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除草剤の選び方

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除草剤の選び方
除革剤 の選び 方
春 にな り 、 気 温 が上 が ってく る
と 、 雑 草 も 活 発 に動 き出 し ま す 。
雑 草 を 放 置 し ておく と 、 光 、 水 分
や 養 分 で作 物 と の競 合 が起 こり ま
す 。 さ ら に病 害 虫 の温 床 と な り 得
る こと があ り 、 作 物 の品 質 や 収 量
に影 響 を 及 ぼ す 可 能 性 があ り ま す 。
除 草 剤 は除 草 作 業 省 力 化 の 一助 と
な り ま す が 、 そ れ ぞ れ特 徴 が あ り
は、 雑 草 発 生 前 か ら発 芽 直 後 の土
壌 表 面 に散 布 、 薬 剤 処 理層 を作 り 、
発 生 し てく る雑 草 の幼 芽 、 幼 根 が
﹁
発 生 し て いる雑 草 を 除 草 す る か
発 生 前 に雑草を抑 え てお きた いか﹂
薬 剤 です 。
﹁
そ の箇 所 を 全 部 枯 ら し た いか﹂
1︶ 一年生雑草
︵
一年 以内 に生活環 が完了 し、種 子
で繁殖 す る雑草 。毎年 大量 の種 子
を生産 す る。
根を残して地上部を速効的に枯らす。
接 触 す ると枯 死 さ せ る機 作 を持 つ
茎葉処理剤 と土壌処理剤の殺草作用
∼ 除 草 剤 の選 択 性 ∼
主 な茎葉処理剤の特徴
∼ 茎 葉 処 理 剤 と土 壌 処 理 剤 ∼
除 草 剤 を 大 き く 分 け ると 、 茎 葉
処 理 剤 と 土 壌 処 理 剤 に分 類 さ れ ま
す。
‐ ‐ 除草剤
選択性
草効果がある。
イネ科雑草にのみ殺草作用があり、
根まで枯らす。
茎 葉 処 理 剤 と は、 生 育 中 の雑 草
の茎 や葉 に直 接 作 用 し て枯 死 さ せ
る薬 剤 を指 し ま す 。 土 壌 処 理 剤 と
主な畑地雑草の分類
雑 草 に対 し ては殺 草 力 を持 ち 、
作 物 に は影 響 を 及 ぼ さ な い除 草 剤
。 反 対 に、
が ﹁
選 択 性 除 草 剤 ﹂ です
雑 草 だ け でな く 作 物 も 同
時 に枯 ら し てし まう も の
が﹁
非 選 択 性 除 草 剤 ﹂です 。
ど ん な雑 草 が
﹁
生 え て いる か﹂
∼ 一年 生 雑 草 と
多年 生雑草 ∼
除 草 剤 によ っては、 選
択 的 に枯 ら す こと の でき
る雑 草 の種 類 が限 ら れ て
いたり 、 特 定 の雑 草 に は
除 草 効 果 の劣 るも のがあ
遅い
がんこな草を根まで枯らす。
効果の発現は遅いが、
抑草期間は長い。
長い スギナは出揃い時期∼最盛期を過ぎた時期まで除草可能。
散布後1時 間経てば、
降雨があつても除草効果が安定。
アップマックス回―ド
ラウンド
て枯死させるため、
短い 植物体の光合成系に作用し
光があれば低温時でも安定した除
早い
プリ
グロックスL
て地上部を枯らす。
プリ
効果発現の早さはラウンド
アップと
根を残し
グロックスの間。 非選択性
スギナにも効果がある。
やや遅い やや長い
バスタ液剤
やや遅い
[剤
ナブ手
るた め、 ど ん な 雑 草 が生
え て いる のか を 把 握 す る
必要 があり ま す 。
エノコログサ等
多年 生雑 草
一年生雑 草
営1農 オ
