、より魅力的な季節感を演
出する植栽整備を目指すものとします。
1)明るく安全な公園を形成するために、現況でうっそうとした部分については植栽密度
の調整を行います。
2)現況の外周緑地は、その防風・緩衝機能を維持しながら、密度調整と林縁部に花木・
落葉樹を添えて、明るく季節感のある緑を創出します。
3)多目的広場の既存樹木は、多目的グラウンドの整備によって、支障となる植栽が多い
ため、樹林の多様性と費用効果を考慮しながら、移植・伐採の処理方法を検討します。
4)伐採を行う必要がある樹木については、チップ化による公園内利用など、リサイクル
を考慮した処理を行います。
5)スポーツ施設・計画施設の外周や内部については、緑陰など利用者への快適な空間の
提供を目指すとともに、四季の移り変わりを演出する植栽の積極的な導入を図ります。
6)「躍動の門」から「五大陸」のある中央広場を経て、東側の駐車場に抜ける主動線は、
同一樹種による並木の緑の軸線を演出し、広い舗装面への緑陰の提供をするとともに、
印象的な軸線の演出、公園内の豊かな緑環境の確保に努めます。
7)ドッグラン沿いに新設する駐車場は、外周と内部の緑化を図り、公園内の緑化率を高
めるとともに広い舗装面に緑陰と緑のうるおいを与えます。
6.供給処理設備計画
現況の球技場他のエリアは、仮設整備の段階であるため、架空の電線など景観的にも雑然
とした状況です。本計画では、電気・給水等の供給処理施設の全面埋設整備を行います。整
備にあたっては、恒久施設となっている施設からの引込と適切な処理によって、適切な管理
が出来る系統計画を行います。
照明設備については、スポーツ施設毎の夜間利用を考慮した適切な照明計画を行うものと
し、運営上、安全上の放送設備なども考慮します。
15
第3章
整備計画
1.段階整備計画
運動公園を整備する上で考慮すべき点は、既存施設を利用しながら、計画的に施設整備す
ることが条件となります。
本計画では、陸上競技場を先に整備していく考え方についてまとめたものです。
本市には、陸上競技場が無く、市民大会等は江戸川区や江東区等の陸上競技場を借用して
いる状況で、早期の整備要望があります。
また、浦安シティマラソンの拠点として待望されていることやフィールド内がサッカー、
ラグビー、軽スポーツなどに利用できる面もあることから、はじめに陸上競技場を整備して
いくものとします。
なお、本計画で整備する野球場との比較については、以下のとおりです。
1)陸上競技場整備により利用できなくなる施設
野球場 A,B,C3面、軽スポーツ広場
2)野球場整備により利用できなくなる施設
サッカー場、スポーツコート、野球場 A,B2面
3)市民大会の会場
・陸上競技
江戸川区、江東区等の陸上競技場を借用して開催
・野球
運動公園野球場 C、中央公園野球場、東野野球場で開催
陸上競技場を整備していく場合に、野球場 ABC の3面が利用できなくなることから、先に
野球場2面が利用面可能な多目的グラウンドを整備していきます。
その他の施設も現状の利用にできる限り支障が生じないように、全体工期を区分し、段階
的に整備していきます.
(整備スケジュール)
20 年度:多目的グラウンド
21、22 年度:陸上競技場
22 年度:スポーツコート、アーチェリー場、テニスコート(改修)、駐車場
23、24 年度:野球場、管理棟
16
2.今後の課題
今後、基本設計・実施設計・整備工事を行うにあたっては、スポーツ競技団体やスポーツ
施設利用者の意見を聞きながら進めるものとします。
運動公園にとって必要と考えられるものを今後の課題として記述し、検討委員会などにお
いて設計・整備について随時検討していくものとします。
1)陸上競技場と野球場について
陸上競技場と野球場は、本計画で設定したスタンド内施設の有効活用について、施設
の管理運営計画と整合させた設計を行う必要があります。また、陸上競技場フィールド
内のサッカー利用などについては、今後運営面での調整を行う必要があります。
2)テニスコートについて
コート位置の若干の移動に伴う既設夜間照明の活用の可否、スタンド新設に伴う周辺
整備、風対策などの調整が必要です。
3)駐車場について
陸上競技や野球の大会時には、駐車場の利用者が通常よりも大幅に増えることが考えら
れるため、運営面での対応が必要です。また、駐車場の入口付近の滞留についても、道路
形態を含む検討が必要になります。
17
Fly UP