...

IIBC NEWSLETTER vol.130

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

IIBC NEWSLETTER vol.130
2016 年 10 月発行
iibc Newsletter 130
Oct 2016
Vol.
特集「TOEIC® テスト名称変更」
「TOEIC® テスト」および
「TOEIC® Speaking & Writing 」の名称を変更
テスト名称を変更し、新ブランド「TOEIC ® Tests」を導入
国 際 ビジネスコミュニケーション協 会( IIBC )は、2016 年 8 月
というコン セプトで 作られ て い ま す。TOEIC Program は、2015
5 日、これ ま で 英 語 の Listening(聞 く)と Reading(読 む)の 2
年 度 に世 界で 約 1 5 0 カ国 7 0 0 万 人 、日本で は 2 7 7 万 9 3 0 0 人 が 受
技能を測定するテストとして実施していた「 TOEIC ® テスト」の名
験しており、英 語 能 力 測 定 のグ ロー バ ルスタンダ ードとなってい
称 を「 TOEIC ® Listening & Reading Test 」に、Speaking(話
ます。
S p e a k i n g & Wr i t i n g 」 を 「 TOEIC ® S p e a k i n g & Wr i t i n g
Tests 」に、それぞ れ 名 称を変 更しました。名 称 変 更 によるテスト
ストで す が、TOEIC Listening & Reading Test が 2 時 間 200 問
内容の変更はありません。同時に、この両テストを総称するテスト
時 間 100 問で、スコアは 20 点 から 180 点となっており、英 語 学 習
ブランドとして「 TOEIC ® Tests 」を新たに設けました。
初・中級者を対象とした、日常生活で活きる 英語で聞く・読む能
す)と Writing(書 く)の 2 技 能 を 測 定 す る テ スト の「 TOEIC ®
TOEIC Bridge Test は「聞く」
「読 む」の 2 技 能 を 測 定 するテ
でスコアは 10 点から 990 点なのに対し、TOEIC Bridge Test は 1
さらに、TOEIC Tests に 初・中 級レ ベ ル の 英 語 能 力 を 評 価 する
力 を測定するテストです。
「読む」
TOEIC Bridge® Test を加え、「TOEIC ® Program」と総称しています。 この度の名称変更により、TOEIC Program には「聞く」
TOEIC Program は、Educational Testing Service( ETS )に
「話 す」
「書く」という英 語 4 技 能を測るテストがあり、さらに英 語
より、英語を母国語としない人たちを対象に、ビジネスや日常生活
学 習 初・中 級 者 の た め のテストを含 め た 幅 広 いラインアップ があ
のシーンで 使 わ れる英 語 のコミュニケーション能 力を測るテスト
ることをより多くの方々に知っていただきたいと考えています。
個別テスト正式名称
変更前
(2016 年 8 月 4 日
)
TOEIC® テスト
変更後
(2016 年 8 月 5 日以降)
正式名称
TOEIC® Listening & Reading Test
短縮名称
TOEIC ® L&R
TOEIC® Speaking & Writing TOEIC® Speaking & Writing Tests TOEIC ® S&W
TOEIC® Speaking
TOEIC ® Speaking Test
TOEIC ® Speaking
TOEIC® Writing
TOEIC ® Writing Test
TOEIC ® Writing
TOEIC Bridge®
TOEIC Bridge® Test
INDEX
P .1
特集「 TOEIC ® テスト名称変更」
「 TOEIC ® テスト」および
「 TOEIC ® S&W 」の名称を変更
P .4
TOEIC ® L &R 受験者アンケート
P .6
TOEIC ® S&W 受験者インタビュー
P .7
大学での最新の取り組み ∼東京大学理学部化学科∼
東京大学理学系研究科副研究科長 山内薫先生に聞く
P .10 IIBC TOPICS
1
英語 4 技能を効果的に測定できる TOEIC ® Tests
近 年、わ が 国で はさらなるグ ロー バ ル 化 に 向 けて、英 語 4 技 能
ますます関 心 が 高まっている、話 す・書くという、発 信 力を測 定 す
測定への関心が高まっています。
ることができます。
1979 年にスタートした TOEIC Listening & Reading Test(以
TO E I C L & R と TOEIC S&W の 2 つ の テ スト に より、「聞 く」、
下、TOEIC L&R )は、日 常 生 活 やグ ロ ー バ ル ビ ジ ネ ス に 活 きる
「読む」、
「話す」、
「書く」という4 つの技能を効果的に測定するこ
英語で聞く・読む能力 を測定するテストです。コミュニケーショ
とができます。
ンの ベ ースとなる、相 手 の 意 図を正しく理 解 する能 力を測 定 する
4 技能測定への関心の高まりとともに、TOEIC Tests の受験者は
だ けで なく、チャット形 式 など現 代 のコミュニケーション方 法 にも
広 がりを見 せています。2015 年 度 に は、
「聞く」
「読 む」技 能を測
対応するなど、より実践的な内容となっています。
定 す る TOEIC L&R は、日 本 国 内 で 3400 団 体、255 万 6000 人、
そ し て 2007 年 に ス タ ートし た TOEIC Speaking & Writing
TOEIC S&W は 380 団体、2 万 6300 人と、両テストとも、過去最高
Tests(以下、TOEIC S&W )は、日常生活やグローバルビジネス
の受験者数となっています。
に活きる 英 語で 話 す・書く能 力 を測 定 するテストで す。ビジネ
スミーティングやプレゼンテーション、メールのやり取りなど、昨今、
TOEIC® Program 受験者数の推移
TOEIC ® Listening & Reading Test
TOEIC ® Speaking & Writing Tests※
TOEIC Bridge ® Test
TOEIC ® Program 総受験者数
(単位:人)
2011 年度
2012 年度
2,270,000
2,304,000
10,700
2013 年度
2014 年度
2015 年度
2,361,000
2,400,000
2,556,000
11,100
14,700
24,000
26,300
213,000
209,000
210,000
205,000
197,000
2,493,700
2,524,100
2,585,700
2,629,000
2,779,300
※ TOEIC S&W 、TOEIC Speaking 、TOEIC Writing( IP テストのみ提供)を合算した人数
TOEIC® Program 体系図
テストブランド
個別テスト名称
TOEIC ® Listening&
Reading Test
TOEIC ® Tests
TOEIC ® Speaking&
Writing Tests
TOEIC ® Speaking Test
TOEIC ® Program
TOEIC ® Writing Test
TOEIC Bridge ® Test
※ TOEIC L& R、TOEIC S&W の同日受験はできません。
※ TOEIC Speaking は公開テスト、IP テストともに受験が可能です。
