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ユーザーズ マニュアル - Rockwell Automation

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ユーザーズ マニュアル - Rockwell Automation
Allen-Bradley
イーサネットおよび
エンハンスト PLC-5
プログラマブルコン
トローラ
(Cat. No. 1785-L11B, -L20B,
-L30B, -L40B, -L40L, -L60B,
-L60L, -L80B, -L20E, -L40E,
-L80E, -L26B, -L46B, -L86B)
ユーザーズ
マニュアル
お客様へのご注意
ソリッドステート機器はエレクトロメカニカル機器とは動作特性が異なりま
す。さらにソリッドステート機器はいろいろな用途に使われることからも、
この機器の取扱責任者はその使用目的が適切であるかどうかを充分確認して
ください。この機器の使用によって何らかの損害が生じても当社は一切責任
を負いません。詳しくは、パブリケーション・ナンバー SGI-1.1『ソリッ
ド・ステート・コントロール ソリッドステート装置のアプリケーション、
設置、および保守のための安全ガイドライン』を参照してください。
本書で示す図表やプログラム例は本文を容易に理解できるように用意されて
いるものであり、その結果としての動作を保証するものではありません。
個々の用途については数値や条件が変わってくることが多いため、当社では
図表などで示したアプリケーションを実際の作業で使用した場合の結果につ
いては責任を負いません。
本書に記載されている情報、回路、機器、装置、ソフトウェアの利用に関し
て特許上の問題が生じても、当社は一切責任を負いません。
製品改良のため、仕様などを予告なく変更することがあります。
本書を通じて、特定の状況下で起こりうる人体または装置の損傷に対する警
告および注意を示します。
!
注意:本書内の「注意」は正しい手順を行なわない場合に、人体
に障害を加えうる事項、および装置の損傷または経済的な損害を
生じうる事項を示します。
•
トラブルが起こりうる場合
•
トラブルの原因
•
不適当な操作を行なった場合の結果
•
トラブルの回避方法
重要: ソフトウェアをご利用の場合は、データの消失が考えられますので、
適当な媒体にアプリケーションプログラムのバックアップをとるこ
とをお奨めします。
重要: 本製品を日本国外に輸出する際、日本国政府の許可が必要な場合が
ありますので、事前に当社までご相談ください。
本版は、1785-6.5.12 - November, 1998 の和訳です。1785-6.5.12 を正文といたします。
©1998 Rockwell International Corporation
Ethernet は、Digital Equipment Corporation, Intel, および Xerox Corporation の登録商標です。
Data Highway Plus, DH+, PLC, PLC-5, PLC-5/11, -5/20, -5/26, -5/30, -5/40, -5/46, -5/40L, -5/60, -5/60L,
-5/80, -5/86, -5/20E, -5/40E, および -5/80E は、Rockwell Automation の商標です。
Allen-Bradley は Rockwell Automation の商標であり、Rockwell International Corporation の中核と
なるビジネスです。
変更内容
はじめに
本リリースには、新たな情報の追加や更新された情報が盛り込まれていま
す。
このリリースでのマニュアルに追加された情報および更新された情報には、
ページの右に改訂されたことを示すバーを付けています。
更新された情報
新規 / 更新された情報
データ・テーブル・ファイル当たり 2000 エレメント
230.4Kbps を使用することを推奨する。
拡張ローカル I/O チャネルでのブロック転送の実行
参照する章
第4章
第 6 章、第 10 章
第8章
マスタモードでシリアルポートの使用するときの拡張
第 11 章
イ-サネットを介しての ControlLogix デバイスとの通信
第 12 章
拡張強制テーブル
第 14 章
EEPROM 情報
第 20 章
Pub. No. 1785-6.5.12JA
soc-ii
Pub. No. 1785-6.5.12JA
はじめに
本マニュアルの使用方法
ドキュメントの使用方法
PLC-5® プログラマブルコントローラのドキュメントは、ユーザが実行する
タスクに従って、次のようなマニュアルに分けて構成されています。この構
成により、現在行なっているタスクに関連していない情報を読むことなく、
必要な情報を簡単に見つけることができます。図 P.1 において、矢印で示し
ている本が現在お読みになっているマニュアルです。
図 P.1
エンハンストおよび Ethernet® PLC-5 プログラマブルコントローラ
のドキュメント
Enhanced PLC-5
Programmable Controller
Quick Start
Ethernet PLC-5
Programmable Controller
Quick Start
プロセッサの取付けと
How to get the processor
実行方法
installed
and running
プロセッサの取付けと
How to get the processor
実行方法
installed
and running
1785-10.4
1785-10.5
Instruction Set
インストラクション・
Reference
セット・リファレンス・
マニュアル
命令の実行、パラメー
Instruction execution,
タ、ステータスビット、
parameters, status
bitsおよび例
and examples
Enhanced and Ethernet
エンハンストおよび
PLC-5 Programmable
イーサネット
PLC-5 プ
Controller
ログラマブルコント
User
Manual
ローラ ユーザーズマ
ニュアル
Explanation
of system
design, programming, and
システム設計、プログ
operation; reference
ラミング、および操作
の説明、参考資料
material
1785-6.5.12
1785 PLC-5
1785プログラマブ
PLC-5
ルコントローラ クイック
Programmable Controllers
リファレンス
Quick Reference
スイッチ、ステータスビッ
Quick access to switches,
ト、インジケータ、命令、
status bits, indicators,
ソフトウェア画面に関する
instructions, SW screens
クイックリファレンス
1785-7.1
1785-6.1
E
MOR
PLC-5 プログラマブルコントローラ、上記のマニュアル、または他の参考資
料についてさらに詳しく知りたい方は、当社までお問い合わせください。
イ-サネット、ControlNet, および DeviceNet の情報については、以下の web
サイトを見てください。
•
http://www.ab.com/networks
追加のイ-サネット情報については、以下の web サイトを見てください。
•
http://standards.ieee.org/catalog/sol/lan_man.html
•
http://www.ietf.cnri.reston.va.us/
特に TCP/IP について、また一般的にネットワークについての詳細は、以下
の資料を参考にしてください。
•
Comer, Douglas E. Internetworking with TCP-IP, Volume 1: Protocols and
Architecture. Englewood Cliffs, N.J.: Prentice-Hall, 1990. ISBN
0-13-468505-9.
•
Tanenbaum, Andrew S. Computer Networks, 2nd ed. Englewood Cliffs, N.J.:
Prentice-Hall, 1989. ISBN 0-13-162959-X.
Pub. No. 1785-6.5.12JA
P-2
本マニュアルの使用方法
本マニュアルの目的
本マニュアルは、エンハンストまたはイーサネット PLC-5 プログラマブル・
コントローラ・システムの設計および操作に役立つように意図されていま
す。以下のようなときに本マニュアルを利用してください。
•
プロセッサの機能およびそれらをいかに利用できるかを判断するとき
•
ご自分のシステムに合った適切なハードウェアを選択するとき
•
PLC-5 システムの計画時
•
PLC-5 システムの操作時
表記規則
本マニュアルでは、以下の表記規則を使用しています。
アイコン
意味
システム設計に関係する情報。
Design Tip
E
MOR
これらのポイントは索引からも引けます。
このトピックについて、さらに詳しく説明する
参考資料。
•
かぎ括弧 [ ] 内の語は、実際に押すキーを表わします。
例:[Enter] または [F1]-Online Programming/Documentation
•
入力しなければならない情報を記述するワードは、イタリック体で表記
します。例えば、ファイル名を入力する必要があるときは、次のように
示します。filename
•
ターミナルに表示されるメッセージやプロンプトは、次のように表記し
ます。
Press a function key
本マニュアルのプログラミング例には、RSLogix 5 プログラミングソフト
ウェアからの画面を使用しています。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
本マニュアルの使用方法
P-3
使用する用語
以下の用語を使用します。
用語
ブロック転送データ
定義
ブロック転送 I/O モジュール ( 例えばアナログモジュー
ル ) との間で行なわれる、最大 64 ワードまでのデータ
ブロックを単位とする転送データ
ディスクリート転送データ ディスクリート I/O モジュールとの間で転送される
データ ( ワード )
エンハンスト PLC-5 プロ
セッサ
PLC-5/11™, -5/20™, -5/26™, -5/30™, -5/40™, -5/46™,
-5/40L™, -5/46L™, -5/60™, -5/60L™, -5/80™, および
-5/86™ プロセッサのことを指す。
PLC-5/26™, -5/46™, および -5/86™ プロセッサは、プロ
テクトプロセッサです。詳細は、『PLC-5 Protected
Processors Supplement』(Pub. No. 1785-6.5.13) を参照して
ください。
この用語は適宜、PLC-5/V30B™, -5/V40B™, -5/V40L™,
および -5/V80B™ プロセッサのことも指す。詳細は、
『PLC-5/VME VMEbus Programmable Controllers User
Manual』(Pub. No.1785-6.5.9) を参照してください。
イ-サネット
コンピュータと関連装置間の高速情報交換のために設
計された 10Mbps のベースバンド通信速度を持つロー
カル・エリア・ネットワーク
イ-サネット PLC-5 プロ
セッサ
PLC-5/20E™, -5/40E™, および -5/80E™ プロセッサを指
す。
拡張ローカル I/O
より高いスループットを達成するために並列リンクを
介してプロセッサに接続される I/O であり、プロセッ
サからの距離が制限される。
拡張ローカル I/O リンク
PLC-5/40L または -5/60L プロセッサと拡張ローカル I/O
アダプタとの間で I/O データを伝送する並列リンク
PLC-5 プロセッサ
一般に、エンハンスト PLC-5 およびイーサネット
PLC-5 プロセッサを指す用語で、本マニュアルでのみ
使用する。
プロセッサ常駐ローカル
I/O シャーシ
PLC-5 プロセッサを取付けた I/O シャーシ
リモート I/O リンク
スキャナモードの PLC-5 プロセッサポートと、PLC-5
プロセッサからリモート配置されたアダプタや I/O モ
ジュールとの間の直列通信リンク
リモート I/O シャーシ
スキャナモードの PLC-5 プロセッサとの直列通信リン
クでリモート配置されたアダプタや I/O モジュールを
含むハードウェア筐体
Pub. No. 1785-6.5.12JA
P-4
本マニュアルの使用方法
本マニュアルの内容
本マニュアルには、主に 3 つのセクションから構成されています。
•
設計
•
操作
•
参照
セクション
設計
操作
内容
参照する章
PLC-5 プロセッサの機能およびキースイッチの概要
第1章
プロセッサの理解
I/O モジュールの選択および取付け
第2章
I/O の選択と取付け
PLC-5 システムの適切な環境
第3章
システムハードウェアの取付け
アドレス指定モードの選択、ラック番号の割付け、およ 第 4 章
び PLC-5 メモリの理解
I/O およびプロセッサメモリのアドレ
ス指定
プロセッサ常駐 I/O の構成、データ転送、ステータスの
モニタ
第5章
プロセッサ常駐 I/O との通信
リモート I/O 通信のためのシステム構成、リモート I/O
リンクの設計、データ転送、ステータスのモニタ
第6章
リモート I/O との通信
PLC-5 アダプタチャネルの構成、データ転送、ステータ 第 7 章
スのモニタ
PLC-5/40L, -5/46L, および -5/60L プロセッサのみ:
拡張ローカル I/O システムの構成、データ転送、ステー
タスのモニタ
第8章
拡張ローカル I/O との通信
一般的および具体的な注意事項
第9章
システム性能の向上
データ・ハイウェイ・プラス用のシステム構成および
チャネルステータスのモニタ
第 10 章
データ・ハイウェイ・プラス上の装
置との通信
シリアル通信用のシステム構成およびチャネルステータ 第 11 章
スのモニタ
参照
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
シリアルリンク上の装置との通信
PLC-5/20E, -5/40E, および -5/80E プロセッサのみ:
イーサネット通信用のシステム構成およびチャネルス
テータスのモニタ
第 12 章
イーサネットネットワーク上の装置
との通信
パスワードおよび特権の割付け
第 13 章
プログラムの保護
PLC-5 プログラミング機能の概要
第 14 章
プログラミング上の注意事項
起動手順の定義
第 15 章
プロセッサ起動ルーチン
フォルトルーチンの定義、プログラミング、およびモニ 第 16 章
タ
フォルトルーチン
メイン・コントロール・プログラムの構成およびモニタ 第 17 章
メイン・コントロール・プログラム
の使用
時限割込みの使用、定義、およびモニタ
第 18 章
時限割込みの使用
プロセッサ入力割込みの使用、定義、およびモニタ
第 19 章
プロセッサ入力割込みの使用
システム仕様
第 20 章
システム仕様
プロセッサ・ステータス・ファイル・ワードおよび説明 第 21 章
プロセッサ・ステータス・ファイル
ラダー命令および実行時間
第 22 章
インストラクション・セット・ク
イック・リファレンス
システムスイッチの設定方法
第 23 章
スイッチ設定
問題と対策
第 24 章
トラブルシューティング
ケーブルの選択と配線
第 25 章
ケーブル接続
Pub. No. 1785-6.5.12JA
本マニュアルの使用方法
P-5
製品に関するサポート
当社は、米国内 75 カ所の営業所 / サポートオフィスと、512 の正規販売店、
および 260 の正規システムインテグレータを擁し、また、世界主要各国に代
理店があり、全世界的なサポートサービスを提供しています。
ローカル・プロダクト・サポート
以下のサービスについては、当社までお問い合わせください。
•
販売および注文
•
製品のテクニカルトレーニング
•
保証
•
サポートサービス契約
製品に関する技術支援
当社の技術支援を必要とする場合、まず「第 24 章 トラブルシューティン
グ」をご覧ください。それから、当社までお問い合わせください。
本マニュアルに関する疑問 / ご意見
本マニュアルについて何か問題点がありましたら、当社までご連絡くださ
い。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
P-6
本マニュアルの使用方法
Pub. No. 1785-6.5.12JA
目次
第1章
第2章
第3章
第4章
プロセッサの理解
1.1
本章の内容 .....................................................................................................
1-1
1.2
システムの設計 ............................................................................................
1-1
1.3
PLC-5 プロセッサのフロントパネル ........................................................
1-2
1.4
プログラミング機能 ....................................................................................
1-10
1.5
リモート I/O スキャナとしての PLC-5 プロセッサチャネルの使用 ....
1-11
1.6
リモート I/O アダプタとしての PLC-5 プロセッサチャネルの使用 ....
1-12
1.7
拡張ローカル /O スキャナとしての PLC-5/40L, -5/60L
プロセッサの使用 ........................................................................................
1-14
I/O の選択および取付け
2.1
本章の内容 ....................................................................................................
2-1
2.2
I/O モジュールの選択 ..................................................................................
2-1
2.3
I/O モジュール点数の選 ..............................................................................
2-2
2.4
I/O モジュールのシャーシへの取付け ......................................................
2-3
システムハードウェアの取付け
3.1
本章の内 ........................................................................................................
3-1
3.2
適切な環境 ....................................................................................................
3-1
3.3
プロセッサの保護 ........................................................................................
3-3
3.4
静電防止対策 ................................................................................................
3-3
3.5
ケーブル配線のレイアウト ........................................................................
3-3
3.5.1
導線の分類 ...................................................................................
3-4
3.5.2
導線の配線経路 ...........................................................................
3-4
3.6
取付け寸法 ....................................................................................................
3-5
3.7
システムの接地 ............................................................................................
3-6
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.1
本章の内容 ....................................................................................................
4-1
4.2
I/O アドレス指定の概念 ..............................................................................
4-1
4.3
アドレス指定モードの選択 ........................................................................
4-3
4.3.1
8 点および 16 点モジュールの例 ..............................................
4-4
4.3.2
32 点モジュールの例 ..................................................................
4-5
4.3.3
I/O イメージテーブルの効率的な使用例 .................................
4-6
4.4
ブロック転送モジュールのアドレス指定 ................................................
4-7
4.5
アドレス指定のまとめ ................................................................................
4-7
4.6
ラックの割付け ............................................................................................
4-8
4.7
PLC-5 プロセッサメモリの理解 ................................................................
4-9
4.7.1
データストレージの理解 ( データ・テーブル・ファイル ) ..
4-10
4.7.2
ファイルタイプのアドレス指定 ...............................................
4-12
4.7.3
プログラム・ファイル・ストレージの理解 ...........................
4-14
Pub. No. 1785-6.5.12JA
toc–ii
目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プログラマブルコントローラ
4.8
4.9
第5章
4-14
4.8.1
I/O イメージアドレスの指定 .....................................................
4-15
4.8.2
論理アドレスの指定 ...................................................................
4-15
4.8.3
間接アドレス指定 .......................................................................
4-17
4.8.4
インデックス付きアドレス指定 ...............................................
4-18
4.8.5
シンボルアドレスの指定 ...........................................................
4-19
4.8.6
命令の実行時間とプロセッサメモリの最適化 .......................
4-20
I/O メモリの効率的な使用 ..........................................................................
4-21
プロセッサ常駐 I/O との通信
5.1
本章の内容 ....................................................................................................
5-1
5.2
PLC-5 プロセッサスキャン .........................................................................
5-1
5.3
プログラムスキャン ....................................................................................
5-2
5.4
プロセッサ常駐 I/O へのデータの転送 .....................................................
5-3
5.4.1
プロセッサ常駐 I/O へのディスクリートデータの転送 ........
5-3
5.4.2
即時 I/O 要求の転送 ....................................................................
5-3
5.4.3
プロセッサ常駐 I/O へのブロック転送データの転送 ............
5-4
プロセッサ常駐 I/O 用のシステムの構成 .................................................
5-4
5.5
第6章
アドレス指定 ................................................................................................
リモート I/O 通信
6.1
本章の内容 ....................................................................................................
6-1
6.2
接続可能なデバイスの選択 ........................................................................
6-2
6.3
リモート I/O の概要 .....................................................................................
6-3
6.4
リモート I/O リンクの設計 .........................................................................
6-4
6.4.1
リンク設計のガイドライン .......................................................
6-4
6.4.2
ケーブル設計のガイドライン ...................................................
6-5
スキャナとしてのプロセッサチャネルの構成 ........................................
6-6
6.5.1
I/O ステータスファイルの定義 .................................................
6-6
6.5.2
チャネル構成情報の指 定 ..........................................................
6-7
6.5.3
スキャンリストの指定 ...............................................................
6-8
リモート I/O ノードアダプタとの通信 .....................................................
6-9
6.5
6.6
6.6.1
リモート I/O 通信障害のトラブルシューティング ................
6-10
ブロックデータの転送 ................................................................................
6-11
6.7.1
ブロック転送マイナー・フォルト・ビット ...........................
6-12
6.8
リモート I/O データのブロック転送 .........................................................
6-13
6.9
ステータスビットによるブロック転送シーケンス ................................
6-14
6.10
ブロック転送のプログラミング上の注意事項 ........................................
6-16
6.10.1
一般的な注意事項 .......................................................................
6-16
6.10.2
プロセッサ常駐ローカルラックに関する注意事項 ...............
6-17
リモート I/O スキャナチャネルのモニタ .................................................
6-18
6.11.1
送信リトライ回数のモニタ .......................................................
6-18
6.11.2
メッセージのモニタ ...................................................................
6-19
I/O ステータスファイルのアドレス指定 ..................................................
6-20
6.7
6.11
6.12
Pub. No. 1785-6.5.12JA
目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プログラマブルコントローラ
第7章
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
7.1
本章の内容 ....................................................................................................
7-1
7.2
PLC-5 アダプタチャネルとの通信の構成 ................................................
7-2
7.2.1
アダプタチャネルの通信速度、アドレス、および
ラックサイズの指定 ...................................................................
7-3
ディスクリート転送構成ファイルの指定 ...............................
7-4
7.3
アダプタモードでのディスクリート転送のプログラミング ................
7-8
7.4
アダプタチャネルへのデータのブロック転送のプログラミング ........
7-8
7.4.1
ブロック転送要求の構成 ...........................................................
7-9
7.4.2
アダプタモードのプロセッサチャネルに対する
ブロック転送のプログラミングがディスクリートデータ
転送に及ぼす影響 .......................................................................
7-13
7.5
アダプタチャネルのステータスのモニタ ................................................
7-14
7.6
ホストプロセッサのステータスのモニタ ................................................
7-15
7.7
リモート /O アダプタチャネルのモニタ ..................................................
7-16
7.2.2
第8章
第9章
toc–iii
拡張ローカル I/O との通信
8.1
本章の内容 ....................................................................................................
8-1
8.2
接続可能なデバイスの選択 ........................................................................
8-1
8.3
ケーブル配線 ................................................................................................
8-2
8.4
I/O のアドレス指定および配置 ..................................................................
8-2
8.5
データの転送 ................................................................................................
8-4
8.5.1
ディスクリートデータ転送 .......................................................
8-5
8.5.2
ブロックデータの転送 ...............................................................
8-6
8.5.3
ブロック転送実行時間の計算 ...................................................
8-6
8.5.4
拡張ローカルラックに関する注意事項 ...................................
8-8
8.6
拡張ローカル I/O スキャナとしてのプロセッサの構成 .........................
8-8
8.7
拡張ローカル I/O ステータスのモニタ .....................................................
8-11
システム性能の向上
9.1
本章の内容 ....................................................................................................
9-1
9.2
プログラムスキャン ....................................................................................
9-1
9.2.1
False ロジックおよび True ロジックがロジック・
スキャン・タイムに及ぼす影響 ...............................................
9-2
9.2.2
ロジック・スキャン・タイムに対する入力状態の影響 .......
9-2
9.2.3
ロジック・スキャン・タイムに対する個々の命令の影響 ...
9-3
9.2.4
割込み使用時のロジック・スキャン・タイムに対する影響
9-3
9.2.5
ハウスキーピング時間の影響 ...................................................
9-4
9.3
スループットの計算 ....................................................................................
9-5
9.4
入力および出力モジュールの遅延時間 ....................................................
9-5
9.5
I/O バックプレーン転送 ..............................................................................
9-5
Pub. No. 1785-6.5.12JA
toc–iv
目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プログラマブルコントローラ
9.6
第 10 章
リモート I/O スキャンタイム .....................................................................
9-6
9.6.1
通信速度 .......................................................................................
9-6
9.6.2
ラックエントリ数 .......................................................................
9-7
9.6.3
ブロック転送 ...............................................................................
9-7
9.6.4
最長のリモート I/O スキャンタイムの計算 ............................
9-8
9.6.5
リモート I/O スキャンタイムの最適化 ....................................
9-8
9.7
プロセッサタイム ........................................................................................
9-10
9.8
計算例 ............................................................................................................
9-11
9.9
オンライン動作による性能への影響 ........................................................
9-11
9.10
56K ワード制限のときのラダーラング挿入の影響 .................................
9-12
9.11
プログラム制御命令の使用 ........................................................................
9-13
9.11.1
JMP/LBL 命令の使用 ..................................................................
9-13
9.11.2
FOR/NXT 命令の使用 .................................................................
9-13
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
10.1
本章の内容 .....................................................................................................
10-1
10.2
接続可能なデバイスの選択 ........................................................................
10-1
10.3
リンクの設計 ................................................................................................
10-2
10.4
DH+ 通信用のチャネルの構成 ...................................................................
10-2
10.5
グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの使用 ............................
10-4
10.6
DH 通信チャネルのモニタ ..........................................................................
10-5
10.6.1
メッセージのモニタ ...................................................................
10-5
10.6.2
認識された送信データのモニタ ...............................................
10-6
10.6.3
認識されていない送信データのモニタ ...................................
10-7
10.6.4
一般的なステータスのモニタ ...................................................
10-8
DH+ リンク性能の評価 ...............................................................................
10-9
10.7.1
ノード ...........................................................................................
10-9
10.7.2
メッセージのサイズおよび数 ................................................... 10-10
10.7.3
メッセージの宛先 ....................................................................... 10-11
10.7.4
内部の処理時間 ........................................................................... 10-12
10.7.5
DH+ リンク平均応答時間のテスト結果 .................................. 10-13
10.7
10.8
第 11 章
アプリケーションの注意事項 .................................................................... 10-14
シリアルリンク上の装置との通信
Pub. No. 1785-6.5.12JA
11.1
本章の内容 ....................................................................................................
11-1
11.2
RS-232C, RS-422A, および RS-423 の選択 ................................................
11-1
11.3
プロセッサ・シリアル・ポートの構成 ....................................................
11-2
11.4
チャネル 0 の使用 ........................................................................................
11-2
11.4.1
ユーザモード ...............................................................................
11-2
11.4.2
システムモード ...........................................................................
11-3
11.4.3
マスタステーションからリモートステーションへの
通信方法 .......................................................................................
11-4
11.4.4
アクティブではない優先ステーションのポーリング ...........
11-4
11.4.5
モードの変更 ...............................................................................
11-5
目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プログラマブルコントローラ
11.5
ケーブル配線 ................................................................................................
11-5
11.6
チャネル 0 の構成 ........................................................................................
11-5
11.6.1
チャネル 0 の DF1 ポイント・ツー・ポイント用の構成 ......
11-6
11.6.2
チャネル 0 のスレーブステーションとしての構成 ...............
11-8
11.6.3
チャネル 0 のマスタステーションとしての構成 ................... 11-10
11.6.4
チャネル 0 のユーザモード (ASCII プロトコル ) 用の構成 .. 11-15
11.6.5
チャネル 0 の通信モード変更用の構成 ................................... 11-17
11.7
第 12 章
toc–v
チャネル 0 ステータスのモニタ ................................................................ 11-18
11.7.1
システム・モード・ステータス表画面の使用 ....................... 11-18
11.7.2
ユーザモード (ASCII) ステータス表示の使用 ........................
1-20
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
12.1
本章の内容 ....................................................................................................
12-1
12.2
メディアおよびケーブル ............................................................................
12-1
12.3
IP アドレスの割付け ....................................................................................
12-1
12.4
ネットワークのアドレス指定 ....................................................................
12-2
12.5
チャネル 2 のイ-サネット通信用の構成 ................................................
12-2
12.5.1
チャネル 2 の手動による構成 ...................................................
12-2
12.5.2
BOOTP を使用しての構成情報の入力 .....................................
12-4
12.5.3
BOOTPTAB 構成ファイルの編集 .............................................
12-6
上級イ-サネット機能の使用 ....................................................................
12-8
12.6.1
ブロードキャストアドレス指定 ...............................................
12-8
12.6.2
サブネットマスクおよびゲートウェイの使用 .......................
12-9
12.6.3
サブネット上のプロセッサのチャネル 2 の手動による構成 12-10
12.6.4
サブネット上のプロセッサのチャネル 2 の BOOTP を使用
しての構成 ................................................................................... 12-11
12.6
12.7
ControlLogix デバイスとの通信 ................................................................. 12-13
12.8
エラーコードの解釈 .................................................................................... 12-14
12.9
イ-サネット・ステータス・データの解釈 ............................................ 12-15
12.10
12.9.1
一般的なイ-サネットステータスのモニタ ........................... 12-15
12.9.2
イ-サネットコマンドのモニタ ............................................... 12-16
12.9.3
イ-サネット応答のモニタ ....................................................... 12-16
イ-サネット PLC-5 の性能についての注意事項 ................................... 12-17
12.10.1
性能:ホストからイ-サネット PLC-5 プロセッサ .............. 12-17
12.10.2
性能:イ-サネット PLC-5 プロセッサから
イ-サネット PLC-5 プロセッサ .............................................. 12-18
Pub. No. 1785-6.5.12JA
toc–vi
第 13 章
第 14 章
目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プログラマブルコントローラ
プログラムの保護
13.1
本章の内容 ....................................................................................................
13-1
13.2
パスワードおよび特権 ................................................................................
13-1
13.3
特権クラスの定義 ........................................................................................
13-3
13.4
チャネルまたはオフラインファイルへの特権クラスの割付け ............
13-3
13.5
ノードへの特権クラスの割付け ................................................................
13-4
13.6
プログラムファイルへの読取り / 書込み特権の割付け .........................
13-4
13.7
データファイルへの読取り / 書込み特権の割付け .................................
13-4
13.8
プロテクトプロセッサの使用 ....................................................................
13-4
プログラミング上の注意事項
14.1
本章の内容 ....................................................................................................
14-1
14.2
強制 ................................................................................................................
14-1
14.2.1
I/O 強制 .........................................................................................
14-1
14.2.2
SFC トランジションの強制 .......................................................
14-2
拡張強制 ........................................................................................................
4-2
14.3
14.4
14.3.1
プログラム・スキャン・タイムの増加 ...................................
14-4
14.3.2
I/O 強制特権 .................................................................................
14-4
14.3.3
プロテクトプロセッサの使用 ...................................................
14-4
14.3.4
時限割込み (STI) とプロセッサ入力割込み (PII) の使用 .......
14-4
拡張強制の設定および使用 ........................................................................
14-5
14.4.1
ステップ 1:強制したデータのグループの選択 ....................
14-5
14.4.2
ステップ 2:プログラミングソフトウェアを使用しての、
拡張強制構成テーブルで強制したいデータの入力または
編集 ...............................................................................................
14-6
ステップ 3:プログラミングソフトウェアを使用しての、
指定されたデータ・テーブル・ファイル用の強制値の
入力 ...............................................................................................
14-7
14.4.4
ステップ 4:強制の有効または無効 ........................................
14-7
14.4.5
タイムクリティカルなアプリケーションでの拡張強制の
使用 ...............................................................................................
14-8
14.4.3
14.5
特別なプログラミング機能の使用 ............................................................ 14-10
14.6
割込みおよび MCP の優先順位スケジューリング .................................. 14-11
14.7
第 15 章
14.6.1
プログラム実行状態 ................................................................... 14-12
14.6.2
優先順位スケジューリングの調整 ........................................... 14-13
割込みルーチンの定義およびプログラミング ........................................ 14-13
プロセッサ起動ルーチン
Pub. No. 1785-6.5.12JA
15.1
本章の内容 ....................................................................................................
15-1
15.2
電源投入時保護の設定 ................................................................................
15-1
15.3
立上げの許可または禁止 ............................................................................
15-1
15.4
プロセッサ起動手順の定義 ........................................................................
15-2
目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プログラマブルコントローラ
第 16 章
フォルトルーチン
16.1
本章の内容 ....................................................................................................
16-1
16.2
フォルトルーチンの概念 ............................................................................
16-1
16.2.1
メジャーフォルトに対する応答 ...............................................
16-1
プロセッサ検出メジャーフォルト ............................................................
16-2
16.3
16.3.1
プロセッサ常駐ラックまたは拡張ローカル I/O ラック内の
フォルト .......................................................................................
16-3
リモート I/O シャーシ内のフォルト ........................................
16-3
16.4
フォルトルーチンの定義 ............................................................................
16-4
16.5
ウォッチドッグタイマの定義 ....................................................................
16-5
16.5.1
複数のウォッチドッグフォルトの回避 ...................................
16-5
フォルトルーチンのプログラミング ........................................................
16-6
16.6.1
アラームのセット .......................................................................
16-6
16.6.2
メジャーフォルトのクリア .......................................................
16-6
16.6.3
ラダーロジックによるフォルトルーチン の変更 ..................
16-8
16.6.4
ラダーロジックの使用によるフォルトからの回復 ...............
16-8
16.6.5
フォルトルーチン内のでブロック転送 ...................................
16-9
16.6.6
フォルトルーチンのテスト .......................................................
16-9
フォルトのモニタ ........................................................................................
16-9
16.3.2
16.6
16.7
第 17 章
第 18 章
toc–vii
16.7.1
メジャー / マイナーフォルトおよびフォルトコードの
モニタ ........................................................................................... 16-10
16.7.2
メジャーフォルト ....................................................................... 16-10
16.7.3
マイナーフォルト ....................................................................... 16-10
16.7.4
ステータスビットのモニタ ....................................................... 16-11
メイン・コントロール・プログラムの使用
17.1
本章の内容 ....................................................................................................
17-1
17.2
メイン・コントロール・プログラムの選択 ............................................
17-1
17.3
プロセッサによる MCP の解釈 ..................................................................
17-2
17.4
MCP の構成 ...................................................................................................
17-3
17.5
MCP のモニタ ...............................................................................................
17-4
時限割込みの使用
18.1
本章の内容 ....................................................................................................
18-1
18.2
時限割込み ....................................................................................................
18-1
18.2.1
STI ラダーロジックの作成 ........................................................
18-1
18.2.2
STI アプリケーション例 ............................................................
18-2
18.2.3
時限割込み (STI) 内のブロック転送 ........................................
18-2
18.3
時限割込みの定義 ........................................................................................
18-3
18.4
時限割込みのモニタ ....................................................................................
18-4
Pub. No. 1785-6.5.12JA
toc–viii
第 19 章
第 20 章
第 21 章
第 22 章
目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プログラマブルコントローラ
プロセッサ入力割込みの使用
19.1
本章の内容 ....................................................................................................
19-1
19.2
プロセッサ入力割込み ................................................................................
19-1
19.2.1
PII ラダーロジックの作成 ..........................................................
19-1
19.2.2
PII アプリケーション例 ..............................................................
19-2
19.2.3
プロセッサ入力割込み (PII) 内のブロック転送 ......................
19-3
19.2.4
設計上の注意事項 .......................................................................
19-3
19.3
プロセッサ入力割込みの定義 ....................................................................
19-4
19.4
プロセッサ入力割込みのモニタ ................................
19-5
20.1
プロセッサ仕様 ............................................................................................
20-1
20.2
プロセッサ仕様 ( 続き ) ...............................................................................
20-3
20.3
バッテリ仕様 (1770-XYC) ...........................................................................
20-4
20.4
メモリ・バックアップ・デバイス ............................................................
20-4
20.4.1
20-5
システム仕様
EEPROM の互換性 ......................................................................
プロセッサ・ステータス・ファイル
21.1
本章の内容 ....................................................................................................
21-1
21.2
S:0 ~ S:2 ........................................................................................................
21-1
21.3
S:3 ~ 10 .........................................................................................................
21-3
21.4
S:11 .................................................................................................................
21-4
21.5
S:12 .................................................................................................................
21-5
21.6
S:13 ~ S:24 ....................................................................................................
21-9
21.7
S:26 ~ S:35 .................................................................................................... 21-10
21.8
S:36 ~ S:78 .................................................................................................... 21-11
21.9
S:79 ~ S:127 .................................................................................................. 21-12
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1
Pub. No. 1785-6.5.12JA
本章の内容 ....................................................................................................
22-1
22.1.1
リレー命令 ...................................................................................
22-2
22.1.2
タイマ命令 ...................................................................................
22-3
22.1.3
カウンタ命令 ...............................................................................
22-4
22.1.4
比較命令 .......................................................................................
22-5
22.1.5
演算命令 .......................................................................................
22-6
22.1.6
論理命令 ....................................................................................... 22-11
22.1.7
変換命令 ....................................................................................... 22-12
22.1.8
ビット配分および移動命令 ....................................................... 22-13
22.1.9
ファイル命令 ............................................................................... 22-14
22.1.10
自己診断命令 ............................................................................... 22-15
22.1.11
シフトレジスタ命令 ................................................................... 22-16
22.1.12
シーケンサ命令 ........................................................................... 22-17
22.1.13
プログラム制御命令 ................................................................... 22-18
目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プログラマブルコントローラ
22.2
第 23 章
22.1.14
プロセス制御、メッセージ命令 ............................................... 22-20
22.1.15
ブロック転送命令 ....................................................................... 22-20
22.1.16
ASCII 命令 .................................................................................... 22-22
命令の実行時間とメモリ使用量 ................................................................ 22-24
22.2.1
ビットおよびワード命令 ........................................................... 22-24
22.2.2
ファイル、プログラム、制御、および ASCII 命令 ............... 22-27
スイッチ設定
23.1
本章の内容 ....................................................................................................
23-1
23.2
プロセッサのスイッチ ................................................................................
23-2
23.2.1
スイッチ 1 ....................................................................................
23-2
23.2.2
スイッチ 2 ....................................................................................
23-3
I/O シャーシバックプレーン ......................................................................
23-4
23.3.1
I/O シャーシに取付けられた PLC-5 プロセッサ ...................
23-4
23.3.2
1771-ASB リモート I/O アダプタまたは
1771-ALX 拡張ローカル I/O アダプタ .....................................
23-5
I/O シャーシ構成プラグ .............................................................
23-6
リモート I/O アダプタモジュール .............................................................
23-6
23.3
23.3.3
23.4
23.4.1
コンプリメンタリ I/O を使用しない場合の
1771-ASB シリーズ C および D ................................................
23-6
コンプリメンタリ I/O を使用しない場合の
1771-ASB シリーズ C および D の I/O ラック番号 ................
23-7
拡張ローカル I/O アダプタモジュール .....................................................
23-8
23.5.1
1771-ALX のスイッチ SW1 ........................................................
23-8
23.5.2
1771-ALX 構成プラグ .................................................................
23-9
24.1
本章の内容 ....................................................................................................
24-1
24.2
PLC-5 プロセッサ ........................................................................................
24-2
24.2.1
一般的な問題点 ...........................................................................
24-2
24.2.2
プロセッサ通信チャネルのトラブルシューティング ...........
24-3
24.2.3
拡張ローカル I/O のトラブルシューティング ........................
24-4
24.2.4
イ-サネット・ステータス・インジケータ ...........................
24-4
24.2.5
イ-サネット送信 LED ..............................................................
24-4
リモート I/O システム .................................................................................
24-5
23.4.2
23.5
第 24 章
toc–ix
トラブルシューティング
24.3
24.3.1
1771-ASB シリーズ C および D アダプタモジュールの
トラブルシューティング ...........................................................
24-5
1771-ASB シリーズ C および D アダプタモジュールの
トラブルシューティング ( 続き ) .............................................
24-6
拡張ローカル I/O システム .........................................................................
24-7
24.4.1
1771-ALX アダプタモジュールのトラブルシューティング .
24-7
ランモードにしたときの予期しない動作 ................................................
24-8
24.5.1
プリスキャン動作での命令 .......................................................
24-8
24.5.2
注意事項 .......................................................................................
24-9
24.3.2
24.4
24.5
Pub. No. 1785-6.5.12JA
toc–x
第 25 章
目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プログラマブルコントローラ
ケーブル
Pub. No. 1785-6.5.12JA
25.1
本章の内容 ....................................................................................................
25-1
25.2
チャネル 0 のピン割付け ............................................................................
25-1
25.3
シリアルケーブルのピン割付け ................................................................
25-2
25.4
ケーブル接続図 ............................................................................................
25-3
25.5
プログラミングケーブルの仕様 ................................................................
25-5
25.6
イ-サネットケーブルの接続 ....................................................................
25-9
第1章
プロセッサの理解
1.1
本章の内容
内容
1.2
参照ページ
システムの設計
1-1
PLC-5 プロセッサのフロントパネル
1-2
プログラミング機能
1-10
リモート I/O スキャナとしての PLC-5 プロセッサチャネルの使用
1-11
リモート I/O アダプタとしての PLC-5 プロセッサチャネルの使用
1-12
拡張ローカル /O スキャナとしての PLC-5/40L, -5/60L プロセッサ
の使用
1-14
システムの設計
PLC-5 プロセッサは、集中制御用に設計されたシステム、または分散制御用
に設計されたシステムに使用することができます。
Centralized
control is a hierarchical
集中制御とは、システム全体の制御を
system
where control over an entire
1 つのプロセッサに集中させる階層シ
process
is concentrated in one processor.
ステムです。
HP 9000
HP 9000
または
VAX
or VAX
ホスト
Host
パーソナル
Personal
Computer
コンピュータ
Data
HighwayPlus
PlusE(DH+)
Data
Highway
(DH+E) Link
リンクまたはイーサネット
or Ethernet Network
ネットワーク
RSLogix5 ソフト
Personal Computer
ウェアがインストー
ルされたパーソナル
with RSLogix5 Software
コンピュータ
PLC-5/40E
PLC-5/40E
Processor
プロセッサ
リモート Remote
I/O リンク
I/O Link
Chassis
with
リモート
1771-ASB
1771-ASB
I/O アダプタを取付
Remote I/O
けたシャーシ
Adapter
リモート
1771-ASB
Chassis with
アダプタを取付
I/O
1771-ASB
Remote I/O
けたシャーシ
Adapter
18 08 4
Pub. No. 1785-6.5.12JA
1-2
プロセッサの理解
分散制御とは、制御・管理機能を
tributed control is a system in which
プラント全体に分散したシステム
trol and management functions are
です。複数のプロセッサが制御・
ead
throughout a plant. Multiple
管理機能を取り扱い、通信のため
cessors
handle
the control
and
に、Data
リンク、イー
Highway
nagement
functions and use a Data
サネットリンク、またはバスシス
TM
hway
link, an Ethernet link, or a
テムを使用します。
s system for communication.
HP 9000
HP 9000
または
VAX
or VAX
ホスト
Host
パーソナル
Personal
コンピュータ
Computer
INTERCHANGE
INTERCHANGETM
ソフトウェア
Software
RSLogix5 ソフト
RSLogix5
ウェア
Software
イーサネット
TCP/IP
Ethernet TCP/IP
Pyramid
Pyramid
Integrator
Integrator TM
PLC-5/40E
PLC-5/40E
プロセッサ
Processor
Personal
パーソナル
コンピュータ
Computer
INTERCHANGE
INTERCHANGE
ソフトウェア
Software
INTERCHANGE
INTERCHANGE
ソフトウェア
Software
INTERCHANGE
INTERCHANGE
ソフトウェア
Software
DH+ Link
DH+ リンク
PanelView
PanelView TM
オペレータ
Operator
ターミナル
Terminal
PLC-5/25 TM
PLC-5/25
Processor
プロセッサ
RS-422
接続
RS-422
Connection
リモート
RemoteI/O
I/O リンク
Link
1771-LC Loop
ループ
1771-LC
Controllers
コントローラ
リモート I/O
Series 8600
を取付けた
CNC with
シリーズ
Remote
I/O
8600
CNC
プロセッサ、
SLC SLC
5/015/01
Processor TM
モジュールを取
1747-DCM
7-slot Modular
System
付けた
スロットシャーシ
with7 1747-DCM
Module
1.3
PLC-5/40E
PLC-5/40 プロセッサ
Processor
(1 チャネルをアダプタモードに設定
(1 channel configured for adapter mode))
PLC-5 プロセッサのフロントパネル
プロセッサのフロントパネルの理解に役立てるために、以下の図を使用して
ください。
フロントパネル
Pub. No. 1785-6.5.12JA
参照する図
参照ページ
PLC-5/11, -5/20, および -5/26 プロセッサ
図 1.1
1-3
PLC-5/30 プロセッサ
図 1.2
1-4
PLC-5/40, -5/46, -5/60, -5/80, および -5/86 プロセッサ
図 1.3
1-5
PLC-5/20E プロセッサ
図 1.4
1-6
PLC-5/40E および -5/80E プロセッサ
図 1.5
1-7
PLC-5/40L および -5/60L プロセッサ
図 1.6
1-8
プロセッサの理解
図 1.1
1-3
PLC-5/11, -5/20, および -5/26 プロセッサのフロントパネル
PLC-5/11 プロセッサ
PLC-5/11 Processor
バッテリインジケータ
battery indicator (red when
( 電圧が低下すると、赤
the battery
色が点灯
) is low)
プロセッサ RUN/FAULT
processor RUN/FAULT
インジケータ ( 実行中は
indicator (green when
緑色が点灯、フォルト発
running; red when faulted)
生時は赤色が点灯
)
キースイッチ:プロ
keyswitch; selects
processor mode
セッサモードの選択
強制インジケータ ( 強制 I/O
force indicator (amber when
の有効時にアンバー色が点
I/O) forces are enabled)
灯
チャネル 0 通信ステータス
channel 0 communication
インジケータ
( チャネルの通
status indicator (green
信中は緑色が点灯
) when
the channel is communicating)
チャネル 0:25 ピン D-Sub シリアル
channel
0-25-pinEIA
D-shell
serial port;
ポート:標準
および
RS-232C
supports
EIA RS-232C and と
をサポートし、RS-422A
RS-423 standard
1
RS-423
and is RS-422A
compatible 1
互換性がある。
このポートは
Use
this port withASCII
ASCII または
or DF1 DF1 全二
重、半二重マスタ、および半二重ス
full-duplex,
half-duplex master, and
レーブプロトコルに使用する。この
half-duplex
slave protocols. The port’s
ポートのデフォルト構成は、以下の
default
configuration
supports processor
ようなプロセッサプログラミングを
programming:
サポートする。
DF1ポイント・ツー・ポイント
point-to-point
one stop-bit
• DF1
2400 bps
BCC error check
• 2400bps
no
parity
no handshaking
• パリティなし
• 1 ストップビット
• BCC エラーチェック
• ハンドシェイクなし
メモリモジュールをここに
Install memory module here.
取付ける。
バッテリをここに取付ける。
Install battery here
channel 1A status indicator
(lights green and red)
チャネル 1A ステータスインジケータ
( 緑 / 赤が点灯 )
チャネル 1B ステータスイン
channel 1B( status
indicator )
ジケータ
緑 / 赤が点灯
(lights green and red)
8-pin mini-DIN,
DH+
programming
チャネル
プログラミ
1A への
DH+
terminal connection parallel to
ングターミナルのパラレル接続:
8 ピン
mini-DIN
channel
1A
チャネル
通信ポート:port;
1Bcommunication
channel 1B
デフォルト構成は、リモート
its default configuration is remote
2
I/OI/Oスキャナです。
scanner 2
PLC-5/11 プロセッサ用のチャネル
channel
1A communication port; for
1A 通信ポート:デフォルト構成
the PLC-5/11 processor,
the default
2
は、DH+ です。
configuration
is DH+ 2
PLC-5
PLC-5 ファミリー製品名
family member designation
チャネル
1A 通信ポート:
channel
1A communication
port;
このport
3 ピンポートは、DH+
this 3-pin
is a dedicated DH+ port
ポート専用です。
1
は光結合され(provides
( 高い電気ノイズ防止を提供
1チャネル
Channel 0 is0 optically-coupled
high electrical noise immunity))、以下の条件を満たす限り、大半の
and can be used with most RS-422A
equipment 機器に使用することができます。
as long as:
RS-422A
termination resistors are not used
• 終端抵抗を使用しない。
the distance and transmissionRS-423
rate are reduced
to comply with RS-423 requirements
要件に合わせて低下する。
• 距離および通信速度を
2 2 Configure
these 3-pin ports for:
3 ピンポートは、以下に構成可能。
•
•
•
•
remote I/O scanner
リモート
I/O スキャナ
remote I/O adapter,
リモート
I/O アダプタ
DH+ communication
unused
通信
DH+
未使用
Pub. No. 1785-6.5.12JA
1-4
プロセッサの理解
図 1.2
PLC-5/30 プロセッサのフロントパネル
バッテリインジケータ
battery indicator (lights red when the)
( 電圧が低下すると、赤色が点灯
battery is low)
プロセッサ RUN/FAULT インジケータ
( 実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は
processor RUN/FAULT indicator (green
赤色が点灯
) red when faulted)
when running;
キースイッチ:プロ
keyswitch; selects
processor mode
セッサモードの選択
強制インジケータ ( 強制 I/O の有効時
force indicator (amber when
にアンバー色が点灯
)
I/O forces are enabled)
チャネル 0 通信ステータスインジケータ
channel 0 communication status indicator
( チャネルの通信中は緑色が点灯
)
(green when the channel is communicating)
チャネル 0:25 ピン D-Sub シリアルポート:標準 EIA
channel 0-25-pin
D-shell serial
port; supports standard と
および RS-423
をサポートし、RS-422A
RS-232C
EIA RS-232C and RS-423 and is RS-422A compatible 1
互換性がある。1
channel 1A status indicator
チャネル 1A ステータスインジケータ
(lights green and red)
( 緑 / 赤が点灯 )
8-pin mini-DIN, DH+ programming terminal
チャネル
へのtoDH+
プログラミングターミ
connection1A
parallel
channel
1A
ナルのパラレル接続:8 ピン mini-DIN
チャネル 1A 通信ポート:デフォル
channel 1A communication
ト構成は、DH+
です。2 port;
its default configuration is DH+ 2
チャネル 1B 通信ポート:デフォル
ト構成は、リモート
I/O スキャナ
channel 1B communication
port;
2 configuration is remote I/O scanner 2
its default
です。
このポートは
または
全二重、半二重マス
ASCII
Use this port with
ASCII
or DF1DF1
full-duplex,
half-duplex
タ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。こ
master, and half-duplex slave protocols. The port’s
のポートのデフォルト構成は、以下のようなプロセッ
default configuration supports processor programming:
サプログラミングをサポートする。
DF1 point-to-point
one stop-bit
• DF1 ポイント・ツー・ポイント
2400 bps
BCC error check
• 2400bps
no parity
no handshaking
• パリティなし
• BCC エラーチェック
• 1 ストップビット
• ハンドシェイクなし
チャネル
ステータスインジケータ
1Bstatus
channel 1B
indicator (lights green and red)
( 緑 / 赤が点灯 )
メモリモジュールをここに取付ける。
Install memory module here
これらのラベルは、通信モードやステーション
Use these labels to write information about the
アドレスなど、チャネルに関する情報を書込む
channel: communication mode, station addresses, etc.
ために使用する。
バッテリをここに取付ける。
Install battery here
PLC-5
PLC-5ファミリー製品名
family member designation
1
( 高い電気ノイズ防止を提供
1チャネル
Channel 0 0is は光結合され
optically-coupled (provides
high electrical noise immunity))、以下の条件を満たす限り、大半の
and can be used with most RS-422
equipment機器に使用することができます。
as long as:
RS-422A
termination resistors are not used
• 終端抵抗を使用しない。
the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements
• 距離および通信速度を RS-423 要件に合わせて低下する。
2 2 Configure
these 3-pin ports for:
3 ピンポートは、以下に構成可能。
•
•
•
•
remote I/O scanner,
リモート
スキャナ
remote I/OI/O
adapter,
DH+ communication
リモート
I/O アダプタ
unused
通信
DH+
未使用
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサの理解
図 1.3
1-5
PLC-5/40, -5/46, -5/60, -5/80, および -5/86 プロセッサのフロントパ
ネル
バッテリインジケータ
indicator (red when the battery)is low)
電圧が低下すると、赤色が点灯
(battery
キースイッチ:プロ
keyswitch; selects processor
mode
セッサモードの選択
チャネル 2A ステータスインジケータ
channel
2A status indicator
( 緑 / 赤が点灯
)
(lights green and red)
チャネル 2A を DH+ 通信に構成した
8-pin mini-DIN, DH+ 2A
programming
ときは、チャネル
への DH+ プロ
terminal connection parallel to channel
グラミングターミナルのパラレル接
2A when
channel
2A is configured for
続:8
ピン
mini-DIN
DH+ communications
チャネル
通信ポート:デフォルト
channel 2A
2A communication
port;
2
構成は、未使用です。
its default configuration is unused 2
チャネル
channel 2B
2B 通信ポート:デフォルト
communication port;
2
構成は、未使用です。
its default configuration is unused 2
チャネル 1A ステータスインジケータ
channel
( 緑 / 赤が点灯
) 1A status indicator
(lights green and red)
チャネル 1A への DH+ プログラミ
8-pin mini-DIN,
DH+ programming terminal
ングターミナルのパラレル接続:
connection
parallel
to channel 1A
8 ピン
mini-DIN
チャネル 1A 通信ポート:デフォルト構
channel 1A communication port;
成は、57.6Kbps のときの DH+ です。2
its default configuration is DH+
at 57.6 kbps 2
プロセッサ RUN/FAULT インジケータ
RUN/FAULT indicator (green when
実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は
(processor
running; red when
faulted)
赤色が点灯
)
強制インジケータ
の有効時
force indicator (amber( 強制
when I/O
I/O forces
are enabled)
にアンバー色が点灯 )
チャネル
通信ステータスインジケータ
channel 00communication
status indicator
( チャネルの通信中は緑色が点灯
)
(green when the channel is communicating)
チャネル
ステータスインジケータ
2Bstatus
channel 2B
indicator (lights green and red)
( 緑 / 赤が点灯 )
チャネル 0:25 ピン D-Sub シリアルポート:標準 EIA
channel 0-25-pin D-shell serial port; supports standard
RS-232C および RS-423 をサポートし、RS-422A と
EIA RS-232C and RS-423 and is RS-422A compatible 1
互換性がある。1
Use this portASCII
with ASCII
or DF1
full-duplex,
half-duplex
このポートは
または
全二重、半二重マス
DF1
master, and half-duplex slave protocols. The port’s
タ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。こ
default configuration supports processor programming:
のポートのデフォルト構成は、以下のようなプロセッ
サプログラミングをサポートする。
DF1 point-to-point
one stop-bit
ポイント・ツー・ポイント
• DF12400
bps
BCC error check
no parity
no handshaking
• 2400bps
• パリティなし
• BCC エラーチェック
• 1 ストップビット
• ハンドシェイクなし
チャネル 1B ステータスインジケータ
channel 1B status indicator (lights green and red)
( 緑 / 赤が点灯 )
これらのラベルは、通信モードやステーション
Use these labels to write information about the
アドレスなど、チャネルに関する情報を書込む
channel: communication mode, station addresses etc.
ために使用する。
メモリモジュールをここに取付ける。
Install memory module here
チャネル 1B 通信ポート:デフォルト構
channel 1B communication port;
成は、リモート I/O スキャナです。2
its default configuration is remote I/O scanner 2
ファミリー製品名
PLC-5
PLC-5 family
member designation
バッテリをここに取付ける。
Install battery here
11
チャネル
は光結合され(provides
( 高い電気ノイズ防止を提供
Channel 0 is0optically-coupled
high electrical noise immunity))、以下の条件を満たす限り、大半の
and can be used with most RS-422A
equipment as
long as:
機器に使用することができます。
RS-422A
termination resistors are not used
• 終端抵抗を使用しない。
the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements
• 距離および通信速度を RS-423 要件に合わせて低下する。
2 2 3Configure
these 3-pin ports for:
ピンポートは、以下に構成可能。
•
•
•
•
remote I/O scanner,
リモート
スキャナ
remote I/OI/O
adapter,
リモート
I/O アダプタ
DH+ communication
unused
通信
DH+
未使用
Pub. No. 1785-6.5.12JA
1-6
プロセッサの理解
図 1.4
PLC-5/20E プロセッサのフロントパネル
バッテリインジケータ
battery indicator (red when the battery) is low)
( 電圧が低下すると、赤色が点灯
external外部トランシーバ
transceiver fuse
ヒューズ
プロセッサ RUN/FAULT インジケータ
processor RUN/FAULT indicator (green when
( 実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は
running; red)when faulted)
赤色が点灯
強制インジケータ
( 強制
force indicator (amber
whenI/O
I/Oの有効時
forces
にアンバー色が点灯
)
are enabled)
キースイッチ:プロ
keyswitch; selects
processor mode
セッサモードの選択
チャネル
通信ステータスインジケー
channel 00communication
status indicator
タ(green
( チャネルの通信中は緑色が点灯
)
when the channel is communicating)
チャネル 2 イ-サネット・ステータ
channel
2 Ethernet status indicator
(green when
ス・インジケータ
( 正常動作時は緑
functioning
normally; red when not functioning)
色が点灯、非動作時は赤色が点灯
)
チャネル
channel 2
2, イ-サネット送信インジケー
Ethernet transmit indicator
タ (green
( チャネルの通信中は緑色が点灯
)
when the channel is communicating)
チャネル 2 通信ポート:
channel 2 communication port;
15 ピンのイーサネットポート
a 15-pin Ethernet port
メモリモジュールをここに取付ける。
Install memory module here
チャネル 0:25 ピン D-Sub シリアルポート:標準
0*25-pin
D-shell
serialをサポートし、
port; supports standard
および
EIAchannel
RS-232C
RS-423
EIA RS-232C and RS-423 and
is RS-422A compatible 1
1
RS-422A と互換性がある。
Use this port ASCII
with ASCII
or DF1
full-duplex,
half-duplex
このポートは
または
全二重、半二重マス
DF1
master, and half-duplex slave protocols. The port’s
タ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。
default configuration supports processor programming:
このポートのデフォルト構成は、以下のようなプロ
セッサプログラミングをサポートする。
DF1 point-to-point
one stop-bit
ポイント・ツー・ポイント
• DF1
2400
bps
BCC error check
• 2400bps
no parity
no handshaking
• パリティなし
• BCC エラーチェック
• 1 ストップビット
• ハンドシェイクなし
バッテリをここに取付ける。
Install battery here
channel 1A status indicator
チャネル 1A ステータスインジケータ
(lights green and red)
( 緑 / 赤が点灯 )
チャネル
ステータスインジケータ
1B status
channel 1B
indicator
(緑
/ 赤が点灯
) red)
(lights
green and
チャネル
プログラミ
1A への DH+
8-pin mini-DIN,
DH+ programming
terminal
ングターミナルのパラレル接続:
connection parallel
to channel 1A
8 ピン mini-DIN
1A 通信ポート:デフォル
channel 1Aチャネル
communication
port; its default
ト構成は、DH+
です。33
configuration
is DH+ communication
1
チャネル
通信ポート:デフォルト
1Bcommunication
channel 1B
port;
2
構成は、リモート
I/O スキャナです。
its default configuration
is remote I/O scanner 2
PLC-5/20E
Programmable
Controller
PLC-5
PLC-5 ファミリー製品名
family member designation
1チャネル
Channel 0 is0 optically-coupled
high electrical noise immunity))、以下の条件を満たす限り、大半の
and can be used with most RS-422A
は光結合され(provides
( 高い電気ノイズ防止を提供
equipment as
long as:
機器に使用することができます。
RS-422A
termination resistors are not used
• 終端抵抗を使用しない。
the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements
距離および通信速度を
•
RS-423 要件に合わせて低下する。
these 3-pin ports for:
2 2 Configure
ピンポートは、以下に構成可能。
3 remote I/O scanner
remote I/O adapter
• リモート
I/O スキャナ
DH+ communication
• リモート
I/O アダプタ
unused
• DH+ 通信
未使用
•
3 Configure this 3-pin port for:
3 3 ピンポートは、以下に構成可能。
remote I/O adapter
DH+ communication
• リモート
I/O アダプタ
• DH+ 通信
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサの理解
図 1.5
1-7
PLC-5/40E および -5/80E プロセッサのフロントパネル
バッテリインジケータ
battery indicator (red when the battery is low)
( 電圧が低下すると、赤色が点灯 )
プロセッサ RUN/FAULT インジケータ
processor RUN/FAULT indicator (green when
( 実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は
running; red when faulted)
赤色が点灯 )
external 外部トランシーバ
transceiver fuse
ヒューズ
強制インジケータ
( 強制
force indicator (amber
whenI/O
I/Oの有効時
forces
にアンバー色が点灯
)
are enabled)
チャネル
通信ステータスインジケータ
channel 00 communication
status indicator
( チャネルの通信中は緑色が点灯
)
(green when the channel is communicating)
keyswitch; selectsキースイッチ:プロ
processor mode
セッサモードの選択
イ-サネット・ステータ
channelチャネル
2 Ethernet2status
indicator (green when
ス・インジケータ
( 正常動作時は緑
functioning
normally; red when
not functioning)
色が点灯、非動作時は赤色が点灯 )
チャネル 2 イ-サネット送信インジケータ
channel 2, Ethernet transmit indicator (green when
( チャネルの通信中は緑色が点灯 )
the channel is communicating)
チャネル 0:25 ピン D-Sub シリアルポート:標準 EIA
をサポートし、RS-422A
RS-232C
RS-423
channel および
0-25-pin
D-shell serial
port; supports standard と
1
互換性がある。
EIA RS-232C and RS-423 and is RS-422A compatible 1
チャネル
通信ポート:
channel 2 2
communication
port;
ピンのイーサネットポート
15
a 15-pin
Ethernet port
このポートは ASCII または DF1 全二重、半二重マス
Use this port with ASCII or DF1 full-duplex, half-duplex
タ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。こ
master, and half-duplex slave protocols. The port’s
のポートのデフォルト構成は、以下のようなプロセッ
default configuration supports processor programming:
サプログラミングをサポートする。
point-to-point
one stop-bit
ポイント・ツー・ポイント
• DF1DF1
2400 bps
BCC error check
• 2400bps
no parity
handshaking
エラーチェック
• パリティなし
•noBCC
• 1 ストップビット
• ハンドシェイクなし
1A status indicator
チャネル 1A channel
ステータスインジケータ
(lights
( 緑 / 赤が点灯
) green and red)
チャネル
ステータスインジケータ
1Bstatus
channel 1B
indicator (lights green and red)
( 緑 / 赤が点灯 )
チャネル 1A への DH+ プログラミ
8-pin mini-DIN,
DH+ programming terminal
ングターミナルのパラレル接続:
connection
parallel
to channel 1A
8 ピン
mini-DIN
メモリモジュールをここに取付ける。
Install memory module here
チャネル
1A 通信ポート:デフォル
channel
1A communication
port; its default
ト構成は、DH+
です。2 2
configuration
is DH+ communication
これらのラベルは、通信モードやステーション
Use these labels to write information about the
アドレスなど、チャネルに関する情報を書込む
channel: communication mode, station addresses etc.
ために使用する。
チャネル 1B 通信ポート:デフォル
channel
1B communication port;
default
ト構成は、リモート
I/Oitsスキャナで
configuration
is remote I/O scanner 2
す。2
バッテリをここに取付ける。
Install battery here
PLC-5/40E
Programmable
Controller
PLC-5
PLC-5ファミリー製品名
family member designation
11 チャネル
Channel 0 is 0optically-coupled
(provides
high electrical noise immunity) and
can be used with most RS-422A
は光結合され
( 高い電気ノイズ防止を提供
)、以下の条件を満たす限り、大半の
equipment as機器に使用することができます。
long as:
RS-422A
resistors are not used
終端抵抗を使用しない。
• termination
the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements
• 距離および通信速度を RS-423 要件に合わせて低下する。
these 3-pin ports for:
22 Configure
ピンポートは、以下に構成可能。
3 remote I/O scanner
リモート
• remote
I/O スキャナ
I/O adapter
communication
リモート
• DH+
I/O アダプタ
• unused
DH+ 通信
• 未使用
Pub. No. 1785-6.5.12JA
1-8
プロセッサの理解
図 1.6
PLC-5/40L および -5/60L プロセッサのフロントパネル
バッテリインジケータ
battery indicator (red when the battery
( 電圧が低下すると、赤色が点灯
) is low)
プロセッサ
インジケータ
RUN/FAULT
processor RUN/FAULT
indicator
(green when
( 実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は
running; red when faulted)
赤色が点灯 )
強制インジケータ
( 強制
force indicator (amber
whenI/O
I/Oの有効時
forces
にアンバー色が点灯
)
are enabled)
キースイッチ:プロ
keyswitch; selects
processor mode
セッサモードの選択
チャネル 2 拡張ローカル I/O ステータス
channel
2 extended-local
I/O status indicator
インジケータ
( 正常動作時は緑色が点
(green灯、非動作時は赤色が点灯
when functioning normally; red)when
not functioning)
チャネル
ピンの
2 通信ポート:50
channel
2 communication
port; a 50-pin,
専用拡張ローカル
ポート
I/O
dedicated
extended-local I/O
port
1A status indicator
チャネル 1Achannel
ステータスインジケータ
(lights
green
and red)
緑
赤が点灯
(
/
)
チャネル
への DH+ プログラミ
1Aprogramming
8-pin mini-DIN,
DH+
terminal
ングターミナルのパラレル接続:
connection
parallel to channel 1A
8 ピン mini-DIN
1A 通信ポート:デフォル
channelチャネル
1A communication
port; its default
ト構成は、DH+
です。2 2
configuration
is DH+ communication
channelチャネル
1B communication
port; its default
1B 通信ポート:デフォル
configuration
is remote I/O scanner
2
ト構成は、リモート
I/O スキャナで
す。2
チャネル
通信ステータスインジケータ
channel 00communication
status indicator
( チャネルの通信中は緑色が点灯
)
(green when the channel is communicating)
チャネル 0:25 ピン D-Sub シリアルポート:標準 EIA
RS-232C および RS-423 をサポートし、RS-422A と
channel 0*25-pin
1 D-shell serial port; supports standard
互換性がある。
EIA RS-232C and RS-423 and is RS-422A compatible 1
このポートは ASCII または DF1 全二重、半二重マス
Use this port with ASCII or DF1 full-duplex, half-duplex
タ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。こ
master, and half-duplex slave protocols. The port’s
のポートのデフォルト構成は、以下のようなプロセッ
サプログラミングをサポートする。
default configuration supports processor programming:
ポイント・ツー・ポイント
• DF1
DF1
point-to-point
one stop-bit
• 2400bps
2400 bps
BCC error check
• パリティなし
• handshaking
BCC エラーチェック
no parity
no
• 1 ストップビット
• ハンドシェイクなし
チャネル 1B ステータスインジケータ
channel 1B status indicator (lights green and red)
( 緑 / 赤が点灯 )
メモリモジュールをここに取付ける。
Install memory module here
これらのラベルは、通信モードやステーション
Use these labels to write information about the
アドレスなど、チャネルに関する情報を書込む
channel: communication mode, station addresses etc.
ために使用する。
バッテリをここに取付ける。
Install battery here
PLC-5
PLC-5 ファミリー製品名
family member designation
1
1チャネル
Channel 00isは光結合され
optically-coupled (provides
high electrical noise immunity)
and can be used with most RS-422A
( 高い電気ノイズ防止を提供
)、以下の条件を満たす限り、大半の
equipment機器に使用することができます。
as long as:
RS-422A
termination resistors are not used
• 終端抵抗を使用しない。
the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements
• 距離および通信速度を RS-423 要件に合わせて低下する。
2
2 Configure these 3-pin ports for:
3 ピンポートは、以下に構成可能。
remote I/O scanner,
スキャナ
• リモート
remote I/O I/O
adapter,
DH+ communication
• リモート
I/O アダプタ
unused
• DH+ 通信
• 未使用
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサの理解
1-9
キースイッチは、プロセッサの動作モードを変更するときに使用します。
動作
キースイッチの設定位置
• プログラムを実行する。
出力が有効になる。( ラダープログラムでアドレス指 RUN
定された I/O によって制御される機器が動作を開始す
る。)
• 強制 I/O
• プログラムをディスクドライブに保存する ( 動作中 )。
• 出力を有効にする。
• データテーブル値を編集する。
PROG
R
E
M
RUN
注:
• ランモード時にプログラミングソフトウェアによるプ
ログラムファイルの作成や削除、データファイルの作
成や削除、または動作モードの変更を行なうことはで
きない。
• RSLogix5 プログラミングソフトウェアを使用して、
ユーザ・コントロール・ビット S:26/6 をセットするこ
とによって、強制およびデータテーブルを変更でき
る。
• 出力を無効にする ( 出力をオフする )。
PROG (program)
• ラダーファイル、SFC ファイル、またはデータファイ
ルの作成、修正、または削除。
PROG
• メモリモジュールへの、またはメモリモジュールから
R
のダウンロード
E
M
• プログラムの保存 / リストア
注:
• プロセッサはプログラムをスキャンしない。
• プログラムモード時にプログラミングソフトウェアに
より動作モードを変更することはできない。
プログラミングソフトウェアによるリモートプログラ
ム、リモートテスト、およびリモート・ラン・モード間
の切換え。
リモートラン:
:
• 出力を有効にする。
• プログラムの保存 / リストア
• 動作中の編集
RUN
REM (remote)
PROG
R
E
M
RUN
リモートプログラム:
:
上記のプログラムモードの動作を参照。
リモートテスト:
:
• 出力を無効にした状態でラダープログラムを実行す
る。
• ラダープログラムやデータファイルを作成または削除
することはできない。
• プログラムの保存 / リストア
• 動作中の編集
Pub. No. 1785-6.5.12JA
1-10
1.4
プロセッサの理解
プログラミング機能
以下の表に、PLC-5 プロセッサのプログラミング機能をまとめて示します。
機能
ラダーロジック
内容
リレー論理を表わす言語を使用してプログラムすることができる。
この言語は、次のような場合に使用してください。
• BASIC などのプログラミング言語よりラダーロジックの方が慣れている場合
• 診断を実行する場合
• ディスクリート制御をプログラムする場合
サブルーチン
複数のプログラムファイルからアクセスされるプログラムロジックの繰返し部
分を保存することができる。
サブルーチンは繰返しの論理を 1 回プログラムするだけなので、メモリを節約
する。JSR 命令は、プロセッサにロジックプロセッサ内の別のサブルーチン
ファイルに進み、そのサブルーチンファイルを 1 回スキャンし、分岐点に戻る
ように指示する。
シーケンシャル・ファ
ンクション・チャート
(SFC)
シーケンス制御言語を使用して、シーケンシャルプロセスの状態を制御および
表示する。
アプリケーションに 1 つの長いラダープログラムを使用するかわりに、その論
理をステップとトランジションに分割する。ステップは制御タスクに対応し、
トランジションは、プログラマブルコントローラが次の制御タスクを実行する
ために発生しなければならない条件に対応する。これらのステップとトランジ
ションの表示により、機械プロセスが任意の時間にどのような状態であるかを、
フローチャートで見ることができる。
SFC は、複数の経路の論理、または単一選択経路の論理の実行を可能にする構
造、および前後にジャンプする能力を提供する。
トラブルシューティングをラダーファイル全体にではなく、小さい論理ルーチ
ンに縮小することができる。
SFC は、シーケンシャルプロセスにおけるイベントの順序を定義するのに最適
である。
構造化テキスト
BASIC に似た言語を使用してプログラムできる。
構造化テキストは、次のような場合に使用してください。
• ラダーロジックより、BASIC などのプログラミング言語の方に慣れている場
合
• 複雑な算術アルゴリズムを使用する場合
• 繰返しまたは「ループ」のあるプログラム構造を使用する場合
• カスタム・データテーブル・モニタ画面を作成する場合
メイン・コントロー
ル・プログラム (MCP)
プロセスをモジュール化し、トラブルシューティングを容易にする方法として、
ラダーロジックおよび構造化テキストからシーケンシャル論理を分離すること
ができる。
いくつかのメイン・コントロール・プログラム (MCP) を使用して、特定の機械
ごとまたはプロセスの機能ごとに 1 つずつメイン・コントロール・プログラム
を定義する。MCP は、独立または非シーケンシャルな制御に対応する。
メイン・コントロール・プログラムは、1 ~ 999 の番号の SFC ファイル、また
は 2 ~ 999 の番号のラダー・ロジック・ファイルか構造化テキストプログラム
とすることができる。
1 つのデータテーブルがすべての MCP によって使用される ( つまり、MCP ごと
に別のデータテーブルを持つ必要がない )。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
1-11
プロセッサの理解
1.5
リモート I/O スキャナとしての PLC-5 プロセッサチャネルの使用
リモート I/O チャネルをスキャナモードに構成して、PLC-5 プロセッサと、
プロセッサからリモート接続された I/O デバイスとの間で、I/O 情報の読取
りおよび書込みを行ないます。
スキャナモードのチャネルは、アダプタモードに設定さ
れた他のプロセッサや、リモート I/O アダプタモジュー
ルのホストプロセッサとして動作します。スキャナモー
A processor
a channel configured for scanner mode
ドの
プロセッサは、以下のことができます。
PLC-5with
as a supervisory
processor for other processors that
リモート
•acts
I/O ラックに取付けられたノード・アダプ
areタ・デバイスからデータを収集する。
in adapter mode as well as remote I/O adapter modules.
processor
can:
点 I/O
モジュールからの
•The
8, scanner-mode
16, または 32PLC-5
I/O データを
gather data from node adapter devices in remote I/O racks
処理する。
I/O data
from 8-, 16-,
32-point I/O I/O
modules
をアドレ
• 2,process
1 または
1/2 スロット
I/Oorグループの
address I/O in 2-, 1-, or 1/2-slot I/O groups
ス指定する。
support a complementary
I/O configuration
• コンプリメンタリ
I/O 構成をサポートする。
supportI/O
block-transfer
in any I/O chassis
シャーシのブロック転送をサポートする。
• 任意の
PLC-5/40
1771-ASB
リモート I/O Remote I/O
Link Cable:
リンクケーブル:
Belden 9463 Belden 9463
PLC-5/20
スキャナモードの
プロセッサは、以下のこと
PLC-5
The scanner-mode PLC-5
processor:
ができます。
transfers discrete
data and block-transfer data
• リモート
I/O ラック内のモジュールやアダプタ
to/from modules in remote I/O racks as well as
モードのプロセッサとの間で、ディスクリート
to/from processors in adapter mode.
データやブロック転送データを転送する。
scans remote I/O buffers asynchronously to the I/O
• プログラムスキャンと非同期で、リモート
program scan.
