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キトコート - フロイント産業
大腸崩壊性基剤 特許5386176 ® キトコート はじめに キトコート®は酢酸を用いてキトサンを溶解させたコーティング用液剤です。 市販の耐酸性基剤と組み合わせることで、内容物を確実に大腸へ送達する ことができます。 1.特長 大腸にて特異的に崩壊するキトサン皮膜が得られます コーティングにより得られるキトサン皮膜は、小腸内では吸収されず大腸の腸内細菌の働きによって 大腸で特異的に分解されます。AQshelax®などの耐酸性基剤と組み合わせることで、内容物を確実に 大腸まで送達することができます。 胃 錠剤、カプセルなど 内層:キトサン皮膜 耐酸性基剤により、内容物は胃酸から保 外層:耐酸性皮膜 護されます。 小腸 大腸 小腸到達後も、 腸内細菌の働きに キトサン皮膜に よりキトサン皮膜 よ り 内 容物 は保 が崩壊し、内容物 持されます。 を放出します。 コーティングにそのまま使用できる水系の液剤タイプです。 事前に液調を行う必要がありません。コーティングを行う際には、容器ごと振り混ぜてから移し替えて ご使用ください。 2.コーティング操作条件例 錠剤やカプセルなどへコーティングを行う際には、ハイコーター®などの連続通気式コーテ ィング装置を使用し、スプレーコーティングを行う方法が適しています。 [処方] 乳糖/結晶セルロース/ステアリン酸マグネシウム=85/15/1 錠剤 ・ [剤形] 8φ-10R、200mg/錠 装置 ハイコーター HC-LABO ハイコーター HC-MULTI ポンプ ローラー式チューブポンプ ギヤポンプ パン形状 20 型パン 48 型丸パン 錠剤仕込み量 300 g 5 kg スプレーガン ST 1 基 AT 1 基 スプレー空気圧 0.1 MPa 0.3 MPa スプレー液速度 2.0~3.0 g/min 15.0 g/min 給気風量 3 0.5 m /min 2.5 m3/min 給気温度 80~85 ℃ 80~85 ℃ 排気温度 55~60 ℃ 58~60 ℃ パン回転数 23 rpm 15 rpm 送液に使用するポンプは、ローラー式チューブポンプ、ギヤポンプのいずれも使用するこ とができます。 ・ コーティング中の製品温度は約 60℃を保つようにしてください。製品温度が低い場合、キ トサン皮膜中に酢酸が残存し、コーティング錠が小腸内において崩壊しやすくなる傾向が 見られます。 上記の条件でキトサンコーティングを行った乳糖/結晶セルロース錠剤に、AQshelax®をコ ーティングして大腸崩壊性製剤を調製しました。崩壊試験結果を示します。 キトサン皮膜量*1 AQshelax® 皮膜量 人工胃液 (補助盤なし、2hr) 人工腸液 (補助盤あり、2hr) 大腸想定液*2 (補助盤あり) 放出せず 放出せず 60 分以内 放出せず 放出せず 60 分以内 放出せず 放出せず 60 分以内 4.0 wt% 5.0 wt% 8.0 wt% 6.0 wt% *1・・・錠剤重量に対するキトサン固形分量 ・ *2・・・酢酸緩衝液(pH3.5) 錠剤処方により適当なキトサン皮膜量は異なります。錠剤処方に水不溶成分が多い場合、必 要な皮膜量は少なくなる傾向が見られます。 3.品質規格 性状 白~微黄色の混濁液 重金属 10 ppm 以下 固形分 2~6 % ヒ素 1 ppm 以下 pH 4~7 一般生菌数 300 個/g 以下 粘度 10~100 mPa・s 大腸菌群 陰性 4.その他製品情報 分類 食品添加物 原料 キトサン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、酢酸、水 原産国 日本 アレルギー かに(キトサン) GMO Non GMO(グリセリン) キトサン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル 表示例 賞味期限 未開封 製造後 4 ヶ月 荷姿 外装:段ボール 内装:ポリエチレン容器 内容量:20kg 直射日光のあたるところや高温多湿の場所を避けて、 常温にて保管ください。 保存方法 長期間保管した際、界面活性剤の沈殿が見られますが、 振り混ぜることで容易に再分散が可能です。 取扱い上の注意 開栓後は密栓し、お早めにご使用願います。 <お問合せは> URL : http://www.freund.co.jp フロイント産業株式会社 化成品本部 本 社 〒169-0072 東京都新宿区大久保1-3-21 新宿TXビル3階 TEL : (03)5292-0251 No.F-CTC-1405