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新潟県IT推進本部
新潟県情報システム再編計画
2006~2011
2007年2月
新潟県IT推進本部
目
序
次
章
計画の背景と目的.......................................................................................................3
第1章
情報システムの現状と課題 ........................................................................................4
1 情報システムの現状......................................................................................................... 4
2 情報システムの課題......................................................................................................... 5
第2章
情報システム再編の基本的な考え方 ..........................................................................6
1 情報システム再編の目的.................................................................................................. 6
2 対象システム.................................................................................................................... 6
3 計画期間........................................................................................................................... 7
第3章
情報システムの再編の実施 ........................................................................................8
1 全体経費の削減対策......................................................................................................... 8
2 業務の効率化対策 ............................................................................................................ 9
3 業務の高度化対策 .......................................................................................................... 10
4 検討事項......................................................................................................................... 11
5 構築方法の決定 .............................................................................................................. 11
第4章
汎用機利用システムの再構築方針 ............................................................................12
1 給与システム.................................................................................................................. 12
2 財務会計システム・予算編成システム .......................................................................... 14
3 税務総合オンラインシステム ........................................................................................ 17
4 その他の汎用機利用システム ........................................................................................ 19
5 全体スケジュール .......................................................................................................... 22
第5章
再編費用と推進体制 .................................................................................................23
