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7月号 - 東京都立葛飾ろう学校
平成28年度 7月行事 日 曜 第158号(平成 28 年度 第4号) 全体 幼稚部 小学部 中学部 模擬テストABC組 1 金 葛飾区総合体育大会(卓球) 野球部審判講習会(附属校) 2 土 3 日 グラウンド・体育館開放 和太鼓教室 振替休業日 歯科保健指導(小1)(1h) 歯科保健指導(小4)(4h) 職業ガイダンス(F2) 4 月 5 火 6 7月避難訓練13:45開始予定 水 自習室開放 7 リオン 木 学校いじめ対策委員会② 七夕会 児童・生徒の学力向上を図る 児童・生徒の学力向上を図る ための調査(小5) ための調査(中2) 第1回漢字検定 金 ブルーム 保護者教室 クラブ 8 9 土 文泉こどもクラブ 10:00~11:15歯科保健指導 求職セミナー(専1・専2)PM 算数・数学検定 初級CAD検定(機械系) 機械製図検定2次(機械系) 数学検定 数学検定 全経簿記能力検定 10 日 身体測定 11 月 センター随時訪問(全校集会) 12 火 全校集会 13 水 普2 職場体験実習開始 第65回創立記念関東聾学校 陸上競技大会(駒沢) 第65回創立記念関東聾学校 陸上競技大会(駒沢) 手話教室 身だしなみセミナーS2(6h) 家庭科被覆検定2級 自習室開放 リケン 14 木 こころの相談 江戸川区難言見学 健康相談 15 金 大塚小6専見学24人10:00~11:00 手話教室 短縮始 自立活動講演会 生徒集会(5h) 専門委員会(6h) 保護者会 短縮 食物系菓子販売④AM 保護者会 なつまつり 給食終 全経電卓能力検定 16 土 17 日 18 月 海の日 19 火 20 水 21 木 高野連夏季大会開会式(仮) 短縮終 おおそうじ 大掃除34h 給食終了 1~6年5,6短縮 大掃除(1・2h) 給食終了 短縮 セーフティ教室(3・4h) セーフティー教室・大掃除 短縮・給食終 保護者会 夏季休業開始 夏期水泳指導 夏季休業開始 中2職場体験開始 高野連夏季東京大会(8/3日ま で) 終業式 夏季休業開始 食物検定実技1・2級 全国高等学校家庭科技術検定 (実技試験) かつろうキッチン② 食物系大掃除 22 金 23 土 24 日 きこえとことばの相談会 25 月 手話ボランティア講座 きこえとことばの相談会 26 火 27 水 きこえとことばの相談会 手話ボランティア講座 28 木 29 金 30 土 31 日 学校だより 平成28年 7月 1日 東京都立 葛飾ろう学校 校 長 久保井 礼 全商ビジネス文書実務検定 安全指導日 都難言見学PM(25名位) 高・専 水辺の安心教室 野球部合宿 食物系施設見学・市場調査 第65回創立記念関東聾学校 バレーボール大会(栃木) 野球部合宿 食物系テーブルマナー・会社見 学 バレー部審判講習会(立川校) 第65回創立記念関東聾学校 バレーボール大会(栃木) 食物系特別調理講習会・大掃 除 野球部合宿 観劇 第65回創立記念関東聾学校 バレーボール大会(栃木) 陸上競技部合宿 調理部合宿 陸上競技部合宿 調理部合宿 陸上競技部合宿 調理部合宿 陸上競技部合宿 校長 久保井 礼 今月は夏休みに入る月なので夏休みの学習とこれからの未来を作ることについてお話ししたいと思います。 <自分への挑戦> みなさんにはこの夏に考えてほしい事があります。それは「計画性」です。 それぞれが休み中の目標を立てて、あれもやろう、これもやろうと考えていると思います。中学部以上にあっては、 部活動、学習など無理のない計画になっていることが大切です。家庭学習は、各教科とも短い時間に集中して、毎日 継続して行うことが大事です。しかし大切なことは「遊びの時間」という「手伝い、読書、運動など自由に使える時 間」を入れて、余裕のある計画になっているかどうかです。ただ「遊ぶ」のではなく、自由に自分の時間として過ご す時間です。 更に、 「遊びの時間」とか「すき間の時間」を使って、挑戦してほしいことがあります。