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『国際協力研究科ファクトブックⅠ』 (強み・特色編) - GSICS

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『国際協力研究科ファクトブックⅠ』 (強み・特色編) - GSICS
『国際協力研究科ファクトブックⅠ』
(強み・特色編)
1.他大学・他学部にない独自性(強み)
・・・P1
2.最近における特記事項
・・・P3
3.地域貢献
・・・P6
4.国際貢献
・・・P7
5.各界・メディア等で活躍している教員・卒業生
・・・P7
神戸大学大学院国際協力研究科
1.他大学や他学部等にない独自性(強み)
国際協力研究科では国際舞台で活躍しようとする優秀な人材を育成し、その修了後の活動を通じて国際社会
の発展に貢献するため、次の特徴を活かした教育・研究を進めている。
◆学際的な教育・研究体制
現代の国際社会では、国家を単位とする従来の枠組みではとらえきれない、数々の問題が生じている。
経済の脱国境化、貧困、紛争、テロ、地球温暖化、感染症の蔓延などである。これらの問題に対応するた
めには新たな形態の国際協力が必要となっている。
本研究科ではこうした国際協力の一翼を担うことができるよう、学際的な教育・研究体制を推進してお
り、開発経済、国際法、開発法学、政治学、国際関係論、教育開発論などの社会科学に関して教育研究し
ている専任教員を擁している。社会科学の各分野がこれだけよくそろった国際協力に関する研究科は他大
学にはみられない。また、開発経済学系の専任教員は9人おり、これだけ教員の充実した国際開発系の研
究科は数少ない。
学位は、経済学、法学、政治学、国際学の4つの修士号、及び経済学、法学、政治学、学術の4つの博
士号を授与することができる。他大学の国際協力系の大学院は経済学、法学、政治学の学位を授与できな
いケースが多く、一つの特徴となっている。
また、経済学研究科、法学研究科、経済経営研究所、工学研究科、医学研究科、保健学研究科、都市安
全センター、大学教育研究推進機構といった大学内の他研究科及び附置研究所等からの教員を協力講座と
して配置し、授業の実施・研究指導を担当してもらっている。
協力講座の教員については17名にのぼり、すべての人員を3専攻に分かれて配置している。本研究科
の補助要員としてではなく、学生の主任指導や学位論文の審査を担当してもらうなど、積極的な役割を担
っている。それゆえ、協力講座教員も教授会の構成員として本研究科の教育・研究体制に関する意思決定
にも参画している。
他部局では、このように他部局教員にも主要な役割を担当してもらい、かつ教授会の構成員として迎え
ているところは少なく、本研究科の学際色を強める一因となっている。
◆体系的教育・研究と柔軟なカリキュラム編成
3専攻による体系的教育・研究と柔軟なカリキュラム編成により、学生の専門領域に即した多彩な講義
を受講することができ、講座枠を超えた多面的教育研究が可能となっている。提携している他大学(大阪
大学国際公共研究科、名古屋大学国際開発研究科、広島大学国際協力研究科)の講義を受講して単位を取
得することも可能である。
また、臨時開設科目を開設することにより、社会的要請に対応した教育も実施している。近年ではリス
ク・マネジメント関連の科目を非常勤講師と特命教員により開講した。
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神戸大学大学院国際協力研究科
◆多様性のある教育研究活動
他省庁の実務家との人事交流、国内外からの非常勤講師及び研究者の受入を積極的に行い、授業及び研
究指導を担当してもらうことにより、多様性のある教育研究活動を行っている。
外務省へは本研究科から定期的に教員を派遣し、在外公館にて実務に従事させている。一方、外務省か
らの職員を本研究科教員として受入れ、授業科目・学生指導を担当するとともに研究に従事していただい
ている。
非常勤講師は他大学の教員のみならず、世界銀行、JICAなどの国際協力機関からも講師を招き、多
