Comments
Description
Transcript
(3)(PDF形式 1060 キロバイト)
2.4.4 施工日数 除石・掘削エリアと遊砂地造成エリアにおいて、概算施工数量と施工日数を 算出した。表 2.2 に結果を示す。横工については、コンクリートブロックおよ びソイルセメントによるそれぞれの構造にて施工日数を算出した。 なお、コンクリートブロックは備蓄されていることを前提として、運搬およ び据付に要する日数を算出した。 日当り 施工日数 施工名 工種 規模 施工日数 パーティー数 施工能力 (1パーティ) また、掘削した土砂の運搬先が未定であるため、掘削土砂を土捨て場まで運 【除石工・掘削工】 搬する時間は見込んでいない。 除石 166,000 m3 900 m3 185 24 8 掘削 98,001 m3 900 m3 109 14 8 除石 22,613 m3 900 m3 施工日数 26 7 4 掘削 工種 13,350 m3 規模 日当り900 m3 施工能力 15 施工日数 (1パーティ) 4 施工日数 4 パーティー数 土のう製作 除石 3,720 個 166,000 m3 186 個 900 m3 20 185 5 24 4 8 土のう据付 掘削 3,720 個 98,001 m3 258 個 900 m3 15 109 3 14 5 8 除石 22,613 m3 900 m3 26 7 4 床堀 掘削 1,750 m3 13,350 m3 900 m3 900 m3 2 15 2 4 1 4 ブロック運搬 880 個 207 個 5 5 1 ブロック据付 土のう製作 880 個 3,720 個 150 個 186 個 6 20 6 5 1 4 ソイルセメント 土のう据付 1,400 m3 3,720 個 513 m3 258 個 3 15 3 3 1 5 床堀 1,820 m3 900 m3 3 2 2 ブロック運搬 床堀 1,880 個 1,750 m3 207 個 900 m3 10 2 5 2 2 1 ブロック据付 ブロック運搬 1,880 個 880 個 150 個 207 個 13 5 7 5 2 1 ソイルセメント ブロック据付 3,000 m3 880 個 513 m3 150 個 6 6 3 6 2 1 ソイルセメント 1,400 m3 513 m3 3 3 1 焼山川2号砂防えん堤 焼山川1号砂防えん堤 施工名 表 2.2 【護岸嵩上工】 【除石工・掘削工】 護岸嵩上工 焼山川2号砂防えん堤 【遊砂池工】 焼山川1号砂防えん堤 【護岸嵩上工】 1号横工 護岸嵩上工 【遊砂池工】 2号砂防ダム 1号横工 ※パーティ数は、施工延長や範囲を考慮し、バックホウによる作業半径と安全性から 1 2 台/30m 床堀 1,820 m3 900 m3 3 2 として設定した。 ブロック運搬 1,880 個 207 個 10 5 2 ブロック据付 1,880 個 150 個 13 7 2 ソイルセメント 3,000 m3 513 m3 6 3 2 2号砂防ダム 34 表 2.2 の結果は、資材等の準備が行われた上での施工日数であり、状況によ っては施工日数が大きく変わることとなる。 施工日数 1ヶ月目 2ヶ月目 施工名 工種 施工日数 準備工 以下に、最も施工条件が悪いと考えられる融雪期における工程を示す。 (融雪期) 10 20 10 20 なお、融雪期は作業効率の低下で平常時の 1.5 倍の施工日数を想定する。 除石 24 36 焼山川2号砂防えん堤 掘削 除石 14 21 表 2.3 7 融雪期における施工日数 11 焼山川1号砂防えん堤 施工名 掘削 工種 4 施工日数 施工日数 6 (融雪期) 土のう製作 除石 5 24 8 36 土のう据付 掘削 3 14 5 21 床堀 除石 72 3 11 ブロック運搬 掘削 45 68 ブロック据付 土のう製作 56 89 ソイルセメント 土のう据付 3 5 床堀 2 3 ブロック運搬 5 8 ブロック据付 67 11 9 ソイルセメント 3 5 床堀 2 3 ブロック運搬 5 8 護岸嵩上工 焼山川2号砂防えん堤 焼山川1号砂防えん堤 1号横工 護岸嵩上工 2号横工 1号横工 準備工 1ヶ月目 10 20 2ヶ月目 10 20 ■資機材の準備 ①資機材の確認 ②大型土のうの手配 ③重機手配 ■準備工 ①対策箇所の確認 ②施工計画の検討 (重機・人員配置) ■資機材の準備 ■仮設工 ①資機材の確認 ①転流工 ②大型土のうの手配 ③重機手配 ■準備工 ①対策箇所の確認 ②施工計画の検討 (重機・人員配置) ■仮設工 ①転流工 結果、焼山川 2 号砂防えん堤の除石・掘削作業以外は概ね 1 ヶ月で完了する 2号横工 ブロック据付 7 11 ことが確認できた。また、横工を築造する場合、施工後の撤去を考慮しなけれ ソイルセメント 3 5 ば、コンクリートブロックより砂防ソイルセメントを使用した方が、施工性や 材料備蓄に対する維持管理面から有利と考えられる。 今後は資機材の準備や土捨て場の確保など考慮した上で、詳細な工程を検討 する必要がある。 なお、今回、嵩上げ工に大型土のう、えん堤にコンクリートブロックを想定 している。海外では、トラックコンテナを用いた例も見られるため、事前の準 備など可能であれば、工期的にもより効率的であると考える。 35 <参 考:台湾での施工事例> 2.4.5 効果量の考え方 効果量は、火山砂防基本計画の考え方を踏襲し、土砂の調節量を含めて算出 するものとする。 なお、今回の対応策において既設砂防えん堤、遊砂池は融雪型火山泥流が発 生する前の状態では、堆砂空間が空容量の状態であるため、下図のとおり算出 する。 既往砂防えん堤 および遊砂池横 工 ①除石部分(貯砂量) ②掘削部分 既往砂防えん堤の除石+掘削:①+②が効果量 遊砂池築造 :①が効果量 図 2.4 効果量の考え方 36