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世 界 標 準 の 実 務 レ ベ ル

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世 界 標 準 の 実 務 レ ベ ル
任はACRP認定を取 得
達していることを認定す
世界標準の実務レベルに
ア ソ シ エ ー シ ョ ン
仙台徳洲看護専門学校は徳洲会グループの特徴を看護学生に伝 仙台徳洲看
える取り組みを行っている。
年 1回行う特別講義では徳洲会の原点 護専門学校
とも言える離島・へき地医療や災害医療支援活動などをテーマに取
り上げ、
病院見学会では東北ブロックの徳洲会病院を訪問。
また、
同
校を会場とした災害救護・国際協力の講習会
「TMATベーシック
コース」
でボランティア参加を呼びかけるなど、
徳洲会が注力する事
業への理解が深まる工夫を凝らしている。
仙台看護学校は1年生には全国の看護部
ブロック長による全病院紹介、2年生には徳
洲会が注力しているさまざまな活動について
の特別講義と東北ブロック病院の見学会を実
施している。同校の母体である徳洲会の特徴
や活動内容などを学生らに理解してもらうの
が狙いだ。病院紹介では各院の立地や環境、
TMATベーシックコースでトリアージ訓練の 診療の特徴などを丁寧に説明、学生らは就
患者さん役をボランティアで務める学生たち
職先選択の参考にした様子。
特別講義のテーマは毎年変わり、今年度は新庄徳洲会病院(山形県)の笹壁
弘嗣院長が「へき地における医療・看護のあり方」を予定。昨年度は四街道徳
洲会病院(千葉県)の柳澤修平・看護師長が「災害医療支援について」、一昨年は鹿児島徳洲会
病院の飯田信也院長が「離島医療の実際と看護の役割」をテーマに講義した。
飯田院長は約9年間、院長として勤務した徳之島徳洲会病院(鹿児島県)での診療内容を中心
に紹介。同院は同島の救急搬送の大半を受けもっており、とくに台風などで島外搬送ができな
い時は名実ともに「最後の砦」となる。飯田院長は同院の医療を「常に戦時体制」と表現。救急患
者さんの受け入れ準備を常に整え、専門外の診療についても勉強を欠かさなかったという。
「脳神経外科手術は応援に入っていただいた先生方が直接指導してくださり、本島に戻られて
からも夜間・休日でも相談に乗っていただきました」と、グループならではのスケールメリットを
学生らに紹介していた。
災害医療について講義した柳澤師長は、徳洲会の災害支援の歴史を振り返った。阪神・淡路
大震災でグループを挙げて被災地支援したことを機に誕生したTDMATは、その後NPO法
人TMATに姿を変え、グループ内外のサポートを受けつつ国内外の大規模災害に医療者を派
遣してきた。
「災害看護と臨床現場での看護は別ものと捉えられがちですが、医療資源に限りあるなかで何
ができるかを考える力は、必ず通常看護にも役立つと思います」と柳澤師長は力説。これら特別
講義は学生の心に強い印象を残し、離島医療の大変さややりがい、災害医療を学ぶ必要性を感
じ取ったようだ。とくに災害医療に対する学生らの関心は高く、8月に同校で開催したTMAT
ベーシックコースはボランティア参加を希望する学生が殺到、定員オーバーとなり見学者が出る
ほどだった。
災害現場でのトリアージ(重症度選別)訓練で患者さん役を引き受けた学生ら18人は迫真の
演技を見せ、その後の総評も熱心に聞いた。これはトリアージタグを付けられる側を体験できる
貴重な機会で、
「患者さんやご家族側の思いを知り、今後の看護に生かしてもらえれば嬉しいで
す」と柳澤師長。
病院見学は例年、2日にわたって新庄病院、庄内余目病院(山形県)
、山形徳洲会病院、山北
徳洲会病院(新潟県)の4病院で実施。学生からは、人口減少と高齢化という日本の将来を先取