※ TOEIC W riting は、IP テストのみの受験となります。
2
TOEIC Bridge ® Test
特集「 TOEIC テスト名称変更」
活用が広がる TOEIC ® Speaking & Writing Tests
現 在 、TOEIC L&R は 企 業で の 英 語 研 修 の 効 果 測 定 や 海 外 派
ま た、受 験 方 法 も 幅 広 く な っ て い ま す。TOEIC S&W は、
遣 要 員 の 選 抜、昇 進・昇 格 の 要 件 などとして多く利 用 されており、
Speaking Test が 20 分、Writing Test が 60 分、合 計 80 分 間 のテ
さらに TOEIC S&W についても、同様に利用される企業が徐々に
ストで す。これまで は セットで の 受 験 の み の 提 供でした が、2016
増えてきています。
年 1 月からは公開テストでも、
「 TOEIC ® Speaking Test 」だけで
高 校 や 大 学でも、授 業 や 留 学 の 効 果 測 定、成 績 評 価、就 職 活 動
も 受 験 が 可 能 に な り ま し た。ま た、団 体 特 別 受 験 制 度
のアピー ル 材 料として TOEIC S&W を 導 入 する学 校 が 増えてい
( I P : I n s t i t u t i o n a l P ro g ra m 以 下、IP テ ス ト)で は、「 TOEIC
ます。最近ではスーパーグローバルハイスクール( SGH )やスー
Speaking Test 」と「 TOEIC Writing Test 」を 別 々 に 受 験 するこ
パーグローバ ル 大 学( SGU )など、英 語 に力を入 れている高 校・
とができるなど、受 験 の 方 法も広 がっています。
大 学でも TOEIC S & W をご 活 用 い た だ いています。2015 年 度 は、
TOEIC S&W を 利 用して い る 380 の 団 体 のうち、企 業 は 250 社、
学校は 130 校となっています。
英語の発信力を高めて、世界で活躍できる人材の育成へ
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 常務理事 山下雄士
はもっと世 界 に 出てい か な けれ
1979 年 に TOEIC テストとしてスタートし た TOEIC Listening
& Reading Test は、スコアによる評 価 や 英 語 能 力 を 正 確 に 測 定
ばならなくなります。その時のコ
で きる 質 の 高 さ が 評 価 さ れ 、企 業・団 体 に お い て 広く利 用 さ れ 、
ミュニ ケーションツ ー ル は 間 違
急 速 に 普 及しました。2007 年 からは 英 語で 話 す・書くといった 能
い なく英 語 が 中 心 に なるでしょ
動 的 な 能 力 を 測 定 する TOEIC Speaking & Writing Tests が ス
う。ま た、こ れ ま で は パ ッシ ブ
タートし、こちらも順 調 に受 験 者 数 は 増えています。しかしな がら、
( 受 動 的 ) スキ ル を 磨くことが 重
TOEIC といえば聞く・読むを測定するテストであるというイメージ
視 さ れ て い まし た が、これ から
が強く、話す・書く能力を測定するテストも存在していることを知っ
世 界 の 中で日本 人 のプレゼンス
ている人はそう多くはありません。
を 高 め て いくた め に は、プ ロダ
というインタビューテストが ありました。これ は インタビュアーと
となりま す。TOEIC Speaking & Writing Tests を 活 用 すること
face to face の テストで すので、受 験 者 が 限られていました。そ
の 後、コン ピュータ 技 術 の 進 歩 などにより、2007 年 から TOEIC
Speaking & Writing Tests が スタートし、幅 広くご 利 用 い た だ
で英語での発信力を高めて、グローバル経済の中での競争力を強
けるようになりました。
ネットなどを利 用 することで、1 人で も学 習 することができます が、
話す能力を測るテストとしては、1980 年には「 TOE IC ® L P I ※」
クティブ ( 能 動 的 ) スキ ル が 重 要
化していってほしいと思います。
英 語 学 習 に お いては、聞く・読 む 能 力 の 習 得 は、本 や インター
2015 年 度 に は TO E I C L i s t e n i n g & Re a di n g Te s t は 2 5 5 万
話す・書く能力の学習は 1 人では難しく、英語でのコミュニケーショ
6000 人もの 方々に 受 験 い た だ いています が、TOEIC Speaking
ンの機会も少ないのが現状です。そのため当協会では、実際に英
& Writing Tests は 2 万 6300 人と、まだ 約 100 分 の 1 に 過 ぎませ
語 で 話 せる「場 所」や「機 会」を 提 供 するた め、イベントなどを
ん。近 年、英 語で の 発 信 力 の 重 要 性 が 叫 ば れています。その 発 信
積 極 的 に 実 施しています。2016 年 2 月に は、六 本 木 ヒルズカフェ
力 を 測 定 する た め に TOEIC Speaking & Writing Tests をより
に て、
「英 語 を 話 す 場」を 提 供 する「 TOEIC ENGLISH CAFÉ 」
多くの方々にご利用いただきたいと思います。
を期間限定でオープン、同年 3 月には東京都港区のアメリカンクラ
日本の国際化が始まった 20 ∼ 30 年前は、企業で英語が必要と
ブ にて、一 般 社 団 法 人日米 協 会 (A JS) との 共 催で、両 団 体 の 参 加
され た の は、主 に国 際 部 に所 属 する人々と海 外 赴 任をする人々で
者 が 英 語 で 交 流 す る イ ベ ン ト を 実 施 し て い ま す。TOEIC
した。現在は、世界中に現地法人を持つ企業の経理課の人たちが
Program の 提 供 だ けで は なく、英 語を話 す場、実 践 的 にコミュニ
世界各国の経理担当者と、月々の経営状況を確認するために英語
ケーションス キ ル を 磨く機 会 を 提 供 することで、将 来 活 躍 するグ
で やりとりをしたり、また、グローバ ル な IT 系 企 業で は、以前 は日
ローバル人材の育成につなげていきたいと考えています。
本とアメリカ、日本とシンガ ポ ー ル など 1 つ の 海 外 拠 点 や パ ート
ナーとの 1 対 1 の やりとりでした が、今 は 世 界 各 国 の パートナーた
※ TOEIC L P I は 2010 年 3 月をもって終了しました。
ちが同時にそれぞれの地域のなまりのある英語で会議をするとい
うシーンも増えています。
今後、少子高齢化が進むにつれて国内市場が縮小し、日本企業
3
IIBC NEWSLETTER Vol.130 Oct 2016
TOEIC® L&R
受験者アンケート
TOEIC ® Listening & Reading Test が
より実践的なテストに
TOEIC ® Listening & Reading Test(以下、TOEIC ® L&R )は、2016 年5月29日実施の第210回公開テストより、出題形式を
一部変更いたしました。これにより、現在使われている英語のコミュニケーションを反映した、より実践的なテストとなりました。
今回の出題形式変更の概略と、実際にテストを受験された方々にお答えいただいたアンケート調査の結果をご報告します。
時代の変化に合わせてさまざまな新形式問題を出題