それは、自主的に行う自由 研究です。テーマは日ごろから疑問に思っていることで、例えば、虫のこと、動物のこと、食べ物とか、または部活 動での技術、新聞報道等から感じていること、進路のこと、就職のことなど何でも構いません。次に、自分なりに「と ことん調べる」 、この時間がとても大切なのです。 自由研究には正解はありません。だから出した答えに何故と問い、再び調べます。そしてまた「この解答は本当に 合っているのだろうか。別な考え方はないのだろうか。 」と考えます。これを3~5回位繰り返してほしいです。この 取組みは、自由な発想をして頭をやわらかくしたり、筋道を立てて考えたりすることにつながります。諺に「継続は 力なり、努力は人を裏切らない」とあり、長い人生の中で拠り所にしたい言葉ですが、考え抜いた分だけ、少し広い 見方ができるようになるので、ぜひとも挑戦してほしいと思います。 <未来への挑戦> みなさんも知っているとおり、公職選挙法という法律があって、その一部が先日(平成28年6月19日)施行さ れました。選挙できる年齢が、これまでの20歳から18歳に引き下げられたのです。何年もかけて検討がなされ、 ついに日本でも施行されるようになりましたが、諸外国では既に18歳に設定されている国が多いと聞いています。 ではなぜこのように年齢が下げられたのでしょう? みなさん、日本国民の三大義務を知っていますか。 「教育」 「勤労」 「納税」の三つです。 教育の義務は保護者に対する義務であり、保護する子女を小・中学校に通わせる義務があります。逆に言うと子ど もには教育を受ける「被教育権」があるのです。 勤労の義務とは、世のため、人のため、社会の構成員として働く義務があるということです。実は中学校を卒業す ると勤労の義務が生じます。しかし高校や大学に進学する人はその間、勤労の義務が免除されると考えてください。 一方、勤労の権利もあります。みなさんは働いて、報酬を得て、幸福な生活をしていく権利=「生存権」も持ってい るのです。みなさんは将来の職業や就職について考えたことがありますか? 納税の義務はみなさんには実感がないかもしれません。しかし実際は「消費税」なる税金を支払っていますよね。 商品を買って購入するごとに、1商品につき8%のお金が「消費税」として徴収されています。最近のニュースでは 10%に上げることを先送りにすることが話題になっていましたが知っていますか。世界的に見ても10%は決して 高すぎることはないようです。問題はその税金の使われ方です。学校、警察、消防、医療、道路等様々なところに税 金が使われています。今私たちが考えなければいけないことは、 「今」ではなく「未来」のことです。税金をの使い方 を決める議員を選ぶのが選挙ですが、選挙権をもった全国民が明日の未来のために、選挙という大切な仕事をする必 要があります。18歳に引き下げられ、本校の高等部でも「参政権」を得た生徒がいます。自分で考え、それを政治 に反映させていくことの重責をしっかり果たしていきましょう。 ポ ニ ー 遠 足 6月16日(木) 、水元中央公園子ども動物広場へポニー遠足に出かけました。前日に、てるてる ぼうずを作って「雨が降りませんように!!」とお願いしましたが、当日公園に到着するとパラパラ と降り始めました…どうなることかと心配されましたが、みんなが作ったてるてるぼうずのおかげ で、乗馬の時は雨が上がりました! 3頭の馬に分かれて、1人で乗ったり、親子で乗ったり…ぱんだ組は初めてのポニー遠足でしたが、怖がることなく乗馬 を楽しみました。両手を離して飛行機の形で乗ったり、ポニーにぎゅっと抱きついて乗ったりした子もいました。たくさん 乗せてもらったお礼に、ポニーの体にブラシをかけたり、お部屋を掃除したりしました。馬の布団代わりのおがくずをふる いにかけて、糞だけを処分する作業や、おがくずを広げて柔らかい布団の寝床を作る作業を頑張りました。最後は、家から 持参したにんじんをポニーにプレゼント。輪切りにしたものを手のひら に載せてポニーの鼻先に持っていくには勇気がいります。お姉さんたち に教えていただきながら、上手にできました。