Comments
Description
Transcript
平成27年度第1回福祉有償運送運営協議会議事録(PDF
議 事 録 件 名:平成 27 年度第1回市原市福祉有償運送運営協議会 日 時:平成 27 年 6 月 22 日(月) 場 所:市原市役所 出席者:委員 議会棟 14:00~15:30 第2委員会室 熱海委員、藤井委員、佐藤委員、武内委員、菊岡委員、 若菜委員(議長)、磯野委員、酒巻委員 事務局(交通政策課) 傍聴者 : 1 開 会 2 会長、副会長の選任 3 議 片岡課長補佐、吉田係長、染矢主任 なし 事 ⑴ 報告事項 平成26年度福祉有償運送事業報告について ⑵ 協議事項 ① 自家用有償旅客運送の更新登録の申請事案について 案件1 NPO 法人青葉台さわやかネットワーク 案件2 特定非営利活動法人ともに生きる麦 ② 自家用有償旅客運送の登録事項の変更事案について 案件1 4 その他 5 閉 社会福祉法人 清明会 会 【協議結果】 全ての議事について承認された。 【内容】 1 1 開会 委員定数の過半数の出席により会議が成立した旨、司会から説明。 2 会長、副会長の選任 藤井委員の推薦を受け、各委員に諮った結果、 会長については、市原市交通政策課の若菜委員、 副会長については、市原市高齢者支援課の磯野委員となる。 3 議 事 ⑴ 報告事項 平成 26年度福祉有償運送事業報告について 【事務局説明】 ・ 平成26年度末の登録事業者数は7事業者である。 ・ 平成26年度からの新規事業者が2事業者いるため、数字的には、「会員数」、「運 転者の人員」、「運送収入」等といったほとんどの項目において、増加している。 ・ 平成26年度から新しく市原市で活動しはじめた2事業者を除いた5事業者の事 業実施状況は、前年度と比べ、概ね横ばいの状態である。 ・ 運行管理体制については、青葉台さわやかネットワーク、たすけあい麦に、それぞ れ代表者の変更及び運行車両数の減少があった。 ・ 各事業者とも、事故、苦情処理について、該当はない。 【質疑】 藤井委員:運送収入について、1キロメートル毎の運送収入(運送収入/走行距離)に 換算すると、青葉台さわやかネットワークは約133円であるが、ききょう 会については約44円と、3倍くらいの差が生じている。運行形態により旅 客から収受する対価の設定に違いが生じ、数字だけでは判断することが難し いが、協議会として旅客から収受する対価の妥当な範囲をどう考えるか? 事務局:旅客から収受する対価については、概ねタクシー運賃の半額の範囲内、そして 営利を目的としない実費の範囲内という目安のみの設定となっているため、事 業者毎の金額設定に違いが生じているのが現状である。 御意見を踏まえた上で、次回登録時において、確認をしていきたい。 2 ⑵協議事項 ① 自家用有償旅客運送の更新登録の申請事案について 案件1 NPO 法人青葉台さわやかネットワーク《説明》西原理事長、高柴副理事長 ・ 青葉台を中心に、市原市の西部地区で活動をしている。 ・ 地域の支えあい、助け合いを目的に活動している。 ・ 設立は、平成 6 年の 10 月である。 ・ 平成 12 年 4 月にNPO法人を取得。 ・ 平成 26 年 10 月に認定NPO法人を取得。 ・ 会員数は 756 名(利用者 500、協力者 200、利用・協力者 56 名) ・ 事業内容は、訪問介護事業、放課後児童健全育成事業、有償サービス事業(福 祉有償運送等)、ボランティア事業(児童の見守り、挨拶運動、地域活動への 参加等) ・ 福祉有償運送事業制度には、平成 19 年 8 月に初回登録をしている。 ・ 運転者数は 16 名、ヘルパー7 名、車両は 17 両(セダン 16、福祉車両 1) ・ 利用者の登録は 164 名である。 ・ 平成 26 年度実績は、走行距離が 28,200 キロメートル、利用人員が延べ 3,001 人、運送収入は 3,760 千円である。 ・ 平成 24 年 11 月に車両同士の物損事故を起こしている。 