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8月分 - 認知症・家族の会 岡山県支部
「ぽ∼れ ぽ∼れ 」通巻 409号 ●2014年 8月25日発行( 第3種郵便物認可 ) 「ぼけ 」ても安心して暮らせる社会を Contents ゆっくり、やさしく、おだやかに pole-pole(スワヒリ語) 岡山県支部版 No. 167 2014. 8 ♢ 表紙 1 ♢ 認知症受難時代に岡山県が緊急対策会議招集 2 ♢ リフレッシュ旅行参加申し込み 3 ♢ 地区だより ∼岡山地域から∼ 4 ♢ 杉山孝博Drの医学講座報告 5 ♢ 会員さんからのお便り ∼その4∼ 6 ♢ 元会員さんから懐かしいお便りが… 7 ♢ ニュース短信 8 参加者総勢80名超 多数の地域住民や 関係者の皆さんの真剣な姿勢に感激 ‼ 「地域密着型事業所」職員さんによる認知症講座 無事発見 ‼ 地域駐在所の お巡りさんも、目線を合わせて熱演 家族と笠岡警察署の緊張感あふれる電話のやり取り 笠岡警察 家族 お巡りさん 2014.6.21「笠岡市ひとり歩きSOSネットワーク」体験の風景。地区住民・行政・包括・社協・警察・ 消防・笠岡放送・福祉施設・介護者の会・家族の会など関係者が一同に会し、寸劇を通して仕組みと流 れを体験 井笠地区/中村【写真提供/笠岡市地域包括支援センター】 介護家族の集いのご案内 ・岡山地域 ・井笠地域 ・倉敷地域 ・笠岡地域 9 月12 日 9 月18 日 9 月26 日 9 月 2日 ( 金 ) 13:00∼15:30 ( 木 ) 13:00∼15:00 ( 金 ) 10:30∼12:30 ( 火 ) 13:00∼15:00 岡山市保健福祉会館 4 F ほのぼのルーム 笠岡市認知症介護研修センター (金浦中学校裏) くらしき健康福祉プラザ 1F・102 会 議 室 サンライフ笠岡 第2研修室 (笠岡市在住の方を対象に) ☆平成26年度より倉敷地域での (隔月土曜日の集い) を休止させていただきますのでご了承お願い致します。 ◇この会報は、岡山県共同募金会の一部助成により発行しています。◇ 「ぽ∼れ ぽ∼れ 」通巻 409号 ●2014年 8月25日発行( 第3種郵便物認可 ) 認知症受難時代に岡山県が緊急対策会議招集 ∼認知症高齢者の見守り・行方不明対策、身元不明者対策に関する連絡会議∼ 昨年の認知症高齢者の行方不明者10,255人(岡山 暮らし安全安心課から「特殊詐欺」の現状と取り で255人)、身元不明者57人にのぼる状況や、オレ 組みについてと、県警察本部生活安全企画課から警 オレ詐欺等の特殊詐欺被害が10,600件、介護離職者 察庁の通達を踏まえ「行方不明者発見活動の推進」 も5年間で439,330人と報じられている。さらには、 の報告があり、対応の方向が提起された。また、和気 町・井原市・真庭市の先進事例報告が行われた。 徘徊老人の轢死事故で遺族に賠償判決の報道が介護 さらに、この会議に公益社団法人認知症の人と家 家族や福祉関係者に衝撃を与えており、まさに認知 族の会岡山県支部も招聘され、妻井令三代表が認知 症高齢者受難時代到来の様相となってきている。 症の特性理解と当事者支援の要点の解説を行った。 こうした状況を踏まえて、岡山県では急遽7月25 その上で、①地域連携での市町村機関の重要性、② 日(金)に県立図書館多目的ホールに県下の市町村の 警察学校での認知症研修、③小・中学校で認知症研 関係者を招集して、標記会議を開催した。高梁市・新 修の必要性を要望した。 見市・矢掛町・奈義町・美咲町の5市町村を除く22 岡山県が事態を重く受け止め関係機関と連携し 市町村と3県民局が参集した。主催者側から岡山県 て緊急会議を招集して、対策の第一歩を踏み出した 保健福祉部健康推進課・障害福祉課・長寿社会対策 ことを高く評価したい。