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北区情報化基本計画2015
北区情報化基本計画2015 (概要版) 平成 27年 3 月 東京都北区 第1章 基本的考え方 1. 改定の背景 ・ 「北区情報化基本計画2010」 を策定してから、 10年の計画期間のうち5年が経過した。 ・情報通信技術は急激に進展しているともに、情報セキュリティに対する脅威が増大してい る。また、大規模災害発生時への対策が求められている。 ・国では、情報システムのクラウド化やオープンデータ、社会保障・税番号制度の導入など、 ICT化を取り巻く環境は大きく変化している。 ・北区として情報化に係わるさまざまな課題に的確に対応するため、新たな情報化基本計画 を策定することとなった。 2. 策定の目的 具体的な目的は次の4つである。 ・明確な方針のもとで、計画的、効率的かつ安全に情報化を推進する。 ・区としての方針を示し、区民の理解を得るとともに行政活動の透明性を確保する。 ・情報化推進における、区と地域の役割を明確にする。 ・上位の計画や方向性と、情報化に関する活動の整合性を担保する。 3. 計画の位置づけ・期間 ・本計画は、 「北区基本計画2015」を上位計画とし、情報化を進めるための基本的な方向 性と施策メニュー及び当面の重点的に取り組む事業を明らかにするものである。 ・計画期間は、平成27年度 (2015年度)から平成36年度(2024年度)まで の10年間とする。 北区基本計画2015 上位計画 情報化の 基本的な 方向性 北区情報化基本計画 2015 個別事業計画・事業の 整合性を担保 個別 事業計画 事業計画 個別事業 計 画 事 業 計 画 事 業 計 画 事 業 計 画 事 業 個別 事業計画 個別 事業計画 計 画 事 業 計 画 事 業 計 画 事 業 図表 1 新情報化基本計画の位置づけ 1 計 画 事 業 計 画 事 業 第2章 現状と課題 1. 情報化を取り巻く状況 (1)社会の動向 ・景気低迷にも回復の兆しが見えはじめた一方、少子高齢化の急速な進行に伴う労働人口の 減少、税収減、社会保障費拡大などによる財政状況の厳しさは北区において大きな課題で ある。 ・東日本大震災では、情報システムが甚大な被害を受け、管理する住民データを消失したり、 伝送路の破損、ケーブル切断、さらには電話やメールの集中による大規模な通信規制が実 施され、必要な情報が届かないことなどが問題となった。災害発生時には区民に対してよ り早く正確な情報を伝える仕組みと、災害に強い通信インフラの整備やシステム管理が求 められる。 (2)情報化の動向 ・総務省の「平成25度通信利用動向調査」によると、インターネット利用率は82.8%。 インターネットを利用する端末は従来のパソコンや携帯電話の割合が減少し、スマートフ ォンやタブレット型端末が増加傾向である。 ・総務省の「平成 25 年度通信利用動向調査」によると、ソーシャルメディアの利用率は年々 普及が進んで 42.4%となっており、特に 13~39 歳におけるソーシャルメディアの利用 は5割を超えている。 (3)行政情報化の動向 ・ 「世界最先端IT国家創造宣言」 (平成 25 年 6 月 14 日閣議決定、平成26年 6 月 24 日 改定)では、 「民利用者の視点に立った電子行政サービスの実現と行政改革への貢献」がそ の柱のひとつとされている。 ・ 「電子自治体の取組みを加速するための10の指針」(平成26年 3 月 24 日公表)では、 番号制度の導入にあわせた自治体クラウド導入の加速を最優先課題と位置付け、行政情報 システムの改革に関して地方公共団体に期待される具体的な取組みを提示することに重点 が置かれている。 ・社会保障・税番号制度では、住民が各種申請を行う際に窓口で提出する書類の簡素化によ る負担軽減、行政機関から情報提供を受けて手続が行える機能(「マイ・ポータル」)の構 築が検討されており、国民の利便性の一層の向上が期待される。 2. 情報化推進の状況と課題(内部要因) (1)情報化の変遷 ・区では、昭和59年に基幹業務へ電算システムを導入し、順次対象業務を拡大してきた。 さらに、情報系ネットワーク(庁内 LAN)は、平成20年度に構築を完了した。また、平 成19年度から平成21年度にかけてオープン系システムへ移行し、その後安定的な運用 2 に注力してきた。今後は、クラウド技術や仮想化技術などを利用した効率的で災害に強い 情報システムを検討していくことが求められている。 図表 2 本区における情報化の推移 ・地域情報化においては、地域ケーブルテレビなどと連携しながら地域の情報通信インフラ の整備を進めるとともに、地域コミュニティ、保健・福祉、防災、文化振興などにおける 情報化を推進してきた。近年ソーシャルメディアなどを活用した新しいサービスが拡大進 展していることも踏まえ、地域情報化分野における行政として取り組み方針を改めて示す 必要がある。 (2)前計画の評価と課題 ・前計画では、全24施策のうち、16施策は計画に沿って一定の進捗をみたが、8施策に ついては当初の計画通りには進捗しなかった。 ・計画通り進捗しなかったのは、区民と直接かかわる情報化施策(行政手続きのオンライン 化、地域ポータルサイトなど)と、ICTガバナンスの構築に関する情報化施策(情報シ ステム評価の仕組み導入、各種ガイドラインの策定など)である。 (3)情報化投資の状況 ・前計画において課題の一つとなっていた ICT 経費については、減少傾向にある。また、本 区の ICT 経費は、平成25年度の23区平均(約21億円)を若干上回っているもののほ ぼ平均と同じである。 ・効率的に情報システムを構築運用する新しい技術や仕組みを活用した情報化投資の効率化 を検討しながら推進する必要がある。 3 3. 情報化の課題と今後の方向性 ・外部要因や内部要因を踏まえ、現状の課題認識から、今後の方向性を次の5つとした。 ①区民が、情報化による具体的なメリットを十分に享受できるようにする。 ②新しい技術を活用したより効率的かつ効果的な情報システムの利活用を図る。 ③ICTガバナンスを適切に構築していく。 ④情報システムの大規模災害対策を強固にしていく。 ⑤地域における情報化の活動を促進する。 【北区情報化基本計画2010 ICT戦略方針】 区がこれまで整備してきたインフラ等をはじめとするICTを 有効活用することにより、基本構想・基本計画の実現を図る 【外部要因】 ・行政の効率化、経費削減 ・大規模災害への対策 ・スマートフォンやSNSなどの台頭 ・国による自治体クラウドの推進 ・社会保障・税番号制度への対応 【内部要因】 ・住民との接点における情報化の推進 ・ICTガバナンスの強化 ・情報化経費の縮減 ・効率化を目指した新しい技術の採用 【現状の課題認識】 ①情報化による行政サービス向上の具体的メリットを区民が 享受できていない。 ②新しい技術を活用した効率的かつ高度な情報システムの 利活用が検討できていない。 ③ICTガバナンスが十分に構築されていない。 ④大規模災害における情報システムの利活用方策が不十分 である。 ⑤地域における情報化の活動が停滞している。 北区情報化基本計画2015を 策定して情報化を推進 図表 3 本区における情報化の課題 4 第3章 計画の目標 1. 情報化の基本的な考え方 ・情報化とは、 「必要な人に必要な情報を届け、必要なアクションを適切に取ることができる ようにすること」であり、情報化推進とは、 「必要な人に必要な情報を届ける仕組み(シス テム、ルール、体制など)を構築するとともに、その利活用を促進すること」である。 ・区は、電算システムにより業務で取り扱うさまざまなデータ処理を進め、申請・交付・審 査・許可などのアクションを円滑かつ確実に実施することで情報化を推進してきたが、情報 化の技術革新が進んでいることを踏まえ、業務プロセス自体を見直す視点が不可欠である。 2. 解決すべき課題と情報化のビジョン 情報化の検討においては、①区民サービス、②地域、③行政内部、これら3つの場面にお ける解決すべき課題を次のように整理する。 ①区民サービスにおける情報化では、区民のメリットを拡大する行政手続きのあり方を検 討する必要がある。情報提供の面でも、SNSなどの新しいツールを活用した効果的な手法 を取り入れ、必要な人に必要な情報を届ける仕組みを更に整備する必要がある。 ②地域における情報化では、区民の情報活用を更に促進したり、区民が必要な地域の情報 が整理されて容易に利用できる仕組みの検討が必要である。 ③行政内部における情報化では、クラウドや仮想化技術などの新しい技術を活用したシス テムを導入して経費縮減や高機能化、防災性の強化等を検討する必要がある。また、情報を 共有して活用を促進することで、業務の効率化を進めるとともに、新しい政策立案につなげ ていくことが求められている。 これらの課題を解決することで、区民、企業・団体、区にとってメリットのある電子自治 体が実現できる。 そこで、本計画のビジョンを次のとおりとする。 「情報通信技術を活用し、 地域と行政の基盤を高度化、効率化し、 真に利便性の高い電子自治体を構築する」 5 3. 目標 前述の課題を解決して、ビジョンを実現するために8つの目標を設定する。 Ⅰ 区民サービスにおける情報化の推進 目標1:ICTを活用した行政サービスの高度化 区民がICTのメリットを十分に実感できるように、番号制度で導入が予定されている番 号カードやマイ・ポータルなどICTを活用し、区民が「いつでも」「どこでも」「必要 な行政サービス」を受けることができるようにしていく。 目標2:区民と区のコミュニケーションの深化 区民の区政参画、区民と区の協働を一層進めるため、ICTを活用して、区民と区の双方 向の情報交換、情報共有を推進する。区政情報については、区民が容易に入手して活用で きるように多様な手段を整備し充実させていく。 目標3:災害時などにおける情報サービスの提供 災害などの非常時でも、区民へ区から迅速に的確で適切な情報やサービスの提供が可能と なるように、ICTを活用して多様な情報伝達やサービス提供の手段を整備していく。 Ⅱ 地域における情報化の推進 目標4:地域コミュニティ活性化へのICT活用 区民のだれもがICTを使って必要な情報を入手し適切に活用できるように、情報セキュ リティやルールなども含めてICTリテラシーの習得を支援する。 区民が地域の情報を共有し、住民同士の交流、住民合意の形成、行政への意見表明、災害 時の地域の連絡手段などに活用できる、地域情報サイトの整備拡充を支援していく。行政 のさまざまなデータを積極的に公開、提供することで、地域に密着した便利で役立つアプ リケーションソフト開発などの活用を支援していく。ICTを活用した産業振興など、地 域の活性化につながる活動を支援していく。 