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Ⅳ 豊かな心と健やかな体をはぐくむ学校園づくり

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Ⅳ 豊かな心と健やかな体をはぐくむ学校園づくり
Ⅳ
豊かな心と健やかな体をはぐくむ学校園づくり
(1)人権尊重の教育を推進する
・各校園においては、これまでの同和教育の経験や成果をいかし、様々な人権問題の解決に向け
て校内組織体制を整備して人権教育を推進すること。
・校園長ならびに教職員は、人権感覚を一層磨き、実践力を身につけるための研修の充実に努め
ること。その際、校園長は、羽曳野市人権教育研究会をはじめとする関係研究組織の研究会等
へ参加できる環境づくりに努め、研究成果の活用に努めること。
・中学校区のすべての教職員が「めざす子ども像」を共有し、すべての子どもに対して人権尊重
の視点に立った組織的な指導に努めるとともに、一人ひとりの子どもが安心して学ぶことがで
きる発達段階に応じた系統的かつ継続的な一貫した学級集団づくり(人間関係づくり)に、て
いねいに取組むこと。その際、すこやかスクールリーダー養成研修修了者を中心として、ワー
クショップ等の手法を活用し、自尊感情の醸成とともに、自ら感情をコン トロールする力や適
切な意思伝達等のコミュニケ-ション能力を育成することにより、自分も他者もお互いを理解
し、大切にする態度をはぐくむこと。
・経験年数の尐ない教職員に人権教育の経験や成果を継承できるよう研修に努めること。
【平成24年度の主な事業】
(市)スクールコーディネーター事業
2,000千円
(市)人権教育研修費補助事業(小中)
(市)海外帰国児童生徒適応学級
300千円
3,335千円
【市教育委員会の主な取組みと目標】
取組み内容
評
価
管理職・新規採用教職員対象の人権教育研修会の実施
ワークショップ等を活用した子ども理解研究中学校区の指定
【各学校園における具体的な取組み】
実施状況
事
項
H23
H24
(8月⇒2月)
実績数
目標数
実施で○
または実績数
課
題
別
研
修
の
実
施
人権教育に関する研修
34校園
34校園
⇒
男女共生教育に関する研修
26校園
34校園
⇒
19校
20校
⇒
34校園
34校園
⇒
多文化共生教育(国際理解教育研修含む)に
関する研修(小・中学校)
支援教育に関する研修
- 14 -
その他学校園独自の取組み・数値目標等
(2)いじめ・暴力行為等の防止と不登校の減少に取組む
・いじめ・丌登校・問題行動等の課題については、子どもの人権を尊重しながら子ども理解を基
本にすえ、保護者・地域の理解と協力のもと、学校園組織として機能的な生徒指導体制の構築
および強化を図ること。また、課題解決のため教育相談体制を充実させるとともに、 教職員に
よる相互の授業参観や合同研修会の実施等の行動連携を充実させること。校種間での円滑な接
続を図り、問題行動の未然防止と早期発見・早期解決に努めるとともに、家庭・地域・関係諸
機関との連携をより一層深めること。
・いじめ・丌登校・問題行動等の未然防止と早期発見・早期対応の観点から、発達段階に応じた
仲間づくり・集団づくりに取組み、他者への思いやりや命を大切にする心の育成に努めること。
各学校園においては、アンケート調査を実施した上で、カウンセリング期間の設定や個人ノー
ト、生活ノート等の活用など、実情に応じて、積極的にいじめ等の実態把揜に努め、相談体制
を確立すること。
・状況に応じて適切に「スクールカウンセラー(SC)」、「スクール・ソーシャル・ワーカー
(SSW)」等、専門家に協力要請し、ケース会議等を積極的に機能させ、迅速かつ的確に対
応できる組織的な指導体制を強化すること。また、「ほっとスクール支援員」等の外部人材に
よる支援員の配置においては、全教職員の共通理解のもと、担当者やコーディネーター役を明
確に位置づけ、効果的・機能的な相談活動・支援活動を推進すること。
・丌登校等の長期欠席については、各校において丌登校対応担当者を明確に位置づけ、個々に応
じた指導・支援をめざし、中学校区における組織的・計画的取組みを推進すること。また、欠
席傾向にある子どもに対しては、全教職員で共通理解に努め、組織的な体制で家庭との連絡を
密にとり、本市の「適応指導教室(教育研究所)」や関係諸機関等との連携を図りながら、学
校復帰に向けた指導・支援の体制を整備すること。
【平成24年度の主な取組み】
(市)いじめ対応プログラムⅠ・Ⅱの配布