様な科目を開講している。外国人研究者については、毎年延べ6名を招へい・雇用し、授業を行っている。
他研究科と比較しても、毎年外国人研究者の雇用を確実に確保して、講義科目を開設しているのはまれで
あり、海外研究者及び研究機関とのコネクションを持つ本研究科の強みであると言える。今後もこの強み
を活かした多様な教育研究活動を継続していく方向である。
◆社会人学生・留学生の幅広い受入れ
長期履修制度を導入することにより、社会人学生が仕事を持ちながら学業を継続していくことが、従来
よりも容易になった。また、世界銀行、アジア開発銀行等国際機関奨学金、JICA による JDS 奨学金、文
部科学省国費奨学金及びその他外部資金の活用で留学生の受入を促進している。これらの機関の奨学金で
ほぼ毎年留学生を受入れており、博士課程前期課程では 4 割から 5 割を留学生が占めている。JDS 奨学金
は応募して競争に勝ち抜いて獲得するシステムになっている。現在、ガーナ 3 人、フィリピン 3 人、ラオ
ス 2 人、キルギス 2 人、ベトナム 2 人、ミャンマー2 人の枠を獲得している。特に、ガーナは、この奨学
金をアフリカに始めて適用したもので、合計 5 人の募集に対して3人を獲得したことは研究科の評価の高
さを表している。
大半の研究科において、留学生のほとんどは中国からの留学生が占めている。しかし、国際協力研究科
では、中国からの留学生のウエイトは低く、留学生は主としてインドネシア、ラオス、ベトナム、カンボ
ジアといった東南アジアから来ていていることが大きな特色である。
国際協力研究科は、ラオスに始めて経済経営学部が創設されたときに、多くの教員がラオスに赴いて設
立の支援をしてきた。その関係で、ラオス国立大学経済経営学部とは密接な関係にある。現在、ラオス国
立大学経済経営学部経済学科の教員の 3 分の1は神戸大学国際協力研究科出身者であり、教員の博士号所
有者 5 人のうち 4 人は国際協力研究科から博士号を授与されている。
◆教育の国際化
ダブルディグリー・プログラム、海外インターンシップなどの教育の国際化を推進している。
ダブルディグリー・プログラムでは、海外のトップレベルの大学と協力して博士課程前期課程における
複数学位(ダブル・ディグリー)を取得することが可能である。英国、エジプト、インドネシア、米国、韓
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神戸大学大学院国際協力研究科
国、中国の有力大学と本プラグラムの協定を既に締結している。平成 19 年度に開始したインドネシア・
リンケージ・プログラムが、ダブルディグリー・プログラム推進のきっかけとなり、着実に実績を積み上
げている。これまで約 40 人のインドネシア留学生が神戸大学とインドネシアの大学の修士号を得ている。
日本人学生は、このプログラムのもとで英国イーストアングリア大学、及びサセックス大学との複数学位
を獲得した。ロンドン大学、インドネシア大学から帰国した学生がおり、現在、復旦大学、高麗大学で学
んでいる学生もいる。
海外インターンシップ・海外実習・高度海外研究は正規の科目として単位認定され、毎年延べ 40 名前
後の学生が参加している。海外インターンシップ・海外実習に参加する学生には、経費の一部を補助して
いる。これは本研究科独自のシステムで、これにより学生を支援し教育の国際化を推進する一助となって
いる。
◆英語コースの設置
英語コースを設置し、英語のみによる教育と研究指導で学位取得が可能となっている。他研究科と比較
しても、英語のみによる教育・研究指導で学位取得の実績があるのは本研究科しかなく、学位取得実績は、
平成 16 年度以後累計修士 278 名、博士 22 名である。
英語コースの設置により、漢字圏以外の国からも数多くの留学生の受入れが可能となっている。
2.最近における特記事項
◆平成 20(2008)年
■イエメン女子教育プロジェクト実施(平成 17~20 年)
平成 17 年から開発コンサルタント企業と産学連携で、JICAのイエメン女子教育プロジェクト
(BRIDGE)を実施した。平成 21 年 12 月から本プロジェクトの第2フェーズが始まり、本研究