グ ロー バ ル ビジ ネス に お ける英 語 のコミュニ ケーション は、時
チャット形式のコミュニケーションやビデオ会議などで見られる
代とともに変化しています。近年、スマートフォンやタブレットなど
複 数 の 人々による会 話 の 場 面、また、手 元 の 資 料を照らし合 わ せ
新 た な 通 信 手 段 の 普 及 に伴 い、英 語 の 使 い 方 やコミュニケーショ
な がらの 会 話 など、この 10 年 間 に 普 及したコミュニケーション形
ン形式が大きく変化しています。テスト問題もこのような変化に合
式を問題に取り入れた新形式問題を導入しています。
わせて、見直していく必要があります。
なお、出題形式が変更されても、テストのクオリティと難易度は
TOEIC L&R は 今日使 わ れている英 語を反 映し、受 験 者 の 英 語
これまでと同等で、変更後の TOEIC L&R のスコアも、変更前のテ
スキ ル を 的 確 に 測 定 するテストで あり続 けるた め に、今 年 5 月の
ストのスコアと比較が可能です。
公開テストより出題形式を一部変更しました(※)。
出題形式変更の概要
変更前
Part
name of each part
変更後
パート名
Part
問題数
リスニングセクション(約45分間)
name of each part
パート名
問題数
リスニングセクション(約45分間)
6
1
Photographs
写真描写問題
10
1
Photographs
写真描写問題
2
Question-Response
応答問題
30
2
Question-Response
応答問題
25
3
Conversations
会話問題
30
(3×10)
3
会話問題
39
(3×13)
4
Talks
説明文問題
30
(3×10)
4
説明文問題
30
(3×10)
Conversations
(with and without
a visual image)
Talks
(with and without
a visual image)
リーディングセクション(75分間)
リーディングセクション(75分間)
短文穴埋め
問題
40
5
Text Completion
長文穴埋め
問題
12
(3×4)
Incomplete
Sentences
6
Single passages
Double passages
1つの文書
2つの文書
28
20
7
5
Incomplete
Sentences
6
7
短文穴埋め
問題
30
Text Completion
長文穴埋め
問題
16
(4×4)
Single passages
Multiple passages
1つの文書
複数の文書
29
25
※赤字の部分が変更点
(※)企業・団体、学校における団体特別受験制度( IP:Institutional Program )については、2017 年 4 月導入を予定しています。
4
TOE IC ® L&R 受験者アンケート
全体の約 7 割の方が、より実践的なテスト内容となったことを実感
IIBC で は、5 月の TOEIC L&R を 受 験した 方々にアンケートを
の方が問題形式の一部変更によって、より実践的なテストとなった
実施し、新形式のテストの印象について聞きました。
と感じていました。
まず、新形式問題の導入により、
「より現実に即した状況や設定
ま た、「『新 形 式』の TOEIC L&R を ま た 受 け た い と 思 い ま す
が 再 現され たテスト内 容 になったと思 いますか」との 質 問 に対し、
か?」との 質 問 に 対しては、
「ぜ ひ 受 けた い」( 37 . 3 %) と「まあ 受
「非常にそう思う」と「ややそう思う」と回答した方が、リスニング・
けた い」( 38 . 3 %) を合 わ せて、75 . 6 % の 人 がまた 受 けた いという
テストで 7 1 . 1 % 、リーディング・テストで は 6 6 . 8 % を占め 、約 7 割
意向を示していました。
「新形式」の TOEIC L&R を
また受けたいと思いますか?
従来に比べて、
より現実に即した状況や設定が再現された
テスト内容になったと思いますか?
4.4%
5.4%
111
214
300
14.1%
27.9%
618
108
152
8.5%
11.9%
24.5%
4.3%
6.0%
136
58.3%
59.2%
942
38.3%
1471
1495
37.3%
356
703
966
■ 非常にそう思う
■ ややそう思う
■ あまりそう思わない
リスニング
■ ぜひ受けたい
リーディング
■ 全くそう思わない
■ あまり受けたくない
■ 受けたくない
■ まあ受けたい
■ どちらとも言えない
「新形式の TOEIC L&R についてどのように感じたか」との質問
英語学習に役立てるという観点では、全体の約 8 割の方が、
「聞
に対し、
「そう思う」
「まあそう思う」の合計が多かった項目は、
「社
く」
「読 む」そ れ ぞ れ の 能 力 を 高 め てくれるテスト と回 答して
会 人 向 けのテスト」の 86 . 4%、
「キャリアアップ に 役 立 つテスト」
います。また、受験した理由に対する質問でも、
「英語力を確認し
の 83 . 6%、そして「資 格としての 価 値 が 高 いテスト」の 83 . 5%で、
た い から」が 48 . 9 %と一 番 多く、次 に「英 語 力 を 高 め た い から」
次 に「ビジネスで 必 要とされる実 践 的 な 英 語 力を測るテスト」が
が 38 . 2%と、自己の 英 語 学 習 に役 立てた いという理由で 受 験して
70 . 1 % となっており、ビジネスにおけるキャリアアップ や 実 践 的 な
いる方が多いという結果になっています。
英 語 力 の 確 認 に役 立 つという回 答 が 多く目立ちました。
あなたは「新形式」のTOEIC L&Rをご受験いただいて、どのように感じましたか。
各項目であてはまるものを1つずつお選びください。
ビジネスで必要とされる
実践的な英語力を測るテスト
24.8 %
45.3 %
21.4 %
あなたが「新形式」の TOEIC L&Rを受験した理由は
どのようなことでしたか? あてはまるものを全てお答えください。
英語力を確認したいから
8.4 %
英語力を高めたいから
39.9 %
43.6 %
13.3 %
2.2 %
定期的に受けることにしているから
キャリアアップに役立つテスト
39.1 %
44.5 %
12.4 %
4.0 %
学習の成果をスコアで残しておきたいから
8.6 %
転職活動に必要だから
18.3 %
グローバルなテスト
46.2 %
37 %
社会人向けのテスト
16.7 %
日常生活で役立つテスト
0
英語を「読む」能力を
高めてくれるテスト
27 %
49.4 %
50.6 %
20
40
29.9 %
10.4 %
23.5 %
60
50.3 %
12.9
10.5
入試に必要だから
9.8
海外で働きたいから
9.5
査定・評価に関わるから
8.8
就職活動に必要だから
7.8
海外出張・海外赴任に必要だから
7.0
勤務先で受験が義務化(推奨含む)されているから
5.5
進学に必要だから
4.9 %
4.8
留学したいから
2.8
単位認定に必要だから
1.7
勤務先で受ける前に慣れておきたいから
英語を「聞く」能力を
高めてくれるテスト
30.7 %
15.2 %
5.4 %
40.3 %
0
20
46.5 %
40
60
アンケート実施時期 : 2016 年 6 月 22 日∼ 6 月 30 日
アンケート実施方法 : Web 上でのアンケート
有効回答数
: 2,524 人
9.0 %
80
学校で受験が義務化(推奨含む)されているから
1.5
英語が社内公用語化されたから
1.1
1.3
社用留学に必要だから
■ そう思う
英語学習の目標・
指針となるテスト
【アンケート概要】