りした新庄病院の姿に「地域の方々の健康と暮らしを支える医療、看護の必要性を感じま
した」
、余目病院は
「急性期から慢性期、老老介護の問題や看取りまで患者さんのすべてを、
みている病院だと感じました」
。
山形病院は難病・障がい者病棟やスポーツリハビリテーションなど同院の特色に注目
する声が多く「
、残存機能を生かし、患者さんのその後の生活を見越したケアが行われてい
て、興味深かったです」
。山北病院は「一人ひとりの患者
さんに合った看護を丁寧に行うことが、信頼関係の構築
につながるのだと感じることができました」など、現場で
こそ味わえる経験に満足した様子。同校出身の先輩看
護師と話し、将来設計のヒントを得る学生も多くいた。
鈴木美智子校長は「学生さんたちに国内外で活躍す
る徳洲会の姿を知ってもらいたい。今後もこの活動を 仙台看護学校では災害医療・看護にかか
わる特別講義や、徳洲会看護部の研修会
続けていきます」と意欲的だ。
などを開催
た」と経緯を話す。
一環で試験を受けまし
臨床現場を学ぶ
ータを使った全世界統一
同院は、新規と継続を
だという。
考え、CRCの道に進ん
を生かすことができると
り、医師時代の医学知識
た」と秋山副主任は周囲
そ試験にも合格できまし
力と応援があったからこ
がっています。同僚の協
験の受託増に貢献できる
るとともに、国際共同治
での治験の認知度を高め
図りながら、社会のなか
ています」と、抱負を語
CRCになりたいと考え
続 け て、
「これからも
っている。
に謝意を示す。
が助け合いながら業務を
日々の業務の質の向上を
がん検診で3Dマンモを
使った検査を受けること
が可能。
「当院治験センターは皆
進めていく体制ができあ
テレビで3Dマンモ
歳以上
奨しており、5年に1回
厚生労働省は
局が特集を組んだもの。
は検診が受けられるよう
の女性に乳がん検診を推
乳がんは早期発見の場
3Dマンモは複数の角
歳から乳がん検診推奨
合、適切な治療を受けれ
無料検診クーポンを配布
40
試験で、125問に対し
回答時間は180分。1
合わせた治験の受託件数
件が進行
問あたり平均1分 秒で
で過去最大の
中だ。ステント(網目状
の金属の筒)や抗血小板
薬など複数案件で国際共
度から乳房を撮影、その
同治験に取り組んでいる。 ば命を落とすことはほと
回答しなければならない。 が年々増加。3月末時点
日本ACRPのHPに
るACRP( Association 全問英語で出題され、難
ク リ ニ カ ル
リ
サ
ー
チ
of C linical R esearch 易度の高い試験といわれ
プロフェッショナルズ
) と の 連 携 ている。
Professionals
の下、日本ACRPが認
よると、ACRP認定を
している。
武 蔵 野
徳洲会病院
40
い の ち
生 命だけは平等だ
聞
徳洲会の特徴を紹介
岸和田徳洲会病院(大
した。これは、CRC を
るもの。
定試験を実施。コンピュ
画像を3D映像に再構築
することができるX線撮
んどない。
武蔵野徳洲会病院(東
中国出身の秋山副主任
影装置で、従来のマンモ
は同国で医師免許を取得
京都)は乳がん検診の必
では判定が困難だった乳
もつ国内のCRCは20
し、臨床医として2年間
要性や意義を広く知って
14年2月現在で8人に
活動した後に来日。3年
腺組織と重なる病変も、
とどまる。
秋山副主任は「国際共
もらうため、導入してい
が可能。しかし全国的に
間、日本語を学び、同院
CRCの業務に携わっ 「 ト モ シ ン セ ス 」 に フ ィ
同装置の導入施設は少な
同治験への参加が当院で
て今年で6年目を迎える。 ーチャーしたフジテレビ
く、同院に撮影のオファ
より鮮明に描出すること
の取材を受けた。これは
ーがあった。
る3Dマンモグラフィー
臨床試験の世界的な実施
当初は医療通訳として応