1 システム再編の整備費用計画 ........................................................................................ 23
2 推進体制の整備 .............................................................................................................. 24
2
序
章
計画の背景と目的
新潟県では、業務の効率化、コスト削減等を実現するため、従来から様々な業務に情報
システムの導入が進められてきました。しかし、導入しているシステムのなかには、職員
が行う作業の一部を単にコンピュータ処理に置き換えただけで、業務見直しが不十分なも
のや長い年月が経過したシステムを見直しせずに使っているために、業務の変化に対応で
きなくなっているものもあります。また、長年の運用によるシステム改修や機能拡張、仕
様書、手順書等のドキュメントのメンテナンス不足によって、プログラム内の計算過程、
動作過程がわからなくなるシステムのブラックボックス化の問題も顕著になってきていま
す。
このような中、新潟県では、ITを効果的に活用して行政経営の高度化と効率化を実現
するために取り組むべき施策を定めた新たな行政情報化の計画として「新潟県行政情報化
プラン2006~2008」を平成18年5月に策定しました。プランでは、制度・組織・
業務プロセスを徹底して改善、情報システムをゼロベースで見直し、業務の効率化・高度
化とコスト削減を目指すことにしています。
そこで、平成17年度に実施した「情報システムの現状調査」の結果を踏まえた全体最
適に必要な整備、情報システムの再構築に向けた具体的な取組事項及びスケジュールを取
りまとめた「新潟県情報システム再編計画」を策定することとしました。
3
第1章
1
情報システムの現状と課題
情報システムの現状
平成17年度に全体最適に向けた課題の抽出とその解決に必要な事項の分析のた
め、「情報システムの現状調査」を実施しました。
(1)システム数
汎用機①利用システム
33システム
オープン系システム②
76システム
計
109システム
部局別のシステム数内訳は下図のとおりです。
20
オープン系
汎用機
18
16
14
12
10
8
6
4
2
農
地
部
議
会
事
務
局
土
木
部
出
人
納
事
局
委
員
会
事
務
局
福
祉
保
健
県
部
民
生
活
・環
境
部
教
育
庁
産
業
労
働
部
総
務
部
総
合
政
策
部
農
林
水
産
部
0
(2)情報システム費用
平成18年度当初予算ベースの情報システム費用は、下図のとおりです。
ハードウェア費用の占める割合が高く、次にシステムエンジニア経費等の運用費
用の割合が高くなっています。
単位:千円
新潟県情報システム全体費用内訳(教育庁、警察本部、企業局、病院局除く)
ハードウェア費用内訳
開発・改修
310,786
ネットワーク
528,841
汎用機
(高速プリンタ、
オペレータ含む)
341,655
専用端末
(基幹系システム)
102,023
ハードウェア
1,087,548
サーバ・PC, 416,065
運用
687,259
LAN端末, 152,566
その他の機器, 23,178
総額 2,614,434 千円
データセンタ利用料, 52,061
,
①
②
汎用機:企業の基幹業務システムなどに用いられる汎用大型コンピュータ。メインフレームとも呼ばれる。
オープン系システム:特定企業独自の方法ではなく業界で標準化された方法を用いるシステム。
4
2
情報システムの課題
現状調査の結果から新潟県の情報システムにおける汎用機利用システム及びオー
プン系システムには、次のような課題があると整理しました。
(1)汎用機利用システム
ア
新潟県の情報システムに係る費用のうちハードウェアに関する費用が全体費
用の40%以上を占めていますが、特に汎用機本体、基幹系システム用端末、高
速プリンタなどの汎用機に関連する費用が占める割合が高くなっています。
イ
仕様書、手順書等のドキュメントのメンテナンスが不十分であるため、システ
ムに関する技術、ノウハウの継承が十分できず、特定の職員に依存している状態
になっています。
ウ
いくつかのシステムにおいては、システムが「ブラックボックス化」している
ため、わずかな改修、機能追加等であっても、プログラムの分析に手間がかかり、
コスト高の要因となっています。
EUC(エンド・ユーザー・コンピューティング)機能③がないことにより、
エ
必要なデータの取り出しが困難なため、様々な資料作成の要求に柔軟に対応でき
ていない状況があります。
オ
システム間のデータ連携を行う場合はフロッピーディスクや磁気テープ等の
媒体を介して行っている場合がほとんどであるため、データをリアルタイムで反
映することができていません。また、同一のデータであっても各システムで個別
に管理している場合があることから、データ管理に手間とコストがかかっており、
効率的なデータ連携が行われていません。
(2)オープン系システム
ア
データ連携しているシステムが少なく、個々に完結したシステムになっている
傾向が強いですが、職員に関するデータや予算、決算等のデータを連携すること
により省力効果が期待できます。
イ
予算の都合などから業務フローの変更にあわせたシステム修正がなされてい
ないものが多数あり、手処理で補完している状況があります。
③
EUC(エンド・ユーザー・コンピューティング)機能: システムの利用者が積極的にコンピュータを利用して業務
を行なうことができるようにする機能のこと
