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オーストラリアの家事調停

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オーストラリアの家事調停
1
オーストラリアの家事調停(小川富之)
オーストラリアの家事調停
はじめに
メディエイシ.ンの導入
メディエイシ.ン導入の背景
オーストラリアの離婚法
連邦家族法の改正
メディエイシ"ンの特質
②ω
メディエイシ.ンを成功させるための要件
メディエイションの利用
メディエイシ,ン協会
子どもの養育制度
W①
1
ノ 1
j
富之
3 オーストラリアの家事調停(小川富之)
メディ エ イ シ , ン の 利 点
メディ エイシ.ンで得られた合意事項の履行確保
(田メディ エイターの職務と役割
7
)
8
(
四おわりに
はじめに
私たちの人生の中で、別居や離婚の問題は本人はもちろんのこと家族のみんよにっ
r
る離婚財産分与、離婚後扶養および子どもの問題を含めた離婚に際する占頑を処理、す
る訴、弘手続は、必ずしも適切なものではないとの指摘がなされている(0 近年、これに
てのメディエイシ,ンが世界各国で注目され、迅速でそれほど費用もかからず、紛争当事者情
となく問題を解決に導く方法として高い評価がなされている0 オーストラリアでもイ、、,、ゞ
に、、
てきておりいくつか新しい試みがなされてぃる。本稿では、オーストラリアにおけるハ、、
を検討し日本における離婚紛争をより効果的に解決するための何ら、の参考にょる点っこい0
N
メディエイシ,ンは一般に、﹁家事紛争の当事者が、中立的な立場に立っ者(こち)の協力を得、ついサ
解決のための選択肢を系統曲に整理し、自分九ちの採りうる解泱方法につき検討し、、
る解決に到達する九めの手続﹂と定義されてぃる。オーストラリアの家族法では、、上"艮、ー、、
ンという文言を使っており﹁:::紛争当事者の全員が自発的に行、つもので、メディエター、ミ,一、
者自身が合意の内容につぃて検討し、自分で結論を出す。当事者同士で直接話し合い、こー、
4)
だけ当事者の関係を保ちまた改善するよう手続的な配慮をする。﹂とされている。基本的には、メディエイシ.ンと
は、二人の紛争当事者が、自分たちの抱えている紛争解決のために、できるだけ健全な話し合いがもてるよう、公平
な第三者の協力を得て、合理的で妥当な解決方法を当事者同士で話し合い、合意を見出す手続のことであるといえる。
メディエイシ.ンは、本質的には自主的なものであり、紛争解決の<呈思に達することができるかどぅかは、当事者自
身にかかっているのである。
ニメディエイションの導入
メディエイシ.ン導入の背景
扶養夫婦財産分与および子どもの監護に関する手続を同時に開始する。
家庭裁判所は、従来は紛争当事者に対してカウンセリングを提供するだけであったが、一九九一年に
にメディエイシ"ンが実施できることになった。
メディエイシ,ンの手続に関しては、主に、司山豆一イげ冒刈三Φm
7)
0区円閉ンに規定されている。それによる
切であるかどぅかを判断するために、プレ・メディエイシ,ン・インタビューと呼ばれる、事前の当事者面接が行わ
と、まず、メディエイシ,ンは、自発的なものであるとされている。メディエイシ.ンの手続が、当事者にとって適
の
メディエイシ.ンの提供を開始することが新たに規定された。これにょり、離婚の訴訟手続開始前ま九は手続進行中
6)
巳巴一0=倉住ン一鼻岳牙旦ン又一拾一(δ芽)が制定され、それを受けて連邦家族法も改正され、家庭裁判所における
9長甜(客Φ,
性のない婚姻破綻﹂で、これを夫婦が立証しなければならない。離婚の訴えを提起する際に、夫婦の多くは、離婚後
5)
オーストラリアでは、法律で定められてぃる離婚原因はただ一っ、﹁一二力月間の別居により証明される回復の可能
①
5 オーストラリアの家事調停(小川富之)
れるその際に考慮されるものとしては、当事者の交渉能力の公平さ、ドメスティツク
.