バッファをスキャンする。
updates the input/output image data table fromI/O
• プログラムスキャンと同期して、リモート
the remote I/O buffer(s) synchronously to the
バッファからの入出力イメージ・データ・テーブ
program scan
ルを更新する。出力入力リモート
I/O バッファは、
プログラムスキャンと非同期で更新されます。
PLC-5 data table
PLC-5 データ
PLC-5 データテーブル PLC-5
is updated
Table
テーブル
は、プログラムスキャ Data
synchronously to
ンと同期して更新され
program
scan
ます
( ハウスキーピン
(at)。
housekeeping).
グ時
出力
入力
Input
Output
リモート I/O バッファ
は、プログラムスキャ
Remote I/O buffers
リモート I/O
ンと同期をとらずに更
are updated
Remote
I/O
バッファ
新されます。
asynchronously to
Buffer
the program scan.
出力
Output
Processor
プロセッサ
-resident
常駐 I/O
I/O
入力
Input
リモート
I/O
Remote I/O
リンク
Link
Pub. No. 1785-6.5.12JA
1-12
プロセッサの理解
PLC-5 プロセッサは、以下を使用して I/O データとステータスデータを転送
します。
• ディスクリート
転送
1 ラック当たり 8 ワードのデータ転送
• ブロック転送
転送を行なうためにラダーロジック命令を必要とする特殊
データ転送
リモート I/O ネットワークで自動的に発生
最大 64 ワードまでのデータ転送が可能
また、スキャナチャネルとアダプタモードのプロセッサチャ
ネルとの間の情報通信にも使用される。
E
MOR
1.6
プロセッサをリモート I/O スキャナとして使用する場合の詳細は、第 6 章を
参照してください。
リモート I/O アダプタとしての PLC-5 プロセッサチャネルの使用
分散制御アダプタモードの PLC-5 プロセッサチャネルとホストプロセッサ
との間で予測可能なリアルタイムデータ交換を行なう必要がある場合は、
PLC-5 プロセッサチャネルをアダプタモードに構成します。リモート I/O ア
ダプタチャネルは、ホストプロセッサとデータ交換を行ないます。
PLC-5/40
この例では、PLC-5/40
In
this example, a PLC-5/40プロセッサチャネルが
processor channel is
モジュールおよび
プロ
1771-ASB
PLC-5/20
the
supervisory
(scanner-mode) processor
of the
セッサのホストプロセッサです。
1771-ASB
module and the PLC-5/20 processor.
リモート I/O リンクを介してプロセッサ同士を
Connect
the processors via the remote I/O link.
接続します。
1771-ASB
You can monitor status between the
ホストプロセッサとアダプタモードの
supervisory processor and the adapter-modePLC-5
プロセッサチャネルとの間の状態を一貫した
PLC-5 processor channel at a consistent rate
速度でモニタすることができます ( つまり、
(i.e., the transmission rate of the remote I/O link
リモート I/O リンクの通信速度は、プログラ
is unaffected by programming terminals and
ミングターミナルやその他の非制御関連通信
other non-control-related communications).
による影響を受けません
)。
リモート
RemoteI/O
I/O
リンクケーブル:
Link Cable:
Belden
9463
Belden
9463
PLC-5/20
アダプタモードの
プロセッサは、リ
PLC-5
The adapter-mode PLC-5
processor
can monitor
モート
リンクを介してホストプロセッ
I/O its
and control
processor-resident local I/O while
サとの通信を行ないながら、そのプロセッ
communicating with the supervisory processor via
サに常駐しているローカル
I/O をモニタお
a remote I/O link.
よび制御することができます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサの理解
1-13
エンハンストおよびイーサネット PLC-5 プロセッサをアダプタモードで使
用する場合、ブロック転送命令のためにアダプタプロセッサでラダーロジッ
クを使用する必要がありません。アダプタ構成画面からブロック転送ファイ
ルを定義することによって、ブロック転送を定義します。
Supervisory
1
ホストプロセッサ
Processor 1
アダプタモードの
PLC-5プロセッサ
processor
PLC-5
1771 I/O
channel in
チャネル 2
adapter mode 2
Remote I/O
リモート
リンク
I/OLink
PanelView
Remote I/OI/O
Link
リモート
リンク
1 The following programmable controllers can operate as supervisory processors:
PLC-2/20 and PLC-2/30 processors
1 以下のプログラマブルコントローラをホストプロセッサとして使用することができます。
PLC-3
and PLC-3/10 processors
およびprocessors
PLC-2/20
PLC-2/30 プロセッサ
PLC-5/15
and PLC-5/25E
All Enhanced
Ethernet
PLC-5 processors;
separate channels can be configured for a remote I/O scanner and an adapter
および
プロセッサ
PLC-3 and
PLC-3/10
PLC-5/V30,
PLC-5/V40,
PLC-5/V40L,
and PLC-5/V80 processors
および
PLC-5/15t
PLC-5/25
PLC-5/250
processors
すべてのエンハンストおよびイーサネット
PLC-5 プロセッサ:別のチャネルをリモート I/O スキャナお
2
よびアダプタとして構成することができます。
PLC-5/VME, PLC-5/30V, PLC-5/40V, および PLC-5/40LV プロセッサ
All PLC-5/250
PLC-5 family processors, except the PLC-5/10, can operate as remote I/O adapter modules
2
PLC-5/10 を除くすべての PLC-5 プロセッサを、リモート I/O モジュールとして使用することができます。
E
MOR
プロセッサをリモート I/O アダプタとして使用する場合の詳細は、第 7 章を
参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
1-14
1.7
プロセッサの理解
拡張ローカル /O スキャナとしての PLC-5/40L, -5/60L プロセッサの使
用
リモート I/O リンクよりもっと高速で I/O 更新を行なう必要がある場合は、
拡張ローカル I/O リンクを使用します。拡張ローカル I/O リンクは、リモー
トリンクより高速のスキャンおよび更新時間を実現します。拡張ローカル
I/O リンクは、30.5m (100 フィート ) に制限されます。I/O シャーシがプロ
セッサから 30.5m 以上離れている場合は、リモート I/O リンクを使用しなけ
ればなりません。
PLC-5/60L
A PLC-5/40L or -5/60L processor
2) and an ( チャネ
または (channel
PLC-5/60LPLC-5/40L
-5/60L プロセッサ
extended-local
I/O adapterI/O
module
(1771-ALX) form(1771-ALX)
an
ル
アダプモジュール
2) と拡張ローカル
extended-local I/O link.
によって、拡張ローカル
I/O リンクが形成されます。
拡張ローカル
リンクは、PLC-5/40L
プ
I/OI/O
The extended-local
link is a parallel link thatまたは
enables-5/60L
a
ロセッサで最大
台の拡張ローカル
16processor
I/O シャーシをス
PLC-5/40L or -5/60L
to scan a maximum
of 16
キャンすることのできるパラレルリンクです。
extended-local I/O chassis.
ケーブル配線設計のため、拡張ローカル I/O リンク上の
Due to the cabling design, you can remove an adapter moduleI/O
他のシャーシの通信を乱すことなく、拡張ローカル
from a chassis on the extended-local I/O link without disrupting
リンク上のシャーシからアダプタモジュールを取り外す
communication to other chassis on the extended-local I/O link.
ことができます。
Extended-local
I/O LinkI/O
Cable:
拡張ローカル
1771-CXx
リンクケーブル:
1771-CXx
1771-ALX
重要: PLC-5/40L および -5/60L プロセッサは、拡張ロー
Important:
TheI/O
PLC-5/40L
and -5/60L processors cannot be
カル
アダプタとして使用できません
used as extended-local I/O adapters.
拡張ロー
Extendedカル
LocalI/O
リンク
I/O Link
Input
入力
Output
出力
PLC-5
PLC-5データテーブル
data table
は、プログラムスキャ
is updated
ンと同期して更新され
synchronously to
ます
( ハウスキーピン
program
scan
グ時
)。
(at housekeeping).
PLC-5 データ
PLC-5 data table
テーブル
Input
入力
Input
入力
Output
出力
Processorプロセッサ
Resident
常駐ローカ
Local I/O
ル I/O
Output
出力
リモート
RemoteI/O
バッファ
I/O
Buffer
リモート I/O バッファ
は、プログラムキャン
と同期をとらずに更新
Remote I/O buffers
されます。
are updated
Input
Output
出力
入力
asynchronously to
the program scan.
Remote I/O
リモート
I/O
Link
リンク
拡張ローカル I/O の使用方法の詳細は、第 8 章を参照してください。
E
MOR
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第2章
I/O の選択および取付け
2.1
本章の内容
内容
2.2
参照ページ
I/O モジュールの選択
2-1
I/O モジュール点数の選択
2-2
I/O モジュールのシャーシへの取付け
2-3
I/O モジュールの選択
プラント運転の解析時に決定した機械またはプロセスに PLC-5 プロセッサ
をインターフェイスするための I/O モジュールを選択します。
I/O モジュールおよびオペレータ制御インターフェイスを選択するためのガ
イドラインとして、以下のリストと表を使用してください。
•
処理を制御するために必要な I/O 点数
•
プロセス全体を大きな物理的な領域を介して配分するときは、プロセス
全体を分割するために I/O 点数をどこに集中させるか。
•
プロセッサを制御するために必要な I/O の種類
•
各 I/O モジュールの電圧範囲
•
各 I/O モジュールのバックプレーン電流
•
各 I/O モジュールのノイズ制限および最大ケーブル長
•
各 I/O モジュールの絶縁
表 2.A
I/O モジュールタイプ
I/O モジュールの選択のガイドライン
適合する外部からの装置または操作 ( 例 )
説明
ディスクリート入力モ
ジュールおよびブロック
I/O モジュール
セレクタスイッチ、押しボタン、光電スイッ 入力モジュールはオン / オフまたは開 / 閉信
チ、リミットスイッチ、回路遮断器、近接ス 号を感知する。ディスクリート信号は AC ま
イッチ、レベルスイッチ、モータスタータ接 たは DC のどちらでもよい。
点、リレー接点、サムホイールスイッチ
ディスクリート出力モ
ジュールおよびブロック
I/O モジュール
アラーム、制御リレー、ファン、ランプ、 出力モジュール信号は、オン / オフまたは開
ホーン、バルブ、モータスタータ、ソレノイ / 閉装置にインターフェイスする。ディスク
ド
リート信号は AC または DC のどちらでもよ
い。
アナログ入力モジュール
温度変換器、圧力変換器、ロードセル変換
器、湿度変換器、流量変換器、電位差計
アナログ出力モジュール
アナログバルブ、アクチュエータ、チャート PLC プロセッサ出力を外部装置用のアナロ
レコーダ、モータドライブ、アナログメータ グ信号に変換する ( 一般に変換器を介して行
なわれる )。
特殊 I/O モジュール
エンコーダ、流量計、I/O 通信、ASCII、RF 一般に、位置制御、PID、および外部装置通
デバイス、重量計、バーコードリーダ、タグ 信などの特殊用途に使用される。
リーダ、表示装置
連続アナログ信号を PLC® プロセッサへの入
力値に変換する。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
2-2
2.3
I/O の選択および取付け
I/O モジュール点数の選択
I/O モジュールの点数とは、そのモジュールに対応するプロセッサの入力ま
たは出力イメージテーブルのビット数です。8 入力ビットおよび 8 出力ビッ
トを持つ双方向モジュールの点数は 8 となります。I/O モジュール点数は、
I/O アドレス指定方式を決定するのに役立ちます。I/O アドレス指定の詳細
は、第 4 章を参照してください。
以下に、I/O モジュールの点数を選択するための条件を示します。
表 2.B
I/O モジュール点数の選択ガイドライン
I/O 点数
Pub. No. 1785-6.5.12JA
選択条件
8 点 I/O モジュール
• 現在、8 点モジュールを使用している場合
• 一体式の別置ヒューズ付き出力が必要な場合
• 1 モジュール当たりのコストを最小限にする場合
16 点 I/O モジュール
• 現在、16 点モジュールを使用している場合
• 特殊配線アームを持つ別置ヒューズ付き出力が必要な場合
32 点 I/O モジュール
•
•
•
•
現在、32 点モジュールを使用している場合
モジュールの数を最小限にする場合
I/O シャーシに必要な空間を最小限にする場合
I/O 点数当たりのコストを最小限にする場合
I/O の選択および取付け
2.4
2-3
I/O モジュールのシャーシへの取付け
モジュールの電気的特性によって、シャーシ内に I/O モジュールを取付けま
す。取付けは左から右の順序で行ない、一番左の位置が、そのシャーシで
PLC-5 プロセッサまたは I/O アダプタモジュールに最も近い位置になりま
す。取付けの順序は、以下の通りです。
Priority:
優先順位
Module placement priority:
モジュール取付けの優先順位
block-transfer modules (all( types)
ブロック転送モジュール
全種類 )
1. 1.
input modules
入力モジュール
2. 2.
DCdc
3. dc output modules
出力モジュール
3. 4.
DCac
input modules
入力モジュール
4. 5.
ACac
output modules
5. AC 出力モジュール
P
L
C
/
A
S
B
1
1
2
2
ブロックブロック DC
DC
Block 転送
Block
dc
dc
転送
入力
Transfer Transfer input 入力
input
低電圧
lowV
ブロック転送モジュールは、以下の注意事項に従って取
Place block-transfer modules according to these guidelines:
付けてください。
Place as many modules as possible for which you need
• 高速ブロック転送時間を必要とするモジュールは、プ
fast block-transfer timesI/O
in your
processor-resident local
ロセッサ常駐ローカル
シャーシにできるだけ多く
I/O chassis.
取付けます。
Place modules in which block-transfer timing is not as
• ブロック転送時間があまり重要でないモジュールは、
critical in remote I/O chassis.
リモート
シャーシに取付けます。
Ac outputI/O
modules
should always be the furthest I/O
modules
away
from any block-transfer modules in the
• AC 出力モジュールは必ず、同じシャーシ内のブロッ
same chassis.
ク転送モジュールから最も遠い
I/O モジュールとしな
ければなりません。
3
3
DC
DC
dc
dc
出力
出力
output output
4
4
5
5
AC
ac
入力
input
AC
ac
入力
input
AC
AC
ac
ac
出力
出力
output output
空
empty
高電圧
highV
Place input and output modules according to
入力モジュールおよび出力モジュールは、以下の注意
these guidelines:
事項に従って取付けてください。
• 左から右の順序
left to right
• 低電圧から高電圧の順序
lowest voltage to highest voltage
ディスクリート
I/O を用いて最適速度を実現するため
For optimal speed
using discrete I/O, use the
には、以下のようなモジュール取付け優先順位方式を
following module-placement priority scheme:
使用してください。
1. processor chassis
1. プロセッサシャーシ
シャーシ
2. 拡張ローカル
I/O I/O
2. extended-local
chassis
シャーシ
3. リモート
I/O
3. remote I/O chassis
Pub. No. 1785-6.5.12JA
2-4
I/O の選択および取付け
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第3章
システムハードウェアの取付け
3.1
本章の内容
内容
3.2
参照ページ
適切な環境
3-1
プロセッサの保護
3-3
静電防止対策
3-3
ケーブル配線のレイアウト
3-3
取付け寸法
3-5
システムの接地
3-6
適切な環境
プロセッサは、以下の表に適合する条件を備えた環境に据付けてください。
環境条件
範囲
動作温度
0 ~ 60° C (32 ~ 140° F)
保管温度
-40 ~ 85° C (-40 ~ 185° F)
相対湿度
5 ~ 95% ( 結露なきこと )
プログラマブル・コントローラ・システムは、対流冷却ができるように他の
機器やプラントの壁から離して配置してください。対流冷却は、プロセッサ
上部に垂直柱状の上向きの空気流を形成します。この冷却空気は、プロセッ
サ直下のどの位置でも 60° C (140° F) を超えてはなりません。空気温度が
60° C を超える場合は、フィルタを通した空気を送り込むファンを設置して
エンクロージャ ( 筐体 ) の内部空気を再循環するか、空調 / 熱交換装置を設
置してください。
プロセッサ取付けシャーシおよびリモート I/O シャーシを含むエンクロー
ジャ内の適切な対流冷却を可能にするために、以下の注意事項に従ってくだ
さい。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
3-2
システムハードウェアの取付け
プロセッサ常駐シャーシの最小取付け間隔:
Minimum
spacing requirements for a
• I/O シャーシは水平に取付けてください。
processor-resident
chassis:
すべてのシャーシは上下 153mm (6 インチ )
• Mount
the I/O chassis horizontally.
空けてください。
Allow
153
mm (6 in) above
and below
the chassis.
• 各シャーシの左右は
102mm
(4 インチ
) 空け
Allow
102 mm (4 in) on the sides of each chassis.
てください。
シャーシと配線ダクトまたは端子板の間には
• Allow
51 mm (2 in) vertically and horizontally between
上下左右
インチ
any
chassis51mm
and the(2wiring
duct) 空けてください。
or terminal strips.
温度の最も高いエンクロージャの上部は、十
• Leave
any excess space at the top of the enclosure,
分に空けてください。
where the temperature is the highest.
ディスコネクトスイッチ、ト
Area reserved for disconnect,
ランス、制御リレー、モータ
transformer, control relays, motor
スタータ、またはその他の
starters, or other user devices.
ユーザ装置用に確保する領域
51mm
(2")
153mm
(6")
102mm
(4")
102mm
(4")
153mm
(6")
51mm(2")
配線ダクト
Wiring Duct
13081
リモート
I/O シャーシおよび拡張ローカル
Minimum spacing
requirements for a remote
シャーシの最小取付け間隔:
I/O
I/O and
extended-local I/O chassis:
• I/O シャーシは水平に取付けてくださ
Mount the I/O chassis horizontally.
い。
Allow 153 mm (6 in) above and153mm
below all(6 イン
• すべてのシャーシは上下
chassis.
When you use more than one
チ
) 空けてください。同じ場所に複数の
chassis in the same area, allow 152.4 mm (6
シャーシを取付けるときは、各シャーシ
の間は、上下
in) between each153mm
chassis. (6 インチ ) 空けて
ください。
Allow 102 mm (4 in) on the sides of each
• 各シャーシの左右は
102mm
chassis. When you use more
than(4
oneインチ )
空けてください。同じ場所に複数の
chassis in the same area, allow 101.6 mm (4
シャーシを取付けるときは、各シャーシ
in) between each chassis.
の間は左右 102mm (4 インチ ) 空けてく
Allow 51 mm (2 in) vertically and horizontally
ださい。
between any chassis and the wiring duct or
• シャーシと配線ダクトまたは端子板の間
terminal strips. 51mm (2 インチ ) 空けて
には上下左右
ください。
Leave any excess space at the top of
the enclosure, where the temperature is
• 温度の最も高いエンクロージャの上部
は、十分に空けてください。
the highest.
ディスコネクトスイッチ、ト
Area reserved for disconnect,
ランス、制御リレー、モータ
transformer, control relays, motor
スタータ、またはその他の
starters, or other user devices.
ユーザ装置用に確保する領域
102mm
(4")
153mm
(6")
51mm (2")
配線ダクト
Wiring Duct
153mm (6")
51mm (2")
102mm
(4")
102mm
(4")
153mm (6")
Wiring Duct
配線ダクト
18749
Pub. No. 1785-6.5.12JA
システムハードウェアの取付け
3.3
3-3
プロセッサの保護
プロセッサシステム用のエンクロージャを使用してください。このエンク
ロージャは、プロセッサシステムを油分、湿気、ほこり、腐食性蒸気、また
はその他の有害な空気中浮遊物質から守ります。電磁障害 (EMI) や電波障害
(RFI) を防止するために、鋼製エンクロージャの使用をお奨めします。
エンクロージャは、ドアを全開できる位置に取付けてください。トラブル
シューティングの都合上、プロセッサ配線や関連構成部品に容易にアクセス
できるようにしておく必要があります。
エンクロージャの大きさを選択するときは、トランス、ヒューズ、ディスコ
ネクトスイッチ、マスタ・コントロール・リレー、および端子板のための予
備空間を考慮に入れてください。
3.4
静電防止対策
!
3.5
注意:動作環境によっては、静電気のためにプロセッサモ
ジュールの性能劣化や損傷が発生することがあります。静電気
による故障を防止するために、次の注意事項をよく読んで、
守ってください。
•
プロセッサモジュールを取扱う場合、認可されたリストスト
ラップを腕に付けてください。
•
プロセッサモジュールを取扱う前に、接地された物に手を触
れて、身体の静電気を放電させてください。
•
バックプレーンコネクタやコネクタピンには触れないでくだ
さい。
ケーブル配線のレイアウト
システムの配線レイアウトは、種々の I/O モジュールを I/O シャーシ内のど
こに取付けるかを反映します。したがって、配線のレイアウトや経路を決定
する前に、I/O モジュールの配置を決定する必要があります。しかし、I/O
モジュールの配置を計画するときは、各 I/O モジュールに規定された導線カ
テゴリに基づいてモジュールを分類し、これらのガイドラインに従わなけれ
ばなりません。これらのガイドラインは、IEEE 規格 518-1982 の "the
installation of electrical equipment to minimize electrical noise inputs to controllers
from external sources" ( 外部から制御装置への電気ノイズを最小限にするため
の電気機器の設置 ) に従っています。
ケーブル配線のレイアウトを計画するときは、以下の手順に従ってくださ
い。
•
導線ケーブルをカテゴリに分類します。
•
導線ケーブルの経路を決定します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
3-4
システムハードウェアの取付け
3.5.1
導線の分類
すべてのワイヤおよびケーブルの分類については、
『配線と接地のガイドラ
イン』(Pub. No. 1770-4.1) を参照してください。ご使用の各 I/O モジュール
の分類に関する情報は、それぞれのモジュールのインストレーションデータ
を参照してください。
3.5.2
導線の配線経路
導線間の結合ノイズを防止するために、エンクロージャの内部および外部の
両方のワイヤおよびケーブルの配線経路を決定するときは、『配線と接地の
ガイドライン』(Pub. No. 1770-4.1) を参照してください。全米電気綱領
(NEC:National Fire Protection Association, in Quincy, Massachusetts 発行 ) によ
る規定、および適用する地域の法令に従って、接地およびケーブル配線を実
現してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
3-5
システムハードウェアの取付け
3.6
取付け寸法
6.35mm (0.25 インチ ) の取付けボルトを使用して、I/O シャーシをエンク
ロージャに取付けてください。
図 3.1
シャーシの寸法 ( シリーズ B)
1771-A1B
1771-A2B
1771-A3B1
1771-A4B
591mm
(23.25")
スロット
1616-slot
1771
464mm
(18.25")
337mm
(13.25")
193mm
(7.60")
側面
Side
スロット
1212-slot
スロット
8 8-slot
210mm
(8.25")
315mm
(12.41")
スロット
4 4-slot
254mm
(10")
Power
電源コネクタ
C onnector
171mm
(6.75")
483mm
(19.01")
229mm
(9.01")
610mm
(24.01")
スロット
16
1771-A4B
16-slot
1771-A4B
スロット
12
1771-A3B1
12-slot
1771-A3B1
356mm
(14.01")
スロット
88-slot
1771-A2B
1771-A2B
スロット
44-slot
1771-A1B
1771-A1B
1771-A3B
217mm 1
(8.54")
465mm
(18.31")
484mm
(19")
9mm
(.34")
26mm
(1.02")
178mm
(7")
Side
側面
339mm
(13.53")
Front
前面
130mm
(5.10")
12450-I
1 全体の奥行きの最大値は、モジュールの配線やコネクタによって異なります。
Total maximum depth dimension per installation will be dependent upon module wiring and connectors.
Pub. No. 1785-6.5.12JA
3-6
システムハードウェアの取付け
図 3.2
U se .25" dia
mounting
bolts )
直径 6.35mm
(0.25 インチ
(4 places)
ボルトによって取付ける
(4 箇所 )
315mm
(12.41")
I/O シャーシおよび電源装置の寸法
16-slot
スロット
16
591mm
(23.25")
464mm
(18.25")
337mm
(13.25")
210mm
(8.25")
12-slot
スロット
12
スロット
8 8-slot
スロット
4 4-slot
External
Power
電源装置
Supply
91mm
(3.6")
254mm
(10")
483mm
(19.01")
229mm
(9.01")
610mm
(24.01")
スロット
1616-slot
1771-A4B
1771-A4B
スロット
12
1771-A3B1
12-slot
1771-A3B1
356mm
(14.01")
8 スロット
1771-A2B
8-slot 1771-A2B
4 スロット
1771-A1B
4-slot 1771-A1B
Clearance depth is 204mm (8") for 8 I/O connection points per module.
各モジュールに 8 個ずつある I/O 接続ポイントのクリアランスの深さは、
204mm (8 インチ ) です。
3.7
12451-I
システムの接地
接地構成
E
MOR
Pub. No. 1785-6.5.12JA
参照する図
リモート I/O システムの接地
図 3.3
拡張ローカル I/O システムの接地
図 3.4
適切な接地については、
『配線と接地のガイドライン』(Pub. No. 1770-4.1) を
参照してください。
3-7
システムハードウェアの取付け
図 3.3
リモート I/O システムの推奨接地構成
Enclosure
エンクロージャ
Grounding Electrode Conductor
電極導線
接地バス
Ground
Bus
電極システ
To Grounding
ムへの接地
Electrode
System
I/OI/O
Chassis
Wall
シャーシ
の壁面
Ground
接地ラグ
Lug ナット
Nut
Star
Washer
菊座金
Ground Lug
接地ラグ
15561
図 3.4
拡張ローカル I/O システムの推奨接地構成
Enclosure
エンクロージャ
Enclosure
エンクロージャ
Ground
接地バス
Ground
接地バス
Bus
電極システム
への接地
( 一箇所のみ )
Bus
To
Grounding
Electrode
System
(single
point only)
Extended-LocalI/O
I/Oケーブル
Cables
拡張ローカル
シャーシ
I/OI/O
Chassis
の壁面
Wall
I/Oシャーシの
Chassis
I/O
Ground Stud
接地スタッド
接地ラグ
Ground
Lug
ナット
Nut
Star
菊座金
Washer
接地ラグ
Ground Lug
18585
Pub. No. 1785-6.5.12JA
3-8
システムハードウェアの取付け
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第4章
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.1
本章の内容
内容
4.2
参照ページ
I/O アドレス指定の概念
4-1
アドレス指定モードの選択
4-3
ブロック転送モジュールのアドレス指定
4-7
アドレス指定のまとめ
4-7
ラックの割付け
4-8
PLC-5 プロセッサメモリの理解
4-9
アドレス指定
4-14
I/O メモリの効率的な使用
4-21
I/O アドレス指定の概念
プログラマブルコントローラの主な用途はスイッチ、バルブ、熱電対などの
現場の装置の入出力を制御することです。したがって、これらの入出力にコ
ントロールプログラムからアドレス指定できるように、プロセッサメモリ内
の位置を割当てる必要があります。現場の装置に配線されうる入力モジュー
ルまたは出力モジュール上の各端子に、プロセッサメモリ内の 1 ビットを割
当てます。プロセッサメモリ内の I/O アドレス収容部は、「入力イメージ
テーブル」および「出力イメージテーブル」と呼ばれます。
I/O アドレス指定によって、特定の I/O モジュールの端子の物理位置をプロ
セッサメモリ内の特定のビット位置に対応づけることができます。I/O アド
レス指定は、プロセッサメモリのセグメント化方法のひとつにすぎません。
以下のようにセグメント化します。
クラス
用語
プロセッサメモリ内の特定スペースを占 端子または
有する I/O モジュール上の特定端子
点数
プロセッサメモリとの対応
I/O モジュールの密度、すなわち 8 点、16 点、32 点に応じて、
モジュールが占有するプロセッサメモリ内のメモリ量 ( ビット
数 ) が決まる。例えば、16 点の入力モジュールは、プロセッ
サの入力イメージテーブル内の 16 ビットを占有する。
全体でプロセッサメモリの入力イメージ I/O グループ 16 入力ビット = プロセッサの入力イメージテーブル内の
テーブル内の 1 ワードおよびプロセッサ
1 ワード
の出力イメージテーブル内の 1 ワードを
16 出力ビット = プロセッサの出力イメージテーブル内の
占有する I/O 端子
1 ワード
関連する I/O グループを 1 単位として扱 I/O ラック
えるようにグループにまとめる必要のあ
るプロセッサメモリ
128 入力ビットおよび 128 出力ビット
または
8 入力ワードおよび 8 出力ワード
または
8 I/O グループ
それぞれの PLC-5 プロセッサがサポートできるラック数は限
られている。例えば、PLC-5/30 がサポートできる I/O ラック
は 8 つである。プロセッサ自体も I/O ラックを 1 つ占有する
( デフォルトでラック 0)。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-2
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
図 4.1 に、I/O 端子とそのプロセッサメモリ内の位置の関係を示します。
図 4.1
I/O アドレス指定と I/O 端子の関係
ラック番号
01 01
rack number
I/O グループ番号
I/O group number4 4
ラック番号
rack number 0101
I/O グループ番号 5
I/O group number 5
word
ワード
address
アドレス
17 16 15 14 13 12 11 10 07 06 05 04 03 02 01 00
出力イメージテーブル
Output Image Table
A
B
C
D
00
01
02
03
04
05
06
07
10
11
12
13
14
15
16
17
E
00
17 16 15 14 13 12 11 10 07 06 05 04 03 02 01 00
A
B
C
D
00
01
02
03
04
05
06
07
10
11
12
13
14
15
16
17
E
05
07
入力イメージテーブル
Input Image Table
04
00
17 16 15 14 13 12 11 10 07 06 05 04 03 02 01 00
入力モジュール
Input Module
(1771-IAD)
(1771-IAD)
04
出力モジュール
Output
Module
(1771-OAD)
(1771-OAD)
07
I:014
O:015
| |
( )
07
12
I:014/12
I (I 入力
) または
( 出力 )
for input
or O forOoutput
入力および出力イメージ
Notice how input and output
ファイルのアドレス指定は、
image file addresses
ハードウェアによることに
correspond to hardware.
注意してください。
ラック番号
I/O2-digit
(2 桁 )
I/O rack number
group number (0-7)
I/OI/Oグループ番号
(0 ~ 7)
input or output number(0(0-7,10-17)
入力または出力番号
~ 7,10 ~(bit)
17)
( ビット )
I/O イメージテーブル
I/O image table is 8
のアドレス指定は
addressed octally.
進数で行ないます。
これで、特定の I/O 端子のアドレスを指定するためのプロセッサメモリのセ
グメント化方法を理解されたことと思います。次の項では、使用できる各種
のアドレス指定モードについて説明します。これらのモードでは、I/O
シャーシのスロットと I/O グループ (16 入力ビット、16 出力ビット ) 間の関
係を定義できます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.3
4-3
アドレス指定モードの選択
システム内の I/O シャーシごとに、I/O グループ ( 入力イメージテーブルお
よび出力イメージテーブル内の各 1 ワード ) を構成する I/O シャーシのス
ロット数を定義する必要があります。ここで選択したスロット数によって、
シャーシのアドレス指定モードが決まります。以下のアドレス指定モードか
ら選択してください。
2-slot addressing
2 スロットアドレス指定
2 I/O chassis slots = 1 I/O group = 1 input image word and 1 output image
グループ 1 単位 = 1 入力イメージワード
• word
I/O シャーシの
2 スロット
= I/O
= 16 input bits
and 16 output
bits.
および 1 出力イメージワード = 16 入力ビットおよび 16 出力ビット
;;;;
;
; ;
;;;
;;;;
;
; ;
;;;
プロセッサメモリ
processor
memory
ラック
Rack
x x
ビット入力
16bits
16 ビット出力
16
input
16 bits
output
1-slot addressing
1 スロットアドレス指定
1 I/O chassis slot = 1 I/O group = 1 input image word and 1 output image
wordシャーシの
= 16 input bits
and 16 output
グループ 1 単位 = 1 入力イメージワード
• I/O
1 スロット
= I/Obits.
および 1 出力イメージワード = 16 入力ビットおよび 16 出力ビット
ワード番号
Word #
Output
Image Table
出力イメージテーブル
x
x
x
x
x
x
x
x
ワード番号
Word #
Input Image Table
入力イメージテーブル
x
16 ビット入力および 16 ビット出力
16 bits input and 16 bits output
x
x
x
1/2-slot addressing
スロットアドレス指定
1/21/2
of an I/O chassis slot = 1 I/O group = 1 input image word and 1 output image
word
= 16 input bits
16 output
bits.グループ 1 単位 = 1 入力イメージワード
シャーシの
スロット
• I/O
1/2 and
= I/O
および 1 出力イメージワード = 16 入力ビットおよび 16 出力ビット
x
x
x
x
bits input and 16 bits
ビット入力および
ビット出力
1616
16output
I/O モジュールを I/O シャーシスに取付けるとき、モジュールの密度によっ
て I/O グループの形成速度が決まります。例えば、1 スロットアドレス指定
を選択して、8 点、16 点、32 点の各 I/O モジュールがプロセッサメモリを
占有する様子を確認してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-4
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.3.1
8 点および 16 点モジュールの例
シャーシの
スロット
グ
1 スロットアドレス指定
= I/Oimage
1-slot addressing (1 I/O (I/O
chassis
slot = 1 I/O1 group
= 1 input
ループ
単位
出力イメージ
= 1 入力イメージワードおよび
word 1and
1 output
image word = 16 input bits and116
output bits.)
ワード = 16 入力ビットおよび 16 出力ビット
23
01
processor memory
プロセッサメモリ
Rack x
ラック
ワード番号
Word #
Output
Image Table
出力イメージテーブル
0
1
2
Input
Terminals
入力端子
00
01
02
03
04
05
06
07
Input
Termi
nals 10
11
12
13
14
15
16
17
Input
Terminals
入力端子
00
01
02
03
04
05
06
07
Input
Terminals
入力端子
00
01
02
03
04
05
06
07
3
4
3
5
6
4
7
ワード番号
Word #
1
グループ
Group 0 0
点の
モジュール
8
I/O
1 個は、
An 8-point I/O
module occupies
8 ビットを占有します。
8ワード内の
bits in a word.
See 1
1参照。
Group 22
グループ
00 ビット
bits
17
Input Image Table
入力イメージテーブル
0
1
Group 3 3
グループ
8 点の入力モジュール 2 個は別々の
Two 8-point input modules occupy 8
グループの 8 ビットを占有します。
bits of each group. See 2
2参照。
2
2
3
3
4
5
4
45
6
7
67
17
Input
Terminals
入力端子
Input
Terminals
入力端子
00
01
02
03
04
05
06
07
Output
Terminals
出力端子
00
01
02
03
04
05
06
07
00
01
02
03
04
05
06
07
10
11
12
13
14
15
16
17
Output
Terminals
出力端子
00
01
02
03
04
05
06
07
10
11
12
13
14
15
16
17
グループ 4
グループ 5
グループ
グループ
Group 4
Group 5
Group 6 6
Group 7 7
グループ 4 内の 8 点入力モジュール 1
16 点 I/O モジュールはイメージテーブ
An 8-point input
module in 8group
4
16-point
I/O modules occupy
bits,
個は、入力ワード
ビット
ル内の
ワード
4 の最初の
16 ビット、すなわち
1 16
occupies the 点出力モジュールは、
first eight bits of input
an entire word, in the image table.
を占有します。8
全体を占有します。4参照。
word 4.
The 8 point8output
module
See 4
出力ワード
出力ビットを
5 の最初の
occupies the first 8-output bits in
占有します。3参照。
output word 5. See 3
Pub. No. 1785-6.5.12JA
00 ビット
bits
この出力回路に接続されているデバイスをコン
トロールプログラムでアドレス指定する場合
If you were to address the device attached to
は、アドレスとして
O:xx7/17
this output circuit in your
controlを指定します。
program, the
address would be O:xx7/17.
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.3.2
32-point
input module
32 点入力モジュール
4-5
32 点モジュールの例
シャーシの
1 スロットアドレス指定
(I/Oslot
1 スロット
= I/O グ
1-slot
addressing (1 I/O chassis
= 1 I/O group
= 1 input image
ループ
出力イメージ
= image
1 入力イメージワードおよび
word
and11単位
output
word = 16 input bits and 161output
bits.)
ワード = 16 入力ビットおよび 16 出力ビット )
01
processor memory
プロセッサメモリ
ラック
Rack x
32 点の I/O モジュールはその所属グループの
1 ワード全体を使用し、さらに次のグループ
32-point I/O modules use the entire word
の 1 ワード全体を借用します。1参照。
of their group and borrow the entire word
モジュールはグループ 0 に属し、グループ 0
of the next group. See 1 .
とグループ 1 の入力を使用するため、以下の
Since the module is in group 0 and the
作業が必要です。
inputs for group 0 and group 1 are used,
• 出力モジュールをグループ
1 に取付ける。
you must:
install an output module in group 1
• または、スロットを空きスロットにする。
or leave the slot empty
Word #
ワード番号
出力イメージテーブル
Output
Image Table
0
1
1
2
3
4
5
6
7
00 ビット
bits
17
ワード番号
Word #
グループ 0
Group 0
Input Image Table
入力イメージテーブル
0
2
1
2
01
32 点入力モジュール
32-point
input module
3
32 点出力モジュール
32-point output module
4
5
6
7
00 ビット
bits
17
グループ 1 の入力イメージテーブルはグループ 0 の入力モジュールが使っ
ているので使用できません。32
Since the input image table for group点の出力モジュールを取付ければ、グルー
1 is unavailable because it is
プbeing
の出力イメージテーブルを使用できます。2参照。
0 およびグループ
used by the input1module
of group 0, installing a 32-point output
点または
8 module
16 点の出力モジュールも取付けできます。しかし、別の入力モ
makes
use of output image table of group 0 and 1. See 2 .
ジュールは取付けることができません。これは、グループ
You can also install 8- or 16-point output modules. But you cannot 0 およびグルー
プinstall
1 の入力イメージの領域は、すべてグループ
0 の入力モジュールが使用
another input module since all the input image space
for groups
するためです。
0 and 1 are used by the input module of group 0.
グループ
Group 00
グループ
Group 1 1
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-6
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
システム設計を計画する際に、使用する I/O モジュールの密度を考慮して、
プロセッサメモリの使用効率が最大になるようにアドレス指定モードを選択
してください。
4.3.3
I/O イメージテーブルの効率的な使用例
シャーシの
スロット
2 スロットアドレス指定
(I/Ochassis
I/O グルー
2-slot addressing (2 I/O
slot = 12I/O
group = 1= input
image
プ 1 単位
1 入力イメージワードおよび
1 出力イメージワード
word= and
1 output image word = 16 input
bits and 16 output bits.) =
16 入力ビットおよび 16 出力ビット ) プロセッサ
processor memory
プロセッサメモリ
Rack xx
ラック
ワード番号
Word #
Output
Terminals
出力端子
Input
Terminals
入力端子
00
01
02
03
04
05
06
07
10
11
12
13
14
15
16
17
00
01
02
03
04
05
06
07
10
11
12
13
14
15
16
17
出力イメージテーブル
Output
Image Table
0
1
2
3
4
5
6
7
00 ビット
bits
17
Word #
ワード番号
Input Image Table
入力イメージテーブル
0
グループ
00
Group
1
2
点 I/OI/O
モジュールはイメージテーブル内の
16
16-point
modules occupy 16 bits, an entire word,16
in ビット、
すなわち
ワード全体を占有します。16 点入力モ
the image 1table.
ジュールと 16 点出力モジュールを対にして取付けると、
Installing as a pair a 16-point input module and a
イメージテーブルを効率的に使用できます。
16-point output module efficiently uses the image table.
3
4
5
6
7
17
00 ビット
bits
各 I/O シャーシのアドレス指定モードを定義するときは、シャーシバックプ
レーンのスイッチアセンブリを設定します。詳細は、第 23 章を参照してく
ださい。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.4
4-7
ブロック転送モジュールのアドレス指定
ブロック転送モジュールは、プロセッサの入出力イメージテーブル内の 8
ビットを占有します。ブロック転送モジュールはすべて双方向モジュールで
す。したがって、入力モジュールまたは出力モジュールをコンプリメンタリ
I/O として使用することはできます。
アドレス指定対象
シングル・スロッ
ト・モジュール
使用する番号
モジュール取付けスロットに割付けられている I/O ラック番号
とグループ番号、およびモジュール番号 0
1/2 スロットアドレス指定を使用するときは、割付けられてい
るラック番号、最小グループ番号、およびモジュール番号 0
ダブル・スロット・ 割付けられているラック番号、最小グループ番号、およびモ
モジュール
ジュール番号 0
4.5
アドレス指定のまとめ
以下の表を、アドレス指定の際のクイックリファレンスとして使用してくだ
さい。
アドレス
指定モード
ガイドライン
2 スロット • I/O モジュールスロット 2 個 = 1 グループ
• 2 スロットの物理 I/O グループはそれぞれ入力イメージテーブル内の 1 ワード (16 ビット ) および出力
イメージテーブル内の 1 ワード (16 ビット ) に対応する。
• 16 点 I/O モジュールを使用するときは、入力モジュールと出力モジュールを対にして I/O グループに取
付ける必要がある。すなわち、スロット 0 の入力モジュールを使用するときは、スロット 1 の出力モ
ジュールを使うか、このスロットを空きスロットにする。このように構成すると、I/O の使用効率が最
大になる。
• 同一 I/O グループ内で、ブロック転送モジュールと 16 点モジュールの両方は使用できない。これは、
ブロック転送モジュールは入力テーブルおよび出力テーブル内の各 8 ビットを使うため、16 点モ
ジュールの 8 ビットがブロック転送モジュールと矛盾するからである。
• 32 点 I/O モジュールは使用できない。
• 1 つの I/O ラック番号を、8 つの I/O グループに割付ける。
1 スロット • I/O モジュールスロット 1 個 = 1 グループ
• E シャーシ内の物理スロットはそれぞれ、入力イメージテーブル内の 1 ワード (16 ビット ) および出力
イメージテーブル内の 1 ワード (16 ビット ) に対応する。
• 32 点 I/O モジュールを使用するときは、入力モジュールと出力モジュールを対にして隣接する I/O グ
ループの偶数 / 奇数ペアに取付ける必要がある。すなわち、スロット 0 の入力モジュールを使用すると
きは、スロット 1 の出力モジュールを使うか、このスロットを空きスロットにする。このように構成す
ると、I/O の使用効率が最大になる。
• 8 点および 16 点の I/O モジュール、ブロック転送モジュール、またはインテリジェントモジュールを単
一 I/O シャーシ上に任意に組合わせて使用する。8 点モジュールを使用すると、総 I/O 点数が減少する。
• 1 つの I/O ラック番号を、8 つの I/O グループに割付ける。
1/2 スロッ
ト
• I/O モジュールスロットの 1/2 = 1 グループ
• シャーシ内の個々の物理スロットは、入力イメージテーブルの 2 ワード (32 ビット ) および出力イメー
ジテーブルの 2 ワード (32 ビット ) に対応する。
• , 16, 32 点の I/O モジュール、またはブロック転送モジュール、インテリジェントモジュールを任意に組
合わせて使用できる。8 点および 16 点の I/O モジュールを使用すると、総 I/O 点数が減少する。
• プロセッサ常駐ラックを 1/2 スロットアドレス指定用に設定すると、空きスロットまたは 8 点または 16
点 I/O モジュールを取付けたスロットの上位ワードに対する入力ビットを強制的に設定できない。例え
ば、8 点または 16 点の I/O モジュールがローカルラックの先頭スロット (1/2 スロットアドレス指定時
の入出力イメージテーブルのワード 0 および 1) にあるときは、ワード 1(I:001) の入力ビットを強制的に
オンにもオフにもできない。
• 1 つの I/O ラック番号を、8 つの I/O グループに割付ける。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-8
4.6
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
ラックの割付け
シャーシ内のラック番号は、以下のようにシャーシサイズとアドレス指定
モードによって決まります。
使用する
シャーシサイズ
Design Tip
4 スロット
1/4 ラック
1/2 ラック
1 ラック
8 スロット
1/2 ラック
1 ラック
2 ラック
12 スロット
3/4 ラック
1-1/2 ラック
3 ラック
16 スロット
1 ラック
2 ラック
4 ラック
以下の注意事項に従って、ラック番号を割付けてください。
•
選択したアドレス指定モードに関係なく、I/O ラック番号 1 つが 8 つの
I/O グループに対応します。
•
シャーシサイズおよびアドレス指定モードに応じて、プロセッサ常駐
ローカルシャーシ (128 入力および 128 出力 ) 内のラックを 1 つ以上 4 つ
まで割付けることができます。プロセッサ常駐ローカル I/O ローカル I/O
ラックは、複数のシャーシ間で分割することも、未使用のプロセッサ常
駐ローカル I/O グループをリモート I/O ラックに割付けることもできま
せん。
•
プロセッサ常駐ローカルラックのデフォルトアドレスは 0 です。
•
ラックを、リモート I/O および拡張ローカル I/O リンク間で分割するこ
とはできません。例えば、8 スロット拡張ローカル I/O シャーシを I/O
ラック 2 の I/O グループ 0 ~ 3 として構成すると、8 スロットリモート
I/O シャーシを I/O ラック 2 の I/O グループ 4 ~ 7 として構成できませ
ん。拡張ローカル I/O のアドレス指定の詳細は、第 8 章を参照してくだ
さい。
•
コンプリメンタリ I/O アドレス指定を使用しているときは、ラックがグ
ループに分けられているため、コンプリメンタリなラックアドレスを個
別に扱えます。プライマリラック番号は、コンプリメンタリラック番号
から分けられています。
•
自動構成機能を使用していないときは、各論理ラックの 1/4 ラックと 1/2
ラックにグループ分けされます。他のラック番号を混在させないでくだ
さい。例えば、プログラミングソフトウェアは、画面にラックの定義に
ついて以下のように情報を表示します。
1/4 ラックと 1/2 ラックに
グループ分けします。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
2 スロットアドレス 1 スロットアドレス 1/2 スロットアドレ
指定時のラック
指定時のラック
ス指定時のラック
Rack Starting
Address Group
1
0
1
2
1
4
2
0
2
2
2
4
3
0
17
0
Rack
Size
1/4
1/4
1/4
1/4
1/4
1/2
1/4
FULL
Range
010-011
012-013
014-015
020-021
022-023
024-027
030-031
170-177
Fault
Inhibit
I
0
0
0
0
0
0
0
Reset
0
0
0
0
0
0
0
0
Retry
0
0
0
0
0
0
0
0
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
Design Tip
4-9
以下の注意事項に従って、リモート I/O ラック番号を割付けてください。
•
リモート I/O スキャナのチャネル 1 つで最大 32 の装置をサポートできま
すが、ラック番号は 16 までです。詳細は、第 6 章を参照してください。
•
リモート I/O ラック番号の数は、使用する PLC-5 プロセッサがサポート
できる数にします。
•
PLC-5 プロセッサと 1771-ASB アダプタモジュールは、自動的に次の上
位ラック番号をシャーシ上の残りの I/O グループに割付けます。例えば、
プロセッサが取付けられたローカルシャーシに対して 1/2 スロットアド
レス指定を選択し、16 スロット (1771-A4B) シャーシを使用すると、プ
ロセッサはこのシャーシのラック 0, 1, 2, および 3 のアドレスを指定しま
す。
•
以下の図に示すように、リモート I/O ラックはシャーシの一部、単一 I/O
シャーシ、複数の I/O シャーシのいずれにも割付けることができます。
I/O ラック番号
I/O Rack No. 00
ラック番号
I/ORack
1
I/O
No. 1
01 23 45 67 01 23 45 67
0
スロットシャーシ
16One
1 基、2
16-slot chassis, two
racks ラック
1
2
3
4 5
6
7
スロットシャーシ
16-slot chassis, one
rack ラック
16One
1 基、1
ラック番号
I/OI/O
Rack No. 3 3
0
1
2
3
8-slot chassis, 1/2 1rack
スロットシャーシ
基、1/2 ラック
8One
4.7
4
5
6
Two
4-slot chassis, 1/4 rack
each
4 スロットシャーシ
1 基、
各 1/4 ラック
7
16466
PLC-5 プロセッサメモリの理解
PLC-5 メモリは、以下の 2 つの基本領域に分かれています。
格納領域
データ
説明
プロセッサが評価または変更したデータはすべてファイル単位で
メモリのデータ格納領域に格納される。以下のデータがそれぞれ
の格納領域に格納される。
• 入力モジュールからの受信データ
• 出力モジュールに送るデータ。すなわち、ロジックによる判定
結果を表わすデータ
• ロジックによる中間結果
• プリセット、レシピなどのロード済みデータ
• 制御構造
• システムステータス
プログラムファ ラダーロジック、シーケンシャル・ファンクション・チャート、
イル
構造化テキストなど、使用する方法に応じて、プログラムロジッ
クのファイルを作成する。これらのファイルに、入出力を評価さ
せ、結果を戻させるための命令を入力する。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-10
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.7.1
データストレージの理解 ( データ・テーブル・ファイル )
プロセッサは、データストレージを以下のように分割します。
整数データ・ ファイル番号
File #
Integer Data
テーブル・
Table Files
ファイル
Integer
整数
ファイル
File 7 7
•
収容するデータタイプに応じたフォーマットと範囲を「タイプ」によっ
て指定できます。データファイルの詳細は、4-12 ページの表 4.A を参照
してください。
•
所定の形式の「ファイル」を複数作成できます。論理的に関連のある
データをファイルごとにまとめて編成できます。データにアクセスする
ためには、そのデータが格納されているファイルを指定します。
•
16 ビットの「ワード」で構成されるファイルタイプもあります。浮動小
数点型のワードは 32 ビットです。このデータにアクセスするためには、
決められた形式のアドレスで指定します。
•
各ワードは複数の「ビット」で構成されます。ビットはデータの最小単
位です。1 ビットで 0 または 1 の値を示します。このデータにアクセス
するためには、決められた形式のアドレスで指定します。
•
ある種のファイルは「構造」に分割して、命令のエレメントを制御しま
す。これらの構造は、さらにビットレベルまたはワードレベルのメン
バーに分割されます。このデータにアクセスするためには、決められた
形式のアドレスで指定します。
ファイル
999
File 999
Words
データ
(Sample
Data) )
( サンプルデータ
Integer
整数ファイル
Files
1020
ファイル
File 7 7
64
7779
2
整数
Integer
ファイル
File
276
binary bit pattern for 276
を表す自然バイナリ・ビット・
276Natural
パターン(decimal
(10 進数フォーマット
)
format)
0 0 0 0 0 0 01 0 0 0 1 0 1 0 0
タイマ
Timer
File #
ファイル
番号
タイマ
Timer #
番号
構造メンバー
structure members
preset .PRE
(.PRE)
2760 設定値
432
accumulated
.ACC
現在値
(.ACC)
.EN .TT .DN
ファイル番号
File #
Starting addr
先頭アドレス
(Length)
( 長さ )
レシピ
A データ
recipe "A"
data
先頭アドレス
Starting addr
( 長さ )
(Length)
レシピ
B データ
recipe "B"
data
ファイル内のデータを「データブロック」に編成して、論理的に関連のある
データをまとめて編成することもできます。このデータにアクセスするため
には、個々のアドレスではなく、ファイル内の先頭アドレス ( およびデータ
長 ) を指定します。
先頭アドレス
Starting addr
( 長さ )
(Length)
production counts
生産数
データを編成するときは、以下のように同種データをまとめます。
to 1000
最大up1000
ワード
words
•
計算結果
•
バッチレシピ
ブロック転送命令の構造上の理由から、以下のようなデータはまとめてくだ
さい。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
•
アナログモジュールからの入力
•
アナログモジュールへの出力
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
Design Tip
4-11
データをまとめるとき、将来の拡張用の予備の領域を確保することもできま
す。予備データ領域は、以下の位置に確保します。
•
ファイル内のデータブロック
•
番号の連続したファイルとファイルの間
•
I/O シャーシ内のモジュール
重要: ランモードでオンラインでプログラミングすることを計画している
場合は、未使用データ・テーブル・ファイル / エレメント内およびプ
ログラムファイルを割当てる必要があります。これは、ランモード
中にユーザメモリを作成できないからです。ただし、これらの未使
用ファイルは、スキップするデータ / プログラムファイルごとにメモ
リオーバヘッドとして 6 ワードを使用します。したがって、予備
データ領域を確保するときは注意が必要です。
Design Tip
以下の注意事項に従って、データファイルを編成してください。
•
大量の関連データはファイルにまとめます。
•
データファイルのアドレスは、必要に応じて 3 ~ 999 の範囲内で指定し
ます (4-12 ページの表 4.A を参照 )。
•
各データファイル内の必要なワードに 0 ~ 999 の連続した番号を付けま
す ( シリーズ E, リビジョン D 以降のプロセッサの場合は同じデータタイ
プで 0 ~ 1999 の番号を付けます )。
•
I/O の構成方法に応じて、I/O イメージデータのワードのアドレスを指定
します。
-
PLC-5/11, -5/20, -5/20E
:0 ~ 37 (8 進数 )
-
PLC-5/30
:0 ~ 77 (8 進数 )
-
PLC-5/40, -5/40L, -5/40E
:0 ~ 177 (8 進数 )
-
PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E :0 ~ 277 (8 進数 )
•
I/O イメージビットには、00 ~ 07 または 10 ~ 17 (8 進数 ) のアドレスを
割当てます。
•
ビットデータを編成するときは、バイナリファイルまたは整数ファイル
の各ワード内のビットに 0 ~ 15 (10 進数 ) のアドレスを割当てます。
ファイルを作成すると、各データ・テーブル・ファイルには 6 ワードのメモ
リが割当てられます。これは、ファイルに格納された任意のデータに追加さ
れます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-12
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.7.2
ファイルタイプのアドレス指定
以下の表に、使用可能なファイルタイプとそれぞれのメモリ使用量を示しま
す。
表 4.A
PLC-5 プロセッサシリーズ E/ リビジョン D 以降のデータ・テーブ
ル・ファイルのメモリ使用量
最大ファイルサイズ
16 ビットワードおよび構造の数
ファイルタイプ
ワード、構造、
各ファイルのメ
または構造当た
ファイル PLC-5/11, PLC-5/30 PLC-5/40, PLC-5/60, モリオーバヘッ りのメモリ使用
識別子
ド (16 ビット
番号
-5/20,
-5/40E,
-5/60L,
量 (16 ビット
ワード単位 ))
-5/20E
-5/40L
-5/80,
ワード単位 )
-5/80E
出力イメージ
O
0
32
64
128
192
6
1/ ワード
入力イメージ
I
1
32
64
128
192
6
1/ ワード
ステータス
S
2
128
128
128
128
6
1/ ワード
ビット ( バイナリ )
B
1
2000 ワード
6
1/ ワード
タイマ
T
1
4
6000 ワード /2000 構造
6
3/ 構造
カウンタ
C
51
6000 ワード /2000 構造
6
3/ 構造
コントロール
R
61
6000 ワード /2000 構造
6
3/ 構造
整数
N
1
7
2000 ワード
6
1/ ワード
浮動小数点
F
81
4000 ワード /2000 構造
6
2/ 構造
ASCII
A
3 ~ 999
2000 ワード
6
1 文字当たり 1/2
BCD
D
2000 ワード
6
1/ ワード
ブロック転送
BT
3 ~ 999
12000 ワード /2000 構造
6
6/ 構造
メッセージ
MG
3 ~ 999
2
32760 ワード /585 構造
6
56/ 構造
PID
PD
3 ~ 999
32718 ワード /399 構造 2
6
82/ 構造
SFC ステータス
SC
3 ~ 999
6000 ワード /2000 構造
6
3/ 構造
ASCII 文字列
ST
3 ~ 999
6
42/ 構造
未使用
--
9 ~ 999
6
0
3
3 ~ 999
32760 ワード /780 構造
6
2
1. デフォルトのファイル番号とファイルタイプ。このファイルタイプには、3 ~ 999 の範囲内のファイル番号を割付けることができま
す。
2. 単一データ・テーブル・ファイルの最大サイズは、32K ワードです。データテーブル全体の最大サイズは、64K ワードです。デー
タテーブル全体の最大サイズは、64K ワードです。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
表 4.B
4-13
PLC-5 プロセッサシリーズ E/ リビジョン C 以前のデータ・テーブ
ル・ファイルのメモリ使用量
最大ファイルサイズ
16 ビットワードおよび構造の数
ファイルタイプ
ワード、構造、
各ファイルのメ
または構造当た
ファイル PLC-5/11, PLC-5/30 PLC-5/40, PLC-5/60, モリオーバヘッ りのメモリ使用
識別子
ド (16 ビット
番号
-5/20,
-5/40E,
-5/60L,
量 (16 ビット
ワード単位 ))
-5/20E
-5/40L
-5/80,
ワード単位 )
-5/80E
出力イメージ
O
0
32
64
128
192
6
1/ ワード
入力イメージ
I
1
32
64
128
192
6
1/ ワード
ステータス
S
2
128
128
128
128
6
1/ ワード
ビット ( バイナリ )
B
3
1
1000 ワード
6
1/ ワード
タイマ
T
4
1
3000 ワード /1000 構造
6
3/ 構造
カウンタ
C
51
3000 ワード /1000 構造
6
3/ 構造
コントロール
R
61
3000 ワード /1000 構造
6
3/ 構造
整数
N
7
1
1000 ワード
6
1/ ワード
浮動小数点
F
81
2000 ワード /1000 構造
6
2/ 構造
ASCII
A
3 ~ 999
1000 ワード
6
1 文字当たり 1/2
BCD
D
1000 ワード
6
1/ ワード
ブロック転送
BT
3 ~ 999
6000 ワード /1000 構造
6
6/ 構造
メッセージ
MG
3 ~ 999
2
32760 ワード /585 構造
6
56/ 構造
PID
PD
3 ~ 999
32718 ワード /399 構造 2
6
82/ 構造
SFC ステータス
SC
3 ~ 999
3000 ワード /1000 構造
6
3/ 構造
ASCII 文字列
ST
3 ~ 999
32760 ワード /780 構造
6
42/ 構造
未使用
--
9 ~ 999
6
6
0
3 ~ 999
2
1. デフォルトのファイル番号とファイルタイプ。このファイルタイプには、3 ~ 999 の範囲内のファイル番号を割付けることができま
す。
2. 単一データ・テーブル・ファイルの最大サイズは、32K ワードです。データテーブル全体の最大サイズは、64K ワードです。デー
タテーブル全体の最大サイズは、64K ワードです。
表 4.C
有効なデータタイプ / 値の範囲
データタイプ / 値
許容範囲
-32768 ~ 32767 の範囲の値 (1024 を超える定数は、メモリのストレージワードを 2 ワード
直接指定値
( プログラム定数 ) 使用する。浮動小数点型の定数はメモリを 3 ワード使用する )。
整数
浮動小数点
ブロック転送
メッセージ
PID
文字列
SFC ステータス
整数データタイプ:整数、タイマ、カウンタ、ビット、入力、出力、ASCII, BCD, コント
ロール ( 例:N7:0, C4:0, など )
7 桁の精度のときの浮動小数点データタイプ ( 値の範囲は± 1.175494e-38 ~± 3.402823e+38)
ブロック転送データタイプ ( 例:BT14:0) または整数データタイプ ( 例:N7:0)
メッセージ・データ・タイプ ( 例:MG15:0) または整数データタイプ ( 例:N7:0)
PID データタイプ ( 例:PD16:0) または整数データタイプ ( 例:N7:0)
文字列データタイプ ( 例:ST12:0)
SFC ステータス・データ・タイプ ( 例:SC17:0)
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-14
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.7.3
プログラム・ファイル・ストレージの理解
使用するプログラミング手法に応じたプログラムファイルを作成します。
以下の表に、各タイプのプログラムファイルの使用ワード数を示します。
プログラムファイル
使用するワード数
ラダー
6/ ファイル + 1/ ワード
SFC
6/ ファイル
構造化テキスト
6/ ファイル + 1/ ワード
作成するプログラムファイルの数が多いほど、プロセッサによる一部の処理
の実行時間が長くなります。例えば、ランモードへの移行、オンライン編集
の実行、プログラムの保存などの処理時間が長くなります。また、特定の命
令 (JMP, LBL, FOR, および NXT) は、プログラムファイル番号が大きいと実
行時間が長くなります。
シリーズ E の PLC-5 プロセッサは、プログラム内でより多くの SFC ステッ
プを行なえるように 2,000 のプログラムファイルをサポートしています。通
常、SFC ステップ / トランジション・プログラム・ファイルの長さは短いも
のです。この拡張によって、SFC ステップ / トランジションのサイズが実際
には 2 倍になります。
作成した各プログラムファイルには、6 ワードのメモリが割当てられます。
このメモリは、ファイル内部の任意のプログラミングに追加されます。最大
プログラムファイル番号である 1,999 を作成すると、これによって 12,000
ワードのメモリがプログラムファイルに割当てられ、プログラムするための
使用可能なプロセッサメモリが減ることになります。
4.8
アドレス指定
以下の表に、データファイルの有効なアドレス指定フォーマットを示しま
す。
アクセス先
アドレス指定フォーマット
参照ページ
I/O イメージアドレス
4-15
ビット、ワード、サブメンバー、データブロック、
ファイル、または I/O イメージビットのいずれか
論理アドレス
4-15
論理アドレス内のコンポーネント ( 別のアドレス内
の値を代用してアクセスする )
間接アドレス
4-17
インデックス付きアドレス
4-18
シンボルアドレス
4-19
I/O イメージテーブル内の入力 / 出力ビット
あるエレメント数分オフセットしたアドレス
アドレスの代用名
E
MOR
Pub. No. 1785-6.5.12JA
アドレスの入力方法については、使用しているプログラミングソフトウェア
のマニュアルを参照してください。
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.8.1
4-15
I/O イメージアドレスの指定
I/O イメージアドレスは、I/O シャーシ内の I/O 回路の物理的な位置に対応し
ます。
a
I/O アドレス識別子 I = 入力デバイス
O =出力デバイス
bb
I/O ラック番号
PLC-5/11, -5/20, -5/20E
PLC-5/30
PLC-5/40, -5/40L, -5/40E
PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E
c
I/O グループ番号
0 ~ 7 (8 進数 )
dd
端子 ( ビット ) 番号 00 ~ 17 (8 進数 )
00 ~ 03 (8 進数 )
00 ~ 07 (8 進数 )
00 ~ 17 (8 進数 )
00 ~ 27 (8 進数 )
指定するアドレス
例
入力イメージビット
I
:
0
1
7
/
0
1
O
:
0
1
7
/
0
1
I:入力
I/O ラック番号 (2 桁 )
I/O グループ番号 (0 ~ 7)
入力番号 (0 ~ 7, 10 ~ 17)
出力イメージビット
O:入力
I/O ラック番号 (2 桁 )
I/O グループ番号 (0 ~ 7)
出力番号 (0 ~ 7, 10 ~ 17)
4.8.2
論理アドレスの指定
論理アドレスのフォーマット は、以下のようにデータストレージ内の位置
に直接対応しています。# X F : e . s / b
記号
意味
#
ファイルアドレス。ビット、ワード、構造のアドレスの場合は省略 ( インデックス付きアドレスも示す。次ペー
ジ参照 )。
X
ファイルタイプ:
B:バイナリ
C:カウンタ
F:浮動小数点
I:入力
F
ファイル番号:
0
1
2
3 ~ 999
:
デリミタ ( コロンまたはセミコロン ) によってファイル番号と構造 / ワード番号間を区切る。
e
構造 / ワード番号: 0 ~ 277 (8 進数 )
0 ~ 127 (I0 進数 )
0 ~ 999
.
ピリオドのデリミタは、タイマ、カウンタ、コントロールファイルの構造メンバーのニーモニックにのみ使用
する。
s
構造 / メンバーニーモニックは、タイマ、カウンタ、コントロール、BT, MG, PD, SC, および ST ファイルにのみ
使用する。
/
ビットデリミタによって、ビット番号を区切る。
b
ビット番号:
N:整数
O:出力
R:コントロール
S:ステータス
T:タイマ
A:ASCII
D:BCD
BT:ブロック転送
MG:メッセージ
PD:PID
SC:SFC ステータス
ST:ASCII 文字列
:出力
:入力
:ステータス
:その他の任意のタイプ
:入力 / 出力ファイル
: テータスファイル
:MG, PD, および ST ファイルを除くすべてのファイルタイプ
00 ~ 07 または 10 ~ 17 :入力 / 出力ファイル
00 ~ 15
:他のすべてのファイル
00 ~ 15,999
:バイナリファイルで、直接ビットアドレスを使用する場合
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-16
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
指定するアドレス
オペランド
ファイル
F
8
ファイルタイプ
ファイル番号
整数ファイル内のワード
N
9
:
2
N
9
:
2
ファイルタイプ
ファイル番号
ファイルデリミタ
ワード番号
整数ファイル内のビット
/
5
ファイルタイプ
ファイル番号
ファイルデリミタ
ワード番号
ビット番号
指定するアドレス
オペランド
バイナリファイル内のビッ
ト
B 3 / 2 4 5
ビットデリミタ
ビット番号
バイナリファイルはビット配列の連続ファイルなので、ア
ドレスをワードとビットの組合せでも、ビットだけでも指
定できる。
構造ファイル内のビット
R
6
:
7
.
D N
ファイルタイプ
ファイル番号
ファイルデリミタ
構造番号
メンバーデリミタ
メンバーニーモニック
ワードレベルまたはビットレベルのメンバーのアドレス指定には、ニーモ
ニックも使用できます。使用可能なニーモニックは、データタイプ ( タイ
マ、カウンタ、コントロールのいずれか ) およびプログラム命令によりま
す。以下に例を示します。
。
命令タイプ
タイマ
TON, TOF, RTO
ワードレベル
設定値
現在値
例
.PRE T4:1.PRE
.ACC
ビットレベル
有効
計時
完了
.EN
.TT
.DN
例
T4:0.EN
特定の命令のニーモニックについては、第 22 章、または『PLC-5 プログラ
マブルコントローラ インストラクション・セット・リファレンス・マニュ
アル』(Pub. No. 1785-6.1) を参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.8.3
4-17
間接アドレス指定
注意:間接アドレス指定を使用するときは、間接アドレスが有
効なデータファイルまたはエレメントを指していることを確認
してください。ランモード中に、ラダー実行が間接アドレスの
誤りまたは範囲外であることをを検出すると、ランタイムエ
ラーが発生してプロセッサが停止します。
!
プロセッサは、ポインタアドレスの値を使用して、間接アドレスを作成しま
す。ラダーロジックを使用すると、その置換アドレスに格納されている値を
変更できます。
以下の注意事項に従って、間接アドレスを指定してください。
•
ファイル番号、ワード番号、またはビット番号は、間接的にアドレス指
定できます。
•
置換アドレスの形式は、N, T, C, R, B, I, O, または S のいずれかとします。
T, C, または R アドレスはワード長のサブ・メンバー・アドレスとします
( T4:0.ACC など )。
•
ポインタアドレスは大括弧 ( [ ] ) で囲んで入力します。
例
変数
説明
N[N7:0]:0
ファイル番号
ファイル番号は、整数アドレス N7:0 に格納
される。
N7:[C5:7.ACC]
構造番号
ワード番号は、ファイル 5 のカウンタ 7 の現
在値です。
B3/[I:017]
ビット番号
ビット番号は、入力ワード 17 に格納される
N[N7:0]:[N9:1]
ファイル番号および ファイル番号は整数アドレス N7:0 に格納さ
ワード番号
れ、ワード番号は整数アドレス N9:1 に格納
される。
!
注意:入力または出力イメージテーブルを間接的にアドレス指
定すると、間接的に ( ポインタに ) 使用される整数ファイルに指
定された値は、命令に実行されるときに 8 進数に変換されます。
例えば、値 10 を含む O:[N7:0] および N7:0 を入力するときは、N7:0 の値を
8 進数に変換し、結果のアドレスは O:010 ではなく O:012 にします。
誤った間接アドレス指定をモニタするためには、アドレスが意図した範囲内
にあるかを確認するために、間接アドレスを指定したラングに間接アドレス
のリミットテストを条件として指定します。これは、値が I/O モジュールま
たはピアプロセッサからの値によって決定されているなど、PLC-5 プロセッ
サが間接アドレスを超えて制御しないときに、特に有効な手段になります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-18
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.8.4
インデックス付きアドレス指定
プロセッサはベースアドレスにオフセットを加えた位置から動作を開始しま
す。したがって、オフセット値をプロセッサのステータスファイルのオフ
セットワードに格納してください。オフセットワードはラダーロジックで操
作できます。
インデックス付きアドレスのシンボルはシャープ記号 (#) です。シャープ記
号 (#) は、論理アドレス内のファイルタイプ識別子の直前に入れます。オフ
セット値はステータスファイル (S:24) に入力します。すべてのインデックス
付き命令が S:24 を使ってオフセットを格納します。
以下の注意事項に従って、インデックス付きアドレスを指定してください。
•
インデックス値 ( 正または負 ) を調べ、インデックス付きアドレスがそ
のファイルタイプの境界を越えないことを確認します。
注意:プロセッサはインデックス付きアドレスがデータ・テー
ブル・ファイルの境界 (N7 から F8 までなど ) 内にあるかどうか
をチェックしません。物理的に最後のデータ・テーブル・ファ
イルであるステータスファイルの修正についても同じです。イ
ンデックス付きアドレスがメモリのデータテーブル領域を越え
ると、プロセッサにランタイムエラーが発生し、メジャーフォ
ルトとなります。
!
•
インデックス付きアドレスを 2 つ以上使用する命令の場合、プロセッサ
はそれぞれのインデックス付きアドレスに対して同じインデックス値を
使用します。
•
インデックス付きアドレスを使う命令を有効にする直前に、目的のイン
デックス値までのオフセットワードを設定します。
注意:アドレスにシャープ記号 (#) を使った命令は、S:24 に格
納されているオフセット値を操作します。インデックス付きア
ドレスを使うときは、あらかじめ目的のオフセット値をモニタ
またはロードしてください。これを怠ると、予測できない機械
動作が発生し、装置の損傷、または人体に危険がおよぶ恐れが
あります。
!
以下に示す MVM ( マスク付き転送 ) 命令例では、ソースアドレスと宛先ア
ドレスにインデックス付きアドレスを使用しています。オフセット値が 10
(S:24 に格納 ) であると、プロセッサはベースアドレスにこのオフセット値
を加えた位置に格納されているデータを操作します。
MVM
MASKED MOVE
Source
Mask
Destination
Pub. No. 1785-6.5.12JA
値
#N7:10
00110011
#N11:5
ベースアドレス
オフセットアドレス
Source ( ソース )
N7:10
N7:20
Destination ( 宛先 )
N11:5
N11:15
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.8.5
4-19
シンボルアドレスの指定
以下の注意事項に従って、シンボルアドレスを指定してください。
•
名前の先頭には英字を使用します。数字は先頭に使用できません。
•
シンボルは文字で始め、10 文字以内の長さとします。以下の文字を使用
できます。
•
-
A ~ Z ( 大文字、小文字 )
-
0~9
-
アンダースコア (_)
ワードアドレスまたはビットアドレスのかわりに、シンボルアドレスを
使用できます。
重要: シンボルはプロセッサの機能ではなく、プログラミングソフトウェ
アの機能なので、使用するプログラミングターミナルのハードディ
スク内のデータベースに格納されます。シンボルを定義したターミ
ナル以外のターミナルからは、シンボルデータベースにアクセスで
きません。
例
論理アドレス
シンボルアドレス
入力イメージ ( ビット )
I:015/00
I:015/03
I:015/06
LS1
AUTO1
SW1
出力イメージ ( ビット )
O:013/00
O:013/02
O:013/04
M1
CL1
L1
ワード
F10:0
F10:1
Calc_1
Calc_2
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-20
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4.8.6
命令の実行時間とプロセッサメモリの最適化
使用頻度の極めて高いアドレスを以下のように格納すると、命令実行時の性
能が最大になります。
Design Tip
• ビット命令のアドレスを入力イメージファイルの末尾と物理ワード
Address bit instructions between the end of the input image file and physical256
wordの間に指定
256.
します。256
Because, bit を超えるワードにビットアドレスを配置すると、その格納にプロセッ
addresses located in words greater than 256 require one extra word in the
サメモリが
ワード余計に使われ、ビットアドレスをワード
~ 255 に格納した場
processor’s1memory
for storage and execute 0.16ms slower than bit 0addresses
stored in
合より実行時間が
0.16μsec 長くなります。
words 0-255.
Address element instructions between the end of the input image and physical
word 2048.
• エレメント命令のアドレスを入力イメージの最後と物理ワード
2048 の間に指定し
Because, addresses
stored in words greater than 2048 require more words in the
ます。2048
を超えるワードにアドレスを格納すると、その格納用にプロセッサメモ
processor’s memory for storage.