5
第2章
1
情報システム再編の基本的な考え方
情報システム再編の目的
現行の情報システムの課題を解決し、全体最適を実現するためには、それに必要な
情報システムの整備と現行情報システムの再構築を行う必要があります。この情報シ
ステムの整備と再構築を「情報システムの再編」として位置づけ、目的を次のとおり
定めます。
情報システム再編の目的
「全体経費の削減」 「業務の効率化」 「業務の高度化」
①
全体経費の削減
ア
システム規模の最適化
イ
要件定義の明確化
ウ
仕様書、設計書等ドキュメントの適正管理
エ
汎用機等の廃止
②
業務の効率化
ア
事務フローの見直し
イ
EUC機能の利活用
ウ
データ連携基盤の整備
エ
SSO(シングル・サイン・オン)の実現
③
2
業務の高度化
ア
データの活用促進
イ
行政経営の高度化に資する対策の実施
対象システム
情報システム再編の対象は、おもに「汎用機利用システム」とします。
現行の新潟県の情報システムには多くの課題がありますが、とくに汎用機について、
費用面、運用面、データ連携等において、問題が多いことから、まず汎用機のオープ
ン化④へ取り組むことが効果的かつ重要であると判断しました。
④
汎用機のオープン化:ハードウェア・ソフトウェアを特定メーカの製品に統一して導入しなければならない汎用機か
ら、様々なメーカのソフトウェアやハードウェアを組み合わせて構築されたコンピュータシステムに移行すること。
6
なお、汎用機を利用していないシステムについては、システム開発及び改修時にシ
ステム化協議の過程において、
「システム化ガイドライン」により最適化を実現するよ
う誘導することとします。
3
計画期間
情報システム再編の計画期間は平成18年度から平成23年度までの6ヶ年とし
ます。
ただし、計画期間内であっても、情報通信技術の変化や県の財政事情による政策判
断等により、随時計画の見直しを行うものとします。
7
第3章
1
情報システムの再編の実施
全体経費の削減対策
(1)システム規模の最適化
システムの整備及び再構築にあたっては、システム化の範囲を明確にするととも
に、システムに求める機能・要件を十分検討して決定します。
システムに求める機能、システム化の範囲は、構築コスト及びその後の運用経費
に大きく影響することから、費用対効果を十分検討したうえで決定することとし、
レアケースへの対応等過剰な機能についてはシステム化の範囲外とすることとし
ます。
これにより、システム構築経費及び運用委託経費等の削減とプログラム改修が必
要となった場合の費用抑制を実現します。
(2)要件定義の明確化
システム構築にあたっては、要件定義を明確にし、受託事業者のリスクをできる
限り少なくすることにより、コストの低減を図ります。
具体的には、成果物の品質向上や均質化などが図られるよう、調達プロセスの各
段階における手順やドキュメントを標準化した「システム化ガイドライン」を策定
するとともに、それに沿った開発が行われることを担保するため、情報政策部門が
システム構築、調達等の各フェーズで関与し、指導・助言を行います。
(3)仕様書、設計書等ドキュメントの適正管理
システム構築時及び改修時においては、仕様書、設計書等システムの維持管理に
必要なドキュメントを必ず作成します。また、それらのドキュメントは、システム
のライフサイクルにわたって、適切にメンテナンスすることとし、システムのブラ
ックボックス化を防ぐことにより、運用コストを低減します。
(4)汎用機等の廃止
ア
汎用機の廃止
汎用機を利用している各システムを、サーバを利用した Web 系システム⑤等の
オープン系システムへ計画的に移行し、汎用機を廃止します。これにより、運用
経費の大幅な削減を実現します。
また、汎用機廃止の前段階として、汎用機の利用をアウトソーシング⑥します。
現在、汎用機はレンタル契約によって、県専用のハードウェアを県庁舎内に設置
して利用していますが、これを民間の専門事業者所有のハードウェアを利用する
⑤
Web 系システム:ユーザが利用する Web ブラウザなどのフロントエンド(クライアント)と、アプリケーションを提
供するサーバ、データベース管理システムなどのバックエンドシステムで構成される業務システム
⑥
アウトソーシング:業務や機能の一部または全部を、専門業者などの外部に委託すること。
8
方式に変更します。これにより、コスト削減を実現するとともに、汎用機を利用
しているシステムをオープン系システムへ移行した場合に必要となる機器の設置
場所及び電源、空調設備等を確保します。
イ
基幹系システム用端末の廃止
汎用機利用のための基幹系システム用端末を廃止します。
現在は、給与システム、財務会計システム、予算編成システムを利用するため
の3システム共用端末を各所属に整備していますが、OS(基本ソフト)が旧バ
ージョンであり、また、新しいOSに対応するためのバージョンアップには多額
の費用が必要であると見込まれているため、今後の対応が課題となっています。
そこで、給与システムについては総務事務システムの稼働に伴う事務見直しに
より、また、財務会計システム及び予算編成システムについては Web 方式での再
構築を早急に進め、庁内LANパソコン⑦による運用に移行することにより現在
の共用端末を廃止します。
また、税務総合オンラインシステムにおいても税務用の専用端末を整備してい
ますが、ハードウェア費用、ソフトウェア費用を削減するため、庁内LANパソ
コンを利用する方式等に変更することとします。
2
業務の効率化対策
(1)事務フローの見直し
システムの整備及び再構築にあたっては、事務の効率化やコスト削減等の観点か
ら現在の事務フローを再点検し、最適な事務フローを構築します。
とくに決裁過程の簡素化や事務の集中化、分散化は、システム構築にかかる影響