タレントの北斗晶さんの
増えていることをふまえ、 に入職した。
基準)への対応をよりス
募したそうだが、面接を
乳がん告白を機にテレビ
(医薬品の
ICH G
- CP
ムーズに行えるようにす
受ける過程でCRCを知
同院では人間ドックや
るため、スキルアップの
33
新
とりで
「国際共同治験の受託増
に貢献できるCRCになり
たい」と秋山副主任
44
洲
講義や病院見学会とおし
阪府)治験センターの治
はじめ臨床研究や治験 に
米国バージニア州にあ
一般社団法人徳洲会の鈴木隆夫理事
長は中国の大手ソーシャルメディア、新
浪の取材を受けた。日本の医療事情の
紹介を目的とする同社からの取材依頼を
受けたことによる。新浪ジャパンの蔡成
平代表がインタビュアーを務めた。
鈴木理事長は初めに徳洲会グループ
の哲学や理念、歴史、活動状況などを
紹介。国内だけでなく、国外で展開して
いる医療支援にも触れ、透析医療で透
析機器を寄贈していることや徳洲会グル
ープ病院で現地の医師らを教育している
ことなどを説明した。
蔡代表から中国との協力・連携関係
について尋ねられると、鈴木理事長は中
国の医師教育など、かつては関係を築
いていたことを示唆。しかし、1989年の
天安門事件をきっかけに、現在は交流
がないことを明かし、今後、日本が中国
に協力できる可能性があるものとして、
内視鏡技術に関する教育などを挙げた。
蔡代表が最近、中国国内では莫大な個
人資産を有する人が増加傾向にあること
を話すと、鈴木理事長は改めて徳洲会の
哲学や理念を示し、富裕層だけに医療を
展開していく考えはないことを強調した。
治 験 や
ACRP認定を取得
臨床研究
験コーディネーター(C
かかわる医療職を対象 に 、
りん
RC)である秋山琳副主
スライドを用いインタビューに応じる鈴木理事長(左)
秋 山・岸 和 田 徳 洲 会 病 院CRC
徳
鈴木・徳洲会理事長を
中国のメディアが取材
フジテレビで3Dマンモ「トモシンセス」が紹介された
世 界 標 準の実 務レベル
❸ 平成 27 年 11 月 16 日 月曜日│ No.1006
病院間救急搬送
日米の症例を検討
第10回オープンケースカンファ
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は10月29日、第10回オープンケース
カンファレンスを開催した。司会は同院のジョエル・ブランチ・ティー
チングドクター、演者は宮園翔・後期研修医が務めた。ゲストコメン
テーターには石山貴章・新潟大学地域医療教育センター総合診療科
教授兼魚沼基幹病院総合診療科部長を迎えた。総合的な診療のスキ
ルを磨こうと約30人が参加。湘南鎌倉病院や近隣の横須賀米海軍病
院の医師らが参加し、活発に議論を交わした。
今回は湘南鎌倉病院が複数の病院に受け入れ拒否をされた横須賀
米海軍病院の救急患者さんを受け入れた症例。患者さんは大量飲酒
癖があり滞在期間が短い若年層の米国人男性で、肝不全で運ばれた。
宮園医師は湘南鎌倉病院で行った治療を説明するとともに、回復して
帰国後に原病が見つかり、背景にアルコールとは別の要因があったこ
とを明かした。
最後に宮園医師は「大量飲酒癖があり、かつ滞在期間の短い外国人
患者さんということで断る病院が多かったのかもしれません。当院は
今後もどんな患者さんでも
受け入れていきます」と話
すと、横須賀米海軍病院の
医師が「湘南鎌倉病院に受
け入れてもらえなければ患
者さんは間違いなく亡くな
「今後も継続したい」と湘南鎌倉病院の北川泉・総合内
っていました。本当にあり 科部長(後列左から6人目)。会を盛り上げた(前列左2
人目から右に)宮園医師、ブランチドクター、石山教授
がとう」と謝意を示した。
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