イオレンス(家庭内暴力)
、、、、
ノ
エイシ,ンを行うかどぅかの最終的な判断はメディエイターに委ねられている0 この
の存在およびその危険牲の有無情緒的または心理的状況、および隠れた動機(例えば、手続の進行を、,、いこ
め)等があげられている。メディ
メディエイシ,ンの目的は、
その子ども)にとって﹁公平﹂な△星思による解決策を見出すことを助けることにある。0
メディエイターの判断に対しては、異議を述ベること黛められている(0
A口いを促進し、各当事者(およぴ、
弁護士が同席することも認められてぃる(。メディエイターは、法的よアド、ゞイスを隶めてい、に、、
助言を与える義務を有している(。メディ
エイシ,ンによって紛争が解決された場合には、メディエイターは当事者を
同席させて合意文書を作成しなければならなWO
.,刈Φ一叉一0易ずぢmン仁m一岳=N、のような民間の団体が行うメディエイションも、基本的には裁、4万の
エイシ"ンが実施さ
エイシ,ンと同様の手続である。メディエイシ.ンを求める者に対しては、その手続について各自に.話、二月ゞ、
される。夫婦双方がメディエイシ,ンを受けることにA晃思をする場合に、はじめてプレ.・イ
れる。プレ.メディエイシ.ンの後メディエイターによって、その夫婦にとって一イ エイシ,ンを実施すること
エイシ,ンに要する費用は、夫婦の収入および資産に応じてスライド制で
エイターはできるだけ男性一人と女性一人の二名体制で、通常一人はカウンセリングの仕事の経
が適切かどぅかの判断がなされる。メディ
0
算定される。メディ
験者で、もう一人は法律の専門知識のある者があてられる。男女の、、ランスと専Ξ技術(知識)の性︻
にゞ
ことであり、効果的なメディエイシ.ンを実施するためである。夫婦叉方にとって、メディエシ,ンけ
4
0
メディエイシ.ンのセツシ,ン、は、ヨ
が望ましいと判断されると手続が開始されるが、その前に﹁スタンダード.フォーム一巨ル一、
られる平均して一組の夫婦につき三回程度のセッシ,ンが行われる0
身が合意文書の内容を決定する。その後でメディエイターは当事者を同席させ、"達しこA星息<ヒ
オーストラリアの離婚法
記する必要がある。
当事者が、自分たちの合意に法的拘束力を与えたいと希望する場合には、 弁護士に依頼して、裁判所にその合意を登
②
周知の通り、オーストラリア家族法は、 イギリス法にその起源を有している。イギリスでは、一七00年代後年ま
n曾mΦm
ン又一中3 がU定されて、婚姻の解消は"に
で、雜婚する唯一の手段は、議会制定法によるものであった。この方法は、男性にのみ与えられこ、、?、0
の後一九五七年になって婚姻事件法(冨巴ニョ0昌巴
ることになり、婚姻.離婚裁判所にその権限が与えられることとなっ九(0
その後オーストラリア植民地でも、 司法判断によって離婚を承認する独自の婚姻事件法が制定され九0 オースト
ラリアでは当時の植民地ごとに法律が制定されたが、その離婚原因は全て有責主義に立っものであ?.0 一九七五年
0
に連邦家族法が制定され、それまでのオーストラリアの離婚法は艮本的に改正されることとよ、 有責主義的離婚原
因が中心であった各州の婚姻事件法は廃止されることとなった。連邦家族法では、唯一の離婚原因し、
問の別居によって証明される、回復の見込みのない婚姻の破能が見定されることにょつ數0
イギリス法およびオーストラリア法が示してぃるように、一八00年代以降離婚は司法および裁・"度の
受けており、オーストラリアでは、 家庭裁判所の判泱0によってのみ、当事者は離婚をすることが忍められる0
離婚後扶養および、離婚に
オーストラリア家族法の第一の特徴は、家庭裁判所が法律上の権利.義務に沿って子どもの監護権後見冨止、
扶養または面接交渉等の問題につき判断する管轄権を有するということにある0
つぃても同様である。当事者間の合意を裁判所に登記する手続に関する規定もある・、¥ 紛争当事者は離婚紛争の初期
段階で制定法の規定を根拠にして、裁判所による司法的判断を求めようとする傾向、S強いようである0
7
オーストラリアの家事調停(小川富之)
三メディエイションの特質
連邦家族法の改正
一九九五年ご肩の連邦家族法の改正で従来の規定に重大な変更が
次に、第三邦﹁代替的紛争解
解決の方法を考慮することについても明文の規定をおいていた。内容としては、 紛争当事者のメディエイシ"ンを要
2目
求する権利、事件をメディエイシ,ンに付する裁判所の権限公認のメディ エイターの地位と責任、メディエイター
子どもの養育制度
の関与の非公開性等が含まれてい九。
②
家族法改正の主九るものの一っとして、旧家族法第七部﹁子ども﹂の部分を全面的に変更し九ことがあげられる0
今回の改正で、﹁監護﹂﹁面接交渉﹂および﹁後見﹂という古い概念を廃し、継続的な﹁見の責任合理Φヨ巴請号.