が大きいことから重点的な検討課題とします。
(2)EUC機能の利活用
EUC機能を強化し、職員が必要な情報を必要な時に自らのパソコンに取り込み、
容易に参照・加工・分析できるような仕組みを整備します。これによりシステム担
当職員や運用SEが行っていたデータの取得や作成の業務を低減するとともに運
用経費等の削減を実現します。
(3)データ連携基盤の整備
各システムにおける効果的なシステム連携を実現するために、データ連携基盤の
整備を行います。データ連携基盤では、おもに人に関わるデータ(職員、所属等)
や金に関わるデータ(予算、決算、統計等)が連携できるような仕組みを構築しま
す。
⑦
庁内LANパソコン:本庁、地域機関等の新潟県の機関を結ぶネットワークに接続された職員1人に1台配置してい
るパソコンのこと。
9
また、それらのデータは、メンテナンスの責任主体やコード体系等についてあら
かじめルールを決め、常に最新の情報に保つことができるようにします。
なお、データ連携基盤については、総務省におけるデータ標準化の検討を踏まえ
ながら財務会計システム、給与システム再構築にあわせて整備します。
(4)SSO(シングル・サイン・オン)の実現
各システムの利用にあたっては、一度認証を受ければ、再度認証を受けなくても
許可されているシステムを利用できるいわゆるSSO(シングル・サイン・オン)
を実現します。
現在、職員ポータルシステム(仮称)の開発を進めているところであり、その中
でSSOを実現する認証基盤を整備することとしています。平成19年度に稼働予
定の総務事務システムは、この認証基盤を利用して職員ポータルからのSSOを実
現する予定です。今後、基幹系システムを含め構築・更改されるシステムは、この
認証基盤を利用し職員ポータルからSSOにより利用できるようにすることを基
本とします。
3
業務の高度化対策
(1)データの活用促進
EUC機能の活用や共通データベース化などによって、基幹系システムに蓄積さ
れている各種統計情報を容易に参照できるようにし、政策決定時の判断材料として
活用するなど職員相互の情報共有を推進するとともに、外部への情報提供をスムー
ズに行います。
(2)行政経営の高度化に資する対策の実施
各基幹系システムに新たな機能等を追加し、企業会計的手法を取り入れた公会計
改革の整備方針にあわせて的確に対応できるようにするとともに、予算編成に当た
って容易にシミュレーションを可能とする機能や県税の滞納整理等債権管理を効
率的に行うための機能などを備えることとします。
10
4
検討事項
(1)ハードウェアの共通化
既存のオープン系システムでは、システム単位にサーバが設置されており、また、
今後、現在汎用機を利用しているシステムをオープン化していくことにより、サー
バの必要数が増加することとなります。
システム構築を進めていく際、サーバをシステム単位に設置した場合にはサーバ
資源が有効に活用されないことが想定されるため、非基幹系を中心に可能な部分に
ついては、サーバ等のハードウェアの共通化を図ります。
(2)運用保守の一元化
オープン系システムへの移行に当たり、特に基幹系システムについてはシステム
毎にサーバ等のハードウェアが必要となることが想定されますが、ハードウェアを
同一箇所に設置し、アプリケーションの維持管理以外のハードウェア監視、バック
アップ等の共通的な作業に関する事項については、現在の汎用機の運用と同様に一
括して情報政策部門で管理することにより、専門的な運用保守・維持管理が可能と
なり、また、コストメリットも期待できることから運用保守の一元化について検討
します。
5
構築方法の決定
システムの整備、再構築にあたっての構築方法については、各システムにおいて求
められる要件により適切な方法を選択します。
基幹系システムについては、とくにプログラムの不具合等によるシステム停止が県
の業務全体に与える影響が大きいですが、近年は基幹系システムにおいてもオープン
系システムへの移行が進んできていることもあり、他都道府県においてパッケージ⑧
を採用する事例も出てきています。このようなことから、基幹系システムの再構築で
は基本設計の段階で十分システムに求める要件を検討し、システムの再構築方法を決
定することとします。
【想定される構築方法】
・既存プログラム資産の有効活用を図る方法による再構築
・パッケージを利用し、不足する機能についてはカスタマイズによる構築
・フルスクラッチ⑩による構築
⑧
⑩
パッケージ:需要が多い機能を組み込み、汎用的に利用できるようにしたソフトウェアのこと。
フルスクラッチ:パッケージ等を利用しないで、業務要件にあわせて個別に開発すること。
11
第4章
1
汎用機利用システムの再構築方針
給与システム
(1)背景
民間企業では、経営の合理化・効率化や新たな事業への弾力的な人材配置の必要
性などから、仕事や実績を的確に反映できる賃金制度に改める動きが広がっていま
す。これらを背景に平成17年度の人事委員会勧告では、職員の士気を確保しつつ
能率的な人事管理を推進するための年功的な給与上昇の抑制、職務・職責に応じた
俸給構造への転換及び勤務実績の給与への反映などを柱とした給与制度改革が勧
告されています。
(2)現状・課題
ア
システムの肥大化・複雑化
給与システムは、汎用機を利用した最初の情報システムとして構築され、県の
情報システムの中心となっています。そのため、他システムとの連携が多岐に渡
っており、また、様々な統計業務等直接給与支給に関係のない処理も行っている
ため、システムが肥大化、複雑化しています。
イ
プログラムの保守性の悪化
毎年の制度改正や関係所属からの要望への対応によりプログラムの修正が繰り
返し行われてきているため、プログラムの保守性が悪くなってきています。