科で実施した第1フェーズの実績をイエメン全体に全国展開して、女子の就学者数と教育の質の向上
を目指してた。
本プロジェクトは、JICAのジェンダーと開発分野のベスト・プラクティスにも選出され、日本
政府による女子教育推進の代表事例となっている。
■文部科学省の拠点構築事業「国際教育協力イニシアティブ」(平成 18~平成 22 年)
「サブサハラアフリカにおける初等教育普及政策および行財政制度に関する比較分析」
「サブサハラアフリカの初等教育普及政策下における教育の質に関する比較分析」
■エジプト高等教育支援調査プロジェクト実施(平成 20~21 年)
経済経営研究所と本国際協力研究科が三菱総合研究所と共同で新 JICA (国際協力機構) の提案型調
査案件 「エジプト・アラブ共和国『経済高度知識化へ向けた高等教育支援』に係る提案型調査」を平
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神戸大学大学院国際協力研究科
成 20 年 10 月から 21 年 5 月まで実施した。本調査では、中東地域の最高水準の高等教育機関である
カイロ大学を連携先とし、日本の大学の知見を活かした高等教育支援を行うことを念頭におき、エジ
プトの産業界及び高等教育機関が支援を必要とする学術分野を抽出し、日本の大学に優位性のある学
術分野と比較・検討を行うことを目的とした。そして、その結果を踏まえて円借款をはじめとする
ODA 事業にとって有用な知見・情報を蓄積し、新しい高等教育支援プログラムの提案を試みること
を目指した。
平成 21 年 4 月 12 日には、高等教育大臣、日本大使、国際協力省大臣代理、JICA エジプト事務所長、
カイロ大学関係者、産業界の代表など約 100 人を招待し、本調査のディセミネーションセミナー (調査
プロジェクト最終報告会) をカイロ大学の Conference Center で開催した。セミナー参加者からは本調
査の質の高さが評価され、調査結果を踏まえた日本の支援を期待する声が多く聞かれた。本調査報告書
は英語と日本語で JICA に提出し、JICA からエジプト高等教育省やカイロ大学、在エジプト日本大使館
などに送られた。
■若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP) (平成 20~24 年度)採択
神戸大学人文科学研究科と国際協力研究科が共同で運営する「若手研究者インターナショナル・トレ
ーニング・プログラム」は、「東アジアの共生社会構築のための多極的教育研究プログラム」という表
題の下、国際社会に広く通用する、国際的な視点を持つ、東アジア研究者の要請を目的にするものであ
る。
このプログラムにおいて学生は、アジアから見た東アジア研究と、欧米から見た東アジア研究双方の
蓄積を習得しつつ、人文学と社会科学の諸分野を相互に参照する複合的トレーニングを行った。
■文部科学省政策課題対応経費「国際公務員養成プログラム」(平成 20~23 年度) 採択
同プログラムは、主に博士後期課程の学生を対象として、国際公務員を目指すために必要なスキルの
修得を目的として提供される教育プログラムである。
プログラムの始動期においては、国際公務員の中でも特に国際法の専門知識を有する法務官職(リー
ガル・オフィサー)の養成をモデルケースとして、教育カリキュラムの開発を進めた。具体的には、①
「専門性」、②「外国語運用力」、③「実践力」の修得をプログラムの 3 本柱とし、英語による専門的
授業科目(国際協力法、国際人権法、国際環境法、国際刑事法など)を活用して、専門性と語学力の向
上を図り、海外実習や国際機関における長期のインターンシップによって実務経験を積ませ、そして、
国際公務員になるための実質的な必要条件となりつつある博士号の取得を経て、国際公務員への道を創
りだすプログラムとして構築した。
また、国際機関での長期インターンシップを獲得した学生に対し、一定要件を満たすものについては、
財政的補助を付与しており、学生の実務経験の拡充を図った。
◆平成 21(2009)年
■ラオス政府の中・上級公務員研修プログラム実施(平成 21~23 年)