m昼g という概念に置き換えた。これは、自分たち家族の問題を親自身で解決することを促進するものである0 家
セ
族法のこの変化を強調するものとして、﹁子どもの養育制度﹂が新たに導入され、従来の﹁子どもの同音どの規定と置
き換えられたのである。
セ
子どもの養育制度の導入により、離婚しようとする夫婦間の合意を、家庭裁判所に登記することにより、法的拘束
メディエイシ,ン協会
⑳
0年あまりの問で、メディエイシ,ン協会が徐々に普及してきた。よく知られている
力をもたせることが可能になり、子どもの福祉をより促進することになっ九ようである。
(
オーストラリアでは、ここ一
セ
ものとしては、ヴィクトリア州のノー、フル。ハーク.ファミリー.メディエイション.センターやニユー.サウス
個
ウェールズ州の婁一司ンミ、および、南オーストラリア州、クィーンズランド州西オーストラリア州のマリッジ.ガ
イダンス.カウンシルのファミリー・メディエイション・サービス等がある。
一九九0年度に、夫婦間のメディエイシ"ンを中心とするファミリー・メディエイシ.ンのための予算として、
オーストラリア政府は、家事紛争の解泱にとってメディエイシ"ンが重要なものであると考えており、連邦法務省
、、
メディエイシ"ンの利用
閃Φ一巴一0出mず甘m ン仁m冨二山とらΦ昇昂金ぐΦ
K異語Φ印=ユ勺山ヨ一一イ
m段ぐ一δΦが、この助成を受けている。
.
トラリア全体の、一七の主要なメディエイシ.ン機関が、司法省から資金助成を受けている。西オーストラリア州で
;t、
④
日本では、歴史的、および文化的背景や、家事調停は、訴訟に比ベて費用がかからず、利用しやすいという理由か
オーストラリアのメディエイシ,ンは、一九九一年に初めて家族法の中に取り入れられ、一九九五年一二月に、そ
よび利点についてもっと一般に普及するよう努める必要性があると思われる。
ら、一般に広く受け入れられている。しかし、オーストラリアでは、今後の課題として、メディエイシ"ンの内{谷お
.
を確保することにあった。第三部では、ま九、裁判官および弁護士の義務として、婚姻関係の修復および代替的紛争
決﹂の部分が変更された。第三部の目的は、人々に代替的紛争解決機関の利用を促し、カウンセリングを受ける機会
報告義務および資金につぃて規定されてぃたが、まずこの部分が大はぱに変更された0
連邦家族法の第二部﹁カウンセリングおよびメディエイシ,ン団体﹂では、公籾ひのメディエイシ.ン団体の承豹小、
ディエイシ,ンに関連する、主な変更点は次の通りである0
加えられたことである。その中心的なものが、メディエイシ,ン等の代替的紛争早決手段の活用の促進である0
る。それに関して注目しなければならないのは、
オーストラリアでは、ここ一五年あまりの間に雛婚紛争の解決にメディエイシ,ンを利用する者が曽えてきてい
①
三億五00万オーストラリア・ドルを当てているのを見ても、このことは明らかである。一九九六年には、オース
が
8
9 オーストラリアの家事調停(小川富之)
の重要性が承謬れたばかりなので、 今のところ、利用者はそれほど多くないというのが実状で家事紛争の当事者S
どの程度メディエイシ,ンを利用したかについての、包括的な統計数字は今のところ報告されていよ、、0
一般的に、法律家は、婚姻に関する紛争を解泱する上でのメディエイシ,ンの性格および効果にいは、
肯定的ではなく、むしろ、懐疑的であると指摘されている。オーストラリアでは、人々ゞU居やにい、
ヨン
場合に、最初に頼るのが家咳法を専門とする弁護士であるから、彼らは、メディエイシ,ンのりを、、 重要
な責任を負ってぃるといえる。おそらく、婚姻している夫婦および家族法を専サとする弁護士ゞ、・イ、、
とはいかなるもので、 どのような利点があるのかにつぃて、もっと理解を深め、弁護士とメディエイターとの協力関
係を確保する必要性があると思われる。
一九九五年に連邦家族法が改正され九が、その目的は、裁判官や弁護士が紛争当事者占の口解の丁Ξ生を八
だけではなく、その紛争解決をサポートするものとして、メディエイシ,ンのU用を考慮す、、、けー
よりメディエイシ,ンによる解決の促進を図るものである。そこでは、従来の家庭裁司斤の提供する・イ
シ.ンを発展させ、メディエイシ, ンの意義と利点を広く一般に周知させ、一般の人々および法律家の理解を促すこ
とが企図されている。
、
連邦家族法を改善する九めに、
これまで多くの改正が行われ九が、実際に必要とされているのは、家庭裁判二斤およ
びその事業に対する適切な資金提供に関する、立法者のより積極的な関与であると、法律実務家は主し、岡0
おそらく、このことは、ー
)仁mヰ円=山のようよ﹁\ム、、、小イ、、"
味深いことには、一九九六年七月現在で、西オーストラリア州の家庭裁ι祈のメディエシ ,ン事業に対する連邦政
府からの資金はカットされ、全てのメディエイシ,ンは、勿Φ一円辻0=仂=甘m
.