リのワードが余計に使われます。
PLC-5/11,
PLC-5/11,
-5/20,-5/20
-5/20E
-5/20,
Physical Word #
物理ワード番号
使用頻度
frequently
の高い
used
bit
ビット
addresses
アドレス
PLC-5/30
PLC-5/30
Physical Word #
物理ワード番号
PLC-5/40, -5/40L
PLC-5/40
5/40L,-5/40E
-5/40E
Physical Word #
物理ワード番号
PLC-5/60, -5/60L
PLC-5/60,
-5/60L,
-5/80,-5/80E
-5/80E
-5/80,
Physical
Word
#
物理ワード番号
デフォルト
Default File #
ファイル番号
File Type
ファイルタイプ
0-31
0-63
0-127
0-191
入力イメージ
output image 11
0
32-63
32-127
32-255
32-383
1
出力イメージ
input image 1
1
word 256
使用頻度の
frequently
高いエレメン
used
トアドレス
element
addresses
バイナリ、タイマ、カウン
binary, timer, counter, control,
タ、コントロール、整数、
integer, floating point
浮動小数点
3 ~3-999
999
( アプリケー
according
to your
ションによる
application )
ブロック転送、メッセージ、
block transfer,
message, PID,
ステータス、
PID、SFC
SFC status,
ASCII string
文字列
ASCII
word 2048
status 2 2
ステータス
2
1
1 The minimum size of the file is 32 words.
ファイルの最小サイズは、32 ワードです。
2
ステータスファイルは、常にデータテーブル内の
最後の物理ファイルです。
2 The status file is always the last physical file in the data table.
以下の例を使用して、上記の概念を説明します。
Bit address example
ビットアドレス例:
If your data table map looks like this:
以下のデータ・テーブル・マップの場合:
O
I
B
T
C
R
N
32
32
64
32
32
32
32
OTE
An命令で使用するアドレスがここに格納されます。
address used in an OTE instruction stored here:
• プロセッサメモリを
occupies one word 1inワード占有します。
the processor’s memory
executes0.48μsec
at a rate 0.48ms
です。
• 実行速度は
1
OTE
256
同じアドレスがここに格納されます。
The same address stored here:
• プロセッサメモリを 2 ワード占有します。
occupies two words in the processor’s memory
• 実行速度は
executes at 0.64μsec
a rate 0.64msです。
1 2
OTE XX
end
上記の例で使用したデータは、第
22 章の命令の実行時間およびメモリ使用量の表にあります。他の命令
This example uses the instruction timing
and memory usage tables in chapter 22. Consult these tables
をプログラムで使用するときは、第
for information about other instructions.22 章の表を参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
4-21
Element address example
エレメントアドレス例:
Your data table map looks like this:
以下のデータ・テーブル・マップの場合:
O
I
B
T
C
N
1
64
64
1000
100
100
720
Addresses used in a MOV instruction stored here
occupy
three words in the processor’s memory.
命令で使用するアドレスがここに格納され、
MOV
プロセッサメモリを 3 ワード占有します。
3
MOV XX YY
MOV N100:0
N100:1
MOV XX XX YY YY
2048
1
同じアドレスがここに格納され、プロセッサ
The same addresses stored here occupy five
メモリを
ワード占有します。
words in5the
processor’s memory.
2
MOV N7:0
N7:1
2
3 4
5
end
上記の例で使用したデータは、第
章の命令の実行時間およびメモリ使用量の表にあります。他の命令
22 and
This example uses the instruction timing
memory usage tables in chapter 22. Consult these tables
をプログラムで使用するときは、第
for information about other instructions. 22 章の表を参照してください。
4.9
I/O メモリの効率的な使用
PLC-5 プロセッサは、入力および出力メモリ位置の両方を各 I/O の位置に自
動的に割当てます。通常、I/O モジュールは、入力または出力のいずれかを
使用します。I/O メモリをより効率良く使用するためには、以下の方法を使
用して I/O モジュールを配置してください。
使用する方法
アプリケーション
2 スロット
I/O グループに、入力モジュールと出力モジュールをペアとし
て 16 点 I/O モジュールを取付ける。例えば、スロット 0 に入
力モジュールを配置するときは、スロット 1 に出力モジュー
ルを配置する。
1 スロット
I/O グループに、入力モジュールと出力モジュールをペアとし
て 32 点 I/O モジュールを取付ける。例えば、スロット 0 に入
力モジュールを配置するときは、スロット 1 に出力モジュー
ルを配置する。
コンプリメンタリ
I/O シャーシ
プライマリおよびコンプリメンタリシャーシのペアに、コン
プリメンタリシャーシを構成する。2 つのシャーシ間にわたる
I/O グループに、I/O モジュール I/O グループを分割する。コ
ンプリメンタリシャーシに取付けられた I/O モジュールは、プ
ライマリシャーシに取付けられた対応するモジュールと反対
の機能を実行する。
PLC-5 スキャナチャネルをコンプリメンタリと定義すること
によって、ラック 1 ~ 7 をコンプリメンタリにできる。コン
プリメンタリ I/O に構成されたチャネルは、7 を超えるラック
をスキャンできない。7 を超えるラック番号をアドレス指定で
きる PLC-5 プロセッサは、コンプリメンタリとして構成され
ていない他のスキャナチャネルのこれらのラックをアドレス
指定できる。リモート I/O リンクデバイス (771-ASB アダプタ
など ) も、コンプリメンタリとして構成しなければならない。
詳細は、
『PLC-5 Reference Guide: Configuring Complementary I/O
for PLC-5 Processors』(Pub. No. 1785-6.8.3) を参照してくださ
い。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
4-22
I/O アドレス指定およびプロセッサメモリ
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第5章
プロセッサ常駐 I/O との通信
5.1
本章の内容
内容
参照ページ
PLC-5 プロセッサスキャン
5-1
プログラムスキャン
5-2
プロセッサ常駐 I/O へのデータの転送
5-3
プロセッサ常駐 I/O 用のシステムの構成
5-4
この章では、プロセッサと常駐 I/O と通信するための構成方法を説明しま
す。
1. I/O シャーシのスイッチを、アドレス指定モードに設定します。
2. ラックアドレスを設定します。
ラックアドレスのデフォルトは 0 です。ラックアドレスを 1 に変更する
ときは、ビット S:26/2 を 1 にセットします。
5.2
PLC-5 プロセッサスキャン
以下に、プログラマブル・コントローラ・システムの基本機能を示します。
c.
b.
make decisions via a control program
ラダーロジックなどの制御プログラ
like
ladder logic based on the status of
ムに入力デバイスの状態を判定させ
those
devices
ます。
a.
read the status of various
input devices
各種の入力デバイス
( 押しボタン、
(such as pushbuttons and limit
switches)
リミットスイッチなど
) の状態を
読取ります。
set the status of output devices
(such as lights, motors,
and
出力デバイス
( ランプ、モータ、
heating coils)
加熱コイルなど
) の状態を設定
します。
20221
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサ常駐 I/O との通信
プロセッサは以下の
2 つの基本動作を行ないま
The processor performs
two primary operations:
す。program scanning where
拡張ローカ
Extendedルlocal
I/OI/O
• プログラムスキャン
- logic is executed
- -ロジックの実行時
housekeeping is performed
ハウスキーピングの実行時
- I/O
scanning - where input data is read and
• I/O スキャン入力データの読取り時、出力レベ
output levels are set
ルの設定時拡張
Data
Exchange
データ交換
リモート
I/O
Remote I/O
バッファ
Buffer
テーブル
I/O イメージの更新「ロジックスキャ
During logic
scan, inputs are read from and
ン」中に、入力が
イメージテーブルから読
outputs are written I/O
to the
I/O image table.
取られ、出力がこのテーブルに書込まれます。
During housekeeping, data exchange occurs
ハウスキーピング中に、I/O
イメージテーブル
between the I/O image table and
the remote I/O
とリモート
I/O バッファ間、拡張ローカル
I/O
buffer, extended
local I/O, and
とプロセッサ常駐ラック間でデータ交換が行
processor-resident rack.
なわれます。
Data
データ交換
Exchange
I/O
I/Oイメージ
Image
テーブル
Table
Update
I/O イメージ
更新I/O image
Data
データ交換
Exchange
a
b
I/O スキャン
I/O Scan
Processorプロセッサ
Resident
常駐ラック
Rack
ハウスキーピング
Housekeeping
5-2
Logic
ロジック
Scan
スキャン
a
write
outputs
出力の書込み
b 入力の読取り
プログラム
Program
Scan
read inputs
スキャン
5.3
プログラムスキャン
プログラムスキャン時、プロセッサはロジックプログラムを 1 回実行し、ハ
ウスキーピング処理を行ない、再度ロジックを実行します。
ロジック
Logic Scan
スキャン
ハウスキーピング
Housekeeping
プロセッサは、ロジックプログラムのスキャンとハウスキーピングを連続し
て行ないます。PLC-5 プロセッサの場合は、以下のハウスキーピング処理を
行ないます。
•
プロセッサの内部チェックを実行する。
•
以下を含む入力イメージテーブルを更新する。
•
Pub. No. 1785-6.5.12JA
-
プロセッサ常駐入力モジュールデータ
-
リモート I/O バッファ内に含まれるリモート入力モジュールデータ
-
拡張ローカル I/O 入力モジュールデータ
以下に、出力イメージ・テーブル・データを送信する。
-
プロセッサ常駐出力モジュール
-
リモート I/O バッファ
-
拡張ローカル I/O 出力モジュール
プロセッサ常駐 I/O との通信
5.4
5-3
プロセッサ常駐 I/O へのデータの転送
PLC-5 プロセッサは、ディスクリートデータおよびブロック転送データを
プロセッサ常駐 I/O とやり取りします。
5.4.1
プロセッサ常駐 I/O へのディスクリートデータの転送
I/Oイメージ
Image
I/O
Table
テーブル
The processor-resident rack exchanges
ハウスキーピング中に、プロセッサ常駐ラックは
discrete I/O information
with theI/O
I/Oイメージテーブル
image table
ディスクリート
I/O 情報を
during housekeeping.
とやり取りします。
イメージ
I/OUpdate
I/O image
更新
Data
データ交換
Exchange
x
y
Processorプロセッサ
Resident
常駐ラック
Rack
ハウスキーピング
Housekeeping
a b
プロセッサはプロセッサ常駐ローカル
The processor scans processor-resident localI/O
I/O のス
キャンを、プログラムスキャンと同期させて逐次
synchronously and sequentially to the program scan.
行ないます。
Immediate
即時 I/O I/O
IOT (x)
IIN (y)
See
explanation below.
以下の説明を参照。
Logic
ロジック
Scan
スキャン
a
write
outputs
出力の書込み
b 入力の読取り プログラムスキャン
Program Scan
read inputs
5.4.2
即時 I/O 要求の転送
ロジックスキャン中、プロセッサは即時入力 (IIN) 要求および即時出力
(IOT) 要求に応答します。即時入力 / 出力データの要求があると、ロジック
スキャンが中断されます。データを取得し、要求が満たされると、ロジック
スキャンが再開されます。
IIN および IOT データは、プロセッサ常駐 I/O シャーシと拡張ローカル I/O
シャーシ上の I/O モジュールと直接やり取りされます。リモート I/O の場合
は、リモート I/O バッファのみが更新されます。詳細は、第 22 章を参照し
てください。
Design Tip
I/O モジュールを取付けるときに、即時 I/O に使用する予定の入力モジュー
ルはブロック転送モジュールの隣、または同じモジュールグループに配置し
てはなりません。隣接しないスロットにモジュールを取付けます。即時 I/O
用の入力モジュールをブロック転送モジュールの隣に取付けると、
-5 Block-Transfer Read エラーが発生します。
この構成をサポートしていないアプリケーションの場合は、隣接するブロッ
ク転送モジュールのコントロールビットを使用して即時 I/O 命令に条件を指
定します。この技法を使うと、隣の入力モジュールが即時 I/O 命令を実行し
ている間は、隣接するブロック転送モジュールはブロック転送を行ないませ
ん。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
5-4
プロセッサ常駐 I/O との通信
5.4.3
プロセッサ常駐 I/O へのブロック転送データの転送
プロセッサは、ブロック転送をプログラムスキャンと同時に行ないます。
以下の手順に従って、プロセッサ常駐ローカル I/O へのブロック転送を行
なってください。
•
ブロック転送要求は、アドレス指定したプロセッサ常駐ローカル I/O
ラックにキューを登録します。
•
アクティブバッファは、ブロック転送命令がプログラムスキャンで有効
になっているすべてのブロック転送モジュールを、転送要求のキュー登
録順にキュースキャンを行なって、連続して処理します。
•
プログラムスキャン中はいつでも、I/O データのブロック転送を終了して
完了ビットをセットできます。
ブロック転送要求がアクティブバッファに入ると、そのつどプロセッサは有
効になっているプロセッサ常駐 I/O への I/O データのブロック転送をすべて
実行します。
ハウスキーピング
Housekeeping
Interrupt
またはフォル
STI
from STI or
トルーチンから
Fault Routine
の割込み
Processorプロセッサ
Resident
常駐ラック
0 Rack 0
Multiple
複数のブロック
Block Transfers
転送
Q
1
Program
プログラム
Scan
スキャン
or BTW
Dataデータ
または
BTRBTR
BTW
A
2
Q = キュー
queue
A = アクティブバッファ
active buffer (block-transfer
( ブロック転送データは、
data
buffered here)
ここにバッファされる。)
5.5
プロセッサ常駐 I/O 用のシステムの構成
プロセッサ常駐ローカル I/O 用にシステムを構成するときは、I/O シャーシ
スイッチを設定して、ラックのアドレス指定モードを指示します。アドレス
指定モードを指示すると、使用されるプロセッサ常駐ラック番号の数が、
シャーシ上のスロット数に応じて決まります。アドレス指定モードの詳細
は、第 4 章を参照してください。I/O シャーシスイッチの設定については、
第 23 章を参照してください。
プロセッサ常駐ラックアドレスのデフォルトは、ラック 0 です。必要であれ
ば、ラック 1 に設定することもできます。この場合は、プロセッサ構成画面
でユーザ・コントロール・ビット 2 (S26:2) をセットします。プロセッサ常
駐ラックとしてラック 1 を選択すると、そのシステムではラック 0 は使用で
きません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第6章
リモート I/O 通信
6.1
本章の内容
内容
参照ページ
接続可能なデバイスの選択
6-2
リモート I/O の概要
6-3
リモート I/O リンクの設計
6-4
スキャナとしてのプロセッサチャネルの構成
6-6
リモート I/O ノードアダプタとの通信
6-9
ブロックデータの転送
6-11
リモート I/O データのブロック転送
6-13
ステータスビットによるブロック転送シーケンス
6-14
ブロック転送のプログラミング上の注意事項
6-16
リモート I/O スキャナチャネルのモニタ
6-18
I/O ステータスファイルのアドレス指定
6-20
この章では、リモート I/O と通信するプロセッサを構成する方法を説明しま
す。
1. スキャナとして構成するチャネルを選択します。
2. I/O ステータスファイルを定義します。
固有で、未使用の整数ファイルを使用します。システムを自動構成する
ときは、I/O ステータスファイルを定義しなければなりません。
3. 診断ファイルを定義します。
固有で、未使用の整数ファイルを使用します。
4. スキャンリストを定義します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-2
6.2
リモート I/O 通信
接続可能なデバイスの選択
以下の表に、リモート I/O リンク上に使用可能なデバイスを示します。
カテゴリ
製品
その他のプロセッサ エンハンスト PLC-5 プロセッサ
( アダプタモード )
イ-サネット PLC-5 プロセッサ
1785-LxxB
1785-LxxE
ControlNet PLC-5 プロセッサ
1785-LxxC
VMEbus PLC-5 プロセッサ
1785-VxxB
拡張ローカル PLC-5 プロセッサ
1785-LxxL
クラシック PLC-5 プロセッサ
1785-LTx
その他のプロセッサ SLC プロセッサ用のダイレクト通信モジュー
( アダプタモード ) ル
1747-DCM
リモート I/O
SLC 500 リモート I/O アダプタモジュール
1747-ASB
1791 ブロック I/O
1791 シリーズ
リモート I/O アダプタモジュール
1771-ASB
電源およびアダプタ一体型 1 スロット I/O
シャーシ
1771-AM1
電源およびアダプタ一体型 2 スロット I/O
シャーシ
1771-AM2
ダイレクト通信モジュール
オペレータインター DL40 Dataliner
フェイス
RediPANEL
ドライブ
Pub. No. 1785-6.5.12JA
Cat. No.
1771-DCM
2706-xxxx
2705-xxx
PanelView ターミナル
2711-xxx
1336 AC ドライブ用のリモート I/O アダプタ
1336-RIO
1395 AC ドライブ用のリモート I/O アダプタ
1395-NA
リモート I/O 通信
6.3
6-3
リモート I/O の概要
リモート I/O システムでは、プロセッサが取付けられたシャーシ上にない
I/O を制御できます。スキャナモードの PLC-5 プロセッサのチャネルは、
ディスクリートデータとブロック転送データをリモート I/O デバイスとやり
取りします。
リモート I/O システムは、以下のコンポーネントで構成されています。
PLC-5/40
A PLC-5 processor channel acting as a scanner
• スキャナとして機能する PLC-5 プロセッサ
The scanner channel maintains a list of all the full and
スキャナのチャネルは、チャネルに接続されている全部
partial racks connected to that channel, which is
または一部のラックのリスト、すなわちスキャンリスト
the scan list.
を保持します。
• リモート
I/O リンクケーブル:Belden
Remote
I/O link cable: Belden 9463 9463
1771-ASB
Remote
I/O node adapters like the 1771-ASB modules I/O
• リモート
I/O ラックとしてアドレス指定されるリモート
or PanelView
operator interfaces
addressed
ノードアダプタ
モジュール、PanelView
オペレー
(1771-ASB
as remote I/O racks. )。
タインターフェイスなど
PLC-5/20
• リモート I/O アダプタとして動作する PLC-5 チャ
PLC-5 channel or a processor operating as
ネルまたはプロセッサ
a remote I/O adapter
リモート I/O スキャナのチャネルは、各リモート I/O リンクに接続されてい
るすべてのデバイスを登録したリスト、すなわちスキャンリストを保持して
います。以下に、システム例を示します。
チャネル
スキャンリスト
Ch 1B 1B
Scan
List
Rack
Starting
Rack
ラック
先頭
ラック
範囲
Range
Address グループ
Group
Size
アドレス
サイズ
PLC-5/40E
Ch 1A
Ch 1B
Rack 11
ラック
ラック
Rack 22
ラック
Rack 33
1
2
3
0
0
0
Full
1/2
Full
010-017
020-023
030-037
この例では、チャネル
がそのスキャンリスト内の
つのラックを連続的
In this example, channel 1B1B
continually
scans the three racks in3 its
scan list and
にスキャンし、データをプロセッサ内のリモート
バッファに入れます。
I/O processor
places the data in the remote I/O buffer in the processor. The
updates
プロセッサは自分のバッファと
イメージテーブルを更新します。ハウス
I/O
its own buffer and the I/O image table. During housekeeping, the two buffers are
キーピング中、2
つのバッファ間で入力データと出力データを相互に交換し
updated by exchanging
the input and output data with each other.
てバッファの内容を更新します
For more information on scan lists,
see page 6-9.
スキャンリストの詳細は、6-8
ページを参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-4
リモート I/O 通信
以下の手順に従って、リモート I/O システムを設定します。
手順
参照箇所
1. リモート I/O アダプタデバイス デバイスのユーザーズマニュアル
を構成する。
2. リモート I/O リンクケーブルを • 設計については、6-4 ページ を参照。
レイアウトし、接続する。
• ケーブルの配線については、第 3 章参照。
• プロセッサのインストレーション情報
( エンハンスト PLC-5 プロセッサについては
Pub. No. 1785-10.4 を、イーサネット PLC-5 プ
ロセッサについては Pub. No. 1785-10.5 を参
照。)
3. スキャナチャネルを構成する。 6-6 ページ
6.4
リモート I/O リンクの設計
以下の注意事項に従って、リモート I/O リンクを設計してください。
•
リモート I/O リンク設計のガイドライン
•
ケーブル設計のガイドライン
6.4.1
Design Tip
Pub. No. 1785-6.5.12JA
リンク設計のガイドライン
以下の注意事項に従って、リモート I/O リンクを設計してください。
•
同一のリモート I/O リンクに接続されているすべてのデバイスは、同一
の通信速度、すなわち 57.6, 115.2, 230.4Kbps のいずれかで通信します。
すべてのデバイスがサポートしている速度を選択してください。
•
スキャナモードで動作中の同一プロセッサの複数のチャネルから、同一
の部分ラックアドレスまたはフル・ラック・アドレスをスキャンするこ
とはできません。リモート I/O スキャナモードで使用するチャネルごと
に、固有の部分ラックまたはフルラックを割付けてください。
•
ラックアドレスはスキャナチャネル間で分割できます。ただし、ブロッ
クデータ転送時に問題が発生します。6-13 ページを参照してください。
•
スキャンリストにはラック番号を 16 まで、または 82Ω の終端抵抗を使
用して接続された物理デバイスを 32 まで登録できます。スキャンリスト
については、6-8 ページを参照してください。
リモート I/O 通信
6.4.2
Design Tip
トランクライン / ドロップラインの
注意事項:
トランクライン / ドロップライン構
成を使うときは、1770-SC ステー
ションコネクタを使用します。以下
の注意事項に従って、ケーブル長を
決めてください。
• トランク・ライン・ケーブル長:
リンクの通信速度によります。
• ドロップケーブル長:30.4m (100
フィート )
トランクライン / ドロップライン構
成の設計については、
『Data
Highway/Data Highway Plus/Data
Highway II/Data Highway-485 Cable
Installation Manual』(Pub. No.
1770-6.2.2) を参照してください。
6-5
ケーブル設計のガイドライン
1770-CD (Belden 9463) ケーブルを指定してください。
リモート I/O ネットワー
クの接続には、デイジーチェーンまたはトランクライン / ドロップライン構
成を使用します。
システムの設計計画で指定したケーブル長が許容寸法以下であることを確認
します。
重要: リモート I/O の最大ケーブル長は、通信速度によります。リモート
I/O リンク上のすべてのデバイスが同じ通信速度で通信できるように
構成してください。
デイジーチェーン構成の場合は、以下の表に基づき使用可能な総ケーブル長
を決めてください。
表 6.A
リンクの通信速度に基づくケーブル長の選択
リモート I/O リンクの通信速度
ケーブル長
57.6Kbps
3,048 m (10,000 フィート )
115.2Kbps
1,524 m (5,000 フィート )
230.4 Kps
762 m (2,500 フィート )
重要: 通信速度に 230.4Kbps を選択して、シリアルポートまたは PLC-5 コ
プロセッサを使用しているときは、システム全体の性能を向上させ
るためにチャネル 2 を使用してください。
正常な動作を保証するために、リモート I/O リンクの両端を外部抵抗 ( プロ
グラマブルコントローラに付属 ) を使って終端してください。150Ω または
82Ω の終端抵抗を選択すると、単一リモート I/O リンク上に接続できるデ
バイス数が決まります。
使用する終端抵 リンク上に接続できる
抗の定格
最大物理デバイス
リモート /O リンクの条件
230.4Kbps で動作
リンク上でスキャンで
きる最大ラック数
82Ω
32
16
150Ω
16
16
57.6Kbps または 115.2Kbps で動作し、リンク上に 表
6.B のデバイスなし。
表 6.B のデバイスあり。
57.6Kbps または 115.2Kbps で動作し、サポートする
物理デバイスの数が 16 以下。
表 6.B
150Ω 終端抵抗が必要な I/O リンクデバイス
Cat. No.
デバイスタイプ
スキャナ
1771-SN
1772-SD, -SD2
1775-SR
1775-S4A, -S4B
6008-SQH1, -SQH2
アダプタ
1771-AS
その他
シリーズ
すべて
1771-ASB
A
1771-DCM
すべて
1771-AF
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-6
6.5
リモート I/O 通信
スキャナとしてのプロセッサチャネルの構成
以下の表に従って、リモート I/O スキャナとして構成できるプロセッサチャ
ネルを特定してください。
プロセッサ
PLC-5/11
リモート /O スキャナをサポートするチャネル
1A
PLC-5/20
PLC-5/20E
1B
PLC-5/30
PLC-5/40L
PLC-5/60L
PLC-5/40E
PLC-5/80E
1A, 1B
PLC-5/40
PLC-5/60
PLC-5/80
1A, 1B, 2A, 2B
プロセッサチャネルをスキャナとして構成するには、以下の作業が必要で
す。
•
プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を使用して、I/O ス
テータスファイルを定義します。このファイルにはチャネルに接続する
ラックに関する情報を格納します。
•
プログラミングソフトウェアのスキャナ・モード・ チャネル構成画面 を
使用して、スキャナの通信速度と診断ファイルを指定して、スキャンリ
ストを定義します。
6.5.1
I/O ステータスファイルの定義
I/O ステータスファイルには、プロセッサの I/O ラック構成 テーブルのデー
タが格納されます。それぞれのリモート I/O ラックの I/O ステータスごとに
2 ワード必要です。この 2 ワードに、各ラックのリセット、プレゼント、禁
止、フォルトの各ビットが格納されます。
I/O ステータスファイルを定義するときは、プロセッサ構成画面の I/O Status
File ( ステータスファイル ) フィールド (S:16) にカーソルを位置づけて、未
使用の整数ファイル番号 (9 ~ 255) を入力します。I/O ラック構成テーブル
を使用しないときは、0 を入力します。ただし、自動構成オプションを使っ
てスキャンリストを作成するときは、I/O ステータスファイルの定義が必要
です。プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を使用してくださ
い。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
リモート I/O 通信
6.5.2
6-7
チャネル構成情報の指定
プログラミングソフトウェアのスキャナ・モード・ チャネル構成画面を使
用して、チャネルをスキャナモード用に構成します。
チャネルをリモート I/O
スキャナとして構成し
ます。
スキャンリストを指定
します。
フィールド
Diagnostic file
Baud rate
定義
操作手順
チャネルのステータス情報を入れ
るファイル
• 受信メッセージ
• 送信メッセージ
• エラー付きの受信メッセージ
• 受信できない
• エラー付きの送信
• ラックリトライ
カーソルをフィールドに位置づけて、整数ファイル番号 (9 ~
999) を入力する。
注意: チャネルごとに固有の診断ファイルを割付ける。割付
け済みの I/O ステータスファイルまたは他の使用済み
整数ファイルを診断ファイルとして割付けてはならな
い。予測できない機械障害の原因になる。
重要: 診断ファイルを定義するファイルは、使用していない
チャネルの場合でも、未使用以外として構成されてい
るチャネルである必要がある。未使用として構成され
ていると、そのチャネルのステータス情報を得られな
い。
リモート I/O スキャナ・モードの カーソルをフィールドに位置づけて、通信速度を選択する。
リンク用の通信速度
有効な通信速度は、57.6, 115.2, および 230.4Kbps です。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-8
リモート I/O 通信
6.5.3
スキャンリストの指定
スキャンリスとは、スキャナチャネルによってスキャンされる I/O デバイス
のマップです。スキャンリストを作成しないと、チャネルと接続 I/O デバイ
ス間の通信を行なえません。
内容
操作手順
スキャンリストを作 プロセッサがリモート・プログラム・モードまたはプログラムモードになっていること確認する。
成する。
1. プロセッサ構成画面で I/O ステータスファイルを定義したことを確認する (6-6 ページを参照)
。
2. チャネル構成への編集を確定する。
3. 自動構成を使用する。
編集内容の確定時にエラーがあったときは、スキャンリストをクリアしてから、再度編集内容を
確定する。
I/O ステータスファイルを定義していないと、"Resource not Available" ( リソースがありません ) と
いうエラーメッセージが表示される。I/O ステータスファイルを定義してから、再度自動構成を行
なってください。
エントリ項目をス プロセッサのモードがリモートプログラム、プログラム、リモートランのいずれかになっている
キャンリストに挿入 ことを確認する。
する。
1. エントリ項目を挿入するスキャンリスト上の位置に、カーソルを位置づける。
2.
リストにエントリ項目を挿入してから、リストに対応する値を入力する。
重要: エントリ項目として不正な情報を入力すると、編集内容の保存時に、プロセッサが新しい
構成を表示しない。
スキャンリストのエ プロセッサのモードがリモートプログラム、プログラム、リモートランのいずれかになっている
ントリ項目を削除す ことを確認する。
る。
1. エントリ項目を削除するスキャンリスト上の位置に、カーソルを位置づける。
2. スキャンリストからエントリ項目を削除する。
重要: エントリ項目として不正な情報を入力すると、編集内容の保存時に、プロセッサが新しい
構成を表示しない。
以下の表に、スキャンリストの内容を示します。
フィールド
スキャンリストの内容
Rack address
1 ~ 3 (8 進数 )
1 ~ 7 (8 進数 )
1 ~ 17 (8 進数 )
1 ~ 27 (8 進数 )
:PLC-5/11, -5/20, -5/20E プロセッサ
:PLC-5/30 プロセッサ
:PLC-5/40, -5/40L, -5/40E プロセッサ
:PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E プロセッサ
コンプリメンタリ I/O を有効にすると、コンプリメンタリ構成にしたラックアドレスの前に C が
表示される。
Starting group
0, 2, 4, または 6
Rack size
1/2, 1/4, 3/4, または FULL
Range
ラックアドレス、先頭モジュールグループ、シャーシサイズに基づき自動的に計算される。
範囲の後のアスタリスク (*) は、最後の有効ラックエントリであることを示す。
Design Tip
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I/O スキャン中に 1 つの I/O デバイスに対して複数の更新が必要な場合は、
スキャンリストに同一の論理アドレスを複数回入力できます。スキャナモー
ドの複数のチャネルに、同一の部分ラックアドレスまたはフル・ラック・ア
ドレスを割付けないでください。それぞれのチャネルのスキャンアドレス
を、固有の部分ラックアドレス、フル・ラック・アドレスとします。
リモート I/O 通信
6-9
以下の制約を考慮して、スキャンリストを作成 / 変更してください。
•
自動構成を行なうと、現在のハードウェア構成が必ず表示されます。た
だし、グローバル・ラック・ビットによって自動構成が無効になるため、
グローバルラック禁止ビットがセットされているラックは例外となりま
す。この場合は、グローバルラック禁止ビットは、自動構成に優先しま
す。最初にグローバルラック禁止ビットをクリアしてから、自動構成を
選択しなければなりません。
スキャンを再開するラックのスキャン担当チャネルのグローバルラック
禁止ビットをクリアしてください。プログラミングソフトウェアのス
キャナ・モード・ステータス画面を使用してください。
•
リモート I/O ノードアダプタとの通信
スキャナチャネルは、リモート I/O バッファを介して 1771-ASB モジュール
などのリモート I/O ノードアダプタとディスクリートデータを交換します。
図 6.1
リモート I/O スキャンおよびプログラム・スキャン・ループ
プログラム・スキャン・
Program Scan Loop
ループ
1
Immediate
即時 I/O 1I/O
a b
x y
リモート
Remote I/O
I/O
Buffer
バッファ
データ交換
Data
Exchange
I/O
I/Oイメー
Image
Update
イメージ
I/O
ジテーブル
Table
I/O image
更新
Data
データ交換
Exchange
Rack 31
ラック
x
y
The remoteI/O
I/Oスキャン中、プロセッサはそのラッ
scan is the time it takes for the
リモート
processor to communicate with all of the entries in its
ク・スキャン・リスト内のすべてのエントリ項目と
回通信します。リモート
1rack
I/OI/Oスキャンは、プログ
scan-list once. The remote
scan is
ラムスキャンとは同期せずに独立して行なわれます。
independent of and asynchronous to the program scan.
ハウスキーピング
Housekeeping
Rack 2
ラック
アダプタ
Adapter
ラック
Rack 13
アダプタ
Adapter
Remote I/O Scan Loop
アダプタ
Adapter
6.6
チャネル構成をアダプタまたは DH+ モードからスキャナモードに変更す
るときは、プログラミングソフトウェアの clear list ( クリアリスト ) 機能
を使用して、スキャンリストをクリアします。スキャンリスト内のエン
トリ項目のみをクリアする場合は、delete-from-list ( リストからの削除 )
機能を使用するとエントリ項目を一度に削除できます。
Processorプロセッサ
Resident
常駐ラック
Rack
IOT
IOT(x)x
IIN(y)y
IIN
a
出力の書込み
write outputs
b
入力の読取り
read inputs
Logic
ロジック
スキャン
Scan
During housekeeping:
ハウスキーピング中は、以下の処理が行なわれます。
Data exchange between the I/O image table, the
• I/O イメージテーブル、プロセッサ常駐ラック、リモート
processor-resident rack, and the remote I/O buffer occurs.
I/O バッファ間のデータ交換
The remote
I/O buffer is updated.
• リモート
I/O バッファの更新
Remember
that the I/O scanner is constantly updating the
なお、I/O
スキャナは、プログラムスキャンとは非同期にリ
remote
buffer asynchronously to the program scan.
モート
バッファを絶えず更新しています。
I/OI/O
1
I/O データ転送によってリモート
I/O バッファを更新します。
1 Inリモートラックでは、即時
remote racks, immediate I/O data transfers
update the remote I/O buffer.
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-10
リモート I/O 通信
重要: スキャナモード用に構成した各チャネルのリモート I/O スキャンは、
他のチャネルのリモート I/O スキャンと同期させずに独立して行なわ
れます。
スキャナチャネルと 1771-ASB アダプタモジュール間
の通信を行なう場合の作業
1. アダプタモジュールを取付けている各シャーシの
I/O シャーシ・バックプレーン・スイッチを設定す
る。
参照箇所
第 23 章
2. アダプタモジュール自体のスイッチを設定する。
3. リモート I/O ケーブルを接続する。
6.6.1
プロセッサのインストレー
ションインストラクション
リモート I/O 通信障害のトラブルシューティング
以下の手順に従って、プロセッサがリモート I/O リンク上のデバイスと通信
できるかを確認してください。
1. プロセッサをプログラムモードにします。メモリマップを表示して、未
使用ファイル番号を 2 つ捜します。プロセッサは、これらのファイルを
使用します。ファイルを作成しないで、使用するファイル番号を記録し
ます。
2. プロセッサステータス画面を表示して、すべてのラック禁止ビットが 0
になっていることを確認します。
3. プロセッサ構成画面を表示して、前に記録したファイル番号の 1 つを I/O
ステータスファイルに割付けます ( 6-6 ページを参照 )。
4. 対応するチャネルのチャネル構成画面を表示して、残りの番号 ( 上記の )
をチャネル診断ファイルに割付けま (6-7 ページを参照 )。
5. 自動構成を実行して、ラックのすべてが I/O スキャンリストに存在しリ
ストされていることを確定します。
6. チャネルステータス内のすべての I/O ラック・エントリ・カウンタを見
て、通信に問題がないことをチェックします。
上記の手順を行なってもリモート I/O 通信に問題が発生するときは、I/O ス
テータスファイルが破壊されています。新しい I/O ステータスファイルを割
付けてから、上記の手順を再度行なってください。また、I/O イメージテー
ブルが通信障害があるラック用に存在することを確認してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
リモート I/O 通信
6.7
6-11
ブロックデータの転送
プロセッサは、ディスクリートデータの他に、ブロックデータもリモート
I/O と交換できます。ブロック転送を行なうと、プロセッサは通常の I/O ス
キャンを中断して、64 ワードもの大量データを指定した I/O モジュールと
の間でやり取りします。図 6.2 に、スキャナモードのプロセッサによるブ
ロック転送方法を示します。
図 6.2
プロセッサ常駐ローカル、拡張ローカル、およびリモート I/O へ
のデータのブロック転送
Remote
リモート
I/O I/O
Scan2 2
スキャン
キュー
Q = Queue
アクティブ
A = Active
バッファ
Buffer BT
Requests
要求
BT
Q
BTRまたは
or BTW
Dataデータ
BTR
BTW
Local
ローカル
Rack 43
ラック
A
スキャン
I/OOne
1回
transfer per
当たり 1 回の転送
I/O scan
Q
A
Adapter
アダプタ
transfer per
スキャン
I/OOne
1回
I/O scan
当たり
1 回の転送
Q
1
BTRまたは
or BTW
Dataデータ
BTR
BTW
1
要求
BTBT
Requests
BTRまたは
or BTW
Dataデータ
BTR
BTW
A
transfer 1per
スキャン
回当
I/OOne
たり
回の転送
I/O 1scan
Adapter
アダプタ
Local
ローカル
Rack 1
ラック 1
ラック
Rack 5
Adapter
アダプタ
Local
ローカル
Racks 22
ラック
and 3 3
および
Rack 66
ラック
One
transfer per
スキャン
I/O
1回
I/O scan
当たり
1 回の転送
BTBTRequests
要求
Adapter
アダプタ
ラック
Rack 77
Adapter
アダプタ
Remote I/O
Adapter
アダプタ
Extended拡張ローカル
スキャン 3
I/OLocal
I/O Scan 3
1
BTBT
Requests
要求
Q
BTRまたは
or BTW
Dataデータ
BTR
BTW
A
1
Logic
ロジック
スキャン
Scan
BT
要求
BTRequests
Q
Processor
プロセッサ
Resident
常駐ラック
0 Rack 0
Multiple
スキャン
I/O
Transfers
回当たり複
1Block
per I/O Scan
数の転送
or BTW
または
データ
BTRBTR
BTWData
A
1
1
またはフォルトルーチンからの割込み
STI
1 Interrupt
from STI or Fault Routine
2 The adapter
used in the remote I/O scan is
the 1771-ASB.
リモート
アダプタを使用。
I/O スキャンでは、1771-ASB
3 The adapter used in the extended-local I/O scan is the 1771-ALX.
3 拡張ローカル
I/O スキャンでは、1771-ALX アダプタを使用。
2
I/O スキャン
I/O Scan
Program
プログラムスキャン
Scan
15299
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-12
リモート I/O 通信
図 6.2 に示すように、プロセッサはブロック転送用として以下の格納領域を
持っています。
格納領域
アクティブ
バッファ
リモート I/O チャネル当たりの
最大アクティブバッファ数
PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E
PLC-5/40, -5/40L, -5/40E
PLC-5/30
PLC-5/20, -5/20E
PLC-5/11
23
31
39
43
43
プロセッサをプログラムモード
にすると、アクティブバッファ
とキュー内のブロック転送が取
り消されます。
キュー
(待ち行列 )
S:17/1 ~ S:17/4
Queue full - channel xx
エンハンストおよびイーサネット PLC-5 プロセッサ当たりの最大ア
クティブバッファ数を左の表に示す。
バッファが空いており、かつスロットへのブロック転送要求がキュー
に何もないときに限り、プロセッサはブロック転送要求を直接アク
ティブバッファに入れる。
以下の理由により、アクティブバッファに入れることができないブ
ロック転送を格納する。
• チャネルのアクティブバッファがすべて使用中
• ブロック転送によってアドレス指定されたスロットが現在ブロッ
ク転送中
スロットへのブロック転送が終了すると、プロセッサはキュー内にそのス
ロットへのブロック転送要求が残っていないか調べます。残っていると、プ
ロセッサはその要求をアクティブバッファに移します。
プロセッサはシャーシ上のあらゆるスロットからのブロック転送を同時に要
求できるので、アダプタ装置がブロック転送の実行順序を選択します。ブ
ロック転送要求の処理は、フォルトルーチン、時限割込みルーチン (STI), プロセッサ入力割込みルーチン (PII) でそれぞれ異なります。詳細は、それ
ぞれ第 16 章、第 18 章、第 19 章を参照してください。
6.7.1
マイナーフォルト
S:17/0
Block-transfer queue full to
remote I/O
説明
チャネルに対する初期化済みブロック転送要求を格納する。
ブロック転送マイナー・フォルト・ビット
説明
これは、PLC-5 プロセッサが一時的に複数の連続したプログラムしたブロック転送を起動
できなくなるために発生する。一時的に実行できなくなったブロック転送用には、PLC-5
プロセッサはマイナー・フォルト・ビット S:17/0 をセットして、ブロック転送命令をス
キップする。この状態は自動制御ですが、ビット S:17/0 はリセットするまでセットされた
ままになる。ブロック転送命令ラングを他のラングに分けることによって、このマイナー
フォルトを防ぐことができる。
PLC-5 プロセッサは、ペアのチャネル (1A/1B または 2A/2B) 当たり最大 64 のリモートブ
ロック転送を実行できる。この最大数には、以下が含まれる。
• アクティブバッファ内で現在行なわれているブロック転送
• 初期化され、キュー内で実行待ちになっているブロック転送
ブロック転送が最大 64 に達すると、チャネルペアによって以下のマイナー・フォルト・
ビットがセットされる。
チャネルペア: セットされるマイナー・フォルト・ビット:
1A/1B
S:17/1 および S:17/2
2A/2B
S17:3 および S:17/4
S:10/7
No more command blocks
exist
PLC-5 プロセッサは、最大 64 を超えるリモートブロック転送命令を初期化しない。最大
64 を超えるブロック転送を行なおうとすると、.EW, .DN, および .ER ビットはリセットさ
れる。この状態は自動制御ですが、ビットはリセットするまではセットされたままになる。
このマイナー・フォルト・ビットは、通常はアプリケーションのプログラミング問題に関
連するが、PLC-5 プロセッサで使用可能な最大指令ブロック数を超えているときに、ブ
ロック転送しようとしてもこのビットがセットされる。指令ブロックは、ローカルおよび
リモートブロック転送の両方で使用される
PLC-5 タイプ:
PLC-5/11, -5/20, -5/30
PLC-5/40
PLC-5/60, -5/80
最大指令ブロック数:
128
256
384
通常、この状態は、.DN または .ER ビットによってまだ完了していないのに、プログラム
がブロック転送を繰返し初期化しようとすると発生する。この状態は自動制御ですが、
ビット S:10/7 はリセットするまではセットされたままになる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
リモート I/O 通信
リモート I/O データのブロック転送
以下の注意事項に従って、リモート I/O への I/O データのブロック転送を行
なってください。
•
ブロック転送データの交換とプログラムスキャンは、同時にそれぞれ独
立して実行されます。ブロック転送を起動すると、プロセッサは、プロ
グラムスキャンとは非同期に、ブロック転送を処理します。
•
各リモート I/O スキャン中、プロセッサはスキャンリスト内のエントリ
ごとにブロック転送を最大 1 回行ないます。
重要: リモート・ラック・アドレスを複数のスキャナチャネル間で分割す
ると、優先順位の低いスキャナチャネルへのブロック転送が正常に
機能しません。スキャナチャネルの優先順位は高い方から 1A, 1B,
2A, 2B の順になっています。
例えば、チャネル 1B および 2A をリモートスキャナとして構成し、
ラック 2 をこの 2 つのチャネル間で分割すると、1B ( 優先順位の高
いチャネル ) へのブロック転送は正常に行なわれますが、ラック 2
(2A、優先順位の低いチャネル ) へのブロック転送は失敗します。
ただし、リモート I/O ラックをスキャナチャネル間で分割しても、
ディスクリート転送には影響しません。フォルトおよびプレゼント
のような I/O ステータスビットは、正しいステータスを示さなくなり
ます。
図 6.3 に、リモート I/O ブロック転送のシーケンスを示します。
(( ) )
] [
BT
1
2
ディスク
Blockブロック
Discrete
Transfer リート
転送要求
I/O
Requests I/O
4 9
7 12
3
8
1 Processor executes a block-transfer instruction.
2 Processor sends the block-transfer request to
its I/O scanner.
1 プロセッサがブロック転送命令を実行する。
3 Scanner places module controlI/O
byte
(MCB) into the
スキャナに送る。
2 プロセッサがブロック転送要求を
discrete output image table.
3 スキャナがモジュール制御バイト (MCB) をディスク
リート・イメージ・テーブルに登録する。
4 Scanner sends MCB as part of the discrete I/O
update
to the
adapter.
をディスクリート
4 スキャナが
MCB
I/O 更新の一部と
してアダプタに送る。
5 The adapter module sends the block-transfer request
5 スキャナがブロック転送パケットを、ブロック転送モ
to the block-transfer module.
ジュール用のアダプタに送る ( ブロック転送書込みの
場合は、パケットにデータが含まれる )。
6 The block-transfer module returns a module status
byte (MSB) to the adapter.
6 ブロック転送モジュールがモジュール・ステータス・
バイト (MSB) をアダプタに送る。
をディスクリート
の一部として
7 アダプタが
7 MSBMSB
returned
to the scanner in I/O
addition
to the
スキャナに戻す。
discrete I/O by the adapter.
8 スキャナがブロック転送パケットを作成する。
8 The scanner forms a block-transfer packet.
リモート I/O
Remote I/O
5 10
アダプタ
Adapter
within PLC processor
プロセッサ内のスキャナ
PLC Scanner
Ladder Logic
ラダーロジック
] [
ブロック転送のシーケンス
BT
6 11
アダプタ
Adapter
図 6.3
BT
アダプタ
Adapter
6.8
6-13
BT
9 The scanner sends the block-transfer packet to
the adapter for the block-transfer module
(the packet includes data if it is a block-transfer write).
9 アダプタモジュールがブロック転送要求をブロック転送
10 The adapter passes the block-transfer packet to
モジュールに送る。
the block-transfer module.
10 アダプタがブロック転送パケットをブロック転送モ
ジュールに渡す。
11 The block-transfer module sends status to the
11 ブロック転送モジュールがステータスをアダプタに送る
adapter (will also send data if it is a block( ブロック転送読取りの場合は、データも送られる
)。
transfer read).
12 アダプタがステータスを I/O スキャナに渡す。ブロック
転送読取り要求の場合は、アダプタがデータを送る。
12 The adapter passes status to the I/O scanner;
if the request is a block-transfer read, adapter
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-14
6.9
リモート I/O 通信
ステータスビットによるブロック転送シーケンス
図 6.4 に、ブロック転送ステータスビットの状態を説明します。
図 6.4
ブロック転送のステータスビットの状態
Start
ラダーロジック
ladder logic
ブロック転送を含むラングが有効になる
Detects
that a rung containing a
と検出し、有効
ビットをセットし、
(.EN)and
block-transfer
is enabled
sets the
の各ステータスビット
.ST, .DN,
.ER,
enable
.EN bit
and.EW
resets
the .ST, .DN, .ER,
をリセットする。
and
.EW status bits.
The processor sends the block-transferI/O ス
プロセッサはブロック転送要求を
request to the I/O scanner,
sets the .EW bit,
キャナに送り、.EW
ビットをセットし、
and resumes the program scan.
プログラムスキャンを再開する。
Executes block-transfer
プログラムスキャンとは、
非同期にブロック転送を
asynchronously to the
実行する。
program scan
スキャナ
I/OI/O
scanner
A
yes
yes
Does this slot address
このスロットアドレスに処理
中のa BT
BTinがあるか
have
process? ?
スキャナが要求をキューに登
The scanner place the request
録する。
in the waiting queue.
no
アクティブバッファは空いて
Is an active buffer available?
いるか ?
no
ブロック転送要求を
I/O
Transfers
the block-transfer
シャーシとやり取りす。
request
to/from the I/O chassis.
yesyes
Is the
request
a BTW?
要求か
BTW
?
no
スキャナが .ST ステータスビット
The scanner sets the .ST status
をセットし、ウォッチドッグタイ
bit and starts the watchdog timer.
マを起動する。
no
モジュールは応答するか
Does the module respond? ?
yes
yes
スキャナがデータテーブル内の
The scanner accesses the BTW file BTW
in the ファイル
data
にアクセスし、データをアクティブバッファ
table and copies the data to the active buffer.
にコピーする。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
yes
yes
B
6-18 ページ
see page 6-18
参照
C
6-17
seeページ
page
参照6-19
リモート I/O 通信
図 6.4
6-15
ブロック転送モジュールが応答した場合 ( 続き )
B
Did the block-transfer
ブロック転送がエラーなし
complete without errors?
で完了したか ?
no
エラー
(12)
Sets the(.ER)
error ビット
.ER bit (12).
をセットする。
yes
yes
完了
ビット
Sets(.DN)
the done
.DN bit(13)
(13).を
セットする。
no
Was the block-transfer
ブロック転送は
BTR で
a BTR?
あったか ?
Is
the block-transfer
ブロック転送は連続するか
continuous?
(the .CO bit is set.)
(.CO) がセットされたか
)?
yes
yes
ブロック転送を再初期化する。
Re-initializes the block-transfer.
ジャンプ先
go to
yes
yes
Copies data from the active
アクティブバッファのデー
タをデータテーブル内のブ
buffer to the block-transfer file
ロック転送ファイルにコ
in the data table.
ピーする。
no
A
6-16
seeページ
page
参照6-17
アクティブバッファを解放
Frees up the active buffer
して、次の要求を受付けら
for the next request
れるようにする。
go to
ジャンプ先
Start
ページ
6-16
see page
参照
6-17
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-16
リモート I/O 通信
図 6.4
ブロック転送モジュールが応答しない場合 ( 続き )
C
no
Is the block-transfer
for a
ローカル
I/O モジュールに
local I/O module?
対するブロック転送か
?
リモートラック内のモジュールに対するブ
Block-transfer is for a module in a remote rack.
ロック転送である。
yes
yes
タイムアウト
ビット
(.TO)
Is the timeout .TO
bit (08)
set?
(08) がセットされているか ?
応答なし (.NR) ビット (09) をセッ
Sets the no response .NR bit (09).
トする。
no
Continues to request the
ウォッチドッグタイマがタイム
アウト
するまで、ブロッ
(4sec)until
block-transfer
the watchdog
ク転送要求を続ける。
timer expires (4 s).
yes
yes
request the block-transfer for 0-1 s
~ 1sec to
の間ブロック転送要求を続けてか
0Continues
before setting
the .ER
(12).
ら、.ER
ビット
(12)bitをセットする。
タイムアウト
ビット
(.TO)
Is the timeout .TO
bit (08)
set?
(08) がセットされているか ?
no
ウォッチドッグタイマがタイム
Re-initializes the request until
アウト (4sec) するまで、要求を
the watchdog timer expires (4 s).
再初期化する。
yes
yes
もう一度要求を行なってから
ビット
.ER
Retries request once more before
setting
the (12)
.ER bitをセット
(12)
する。
E
MOR
6.10
ブロック転送のエラーコードについては、『PLC-5 プログラミングソフト
ウェア インストラクション・セット・リファレンス・マニュアル』(Pub.
No. 1785-6.1) を参照してください。
ブロック転送のプログラミング上の注意事項
ここでは、プログラミング上の一般的な注意事項およびプロセッサ常駐ロー
カルラックに関する注意事項について説明します。
6.10.1 一般的な注意事項
Design Tip
以下に、I/O データのブロック転送を行なう場合のプログラミング上の一般
的な注意事項を示します。
•
Pub. No. 1785-6.5.12JA
PLC-5 プロセッサでブロック転送 ( プロセッサ常駐ローカルまたはリ
モート I/O) を行なうときは、ランモードに切換える前に、ブロック転送
モジュールのラック位置に対応する出力イメージテーブルをクリアしま
す。出力イメージテーブルをクリアしないと、任意型 ( 非請求 ) ブロッ
ク転送がブロック転送モジュールに送られるので、ブロック転送エラー
になります。すなわち、ブロック転送モジュールがラック 2, グループ 4
に取付けられているときは、出力ワード O:024 を 0 にリセットします。
このワードにはデータを格納できません。
リモート I/O 通信
6-17
•
リモートブロック転送命令を使用して、タイムアウト (.TO) ビットを 1
にセットすると、プロセッサは 4sec 間タイマを無効にして、ブロック転
送を 0 ~ 1sec 間続けてから、エラー (.ER) ビットをセットします。
•
アダプタに構成されたチャネルが最低 1 つある PLC-5 プロセッサは、ラ
ンモードからプログラムモードに切換えるときに、回復不能なフォルト
を招くことがあります。
これを回避するためには、ブロック転送命令の完了 / エラービットの状態に
よって、一度に PLC-5 アダプタからの 2 つまたは 3 つのブロック転送のみ
スキャナに要求するようにプログラムします。
6.10.2 プロセッサ常駐ローカルラックに関する注意事項
以下に、プロセッサ常駐ローカルラックでデータのブロック転送を行なう場
合のプログラミング上の注意事項を示します。
•
プロセッサ常駐ローカルラックで、ブロック転送の連続読込み回数を制
限してください。すなわち、4 ワードずつの転送は 16 回まで、64 ワード
ずつの転送は 8 回までとします。このブロック転送回数の上限を超える
と、チェックサムエラー ( エラーコード -5) が発生します。
•
プロセッサ常駐ローカルラックに取付けられている以下のモジュールに
ブロック転送命令を指令すると、頻繁にチェックサムエラーが発生しま
す。
•
-
771-OFE1, -OFE2, および -OFE3 モジュールのシリーズ B, リビジョン
B より前のすべてのバージョン
-
2803-VIM モジュールのシリーズ B, リビジョン A より前のずべての
バージョン
-
IMC-120 のすべてのバージョン
チェックサムエラーを防止するためには、ご使用のモジュールを最新の
シリーズ、リビジョンのものと交換します。交換できない場合は、以下
の対策をとってください。
1. プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を表示します。
2. プロセッサをプログラムモードにして、ユーザ・コントロール・ビッ
ト 4 (S:26/4) ( ローカルブロック転送互換ビット ) を 1 にセットしま
す。
3. プロセッサモードをプログラムからランに切換えます。
•
ブロック転送が進行中のときに、BT モジュールと同じ物理モジュールグ
ループに属するモジュールに対して IIN または IOT 命令を発行しないで
ください。このようなプログラミングを行なうときは、XIO 命令を使用
してブロック転送命令の .EN ビットを評価し、IIN および IOT に条件を
指定してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-18
6.11
リモート I/O 通信
リモート I/O スキャナチャネルのモニタ
プログラミングソフトウェアのスキャナ・モード・ステータス画面を使用し
て、スキャナとして構成したチャネルをモニタしてください。この画面に
は、スキャナモード構成画面で定義した診断ファイルのデータが表示されま
す (6-7 ページ参照 )。
6.11.1 送信リトライ回数のモニタ
ステータスフィールド
位置
説明
Retries タブ
Retry
Rack Address
ワード 5
:
ワード 69
該当するラックエントリ項目のリトライ回数を表示する。
エントリ 1
:
エントリ 64
スキャナチャネルによってスキャン中のリモートラック数を表示する。
スキャン可能なラックは 3 のみ:PLC-5/11 プロセッサ
1 ~ 3 (8 進数 )
:PLC-5/20, -5/20E プロセッサ
1 ~ 7 (8 進数 )
:PLC-5/30 プロセッサ
1 ~ 17 (8 進数 )
:PLC-5/40, -5/40L, 5/40E プロセッサ
1 ~ 27 (8 進数 )
:PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E プロセッサ
スキャナモード構成画面でコンプリメンタリ I/O を有効にすると、ラックの
コンプリメンタリ構成の識別として、ステータス画面上のラックアドレス欄
の左に C と表示される。
Starting Group
プロセッサがスキャンするラック内の最初の I/O モジュールグループが表示
される。
Rack Size
各シャーシ別にアドレス指定した I/O ラックの該当部分が表示される。
1/4, 1/2, 3/4, または FULL のどの構成でも使用できるが、ラックの合計 I/O グ
ループ数を 8 以内とする。
Range
スキャンリスト内のラックのラックアドレスとスキャン中のモジュールグ
ループを表示する。範囲の後のアスタリスク (*) は、最後の有効ラックエン
トリ項目を示す。
Fault
該当するシャーシにフォルトが発生しているとき、この領域に F が表示され
る。フォルトインジケータが表示されると、システムはプロセッサステータ
ス画面にグローバル・フォルト・ステータスの関連フォルトビットをセット
する。
グローバル・ラック・フォルト・ビットがセットされると、フォルトが発生
した 1/4 ラック以降の構成情報がすべて失われる。ラックフォルトが発生す
ると、F が表示される。ラックのフォルトビットと禁止ビットの両方がセッ
トされているときは、その I/O グループにはラックが何もない
Pub. No. 1785-6.5.12JA
リモート I/O 通信
ステータスフィールド
位置
Inhibit
6-19
説明
ラックを使用禁止にするには、そのラックの Inhibit フィールドにカーソルを
位置づけて 1 を入力する。
シャーシを使用禁止にすると、プロセッサはそのスキャンを停止する。ラッ
ク全体を使用禁止にするには、プロセッサステータス画面でそのラックのグ
ローバルラック禁止ビットをセットする。ラック内のすべてのシャーシが使
用禁止になり、ラック全体が使用禁止になっていることを示す I が Inhibit
フィールドに表示される。
Reset
ラックをリセットするには、そのラックの Reset フィールドにカーソルを位
置づけて 1 を入力する。
シャーシがリセットされると、プロセッサはスイッチの最終設定内容に関係
なく、シャーシの出力をオフにする。ラック全体をリセットするには、プロ
セッサステータス画面でグローバル・ラック・リセット・ビットをセットす
る。ラック内のすべてのシャーシがリセットされ、ラック全体がリセットさ
れたことを示す R が Reset フィールドに表示される。
Retry
ラックの再スキャン回数が表示される。
6.11.2 メッセージのモニタ
ステータスフィールド
位置
説明
Messages タブ ( メッセージ = SDA メッセージ + SDN メッセージ )
Messages sent
ワード 1
チャネルが送信したメッセージ数を表示する。
Messages sent with error
ワード 3
チャネルが送信したメッセージのうち、エラーのあったメッセージ数を表示
する。
Messages received
ワード 0
チャネルが受信したメッセージのうち、エラーのなかったメッセージ数を表
示する。
Messages received with error ワード 2
チャネルが受信したメッセージのうち、エラーのあったメッセージ数を表示
する (CRC 不良など )。
Messages unable to receive
プロトコル関連の問題 ( 読取りおよび書込みビットの両方がセットされてい
ることによるブロック転送ステータスバイトの誤りなど ) により、チャネル
が受信できなかったメッセージ数を表示する。
ワード 4
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-20
6.12
リモート I/O 通信
I/O ステータスファイルのアドレス指定
プログラムの実行中に、I/O ステータスファイル内のワードとフォルトビッ
トのアドレス指定を行なえます。図 6.5 に、リモートまたは拡張ローカル
I/O ラック用の I/O ステータスファイルのワード配置を示します。以下の図
に使用されているサンプルのステータスファイルは整数ファイル 15 です。
図 6.5
I/O ステータスファイルのワード配置
定義した 整数ファイル内の
I/O status file
Word in integer file
ステータスファイル
ワード
I/O Defined
N15:0
rack 0 0
ラック
N15:1
ラック
プロセッサ
(PLC-5/11,
-5/20, および
-5/20E
rack 3 3 (Maximum
for PLC-5/11,
-5/20, and
-5/20E)
の場合の最大 )
N15:14
ラック
プロセッサの場合の最大
(PLC-5/30
)
rack 7 7 (Maximum
for PLC-5/30
processors)
N15:15
N15:30
ラック
およびand
(PLC-5/40,
-5/40L,-5/40L,
-5/40E
for PLC-5/40,
-5/40Eプロセッサ
processors)
rack 17 17 (Maximum
の場合の最大 )
N15:31
N15:46
ラック
(PLC-5/60,
-5/60L,-5/60L,
-5/80, および -5/80E プロ
rack 27 27 (Maximum
for PLC-5/60,
セッサの場合の最大
-5/80
and -5/80E processors))
N15:47
ラックの先頭ワードにはプレゼントビットとフォルトビットがあり、2 番目
のワードにはリセットビットと禁止ビットがあります。図 6.6 に、I/O ス
テータスファイル内のラック 7 のプレゼント、フォルト、リセット、禁止の
ビットレイアウトを示します。
重要: I/O ステータスファイルの禁止ビットをセットすると、プロセッサ・
ステータス・ファイルの禁止ビットを更新しません。
図 6.6
リモート I/O ラックまたは拡張ローカル I/O ラックに割当てられ
ている先頭ワードのビットレイアウト図
N15:14
15
Present Bits
プレゼントビット
14
13
未使用
Not
Used
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12
11
10
09
08
Fault Bits
フォルトビット
07
06
05
未使用
Not Used
04
03
02
01
00
リモート I/O 通信
ビット
6-21
対応する位置
フォルトビット
00
I/O グループ 0 以降の先頭の 1/4 ラック
01
I/O グループ 2 以降の 2 番目の 1/4 ラック
02
I/O グループ 4 以降の 3 番目の 1/4 ラック
03
I/O グループ 6 以降の 4 番目の 1/4 ラック
プレゼントビット
図 6.7
08
I/O グループ 0 以降の先頭の 1/4 ラック
09
I/O グループ 2 以降の 2 番目の 1/4 ラック
10
I/O グループ 4 以降の 3 番目の 1/4 ラック
11
I/O グループ 6 以降の 4 番目の 1/4 ラック
リモート I/O ラックまたは拡張ローカル I/O ラックに割当てられて
いる第 2 のワードのビットレイアウト図
N15:15
15
Reset Bits
リセットビット
14
13
12
11
Not
Used
未使用
10
09
08
Inhibit Bits
禁止ビット
07
06
05
04
03
02
01
00
未使用
Not
Used
ビット
対応する位置
禁止ビット
00
I/O グループ 0 以降の先頭の 1/4 ラック
01
I/O グループ 2 以降の 2 番目の 1/4 ラック
02
I/O グループ 4 以降の 3 番目の 1/4 ラック
03
I/O グループ 6 以降の 4 番目の 1/4 ラック
リセットビット
!
08
I/O グループ 0 以降の先頭の 1/4 ラック
09
I/O グループ 2 以降の 2 番目の 1/4 ラック
10
I/O グループ 4 以降の 3 番目の 1/4 ラック
11
I/O グループ 6 以降の 4 番目の 1/4 ラック
注意:ラダープログラムまたはソフトウェアを使って I/O ラッ
クを使用禁止にするか、リセットするときは、該当するシャー
シ上の 1/4 ラックに対応するリセットビットと禁止ビットを
セットするか、0 にリセットしてください。該当ビットをセッ
トしないと、I/O シャーシ上の一部しかスキャンされないので、
予測できない動作が発生することがあります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
6-22
リモート I/O 通信
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第7章
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
7.1
本章の内容
内容
参照ページ
PLC-5 アダプタチャネルとの通信の構成
7-2
アダプタモードでのディスクリート転送のプログラミング
7-8
アダプタチャネルへのデータのブロック転送のプログラミング
7-8
アダプタチャネルのステータスのモニタ
7-14
ホストプロセッサのステータスのモニタ
7-15
リモート /O アダプタチャネルのモニタ
7-16
この章では、アダプタチャネルと通信するプロセッサを構成する方法につい
て説明します。
1. アダプタとして構成するチャネルを選択します。
2. 診断ファイルを定義します。
固有で、未使用の整数ファイルを使用します。
3. ラックアドレス、先頭グループ、およびラックサイズを定義します。
デフォルトのラックアドレスは、ラック 3 です。
4. ディスクリート転送ファイルを定義します (10 進数の数値を入力する )。
入力ソースは、ホストプロセッサの出力ディスクリートビットの行き先
( デフォルトは 001:024 - ラック 3 の 10 進数表現 ) です。出力ソースは、
ホストプロセッサの入力ビットの行き先 ( デフォルトは 000:024) です。
5. 必要なブロック転送コントロールファイルを作成します (1 つの BTR と 1
つの BTW)。
6. ホストプロセッサがブロック転送のアドレス指定を認識するために、ブ
ロック転送を構成します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
7-2
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
7.2
PLC-5 アダプタチャネルとの通信の構成
PLC-5 プロセッサのアダプタチャネルは 1771-ASB モジュールよりインテリ
ジェント度が高いので、アダプタチャネル用のデータ通信および構成は処理
方法が異なります。
ホストプロセッサまたはスキャナチャネル、およびアダプタモードのプロ
セッサチャネルは、ホストプロセッサのリモート I/O スキャンによって、
ディスクリートデータとステータスを相互にやり取りします。
スキャナモードのホストプロセッサ
Supervisory
Processor in Scanner Mode
ハウスキーピング
Housekeeping
b
read
入力読取り
inputs
Remote I/O
リモート
I/O
バッファ
Buffer
PLC-5 Processor Channel in Adapter Mode
Discrete
ディスクリート
Data and
データおよびス
Status Bit
テータスビット
Exchange
の交換
イメージ I/O
I/O Update
I/Oイメー
Image
I/O image ジテーブル
の更新
Table
a b
ディスクリート
Discrete Transfer
転送構成ファイル
Configuration Files
データ交換
Data Exchange
Remote I/O
リモート
I/O
バッファ
Buffer
イメージ
I/OUpdate
I/O image
の更新
I/Oイメー
Image
I/O
Table
ジテーブル
a
write outputs
出力書込み
b
read inputs
入力読取り
Logic
ロジック
Scan
スキャン
a b
Remote I/O Scan
リモート I/O スキャン
各リモート
スキャン時、ホストプロセッサは
4, 6, 8 ワー
During eachI/O
remote
I/O scan, the supervisory processor2,transfers
ドのいずれかを転送します。転送ワード数は、アダプタモード
2, 4, 6, or 8 words*depending on whether the adapter-mode
のプロセッサの構成が
ラックのどれである
1/4,
1/2,1/2,
3/4,3/4,
FULL
processor is configured as
a 1/4,
or full
rack.
かによって決まります。
ハウスキーピング
Housekeeping
a
write
出力書込み
outputs
アダプタモードの PLC-5 プロセッサチャネル
Program Scan
プログラムスキャン
アダプタモードのプロセッサは
2, 4,
6, 6,
8 ワードのいずれかを
The adapter-mode processor transfers
2, 4,
or 8 words*depending
転送します。転送ワード数は、プロセッサの構成が
on whether it is configured as a 1/4, 1/2, 3/4, or full rack. 1/4, 1/2,
3/4, FULL ラックのどれであるかによって決まります。
ディスクリートデータおよびブロック転送ステータスビットは、リモート
I/O スキャナの I/O イメージテーブルとアダプタチャネルの間で、アダプタ
チャネルのディスクリート転送構成ファイルを介して転送されます。この
ファイルは、アダプタチャネル構成画面で定義されます。
スキャナチャネルと PLC-5 プロセッサ・アダプタ・
チャネル間の通信手順
1. D 通信速度、アドレス、ラックサイズ ( 転送ワード
数 ) を定義する。
参照箇所
7-3 ページ
2. ディスクリート転送構成ファイルを定義する。アダ 7-4 ページ
プタ・プロセッサ・チャネルは、ホストプロセッサ
からの受信データをこのファイルから読取り、ホス
トプロセッサへの送信データをこのファイルに書込
む。
3. アダプタチャネルにデータをブロック転送するとき 7-8 ページ
は、ブロック転送ファイルを定義して、ブロック転
送を構成する。
4. リモート I/O ケーブルを接続する。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサのインストレー
ションインストラクション
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
7.2.1
7-3
アダプタチャネルの通信速度、アドレス、およびラック
サイズの指定
以下の表を使用して、リモート I/O アダプタとして構成可能なプロセッサ
チャネルを指定してください。
リモート I/O アダプタを
サポートするチャネル
プロセッサ
PLC-5/11
1A
PLC-5/20
PLC-5/20E
1B
PLC-5/30
PLC-5/40L
PLC-5/60L
PLC-5/40E
PLC-5/80E
1A, 1B
PLC-5/40
PLC-5/60
PLC-5/80
1A, 2A, 1B, 2B
プログラミングソフトウェアのアダプタモード構成画面を使用して、チャネ
ルをアダプタとして選択してください。
チャネルを、リモート
I/O アダプタとして構成
します。
アダプタ設定を指定し
ます。
フィールド
Diagnostic file
定義
操作手順
アダプタチャネのステータス情報 カーソルをフィールドに位置づけて、整数ファイル番号 (9 ~
を入れるファイル
999) を入力する。
注意: チャネルごとに固有の診断ファイルを割付ける。割付
け済みの I/O ステータスファイルまたは他の使用済み
整数ファイルを診断ファイルとして割付けてはならな
い。予測できない機械障害の原因になる。
重要: 診断ファイルを定義するファイルは、使用していない
チャネルの場合でも、未使用以外として構成されてい
るチャネルである必要がある。未使用として構成され
ていると、そのチャネルのステータス情報を得られな
い。
Baud rate
リモート I/O リンクの通信速度
カーソルをフィールドに位置づけて、使用する通信速度を選
択する。
有効な通信速度は、57.6, 115.2, または 230.4Kbps です。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
7-4
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
フィールド
Rack number
定義
操作手順
スキャナとして示されるこの
カーソルをフィールドに位置づけて、アドレスを入力する。
PLC-5 プロセッサのラックアドレ 有効なアドレスは、以下の通りです ( この PLC-5 プロセッサ
ス
が通信しているスキャナに基づく )。
• 3 (8 進数 )
:PLC-5/11 プロセッサ
• 1 ~ 3 (8 進数 ) :PLC-5/20, -5/20E プロセッサ
• 1 ~ 7 (8 進数 ) :PLC-5/30 プロセッサ
• 1 ~ 17 (8 進数 ):PLC-5/40, -5/40L, -5/40E プロセッサ
• 1 ~ 27 (8 進数 ):PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E プロセッサ
デフォルトは、ラック 3 です。
重要: 有効なアドレスは、構成した PLC-5 プロセッサではな
くスキャナに基づいている。例えば、PLC-5/20 を構成
している場合に、通信しているスキャナが PLC-5/60 で
あるときは 1 ~ 27 のラックアドレスを入力できる。
Last rack
ホストプロセッサに対する最終
シャーシ
これが最終シャーシの場合は、ボックスをチェックする。
ホストプロセッサが PLC-2 プロ
セッサのときは、この情報は重要
です。
Starting group
ラックの先頭グループ番号
カーソルをフィールドに位置づけて、数値を入力する。
有効な入力範囲は、0, 2, 4 , または 6 です。
Rack size
ホストプロセッサと交換する I/O
ワード数
カーソルをフィールドに位置づけて、使用するラックサイズ
を選択する。ラックサイズは上記で選択した先頭グループに
よって異なる。
次のワード数を通信するときは、以下のように選択する
• 2 ワード:1/4 を選択する ( 先頭グループは 6)。
• 4 ワード:1/2 を選択する ( 先頭グループは 4)。
• 6 ワード:3/4 を選択する ( 先頭グループは 2)。
• 8 ワード:FULL を選択する ( 先頭グループは 0)。
例えば、先頭グループ 6 を選択すると、2 ワードのみを転送で
きる。先頭グループ 4 を選択すると、4 または 2 ワードを転送
できる。
7.2.2
ディスクリート転送構成ファイルの指定
ディスクリート転送構成ファイル ( 出力ソースファイルおよび入力宛
先ファイル ) は、PLC-5 アダプタチャネルとスキャナチャネルまたは
ホストプロセッサ間のディスクリートデータおよびブロック転送ス
テータスビットの交換における主要ツールです ( 図 7.1 参照 )。
ディスクリート転送構成ファイルには、整数、BCD, またはバイナ
リ・データ・ファイル・タイプを使用できます。それらを指定する前
に、入力ソースと出力ソースに指定するファイルを作成しなければな
りません。構成しているときにファイルが存在していないと、編集を
受入れるときにエラーメッセージが表示されます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
Design Tip
7-5
ディスクリート転送構成ファイルは、整数ファイルとして構成してくださ
い。PLC-5 プロセッサでは入力または出力領域に使用できますが、スキャナ
チャネルでは実際の I/O 用に予約されています。このように構成することに
よって、後から同じ I/O イメージスペースを使用するラックを追加するとき
に発生する不適合を回避できます。
重要: アダプタチャネルのディスクリート転送構成の入力宛先ファイルを
データテーブル入力イメージにするように構成しないでください。
同じプロセッサのスキャナチャネルの自動構成を実行するときは、
入力をクリアしなければなりません。
アダプタ入力は、プロセッサによって送信されて入力データ内で変
更が検出されるまで更新されません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
図 7.1
ディスクリートデータおよびブロック転送ステータスはディスク
リート転送構成ファイルを介してスキャナとリモート I/O アダプ
タチャネル間で交換される
Supervisoryスキャナモードのホストプロセッサ
Processor in Scanner Mode
Discrete Transfer
ディスクリート
転送構成ファイル
Configuration Files
リモート
I/O
Remote I/O
バッファ
Buffer
b
read
入力読取り
inputs
ハウスキーピング
Housekeeping
a
write
出力書込み
outputs
スキャナの出力イ
data
from scanner’s
メージテーブルから
output
image table sent
入力ソースファイル
to
the input source file
に送られるデータ
アダプタモードの PLC-5 プロ
セッサチャネル
PLC-5 Processor Channel in Adapter Mode
データ交換
Data Exchange
出力書込み出力ソース
data
from output source
ファイルからスキャナ
file
sent to scanner’s input
の入力イメージテーブ
image table
ルに送られるデータ
Remote I/O
リモート
I/O
バッファ
Buffer
Update
I/O イメージ
I/O image
の更新
ハウスキーピング
Housekeeping
7-6
a
write outputs
出力書込み
b
入力読取り
read inputs
Logic
ロジック
Scan
スキャン
Update
I/O イメージ
I/Oイメー
Image
I/O
I/O image ジテーブル
の更新
Table
a b
Remote I/O Scan
リモート I/O スキャン
Program Scan
プログラム
スキャン
Scanner’s Output Image Table
スキャナの出力イメージテーブル
Word 17
ワード
0
1
2
ホストプロセッサ
Supervisory Processor
3
PLC-2 0X0-0X7
4
PLC-3 OXX0-OXX7
PLC-5 O:X0-O:X7
5
Reserved for status
ステータス用に
予約されている。
14 13
10 07
04 03
Adapter Channel’s Input Destination File
アダプタチャネルの入力宛先ファイル
Integer File
整数ファイル
00
ワード
Reserved for status
ステータス用に
予約されている。
15
12 11
08 07
04 03
00
出力ファイル
Output File
入力ファイル
Input File
Scanner’s Input Image Table
スキャナの入力イメージテーブル
Adapter Channel’s Output Source File
アダプタチャネルの出力ソースファイル
Integer File
整数ファイル
6
7
Word 17
ワード
0
1
ホストプロセッサ
2
Supervisory Processor
3
PLC-2 1X0-1X7
PLC-3 IXX0-IXX7
4
PLC-5 I:X0-I:X7
5
Reserved for status
ステータス用に
予約されている。
14 13
10 07
04 03
入力ファイル
Input File
00
ワード
ステータス用に
Reserved for status
予約されている。
15
12 11
08 07
04 03
00
出力ファイル
Output File
6
7
スキャナとアダプタチャネル間では、2,
4, 6, 8 ワードのいずれかのデータを転送できます。
Two,
four, six, or eight words of data can be transferred
between the scanner and the adapter channel.