「公共政策研修のための日本基金」のファイナンスを受けた「公共政策研修プログラム」がアジア開発
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神戸大学大学院国際協力研究科
銀行によってインドシナ3国に対して実施されることになり,ラオスに対しては本研究科が協力して平
成 21 年~22 年に 200 名の中・上級公務員に研修を実施した。研修は 4 回に分けて実施され,1 回につ
き 50 名の公務員がラオスで 2 週間の研修,日本で 1 週間強の研修を受けている。平成 21 年には 3 月~
4 月,8 月~10 月に 2 回,平成 22 年にも 2 月~3 月,8 月~9 月に 2 回の研修が実施されている。
この研修の企画・実施は本研究科の教員が中心になって行ったが,そのほか協力講座の教員も含めて
本研究科の教員が 7 名参加し,主要な講義を行なっている。本研究科の教員に加えて,アジア工科大学,
名古屋大学,アジア防災センター,日本経済研究所,開発政策研究機構,神戸市役所,姫路市役所から
も講師を招いて講義を実施したが,ロジスティック面では神戸国際協力交流センターの協力を得た。
第 1~2 回の研修を受けた中・上級公務員の評価は極めて高く,研修継続を望む研修生も多い。研修
生は様々な中央官庁からだけでなく,地方政府から選抜されて当該研修を受けている者も多数いるため,
ラオスの社会・経済発展に与える効果は大きいと考えられる。
◆平成 22(2010)年
■研究者海外派遣基金助成金(組織的な若手研究者等海外派遣プログラム)
「理論と実践を結ぶ国際政策学のための分野横断的かつ実践的な思考力の育成事業」(平成 22~23 年
度)採択
実践的・分野横断的な視点を有する研究者育成を目的として平成 22 年度から実施した。ポストド
クターの海外派遣、ダブルディグリー取得のための留学、「高度海外研究」や「インターンシップ」
のための海外渡航等で若手研究者を海外に派遣し、成果をあげた。
◆平成 23(2011)年
■国際化拠点整備事業費補助金(大学の世界展開力強化事業)
「東アジアにおけるリスク・マネジメント専門家養成プログラム」(平成 23~27 年度)採択
グローバル化の進む東アジアの国際関係の中で多様な「リスク」をマネジメントしていく専門家を
養成するための中核拠点を構成することを目的としている。本研究科と中国の復旦大学国際関係・公
共事務学院、韓国の高麗大学校国際大学院の日中韓における3大学院が本プログラムに基づきコンソ
ーシアムを形成し、共同教育プログラムを展開する。
具体的には、ダブルディグリー・プログラム、交換留学を通してグローバル社会で活躍できる人材
を育成していく。
初年度は交流基盤の整備、3大学シンポジウムの実施(24 年 2 月)、学生1名の派遣等の成果をあげ
た。
◆平成 24(2012)年
■「東アジアにおけるリスク・マネジメント専門家養成プログラム」他を引き続き実施
初年度の基盤整備の成果をふまえて、学生の受入(復旦大学から3名、高麗大学校から2名)及び派
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神戸大学大学院国際協力研究科
遣(復旦大学へ3名、高麗大学校へ2名)を実施した。
本研究科内では関連科目を新規に開設し、他にも学外から講師を招いたセミナー、講演会を開催し
た。また、復旦大学で開催されたシンポジウム(24 年 11 月)への参加、海外インターンシップ先の開
拓を実施した。
◆平成 25(2012)年
■「東アジアにおけるリスク・マネジメント専門家養成プログラム」他を引き続き実施
前2年度の成果をふまえて、学生の受入(復旦大学から5名、高麗大学校から5名)および派遣(復
旦大学へ4名、高麗大学校へ5名)を実施した。なお、昨年度派遣・受入の学生については、派遣 4
名(復旦 2 名、高麗 2 名)、受入 4 名(復旦 3 名、高麗 1 名)の学生が、ダブルディグリー・プログ
ラムによってそれぞれ留学先での修士号を取得した。
本研究科内では昨年度に引き続いて関連科目を開講したほか、学外講師を招いたセミナー・講演会