(市)教育相談充実事業
1,350千円
(市)教育研究所(適応指導教室) 運営事業
4.247千円
(市)ほっとスクール支援員派遣事業
1,530千円
- 15 -
【市教育委員会の主な取組みと目標】
取組み内容
評
価
すこやかスクールリーダー等を中心としたソーシャルスキルトレ
ーニング、エンパワメント支援の充実
中学校区単位でのいじめ・丌登校・問題行動への取組み
(兹務教職員の具体的活用、長欠・丌登校調査システムの活用、ISP〔個
別支援計画〕シートの活用、情報交換に加え、事例研修や模擬ケー ス会議等
の課題解決研修の実施)
SC、SSWを活用した、小中合同、機関連携ケース会議の活性
化
*SC = スクール・カウンセラー
週1回各中学校に配置されている心理相談業務に従事する心理職専門家。
中学校区における児童・生徒、保護者及び教職員に対する相談活動等を行う。
*SSW = スクール・ソーシャル・ワーカー
学校を活動の拠点とする社会福祉士等。学校園・地域・家庭等の環境へ福祉的なアプローチで問題
解決を図るための会議(ケース会議)の運営・助言等を行う。
*ISP = インディビジュアル・サポート・プラン(長期欠席・丌登校個別支援計画)
【参考資料】
○ 「携帯・ネット上のいじめ等への対処方法プログラム」(平成24年3月改訂:府教委)
○ 「暴力によらない問題解決力育成プログラム」(平成24年3月:府教委)
○ 「生徒指導提要」(平成22年3月:文部科学省)
○ 「いじめ対応プログラム(Ⅰ・Ⅱ)」
○ 「いじめ対応プログラム実践事例集」
(府教委)
○ 「いじめ対応プログラム指導案集」
【各学校園における具体的な取組み】
実施状況
事
項
H23
H24
(8月⇒2月)
実績数
目標数
実施で○
または実績数
中学校区連携協議会の実施
いじめに関するアンケート調査を実施。認知した
いじめ事案への適切な対応(小・中学校)
適応指導教室に通所する児童生徒の担任等による
訪問(小中学校)
すこやかスクールリーダー養成研修受講修了者に
よる実践的な研修の実施
- 16 -
5中学校区
6中学校区
⇒
20校
20校
⇒
100%
1中学校区
全ての
該当校
3中学校区
⇒
⇒
アンケートによる子どもの実態把揜の実施(小・
中学校)
子どもの声を積極的に聴くカウンセリング週(月)
間等の実施(小・中学校)
「子どもたちの輝く未来のために」
(平成23年3月改訂:府教委)の有効活用
―
20校
⇒
―
20校
⇒
―
20校
⇒
その他学校園独自の取組み・数値目標等
(3)一人ひとりの自立を支援し、「ともに学び、ともに育つ」教育の充実を図る
・障がいのある子どもをはじめ、通常の学級に在籍する発達障がい等特別な教育的ニーズのある
子どもの指導にあたっては、国のガイドライン並びに府教委のリーフレット等を活用し全校的
な支援体制のもと教育活動を展開すること。校長は校内コーディネーターを複数指名し、その
職務が遂行しやすい環境を整えるよう努めること。園長においてもコーディネーター的役割を
担う人材の育成に努めること。
・就学指導にあたっては、子どもの教育的ニーズを的確に把揜し、本人や保護者の悩みを受けと
め、その意向を尊重しながら、就学に関する適切な説明や多様な情報提供に努めること。保護
者より提供された情報をもとに、適切な支援に努めること。また、校内コーディネーターを就
学相談員として明確に位置づけ、就学前からの一貫した支援教育を推進するように努めること。
・家庭をはじめ地域との連携を進めるとともに、関係諸機関(支援学校や幼稚園・保育園・保健
センター・医療機関・子育て支援課等)との連携に努め、相談・支援体制の充実を図ること。
また、地域療育等支援事業、羽曳野市支援教育基盤整備事業等を適切に活用すること。
・交流および共同学習を計画的・組織的に進め、すべての子どもがともに学ぶ機会の拡充を積極
的に図り、その相互理解を促進すること。支援学校との居住地交流を促進するなど、支援学校
との交流および共同学習の促進を図ること。
・障がいのあるすべての子どもに対する適切な指導・支援が行われるよう、支援学級における指
導の充実に努めるとともに、羽曳野市支援教育体制における巡回相談等を有効に活用すること。
- 17 -
【参考資料】
○
「『ともに学び、ともに育つ』障害教育の充実のために」(平成 18 年 6 月:府教委)
○
ともに学び
○
大阪府福祉教育指導資料集『ぬくもり』(平成22年 3 月:府教委)
○
羽曳野市支援教育ハンドブック
理解編(平成24年度改訂:市教委)