メディエイシ,ンの将来を予告しているものと思われる。今後ファミリー.メディエシ,ン
ン団体﹂に回され、これらの団体が担当しているというのが現状である0
おけるファミリー
メディエイシ.ンを成功させる九めの要件
は、徐々に地域のメディエイシ.ン団体の役目となっていくであろう0
⑤
理想としては、当事者がメディエイシ" ンの内容と意義を理解した上で、自ら進んで手続に参加する意思を持って、
メディエイシ,ンには、
メディエイシ,ンのテーブルに着くことが望ましい。メディエイシ,ンを進んで受けようとする意欲と、ディ
シ,ンに対する理解が一局いほど、メディエイシ"ンの成功の可能性も高いといわれている0
﹁相手方配偶者と話をし、一父渉する意思(乏庄昔智ゆmm)﹂と、﹁相手と話し合う際に、それぞれ当事者として目手に対し
て交渉することができる能力(0山冨0昌)﹂とが必要とされる0
.意思(三=冒管吊巴の問題
オーストラリアでは、家庭裁判所で行われるメディエイシ.ンも、それ以外の機関で行われるメディエシ.ンも
.
.
イン
セッシ,ンと呼ぱれるメディエイシ.ン手続の説明が、家庭裁判所で、
全て、当事者が自発的に利用するものである。したがって、小ノなくとも当事者にメディエイシ"ンを受けようとい、
何らかの意欲が必要とされる。
オーストラリアでは、インフォメンシヨン
毎日(通常は午前中)行われてぃる。また、実際にメディエイシ,ンを開始する一リに、プレ.メディエイシ.ン
タビューが行われ、当該紛争当事者にとって、メディエイシ,ンを受けるのが適切かどぅ、につき検討.・断し、
た、当事者に、これから行われるメディエイシ.ンについての説明が行われる。オーストラリアでは、このようよ手
続を経ることにより、メディエイシ, ンを進んで受けようという意欲を高め、参加するという意欲の一局揚を図るよう
努めている。
.一父渉能力お邑ミq)の問題
当事者間の一父渉能力の差は、メディエイシ, ンの際に力の不均衡を生じ、到達される合意に不公平を生み出すこと
になり、つる。
メディエイシ.ン
力の不均衡で最も問題なのは、家庭内暴力の存在である。オーストラリアでは、家庭内暴力がかつて行われていこ
夫婦に対して、メディエイシ,ンを行うことが適しているのかどぅかにつミ意見の対立がある0
の
の手続は、﹁紛争当事者間に、力関係の均衡がとれており﹂、当事者の扱いに不平等が生じないという目楚の下で行わ
れてぃるので、家庭内暴力の存在したようなケースには適さないといわれている{。家庭における暴力の結果として、
弱者側は、暴力を受ける可能性のある状況下に置かれ、その暴力を避けるために、相手方の要隶を受け入れることに
こ
なりがちである。メディエイシ,ンを受ける場合に、暴力をふるっている当事者が、メディエイシ,ン.ルームの中
にいるいないにかかわらず、弱者側は、自分にとっての最善の利益実現の交渉をする平等の基盤がないといえる0
れは、暴力をふるってぃる当事者側に対する強迫観念から来る当然の反応であるといえる{0
オーストラリアでは、当事者間の力関係に大きなアンバランスが存在する場合のメディエイシ,ンを避けるこめ、
これにUえて、
いくつか予防措置が存在してぃる。前述のように、裁判所以外の公認の機関によるメディエイシ.ンでは、両当事者
がメディエイシ,ンの手続を理解し、それにA星息し九場合にのみ手続を開始することになっている0
メディエイションを実際に開始するかどぅかの判断は、プレ・メディエイション.インタビユーを行った後に、担当
の規定で、
するメディエイターの間で協議がなされることになっている。裁判所の関与するメディエイシ.ンでも、同様に公切ひ
のメディエイターが、メディエイシ,ンを行うかどぅかを判断するが、その場合に、司山亘一くげ昌え三Φm
他の条件に加えて、家庭内暴力がかつて存在し九かどぅか、ま九、その危険があるかどぅかを考慮に入れて、 U断す
ることが要求されている。
しかしながら、いずれのタイプのメディエイシ,ンにおいても、当事者が家庭内暴力の存在を隠す可Ξ性ゞ存在し
メディエイターの職務と役割
メディエイターの資格
.