にんじんスタンプを押し てもらって、終了。 色グループに分かれての活動でしたが、らいおん組のリーダーさんが、 下級生のお世話を頑張りました。 小学部重複学級 1学期社会見学 小学部 福島健司 6月10日(金)社会見学で葛西臨海水族園に行きました。朝からとても晴れており、とても良い天候の中で実施するこ とができました。園内では、色々な水中生物を見学するだけでなく、生物の食事の様子や、生物に触れる体験をしました。 ペンギンのえさやりを見学した児童は、 「ペンギンって泳ぐのがとっても速くて上手だね!」と感心していたり、 「えさの 魚を丸ごと飲みこむんだね!」と驚いたりしていました。水中の生物を触ることができるコーナーでは、うにやカニ、サメ などを触りました。触る前は、 「怖くて触りたくない!」と怖がっていた児童もいましたが、いざ触ってみたら、 「全然怖く なかった!」と少し自慢気に言ったり、 「サメの背中がざらざらしていたよ!」などと感想を教えてくれたりしました。 園内のレストランで昼食を食べるときは、自分でメニューを注文し、会計をしました。事前学習で注文をする練習や、お 金を支払う練習をした成果を発揮することができ、楽しい昼食になりました。 昼食後は、葛西臨海公園内の観覧車に乗りました。最高到達点117mのとても大きい 観覧車に乗り、怖がっていた児童もいましたが、 「ディズニーランドが見えた!」 、 「スカ イツリーも見えるよ!」など、観覧車から見える景色に大興奮していました。 この社会見学で、公共のマナーを守って集団行動をすることや、色々な生物を見学した り触れたりすることなど、学校ではなかなか体験することができないことをたくさん経験 することができ、楽しく充実したものになりました。 小学部重複学級の社会見学は、3学期にも予定しています。いろいろな体験を通して、 成長していけるよう支援をしていきたいと思います。 中学部2年 移動教室 高等部普通科 1 年生 幼稚部 新津聡美 移動教室 高等部 菅原あさみ 高等部1年生は、6月1日(水)~3日(金)の2泊3日で、福島県喜多方市に行ってきました。 入学して1週間後には事前学習が始まり、各係活動、クラスごとに調べ学習・発表などの学習を積み重ねました。 少し寒いくらいでしたが、全体的には天候に恵まれた3日間でした。 1 日目は、貸し切りバスで喜多方市の「カイギュウランドたかさと」へ行き、展示室見学や化石発掘体験を行いました。 特に化石発掘体験では、全員が興味を持って取り組み、約 1000 万年前の貝の化石を見付けることができました。その後、 宿の前にある福島国体の会場にもなった荻野漕艇場へ行き、見学、漕艇トレーニング体験を行いました。 2日目は、全日宿泊先の農家の方が設定してくださった農業体験を実施しました。午前中は、きゅうりを栽培しているビ ニールハウス内で藁を敷いたり、雑草を取ったりする作業を行いました。午後はトマトの苗植え作業や土寄せ作業を体験し ました。トラクター体験もさせていただき、都会ではできない貴重な体験をすることができました。 3日目は、会津若松市にある白虎隊士も学んだ日新館を見学しました。日新館では起き上がり小法師の絵付け体験も行い、 それぞれが個性的な起き上がり小法師を作り上げました。 帰りのバスの中では、全員が寝るのかな…と思いきや、レクリエーションやUNOで盛り上がる生徒達もいました。この 3日間の様々な体験や活動を通して、お互いを知り、認め合うことで、さらに友情を深めることができたと感じています。 進路指導部より 企業が求める人材 進路指導部 大谷 英行 平成27年度の障害者雇用は活発で、集計結果によると雇用障害者数、実雇用率ともに過去最高を更新し たそうです。平成30年度には障害者雇用率の再見直しがありますので、この状況は平成28年度も続くと 予想されます。生徒たちが社会に進出する機会が増え、活躍できる場に広がりを見せ始めました。 では、雇用に積極的な企業が増え、就職がしやすくなるか?と言うと事情は少し変わるようです。 企業の方によると ・経験やスキル・能力に応じてキャリアアップができ、色々な事にチャレンジできる人材がほしい。 ・採用に関して、実習での評価に加え、学力も重視する。 など、会社側は求めるレベルや厳選する目が厳しくなっているようです。 しかし、ここで求められていることは、特別なことではなく、葛飾ろう学校で日々実践していることです。 目標をもち努力すること、基礎学力を身に付けること等、生徒が身に付けてほしい点として、幼稚部から 高等部まで形は違えど日々取り組んでいることだと思います。将来の夢に近づくためには、一朝一夕で成し 遂げられるものではありません。 まずは身近な所から着実に努力を重ね、自分の目標へ一歩でも近づけられるよう、御家庭と学校とで協力し 合いながら取り組んでいきたいと思います。 中学部 寺師義和 例年は群馬県の赤城山でしたが、今年度は初めて大房岬自然の家(千葉県)に行きました。1泊2日の行程です。 事前学習では、①東京駅( 「銀の鈴」 )までのルートと所要時間調べ ②東京駅の歴史調べ ③各係の事前準備 などをし ました。来年の修学旅行の集合場所が東京駅の「銀の鈴」なので、その練習を兼ねて今回の集合場所も「銀の鈴」に決めま した。インターネットで電車と乗換駅や所要時間などを調べ、休日を利用して各自で練習をしました。 例年移動教室は雨天が多いのですが、当日は運良く天気に恵まれました。東京駅「銀の鈴」に集合した後、高速バスとタ クシーに乗って、自然の家に着きました。好天の下、運動場で昼食。展望台から眺める大海原の絶景に感動しました。 午後は、磯探検ツアーをしました。箱メガネを使って磯の生き物を探しました。小さ な貝やカニ、フナムシなど、海の生態に驚きの連続でした。 夜は、夜の生き物を探すネイチャーツアーを体験しました。お目当てのコウモリやア ナグマには遭遇できませんでしたが、ビジターセンターで、アナグマのはく製やヘビの 抜け殻に目を輝かせていました。 2日目は少雨でしたが、スコアオリエンテーリングをしました。4つのグループに分 かれて、地図を頼りにメンバーと協力し合いながらポ ストを探しました。時間内にできるだけ多くのポスト を見付けるためにはどうしたらいいのか、グループで 作戦を立てながら一生懸命に探していました。 移動教室を通じて、社会的マナーやルールを学び、友達と協力し合う ことで協調性や信頼関係が育ったのではないかと思います。この移動教 室の経験が、今後の学校生活に活かされることを期待しています。 普段の学校生活ではなかなか見られない、生き生きとした表情が印象 的でした。 主幹コラム ④ インターネットへの情報発信について 主幹教諭 杉岡 伸作 昨年度専攻科の情報リテラシーⅠの授業で、学校ホームページに掲載するための「職業系紹介」を 作成しました。6 月 14 日から公開しています。 インターネットに掲載する情報は、様々な人々が見ますし、簡単に複写でき、一度掲載した情報は 絶対に消すことができません。生徒が作成する場合も、正しい情報かどうか、著作権や肖像権などが 守られているのかどうかなどの入念な確認が必要です。 生徒達は、各系の教員への取材 → 原稿作成 → 各系教員の確認 → 修正 → 管理職による確認→ 修正 → ホームページへの掲載‥‥という一連の作業を通して、一つの情報発信がどれほど多く の目によるチェックを経ているのかを経験することができました。 作成したホームページは こちらから御覧いただけます。 さて、ほとんどの生徒がインターネットに接続できる携帯電話やスマートフォンを所 持しており、情報の発信者となっています。仲間内だけでのやり取りと思っていても、 インターネットに出した情報はどのような形で拡散するか分かりません。 『SNSのつぶやきは渋谷のスクランブル交差点でプラカードを掲げるのと同じ』だ と言われています。誰に見られてもはずかしくない内容にすべきです。また、インター ネットの記憶力は無限大です。検索すれば昔の情報もすぐに引き出せます。自分で発信 した情報が自分の将来に悪い影響を与えたり、他人を傷つけたりすることがないように、 御家庭でも情報発信の責任について改めて御確認いただければ幸いです。