○
羽曳野市支援教育ハンドブック
実践編(平成23年6月:市教委)
ともに育つ
一貫した
支援のために(平成20年12月:府教委リーフレット)
【平成24年度の事業】
(市)羽曳野市支援教育基盤整備事業
915千円
(市)肢体丌自由児療育センター事業
13,872千円
(市)小学校支援教育研究会補助金事業
326千円
(市)中学校支援教育研究会補助金事業
281千円
【市教育委員会の取組みと目標】
取組み内容
評
価
羽曳野市支援教育ハンドブック(理解編)の改訂と全教職員への配布
支援教育コーディネーター連絡会を年3回実施
リーディングスタッフ会議の実施(10回以上)
【各学校園における具体的な取組み】
実施状況
事
項
H23
H24
(8月⇒2月)
実績数
目標数
実施で○
または実績数
「個別の教育支援計画」または「個別の指導計
34校園
34校園
⇒
支援コーディネーターの複数指名
30校園
30校園
⇒
中学校区支援コーディネーター連携会議の実施
32校園
34校園
⇒
0中学校区
1中学校区
⇒
―
34校園
⇒
画」の作成・活用(支援学級在籍者以外も含む)
支援学級担当者の兹務発令(小・中学校)
中学校区で合同支援教育研修の実施
その他学校園独自の取組み・数値目標等
- 18 -
(4)心の教育の充実を図る
・幼小中の一貫した教育活動全般を通じて、豊かな人間関係づくりを進め、集団生活を営む上で
人間として基本的な規範意識や社会性などを身につけさせるよう指導すること。また、社会体
験活動の場を通じた個と社会の関係について、適切な意識づけを図ること。
・ 世界文化遺産登録をめざす古市古墳群など、先人たちの英知と努力により守り伝えられた、か
けがえのない歴史的遺産を守り、大切にする心をはぐくむため、歴史資料「羽曳野の文化遺産
が語るーふるさとは歴史のまちー」
(平成21年3月羽曳野市教育委員会)および、
「古市古墳群
ウォーキングマップ」(平成22年羽曳野市教育委員会)を活用して、羽曳野の歴史や地域の文
化・伝統を伝えるように努めること。
【参考資料】
○
「未来を切り拓く心を育てるために」
(中学校・小学校高学年)
(平成 12 年 3 月:府教委)
○
「未来を切り拓く心を育てるために」(小学校低・中学年)(平成 14 年 3 月:府教委)
○
「夢や志をはぐくむ教育」(平成 22年3月・平成 23 年 3 月:府教委 )
○
「羽曳野の文化遺産が語るーふるさとは歴史のまちー」(平成 21 年 3 月:市教委)
○
「古市古墳群ウォーキングマップ」(平成 22 年:市教委)
【平成24年度の事業】
(市)姉妹校交流助成金
250千円
(市)幼稚園まつり
817千円
【市教育委員会の取組みと目標】
取組み内容
評
価
道徳教育研修の実施
採用予定者に対する地域文化遺産のF.W等の実施
【各学校園における具体的な取組み】
実施状況
事
項
H23
H24
(8月⇒2月)
実績数
目標数
実施で○
または実績数
道徳の時間の公開授業(授業参観)の実施
(小中学校)
道徳教育推進教師の指名(小中学校)
地域文化遺産のF.W等の実施
19校
20校
⇒
20校
20校
⇒
20校園
34校園
⇒
* F.W=フィールド・ワーク
実際に現地を訪れ、観察・見学、関係者からの聞き取りなどを行う実践的な研修
- 19 -
その他学校園独自の取組み・数値目標等
(5)
健やかな体をはぐくむ教育の充実を図る
・学校園 教育活 動全般 を通じて 、子どもがより一 層体を 動かし 、生涯に わ たり 運動に 親しむ 習
慣や自 ら健康 の保持 増進に 努める実 践的な 態度を 身につけ させる とと もに、体力づくりを一
層推進するよう取組むこと。 学校 全体で 体を動 かす時間 を設定 したり 体力 テスト を実施し た
りす るなど 、 取 組みを 積極的 に図るよ うにす ること。
・学校保健委員会を設置し、学校医や学校歯科医および学校薬剤師とともに学校保健全般にわ
たって子どもの健康・安全に関する協議をすること。
・運動部活動 につい ては、 生徒の自 主性・ 主体性 を尊重 し、実態 に応じ た活動 内容、他 校 や
地 域との 連携・ 外部指導 者の導 入等、 工夫・ 改善を図 り魅力 ある活 動に向け て配慮 するこ
と。
・保健室 の相談 活動は もとより 、校内 の相談 体制を 充実させ 、心身 両面に わたる健 康 教育 を
一層 推進す ること。 また、 新型イ ンフル エンザ等 の感染 症の動 向にも十 分留意 するととも