今後の、各地域における市 課、それに、暮らし安全安心課が揃い踏みして企画し 町村の具体施策対応が待たれるところである。 たもの。 (妻井) 世界アルツハイマーデーの取り組みに みんなで 参加しよう!! ☆今年度の世界アルツハイマーデー標語 認知症 見守る地域に つながる絆 ―「ぼけ」ても安心して暮らせる社会を― 認知症啓発リーフレット配布 全国一斉街頭行動 ◆ 9 月 20 日(土) 11:00∼12:00 ◆岡山市表町商店街(天満屋百貨店前)岡山地域 ◆倉敷イオンモール(ショッピングセンター)倉敷地域 ◆ 10 月 5 日(日)笠岡市保健センターギャラクシーホール会場にて 11:00 ∼ 12:00 頃 (台風による前回予定の延期変更分) - 2 - 「ぽ∼れ ぽ∼れ 」通巻 409号 ●2014年 8月25日発行( 第3種郵便物認可 ) 2014 年度日本興亜福祉財団助成『交流・研修事業』 案 日頃の介護の疲れを癒し、大型バスにゆられ、神戸の広大な「しあわせの村」で一泊、 ジャングル温泉に入って心身共にリフレッシュ、 元気になって帰りませんか!! お 知 当初予定の有馬温泉では宿泊費用が一泊 15,000 円以上と なって予算的に無理と判断し、下記の宿泊先に変更しました。 ら せ 皆様のご了承をお願い致します。 参加者募集(ご夫婦での参加を歓迎します) 平成26 年10月 21日(火)∼ 22日 (水)1泊 2 日 日 時 宿 泊 「神戸しあわせの村」(本館)(天然温泉) 【行程の概略(予定案)】 1日目 2日目 参加費 ジャングル風呂他 10 種類の湯 4 時半頃チェックイン予定 〒651-1102 神戸市北区山田町下谷上字中一里山14−1 神戸市の総合リゾート施設 TEL 078−743−8000 岡山駅9:15分集合、9:30出発→山陽HW→神戸三田IC→ キリンビアパーク神戸(工場見学・試飲食、レストランにて昼食)12:00∼14:30→ 六甲ガーデンテラス(神戸市内一望)15:10∼16:00→しあわせの村(泊)16:30 施設内で研修(宴会18:00∼21:00) ホテル9:30分発→しあわせの村内で(グランドゴルフ)10:00∼11:30→ 神戸市内(中華昼食)12:00∼13:15→神戸港遊覧船(神戸港クルーズ)13:45∼14:25→ 阪神・神戸淡路鳴門・山陽HW→岡山駅西口17:10頃着 お一人様 8,000 円を予定しています。 キリトリ線 参加申込書 家族の会岡山県支部 宛 FAX番号 086-232-6628 参加ご希望の方は、 「家族の会」支部事務局へ FAX又は電話でお知らせ下さい。 お名前 お名前 住 所 申込締切 10 10 金 まで 生年月日(大正・昭和 年 月 日)性別(男性・女性) 生年月日(大正・昭和 年 月 日)性別(男性・女性) 〒 − 岡山県 TEL FAX 出発場所 問合せ 送り先 JR岡山駅西口高速バスステーション付近 9:30 発(岡山駅西口集合時間 9:15 分頃) 倉敷駅北口でのバスの利用は行き先が東方面(神戸方面)のため立ち寄らない予定です。従っ て岡山駅西口高速バスステーション付近の集合でお願いしたいと考えています。参加利用者 が多い場合立ち寄ることも考慮致します。 「家族の会」岡山県支部事務局 TEL 086-232-6627 FAX 086-232-6628 担当 中嶋 - 3 - 「ぽ∼れ 岡山のつどいから ぽ∼れ 」通巻 409号 ●2014年 8月25日発行( 第3種郵便物認可 ) ∼その4 ∼ つどい参加から変化してくる心情と対応の変化に学ぶ! 2014 年 6 月∼ 2014 年 7 月 介護者 A さんが突然倒れて入院、 その時ご本人は? 病気に効くと言う情報があれば何でも 試して効果に期待する! B さん 夫・アルツハイマー要介護 1. 在宅介護中 B さん 視力低下で行方不明に GPS で安心ナビを利用 妻がレビー小体と診断され丁度1年半になる Aさん。