48.7 %
4.3 % ■ まあそう思う
■ あまりそう思わない
100(%) ■ そう思わない
1.0
インターンシップに応募する際に必要だから
0.6
学校で受ける前に慣れておきたいから
0.4
英会話学校で勧められたから
その他
17.2
11.4
資格として必要だから
100(%)
14.9 %
19.5
17.5
テストが新しくなったから
3.2 %
48.9
23
業務で英語が必要だから
9.3 %
80
24.3
昇進・昇格に必要だから
資格としての価値が高いテスト
38.2
0
2.2
10
20
30
40
50(%)
アンケート対象者: 2016 年 5 月 29 日の第 210 回 TOEIC L&R 公開テスト
(新形式問題導入後、第1回目)の受験者で、
かつ 2016 年 1 月、3 月、4 月のいずれかの TOEIC L&R 公開テストを受験している方
5
IIBC NEWSLETTER Vol.130 Oct 2016
TOEIC ® S&W 受験者インタビュー
実務と連動したテスト内容がスキルアップに役立つ
英語学習における 4 技能測定に関心が集まる中で、英語での発信力を高める、英語で話す力、書く力が注目されています。TOEIC®
Speaking & Writing Tests( 以下、TOEIC® S&W)は、プレゼンテーションや会議、商談、交渉など、実際のビジネスシーンで活かせる話
す力、書く力を測ることができる世界共通のテストです。TOEIC S&W は自分自身の英語力がスコアで確認できるだけでなく、発信力を磨
くツールのひとつとして受験されています。最近は就職や転職、組織の中での配属の指標として活用が広がっており、テストに向けて学習
した内容は、そのままビジネスでのコミュニケーション場面においても役立っています。
今回は TOEIC S&W 受験者の方に、受験の感想と TOEIC S&W の活用法についてうかがいました。
市川基寿 さん
木野嵩広 さん
フリーアナウンサー
TOEIC Tests Score
TOEIC Tests Score
L&R 870 / S 120 / W 150
L&R 735 / S 130 / W 140
英語での発信力を高め、仕事の幅を広げたい
「話す」、
「書く」を強化して、
実践的なコミュニケーション力を磨く
フリーアナウンサーの私は、英語の「話す」、
「書く」力を磨いて、
将来、外国人のインタビューなどへと仕事の幅を広げたいと考えて
T O E I C L & R で目標としてい た 7 0 0 点を取 れるように なりま
いました。英語には少し自信がありましたが、外国人に道を聞かれ
した が、勉 強しているの は「 読 む」、「聞く」だ けで、「 話 す」
て満足な対応ができず、発信力の弱さを痛感。発信力を強化する
と「 書 く」が お ろ そ か に な っ て い る こと に 気 づ き、T O E I C
ため TOEIC S&W を受験しました。受験と学習を続ける中で、流暢
S & W を 受 け まし た 。T O E I C S & W の 良 い 点 は 、話 す、書く力
とまではいきませんが、少しは話せるようになったり、ライティング
をスコアで 測 れることで す。勤 めている会 社 は 海 外 にも工 場
でも、今までワンセンテンスで止まっていたところが、さらにもう一
が あり、ゆくゆくは 海 外 勤 務 もして み た いと思って い た の で、
文を書けるようになったりと一歩ずつですが手応えを感じています。
スコアは 社 内で のアピー ル の 材 料 にもなると思 います。実 際
間違えを恐れずにアウトプットすることが大事で、表現を試行錯誤
の コミュニ ケ ー ション で は 、「 話 す」、「 書く」は 非 常 に 重 要
するうちに自然と洗練されてきます。テスト内容もいろいろな角度
で す。実 践 的 な 英 語 を身 に 付 ける意 味で も T O E I C S & W に 挑
からアウトプットを試されてやり甲斐があり、難易度も適切に感じ
戦 することをお すすめします。
ます。目標は、S&W 共に 180 点を目指してがんばっています。
村上雅寛 さん
食品メーカー勤務
足立伸之 さん
製薬会社勤務
TOEIC Tests Score
情報サービス会社勤務
TOEIC Tests Score
L&R 825 / S 150 / W 140
L&R 690 / S 90 / W 150
TOEIC S&W はまさに活きた英語を学べるテスト
弱点であるスピーキング力克服のために最適なテスト
4 年 前、仕 事で 海 外 の 方を招 い た パーティーで、何もしゃべ
今やゲーム開発は世界同時開発など、海外とのやりとりが日
れずに本当につらい思いをしました。さらに最近は海外と技術
常的です。職場で英語を使う機会はありますが、英語で話すこ
情報を交換する会議などがあり、
「聞く」だけではなく、
「話す」
とに苦手意識があり、実践的な内容である TOEIC S&W を受け
スキルも必要になっています。そこで、自分の話す能力を知り
ようと決めました。受験してみると、相手の言うことは理解でき
た いと思 い TOEIC S&W を受 けました。定 期 的 に受 け、点 数 が
た ので す が、簡 単 な 単 語で すら思 い 出 せ ず、伝えた い 内 容を
悪い時は、発奮して次へのパワーにしています。会話では、疑
返すことができないことがわかりました。会話はリズムが大切
問形で問いかけてみるなど、いろいろなコミュニケーションの
だなと痛感し、即答力を鍛える必要性を感じました。勉強して
とり方があります。テストを受けて、自分の弱い部分を確認して、
学んだ内容を実務でも使えるようになると、スコアも上がって
それを強 化 することで、さまざまなコミュニケーションのスキ
きて、それ が モチ ベ ーションアップ に つ な がり、また、次 の 課
ルが身に付いてきました。TOEIC S&W はまさに活きた英語を
題を見つけることができるので、 最強 のテストだと思います。
学べるテストだと思います。
今 はこのような 方 法 で コミュニ ケ ーション 力 を 磨 い て、将 来、
海外に長期滞在して仕事をしてみたいと思うようになりました。
6
大学での最新の取り組み ∼東京大学理学部化学科∼
化学科の全講義英語化で、
将来の日本を担うグローバル人材を育成
東京大学理学系研究科副研究科長 山内 薫先生に聞く
東 京 大 学 理 学 部 化 学 科では、2014 年 10 月より、海 外 の 大 学 から留 学 生を学 部 編 入 生として受け入 れるグロー バ ルサイエンスコース
(GSC)が新設され 、専門科目の授業がすべて英語化されました。GSC では、留学生と日本人学生がともに、英語で行われる講義を受講
しています。英語化に踏み切った背景とその現状について、理学系研究科副研究科長 山内 薫先生にお話を伺いました。
世界で活躍できる人材の
育成を目指す
講します。編入学生となるための応募条件
―― 今 回、授 業 の 英 語 化 に 踏 み 切った 理
理 学 に 対 する基 礎 知 識 を 持っていること、
由を教えてください。
③英 語 が 堪 能 で あることとなって い ま す。
人 類 は 自 然 科 学 を 通じて、自 然 界 の 仕
GSC では、講義を英語で開講すると同時に、
組みを解明し、技術を進歩させて暮らしを
編入学生に毎月 15 万円の奨学金を支給し、
豊 か にしてきました。言うまで もなく、自
さらに、宿舎も無償で提供しています。
は、①海 外 大 学 の 学 部 課 程 に 2 年 以 上 在
学し、最低 62 単位を取得していること、②
然 科 学 に 国 境 は なく、自 然 科 学 分 野 の 議
論 は、世 界 各 国 の 研 究 者 が 共 通 に 使える
言語、すなわち英語で行われています。日