Ⅲ 行政における情報化の推進 目標5:情報化の円滑な推進に向けた体制及び制度の確立 情報化を全庁で総合的、一体的に進め、全体最適化を実現するため、最高情報統括官(C IO)のもとにICTガバナンスを強化する。 システム導入、改修、再構築や機器類の調達などにあたって、従うべきガイドラインや規 定などを定めるとともに、審査チェック体制などを見直し再構築する。 目標6:先進技術を活用した高度で効率的な情報システムの整備 クラウド化、仮想化などのさまざまな新技術を踏まえて区の情報システムのあり方を検討 し、より高度で効率的で安全な情報システムの構築を進める。 なお、構築の検討にあたっては、現在の事務処理をそのままシステムに置き換えるのでは なく、まず業務の事務処理フローを可視化したうえで、徹底的な見直しを行い、より効率 的なシステムとするように業務改革の視点を重視する。 目標7:情報資産を守るセキュリティ対策の強化 大規模災害時でも区の業務の基盤となっているICT機能を維持し、もし万一障害が発生 しても短時間で復旧できるよう、クラウド化などにより災害に強い情報システム基盤の整 備を検討し導入する。 近年増大している情報セキュリティに対する脅威への対策として、情報セキュリティマネ ジメントの取組み、対応を適宜見直して更に推進し、一層強固なものとしていく。 目標8:庁内における情報、情報機器などの有効活用 職員のICT活用力を一層向上させ、十分に活用されていない庁内の情報やシステム、情 報機器などの有効活用を進め、行政の高度化を実現するとともに効率化につなげる。 6 【区民サービスにおける課題】 ・区民が必要とする情報を、必要な 区民に届けられていない。 ・情報化により区民の手続きを十分 に簡便化できてない。 【目標2】 区民と区のコミュ ニケーションの 深化 【目標3】 災害時等におけ る情報サービス の提供 【地域における課題】 【行政内部における課題】 ・地域において情報共有する仕組み ができていない。 ・地域の必要な情報が整理されてい ない。 【目標1】 ICTを活用した 行政サービスの 高度化 ・情報共有が不足し、効果的な政 策立案がなされていない/業務 に無駄が発生している。 ・システム経費が十分に抑制され ていない。 北区情報化基本計画2015 【目標8】 庁内における情 報、情報機器等 の有効活用 【ビジョン】 「情報通信技術を活用し、 地域と行政の基盤を高度化、効率化し、 真に利便性の高い電子自治体を構築する」 【目標4】 地域コミュニティ 活性化へのICT 活用 【目標5】 情報化の円滑な 推進に向けた体 制及び制度の 確立 【目標7】 情報資産を守る セキュリティ対策 の強化 【目標6】 先進技術を活用 した高度で効率 的な情報システ ムの整備 整合 基本構想・基本計画・経営改革プラン 図表 4 次期情報化基本計画におけるビジョン及び 8 つの目標 7 第4章 Ⅰ 情報化施策 区民サービスにおける情報化の推進に関する施策 1 ICTを活用した行政サービスの高度化(目標1) (1)番号制度を活用した行政サービスの利便性の向上 番号制度を最大限に活用し、区民のメリットを拡大していく。 ア 個人番号カードを活用し 番号制度により平成28年1月から交付される個人番号カ た窓口サービスの向上(重点 ード(以下「番号カード」という。)を活用し、行政サービス プロジェクト) の利便性の向上を図る。 また、番号制度のメリットを生かした業務見直しを行い、 ワンストップ窓口など、便利で効率的な窓口手続きのあり方 を検討する。 ■番号カードによる住民票・印鑑証明・税証明書などの コンビニ交付サービスの提供(戸籍住民課、税務課) イ マイ・ポータルのプッシ 番号制度でインターネット上に設置されるマイ・ポータル ュ型情報提供とワンストップ の機能の一つである、一人ひとりにあわせて受給可能なサー サービスの活用 ビスなどの情報をお知らせする仕組みを活用し、区民の利便 性を高める。 また、行政手続きのワンストップサービスも活用していく。 ウ 個人番号の独自業務への 番号制度により、法定事務は申請や届出の添付書類が不要 利用拡大(重点プロジェクト) になるなど区民負担が軽減されるので、この対象の独自利用 への拡大を検討する。 ■個人番号の独自業務への利用拡大 (経営改革・公共施設再配置推進担当課) (2)オンライン手続きの拡充 マイ・ポータルによる行政手続き導入とあわせて、既存の電子申請などのオンラインで利 用可能な手続き対象の拡大や、電子納付方法の拡充を推進していく。 ア オンライン手続きの拡大 都と都内区市町村で共同運営している電子申請、電子調達 の利便性を更に向上させるとともに、区の対象手続きを拡大 させていく。 その他、施設予約や図書検索などオンラインで活用できる 区の行政手続の利便性の向上や対象拡大を図っていく。 ■電子申請の拡充(区民情報課、各主管課) ■電子調達の拡充(契約管財課) イ 電子納付の拡充 すでに実施している、振替納付口座のキャッシュカードに よる即時登録(pay-easy(ペイジー)口座振替登録)やコン ビニエンスストアでの納付(コンビニ収納)、携帯電話・スマ ートフォンを利用した収納に加え、クレジットカードによる 8 収納について、費用対効果も考慮しながら実現を検討してい く。 ■クレジット収納などの検討(収納推進課他) 2 区民と区のコミュニケーションの深化(目標2) (1)多様な手段による地域情報発信 区内外に対して、シティプロモーションも意識して、積極的な情報発信を行う。