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おすすめ 17 - 京都造形芸術大学 芸術文化情報センター
本年度実施した ガイダンスのテキストを配布しています ! 今年も芸術文化情報センターでは「新入生ガイダンス」に始まり、「個別式情報検索ガイダンス」「資料の探 し方ガイダンス」「ゼミガイダンス」と様々なガイダンスを行ってきました。開講するにあたっては、よりわかりや すく理解しやすいよう、それぞれのガイダンスにあわせたオリジナルのテキストを作成しています。 特に個別式情報検索ガイダンスは、利用者の希望する内容で受講できるため、ひとつひとつの配布資料 が個人仕様でまとめられており、その後の復習にも役立つ便利なものになっています。 さて、ガイダンスを受講できなかった人にも、そうした有効な本年度発行のテキストの入手方法をご案内しま す。当センターHPのトップページから【発行誌>講習会テキスト】とたどっていくと全てのテキストのPDFデー タを閲覧・印刷することができます! また、今読まれている「検索の豆知識」も、同じく全てのバックナンバーがHPで公開されています。使い方が 分からなかったデータベースやレファレンスブックについて学びたい時に是非ご活用ください。プリントした ものが欲しい場合は、館内に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。 vol.17 おすすめ レファレンスブック このコーナーでは、 よくある質問について 回答とともに書いていきます。 17 『世界映画大事典』 国内の学位論文を探すには 学位論文とは何でしょうか? 今回はその学位論文について詳しくご案内します。 広義には卒業論文、修士論文、博士論文など学位を取得するために提出される 論文を指しますが、狭義には博士論文のみを言います。ここでは、広義の意味 での学位論文をご紹介します。 基本的に卒業論文と修士論文は一般公開されません。この2つの論文は、収集 機関がないので、閲覧希望の場合は各大学への問い合わせが必要です。多く の大学は、学部や学科の事務室が成果物として管理しています。また、口頭試 問などの審査のあとは本人に返却するという大学もあります。ウェブサイトなどでリ 岩本憲児 [ ほか ] 編集委員 日本図書センター 所在:参考資料室 請求記号:778.033/SE ストや本文を公開している場合もあります。見たい卒論、修論がある際は、まずそ の大学のサイトなどを見てください。次に、博士論文についてですが、国立国会 図書館では寄贈による収集をしており、全て関西館(京都府相楽郡精華町)に 所蔵されているので、気軽に閲覧 映画に触れる機会が多い方ならば、この事典の素晴らしさ に行くことが可能です。 が理解できるかと思われます。映画批評の重鎮、岩本憲児 所蔵は、関東大震災(1923年)以後 が監修し、執筆者は映画研究者の村山匡一郎、西嶋憲生 の全国の大学の博士論文となって をはじめ、フィルムセンターの現役研究員や立命館大学映 います。 像学部准教授の川村健一郎…という面々。「本編」と「資料 検索する際は、国立情報学研究所 編」の 2 部構成で、本編は映画史や映画理論に関する記 に よるデ ー タベース G e N i i(ジ ー 述を内容とし、人物、組織、団体、企業、用語などの項目を ニィ)の「博士論文書誌データベー 五十音順に配列。項目数 約 4,100。資料編は本編と呼応 し、総合的な理解を助ける年表、図版、製作会社の系譜な 国立情報学研究所「学術研究データベース・リポジトリ」 「博士論文書誌データベース」 ど 7 種の資料を収載 ! ゴダールからザ・ドリフターズまで、松 与大学名などを知ることができ、国 立国会図書館分類表による、分類 本俊夫から伊藤高志まで、専門用語のパン・フォーカスや 記号 も付いて いま す。(検 索 対 象 テクニカラーまでもが正確な情報として「どうぞ ! 」とばかりに は、1957年以降の博士論文)また、 掲載されています。読めば読むほど、個人的に購入したくな 博士 論 文は国立 国 会 図書 館の る事典です。行定勲や浅野忠信といった近年活躍される NDL-OPACでも検索することがで 監督や俳優も掲載されています。「この事典ができるまで きますよ。もっと古い博士論文を調 に、いったいどれほどの膨大な労力が注ぎ込まれたのだろ べたい場合は、カウンターまでご相 うか…」など思案しながら、この事典から知識を得て、映画 研究・ 制作にどうぞお役立てください。 ス」で、論文のタイトル、著者、学位授 談ください。 国立国会図書館「リサーチナビ」 17 データベース紹介 ∼ MAGAZINEPLUS から他のデータベースへ MAGAZINEPLUS のリンク機能 ∼ このコーナーでは、調べ物に役立つデータベースについて紹介していきます。詳しい検索方法は、レファレンスカウンターにてお尋ねください。 論文を書こうとした時に文献探しで困ったことはありませんか? MAGAZINEPLUSは雑誌記事データベースの中でも規模の大きいデータベースです。一般誌に始ま り、専門誌、大学紀要、海外誌などが幅広く収められています。国立国会図書館・雑誌記事検索 や論文集、学会年報・研究報告、シンクタンクが発行する雑誌などがその例です。 中でも他のデータベースとリンクできる機能があります。リンクできる主なデータベースとして以 下の3つを今回ご紹介したいと思います。 WebcatPlus(図書・雑誌検索/作成元;国立情報学研究所<NII>) ※ Japanese Journal Resources Navigator:JJRNavi ※2009年11月より改称 (オープンアクセス誌検索/作成元;実践女子大学及び同短大図書館) J-STAGE(論文集・技術報告書検索/作成元;科学技術振興機構<JST>) MAGAZINEPLUSで検索してみると、上記データベースのアイコンの付いた資料が出てきます。例えばWebcatPlusのアイコンをクリックすることで、その資料の所蔵 館を知ることができます。DOAJJやJ-STAGEをクリックすれば、無料公開されている論文の原文がPDFなどで閲覧できるようになっています。このように、他のデ ータベースへのアクセスが手早くできることにより、以前よりも便利に活用することができます。皆さんも文献検索の選択肢の一つとしてMAGAZINEPLUSのリンク 機能を利用してみてはいかがでしょうか。 申し込 み の 時点でガイダンス の内 容 について カウンター 日記 の要望を聞いて いるのですが、実際に受講 者 の方と話してみると、紹介を予定していたデータ ベースより別のデータベースの方が適切だとわ か ったり、希 望に は な か った 疑 問(要 望)に 対 する説明を 急きょ付け加えたりすることがよくあ りま す。場 合に よっては、受講 者と 一 緒に書 架 に行って、検索画面からはわからない探し方の 昨 年 10 月か ら 11 月に か け て 開 催 して いた、 例を実践してみせることも。このような臨機 応変 個 別式情 報検 索ガイダンスをご 存知 でしょう の 対 応 が で き る の も個 別 式 ガイダ ン ス の良さ か ? 学生の皆さんと図書館員が対面で行うガ で、受講 者の方は皆さん満足して帰って行きま イダンスで、内容は OPAC( 情報センターの所 す。私たち図書館員が緊張し ながらもやりがい 蔵資料を検索で きるシステム ) での資料検索 を感じる瞬間です。 の仕方から、雑 誌 記事を調べるデータベース 今年度の個別式情報検索ガイダンスは終了し の 利用方 法、特 定の テ ーマの文 献を探 すに ましたが、来年度も前期と後期に期間を決めて はどうしたら良いかまで皆さんの要望に応じ、 開催する予定です。きっと皆さんの学修に役立 さまざまです。 ちますのでぜひ参加してくださいね。