《質疑》 藤井委員:乗務者(運転者)に 75 歳以上の者が就任しているが、最近では、75 歳以 上の者については免許を返納するといった動きが社会的に起こっている。青 葉台さわやかネットワークでは、どのような考えを持って、75 歳以上の者 を福祉有償運送の運転者として選任しているのか? 青葉台:青葉台さわやかネットワークとしても 75 歳を一応の年齢制限として運転者を 選任しているところではあるが、人手が不足しており、選任せざるを得ないの が実態である。 また、高齢者の運転免許の更新には「高齢者講習」の受講が義務付けられてお り、運転者が運転免許の交付を受ければ、運転する能力があると判断している。 このように、運転能力に問題がない者に、青葉台さわやかネットワーク理事会 の承認を得て、1 年を期限としてお願いしている。 3 熱海委員:運転者であるM氏は福祉有償運送セダン等運転者講習修了証の添付がないが、 講習を受講しているのか? 青葉台:任命時に確認をしているが、再度、確認させていただきたい。 熱海委員:受講終了証の添付をお願いしたい。 熱海委員:添付資料に、平成 27 年 5 月 1 日付で料金改定との記載があるが、福祉有 償運送に係る料金についての変更等が発生しているのか? 青葉台:現在は、4 キロ毎に 400 円の料金を徴収しているが、今後は、4 キロで 400 円の料金徴収後、2キロ毎に 200 円を徴収したい。 今回の更新登録と併せて、対価の設定方法についても変更をお願いしたい。 議長:旅客から収受する対価に係る資料中、 「改定料金の実施日」 (平成 27 年6月 22 日付)の訂正をお願いしたい。 議長:添付された定款、登記簿が、前代表者のままであり、添付資料としては不備であ る。資料の訂正、差替は更新期限までに間に合うのか? 熱海委員:登記簿の申請はいつ頃したのか? 青葉台:理事長の変更に係る手続きは千葉県へは申請済みであるが、その手続きに期間 を要することから、法務局への登記申請は 9 月くらいになると思われる。 熱海委員:理事長の変更を証明する資料として、千葉県への申請書類の控えをいただき たい。 青葉台:了解した。 総会の議事録と一緒に提出させていただきたい。 議長:自家用旅客運送自動車についての使用権限を証明する承諾確認書について、自動 車の所有者と承諾者が異なっていて良いか?車検証の住所が、承諾者の住所と異 なる運転者がいるが? 青葉台:車検証の内容が前住所になっているため、車検証記載事項を変更する。 議長:福祉有償運送に使用する車両の損害保険について、車の使用目的が「レジャー・ 通勤等」となっているものもあるが、福祉有償運送業務中の事故にも適用される のか? 青葉台:保険会社へ確認済みである。本業務への使用が、1 ヶ月のうち半月以下のもの については、業務とは見なされないとのことである。(福祉有償運送が半月以 下での業務であるため、車の使用目的が「レジャー・通勤等」となっている場 4 合であっても、福祉有償運送業務中の事故においても適用される。) 議長:添付資料において、「相乗りは安全確保のため原則として禁止する。やむを得ず 相乗りをする場合は、」とあるが、相乗りを行っているのか? 熱海委員:登録者を介助すること等を考慮し、相乗りを認めている。 また、運営の対価は、複数人が乗車しても、総額が概ねタクシー運賃の半額 の範囲内となる。 青葉台:原則相乗りは認めていないが、あいまいな表現であるため削除する。(相乗り は行わない。) 議長:福祉有償運送の旅客の範囲は、「身体障害者や要介護認定者以外に肢体不自由、 内部障害、知的障害、精神障害、その他の障害を有する者を旅客とする場合は、 他人の介助によらずに移動することが困難であると認められ、かつ、単独でタク シー等の公共交通機関を利用することが困難な者であること」と定められている。 名簿に登載されている旅客は、この条件に合致しているか。 青葉台:合致している。 (青葉台さわやかネットワーク退室) 《協議》 熱海委員:青葉台さわやかネットワークの書類には、曖昧な表現の文書が多かった。