その手段 として、ホームページなどに加えて、スマートフォン、タブレット型端末などの新しいデバ イスやデジタルサイネージなど多様な手段を活用し、さまざまな人へ情報提供を展開してい く。 簡易アンケートシステムなど、区民の意見聴取を簡易に実施できる仕組みも検討する。 ア SNS等の活用による情 ホームページのリニューアルに加え、SNSについても 報発信の強化(重点プロジェ twitter(ツイッター)の他、facebook(フェイスブック) クト) などの活用も検討していく。更に YouTube(ユーチューブ) などによる情報発信にも取り組んでいく。また、地域ケーブ ルテレビによる情報発信も更に充実させていく。 ■区内外へ戦略的・効果的な情報発信(広報課) イ ICTを活用したシティ プロモーションの推進 アに掲げた手段を活用し、北区の個性と魅力を発掘・創造 し、区内外へ戦略的・効果的に情報を発信していく。 ■シティプロモーションの推進(広報課) (2)行政情報の積極的な公開・提供 ホームページのデジタル区政資料室で実施している人口統計などのデータのエクセル形式 などでの公開をさらに拡大充実させていくとともに、そのほかのさまざまな資料についても 電子データを整備し積極的に提供していく。 ア オープンデータの推進 (重点プロジェクト) 行政が保有するさまざまなデータを二次利用可能な形式で 公開する「オープンデータ」を積極的に推進するとともに、 区民などのデータを活用した地域生活に便利なアプリケーシ ョンソフト開発などの支援も検討していく。 区が持つデータは、個人情報や行政運営に支障がない限り、 二次利用可能な形式で公開していく。 このオープンデータ推進により、区民などの利活用による 新たな産業やサービスの創出により区民サービスの向上を推 進していく。 ■オープンデータの推進(広報課、区民情報課、各課) イ ICTを活用した情報提 供の推進 計画資料や各種審議会資料などについて、可能なものは積 極的に情報提供していく。 歴史的・文化的資料について、デジタルアーカイブによる 保存を行い、貴重な情報を劣化や災害などから守り、資料が 9 使いやすい環境整備を実現していく。 3 災害時などにおける情報サービスの提供(目標3) (1)災害時の情報サービスの提供 災害時などにも、区から区民へ迅速に的確で適切な情報やサービスが提供できる手段を、 ICTを活用して整備していく。 ア 災害時の多様な手段によ 防災無線やホームページだけでなく、防災気象情報メール る情報伝達(重点プロジェク 配信サービス、SNSなど多様な手段を整備していく。 ト) 区民からの災害情報提供を含め、情報共有が可能な仕組み を検討する。 非常時の地域の連絡手段確保のため、インターネットが活 用できる無線LANの整備を検討する。 避難所及び町会・自治会などの関係者、帰宅困難者などを 対象に、いつ・誰に・どのような情報を伝えるべきか、多様 な手段による情報発信ガイドラインの検討を進めていく。 災害情報発信に関する訓練を区民や関係機関などと協力し て実施していく。 ■多様な手段による災害情報発信(広報課、防災課) ■総合防災高度情報通信システムの導入(防災課) イ 災害時の被災者支援など のためのICT整備 災害時に被害状況を把握し、被災者の迅速な生活再建のた めに必要なり災証明書発行などのシステム導入について検討 する。 Ⅱ 地域における情報化の推進に関する施策 1 地域コミュニティ活性化へのICT活用(目標4) (1)情報活用力の醸成 情報格差をなくして、区民だれもがICTを利用して的確に情報を得たり、有効に活用し たりできるように、情報セキュリティやインターネットなど利用時の注意事項も含めた、情 報活用力を醸成していく。 ア 情報活用力向上のための 講習会実施 情報弱者などを対象に、インターネットなどからの情報の 取得や活用の方法、スマートフォンなど新しいICT機器の 利用方法などについて、情報セキュリティや利用時の注意事 項なども含めて習得できる講習会を実施する。 また、脅威が拡大している情報セキュリティに関する講習 会についても実施する。 ■障害のある方など対象の情報活用能力向上研修 (障害者福祉センター) ■区民の情報活用能力向上の機会や情報の提供 10 (生涯学習・スポーツ振興課) イ 児童・生徒に対するIC T教育充実 区立学校の授業を通して、インターネットなどからの情報 の取得方法や活用方法について、情報セキュリティや利用時 の注意事項もあわせて学習する機会を充実させていく。 (2)地域のきずなづくりの推進 地域コミュニティの機能の低下や人と人とのつながりが希薄化する中、地域での連帯意識 の醸成や地域活動の活性化に取り組むため、ICTを活用した地域のネットワークづくりを 推進する。 ア 地域ケーブルテレビを活 用した地域情報の発信 地域ケーブルテレビと協働して、区の事業やイベント案内 や緊急時の災害情報、区議会に関する放送など、地域情報の 提供の場の充実を図る。 ■地域ケーブルテレビを活用した地域活性化 (広報課、区議会事務局、関係課) イ 地域のきずなづくり推進 町会・自治会のコミュニティ活動を活性化させるため、町 プロジェクトの推進(重点プ 会・自治会のホームページ作成、更新などの運用が容易かつ ロジェクト) 的確にできるように、担い手や経費についての支援方法を検 討する。 