転送ワード数は、アダプタチャネル構成画面で指定したラックサイズに応じて決まります。
The
number of words is determined by the rack size specified on the Adapter Channel Configuration screen.
ホストプロセッサからのデータを使用して、アダプタモードのプロセッサ
チャネルの出力を制御するときは、入力宛先ファイルのデータを出力イメー
ジに移動させるように、ラダーロジックをアダプタモードのプロセッサに書
込みます。ビットデータには XIC および OTE 命令を使用し、ワードデータ
には転送命令とコピー命令を使用します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
7-7
アダプタモードのプロセッサのデータファイルからのデータをホストプロ
セッサに読取らせるときは、そのデータが出力ソースファイルに移されるよ
うに、アダプタ・モード・プロセッサにラダーロジックを書込んで、ホスト
プロセッサの入力イメージテーブルに転送されるようにします。
プログラミングソフトウェアのアダプタモード構成画面を使用して、ディス
クリート転送構成ファイルを作成してください。
ディスクリート転送構成
ファイルを指定します。
重要: 指定したラックサイズに従って、プロセッサがファイルに使用され
るワード数を決定します。
フィールド
Input destination
定義
操作手順
スキャナ ( ホストデバイス ) が出 1. ソースデータのファイル番号 (10 進数 ) を入力する。
力ワードを格納するアダプタの入 2. ソースデータのワード番号 (10 進数 ) を入力する。入力イ
力ファイルの位置
メージ、出力イメージ、整数、BCD, または Hex (16 進数 )
ファイルのいずれかを指定する。
例:ファイル N7:0 を使用し、ラックサイズを FULL にすると、
スキャナは 8 ディスクリートワードをファイル N7 のワー
ド 0 ~ 7 ( ステータス用に予約された先頭ワードの上位バ
イト ) に格納する。
Output source
1. ソースデータのファイル番号 (10 進数 ) を入力する。
アダプタがディスクリート出力
ワードを入れるスキャナのディス
2. ソースデータのワード番号 (10 進数 ) を入力する。入力イ
クリート入力ファイルの位置
メージ、出力イメージ、整数、BCD, または Hex (16 進数 )
ファイルのいずれかを指定する。
例:ファイル N7:10 を使用し、ラックサイズを FULL にする
と、アダプタチャネルは 8 ディスクリートワードをファイ
ル N7 のワード 10 ~ 17 ( ステータス用に予約された先頭
ワードの上位バイト ) に入れる。
E
MOR
このファイルの構成については、プログラミングソフトウェアのマニュアル
のチャネル構成の説明を参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
7-8
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
7.3
アダプタモードでのディスクリート転送のプログラミング
通常は、一方のプロセッサの各出力命令を、もう他方のプロセッサの各入力
命令と対応させてください。アダプタモードのプロセッサチャネルのラック
番号によって、使用するアドレスが決まります。
Supervisory
Processor (PLC-5)(PLC-5)
ホストプロセッサ
N51:15
0:x7
17
I:x5
Adapter-mode Processor Channel
アダプタモードのプロセッサチャネル
8
17
9
11
15
13
N51:05
I:x5
13
N51:15
14
16
は、アダプタ・モード・プロセッサのディスクリート転送構成ファイルです。入力宛先ファイルお
• N51
N51
is the adapter-mode processor's discrete transfer configuration file. Input destination and output source
よび出力ソースファイルの入力項目によって、入出力ワードが決まります。
entries determine input and output words.
• ホストプロセッサのラダーロジックは、アダプタ・モード・プロセッサのチャネルのラック番号を使用
The ladder logic in the supervisory processor uses the rack number of the adapter-mode processor channel.
します。
Condition the ladder logic in the adapter processor with the status bits (page ).
• アダプタプロセッサ内のラダーロジックは、ステータスビットで条件付けします
(7-13 ページ参照 )。
7.4
アダプタチャネルへのデータのブロック転送のプログラミング
アダプタモードのブロック転送は基本的に連続して行なわれます。ある転送
が完了すると、アダプタモードのプロセッサ内で別のブロック転送がただち
に発生します。次に、このプロセッサは、ホストプロセッサが別のブロック
転送要求を実行するのを待ちます ( データのスナップショットをバッファに
入れます )。したがって、この要求後に転送されるデータは、前の転送から
のデータです。例えば、ホストプロセッサがアダプタ・モード・プロセッサ
からのブロック転送要求を 500msec 間隔で実行する場合は、データは
500msec 以上前のものになります。
ホストプロセッサにはラダーロジックのコード化された転送命令があるの
で、通信の実際の送信を制御します。ただし、以下の項目は、アダプタモー
ドのプロセッサチャネルが制御します。
•
転送するデータの実際のワード数
•
データが転送されるデータテーブルの開始位置
重要: アダプタモードのプロセッサチャネルには、ラダーロジックのブ
ロック転送命令を使用しないでください。ブロック転送は、チャネ
ル構成画面およびデータモニタ画面で構成します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
7.4.1
7-9
ブロック転送要求の構成
プログラミングソフトウェアのアダプタモード構成画面を使用して、アダプ
タモードのプロセッサチャネルに対するブロック転送を構成してください。
1. 必要な BTW コントロールファイルと BTR コントロールファイルを定義
します。これらのコントロールファイルはすでに存在しなければならず
( メモリマップに表示される )、または編集すると結果としてエラーが発
生します。それぞれのコントロールワードに固有のブロック転送コント
ロールアドレスを収容しないと、正常にブロック転送が行なわれません。
A. ブロック転送ファイル番号を入力します。
B. エレメント番号を入力します。
C. 定義した BT ファイルを紙に記録します。記録しておくと、データモ
ニタから BT ファイルを構成するときに便利です。
2. データの転送開始位置およびデータ量はアダプタ・モード・チャネルが
制御するので、プログラミングソフトウェアのデータモニタ画面を使っ
てデータをブロック転送ファイルにロードします。
A. 定義した BT コントロールファイルを指定します。
B. .RLEN に転送する長さを入力します。
C. データの転送元のファイル番号とエレメント番号を、それぞれ .FILE
と .ELEM に入力します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
7-10
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
例:
BT12:000 の グループ 0, モジュール 0 の BT コントロールファイルを使用し
た、ファイル 24, エレメント 10 からの 10 ワードのブロック転送書込みは以
下のようになります。
アダプタモード構成画面
Group Module
0
0
BTW control
BTR control
BT02:000
BT000:000
データモード画面
Address
EN
ST
DN
ER
CO
EW
NR
RW
BT12:000
0
0
0
0
0
0
0
0
RLEN DLEN FILE
10
0
24
ELEM
R
G
M
10
0
0
0
アダプタモードの特定のプロセッサチャネルに複数のブロック転送をプログ
ラミングするときは、ホストプロセッサ内のブロック転送命令をアダプタ内
のコントロールファイルに対応させます。
Supervisor Program
Adapter Configuration
アダプタ構成
ホストプログラム
この例では、開始プロセッサの最初
In this example, the first block
のブロック転送で、グループ
0, モ
transfer in the supervisor uses the
ジュール
0 にリストされている
BTR control
word listed in group 0 BTR
コントロールワード
BT010:000) を
module 0, which is BT010:000.
使用します。
BTW
RACK
GROUP
MODULE
BTW
RACK
GROUP
MODULE
4*
1
0
BTW
RACK
GROUP
MODULE
4*
1
1
BTR
RACK
GROUP
MODULE
4*
1
1
BT10:0
BT10:0はファイル
points to file 24
24 およびエレメント
and element 10 and 10
を指します。長さは
64 ワードです。
has a length of 64 words.
4*
0
FULL
RACK
STARTING GROUP
SIZE
4*
0
0
BTW Control
BT000:000
BT000:000
BT000:000
BT011:001
Module
0
1
0
1
Group
0
0
1
1
Must Match
* * 必ず一致させる。
BTR Control
BT010:000
BT000:000
BT011:000
BT011:040
データモニタを介してさらに詳細に定義したアダプタモードのプロセッサ
Block transfer further
defined in the adapter-mode processor channel via Data Monitor
チャネルにおけるブロック転送
Address EN ST DN ER CO EW NR TO RW RLEN DLEN FILE ELEM R G M
アドレス
BT10:0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
64
0
24
10
0 0 0
BT10:0 ファイル 24 が整数ファイルとして作成されていると、最初のブロック転送で書込まれる
Assuming that file 24 has been created as an integer file, the data written down from the first block-transfer will
データは、N24:10 から N24:73 に格納されます。ホストプロセッサは、2 回目のブロック転送で
be found in N24:10 to N24:73. The second block-transfer in the supervisor writes its data to the file to which
データを BT11:0 が指すファイルに書込みます。3 回目のブロック転送では、BT11:40 が指すファイ
BT11:0 points, and the third block-transfer writes its data to the file to which BT11:40 points.
ルにデータを書込みます。
書込み、読取りはそれぞれ 15 回まで行なえます。特定のグループ / モ
ジュール位置へのブロック転送は、毎回ラック / グループの I/O アドレスを
使用してステータスビットを要求します。これらの位置はディスクリート転
送では失われます。したがって、ブロック転送の読取り / 書込みペアを上限
の 15 回まで構成すると、ディスクリート転送用に使用できるビットがなく
なります。詳細は、7-13 ページを参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
7-11
重要: 同一グループ / モジュール位置におけるアダプタモードのブロック転
送読取りとブロック転送書込みは、同じ長さにしてください。
アダプタモードのプロセッサチャネルのプロセッサ常駐ローカル I/O データ
をホストプロセッサに転送するとき、またはホストプロセッサからのデータ
をアダプタモードのプロセッサチャネルのプロセッサ常駐ローカル I/O に
データを転送するときは、アダプタモードのプロセッサチャネルで MOV 命
令または COP 命令を使用して、アダプタのブロック転送コントロールファ
イルで使用しているデータファイルにデータを出し入れします。
(1)
ブロック転送のラダーロジックの例
ブロック転送ラダーロジック
参照する図
PLC-5 ホストプロセッサ
図 7.2
PLC-5/250 ホストプロセッサ
図 7.3
図 7.2
PLC-5 ホストプロセッサにおける双方向反復ブロック転送の例
アダプタモードのプロセッサからのデータの読取り
Read data from adapter-mode processor
BTR and
BTW BTW
enable有効ビット
bits
および
BTR
BT17:15 BT17:10
Enter the following parameters in the
ホストプロセッサのブロック転送命令
block-transfer
instructions in the
に、以下のパラメータを入力してくだ
supervisory
processor.
さい。
EN
EN
Set the length
to 0.
• 長さを
0 に設定します。
Use the remote I/O rack number for
• アダプタモードのプロセッサの構成
対象リモート
I/O ラック番号を使用
which you configure
the
します。
adapter-mode processor.
• アダプタモードのプロセッサの構成
Use the group and module numbers for
対象グループ番号とモジュール番号
which the adapter-mode processor is
を使用します。
configured.
• BTR データの使用を "data valid" ( 有
Condition
the use of BTR data with a
効データ ) ビットで条件付けます。
"data valid" bit.
以降の例に示す接点の全アドレスコメ
All
address comments
for contacts shown in
ントは、PLC-5
プロセッサのビットの
the
following
examples represent the set (1)
セット
(1) 状態を表わします。
state of the bit in the PLC-5 processor.
の遅延時間がプログラムスキャン
BTRmay
You
have to execute the BTR in the
の 2 ~scanner
3 回分より長い場合は、PLC-5
PLC-5
channel twice if the BTR’s
スキャナチャネルで
time
delay is greater thanBTR
2-3 の実行が
program 2
回必要になります。BTR
を 2twice,
回実行し
scans.
If you do not run the BTR
the
ないと、BTR
BTR
will read oldはアダプタプロセッサか
data from the
ら旧データを読取ります。
adapter
processor.
Send data to adapter-mode processor
アダプタモードのプロセッサへのデータの送信
BTR and
BTWBTW
enable有効ビット
bits
および
BTR
BT17:15 BT17:10
EN
EN
BTR
BLOCK TRANSFER READ
RACK
2
GROUP
0
MODULE
0
CONTROL BLOCK
BT17:10
N7:100
DATA FILE
0
LENGTH
N
CONTINUOUS
BTW
BLOCK TRANSFER WRITE
RACK
2
GROUP
0
MODULE
0
CONTROL BLOCK
BT17:15
N7:200
DATA FILE
0
LENGTH
N
CONTINUOUS
アダプタモードのプロセッサから作業領域へのデータ
Buffer read data from adapter-mode processor to work area
のバッファ読取り
BTR 完了ビット
Done Bit
Data
Not Valid Bit
データ無効ビット
BTR
COP
I:020
BT17:10
COPY FILE
DN
10
SOURCE
DEST
LENGTH
PLC-5
PLC-5 アダプタモードのプロセッサチャネルは、ラック
adapter-mode processor channel is configured as rack 2 2 と
して構成します。
EN
DN
ER
EN
DN
ER
#N7:100
#N7:300
64
Pub. No. 1785-6.5.12JA
7-12
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
図 7.3
PLC-5/250 ホストプロセッサにおける双方向反復ブロック転送の例
アダプタモードのプロセッサからのデータの読取り
Read data from adapter-mode processor
BR020:0
BWO20:0
Enter the following parameters in the
ホストプロセッサのブロック転送命令
block-transfer instructions in the
に、以下のパラメータを入力してくだ
supervisory processor.
さい。
Set the length to 0.
• 長さを 0 に設定します。
Use the remote I/O rack number for
• アダプタモードのプロセッサの構成
which you configure the
対象リモート
I/O ラック番号を使用
adapter-mode processor.
します。
Use the group and module numbers for
• アダプタモードのプロセッサの構成
which the adapter-mode processor is
対象グループ番号とモジュール番号
configured.
を使用します。
Condition
the use of BTR"data
data with
a (有
データの使用を
• BTR
valid"
"data valid") ビットで条件付けます。
bit.
効データ
All address comments for contacts shown in
以降の例に示す接点の全アドレスコメ
the following examples
represent the set (1)
ントは、PLC-5
プロセッサのビットの
state of the
in the PLC-5 processor.
セット
状態を表わします。
(1) bit
EN
EN
BTR
BLOCK TRANSFER READ
002
RACK
0
GROUP
0
MODULE
BR020:0
CONTROL BLOCK
1BTD1:0
DATA FILE
0
BT LENGTH
N
CONTINUOUS
BT TIMEOUT
DN
ER
3
アダプタモードのプロセッサへのデータの送信
Send data to adapter-mode processor
BR020:0
BWO20:0
EN
EN
Buffer read data from adapter-mode
アダプタモードのプロセッサから作業領域への
processor to work area
データのバッファ読取り
BTR
BTR完了ビット
Done Bit Dataデータ無効ビット
Not Valid Bit
BR020:0
I:020
DN
10
BTW
BLOCK TRANSFER WRITE
002
RACK
0
GROUP
0
MODULE
BW020:0
CONTROL BLOCK
1BTD2:0
DATA FILE
0
BT LENGTH
N
CONTINUOUS
BT TIMEOUT
3
FAL
FILE ARITH/LOGICAL
CONTROL
1R0:0
LENGTH
64
POSITION
0
MODE
ALL
DEST
#1N0:0
EXPRESSION
1BTD1:0
PLC-5 アダプタモードのプロセッサチャネルは、ラック 2 と
して構成します。
PLC-5 adapter-mode processor is configured for rack 2
Pub. No. 1785-6.5.12JA
EN
EN
DN
ER
EN
DN
ER
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
7.4.2
7-13
アダプタモードのプロセッサチャネルに対するブロック
転送のプログラミングがディスクリートデータ転送に及
ぼす影響
ディスクリート転送構成ファイルは、ホストプロセッサとアダプタモードの
プロセッサチャネル間のディスクリートデータ転送ばかりでなく、ブロック
転送のステータス交換にも使用されるので、アダプタモードのプロセッサ
チャネルとのブロック転送を実行すると、ディスクリートデータ転送に影響
します。
アダプタチャネルのブロック転送としてプログラミングした各グループ / モ
ジュールは、アダプタチャネルの入力宛先ファイル内の 1 バイトを使用しま
す。以下に例を示します。
Adapter Channel’s Input Destination File
アダプタチャネルの入力宛先ファイル
Example
Integer File
整数ファイル
Scanner’s Output Image Table
スキャナの出力イメージテーブル
ステータス用に
Reserved for status.
予約されている。
ワード
Word 17
0
1
2
3
4
14 13
10 07
04 03
00
ワード
15
12 11
08 07
04 03
00
Output File
出力ファイル
入力ファイル
Input File
5
6
7
モジュール
module 1 1
モジュール
module 0 0
locations of module 0 and 1 data
モジュール 0 および 1 のデータ位置
グループ 3, モジュール
0 に対するブロック転送要求
A block transfer
request for group 3, module 0
は、ファイル内のこれらのバイトを使います。した
uses these bytes in the file. This byte is now
がって、現在これらのバイトはディスクリートデータ
unavailable for discrete data transfer.
転送に使用できません。
アダプタモードのプロセッサチャネルに対してデータのブロック転送および
ディスクリート転送を設計するときは、注意が必要です。
!
注意:データ転送を行なうときは注意してください。ディスク
リート出力データは、ブロック転送制御によってグループ / モ
ジュール単位で上書きされます。両タイプの転送を同一のグ
ループスロットに書込むと、予測できない機械動作が起こり、
装置の障害または人体に危険がおよぶ恐れがあります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
7-14
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
グループ 0, モジュール 1 に対しては、ブロック転送をプログラムできませ
ん。ディスクリート転送構成ファイルのこのフィールドは、ホストプロセッ
サとアダプタモードのプロセッサチャネル間で、通信ステータスの交換に使
用されます。以下に例を示します。
Design Tip
Adapter Channel’s Output Source File
アダプタチャネルの出力ソースファイル
Example Integer File
整数ファイル
Scanner’s Input Image Table
スキャナの入力イメージテーブル
ワード
Word 17
0
14 13
10 07
04 03
Status
bits sent to scanner
ステータスビットが
スキャナに送られる。
00
15
12 11
08 07
04 03
00
モジュール
module 1 1
アダプタチャネルの入力宛先ファイル
Adapter Channel’s Input Destination File
整数ファイル
Example
Integer File
スキャナの出力イメージテーブル
Scanner’s Output Image Table
Word 17 14 13
10 07
ワード
x
x x
0
04 03
00
15
12 11
08 07
04 03
00
モジュール
module 1 1
7.5
アダプタチャネルのステータスのモニタ
ホストプロセッサは、アダプタモードのプロセッサからステータスビット
を、そのプロセッサがエミュレートしているラックに対する入力イメージ
テーブルのワード 0 で受取ります。
Adapter Channel’s Output Source File
アダプタチャネルの出力ソースファイル
Example Integer File
整数ファイル
Scanner’s Input Image Table
スキャナ入力イメージテーブル
(Octal)
の (8
進数 )
ワード
Word 17
0
14 13
10 07
04 03
00
Status
bits sent to scanner
ステータスビットが
スキャナに送られる。
Status bits received
アダプタチャネルから予約
from adapter channel
されたステータスビット
15
12 11
08 07
04 03
00
Adapter channel status
アダプタチャネルのステータス
セットされるビット
値
通知される状態
10 (8 進数 ) (8 (10 進数 ))
および
15 (8 進数 ) (13 (10 進数 ))
0
アダプタモードのプロセッサは、ランモードで
す。
10 (8 進数 ) (8 (10 進数 ))
および
15 (8 進数 ) (13 (10 進数 ))
1
アダプタモードのプロセッサは、プログラムま
たはテストモードです。
リモート I/O リンクのステータスをモニタするために、アダプタモードのプ
ロセッサチャネルがエミュレートしているラックのラック・フォルト・ビッ
トをモニタするラダーロジックをホストプロセッサに書込みます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
7.6
7-15
ホストプロセッサのステータスのモニタ
アダプタモードのプロセッサチャネルは、入力宛先ファイルの先頭ワードの
ビット 10 ~ 17 をステータス用に予約しています。これらのビットによっ
て、アダプタモードのプロセッサチャネルは、ホストプロセッサのステータ
スおよびリモート I/O 通信リンクの状態を認識します。
スキャナの入力イメージテーブル
Scanner’s Output Image Table
ワード
Word 17
0
14 13
10 07
04 03
アダプタチャネルの入力宛先ファイル
Adapter Channel’s Input Destination File
整数ファイル
Example
Integer File
00
15
Not used by
アダプタチャネルに
adapter channel.
よって使用されない。
12 11
08 07
04 03
00
Status of supervisory
ホストプロセッサのステータス
processor
セットされるビット
10 (8 進数 ) (8 (10 進数 ))
値
1
通知されるアダプタモードのプロセッサチャネ
ル状態
通信フォルトの検出またはホストプロセッサか
らのリセットコマンドの受信
ビット 11 (8 進数 ) (9 (10 進数 ) またはビット 15
(8 進数 ) (13 (10 進数 )) のいずれかがセットされ
ると、セットされる。
11 (8 進数 ) (9 (10 進数 ))
1
ホストプロセッサ ( プログラムまたはテスト
モードのプロセッサ ) からのリセットコマンド
の受信
13 (8 進数 ) (11 (10 進数 ))
1
ホストプロセッサの電源投入完了の検出。この
ビットはホストプロセッサからの最初の通信で
リセットされる。
15 (8 進数 ) (13 (10 進数 ))
1
通信フォルトの検出 ( リモート I/O 通信リンク
上で最終 100msec 以内に通信が行なわれなかっ
た場合など )
Pub. No. 1785-6.5.12JA
7-16
7.7
PLC-5 アダプタチャネルとの通信
リモート /O アダプタチャネルのモニタ
プログラミングソフトウェアのアダプタ・モード・ステータス画面を使用し
て、アダプタモードをサポートするように構成されたチャネルをモニタして
ください。表示されたデータは、プログラミングソフトウェアのアダプタ
モード構成画面に定義された診断ファイルに格納されています。
ステータスフィールド
位置
説明
Messages sent
ワード 1 チャネルが送信したメッセージ数を表示する。
Messages sent with error
ワード 3 チャネルが送信したメッセージのうち、エラーのあったメッセージ数を表示す
る。
Messages received
ワード 0 チャネルがエラーなしに受信したメッセージ数を表示する。
Messages received with error ワード 2 チャネルが受信したメッセージのうち、エラーのあったメッセージ数を表示す
る。
Messages unable to receive
ワード 4 プロトコルエラーのあったメッセージ数またはアダプタが誤伝送したパケット
数を表示する。
Link timeout
ワード 5 リモート I/O リンクで発生したタイムアウト回数を表示する。
No scans received
ワード 6 アダプタチャネルが自分宛てのパケットを受信しなかった回数を表示する。
Mode changed
ワード 7 アダプタチャネルがオンラインに切換わった回数を表示する。
Protocol fault
ワード 8 アダプタチャネルが受信した無効な I/O メッセージ数を表示する。
Missed turn-around time
ワード 9 アダプタチャネルによるメッセージパケットの処理時間が 2msec を超えた回数
を表示する。メッセージパケットの処理のターンアラウンド時間は 2msec です。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第8章
拡張ローカル I/O との通信
8.1
本章の内容
内容
参照ページ
接続可能なデバイスの選択
8-1
ケーブル配線
8-2
I/O のアドレス指定および配置
8-2
データの転送
8-4
拡張ローカル I/O スキャナとしてのプロセッサの構成
8-8
拡張ローカル I/O ステータスのモニタ
8-11
この章では、拡張ローカル I/O と通信するプロセッサを構成する方法につい
て説明します。
1. チャネル 2 を拡張ローカル I/O に構成します。
2. 診断ファイルを定義します。
固有で、未使用の整数ファイルを使用します。
3. スキャンリストを定義します。
8.2
接続可能なデバイスの選択
拡張ローカル I/O リンクを形成できる製品は、PLC-5/40L, -5/60L プロセッ
サ、および拡張ローカル I/O アダプタモジュールに限られます。
PLC-5/40L
and -5/60L
processor
および
プロセッサ
PLC-5/40L
-5/60L
( 拡張ローカル
I/O
1771-ALX,1771-ALX
extended-local
I/O adapter module
アダプタモジュール )
拡張ローカル
I/O プロセッサは、拡張
The extended-local
I/O processor cannot
be an extended-local
I/O adapter.
ローカル
I/O アダプタにはできません。
Extended-local
link
拡張ローカルI/O
リンク
I/O
Pub. No. 1785-6.5.12JA
8-2
8.3
拡張ローカル I/O との通信
ケーブル配線
Design Tip
拡張ローカル I/O システムの最大ケーブル長は、30.5m (100 フィート ) です。
以下に示すケーブルを使用して、拡張ローカル I/O アダプタを接続します。
Cat. No.
ケーブル長
1 m (3.3 フィート )
1771-CX1
2 m (6.6 フィート )
1771-CX2
5 m (16.5 フィート )
1771-CX5
重要: 複数の拡張ローカル I/O ケーブルを継ぎ足したり切断して独自のケー
ブル長にすることはできません。例えば、2 つの拡張ローカル I/O ア
ダプタ間、またはプロセッサと拡張ローカル I/O アダプタ間の距離が
4m のとき、2m のケーブルを 2 本接続することはできません。5m の
ケーブルを使用して残りの 1m をたるませてください
ローカル I/O の終端抵抗 (1771-CXT) を最後のアダプタモジュールに
取付けてリンクを終端します。リンクを終端しないと、システムが
稼動しません。終端抵抗はプロセッサに付属しています。
8.4
I/O のアドレス指定および配置
Design Tip
PLC-5/40L または -5/60L プロセッサを使用して拡張ローカル I/O ラックおよ
びリモート I/O ラックをスキャンするときは、リモート I/O ラックおよび拡
張ローカル I/O ラックの合計数を、プロセッサの最大許容ラック数以下にし
てください (PLC-5/40L の場合は 16 ラックで、PLC-5/60L の場合は 24 ラッ
クです )。図 8.1 に、PLC-5/40L プロセッサで拡張ローカル I/O ラックとリ
モート I/O ラックの両方を制御する例を示します。
図 8.1
アドレス指定容量が 16 ラックの PLC-5/40L プロセッサ
( 拡張ローカル I/O とリモート I/O の間を分割 )
プロセッサ常駐ローカル
Processor-resident
local I/O racks
I/O ラック
0
1
2
拡張ローカル
ラック
I/Oracks
Extended-local I/O
3
4
5
6
7
10
11
Remote I/OI/O
racks
リモート
ラック
12
13
14
15
16
17
注: チャネルごとに連続ラック番号を使う必要はありません。例えば、リモート I/O
Note:
Racks numbers6,do7,not14,
need
be consecutive
per channel. For
remote I/O 4, 5,
ラックの番号を
ラックの番号を
15,to16,
17 とし、拡張ローカル
I/Oexample,
racks
numbered
6, 7, 14, 15, 16, and 17, while extended-local I/O racks can be
10,can
11,be12,
13 としてもかまいません。
numbered 4, 5, 10, 11, 12, and 13.
Pub. No. 1785-6.5.12JA
18584
拡張ローカル I/O との通信
8-3
PLC-5 プロセッサおよび 1771-ALX アダプタモジュールは自動的に次の上位
ラック番号を、シャーシ上の残りの I/O グループに割付けます。例えば、プ
ロセッサが取付けられたローカルシャーシに対して 1/2 スロットのアドレス
指定を選択し、16 スロット (1771-A4B) シャーシを使用すると、プロセッサ
はこのシャーシ上のラック 0, 1, 2, 3 にアドレス指定を行ないます。
Design Tip
以下の注意事項に従って、ラック番号を拡張ローカル I/O に割付けるてくだ
さい。
•
同一ラック番号を拡張ローカル I/O とリモート I/O 間で共有することは
できません。例えば、ある部分ラックをリモート I/O 用に使用したとき
は、ラックの残りを拡張ローカル I/O 用には使用できません。図 8.2 を参
照してください。
•
拡張ローカル I/O ラックは、拡張ローカル I/O バス上の複数のシャーシ
間で分配できます。図 8.2 を参照してください。
図 8.2
拡張ローカル I/O ラック番号を複数の I/O シャーシに割付けた場
合の例
0
Design Tip
1
2
3
4
•
PLC-5 システム内の拡張ローカル I/O シャーシごとに別々のハードウェ
アアドレス指定方式を選択できます。
•
複数のラックが同一の先頭ラック番号およびモジュールグループになる
ような構成はできません。すなわち、シャーシ間のコンプリメンタリ I/O
は使用できません。
以下の注意事項に従って、拡張ローカル I/O システムを設計してください。
•
プロセッサ入力割込み (PII) は拡張ローカル I/O シャーシの入力用に構成
できません。PII 入力はプロセッサ常駐ローカル I/O ラックに対して行
なってください。
•
拡張ローカル I/O ラックでは、32 点 I/O モジュールと任意のアドレス指
定方式を使うことも、1771-IX または -IY モジュールと任意のアドレス指
定方式を使うこともできます。使用する I/O モジュールのタイプを指定
するには、拡張ローカル I/O アダプタ上の構成プラグを設定します。
•
熱伝対モジュールと 32 点 I/O モジュールを同一 I/O シャーシ上に使用す
るときは、1771-IXE モジュールを使用します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
8-4
8.5
拡張ローカル I/O との通信
データの転送
PLC-5/40L または -5/60L プロセッサは、プロセッサ常駐 I/O, 拡張ローカル
I/O, およびリモート I/O をスキャンできます。図 8.3 に、PLC-5/40L または
-5/60L プロセッサによる I/O スキャンおよび更新を示します。
図 8.3
PLC-5/40L および -5/60L の I/O スキャンおよび更新
Extended
入力
拡張ローカ Input
Local
出力
ル
I/O
Output
I/O
イメージ
I/OImage
I/O
Table
テーブル
出力
Output
入力
Input
I/O Image Table Update
Synchronous to
I/O イメージテーブル更新:
program scan
プログラムスキャンに同期
(during housekeeping)
リモート
RemoteI/O
する ( ハウスキーピング中 )。 バッファ
I/O
Buffer
入力
出力
Input
Output
Remote I/O
BufferI/O
Update
リモート
バッファ更新:
Asynchronous to
プログラムスキャンに同期
リモート
Remote I/OI/O
しない。
program scan
リンク
Link
Pub. No. 1785-6.5.12JA
Processor入力
Input プロセッサ
Resident
常駐ローカル
出力
Output I/OLocal I/O
拡張ローカル I/O との通信
8.5.1
8-5
ディスクリートデータ転送
The processors scan the extended-local I/O chassis during the
プログラムスキャンのハウスキーピング期間中、プロセッサは拡
張ローカル
シャーシをスキャンします。拡張ローカル
I/Oportion
housekeeping
of the program scan. Extended-local I/O I/O の
ディスクリートデータは、プロセッサのデータ・テーブル・イ
discrete data is exchanged between the processor’s data table
メージと拡張ローカル
I/O シャーシ上の
I/O 間で交換されます。
image and the I/O in the extended-local
I/O chassis.
Immediate I/O
即時 I/O 1
Data
データ交換
Exchange
アダプタ
Adapter
ラック 3
Rack 1
アダプタ
Adapter
リモート
Remote I/OI/O
バッファ
Buffer
a
b
x
y
I/Oイメー
Image
I/O
Table
ジテーブル
イメージ
I/OUpdate
I/O image
更新
Data
データ交換
Exchange
Processorプロセッサ
Resident
常駐ラック
Rack
ハウスキーピング
Housekeeping
x y
Data
データ交換
Exchange
ラック 2
Rack 2
IOT (x)
IIN (y)
拡張ローカ
Extended
ル-local
I/O I/O
アダプタ
Adapter
ラック
Rack 31
1
Logic
ロジック
スキャン
Scan
a
write outputs
出力書込み
Remote I/O
Scan
b
入力読取り
read inputs
リモート I/O スキャン
Program Scan
プログラムスキャン
入力読取りプログラムスキャンデータ交換はハウスキーピング期間
Data exchange occurs during housekeeping. Outputs are writtenI/O
to イメー
中に行なわれます。ロジックスキャン期間中は、出力が
and inputs read from the I/O image table during the logic scan.
ジテーブルに書込まれ、入力がこのテーブルから読取られます
1 IIN および1IOT データは、拡張ローカル I/O シャーシ
IIN and IOT data transfer directly to and
上の I/O モジュール間で直接転送されます。
from I/O modules extended-local I/O chassis.
拡張ローカル I/O シャーシのスキャンにかかる時間に、ハウスキーピング時
間を加算します。図 8.4 を参照してください。
図 8.4
PLC-5/40L および -5/60L 拡張ローカル I/O のスキャンタイム
ロジック
Logic Scan
スキャン
Remote
リモート
Processor
プロセッサ
I/O
I/O バッ
Buffer
チェック
Checks
ファ更新
Update
Processor
プロセッサ
Resident
常駐 I/O 更新
I/O Update
Extended+ 拡張ローカ
Local I/O
ル I/O
Scan
Housekeeping
ハウスキーピング
Program Scan
プログラムスキャン
拡張ローカル I/O シャーシのスキャンタイム ( 単位:msec) は、1771-ALX ア
ダプタモジュール数と拡張ローカル I/O ラック数に応じて決まります。以下
の式を使用して、拡張ローカル I/O シャーシの総スキャンタイムを計算しま
す。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
8-6
拡張ローカル I/O との通信
拡張ローカル I/O スキャンタイム = (0.32msec × A)+(0.13msec × L)
A
= 1771-ALX モジュールの数
L
= 拡張ローカル I/O システム内のラック数
例: 3 つのシャーシ上に 3 基の 1771-ALX モジュールがあり、総ラック数が
4 の場合の総時間は、以下の式で計算します。
拡張ローカル I/O スキャンタイム = (0.32msec × 3)+(0.13msec × 4)
拡張ローカル I/O スキャンタイム = 1.48msec
ハウスキーピング時間 = 1.48msec ( 拡張ローカル I/O) + 4.50msec
( 他のハウスキーピング )
ハウスキーピング時間 = 5.98msec
8.5.2
ブロックデータの転送
データのブロック転送要求はロジックスキャン中に発行されます。プログラ
ムロジックの実行と並行して、ブロック転送要求が該当する 1771-ALX アダ
プタモジュールに送られ、データが転送されます。1771-ALX アダプタモ
ジュールは、複数のスロットに対してブロック転送動作を起動し、I/O
シャーシ上で同時に複数のブロックデータ転送を行なうこともできます。
上記のブロック転送時間は、ロジックスキャン時間には影響しません。それ
は、このデータ転送が、プログラムロジックの実行と同時に行なわれるため
です。
ブロック転送時間とは、ブロック転送命令を有効にしてから完了ビットを受
取るまでの時間です。
8.5.3
ブロック転送実行時間の計算
以下の 2 種類のブロック転送の実行時間を計算できます。
(1)
•
システム内のすべてのブロック転送が完了するまでの最長実行時間
•
システム内の特定のブロック転送モジュールのブロック転送実行時間
最長実行時間の計算
ブロック転送時間 ( 単位:msec)
= D
単位:
この式は以下を前提としています。
• ブロック転送命令はロジックプロ
グラムに連続して格納されている。
D = 2E
および
• 転送要求があったとき、I/O シャー
シ上のブロック転送モジュールは
動作準備を完了している。
L + (0.1W)
R =
R
ロジックスキャン + ハウスキーピング
ロジックスキャン
または
R = 1 (D< ロジック・スキャン・タイムのとき )
E = ブロック転送モジュールが取付けられた拡張ローカル I/O シャーシの数
Pub. No. 1785-6.5.12JA
L=
拡張ローカル I/O シャーシ内のブロック転送モジュールの最大数
W=
最長のブロック転送要求内のワード数
拡張ローカル I/O との通信
(2)
ブロック転送 1 回当たりの実行時間の計算
ブロック転送時間 ( 単位:msec)
= D
単位:
この式は以下を前提としています。
• ブロック転送命令はロジックプロ
グラムに連続して格納されている。
8-7
D = [2E
および
M + (0.1W)]
• 転送要求があったとき、I/O シャー
シ上のブロック転送モジュールは
動作準備を完了している。
R =
R
ロジックスキャン + ハウスキーピング
ロジックスキャン
または
R = 1 (D< ロジック・スキャン・タイムのとき )
E=
1771-ALX アダプタモジュールとブロック転送モジュールが取付けられ
た拡張ローカル I/O シャーシの数
M=
計算対象のモジュールが取付られているシャーシ上のブロック転送モ
ジュールの数
W = 計算対象のブロック転送要求内のワード数
計算例:
以下に、最長の場合のブロック転送実行時間、およびシャーシ 2 上のモ
ジュールの実行時間を計算するためのシステム例を示します。
拡張ローカル
シャーシ
I/OI/O
Extended-Local
Chassis 11
ProcessorPLC-5/40L プロセッサ
PLC-5/40L
Resident
Processor
常駐
I/O
プロセッ
I/O
サ
モジュー
BT
No BT
チャネル
Channel 2 2 ルなし
modules
1771-ALX
1771-ALX
Adapter
アダプタ
2 BT
モジュー
BT
Module
モジュー
ルmodules
2つ
ル
拡張ローカル
シャーシ
I/OI/O
Extended-Local
Chassis 22
1771-ALX
1771-ALX
Adapter
アダプタ
Module
モジュー
ル
モジュー
1 BT
BT
ルmodules
1つ
拡張ローカル
シャーシ
Extended-LocalI/O
I/O Chassis
3 3
1771-ALX
1771-ALX
Adapter
アダプタ
Module
モジュー
ル
Noモジュー
BT
BT
modules
ルなし
拡張ローカル
I/O リンク
Extended-Local
I/O Link
he拡張ローカル
logic scan completes
in 15 ms. Housekeeping completes
in で完了します。
I/O リンクロジックスキャンは
15msec
pproximately
6 ms (as calculated
in the
formula on page
ハウスキーピングは約
で完了します
6msec
(8-6 ページの式による
O 計算値
TAG). The
longest block-transfer request20
is 20
words.
ワードです。
)。最長ブロック転送要求は
orst-case
time (T) = D(T)
X =R D × R
最長の実行時間
2E ×LL ++ (0.1W)
(0.1W) and
= 1 10
(10
< (which
15 ( isロジック・スキャン・タイム
) であるため )
および
D D= =2E
R = 1 R Because
< 15
the logic scan)
D
(
=
(2
2)
(2)
+
(0.1
20
)
単位:msec)
×
×
×
D (ms) = (2
2)
(2) + (0.1
20 )]
10ms
msec
D D= =10
10 ×11
T T= =10
10ms
msec
T T= =10
ompletion time (T) for module in chassis 2 transfer: = D X R
シャーシ 2 上のモジュールの転送実行時間 (T) = D × R
lock-transfer length = 20
ブロック転送長 = 20
(0.1W) および
(6 6< <15
( ロジック・スキャン・タイム
) であるため )
D D= =2E2E ×M M++(0.1W)
and
R =R 1= 1Because
15 (which
is the logic scan)
D ( 単位:msec) = (2 × 2) × (2) + (0.1 × 20 )
D (ms) = (2
2)
(1) + (0.1
20 )]
D = 6 msec
D = 6 ms
T T= =6 6 ×1 1
T = 6 msec
T = 6 ms
Pub. No. 1785-6.5.12JA
8-8
拡張ローカル I/O との通信
8.5.4
Design Tip
以下に、拡張ローカルラックでブロックデータ転送を行なう場合のプログラ
ミング上の注意事項を示します。
•
•
8.6
拡張ローカルラックに関する注意事項
拡張ローカルラックに取付けられている以下のモジュールに対してブ
ロック転送命令を指令すると、頻繁にチェックサムエラーが発生します。
-
1771-OFE1, -OFE2, および -OFE3 モジュールのシリーズ B, リビジョン
B より前のすべてバージョン
-
IMC-120 および IMC-123 のすべてのバージョン
拡張ローカルラックに取付けられている 2760-RB モジュールに対してブ
ロック転送を行なうときは、ブロック転送コントロールファイルのタイ
ムアウトビットを決してセットしないでください。
拡張ローカル I/O スキャナとしてのプロセッサの構成
プログラミングソフトウェアの拡張ローカル I/O 構成画面を使用して、拡張
ローカル I/O ( チャネル 2) を構成してください。
フィールド
Diagnostic file
定義
操作手順
チャネルのステータス情報を入れ カーソルをフィールドに位置づけて、整数ファイル番号 (9 ~
るファイル
999) を入力する。
注意: それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。
割付け済みの I/O ステータスファイルまたは他の使用
済み整数ファイルを診断ファイルとして割付けないで
ください。予測できない機械障害の原因になる。
重要: チャネルのステータス情報を取得するときは、使用さ
れていないチャネルでも、未使用以外として構成され
ているチャネルに対して診断ファイルを定義してくだ
さい。
Scan list
Pub. No. 1785-6.5.12JA
チャネル I/O 構成
スキャンリストの作成および修正については、次の項を参照
してください。
拡張ローカル I/O との通信
8-9
拡張ローカル I/O のスキャンリストは、リモート I/O のスキャンリストとほ
とんど同じです。以下に相違点を示します。
•
リモート I/O スキャンリストには、ラックサイズが表示されます。ラッ
クサイズは、シャーシサイズ ( スロット数 ) とシャーシに使用される
バックプレーンアドレス指定によって決まります。表 8.A に、シャーシ
サイズ、バックプレーンアドレス指定、およびラックサイズの関係を示
します。
表 8.A
シャーシサイズとバックプレーンアドレス指定による I/O ラック
数の指定
2 スロットアドレス 1 スロットアドレス
使用する
シャーシサイズ
指定 ( 単密度 )
指定 ( 倍密度 )
1/2 スロットアドレス
指定 (4 倍密度 )
4 スロット
1/4 論理ラック
1/2 論理ラック
1 論理ラック
8 スロット
1/2 論理ラック
1 論理ラック
2 論理ラック
12 スロット
3/4 論理ラック
11/2 論理ラック
3 論理ラック
16 スロット
1 論理ラック
2 論理ラック
4 論理ラック
拡張ローカル I/O スキャンリストには、実際のシャーシサイズとバック
プレーンアドレス指定が表示されますが、ラックサイズは表示されませ
ん。
•
拡張ローカル I/O のスキャンリストには、拡張ローカル I/O チャネル上
の物理シャーシごとにエントリが 1 つあります。
リモート I/O チャネル上のアダプタが取付けられている物理ラックに複
数の I/O ラックがあるときは、単一シャーシ用のリモート I/O スキャン
リストに複数のエントリが表示されます。
図 8.5 に、リモート I/O および拡張ローカル I/O 用のスキャンリストを示
します。各チャネルは 16 スロットのシャーシ 1 基を表わすのに、ラック
4, モジュールグループ 0 を先頭アドレスとする 1 スロットアドレス指定
を使用します。このシャーシには論理ラック 4 ~ 5 が収容されます。
図 8.5
リモート I/O スキャンリストと拡張ローカル I/O スキャンリストの
比較
リモート
拡張
Rack ##
Starting
Group
Rack
Size
Range
Rack
Address
Starting
Group
Chassis
Size
Backplane Range
Addressing
4
0
FULL
040-047
4
0
16-SLOT
1-SLOT
5
0
FULL
050-057
040-057
スキャンリストには、以下が含まれます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
8-10
拡張ローカル I/O との通信
フィールド
Scan rack address ( スキャン・
ラック・アドレス )
Starting group number
( 先頭グループ番号 )
スキャンリストの内容
1 ~ 17 (8 進数 ):PLC-5/40L プロセッサ
1 ~ 27 (8 進数 ):PLC-5/60L プロセッサ
0, 2, 4, または 6
Chassis size ( シャーシサイズ ) 4 スロット、8 スロット、12 スロット、16 スロット
Backplane addressing ( バックプ 1 スロット、2 スロット、または 1/2 スロットのい
レーンアドレス指定 )
ずれか
Range ( 範囲 )
ラックアドレス、先頭モジュールグループ、シャー
シサイズに基づき自動的に計算される。
範囲の後のアスタリスク (*) は、最後の有効ラック
エントリであることを示す。
Design Tip
以下の制限を考慮して、スキャンリストを作成、変更してください。
•
スキャンリストのエントリ数は最大 16 です。チャネル 2 に取付けられる
アダプタ数が最大 16 であるからです。
•
自動構成を行なうと、実際のハードウェア構成が必ず表示されます。た
だし、グローバル禁止ビットがセットされているシャーシは例外です。
これは、グローバルビットによって自動構成が無効になるからです。こ
の場合は、チャネル上の全シャーシのグローバル禁止ビットをクリアし
てから、自動構成機能を使用しなければなりません。
グローバル禁止ビットのクリアは、プロセッサステータス画面で行ない
ます。
•
スキャンリストに登録できるシャーシ数は最大 16 です。スキャンリスト
上でエントリを繰返すことはできません。
以下の表に従って、スキャンリストを作成、変更してください。
目的
操作手順
スキャンリストの作 プロセッサのモードがリモートプログラムまたはプログラムになっていることを確認する。
成
1. プロセッサ構成画面で I/O ステータスファイルを定義したことを確認する。
2. チャネル構成を編集したときは、編集内容を確定する。
3. 事項構成機能を使用する。
編集内容の確定時にエラーがあったときは、スキャンリストをクリアしてから編集内容を
再度確定する。
スキャンリストに登録されているはずのアダプタが一部または全部登録されていないとき
は、問題のアダプタに電源が投入されているか、チャネルが正しく接続されているか調べ
てください。また、アダプタ上のスイッチが正しく設定されているか調べてください。
スキャンリストへの プロセッサのモードが、リモートプログラム、プログラム、リモートランのいずれかに
エントリ項目の挿入 なっていることを確認する。
1. エントリ項目を挿入するスキャンリスト上の位置に、カーソルを位置づける。
2. リストにエントリ項目を挿入してから、リストに対応する値を入力する。
重要: エントリ項目に不正な情報を入力すると、編集内容の保存時、プロセッサが新しい
構成を表示しない。
スキャンリストのエ プロセッサのモードが、リモートプログラム、プログラム、リモートランのいずれかに
ントリ項目の削除 なっていることを確認する。
1. エントリ項目を削除するスキャンリスト上の位置に、カーソルを位置づける。
2. スキャンリストからエントリ項目を削除する。
重要: エントリ項目に不正な情報を入力すると、編集内容の保存時、プロセッサが新しい
構成を表示しない。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
拡張ローカル I/O との通信
8.7
8-11
拡張ローカル I/O ステータスのモニタ
プログラミングソフトウェアの拡張ローカル I/O ステータス画面を使用し
て、PLC-5/40L および PLC-5/60L プロセッサの拡張ローカル I/O をモニタし
てください。
ステータスフィールド
位置
説明
Channel retry
ワード 0
拡張ローカル I/O スキャナがチャネル上の全アダプタとの通信を行なって失
敗した回数が表示される。この値は全アダプタの再試行回数の合計を示す。
Retry
ワード 10
ワード 20
ワード 30
:
ワード 160
該当するラックエントリ項目の再試行回数を表示する ( ワード番号は 10 の
倍数 )。
エントリ 1
エントリ 2
エントリ 3
:
エントリ 16
重要: I/O ステータスファイルの禁止ビットをセットしても、プロセッサ・
ステータス・ファイルの禁止ビットは更新されません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
8-12
拡張ローカル I/O との通信
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第9章
システム性能の向上
9.1
本章の内容
内容
参照ページ
プログラムスキャン
9-1
スループットの計算
9-5
入力および出力モジュールの遅延時間
9-5
I/O バックプレーン転送
9-5
リモート I/O スキャンタイム
9-6
プロセッサタイム
9-10
計算例
9-11
オンライン動作による性能への影響
9-11
56K ワード制限のときのラダーラング挿入の影響
9-12
プログラム制御命令の使用
9-13
プロセッサが特定の命令を実行するときの所要時間については、第 22 章を
参照してください。
9.2
プログラムスキャン
プログラムスキャンはロジックスキャンとハウスキーピングを含むので、あ
るセグメントの時間に影響するイベントが発生すると、プログラムスキャン
にも影響します。
プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画面を使用して、ス
キャン時間をモニタできます。
入力ステータスが変化せず、プロセッサが同一ラダーロジック命令を実行し
続けているときは、プログラムスキャン周期は一定です。ただし、実際のシ
ステムでは、以下の要因によりプログラムスキャン周期が変動します。
•
False (0) ロジックの実行速度は、True (1) ロジックより速い。
•
個々の命令の実行速度がそれぞれ異なる。
•
個々の入力状態によってロジックの別々のセクションが実行される。
•
割込みプログラムによってプログラム・スキャン・タイムが変わる。
•
プログラムのオンライン編集によってハウスキーピング時間が変わる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
9-2
システム性能の向上
9.2.1
False ロジックおよび True ロジックがロジック・スキャ
ン・タイムに及ぼす影響
以下のラングはプログラムスキャン間の状態変化を引き起こすので、スキャ
ン時間が約 400μsec 変わります。
I:000
LN
NATURAL LOG
Source
00
5
F8:20
1.609438
Dest
I:000/00 の状態
N7:0
ラングの状態
On
True (1) になる。プロセッサは自然対数を計算する。自然対数
命令の実行には、409μsec かかる。
Off
False (0) になる。プロセッサはラングをスキャンするが、実行
しない。ラングのスキャンには、1.4μsec しかかからない。
他にも、影響がこれより大きい命令もあれば小さい命令もあります。
9.2.2
ロジック・スキャン・タイムに対する入力状態の影響
入力条件に応じて、個々のラングを別々の時間に実行するようなロジックを
作成できます。ロジックスキャン時に実行されるロジック量に応じて、プロ
グラム・スキャン・タイムが異なります。例えば、以下の例に示すラング実
行時の簡単な違いも、プログラムスキャンの変動原因となります。
I:000
02
B3:0
00
20
LBL
I:000/02 の状態
20
JMP
rung 1
rung 2
MVM
rung 3
MVM
rung 4
O:013
JMP
02
ラング 2 および 3 の状態
On
スキップされる。
Off
実行される。
サブルーチンを使用すると、プログラム・スキャン・タイムがロジックファ
イル全体のスキャンタイムに応じて変動します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
システム性能の向上
9.2.3
9-3
ロジック・スキャン・タイムに対する個々の命令の影響
命令によっては、その実行時間によるロジックスキャンへの影響が他の命令
より大きいものもあります。
プログラム・スキャン・タイムはラダーのラング構造によっても影響されま
す。ラングのサイズおよびブランチの数によって、スキャンタイムが大きく
変動します。
9.2.4
割込み使用時のロジック・スキャン・タイムに対する影
響
プログラム・スキャン・タイムは割込みプログラムの影響も受けます。割込
みとは、通常のプログラムスキャンとは別個に別のプログラムを実行させる
特殊な状況です。専用のイベントおよび発生させる割込みのタイプを定義す
る必要があります。割込みプログラムについては、第 18 章と第 19 章を参照
してください。
例えば、時限割込み (STI) は一定の時間間隔で実行されるように定義したプ
ログラムファイルです。以下に時限割込みのパラメータを示します。
•
20msec 間隔で実行されるように STI を構成する。
•
STI プログラムの実行時間は 3msec
•
ロジックスキャン時間は 21.8msec
•
ハウスキーピングの所要時間は 3.2msec
したがって、この例の最初のプログラム・スキャン・タイムは合計で
28msec になります。以下に、プログラムスキャンの様子を示します。
プログラムスキャン
プログラムスキャン 2
1
Program Scan 1
Program Scan 2
時間
40msec
Time = 40
ms
3.2
+
21.8
+
3
=
28msec
3.2 + 21.8 + 3
= 28 ms
時間
Time= =20msec
20 ms
ハウス
ロジック
STI
STI
Time = 40 ms (20 ms + 20 ms)
House- Logic
STI
キーピング
スキャン
スキャン
時間 =but
40msec
STI
program(20msec
scan 1 = +2820msec)
ms,
keeping Scan
Scan
ただし、プログラムスキャン
1=
meaning that the STI interrupts
ロジック
Logic Scan
ロジック
28msec。すなわち、STI
スキャン
12 ms into the second は 2 番目
Logic Scan のプログラムスキャンに対して
スキャン
program scan.
12msec の割込みを行ないます。
ハウスキーピング
ハウスキーピング
Housekeeping
Housekeeping
は最初のプログラムス
STIThe
STI occurred 20 ms
Time
Time = 0
キャンに対して、20msec
時間==0 0
時間 = 0
into the first program scan.の
割込みを行ないます。
最初のプログラムスキャンは 28msec かかるので、STI は 2 番目のプログラ
ムスキャンに対して実際に 12msec 間の割込みを行ないます (28 + 12 = 40, こ
れは 2 番目の STI の発生時間です )。この例では、STI 間隔がプログラム・
スキャン・タイムと異なると、STI がプログラムスキャンの別々の位置で発
生します。また、プログラム・スキャン・タイムの変動により、複数の STI
が単一スキャン期間中に発生することも、スキャン期間中に STI がまったく
発生しないこともあります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
9-4
システム性能の向上
9.2.5
ハウスキーピング時間の影響
PLC-5 プロセッサで、基本的なハウスキーピングの所要時間は 3.5msec で
す。プロセッサによるラダープログラムの実行時間が 21.8msec であると、
合計プログラム・スキャン・タイムが 25.3msec になります。ハウスキーピ
ング時間が延長されると、プログラム・スキャン・タイムも変わります。
以下を行なうと、ハウスキーピング時間が増加します。
•
リモート・ラン・モードでの編集
•
プロセッサ常駐シャーシ内へのブロック転送モジュールの取付け
•
グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの使用
(1)
リモート・ラン・モードでの編集
以下に、ラダープログラムのオンライン編集時間を示します。
編集操作
プログラムのタイプ
Accept Rung ( ラング編集内容 編集ファイル以外
の挿入、変更、または削除後 )
ラベルなし
ラベル付き
プログラムの Test Edits ( 編集
テスト ) ( 特定のプログラムス
キャンに対する影響 )
所要時間
1000 ワード当たり 0.35msec
1000 ワード当たり 3msec + 0.35msec
1000 ワード当たり 3.5msec + 0.35msec
編集状態を TEST から UNTEST に、
または UNTEST から TEST に変更す
るのに 0.2msec
Assemble Edits ( 編集アセンブ ペンディング中の編集なし
1000 ワード当たり 0.35msec
ル)
ペンディング中の編集あり、ラベルなし 1000 ワード当たり 2.0msec + 1.5msec
ペンディング中の編集あり、ラベル付き 1000 ワード当たり 2.0msec + 1.9msec
重要: プログラムをオンライン編集すると、PII および STI の実行も遅れま
す。
(2)
プロセッサ常駐シャーシ内へのブロック転送モジュールの取付け
アクティブなブロック転送が完了するまでプロセッサ常駐ラックは更新され
ないため、プロセッサ常駐シャーシに取付けられたブロック転送モジュール
は、ブロック転送データの 1 ワード当たり最長で約 100μsec にハウスキー
ピングが影響します。これは、最長の場合の時間であることに注意してくだ
さい。通常は、影響があったとしてもハウスキーピング時間はごくわずかし
かかかりません。
(3)
グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの使用
グローバル・ステータス・フラグ・ファイルは、ハウスキーピング中に更新
されます。ハウスキーピング時間の増加は、以下のようになります。
Design Tip
Pub. No. 1785-6.5.12JA
•
チャネルの各グローバル・ステータス・フラグ・ファイル ( 例えば、
チャネル 1A または 1B) は、3msec を追加します。
•
2 つ以上のグローバル・ステータス・フラグ・ファイルがある場合でも、
ハウスキーピング時間は、6msec 以上には増加しません。
2 つのグローバル・ステータス・フラグ・ファイルが必要な場合は、2 つの
チャネルでファイルを分割してください。
システム性能の向上
9.3
9-5
スループットの計算
スループットとは、入力がオンになってから対応する出力がオンになるまで
の所要時間です。以下の要素を考慮して、スループットを評価してくださ
い。
•
入力および出力モジュールの遅延
•
I/O バックプレーン転送
•
リモート I/O スキャンタイム
•
プロセッサタイム
以下の式を使用して、スループットを計算してください。
入力カード +
遅延
9.4
I/O バック +
プレーン
最長の場合の +
リモート I/O
スキャンタイム
最長の場合の
プロセッサ
タイム
+
最長の場合の +
リモート I/O
スキャンタイム
I/O バック + 出力カード
プレーン
遅延
入力および出力モジュールの遅延時間
どの入力モジュールおよび出力モジュールにも「遅延時間」があります。出
力モジュールの遅延時間とは、現場の装置に対する情報を I/O モジュールを
介して I/O バックプレーンに転送するための所要時間です。入力モジュール
の場合は、現場の装置からの情報を I/O モジュールを介して I/O バックプ
レーンから受取るための所要時間です。
使用するモジュールのタイプに応じてこれらの遅延時間は変わりますが、シ
ステムのスループットの計算に不可欠の時間です。したがって、必要な機能
を最小の遅延時間で実行するモジュールを選んでください。
9.5
I/O バックプレーン転送
I/O ブレーン転送時間とは、1771-ASB アダプタモジュールが同一シャーシ
上の I/O モジュールとのデータ交換にかかる時間です。通常、フル I/O ラッ
クで 1 ~ 2msec です。
この時間はシステム全体のスループットに比べるとわずかな時間ですが、
シャーシ上のバックプレーン電源のみを使う空きスロットまたはモジュール
があるときは、最適化できます。例えば、ラックの最後の 4 スロットに
1785-KA モジュール 1 つと電源があり、2 スロットが空きスロットの場合
は、この最後 4 スロットを無視させるように 1771-ASB を構成できます。
E
MOR
アダプタモジュールの構成については、『1771 リモート I/O アダプタモ
ジュール ユーザーズマニュアル』(Pub. No. 1771-6.5.83) を参照してくださ
い。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
9-6
9.6
システム性能の向上
リモート I/O スキャンタイム
リモート I/O スキャンタイムとは、スキャナがリモート I/O システム内の各
デバイスとの通信にかかる時間です。
プログラム・スキャン・
Program Scan Loop
ループ
Immediate
即時 I/O I/O
a b
リモート
Remote I/OI/O
データ交換
Data
Exchange
バッファ
Buffer
I/O
I/Oイメー
Image
ジテーブル
Table
Update
イメージ
I/O
I/O image
更新
ラック
Rack 31
アダプタ
Adapter
Data
データ交換
Exchange
x
yy
ハウスキーピング
Housekeeping
ラック
Rack 2
xx y
アダプタ
Adapter
ラック
Rack 13
アダプタ
Adapter
リモート I/O スキャンループ
Remote I/O Scan Loop
IOT
IOT(x)(x)
IIN(y)
(y)
IIN
a
write outputs
書込み出力
b
読取り入力
read inputs
Logic
ロジック
スキャン
Scan
Processorプロセッサ
Resident
常駐ラック
Rack
以下の 3 つの要因が、リモート I/O スキャンタイムに影響します。
•
通信速度
•
ラックエントリ数
•
ブロック転送
9.6.1
通信速度
通信速度に応じて、スキャナがスキャンリスト内の個々のエントリ項目との
通信にかかる時間が決まります。表 9.A に、各通信速度における装置との通
信所要時間を示します。
表 9.A
通信速度ごとの通信時間
通信速度 ( 単位:kbps)
時間 ( 単位:msec)
57.6
10
115.2
7
230.4
3
なお、この表の値はフルラックの
場合の時間です。ラックが小さけ
れば、時間も短縮されます。
スキャンリストにフル・ラック・エントリが 4 項目あると、57.6kbps のチャ
ネルの I/O スキャンには 4 × 10 = 40msec かかります。通信速度を 230.4
Kbps に変更すると、I/O スキャン時間が 4 × 3 = 12msec に減ります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
システム性能の向上
9.6.2
9-7
ラックエントリ数
以下の式を使用して、リモート I/O システムの合計の リモート I/O スキャン
タイムを計算できます。
合計のリモート I/O スキャンタイム = ラックエントリ数 × スキャンリスト内のラックエントリごとの時間
(9-6 ページの表 9.A を参照 )
例えば、あるチャネルのラック数が別のチャネルの 2 倍であると、そのチャ
ネルのスキャンタイムも 2 倍になります。
このスキャンタイムを最適化するためには、I/O ラックを複数のチャネルに
分散させます。最も時間制約の厳しい I/O を一方のチャネルに接続し、時間
制約の緩い I/O をもう一方のチャネルに接続してください。I/O チャネルは
すべて独立しているので、一方のチャネルのリモート I/O スキャン時間が長
くなっても、別のチャネルの I/O スキャンには影響しません。
9.6.3
ブロック転送
ブロック転送とは、通常のリモート I/O スキャンを中断して、特定の I/O モ
ジュールにデータブロックを転送することです。ブロック転送の実行中、プ
ロセッサは大部分の時間をブロック転送モジュールとのハンドシェイクに費
やします。ディスクリート I/O 転送にはこのハンドシェイクが埋め込まれて
いるので、リモート I/O スキャンに影響しません。実際のデータ転送が行な
われると、リモート I/O スキャンに影響が出ます。
ブロック転送によるリモート I/O スキャンの中断時間は、転送するワード
数、通信速度、オーバヘッドにより決まります。
以下の式を使用して、ブロック転送時間の合計を計算してください。
ブロック転送時間 = ( 転送されるワード数 × 通信速度ごとの msec/ ワード ) + 通信速度のオーバヘッド
通信速度 ( 単位:kbps)
msec/ ワード
オーバヘッド ( 単位:msec):
57.6
.28
3
115.2
.14
2.5
230.4
.07
2
例えば、通信速度が 115.2Kbps にして 10 ワードをブロック転送すると、リ
モート I/O スキャンは以下のとき、中断されます。
(10 × .14) + 2.5 = 1.4 + 2.5 = 3.9msec
このリモート I/O スキャン中にブロック転送を行なうと、リモート I/O ス
キャンタイムが 3.9msec 増加します。
重要: 通信速度に 230.4Kbps を選択して、シリアルポートまたは PLC-5 コ
プロセッサを使用しているときは、システム全体の性能を向上する
ためにチャネル 2 を使用してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
9-8
システム性能の向上
9.6.4
最長のリモート I/O スキャンタイムの計算
どのリモート I/O スキャンでブロック転送が起きるかは予測できないので、
最長のリモート I/O スキャンタイムしか計算できません。以下の手順で、最
長の時間を計算してください。
1. 通常 ( ブロック転送が行なわれていないとき ) の I/O 時間を算出します。
2. スキャンリスト内の各エントリ項目に最長ブロック転送時間を追加しま
す ( プロセッサは I/O スキャンごとに、スキャンリスト内の各エントリ
に対して、ブロック転送を 1 回しか実行できません )。
以下のシステムの場合の例を示します。
ラック 1
Rack 1
PLC
PLC
BT
BT
10
10
ワード
words
BTBT
2020
ワード
words
ラック
Rack22
115.2Kbps
115.2
kbps
BT モジュール
No BTs
なし
ラック
Rack33
BT
BT
30
30
ワード
words
9.6.5
Worst-case
I/O scan:
最長の場合の
I/O スキャン:
(3
(3 x×6)6)
+ (20 × .14) + 2.5
+ (20 x .14) + 2.5
+ 0
0 × .14) + 2.5
+ +(30
+ (30 x .14) + 2.5
で 3kbps*normal
ラック ( 通常の
3115.2Kbps
racks at 115.2
I/O scanI/O スキャン )
ラック 1 の最長 BT
longest BT in rack 1
ラック 2 に BT なし
no
BTs in3rack
2 BT
ラック
の最長
longest BT in rack 3
18 + 5.3 + 0 + 6.7 = 30 msec
18 + 5.3 + 0 + 6.7 = 30 ms
リモート I/O スキャンタイムの最適化
スキャンタイムを最適化するためには、最も時間制約の厳しい I/O と時間制
約の緩い I/O を別々のチャネルに取付けるのが一番です。I/O 用に使用でき
るチャネルが 1 つだけの場合でも、プロセッサの構成可能スキャンリストを
使用して、スキャンを最適化できます。
通常の 4 ラックシステムのスキャンリストの構成:
ラック 1
ラック 2
ラック 3
ラック 4
57.6kbps を使用すると、通常の I/O スキャンタイムが 4 ラック × 10msec =
40msec になります。各エントリ項目は優先順位が等しいため、各ラックは
40msec 間隔でスキャンされます。
ただし、ラック 2 に最も時間制約の厳しい I/O を収容するときは、構成可能
スキャンリストで以下のように指定します。
ラック 1
ラック 2
ラック 3
ラック 2
ラック 4
ラック 2
Pub. No. 1785-6.5.12JA
システム性能の向上
9-9
このスキャンリストを使用すると、1 ラックおきにラック 2 がスキャンされ
ます。このリストには 6 エントリあるので、通常の I/O スキャンタイムが 6
× 10msec = 60msec になります。ラック 2 が 1 ラックおきにスキャンされる
ため、ラック 2 の実効スキャンタイムは 2 × 10msec = 20msec になります。
残りのラックは 60msec 間隔でスキャンされます。したがって、ラック 2 を
頻繁に (20msec 間隔で ) スキャンする代償として、その他のラックのスキャ
ン間隔が 60msec になります。
チャネル内のブロック転送も最適化できます。各 I/O スキャンにおいて、ス
キャンリスト内のエントリごとに、1 つのブロック転送モジュールにブロッ
ク転送が行なわれます。1 つの I/O ラックに 3 つのブロック転送モジュール
が取付けられている場合は、全モジュールへのブロック転送を完了するの
に、I/O スキャンが最低 3 回行なわれます。
ディスクリートデータ転送用に最適化したシステム
System Optimized for Discrete-Data Transfer
BT
BT BT
BT BT
BT
アダプタ
Adapter
PLC
PLC
アダプタ
Adapter
このように配置すると、各 BT モジュールへのブロック転送は、
With this arrangement,
only3 one
block-transfer
can
ディスクリート
回当たり
I/O スキャン
1 回しか行なわれません。
occur to each BT module for every 3 discrete I/O scans.
最大スキャンタイム
ディスクリートスキャン
3 回 + ブロック転送 1 回
Maximum scan time
= =3 discrete
scans + 1 block-transfer
= 3D + 1BT
= 3D + 1BT
アダプタ
Adapter
アダプタすべてのモジュールに
Minimum time to complete
ブロック転送が完了するため
= 3 × (3D + 1BT)
a block-transfer to all modules
= 3= (3D
の最小時間
9D+ +1BT)
3BT
= 9D + 3BT
この 3 つのブロック転送モジュールを別々のラックに取付けたときは、1 回
の I/O スキャンで 3 モジュール全部にブロック転送を行なえます。システム
レイアウトをブロックデータ転送用に最適化する場合は、以下のように接続
します。
ブロックデータ転送用に最適化したシステム
System Optimized for Block-Data Transfer
PLC
PLC
アダプタ
アダプタ
Adapter アダプタ
Adapter
Adapter
このように配置すると、1回のディスクリート I/O スキャンで
With BT
this モジュールにブロック転送が行われます。
arrangement, a block-transfer to each BT
それぞれの
module can occur in a single discrete I/O scan.
BT
BT
最大スキャンタイム
ディスクリートスキャン
3 回 + ブロック転送 3 回
Maximum
scan time
= 3=discrete
scans + 3 block-transfers
= 3D + 3BT
= 3D + 3BT
BT
BT
BT
アダプタすべてのモジュールに
ブロック転送が完了するため
= 1 × (3D + 3BT)
Minimum
time to complete
aの最小時間
block-transfer to all modules
= 1 =(3D3D
+ 3BT)
+ 3BT
BT
= 3D + 3BT
Pub. No. 1785-6.5.12JA
9-10
システム性能の向上
9.7
プロセッサタイム
プロセッサタイムとは、入力を処理し、該当する出力を設定するまでの所要
時間です。このプロセッサタイムはプロセッサごとに異なります。また、入
力のバッファ、プログラムスキャンなどの影響も受けます。
In a PLC-5
system, inputs are buffered
between the I/O imageI/O
table
and the remote I/O
システムでは、入力が
スキャナ間でバッファ
PLC-5
I/O イメージテーブルと
buffer. The movement of inputs from the remote I/O buffer to the input buffer is
されます。スキャナから入力バッファまでの入力の転送は、入力バッファから
asynchronous to the movement of data from the input buffer to the input image table.