本 の 研 究 者 が 世 界 の 第 一 線で 活 躍 する研
究者と交流し、国際的に活躍していくため
pro file
1957 年 東 京 都 出 身。1981 年 東 京 大 学 理 学 部 化 学
科卒業。1997 年 4 月より東京大学大学院理学系研
海外からの留学生と日本人学生
の相乗効果が生まれる環境づくり
には、英語で自然科学を語り、議論できな
―― グローバルサイエンスコース(GSC)
くてはなりません。
を設置された意図は何ですか。
究科化学専攻教授。物理化学、特に、強光子場科学、
レーザー分光学、化学反応動力学を専門分野として
いる。日本分光学論文賞(1989 年)、日本化学会進
歩賞(1991 年)、レーザー学会論文賞(解説部門)
(2008 年)、第 67 回日本 化 学 会 賞(2015 年)、第 7
回分子科学会賞(2016 年)などを受賞。
そ の た め に は、普 段 から英 語 に 接 する
今、日 本 は 少 子 化 により大 学 生 の 数 が
ことが必要で、単に英語を語学として学ぶ
年々減っており、このまま少 子 化 が 進んで
経済的支援を行い、留学生にとってのこの
のではなく、いつも自分たちが取り組んで
しまうと、将 来を担う人 材 が 不 足してしま
2つの問題を軽減しました。
いるテーマを英語で考え、そして議論する
います。学術分野においても、現在の高い
GSC は、その 発 足 当 初 から、高 い 学 術・
ことが求められます。東京大学理学部では、
レベルの研究を維持し、それをさらに発展
教 育レ ベ ルを持 つ 東 京 大 学を卒 業できる
将 来 国 際 的 に 活 躍 す ること が で きるグ
させて行くことを考えるとき、少 子 化 は 深
魅 力 的 なコースとして海 外 の 大 学 生 に 受
ローバル人材の育成を目指して、2014 年
刻 な 問 題で す。少 子 化 に 歯 止 め を か ける
け止められ 、初年度の 2014 年の秋には中
10 月 に グ ロ ー バ ル サ イ エ ン ス コ ー ス
努力を続ける一方で、海外から優秀な人材
国 の 大 学 から 6 名、アメリカの 大 学 から 1
(GSC)※を新 設し、その 第 一 歩として、化
を受け入れることができる、国際的な環境
名 を、そして、2015 年 の 秋 に は、アメリカ
を整えることが必要です。
の 大 学 か ら 2 名、インド の 大 学 か ら 2 名、
学 科 の 講 義(学 部 3 年 次 以 降)を す べ て
英語化しました。
日本 の 大 学 に海 外 から学 生を受 け入 れ
中国の大学から 1 名を受け入れました。皆、
るとき、まず、問題となるのが言語です。講
いずれも非常に優秀で勉学意欲も高い学
義 が 英 語で 開 講されてい な け れ ば、海 外
生 たち ば かりでし た。GSC へ の 編 入 に は
の学生にとって、その大学は留学先の候補
年々応募者が増えています。今、国際的な
東 京 大 学 の GSC で は、海 外 の 大 学 の 学 部
から外れてしまいます。そして、次に問題と
認知度が高まっていますので、応募者はこ
課程を 2 年以上修めた外国人学生が、東京
なるの は日本で 生 活 するた め の 経 済 的 な
れから更に増えて行くものと思います。
大学理学部 3 年次に編入学生として入学し、
支 援で す。GSC で は、講 義を英 語で 行うと
編 入 学 生 たち は、覚 悟 を 決 め て日本 に
理 学 部 へ の 内 部 進 学 生とともに 講 義を受
ともに、編入学生に奨学金を支給するなど
来ていますので、第 1 期、第 2 期の編入学
※グローバルサイエンスコース(GSC)
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/GSC/
7
IIBC NEWSLETTER Vol.130 Oct 2016
まずは、日本における大学教育の
が、グ ロ ー バ ル 人 材 の 育 成 に 資 するプ ロ
国際化を推進すべきであると考え
グ ラ ム とし て 文 部 科 学 省 に 評 価 さ れ 、
ています。日本 国 内 に お いて、授
2014 年 度 から 5 年 間 のプ ロジェクトとし
業 などで日常 的 に 英 語 を 使う環
て GSC の 予 算 が 確 保 さ れ まし た。そして、
境 が 整 い、自 然 に 英 語 で 議 論 で
英 語 による講 義 の 準 備 が 整ってい た た め、
きるようになれば、海外で学びた
化 学 科 か ら GSC が 始 まり、2014 年 か ら、
いという学生の数も増えて行くで
化 学 科 の 学 部 3 年 次、4 年 次 の 講 義 を 英
しょう。GSC は そ のような 考え方
語で行うことになりました。
から、必然的に始まったものです。
この 学 部 講 義 の 英 語 化 に 対しては、さ
私 た ち の 取り組 み は、日 本 に
まざまな意見が寄せられました。
「講義を
お ける 英 語 教 育 をどのように 展
す べ て英 語 に すると、日本 人 学 生 の 理 解
開 す べ き か、そ れ をグ ロ ー バ ル
が 浅くなる」とか、
「日本 語でしか 表 現で
人 材 の 育 成 に 如 何 に 役 立てて行
き な い 内 容 もあり、英 語 で 講 義 が で きる
くの かという問 題 を 議 論 する 時
分 野 は 限 定されるので は な い か」などの
の参考になるものと思います。
指 摘もありました。このような 心 配も理 解
できることで すが、心 配 ば かりしていては
前に進めません。
長い準備段階を経て
英語化を実現
講 義 は 英 語を用 いて行わ れていますが、
―― 英 語 化 の 経 緯 を 教えてくだ
義 の 内 容 を 理 解 するように 工 夫されてい
補 助 的 に日本 語 による説 明 も行 わ れ 、編
入 学 生 だ けで なく内 部 進 学 生 が 十 分 に講
さい。
ます。内 部 進 学 生 たちも英 語 の 講 義 に す
東 京 大 学 大 学 院 理 学 系 研 究 科
ぐ に 慣 れ 、講 義 中 に 英 語 で 質 問 をしてく
生を見る限り、勉 学 に対して、非 常 に熱 心
化 学 専 攻で は、14 年 前 から、英 語で 議 論
れることもしばしばで す。講 義 が 終 わると、
であると感じました。編 入 学 生 たちは、日
が で きるグ ロ ー バ ル な 人 材 育 成 の た め、
編 入 学 生も内 部 進 学 生も、英 語 や日本 語
本 人 学 生よりも英 語 に つ いては 慣 れてい
さまざまな 取り組 みをしてきました。まず、
で質問をしに教壇に来てくれます。東京大
ることもあり、私 が 担 当している量 子 化 学
2002 年 から大 学 院 博 士 課 程 1 年 次 の 大
学 の 学 部 の 講 義 の 時 間 は、昨 年 度 か ら、
の 講 義で は、同じ講 義 を 受 け 始 め た 最 初
学 院 生 の た め に、実 践 的 な 英 語プ ログラ
それまで の 90 分 から 105 分 へと長くなり
の 学 期 は、編 入 学 生 たちの 試 験 の 点 の 方
ム 「Academic English for Chemistry
ましたが、学生たちが積極的に受講してく
が や や 高 いという傾 向 がありました。しか
(AEC)」を 開 講しました。AEC で は、語 学
れるので、講義時間が長くなったようには
し、次 の 学 期 に なると、ほとんど差 が なく
としての 英 語 を 専 門とする他 大 学 の ネ イ
感じませんでした。
なりました。また、編 入 学 生 たちは、語 学
ティブスピーカー の 先 生 を 招 いて講 義 を
としての 日 本 語 の 講 義 を 1 学 期 間 勉 強し、
していただき、学生たちが、英語で話すこ