毎月の つどい と 心の交流 に参加され ているのに何も連絡なしで欠席。スタッフ一同 が心配で色々と憶測をめぐらせていた矢先に、 6月の つどい に参加されほっとしました。 ●夫65。介護度の更新時期になったので MRI を撮ったが変化はない。最近視力が低下し今ま でに3回行方不明に なったので GPS で安心ナ ビを利用している。冷暖房機や照明のスイッチ が判らず、寒いままや、暗いままで過ごしてい るので一人で留守番はできない。会話には支障 はない。 ●血行促進のためココナツオイルをアメリカか ら通販で取り寄せ飲んでいる。他の薬は止めて いる。あまり進行していないのは効いているの かも 知れないと期待している。 週 /5日、デイサービスを利用している 妻 80 歳 要支援 2 6月の A さん不在中の妻の生活について ●北九州にいる兄と姉を久しぶりに訪ねた。自 分は若いころから病気をしたことがなかった が、介護疲れからか突然吐血をし、旅先で3週 間入院した。携帯電話は岡山の自宅に置き忘れ、 突然の入院で連絡の取りようがなかった。 ●妻の介護は気になったが近くに住んでいる2 人の息子家族が家事などをサポートし、在宅で 一人暮らしを続けることができた。殆どの身の 回りのことが自分で出来る。幻聴は続いている が IC レコーダーの操作も覚え、一日中音楽を 聞き幻聴が紛れているようだ。徘徊の心配はな いので助かった。 A さんは3週間の入院生活を終えたばかりと は思えない、いつもの闊達さで“つどい”に参 加され今日までの経過を話された。 フェンスに衝突、意識不明の状況から 快復したが言葉が出なくなった! C さん 夫・65歳。若年性 前頭側頭葉型意味性認知症・要介 護5.在宅介護中のCさん。顔は口ほどに物を言う! ●事故をする前までは、自転車で自分の決めた ルートを毎朝散歩していたが、事故後に水頭症 になり、脳圧を下げる手術をうけ、意識は回復 したが 全く言葉が出なくなった。 ●体温は37℃台の微熱が続くが食欲もあり穏 やかに過ごし、デイサービスとショートステイ を利用している。暴力がないのが何より!介護 職員のアイドル的存在でショートステイも快く 利用できる。 ●車椅子の生活になり意思表示は顔の表情だけ になり、表情の変化を見逃さないように読み取 る努力が要る。嬉しい・悲しい・イヤ等判りや すい。あまりにも無表情な時はくすぐると笑い 声が漏れる 7 月のAさん 「あんたは大丈夫?」と気遣 う妻の言葉に感動! ●私が胃潰瘍で九州の病院へ入院し、約1か月 半の間妻は独居を続け、「しっかりしなっくっ ちゃ!」と気が張っていた ようだ。帰宅すると 「あんたは大丈夫?」と常にこちらを気遣う言 葉が出るようになった。以前よりしっかりして きた感じがする。毎日の散歩を再開し帰りは途 中で別れ、それぞれ自分の用事を済ませ一人で バスに乗って帰宅できる。 ●幻聴は相変わらず被害妄想で迫害を受ける言 葉が聞こえるようだ。換気扇の中にいるオギハ ラ・オヤブンとの会話が続いている。激しい迫 害の幻聴には私に助けを求めていたが、今は「何 もありませんよ!」と言うときがある。妻の言 葉が増し私がリードされながら会話の量が増え ている。 - Aさんの突然の入院。介護者の変化はいつ起こるか 判らない。どう切り抜けるか大きな課題。 レビー小体・前頭側頭葉型・アルツハイマー型認知 症とそれぞれ特徴が語られ、参加した方々の理解が 深まったと思われるつどいになりました。 (記/清田) 4 - 「ぽ∼れ ぽ∼れ 」通巻 409号 ●2014年 8月25日発行( 第3種郵便物認可 ) 杉山孝博Drの「高齢者介護・看護のための 医学基礎知識」研修講座を開催して 6 29 開催日時 平成26年 月 日(日) 10:00∼16:00 会 場 岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館(きらめきプラザ ) 301会議室 受講者数 66名(内参加費対象 一般35名、会員31名) (内男性12名、女性54名) [分野別] 介護職25名・福祉11名・医療9名・行政5名・介護家族14名・その他2名 杉山Drの研修講座は、今までに「介護講座」 「医学 き、杉山先生の長年のご経験から生み出された高齢 講座」 「ターミナルケア講座」を実施して来ました。今 者へのサービス提供のポイントや心構えを教えて 回は、2回目の医学講座でサブタイトルは―高齢者 頂けたと思います。こうあらねばならぬ的な、医療 の変化に「気づく」ための知識を習得する―でした。 面でのこだわりを再度見つめ直し、正しい知識を探 そのサブタイトル通り、杉山Drの豊富な経験から 求し介護に当たっていきたいと思います。 導かれた話や具体的な事例は、受講者にとって非常 B グループホームで勤務していますが医療 さん に分かりやすく「気づき」の多い内容でした。実質5 の知識が全くなく、夜勤時には緊張と背中合わせで 時間の講義ではありましたが、受講者は、熱心に話に 怖かったのですが、本日、具体的な事を学ばせて頂き 聞き入りあっと言う間に時間が過ぎました。 少し安心できたように思います。自信を持てるよう 講座の主な内容は、以下の8項目です。 にする為には、医学の基礎知識を習得することだと ①からだの動きの変化 思いますので、今後もこのような機会に参加したい ②高齢者の臨床的特徴 と思います。 ③健康観察、病状観察のポイント C ④高齢者の主な症状と、その理解と対応法 介護福祉士からのケアマネであり、 医療 さん ⑤高齢者の主な疾患とその理解 的な知識がないため、安心をあたえる声掛けが出来 ⑥知っておきたい薬の知識 ず悩むことに度々ぶつかっていましたが、本日の講 ⑦感染症について 義で分かりやすい基本的な知識を理解することが出 ⑧認知症についての理解と対応 来ました。有難うございました。医療連携が必要なこ アンケートの結果からも、介護職、一般の方々に共 とは理解していますがなかなか敷居が高く、避けて いる自分がおります。ご利用者様の為に、Drと向き 通して「分かりやすく、基本的な知識を理解する事が 合って支援させて頂きたいと思います。 出来た」 「介護現場でより良い支援に役立てたい」と 言ったご意見と今後の講座に期待する声が多く寄せ られました。 ? 参加者アンケートから A 高齢者と関わる上で、 特に医療に関する さん 悩みや不安は介護現場で常に抱えています。看護師 は配置されていますが、スタッフ全員に情報提供と 意志統一が精一杯です。今回研修会に参加させて頂 - 5 - 「ぽ∼れ ぽ∼れ 」通巻 409号 ●2014年 8月25日発行( 第3種郵便物認可 ) 便り 会員さんからのお ∼その4∼ グループホームで10年余り勤め、12月 定年退職しました。今は、認知症の義母と孫 達との生活です。仕事で接するのと、家族と して接するギャップに戸惑っています。「家 族の会」の方々の意見を聞いて、参考にした いと思います。機会があれば集い等にも参加 したいと思います。 宜しくお願い致します。 (介護家族) 事務局の皆様には大変お世話になっており ます。 総会というと早川先生の岡山を思い出しま す。あれから20年、近年「年寄り」にとい う言葉を耳にする毎に「それ私の事?!」と 聞き返す様になりました。自分が老人会に入 会したことは事実なのに・・・ 去年夫を亡 くした友が「その身にならんと解らんじゃろ う」と何度もくり返す言葉を思い、能勢さん と重なりたまらない気持ちにな ります。阿部さんのことを思い、 願い、祈り、自分を振り返り、 反 省 し な が ら「日 々 是 好 日」 と思いたい。 (元介護家族) アルツハイマー型認知症に、なってから4 年になります。