区民と市民活動団体のための情報検索サイトとして「みに きたウェブ」 (北区市民活動情報サイト)が活動しており、北 区における活動団体の紹介、ボランティアの募集などが行わ れている。区民間のコミュニケーションをさらに促進するた めに、地域SNSの状況も注視しながら、多様なツールを活 用した地域情報発信のしくみづくりについて検討する。 ■地域のきずなづくり推進プロジェクト(地域振興課) (3)ICTを活用した産業・観光振興 区内の事業者や商店街の活性化を図り、区民・区外の方が簡単に地域の情報を取得できる よう、区内の事業者や商店街などに対してICT環境を整備するための支援事業を行う。 ア 観光客・来街者向けIC T整備 2020年の東京オリンピック、パラリンピックを控え、 今後増加が見込まれる外国人観光客などに対応するために、 区内の商店街にWi-Fi環境を整備するための費用につい て支援を行う。 ■外国人ウェルカム商店街事業(産業振興課) イ 実化 事業者ホームページの充 区内ものづくり事業者に対して国内外からの受注を見込ん だ自社PR用のホームページの作成ができるよう支援する。 ■北区ものづくり中小企業等ホームページ作成支援事業 (産業振興課) 11 Ⅲ 行政における情報化の推進に関する施策 1 情報化の円滑な推進に向けた体制及び制度の確立(目標5) 区の情報化を総合的一体的に推進して全体最適化をめざすには、CIOのもとにIC Tガバナンスを徹底する必要があるため、情報化推進体制を強化していく。 すべてのシステム導入、改修、再構築や機器類の調達などにあたって、従うべきガイ ドラインや規定を見直し整備するとともに、審査チェック体制を見直し再構築する。 あわせて、情報化推進の基礎データとなる情報システム台帳を整備し、全庁的視点か ら現状を把握し、効率化を推進していく。 (1)情報化推進体制の強化 情報化基本計画で策定した各目標、施策等を有効に機能させるため、ICTガバナンスの 確立と一体的に運営する体制を確立する。 ア 情報化推進体制の見直し (重点プロジェクト) 業務の情報化は業務改革、組織改革と一体のものであり、 全庁的に的確に推進するために、情報政策部門の組織的位置 づけの見直しや体制の見直しを実施していく。 また、全庁の情報化プロジェクトを適切に進行管理するた め、CIO を補佐する「PMO」を関係部局の職員により設置す る。 日々進展する情報技術を的確に活用して業務の効率化高度 化を推進するには、専門的な支援を継続的に受ける必要があ るため、外部人材を活用していく。 ■情報政策所管組織のあり方検討(企画課、 経営改革・公共施設再配置推進担当課、区民情報課) ■PMOの設置と推進体制の整備(企画課、 経営改革・公共施設再配置推進担当課、区民情報課) イ 職員の情報化スキルの向 上 情報システム開発・改修及び保守運用を管理運営するため の知識と経験を有し、さらに自治体運営などに関する企画立 案能力を持った職員を育成または確保するための施策を検討 する。 ■自治体クラウド導入に向けた人材育成(職員課) (2)情報システム調達の標準化 システム新規導入だけでなく、システム更改にあたっても、より広い選択肢の中から業務 に必要な機能と効率性を考慮した最適なシステムを選択し、最小の経費で最大の効果が得ら れるように調達手法の標準化を図る。 ア 全庁的な調達方針の策定 常に最新の情報技術を見据え、最適なシステムを調達する ために、区のすべてのシステムの調達で順守すべき基本とな る調達方針を策定する。 イ システム調達ガイドライ ンの策定 脆弱性などに対する対応など、全庁のシステムの水準を確 保するため、システムに必要な適正水準をハード面・ソフト 12 面について明確に定め、全庁的に適用する調達ガイドライン を策定する。 ウ 情報機器・ライセンスの 一括調達・管理の検討 情報機器、ライセンスの調達について、大量一括調達にお けるスケールメリットを生かしたコストダウンを図るととも に、過不足などが発生しないように適切に実施できる仕組み を検討する。 現在情報系ネットワーク運用における情報機器・ライセン スは、区民情報課で一括調達・管理しているが、主管課が独 自に調達する特定システムについては、個別に調達・管理さ れているため、全庁的な調達方針の検討もあわせて全体の効 率化を推進していく。 (3)情報資産の一元管理 庁内オープンデータ化の推進を含め、情報資産の一元管理を目指す。 ア システム台帳の整備 全庁的な視点から、戦略的な情報化の推進、効率的なIC T投資、さらには情報セキュリティレベルの確保を実現する ためには、庁内における情報システムの基礎資料となるシス テム台帳を整備する。 2 先進技術を活用した高度で効率的な情報システムの整備(目標6) 導入済みの情報システムは、更改時期をとらえて、最新技術の活用を視野に入れながら、 より高度で効率的で安全なシステムへ再構築していく。 再構築にあたっては、現在の事務処理をそのままシステムに置き換えるのではなく、ま ず業務処理フローを可視化したうえで徹底的な見直しを行い、カスタマイズを排除して、 より効率的なシステムとするように業務改革の視点を重視する。 すべての基本となる仮想化を実現し、クラウドの活用については、効率性や安全性を十 分に検討したうえで導入する。他団体と共同利用による「自治体クラウド」やシステム事 業者のクラウドサービス(SaaSなど)の利用を優先して検討する。 (1)新しい技術を活用した情報システムの整備 ア 基幹系情報システム次期 基幹系情報システムは、平成32年度の更改時期をとらえ 更改の推進(重点プロジェク て、新技術を活用した効率的かつ高度で安全なシステムに再 ト) 構築していく。 仮想化による運用管理の効率化を進め、さらにクラウド化 についてメリットデメリットを十分に検討する。クラウド化 にあたっては、自治体クラウド(クラウド共同利用)とシス テムベンダーによるクラウドサービス(SaaS など)の利 用の検討を優先して考える。 あわせて、現在各課が管理する特定システムで、基幹系情 報システムとの連携関係が強いものについては、効率的な運 13 用への見直しを検討していく。 ■基幹系情報システム次期更改計画(区民情報課) ■保育業務システムの基幹系情報システムへの移行(保育課) イ 内部情報系システム及び 内部情報系システムや各課の業務システム(特定システム) 特定システムの統合基盤整備 は、仮想化技術を活用した統合基盤を整備し、各システムの と管理統合(重点プロジェク 更改時期にあわせて順次仮想化して移行させていく。特定シ ト) ステムは、事務室にサーバを設置するものが多いなど効率性 と安全性に課題があるため積極的に改善に取り組み、サーバ 集約による運用経費の効率化とシステムのセキュリティレベ ル向上を実現する。 仮想化、集約化が困難なシステムは、更改時に可能なシス テムへ移行することとする。 なお、個別にクラウドサービス(SaaS など)の利用が 可能なものや、他自治体と共同運営が可能なものは、積極的 に導入していく。 ウ 庁内ネットワーク整備方 針の検討 住民情報の「基幹系ネットワーク」と庁内業務情報の「情 報系ネットワーク」の2つの全庁的な庁内ネットワークにつ いて、新たな技術を活用して物理的・論理的な仮想化を行う 方針を検討する。ネットワーク仮想化により管理運用コスト 削減やメンテナンスの可用性向上が実現できる。 この仮想化導入は、平成32年に予定される基幹系情報シ ステム再構築にあわせて実現することを検討する。 この整備方針は、独自にネットワークを運用している特定 システムなどについても適用するものとする。 ■有料ごみ処理券システムの新システムの導入 (リサイクル清掃課) ■区議会における独自のネットワークの運用(区議会事務局) エ 学校ICT環境の整備 (重点プロジェクト) 小中各校に可動式端末(タブレット端末)などを配備する とともに、授業など同時一斉集中アクセスにも対応できるネ ットワーク環境を構築する。 3 情報資産を守るセキュリティ対策の強化(目標7) (1)継続的な情報システムの運用 首都直下型地震などの大規模災害も考えて、職員同士の情報系ネットワークや各所管課独 自の事業に関する特定のシステムについて、クラウド化など災害に強い情報システムインフ ラの検討整備を推進するとともに、災害時の行動指針であるICT-BCPについても新し いシステムの管理運営方法に見合うよう見直しを行う。 14 ア 災害に強い情報システム ICT-BCPの改定、システムのクラウド化、ネットワ の整備(重点プロジェクト) ークの強化、庁舎自家発電の整備、BYOD等の検討 ■ICT-BCPの改定(区民情報課) ■システムのクラウド化の検討(区民情報課) (2)情報セキュリティの更なる強化 番号制度の導入で個人情報管理の一層の強化が求められることを考えて、PDCAサイク ルを徹底するなどこれまで以上に情報セキュリティマネジメントの取組みを推進する。 また、件数が増大しかつ手口が巧妙化している、インターネットを通したホームページの 改ざんや、標的型攻撃など情報セキュリティに対する脅威に対しては、防御システムの導入 や庁内業務におけるシンクライアント導入の検討、かつ情報セキュリティポリシーの見直し や職員研修の充実化を図り、職員の情報セキュリティリテラシーを向上させるなど、区とし ての情報セキュリティ対策を強化する。 ア 情報セキュリティマネジ メントの推進 標的型攻撃に対する防御システムの導入や情報セキュリテ ィポリシーの見直しや研修の充実化を図り、職員の対応力を 向上させる。 なお、委託事業者については、情報セキュリティの遵守状 況を把握するとともに、対策を徹底させる、具体的で効率的 な管理手法を検討する。 ■情報セキュリティポリシーの見直し (総務課、区民情報課、教育政策課) 4 庁内における情報、情報機器等の有効活用(目標8) 職員の情報活用力を向上させ、活用の余地がある区の情報やシステム、ソフトウェア、 情報機器などの有効活用の可能性を検証した上で、業務の高度化を推進し、さらには経 費削減につなげる。 各所管で保有している情報について「庁内オープンデータ」を推進し、部署間におけ る連携活用を促進し、新しい政策立案などにつなげる。 各所管で利用しているGIS(地図情報システム)は、統合型GISへ移行して全庁 で活用できるようにすることを検討する。 庁内ポータルでまだ十分利用されていない機能について、使い勝手の問題点などを分 析するとともに活用方法の周知徹底などにより、業務の効率化、紙使用の削減などにつ なげる。 また、今後の業務形態を見通すことで、端末(デスクトップ、ノート、タブレットな ど)やネットワーク(有線、無線など)のあり方を検討する。 庁外勤務における情報システムの活用など、新しい業務のあり方についても検討する。 