最 低 限 の日本 語 能 力 を 得 てから、日本 人
と、英 語を聞き取ること、英 語で 文 章を書
学 生と一 緒 に 講 義 を 受 け 始 め ま す。そ の
くことに慣 れるようになることに主 眼を置
た め、クラスの 中で は、英 語 だ けで なく日
きました。その 後、AEC は、大 学 院 修 士 課
早い時期から、英語が役に立つ
ツールであると知ることが大事
本 語を使って編 入 学 生と内 部 進 学 生 が 交
程 の 学 生 にも対 象 を 広 げました。そ のよ
―― 学 部 の 講 義 の 英 語 化 はどのような 反
流していて、お互いに良い影響を与えあっ
うな背景の下、化学専攻では、8 年前から
響がありましたか。
ています。日本 人 の 学 生 にとっても、日本
大学院修士課程の講義をすべて英語で開
東京大学では、学部 1 年次、2 年次の学
に い な がらにして英 語で 専 門 科 目を 学 ぶ
講 することに なりました。な お、現 在 AEC
生たちは教養学部生となります。理学部進
機会が得られるだけでなく、外国人学生と
は、大 学 院 修 士 1 年 次 の 学 生、化 学 科 の
学生の多くは、理科Ⅰ類、理科Ⅱ類の学生
同じ 教 室 で 一 緒 に 勉 強 することによって、
学 部 3 年 次、4 年 次 の 学 生、そして、化 学
ですが、学部後期課程の進学先は、学生た
良 い 刺 激 を 受 けることが で きるというメ
科 進 学 に 内 定した 2 年 次 の 学 生を対 象と
ちの 希 望と最 初 の 1 年と半 年 の 間 の 成 績
リットがあるのです。
して開 講されています。化 学 専 攻で は、こ
で 決まります。学 生 たちの 中 には、英 語 の
グ ロー バ ル 人 材 の 育 成 の た め に は、日
のような長い準備期間を経て、化学科の学
授 業 に つ いてい けるの か、英 語で 化 学 を
本 人 学 生 に 海 外 留 学 の 経 験 をさせること
部すべての講義の英語化に至ったのです。
理解できるのかなどと心配する学生もいる
も 一 つ の 方 策 で あると思 い ま す。し かし、
と思います。実際、化学科では講義が英語
近 年 は、日本 人 学 生 は 海 外 に 留 学した が
なので化学科を敬遠する、つまり、進学先
らない傾向があるようです。その背後には、
や はり語 学 の 問 題 が あるように 思 います。
案ずるより先に、始めること
には選ばないという学生もいるようですが、
一 方、英 語で 化 学 を 勉 強で きる環 境 に 魅
英 語 に自 信 が な い の で 留 学 などしなくて
―― そして次に学部の講義の英語化に着
力を感じ、化学科を進学先として選ぶ学生
済めばそれに越したことはない、という考
手されたのですね。
もいます。
えを 持 つ の は 無 理 からぬことで す。私 は、
東京大学理学部が提案した GSC の構想
日本では、学生たちは大学に入る前に中
8
大学での最新の取り組み ∼東京大学理学部化学科∼
学 校・高 等 学 校 の 6 年 間という長 い 期 間、
英語を勉強しています。それにもかかわら
ず、大学に入ってから英語で授業を受ける
国際的な場で
議論できることが重要
学生たちに国際的な環境を
提供することが重要
となると、学 生 たちの 多くが 不 安を抱 いて
―― 科学者にとって英語は、どのような意
―― 今後、GSC はどのように展開していき
しまいます。それ は、自分 の 関 心 がある事
味がありますか。
ますか。
柄 につ いて、英 語で 聞 い たり、英 語で 話し
科学分野での国際的な公用語は英語で
今 や日本 の 大 学で、講 義 を すべて英 語
たりする経験を十分にしたことがないから
す。国際的な場での研究発表や議論は、す
で 行うコ ース は 決して珍しい もの で は な
ではないかと思います。長い期間英語を勉
べて英 語で 行 わ れます。科 学 の 分 野で 学
いと思います。しかし、東京大学理学部化
強しているにもかかわらず英語が身に付か
術 のコミュニ ティー に 貢 献 するた め に は、
学 科 のような 既 存 の 学 部 学 科 に 編 入とい
な い 一 つ の 理 由 は、英 語 が 英 語 の 授 業 の
英 語で 学 術 論 文を書 いて出 版しな けれ ば
う形で 留 学 生 を 受 け 入 れ 、授 業 を 英 語 に
中でしか使われないことにあると思います。
なりませんので、英語で論文を書く技術を
して日本人学生とともに学ばせる取り組み
つまり、英語の授業でしか使われない言語
身に付 けな けれ ば なりません。しかし、そ
は希ではないかと思います。これは、留学
に、そ の 価 値 を 見 出して、慣 れ な さ い と
れ だ けで は ありませ ん。科 学 の 分 野 で は、
生と日本 人 学 生 の「共 学 方 式」による学
言っても、学生たちには理解ができないの
研究者どうしが議論を重ね、理解を深めて
部 教 育 で す。日 本 人 学 生と留 学 生との 会
で は な いでしょうか。もし、国 語、算 数、理
いくのが日常です。そして、国際会議は、自
話 も、普 段 から英 語 で 行 わ れ 、日 本 人 学
科、社 会 などの 科目にお いて、少しでも英
らの研究を単に発表する場としてだけでな
生 が 自 然 に 英 語 を 使う機 会 が 増え、日本
語 が 使 わ れてい れ ば、英 語 が 如 何 に 役 に
く、自分の研究内容や、他の研究グループ
人学生に学部時代から国際的な環境が提
立つかを実感できるに違いありません。英
の研究内容について、他の研究者と議論を
供 さ れ ま す。ま た、勉 学 意 欲 が 高 い 留 学
語がツールとして役に立つのだということ
する場として、そ の 価 値 が あるので す。し
生と同じ教室で学ぶことは、日本人学生に
が 分 か れ ば、学 生 たちが 英 語 を 学 ぶ 姿 勢
たがって、国際会議などの研究者の交流の
とって、良 い 刺 激 で す。私 は、この 環 境 の
も変わって来るのではないかと思います。
場で、英 語 が 障 壁となってしまって、議 論
下 で 育 っ た、編 入 学 生 と 内 部 進 学 生 が、
欧州の英語を母国語としない国々のトッ
が 深まらな かったとしたら、それ はとても
将 来、さまざまな 分 野 でグ ロ ー バ ル に 活
プクラスの大学では、大学院教育を英語で
残念なことです。
躍してくれるものと期待しています。
行っているところは珍しくありませんが、学
そ のような 国 際 的 な 場で 重 要 なことは、
現 在、理 学 部 10 学 科 のうち GSC に 参
部教育で講義を英語で行っているところは、
間 違 い の な い 正 確 な 英 語を話 すことで は
加している学 科 は 化 学 科 だ けで す が、理
少ないのではないかと思います。欧州の場
なくて、議論の流れをつかみ、その中で自
学 部 の 他 の 学 科 にお いても英 語 による授
合、どの国の言語でも、その構造が英語と
分の考えをしっかりと述べ、学問を深める
業 の 数 は 年々増 加していくと思 います。ま
大きくは変わらないため、大学院に入って
場 に 自らが 参 加し 貢 献 をして いくことで
た、日本 の 他 の 大 学 が、我々の GSC の 取
から英語で講義が行われるようになっても、
しょう。し かし な がら、この ような 技 術 は、
り組 み を、学 部 教 育 の 国 際 化 の た め の 参
学生たちが順応することがそれ程難しくな
普 段 から英 語 を 使ってい な いと身 に 付 か
考としていただければ有り難いと思ってい
いという事情があると思います。しかし、日
ないものです。これからの教育に求められ
ます。
本語の場合は、欧米の言語とは大きく構造