4月からデイサービスを利用 する事になりました。初日、とても楽しかっ たらしく笑顔で帰って来ました。その笑顔を 見て一安心しました。 (介護家族) 夫は若年認知症になり8年が過ぎました。 現在59才で要介護4です。私は在宅介護を しながら仕事をしております。いつも「ぽ∼ れ ぽ∼れ」を楽しみに読ませて頂いており ます。私の住んでいる所にはこの病気の人の 為の集いや介護者に対する思いやりもないと 感じます。私も、体力が(気力も)どんどん 落ちてきて一日一日を何とか乗り切るのが やっとです。そんな中での会報は何より励ま しになっております。今後は集いにも参加し たいと考えてていますので、どうか皆様には 大変お世話になりますが、今後も宜しくお願 いします。この病気で苦しんでいる声も出せ ない人々の為にお力と励ましと支えをお願い します。 きっと私もお返しが出来ると思います。 (介護家族) “集い”では、いつもお世話になりありが とうございます。3月号の能勢さんの手記を、 涙ながらに読みました。お二人共本当によく 頑張られたと思います。いつも優しい笑顔で 「無理しないように」とか、「頑張られよ」と か「リフレッシュ旅行に行こう」等と声をか けて下さってたことを、思い出し涙しました。 夫は最近よく熱が出て、デイケアーを休む ことが多くなりましたが、能勢さんの心やさ しい介護に近づける様、頑張りたいと思いま す。 先月“心の交流”に途中から参加し、はじ めてグランドゴルフをしましたが、皆様に教 えていただき大変楽しく過ごし、また参加し たいと思いました。 お世話になりました。 (介護家族) (年会費未納の方にお願い) 2014年度の会員継続の手続きをお忘れの方は是非ご継続下さいますよう切にお願い申し上げま す。私共の活動の主な財源は会員様の貴重な年会費で運営しております。事情ご賢 察の上、何卒、引き続き継続のご支援賜わりますよう重ねてお願い申し上げます。 - 6 - 「ぽ∼れ ぽ∼れ 」通巻 409号 ●2014年 8月25日発行( 第3種郵便物認可 ) 元 会員さんから懐かしいおたよりが・ ・ ・ 数年前、岡山地域の集い等で顔を寄せ合った仲間のSさんから、久しぶりのメッセージが届きまし た。彼女は次の曲を平成23年にはじめて聞いて、とても元気をもらったので、 「家族の会」の方達にも 是非聞いて欲しいと思って下さっていたそうです。昨年、ある出会いがあり、このDVDが私達の所に やってきました。さっそく心の交流会(本人交流会)で皆さんに聞いていただいたり、先日の玉野のライ ブで、作詞してこの歌を歌っているZaZaさんに、 「家族会」の仲間がお話を聞いてきたりしています。 おばあちゃんのポ ル カ 1みんなが大好き おばあちゃん 曲 :フィンランド民謡 作 詞:岡田淳・山口早智子 2 まどから眺める おばあちゃん 4 今日は乳飲み子 おばあちゃん 朝から 晩まで 働いて その瞳は 静かに 物思う 夕日のほお紅 きれいだよ いつも 一緒に おじいちゃん 話しかけても 答えない 頭に桜の 花びらが 家族の為に 頑張った 誰かがそこで待ってるの? おじいちゃんと花見に行ってきた? 何処にも旅行はした事ない 時々見上げる 青い空 あなたは 何も話さない 誰にも愚痴は言わないで 時々見つめる 遠い山 幸せでしたか?おばあちゃん? いつもニコニコ微笑んで その目に写るは 思い出か でも私は とても幸せですよ 家族の幸せ 祈っていた その目に写るは 面影か あなたのおかげよ おばあちゃん ※ルッタッター おばあちゃん 今日も お出かけ 何処行くの? ルッタッター おばあちゃん 3 いつの間にやら 扉開け ※繰り返し そっとどこかに徘徊る (たもとほる) 「行ってきます!」の一言を あしたも お出かけ 何処行くの? 