また、ドキュメントについても一部整備されていないことなどからシステムの
運用、維持管理に過大なコストがかかっています。
(3)整備方針
ア
システムのスリム化
本給や手当の計算に直接関係しない統計関連等のシステムを切り離し、給与シ
ステムをスリム化して再構築します。また、切り離した各統計システム等につい
ては、パソコンの処理に切り替える等の方法によりオープン化します。
イ
効果的なシステム連携
他のシステムにおいて利用している給与システムからの職員データ等について
は、共通データベース化を図り、各システムにおいて利用できるように構築しま
す。
12
ウ
明確な要件定義によるシステム再構築
給与システムは、できるだけ手作業を省略することを目標として構築・運用さ
れてきたことにより、頻度が少ない事例についてもシステムで対応できるように
プログラム修正が繰り返されてきています。このため、複雑な給与制度のほとん
どすべてがシステム化されているため、プログラムが複雑化、肥大化しており、
プログラム修正に時間とコストがかかっています。
システムの再構築あたっては、システムで実現する部分と実現しない部分を再
度十分整理して明確な要件定義を行います。その上で、システムのライフサイク
ルにおいて給与事務全体としてのコストメリットが最大になる構築方法を選定し
ます。
(4)検討事項
○
給与事務プロセスの見直し
今後の給与制度改革に柔軟かつ効率的に対応できるよう、給与事務プロセスを
徹底的に見直し、合理化・効率化を図りながら、給与システムを再構築します。
(5)スケジュール
システム名称等
H18年度
H19年度
H20年度
H21年度
H22年度
現状調査・業務見直し
詳細設計・開発
移行・テスト
給与システム
要件定義・基本設計
13
H23年度
2
財務会計システム・予算編成システム
(1)背景
地方自治体の財政状況の悪化や現行の公会計制度に対する批判の高まりなどを背
景に、総務省では、現行の単式簿記方式に加えて企業会計的手法を導入し、財政状
況の的確な把握、政策や事業単位でのコスト把握と評価・マネジメント、予算と決
算の関係の明確化など現行の公会計制度を補完する取組を進め、現在、貸借対照表
をはじめとする財務諸表の整備にあたっての課題の整理を行っています。
(2)現状・課題
ア
機能の不足
予算の執行管理業務や財政状況の分析シミュレーション等を行う場合に、デー
タを必要とする職員自らがその情報を取り出すことができないため、システム担
当職員や運用SEに依頼し、必要なデータを取得・作成しており、運用維持管理
にコストがかかっています。
イ
出力帳票が膨大
システムから、必要な帳票だけ出力したい場合であっても、システムの制約上、
必要のない帳票も出力されています。また、紙で保存している帳票の量が肥大化
しているため、保管場所に苦慮しています。
ウ
財務会計システムと予算編成システムの連携が不十分
財務会計システムと予算編成システムのデータ連携が不十分であり、リアルタ
イムでの予算執行状況の把握ができません。また、様々な納付情報等についても
媒体を介して各システムに取り込んでいるため、リアルタイムの状況把握ができ
ず、また、運用の手間もかかっています。
(3)整備方針
ア
EUC機能の向上
EUC機能により、職員ひとりひとりが担当する事務に応じて、財務会計シス
テム・予算編成システムにあるデータを許される権限の範囲内で自由に取り出す
ことができる仕組みを構築します。なお、取り出すことができるデータは、市販
ソフト(ACCESS や EXCEL)で利用できるデータ形式とし、分析、加工等が可能と
なります。
これにより、予算執行状況のリアルタイムの確認や監査資料の作成が容易にな
ります。また、必要のない帳票の出力を控えることが可能なように、電子帳票化
14
も実現します。
イ
効果的なシステム連携
他のシステムにおいて、必要なデータについては、共通データベース化を図り、
各システムにおいて利用できるように構築します。
ウ
明確な要件定義によるシステム再構築
①
財務会計システム
財務会計システムは、利用者がほぼ全職員であり、短期間での導入、運用開
始を考慮すると現行システムとの入力画面や操作方法の変更については、極力
最小限にとどめる必要があります。
一方、近年、他都道府県では公会計制度改革に対応するオープンな財務会計
システムの構築を進めている事例もでてきていることから、それらの導入につ
いても十分検討する必要があります。
財務会計システムの再構築にあたっては、これらを十分考慮し、要件定義を
行います。その上で、システムのライフサイクルにおいて事務全体としてのコ
ストメリットが最大になる構築方法を選定します。
②
予算編成システム
予算編成システムは、操作性などにおいて多くの課題があります。
他都道府県においては、比較的安価なオープン系システムのパッケージを短
期間で導入する事例もあることから、必要な機能を整理し、最良な構築方法を
選定します。
エ
その他機能の向上
予算見積資料、予算見積書、議案書の連携を強化するほか、歳入歳出の管理や
決算資料の作成を容易にするため、議決データ、執行データ、決算データのスム
ーズな連携を図ります。
また、電子決裁については、決裁方法の合理化が可能かどうかという観点から
導入を検討します。
(4)検討事項
○
公会計改革への対応
新たな公会計制度への対応については、他都道府県で独自の取組を行っている
例も見受けらますが、総務省においても課題の整理中であることから、今後の国、
他都道府県の動向を見定めたうえで、システムとして導入することを検討するこ
ととします。現時点では、当初は機能を盛り込まないことを想定していますが、
15
今後整備方針が固まった段階で機能を追加できるよう対応します。なお、財務諸