ていることは、日常的に英語を使える環境
が 異 なるた め、学 生 たちは、なるべく早 い
を学生たちに提供していくことであると思
時期から英語に慣れていくことが必要では
います。GSC はそのような要求への一つの
ないかと思います。日本人の大学生たちが、
回 答を与えたものと言えるでしょう。環 境
学 部 のころから英 語 に慣 れて、欧 米 のトッ
さえ用意すれば、学生たちはそれを最大限
プ大学の大学院も将来の選択肢の一つとし
活用してくれます。今 GSC で化学科の学生
て考えられるようになって欲しいと思います。
たちがそれを実証してくれています。
東 京 大 学 理 学 部 化 学 科の概 要
――ありがとうございました。
東 京 大 学 理 学 部 化 学 科 の 歴 史 は、徳 川 幕 府 が 蕃 書 調 所 の 精
した 1861 年まで
方を創 設
ります。これは、東京大学創立(1877 年)よりも古く、
我 が 国 の 化 学 分 野をリードし、学 界、産 業 界、教 育 界 に 多くの 人 材を輩
出してきました。現 在 は、物 理 化 学、有 機 化 学、無 機・分 析 化 学 の 基 幹 3
講 座、12 研 究 室 から成り立っており、広 い 分 野 の 礎となる理 学としての
基礎化学の研究・教育を担っています。
◀大正 5 年に完成した化学東館は、本郷キャンパスの中では最古の建物
であり、震災・戦災にも生き抜いて、いまなお当時の面影を残しています。
なお、内部は昭和 59 年に改修されています。
9
IIBC NEWSLETTER Vol.130 Oct 2016
TOPICS
IIBC TOPICS
増回記念イベントを実施
沖縄・香川で TOEIC ®
L&R 公開テストを増回
TOEIC ® L&R 公開テストの受験機会を増やすことを目的に、本年
アップ さ せる 7 つ の ポ イントを 5 つ のト
より新たに沖縄県と香川県において 7 月に TOEIC L&R 公開テストを
レーニングを通じてご紹介いただきまし
実 施しました。これ により、両 地 域 にお いて、年 6 回 ( 1 月、3 月、5 月、
た。両会場ともに、多くの方々にお集まり
7 月、9 月、11 月 ) 、2 カ月に 1 回 TOEIC L&R 公開テストを受験できる
い た だきました。参 加 者 の 皆さんからは、
ようになりました。
「貴 重 な 話 を 聞 けることが で きまし た」
実施の増回を記念し、2016 年 5月21日(土)に、沖縄県那覇市(沖
「別の地域でもぜひ開催してほしい」など
縄産業支援センター)
、6月4日(土)に香川県高松市 (レクザムホール )
といった声がよせられました。イベントを
にて、TO E I C L & R
通じて、受 験 機 会 の 増 加を知ってい た だ
公 開 テ スト 説 明 会、
くとともに、英 語 学 習 に 対 するモ チ ベ ー
および「使える英語
ション向上のきっかけづくりになりました。
の 効 果 的 習 得 法」
また、今 回 初 の 試 みとして書 店 用 に両
講演会を開催しまし
地 域オリジナルチラシを配 布 することで、
た。講 演 会 は 講 師
より多くの方々に TOEIC L&R 公開テスト
に千田潤一氏をお
の受験機会の増加について知っていただ
招きし、英語学習の
く機会となりました。
モチベーションを
沖縄県で実施された説明会 & 講演会
高校生を対象に「 IIBC エッセイライティングワークショップ」を
大阪と東京で開催
IIBC で は、毎 年、高 校 生 を 対 象とした 英 語 エッセ イコンテスト
イスを受けながら、エッセイの書き方を学びました。
「 IIBC エッセイコンテスト」を開催しています。8 回目となる今年の
終了後のアンケートでは、
「とても楽しく、ためになるワークショッ
テーマは「私を変えた身近な異文化体験」です。将来世界に羽ばた
プだった。英文の書き方、文章の作り方もとてもためになった。英語
く高校生の皆さんに、コミュニケーションのギャップを乗り越えて、異
で会話する時間が多かったので、いい経験になった」、
「他の学校の
なる文化を持つ人々とわかり合うことの大切さを見つめ、考える機会
子と関わりを持てるいい機会になった。それ以上にライティングの書
を持つことをねらいとしています。
き方を基礎から勉強できたのでよかった」、
「教え方が丁寧でわかり
IIBC エッセイコンテスト事務局では、本コンテストに先立ち、エッ
やすくてよかった。次はもっと発展的な内容についても知りたいなと
セイコンテストに参加を予定している高校生を対象に「エッセイラ
思った」などの声をいただきました。実際にワークショップに参加し
イティング ワ ークショップ」を 2016 年 7 月 27 日 ( 水 ) に 大 阪、28 日
た高校生からも、今年度の IIBC エッセイコンテストに応募いただき
(木)に東京の 2 カ所で開催し、大阪 14 名、東京 31 名の高校生が参
ました。今後もこのような活動を通じて、一人でも多くの高校生に英
加しました。
語で自分の考えを書く機会を提供していきます。
大阪では関西学院大学の Daniel Thomas
O'Keeffe 氏と Jeremy McMahon 氏、東 京
で は 立 教 大 学 の Gene Thompson 氏 と
Nerys Rees 氏を講師としてお迎えしました。
ワークショップは少人数のグループ形式で行
われ、午前中はエッセイライティングの構成
のポイント、使える表現等を学ぶ基礎知識講
義、午後は実際のエッセイライティングに取
り組みました。講師から個別に丁寧なアドバ
講師がテーブルを回って個別にアドバイス ( 大阪会場 )
10
エッセイライティングに取り組む参加者 ( 東京会場 )
ETS 講師を招き、
Propell® Teacher Workshop for TOEIC ® S&W を開催
8月1日から6日、ETS より講師として Elizabeth Ashmore 氏と Alyssa
Francis 氏を招へいし、Propell ® Teacher Workshop を東京と大阪に
でも活用できる参加型のアクティビティを行いました。Workshop では、
Propell ®とは ETS が開発した英語教育指導者向けのプログラムです。
加した先生方も大い
質 問 や 意 見も活 発
おいて計 5 回開催しました。
に飛び交うなど、参
ETS は、TOEIC Program の開発・制作以外にも、英語コミュニケーショ
に興味を持ってくだ
ンスキル向上を支援するために、それぞれのテスト内容にあわせて、英
さっ たようで す。ま
語教育指導者を対象とした Workshop も開催しています。
た参加者同士の新
今 回 は、TOEIC L&R な ら び に TOEIC S&W の Propell Teacher
たな交流の場として
Workshop を開催しました。Workshop では、採点基準の解説や、受験
有 意 義 な 機 会 にも
者の生の声などを参考にした学習目標の設定、授業計画や実際の授業
なりました。
8 月 3 日武蔵野商工会議所会場での Workshop 風景
2016 年度 TOEIC ® セミナーを開催
8 月 5 日 ( 金 ) 、東 京 都 千 代 田 区 の ベ ル サ ー ル 半 蔵 門 に お い て、
として、学生 4 名が参加し、横川氏との模擬授業が行われました。
2016 年度 TOEIC ® セミナーを開催いたしました。TOEIC セミナーは、
セミナーで は TOEIC L&R の 活 用 事 例とともに、TOEIC S&W を
学校の教職員、企業の人事担当者の方に向け、年に 2 回開催してい
使った実践的な授業アクティビティを通じて、両テストを活用した主
ます。今回のテーマは、
「主体的な学びを引き出す TOEIC Program