を開催した。また、国内外でのインターンシップや学外実習・スタディツアー、三大学合同シンポジ
ウム(於:高麗大学校、25 年 11 月)なども実施されている。
■ 「国連国際防災戦略(UNISDR)グローバル・アセスメント:アジア災害法研究事業」
東日本大震災を契機に、神戸大学災害復興支援・研究推進室傘下の公認事業として、本研究科の
アジア法研究者が中核となり、アジア 8 カ国(日本・中国・韓国・インドネシア・タイ・フィリ
ピン・ベトナム・ミャンマー)の大学機関との連携で、アジア災害法制研究交流事業を立ち上げ
た。平成 24 年度は東日本大震災被災地の研究機関(岩手大学・岩手県立大学・弘前大学他)との
共同により、連続国際セミナーとして、神戸ワークショップ・岩手地域防災セミナー・陸前高田
セミナー・田老ワークショップを実施した。平成 25 年度には、国連国際防災戦略(UNISDR)が国
連防災会議 2015 へ向けて実施するグローバル・アセスメント・レポートに参画し、その一環とし
て「国連兵庫行動枠組み」に基づく実証活動として、チュラロンコン大学法学部・タマサート大
学法学部との連携によるタイ南部ワークショップ、またインドネシア・シャクアラ大学法学部・
津波減災研究センターとの連携によるアチェ・ワークショップを実現した。関連する大学院生の
双方向の国際交流も活発化している。平成 26 年度以降にも、中国・四川ワークショップ、フィリ
ピン・ワークショップなどの展開を予定している。今後共、阪神淡路・東日本の震災経験の解析
を深めつつ、アジアへの発信を続けてゆく。
3.地域貢献
◆公開講座の実施
一般社会人・学生に対して、公開講座を企画・実施している。本研究科の教育研究活動に対する理解の一助
となること並びに研究成果を社会的に還元しようとするものである。参加しやすいように、受講料は毎回無料
としている。平成 24 年度は「激動する国際社会においてのリスク・マネジメント」と題して6講義を実施し
た。目立った広報活動はしていないにもかかわらず、定員 100 名の2倍以上の申込みがあり、本研究科講座へ
の関心の高さがうかがえた。
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神戸大学大学院国際協力研究科
◆委員・講師の派遣
地方自治体及び地域の財団法人のさまざまな要請に応じた活動を行っている。
神戸市、尼崎市、加西市、兵庫県等の各種委員会への委員の派遣はほぼ定期的に行っており、セミナー・講
演会、シニアカレッジの講師などをつとめ、専門知識の提供という形で地域貢献を果たしている。
とくに近年では、日本の地方自治体が国際貢献に直接乗り出す局面が増えており、そのアドバイサー機能を
果たしていくことも本研究科の果たしうる重要な地域貢献の一つの局面である。最近の具体例では、神戸市の
実施するアジア諸国一般を対象とする災害復興支援活動、またミャンマー等の後発開発諸国に対する上下水道
整備等の支援活動に関連して、当研究科教員が協力を行った例がある。
4.国際貢献
本研究科では、国際協力機構等のプロジェクトを通して国際貢献を行ってきた。例えば、国際協力機構の
課題別研修『教育行財政-基礎教育の質、内部効率性、格差に焦点をあて』を通して、年間 2 回英語と仏語で
開発途上国の教育省官僚を対象に 6 週間の研修を行っている。
2000 年に開始された国際協力機構によるラオス国立大学経済経営学部支援プロジェクトでは、神戸大学か
ら講師を派遣しながら、同学部の立ち上げ等に大きな貢献をした。その後も、ラオスからの留学生を受け入れ
る形で人材育成を続け、現在ラオス国立大学経済経営学部のスタッフ97人のうち神戸大学出身者が 16 人(約
2割近く)を占めるに至っている。
5.各界・メディア等で活躍している教員・卒業生
ロニー・アレキサンダー教授「ポーポキ・ピース・プロジェクト」「ポーポキ友情物語」「ボランティア
活動」
木村幹教授「朝鮮半島」「日韓関係」
山崎淑行
NHK科学文化部「地球温暖化」「社会文化」
斎藤洋明
衆議院議員
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