オーストラリアでは、メディエイターは、ファミリー
.
この規定により、 交渉が過度に一方当事者に有利で
を有する者から遅星任され、共同でメディエイションを行うことになっており、これはr{吊にうまく^ヒヒしている、
に思われる。﹁カウンセラー﹂は、両当事者がお互いに話し、また聞くという機会を平等に与えられるよう努め、﹁法
メディエイシ,ンで得られた合意事項の履行確保
律家﹂は、当事者の抱える問題を解決する上で必要とされる法律知識を提供するα0
)
7
オーストラリアにおいては、メディ エイシ,ンの最終段階で当事者がA旦息に達した場合には、メディエイターによ
り合意内容が文章化される。この合意文書では、当事者の議論を要約し、合意の得られた事項ゞ'挙される0 この合
意文書は、簡潔な英語表現で記載される。また、必要があれば、当事者が合意に達し九胡頑を理由を寸して月記する
し、しょ
当事者は、署名の前に、記載されてぃる内容を確認する。当事者が内容を理解しお互いに信頁しあえるようよ場合
には、その文毒白に対して特に法律的な拘束力を付することなく、互いに任意にその文書に従うことにょる0
0
カウンセラーの経験を有する者および法律家としての経験
いを促進するが、解答を押しつけることのない、公平な第三者であることが要求されている0
オーストラリアにおけるメディエイシ,ンで最も重要な点として、メディエイターの要件に中立性を求め、話し合
(田
あると思われる場合には、メディエイターによる介入が許容されることになる0
﹁公平﹂なものでなければならないという安全装置が付いている0
44)
しかしながら、裁判所の関与するメディ エイシ,ンでは、メディエイシ,ンによって得られ九A呈息は、両当事者に
る可能性か一局くなる。これは、メディエイターの中立性の要件によってさらにひどくよる場A口も生じうる0
てぃる。その九め、裁判所以外の公認の機関の提供するメディエイシ,ンの場合には、当事者が不公平よ合意に達す
岡
がら、もし、当事者が、合意文書に法的拘束力を付与したい場合には、それをそれぞれ自分こちの弁護士に亀させ
オーストラリアの家事調停(小川富之)
11
九上で、正式な法律文書を作成させることになる。両当事者が、その文書に満足する場合には、弁護士によってその
文書を家庭裁判所に登記させる(。
家庭裁判所に登記する合意の中身としては、①子どもの養育の問題②扶養③財産分与の三点Sある.0 メディエ
し
イシ,ンによる合意には、この三点の全て、ま九は、いずれかを含むと考えられるので、家庭裁判斤にはそれぞれに
つき別個の登記方法が存在することになる。
.
子どもの養育の問題
子どもの養育の問題に関しての登果なされると、子どもの福祉に関する裁判所の命令と同様の効果が生ずる.0
かしながら、裁判所には、子どもの最善の利益の見地から、金息された条項の履行を命ずることを巨む権艮Sある佃0
また、俄判所には、登記された子どもの養育に関する取り決めを見直し、保留し、変更し、解除し、まこ破棄する権
限がある。これに対して、両親の側からは、登記された養育に関する取り泱めを変更すること、S籾0められていよい0
{
両の親は、新しい<旦息をするという方法で、従来の子どもの養育に関する取り決めを破棄することゞ切小められる、こけで
ある。両親によって子どもの養育に関する取り決めがなされた場合には、両親はこれに拘束されるのである0
当事者の一方が子どもに会うのを他方が邪魔し九り、子どもの引渡を巨んだり、または、子どもを誘拐しこりして、
裁判所の﹁同居﹂ま九は﹁面接交渉﹂の命令に違反するような場合には、家庭裁判斤は、その者の逮捕命令状を発行
考えられている。
する権限を持ってぃる。この権限は、裁判所で承認され登記された子どもの養育に関する取り決めにも適用されると
.扶養および財産分与に関する合意
オーストラリアでは、戯判所の有する扶養または財産の問題に関する管轄権を、当事者が排除することはできょい
と従来では考えられてぃた。しかしながら、現行家族法により、裁判所は、制定法上の規定とは"に、婚姻.離婚の
.
子どもおよび配偶者の扶養料の支払い
子どもの養育費を定期的に支払う責伍が存在する場貪
メディエイションの利点
9ミ
'岳
m仁毛0二命ゆ曽m井巴一0=谷ル心0-.