表を作成するためには、財産、物品、債権に関するストック情報及び減価償却費
等のコスト情報の把握が必要となるため、それらを管理している各システムとの
連携も課題となります。
○
業務プロセスの改革
会計事務の合理化・効率化が図られるよう業務プロセスについても見直します。
(5)スケジュール
予算編成、財務会計事務が他の基幹業務等と密接に関連し、システム面で連携の
核となることや端末の見直しが急務であることから、優先して業務プロセス見直し
とシステム開発に着手することとします。
システム名称等
H18年度
H19年度
予算編成システム
現状調査・業務見
直し・公会計検討
要件定
義・基本
設計
財務会計システム
現状調査・業務見
直し・公会計検討
要件定
義・基本
設計
公会計改革対応
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
詳細設計・開発
移行・テスト
詳細設計・開発
移行・テスト
会計基準策定
16
要件定義・基本設計
詳細設計・開発
移行・テスト
3
税務総合オンラインシステム
(1)背景
税務事務においては、汎用機を利用した税務総合オンラインシステムにより県税
に係る課税、徴収・収納管理を行っていますが、近年、不動産登記の電子申請や国
税・地方税の電子申告が始まるなど手続きの電子化が進められています。今後は賦
課徴収事務の効率化等を図る必要があります。
(2)現状・課題
ア
機能の不足
新潟県の税務総合オンラインシステムは、課税件数が少ない一部の税目を除き
ほとんどの税目についてオンライン化されており、また、税目横断的な収納管理、
宛名管理機能も備えています。しかし、もともと税目毎に開発された経緯から宛
名管理機能(いわゆる「名寄せ」)が十分ではないため、複数税目にわたる納税者
の課税・収納状況を一元的に把握することが難しく、また、滞納整理支援機能が
ないため、滞納整理を効率的に行うことができていません。
さらに、税務総合オンラインシステムでは、各県税部等に専用端末が整備され
ていますが、各所属で台数が限られていることから、納税者からの問い合わせ等
で端末の利用が集中した場合、業務に支障を来すことがあります。
イ
制度改正時の改修
税の制度については、毎年のように制度改正が行われており、特に外形標準課
税の導入のような大きな制度改正の場合は、システム改修にかなりのコストがか
かっています。
(3)整備方針
ア
機能の向上
宛名管理機能を強化し、税目横断的に名寄せができる仕組みを構築します。ま
た、滞納整理支援機能を取り入れ、滞納管理業務に利用できるようにします。あ
わせて、検索機能の強化、税統計情報の政策判断等への活用が可能となるようE
UC機能の向上を図るとともに、庁内LANパソコンからのシステム利用により
職員の事務効率化に役立てます。
イ
明確な要件定義によるシステム再構築
税務総合オンラインシステムは、システムが停止した場合、県民へのサービス
ができなくなるなど影響が非常に大きいシステムであるため、安定運用が条件と
なります。また、現行の税務総合オンラインシステムは、他の基幹系システムと
17
比べシステムとしての課題が一番少ないため、再構築にあたっては既存資産を活
用してオープン化することが考えられます。ただし、専用端末とそのソフトウェ
アにかかるコストや制度改正時の改修等維持管理、運用にかかるコストが現シス
テムの課題であるため、近年、他都道府県で導入実績のあるパッケージを利用し
たシステムについても検討を行います。
税務総合オンラインシステムの再構築にあたっては、これらを十分考慮し要件
定義を行い、その上でシステムのライフサイクルにおいて事務全体としてのコス
トメリットが最大になる構築方法を選定します。
ウ
新サービスとの効果的な連携
今年度導入された地方税の電子申告、また、将来的に導入が予想されるマルチ
ペイメントネットワーク⑪、自動車保有関係手続きのワンストップサービス⑫との
効果的な連携を考慮したシステムを導入します。
(4)検討事項
○
業務プロセスの改革
業務プロセスの徹底的な見直しを行い、単純業務の省力化を図ります。なお、
国の保有するデータの電子化など県業務の省力化に資する事項については、引き
続き国への働きかけをしていきます。
○
納税者の利便性向上
県税申告の電子化など納税者の利便性向上の効果が高いものについては、積極
的にシステムに取り入れていきます。なお、県税ポータルについては、納税者の
利便性向上に資するかどうかの観点から導入を検討します。
(5)スケジュール
税務総合オンラインシステムは、基幹系システムのなかでは最も課題が少ないシ
ステムであるため、本格的な構築時期は再編計画期間の後半とします。
システム名称等
税務総合オンラインシス
テム
H18年度
H19年度
H20年度
現状調査・業務見直し
H21年度
要件定義・基本設計
⑪
H22年度
H23年度
詳細設計・開発
移行・テスト
マルチペイメントネットワーク:マルチペイメントネットワークのこと。多くの金融機関と収納機関を結び、24 時
間いつでもどこでも公共料金等の各種料金をパソコン、携帯電話、ATM 等で支払えるようにするために作られたネット
ワークのこと。
⑫
ワンストップサービス:オンラインを利用し、申請者の負担軽減、利便性の向上を図ることを目的とするサービスで
す。
18
4
その他の汎用機利用システム
(1)背景
基幹系業務以外に、調査統計事務、貸付金等管理事務、試験事務などの業務にお
いても汎用機を利用してバッチ処理や帳票出力処理が行われています。
県として、汎用機を廃止することに伴い、これらの非基幹系システムにおいても、
他の方式に移行する必要がありますが、現在ではパソコンの性能も向上しているた
め、業務をパソコンに移行することも可能となってきています。