入力イメージテーブルまでのデータの転送とは非同期で行なわれます。
リモート I/O スキャンループ
プログラム・スキャン・ループ
Program Scan Loop
アダプタ
Adapter
Rack 2
ラック
1 1
即時 I/OI/O
Immediate
IOT (x)
IOT
(x)
IIN
(y)
IIN (y)
aa bb
リモート
Remote I/O
I/O
Buffer
バッファ
Input
入力バッファ
Buffer
データ交換
Data
Exchange
I/O
I/Oイメー
Image
ジテーブル
Table
Update
入力バッ
I/O image
ファからの
イメージ
I/Ofrom
input
更新
buffer
ラック
Rack 31
アダプタ
Adapter
Data
データ交換
Exchange
xx
yy
ハウスキーピング
Housekeeping
Rack 31
ラック
アダプタ
Adapter
Remote I/O Scan Loop
Processorプロセッサ
Resident
常駐ラック
Rack
aa
write outputs
書込み出力
bb
読取り入力
read inputs
Logic
ロジック
スキャン
Scan
最長のプロセッサタイムは、以下のようになります。
変数
値
リモート I/O バッファからの入力バッファの周期的な更新
10 msec
入力の受信を保証するためのプログラムスキャン 1 回
xx msec
出力の受信を保証するためのプログラムスキャン 1 回
xx msec
0.18msec ×ラック数
xx msec
合計
3 ラックシステムでプログラムスキャンが 20msec の場合、最長のプロセッ
サタイムは、10 + 20 + 20 + (0.18 × 3) = 50.54msec になります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
システム性能の向上
9.8
9-11
計算例
この章で示した各スループット成分の計算結果に基づいた、最長の更新時間
の計算を以下に示します。
変数
値
入力カードの遅延
10msec ( 標準 )
I/O バックプレーン
1msec
最長の場合のリモート I/O スキャンタイム
30msec
最長の場合のリモートプロセッサタイム
50.54msec
最長の場合のリモート I/O スキャンタイム
30msec
I/O バックプレーン
1msec
1msec ( 標準 )
出力過度の遅延
合計 123.54msec
9.9
オンライン動作による性能への影響
ランモード中に、DH+ リンクを介して、プログラムファイルをオンライン
で操作すると、PLC-5 プロセッサの性能に影響します。以下の処理時間に影
響します。
•
DH+ メッセージ
•
シリアル・ポート・メッセージ
•
チャネル 3A メッセージ
•
リモートブロック転送
メッセージ交換とブロック転送の合計時間の遅延は、ラダーファイルのサイ
ズ (K ワード ) に比例します。表 9.B に、使用するプロセッサをサポートす
る 6200 シリーズ PLC-5 プログラミングソフトウェアのリリースを使った場
合の性能に対する影響を示します。
表 9.B
ランモード中のオンライン操作が性能に及ぼす最長の影響
DH+ チャネルを介したオンライン動作
影響を受けるデータ転送
プログラムファイルの最後におけ
る [Page Up/Page Down] キー操作
リモートブロック転送
20msec/K ワード
50msec/K ワード
DH+ メッセージ
20msec/K ワード
50msec/K ワード
ラダーのラング
挿入 / 削除
シリアル・ポート・メッ 200msec/K ワード
セージ
50msec/K ワード
チャネル 3A メッセージ
50msec/K ワード
影響なし
以下の条件に現在適合する場合は、通信停止の恐れがあるので、プログラム
を設計し直してください。
•
大型のラダー・ロジック・プログラム・ファイルを使用している。
•
時間制約の厳しいリモートブロック転送、またはシリアル、DH+, チャネ
ル 3A メッセージ、あるいはこの両方を使用している。
•
ランモード中にプログラムをオンラインで編集する必要がある。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
9-12
システム性能の向上
プロセッサの最大性能を引き出すためには、モジュール構造のプログラミン
グ設計手法を使用して、メイン・コントロール・プログラム (MCP), シーケ
ンシャル・ファンクション・チャート (SFC), およびサブルーチンジャンプ
(JSR) 命令などのプログラムファイルにセグメント化してください。
9.10
56K ワード制限のときのラダーラング挿入の影響
ラダーファイルのランタイムまたはプログラムモード編集を実行していると
きは、最大プログラム・ファイル・サイズである 57,344 ワードに達すると、
以下のようになります。
この注意事項は、最大ファイル制限
である 57,344 ワードに達するプロ
グラムファイルを編集しているとき
の PLC-5/60, -5/60L, -5/80, および
-5/80E プロセッサに適用します。
•
ラングへの挿入が行なわれない。
•
6200 シリーズ PLC-5 プログラミングソフトウェア ( リリース 4.3 以降 )
によって、操作が強制的に停止される。
この問題を回避または訂正するためには、モジュール構造のプログラミング
設計手法を使用して、メイン・コントロール・プログラム (MCP), シーケン
シャル・ファンクション・チャート (SFC), サブルーチンジャンプ (JSR) 命令
などのプログラムファイルにセグメント化してください。
プログラムファイルをセグメント化しない場合は、編集中にファイルを頻繁
に保存するようにしてください。
"Memory Unavailable for Attempted Operation" というエラーメッ
セージが表示された場合は、プロセッサメモリをクリアしてください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
システム性能の向上
9.11
9-13
プログラム制御命令の使用
スキャンタイムは、JMP/LBL 命令と FOR/NXT 命令の使用方法によって増
加します。
9.11.1 JMP/LBL 命令の使用
JMP/LBL 命令をプログラミングするときには、以下の点に注意してくださ
い。
命令
JMP
注意事項
JMP 命令に必要な実行時間は、JMP 命令を含むプログラムファイルによっ
て異なる。
JMP 命令の概算の実行時間は、以下の式で計算する。
8.9 + ( ファイル番号 − 2) × 0.96
プログラムファイル番号が大きければ大きいほど、JMP 命令のスキャンを
完了する時間が長くかかる。
LBL
各 LBL 命令は、プログラムファイル内の 2 ワードのメモリに加えてラベル
番号自身によって追加のメモリを使用する。各ラベル番号は、ラベルテー
ブルに配置される。ラベルテーブルの各エントリは、ラベル 0 から開始し
て 2 ワードのメモリを使用する。例えば、LBL 10 は、ラベルテーブルの
22 (2 ワード× 11 盤目のエントリ ) ワードのメモリを使用する。
後から LBL 10 を削除しても、ラベルテーブルは前の使用スペースの割当
てを解除しない。このスペースを回復する唯一の方法は、プログラムを
アップロードしてから再度ダウンロードすることです。
9.11.2 FOR/NXT 命令の使用
FOR/NXT 命令は、実行時間について JMP 命令と同じように影響します。
FOR/NXT ループの実行は、命令を含むプログラムファイルによって異なり
ます。
FOR/NXT ループの概算実行時間は、
8.1 + ( ループ回数× 15.9) + ( ファイル番号 − 2) × 0.96
プログラムファイル番号が大きければ大きいほど、FOR/NXT ループのス
キャンを完了する時間が長くかかります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
9-14
システム性能の向上
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 10 章
データ・ハイウェイ・プラス上の装置と
の通信
10.1
本章の内容
内容
10.2
参照ページ
接続可能なデバイスの選択
10-1
リンクの設計
10-2
DH+ 通信用のチャネルの構成
10-2
グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの使用
10-4
DH 通信チャネルのモニタ
10-5
DH+ リンク性能の評価
10-9
アプリケーションの注意事項
10-14
接続可能なデバイスの選択
DH+ リンクを使用すると、データを他の PLC-5 プロセッサまたは上位コン
ピュータに転送できます。また、複数の PLC-5 プロセッサのプログラミン
グ用リンクとしても使用できます。PLC-5 プロセッサは、DH+ リンクを介
して、他のプロセッサおよびプログラミングターミナルと通信できます。最
大 64 ステーションを 1 つの DH+ リンクに接続できます。
表 10.A
製品
接続可能なデバイス
Cat. No.
アプリケーション
ケーブル
データハイウェイまたはデータ・ハイウェ 1770-KF2
イ・プラス (RS-232C または RS-422-A) イ
ンターフェイスモジュール
非同期 (RS-232C) デバイスをデータハイウェイ
または DH+ ネットワークに接続する。
ブロードバンド上のデータハイウェイ /
データ・ハイウェイ・プラス
1771-KRF
設備全体のブロードバンド・ケーブル・システ
ムを介して通信する最大 18 データ・ハイウェ
イ・ネットワークを接続するメディアブリッジ
通信インターフェイスカード
1784-KL
T47 ポータブル・プログラミング・ターミナル
を DH+ に接続する。
データ・ハイウェイ・プラス XT/AT イン
ターフェイスモジュール
1784-KT
IBM XT または AT 互換機を DH+ に接続する。
データ・ハイウェイ・プラス PS/2 イン
ターフェイスモジュール
1784-KT2
IBM PS/2 互換機を DH+ に接続する。
データ・ハイウェイ・プラスとデータハイ 1785-KA
ウェイ間のインターフェイスモジュール
1770-CD
1784-CP
1784-CP2
1784-CP3
1784-CP5
1784-CP6
データ・ハイウェイ・ネットワークを DH+ ネッ 1770-CD
トワークに接続する。
DH+ と DH-485 間のインターフェイスモ
ジュール
1785-KA5
DH-485 リンクを DH+ リンクに接続する。
データ・ハイウェイ・プラス RS-232C イ
ンターフェイスモジュール
1785-KE
非同期 (RS-232C) デバイスを DH+ に接続する。
PCMCIA カード
1785-PCMK
PCMCIA バスノートブック型コンピュータを
DH+ に接続する。
1784-PCM5
Pub. No. 1785-6.5.12JA
10-2
10.3
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
リンクの設計
1770-CD (Belden 9463) ケーブルを指定してください。DH+ ネットワークの
接続には、デイジーチェーンまたはトランクライン / ドロップライン構成を
使用します。
トランクライン / ドロップラインの
注意事項:
トランクライン / ドロップライン構
成を使うときは、1770-SC ステー
ションコネクタを使用します。以下
の注意事項に従って、ケーブル長を
決めてください。
•
•
トランク・ライン・ケーブル長:
リンクの通信速度によります。
ドロップケーブル長:30.4m
(100 フィート )
トランクライン / ドロップライン構
成の設計については、『Data
Highway/Data Highway Plus/Data
Highway II/Data Highway-485 Cable
Installation Manual』(Pub. No.
1770-6.2.2) を参照してください。
システムの設計計画で指定したケーブル長が許容寸法以下であることを確認
します。
重要: DH+ の最大ケーブル長は、通信速度によって異なります。DH+ リン
ク上のすべてのデバイスを同じ通信速度で通信できるように構成し
てください。
デイジーチェーン構成の場合は、以下の表に基づき使用可能な総ケーブル長
を決めてください。
表 10.B
リンクの通信速度に基づくケーブル長の選択
DH+ リンクの通信速度
最大ケーブル長
57.6Kbps
3,048 m (10,000 フィート )
115.2Kbps
1,524 m (5,000 フィート )
230.4Kbps
762 m (2,500 フィート )
重要: 通信速度に 230.4Kbps を選択し、シリアルポートまたは PLC-5 コプ
ロセッサを使用しているときは、システム全体の性能を向上させる
ためにチャネル 2 を使用してください。
正常な動作を保証するために、DH+ リンクの両端を外部抵抗 ( プログラマ
ブルコントローラに付属 ) を使って終端してください。150Ω または 82Ω
の終端抵抗を選択すると、単一 DH+ リンク上に接続できるデバイス数が決
まります。
DH+ I/O リンクの通信速度
10.4
終端抵抗
230.4Kbps
82Ω
57.6Kbps または 115.2Kbps
150Ω
DH+ 通信用のチャネルの構成
使用しているプロセッサによって、以下のチャネルを構成できます。
プロセッサ
PLC-5/11
PLC-5/20
PLC-5/30
PLC-5/40L
PLC-5/60L
PLC-5/40
PLC-5/60
PLC-5/80
Pub. No. 1785-6.5.12JA
DH+ をサポートするチャネル
1A
1A (DH+ に固定 )、1B
PLC-5/20E
PLC-5/40E
PLC-5/80E
1A, 1B
1A, 2A, 1B, 2B
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
10-3
重要: チャネル 1A に対して DH+ アドレスを定義するときは、プロセッサ
上のスイッチアセンブリ SW1 を設定します。このノードアドレスは
プログラミングソフトウェアでは設定できません。
プログラミングソフトウェアの DH+ 構成画面を使用して、DH+ リンクをサ
ポートするようにチャネルを構成してください。
DH+ 用にチャネルを
構成します。
フィールド
Diagnostic file
定義
操作手順
チャネルのステータス情報 整数ファイル番号 (10 ~ 999) を入力する。システムが 40 ワード長の
を入れるファイル
整数ファイルを作成する。
注意: それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割付
け済みの I/O ステータスファイルまたは他の使用済みファイル
を診断ファイルとして割付けないでください。予測できない
機械障害の原因になる。
重要: チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されてい
ないチャネルでも、未使用以外として構成されているチャネ
ルに対して診断ファイルを定義してください。
Baud rate
現在のチャネルの通信速度 以下が DH+ チャネルの場合
• チャネル 1A:プロセッサの SW1 を設定して通信速度を指定する
( 第 23 章を参照 )。
• チャネル 1A 以外:プログラミングソフトウェアを使用して、
57.6Kbps, 115.2Kbps, または 230.4Kbps を選択する。
Node address
プロセッサのステーション 以下が DH+ チャネルの場合
アドレス
• チャネル 1A:プロセッサの SW1 を設定して DH+ ステーション番
号を指定する ( 第 23 章を参照 )。
• チャネル 1A 以外:カーソルを Node Address フィールドに位置づ
けて、0 ~ 77 (8 進数 ) の値を入力してから [Enter] キーを押す。
DH+ リンク上の各ステーションに固有のアドレスを割付ける。
Link ID
チャネルが存在するローカ DH+ リンクが別のデータ・ハイウェイ・ネットワークにブリッジ接
ルリンク
続されているときは、チャネルの接続先プロトコルリンクを識別する
10 進数を入力してから、[Enter] キーを押す。
Global status flag file トークン・パス・データの カーソルをこのフィールドに位置づけて、整数ファイル番号 (10 ~
格納先ファイル
999) を入力してから [Enter] キーを押す。システムが 64ワード長の整
数ファイルを作成する。
注意: プロセッサのモードをランまたはテストからプログラムに切
換えると、プロセッサはグローバル・ステータス・フラグ・
ファイルに 0 を書込む。このファイルにあった情報は失われ
る。
グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの詳細は、以下を参照し
てください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
10-4
10.5
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの使用
グローバル・ステータス・フラグ・ファイルを使用して、トークン・パス・
データの格納先を定義します。このファイルには、DH+ ネットワーク上の
ステーションごとに 16 ビットのワードデータが格納されます。各ステー
ションはこのファイルを使用して、自動的に相互間でデータを共用します。
あるステーションが次のステーションにトークンを送ると、実際にはグロー
バル・ステータス・フラグ・ファイルの自アドレス領域から、1 ワードの情
報が含まれたブロードキャストメッセージが送られます。送信されたデータ
は、自ステーションアドレスと同じグローバル・ステータス・ファイル内の
ワードから持ってこられます。トークンは全ステーションで見ることができ
るため、ネットワーク上の各ステーションは、トークンを確認してから、送
信ステーションからのグローバル・ステータス・データのワードを送信ス
テーションのアドレスに対応するファイルに格納します。
このプロセスによって、各ステーションは新規更新されたデータを自動的に
確認できます。アプリケーションに応じてこのデータをモニタし、解釈でき
るようにラダーロジックを作成できます。
Theリンク上の各ノードアドレスのグローバル・ステータス・フラグ・データは
Global Status Flag data for each node address on your DH+ link is stored in the word address
DH+
8 進数ノードアドレ
corresponding to the octal node address. For example, if your DH+ link has processors at node addresses
スに対応するワードアドレスに格納されます。例えば、プロセッサ位置がノードアドレス
7, 10, 15, お
7, 10,
and 30リンクで、各プロセッサのグローバル・ステータス・フラグ・ファイルが
and your global status flag file is N10 for each processor, the global status flag data isN10 である
よび
の DH+
30 15,
stored as follows:
と、グローバル・ステータス・フラグ・データが以下のように格納されます。
DH+
link
リンク
DH+
ステーション
7
Station
7
ステーション
10
Station 10
ステーション
15
Station 15
ステーション
30
Station 30
各プロセッサで定義
Global
Status Flag File
されているグローバ
ル・ステータス・フ
defined
in each
ラグ・ファイル:N10
processor:
N10
N10:7
進数:N10:7
10Decimal:
Octal: N10:7
8 進数:N10:7
Decimal:
N10:8
進数:N10:8
10
N10:10
進数:N10:10
8Octal:
N10:13
進数:N10:13
10Decimal:
N10:15
進数:N10:15
8 Octal:
N10:24
進数:N10:24
10Decimal:
N10:30
進数:N10:30
8 Octal:
You can specify any integer file in the processor to be the global status flag file; however, for simplicity,
プロセッサ内のどのファイルでもグローバル・ステータス・フラグ・ファイルとして指定できます。
specify the same
file for all yourPLC-5
PLC-5 プロセッサに対して同一ファイルを指定する方が簡単です。ファ
processors on the DH+ link.
ただし、DH+
リンク上の全
The files are updated during housekeeping.
イルはハウスキーピング期間中に更新されます。
Design Tip
Pub. No. 1785-6.5.12JA
DH+ リンク上の全ノードを相互通信させるためには、リンク上の各プロ
セッサのグローバル・ステータス・フラグ・ファイルのサイズを最大ノード
アドレスに合わせる必要があります。例えば、ステーション 30 が最大ノー
ド番号のときは、各プロセッサ内のグローバル・ステータス・フラグ・ファ
イル (N10) を 24 ワード長 (30 (8 進数 ) = 24 (10 進数 ) ) にします。グローバ
ル・ステータス・ファイルを最初に構成すると、自動的に 64 ワードがとら
れます。
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
10-5
重要: 外部または内部メッセージのいずれかを、グローバル・ステータス・
フラグ・ファイルに書込むことはできません。グローバル・ステー
タス・フラグ・ファイルに書込もうとすると、フォルトが発生しま
す。
データモニタで基数を変更すると、ファイルアドレスを 8 進数表示できま
す。したがって、ノードアドレスに対応する 8 進数アドレスのエレメント番
号を確認できます。
10.6
DH 通信チャネルのモニタ
プログラミングソフトウェアの DH+ ステータス画面を使用して、DH+ リン
ク用に構成されているチャネルをモニタします。表示データは、プログラミ
ングソフトウェアの DH+ 構成画面で定義した診断ファイルに格納されてい
ます。この画面には、アクティブ・ノード・テーブルではなく診断ファイル
に格納された情報が表示されることに注意してください。
10.6.1 メッセージのモニタ
ステータスフィールド
Sent
ワード
5
説明
ステーションが送信した総メッセージ数
この数は、送信データ肯定応答カウンタ (SDA) と送信否定応答 (SDN) 送信確認カウ
ンタの合計値です。
Sent with error
7
認識されなかった送信メッセージ数。この数は以下のカウンタの合計値です。
• SDA が送信したその他の NAK
• SDA/SDN 再送
• 送信した NAK フル
• ドロップトークン
• SDA が送信した NAK された SAP
Received
4
ステーションが受信したエラーなしメッセージ数。この数は、SDA および SDN 受
信カウンタの合計値です。
Received with error
6
ステーションが受信した無効メッセージ数。この数は、エラー受信 SDA カウンタ
および SDA 受信 SAP オフカウンタの合計値
Unable to receive
8
空きバッファ不足のためステーションが入力メッセージを NAK した回数。この数
は、SDA 受信フルカウンタ値と同じはずです。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
10-6
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
10.6.2 認識された送信データのモニタ
ステータスフィールド
ワード
説明
Received
19
ステーションが受信したエラーなしの SDA メッセージ数
Received SAP off
23
ステーションが受信したが、サービス・アクセス・ポイント (SAP) がオフのために
処理できなかった SDA メッセージ数
このカウンタは、常に 0 になっているはずです。
Received but full
22
メモリ不足のために、ステーションが受信しなかった SDA メッセージ数
Received with error
20
ステーションが受信した無効 SDA メッセージ数。以下の原因が考えられる。
• CRC 不良
• メッセージのソースアドレスが無効
• メッセージのコントロールバイトが認識不能
• 送信中断
このカウンタはノイズを示すので、ケーブルの対ノイズシールドを強化する。
Received retransmissions 21
結果が ACK か NAK に関係なく、送信ステーションが SDA メッセージを送信した
回数
メッセージを送信したが応答として ACK も NAK も受信しないと、ノードはメッ
セージを再送する。最初のメッセージに対する認識応答が失われたためにノードが
メッセージを再送すると、メッセージの受信ノードはこの再送を検出して、認識応
答を送信する。しかし、受信ノードはマルチキャストメッセージを廃棄する。この
カウンタの数値が高いときは、ノイズまたはケーブル障害が考えられる。ケーブル
が正しく接続され、ノイズに対してシールドされていることを確認してください。
Transmit failed
29
ステーションが送信した SDA メッセージのうち、エラーと判定されたメッセージ
数。このカウンタは SDA 送信非 ACK カウンタおよび SDA 送信タイムアウトカウ
ンタの合計
Transmit timeout
26
送信された SDA メッセージのうち、受信ステーションが ACK も NAK もしなかっ
たメッセージ数
このカウンタは、リトライ中にメッセージが送られた場合、および受信ステーショ
ンが通信できない場合でも増加する。このカウンタはノイズまたはケーブル障害を
示す ( 受信ステーションがメッセージを確認しなかったとき )。
Transmit confirm
24
アドレス指定先ステーションに正常に送信され、認識された SDA メッセージ数
Transmit NAK full
30
宛先ステーションが一杯であったために、ステーションがメッセージに対する
NAK を受信した回数
すなわち、メッセージが受信ステーションに送信される速度が PLC-5 プロセッサの
処理速度より速い。DH+ リンク上の複数のステーションが同一ステーションに対し
てメッセージを送信しているはずです。以下を確認してください。
• 不要トラフィック ( 例えば、1 秒当たり 1 回の更新が必要なときに連続メッセー
ジを送信するなど ) をスケジューリングしていない。
• 新規データの場合だけデータが送信されるように、例外によるレポートを実行し
ている。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
ステータスフィールド
ワード
10-7
説明
Transmit NAK misc.
25
NAK フルカウンタおよび NAK インアクティブカウンタ以外の理由 (CRC 不良によ
る NAK など ) で NAK された入力 SDA メッセージ数
Transmit not ACKed
27
送信した SDA メッセージのうち、受信側ステーションにより ACK されなかった
メッセージ数。以下の原因が考えられる。
• メッセージが NAK された。
• 無効 ACK が戻された。
• 何も戻されなかった。
このカウンタは以下を示す。
• ノイズまたはケーブル障害
• 受信ステーションがリンクから退去
• 受信ステーションが通信不能
Transmit NAKed SAP
31
アドレス先ステーションに対して正常に送信されたが、メッセージで指定した SAP
が無効であったために NAK された SDA メッセージ数
このカウンタは、常に 0 になっているはずです。
10.6.3 認識されていない送信データのモニタ
ステータスフィールド
ワード
説明
Received
35
受信された有効 SDN メッセージ数
Transmit failed
33
ステーションが送信した SDN メッセージのうち、エラーになったメッセージ数
Transmit confirm
32
このエラーは決して発生させてはならない。
ステーションが送信した有効 SDN メッセージ数
Pub. No. 1785-6.5.12JA
10-8
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
10.6.4 一般的なステータスのモニタ
ステータスフィールド
ワード
説明
SDA or SDN transmit
retry
28
再送された SDA または SDN メッセージの総数。ステーションがメッセージを再送
するのは以下の理由による。
• SDA メッセージに対する ACK が失われたか破壊された。ノイズが原因と考えら
れる。
• 元のメッセージが NAK された。
Duplicate node
17
ステーションがネットワーク上に自分と同じステーションアドレスを検出した回
数。この結果、ステーションはオフラインになる。
Claims lost
11
ステーションがトークン請求シーケンスに勝てなかった回数。詳しくは、「claims
won」を参照。
Network dead
9
ステーションがネットワーク上にトラフィックを何も検出しなかった回数
通常は、トークンを持つステーションが電力低下しているか、ネットワークに存在
しないときにこの現象が発生する。他のステーションはトークンが渡されるのを
待っている。この結果、ネットワークのデッド状態が宣言され、トークン請求シー
ケンスが起動される。詳しくは、
「claims won」を参照。
Claims won
10
ステーションがトークン請求シーケンスに勝った回数
ネットワークがダウンし、電源投入され、ネットワーク上のステーションがどのス
テーションもトークンを持っていないことを検出したとき、またはトークン所有ス
テーションが電力低下に陥るかネットワークに存在しないとき、すべてのステー
ションがトークン請求シーケンスを開始する。トークン請求シーケンスでは、ネッ
トワーク上の全ステーションがトークンを請求する。複数のステーションがトーク
ンを請求すると、最下位番号のステーションがトークンを獲得する。
Dropped token
18
ステーションがリンク上に重複ノードを検出し、自分自身をリンクからドロップさ
せた回数。
ステーションはメッセージまたは中継要求に対する不正応答を検出すると、重複
ノードがあると判断する。例えば、通信相手以外のステーションから応答が返る
と、送信側ステーションは同一ノード番号を持つ別のステーションの送信パケット
に対する応答とみなす。リンクに存在しないステーションは、ネットワークへの復
帰要求を無期限に待つ。リンク上にすでに存在するステーション番号に対しては
ネットワークへの復帰要求が出されないので、リンクから重複ノードが削除されな
い限り、復帰要求は来ない。
Linear scan failed
16
ステーションからの各ステーション番号の要求に対して応答がなかった回数。
詳しくは、以下の「Started linear scan」を参照。
Token retry
13
ステーションからのトークンパスの再送が必要になった回数。ステーションは、
トークンの送信先ステーションがトークンを受取らないと、トークンを再送する。
ノイズが原因と考えられる。
Solicit rotations
34
リンク上以外の全ステーションの中継完了要求が完了した回数
中継要求はトークンパスがリンク上にあるときに起きる。このとき、現在リンク上
にないステーションは、リンクに加入しているような動作を求められる。各トーク
ンパス中、別のステーション番号が要求され、要求が連続的に起こる。この要求が
ないと、ステーションはリンクに参加できない。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
ステータスフィールド
Started linear scan
ワード
15
10-9
説明
ステーションがアクティブ・ノード・テーブル上の各ステーションにトークンを渡
そうとしたが、どこからも応答が返らなかった回数
ステーションはリニアスキャンを起動して、応答するステーションがあるまで各ス
テーション番号を要求する。
New successor
12
ステーションがトークンの新しい中継ステーションを見つけた回数
ステーションが自ステーション番号とトークンの宛先ステーションのステーション
番号の中間に当たるステーション番号の新しいステーションがリンクに加入したこ
とを検出すると、新しい中継ステーションができたことになる。したがって、ス
テーションは新しく加入したステーションにトークンを渡さなければならない。
Token failed
10.7
14
ステーションがリストされている中継ステーションにトークンを渡せなかった回
数。通常、以下の原因が考えられる。
• ステーションがネットワークに存在していない。
• ノイズまたはケーブル障害
DH+ リンク性能の評価
DH+ リンクの性能は多くの要因によって左右されます。以下に主な要因を
示します。
•
ノード
•
メッセージのサイズおよび数
•
メッセージの宛先
•
内部の処理時間
10.7.1 ノード
以下に、ノード数が送信時間に及ぼすノードの影響について説明します。
•
トークンが 1 周する間に、DH+ リンク上の各ノードは、送信するものの
有無に関係なく、トークンを受取ります。
•
各ノードはトークン当たり 1.5msec ( 送信するメッセージがないとき ) か
ら 38msec ( 最大割当て時間 ) を費やします。この時間はリトライがない
場合の値です ( 図 10.1 を参照 )。
図 10.1
トークンパッシング
トークン当たり
最小 1.5msec
Min. 1.5 ms
with the token
Station
1
ステーション
DH+ リンク
DH+ link
Station
2
Station
5
ステーション
ステーション
Max. 38 ms
with the token
Station
4
ステーション
Station
ステーション
3
Pub. No. 1785-6.5.12JA
10-10
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
10.7.2 メッセージのサイズおよび数
PLC-5 プロセッサは、メッセージをパケットにコード化してから DH+ リン
クに送信します。パケット内のデータワードの最大数は、送信側ステーショ
ンとコマンドタイプによります。
送信ステーション
コマンドタイプ
最大パケットサイズ
( データワード )
PLC-5
Typed READ/WRITE
114
PLC-5
Word range READ/WRITE
117
PLC-2
Unprotected READ/WRITE
121
この上限は、ネットワークプロトコルによって規定されています。このプロ
トコルによって、ステーションからの送信量が、トークンパス当たり最大
271 バイトに制限されます。ステーションは 1 回のトークンパスで複数の
メッセージを送信できますが、コマンドとデータの総バイト数を 271 以下に
する必要があります。
割当てられた最大パケットサイズを超えるメッセージの場合、送信ステー
ションは複数のトークンパスを使用しないとこのメッセージを完了できませ
ん。例えば、PLC-5 プロセッサから 150 ワード長のメッセージを送る場合
は、2 つのメッセージを送信する必要があります。したがって、複数のトー
クン周期が必要となるはずです。
ステーションが送信するメッセージ数もスループット時間に影響します。例
えば、3 つのメッセージをキューに登録し、4 番目のメッセージを有効にし
たステーションの場合は、前の 3 つのメッセージが処理されるまで待たなく
てはなりません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
10-11
10.7.3 メッセージの宛先
受信ステーションが、トークンの受信前に、メッセージの処理を完了して応
答を生成できるかどうかによっても、スループット時間が変わります。
図 10.2 に、ステーション 1 からステーション 4 にメッセージを送る例を示
します。
図 10.2
メッセージの宛先 ( ステーションに MSG 応答の処理時間が十分あ
る場合 )
がトークンを所有してい
1. ステーション
Station 1 has the1 token.
Only the
ます。ステーション
1 はメッセージをス
station that has the token
can send a
テーション
2 に送信してから、トークン
message. Station
1 sends the message
をステーション
2 に渡します。
to station 4.
Station
5
ステーション
Station
1
ステーション
1 はステーション番号が次に高い
2. ステーション
Now station 1 must
pass the token on to the next
ステーション
2 にトークンを渡す必要がありま
next highest station
number, which is station 2.
す。
Station
2
ステーション
メッセージ
Message
Station
4
ステーション
Station
1
ステーション
Station
5
ステーション
4. これで、ステーション
Station 4 can now reply to 4
theはス
テーション
からのメッセージ
message from1station
1. This
に応答できます。したがって、
completes the message transaction.
メッセージ転送が完了します。
Message
メッセージ
がトークンを所有しています。ステーション
3. ステーション
Station 2 has the2token.
Assume that station 2 has messages
2toは送信するメッセージがあり、トークンを
30msec 保持す
send and holds the token for 30 ms. During this time,
るとします。この期間中に、ステーション
station 4 has processed the message from station 41 はステーション
and
からのメッセージを処理し、応答をキューに登録します。
1has
a reply queued up. When finished, station 2 passes the
キュー登録が完了すると、ステーション
2 は次にステーショ
token on to the next highest station number, which
is station 4.
ン番号が高いステーション 4 にトークンを渡します。
Station
2
ステーション
Station
4
ステーション
図 10.2 では、では、ステーション 4 はメッセージを処理し、応答を生成す
る時間がありました。しかし、図 10.3 のステーション 2 は MGS 応答の処理
時間が十分ありません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
10-12
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
図 10.3
メッセージの宛先 ( ステーションに MSG 応答の処理時間が十分な
い場合 )
この図では、ステーション
1 が図
10.2 と同じメッ
1. In
this figure, we assume that station
1 wants
to send the
セージをステーション
identical
message as shown2 inに送るものとします。ステー
Figure but to station 2.
ション1 1has
がトークンを所有しています。ステーション
Station
the token. Station 1 sends the message to
に送信してから、
1 はメッセージをステーション
station
2 and then passes the token on2 to
station 2.
トークンをステーション 2 に渡します。
ステーション
はトークンを受取りまし
2. Now
station 2 has2the
token but has not had time
1 に対する応答を生
toたが、ステーション
generate a reply to station
1. So station 2
成する時間がありません。そこで、ス
sends
any other messages it has queued and
テーション
はステーション
then
passes the2token
on to station 4.4 に対して、
キューに登録した他のメッセージを送信
するとともに、トークンも渡します。
Station
1
ステーション
メッセージ
Message
Station
2
Station
5
ステーション
ステーション
Station
4
ステーション
トークンがステーション
2 に戻っ
4. The
token then returns to station
2, which
てきます。そこで、ステーション
then
sends its reply to station 1.
2 はステーション 1 に応答を送信
します。
Station
1
ステーション
Message
メッセージ
は順にthe
3. ステーション
Stations 4, 5, and4,15,all1receive
トークンを受取り、キューに登
token in order and send any
録されているメッセージがあれ
messages they have queued.
ば送信します。
Station
2
Station
5
ステーション
ステーション
Station
4
ステーション
In this example, it took an extra token pass around the
この例では、図
と同じメッセージを送
network
to complete the10.2
message
transaction even though
るのに、ネットワーク上で余分なトークンパ
the message
was identical to the one shown in Figure
10.2.スが発生させて、メッセージ転送を完了して
います。
.
10.7.4 内部の処理時間
内部処理時間は、ネットワーク上の所定のプロセッサが、メッセージの送信
または受信時にどれだけビジーであるかによります。
例えば、プロセッサ A がネットワーク上のプロセッサ B から READ 要求を
受取ったとします。プロセッサ A は送信すべきメッセージをすでに 3 つ
持っているので、プロセッサ B からの READ 要求に応答する前に、キュー
登録されているメッセージの処理を完了させます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
10-13
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
10.7.5 DH+ リンク平均応答時間のテスト結果
テスト設定:
1 ~ 22 台の PLC-5 プロセッサを使
用し、1 台のプログラミングターミ
ナルをオンラインにしました。各
PLC-5 プロセッサは 1K バイトのラ
ダーロジックを実行します。
最初のテストでは、1 台の PLC-5
プロセッサから別の PLC-5 プロ
セッサにデータを書込み、この応答
時間を記録しました。他の PLC-5
プロセッサをネットワークに追加
し、各プロセッサから同じ量のデー
タを、ステーションアドレスが次に
高い PLC-5 プロセッサに書込みま
した。データ送信速度を 50, 100,
250, 500 ワードに設定して、このテ
ストを計 4 回行ないました。
ここでは、DH+ リンク上で行なったテスト結果をステーション数および
メッセージの送信ワード数別にグラフで示します。
図 10.4 に、DH+ リンク上の平均応答時間をステーション数およびメッセー
ジサイズ別に示します。特定の DH+ リンク上の平均応答時間も予測できま
す。
図 10.4
全 PLC-5 プロセッサの平均応答時間
5.0
X
4.5
4.0
X
3.5
3.0
Response
応答時間
2.5
Time
( 単位:msec)
2.0
(Sec)
1.5
X
1.0
X
X
X
X
2
3
+
+ + +
0.5
+
X
X
100 W
+
X
+
+
+ +
+ 250 W
X 500 W
0.0
1
4
5
6
50 W
7
8
9
10
11
12
13 14 15
16
17
18 19
20 21
22
W W=Words
= ワード
PLC-5 プロセッサ数
Number of PLC-5 Processors
図 10.5 に、プログラミングターミナルがメッセージ応答時間に及ぼす影響
を構成別に示します。
図 10.5
パーソナルコンピュータがメッセージ応答時間に及ぼす影響
40%
35% X
30%
Effect
on
Response
応答時間に
Time
対する影響
( 単位:%)
(%)
25%
+
X
X
+
20%
X
+ +
X
X
X
X
+ +
100 W
+
15%
50 W
X
+
10%
X
+
5%
+
X
+
0%
250 W
500 W
W W=Words
= ワード
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
PLC-5 プロセッサ数
Pub. No. 1785-6.5.12JA
10-14
10.8
データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信
アプリケーションの注意事項
以下のアプリケーションガイドラインに従って、システムの DH+ リンクを
構成してください。
Design Tip
Pub. No. 1785-6.5.12JA
•
DH+ ノード数を最小にして、許容応答時間を実現します。デバイス間で
交換するメッセージのサイズと頻度を考慮してください。
•
最短の制御応答時間を実現するためには、ネットワーク上のノード数を
制限します。さらにステーションを追加するときは、別の DH+ ネット
ワークを設定します。ブリッジで DH+ リンク間を接続できます。
•
オペレータインターフェイス用のコンピュータをリンクに接続するか、
サードパーティ製のシリアルデバイスを DH+ リンクに接続するときは、
できるだけ高速のシリアルインターフェイス通信速度を選択します。
•
マシン動作中または処理実行中は、ノードをネットワークに追加または
除去しないでください。除去したデバイスがネットワークトークンを所
有していると、ネットワークの残りの部分にトークンがなくなってしま
います。ネットワークは自動的に再設定されますが、数秒かかります。
この期間中、制御が不安定になったり中断されることがあります。
•
DH+ リンクのタイムアウト時間は 90sec です。ただし、データの DH+ 転
送用のウォッチドッグタイマをロジックプログラムに取り込めます
( フォルト発生時に規定のシャットダウンが行なわれます )。
•
できれば、マシン動作中または処理実行中は、プロセッサをオンライン
でプログラミングしないでください。DH+ 動作のバーストが長引き、応
答時間が長くなります。詳細は、第 9 章を参照してください。
•
できれば、プロセッサのプログラミング用に別の DH+ リンクを追加し
て、パーソナルコンピュータの影響がプロセス制御用 DH+ リンクに及ば
ないようにしてください。
第 11 章
シリアルリンク上の装置との通信
11.1
本章の内容
内容
E
MOR
参照ページ
RS-232C, RS-422A, および RS-423 の選択
11-1
プロセッサ・シリアル・ポートの構成
11-2
チャネル 0 の使用
11-2
ケーブル配線
11-5
チャネル 0 の構成
11-5
チャネル 0 ステータスのモニタ
11-18
Supervisory Control and Data Acquisition (SCADA) アプリケーションで、複数
の PLC-5 プロセッサを使用するときは、以下のマニュアルを参照してくだ
さい。
• 『SCADA System Selection Guide』(Pub. No. AG-2.1)
• 『SCADA System Application Guide』(Pub. No. AG-6.5.8)
11.2
RS-232C, RS-422A, および RS-423 の選択
以下の表に、RS-232C, RS-422A, および RS-423 の各通信モードの違いをまと
めて示します。
方法
RS-232C
通常の用途
最大データ通信距離は、15.2m (50 フィート )。
長距離通信の必要なアプリケーションにモデムまたはラインドライバを
使用できる。
半二重または全二重通信には、RS-232C を使用する。例えば、SCADA ア
プリケーショでは、コンピュータ間の通信にプロセッサまたはモデムを
使用する。
RS-422A RS-232C の許容距離を超える長距離の、RS-422A 対応デバイスへのデー
タ送信が必要な場合。11-5 ページの表 11.A を参照。
ポイント・ツー・ポイント通信には、RS-422A を使用する。1 つのデバ
イスで最大 16 のデバイスと通信できる。
RS-423
RS-232C の許容距離を超える長距離の、RS-423 対応デバイスへのデータ
送信が必要な場合。11-5 ページの表 11.A を参照。
ポイント・ツー・ポイント通信には、RS-423 を使用する。1 つのデバイ
スで最大 16 のデバイスと通信できる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
11-2
11.3
シリアルリンク上の装置との通信
プロセッサ・シリアル・ポートの構成
チャネル 0 はシリアルポートで、RS-232C, RS-423, または RS-422A 対応の通
信に構成できます。スイッチアセンブリ SW2 を使用して、リアルポート構
成を指定してください。
プロセッサスイッチは、第 23 章またはプロセッサの側面にあるラベルを参
照して設定してください。ラベルには、スイッチアセンブリ SW2 のスイッ
チと構成可能なシリアルポートの設定が示されています。
11.4
チャネル 0 の使用
プロセッサのシリアルポート ( チャネル 0) では、プロセッサを以下のデバ
イスに接続できます。
•
ユーザモード (ASCII 通信 ) を使用して、ASCII 文字を送信または受信で
きるデバイス
•
3 つのシステムモードの中の適切なモードを使用することによって、DF1
プロトコルを使用して通信するデバイス
11.4.1 ユーザモード
ユーザモードでは、すべてのデータはバッファを介して受信および送信され
ます。このデータにアクセスまたは送信するためには、ラダープログラムの
中で ASCII 命令を使用します。PLC-5 プロセッサは、プロトコル文字を付
加せずに ASCII データを送信します。
ユーザモードでは、ASCII 命令しか使用できません。シリアルポートを参照
するメッセージ (MSG) 命令を使用すると、エラー (.ER) ビットが 1 にセッ
トされます。
例えば、ASCII 周辺機器には以下のものがあります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
•
ASCII ターミナル
•
バーコードリーダ
•
A-B 製の Dataliner
•
重量秤
•
プリンタ
シリアルリンク上の装置との通信
11-3
11.4.2 システムモード
システムモードでは、プロセッサは他のデバイスからのコマンドを解釈しま
す。リンク上の他のデバイスとの通信が必要なときは、システムモードを使
用します。DF1 プロトコルのシステムモードは、DH+ リンクとは別の固有
の通信リンクです。
システムモードでは、以下を使用してデータを送信できます。
•
メッセージ (MSG) 命令、または
•
ASCII 書込み命令 (ASCII 文字列として送信する )
すべてのデータは、DF1 プロトコルパケットに封じ込められるので、プロ
セッサは DF1 プロトコルをサポートする周辺機器としか通信できません。
例えば、DF1 周辺機器には以下のものがあります。
使用するモード
ポイント・ツー・ポイ
ント
DF1 マスタモード
•
パーソナルコンピュータ
•
1771-KF2 シリーズ C, 1771-KE, 1771-KF, および 1785-KE などの通信モ
ジュール
•
モデム
説明
PLC-5 プロセッサと他の DF1 プロトコル対応デバイスとの通信。
ポイント・ツー・ポイント・モードでは、PLC-5 プロセッサは DF1 全二重プロトコ
ルを使用する。
マスタと各リモートノード間でポーリングとメッセージ送信を制御する。
マスタモードでは、PLC-5 プロセッサは DF1 半二重ポーリングプロトコルを使用す
る。
マスタ / リモートネットワークは、マスタモードとして構成された 1 つの PLC-5 プ
ロセッサと 254 までのリモートノードで構成される。モデムまたはラインドライバ
を使用してリモートノードをリンクする。
マスタ / リモートネットワークは、0 ~ 376 (8 進数 ) の範囲のノード番号を使用す
る。ノード 377 はブロードキャストに予約されている。各ノードには、固有のノー
ドアドレスをつける必要がある。また、ネットワークとして定義されたリンクには
最低 2 つのノードが存在しなければならない (1 つのマスタと 1 つのリモートステー
ションで 2 つのノード )。
DF1 スレーブモード
マスタ / スレーブシリアル通信ネットワークで、プロセッサをリモートステーショ
ンとして使用する。
ネットワーク上に複数のリモートステーションがある場合、モデムまたはリンクデ
バイスを使用してリモートノードをリンクする。ネットワーク上に 1 つしかリモー
トステーションがない場合、マスタにリモートステーションを接続するためにモデ
ムを使用する必要はない。制御パラメータを no handshaking ( ハンドシェイクなし )
に構成できる。1 つのリンクに、2 ~ 255 のノードを接続できる。スレーブモード
の PLC-5 プロセッサは、DF1 半二重プロトコルに準拠させる。
1 ノードをマスタとして指定し、リンクへのアクセスを制御させる ( 例えば、
PLC-5/250 または PLC-5/40 プロセッサ、あるいは ControlView の SCADA オプショ
ンソフトウェアが稼働しているコンピュータをマスタにできる )。他のノードはす
べてリモートステーションになり、マスタからの許可を受けないと送信できない。
マスタ (PLC-5/250 以外 ) はリンク上の全ノード、およびマルチドロップに接続され
ている他のデータ・ハイウェイ・リンク上のノードとメッセージを交換できるが、
リモートステーションはマスタへの応答しか行なえない。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
11-4
シリアルリンク上の装置との通信
11.4.3 マスタステーションからリモートステーションへの通信
方法
PLC-5 マスタステーションは、以下の 2 つの方法でリモートステーションと
通信できます。
方法
オプション
ポーリングリスト上のリモートステーションの
位置に従って、リモートステーションに対する
ポーリングパケットを起動する。
ポーリングパケットはユーザプログラミングと
は別個に作成される。
標準通信モード
主な利点
ポイント・ツー・マルチポイント構成で最もよ
く使用される通信モード
以下の機能がある。
• リモートステーションからマスタステーショ
ンにメッセージを送信できる ( 例外によるレ
ポートをポーリング )。
• リモートステーション間で相互にメッセージ
を交換できる。
• マスタステーションでアクティブ・ノード・
テーブルを保持できる。
ポーリングリストはユーザがアクセスできる
ユーザ指定の整数型データファイルに格納され
る。したがって、
• マスタをポーリングリストに取り込める。
• マスタをステーション間ポーリング用に構成
できる ( マスタは送信の必要なメッセージを
送信してから、次のリモートステーションを
ポーリングする )。
• マスタをポーリングリストに取り込み、さら
にステーション間ポーリング用として構成で
きる。
ユーザがプログラミングしたメッセージ (MSG) メッセージベースの 衛星回線または電話回線を使用するアプリケー
ションの場合は、メッセージベースの通信モー
命令のみでリモートステーションへの通信を起 通信モード
ドが適している。リモートステーションへの通
動する。
信は随時起動できる。
リモートステーションからの各データ要求を、
非インテリジェント・リモート・ターミナル・
メッセージ命令を使用してプログラミングする
ユニット (RTU) との通信が必要な場合はこの方
必要がある。
式を選択する。
ユーザ構成による待合わせ時間が経過すると、
マスタはリモートステーションにポーリングを
行なって、メッセージに対する応答を問い合わ
せる。この待合わせ時間中に、リモートステー
ションは応答を作成し、応答の送信準備を行な
う。マスタの出力メッセージキューに登録され
ていた全メッセージが送信されると、リモート
間のキューに送信メッセージが残っていないか
チェックされる。
11.4.4 アクティブではない優先ステーションのポーリング
PLC-5 プロセッサがチャネル 0 でマスタモードときは、プログラミングソフ
トウェアのチャネル構成機能を使用して、アクティブではない優先ステー
ションの 1 つまたはすべてをポーリングすることを選択できます。デフォル
トの選択では、ポーリングシーケンス中に 1 つのアクティブではない優先ス
テーションをポーリングします。
すべてのアクティブではないステーションをポーリングすることを選択する
と、アクティブではないステーションがアクティブになるとすぐに警告され
ます。他のすべてのポーリングシーケンスが完了するのを待つ必要はありま
せん。すべてのアクティブではないステーションをポーリングすることは、
チャネル性能を低下させることになります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
シリアルリンク上の装置との通信
11-5
11.4.5 モードの変更
通信モードを変更するときは、以下を使用してプロセッサのチャネル 0 を構
成します。
11.5
•
プログラミングソフトウェアのチャネル構成画面 ( プログラムモードの
ときのみ )、または
•
指定した通信モード変更文字 (ASCII 制御文字 ) をプロセッサにリモート
送信して、モードを切換えさせる。
ケーブル配線
表 11.A に、チャネルに使用可能な最大ケーブル長を示します。
表 11.A
通信速度に対する RS ポートのケーブル長
ポート
通信速度
最大ケーブル長
RS-232C
すべて
15m (50 フィート )
RS-422A ( 互換 )
すべて
61m (200 フィート )
RS-423
すべて
61m (200 フィート )
重要: 以下の注意事項に従ってください。
•
チャネル 0 を RS-422A 互換として構成するときは、リンクのどこにも終
端抵抗を使用しないでください。
•
チャネル 0 を RS-422A ( 互換 ) および RS-423 に構成するときは、61m
(200 フィート ) を超えてはなりません。通信速度にかかわらず、この距
離制限を守ってください。
チャネル 0 のシリアル・プログラミング・ケーブルとピン配列の詳細は、第
25 章を参照してください。
11.6
チャネル 0 の構成
プロセッサのスイッチアセンブリ SW2 を使用して、チャネル 0 に
RS-232-C, RS-422A ( 互換 )、または RS-423 通信を指定します。
以下のプロトコルを使用して通信するように、チャネル 0 を構成できます。
使用するモード
システムモード
ユーザモード
参照ページ
DF1 ポイント・ツー・ポイント
11-6
DF1 スレーブ
11-8
DF1 マスタ
11-10
ASCII
11-15
Pub. No. 1785-6.5.12JA
11-6
シリアルリンク上の装置との通信
11.6.1 チャネル 0 の DF1 ポイント・ツー・ポイント用の構成
プログラミングソフトウェアのシステムモード構成画面を使用して、チャネ
ル 0 を DF1 ポイント・ツー・ポイント通信に構成してください。
シリアル通信を
system point-to-point
として構成します。
詳細を指定します。
フィールド
Diagnostic file
定義
チャネルのステータス情報を
入れるファイル
手順
整数ファイル番号 (10 ~ 999) を入力する。
注意: それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割
付け済みの I/O ステータスファイルまたは他の使用済み整
数ファイルを診断ファイルとして割付けないでください。
予測できない機械障害の原因になる。
重要: チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されて
いないチャネルでも、未使用以外として構成されている
チャネルに対して診断ファイルを定義してください。
Enable
リモートモード変更オプショ
ンを有効にするかどうか
ENABLED を選択する。
Mode attention char.
システムモードまたはユーザ
モード文字と一緒に使用する
リモート変更用のアテンショ
ン文字
有効なアテンション文字を入力する。アテンション文字が制御文
字の場合は、相当する ASCII 文字を指定する。
System mode char.
モードアテンション文字 ( 上
記 ) と一緒に使用する文字
文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合
は、相当する ASCII 文字を指定する。
プロセッサはアテンション文字とシステムモード文字を見つける
と、チャネル 0 の通信をシステムモードに設定する。なお、リ
モートモード変更オプションは ENABLED にしておく。
User mode char.
モードアテンション文字 ( 上
記 ) と一緒に使用する文字
文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合
は、相当する ASCII 文字を指定する。
プロセッサはアテンション文字とユーザモード文字を見つける
と、チャネル 0 の通信をユーザモードに設定する。なお、リモー
トモード変更オプションは ENABLED にしておく。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
シリアルリンク上の装置との通信
フィールド
定義
11-7
手順
シリアル設定
Baud rate
チャネル 0 の通信速度
110, 300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600, または 19.2Kbps を選択する。
システムのすべてのデバイス
に同じ通信速度を構成する。
Parity
チャネル 0 のパリティ設定
NONE または EVEN. を選択する。
パリティを使用すると、さら
にメッセージパケットのエ
ラーを検出できる。
Bits per character
送信文字のビット数を選択す
る。
7 または 8 を選択する。
Error detect
エラー検出の設定を BCC と
CRC のどちらにするか
以下のいずれかを選択する。
• BCC:プロセッサは、エラーチェック用の BCC バイトが末尾
についたメッセージを送信または受信する。BCC はコン
ピュータドライバで簡単に即座に実行できる。
• CRC:プロセッサはエラーチェック用の 2 バイトの CRC がつ
いたメッセージを送信または受信する。CRC ではより詳細な
エラーチェックを行なえる。
両方のステーションが同一タイプのエラーチェックを使用するよ
うに構成する
Stop bits
ストップビット数は通信相手
のデバイスと一致させる。
1, 1.5, または 2 を選択する。
Control line
ドライバの動作モードを選択
する。
システムの構成に対応する方法を選択する。
• モデムを使用しないときは、NO HANDSHAKING を選択する。
• 全二重モデムを使用するときは、FULL-DUPLEX を選択する。
Duplicate detect
プロセッサに重複メッセージ
を検出させるか無視させるか
適切な設定を選択する。
ACK timeout
プロセッサが送信メッセージ
に対する肯定応答を待つ最大
時間
0 ~ 65535 の値を入力する。時間は 20msec 間隔で定義する。例え
ば、40msec 待たせるときは、2 と入力する。推奨待合わせ時間は
1sec です。1sec を指定するときは、50 と入力する。
MSG appl timeout
応答メッセージの最大受信時
間 ( 単位:sec) 。この時間を過
ぎると、そのメッセージに対
してエラービットがセットさ
れる。ラダープログラムによ
るメッセージの初回起動時に
タイマが起動され、ACK 受信
時に再起動される。
以下のいずれかを選択する。
• 1: 30 ~ 60sec
• 2: 60 ~ 90sec
• 3: 90 ~ 120sec
• 4: 120 ~ 150sec
• 5: 150 ~ 180sec
• 6: 180 ~ 210sec
• 7: 210 ~ 240sec
NAK receive
送信メッセージに対する応答
としてプロセッサが受信でき
る最大 NAK 数
0 ~ 255 の値を入力する。推奨設定は、3 です。
DF1 ENQS
ACK タイムアウト後にプロ
セッサに送信させる問合せ
(ENQ) 数
0 ~ 255 の値を入力する。推奨設定は、3 です。
オプションの設定
Pub. No. 1785-6.5.12JA
11-8
シリアルリンク上の装置との通信
11.6.2 チャネル 0 のスレーブステーションとしての構成
プログラミングソフトウェアのシステムモード構成画面を使用して、チャネ
ル 0 を F1 スレーブ通信に構成してください。
シリアル通信を
system slave として
構成します。
詳細を指定します。
フィールド
Diagnostic file
定義
チャネルのステータス情報を
入れるファイル
手順
整数ファイル番号 (10 ~ 999) を入力する。
注意: それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割
付け済みの I/O ステータスファイルまたは他の使用済み整
数ファイルを診断ファイルとして割付けないでください。
予測できない機械障害の原因になる。
重要: チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されて
いないチャネルでも、未使用以外として構成されている
チャネルに対して診断ファイルを定義してください。
Enable
リモートモード変更オプショ
ンを有効にするかどうか
ENABLED または DISABLED を選択する。
Mode attention char.
システムモードまたはユーザ
モード文字と一緒に使用する
リモート変更用のアテンショ
ン文字
有効なアテンション文字を入力する。アテンション文字が制御文
字の場合は、相当する ASCII 文字を指定する。
System mode char.
モードアテンション文字 ( 上
記 ) と一緒に使用する文字
文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合
は、相当する ASCII 文字を指定する。
プロセッサはアテンション文字とシステムモード文字を見つける
と、チャネル 0 の通信をシステムモードに設定する。なお、リ
モートモード変更オプションは ENABLED にしておく。
User mode char.
モードアテンション文字 ( 上
記 ) と一緒に使用する文字
文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合
は、相当する ASCII 文字を指定する。
プロセッサはアテンション文字とユーザモード文字を見つける
と、チャネル 0 の通信をユーザモードに設定する。なお、リモー
トモード変更オプションは ENABLED にしておく。
シリアル設定
Baud rate
チャネル 0 の通信速度
システムのすべてのデバイス
に同じ通信速度を構成する。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
110, 300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600, または 19.2Kbps を選択する。
シリアルリンク上の装置との通信
フィールド
Parity
定義
チャネル 0 のパリティ設定
11-9
手順
NONE または EVEN を選択する。
パリティを使用すると、さら
にメッセージパケットのエ
ラーを検出できる。
Bits per character
送信文字のビット数を選択す
る。
7 または 8 を選択する。
Error detect
エラー検出の設定を BCC と
CRC のどちらにするか
以下のいずれかを選択する。
• BCC:プロセッサは、エラーチェック用の BCC バイトが末尾
についたメッセージを送信または受信する。BCC はコン
ピュータドライバで簡単に即座に実行できる。
• CRC:プロセッサはエラーチェック用の 2 バイトの CRC がつ
いたメッセージを送信または受信する。CRC ではより詳細な
エラーチェックを行なえる。
両方のステーションが同一タイプのエラーチェックを使用するよ
うに構成する。
Stop bits
ストップビット数は通信相手
のデバイスと一致させる。
1, 1.5, または 2 を選択する。
Control line
ドライバの動作モードを選択
する。
システム構成に対応する方法を選択する。
• モデムを使用しないときは、NO HANDSHAKING を選択する。
• 全二重モデムを使用するときは、FULL-DUPLEX を選択する。
Station address
DF1 半二重リンク上のチャネ
ル 0 のステーションアドレス
有効な DF1 アドレス (0 ~ 376 (8 進数 )) を入力する。
DF1 retries
リモートステーショがメッ
セージ転送不能を宣言するま
でに行なうメッセージの再試
行回数
0 ~ 255 の値を入力する。推奨する設定は、3 です。
RTS send delay
RTS 信号の確定からメッセー
ジ送信開始までの時間
RTS off delay
メッセージの送信終了から
RTS 信号の解除までの時間
オプションの設定
0 ~ 255 の値を入力する。時間は 20msec 間隔で定義する。例え
ば、40msec 待たせるときは、2 と入力する。推奨時間は 0 です。
この時間の間にモデムはメッ ただし、RTS の受信直後に CTS を自動的に返すモデムを使用する
セージの送信準備を行なえる。 場合は除く。この場合は、遅延時間を入力し、モデムの送信準備
が完了してからメッセージを送信させるようにする。
CTS 信号を High にして、送信
を開始する。
0 ~ 255 の値を入力する。時間は 20msec 間隔で定義する。例え
ば、40msec 待たせるときは、2 と入力する。
この遅延時間の間にモデムは
メッセージの送信を完了でき
る。
ACK timeout
プロセッサが送信メッセージ
に対する肯定応答を待つ最大
時間
0 ~ 65535 の値を入力する。時間は 20msec 間隔で定義する。例え
ば、40msec 待たせるときは、2 と入力する。推奨時間は 1sec で
す。1sec を指定するときは、50 と入力する。
Duplicate detect
プロセッサに重複メッセージ
を検出させるか無視させるか
適切な設定を選択する。
MSG application
timeout
応答メッセージの最大受信待
合わせ時間 ( 単位:sec)。この
時間を過ぎると、そのメッ
セージに対してエラービット
がセットされる。
カーソルをこのフィールドに位置づけて、1 ~ 7 の値を入力して
から、[Enter] キーを押す。
有効なオプションは、以下の通りです。
• 1: 30 ~ 60sec
• 2: 60 ~ 90sec
ラダープログラムによるメッ
セージの初回起動時にタイマ • 3: 90 ~ 120sec
が起動され、ACK の受信時に • 4: 120 ~ 150sec
再起動される。
• 5: 150 ~ 180sec
• 6: 180 ~ 210sec
• 7: 210 ~ 240sec
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11-10
シリアルリンク上の装置との通信
11.6.3 チャネル 0 のマスタステーションとしての構成
プログラミングソフトウェアのシステムモード構成画面を使用して、チャネ
ル 0 を DF1 マスタ通信に構成してください。
シリアル通信を
system master として
構成します。
詳細を指定します。
フィールド
Diagnostic file
定義
チャネルのステータス情報を
入れるファイル
手順
整数ファイル番号 (10 ~ 999) を入力する。
注意: それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割
付け済みの I/O ステータスファイルまたは他の使用済み整
数ファイルを診断ファイルとして割付けないでください。
予測できない機械障害の原因になる。
重要: チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されて
いないチャネルでも、未使用以外として構成されている
チャネルに対して診断ファイルを定義してください。
Enable
リモートモード変更オプショ
ンを有効にするかどうか
ENABLED または DISABLED を選択する。
Mode attention char.
システムモードまたはユーザ
モード文字と一緒に使用する
リモート変更用のアテンショ
ン文字
有効なアテンション文字を入力する。アテンション文字が制御文
字の場合は、相当する ASCII 文字を指定する。
System mode char.
モードアテンション文字 ( 上
記 ) と一緒に使用する文字
文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合
は、相当する ASCII 文字を指定する。
プロセッサはアテンション文字とシステムモード文字を見つける
と、チャネル 0 の通信をシステムモードに設定する。なお、リ
モートモード変更オプションは ENABLED にしておく。
User mode char.
モードアテンション文字 ( 上
記 ) と一緒に使用する文字
文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合
は、相当する ASCII 文字を指定する。
プロセッサはアテンション文字とユーザモード文字を見つける
と、チャネル 0 の通信をユーザモードに設定する。なお、リモー
トモード変更オプションは ENABLED にしておく。
シリアル設定
Baud rate
チャネル 0 の通信速度
システムのすべてのデバイス
は、同じ通信速度に構成する。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
110, 300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600, または 19.2Kbps を選択する。
シリアルリンク上の装置との通信
フィールド
Parity
定義
チャネル 0 のパリティ設定
11-11
手順
NONE または EVEN を選択する。
パリティを使用すると、さら
にメッセージパケットのエ
ラーを検出できる。
Bits per character
送信文字のビット数を選択す
る。
7 または 8 を選択する。
Error detect
エラー検出の設定を BCC と
CRC のどちらにするか
以下のいずれかを選択する。
• BCC:プロセッサはエラーチェック用の BCC バイトが末尾に
ついたメッセージを送信または受信する。BCC はコンピュー
タドライバで簡単に即座に実行できる。
• CRC:プロセッサはエラーチェック用の 2 バイトの CRC がつ
いたメッセージを送信または受信する。CRC ではより詳細な
エラーチェックを行なえる。
プロセッサに送信メッセージに対する肯定応答を待たせる最大時
間
Stop bits
ストップビット数は通信相手
のデバイスと一致させる。
1, 1.5, または 2 を選択する。
Control line
ドライバの動作モードを選択
する。
システムの構成に対応する方法を選択する。
• モデムを使用しないときは、NO HANDSHAKING を選択する。
• 全二重モデムを使用するときは、FULL-DUPLEX を選択する。
Station address
DF1 リンク上のノードのアド
レス
有効な DF1 ステーションアドレスを入力する。有効なステーショ
ンアドレスは、0 ~ 376 (8 進数 ) です。
DF1 retries
メッセージが配送不能と宣言
されるまでに行なわれるメッ
セージの再試行回数
0 ~ 255 の値を入力する。
RTS send delay
RTS 信号の確定からメッセー
ジ送信開始までの時間
RTS off-delay
メッセージの送信完了から
RTS 信号の解除までの時間
オプションの設定
0 ~ 255 の値を入力する。時間は 20msec 間隔で定義する。例え
ば、40msec 待たせるときは、2 と入力する。推奨時間は 0 です。
この時間の間にモデムはメッ ただし、RTS の受信直後に CTS を自動的に返すモデムを使用する
セージの送信準備を行なえる。 場合は除く。この場合は、遅延時間を入力し、モデムの送信準備
が完了してからメッセージを送信させるようにする。
この遅延時間の間にモデムは
メッセージの送信を完了でき
る。
0 ~ 255 の値を入力する。時間は 20msec 間隔で定義する。例え
ば、40msec 待たせるときは、2 と入力する。推奨時間は 0 です。
ただし、RTS の受信直後に CTS を自動的に返すモデムを使用する
場合は除く。この場合は、遅延時間を入力し、モデムの送信準備
が完了してからメッセージを送信させるようにする。
ACK timeout
プロセッサがリモートステー
ションからの送信メッセージ
に対する肯定応答を待つ最大
時間。この時間が過ぎると、
プロセッサがメッセージを再
試行するか、メッセージがエ
ラーとなる。
Reply msg wait
マスタがマスタ起動メッセー メッセージ・ベース・モードの場合のみ、このフィールドを定義
ジに対する ACK を受信してか する。0 ~ 65535 の有効な値を入力する ( 単位:20msec)。
ら、応答を求めるポーリング
をスレーブに対して行なうま
での時間
MSG application
timeout
応答メッセージの最大受信待
合わせ時間 ( 単位:sec)。この
時間を過ぎると、そのメッ
セージに対してエラービット
がセットされる。
0 ~ 65535 の値を入力する。時間は 20msec 間隔で定義する。例え
ば、40msec 待たせるときは、2 と入力する。推奨時間は 1sec で
す。1sec を指定するときは、50 と入力する。
以下のいずれかを選択する。
• 1: 30 ~ 60sec
• 2: 60 ~ 90sec
• 3: 90 ~ 120sec
• 4: 120 ~ 150sec
ラダープログラムによるメッ
•
5: 150 ~ 180sec
セージの初回起動時にタイマ
•
6:
180 ~ 210sec
が起動され、ACK の受信時に
• 7: 210 ~ 240sec
再起動される。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
11-12
シリアルリンク上の装置との通信
フィールド
定義
手順
ポーリング設定
Polling mode
ポーリングモードの現在値
以下のいずれかを選択する。
• MESSAGE BASED (ALLOW SLAVE TO INITIATE MESSAGES):
デフォルト。このオプションを選択すると、リモートステー
ションはメッセージを起動できる。このメッセージはマスタ起
動メッセージの処理がすべて完了した後で処理される。
• MESSAGE BASED (DO NOT ALLOW SLAVE TO INITIATE
MESSAGES):リモートステーションが起動したメッセージは
認識されるが、処理はされない。
• STANDARD (MULTIPLE MESSAGE TRANSFER PER NODE
SCAN):マスタはリストに基づきステーションをポーリングす
る。各ステーションはノードスキャンごとに複数のメッセージ
を送信できる。
• STANDARD (SINGLE MESSAGE TRANSFER PER NODE
SCAN):マスタはリストに基づきステーションをポーリングす
る。各ステーションはノードスキャンごとに 1 つのメッセージ
しか送信できない。
標準ポーリングモードを選択した場合:
フィールド
Master message
transmit
定義
チャネル 0 マスタメッセージ
送信の現在値
手順
マスタステーションの場合は、以下を設定する。
• マスタステーションが起動した MSG 命令をすべて現在のリ
モートステーションに送信させてから、ポーリングリスト内の
次のリモートステーションをポーリングさせるときは、
Between Station Polls を選択する。
この方式の場合、マスタステーションが起動したメッセージは適
宜、規定どおりに ( 各リモートステーションのポーリング後に )
送信される。
• マスタのステーション番号がポーリングシーケンスに出現した
ときのみ、マスタステーション起動 MSG 命令を送信させると
きは、In Poll Sequence を選択する。
この方式では、マスタステーション起動メッセージの送信は、マ
スタステーションがポーリングリストに出現する位置および頻度
に依存する。Between Staion Polls 方式と同じ処理を行なわせるに
は、マスタステーションのアドレスを各リモートステーションの
アドレスの後に配置する必要がある。
IN POLL SEQUENCE を使用するときに、マスタのステーションが
通常ポーリングリストにも優先ポーリングリストにもない場合、
プロセッサはマイナーフォルトをセットする。
Normal poll node file 標準ポーリングリストに収容
するリモートステーションの
アドレスを入れた整数ファイ
ル
整数ファイル番号 (10 ~ 999) を入力する。
Normal poll group
size
10 ~ 999 の有効な値を入力する。
優先ポーリングリストに戻る
前の標準ポーリングリストの
スキャン中にポーリングする
標準ポーリングリスト内のア
クティブステーション数
Priority poll node file 優先ポーリングリストに収容
するリモートステーションの
アドレスを入れた整数ファイ
ル
Active station file
Pub. No. 1785-6.5.12JA
整数ファイル番号 (10 ~ 999) を入力する。
リンク上の すべてのアクティ 整数ファイル番号 (10 ~ 999) を入力する。
ブステーションのステーショ
ンアドレスを格納するバイナ
リファイル
シリアルリンク上の装置との通信
11-13
標準モードを使用して、ポーリング方式を定義するときは、プログラミング
ソフトウェアの DF1 マスタ構成画面で以下のパラメータを指定します。
構成パラメータ
定義
Polling mode
( ポーリングモード )
マスタによるステーションリストのポーリング方法
Master message transmit
( マスタメッセージ送信 )
マスタによるメッセージの送信時期
Normal poll file
( 標準ポーリングファイル )
リモートステーションのステーションアドレスを格納
する整数ファイル
デフォルトサイズは、64 ワードです。
Priority poll file
( 優先ポーリングファイル )
データの収集が頻繁に必要なステーションのアドレス
を格納する整数ファイル
デフォルトサイズは、64 ワードです。
Normal poll group size
( 標準ポーリング・グルー
プ・サイズ )
優先ポーリングリスト内のステーションのポーリング
前にマスタにポーリングさせるステーション数
Active station file
( アクティブ・ステーショ
ン・ファイル )
リンク上の全アクティブステーションのステーション
アドレスを格納するバイナリファイル
デフォルトサイズは、18 ワードです。
標準ポーリングリストと優先ポーリングリストの両方
にアクティブステーションとアクティブではないス
テーションを収容できる。マスタからのデータ要求に
応答しないステーションはアクティブではなくなる。
マスタステーションはスレーブステーションを、以下の固定シーケンスで
ポーリングします。
1. アクティブ優先ポーリングファイル内の全ステーション
2. アクティブ標準ポーリングファイル内の指定ステーション。このファイ
ル内のポーリングステーション数は、構成画面で指定した標準ポーリン
グ・グループ・サイズに応じて決まります。例えば、グループサイズを
3 にすると、マスタは標準ファイル内の 3 ステーションのポーリング後
に、シーケンスの次のステップに移ります。
3. 標準ポーリングファイル内の全アクティブステーションのポーリング後
に、アクティブではないポーリングファイル内の 1 ステーション
Pub. No. 1785-6.5.12JA
11-14
シリアルリンク上の装置との通信
ステーションリストを作成するときは、各ステーションアドレスをポーリン
グリスト ( 通常 / 優先 ) 内のワード 2 以降の個々のワードに格納します。以
下に、ポーリングファイルのレイアウトを示します。
ポーリングファイル内
のワード
内容
ワード 0
リスト内の総ステーション数
ワード 1
現在ポーリング中のステーションのアドレス位置 ( ポーリ
ングオフセット )
例: 値 1 は、ワード 2 に格納されているステーションアド
レスがポーリング中であることを示す。値 2 は、ワー
ド 3 に格納されているアドレスがポーリング中である
ことを示す。以降も同様。
このワードは、新しいリモートステーションがポーリング
されるたびに、マスタステーションによって自動的に更新
される。
ワード 2 ~ ワード xx
ステーションのポーリング順に並べたリモートステーショ
ンのアドレス
以下の手順に従って、ステーションアドレスをポーリングファイルに格納し
てください。
1. プログラミングソフトウェアのデータモニタ画面を表示します。
2. 整数ファイル ( 標準ポーリングファイルまたは優先ポーリングファイル )
のアドレスを指定します ( 標準ポーリングファイルを N11 にした場合は、
N11:0 を指定する )。
3. ポーリングリストに指定するリモートステーションのステーションアド
レスをワード 2 以降に入力します。ポーリング順に配置してください。
入力します。
重要: ステーションアドレスは 8 進数のアドレスです。ポーリングファイ
ルは整数ファイルです。デフォルトの基数は 10 進数です。ステー
ションアドレスをポーリングファイルに正しく入力するためには、
以下のいずれかの操作が必要です。
•
ファイルの基数を 8 進数に変更する。
•
アドレスを入力する前に、8 進数のステーションアドレスを 10 進
数に変換する。
以下に、3 つのステーションをもつステーションリストの例を示します。そ
れぞれの 8 進数アドレスは、10, 11, 12 です。ステーション 12 (10 進数で 10)
がポーリング中です。
Poll File
Word
0
ポーリングファイル
ワード
0
N:11
3
N:xx
総ステーション数
total number
of stations
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Word
1
ワード
1
3
ポーリング中のステー
pointer showing the
ションアドレスを示す
station address being
ポインタ ( ワード 4 の
polled
ステーション 10 が
(Station 12 in word 4
ポーリング中 )
is being polled.)
Word
2 2
ワード
08
リスト内の最初の
address
of first station
inステーションの
list
アドレス
Word
3 3
ワード
09
リスト内の
番目の
address of 2second
ステーションの
station in list
アドレス
Word
4 4
ワード
10
リスト内の
address3of番目の
third
ステーションの
station in list
アドレス
シリアルリンク上の装置との通信
11-15
11.6.4 チャネル 0 のユーザモード (ASCII プロトコル ) 用の構成
プログラミングソフトウェアのユーザモード構成画面を使用して、チャネル
0 をユーザモードに構成してください。
シリアル通信を
user (ASCII) として
構成します。
詳細を指定します。
フィールド
Diagnostic file
定義
チャネルのステータス情報を
入れるファイル
操作手順
整数ファイル番号 (10 ~ 999) を入力する。
注意: それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割
付け済みの I/O ステータスファイルまたは他の使用済み整
数ファイルを診断ファイルとして割付けないでください。
予測できない機械障害の原因になる。
重要: チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されて
いないチャネルでも、未使用以外として構成されている
チャネルに対して診断ファイルを定義してください。
Remote mode change リモートモード変更オプショ
ンを有効にするかどうか
ENABLED または DISABLED を選択する。
Mode attention char.
システムモードまたはユーザ
モード文字と一緒に使用する
アテンション文字
有効なアテンション文字を入力する。アテンション文字が制御文
字の場合は、相当する ASCII 文字を指定する。
System mode char.
モードアテンション文字 ( 上
記 ) と一緒に使用する文字
文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合
は、相当する ASCII 文字を指定する。
プロセッサはアテンション文字とシステムモード文字を見つける
と、チャネル 0 の通信をシステムモードに設定する。なお、リ
モートモード変更オプションは ENABLED にしておく。
User mode char.
