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研究者による ベンチャー創出への新たな挑戦

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研究者による ベンチャー創出への新たな挑戦
研究者による
ベンチャー創出への新たな挑戦
研究所の成果普及と技術移転
産総研は、
「ハイテクを使った急成長
型ベンチャー」と
「産総研でなければで
アドバイザー活躍の歴史
きない技術を移転するベンチャー」の
14年度
創出と成長を支援する仕組みについて
急成長型ベンチャーには産業構造変
革や新産業創出が期待されています。
また、計量標準や地質調査などの社会
基盤研究のような分野で世界のデファ
クト標準となることを期待していま
す。
ユニークなベンチャー創出の仕組み
産総研らしいベンチャーを創出する
には解決すべき課題が山積していまし
た。最大の課題は研究者は経営や事業
の経験が無いことです。技術移転は、
できません。このために、外部の経験
豊富な優秀な経営人材
(アドバイザー)
を雇用する仕組みを試みました。アド
平成
高村SA
榊原研究員
カーボンナノチューブによる
非線形光デバイス
(株)
アルネアラボラトリ
(2.18)
小林SA
鈴木研究員
塩基配列検出システムSNPs(遺伝子上
の特定塩基配列)検出システム
(株)
アッセイ(5.8)
武田SA
佐谷野研究員
増田SA
中村研究員
書換型半導体(FPGA)応用装置
クエンチングプライマー・プローブ法遺伝
子解析技術
スタートアップ・
アドバイザー = SA
は、技術開発チームと協力し、さまざまな
ベンチャー創出のために活躍しています。
SAに必要な素養
タスクフォースの進捗に応じて変化していく
スタートアップ・アドバイザーの役割
TFの進捗↓
企業として成功しなければ目的は達成
15年度
平成
実践を基に研究してきました。
タスクフォース設置
技術シーズの発掘
インキュベーション
事業化責任者
会社創業準備∼設立
出資・経営者
高村SA
山本研究員
非接触型ICカード
コンタクトポイント
高村SA
本村研究員
ベイジアンネットワーク
利用高精度予測システム
高村SA
柴田研究員
メンタルコミットロボット
渡辺(純)SA
東海林研究員
極低温磁束計測・
電圧標準
渡辺(純)SA
町田研究員
麹菌ゲノム情報
渡辺(純)SA
岩田研究員
パルス電圧下での
免疫測定技術
小林SA
町田研究員
進化的分子デザイン
によるペプチド創薬
増田SA・藤田SA
藤沢研究員
生体組織・細胞培養
による臓器・組織再生
バイザーは、産総研職員として研究者
に接し、共同して事業化にあたり、創
業後は経営に参画します。研究者と経
営者が各々役割を分担し、それぞれが
主体的に事業化研究に取り組むユニー
クな仕組みが本研究の大きな成果で
1 技術系の研究開発の経験があるなど特定分野の
技術に詳しいこと
2 十分なビジネス経験を有し技術開発成果の事業
化経験を有すること
3 国際性を有し海外展開を視野に入れたビジネス
を構築できること
研職員として 2 年間雇用し、この間に
4 コーポレートベンチャーや自ら立ち上げた企業
を経営するなど、数十人以上の規模の組織を自
らの裁量でマネージした経験があること
事業化研究を行い創業する制度も同時
取り組み姿勢
に試みられ、この制度はカーブアウト
自ら創業後のハイテク・スタートアップ企業の経
営に意欲があること
す。また、外部の優秀な研究者を産総
という仕組みに発展しました。
産総研技術移転ベンチャー等 キャリア・スキル
アドバイザー数 延べ
研究者の兼業 23人
69人
(平成18年4月現在)
アドバイザーの関与、実績、成果など
化を行います。市場に合致した商品開
れました。自発的に創業を目指す相談
アドバイザーと研究者の合意が成り