実際、
m又亘仂円長一q)から受取人に支厶いゞよされること
できょくよる0
る。この中で、当事者が完全に合意に達することができた場貪部分的に合意に達することができこ場合まこは全く
プ等に関しては、多くの調査結果が報告されている{。最近の調査結果でも、メディエイシ.ンのリ点S強調されてい
および相手方、メディエイター、家族法を専門とする弁護士、およびメディエイシ,ンによってU達しこA旦息のタイ
日本と比較して、オーストラリアのメディエイシ,ンの歴史はそれほど長くはないが、メディエイシ,ンの申立人
⑧
する権限が与えられている。
しかしながら、このような場合には、子どもの養育費登録官には、登記されている扶養義務の履行寉保の手続を珂始
になる。もし支払義務者が、支払いを怠ると、受取人は子どもの養育機関から扶養料を受け取ること、S
的に陛し引かれ、社会保障制度局(ン仁除益一曾口Φ冒ニヨΦ三又
配偶者扶養も登記をすること議められてぃる。登記をすると、扶養料は、支厶い義務者の賃金まこは給与、ら自動
一Φ&0巳ンn二Φ器お芽)の下での、子どもの養育登録簿に登記をすることができるということが重要である0
これにつぃては、
および財産分与に関して合意がなされると、原則として、裁判所の命令と同じ勃力が籾小められるのである0
の関係で、裁判所の承認の必要な場合とそうでない場合については、これ以上ふれないが、メディエイシ,ンで扶養
合意内{谷の登記がなされれば、扶養および財産分与に関する取り決めは、裁判所の命令と同様の力力を持っ0
扶養に関するA星思には、制定法の規定と関係のない領域もある。この種のものには裁判斤の亀は要求されよい0
に関する確定的な効力を持っと考えられる。
当事者による合意を是認することが腎られた。 裁判所により、承認を受けた合意は、当事者の扶養および財産分与
12
13 オーストラリアの家事調停(小川富之)
オーストラリアの家事調停(小川富之)
15
<旦思に達することができなかった場合を問わず、提供され九メディエイシ.ンの満足度の一局さゞ報告されている0
申立人および相手方のいずれもが、手続の公正さに強く印象づけられており、自分たちの有する困難について話を
し、それを聞いてもらう機会を与えられたと感じている。また、当事者が自らの力で占題を見っけ出し、それを処理
し解決に導くことの重要性が指摘されている。結局のところ、裁判所によって強制的に課せられこ"断よりも、自
九ち自身で問題を解泱に導いた当事者の方が、最終的な合意に対する責任感の度合いが高いようである0
四おわりに
理論的には、感情的な争いを含む離婚紛争を解決する手段として、メディエイシ, ンは理想的な方法であると思わ
れる。しかしながら、それほど簡単でないのも事実である0
その批判をまとめると次のようになる。
日本の家事調停制度は、諸外国から注目されているが、外国の学者の中には、日本の制度に此町的よ者も少よよ
、0
、
第三に、調停委
まず第一に、調停前置主義が採られてぃることに対して、調停を望むと否とにかかわらず、まこ調停ゞ適切、どぅ
かの判断も経ずに、必ず実施されること。第二に、調停委員の資格要件がはっきりして、よ、こと0
員の介入方法に問題のあること。第四に、紛争当事者の調停制度の理解が乏しいこと0 第五に、調停結果の履行確保
制度が不備であること。第六に、調停実施後の追跡調査がきちんとなされていないこと0 かなり厳しい批判であるが、
これが外国で紹介されてぃる日本の家事調停に対する意見であることには驚かされる0
これらの問題は、それほど簡単に解決できるものではないが、オーストラリアの制度で参考にょる点もいくつ、あ
る。例えぱ、オーストラリアのようにプレ.メディエイシ,ン・インタビューを実施することによって、紛争当
にとって、メディエイショ ンが適してぃるかどぅかを判断し、これとあわせて、当事者にメディエイシ"ンの手続に
つぃての理解を深めてもらうことが可能となる。ま九、カウンセリングや法律知識.技術を持った調停委員を、一邑広
い年齢層および経歴から募集することも必要であり、家庭裁判所による履行確保制度の確立も重要である0
↓ずΦ司印ヨ昌げ円冬え含9ヨン又一器朝(δ芽)では、それまで↓ずΦ司山忌一イげ印乏ン0一一Φ引お芽)で使われて、こ子の監
合上、従来の法律用語を用いることとする。
8弓召工向Z仇一ぐ国
od日国↓0
仂語円、ミΦ合昇一0詩一口司山昼イ一山冬、(一ΦΦ一)冬))dm↓謬冨女謬ミ戸く
︺・司0子円⑳曾ルン・↓旦R 三昌一ン↓一OZーン
営↓一金↓一OZ (切習勺言器0Ω︺0朋巴1W易m、一中忠)↓
W冬ン6一一Φ.q(力
m.゛、m
冨mo-くΞ0
8Z司昌n↓乏一↓工od↓
口一mm6仁
oa段 N帥)と無コゆ伽三山一一0口↓ンお
UNぐ一旦ン=化ヨ黒一ぐΦ口曾仁一Φ刈Φm0一巨一号1乏亘一m一鵄司伽ヨ一一イ一山乏ら0号0一一、謬罫罵玄目一ン↓,-OZ
t-,
に
m.一Φ加で規定されており、裁判所の指一尓によるメディエイシ,ンと呼ばれる0
C'
oN朝ン﹃の
oN伽ン﹃心
N仙;D門
t-'W冬)又
O
t一山冬え三ゆm