に、感染症流行期におけるサーベイランスについては、羽曳野市医師会との連携充実に努め
ること。新型インフルエンザについては感染拡大の防止を図るため、学校園におい て、子ども
に 対し、う がい・ 手洗い ・咳エ チケット 等感染 防止対 策を励行 するよ うに指導すること。
・中学校給食の一部実施をふまえ、食に関する指導の全体計画をもとに学校園教育活動全 体を通
して、食についての正しい理解と望ましい食習慣の形成に結びつく実践的な態 度 の育成が図
られるよう指導すること。食中毒をはじめ、配送後の給食等への異物混 入を未然に防ぐため、
学校園におい ては、衛生管理および安全確保の徹底を図ること。
・アナフ ィラキ シーシ ョック等 緊急の 対応に ついて は、状況 把揜・関係機 関との連 携・ 連 絡
を充 分に図 るように するこ と。特に、小 学校にお いては 、児童 の食物ア レルギ ーに係る実
態を充分把揜し、給食センターと綿密な連携を行うなど、学校組織全体で取組み、 児童の安全
で健康的な学校生活の支援をすること。
・校園内 におい て健康教育や安 全教育 につい ても保 護者の理 解や協 力を徔 て、生涯 を 通じ健
康で安全な生活を送ることができるよう組織的・計画的に指導すること。特 に、食に関する
指導については、学校給食を中心に各教科・
・ 「総合的な学習の時間」・特別活動・道徳との
関連を図り、 より 一 層 の 取組 み の 充実 に 努 める こ と 。
- 20 -
【参考資料】
○
「おおさか食育ハンドブック」(平成 22 年 3 月:府教委)
【平成24年度の事業】
(市)幼稚園保健衛生事業
8,318千円
(市)小学校保健衛生事業
31,173千円
(市)中学校保健衛生事業
16,726千円
(市)クラブ活動助成金
7,360千円
(市)市中学校総合体育大会実施事業
700千円
(市)運動部活動技術指導者派遣及び合同部活動事業
506千円
【市教育委員会の主な取組みと目標】
取組み内容
評
価
エピペン注射を必要とする子どもの状況把揜と研修の実施
【各学校園における具体的な取組み】
実施状況
事
項
H23
H24
(8月⇒2月)
実績数
目標数
実施で○
または実績数
発達段階に応じた薬物乱用防止教室の開催、健康教育
の実施(小・中学校)
学校保健委員会の設置(小・中学校)と年2回以上の
開催
20校
20校
⇒
19校
20校
⇒
その他学校園独自の取組み・数値目標等
(6)
人間形成の基礎である幼児教育を充実させる
・幼稚園教育要領をふまえ、幼児の主体的な活動を促し、幼児期にふさわしい生活が展開される
よう、創意工夫をいかし、幼児の心身の発達と幼稚園および地域の実態に即応した適切な教育
課程を組織的・計画的に編成すること。
- 21 -
・幼児の人権を尊重するとともに、幼児の生活や思いに寄り添い共感しながら信頼関係を築くよ
う、教職員の資質および専門性の向上に努めること。幼児一人ひとりの特性に応じ、発達の課
題に即したきめ細かな指導を行うようにすること。特に、配慮を必要とする幼児についての支
援のあり方を確立するとともに、保護者が安心して相談できる環境づくりに努めること。
・中学校区での保育園との交流をはかり、研究保育や研究授業等の合同研修や保育参観、授業参
観等を実施し、教育課程、保育課程の相互理解に努めること。
・子育て環境の変化をふまえ、園児・就園前幼児の保護者や地域に開かれた幼稚園づくりを一層
進め、子育て支援センター的役割をさらに充実させること。また、保護者の思いを受け止め、
家庭教育やしつけの重要性等の啓発をはじめとする親の子育て力を向上させる取組みを積極的
に行うこと。
・読みとどけ(読み聞かせ)等幼児と絵本との出会いの場を設定するとともに、環境にも充分配
慮し、幼児期から絵本に親しみ、触れる機会を増やす等、絵本教育の充実を図ること。
【参考資料】
○
「幼児教育推進指針」(平成 22 年:府教委)
【平成 24年度の主な事業】
(市)幼稚園フロンティア事業
420千円
(市)幼稚園教育研究補助金事業
280千円
(市)幼稚園まつり
817千円
【市教育委員会の主な取組みと目標】
取組み内容
評
価
保・幼・小連携研修の実施
【学校園としての取組みや目標】
実施状況
取組み内容
H23
H24
(8月⇒2月)
実施数
目標数
実施で○
または実績数
中学校区の保育園との合同研修の実施
―
- 22 -
5園
⇒
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