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WCI との触れあいの中から起こったこと

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WCI との触れあいの中から起こったこと
(WCI との触れあいの中から起こったこと)-2010
ʊ我孫子のおもてなしの心ʊ
NPO 住み良いまちづくり研究所
浜崎慶子
善意と善意が触れあうと世の中って予期しないことがおこるものですね。WCI のメンバーの一人ダニエ
ル・ジョエルというカナダ人が、お金を郵便局で下したいといったので、西村代表と浜崎慶子の 3 人で、
緑郵便局に行った時のことでした。ダニエルが、向いの老舗旅館"角松"をじっと眺めて、この旅館の前
で写真を撮りたいと言うのです
ここの御嬢さんの秋元佐予様と一緒に記念写真をお願できればと、案内を乞いました。するとお母様
が出てこられて、「今佐予は出かけています」とおっしゃいました。
そこで、お母様とダニエルで記念写真を撮らせていただいたのです。それをダニエルが後日メールで送
る時に、お礼とともに、「自分は、カナダ人だけれど、現在は、作曲を勉強する為にパリに滞在する大学
生です。そうして日本が大好きで 2013 年には、作曲や禅、瞑想、習字、盆栽等の庭園の手入れなどを
勉強しに来日する予定です。その観点からすると、角松は非常に興味をそそられる建物です。ただ自
分は貧乏学生で、WCI ツアーが終わった後、ユースホステルや禅寺、テント等の生活で 3 週間近く日
本を旅する予定です。その一環として、西村代表を保証人として、角松で 2∼3 日庭園手入れのアルバ
イトをさせてもらえないでしょうか」と果敢に申し込まれました。角松はかつて明治天皇が御宿泊なさっ
た我孫子の 1∼2 を争う由緒正しい旅館で、それが芸術家であるダニエルの心の琴線に触れたらしい
のです。角松でのアルバイト話は、実りませんでしたが、秋元佐予様が、御友人 2 人と組んで 2 日の
ホストファミリーを受けてくださいました。
スケジュールは、下記の通りでした。
9 月 17 日・・午後 8 時 42 分の電車で我孫子に到着。
9 時から佐予様の御友人の指導で、1 時間の瞑想。ダニエルは、日常生活の中で
瞑想をしているので、非常に慣れていたそうです。それから終了後ネパール人が経営
している"ハリオン³というカレー店で遅い夕食をとりました。それはインドやネパールの
WCI の研修生などがよく行くお店で、安くて量が多く、しかも美味しいのです。我孫子
高校近くにあり、カレー好きの人にはお勧めのお店です。
9 月 18 日・・午前中は、沼南に町ある佐予様の御親戚の梨園を訪問。広大な敷地にある梨を、
お爺さんのように身を屈めて取りまくるダニエル。オーナーが下さった物と自分が取った物
で、膨大に膨れ上がり、20 日のフライトまでに食べきれるのかなという量を籠に入れて
御機嫌でした。多分出発までに食べきれないと税関で引っ掛かるのですが、どうなりました
事か。
その後、佐予様の御友人が嫁いでおられる取手の弘経寺を訪問。幸いにも御住職、副
住職共に英語を話せる方で、ダニエルの質問に気さくに応えてくださいました。ダニエル
が興味を持ったのが木魚とか、木柾、鈴虫リンセット、レイ明リンセット、砂張リンセットな
どの音の違い。本堂に置かれていたピアノにそれぞれの音を即座に写し取ったので、そ
の場にいた人皆さんが興味深くきいたそうです。これ等まさに"音楽は国境を超える³と
いう見本でしょうか。しかも御住職の弟様が、陶芸家でぐい飲みとか簡単な抹茶用道具
などをプレゼントして下さったので、ダニエルは大満足、‐勿論お付きの佐予様たちもそ
れぞれ気に入った作品を頂いてやはり大々満足だったということです。
午後、運河の畔にある『ギャラリー平左衛門』を見学、竹林とお蔵の貸しギャラリーの風情に
ダニエルは大感激でした。
ダニエル・ジョエルのために色々とご好意をくださった皆様方、真に有難うございました。
以上
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