発などの今まで経験したことがない事
件数も累積で 168 件となり、研究者の
立つと、事業化研究
(タスクフォース:
業化研究により、研究者は多くの貴重
意識も変わり始めています。次年度以
TF)の審査が行われ、採択後は事業
な経験を積み、新たな研究のテーマや
降は毎年 12 社以上の創業を目指してい
化研究費を 2 年間支給します。この間
発想を得ていきます。このようにして
ます。
に研究者は試作までの問題解決に取り
採択された TF は 49 件あり、32 件が終
組み、アドバイザーは市場開拓と事業
了し 29 社の新しいベンチャーが設立さ
産 総 研 TODAY 2007-02
78社
(平成18年12月末現在)
産総研「ベンチャー創出の実践」
ベンチャー
開発戦略研究
センター
・売上高30億円
・5年以内の株式公開
・株式総額100億円
社会意義のある
ベンチャー
持続的社会の実現の
ための独創的な研究
例えば…
・国産技術の世界的普及
・環境問題解決の為の技術の実用化
・早期に社会貢献
16年度
革新的な製品・サービスの提供
産業界への貢献・国民生活利便性の向上
例えば…
産業構造変革
︵重心移動︶
・マクロ経済への寄与
持続的発展社会の実現
急成長型
ベンチャー
産総研
産総研とベンチャー
ョン
ーシ
ベ
イノ
新事業
新産業
標準・
計測
ライフ
サイエンス
地質
環境・
エネルギー
インキュベーション
経営と研究
シーズ
(発想の種)
17年度
平成
情報通信・
エレクト
ロニクス
ナノテク
ノロジー・
材料・製造
18年度
平成
平成
高村SA退職(3.31)
小林SA退職(11.30)
レクセオン・テクノロジー(株)
(2.24)
武田SA退職(11.30)
(株)J-Bio21(12.1)
増田SA退職(12.31)
シナジーメディア
(株)
(3.9)
モデライズ
(株)
(12.14)
(株)知能システム
(9.17)
渡辺SA退職(11.24)
アイカンタム
(株)
(11.25)
(株)
ファームラボ(12.24)
パルスイムノテック
(株)
(3.31)
ジェナシス(株)(12.12)
セルテスコ メディカルエンジ
ニアリング(株)(1.30)
小林SA
曽田研究員
配向制御型タンパク質
固定化による抗体精製技術
小林SA
高木研究員
遺伝子転写因子抑制機能を用い
た遺伝子組換植物
(株)
グリーンソニア
(12.1)
小林SA
成松研究員
糖鎖生合成および糖鎖構造解析
技術
(株)
グライコジーン
(12.1)
武田SA
梅田研究員
加速度センサの動的感度
マトリクス技術
武田SA
富田研究員
(株)ベクトル・ダイナミックス
(2.8)
3次元視覚画像認識システム
(株)
アプライド・ビジョン・
システムズ(11.25)
御福SA
坂口研究員
カルボン酸金属塩結晶に
よる吸着剤
増田SA
村田研究員
超微細インクジェット技術
増田SA・鍵山SA
三宅研究員
プロワート(有)(4.3)
(株)SIJテクノロジ
( 4.11)
格子型トランスフェクション装置を
用いたデータ高速解析技術
(株)サイトパスファインダー
(12.20)
御福SA・三野SA
白川研究員
小林SA・金海SA・御福SA
前田研究員
起業
極低酸素分圧発生技術
(株)リドクシオン(12.1)
マイクロ空間反応による
分析・合成
NSマテリアルズ(株)(5.23)
他7件
※( )内の日付は設立月日
シーズ(アイデア)
(株)モルラボ(4.3)
御福SA退職(11.30)
知財実施料収入
SA退職
(出資後1年で退職)
野村SA
瀬戸研究員
マイクロプラズマイオン化素子
開発・大気イオン関連機器応用
Afje(株)(4.24)
他7件
産 総 研 TODAY 2007-02
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