モードアテンション文字 ( 上
記 ) と一緒に使用する文字
有効なアテンション文字を入力する。使用するアテンション文字
が制御文字の場合は、相当する ASCII 文字を指定する
プロセッサはアテンション文字とユーザモード文字を見つける
と、チャネル 0 の通信をユーザモードに設定する。なお、リモー
トモード変更オプションは ENABLED にしておく。
シリアル設定
Baud rate
チャネル 0 の通信速度
110, 300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600, または 19.2Kbps を選択する。
システムのすべてのデバイス
を 同じ通信速度に構成する。
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11-16
シリアルリンク上の装置との通信
フィールド
Parity
定義
チャネル 0 のパリティ設定
操作手順
NONE または EVEN を選択する。
パリティを使用すると、さら
にメッセージパケットのエ
ラーを検出できる。
Bits per character
送信文字のビット数を選択す
る。
Error detect
エラー検出の設定を BCC また 以下のいずれかを選択する。
は CRC のどちらにするか
• BCC:プロセッサは、エラーチェック用の BCC バイトが末尾
についたメッセージを送信または受信する。BCC はコン
ピュータドライバで簡単に即座に実行できる。
• CRC:プロセッサはエラーチェック用の 2 バイトの CRC がつ
いたメッセージを送信または受信する。CRC ではより詳細な
エラーチェックを行なえる。
7 または 8 を選択する。
両方のステーションが同一タイプのエラーチェックを使用するよ
うに構成する。
Stop bits
ストップビット数は通信相手
のデバイスと一致させる。
1, 1.5, または 2 を選択する。
Control line
ドライバの動作モードを選択
する。
システム構成に対応する方法を選択する。
• モデムを使用しないときは、NO HANDSHAKING を選択する。
• 全二重モデムを使用するときは、FULL-DUPLEX を選択する。
RTS send delay
RTS 信号の確定からメッセー
ジ送信開始までの遅延時間
0 ~ 255 の値を入力する。時間は 20msec 間隔で定義する。例え
ば、40msec 待たせるときは、2 と入力する。推奨時間は 0 です。
ただし、RTS の受信直後に CTS を自動的に返すモデムを使用する
場合は除く。この場合は、遅延時間を入力し、モデムの送信準備
が完了してからメッセージを送信させるようにする。
RTS off-delay
メッセージの送信完了から
RTS 信号の解除までの遅延時
0 ~ 255 の値を入力する。時間は 20msec 間隔で定義する。例え
ば、40msec 待たせるときは、2 と入力する。推奨時間は 0 です。
ただし、RTS の受信直後に CTS を自動的に返すモデムを使用する
場合は除く。この場合は、遅延時間を入力し、モデムの送信準備
が完了してからメッセージを送信させるようにする。
Delete mode
プロセッサの削除文字への応
答方法を選択する。
Ignore, CRT, または Printer を選択する。Ignore を選択すると、プロ
セッサは削除文字を無視する。CRT または Printer を選択すると、
プロセッサは削除文字の直前にある文字を無視する。それから、
プロセッサは CRT またはプリンタに信号を送信して、削除文字を
消去する。エコーモードを有効にしているときのみ、CRT または
Printer を選択してください。
XON/XOFF
XON/XOFF を有効にするかど プロセッサは文字を受信すると、そのつどいずれの文字も失わず
にさらに受信できる文字数を判定する。XON/XOFF を有効にする
うか
と、プロセッサは "stop sending character" ( 文字送信停止 ) 文字
XOFF を送信する。XON/XOFF 機能がある送信装置は、文字の送
信を停止する。プロセッサに空きスペースがある場合は、"start
sending" ( 送信開始 ) 文字 XON を送信する。
オプションの設定
ENABLED または DISABLED を選択する。
Echo
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ASCII 削除文字の受信時のプ
ロセッサ動作
エコーモードを無効にすると、プロセッサが受信した文字はエ
コーカウンタにのみ送信され、CRT またはプリンタなどの出力デ
バイスには送信されない。エコーモードを有効にすると、プロ
セッサは、ASCI 読取り命令または行の読取り命令を介して 出力
デバイスが受信する文字を送信する。例えば、プロセッサが LED
マーキーにメッセージを出力するときは、エコーモードを有効に
する。
11-17
シリアルリンク上の装置との通信
フィールド
Termination 1
Termination 2
定義
操作手順
最大 2 文字 (16 進数 ) を入力する。
終了文字
終了文字は ASCII の行の読取り命令または行のテストバッファ命
令 (ABL) で使用し、行が入力されたことを通知する。
デフォルトの文字は [RETURN] キーに相当する ASCII 文字 (0x0D)
です。ラインフィードに相当する ASCII 文字 (0x0A) も使用でき
る。文字を指定しないときは、\FF と入力する。
Append 1
Append 2
最大 2 文字 (16 進数 ) を入力する。
付加文字
ASCII のアペンドを指定した書込み命令で付加文字を使用して、
行の終了を通知する。付加文字は最終文字として 1 行分の情報の
後に送られる。
デフォルトの文字は [RETURN] キーに相当する ASCII 文字 (/0D)
およびラインフィードに相当する文字 (/0A) です。文字を指定し
ないときは、\FF と入力する。
11.6.5 チャネル 0 の通信モード変更用の構成
制御コマンドの受信時に通信モードが切換わるようにチャネル 0 を構成でき
ます。モードアテンション文字およびシステムモード文字またはユーザモー
ド文字を定義してください。
プロセッサへの指示
デフォルトの文字
Mode attention character
( モードアテンション文字 )
文字
通信モード変更コマンドを待機す
る。
[Esc]
System mode character
( システムモード文字 )
通信モードをシステムモードに切
換える。
S
User mode character
( ユーザモード文字 )
通信モードをユーザモードに切換
える。
U
プロセッサがモードアテンション文字およびシステムモード文字またはユー
ザモード文字を受信すると、そのつどチャネル 0 の通信モードが別のモード
に切換わります。
チャネル 0 をリモート通信モード変更用に構成してください。
目的
選択
リモートによってチャネル 0 の通信モードを変更する。
ENABLE
リモートによってチャネル 0 の通信モードを変更しない。
DISABLE
重要: チャネル 0 の通信モードをリモートリンクを介して変更しないとき
は、リモートモード変更オプションを必ず無効にしておきます。こ
のモードを無効にしておくと、通信モードの不測の変更を防止でき
ます。
モードアテンション文字を受取ると、プロセッサは通信モードの変更に対し
て待機します。制御文字を使用する場合は、相当する ASCII 文字を 16 進数
で入力してください。他の文字の場合は、その文字をそのまま入力します。
以下のいずれかを行ないます。
プロセッサにチャネル 0 の通信モードの切換えを指示する文字を入力しま
す。制御文字を使用する場合は、相当する ASCII 文字を 16 進数で入力して
ください。他の文字の場合は、その文字をそのまま入力します。
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11-18
11.7
シリアルリンク上の装置との通信
チャネル 0 ステータスのモニタ
チャネル 0 のステータス画面には、チャネル 0 の構成時に指定した診断ファ
イルに格納されている情報が表示されます。
チャネル 0 のモード
参照する図
システムモード (DF1 ポイント・ツー・ポイント )
図 11.1
システムモード (DF1 スレーブ )
図 11.2
システムモード (DF1 マスタ )
図 11.3
ユーザモード (ASCII)
図 11.4
11.7.1 システム・モード・ステータス表画面の使用
ここでは、プログラミングソフトウェアのシステムモード画面に表示される
ステータスデータについて説明します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
図 11.1
システムモード (DF1 ポイント・ツー・ポイント ) ステータス画面
図 11.2
システムモード (DF1 スレーブ ) ステータス画面
シリアルリンク上の装置との通信
ステータスフィールド
図 11.3
システムモード (DF1 マスタ ) ステータス画面
表 11.B
システム・モード・ステータス画面フィールドの説明
ワードビット
11-19
説明
DCD recover
11
プロセッサが DCD ハンドシェイク回線の Low から High への変化を検出し
た回数を表示する。
Messages sent
1
プロセッサが送信した DF1 メッセージの総数を表示する ( メッセージ再試
行も含む )。
Messages received
2
プロセッサがエラーなしで受信したメッセージ数を表示する。
EOT received on first poll
8
マスタがステーションに対する最初のポーリングの応答として EOT を受信
した回数を表示する。
Lost modem
12
モデムが切断された回数を表示する。
Messages retried
4
スレーブモードおよびマスタモードのとき、再送メッセージ数を表示する。
Undelivered messages
3
プロセッサが送信したが宛先デバイスが受信しなかったメッセージ数を表
示する。
Duplicate messages received
9
プロセッサが前のメッセージパケットと同じメッセージパケットを受信し
た回数を表示する。
Bad packet/no ACK sent
7
プロセッサが受信した不正データパケット数を表示する。
Last poll list scan last
5
通常ステーション・ポーリング・リストの前回のスキャンの所要時間
Last priority poll list scan last 10
優先ステーション・ポーリング・リストの前回のスキャンの所要時間
Max normal poll list scan
6
通常ステーション・ポーリング・リストのスキャンの最大所要時間
Max priority poll list scan
13
優先ステーション・ポーリング・リストのスキャンの最大所要時間
ENQs received
6
ポイント・ツー・ポイント・モードのとき、宛先デバイスが行なった問合
せ数を表示する。
ENQs sent
4
ポイント・ツー・ポイント・モードのとき、プロセッサが行なった問合せ
数を表示する。
Received NAK
5
ポイント・ツー・ポイントおよびスレーブモードのとき、プロセッサが受
信した NAK メッセージ数を表示する。
Lack of memory/sent NAK
8
Lack of memory/no ACK sent
ポイント・ツー・ポイントおよびスレーブモードのとき、プロセッサがメ
モリ不足のためにメッセージを受信できなかった回数を表示する。
Polling received
6
スレーブモードのとき、DF1 マスタデバイスがプロセッサに対して行なっ
たメッセージのポーリング回数を表示する。
DTR
0: 4
DTR ハンドシェイク回線のステータス ( プロセッサが確定 ) を表示する。
DSR
0: 2
DSR ハンドシェイク回線のステータス ( プロセッサが受信 ) を表示する。
RTS
0: 1
RTS ハンドシェイク回線のステータス ( プロセッサが確定 ) を表示する。
CTS
0: 0
CTS ハンドシェイク回線のステータス ( プロセッサが受信 ) を表示する。
DCD
0: 3
DCD ハンドシェイク回線のステータス ( プロセッサが受信 ) を表示する。
Modem lines
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11-20
シリアルリンク上の装置との通信
11.7.2 ユーザモード (ASCII) ステータス表示の使用
ここでは、プログラミングソフトウェアのユーザモード (ASCII) ステータス
画面に表示されるユーザ・モード・ステータス・データについて説明しま
す。
ステータスフィールド
DCD recover
図 11.4
ユーザ・モード・ステータス画面
表 11.C
ユーザ・モード・ステータス画面フィールドの説明
ワードビット
11
説明
プロセッサが DCD ハンドシェイク回線の Low から High への変化を検出し
た回数を表示する。
Character received with error 10
プロセッサがパリティ付きまたはエラー付きで受信し、廃棄した文字数を
表示する。
Lost modem
12
モデムが切断された回数を表示する。
DTR
0: 4
DTR ハンドシェイク回線のステータス ( プロセッサが確定 ) を表示する。
DSR
0: 2
DSR ハンドシェイク回線のステータス ( プロセッサが受信 ) を表示する。
RTS
0: 1
RTS ハンドシェイク回線のステータス ( プロセッサが確定 ) を表示する。
CTS
0: 0
CTS ハンドシェイク回線のステータス ( プロセッサが受信 ) を表示する。
DCD
0: 3
DCD ハンドシェイク回線のステータス ( プロセッサが受信 ) を表示する。
Modem lines
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 12 章
イ-サネットネットワーク上の装置との
通信
12.1
本章の内容
内容
12.2
参照ページ
メディアおよびケーブル
12-1
IP アドレスの割付け
12-1
ネットワークのアドレス指定
12-2
チャネル 2 のイ-サネット通信用の構成
12-2
上級イ-サネット機能の使用
12-8
ControlLogix デバイスとの通信
12-13
エラーコードの解釈
12-14
イ-サネット・ステータス・データの解釈
12-15
イ-サネット PLC-5 の性能についての注意事項
12-17
メディアおよびケーブル
イーサネットは各種の装置間の通信を 10Mbps で提供するローカル・エリ
ア・ネットワーク (LAN) です。物理通信メディアとして標準の 802.3 メディ
アであればどれでも使用できます。
•
太線同軸ケーブル (10Base5)
•
細線同軸ケーブル (10Base2)
•
ツイストペア (10Base-T)
•
光ファイバーケーブル
•
ブロードバンド
イ-サネットポート ( チャネル 2) は、15 ピンのトランシーバまたはメディ
ア・アクセス・ユニット (MAU) 接続を介して、太線、細線、またはツイス
トペアのいずれかのネットワークに接続します。イーサネットケーブルの接
続については、第 25 章を参照してください。
12.3
IP アドレスの割付け
固有の IP アドレスを PLC-5/20E, -5/40E, または 5/80E プロセッサに割付ける
ために、ネットワーク管理者またはネットワーク情報局にご連絡ください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12-2
12.4
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
ネットワークのアドレス指定
イ-サネット PLC-5 プロセッサは TCP/IP プロトコルを使用するため、ネッ
トワーク上の各プロセッサには固有の IP アドレスが必要です。IP アドレス
は、BOOTP プロトコルまたはプログラミングソフトウェアのいずれかを使
用して構成できます。
BOOTP プロトコルを使用する場合は、ハードウェアのイーサネットアドレ
スも取得しなければなりません。A-B では、工場出荷時に各イーサネット
PLC-5 プロセッサにハードウェア・イーサネット・アドレスを割付けていま
す。以下のいずれかから、アドレスを調べてください。
12.5
•
モジュール背面の上隅、または
•
プログラミングソフトウェアのチャネル 2 構成画面
チャネル 2 のイ-サネット通信用の構成
イ-サネット PLC-5 プロセッサに固有の IP アドレスを割付けたら、ネット
ワークにプロセッサを認識させるためにチャネル 2 を構成しなければなりま
せん。以下に示す方法によって、チャネルを構成してください。
•
プログラミング・ソフトウェア・パッケージの画面を使用してモジュー
ル構成情報を手動で入力する。
•
BOOTP ユーティリティを使用してモジュール構成情報を入力する ( ネッ
トワーク上の BOOTP サーバを使用して BOOTPTAB ファイルを編集 )。
12.5.1 チャネル 2 の手動による構成
イ-サネット PLC-5 プロセッサのデフォルトでは、BOOTP が有効になって
います。プログラミングソフトウェアを使用してモジュール構成情報を入力
する前に、最初に BOOTP を無効にしなければなりません。
プログラミングソフトウェアを使用して、DH+ またはシリアルリンクを介
してのイ-サネット通信用にチャネル 2 を手動で構成します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
12-3
IP アドレスを入力して、BOOTP 有効フィールドを No に切換えます。その
他の対応するフィールドに適切な構成情報を入力してください。表 12.A を
参照してください。
重要: BOOTP 有効は、工場出荷時のデフォルト設定です。BOOTP が有効
なときは、プログラミングソフトウェアを使用して IP アドレスを手
動で変更することはできません。
表 12.A
フィールド
Diagnostic file
イ-サネットチャネル 2 の構成フィールド
定義
操作手順
チャネルのステータス情報を入れ 整数ファイル番号 (10 ~ 999) を入力する。システムが 44 ワー
るファイル
ド長の整数ファイルを作成する。
注意: それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。
割付け済みの I/O ステータスファイルまたは他の使用
済み整数ファイルを診断ファイルとして割付けないで
ください。予測できない機械障害の原因になる。
重要: チャネルのステータス情報を取得するときは、使用さ
れていないチャネルでも、未使用以外として構成され
ているチャネルに対して診断ファイルを定義してくだ
さい。
Ethernet Address
プロセッサのイ-サネット・ハー A-B によって割付けられており、変更できない。6 バイトずつ
ドウェア・アドレス
コロンで区切って 16 進数で表示される。
表示のみ
BOOTP Enable
BOOTP を有効にするかどうか。
NO を選択する。
No を選択する場合は、あらかじめ IP アドレスが指定されてい
ることを確認する。BOOTP を No に設定すると、プロセッサ
はローカルに指定したパラメータを使用する。
BOOTP を有効にするときは、12-4. ページを参照。
IP Address
プロセッサのイ-サネットアドレ 最初に BOOTP を無効にする。BOOTP が有効なときは、アド
ス
レスを 6200 プログラミングソフトウェアを使用して手動で変
更することはできない。
以下の形式でアドレスを入力する。
a.b.c.d
a, b, c, d の値は 1 ~ 254 (10 進数 ) の範囲内とする。
プロセッサが TCP/IP ネットワークに接続されるように IP アド
レスを指定する。IP アドレスの a, b, c, d として 0 または 255
は使用できない。
Message Connect
Timeout
MSG 命令によって宛先ノードと タイムアウト時間を msec 単位で入力する ( プロセッサは値を
の接続を設定するための許容時間 一番近い 250msec の倍数に丸める )。有効なタイムアウト時間
( 単位:msec)
の範囲は、0 ~ 65,535msec です。
デフォルトは、15,000msec です。
Message Reply
Timeout
イーサネットインターフェイスが タイムアウト時間を msec 単位で入力する ( プロセッサは値を
MSG 命令で起動したコマンドに 一番近い 250msec の倍数に丸める )。有効なタイムアウト時間
対する応答を待つ最大時間 ( 単
の範囲は、0 ~ 65,535msec です。
位:msec)
デフォルトは、3,000msec です。
Inactivity Timeout
接続が成立するまでの最大時間
( 単位:min)
タイムアウト時間を min 単位で入力する。有効なタイムアウ
ト時間の範囲は、0 ~ 65,535min です。
デフォルトは、30min です。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12-4
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
フィールド
定義
操作手順
上級機能
Broadcast Address
プロセッサが応答すべきブロード ブロードキャストのアドレス指定を含むネットワークの上級
キャストアドレス
機能については、12-8 ページを参照してください。
この機能では、1 つのメッセージを同時に複数の PLC-5E プロ
セッサに送信することはできない。
Subnet Mask
プロセッサのサブネットマスク
Gateway Address
他の IP ネットワークに接続する
ためのゲートウェイの IP アドレ
ス
サブネットワークおよびゲートウェイの詳細は、12-9 ページ
サブネットマスクは、ネットワー を参照してください。
クが複数のサブネットに分割され
ているときに、インターネット IP
アドレスに使用される。
サブネットワークおよびゲートウェイの詳細は、12-9 ページ
を参照してください。
ローカルサブネット上にない他の
デバイスと通信するときに、この
フィールドが必要になる。
Link ID
DH+ リンク番号
リンク ID 番号を入力する。有効な範囲は、0 ~ 199 です。
ゲートウェイソフトウェアを使用
して ControlLogix システムを構成
するときは、リンク ID 番号を使
用してネットワークを識別する。
12.5.2 BOOTP を使用しての構成情報の入力
サブネットマスクとゲートウェイア
ドレスを指定するためにも BOOTP
を使用できます。12-10 ページを参
照してください。
BOOTP は、電源投入時にプロセッサに構成情報を供給するプロトコルで
す。BOOTP によって、イ-サネットリンク上のプロセッサに IP アドレスを
動的に割付けることができます。
BOOTP を使用するためには、BOOTP サーバがローカル・イ-サネット・
サブネッ上に存在していなければなりません。サーバは、BOOTP サーバソ
フトウェアがインストールされ、ネットワーク上の個々のノードについての
ネットワーク情報を含むテキストファイルを読取れるコンピュータ ( パーソ
ナルコンピュータ、VAX, または UNIX システムのいずれか ) です。
BOOTP を有効にするときは、プログラミングソフトウェアのイーサネット
チャネル 2 構成画面を使用してください。BOOTP Enable に対して、YES
を指定します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
12-5
重要: I このフィールドを No から Yes に切換えても、電源を切断して再投
入しないと有効にはなりません。
この画面を使用して、その他の機能も構成してください。その他のフィール
ドの説明については、12-3 ページの表 12.A を参照してください。
BOOTP が有効な場合、電源投入時に以下のことが起こります。
•
プロセッサは、ハードウェアアドレスを含む BOOTP 要求メッセージを
ローカルネットワークまたはサブネットを介して送信する。
•
BOOTP サーバは、ハードウェアアドレスと BOOTPTAB ファイルのルッ
クアップテーブル内のアドレスを比較する。
•
BOOTP サーバは、IP アドレスとそれを受信したハードウェアアドレス
に対応する他のネットワーク情報をもつプロセッサにメッセージを送り
返す。
すべてのハードウェアアドレスと IP アドレスを同一位置に収容すると、
ネットワークの変更が必要なときに BOOTP 構成ファイル内の IP アドレス
を簡単に変更できます。
BOOTP を有効にしているときに "BOOTP response not received" とい
うメッセージが表示された場合は、ケーブル接続と BOOTP サーバシステム
を確認してください。
重要: BOOTP を無効にしているとき、またはネットワーク上に BOOTP
サーバが存在しない場合は、各プロセッサの IP アドレスを入力 / 変
更するためには PLC-5 プログラミングソフトウェアを使用しなけれ
ばなりません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12-6
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
12.5.3 BOOTPTAB 構成ファイルの編集
重要: モジュールのイ-サネット・ハードウェア・アドレスを知っている
かを確認してください。それを、このファイルに入力します。
サーバにブートさせる各イ-サネット PLC-5 プロセッサの名前、IP アドレ
ス、およびハードウェアアドレスを含むように ASCII テキストファイルで
ある、BOOTPTAB ファイルを編集しなければなりません。以下の手順に
従って、このファイルを編集してください。
1. テキストエディタを使用して、BOOTPTAB ファイルをオープンします。
•
ファイルには、以下のような行があります。
#Default string for each type of Ethernet client
defaults5E: ht=1:vm=rfc1048
これらは、イ-サネット PLC-5 プロセッサのデフォルトパラメータで
す。これらの行を、必ず BOOTPTAB ファイルのクライアント行の前
に入れます。
•
ファイルには、以下のような行もあります。
plc5name: tc=defaults5E:ip=aa.bb.cc.dd:ha=0000BC1Cxxyy
重要: この行はイーサネット PLC-5 プロセッサ用の構成テンプレートとし
て使用します。
2. イ-サネット PLC-5 プロセッサのテンプレートのコピーを、システム内
のイーサネット PLC-5 プロセッサごとに作成します。
3. 以下の手順で、テンプレートの各コピーを編集します。
A. plc5name をイーサネット PLC-5 プロセッサ名に置き換えます。文
字と数字のみ使用できます。アンダースコア (_) は使用できません。
B. aa.bb.cc.dd をプロセッサに割付ける IP アドレスに置き換えます。
C. xxyy をハードウェアアドレスの下 4 桁の数字に置き換えます。16 進
数の数字 (0 ~ 9, A ~ F) のみ使用できます。数字をハイフン (-) で区
切らないでください ( イーサネット PLC-5 プロセッサのプリント・
サーキット・ボードに付いているラベルにハードウェアアドレスが示
されています。
4. このファイルを保存し、クローズして、バックアップコピーを作成しま
す。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
12-7
例:
以下の例では、3 台のイ-サネット PLC-5 プロセッサと 1 台の HP 9000 パー
ソナルコンピュータがあります。名前とハードウェアアドレスはデバイスに
固有です。
デバイス
Ethernet PLC-5
Ethernet PLC-5
Ethernet PLC-5
名前
sigma1
sigma2
sigma3
IP アドレス
12.34.56.1
12.34.56.2
12.34.56.3
ハードウェアアドレス
00:00:BC:1C:12:34
00:00:BC:1C:56:78
00:00:BC:1C:90:12
802.3/Ethernet
(TCP/IP)
802.3
/ イーサネット
(TCP/IP)
BOOTP
BOOTP
サーバ
server
9000
HPHP9000
(HP-UNIX)
(HP-UNIX
computer)
コンピュータ)
PLC-5/20E
PLC-5/20E
プロセッサ
processor
sigma1
sigma1
PLC-5/20E
PLC-5/20E
プロセッサ
processor
sigma2
sigma2
PLC-5/40E
PLC-5/40E または
or
-5/80E
-5/80Eプロセッサ
sigma3
processor
sigma3
上記の構成に基づく BOOTPTAB ファイルの内容は、以下のようになります。
#
#
#
#
#
#
#
Legend:
gw
ha
ht
ip
sm
vm
tc
--------
gateways
hardware address
hardware type1
host IP address
subnet mask
BOOTP vendor extensions format2
template host
#Default string for each type of Ethernet client
defaults5E: ht=1:vm=rfc1048
#Entries
device1:
device2:
device4:
for Ethernet PLC-5 Processors:
tc=defaults5E:ip=12.34.56.1:ha=0000BC1C1234
tc=defaults5E:ip=12.34.56.2:ha=0000BC1C5678
tc=defaults5E:ip=12.34.56.3:ha=0000BC1C9012
1. 1 = 10MB イ-サネット
2. rfc1048 を使用する。
イ-サネット・インターフェイス・モジュールに構成情報を送信するため
に BOOTP ユーティリティを実行できます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12-8
12.6
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
上級イ-サネット機能の使用
イ-サネットチャネル 2 構成画面を使用して、以下の上級通信機能を構成し
てください。
•
ブロードキャストアドレス
•
サブネットマスク
•
ゲートウェイアドレス
操作内容
参照ページ
ブロードキャストアドレス指定
12-8
サブネットマスクおよびゲートウェイ
12-9
重要: BOOTP が有効なときは、上級のイ-サネット通信機能はどれも変更
できません。
12.6.1 ブロードキャストアドレス指定
ブロードキャストアドレスは、リンク上の各 IP アドレスごとにメッセージ
を送信するためにホストに使用される IP プロトコルの一部です。チャネル
2 構成画面のこのフィールドによって、ホストが送信するブロードキャスト
メッセージを受信するモジュールのアドレスを示します。
重要: ブロードキャストアドレスは、メッセージの受取りにのみ使用され
ます。イーサネットアドレス指定の文法を使用すると、ブロード
キャスト機能はラダーロジックのメッセージ命令を参照しません。
ただし、この機能によって、同時に複数の PLC-5E プロセッサに 1 つ
のメッセージを送信することはできません。
多くの場合、ブロードキャストアドレスはデフォルト設定のままにします。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12-9
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
フィールド
Broadcast Address
操作手順
カーソルをフィールドに位置づけて、以下の形式でアドレス
を入力する。
a.b.c.d
a, b, c, d の値は 0 ~ 255 (10 進数 ) の範囲内とする。
デフォルトを変更するときは、0.0.0.0 と入力してそれをリ
セットする必要がある。
12.6.2 サブネットマスクおよびゲートウェイの使用
ネットワークをゲートウェイまたはルータを使用するサブネットワークに分
割するときは、チャネル 2 を構成するときに以下の情報を示さなければなり
ません。
•
サブネットマスク
•
ゲートウェイアドレス
サブネットマスクは、アドレスがローカルサブネットまたは他のサブネット
上にあるときのノードに IP アドレスを決定させるためのフィルタです。ア
ドレスが他のサブネットワークにあるときは、メッセージはローカルゲート
ウェイを介して宛先のサブネットワークに転送されます。
E
MOR
サブネットマスクは、アドレスがローカルサブネットまたは他のサブネット
上にあるときのノードに IP アドレスを決定させるためのフィルタです。ア
ドレスが他のサブネットワークにあるときは、メッセージはローカルゲート
ウェイを介して宛先のサブネットワークに転送されます Comer, Douglas E;
Internetworking with TCP-IP, Volume 1: Protocols and Architecture; Englewood
Cliffs, N.J.: Prentice-Hall, 1990 を参照してください。
ネットワークをサブネットに分割しないときは、Subnet Mask フィールドは
デフォルトのままにします。
目的
操作手順
参照ページ
チャネル 2 をサブネットを • BOOTP Enable フィールドが No に設
もつネットワークに手動で
定されていることを確認する。
構成する。
• プログラミングソフトウェアを使用し
て、サブネットマスクおよびゲート
ウェイアドレスを入力する。表 12.B
を参照してください。
12-10
BOOTP を使用して、チャ • BOOTP が有効であるかを確認する。
ネル 2 をサブネットをもつ • サブネットマスクおよびゲートウェイ
ネットワークに構成する。
アドレスを含むように、BOOTPTAB
ファイルを構成する。
12-11
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12-10
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
12.6.3 サブネット上のプロセッサのチャネル 2 の手動による構
成
サブネット上にあるプロセッサのチャネル 2 を手動で構成するときは、表
12.B を参照して、プログラミングソフトウェアを使用して各プロセッサの
サブネットマスクおよびゲートウェイ・アドレス・フィールドを構成してく
ださい。
表 12.B
フィールド
Subnet Mask
イ-サネットチャネル 2 構成画面の上級機能
定義
プロセッサのサブネットマスク
操作手順
カーソルをフィールドに位置づけて、以下の形式でアドレス
を入力する。
サブネットマスクは、インター
a, b, c, d の値は 0 ~ 255 (10 進数 ) の範囲内とする。
ネットがサブネットに分割されて a.b.c.d
いるときに IP アドレスを解釈す
ネットワークをサブネットに分割しないときは、Subnet Mask
るために使用される。
フィールドをデフォルト設定のままにする。デフォルトを変
更するときは、0.0.0.0 と入力してそれをリセットする必要が
ある。
Gateway Address
他の IP ネットワークに接続する
ためのゲートウェイの IP アドレ
ス
カーソルをフィールドに位置づけて、以下の形式でアドレス
を入力する。
a.b.c.d
a, b, c, d の値は 0 ~ 255 (10 進数 ) の範囲内とする。
ローカルサブネット上にないデバ デフォルトのアドレスは No Gateway です。
イスと通信するときに、この
フィールドが必要です。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
12-11
12.6.4 サブネット上のプロセッサのチャネル 2 の BOOTP を使
用しての構成
リンク上の各 PLC-5E プロセッサにサブネットマスクおよびゲートウェイア
ドレスに一致するように、BOOTPTAB ファイルを構成してください。以下
の例と次ページにある対応する BOOTPTAB ファイルを参照してください。
重要: BOOTP 要求はローカルサブネット上でのみ見えるため、各サブネッ
トには固有の BOOTP サーバと BOOTPTAB ファイルが必要となりま
す。
パーソナルコンピュータ
または
personal computer
WINDOWS
WINDOWS
HP 9000
or HP 9000
VAX computer
または
VAXorコンピュータ
PLC-5/20E
PLC-5/20E
プロセッサ
processor
BOOTP
BOOTP
サーバ
server
Subnet A A
サブネット
130.151.194.xxx
イーサネット
ネットワーク
TCP/IP
Ethernet
TCP/IP
network
Hostname: Iota1 :Iota1
ホスト名
IP address: 130.151.194.19
:130.151.194.19
IP アドレス
Subnet Mask: 255.255.255.0
サブネットマスク
Gateway Address: :255.255.255.0
130.151.194.1
ゲートウェイアドレス:130.151.194.1
130.151.194.1
イーサネットゲート
Ethernet gateway
ウェイまたはルータ
or router"
BOOTP
BOOTP
サーバ
server
130.151.132.1
130.151.132.xxx
サブネット
Subnet B B
PLC-5/80E
PLC-5/80E
プロセッサ
processor
Hostname: Iota2 :Iota2
ホスト名
IP address: 130.151.132.110
:130.151.132.110
IP アドレス
Subnet Mask: 255.255.255.0
サブネットマスク
:255.255.255.0
Gateway
ゲートウェイアドレス
:130.151.132.1
Address: 130.151.132.1
BOOTP
BOOTP
サーバ
server
130.151.138.1
130.151.138.xxx
サブネット
Subnet C C
PLC-5/20E
PLC-5/20E
プロセッサ
processor
Hostname: Iota3
ホスト名
:Iota3
IP address: 130.151.138.123
アドレス
:130.151.138.123
IPSubnet
Mask: 255.255.255.0
サブネットマスク
:255.255.255.0
Gateway
Address: 130.151.138.1:130.151.138.1
ゲートウェイアドレス
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12-12
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
前ページの例に基づく BOOTPTAB ファイルの内容は、以下のようになりま
す。
# Legend:
#
#
#
#
#
#
gw
ha
ht
ip
sm
vm
tc
--------
gateways
hardware address
hardware type
host IP address
subnet mask
BOOTP vendor extensions format
template host
#Default string for each type of Ethernet client
defaults5E: ht=1:vm=rfc1048:sm=255.255.255.0
#Entries for Ethernet PLC-5 processors:
iota1:\
tc=defaults5E:\
gw=130.151.194.1:\
ha=0000BC1C1234:/
ip=130.151.194.19
# Legend:
#
#
#
#
#
#
gw
ha
ht
ip
sm
vm
tc
--------
gateways
hardware address
hardware type
host IP address
subnet mask
BOOTP vendor extensions format
template host
#Default string for each type of Ethernet client
defaults5E: ht=1:vm=rfc1048:sm=255.255.255.0
#Entries for Ethernet PLC-5 processors:
iota2:\
tc=defaults5E:\
gw=130.151.132.1:\
ha=0000BC1C5678:/
ip=130.151.132.110
# Legend:
#
#
#
#
#
#
gw
ha
ht
ip
sm
vm
tc
--------
gateways
hardware address
hardware type
host IP address
subnet mask
BOOTP vendor extensions format
template host
#Default string for each type of Ethernet client
defaults5E: ht=1:vm=rfc1048:sm=255.255.255.0
#Entries for Ethernet PLC-5 processors:
iota3:\
tc=defaults5E:\
gw=130.151.138.1:\
ha=0000BC1C9012:/
ip=130.151.138.123
Pub. No. 1785-6.5.12JA
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
12.7
12-13
ControlLogix デバイスとの通信
シリーズ E, リビジョン D 以降のプロセッサは、イ-サネットを介して
ControlLogix デバイスと、または ControlLogix イ-サネット (1756-ENET) モ
ジュールを介して他の PLC-5 プロセッサと通信できます。イ-サネット
PLC-5 プロセッサまたはシリーズ A, リビジョン E 1785-ENET サイドカーモ
ジュールが取付けられた任意の PLC-5 プロセッサのいずれかが必になりま
です。以下の図に、マルチホップ MSG 命令を使用して通信するイ-サネッ
ト PLC-5 プロセッサ と他の PLC および SLC プロセッサを示します。
イ-サネット
プロセッサまたは
Ethernet PLC-5PLC-5
processor
1785-ENET サイドカーモジュールを
or PLC-5 PLC-5
processor
with 1785-ENET sidecar
取付けた
プロセッサ
Ethernet
イ-サネット
ControlLogix
ControlLogix
chassis
シャーシ
SLC5/05
5/05プロセッサ
Processor
SLC
DH+
プロセッサ
PLC-5
PLC-5
Processor
ControlNet
サイドカー
1785-ENET
PLC-5 processor
with
モジュールを取付けた
プロセッサ
PLC-5
1785-ENET sidecar
ControlNet PLC-5
ControlNet PLC-5 processor
プロセッサ
ControlLogix 1756-ENET モジュールを介して通信するためには、イ-サネッ
ト PLC-5 プロセッサ ( または 1785-ENET サイドカーモジュールが取付けら
れた PLC-5 プロセッサ ) から ターゲットデバイスへの MSG 命令のマルチ
ホップ機能を構成します。RSLogix 5 プログラミングソフトウェアが必要で
す。詳細は、『PLC-5 プログラマブルコントローラ インストラクション・
セット・リファレンス・マニュアル』(Pub. No. 1785-6.1) の MSG 命令を参照
してください。
ControlLogix 1756-ENET モジュールを介して、および 1756-DHRIO モ
ジュールからターゲットデバイスに出力したいときは、以下の作業を行なっ
てください。
•
ゲートウェイ構成ソフトウェアを使用して、ControlLogix システムの
1756-DHRIO モジュールのルーティングテーブルを構成する。
•
イ-サネット PLC-5 プロセッサ ( または 1785-ENET サイドカーモジュー
ルが取付けられた PLC-5 プロセッサ ) のチャネル 2/3A のチャネルプロパ
ティで、リンク ID 番号を指定する。
PLC-5 チャネルの構成、または MSG 命令のパスの指定については、プログ
ラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12-14
12.8
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
エラーコードの解釈
プロセッサはメッセージデータの転送中にエラーを検出すると、エラー
(.ER) ビットをセットして、エラーコードを表示します。
コード (16 進数 )
( コントロールブ
ロックのワード 1)
説明
( データモニタ画面に表示される )
0010
No IP address configured for the network ( ネットワーク用に構成されている IP アドレスなし )
0011
Already at maximum number of connections ( 最大許容接続数を超過 )
0012
Invalid internet address or host name ( インターネットアドレスまたはホスト名が無効 )
0013
No such host ( 該当ホストなし )
0014
Cannot communicate with the name server ( ネームサーバとの通信不能 )
0015
Connection not completed before user-specified timeout ( ユーザ指定タイムアウト内に接続が完了しな
かった )
0016
Connection timed out by the network ( ネットワークで接続タイムアウト )
0017
Connection refused by destination host ( 宛先ホストが接続拒否 )
0018
Connection was broken ( 接続断 )
0019
Reply not received before user-specified timeout( ユーザ指定タイムアウト前に応答を受信しなかった )
001A
No network buffer space available ( ネットワークバッファに空きスペースなし )
0037
Message timed out in local processor ( ローカルプロセッサでメッセージのタイムアウト発生 )
0083
Processor is disconnected ( プロセッサが接続されていない )
0089
Processor’s message buffer is full( プロセッサのメッセージバッファが一杯 )
0092
No response (regardless of station type) ( 応答なし ( ステーションタイプには無関係 )
00D3
You formatted the control block incorrectly ( 制御ブロックのフォーマット不正 )
00D5
Incorrect address for the local data table ( ローカル・データ・テーブルに対する不正アドレス )
1000
Illegal command from localprocessor ( ローカルプロセッサからの違法コマンド )
2000
Communication module not working ( 通信モジュールが動作していない )
4000
Processor connected but faulted (hardware) ( プロセッサは接続されているが、ハードウェアにフォル
トが発生 )
5000
You used the wrong station number ( 不正ステーション番号を使用 )
6000
Requested function is not available ( 要求機能が使用不可能 )
7000
Processor is in program mode ( プロセッサがプログラムモード中 )
8000
Processor’s compatibility file does not exist ( プロセッサの互換ファイルなし )
9000
Remote node cannot buffer command ( リモートモードではコマンドをバッファできない )
B000
Processor is downloading so it is inaccessible ( プロセッサがダウンロード中のためアクセス不能 )
F001
Processor incorrectly converted the address ( プロセッサによるアドレス変換が不正 )
F002
Incomplete address ( 不完全アドレス )
F003
Incorrect address ( 不正アドレス )
F006
Addressed file does not exist in target processor ( ターゲットプロセッサにアドレス指定ファイルなし )
F007
Destination file is too small for number of words requested ( 要求ワード数に対して宛先ファイルのサイ
ズが小さい )
F00A
Target processor cannot put requested information in packets( ターゲットプロセッサが要求情報をパ
ケットに収容できない )
F00B
Privilege error, access denied ( 特権エラーによりアクセス拒否 )
F00C
Requested function is not available ( 要求機能が使用不可能 )
Pub. No. 1785-6.5.12JA
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
コード (16 進数 )
( コントロールブ
ロックのワード 1)
12-15
説明
( データモニタ画面に表示される )
F00D
Request is redundant ( 要求が冗長 )
F011
Data type requested does not match data available ( 要求データタイプが使用可能データと不一致 )
F012
Incorrect command parameters( 不正コマンドパラメータ )
F01A
File owner active – the file is being used ( ファイル・オーナ・アクティブ:ファイルは使用されてい
る)
F01B
Program owner active – someone is downloading, online editing, or set the program owner with APS in the
WHO Active screen ( プログラム・オーナ・アクティブ:誰かがダウンロード中、オンライン編集
中、または WHO Active 画面で APS によってプログラムオーナに設定されている )
12.9
イ-サネット・ステータス・データの解釈
プログラミングソフトウェアのイ-サネットチャネル 2 ステータス画面を使
用して、イ-サネット PLC-5 プロセッサのステータスをモニタします。表
示される診断カウンタデータは、イ-サネットチャネル 2 構成画面で定義し
た診断ファイルに格納されます。
12.9.1 一般的なイ-サネットステータスのモニタ
ステータスフィールド
バイト
表示内容
In Octets
28 ~ 31
チャネル上の受信数 (8 進数 )
Out Octets
32 ~ 35
チャネル上の送信数 (8 進数 )
In Packets
36 ~ 39
チャネル上の受信パケット数 ( ブロードキャストパケットを含む )
Out Packets
40 ~ 43
チャネル上の送信パケット数 ( ブロードキャストパケットを含む )
Excessive collisions
56 ~ 59
衝突が多すぎるために送信失敗となったフレーム数
Excessive deferrals
60 ~ 63
送信が過剰に延期されたフレーム数
Alignment errors
44 ~ 47
チャネル上の受信フレームのうち、長さが整数以外のフレーム数 (8 進数 )
FCS errors
48 ~ 51
チャネル上の受信フレームのうち、FCS チェックに合格しなかったフレーム数
MAC receive errors
64 ~ 67
内部 MAC サブレイヤの受信エラーのためにインターフェイス上で受信失敗となっ
たフレーム数
MAC transmit errors
68 ~ 71
内部 MAC サブレイヤの送信エラーのためにインターフェイス上で受信失敗となっ
たフレーム数
Single collisions
72 ~ 75
正常に送信されたが、1 回の衝突により送信禁止となったフレーム数
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12-16
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
ステータスフィールド
バイト
表示内容
Multiple collisions
76 ~ 79
正常に送信されたが、複数の衝突により送信禁止となったフレーム数
Deferred transmission
80 ~ 83
メディアビジーのために最初の送信試行が遅延されたフレーム数
Late collisions
84 ~ 87
送信中パケットの 512 ビット / 回より後に衝突が検出された回数
Carrier sense errors
52 ~ 55
フレーム送信試行中にキャリア検知条件が失われたか確定されなかった回数
12.9.2 イ-サネットコマンドのモニタ
ステータスフィールド
バイト
表示内容
Sent
0~3
チャネルが送信したコマンド数
Received
4~7
チャネルが受信したコマンド数
12.9.3 イ-サネット応答のモニタ
ステータスフィールド
バイト
表示内容
Sent
8- ~ 1
チャネルが送信した応答数
Received
12 ~ 15
チャネルが受信した応答数
Sent with error
16 ~ 19
チャネルが送信した応答のうち、エラーのあった応答数
Received with error
20 ~ 23
チャネルが受信した応答のうち、エラーのあった応答数
Timed out
24 ~ 27
指定タイムアウト期間内に受信されなかった応答数
Pub. No. 1785-6.5.12JA
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
イ-サネット PLC-5 の性能についての注意事項
イ-サネット PLC-5 プロセッサの実際の性能は、以下の要因によって変わ
ります。
•
イーサネットメッセージのサイズ
•
イーサネットメッセージの頻度
•
ネットワークの負荷
•
プロセッサのアプリケーションプログラムの実行および性能
以下のチャートに、パケットサイズによって異なるイ-サネット PLC-5 プ
ロセッサの性能を示します。
12.10.1 性能:ホストからイ-サネット PLC-5 プロセッサ
1sec 当たりの送信数
12.10
12-17
パケットサイズ
HP 9000/745 コンピュータ
Pub. No. 1785-6.5.12JA
12-18
イ-サネットネットワーク上の装置との通信
1sec 当たりの送信数
12.10.2 性能:イ-サネット PLC-5 プロセッサからイ-サネッ
ト PLC-5 プロセッサ
PLC-5 Typed Wite - パケットサイズ
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 13 章
プログラムの保護
13.1
本章の内容
内容
参照ページ
パスワードおよび特権
13-1
特権クラスの定義
13-3
チャネルまたはオフラインファイルへの特権クラスの割付け
13-3
ノードへの特権クラスの割付け
13-4
プログラムファイルへの読取り / 書込み特権の割付け
13-4
データファイルへの読取り / 書込み特権の割付け
13-4
プロテクトプロセッサの使用
13-4
この章には、以下の内容の概要を説明しています。
•
特権クラスの定義
•
チャネルまたはオフラインファイルへの特権クラスの割付け
•
ノードへの特権クラスの割付け
•
プログラムファイルへの読取り / 書込み特権の割付け
•
データファイルへの読取り / 書込み特権の割付け
重要: これらのオプションを使用するためには、ソフトウェアのインス
トール時に、完全なパスワードと特権機能を選択します。
E
MOR
特権の構成方法については、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参
照してください。
エンハンストまたはイ-サネット PLC-5 プロセッサによって供給される特
権を超える特権が必要なアプリケーションの場合は、『 PLC-5 Protected
Processor Product Data for 1785-5/26, -5/46, and -5/86 processors』(Pub. No.
1785-2.28) を参照してください。
13.2
パスワードおよび特権
エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プロセッサは、プロセッサファイ
ルおよび機能へのアクセスを制限することによってプログラムを保護するた
めにパスワードおよび特権機能をサポートしています。
ノード、チャネル、またはファイルに特権クラスを割付けることができま
す。特権クラスによって、PLC-5 プロセッサに許されるアクセスレベル ( 読
取りまたは書込み ) または機能のタイプ (I/O 強制、メモリクリア ) を定義し
ます。
特権
Node ( ノード )
制限されるアクセス
特定のノードからプロセッサへのアクセス
Channel ( チャネル ) プロセッサの特定のノードへのアクセス
File ( ファイル )
ファイルの表示または変更
Pub. No. 1785-6.5.12JA
13-2
プログラムの保護
重要: ノード特権は、チャネルのデフォルトの特権クラスに優先します。
図 13.1
エンハンストおよびイ-サネット PLC-5 プロセッサによってサ
ポートされている特権
ノード
Node AA
de
ノード
ivileges
特権
ノード
NodeCC
ノード
Node DD
Class 33privileges
クラス
の特権
クラス
の特権
Class 44privileges
ノード
Node BB
クラス
の特権
Class 1 1privileges
クラス
の特権
Class 2 2privileges
ノードに割付けられたクラス
Classes assigned to nodes
DH+
Classes assigned
チャネルに割付け
to channels
られたクラス
0
1A
1B
2A
2B
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
3
3
3
3
3
4
4
4
4
4
チャネル特権
Channel Privileges
Program
プログラム
Data
データ
File Privileges (program
and data)
ファイル特権
( プログラムおよびデータ
)
図 13.1 には、各ノードに割付けられたクラス特権がデバイスのプロセッサ
へのアクセスを決定していることを示しています。例えば、
•
ノード B はクラス 2 であるため、プロセッサが割付けたノード特権に基
づいてチャネル 1A にアクセスできます。
•
ノード C はクラス 3 であるため、プロセッサが割付けたノード特権に基
づいてチャネル 2A にアクセスできます。
重要: ノード特権がこの例のように割付けられていないときは、ノードは
チャネルに割付けられたのと同じ特権クラスをもちません。
Design Tip
Pub. No. 1785-6.5.12JA
以下に、パスワードおよび特権の機能を使用するときの注意事項を示しま
す。
• システム内の各プロセッサに対してパスワードと特権を定義しなければ
なりません。
•
スキャナまたはアダプタとして構成したチャネルには、デフォルトのク
ラス特権を割付けることはできません。チャネル特権画面に表示される
読取り / 書込み特権は、そのチャネルのチャネル構成画面の読取り / 書込
みアクセス時に適用されます。各チャネルの診断ファイルの読取り / 書
込み特権 ( チャネルステータス画面 ) は、データテーブル特権画面を使
用して設定してください。チャネル特権画面のデフォルト特権フィール
ドの内容により、そのチャネル経由で接続される全ステーション / ノー
ドの特権クラスが決まります。
•
ソフトウェアの全ユーザに対して、使用できる特権クラスと該当するパ
スワードを知らせてください。別のクラス ( パーソナルコンピュータを
構成したクラス以外 ) への変更を希望するユーザは、新しいクラスとパ
スワードを入力する必要があります。
13-3
プログラムの保護
•
13.3
パスワードと特権の機能は、システムの故意ではない、または認められ
ない変更の防止を目的とするものです。ただし、パスワードと特権の機
能には制限があります。故意の干渉による動作を防ぐことはできないし、
特定のアプリケーションに対応するように個々にパスワードを変更する
こともできません。
特権クラスの定義
特権クラスは 4 つまで ( クラス 1 ~ 4) 定義でき、各クラスごとにパスワー
ドを指定できます。各クラス内では、ソフトウェアの特定の動作 ( プログラ
ムまたはデータファイルの変更、チャネル構成の変更など ) へのアクセスを
割付けることができます。これらの特権クラスはパスワード階層構造の最上
位クラスです。
クラス 1 には、全特権を使用できるように定義できます。すなわち、システ
ムマネージャとして定義できます。その後、これより少ない特権を指定する
ように残りの 3 クラスを定義してください。
例えば、以下のように特権クラスを設定してください (X はその特権が有効
であることを示します )。
Privileges \ Privilege Class Names
Modify Privileges
Data Table File Create/Delete
Program File Create/Delete
Logical Write
Physical Write
Logical Read
Physical Read
Mode Change
I/O Force
SFC Force
Clear Memory
Restore
On-line Editing
Modify passwords
13.4
Class1
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
Class2
Class3
Class4
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
チャネルまたはオフラインファイルへの特権クラスの割付け
すべてのチャネル ( リモート I/O スキャナまたはアダプタチャネルを除く )
とオフラインファイルに特権クラスを割付ることができます。各チャネルと
オフラインファイルには、デフォルトのクラス 1 特権が割付けられていま
す。
チャネル特権画面に表示される読取り / 書込み特権は、そのチャネルのチャ
ネル構成画面への読取り / 書込みアクセス時に適用されます。各チャネルの
診断ファイルの読取り / 書込み特権 ( チャネルステータス画面 ) は、データ
テーブル特権画面で設定してください。チャネル特権画面のデフォルト特権
フィールドの内容により、そのチャネル経由で接続される全ステーション /
ノードの特権クラスが決まります。
重要: スキャナまたはアダプタチャネルに対しては、デフォルトのクラス
特権を割付けることはできません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
13-4
13.5
プログラムの保護
ノードへの特権クラスの割付け
全ステーション / ノードには、通信のためにチャネルと同じ特権クラスがデ
フォルトとして割付けられています。チャネルに割付けられたデフォルトの
特権と異なるクラスが必要な場合は、ノード自身の特権クラスを割付けるこ
とができます。
重要: ノード特権は、チャネル特権画面で割付けられたチャネルのデフォ
ルトの特権クラスに優先します。
13.6
プログラムファイルへの読取り / 書込み特権の割付け
プロセッサ内の各プログラムファイルに対して、読取りおよび書込み特権を
割付けることができます。これらの特権によって、プログラムファイルを表
示または変更しようとするユーザのアクセスを制限できます。以下の 2 つの
タイプの特権に応じて、ユーザはプログラムファイルの読取りまたは書込み
を行なえます。
13.7
•
ユーザの特権クラス
•
プログラムファイル自体に読取りおよび書込み特権が割付けられている
かどうか
データファイルへの読取り / 書込み特権の割付け
プロセッサ内の各データファイルごとに読取りおよび書込み特権を変更でき
ます。これらの特権によって、データファイルの値を表示または変更しよう
とするユーザのアクセスを制限できます。以下の 2 つのタイプの特権に応じ
て、ユーザはデータファイルの読取りまたは書込みを行なえます。
•
ユーザの特権クラス
•
データファイル自体に読取りおよび書込み特権が割付けられているかど
うか
重要: 読取りおよび書込みの両アクセス特権を削除したデータ・テーブル・
ファイルにはアクセスできません。
13.8
プロテクトプロセッサの使用
シリーズ C/ リビジョン H 以降のファームウェアを持つ PLC-5/26, -5/46, また
は -5/86 プロセッサからファイルをインポートまたはエクスポートするとき
に、保護についての妥協を避けるために、リリース 5.0 以降の 6200 プログ
ラミングソフトウェアソフトウェアによるプログラムであるかを確認しま
す。
6200 プログラミングソフトウェアの初期リリースでは、シリーズ C/ リビ
ジョン H 以降のプロテクトプロセッサと通信できないし、正しく認識でき
ません。また、他の製品からのプログラミングソフトウェアの初期リリース
でも、シリーズ C/ リビジョン H 以降の PLC-5 プロテクトプロセッサを理解
できません。
E
MOR
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロテクトプロセッサのプログラミングについては、『PLC-5 Protected
Processor Supplement』(Pub. No. 1785-6.5.13) を参照してください。
第 14 章
プログラミング上の注意事項
14.1
本章の内容
内容
14.2
参照ページ
強制
14-1
拡張強制
14-2
拡張強制の設定および使用
14-10
割込みおよび MCP の優先順位スケジューリング
14-11
割込みルーチンの定義およびプログラミング
14-13
強制
I/O を強制すると、プロセッサ内の特定の入力および出力ビットをテストす
るためにオン / オフにできます。ビットをオン / オフに強制する、または
SFC トランジションを強制することによって、任意の出力装置の操作また
は制御をシミュレーションできます。
重要: 入力を強制すると、入力データファイル内のビットを強制できます。
出力を強制すると、実際の出力モジュールを強制し、出力データ
ファイルをこのモジュールの元の状態のままにしておくことができ
ます。
重要: 強制は、( パーソナルコンピュータではなく ) プロセッサによって実
行されます。パーソナルコンピュータの接続が切断されても強制は
有効です。
!
注意:オン / オフを強制するときは、機械に近づかないようにし
てください。強制によって、機械に予期しない動作が発生し、
人体に危険がおよぶ恐れがあります。
14.2.1 I/O 強制
プログラミングソフトウェアのラダーエディタから、またはフォースモニタ
画面から直接ビットを強制できます。強制するビットを構成した後で、強制
を実行する前に強制を有効にしなければなりません。
強制できるのは、実際に存在する I/O のみです。実際に存在する I/O とは物
理的にシステムに接続され、システムに対して構成されている I/O です。
プロセッサ常駐ローカルラックが 1/2 スロットアドレス指定であるときは、
空であるか、または 8 点または 16 点 I/O モジュールである任意のスロット
の上位ワードについては入力ビットは強制できません。例えば、ローカル
ラックの先頭ラックに 8 点または 16 点 I/O モジュールが取付けられている
ときは (I/O イメージテーブルのワード 0 および 1, 1/2 スロットアドレス指
定 )、ワード 1 (I:001) の入力ビットはオン / オフに強制できません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
14-2
プログラミング上の注意事項
以下については、強制することはできません。
•
入力命令の出力アドレス
•
出力命令の入力アドレス
•
入力および出力以外のビットアドレス ( 例えば、N, B, T, C などのアドレ
ス)
14.2.2 SFC トランジションの強制
プログラミングソフトウェアから SFC をモニタしているとき、トランジ
ションを強制的にオン / オフすることができます。これによって、トラブル
シューティングのために SFC のフローを上書きすることができます。
14.3
拡張強制
拡張強制は、DeviceNet ネットワーク上のディスクリート I/O を強制できる
ため、1771-SDN モジュールを使用していているときに有効です。拡張強制
は、アナログ I/O を強制することにも有効です。シリーズ E, リビジョン B
以降のエンハンスト、イ-サネット、および ControlNet PLC-5 プロセッサの
場合は、合計 1,024 のブロック転送データワードを強制することができま
す。これらのワードは、整数、バイナリ、ASCII, または 16 進数 /BCD のい
ずれかのデータタイプを使用できます。
拡張強制機能を使用するためには、強制したいワードまたはビットを含むブ
ロック転送ファイルを選択します。それから、プログラミングソフトウェア
を使用して、拡張強制構成テーブル内で強制値に関連するようにこのデータ
を入力できます。これを行なうと、ブロック転送命令を使用して送信または
受信するすべてのデータを強制することができます。
拡張強制は、以下のブロック転送命令とともに機能します。
•
ブロック転送読取り (BTR)
•
ブロック転送書込み (BTW)
•
CIO 命令の 1771 読取りコマンドタイプ
•
CIO 命令の 1771 書込みコマンドタイプ
CIO 命令の 1771 読取りコマンドタイプは、BTR 命令と同じように動作しま
す。CIO 命令の 1771 書込みコマンドタイプは、BTW 命令と同じように動作
します。簡単にすると、以下の拡張強制の説明と例については、BTR 命令
(BTR 命令 と CIO 命令の 1771 読取りコマンドタイプの場合 )、および BTW
命令 (BTW 命令 と CIO 命令の 1771 書込みコマンドタイプの場合 ) を参照し
てください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プログラミング上の注意事項
14-3
拡張強制構成テーブル内にデータファイルが構成されているかに関係なく、
ブロック転送命令を同じ方法でプログラムします。以下の図に、ハウスキー
ピング中のブロック転送データ・テーブル・ファイルの更新を示します。
命令の実行
BTRBTR
instruction
execution
データ
BTRBTR
ファイル
Data File
データ
BTR
BTR
バッファ
Data Buffer
BTR
BTR Module
モジュール
各ハウスキーピング期間
each
housekeeping period
データ
BTWBTW
Data File
ファイル
BTW
データ
BTW
Data Buffer
バッファ
BTW
BTW Module
モジュール
BTW 命令の実行
BTW
instruction execution
拡張強制を使用すると、プログラマブル・コントローラ・システムの動作に
影響を及ぼします。この強制機能を開始する前に、この項をすべてお読みに
なって影響についてを理解してください。
!
!
注意:拡張強制構成テーブルに含まれる任意のブロック転送ま
たはデータテーブル位置は、強制が有効であるかに関係なく影
響されます。
注意:BTR データ・テーブル・ファイルは、非ブロック転送
データを格納するためには使用できません。読取りデータとし
て拡張強制構成テーブルに含まれるすべての非ブロック転送
データは、各プログラムスキャンの終わりのハウスキーピング
中は 0 に強制されます。ラダープログラムがこのデータを 0 以
外の値として認識すると、予期しない機械動作が起こることが
あります。
非構成データテーブルを使用する BTR 命令の場合は、.DN ビットはデータ
が BTR データファイル内で有効であることを示します。拡張強制構成テー
ブル内でファイルを構成すると、.DN ビットはデータが BTR データバッ
ファ内にあることを示します。次のハウスキーピング期間まで、BTR デー
タは強制されず、BT データファイルに移動されません。.DN ビットがセッ
トされた後のスキャンまで、BTR データの使用を遅延します。
非構成データテーブルを使用する BTW 命令の場合は、ブロック転送が有効
であるときに BTW データファイル内のデータが 転送されます。拡張強制構
成テーブル内でファイルを構成すると、ブロック転送が有効であるときに
BTW データバッファ内のデータが転送されます。次のハウスキーピング期
間まで、BTW データファイルの新しいデータは強制されないか、または
BTW データバッファに移動しません。BTW データファイルが更新された次
のスキャンまで、BTW 命令を有効にすることを遅延します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
14-4
プログラミング上の注意事項
14.3.1 プログラム・スキャン・タイムの増加
拡張強制機能を使用すると、拡張強制構成テーブル内に構成するワード数に
比例してプログラム・スキャン・タイムが増加します。増加する量は、強制
を有効または無効にしているかによって異なります。拡張強制構成テーブル
内にデータ・テーブル・ファイルを構成したときの、プログラム・スキャ
ン・タイムの標準的な増加は以下の通りです。
スキャンタイムの増加
強制の状態
ワード当たり
1000 ワード当たり
有効
0.003msec
3.0msec
無効
0.0015msec
1.5msec
14.3.2 I/O 強制特権
I/O 強制特権によって、プロセッサ内の強制を有効、無効、またはすべてク
リアできます。この特権は、現在、拡張強制に含まれています。
拡張強制は、読取りデータファイル内の強制データを読取ります。拡張強制
は、書込みデータファイルを元の状態のままにして、強制出力データを書込
みます。
重要: 強制は、( パーソナルコンピュータではなく ) プロセッサによって実
行されます。パーソナルコンピュータの接続が切断されても強制は
有効です。
14.3.3 プロテクトプロセッサの使用
PLC-5 プロテクトプロセッサを使用しているときは、オンライン中に強制を
構成しなければなりません。その設計によって、プロテクトプロセッサは強
制動作をダウンロードすることはできません。これによって、プロセッサの
動作をオフラインモードで指定された強制動作から保護されています。プロ
テクトプロセッサの詳細は、『PLC-5 Protected Processor Supplement』(Pub.
No. 1785-6.5.13) を参照してください。
14.3.4 時限割込み (STI) とプロセッサ入力割込み (PII) の使用
強制可能なブロック転送データ固有のデータフローのため、STI または PIIS
内で強制可能なブロック転送データ・テーブル・ファイルを使用しないこと
をお奨めします。出力の書込みまたは入力の読取りであるブロック転送デー
タは、割込みプログラムファイルの実行内では決して有効にはなりません。
必須の追加のプログラム・スキャン・タイムが、STI または PII のプログラ
ミングの目的を無効にすることになります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プログラミング上の注意事項
14.4
14-5
拡張強制の設定および使用
プログラミングソフトウェアを使用して、拡張強制機能を設定し使用してく
ださい。以下の表に、拡張強制機能のためのソフトウェア要件を示します。
プログラミング・ソフトウェア・パッケージ
使用するリリース
RSLogix5
2.0 以降
6200
5.3 以降
A.I. 5
8.03 以降
WinLogic 5
3.22 以降
以下の手順に従って、拡張強制機能を設定および使用してください。
1. 強制したいデータのグループを選択します。
2. プログラミングソフトウェアを使用して、拡張強制構成テーブルで強制
したいデータを入力または編集します。
3. プログラミングソフトウェアを使用して、強制値を特定のデータ・テー
ブル・ファイルに入力します。
4. 強制を有効または無効にします。
14.4.1 ステップ 1:強制したデータのグループの選択
重要: 読取りデータと書込みデータを分けて、拡張強制構成テーブル内の
データをグループ化します。読取りデータと書込みデータを分けな
いと、以下のときにエラーコード -3 が発生します。
•
読取りアプリケーションとして拡張強制構成テーブルに構成され
たデータファイルを使用する BTW 命令をプログラムする。
•
書込みアプリケーションとして拡張強制構成テーブルに構成され
たデータファイルを使用する BTR 命令をプログラムする。
拡張強制構成テーブルに構成された強制可能な範囲を越えてブロック転送
データを転送したときにも、このエラーが発生します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
14-6
プログラミング上の注意事項
強制したいデータのグループを選択するときは、ブロック転送データの全体
の「かたまり」または複数の「かたまり」に対応するようにデータを選択し
て構成しなければなりません。例えば、
ブロック転送読取り #2 とブロック転送読取り #4 に関連するいくつかのデー
タを強制したいとします。以下の方法を使用して、データを選択できます。
•
データファイル N11 のすべてを選択します。
•
N11 の、ワード 20 から始まる 60 ワードを選択します ( つまり、
BTR #2 の先頭から BTR #4 の終わりまで )。
•
2 つの選択を行ないます。つまり、1 つは BTR #2 の先頭から BTR
#2 のサイズを (N11:20 は 12 ワード ) 選択し、もう 1 つは BTR #4
の先頭から BTR #4 のサイズを (N11:55 は 25 ワード ) 選択します。
ワード
データ・テーブル・ファイル N11
0
BTR #1
20
BTR #2
32
BTR #3
55
BTR #4
80
14.4.2 ステップ 2:プログラミングソフトウェアを使用しての、
拡張強制構成テーブルで強制したいデータの入力または
編集
拡張強制構成テーブルには、強制するために 4 つのグループのブロック転送
データワードを指定できます。各グループには、256 ワードのブロック転送
データを含むことができます。強制を計画しているときは、グループ当たり
最大 256 ワードに達するまで複数のブロック転送命令をグループ化できま
す。各グループのデータは、すべてのデータを読取るか、またはすべての
データを書込まなければならないことに注意してください。
拡張強制構成テーブルのグループに、最初のブロック転送命令のアドレスを
入力することによって各グループを指定します。拡張強制構成テーブルでプ
ログラミングソフトウェアの編集機能を使用して、全体をクリアするか、全
体を修正するか、またはブロック転送命令を変更できます。
プログラミングソフトウェアを使用して、拡張強制構成テーブルを編集して
ください。
1. ソフトウェアオプションを選択して、拡張構成構成テーブル内のエント
リを変更します。
2. ファイル番号と先頭エレメントを入力します。
3. ファイルサイズ (1 ~ 256 ワード ) を入力します。
4. 命令の方向 (R= 読取り、W= 書込み ) を入力します。
強制されるデータ・テーブル・ファイルは、タイプ B, A, N, または D にしな
ければなりません。そうでないと、FORCES MUST BE OF TYPE B, A,
N, OR D というエラーが表示されます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プログラミング上の注意事項
14-7
データファイルは自動的に作成され、必要に応じてそのサイズが自動的に増
加します。データファイルのサイズを削除または少なくするためには、プロ
グラミングソフトウェアのメモリマップ機能を使用しなければなりません。
拡張強制構成テーブルを使用してファイルを構成するときは、メモリマップ
からファイルを削除する前に拡張強制構成テーブルからファイルを削除しな
ければなりません。
14.4.3 ステップ 3:プログラミングソフトウェアを使用しての、
指定されたデータ・テーブル・ファイル用の強制値の入
力
ブロック転送強制画面では、基数としてバイナリ、8 進数、HEX/BCD, およ
び ASCII に変更できる機能があります。バイナリ基数を選択すると、画面
は I/O 強制画面と同じようになります。プログラミングソフトウェアは、選
択された基数に基づいて強制を異なって表示します。
基数
バイナリ
その他
強制
画面の表示
強制なし
. ( ピリオド )
オフ
0
オン
1
強制なし
. ( ピリオド )
全ビット
強制された値
特定のビット
BINARY ( 強制されたビットを表示するのにバイナ
リ基数を使用する )
ブロック転送強制画面の値を強制するときは、前にワードが部分的にのみ強
制されたのであっても、ワード全体を入力した値に強制します。
14.4.4 ステップ 4:強制の有効または無効
拡張ブロック転送強制を有効および無効にするのは、I/O 強制を有効および
無効にするのと同じです。詳細は、14-1 ページを参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
14-8
プログラミング上の注意事項
14.4.5 タイムクリティカルなアプリケーションでの拡張強制の
使用
連続して複数のブロック転送を実行する多くのアプリケーションについて
は、拡張強制を使用する場合に追加のプログラミングをする必要はありませ
ん。拡張強制を構成するときは、ブロック転送命令はブロック転送モジュー
ルとブロック転送データバッファとの間でのデータの移動のみを行ないま
す。データはハウスキーピング中に強制され移動します。1 つのブロック転
送を実行するアプリケーション、または新しいブロック転送データをブロッ
ク転送命令ごとに完全に実行しなければならないアプリケーションでは、有
効で更新されたデータを使用するために追加のプログラミングが必要になり
ます。
以下の手順を行なって、データを使用する前に、受信された BTR データ・
テーブル・ファイルが確実に正しく更新されるようにしてください。
1. BTR ラングの入力条件を有効にします。
2. BTR 完了ビットがセットされるまで待ちます。
3. ブロック転送データバッファからブロック転送データ・テーブル・ファ
イルに変更されたデータを強制し送信するために、ハウスキーピング用
の時間を見積ります。
BTR.DN
削除
BTR DNdetected
BTR
BTRデータ有効
data valid
OTL
削除
BTR
BTR
DNDN
detected
BT10:0
OTE)
DN
If BTR
BTR データが有効ではないとき
data is not valid
データ有効
BTRdata
BTR
valid
BTR
/
Rack
01
Group
4
Module
0
Control Block BT10:0
Data File
N9:0
Length
6
N
Continuous
データ有効
BTR data
BTR
valid
BTR
anyデータに
logic
アクセスする
accessing
任意のロジッ
the BTR data or
ク、または他
のファイルに
copy data to
データコピー
another file
する。
BTR
BTRデータ有効
data valid
OTU)
[END OF FILE]
After the BTR done bit is set, the valid data in the BT data buffer
BTR 完了ビットがセットされると、ハウスキーピング中に BT
is copied to the BTR data table file during
housekeeping.
データバッファ内の有効なデータが
データ・テーブル・
BTRf
ファイルにコピーされます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
41401
プログラミング上の注意事項
14-9
以下の手順を行なって、意図した BTW データ・テーブル・ファイルが確実
に正しく転送されるようにしてください。
1. ブロック転送出力データテーブルのデータを変更します。
2. ブロック転送出力データ・テーブル・ファイルからブロック転送データ
バッファに変更されたデータを強制し送信するために、ハウスキーピン
グ用の時間を見積ります。
3. BTW を有効にします。
4. BTW が完了するまで、データがブロック転送データテーブル出力ファイ
ル内で変更されないようにします。
BTW
BTWデータ有効
data valid
BT10:1
OTU
DN
BTW
BTW データ有効
data valid
BT10:1
EN
BTW
/
EN
False
(0) から True (1)
false-to-true
へのトランジション
transition
Rack
01
Group
4
Module
0
Control Block BT10:1
Data File
N11:0
Length
6
N
Continuous
DN)
ER)
命令は、上記のこのロジッ
BTW
BTW
instruction must be
クにしなければなりません。
above this logic
BT10:1
/
EN
データに
BTR
any logic
that
アクセスする
modifies
the
任意のロジッ
BTW output file
ク、または他
のファイルに
data
データコピー
する。
データ有効
BTW
BTW
data valid
OTL)
[END OF FILE]
41402
Pub. No. 1785-6.5.12JA
14-10
14.5
プログラミング上の注意事項
特別なプログラミング機能の使用
以下の特別なプログラミング機能が必要であるかどうかは、設計仕様書に基
づいて決定してください。
•
プロセッサ起動ルーチン
•
フォルト駆動型ルーチン ( 装置のフォルトを安全に管理するために必要 )
•
時間駆動型割込みルーチン ( 時限割込み )
•
イベント駆動型割込みルーチン ( プロセッサ入力割込み )
表 14.A に、これらのプログラミング機能の使用条件を示します。
表 14.A
ロジックの実行条件
特殊ルーチンの使用条件
例
立上げを必要とする システムのシャットダ
条件の検出直後
ウン後にシステムの再
立上げを行なう。
使用ルーチン
説明
プロセッサ起動 プログラムの初回起動時、またはシステムのダウン
ルーチン
タイム後のプログラム起動時に、制御立上げ手順用
の専用ファイルを作成する。プロセッサは起動ルー
チンを最後まで実行する。
メジャーフォルトの メジャーフォルトの検
検出直後
出後、プラントフロア
装置を安全にシャット
ダウンする。
フォルトルーチ メジャーフォルトに対する制御応答用の専用ファイ
ン
ルを作成する。最初に検出されたフォルトによっ
て、実行するフォルトルーチンが決まる。プロセッ
サはフォルトルーチンを最後まで実行する。この
ルーチンによってフォルトがクリアされると、プロ
または
セッサは中断箇所からメイン・ロジック・プログラ
ムの実行を再開する。クリアされないときは、プロ
メジャーフォルト検出
セッサフォルトとなり、プログラムモードに切り換
後に DH+ 経由でホスト
わる。
プロセッサにクリティ
カルなステータスを送
信する。
指定時間後
マシン位置を 250msec
おきにモニタし、平均
変化率を計算する。
または
測定を行ない、1.0sec
おきに測定値を標準値
と比較する。
イベント発生直後
ビン詰めラインから不
良のビンを排出する。
時限割込み (STI) 専用のプログラムファイルを作成し、割込み間隔を
指定する。プロセッサは指定間隔でメイン・ロジッ
ク・プログラムに割込み、STI を最後まで実行して
から、残りのメイン・ロジック・プログラムの実行
を再開する。
プロセッサはメイン・ロジック・プログラムに指定
間隔で割込み、STI を実行する。STI 中にリモート
I/O に対するブロック転送命令に遭遇すると、プロ
セッサは優先順位の低いプログラム ( メイン・ロ
ジック・プログラム ) の実行を再開し、ブロック転
送が完了するまで続ける。この場合、STI を最後ま
で実行させてからメイン・ロジック・プログラムに
戻すには、STI プログラムファイルで UID および
UIE 命令を使用する。
プロセッサ入力 プロセッサ入力割込み (PII) 専用のプログラムファ
割込み (PII)
イルを作成し、I/O ラック内の特定の入力ワードの
16 入力を指定する。イベントが発生すると、プロ
セッサはメイン・ロジック・プログラムを中断し、
PII を最後まで実行してから、残りのメイン・ロ
ジック・プログラムの実行を再開する。
PII 中にリモート I/O に対するブロック転送命令に
遭遇すると、プロセッサは優先順位の低いプログラ
ム ( メイン・ロジック・プログラム ) の実行を再開
し、ブロック転送が完了するまで続ける。このと
き、PII を最後まで実行させてからメイン・ロジッ
ク・プログラムに戻すためには、PII プログラム
ファイルで UID および UIE 命令を使用する。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プログラミング上の注意事項
14.6
14-11
割込みおよび MCP の優先順位スケジューリング
フォルトルーチン、割込み、メイン・コントロール・プログラムの実行時、
PLC-5 プロセッサは優先順位をつけます。この優先順位付けは「スケジュー
リング」と呼ばれます。PLC-5 プロセッサは一部のスケジューリング処理を
他の処理より重視します。各処理のスケジューリング順位を以下に示します
( 降順 )。
1. フォルトルーチン
2. プロセッサ入力割込み (PII)
3. 時限割込み (STI)
4. メイン・コントロール・プログラム (MCP)
このスケジューリングによって、プログラムの実行パスの制御権が指定され
ます。例えば、PII が現在実行中であると、STI は PII が完了するまで割込め
ません。これは、PII のスケジューリング順位が STI より高いからです。し
かし、MCP が実行中のときにフォルトルーチンが呼出されると、MCP の実
行が中断されます。これは、フォルトルーチンの優先順位が MCP より高い
からです。
重要: UID および UIE 命令を使用すると、この優先スケジューリングを一
時的に無効にできます。ただし、これらの命令はフォルトルーチン
によって割込まれます (14-13 ページを参照 )。
フォルトルーチン、PII, および STI は、割込み駆動型です。ランタイム編集
動作中以外はいつでも実行できます。しかし、MCP は最初のユーザプログ
ラムから最後まで通して実行されます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
14-12
プログラミング上の注意事項
14.6.1 プログラム実行状態
PLC-5 プロセッサのプログラムは、必ず以下の 5 つの状態 ( 実行完了、レ
ディ、実行中、待機中、フォルト発生 ) のいずれかになっています。
Completed
State
実行完了状態
Program has completed execution
プログラムの実行が完了している
or has not yet started execution
か、実行を開始していない状態。
Ready State
レディ状態
Program would be executing if it were of a higher priority;
最優先プログラムの場合は実行中の状態。全プログ
all programs pass through this state; there can be
ラムがこの状態を通過する。複数のプログラムを同
several programs in this state at any given time
時にこの状態にできる。
待機中の状態
Waiting State
再スケジューリング動作プログラムは実
Program is ready for execution but is waiting
行準備を完了していて、イベント ( トラ
for some event to occur (such as an input to
ンジションへの入力、タイマの完了など
)
transition or a timer to complete)
の発生を待っている。
Rescheduling Operation
再スケジューリング動作
待機中の状態
Waiting State
リモートラックへのブロック転送の
While block-transfer to remote rack
実施中、再スケジューリング処理が
occurs, a rescheduling operation is
行なわれ、優先順位の低いプログラ
performed
and lower-priority programs
ムが実行される ( ただし、ブロック
are executed (unless all other
転送を取りまく UID / UIE ゾーンで他
executions are prohibited by a UID/UIE
の実行がすべて禁止されている場合
zone
を除く
)。around the block-transfer.