(2)現状・課題
現行の汎用機を利用している非基幹系の各システムには、次のような課題があり
ます。
ア
機能の不足
・システムで出力されるデータと業務で必要なデータにずれが生じているため、
システムで出力されたデータをパソコンに取り込み手作業で再加工している。
・EUC機能がないため、必要とするデータを自由に取り出すことができない。
・シミュレーション機能がない。プレビュー機能がない。
イ
プログラムの保守
・システム開発時の仕様書やプログラム改修を行った結果などがドキュメントと
して残っていない。
・法改正などによりシステム改修が必要だが対応していない。
・プログラム改修や帳票変更のための改修費用が増大している。
ウ
業務プロセスの硬直化
・システム導入時から業務フローの見直しを行っていないため、非効率な業務を
行っている。
(3)整備方針
ア
業務プロセスの見直し
現行業務そのものの必要性をゼロベースで検討するとともに、現行の業務フロ
ーを業務の効率化・高度化の観点で再点検し、課題・問題点の整理を徹底的に行
います。業務フローを見直し後、システム化の範囲を確定します。
イ
適正なメンテナンスの実施
システムを再構築する場合は、仕様書や手順書等のドキュメントを必ず作成し、
また、修正があった場合は適正にメンテナンスする必要があります。特にパソコ
19
ン処理に移行した場合、システムの維持管理が担当職員個人に任せられてしまう
傾向にあるため、データの管理、システム修正、バックアップの方法等を具体的
に記載した手順書を作成し、システムのブラックボックス化と陳腐化を防ぐこと
が重要になります。
また、手順書等のドキュメントを適正に管理することにより、人事異動等によ
る担当職員の変更時においてもスムーズな業務引継が可能となります。
ウ
業務実現方法の変更
各業務において最適な方法・規模でシステム化を実現します。なお、システム
化の方法としては、パソコンへの移行を基本とし、データ量や処理速度等のため
パソコンで処理をすることが難しい場合は、サーバ等を利用したシステムを構築
することを検討します。
①
試験事務
・職員採用試験事務
電子申請システムによる試験の申込受付、受験票の発行、受験者の管理、採
点等の一連の職員採用事務をシステム化します。現在、職員採用事務では、試
験の申込受付と受験票発行は申請届出システム、受験者管理、採点は汎用機を
利用していますが、これを新たにオープン系システムで再構築します。
・資格試験事務
基本的にパソコンによる処理へ移行します。なお、各試験事務における機能
要件に共通部分が多くパッケージ製品の採用が可能なことやシステムの利用頻
度があまり高くないことから、パソコン、OCR読取装置等は各事務において
共用することを前提として進めます。
②
調査統計事務、貸付金等管理事務等
基本的にパソコンによる処理へ移行します。なお、汎用機による過去のデー
タが必要なシステムについては、パソコンで扱える形式にデータを変換するこ
ととします。
③
基幹系システム関連事務
基幹系システムと一体として構築されているシステムについては、各システ
ムの再構築を検討する中で見直すこととし、パソコンによる処理に移行できる
ものについては移行します。
20
エ
専門業者へのアウトソーシング
紙ベース資料の大量入力(パンチ入力)や専用紙、帳票等の大量印刷などが業
務において必要な場合は、外部の専門業者へアウトソーシングします。
なお、契約については各業務所管課での個別契約ではなく、新潟県として一括
契約することによりコストメリットを実現します。
(4)検討事項
○
データのバックアップ方法
システム再構築により、システムをパソコンによる処理等に移行した場合のデ
ータのバックアップ方法については、システム毎にバックアップの必要性、対象
データ、周期等を明確に定義します。なお、バックアップの方法としては電子媒
体への保存が基本となりますが、バックアップツールの活用やファイルサーバの
利用等についても検討していきます。
(5)スケジュール
システム名称等
H18年度
H19年度
H20年度
H21年度
H22年度
その他の汎用機利用シス
テム
職員採用試験事務
資格試験事務
現状調査、再構築
パッケージ導入・カスタマイズ
調査統計事務
貸付金等管理事務等
基幹系システム関連
事務
パソコン等へ移行(データ移行)
(財務)
(給与)
現状調査・業務見直し・要件定義・基本設
計
詳細設計・開発・移行・テスト
現状調査・業務見直し・要件定義・基本設計
大量入力・大量印刷が
必要な事務
詳細設計・開発、移行・テスト
アウトソーシング
21
H23年度
5
全体スケジュール
費用対効果の面からは、できるだけ早期に、また、できるだけ短期間にシステム再
編を終えることが、最も効果が高くなります。しかし、現状の業務を十分見直すこと
なしにオープン化することは、現在の課題・問題点をそのまま引き継ぐことになり、
結果としてその効果が薄れることになります。また、システム再構築から移行におい
ては、システムとして期待される動作、性能が十分確保され、安全に確実に移行する
ことが必要です。
これらのことから、「新潟県情報システム再編計画」としての全体スケジュールは、
次のとおりとします。
システム名称等
H18年度
H19年度
H20年度
予算編成システム
現状調査・業務見
直し・公会計検討
要件定
義・基本
設計
財務会計システム
現状調査・業務見
直し・公会計検討
要件定
義・基本
設計
H22年度
詳細設計・開発
移行・テスト
詳細設計・開発
移行・テスト
会計基準策定
複式簿記対応
H21年度
詳細設計・開発
移行・テスト
要件定義・基本設計
現状調査・業務見直し
詳細設計・開発
移行・テスト
給与システム
要件定義・基本設計
税務総合オンラインシステム