体的な学びを引き出すための事例を登壇者より紹介していただきま
の活用 ∼その先にある発信力の強化∼」でした。はじめに早稲田大
した。参加者からは、
「 TOEIC S&W の評価基準、作成にあたっての
学商学部の森田彰教授と鈴木利彦教授、群馬県立女子大学国際コ
意識がわかり、参考になった」
「 TOEIC Program を活用したカリキュ
ミュニケーション学部の細井洋伸教授に登壇いただき、大学におけ
ラムなど、具体的な
る TOEIC ® Tests の活用事例と、学生の主体的な学びを引き出すため
取り組みを詳しく知
の仕組み、
「話す」
「書く」能力習得のための取り組みについてご講
ることができた」な
演いただきました。
どといっ た 声 を い
次 に、ETS の Alyssa Francis 氏より、TOEIC S&W の 採 点 方 法 や
た だ くこと が で き、
実際のコミュニケーション場面を反映した タスク の紹介がありま
満 足 度 の 高 い セミ
し た。最 後 に、TOEIC Program を 活 用し た 英 語 指 導 法 に つ い て
ナーとなりました。
TOEIC ® Propell Workshop Instructor 横 川 綾 子 氏 より、TOEIC
Speaking Test の タスク を基 にした 技 能 統 合 型 授 業 実 践 の 一 例
TOEIC セミナーの会場風景
TOEIC ® 公式教材セミナーを開催
8 月 5 日(金)、東京都千代田区の東京ガーデンテラス紀尾井町にて、
レクチャーを行いました。
書店および取次会社の皆様をお招きして「 TOEIC ® 公式教材セミ
参加者からは、「 ETS から問題作成のプロセスを詳しく聞くことが
ナー」を開催しました。書店・取次会社のご担当者を対象としたセ
で き、公 式 教 材 の
ミナーは今回が初めてでした。
クオリティーの高さ
TOEIC 公式教材シリーズは、テストを開発・制作する ETS が、実
を あらた め て 認 識
際のテスト制作と同じプロセスで書き下ろし、リスニング音声も本番
で き た」、「公 式 教
材 使 用 者 のアン
と同様のクオリティーで TOEIC ® 公式ナレーターが担当した唯一の
教材として、受験者に広く活用されています。
ケ ート結 果 は 興 味
深 い も の だ っ た」
セミナーでは、 IIBC より、 TOEIC ® Program の概要説明と公式
教材の紹介があり、その後、来日した ETS の Elizabeth Ashmore
などの 声 を い た だ
氏より、テストの 制 作プロセスと公 式 教 材 の 学 習 方 法 につ いての
きました。
11
ETS Elizabeth Ashmore 氏によるレクチャー
IIBC NEWSLETTER Vol.130 Oct 2016
IIBC
TOPICS
JACETで Schmidgall 氏( ETS )が講演
グローバルビジネスシーンで役立つ英語力を測る
TOEIC ® S&W の活用法
9 月 1 日から 3 日に札幌市の北星学園大学で「大学英語教育学
熟 度を測る適 正 な 尺 度として、 世 界 の 多くの 人々に支 持されてい
会 第 55 回 国 際 大 会」(一 般 社 団 法 人 大 学 英 語 教 育 学 会
ま す。そ の 理 由 は 、 常 に 一 貫した 評 価 基 準 に 基 づ くテストの 信
( JACET )主 催)が 開 催されました。同 大 会 は、大 学をはじめと
頼 性で す。
する 英 語 教 員 を 対 象 に 年 に 1 度 開 催 さ れ 、今 年 は「 Special
シンポジウムでは、「テストの重要な品質であるスコアの一貫性
Symposium 」で ETS の Jonathan Schmidgall 氏が登壇しました。
が、どのように実現されているか」を、TOEIC S&W を例に挙げて、
同 氏 は、 ETS に お い て Associate Research Scientist お よ び
その採点基準や採点者の育成、採点する順番など、これまでの研
TOEIC Research Coordinator として、主 に 英 語 能 力 をどう定
究によって蓄積されたノウハウについて紹介しました。
義し、どのように測定するかというテーマで
研究活動を行っています。当日は、「グロー
バ ルビジネスシーンで 役 立 つ 英 語 能 力を測
る TOEIC S&W の活用法」について講演
を 行 い まし た。プ レ ゼ ン テ ー ション に は、
IIBC からも R & D 室長 三橋峰夫が参加い
たしました。
TOEIC Program は、グローバルビジネ
スで 使 用される英 語 力 の 測 定、また、英 語
学 習 者 や 指 導 者 にとっては 受 験 者 の 英 語 習
JACET にて講演をした人に贈られるCertificate を持つ
IIBC 三橋峰夫 ( 左 )とETS Jonathan Schmidgall 氏(右)
シンポジウムにおける講演の様子
【公式教材紹介】
新形式問題に対応した公式教材新シリーズ
『公式 TOEIC® Listening & Reading 問題集 1』
新 形 式 問 題 に 対 応 し た 公 式 教 材 新 シ リ ー ズ とし て、『公 式 TOEIC ® Listening &
Reading 問題集 1』を 10 月 13 日(木)に発売しました。
本書は、TOEIC L&R の開発・制作元である ETS が、実際の TOEIC L&R の制作と同じプ
ロセスで書き下ろした、新形式問題に対応した練習テストを 2 回分(計 400 問)収載してい
ま す。リス ニ ング の 音 声 も TOEIC ® 公 式 ナレ ー タ ー が 担 当して おり、本 番 同 様 のクオリ
ティーとなっています。また 全 パートに正 答・誤 答 の 解 説、そして一 部 の パートには 語 句 の
解説や役立つフレーズの例文を掲載しており、より理解を深めていただける内容になってい
ます。新 形 式 問 題 に 対 応した 公 式 教 材としては、今 年 2 月発 売 の『 TOEIC テスト公 式 問 題
集 新形式問題対応編』に続く2 冊目で、TOEIC L&R の受験準備に最適です。
概要
【タイトル】『 公式
【発行】
【体裁】
TOEIC® Listening & Reading 問題集 1』
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
A4 変型判 本誌 112 ページ
【定価】
本体 2,800 円+税
【発行日】 2016 年 10 月 13 日
別冊『解答・解説』192 ページ / 音声 CD 2 枚付き
【お問い合わせ】
東京
名古屋事業所
大阪事業所
TOEIC ® 公式サイト http://www.toeic.or.jp
東京都千代田区永田町 2-14-2 山王グランドビル ℡. 03-5521-5901
愛知県名古屋市中区錦 2-4-3 錦パークビル ℡. 052-220-0282
大阪府大阪市中央区博労町 3-6-1 御堂筋エスジービル ℡. 06-6258-0222
【報道関係お問い合わせ】
広報室
東京都千代田区永田町 2-14-2 山王グランドビル ℡. 03-3581-4761
ETS, the ETS logo, PROPELL, TOEIC and TOEIC BRIDGE are registered trademarks of Educational Testing Service, Princeton, New Jersey, U.S.A., and used in Japan under license.
Portions are copyrighted by Educational Testing Service and used with permission.
12
Fly UP