t一山乏シ。三Φ0)
勺山ヨ一一イ一山冬刈仁一mm
司山ヨ=イ
ヨ一一イ
司山ヨ一一く
吋N忌一イげ印名ン9. m.一Φンで規定されており、当事者の申立によるメディエイシ"ンと呼ばれる0
よびΦンを追加した。
"づ印ヨ]一イ一印乏)0一の勺豊ヨ ,山審刈三Φm
ヨ一一イ
則印勺円(一ΦΦ一)Φ
︺・
g乏イ男、二黒二
護(合昇0巳)、後見(伽仁理巳倉m三ヤ)および面接六X渉(山RΦmm)という用語を廃止した。しかしながら、本稿では、説月の都
ω
(3)②
④
⑥⑤
⑪⑩四)⑧⑦
オーストラリアの家事調停(小川富之)
17
1り
t-,N冬刈巳ゆm
t一山冬ワづ仁一Φm
ン﹃一0
0閉)二一
oNm
oM伽ン﹃
NO
司Nヨ=イ一伽冬刈三Φm 0舗)門一N
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⑰メディエイシ,ンの非ハム開性、メディエイターの資格要件等の点について記載されている0
⑯最低費用は一人につき一時間当九り三0オーストラリア.ドルS四0オーストラリア.ドル、
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一一イ t-. N乏江:δ一 m.゛、m
婚姻解消の仮判泱がなされ、
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b'N乏刈Φ一Rヨ)9.mの宙は、裁判所による命令を求めるよりもむしろ、養育の取り泱めを結ゞことし、
現在でも、見は、
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m密倫)(N)合)では、各当喜が、独自に法律的アドバイスを受け、家族および子どもの占
家庭裁U斤は、、
0司勺ン冨戸イげ)乏゛、m
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合意を登記することができ、その登記により、その合意には法的拘束力が与えられているのである(・えぱ、
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章第一 0節の﹃子どもの問題に関する合意﹄)﹂との批判がある。口﹃.え.誉一ゆ寸、↓語司・-
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一九八五年に設立。
岳0一ミ0ミm
一九八七年に設立。
一九八九年S一九九0年に設立。
Uゆで曾一ヨΦΞから一九九六年六月に発行された:剛N昌一イ冨ゆ巳印=0昌1司山=仂0一巨一0卦す門
60后一Φm、、というタイトルの。ハンフレットによる。
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統計の概要としては、例えば、ヴィクトリア州のノーブル・。ハーク・センターでは、一九\九年度に約九0件のメディエ
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イシ,ンを実施したとされてぃる。エ.乏0-8ヰ"冨Φ巳巴語口一ぐ0濤Φーン詩巴一Φヨ豊ぐΦ一0 鼻貫巴一0=、(一Φ中一)M伽謬三戸イ
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また、西オーストラリア州のものとしては、筆者の聞き取り調査によると、刃Φ一巴一0誘=昌m
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件のプレ.メディエイシ,ンと一四件の正規のメディエイシ.ンを実施していた0
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一含兄、という用語を採用している。
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西オーストラリア州の刈Φ亘一0誘豆ヤmo-)仁m一亘一郡を訪れた際に、担当者からこのような説明を受けた0
0司司ン罫くげン乏一N伽巴一Nの
部では、一九六六年八月に二八件のプレ.メディエイシ,ンと三件の正規のメディエイシ"ンを実施し、同九月には一九
6
⑳これに関しては、﹁養育制度は、法律上なんらの変化ももたらさなかった改正の一っである0
利益の見地から、必要があると考える場合には、その取り泱めを登記することゞできる司・一げ
に明記されてぃる内容を含んだ)取り決めを支持する旨を申し出ることが要求されている0
題を専門とするカウンセラーの意見を聞いた後に取り決めを結んだという点を述ベこ上で、両見は司
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メディ エイシ,ンによって乍侍られたこのようなA呈思の履行に関しては、後述する0
一か月を経過すると確定し、特別の事情がない限り、無効とされたりまたは破棄されよい0
例えば、不貞行為、三年以上の悪意の遺棄常習的飲迺精神病等、置、專一密.