実行中の状態
Executing State
Program is executing; only
プログラムが実行中。一度
に 1one
つのプログラムしかこ
program can be in this
state at one time
の状態にはなれない。
Has a new program
再スケジューリング動作優
with a higher priority
先順位の高い新しいプログ
become
ready?
ラム (MCP,
STI,
PII など ) が
準備完了になったか
(e.g., an MCP, STI, ?PII)
再スケジューリング動作
Rescheduling Operation
Yes
再スケジューリング動作
Rescheduling Operation
No
プログラムフォルトか
Does the program fault??
Yes
Faulted State
フォルト発生状態
A run-time error
プログラム中にラン
has occurred within
タイムエラーが発生
した。the program
No
次の命令を指すよう
Program counter is
にプログラムカウン
adjusted to point to
タを調整する。
next instruction
Yes
プログラムがリモートブロック
Does the program request
転送を要求しているか
?
a remote block transfer?
(STI および
(STI andPII
PII ルーチンのみ
routines only) )
No
実行完了状態
Completed
State
アクティブ・ユーザ・プログラム
Program has completed execution
がすべて中断され、プロセッサが
or has not yet started execution
フォルト発生状態になる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
該当するフォルトルーチンに
Does an appropriate fault routine
フォルトをクリアさせるか
choose to clear the fault? ?
No
All active user programs
プログラムの実行が完了し
たか、まだ実行が開始され
are aborted and processor
ていない。
enters faulted state
Yes
プログラミング上の注意事項
14-13
14.6.2 優先順位スケジューリングの調整
UID ( ユーザ割込み無効 ) 命令および UIE ( ユーザ割込み有効 ) 命令をによっ
て、ユーザプログラムのスケジューリングを変更できます。これらの命令を
使用すると、最後まで実行すべきラダーロジックの重要部分を保護できま
す。UID/UIE 命令は対で使用するように設計されています。以下に例を示し
ます。
I:012
I:012
I:012
O:013
01
02
03
02
Program can be
プログラムは割込み
interrupted
可能
UID
I:012
I:012
O:013
01
04
02
I:012
I:012
O:013
04
02
03
Program cannot be
interrupted
プログラムは
割込み不可能
I:012
03
プログラムは割込み
Program can be
可能
interrupted
UIE
UID 命令が実行されると、割込みが延期されます。割込みプログラムは
ready 状態になります。UIE 命令が実行されると、現在 ready 状態になって
いるユーザプログラムの優先順位がチェックされます。ready 中プログラム
の優先順位が現在実行中のプログラムより高いと、実行中プログラムが
rady ステータスに入り、割込みプログラムの実行が開始されます。プロ
セッサが UID/UIE ゾーン内で実行中であると、フォルトルーチン以外は実
行中のプログラムに割込めません。
E
MOR
14.7
UID 命令または UIE 命令のプログラミングについては、『PLC-5 プログラマ
ブルコントローラ インストラクション・セット・リファレンス・マニュア
ル』(Pub. No. 1785-6.1) を参照してください。
割込みルーチンの定義およびプログラミング
これらのルーチンの構成およびプログラミングについては、以下に示す章を
参照してください。
ルーチン
参照する章
プロセッサ起動ルーチン
第 15 章
フォルトルーチン
第 16 章
メイン・コントロール・プログラム (MCP)
第 17 章
時限割込み (STI)
第 18 章
プロセッサ入力割込み (PII)
第 19 章
Pub. No. 1785-6.5.12JA
14-14
プログラミング上の注意事項
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 15 章
プロセッサ起動ルーチン
15.1
本章の内容
内容
15.2
参照ページ
電源投入時保護の設定
15-1
立上げの許可または禁止
15-1
プロセッサ起動手順の定義
15-2
電源投入時保護の設定
ランモードのときに電源異常が発生した場合、プロセッサがランモードに戻
らならないようにプロセッサを構成できます。ユーザ・コントロール・ビッ
ト S:26/1 によって、電源投入に行なわれる電源投入時保護 ( 例えば、フォル
トルーチン ) を定義してください。
S:26/1 の設定
セット (1)
電源異常後のプロセッサ動作
フォルトルーチンをスキャンしてから、通常のプログラムスキャ
ンに戻る。
このビットを 1 にセットしているときは、プロセッサは電源異常
から回復すると、フォルトルーチンを最後まで 1 回スキャンす
る。プロセッサがロジックに正しく応答できるステータスにいる
かどうか、およびプロセッサの立上げを許可するか禁止するかを
判定させるようにフォルトルーチンをプログラミングできる。
リセット (0)
最初のプログラムファイル上の最初のラングでただちに電源が投
入される。
プロセッサステータス画面から手動で S:26/1 をセットするか、またはラ
ダーロジックを使用してこのビットをラッチしてください。
15.3
立上げの許可または禁止
メジャー・フォルト・ビット S:11/5 の設定によって、電源異常が発生した
プロセッサに電源が投入できるかどうかが決まります。このビットとユー
ザ・コントロール・ビット S:26/1 を間違えないでください。
ビット
意味
ユーザコントロール 通常のプログラムスキャンに戻る前に、電源投入時にフォル
S:26/1
トルーチンをスキャンするかどうか。
メジャーフォルト
S:11/5
フォルトルーチンのスキャン終了時にフォルト発生状態にな
るかどうか。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
15-2
プロセッサ起動ルーチン
プロセッサがランモードのときに電源異常が発生すると、ユーザ・コント
ロール・ビット S:26/1 がセットされている場合は、プロセッサは自動的に
メジャー・フォルト・ビット S:11/5 をセットします。
S:11/5 の設定
プロセッサの処理
セット (1)
フォルトルーチンのスキャン終了時にフォルト発生状態になる。
立上げを禁止するときは、このビットをセットのままにする。
リセット (0)
プロセッサ・メモリ・ファイルのスキャンを再開する。このビッ
トをリセットすると立上げが許可される。
重要: JMP 命令および LBL 命令でスキャンできる箇所は、フォルトルーチ
ン内の特定のフォルトまたは電源投入条件に対応付けられている部
分だけです。
15.4
プロセッサ起動手順の定義
ユーザ・コントロール・ビット S:26/0 および 1 によって、電源異常発生後
にランモードでプロセッサを起動する方法、またはプログラム / テストモー
ドからランモードに切換えるときにプロセッサを起動する方法を定義しま
す。
以下の手順に従って、ビットをセットまたはリセットしてください。
1. 目的のビットの位置にカーソルを位置づけます。
2. ビットをセットするときは 1 を入力し、リセットするときは 0 を入力し
ます。
使用するビット
0
対応する機能
SFC を使用するプロセッサを制御する。
0 は、電源異常後に SFC が最終アクティブステップで再起動また
は再開するかどうかを決定する。
1
電源異常保護を選択する。
s1 がセットされているときに電源異常が発生すると、プロセッサ
は、メジャー・フォルト・ビット 5 をセットし、ユーザ定義フォ
ルトルーチンを実行してから通常のプログラムスキャンに戻る。
表 15.A に、使用可能なプロセッサ起動ルーチンを示します。フォルトルー
チンについては、第 16 章を参照してください。
ユーザ・コントロール・ビット (S:26/0 ~ 6) の定義については、第 21 章を
参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサ起動ルーチン
表 15.A
プロセッサの状態
SFC を使用する。
15-3
使用可能なプロセッサ起動ルーチン
実行する処理
フォルトルーチンを 第 1 ステップで再開する。
使用しない。
最終アクティブステップで再開する。
ビットおよび 1 のセット
15..............0
xxxxxxxx xxxxxx00
xxxxxxxx xxxxxx01
SFC を使用しない。 フォルトルーチンを 第 1 ファイルで起動する。
使用する。
フォルト・ルーチン・ファイルを使用して再開
する。
xxxxxxxx xxxxxx0x
フォルトファイルを SFC を使用する。
使用する。
フォルトファイルを使用して、第 1 ステップで
再開する。
xxxxxxxx xxxxxx10
フォルトファイルを使用して、最終アクティブ
ステップで再開する。
xxxxxxxx xxxxxx11
フォルトファイルを SFC を使用しない。 プロセッサメモリの第 1 ファイルで起動する。
使用しない。
xxxxxxxx xxxxxx00
xxxxxxxx xxxxxx1x
各 x には 0 または 1 がセットされ、表中の説明に対応するステータス値を表わします。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
15-4
プロセッサ起動ルーチン
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 16 章
フォルトルーチン
16.1
本章の内容
内容
16.2
参照ページ
フォルトルーチンの概念
16-1
プロセッサ検出メジャーフォルト
16-2
フォルトルーチンの定義
16-4
ウォッチドッグタイマの定義
16-5
フォルトルーチンのプログラミング
16-6
フォルトのモニタ
16-9
フォルトルーチンの概念
プログラムの実行中に PLC-5 プロセッサがメジャーフォルトを検出したと
きに、フォルトルーチンが実行されます。
フォルトルーチンでは、メジャーフォルトに対するプロセッサの対応方法を
指定できます。例えば、プログラムファイルが破壊された場合は、現在のプ
ログラムを中断し、フォルトルーチンを実行してから、元のプログラムの処
理を継続するようにプロセッサに指示できます。
フォルトルーチンは S:11 からメジャー・フォルト・ビットを検出し、フォ
ルトビットの状態によってプログラムの実行経路を決定します。フォルト
ルーチンによって、以下のいずれかの処理を行ないます。
•
処理または制御動作を、規定通りにシャットダウンします。
•
フォルトをログしてクリアし、通常の動作を続けます。
プロセッサ・ステータス・ファイル内のワードの詳細は、第 21 章を参照し
てください。
16.2.1 メジャーフォルトに対する応答
プロセッサがメジャーフォルトを検出すると、プロセッサはただちに現在の
プログラムを中断します。フォルトルーチンがある場合 ( すなわち、プログ
ラムファイルが S:29 でフォルトルーチンとして指定されている場合 ) は、
プロセッサは回復可能フォルトに対してそのフォルト・ルーチン・プログラ
ムを実行します。フォルトの種類に応じて、プロセッサは以下の処理を行な
います。
•
プロセッサがフォルトから回復できる場合は、現在のラダープログラム
に戻ります。
•
プロセッサがフォルトから回復できない場合は、フォルトモードになり
ます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
16-2
フォルトルーチン
例えば、以下のラングには、メジャーフォルトが発生する原因となる命令が
含まれています。
B
A
C
Causes a
メジャーフォルト
を発生させる。
major fault
[
[
In this example, the processor runs the fault routine after detecting the fault. If the
この例では、プロセッサはフォルトを検出すると、フォルトルーチンを実行
fault routine resets the faulted bits, the processor returns to the next instruction in
します。フォルトルーチンがフォルトビットをリセットすると、プロセッサ
the program file that follows the one that faulted and continues executing the
はプログラムファイル内のフォルトになった命令の次の命令に戻り、ラング
remainder of the rung.
の残りの部分を引き続き実行します。フォルト B 用のフォルトルーチンをプ
If you do not program a fault routine for fault B, the processor immediately faults.
ログラミングしないと、プロセッサはただちにフォルト状態になります。
16.3
プロセッサ検出メジャーフォルト
一般的な場合を説明します。
プロセッサによる
フォルトの検出
プロセッサによる設定
メジャーフォルト
メジャー・フォルト・ビットと I/O をリセットする。
ハードウェアフォルト
1771-ASB リモート I/O ラックまたは 1771-ALX 拡張ローカ
ル I/O ラックの出力、またはこの両方の出力は、最終状態
スイッチの設定に応じて設定される。
I/O シャーシ上の最終状態スイッチの設定によって、出力
は最終状態のままになるか、オフになる。
重要: 以下の場合、PLC-5 プロセッサ常駐シャーシでは、最終状態スイッ
チの設定に関係なく、出力がリセットされます。
•
プロセッサがメジャーフォルトを検出した場合
•
ローカルラックをリセットするようにステータス・ファイル・
ビットをセットした場合
•
プログラムまたはテストモードを選択した場合
このスイッチの設定を決めるときは、プロセッサの機械に対するフォルト波
及度を評価する必要があります。例えば、以下のことを確認してください。
•
機械を最終状態になっている出力に対して対応させるか、自動的にオフ
になる出力に対して対応させるか。
•
各出力の出力先はどこか。
•
機械動作を継続させるか。
•
処理の制御が不安定になるか。
スイッチの設定については、第 23 章を参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
フォルトルーチン
16-3
16.3.1 プロセッサ常駐ラックまたは拡張ローカル I/O ラック内の
フォルト
シャーシのバックプレーンで問題が発生すると、プロセッサは対応するマイ
ナー・フォルト・ビット (S:7/0 ~ 7) をセットして、プログラムのスキャン
および I/O の制御を続けます。このビットがセットされると、ラックの出力
がリセットされます。ただし、プロセッサは通常のランタイム動作を続けま
す。
フォルトラック状態がクリアされたときのみ、出力が再び有効になります。
例えば、ローカル I/O モジュールにフォルトが発生すると、ラックのすべて
の出力がリセットされ、プロセッサはプログラムスキャンの実行を続けま
す。フォルトが発生したモジュールが取り外された後にのみ出力が有効にな
ります。
ラダープログラムで I/O ラック・フォルト・ビット (S:7/0 ~ 7) をモニタし
て、適切な回復処理を行なってください。
!
注意:プロセッサ常駐ローカル I/O ラックのフォルト発生時に
回復手段が何もないと、フォルトラックの入力イメージテーブ
ルおよび出力が最終状態のままになります。このために、機械
の損傷、または人体への危険を引き起こす恐れがあります。
16.3.2 リモート I/O シャーシ内のフォルト
リモート I/O ラックフォルトは、リモート I/O デバイスとの通信の損失また
はリモート I/O デバイス自身の問題によって発生します。リモート I/O ラッ
クフォルトを検出すると、プロセッサはプロセッサ・ステータス・テーブル
の I/O ラック・フォルト・ビットをセットしてから、プログラムのスキャン
および I/O の制御を続けます。
フォルトラックの出力は、I/O シャーシの最終状態スイッチの設定に応じ
て、最終状態にままになるか、オフになります。
!
注意:出力が別のラックへの入力によって制御されているとき
に、その入力ラックでリモート I/O ラックフォルトが発生する
と、入力が最後の非フォルト状態のままになります。したがっ
て、出力が正しく制御されなくなるため、機械の損傷、または
人体への危険を引き起こす恐れがあります。必ず回復手段を用
意してください。
リモート I/O ラックフォルトが検出されても、プロセッサ常駐シャーシ内の
出力およびフォルトが発生していないリモートラック内の出力は、アクティ
ブなままになります。フォルトが発生したリモート I/O ラックからの入力に
よって、プロセッサ常駐シャーシ内の出力またはフォルトが発生していない
リモートラック内の出力が制御されているときに、発生した状態をシステム
が認識するようにプログラムが設計されているかを確認してください。プロ
グラムが入力を最終状態に保っているか示すことができるようにするか、ま
たはプログラムがラック・フォルト・ステータス・ビットをモニタして、ア
クティブでない入力を取り除くために入力イメージ・データ・テーブルをリ
セットしなければなりません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
16-4
フォルトルーチン
以下の 2 つのプログラミング方法が使用できます。
16.4
•
1 番初めの実行可能な命令では、プログラムはラック・フォルト・ビッ
トをモニタします。任意のフォルトビットが 1 にセットされているとき、
プログラムはフォルトが発生したラックの入力イメージテーブルに 0 を
コピーします。プログラムスキャンの終了時に最終状態に戻すようにプ
ロセッサが入力イメージビットをセットするため、フォルト状態が残っ
ている限り、プログラムはプログラムスキャンの開始時に連続して入力
イメージテーブルに 0 をコピーしなければなりません。
•
1 番初めの実行可能な命令では、プログラムはラック・フォルト・ビッ
トをモニタします。任意のフォルトビットが 1 にセットされているとき
は、プログラムはフォルトが発生したラックの対応する禁止ビットを 1
にセットします。それから、プログラムはすべての入力をリセットする
ために、フォルトが発生したラックの入力イメージテーブルに一度に 0
をコピーしなければなりません。
フォルトルーチンの定義
複数のフォルト・ルーチン・プログラムを作成して、複数のフォルト・ルー
チン・ファイルに格納できます。ただし、PLC-5 プロセッサがメジャーフォ
ルトを検出したとき、ロジックプロセッサは 1 つのフォルト・ルーチン・プ
ログラムしか実行しません。フォルト・ルーチン・プログラムを変更する
と、ラダーロジックを介して実行できます。プログラムファイル番号を指定
しないと、フォルト検出後、プロセッサはただちにフォルトモードになりま
す。
以下のように、プロセッサのフォルトルーチンを定義してください。
フォルトコードの詳細は、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照
してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
フォルトルーチン
16.5
16-5
ウォッチドッグタイマの定義
ウォッチドッグタイマ (S:28) は、プログラムスキャンをモニタします。
スキャンがウォッチドッグタイマ値を超えると、フォルトルーチンが起動さ
れ、実行されます。
タイマはウォッチドッグの最大時間 ( 単位:msec) です。SFC を使用する場
合は、1 つのパスがすべてのアクティブステップを通過するまでの最大時間
になります。
デフォルト値以外を定義するときは、以下のように設定してください。
重要: プログラミングソフトウェアには 1 桁の値を入力できますが、
ウォッチドッグタイマの最低時間は 10msec です。
16.5.1 複数のウォッチドッグフォルトの回避
ハードウェアエラーまたはウォッチドッグ・メジャー・フォルトが発生した
とき、プロセッサがラダーに関連するメジャーフォルトを送信するのにビ
ジーであると複数のウォッチドッグフォルトが発生することがあります。最
大 6 つのフォルトを格納できるフォルトキューが一杯になり次のフォルトが
格納できないときに、ハードウェアフォルトが発生します。
当社に連絡する前に、ハードウェアエラーまたは複数のウォッチドッグフォ
ルトが発生したときは、以下の操作を行なってください。
発生するエラー
操作手順
ウォッチドッグエ 実際のランタイムエラーがマスクされないように、ウォッチ
ラーおよびフォルト ドッグタイマの値を大きくする。
ビット
メジャー・フォルト・ビットを確認する。プロセッサフォル
トの原因を示すために、ウォッチドッグフォルトを無視し、
残りのフォルトビットを使用する
ハードウェアエラー 1. P プロセッサの電源を切断してから再投入する。
If you continue to encounter
それでもハードウェア
the hardware error, call your
エラーが発生する場合
は、当社までご連絡く
Allen-Bradley representative.
ださい。
2. プログラムを再ロードする。
3. ウォッチドッグタイマに、値 =10 現在の設定値を設定する。
4. 再び、プログラムを実行する。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
16-6
16.6
フォルトルーチン
フォルトルーチンのプログラミング
フォルト・ルーチン・プログラムを用意するときは、まず PLC-5 プロセッ
サが記録したメジャーフォルト情報を確認して、PLC-5 プロセッサが自動的
にフォルトモードに入る前に行なわせる動作を決めてください。以下の動作
があります。
•
アラームのセット
•
フォルトのクリア
•
ラダーロジック経由の該当フォルトルーチンの実行
•
該当ラダーロジックの実行によるフォルトからの回復
重要: PLC-5 プロセッサがフォルトルーチン内でフォルト ( 二重フォルト状
態 ) を検出すると、フォルトルーチンを完了せずに、ただちにフォル
トモードに入ります。
16.6.1 アラームのセット
メジャーフォルトの発生を通知するアラームが必要な場合は、まずこのラン
グをフォルト・ルーチン・プログラムに設定し、
alarm
アラーム出力
output
カウンタと結合します。フォルトルーチンによるメジャーフォルトのクリア
を通知するアラームもフォルトルーチンに設定できます。
16.6.2 メジャーフォルトのクリア
以下のいずれかの方法で、メジャーフォルトをクリアできます。
•
PLC-5 プロセッサ上のキースイッチを REM から PROG に、さらに RUN
に切換えます。
•
プログラミングソフトウェアを使用してメジャーフォルトをクリアしま
す ( 回復可能な場合 )。
!
注意:メジャーフォルトをクリアしても、フォルトの原因は解
消されません。フォルトビットを確認して、ビットをクリアす
る前にフォルトの原因を取り除いてください。
例えば、メジャーフォルトがビット S:11/2 がセットされたこと
によって発生した場合は、programming error が表示され、プロ
グラムを訂正するまではフォルトクリアするためにフォルト
ルーチンを使用しないでください。
以下の手順に従って、フォルトルーチン内でフォルトをクリアするように定
義してください。
1. フォルトクリア用のラダーロジックをフォルトルーチンの最初に配置し
ます。
2. 推定メジャーフォルトを識別します。
3. アプリケーションで安全にクリアできるメジャーフォルトのみを選択し
ます。これがリファレンス・フォルト・コードになります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
16-7
フォルトルーチン
4. プロセッサが S:12 に格納したメジャー・フォルト・コードを、フォルト
ルーチンから評価します。
5. SC 命令を使用して、
「許容」フォルトコードが入ったリファレンスファ
イルでフォルトコードを照合します ( ワードとファイルの比較 )。
プロセッサが一致を見つけると、指定された制御構造の検出 (.FD) ビッ
トが FSC 命令によってセットされます。
6. S:11 のフォルトをクリアするために、MOV 命令を使用します。図 16.1
では、#N10:0 がリファレンスファイルです。
図 16.1
メジャー・フォルト・コードとリファレンスの照合例
R6:0
RES
R6:0
U
IN
FSC
FILE SEARCH/COMPARE
EN
Control
Length
Position
Mode
R6:0
20
0
ALL
DN
ER
Expression
S:12 = #N10:0
R6:0
MOV
] [
MOVE
Source
Dest
FD
0
S:11
TND
フォルトルーチンについて、以下に注意してください。
フォルトルーチン
プロセッサの処理
S:11 をクリアする。
プログラムファイルに戻り、プログラムの実行を再開する。
S:11 をクリアしない。フォルトルーチンの残りを実行してから、フォルト発生状態
になる。
重要: フォルトルーチンがメジャーフォルトをクリアすると、プロセッサ
はフォルトルーチンを完了してから、プログラムファイル内のフォ
ルトとなった命令の次の命令に戻ります。
ラングの残りが実行されます。したがって、フォルトが一度も発生
しなかったように見えます。フォルトルーチンの実行は、フォルト
原因が修復されるまで継続します。
以下の注意事項に従って、フォルトルーチンを作成してください。
•
初期状態を格納し、他のデータをリセットしてから、規定の立上げを行
ないます。
•
重要な出力のシャットダウンをモニタします。必要であればループを使
用して、単一フォルト・ルーチン・スキャン時間をプロセッサのウォッ
チドッグタイマの限界まで拡張して、プログラムがクリティカルなイベ
ントの発生を確認できるようにします。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
16-8
フォルトルーチン
16.6.3 ラダーロジックによるフォルトルーチン の変更
指定したフォルトルーチンをラダーロジックから変更する場合は、新しい
フォルト・ルーチン・ファイル番号をプロセッサ・ステータス・ファイルの
ワード 29 にコピーします。
図 16.2 に、フォルト・ルーチン・ファイル番号を変更するためのラング例
を示します。
図 16.2
フォルト・ルーチン・ファイル番号の変更例
MOV
MOVE
Source
Dest
!
12
S:29
注意:フォルトルーチンのプログラムファイル番号を破壊した
り、このプログラムファイルを他の用途に使用しないでくださ
い。存在しないフォルトルーチンのファイル番号を指定すると、
プロセッサはフォルト検出直後にフォルトモードに入ります。
したがって、予測できない機械動作が起こり、装置の損傷また
は人体に危険がおよぶ恐れがあります。
16.6.4 ラダーロジックの使用によるフォルトからの回復
システムを規定通りにシャットダウンできる適切なフォルトルーチンとラ
ダーロジックがある場合、I/O ラックフォルトをマイナーフォルトとして構
成できます。I/O ラックフォルトからの回復手段として、ラダーロジックを
数通りの方法でプログラミングできます。以下にこれらの方法を示します。
表 16.A
方法
ラックフォルトから回復するためのプログラミング方法
説明
ユーザ生成メジャー リモート I/O ラック・フォルトが発生すると、プログラムはフォルトルーチンにジャンプする。
フォルト
つまり、ステータスビットがフォルトを通知したときに、プロセッサをメジャーフォルト発生時
のように動作させる ( すなわち、フォルトルーチンにジャンプさせる ) ようにプログラミングす
る。次に、フォルトルーチンがプロセッサを停止させるか、システムを規定通りにシャットダウ
ンさせるようにプログラミングする。プロセッサがフォルトルーチンのエンド・オブ・ファイル
命令を実行すると、ユーザ生成メジャーフォルトが宣言される。
入力イメージテーブ ステータスビットをモニタし、フォルトが検出されたら、マイナーフォルト発生時のようにプロ
ルのリセット
セッサを動作させる。ステータスビットがフォルトを通知したら、I/O ステータス画面でフォルト
となったリモートラックを使用禁止にする。次に、非フォルトラックの出力要件に応じて、ラ
ダーロジックでクリティカルな入力イメージ・テーブル・ビットをセットまたはリセットする。
入力イメージ・テーブル・ビットをリセットすると、次回の I/O 更新時に入力ビットが再び最終
有効状態にセットされる。これを防止するには、フォルトラックの禁止ビットをプログラムで
セットする。グローバル禁止ビットは、ラック上の入力イメージをラック単位で制御する。部分
ラック禁止ビットは、入力イメージを 1/4 ラック単位で制御する。グローバル・ステータス・
ビットについては、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。
この方法を使用する場合は、システムの回復動作を注意深く、包括的に監視する必要がある。I/O
ラックを使用禁止にする方法については、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照して
ください。
フォルト・ゾーン・ フォルト・ゾーン・プログラミング方法を使用するときは、プログラムのセクションを MCR
プログラミング方法 ゾーンで無効にする。ラックはステータスビットでモニタする。フォルト検出時は、MCR ゾーン
のラングを使用してプログラムを制御する。この方式では、MCR ゾーン内の出力を非保持にし
て、ラックフォルトの検出時に出力がオフになるようにする必要がある。
MCR ゾーンプログラミングについては、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してく
ださい。
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16-9
フォルトルーチン
16.6.5 フォルトルーチン内のでブロック転送
プロセッサが実行するフォルトルーチンにブロック転送命令がある場合、プ
ロセッサは、現在アクティブバッファ内にあるブロック転送の完了後、ただ
ちにこれらのブロック転送を実行します。キューで待合わせ中のブロック転
送要求はこの後に処理されます。
フォルトルーチンまたは STI 内のブロック転送は、プロセッサとローカル
I/O 間に限ってください。
!
注意:リモートシャーシに対するブロック転送命令をフォルト
ルーチンまたは STI 内にプログラミングする場合は、必ず
UIE/UID 命令を対で使用してください。対で使用しないと、PII
または STI がブロック転送の完了を待っている間に、MCP が処
理を再開してしまいます。
16.6.6 フォルトルーチンのテスト
フォルトルーチンをテストするときは、JSR 命令を使用してフォルトルーチ
ンにジャンプします。フォルトコードを JSR 命令の最初の入力パラメータ
として送ってください。プロセッサはフォルトコードを S:12 に格納し、
S:11 の該当ビットをセットします。
独自のフォルトを検出、設定するときは、フォルトコード 0 ~ 9 を使用する
か、プロセッサ定義フォルトコード 10 ~ 87 を使用します。
16.7
フォルトのモニタ
プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画面を使用して、プロ
セッサフォルトをモニタしてください。
モニタする内容
説明
参照ページ
マイナーおよびメジャー
フォルト
プロセッサフォルトは、メジャーフォルトとマイナー
フォルトに分類される。プロセッサは、各フォルトの
固有ビットおよびフォルトの説明を表示する。
16-10
フォルトコード
フォルトコードは、プロセッサ定義エラーに関する情
報を示す。
21-5
グローバル・ステータス・ いずれかの論理ラックでフォルトが発生すると、グ
ビット
ローバル・ステータス・ビットがセットされる。
16-11
マルチ・シャーシ・ステー マルチ・シャーシ・ステータス・ビットによって、I/O
タス・ビット
システム内のラックをモニタする。
16-11
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16-10
フォルトルーチン
16.7.1 メジャー / マイナーフォルトおよびフォルトコードのモニ
タ
フォルトが発生すると、プログラミングソフトウェアのプロセッサステータ
ス画面にフォルトの発生箇所を特定するプログラムファイルおよびラング番
号インジケータが表示されます。
16.7.2 メジャーフォルト
メジャーフォルトの内容説明
フォルトクリア方法
• メジャー・フォルト・ステータス・ワードにカーソルが • プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画
位置づけられていないときは、最も重要なフォルトに対
面のメジャーフォルトのクリア機能を使用して、すべて
応するステータステキストが表示される。
のメジャーフォルトをリセットする。メジャーフォルト
をクリアすると、フォルトコード、プログラムファイ
• カーソルがメジャー・フォルト・ワード・ビットに位置
ル、およびラング番号のフィールドもクリアされる。
づけられており、ビットがセットされているときは、
カーソルが位置づけられているビットに対応するステー • ビットを個々にリセットする。複数のメジャーフォルト
タステキストが表示される。
があるときにある 1 つのビットをリセットすると、ス
テータステキストの内容は次のメジャー・フォルト・
• ビットが何もセットされていないときは、メッセージ
メッセージとなる。
フィールドが空白になる。
メジャーフォルト (S:11) の説明については、第 21 章を参照してください。
16.7.3 マイナーフォルト
マイナーフォルトの内容説明
フォルトクリア方法
• マイナー・フォルト・ステータス・ワードにカーソルが • プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画
位置づけられていないときは、最も重要なフォルトに対
面のマイナーフォルトのクリア機能を使用して、すべて
応するステータステキストが表示される。
のマイナーフォルトをリセットする。
• カーソルがマイナー・フォルト・ワード・ビットに位置 • ビットを個々にリセットする。複数のマイナーフォルト
づけられており、ビットがセットされているときは、
があるときにある 1 つのビットをリセットすると、ス
カーソルが位置づけられているビットに対応するステー
テータステキストの内容は次のマイナー・フォルト・
タステキストが表示される。
メッセージとなる。
• ビットがセットされていないと、メッセージエリアが空
白になる。
ワード 1 (S:10) およびワード 2 (S:17) のマイナーフォルトの説明については、
第 21 章を参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
フォルトルーチン
16-11
16.7.4 ステータスビットのモニタ
システムに関する情報は 2 種類のステータスビット、すなわちグローバル・
ステータス・ビットとマルチ・シャーシ・ステータス・ビットを使用して通
知されます。
ラックを構成するシャーシの数に関係なく、各ビットでラック全体が表わさ
れます ( なお、I/O ラック 1 基当たり 1/4 ラック構成のシャーシを最大 4
シャーシ収容できます )。これらのビットはワード S:7, S:32, S:34 の下位 8
ビットに格納されます。
いずれかのラックでフォルトが発生すると、グローバル・ステータス・ビッ
トがセットされます。以下の表を使用して、ビット数を特定してください。
プロセッサ
使用可能な I/O ラックのビット数
PLC-5/11, -5/20, 5/20E
4
PLC-5/30
8
PLC-5/40, -5/40L, 5/40E
16
PLC-5/60, -5/60L, -5/80, 5/80E
24
マルチ・シャーシ・ステータス・ビットでは I/O システム内のラックをモニ
タできます。この情報は、プロセッサ構成画面で指定した I/O ステータス
ファイル (S:16, 下位バイト ) に格納されます。ソフトウェアは自動的に整数
データファイルを作成して、システム内に構成されているラックごとに 2
ワードのステータスビットを格納します。
E
MOR
グローバル・ステータス・ビットおよびマルチ・シャーシ・ステータス・
ビットについては、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してく
ださい。
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16-12
フォルトルーチン
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 17 章
メイン・コントロール・プログラムの使
用
17.1
本章の内容
内容
17.2
参照ページ
メイン・コントロール・プログラムの選択
17-1
プロセッサによる MCP の解釈
17-2
MCP の構成
17-3
MCP のモニタ
17-4
メイン・コントロール・プログラムの選択
一度に最大 16 の制御プログラムをアクティブにできます。これらのプログ
ラムは、それぞれ「メイン・コントロール・プログラム (MCP)」と呼ばれ
ます。プロセスの各マシンまたは機能ごとに 1 つの MCP を定義できるの
で、シーケンシャル・ファンクション・チャート (SFC), ラダーロジック、
構造化テキストを分けることができます。この結果、プロセスを効率的にモ
ジュール化でき、トラブルシューティングも簡単に行なえます。
使用する技法
使用条件
SFC
プロセス内のイベント順の定義時
ラダーロジック
• BASIC などのプログラミング言語よりラダーロジックに詳
しい場合
• 診断の実行時
構造化テキスト
• ラダーロジックより BASIC などのプログラミング言語に詳
しい場合
• 複雑な算術アルゴリズムの使用時
• 繰返しまたは「ループ」になるプログラム構文の使用時
• カスタム・データ・テーブル・モニタ画面の作成時
メイン・コントロール・プログラムとして、番号 1 ~ 999 の SFC を使用で
きます。また、任意のプログラムファイル内の番号 2 ~ 999 のラダープログ
ラムまたは構造化テキストプログラムも使用できます。SFC, ラダー、構造
化テキストプログラムを任意に組合わせて、16 のメイン・コントロール・
プログラムを定義できます。すべての MCP は、1 つのデータテーブルを共
用します。すなわち、MCP ごとの個別データテーブルは不要です。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
17-2
17.3
メイン・コントロール・プログラムの使用
プロセッサによる MCP の解釈
MCP の実行順序は、プロセッサ構成画面で指定した順番にスケジューリン
グされます。この画面では、以下の構成を行なえます。
•
各 MCP が完了した後に I/O イメージ更新およびハウスキーピングを行な
う ( デフォルトパラメータ ) か、または
•
プロセッサは、I/O スキャンをスキップして次の MCP を実行する。
最後の MCP が完了すると、すべての MCP が同じ順序で繰返されます。な
お、ウォッチドッグのセットポイントは、全 MCP の通しスキャン 1 回に対
するものです。図 17.1 に、プロセッサによる MCP の解釈方法を示します。
この例では、I/O イメージの更新を各 MCP の完了後に実施するように指定
しています。
図 17.1
MCP の実行 ( 各 MCP 後に I/O 更新を行なう場合 )
MCP A
I/O image
update
イメージ更新
I/O
and
およびハウス
housekeeping
キーピング
MCP B
I/Oイメージ更新
image update
I/O
and
およびハウス
housekeeping
キーピング
プログラムモードから
I/O pre-scan performed on
ランモードへの切換え
transition from program
によって、I/O
プリスto
run
mode
キャンが行なわれる。
MCP P
...
I/O イメージ更新
image update
I/O
and
およびハウス
housekeeping
キーピング
Important:
Mode changes to program or
重要: プログラムモードまたはリモート・
remote program
can occur between the
プログラム・モードへの切換えを
execution of
MCPs.
の実行の間に行なえます。
MCP
MCP 間の I/O スキャンを無効にすると、無効にされた I/O スキャン 1 回当
たり 2 ~ 3msec、プログラム・スキャン・タイムが短縮されます。プロセッ
サは次の I/O スキャンコマンドに達すると、I/O を更新します。すなわち、
以下のどちらか一方または両方の場合に更新されます。
•
MCP 間の有効な I/O スキャン時
•
MCP リスト全体の実行終了時
プロセッサは、MCP リスト全体の実行後に必ず I/O スキャンを実施します。
図 17.2 に、プロセッサが I/O スキャンをスキップして次の MCP に移る場合
を示します。
図 17.2
MCP の実行 (MCP 間の I/O 更新を無効にする場合 )
MCP A
MCP B
I/O image
update
イメージ更新
I/O
and
およびハウス
housekeeping
キーピング
プログラムモードから
I/O pre-scan performed on
ランモードへの切換え
transition from program
によって、I/O
プリスto
run mode
キャンが行なわれる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
MCP C
MCP D
I/O イメージ更新
image update
I/O
and
およびハウス
housekeeping
キーピング
...
MCP xx
MCP xx
イメージ更新
I/O
I/O image
update
and
およびハウス
housekeeping
キーピング
重要: プログラムモードまたはリモート・
Important:
Mode changes to program or
プログラム・モードへの切換えを
remote
can occur between the
の実行の間に行なえます。
MCPprogram
execution of MCPs.
メイン・コントロール・プログラムの使用
MCP のタイプ
17-3
実行内容
ラダー・ロジッ 1. 先頭ラングから最終ラングまで、全ラングが実行される。タイマ、カウンタ、
ク・プログラム
ジャンプ、サブルーチンがすべてアクティブになる。
2. ラダープログラム内の END 命令の後に、プロセッサは I/O 更新を起動する。
すなわち、ローカル入力を読取り、ローカル出力を書込み、リモートバッ
ファを読取り、リモート出力をバッファに書込む。
3. プロセッサは次の MCP を起動する。
構造化テキスト 1. コードを通常通りに実行する。
プログラム
2. プログラム内の最終命令の後に、プロセッサは I/O 更新を起動する。
3. プロセッサは次の MCP を起動する。
SFC
1. アクティブステップのみがスキャンされ、アクティブステップからのトラン
ジションが検出される。
2. 全アクティブステップを 1 回実行後、プロセッサは I/O 更新を起動する。
3. プロセッサは次の MCP を起動する。
17.4
MCP の構成
プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を使用して、MCP を構
成します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
17-4
メイン・コントロール・プログラムの使用
フィールド
Program file
操作手順
ステータス
ファイル
MCP A ~ P のプログラムファイル番号および MCP の実行順を指定する。この構成が S:80 ~ S:127
読込まれてから MCP が実行される。特定の MCP の構成画面を変更すると、その MCP
の次回実行時に反映される。MCP 情報の変更はプロセッサ構成画面でも、ラダーロ
ジックでも行なえる。
指定した MCP ファイルが存在しないか、ラダー・ロジック・プログラム、構造化テキ
ストプログラム、SFC ファイルのいずれでもない場合、ステータスファイルにメ
ジャーフォルトがログされる。全 MCP プログラムファイルに 0 を設定すると、マイ
ナーフォルトもログされる。
同一プログラムファイル番号を MCP として複数回指定できる。例えば、プログラムを
頻繁に実行させたり、他のプログラムより優先させることができる。
複数のメインプログラムを使用しないときは、SFC ( プログラムファイル 1)、ラダー・
ロジック・プログラム ( プログラムファイル 2)、構造化テキストプログラム ( プログラ
ムファイル 2) のいずれかを 1 つだけプログラミングして、プロセッサにそのメインプ
ログラムを実行させる。プロセッサ構成画面への入力は省略できる ( プロセッサが自動
的に最初の構成済みプログラムファイルを先頭 MCP エントリに入力する )。
Disable
これらのフィールドでビットをセット (1) またはリセット (0) すると、プロセッサはこ
のビットがリセットされるまで MCP をスキップする。特定の MCP プログラムファイ
ルを使用禁止にすると、プロセッサはそのファイルをスキップして、次のプログラム
ファイルに移る。
S:79
注意:MCP を無効にすると、出力の状態が最終スキャン時のままになる ( すなわち、
全アクションがアクティブのままになる )。したがって、MCP を無効にするとき
は、あらかじめその MCP 内で制御されている出力を考慮しないと、人体への危
険および装置への損傷が発生する恐れがある。
機械障害時など、トランジションに関係なく、機械の状態を一時的に保持するときは、
MCP を無効にする。MCP を無効にすると、スキャンタイムも短縮される。スキャンご
とに実行する必要がない MCP がわかっていれば、必要になるまでその MCP を無効に
できる。
MCP の A ~ P のビットをセットまたはリセットするときは、該当するフィールドに
カーソルを位置づけてから、1 または 0 を入力する。1 のときは MCP が無効になり
( スキップされ )、0 のときは MCP が有効になる ( スキャンされる )。
全 MCP プログラムファイルに対して無効ビットをセットすると ( すなわち、全制御プ
ログラムをスキップすると )、プロセッサ・ステータス・ファイルにマイナーフォルト
がログされる。
Skip I/O update
このフィールドに 1 を入力すると、プロセッサは該当の MCP 後に I/O スキャンをス
キップする。デフォルト (0) がセットされていると、プロセッサは該当する MCP の後
に I/O スキャンを実行する。
S:78
I/O ビットを指定するときは、カーソルを対応するフィールドに位置づけてから 0 また
は 1 を入力する。
重要: SFC サブチャートの使用を計画しているときは、MCP A になにか定
義しているかを確認してください ( 空のラダーファイルでも有効 )。
MCP が未定義であると、第 2 の SFC スキャンでメジャー・フォル
ト・コード 71 SFC subchart is already executing (SFC がすでに実行中 )
というプロセッサフォルトが発生します。
17.5
MCP のモニタ
各 MCP のプログラム・スキャン・タイムは、前回のスキャンタイムおよび
最大スキャンタイムとともに、プロセッサ・ステータス・ファイルに格納さ
れます。このステータスファイルには、積算スキャンタイム S:8( 全 MCP を
1 回通し実行するときのスキャンタイム ) および最大積算スキャンタイム
S:9 も格納されます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 18 章
時限割込みの使用
18.1
本章の内容
内容
18.2
参照ページ
時限割込み
18-1
時限割込みの定義
18-3
時限割込みのモニタ
18-4
時限割込み
時限割込み (STI) は、プロセッサがプログラムの実行を定期的に ( 一定時間
の経過後に ) 中断して、STI プログラムを一度実行させて完了させる時点を
定義します。その後、プロセッサは元のプログラムファイルの実行を中断箇
所から再開します。例えば、プロセス制御ループのアナログ値を定期的に更
新したり、マシンデータを一定周期でホストに送る必要があるときに、STI
を使用できます。
18.2.1 STI ラダーロジックの作成
Design Tip
以下の注意事項に従って、STI 用のラダーロジックを作成してください。
•
STI プログラムを専用ラダーファイルに格納します。
•
指定する割込み間隔 ( ステータスワード S:30 で指定 ) を必ず STI プログ
ラムの実行時間より長くします。短いと、STI がオーバラップし、プロ
セッサが S:10/2 にマイナー・フォルト・ビットをセットします。
•
プロセッサによる STI プログラムの実行中、プロセッサのウォッチドッ
グタイマは実行しています。
重要: 命令の実行中に割込みが起こると、プロセッサはその命令の実行を
中止し、割込みファイルを 1 回最後までスキャンしてから、命令の
実行を再開します。指定した間隔が短すぎる場合以外は、事実上、
STI の実行はプログラム実行時間に対してトランスペアレントです。
間隔が短すぎると、ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生す
るか、プログラム・スキャン・タイムが異常に長くなります。
オンライン編集は、STI ルーチンの性能に影響します。STI は、オンライン
編集中のメモリ管理を行なっているプロセッサに割込めません。したがっ
て、オンライン編集が完了するまでの実際の所要時間より少し長い時間、
STI 入力をオンにしておく必要があります。短いと、STI が実行されません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
18-2
時限割込みの使用
18.2.2 STI アプリケーション例
DH+ 通信リンク上の PLC-5 プロセッサのステータスを定期的にチェックし、
各プロセッサのステータスをリファレンス・データ・ファイルと比較します
( 下図のラングを参照 )。不一致を検出すると、ビットをセットします。こ
の比較を 800msec 間隔で行ないます。ここで、別のアクティブステップが、
MSG 命令を使って PLC-5 プロセッサからステータスデータを検索し、テン
ポラリ・ソース・ファイル (N5:10) にロードする場合を考えてみます。
R6:0
/
DN
FSC
FILE SEARCH/COMPARE
Control
Length
Position
Mode
Expression
#N5:0 <> #N5:10
EN
R6:0
10
0
ALL
R6:0
O:000
FD
00
DN
ER
18.2.3 時限割込み (STI) 内のブロック転送
ブロック転送命令を含む時限割込み (STI) の実行時、プロセッサは現在アク
ティブバッファにあるブロック転送を完了してから、このブロック転送を実
行します。その後、キューで待機中のブロック転送要求を処理します。
STI プログラムを使用して、ローカル I/O シャーシに「即時」ブロック転送
をプログラミングできます ( 例えば、STI を呼出すと、ただちにブロック転
送が行なわれます )。プロセッサはただちにブロック転送を実行し、STI 内
の残りのラングを終了してから、ラダープログラムの実行を再開します。
Design Tip
STI 内のブロック転送として同じスロットを宛先とする任意のブロック転送
命令では、.TO ビットをセットしてください。このようなブロック転送は、
完了しても STI を保持しないように一度だけ実行することができます。
フォルトルーチンまたは STI 内のブロック転送は、プロセッサとローカル
I/O 間のみとします。STI では、リモート I/O へのブロック転送を行なえま
す。STI でリモートブロック転送命令を使用すると、ブロックの転送完了ま
での待ち時間に、プロセッサは優先順位の低いラダープログラムの実行を再
開します。STI を最後まで実行させてからメイン・ロジック・プログラムに
戻すには、UID と UIE の命令ペアを STI プログラムファイルに取り込みま
す。UID/UIE ペアの内側にブロック転送命令を入れてください。
!
Pub. No. 1785-6.5.12JA
注意: リモートシャーシへのブロック転送命令のある STI また
はフォルトルーチンをプロセッサが実行すると、PII または STI
がブロックの転送完了を待っている間に、MCP が処理を再開し
ます。ただし、UIE/UID 命令ペアを使用すると、処理が再開さ
れません。
18-3
時限割込みの使用
18.3
時限割込みの定義
時限割込みを構成するためには、以下の内容を指定します。
フィールド
Setpoint
ステータス
ファイル
操作手順
S:30
割込み間隔 (1 ~ 32767msec) を入力する。
STI を使用しないときは、0 を入力する。
重要:STI ファイルの実行時間より長い割込み時間
を指定してください。短いと、プロセッサが
マイナーフォルト (S:10, ビット 2) をセットす
る。
File number
STI プログラムを格納するプログラムファイルの番
号を入力する。
S:31
STI を使用しないときは、0 を入力する。
例えば、S:31 に 7 を、S:30 に 15 を入力すると、プロセッサはラダーファイ
ル 7 を 15msec おきに実行します。
一度に使用できる STI は 1 つだけです。ただし、割込みを有効または無効に
したり、別の割込みファイルに切換えたり、割込み間隔を変更することはで
きます。必要に応じて、ラダーロジックでワード S:30 およびワード S:31 の
値を変更してください。
!
注意:STI プログラムを使用すると、プログラムスキャン時間
が長くなります。この延長時間は、割込み遅延時間に、プログ
ラムスキャン中に発生する割込み回数を掛けた値です。
重要: ラダーロジックを使用して STI を無効にすると (S:30 を 0 にリセット
すると )、プロセッサが STI を再び有効にするのに最大 100msec かか
ります。S:31 に 0 を書込んで STI を無効にすると、プロセッサは
S:30 の値に応じた頻度で S:31 をチェックし、0 以外の値を検出しま
す。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
18-4
18.4
時限割込みの使用
時限割込みのモニタ
プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画面を使用して、STI
をモニタしてください。
フィールド
Pub. No. 1785-6.5.12JA
表示内容
ステータス
ファイル
Last scan time
このフィールドには、STI による現在または最終の
スキャンタイムが表示される。
S:53
Maximum scan
time
このフィールドには、特定の STI の Last scan time
フィールドに表示された中で最も長い時間が表示さ
れる。
S:54
STI Overlap
このボックスは、STI オーバラップが発生したとき
にチェックされる。この状態は、Setpoint で指定さ
れた割込み間隔が STI プログラムの実行時間よりも
短いときに発生する。
S:10/2
第 19 章
プロセッサ入力割込みの使用
19.1
本章の内容
内容
19.2
参照ページ
プロセッサ入力割込み
19-1
プロセッサ入力割込みの定義
19-4
プロセッサ入力割込みのモニタ
19-5
プロセッサ入力割込み
プロセッサ入力割込み (PII) は、イベント駆動入力によってプロセッサにプ
ログラムの実行を中断させ、PII プログラムファイルを最後まで 1 回実行さ
せる時期を指定します。その後、プロセッサはプログラムファイルの実行を
中断位置から再開します。PII はプロセッサ常駐シャーシに対してのみ使用
してください。
プロセッサ入力割込み (PII) は、イベント駆動型割込みとして使用すること
も、高速処理アプリケーションで使用することもできます。例えば、カン詰
めラインなどで生産量をトラッキングするために、入力数の高速カウントが
必要な場合に使用できます。また、パーツがコンベヤ上にあるときに入力の
即時更新を必要とし、次の動作を実行するために出力の即時更新を必要とす
るアプリケーションでも PII を使用できます。例えば、コンベヤラインを下
降中のパーツを検出すると、次のパーツを追加できるように、コンベヤライ
ンを停止します。
PII プログラムには、高速制御機能用の即時更新命令を取込めます。ラダー
プログラムの実行中に入力条件が発生すると、プロセッサはプログラムの実
行を中断して、PII プログラムファイルを実行します。その後、プロセッサ
はプログラムファイルの中断箇所から実行を再開します。
19.2.1 PII ラダーロジックの作成
Design Tip
以下の注意事項に従って、PII 用のラダーロジックを作成してください。
•
PII プログラムはラダーファイルに格納します。
•
入力条件 ( 割込み原因 ) は、PII プログラムの実行時間以内に発生させな
いでください。割込みプログラムが最初の入力条件に対する実行を完了
しないうちに 2 番目の入力条件が発生すると、PII のオーバラップが発生
し、プロセッサが S:10/12 にマイナー・フォルト・ビットをセットしま
す。
以下に、PII の実行時間を示します。
-
PII 処理への切換えに必要な時間 (1msec)
-
PII ラダーロジックの実行時間
-
制御プログラムの実行に戻るための時間 (1msec)
PII ロジックの実行には最低 1msec 必要なので、PII のオーバラップを防
ぐためには、3msec 以上の PII 時間を定義する必要があります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
19-2
プロセッサ入力割込みの使用
•
PII プログラムの実行中も、プロセッサのウォッチドッグタイマは実行し
ています。
•
PII はイベントを 100μsec 以内に検出できますが、連続する PII イベント
間の時間は 3msec 以上にしてください。
19.2.2 PII アプリケーション例
PII プログラムには、以下の 2 通りの使用方法があります。
モード
説明
カウンタ
カウンタモードを使用するときは、プロセッサの内部カウンタを使用
する。PII を設定値で構成すると、ハードウェアは入力条件をカウン
トし、現在値が設定値に等しくなると、PII を実行する。PII ラダーロ
ジックには、発生させる出力のみを取り込む。
ビットトラ
ンジション
ビット・トランジション・モードを使用するときは、入力条件が
True(1) にセットされるたびに PII が発生するように構成する。例え
ば、1sec 当たり 100 錠の割合で生産ラインを離れる錠剤を数えること
ができる。この場合、機械は 100 錠ずつパッケージに梱包する。光電
スイッチで各錠剤を検出するものとする。
PII プログラム ( 図 19.1) の条件を、以下に示します。
•
グループ当たり 100 錠数える。
•
100 錠目で出力をセットする。
•
次のグループ用にカウンタをリセットする。
図 19.1
PII プログラム例
C4:0.CU
U
CTU
COUNT UP
Counter
Preset
Accum
CU
C4:0
100
DN
Output
C4:0
DN
C4:0
RES
Output
CLR
CLEAR
Destination
S:51
次のカウントまで、出力イメージビットはセットされたままです。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサ入力割込みの使用
19-3
19.2.3 プロセッサ入力割込み (PII) 内のブロック転送
ブロック転送命令が存在する PII を実行するときは、プロセッサは、現在ア
クティブバッファ内にあるブロック転送が完了すると、キューの中のブロッ
ク転送要求待ちよりも先に PII 内のブロック転送命令をすぐに実行します。
PII プログラムを使用して、ローカル I/O シャーシへの「即時」ブロック転
送をプログラムすることができます ( 例:PII が実行されると、すぐにブ
ロック転送が行なわれる )。プロセッサはすぐにブロック転送を実行し、PII
の残りのラングを完了してから、ラダープログラムの実行を再開します。
PII でリモート I/O へのブロック転送を行なえます。PII でリモートブロック
転送命令を使用すると、ブロックの転送完了までの待ち時間に、プロセッサ
は優先順位の低いラダープログラムおよび STI の実行を再開します。PII の
実行が完了してからメイン・ロジック・プログラムに戻すためには、PII プ
ログラムファイルに UID と UIE の命令ペアを取り込みます。UID/UIE ペア
の内側にブロック転送命令を入れてください。
重要: ある命令の実行中に割込みが発生すると、プロセッサはその命令の
実行を中止して、割込みファイルを最後まで 1 回スキャンしてから、
命令の実行を再開します。プログラムした PII の数および頻度が多す
ぎない限り、事実上 PII の実行はプログラム実行時間に対してトラン
スペアレントです。PII 数が多すぎるとウォッチドッグタイマのタイ
ムアウトが発生するか、プログラムスキャンが異常に長くなります。
PII 構成変更は、プロセッサをプログラムモードからランモードまたはテス
トモードに切換えない限り、反映されません。
19.2.4 設計上の注意事項
Design Tip
以下の注意事項に従って、PII を作成してください。
•
PII を使用するときは、2 スロットアドレス指定を使用できません。
•
PII には、1771-IG または -IGD, 8 点、および 16 点 TTL モジュールは使用
できません。かわりに 1771-IQ16 入力モジュールを使用します。このモ
ジュールの入力遅延フィルタは選択可能なので、遅延時間を 0 または約
200μsec に設定できます。
•
PII を構成したプロセッサ常駐ラックでは、データのブロック転送中に入
力パルスを見失う恐れがあるためブロック転送モジュールを使用しない
ようにします。ブロック転送が必要な場合は、PII の入力パルスを
400μsec 以上にして PII がブロック転送の影響を受けないようにします。
•
オンライン編集は、PII ルーチンの性能に影響します。PII は、オンライ
ン編集中のメモリ管理を行なっているプロセッサに割込めません。した
がって、オンライン編集が完了するまでの実際の所要時間より少し長い
時間、PII 入力をオンにしておく必要があります。短いと PII が実行され
ません。
•
以下のいずれかの方法によって、S:51 をクリアします。
-
CLR 命令を使用する ( 図 19.1 を参照 )。
-
PII ファイル内の最後のラング上に MOV ( 移動 ) 命令を配置する。PII
ファイルが完了する前に、PII ビットをリセットするために S:51 に 0
を移動する。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
19-4
プロセッサ入力割込みの使用
重要: S:51 をクリアしないと、ステータスページの PII オーバラップビット
がセットされ、マイナーフォルトが発生します。
19.3
プロセッサ入力割込みの定義
プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を使用して、PII を定義
してください。
PII 構成フィールド
Preset
操作手順
割込みを起こさせるために必要な条件数を指定する設定値を
入力する。有効な範囲は、0 ~ 32,767 です。
ステータス
ファイル
S:50
割込みを毎回発生させるときは、0 または 1 を入力する。
File number
PII プログラムを格納するプログラムファイルの番号を入力す
る。
S:46
プロセッサがランモード中は、この PII パラメータしか変更で
きない。
Module group
モニタ対象の入力に割付けられているラック番号および I/O グ
ループ番号を入力する ( ラック 2, グループ 1 の場合は、21 と
入力する )。アドレスは入力しない。この指定は、プロセッサ
常駐シャーシの入力の場合のみ行なう。
S:47
指定した入力ワード番号がローカルラックにないか、アドレ
ス指定したスロットに入力モジュールがないと、モードの切
換え時にマイナー・フォルト・ビット (S:10/11) がセットされ
る。
Bit mask
各モジュールグループ (S:47 で指定 ) に、入力ビットモニタ用
のコントロールビットがある。
• ビットをモニタするときは、1 を入力する。
• ビットを無視するときは、0 を入力する。
S:48
Compare value
各モジュールグループ (S:47 で指定 ) に、ビットトランジショ
ンによって PII を制御できるビットがある。
• False(0) から True(1) へのトランジションでカウン ( ビット
トリガ ) するときは、1 を入力する。
• True(1) から False(0) へのトランジションでカウン ( イベン
トトリガ ) するときは、0 を入力する。
S:49
重要: ランモードのときに PII 構成を変更する場合は、変更内容を有効にす
るためにプログラムモードに切換えてからランモードに戻す必要が
あります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
19-5
プロセッサ入力割込みの使用
19.4
プロセッサ入力割込みのモニタ
プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を使用して、PII をモニ
タしてください。
PII フィールド
ステータス
ファイル
表示内容
Events since last interrupt 最後に割込まれてからの PII イベントの数 ( 割込みの原因となる入力
条件 ) を表示する。
S:52
PII changed bits
S:51
割込みを発生させたビットトランジションを表示する。この情報を使
用して、ラダープログラムの他のラングの条件を指定できる。
これらのビットのいずれかがすでにセットされていると ( すなわち、
前回の割込みでセットされていると )、プロセッサはマイナーフォル
ト (S:10/12) をセットして PII のオーバラップの可能性を通知する。こ
のオーバラップをモニタするときは、PII プログラム内の最終ラング
で、ステータスファイル内のこのリターンマスクを必ずクリアする。
Last scan time
PII 使用時の現在または最終のスキャンタイムを表示する。
S:55
Max observed scan time
Last scan time フィールドに表示された最大値を表示する。
S:56
Word not in local rack
このボックスは、指定された入力ワード番号がローカルラックではな
いか、またはアドレス指定されたスロットに入力モジュールが取付け
られていないときに 、チェックされる。
S:10/11
No command blocks
このボックスは、PII を取得するためのコマンドブロックが存在しな
いときにチェックされる。プロセッサの内部カウンタまたはビットト
ランジションを使用して、PII を実行する。
S:10/13
User routine overlap
このボックスは、現在実行中の PII ルーチンを完了する前に、PII リ
ターンマスクまたは変更ビットにセット条件が存在する ( 前の割込み
によってセットされた可能性がある ) とチェックされる。PII 変更
ビットは、保持ビットです。PII ファイルの最後のラングに MOV 命
令を配置する必要がある。PII ファイルが完了する前に S:51 に 0 を移
動して、PII ビットをリセットする。これを行なわないと、ステータ
スページの PII オーバラップビットがセットされ、マイナーフォルト
が発生することがある。
S:10/12
以下に、PII ファイル内のビット S:51/0 ~ 15 を使用する理由を示します。
•
これらのビットは、PII に使用される実際の入力モジュールからマッピン
グされる。
•
保持ビットである。
PII ルーチンを適切に実行するためには、PII ルーチン内で入力モジュールの
ビットのアドレスを使用しないでください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
19-6
プロセッサ入力割込みの使用
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 20 章
システム仕様
20.1
プロセッサ仕様
バックプレーン電流
熱放散
環境条件
衝撃
PLC-5/11, -5/20, -5/26, -5/30
2.3A
PLC-5/40, -5/46, -5/40L, -5/60, -5/60L -5/80, -5/86
3.3A
PLC-5/20E, -5/40E, -5/80E
3.6A
PLC-5/11, -5/20, -5/26, -5/30
41.30 BTU/hr
PLC-5/40, -5/46, -5/40L, -5/60, -5/60L -5/80, -5/86
59.04 BTU/hr
PLC-5/20E, -5/40E, -5/80E
61.43 BTU/hr
動作温度:
0 ~ 60° C (32 ~ 140° F)
保管温度:
-40 ~ 85° C (-40 ~ 185° F)
相対湿度:
5 ~ 95% ( 結露なきこと )
動作時:
30g ピーク加速 (11 ± 1msec 間持続 )
符動作時:
50g ピーク加速 (11 ± 1msec 間持続 )
振動
( 動作時および非動作時 )
10 ~ 500Hz のとき 1g
0.012 インチ・ピーク・ツー・ピーク変位
クロック / カレンダ
最大振動 (60° C 時 ) ± 5min (1 カ月当たり )
標準振動 (20° C 時 ) ± 20sec (1 カ月当たり
タイマ精度
1 プログラムスキャン
バッテリ
1770-XYC
メモリモジュール
1785-ME16
1785-ME64
1785-ME32
1785-M100
標準ディスクリート I/O ス • 0.5msec/ 拡張ローカル I/O
キャン
• 10msec/ リモート I/O アダプタ通信 (57.6Kbps)
• 7msec/ リモート I/O アダプタ通信 (115.2Kbps)
• 3msec/ リモート I/O アダプタ通信 (230.4Kbps)
I/O モジュール
Bulletin 1771 I/O ( 8 点、16 点、32 点、およびインテリジェントモジュールを含む )
Pub. No. 1785-6.5.12JA
20-2
システム仕様
ハードウェアアドレス指定
2 スロットアドレス指定:
• 8 点モジュールの任意の組合わせ
• 16 点モジュールは I/O ペアとする。
• 32 点モジュールは使用できない。
1 スロットアドレス指定:
• 8 点または 16 点モジュールの任意の組合わせ
• 32 点モジュールは I/O ペアとする。
1/2 スロットアドレス指定:8 点、16 点、または 32 点モジュールのいずれかの
任意の組合わせ
イ-サネット通信
最大 512 ( 非請求定義 )
通信
•
•
•
•
•
•
取付け位置
1771-A1B, -A2B, A3B, -A3B1, -A4B シャーシ、一番左側のスロットに取付ける。
キーイング
• 40 と 42 の間
• 54 と 56 の間
重量
PLC-5/20, -5/26
1.21kg (2.7 ポンド )
PLC-5/30
1.20kg (2.6 ポンド )
PLC-5/40, -5/46, -5.40L
1.42kg (3.1 ポンド )
PLC-5/60, -5/60L
1.42kg (3.1 ポンド )
PLC-5/80, -5/86
1.42kg (3.1 ポンド )
PLC-5/20E
1.43kg (3.2 ポンド )
PLC-5/40E
1.39kg (3.1 ポンド )
PLC-5/80E
1.38kg (3.0 ポンド )
DH+
1785-KA を使用する DH+
シリアル
イ-サネット (TCP/IP プロトコル、15 ピン AUI トランシーバポート )
リモート I/O
拡張ローカル I/O (PLC-5/40L および -5/60L プロセッサのみ )
政府機関による承認
• CSA クラス I, ディビジョン 2, グループ A, B, C, D
( 製品またはパッケージがマー • UL リスト
クされている場合 )
• 適合するすべての指令について CE マーク
Pub. No. 1785-6.5.12JA
20-3
システム仕様
20.2
プロセッサ仕様 ( 続き )
プロセッサ
の Cat. No.
PLC-5/11
(1785-L11B)
PLC-5/20
(1785-L20B)
PLC-5/26
(1785-L26B)
PLC-5/20E
(1785-L20E)
PLC-5/30
(1785-L30B)
PLC-5/40
(1785-L40B)
PLC-5/46
(1785-L46B)
PLC-5/40E
(1785-L40E)
PLC-5/40L
(1785-L40L)
PLC-5/60
(1785-L60B)
PLC-5/60L
(1785-L60L)
PLC-5/80
(1785-L80B)
PLC-5/86
(1785-L86B)
PLC-5/80E
(1785-L80E)
最大ユー
ザ・ メモ
リ・ワード
最大合計 I/O 点数
( 任意の組合わせ )
通信ポート
最大 I/O ラッ
ク数 ( ラック
アドレス )
最大 I/O シャーシ数
合計
拡張
ローカル
リモート
• 512 ( 任意の組合わせ )
または
• 384 入力 +384 出力
( コンプリメンタリ )
• 1 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
および RS-422A 互換に構成可能 4 (0 ~ 3)
5
0
4 ( ラック 3
にする必要
がある。)
• 512 ( 任意の組合わせ )
または
• 512 入力 +512 出力
( コンプリメンタリ )
• 1 DH+ ( 固定 )
• 1 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
および RS-422A 互換に構成可能 4 (0 ~ 3)
13
0
12
16K
• 512 ( 任意の組合わせ )
または
• 512 入力 +512 出力
( コンプリメンタリ )
• 1 DH+ ( 固定 )
• 1 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
および RS-422A 互換に構成可能
• 1 チャネルはイ-サネットのみ
4 (0 ~ 3)
13
0
12
32 K
• 1024 ( 任意の組合わせ ) • 2 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
または
• 1024 入力 +1024 出力
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
( コンプリメンタリ )
および RS-422A 互換に構成可能 8 (0 ~ 7)
29
0
28
48 K1
• 2048 ( 任意の組合わせ ) • 4 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
または
• 2048 入力 +2048 出力
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
( コンプリメンタリ )
および RS-422A 互換に構成可能 16 (0 ~ 17)
61
0
60
48 K1
• 2 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
• 2048 ( 任意の組合わせ )
• 1 チャネルはイ-サネットのみ
または
• 2048 入力 +2048 出力
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
( コンプリメンタリ )
および RS-422A 互換に構成可能 16 (0 ~ 17)
61
0
60
48 K1
• 2 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
• 2048 ( 任意の組合わせ )
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
または
および RS-422A 互換に構成可能
• 2048 入力 +2048 出力
( コンプリメンタリ )
• 1 拡張ローカル I/O
16 (0 ~ 17)
61
16
60
64 K2
• 3072 ( 任意の組合わせ ) • 4 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
または
• 3072 入力 +3072 出力
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
( コンプリメンタリ )
および RS-422A 互換に構成可能 24 (0 ~ 27)
93
0
92
64 K2
• 2 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
• 3072 ( 任意の組合わせ )
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
または
および RS-422A 互換に構成可能
• 3072 入力 +3072 出力
( コンプリメンタリ )
• 1 拡張ローカル I/O
24 (0 ~ 27)
81
16
64
100 K3
• 3072 ( 任意の組合わせ ) • 4 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
または
• 3072 入力 +3072 出力
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
( コンプリメンタリ )
および RS-422A 互換に構成可能 24 (0 ~ 27)
93
0
92
100 K3
• 2 DH+/ リモート I/O ( アダプタま
たはスキャナ )
• 3072 ( 任意の組合わせ )
• 1 シリアルポート、RS-232, -423
または
および RS-422A 互換に構成可能
• 3072 入力 +3072 出力
( コンプリメンタリ )
• 1 チャネルはイ-サネットのみ
24 (0 ~ 27)
65
0
64
8K
16K
1. PLC-5/40, -5/40E, -5/40L プロセッサでは、データ・テーブル・ファイル当たり最大 32K ワードを使用できます。
2. PLC-5/60 および -5/60L プロセッサでは、プログラムファイル当たり最大 56K ワード、データ・テーブル・ファイル当たり最大 32K
ワードを使用できます。
3. PLC-5/80, -5/80E プロセッサには、プログラムファイル当たり最大 56K ワード、データ・テーブル・ファイル当たり最大 32K ワー
ド、合計では 64K ワードのデータ・テーブル・スペースを使用できます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
20-4
20.3
システム仕様
バッテリ仕様 (1770-XYC)
最悪の場合のバッテリ寿命
プロセッサ
PLC-5/11, -5/20, および -5/20E
PLC-5/30, -5/40, -5/40L, -5/60,
-560L, -5/80, -5/40E, および -5/80E
周囲温度 電源オフ 100%
電源オフ 50%
LED が点灯してからのバッテリ寿命1
60° C
256 日
1.4 年
11.5 日
25° C
2年
4年
47 日
60° C
84 日
150 日
5日
25° C
1年
1.2 年
30 日
1. バッテリ電圧が低下すると、警告としてバッテリインジケータ (BATT) が点灯します。上記の残存寿命は、LED の初回点灯時以降、
バッテリがプロセッサのみに電力を供給する場合の値です ( シャーシへの電力供給はオフ )。
20.4
メモリ・バックアップ・デバイス
プロセッサの電源が損失した場合でもプログラムをメモリにバックアップす
るために、PLC-5 プロセッサに EEPROM を追加できます。以下のメモリ
カードを使用できます。
Cat. No.