彗導1員
ま す 。 特 徴 を つか み、 適 切 に、 効
果 的 に除 草 を行 いま し ょう 。
ヽ ` 亀
特 徴
効果発現抑草期間
農薬名
ヽ ` \
ヽ ヽ ヽ
除草剤
亀`
スギナ
ギシギシ、ヨモギ等
ノゲシ
スベ リヒユ
ゴウシュウアリタソウ等
広葉科
ス ズメノヒエ
カモガ ヤ等
メヒシバ
ス ズ メノカタビ ラ
イネ科
土壌処理 剤
茎葉処理剤
1山│1疇 1晶1子│
デュアールゴールド
一年生雑草
抑草効果は40日 以上。
ラッソー乳剤
一年生雑草
イネ科雑草に特に効果がある。
2︶多年生雑草
︵
イネ科雑草に特に効果がある。
地上部 が枯 れ ても、地下部 が生 き
残り、翌年再 生 す る雑草 。種子や
地下茎 で繁殖 す る。
一年生雑草
これら の雑草 の中 でも、 さら に
科 によ って分類 されます。右表 で
は、大 きく分類 したも のを示 しま
した。
﹁よ り 効 果 を 発 揮 さ せ る た め に ﹂
様 々な 特 徴 のあ る除 草 剤 です が、
そ の除 草 効 果 を より 確 か な も のに
す るた め に、 以下 の点 に注 意 し て
茎葉処理剤∼
散 布 し ま し ょう 。
,
・散 布 後 の降 雨
散 布 直 後 の降 雨 は効 果 が減 少 す る
こと があ る の で、 天 候 を 見 極 め て
か ら 散 布 し てく だ さ い。
o散 布 時 期
クレマート(乳 剤・粒剤
)
いので下方移行が少ない。
安定した処理層を作り、
水に溶けにく
)
一年生雑草
トレファノサイド(乳 斉 粒剤
抑草期間が長い。
畑地一年生雑草
コンボラル粒剤
)。
)
土壌移行性が小さく
、
抑草期間が長い(45∼ 60日
ゴーゴーサン(乳 剤・粒剤
特 徴
適用雑草
農 薬 名
一年生雑草
1・
雑 草 の生 育 期 に有 効 です が、 雑 草
が 大 き く な り す ぎ る と 効 果 が劣 り
ま す 。 散 布 時 期 を 逃 さな いよう に
しまドしょゝ
つ。
・
・散布液量
薬液 が雑草全体 によく付着 す るよ
し っとり と濡 れ る程度 に︶
うに ︵
丁寧 に散布 し てくだ さ い。
主 な土壌処理剤の特徴
・薬 害
特 に、 非 選 択 性 除 草 剤 が植 物 に付
着 す ると薬 害 を 生 じ ま す の で、 薬
液 が付 近 の農 作 物 、 樹 木 の茎 葉 に
飛 散 し な いよう に散 布 し てく だ さ
い。
∼土壌処 理剤∼
o散 布 時 期
雑 草 発 生 前 の土 壌 処 理 が 最 も 効 果
的 です 。 早 め の散 布 を 心 が け ま し
。
レ
′
一
八
/
>
崎
o散 布 液 量
土 壌 が乾 燥 し て いると効 果 が劣 る
場 合 が あ り ま す 。 希 釈 水 量 を多 く
す る か 、 灌 水 後 に散 布 し ま し ょう 。
・砕 土 ・整 地
除 草 効 果 を 十 分 発 揮 さ せ る た め、
砕 ± o整 地 は でき るだ け丁 寧 に行
い、覆 土 を 十 分 にし てく だ さ い。
o過 湿 条 件 で の使 用 はダ メ ー
降 雨 直 後 や 激 し い降 雨 が予 想 さ れ
る時 に は使 用 を 避 け てく だ さ い
※ いず れ の除 草 剤 も 、 使 用 前 に ラ
ベ ルを よ く 読 ん でご 使 用 く だ さ い。
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