⑳⑳⑳⑳⑳⑳⑳⑲⑱
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オーストラリアの家事調停(小川富之)
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心1伽、Φ・彼女は、﹁家庭内暴力が存在する場合にメディエイシ,ンを行っ九ときに生じる不公平は、母親が子どもの監護権を
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得る九めに、財産分与での不利益を甘受するという形で最もよく起こるということが証明されている。﹂と述ベている0
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子の養育、扶養財産分与の三っの登録があると思われるが、これに関する文献はほとんどない。
これは、,0=一置山鴨ゆΦヨΦヨ、に関連するもので、これが法改正の目的であると思われる。
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(おがわ.とみゅき広島経済大学助教授)
センターで実施され九メディエイシ,ンの集中講座での報告である0
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ずヨ与ゞ審)又mの盤(一)、当事者による合意が詐欺強迫または不当な干渉による場貪当事者が取り決の破棄を求め
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てぃる場貪または、子どもの最善の裂の観点から、取り決めを破棄すべきである場合が規定されている0
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定期金の支払いという形での扶養料の支払い義務のみにつき登氾が葱められている0ン
例えば).勺=0門、冬亘
実際は、 国 税 庁 長 官 が こ れ に あ た る 。 一 豆 住 .
岡この機関はオーストラリア国税局内に置かれている0
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一九九四年にメルボルンのノーブル
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0乏1dで(nΞ住イ 0一↓=丁Φミ山門二印伽tD 0Ξル円詩0てD
を負い受取人は登記官が支払い義務者から徴収し九金銭を受け取る権利を有することにょる0一ず・巨."一を.
この場面においては、支払い義務者と受取人の間には直接的・個人的関係は存在しょ、0
岡 実際には、政府は、子どもの養育費登記官に権限を付与することで、支ム、義務者と受取人の占の中役4
る。一ずミ.
二↓Zm一ン,.nn0仁ヨ)に預託し、社△=保障局(口Φ冒ユヨΦ具
岡 子どもの養育機関お冨ミ切仁弓9-)叫舎選)が養育費を徴収し、これを子どもの養育信託基金
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(41)
岡鬮(W ⑬⑫
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2)
法律時報五九巻三号・五号
圍<日本複写権センター委託出版物>
本誓の無断複写は,著作権法上での例外を除き,禁じられて
います。複写を希望される方は,事前に日本複写権センターの
許諾を得てください。日本複写権センター(03-3401-2382)
法令ニユース四七七号
落丁本.乱丁本は本社でお取替えい九します。
◎1998 Printed in J且P日n
ISBN4-8178-1199-4 C3000 ¥1300OE
法律のひろば四一巻二号
製本所牧製本印刷株式会社
法令ニュース五四石ぢ
印刷所株式会社倉田印刷
法令ニユース五五五号
FAX (092) 7 1 3 - 1 7 9 7 番
法令一一ユース五六二号
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法令ニュース五七0号
福岡営業所郵便番号810-0073
福岡市中央区舞鶴 2 丁目 2 番 26 号
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(1
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現代契約の新局面1若干の総論的課題1
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有責配偶者の離婚請求をめぐって1昭和六二年九月二日最高裁判決の判例変更1
京(03)3953-5757番 (代表)
集直通(03) 3 9 5 2 - 5 7 5 9 番
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﹃婚姻法の見直しと戸籍制度﹄(日本加除出版)
電話
﹃民法改正要綱試案と戸籍制度﹄(日本加除出版)
(東京都豊島郵便局私書箱第67号)
東京都豊島区南長崎3丁目16番6号
昭和六三年(一九八八年)
郵便番号 170-86認
有責配偶者離婚請器訴判泱をどぅ読むか
社
平成五年(一九九三年)
本
日本加除出版株式会社
韓国の法律事情と日本との交流
発行所
平成六年(一九九四年)
尾中哲夫
婚姻・離婚法の見直し
発行者
新社会人のための法学入門
中川 浮 先生
古稀祝賀論集刊行会
婚姻.離婚法改正の動き1民法改正試案をめぐって
者
編
平成七年(一九九五年)
平成10年Ⅱ河 1日初版発行
婚姻制度等に関する民法改正要綱試案を踏え、そのあるべき方向性と戸籍制度
本体13,000円(税呂ID
送料450円
サリン犯罪をめぐる諸問題
定価
新世紀ヘ向かう家族法
*書評.中小辞典における解説・随筆の類は、省略し九。
中川淳先生古稀祝賀論集
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