現状調査・業務見直し
詳細設計・開発
移行・テスト
要件定義・基本設計
その他の汎用機利用システム
現状調査・再構築
パッケージ導入・カスタマイズ
職員採用試験事務
資格試験事務
調査統計事務
貸付金等管理事務等
基幹系システム関連事務
パソコン等へ移行(データ移行)
(財務)
(給与)
現状調査・業務見直し・要件定義・基本設
計
詳細設計・開発・移行・テスト
現状調査・業務見直し・要件定義・基本設計
大量入力・大量印刷が必要
な事務
詳細設計・開発・移行・テスト
アウトソーシング
プロジェクトマネジメント事業者への委託
プロジェクトマネジメント事業者
汎用機のアウトソーシング
汎用機のアウトソーシング
22
H23年度
第5章
1
再編費用と推進体制
システム再編の整備費用計画
(1)システム再編費用の試算
17.4億円
システム再構築費用等(平成19年度~平成23年度)
・汎用機利用システム(基幹系及び非基幹系)の再構築費用
・プロジェクトマネジメント費用
(2)システム再編期間における経費の推移とコスト削減効果
ア
システム再編期間における経費の推移
内容
現行
システム
(汎用
機)
賃
借
料
H18
H19
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H29
3.6
3.6
3.3
3.3
3.3
3.3
ー
ー
ー
ー
ー
ー
1.0
0.5
0.5
0.3
0.1
0.1
ー
ー
ー
ー
ー
ー
3.3
3.3
3.2
3.0
2.7
2.3
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
1.3
3.0
ー
再構築後 機器等賃借料
オープン (サーバ等)
系
システム 運用委託経費
ー
7.9
4.4
4.8
3.9
17.4
0.1
ー
合 計
ー
0.5
0.8
1.0
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
0.2
0.5
0.6
1.0
3.0
3.0
3.0
3.0
3.0
3.0
8.8
10.7
12.3
12.5
12.3
4.7
4.7
4.7
4.7
4.7
4.7
H18と
の比較
0.9
2.8
4.4
4.6
4.4
-3.2
-3.2
-3.2
-3.2
-3.2
-3.2
-
0.9
3.7
8.1
12.7
17.1
13.9
10.7
7.5
4.3
1.1
-2.1
※なお、費用は現段階での試算であってシステム要件・構築方法・財政状況等により、増減します。
イ
H28
汎用機シ
ステム用
端末
システム再構築費用等
累計
H21
汎用機
等
運用委託経費
単年度比較
H20
(単位:億円)
コスト削減効果の試算
平成18年度(システム再編前)
7.9億円
平成24年度(システム再編後)
→
4.7億円
機器等賃借料
4.6億円
→
1.7億円
▲2.9億円
運用委託経費
3.3億円
→
3.0億円
▲0.3億円
年間
3.2億円の削減
システム再構築費用は、5年半で回収可能
23
2
推進体制の整備
(1)目的
情報システム再編においては、現在汎用機で稼働している基幹系システムをは
じめとする多数の大規模かつ重要なシステムを短期間にオープン化するため、そ
の作業には情報システムに関する技術や自治体業務に関する知識、業務改革の経
験等幅広くかつ高度な技術、知識が必要です。このため、他の自治体や民間等に
おいて培われたコンサルティングやプロジェクトマネジメント等の技術・知見を
活用することで、短期間に高い効果を期待することができます。
また、情報システムは、全庁的に統一した考え方により、構築、維持管理して
いくことが重要であり、業務所管部門が異なる場合であっても、その統一した考
え方に基づき、システム構築、維持管理していくことができる体制を整備する必
要があります。
(2)実施事項
ア
システム再編計画の推進体制
本計画は各システム所管部門・業務所管部門が実施主体となり、情報政策部
門と連携し本計画を積極的に推進することとします。なお、計画の推進に関す
る庁内調整は情報政策
部門が所管することと
CIO(知事)
します。
また、システム化協
総務管理部長
情報化の総合調整
CIO補佐
(情報企画監)
情報化の企画立案
議を強化し、全庁に関
係するシステム、個別
業務に係るシステムの
別に関わらず、情報政
策部門が積極的に関与
し、全庁的に統一され
た考えにより、情報シ
ステムを構築、維持管
理していく体制を整備
プロジェクトマネジメ
ント事業者
情報政策課
◎全体最適化(データ、連携標準
化)の企画
○基幹系システムのBPR支援・設
計・開発プロジェクト参加(調整)
◇非基幹系システムの企画支援
◎全体最適化の企画支援
○基幹系システムの企画支援(基
本計画策定、調達仕様書作成)
◇非基幹系システムの企画の技術
支援
します。
事業所管課
IT事業者
24
○◇基本計画策定、調達仕様書作
成、設計、開発プロジェクト参加
調査、設計、開発、運用
イ
プロジェクトマネジメント分野への外部の専門的知見の活用
システム再編の計画期間において、外部の専門的知見を活用することとし、
開発予定、開発中、維持管理しているシステムについて、県全体の情報システ
ムの効率化、高度化の見地から県に対して助言し、業務の支援を行う専門事業
者を招請します。
(想定業務内容)
・情報化技術の情報提供
・情報システム全体の現状調査、現状把握、課題整理、解決の方向性検討
・技術標準の定義
・データ連携方式、システム運用方式の検討
・情報システムの開発標準、維持管理標準の検討
・システム設計、開発の管理業務支援
25
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