曖 昧な表現を訂正していただきたい。 【訂正内容】 ・ 旅客から収受する対価に係る資料中「相乗りは安全確保のため原則とし て禁止する。やむを得ず相乗りをする場合、」の一文を削除する。 ・ 料金改定の実施日を訂正する。 藤井委員:代表者変更後の定款や登記簿については、更新期限後の提出になってしまう と思われるが、大丈夫なのか? 熱海委員:それに代わる資料として、千葉県へ手続きをした書類の控えを提出いただけ れば、登録は可能である。 磯野委員:運転者の福祉有償運送セダン等運転者講習を受けていない場合はどうなるの か? 5 熱海委員:福祉有償運送業務へ普通乗用車を使用するということであれば、福祉有償運 送セダン等運転者講習が必要となる。未受講ということであれば、福祉有償 運送の運転者にはなれないため、現段階では登録できない。 これらの登録申請の訂正により、更新登録は可能である。 議長:以上の指摘のあった点を訂正することを条件に、申請者の更新登録申請について、 了承してよろしいか。 委員:了承。(全委員) 案件2 特定非営利活動法人ともに生きる麦 (ともに生きる麦入室) 《ともに生きる麦説明》星島理事 ・ 当法人は、障がいをもった人々に対し、障がい者自身が精神的な自立生活をするた めの支援や環境整備を行っている。 ・ 福祉有償運送事業については、平成 25 年度から千葉市において実施している。 ・ 市原市での実施は、平成 26 年 8 月からである。 ・ なお、千葉市での実施については、平成 26 年度末で終了している。 ・ 平成 26 年度実績は、走行 44 キロメートル、輸送回数 2 回、輸送人員は 1 人、 運送収入は 2,200 円である。 ・ 会員数 15 名、車両数 4 台、運転者 12 名である。 藤井委員:添付資料において、運送の対価については距離制を設定しているが、旅客の 対象者の多くは同法人が運営するグループホームの入居者であり、実際はそ れら入居者に対して無償運送を行っているということで間違いないか? 生きる麦:当法人のグループホームに入居している方の移送については、所在地の自治 体福祉部門からの支援を得て、無償運送を行っている。自治体によっては、 それら支援の条件として、福祉有償運送への登録が、必要となっている。 (千 葉市、江東区等) 藤井委員:市原市も同様の条件となっているのか? 酒巻委員:本市の場合、福祉における移送の支援において、福祉有償運送への登録は条 件とはなっていない。 熱海委員:平成 26 年度は、8 月から市原市で福祉有償運送を実施しているが、実績が 6 1 人の 2 回のみとなっている。今後増える見込みはあるのか? 生きる麦:先程も申し上げたが、当法人のグループホームに入居している方については、 無償運送を行っている。福祉有償運送に係る対価を徴収しているのは、グル ープホーム入居者以外の方のみとなっているため、急激な増加は見込まれな い。 議長:特定非営利活動法人ともに生きる麦の代表者が、福祉有償運送の旅客ということ で間違いないか? 生きる麦:重度の身体障がい者である。 議長:福祉有償運送の旅客の範囲は、「身体障害者や要介護認定者以外に肢体不自由、 内部障害、知的障害、精神障害、その他の障害を有する者を旅客とする場合は、 他人の介助によらずに移動することが困難であると認められ、かつ、単独でタク シー等の公共交通機関を利用することが困難な者であること」と定められている。 名簿に登載されている旅客は、この条件に合致しているか。 生きる麦:合致している。 (ともに生きる麦退室) 《協議》 藤井委員:実態として、ほとんど福祉有償運送は行われていないようであるが、福祉有 償運送を実施していくということであれば、適正な対価、安全水準を確保し て、実施をしていただきたい。 議長:申請者の登録申請について、了承してよろしいか。 委員:了承。(全委員) 協議事項 ② 自家用有償旅客運送の登録事項の変更事案について 案件1 社会福祉法人 清明会 (清明会入室) 《清明会説明》竹中生活相談員 ・ 現在、八千代市、佐倉市、市原市で高齢者福祉施設を運営している。 ・ 市原市ではケアハウス、デイサービスセンター、訪問介護、地域包括支援センタ 7 ー等を運営している。 ・ 福祉有償運送は、佐倉市にて平成22年、市原市にて平成 26 年から事業を開始 している。 ・ 会員数 46 名、登録車両3台、運転者11名(うち介護福祉士等資格取得者 9 名)。 ・ 昨年度実績は、輸送回数6回、運送収入 18 千円。 ・ 登録以降、運行管理に係る改善命令、自動車事故、業務停止命令いずれも受けて いない。 ・ ケアハウス利用者の高齢化率の上昇、身体能力の低下、認知症の重度化等により、 公共交通での移動が困難な人が増加しており、市原市でも、昨年度から福祉有償 運送を実施している。 ・ 今回の変更内容については、運送の対価以外の対価として迎車回送料金及び待機 料金を追加設定するものである。 ・ 千葉県タクシー協会で設定している料金を基に、福祉有償運送の基準に合うよう 設定させていただいた。 ・ 当法人代表者の代表者が、寺田みきから寺田憲児へ変更となった。変更の申請に ついては、八千代市にて行っている。 《質疑》 藤井委員:添付資料(迎車回送料金に関しての例)中の、 「2 キロを限度とします。」の 表記が分かりにくい。 迎車回送については、迎車回送自体を2キロまでしか行わないのか、それと も迎車回送料金が2キロ分までしか発生しないのか、を明確に表記していた だきたい。 また、同資料の「4 福祉有償運送車両が御利用者様の所まで 2,000m以 上かかる場合…」模式した表記について、この場合は、迎車回送料金として 365 円かかることから、2,000m以上の枠の欄に「365 円」と明記する必 要がある。 清明会:了解した。 熱海委員:迎車回送料金の設定について、500 メートルに区切った理由はなにか? 清明会:車両のトリップメーターで計るため、500 メートル区切りだと分かりやすい。 熱海委員:1,700 メートルの場合はどう扱うのか? 清明会:1,500 メートルとして処理する。(500 メートル単位である。) 熱海委員:運賃はどのように請求するのか? 8 迎車回送料金については、実際に走行した距離から差し引いて請求するの か? 清明会:そうである。 議長:料金が発生する基点はどこからなのか? 清明会:施設を始点として考えている。 (清明会退室) 《協議》 藤井委員:添付資料において、迎車回送料金、待機料金が分かりにくいため、その表現 を修正していただきたい。 また、その修正において、事務局からの指導をお願いしたい。 事務局:了解した。 議長:協議依頼のあった登録事項の変更について、申請者の登録申請について、了承し てよろしいか。 委員:了承。(全委員) 3 その他 議長:対価の設定方法の変更については、運輸局へ申請しなくてもよいのか? 熱海委員:協議会の同意があればよい。 議長:また、登録後に旅客や運転者の変更等が生じた場合は、協議会への届出は不要な のか? 熱海委員:不要である。 議長:平成 18 年 9 月に自動車交通局からの通達では、 「運営協議会において、当該会 員が運送の対象とすることの妥当性を確認すること」等と記載され、運輸局申請 前の協議会での協議は厳格になっているが、登録完了後は、実際のところ「旅客 や運転者の増減については、協議会への届出は不要」となっている。 取扱に大きな差異があると感じる。 機会があったら協議会の明確な役割を国で検討していただきたい。 藤井委員:習志野市では、国からの方針を受け、75 歳以上の福祉有償運送ドライバー は登録できないとしている。 9 市原市としても福祉有償運送業務にかかる 75 歳以上のドライバーの対応に ついて、今後の方針を御協議いただきたい。 75 歳以上の方については、運転者としてではなく、車両管理、運行管理者 として関わっていっていただくことを事務局からも誘導していただきたい と感じている。 菊岡委員:タクシー業界についても、若干 75 歳以上の運転者がいるが、原則 75 歳で 定年となっている。 4 閉 会 10