私に言うのも 打ち忘れ 足取り軽く 飛び出した 昔の実家に 立ち寄って ルッタッター おばあちゃん 娘が後を 追いかける 扉をたたいて 「お母ちゃん」 今日も お出かけ 何処行くの? 孫も後を 追いかけて もうそこには誰もいません ルッタッター おばあちゃん みんなで探して 朝帰り あなたの家ではありません 今日も お出かけ 何処行くの? ※繰り返し ボーカルのZaZa( 山口早智子)さんは 、家族の介 そうです。 護をしながら、音楽活動をしていて、徘徊の時のエ Sさんはご家族の介護が続いていて「まだまだ ピソードを元に作詞をし、イェヴァンポルカに歌詞 頑張らねば」と言う状況だそうです。在宅での認 をのせられたそうです。 知症介護はそれぞれに大変ですが、心をこのポル Sさんが「この曲を聞くと元気が出ます」と言っ カにのせて、その人とお付き合いをしていきたい た時、ZaZa さんも「私も皆さん(歌を聴いてくだ と思っています。Sさん、本当にありがとうござい さるお客様)から力をもらっています」と言われた ました。 (景山/記) - 7 - 「ぽ∼れ ぽ∼れ 」通巻 409号 ●2014年 8月25日発行( 第3種郵便物認可 ) 岡山県消防学校で「認知症理解」の講義 岡山市版オレンジプラン策定記念講演会 岡山県消防学校では、県下の市町村が採用 岡山市はこのほど市版オレンジプランを策 した消防士になる生徒たち94名を対象に、 定した。これを記念して7月28日に認知症疾 「認知症理解」の研修を、今年も7月30日に 患医療センターに指定の岡山赤十字病院で記 行った。 「家族の会」県支部の妻井・尾崎・坂本・ 念講演会を開催した。東京都健康長寿医療セ 福田の4名が同校を訪問した。一時間の講義 ンターの粟田圭一研究部長が「認知症の早期 を踏まえ、9グループに分れて「独居老人が 発見とその後の対応」と題して、最新の治療 鍋を焦がしている…という住民の通報にどう 対処するか?」の質問をもとに対応策を考え 対策や制度状況について講演を行った。200 る演習を行った。 名近い市内の専門職たちが熱心に聴講した。 7月14日標記連絡会議が岡山大学病院で 高齢者虐待の要因分析と地方自治体の 施策促進に関する調査研究事業委員会 開催された。県指定の5病院に岡山市指定の岡 今年度の老人保健健康増進等事業の標記委 山日赤病院とおかやま認知症コールセンター 員会に今年も「家族の会」妻井県支部代表が招 の「家族の会」県支部、県・岡山市が出席した。各 聘されている。7月22日に東京で第1回の委 認知症疾患医療センター連絡会議(#6) センター報告に加えて、 「 徘徊高齢者対策」 「一 員会が開催された。法施行後8年が経ち、取り 般病院と精神病院との連携」等の検討や、小・中 組みの自治体間格差が広がっている状況を踏 学生に対してや警察学校等での認知症研修の 必要性が提起される等活発な意見交換が行わ まえて、改めて高齢者の人権保全の取り組み れた。 に資する課題の検討を行った。 【 編集後記 】 真夏の暑さがピークになると、思い出 してしまうのがこのこわーい話。H6年 8月7日、岡山では記録に残るような暑 さの午後の事、母はショートステイ先で “いつの間にやら扉開け ルッタッター 次回は第4火曜日 9 月 24 日 ( 水 ) とばかり どこえやら”の脱走事件とな り 、大 騒 動 と な っ た 。母 は 幸 い“ 朝 帰 り ” 10:00∼14:00です。 (第 4 火曜日が祝日の為 とまではいかず、数キロ離れた橋の下で 翌日の ( 水 ) に変更) ぐったりしている所を自転車の職員さんが見つけて下さ り、命拾いをした。 先日、P7の「おばあちゃんのポルカ」を皆で口ずさん 多数の皆さんの だ時、あの時の心臓の鼓動と担当職員さんのまっ青な顔 ご参加を… が蘇えってきました。 (記/景山) おかやま認知症コールセンター/ TEL . ( 086 ) 801-4165 (晴れて一番 - 8 - 良 い 老 後)