学校の教職員についてもICT利活用を推進することで、業務の効率化・高度化を進め、 児童・生徒とのコミュニケーション時間を増大させる。また、ICTを活用した効果的 な授業を実現するための教職員の育成も進める。 15 (1)庁内における情報共有、活用の推進 業務で必要な情報が必要なときに活用できるように「ほしい情報をより簡易に・自由に取 得」をめざして情報の共有を推進する。 ファイルサーバの情報については、情報の可視化と整理を含め、全庁的な課題として取り 組む必要がある。 ア 庁内オープンデータ化 庁内のデータの共有と活用を促進するため、各主管課で管 理しているデータを整理するとともに、可能なものを公開す るための仕組みを作る。 (オープンデータの前段として、庁内 データの見える化を進める) イ 職員のICT活用力向上 (重点プロジェクト) 庁内ポータルや各種ソフトウェアの機能活用や庁内オープ ンデータ化を活かすデータの政策立案への活用など、まだ十 分とはなっていない職員のICT活用力を向上させるため、 課題を整理して研修実施やヘルプデスクの充実、情報提供な どを実施し、業務の効率化を進める。 ウ 地図情報の有効活用(重 点プロジェクト) 区民サービス向上や全庁的な事務の効率化・改善を実現す るために、各業務所管で導入、利用されている地図情報を全 庁で有効活用することを検討する。 個別GIS(地図情報システム)の対象業務の拡大ととも に、重複している事務処理や地図データ整備費用の削減、業 務間の連携による区民サービスの向上などを実現するための 基盤ツールとして、統合型GISの導入を検討する。 ■地図情報の有効活用(防災課、地域振興課、区民情報課、 戸籍住民課、都市計画課) (2)ICT技術を活用した職員の業務スタイル改革 新たな技術を活用し、多様な働き方を創出する。 ア 新しい情報機器や技術を 活用した業務の高度化 情報機器の利用により、ペーパーレス化推進など業務効率 化を図るため、会議におけるタブレット端末の利用や窓口案 内における利用について、セキュリティに留意しながら検討 する。 また、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の 実現など、時間や場所に制約されない多様な勤務形態の実現 に向け、テレワークなどを推進する。 ■情報活用の場のさらなる提供(区議会事務局) ■テレワークの推進(職員課) (3)学校教職員のICT利活用推進 学校教職員は区外からの転入が常態であるため、区のICT活用に一定水準を確保するた めには、一般職員よりも短いサイクルでPDCAを実施していく必要がある。 16 ア 校務事務環境の拡充 校務事務環境の一層の向上のため、校務支援システムの機 能を見直すとともに、学校間の情報共有などを円滑に行える よう、ヘルプデスクや研修などについて強化する。 イ 教員のICT活用の推進 今後児童・生徒のタブレット端末利用など学校のICT環 境拡充に合わせて、それを十分に活用して「わかる授業」を 行うには、教員のICTリテラシーの向上が必要不可欠にな る。そのため、教員の研修拡充や定期的な学校合同報告会開 催、専門アドバイザー派遣など、より実践的に支援していく。 ■校務支援システムの活用(教育政策課) ■ファイルサーバを活用した組織横断的な情報共有 (学校適正配置担当課) ■区立小中学校における積極的なICT活用による、 情報教育の推進(教育指導課) 17 第5章 重点プロジェクト 本計画では、各目標において、その取り組みの効果が最も寄与すると考えられ、かつ早期に効 果が期待される施策を重点プロジェクトとして定めた。具体的には、次のとおりである。 目標 1:ICTを活用した行政サービスの高度化 【 個人番号カードを活用した窓口サービスの向上】 ・個人番号カードを活用して、区民にとって利便性の高い、新しい窓口サービスを検討し、導 入する。 ・平成28年1月から交付される個人番号カードを活用して、住民票・印鑑証明・税証明書な どを対象としたコンビニ交付サービスを開始する。 H27 H28 H29 H30 H31 コンビニ交付の準 備・実施 窓口サービスのあ り方検討・実施 主な担当部署 戸籍住民課、税務課 【個人番号の独自業務への利用拡大】 ・番号制度により法定事務は申請や届出の添付書類が不要になるなど区民負担が軽減されるの で、この対象を区の独自利用へ拡大することを検討し、可能なものは実施する。 H27 独自利用の検討・ 実施 主な担当部署 H28 検討 H29 H30 H31 実施 経営改革・公共施設再配置推進担当課 目標 2:区民と区のコミュニケーションの深化 【SNS等の活用による情報発信の強化】 ・デバイス及びSNSの普及を踏まえ、多様な方法により区政情報の発信を強化する。 ・現在のホームページに加えて、SNSを活用した情報発信に取り組んでいく。 ・全庁的なSNS活用方針を策定し、あわせて職員向け研修も実施する。 H27 H28 H29 H30 H31 SNSなどの運用 推進 主な担当部署 広報課 【オープンデータの推進】 ・「オープンデータ」を積極的に推進するとともに、区民などのデータを活用した地域生活に 便利なアプリケーションソフト開発などの支援も検討していく。 H27 オープンデータ 推進 検討・ H28 H29 実施 一部実施 主な担当部署 広報課、区民情報課、各課 18 H30 H31 目標 3:災害時などにおける情報サービスの提供 【災害時の多様な手段による情報発信】 ・災害時において、迅速かつ多くの区民に情報を伝えるために、ホームページだけでなく、さ まざまな手段を活用した情報発信を実現する。 ・ホームページや防災気象情報メール配信サービスなど、多様な手段による情報発信ガイドラ インの検討を進めていく。 ・災害情報発信に関する訓練も、区民や関係機関などと協力して実施する。 H27 H28 H29 H30 H31 災害時情報発信ガ イドラインの検討 訓練の実施 主な担当部署 防災課 目標 4:地域コミュニティ活性化へのICT活用 【地域のきずなづくり推進プロジェクトの推進】 ・地域での連帯意識の醸成や地域活動の活性化に取り組むため、ICTを活用した地域ネット ワークづくりを推進する。 ・町会・自治会に対するホームページ作成支援や、多様なツールを活用した地域情報発信のし くみづくりの検討・整備を行う。 H27 町会自治会への HP作成支援 H28 H29 開始 推進 構築 推進 H30 H31 地域情報発信の しくみづくりの 検討・整備 主な担当部署 地域振興課 目標 5:情報化の円滑な推進に向けた体制及び制度の確立 【情報化推進体制の見直し】 ・情報化を区の全体最適化を目指しながら総合的一体的に進めるために、全庁的なICTガバ ナンスを確立する。 ・情報政策部門の組織的位置づけや体制の見直しを進めるとともに、CIOを補佐する組織横 断的な「PMO(プログラム・マネジメント・オフィス)」を設置し、情報政策に関する専門 的な助言を受けるために外部人材を活用していく。 組織体制見直し 整備 主な担当部署 H27 H28 検討 実施 H29 H30 H31 企画課、経営改革・公共施設再配置推進担当課、区民情報課 19 目標 6:先進技術を活用した高度で効率的な情報システムの整備 【基幹系情報システムの次期更改の推進】 ・基幹系情報システム更改に向け、システム更改の方針を定めて準備を進める。 ・事務フローを可視化して独自事務を整理するとともに、カスタマイズによるコストへの影響 などを精査し、更改に向けた標準業務仕様を明確化する。 ・仮想化技術の活用により効率化を進め、その上でクラウド化についてはメリット・デメリッ トを十分に精査したうえで検討する。 H27 H28 H29 H30 H31 システム更改方針 策定 調達要件検討 システム構築 主な担当部署 区民情報課、各主管課 【内部情報系システム及び特定システムの統合基盤整備と管理統合】 ・内部情報系システムや各課の業務システムは、サーバの構築・運用コストの削減を図るとと もに、仮想化技術を活用した統合基盤を整備し、各システムの管理を順次統合していく。 ・自治体クラウド(共同クラウド)やグラウドサービス(SaaSなど)の利用が可能なシス テムはこれとは別に個別に積極的に導入していく。 H27 H28 H29 H30 H31 整備・移行方針の 策定 統合基盤の構築 移行実施 主な担当部署 区民情報課 【学校ICT環境の整備】 ・ICTを活用した教育の充実を実現する。電子黒板を全中学校に設置するとともに、校内無 線 LAN 環境の充実やタブレット端末、デジタル教科書の導入など、ICT環境整備を推進し、 授業改善や学習効果の向上を図る。 H27 電子黒板の整備 (中学校全学年) H28 H29 H31 完了 無線環境整備 (小中学校) 全校完了 タブレットPC 導入(小中学校) 全校完了 デジタル教科書整 備モデル導入・検 証(小中学校) 主な担当部署 H30 学校支援課 20 目標 7:情報資産を守るセキュリティ対策の強化 【災害に強い情報システムの整備】 ・現行のICT-BCPについて、技術の進展や今後のシステムのあり方を踏まえ、大規模災 害時の業務継続方法やそのための準備などを整理し、適切なICT-BCPの改定を行う。 ・必要な自家発電や耐震対策など、災害に強い情報システムを構築するための課題を整理し、 計画的に整備していく。 ICT-BCPの 見直し H27 H28 検討 改 定 運 H29 H30 H31 用 主な担当部署 区民情報課 目標 8:庁内における情報、情報機器等の有効活用 【職員のICT活用力向上】 ・庁内ポータルや各種ソフトウエアの機能の活用や、データの政策立案への活用など、職員全 体のICT利活用力を向上させ、区民サービスの向上や区業務の高度化・効率化や適切なシス テム導入及び運用につなげる。 H27 H28 検討 実施 H29 H30 H31 職員研修の実施 業務環境の整備 調査検討 主な担当部署 順次整備 職員課、区民情報課 【地図情報の有効活用】 ・区民サービス向上や全庁的な事務の効率化・改善を実現するために、各業務所管で導入利用 されている地図情報を全庁で有効活用することを検討する。 ・個別GIS(地図情報システム)の対象業務の拡大とともに、重複している事務処理や地図 データ整備費用の削減、業務間の連携による区民サービスの向上などを実現するため、統合型 GISの導入を検討する。 H27 統合型GISの 導入の検討 主な担当部署 検討 H28 H29 H30 構築 運用 H31 防災課、地域振興課、区民情報課、戸籍住民課、都市計画課 21 北区情報化基本計画2015(概要版) 刊行物登録番号 発行年月:平成27(2015)年 3 月 発 26-1―163 行:東京都北区区民部区民情報課 〒114-8508 東京都北区王子本町1-15-22 電話:03(3908)8887