製品
メモリサイズ
1785-ME16
エンハンスト PLC-5 プロセッサ
16K ワード
1785-ME32
エンハンスト PLC-5 プロセッサ
32K ワード
1785-ME64
エンハンスト PLC-5 プロセッサ
64K ワード
1785-ME100
エンハンスト PLC-5 プロセッサ
100K ワード
プログラミングソフトウェアを使用して、プロセッサの現在のプログラムを
EEPROM カードに保存できます。プログラムを EEPROM からプロセッサメ
モリにリストアするときにプロセッサメモリに問題がある場合は、リストア
によってプロセッサ・ステータス・ファイルの日付と時刻が EEPROM に保
存されたときの日付と時刻に変更されます。プログラムを EEPROM からプ
ロセッサメモリにリストするときにプロセッサメモリに有効である場合は、
ステータスファイルは現在の日付と時刻のままになります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
システム仕様
20-5
20.4.1 EEPROM の互換性
以下に、EEPROM の互換性の関係を示します。
項目
ControlNet PLC-5 プロセッサ
説明
EEPROM が ControlNet PLC-5 プロセッサで保存された場合は、EEPROM メモリを
非 ControlNet PLC-5 プロセッサにはロードできない。
EEPROM が非 ControlNet PLC-5 プロセッサで焼付けられた場合は、EEPROM メモ
リを ControlNet PLC-5 プロセッサにロードできない。
PLC-5 のカタログ番号
I/O メモリサイズが EEPROM が保存された PLC-5 プロセッサの I/O メモリ以上の場
合は、EEPROM メモリを PLC-5 プロセッサにロードできる。I/O メモリサイズは、
以下の通りです。
PLC-5/11, -5/20
PLC-5/30
PLC-5/40
PLC-5/60, -5/80
4 ラック
8 ラック
16 ラック
24 ラック
ユーザメモリが EEPROM が保存された PLC-5 プロセッサに使用されているユーザ
メモリ以上の場合は、EEPROM メモリを PLC-5 プロセッサ にロードできる。使用
可能なユーザメモリは、以下の通りです。
PLC-5/11
PLC-5/20
PLC-5/30
PLC-5/40
PLC-5/80
8,192 ワード
16,384 ワード
32,768 ワード
65,536 ワード
102,400 ワード
ファームウェアリリースの互換性 シリーズ D, リビジョン B PLC-5 プロセッサで保存された EEPROM メモリは、それ
以前のファームウェアリリースの PLC-5 プロセッサにはロードできない。
シリーズ E, リビジョン A PLC-5 プロセッサで保存された EEPROM メモリは、それ
以前のファームウェアリリースの PLC-5 プロセッサにはロードできない。
シリーズ E, リビジョン B PLC-5 プロセッサで保存された EEPROM メモリは、それ
以前のファームウェアリリースの PLC-5 プロセッサにはロードできない。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
20-6
システム仕様
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 21 章
プロセッサ・ステータス・ファイル
21.1
本章の内容
プロセッサ・ステータス・データは、データファイル 2 に格納されます。
E
MOR
21.2
重要: ステータスデータの詳細は、このマニュアルの説明またはプログラ
ミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。
S:0 ~ S:2
ワード
S:0
S:1
格納される情報
算術演算フラグ
• ビット 0 = キャリー
• ビット 1 = オーバーフロー
• ビット 2 = ゼロ
• ビット 3 = 符号
プロセッサステータスおよびフラグ
S:1/00
電源投入時の RAM チェックサムが不良である。
S:1/01
プロセッサはランモードである。
S:1/02
プロセッサはテストモードである。
S:1/03
プロセッサはプログラムモードである。
S:1/04
プロセッサは、メモリモジュールにアップロード中である。
S:1/05
プロセッサは、ダウンロード中である。
S:1/06
プロセッサでは、テスト編集モードが有効です。
S:1/07
モードスイッチの設定がリモートである。
S:1/08
強制 I/O が有効である。
S:1/09
強制 I/O が存在する。
S:1/10
プロセッサは、メモリモジュールのアップロードに成功した。
S:1/11
オンラインプログラミングを実行中である。
S:1/12
未定義
S:1/13
ユーザ・プログラム・チェックサムが完了した。
S:1/14
ラダーまたは SFC ステップの最終スキャンである。
S:1/15
プロセッサは、第 1 プログラムスキャン、または SFC ステップ内
の次のステップの第 1 のスキャンを開始した。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
21-2
プロセッサ・ステータス・ファイル
ワード
S:2
格納される情報
スイッチ設定情報
S:2/00 ~ チャネル 1A DH+ ステーション番号
S:2/05
S:2/06
チャネル 1A DH+ の通信速度
0
57.6Kbps
1
230.4Kbps
S:2/07
S:2/08
未定義
S:2/09
最終状態
0
出力はオフされる。
1
出力は最終状態のまま。
。
S:2/11
S:2/12
I/O シャーシアドレス指定
S:2/13
S:2/14
メモリモジュール転送
ビット 12
0
1
0
1
ビット 14
0
0
1
S:2/15
Pub. No. 1785-6.5.12JA
ビット 11
0
無効
0
1/ スロット
1
1 スロット
1
2 スロット
ビット 13
0
プロセッサメモリが有効でないときに、プロ
セッサメモリにメモリモジュールを転送す
る。
1
プロセッサメモリにメモリモジュールを転送
しない。
1
電源投入時に、プロセッサメモリにメモリモ
ジュールを転送する。
プロセッサメモリの保護
0
有効
1
無効
プロセッサ・ステータス・ファイル
21.3
21-3
S:3 ~ 10
ワード
S:3 to S:6
格納される情報
アクティブ・ノード・テーブル ( チャネル 1A)
ワード
3
4
5
6
ビット
0 ~ 15
0 ~ 15
0 ~ 15
0 ~ 15
DH+ ステーション番号
00 ~ 17
20 ~ 37
40 ~ 57
60 ~ 77
S:7
グローバル・ステータス・ビット (S:27, S:32, S:33, S:34, および
S:35 も参照。)
• S:7/0 ~ 7
ラック 0 ~ 7 までのラック・フォルト・ビット
• S:7/8 ~ 15
未使用
S:8
最後のプログラムスキャン ( 単位:msec)
S:9
最大プログラムスキャン ( 単位:msec)
S:10
マイナーフォルト ( ワード 1) (S:17 も参照。)
S:10/00
バッテリ電圧低下 (1 ~ 2 日の間に交換してください )
S:10/01
DH+ アクティブ・ノード・テーブルが変更された。
S:10/02
STI 遅延時間が小さすぎる。割込みプログラムオーバラップ。
S:10/03
電源投入時にメモリモジュールが転送された。
S:10/04
編集によって SFC が継続できなくなった。プログラムモードの間
にデータ・テーブル・サイズが変更された。ランモードで自動的
にリセットされた。
S:10/05
無効な I/O ステータスファイル
S:10/06
予約
S:10/07
ブロック転送を実行するためのコマンドブロックが存在しない。
S:10/08
プロセッサからプログラムをアップロードするには、メモリモ
ジュールのメモリ容量が小さすぎる。
S:10/09
実行するように構成された MCP がない。
S:10/10
MCP が使用できない。
S:10/11
PII ワード番号がローカルラック内にない。
S:10/12
PII オーバラップ
S:10/13
PII を実行するためのコマンドブロックが存在しない。
S:10/14
演算オーバーフロー
S:10/15
SFC “lingering” アクションオーバーラップ:ステップが再度アク
ティブにされたときに、ステップがアクティブなままである。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
21-4
21.4
プロセッサ・ステータス・ファイル
S:11
ワード
S:11
Pub. No. 1785-6.5.12JA
格納される情報
メジャー・フォルト・ワード
S:11/00
プログラムファイルが破壊された ( コード 10 ~ 19)。メジャー・
フォルト・コード (S:12) を参照。
S:11/01
ラダープログラム内のアドレスが破壊された ( コード 20 ~ 29)。
メジャー・フォルト・コード (S:12) を参照。
S:11/02
プログラミングエラー ( コード 30 ~ 49)。メジャー・フォルト・
コード (S:12) を参照。
S:11/03
プロセッサが SFC フォルト ( コード 71 ~ 79) を検出した。
メジャー・フォルト・コード (S:12) を参照。
S:11/04
ラダー・プログラム・ファイルをアセンブルしたときに、プロ
セッサがエラーを検出した ( コード 70)。重複した LBL を検出。
S:11/05
電源投入時保護フォルト。ビット S:26/1 がセットされているとき
にランモードで電源を投入すると、プロセッサがこのメジャー・
フォルト・ビットをセットする。
S:11/06
周辺機器フォルト
S:11/07
ユーザ生成フォルト。フォルトルーチンにジャンプする ( コード
0 ~ 9)。メジャー・フォルト・コード (S:12) を参照。
S:11/08
ウォッチドッグフォルト
S:11/09
システム構成不良 ( コード 80 ~ 82, 84 ~ 88, 200 ~ 208)。
メジャー・フォルト・コード (S:12) を参照。
S:11/10
回復可能なハードウェアエラー
S:11/11
MCP が存在しない、またはラダーまたは SFC ファイルではない。
S:11/12
PII ファイルが存在しない、またはラダーファイルではない。
S:11/13
STI ファイルが存在しない、またはラダーファイルではない。
S:11/14
フォルトルーチンが存在しない、またはラダーファイルではな
い。
S:11/15
フォルトが発生したプログラムファイルが、ラダーロジックでは
ない。
プロセッサ・ステータス・ファイル
21.5
21-5
S:12
このワードに、以下に示すフォルトコードが格納されます。
フォルト
コード
00 ~ 09
フォルトの説明
フォルトのタイプ
ユーザ定義フォルトコード用に予約されている。
回復可能
ユーザ定義フォルトコードを使用して、専用の回復可能フォルトを生成
することにより、プログラム内のさまざまなフォルトまたはエラー条件
のタイプを特定できる。これらのフォルトコードを使用するときは、任
意のフォルト・ルーチン・ファイルにジャンプするかどうかを決める入
力条件を選択し、このフォルト・ルーチン・ファイルにジャンプするた
めに JSR 命令を使用する。
フォルトルーチンはプロセッサに
対して、フォルトをクリアしてか
らプログラムのスキャンを再開す
るように指示できる。
JSR 命令を使用するときは、フォルトコード番号 0 ~ 9 ( 直接指定値 ) を
命令の第 1 入力パラメータとして入力する。他の入力パラメータは無視 これらのフォルトのどれかが発生
される。( フォルト・ルーチン・ファイルの最初に SBR 命令を設定して すると、フォルトルーチンが実行
される。
いる場合であっても。JSR/SBR 命令を使用してフォルト・ルーチン・
ファイルにパラメータを渡すことはできない。)
必ずしも、ユーザ定義フォルトコードを使用して専用フォルトを生成す
る必要はない。入力パラメータのない JSR 命令をプログラムすると、プ
ロセッサは Fault Code フィールドに 0 を書込む。ユーザ定義フォルト
コードの目的は、0 ~ 9 のフォルトコード番号に基づいて、さまざまな
フォルトおよびエラーコードのタイプの特定を可能にすることである。
入力条件が True(1) であると、プロセッサは JSR 命令の第 1 入力パラメー
タとして入力されるフォルトコード番号をプロセッサ・ステータス・
ファイルのワード 12 (S:12), すなわち Fault Code フィールドにコピーす
る。プロセッサは、メジャーフォルト S:11/7 "User-Generated Fault." を設
定する。メジャー・フォルト・ワード (S:11) がクリアされない限り、ま
たはフォルトルーチン内のラダーロジックを介して特定のフォルトビッ
トがクリアされない限り、プロセッサは、フォルトモードになる。
10
ランタイム・データ・テーブル・チェックに失敗
回復可能
11
不良ユーザ・プログラム・チェックサム
12
不良整数オペランドタイプ。新しいプロセッサ・メモリ・ファイルをリ
ストアすること。
フォルトルーチンはプロセッサに
対して、フォルトをクリアしてか
らプログラムのスキャンを再開す
るように指示できる。
13
不良混合モード・オペレーション・タイプ。新しいプロセッサ・メモ
リ・ファイルをリストアすること。
14
命令に対してオペランドが足りない。新しいプロセッサ・メモリ・ファ
イルをリストアすること。
15
命令のオペランドが多すぎる。新しいプロセッサ・メモリ・ファイルを
リストアすること。
16
破壊された命令。互換性のないプロセッサ・メモリ・ファイル (bad
opcode) のリストアによるものと思われる。
17
式の終わりが見つからない。新しいプロセッサ・メモリ・ファイルをリ
ストアすること。
18
編集ゾーンの終わりが見つからない。新しいプロセッサ・メモリ・ファ
イルをリストアすること。
19
ダウンロード中止
20
間接アドレスに大きすぎるエレメント番号を入力した。
21
間接アドレスに負のエレメント番号を入力した。
22
存在しないプログラムファイルにアクセスしようとした。
23
負のファイル番号を使用した、既存ファイルの番号より大きいファイル
番号を使用した、またはファイル 0, 1, または 2 を間接アドレス指定しよ
うとした。
24
誤ったタイプのファイルを間接アドレス指定しようとした。
これらのフォルトのどれかが発生
すると、フォルトルーチンが実行
される。
回復可能
Pub. No. 1785-6.5.12JA
21-6
プロセッサ・ステータス・ファイル
フォルト
コード
フォルトの説明
フォルトのタイプ
30
サブルーチンファイルへのジャンプで、指令されたネストが多すぎる。
回復不能
31
入力したサブルーチンパラメータが足りない。
32
無効 ( ラダーではない ) ファイルにジャンプした。
フォルトルーチンが実行される
が、メジャー・フォルト・ビット
2 をクリアできない。
33
68000 コードではない CAR ルーチンファイルを入力した。
34
タイマ命令に負の設定値または現在値を入力した。
35
PID 命令に負のタイム変数を入力した。
36
PID 命令に有効範囲外のセットポイントを入力した。
37
ブロック転送、即時入力、または即時出力命令に、無効なモジュールを
アドレス指定している。
38
非サブルーチンファイルからリターン命令を入力した。
回復不能
39
FOR 命令に対応する NXT がない。
フォルトルーチンが実行される
が、メジャー・フォルト・ビット
2 をクリアできない。
40
PID, BTR, BTW, または MSG 命令に対してコントロールファイルが小さ
すぎる。
回復可能
41
NXT 命令に対応する FOR がない。
回復不能
42
削除されたラベルにジャンプしようとした。
43
SFC 内にファイルがない。
フォルトルーチンが実行される
が、メジャー・フォルト・ビット
2 をクリアできない。
44
SFR 使用エラー。このエラーは以下の場合に発生する。
• 同時パスをリセットしようとした。
回復可能
• 定したステップリファレンス番号が見つからないか、ステップに対応
づけられていない ( すなわち、トランジション )。
• 別のステップへの前の SFR が未完了
45
無効チャネル番号が入力されている。
46
IDI または IDO 命令の Length オペランドが最大許容値を超えている。
47
SFC アクションオーバーラップ。ステップが再度アクティブになったと
きに、アクションがまだアクティブなままである。
回復不能
48 ~ 69
予約
回復可能
70
プロセッサが重複したラベルを検出した
71
プロセッサがすでに実行中の SFC サブチャートを起動しようとした。
72
プロセッサがまだ実行していない SFC サブチャートを中止しようとし
た。
73
プロセッサが上限を超える数のサブチャートを起動しようとした。
74
SFC ファイルエラーが検出された。
75
SFC 内のアクティブ機能が多すぎる。
76
SFC ステップがそれ自身にループしている。
77
SFC が参照するステップ、トランジション、サブチャート、または SC
ファイルが存在しない、空である、または小さすぎる。
78
電源異常後にプロセッサが SFC の実行を継続できない。
79
SFC を実行できないプロセッサに SFC をダウンロードしようとした。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
回復可能
プロセッサ・ステータス・ファイル
フォルト
コード
フォルトの説明
80
I/O 構成エラー発生
81
I/O シャーシ・バックプレーン ・スイッチの設定が無効。スイッチ 4 と 5
の両方をオンに設定している。
82
選択された操作に対して無効なカートリッジタイプ。このエラーは、プ
ロセッサにメモリモジュールがないのにバックプレーンスイッチがメモ
リモジュール用に設定されているときにも発生する。バックプレーンス
イッチが適切であるかを確認する ( プロセッサにメモリモジュールがな
いときは、スイッチ 6 をオンにスイッチ 7 をオフに設定する。)
83
ユーザ・ウォッチドッグ・フォルト
84
ユーザ構成アダプタモードのブロック転送におけるエラー
85
メモリモジュール不良
86
メモリモジュールにホストとの互換性がない。
87
スキャナ・ラック・リスト・オーバラップ
88
スキャナチャネルがリモート I/O バッファをオーバロードしている。リ
モート I/O バッファプロセッサが処理しきれないデータがロードされて
いる。フォルトコード 88 が発生したときには、4-9 ページの「ラックの
割付け」の項に示されている設計上の注意事項をしてください。特に、
以下について注意してください。
21-7
フォルトのタイプ
回復可能
回復可能
• 各論理ラックの 1/4 ラックと 1/2 ラックをグループ分けする。これら
と他のラック番号を混在させないでください。
• コンプリメンタリ I/O アドレス指定を使用しているときは、ラックが
グループに分けられているため、コンプリメンタリなラックアドレス
を個別に扱える。プライマリラック番号は、コンプリメンタリラック
番号から分けられている。
90
サイドカーモジュールのエクステンシブ・メモリ・テスト失敗。当社ま
でご連絡ください。
91
サイドカーモジュールの未定義メッセージタイプ
92
サイドカーモジュールが未定義のプールを要求した。
93
サイドカーモジュールの最大プールサイズ無効
94
サイドカーモジュールの無効 ASCII メッセージ
95
サイドカーモジュールが、誤ったプログラムによってメモリ破壊または
ハードウェア故障が起こる可能性のあるフォルトを報告
96
サイドカーモジュール、PLC-5 プロセッサに物理的に接続されていない。
97
サイドカーモジュールは、PC3 コマンドのために小さすぎるプールサイ
ズを要求した ( 電源投入時に発生 )。
98
サイドカーモジュールの先頭 / 最後の 16 バイト RAM テスト失敗。
99
サイドカーモジュールからプロセッサへのデータ転送失敗
100
プロセッサからサイドカーモジュールへの転送失敗
101
サイドカーモジュール 側でのスキャン転送失敗
102
サイドカーモジュールを介する生データ転送用に指定されたファイル番
号が無効である。
103
サイドカーモジュールを介する生データ転送用に指定されたエレメント
番号が無効である。
104
サイドカーモジュールを介して要求された転送サイズが無効である。
105
サイドカーモジュールの生転送セグメントへのオフセットが無効な値で
ある。
106
サイドカーモジュールの転送保護侵害 ( PLC-5/26, -5/46, および -5/86 プロ
セッサのみ )
Pub. No. 1785-6.5.12JA
21-8
プロセッサ・ステータス・ファイル
フォルト
コード
200
201
202
フォルトの説明
フォルトのタイプ
ControlNet スケジュール出力データが存在しない。
回復可能
プロセッサは、送信に構成されているスケジュールデータを送信できな
い。
終端抵抗が存際しない か、または
ノイズ源についてネットワーク
チェックする (『配線と接地のガ
イドライン』(Pub. No. 1770-4.1) を
参照 )。
ControlNet 入力データが存在しない。
回復可能
プロセッサは、ネットワークからの入力データを処理できない。
終端抵抗が存際しない か、または
ノイズ源についてネットワーク
チェックする (『配線と接地のガ
イドライン』(Pub. No. 1770-4.1) を
参照 )。
ControlNet 自己診断データ が存在しない。
回復可能
このメッセージが表示されたとき
は、当社までご連絡ください。
203
ControlNet スケジュール送信データオーバーフロー
回復可能
このメッセージが表示されたとき
は、当社までご連絡ください。
204
NUI 当たりの出力接続が多すぎる。
回復可能
短い要求パケット間隔のスケジュ
ール出力を長くして、ControlNet
構成の編集を再度受入れる。
205
ControlNet 構成がプロセッサのバンド帯域を超えている。
回復可能
スケジュール接続がクローズされている。接続を再オープンするために、 以下の方法によって、ControlNet
電源を切断後再投入して、RSNetWorx に保存するか、またはプログラム I/O マップ・テーブル・エントリ
の数を小さくする。
をダウンロードする。
構成ソフトウェアは、すべてのリソースでプロセッサが ControlNet 構成 • 複数ディスクリートモジュール
接続のかわりに、ディスクリー
ソフトウェアの実行を要求しているかを正確に予想できないため ( プロ
トラック接続を使用する。
セッサでの関連するロードに基づく )、プロセッサがプロセッサの有効な
• 複数 I/O ラックを 1 つの I/O
バンド帯域を超える構成を指定したとき ( 通常は、チャネル 2 編集を受
ラックに組合わせる。
入れるとき ) に、このフォルトコードが使用される。
• 要求されるスケジュールメッ
通常、このエラーコードは、以下のときに発生する。
セージの送信 / 受信を少なくす
るために、構成ブロックのピ
• ControlNet ネットワークからのデータの受取りが、ControlNet PLC-5
ア・ツー・ピア・データをデー
プロセッサがパスできる速度よりも早い。
タテーブルに出力する。
• I/O 更新の実行が頻繁すぎる。
I/O マップテーブルのスケジュー
即時 ControlNet I/O ラダー命令の実行が頻繁すぎる。
ルデータ転送のために、ネット
ワーク更新時間を増加、または要
求パケット間隔を増加する。
ロジックの追加、または通信タイ
ムスライス (S:77) の増加によっ
て、ラダー・プログラム・スキャ
ンが増加する。
実行される即時 ControlNet I/O ラ
ダー命令の数を利い策する。
206
このエラーコードを受取った。
このメッセージが表示されたとき
は、当社までご連絡ください。
207
このエラーコード受取った。
このメッセージが表示されたとき
は、当社までご連絡ください。
208
ペンディング中の ControlNet I/O 接続が多すぎる。
回復可能
1 つまたは複数の I/O マップ・
テーブル・エントリを削除して、
ControlNet 構成について編集を再
度受入れる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサ・ステータス・ファイル
21.6
21-9
S:13 ~ S:24
ワード
格納される情報
S:13
フォルトが発生したプログラムファイル
S:14
フォルトが発生したラング番号
S:15
VME ステータスファイル
S:16
I/O ステータスファイル
S:17
マイナーフォルト ( ワード 2) (S:10 も参照。)
S:17/00
リモート I/O 間の BT キューが一杯
S:17/01
チャネル 1A 用のキューが一杯 ( 最大リモートブロック転送が使
用する )
S:17/02
チャネル 1B 用のキューが一杯 ( 最大リモートブロック転送が使
用する )
S:17/03
チャネル 2A 用のキューが一杯 ( 最大リモートブロック転送が使
用する )
S:17/04
チャネル 2B 用のキューが一杯 ( 最大リモートブロック転送が使
用する )
S:17/05
シリアルポートにモデムが接続されていない。
S:17/06
• ローカル・ラック・テーブル内にリモート I/O ラックがある。
または
• リモート I/O ラックがイメージサイズよりも大きい。ローカル
ラックが 8 の密度のスキャンに設定され、I/O イメージテーブ
ルがそれぞれ 64 ワード (8 ラック ) よりも小さいときに、この
フォルトがローカルラックで起こることもある。
S:17/07
チャネルペア 1A/1B または 2A/2B のファームウェアリビジョンが
プロセッサのチャネルペア 1A/1B または 2A/2B と一致しない。
S:17/08
ASCII 命令エラー
S:17/09
ノードアドレスが重複
S:17/10
DF1 マスタ・ポーリング・リスト・エラー
S:17/11
プロテクトプロセッサのデータ・テーブル・エレメント侵害
S:17/12
プロテクトプロセッサのファイル侵害
S:17/13
全 32 ControlNet MSG 命令を使用している。
S:17/14
全 32 ControlNet 1771 READ または 1771 WRITE CIO を使用してい
る。
S:17/15
全 8 ControlNet Flex I/O CIO を使用している。
S:18
プロセッサクロック ( 年 )
S:19
プロセッサクロック ( 月 )
S:20
プロセッサクロック ( 日 )
S:21
プロセッサクロック ( 時間 )
S:22
プロセッサクロック ( 分 )
S:23
プロセッサクロック ( 秒 )
S:24
インデックス付きのアドレス指定オフセット
S:25
予約
Pub. No. 1785-6.5.12JA
21-10
21.7
プロセッサ・ステータス・ファイル
S:26 ~ S:35
ワード
S:26
格納される情報
ユーザ・コントロール・ビット
S:26/00
SFC の再起動 / 連続:0 にリセットすると、プロセッサは SFC の最初のステッ
プから再開する。1 にセットすると、プロセッサは電源切断またはランモード
に変更したときにアクティブステップから続けて実行する。
S:26/01
電源異常後の電源投入時の立上げ保護:0 にリセットすると、保護されない。
1 にセットすると、電源投入時にランモードであると、プロセッサはメ
ジャー・フォルト・ビット S:11/5 をセットする。
S:26/02
ローカルラックのアドレス定義:
0 にリセットすると、ローカル・ラック・アドレスは 0 です。
1 にセットすると、ローカル・ラック・アドレスは 1 です。
S:26/03
コンプリメンタリ I/O 設定 ( シリーズ A のみ ):
0 にリセットすると、コンプリメンタリ I/O は無効です。
1 にセットすると、コンプリメンタリ I/O は有効です。
S:26/04
ローカルブロック転送互換 ビット:
0 にリセットすると、通常の動作を行なう。1 にセットすると、任意の BT モ
ジュールから通常のチェックサムエラーを排除する。
S:26/05
PLC-3 スキャナ互換ビット:1 にセットすると、PLC-3 スキャナとの互換のた
めにアダプタチャネル応答が 1sec 遅延する。0 にリセットすると、通常の応答
時間で動作する。
S:26/06
データテーブル変更禁止ビット:1 にセットすると、プロセッサのキースイッ
チが RUN ポジションのときはデータテーブルを編集、または強制を変更でき
ない。プログラミングソフトウェアによって、このビットを制御できる。
S:26/07 ~ 予約
S:26/15
S:27
ラック・コントロール・ビット (S:7, S:32, S:33, S:34, および S:35 も参照。)
• S:27/0 ~ 7
:ラック 0 ~ 7 までの I/O ラック禁止ビット
• S:27/8 ~ 15 :ラック 0 ~ 7 までの I/O ラック・リセット・ビット
S:28
プログラム・ウォッチドッグ・セットポイント
S:29
フォルト・ルーチン・ファイル
S:30
STI セットポイント
S:31
STI ファイル番号
S:32
グローバル・ステータス・ビット (S:7, S:27, S:33, S:34, および S:35 も参照。)
• S:32/0 ~ 7
:ラック 10 ~ 17 (8 進数 ) までの I/O ラック禁止ビット
• S:32/8 ~ 15 :未使用
S:33
ラック・コントロール・ビット (S:7, S:27, S:32, S:34, および S:35 も参照。)
• S:33/0 ~ 7
:ラック 10 ~ 17 までの I/O ラック禁止ビット
• S:33/8 ~ 15 :ラック 10 ~ 17 までの I/O ラック・リセット・ビット
S:34
グローバル・ステータス・ビット (S:7, S:27, S:32, S:33, および S:35 も参照。)
• S:34/0 ~ 7
:ラック 20 ~ 27 (8 進数 ) までのラック・フォルト・ビット
• S:34/8 ~ 15 :未使用
S:35
ラック・コントロール・ビット (S:7, S:27, S:32, S:33, および S:34 も参照。)
• S:35/0 ~ 7
:ラック 20 ~ 27 までの I/O ラック禁止ビット
• S:35/8 ~ 15 :ラック 20 ~ 27 までの I/O ラック・リセット・ビット
重要: プロセッサ・ステータス・ファイル (S:27, S:33, または S:35) の禁止
ビットをセットしても、I/O ステータスファイルの禁止ビットを更新
しません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサ・ステータス・ファイル
21.8
21-11
S:36 ~ S:78
ワード
格納される情報
S:36 ~ S:45
予約
S:46
PII プログラムファイル番号
S:47
PII モジュールグループ
S:48
PII ビットマスク
S:49
PII 比較値
S:50
PII ダウンカウンタ
S:51
PII 変更ビット
S:52
最終割込み以降の PII イベント数
S:53
STI スキャンタイム ( 単位:msec)
S:54
STI 最大スキャンタイム ( 単位:msec)
S:55
PII 最後のスキャンタイム ( 単位:msec)
S:56
PII 最大スキャンタイム ( 単位:msec)
S:57
ユーザ・プログラム・チェックサム
S:58
予約
S:59
拡張ローカル I/O チャネルのディスクリート転送スキャン
( 単位:msec)
S:60
拡張ローカル I/O チャネルのディスクリート最大スキャン
( 単位:msec)
S:61
拡張ローカル I/O チャネルのブロック転送転送スキャン ( 単位:msec)
S:62
拡張ローカル I/O チャネルの最大ブロック転送 スキャン
( 単位:msec)
S:63
プロテクトプロセッサのデータテーブル保護ファイル番号
S:64
チャネルペア 1A / 1B に使用されているリモートブロック転送 コマン
ドブロック数
S:65
チャネルペア 2A / 2B に使用されているリモートブロック転送 コマン
ドブロック数
S:66
予約
S:77
通信ハウスキーピング機能のための通信タイムスライス
( 単位:msec)
S:78
MCP I/O 更新無効ビット
ビット 0
ビット 1
:
MCP A
MCP B
:
Pub. No. 1785-6.5.12JA
21-12
21.9
プロセッサ・ステータス・ファイル
S:79 ~ S:127
ワード
S:79
格納される情報
MCP 禁止ビット
ビット 0
ビット 1
:
MCP A
MCP B
:
S:80 ~ S:127 MCP ファイル番号
MCP スキャンタイム ( 単位:msec)
MCP 最大スキャンタイム ( 単位:msec)
上記のシーケンスが各 MCP に適用されるため、各 MCP には 3 つの
ステータスワードが使用される。
例: ワード 80:MCP A のファイル番号
ワード 81:MCP A のスキャンタイム
ワード 82:MCP A の最大スキャンタイム
ワード 83:MCP B のファイル番号
ワード 84:MCP B のスキャンタイム
:
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 22 章
インストラクション・セット・クイック・
リファレンス
22.1
本章の内容
内容
E
MOR
参照ページ
リレー命令
22-2
タイマ命令
22-3
カウンタ命令
22-4
比較命令
22-5
演算命令
22-6
論理命令
22-11
変換命令
22-12
ビット配分および移動命令
22-13
ファイル命令
22-14
自己診断命令
22-15
シフトレジスタ命令
22-16
シーケンサ命令
22-17
プログラム制御命令
22-18
プロセス制御、メッセージ命令
22-20
ブロック転送命令
22-20
ASCII 命令
22-22
命令の実行時間とメモリ使用量
22-24
ビットおよびワード命令
22-24
ファイル、プログラム、制御、および ASCII 命令
22-30
『PLC-5 プログラマブルコントローラ イン
重要: これらの命令の詳細は、
ストラクション・セット・リファレンス・マニュアル』(Pub. No.
1785-6.1) を参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-2
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.1
リレー命令
命令
説明
A 接点入力命令
XIC
データ・テーブル・ビット I:012/07 を検査する。このビットは I/O
ラック 1, I/O グループ 2 の入力モジュールの端子 7 に対応する。
このデータ・テーブル・ビットが 1 にセットされていると、この
命令は True (1) である。
B 接点入力命令
XIO
データ・テーブル・ビット I:012/07 を検査する。このビットは I/O
ラック 1, I/O グループ 2 の入力モジュールの端子 7 に対応する。
このデータ・テーブル・ビットが 0 にリセットされていると、こ
の命令は True (1) である。
O:013
( )
01
出力命令
OTE
同じラング上の、この出力命令の前の入力命令が True (1) である
場合は、O:013/01 を 1 にセットする。このビットは I/O ラック 1,
I/O グループ 3 の出力モジュールの端子 1 に対応する。
O:013
( L)
01
ラッチ出力命令
OTL
同じラング上の、この出力命令の前の入力条件が True (1) である
場合は、O:013/01 を 1 にセットする。このビットは I/O ラック 1,
I/O グループ 3 の出力モジュールの端子 1 に対応する。このデー
タ・テーブル・ビットは、ラング状態が False (0) になってもセッ
トされたままになる。
O:013
(U )
01
アンラッチ出力命令 同じラング上の、この出力命令の前の入力条件が True (1) である
OTU
場合は、O:013/01 を 0 にリセットする。このビットは I/O ラック
1, I/O グループ 3 の出力モジュールの端子 1 に対応する。この命
令は、すでにラッチされているビットをリセットするために必要
である。
I:012
07
I:012
07
01
( IIN )
即時入力命令
IIN
入力イメージビットのワードを更新してから、次の標準入力イ
メージ更新を行なう。この命令はラックとグループ (RRG) によっ
てアドレス指定する。ローカルシャーシでは、アドレス指定され
た I/O グループの入力のスキャン中にプログラムスキャンが割込
まれる。リモートシャーシでは、プログラムスキャンが割込まれ
るのは、リモート I/O バッファ内で検出された最終状態で入力イ
メージを更新する場合のみである。
01
( IOT )
即時出力命令
IOT
出力イメージビットのワードを更新してから、次の標準出力イ
メージ更新を行なう。この命令はラックとグループ (RRG) によっ
てアドレス指定する。ローカルシャーシでは、アドレス指定され
た I/O グループの出力のスキャン中にプログラムスキャンが割込
まれる。リモートシャーシでは、プログラムスキャンが割込まれ
るのは、出力イメージ内で検出された最終状態でリモート I/O
バッファを更新する場合のみである。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-3
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.2
タイマ命令
命令
TON
TIMER ON DELAY
Timer
T4:10
1.0
Time Base
Preset
15
Accum
0
説明
オン・ディレイ・タ
イマ命令
TON
ステータスビット:
EN:有効
TT:タイマ計時
DN:完了
入力条件が True (1) にセットされると、タイマ T4:1 が 1sec 間
隔でカウントを開始する。現在値が設定値 (15) 以上になると、
タイマが停止しタイマ完了ビットがセットされる。
EN
15
TT
14
DN
13
False (0)
0
0
0
0
リセット
True (1)
1
1
0
増加
タイマ計時
True (1)
1
0
1
≧設定値
完了
ラング状態
ACC 値
TON 状態
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
してください。
TOF
TIMER OFF DELAY
Timer
T4:10
.01
Time Base
Preset
180
Accum
0
オフ・ディレイ・タ
イマ命令
TOF
ステータスビット:
EN:有効
TT:タイマ計時
DN:完了
入力条件が False (0) にリセットされると、ラングが False (0)
である限りタイマ T4:1 が 10msec 間隔でカウントを開始する。
現在値が設定値 (180) 以上になると、タイマが停止しタイマ完
了ビットがセットされる。
ラング状態
EN
15
TT
14
DN
13
ACC 値
TOF 状態
True (1)
1
0
1
0
リセット
False (0)
0
1
1
増加
タイマ計時
False (0)
0
0
0
≧設定値
完了
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
してください。
RTO
RETENTIVE TIMER ON
Timer
T4:10
1.0
Time Base
Preset
10
Accum
0
保持タイマ命令
RTO
ステータスビット:
EN:有効
TT:タイマ計時
DN:完了
入力条件が True (1) にセットされると、ラングが True (1) であ
る限りタイマ T4:10 が 1sec 間隔でカウントを開始する。ラン
グが False (0) にリセットされると、タイマが中止する。ラン
グが再び True (1) にセットされると、タイマがカウントを再
開する。現在値が設定値 (10) 以上になると、タイマが停止し
タイマ完了ビットをセットする。
EN
15
TT
14
DN
13
False (0)
0
0
0
0
無効
True (1)
1
1
0
増加中
タイマ計時
False (0)
0
0
0
保持
無効
True (1)
1
0
1
≧設定値
完了
ラング状態
ACC 値
RTO 状態
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
してください。
T4:1
(RES )
リセット命令
RES
入力条件が True (1) にセットされると、タイマ T4:1 がリセッ
トされる。この命令は、タイマ、カウンタ、およびコント
ロールブロックをリセットする。RTO の現在値をリセットす
るために必要である。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-4
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.3
カウンタ命令
命令
CTU
COUNT UP
Counter
C5:1
Preset
10
Accum
0
説明
アップカウンタ命令
CTU
ステータスビット:
CU:カウントアップ
CD:カウントダウン
DN:完了
OV:オーバーフロー
UN:アンダーフロー
入力条件が True (1) にセットされると、カウンタ C5:1 がカウ
ントを開始し、ラングが False (0) から True (1) にセットされ
るごとにカウントが 1 ずつ増える。現在値が設定値 (10) 以上
になると、カウンタがカウンタ完了ビットをセットする。
ラング状態
EN
15
TT
14
DN
13
ACC 値
CTU 状態
False (0)
0
0
0
0
True (1) に切換え
1
0
0
1 ずつ増加 カウント
≧設定値
>32767
True (1)
1
0
1
True (1)
1
1
1
無効
完了
オーバーフロー
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
してください。
CTD
COUNT DOWN
Counter
C5:1
Preset
10
Accum
35
ダウンカウンタ命令
CTD
ステータスビット:
CU:カウントアップ
CD:カウントダウン
DN:完了
OV:オーバーフロー
UN:アンダーフロー
入力条件が True (1) にセットされると、カウンタ C5:1 がカウ
ントを開始し、ラングが False (0) から True (1) にセットされ
るごとにカウントが 1 ずつ減る。現在値が設定値 (10) 以下に
なると、カウンタがカウンタ完了ビットをセットする。
EN
15
TT
14
DN
13
False (0)
0
0
0
0
無効
False (0)
0
1
0
≧設定値
プリロード
True (1) に切換え
1
1
0
1 ずつ減少 カウント
ラング状態
ACC 値
CTD 状態
True (1)
1
0
0
< 設定値
完了
True (1)
1
0
1
<-32768
アンダーフロー
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.4
比較命令
命令
LIM
LIMIT TEST (CIRC)
Low limit
N7:10
3
Test
N7:15
4
High limit
N7:20
22
MEQ
MASKED EQUAL
Source
D9:5
0000
Mask
D9:6
0000
Compare
D9:10
0000
CMP
COMPARE
Expression
N7:5 = N7:10
xxx
xxxxxxxxxxxxx
Source A
N7:5
3
Source B
N7:10
1
22-5
説明
リミットテスト命令
LIM
マスク付き比較命令
MEQ
テスト値 (N7:15) が Low Limit (N7:10) 以上かつ High Limit
(N7:20) 以下であると、この命令は True (1) にセットされる。
Low Limit
Test
High Limit
LIM
0
0
10
True (1)
-5
5
10
True (1)
5
11
10
False (0)
10
0
0
True (1)
10
5
-5
False (0)
10
11
5
True (1)
プロセッサは Source (D9:5) の値を取り、Mask (D9:6) を介して
この値を渡す。さらにプロセッサは、Compare 値 (D9:10) と結
果を比較する。結果と比較値が等しいと、この命令は True (1)
にセットされる。
Source
Mask
Compare
MEQ
0008
0008
0009
True (1)
False (0)
0008
0001
0001
0087
000F
0007
True (1)
0087
0F00
0007
False (0)
式が True (1) であると、この入力命令は True (1) にセットされ
る。CMP 命令では、イコール (=), レスザン (<), レス・ザン・
オア・イコール (<=), グレータザン (>), グレータ・ザン・オ
ア・イコール (>=), ノットイコール (< >) 演算、および複合式
( 最大 80 文字 ) を実行できる。
比較命令
CMP
Source A
Source B
EQU
GEQ
10
10
True (1)
True (1)
5
6
False (0)
False (0)
21
20
False (0)
True (1)
-30
-31
False (0)
-15
-14
False (0)
GRT
LEQ
LES
NEQ
False (0)
True (1)
False (0)
False (0)
False (0)
True (1)
True (1)
True (1)
True (1))
False (0)
False (0)
True (1)
True (1)
True (1)
False (0)
False (0)
True (1)
False (0)
False (0)
True (1)
True (1)
True (1)
イコール命令
EQU
Source A (N7:5) の値が Source B (N7:10) の値と等しいと、この
命令は True (1) にセットされる。
グレータ・ザン・オ
ア・イコール命令
GEQ
Source A (N7:5) の値が Source B (N7:10) の値以上であると、こ
の命令は True (1) にセットされる。
グレータザン命令
GRT
Source A (N7:5) の値が Source B (N7:10) の値より大きいと、こ
の命令は True (1) にセットされる。
レス・ザン・オア・
イコール命令
LEQ
Source A (N7:5) の値が Source B (N7:10) の値以下であると、こ
の命令は True (1) にセットされる。
レスザン命令
LES
Source A (N7:5) の値が Source B (N7:10) の値未満であると、こ
の命令は True (1) にセットされる。
ノットイコール命令
NEQ
Source A (N7:5) の値が Source B (N7:10) の値と等しくないと、
この命令は True (1) にセットされる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-6
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.5
演算命令
命令
説明
演算命令
CPT
CPT
COMPUTE
Dest
N7:3
3
入力条件が True (1) にセットされると、Expression ( 式 ) N7:4 (N7:6 * N7:10) を計算して、この結果を Destination ( 宛先 )
(N7:3) に格納する。
CPT 命令では、加算 (+), 減算 (-), 乗算 (*), 除算 (|), BCD からの
変換 (FRD), BCD への変換 (TOD), 開平演算 (SQR), 論理積
(AND), 論理和 (OR), 論理否定 (NOT), 排他的論理和 (XOR), 否
定 (-), クリア、および移動を実行できる。また、Y の X 乗
(**), ラジアン (RAD), 度 (DEG), 対数 (LOG), 自然対数 (LN), 正
弦 (SIN), 余弦 (COS), 正接 (TAN), 逆正弦 (ASN), 逆余弦 (ACS),
逆正接 (ATN), および複合式 ( 最大 80 文字 ) も実行できる。
Expression
N7:4 - (N7:6 * N7:10)
注: 入力された値 ( 例えば、2.3) は、8 文字に拡張される
(2.3000000)。
ACS
ARCCOSINE
Source
F8:19
0.7853982
Dest
ADD
Source A
Source B
Dest
加算命令
ADD
N7:3
3
N7:4
1
N7:12
4
ASN
ARCSINE
Source
F8:17
0.7853982
F8:18
0.9033391
Pub. No. 1785-6.5.12JA
入力条件が True (1) にセットされると、F8:19 の値の逆余弦を
演算し、F8:20 に結果を格納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
F8:20
0.6674572
ADD
Dest
逆余命令弦
ACS
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
常に 0 にリセットされる。
入力条件が True (1) であるとき、Source A (N7:3) の値を
Source B (N7:4) 値に加算し、Destination (N7:12) に結果を格納
する。
ステータス
説明
ビット
C
キャリー ( 桁上げ ) が発生すると 1 にセットされ、そ
れ以外の場合は 0 にリセットされる。
逆正弦命令
ASN
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
入力条件が True (1) にセットされると、F8:17 の値の逆正弦を
演算し、F8:18 に結果を格納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
常に 0 にリセットされる。
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
命令
ATN
ARCTANGENT
Source
F8:21
0.7853982
Dest
AVERAGE FILE
File
#N7:1
Dest
N7:0
Control
R6:0
Length
4
Position
0
CLR
Dest
COSINE
Source
Source B
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
入力条件が True (1) であるとき、10 進数ファイル 9, ワード 34
を 0 にクリアする。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
常に 0 にリセットされる。
Z
常に 0 にリセットされる。
S
常に 0 にリセットされる。
入力条件が True (1) にセットされると、F8:13 の値の余弦を演
算し、F8:14 に結果を格納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
F8:14
0.7071068
除算命令
DIV
N7:3
3
N7:4
1
N7:12
3
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、ファイ
ル #N7:1 の平均を求めて、結果を N7:0 に格納する。
F8:13
0.7853982
DIVIDE
Source A
V
平均命令
AVE
余弦命令
COS
DIV
入力条件が True (1) にセットされると、F8:21 の値の逆正接を
演算し、F8:22 に結果を格納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
D9:34
0000
COS
Dest
逆正接命令
ATN
クリア命令
CLR
CLR
Dest
説明
F8:22
0.6657737
AVE
22-7
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
入力条件が True (1) であるとき、Source A (N7:3) の値を
Source B (N7:4) の値で除算し、結果を Destination (N7:12) に格
納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-8
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
命令
説明
LN
NATURAL LOG
Source
N7:0
5
Dest
LOG BASE 10
Source
N7:2
5
10 を底にする対数命
令
LOG
MULTIPLY
Source A
Source B
Dest
乗算命令
MUL
N7:3
3
N7:4
1
N7:12
3
NEGATE
Source
Dest
Pub. No. 1785-6.5.12JA
N7:3
3
N7:12
-3
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
入力条件が True (1) にセットされると、N7:2 値の基数 10 の対
数を演算し、F8:3 に結果を格納する。
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
入力条件が True (1) であるとき、Source A (N7:3) の値を
Source B (N7:4) の値で乗算し、結果を Destination (N7:12) に格
納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
符号変換命令
NEG
NEG
V
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
F8:3
0.6989700
MUL
入力条件が True (1) にセットされると、N7:0 のログの自然対
数を演算し、F8:20 に結果を格納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
F8:20
1.609438
LOG
Dest
自然対数命令
LN
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
入力条件が True (1) であるとき、Source (N7:3) の符号を逆にし
て、結果を Destination (N7:12) に格納する。この命令は正の値
を負の値にし、負の値を正の値にする。
ステータス
説明
ビット
C
キャリー ( 桁上げ ) が発生すると 1 にセットされ、そ
れ以外の場合は 0 にリセットされる。
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
命令
説明
正弦命令
SIN
SIN
SINE
Source
Dest
F8:11
0.7853982
F8:12
0.7071068
SQR
SQUARE ROOT
N7:3
Source
25
Dest
N7:12
5
#N7:1
R6:0
4
0
STD
STANDARD DEVIATION
File
#N7:1
Dest
N7:0
Control
R6:0
Length
4
Position
0
SUBTRACT
Source A
Source B
Dest
開平演算命令
SQR
N7:3
3
N7:4
1
N7:12
2
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
入力条件が True (1) であるとき、Source (N7:3) の平方根を演算
し、結果を Destination (N7:12) に格納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
浮動小数点を整数に変換中にオーバーフローが発生す
ると 1 にセットされ、それ以外の場合は 0 にリセット
される。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
常に 0 にリセットされる。
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、N7:1,
N7:2, N7:3, および N7:4 の値を昇順にソートする。
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
標準偏差命令
STD
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
減算命令
SUB
SUB
入力条件が True (1) にセットされると、F8:11 の値の正弦を演
算し、結果を F8:12 に格納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
ソート命令
SRT
SRT
SORT
File
Control
Length
Position
22-9
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、ファイ
ル #N7:1 内の値の標準偏差を計算し、結果を Destination
(N7:0) に格納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
常に 0 にリセットされる。
入力条件が True (1) であるとき、Source B (N7:4) の値を
Source A (N7:3) の値から減算し、結果を Destination (N7:12) に
格納する。
ステータス
説明
ビット
C
ボロー ( 桁下げ ) が発生すると 1 にセットされ、それ
以外の場合は 0 にリセットされる。
V
アンダーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-10
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
命令
TAN
TANGENT
Source
F8:15
0.7853982
Dest
F8:16
1.000000
XPY
X TO POWER OF Y
Source A
N7:4
5
Source B
N7:5
2
Dest
N7:6
25
Pub. No. 1785-6.5.12JA
説明
正接命令
TAN
入力条件が True (1) にセットされると、F8:15 の値の正接を演
算し、結果を F8:16 に格納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
べき乗 (X の Y 乗 ) 命 入力条件が True (1) にセットされると、N7:4 の値を取り、
令
N7:5 の値で累乗し、結果を N7:6 に格納する。
XPY
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
結果が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.6
論理命令
命令
AND
BITWISE AND
Source A
D9:3
3F37
Source B
D9:4
00FF
Dest
D9:5
0037
NOT
NOT
Source
Dest
BITWISE INCLUSIVE OR
Source A
Source B
Dest
BITWISE EXCLUSIVE OR
Source B
Dest
論理積命令
AND
入力条件が True (1) であるとき、プロセッサが Source A (D9:3)
および Source B (D9:4) の論理積演算を ( ビットごとに ) 実行し
て、結果を Destination (D9:5) に格納する。AND の真理値表
は、以下の通りです。
Source A
0
1
0
1
Source B
0
0
1
1
結果
0
0
0
1
論理否定命令
NOT
入力条件が True (1) であるとき、プロセッサが Source (D9:3) に
否定演算 ( 反対の値を取る ) を ( ビットごとに ) 実行して、結
果を Destination (D9:5) に格納する。NOT の真理値表は、以下
の通りです。
Source
Destination
0
1
1
0
論理和命令
OR
入力条件が True (1) であるとき、プロセッサ Source A (D9:3) お
よび Source B (D9:4) の論理和演算を ( ビットごとに ) 実行し
て、結果を Destination (D9:5) に格納する。OR の真理値表は、
以下の通りです。
D9:3
3F37
D9:4
00FF
D9:5
3FFF
XOR
Source A
説明
D9:3
00FF
D9:5
FF00
OR
22-11
Source A
0
1
0
1
排他的論理和命令
XOR
D9:3
3F37
D9:4
3F37
D9:5
0000
ステータス
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
Source B
0
0
1
1
結果
0
1
1
1
入力条件が True (1) であるとき、プロセッサが Source A (D9:3)
および Source B (D9:4) の排他的論理和演算を ( ビットごとに )
実行して、結果を Destination (D9:5) に格納する。XOR の真理
値表は、以下の通りです。
Source A
0
1
0
1
Source B
0
0
1
1
結果
0
1
1
0
説明
V
常に 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は 0 にリセットされる。
S
最上位ビット ( ビット 15 (10 進数 ) またはビット 17 (8 進数 )) が 1 にセットされて
いるときは 1 にセットされ、それ以外の場合は 0 にリセットされる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-12
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.7
変換命令
命令
説明
FRD
FROM BCD
Source
D9:3
0037
Dest
N7:12
37
TOD
TO BCD
Source
Dest
N7:3
44
D9:5
0044
BCD から整数へ
の変換命令
FRD
入力条件が True (1) であるとき、Source (D9:3) の BCD 値を製数
値に変換して、結果を Destination (N7:12) に格納する。ソースは、
0 ~ 9999 (BCD) の範囲でなければならない。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
整数から BCD へ
の変換命令
TOD
V
常に 0 にリセットされる。
Z
宛先の値が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
常に 0 にリセットされる。
入力条件が True (1) であるとき、Source (N7:3) の製数値を BCD
フォーマットに変換して、結果を Destination (D9:5) に格納する。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
ソース値が負の値であるか、または 9999 を超える値 (0 ~
9999 の範囲外 ) である場合は 1 にセットされ、それ以外の
場合は 0 にリセットされる。
Z
宛先の値が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
常に 0 にリセットされる。
ラジアンから度へ 入力条件が True (1) であるとき、ラジアン (Source A の値 ) を度の
の変換命令
値に変換して、結果を Destination に格納する (Source × 180/p)。
RADIANS TO DEGREE DEG
ステータス
Source
F8:7
説明
ビット
0.7853982
C
常に 0 にリセットされる。
F8:8
Dest
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以外の
45
DEG
場合は 0 にリセットされる。
Z
宛先の値が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
宛先の値が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
度からラジアンへ 入力条件が True (1) であるとき、度の値 (tSource A の値 ) をラジ
の変換命令
アンに変換して、結果を Destination に格納する (Source × p/180)。
DEGREES TO RADIAN RAD
ステータス
N7:9
Source
説明
ビット
45
C
常に 0 にリセットされる。
F8:10
Dest
V
オーバーフローが発生すると 1 にセットされ、それ以外の
0.7853982
RAD
場合は 0 にリセットされる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
Z
宛先の値が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
S
宛先の値が負であると 1 にセットされ、それ以外の場合は
0 にリセットされる。
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.8
ビット配分および移動命令
命令
MOV
MOVE
Source
説明
移動命令
MOV
N7:3
20
Dest
F8:12
20.000000
MVM
MASKED MOVE
Source
D9:3
478F
Mask
D9:5
00FF
Dest
D9:12
008F
入力条件が True (1) であるとき、Source (N7:3) の値のコピーを、
他のデータタイプに変換して Destination (F8:12) に移動する。こ
の命令は、Destination の元の値を上書きする。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
浮動小数点から整数への変換中にオーバーフローが発生する
と 1 にセットされ、それ以外の場合は 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は 0 にリ
セットされる。
S
結果値の最上位ビット (MSB) が 1 にセットされているとき
は 1 にセットされ、それ以外の場合は 0 にリセットされる。
マスク付き移動命 入力条件が True (1) であるとき、プロセッサは Source (D9:3) の値
令
を Mask (D9:5) を介して渡し、結果を Destination (D9:12) に格納す
MVM
る。この命令は、Destination の元の値を上書きする。
ステータス
説明
ビット
C
常に 0 にリセットされる。
V
常に 0 にリセットされる。
Z
結果が 0 であると 1 にセットされ、それ以外の場合は 0 にリ
セットされる。
結果値の最上位ビット (MSB) が 1 にセットされているとき
は 1 にセットされ、それ以外の場合は 0 にリセットされる。
S
BTD
BIT FIELD DISTRIB
Source
N7:3
0
Source bit
3
Dest
N7:4
0
Dest bit
10
Length
6
22-13
ビット配分命令
BTD
入力条件が True (1) であるとき、プロセッサは Source (N7:3) の
Source ビット (3) を開始点として Length に指定されたビットの数
をコピーし、Destination ビット (10) を開始点として Destination
(N7:4) の中に値を入れる。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-14
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.9
ファイル命令
命令
説明
FAL
FILE ARITH/LOGICAL
Control
R6:1
Length
8
Position
0
Mode
ALL
Dest
#N15:10
Expression #N14:0 - 256
ファイル演算および
論理命令
FAL
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、プロ
セッサが N14:0 の 8 エレメントを読取り、各エレメントか
ら 256 ( 定数 ) を減算する。この例では、N15:10 から始ま
る 8 エレメントに結果が格納されている。コントロールエ
レメント R6:1 がこの演算を制御する。Mode はプロセッサ
がプログラムスキャンごとにファイル内のすべてのエレメ
ントに対して式を実行する (ALL) か、False (0) から True
(1) にセットされるごとにファイル内の 1 つのエレメント
に対して式を実行する (INC) か、またはスキャンごとに特
定の数のエレメントに対して式を実行する (NUM) かを決
定する。
FAL 命令では、加算 (+), 減算 (-), 乗算 (*), 除算 (|), BCD か
らの変換 (FRD), BCD への変換 (TOD), 開平演算 (SQR), 論
理積 (AND), 論理和 (OR), 論理否定 (NOT), 排他的論理和
(XOR), 符号変換 (-), クリア、移動、および演算命令 (CTP
命令を参照 ) を実行できる。
ファイル検索および
比較命令
FILE SEARCH/COMPARE FSC
Control
R9:0
Length
90 ステータスビット:
Position
0 EN:有効
Mode
10 DN:完了
Expression #B4:0 <> #B5:0 ER:エラー
IN:禁止
FD:検出
FSC
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、プロ
セッサはファイル B4:0 と B5:0 との 10 エレメントに対し
てノットイコール比較を実行する。Mode はプロセッサが
プログラムスキャンごとにファイル内のすべてのエレメン
トに対して式を実行する (ALL) か、False (0) から True (1)
にセットされるごとにファイル内の 1 つのエレメントに対
して式を実行する (INC) か、またはスキャンごとに特定の
数のエレメントに対して式を実行する (NUM) かを決定す
る。コントロールエレメント R9:0 がこの演算を制御する。
対応するソースエレメントが等しくない ( この例ではエレ
メント B4:4 と B5:4 が等しくない ) とき、プロセッサは検
索を中止して、ラダープログラムが正しい動作を実行でき
るように検出 .FD および禁止 .IN ビットをセットする。検
索比較を継続するには、禁止 .IN ビットをリセットしなけ
ればならない。
使用可能な比較については、CMP 命令の項に記載されて
いる比較を参照のこと。
ファイルコピー命令
COP
COP
COPY FILE
Source
Dest
Length
#N7:0
#N12:0
5
FILL FILE
Source
Dest
Length
Pub. No. 1785-6.5.12JA
MOV 命令とは異なり、この命令ではデータタイプの変換
は行なわれない。
ファイルフィル命令
FLL
FLL
N10:6
#N12:0
5
入力条件が True (1) であるとき、プロセッサは Source ファ
イル (N7) の内容を Destination ファイル (N12) にコピーす
る。ソースの内容は変更されない。COP 命令は、Length に
指定された数のエレメントをソースからコピーする。
入力条件が True (1) であるとき、プロセッサは Source
(N10:6) の値を Destination (N12) のエレメントにコピーす
る。FLL 命令は、宛先ファイルの中のエレメントのうち、
Length に指定された数のエレメントだけを満たす。
MOV 命令とは異なり、この命令ではデータタイプの変換
は行なわれない。
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22-15
22.1.10 自己診断命令
命令
FBC
FILE BIT COMPARE
Source
#I:031
Reference
#B3:1
Result
#N7:0
Cmp Control
R6:4
Length
48
Position
0
Result Control
R6:5
Length
10
Position
0
DDT
DIAGNOSTIC DETECT
Source
#I:030
Reference
#B3:1
Result
#N10:0
Cmp Control
R6:0
Length
20
Position
0
Result Control
R6:1
Length
5
Position
0
説明
ファイルビット比較
命令
FBC
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
IN:禁止
FD:検出
診断検出命令
DDT
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
IN:禁止
FD:検出
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、プロ
セッサは Source ファイル (#I:031) の Cmp Control Length (48)
に指定されたビット数を Reference ファイル (#B3:1) のビット
数と比較する。プロセッサは結果 ( 適合しないビットの数 )
を Result ファイル (#N7:0) に格納する。コントロールエレメ
ント R6:4 が比較を制御し、コントロールエレメント R6:5 が
結果を格納するファイルを制御する。結果を格納するファイ
ルは、比較対象ファイル間の不適合の数を最大 10(Length
フィールドに指定された数 ) まで格納できる。
注: この命令を実行しているときに発生する可能性のあるラ
ンタイムエラーを回避するためには、FBC 命令の直前
に S:24 ( インデックス付きアドレス指定オフセット ) を
クリアするラダーラングを追加する。
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、プロ
セッサは Source ファイル (#I:030) の Cmp Control Length (20)
に指定されたビット数を Reference ファイル (#B3:1) のビット
数と比較する。プロセッサは結果 ( 適合しないビットの数 )
を Result ファイル (#N10:0) に格納する。コントロールエレメ
ント R6:0 が比較を制御し、コントロールエレメント R6:1 が
結果を格納するファイル (#N10:0) を制御する。結果を格納す
るファイルは、比較対象ファイル間の不適合の数を最大 5
(Length フィールドに指定された数 ) まで格納できる。プロ
セッサはソースビット数を次の比較のためにリファレンス
ファイルにコピーする。
DDT 命令と FBC 命令との違いは、DDT 命令では不適合を検
出するたびに、プロセッサがリファレンスビットを変更して
ソースビットに一致させる点である。DDT 命令を使用する
と、リファレンスファイルを更新して、装置またはプロセス
条件の変更を反映させることができる。
注: この命令を実行しているときに発生する可能性のあるラ
ンタイムエラーを回避するためには、DDT 命令の直前
に S:24 ( インデックス付きアドレス指定オフセット ) を
クリアするラダーラングを追加する。
DTR
DATA TRANSITION
Source
I:002
Mask
0FFF
Reference N63:11
データトランジショ
ン命令
DTR
DTR 命令は Source (I:002) のビットを Mask (0FFF) を介して、
Reference (N63:11) のビットと比較する。マスクされたソース
がリファレンスと異なるときは、この命令は 1 スキャンに対
してのみ True (1) である。ソースビットが次の比較のために
リファレンスアドレスに書込まれる。マスクされたソースと
リファレンスとが同じときは、この命令は False (0) のままで
ある。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-16
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.11 シフトレジスタ命令
命令
BSL
BIT SHIFT LEFT
File
#B3:1
Control
R6:53
Bit Address I:022/12
Length
5
BSR
BIT SHIFT RIGHT
File
#B3:2
Control
R6:54
Bit Address I:023/06
Length
3
FFL
FIFO LOAD
Source
N60:1
FIFO
#N60:3
R6:51
Control
64
Length
Position
0
説明
左ビットシフト命令
BSL
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
UL:アンロード
右ビットシフト命令
BSR
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
UL:アンロード
FIFO ロード命令
FFL
ステータスビット:
EN:有効ロード
DN:完了
EM:空
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、BSL 命令
が、File (B3) の Length (5) で指定された数の、ビット 16
(B3:1/0=B3/16) から始まるビットを、1 つ左のビット位置にシ
フトする。ソースビット (I:022/12) が第 1 ビット位置、B3:1/0
(B3/16) にシフトする。第 5 ビット B3:1/4 (B3/20) が制御構造
(R6:53) の UL ビットにシフトする。
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、BSR 命令
が、File (B3) の Length (3) で指定された数の、(B3:2/0=B3/32)
から始まるビットを、1 つ右のビット位置にシフトする。ソー
スビット (I:023/06) が第 3 ビット位置、B3/34 にシフトする。
第 1 ビット (B3/32) が制御構造 (R6:54) の UL ビットにシフト
する。
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、R6:51 に
示されている通り、プロセッサが N60:1 を FIFO ファイル、
#N60:3 内の次に使用可能なエレメントにロードする。ラング
が False (0) から True (1) にセットされるごとに、プロセッサは
新たなエレメントをロードする。FIFO ファイル ( スタック )
が一杯になる (64 ワードがロードされる ) と、DN ビットが
セットされる。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
してください。
FIFO UNLOAD
FIFO
#N60:3
Dest
N60:2
R6:51
Control
64
Length
Position
0
FIFO アンロード命令 入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、プロセッ
FFU
サが N60:3 から N60:2 に値をアンロードする。ラングが
False (0) から True (1) にセットされるごとに、プロセッサは新
ステータスビット: たなエレメントをアンロードする。ファイル #N60:3 内のすべ
EU:有効アンロード てのデータが、N60:3 に向かって 1 位置ずつシフトされる。
DN:完了
ファイルが空になると、EM ビットがセットされる。
EM:空
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
してください。
LFL
LIFO ロード命令
LFL
FFU
LIFO LOAD
Source
N70:1
LIFO
#N70:3
R6:61
Control
64
Length
Position
0
LFU
LIFO UNLOAD
LIFO
#N70:3
Dest
N70:2
R6:61
Control
64
Length
Position
0
Pub. No. 1785-6.5.12JA
ステータスビット:
EN:有効ロード
DN:完了
EM:空
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、R6:61 に
示されている通り、プロセッサが N70:1 を LIFO ファイル、
#N70:3 内の次に使用可能なエレメントにロードする。ラング
が False (0) から True (1) にセットされるごとに、プロセッサは
新たなエレメントをロードする。LIFO ファイル ( スタック )
が一杯になる (64 ワードがロードされる ) と、DN ビットが
セットされる。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
してください。
LIFO アンロード命令 入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、プロセッ
LFU
サが #N70:3 から最終エレメントをアンロードして、N70:2 に
入れる。ラングが False (0) から True (1) にセットされるごと
ステータスビット: に、プロセッサは新たなエレメントをアンロードする。LIFO
EU:有効アンロード ファイルが空になると、EM ビットがセットされる。
DN:完了
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
EM:空
してください。
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22-17
22.1.12 シーケンサ命令
命令
SQI
SEQUENCER INPUT
File
#N7:11
Mask
FFF0
Source
I:031
Control
R6:21
Length
4
Position
0
SQL
SEQUENCER LOAD
File
#N7:20
Source
I:002
Control
R6:22
Length
5
Position
0
説明
シーケンサ入力命令
SQI
SQI 命令は、Source (I:031) 入力イメージデータを Mask (FFFO)
を介して、Reference データ (#N7:11) と比較して、2 つのファ
イルが等しいかどうかを確認する。この演算は、コントロー
ルファイル R6:21 内のデータによって制御される。コント
ロールエレメント R6:21 が示すワードのすべてのアンマスク
ビットのステータスが、対応するリファレンスビットと一致
すると、このラング命令が True (1) になる。
シーケンサロード命
令
SQL
SQL 命令は、Source (I:002) の中の Position (0) から始まるエレ
メントを Length (5) に指定された数を介してステップすること
によって、データをソースワード (I:002) からシーケンサ File
(#N7:20) にロードする。この演算は、コントロールファイル
R6:22 内のデータによって制御される。ラングが False (0) から
True (1) にセットされると、SQL 命令はシーケンサファイル内
のステップを次のステップにして、ラングが True (1) のままで
あるとスキャンされるごとに、データをこのステップにロー
ドする。
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
してください。
SQO
SEQUENCER OUTPUT
File
#N7:1
Mask
0F0F
Dest
O:014
Control
R6:20
Length
4
Position
0
シーケンサ出力命令
SQO
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
ラングが False (0) から True (1) にセットされると、SQO 命令
は、シーケンサ File (#N7:1) 内で次のステップへと増やす。ラ
ングが True (1) のままであるとスキャンされるごとに、シーケ
ンサファイル内のデータは Mask (0F0F) を介して Destination
(O:014) に転送される。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参照
してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-18
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.13 プログラム制御命令
命令
説明
(MCR )
10
(JMP )
10
マスタ・コントロー
ル・リセット命令
MCR
入力条件が True (1) あるとき、プログラムは MCR 命令ラ
ング間のラングをスキャンし、出力をノーマルに処理す
る。入力条件が False (0) であるとき、MCR 命令ラング間
のすべての非保持出力がリセットされる。
ジャンプ命令
JMP
入力条件が True (1) であるとき、ラベル (10) が指定された
ラングにジャンプすることによって、プロセッサはラング
をスキップする。
ラベル命令
LBL
プロセッサがラベル 10 に対応する JMP 命令を読取ると、
プロセッサはこのラベルを格納するラングへとジャンプ
し、実行を開始する ( ラングの第 1 命令であること )。
LBL
重要: この命令は、ラングの最初の命令でなければならな
い。
FOR
FOR
Label Number
0
Index
N7:0
Initial Value
0
Terminal Value
10
Step Size
1
NXT
NEXT
Label Number
FOR ループ命令
FOR
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参
照してください。
ネクスト命令
NXT
NXT 命令は、FOR 命令内で指定されるラベル番号で識別
される、対応する FOR 命令にプロセッサを戻す。NXT は、
For-Next ループ内で反復される最終ラングである無条件ラ
ング上でプログラムする必要がある。
ブレーク命令
BRK
入力条件が True (1) にセットされると、BRK 命令は
For-Next ループを中止する。
0
BRK
ジャンプサブルーチン
命令
JUMP TO SUBROUTINE JSR
Program File 90
Input par
N16:23
Input par
N16:24
Input par
231
Return par
N19:11
Return par
N19:12
JSR
SBR
SUBROUTINE
Input par
N43:0
Input par
N43:1
Input par
N43:2
RET
RETURN ( )
Return par N43:3
Return par N43:4
AFI
Pub. No. 1785-6.5.12JA
プロセッサは FOR と NXT 命令間のラングを、1 つのプロ
グラムスキャンにおいて終了値 (10) に到達するまで、また
は BRK 命令がこの演算を中止するまで、繰返し実行する。
Step Size ( ステップサイズ ) とは、ループの増分値である。
入力条件が True (1) であるとき、プロセッサがサブルーチ
ン Program File (90) の実行を開始する。プロセッサは Input
Parameters (N16:23, N16:24, 231) をサブルーチンに渡して、
プロセッサが JSR 命令を検出した場合に RET 命令が
Return Parameter (N19:11, N19:12) をメインプログラムに戻
す。
サブルーチン命令
SBR
SBR 命令とは、サブルーチンファイルの第 1 命令である。
この命令は、対応する JSR 命令からプロセッサが受取る
Input Parameters (N43:0, N43:1, N43:2) を特定する。入力パ
ラメータをこのサブルーチンに渡さない場合は、SBR 命令
は必要ない。
リターン命令
RET
入力条件が True (1) であるとき、RET 命令はサブルーチン
を終了し、メインプログラム内の JSR 命令に戻せるように
Return Parameters (N43:3, N43:4) を格納する。
常時 OFF 命令
AFI
AFI 命令は、このラングを無効にする ( すなわち、このラ
ングはつねに False (0) である )。
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
命令
22-19
説明
(TND )
B3
ONS
110
テンポラリエンド命令
TND
入力条件が True (1) であるとき、TND 命令は、プロセッサ
にプログラムの残りをスキャンさせない ( すなわち、この
命令はプログラムを一時的に終了する )。
ワンショット命令
ONS
同じラング上の ONS 命令より前の入力条件が False (0) か
ら True (1) にセットされると、ONS 命令は、1 回のスキャ
ンで出力が True (1) になるようにラングを条件づける。2
回目以降のスキャンではラングが False (0) になる。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参
照してください。
OSF
ONE SHOT FALLING
Storage Bit
B3/0
Output Bit
15
Output Word
N7:0
OSR
ONE SHOT RISING
Storage Bit
B3/0
Output Bit
15
Output Word
N7:0
SFR
SFC Reset
Prog File Number
Restart Step At
( EOT )
立下がり時ワンショッ
ト命令
OSF
ステータスビット:
OB:出力ビット
SB:ストレージ
立上がり時ワンショッ
ト命令
OSR
ステータスビット:
OB:出力ビット
SB:ストレージ
OSF 命令は一度に 1 つのイベントをトリガする。結果のラ
ングステータスではなく、True (1) から False (0) にラング
の状態が変わることによってイベントが開始しなくてはな
らない場合は必ず、OSF 命令を使用すること。ラングが 1
回のスキャンで True (1) から False (0) にリセットされると、
出力ビット (N7:0/15) が 1 にセットされる。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参
照してください。
OSR 命令は一度に 1 つのイベントをトリガする。結果のラ
ングステータスではなく、False (0) から True (1) にラング
の状態が変わることによってイベントが開始しなくてはな
らない場合は必ず、OSR 命令を使用すること。ラングが 1
回のスキャンで False (0) から True (1) にセットされると、
出力ビット (N7:0/15) が 1 にセットされる。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参
照してください。
SFC リセット命令
SFR
SFR 命令は、SFC 内のロジックをリセットする。SFR 命令
が True (1) にセットされると、プロセッサは選択された
ファイル内のすべてのアクティブステップおよびアクショ
ンに対して最終スキャン / ポストスキャンを実行し、次の
プログラムスキャンで SFC 内のロジックをリセットする。
SFR 命令が False(0) にリセットされるまで、このチャート
はリセット状態を維持する。
エンド・オブ・トラン
ジション命令
EOT
EOT 命令はファイル内の最終のトランジション命令である
こと。EOT 命令を使用しないと、プロセッサはつねにトラ
ンジションを True (1) と見なす。
3
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参
照してください。
( UID )
ユーザ割込み無効命令
UID
UID 命令によって、一時的に割込み駆動型ラダープログラ
ム (STI, PII など ) を現在実行中のプログラムに対して割込
み不可能にする。
( UIE )
ユーザ割込み有効命令
UIE
UIE 命令よって、割込み駆動型ラダープログラムを現在実
行中のプログラムに対して再度割込み可能にする。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-20
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.14 プロセス制御、メッセージ命令
命令
説明
PID 命令
PID
PID
PID
Control Block
Proc Variable
Tieback
Control Output
PD10:0
N15:13
N15:14
N20:21
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了 (N コント
ロールブロックのみ )
Control Block (N10:0) が PID の命令情報を格納する。PID は
N15:13 から処理変数を獲得し、PID 出力を N20:21 に送る。
N15:14 に格納されているタイバックがマニュアル・コント
ロール・ステーションを処理する。
N コントロールブロックを使用する場合は、実行のために
ラングに False (0) から True (1) へのトランジションが必要
となる。
PD コントロールブロックを使用する場合は、完了ビット
がなくなる。また、ラングの入力条件は True (1) であるだ
けでよい。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参
照してください。
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、メッ
セージ命令を入力したときに設定した命令パラメータに
従ってデータが転送される。Control Block (MG7:10) がス
テータスおよび命令パラメータを格納する。
コントロールブロックとして N データタイプも使用でき
る。
MSG
SEND/RECEIVE MESSAGE
Control Block
MG7:10
メッセージ命令
ビット番号
ステータスビット
15
14
13
12
11
10
9
8
EN:有効
ST:開始
DN:完了
ER:エラー
CO:連続
EW:有効状態待ち
NR:応答なし
TO:タイムアウト
連続 MSG の場合は、1 回のスキャン期間中のみ True (1) に
なるように、ラングの条件を指定する。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参
照してください。
22.1.15 ブロック転送命令
整数 (N) コントロールブロック
ワード
オフセット
ブロック転送 (BT) コントロールブロック
ワード
ニーモニック
説明
説明
0
ステータスビット ( 下表参照 )
.EN ~ .RW
ステータスビット
1
要求ワードカウント
.RLEN
要求された長さ
2
転送ワードカウント
.DLEN
転送ワード長 / エラーコード
3
ファイル番号
.FILE
ファイル番号
4
エレメント番号
.ELEM
エレメント番号
.RGS
ラック / グループ / スロット
ワード 0
15
14
13
12
11
10
09
08
07
EN
ST
DN
ER
CO
EW
NR
TO
RW
Pub. No. 1785-6.5.12JA
06
05
** ラック **
04
**
03
02
01
グループ ** スロット
00
22-21
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
命令
説明
ブロック転送読取り 入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、ラッ
命令
ク 1, グループ 0, モジュール 0 に位置する I/O モジュールへ
BLOCK TRANSFER READ BTR
のブロック転送読取りが開始される。Control Block
Rack
1
(N10:100-6 ワード長ファイル ) がこの転送のステータスを
0
Group
格納する。Data File (N10:110) が、モジュールから読取る
Module
0
データが格納されている場所を示す。BT Length (40) が転
BT11:100
Control Block
送されるワード数を示す。1 つの非連続ブロック転送が
Data File
N10:110
キューに入れられ、False (0) から True (1) に 1 回セットさ
Length
40
れると一度だけ実行される。連続ブロック転送は繰返し
Continuous
Y
キューに入れられる。
BTR
コントロールブロックとして N データタイプを使用でき
る。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参
照してください。
PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L,
PLC-5/40, -5/40L, -5/60, -5/60L,
-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E プロセッサ -5/80, -5/40E, -5/80E プロセッサ
PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E
プロセッサ
S:7
ビット番号
ラックに対する
BT キューフル
S:32
ビット番号
ラックに対する
BT キューフル
S:34
ビット番号
ラックに対する
BT キューフル
081
0
08
10
08
20
091
1
09
11
09
21
101
2
10
12
10
22
111
3
11
13
11
23
12
4
12
14
12
24
13
5
13
15
13
25
14
6
14
16
14
26
15
7
15
17
15
27
1. PLC-5/11, -5/20, および 5/20E プロセッサでも使用可能。
命令
説明
ブロック転送書込み 入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、ラッ
命令
ク 1, グループ 0, モジュール 0 に位置する I/O モジュールへ
BLOCK TRANSFER WRITE BTW
のブロック転送書込みが開始される。Control Block
Rack
1
(N10:0-5 ワード長ファイル ) がこの転送のステータスを格
0
Group
納する。Data File が、モジュール (N10:10) に書込むデータ
Module
0
を格納する。BT Length (40) が転送されるワード数を示す。
Control Block
BT11:0
1 つの非連続ブロック転送がキューに入れられ、False (0)
Data File
N10:10
から True (1) に 1 回セットされると一度だけ実行される。
Length
40
連続ブロック転送は繰返し、キューに入れられる。コント
Continuous
Y
ロールブロックとして N データタイプを使用できる。この
命令のプリスキャン動作の説明については、24-8 ページを
参照してください。
BTW
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページを参
照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-22
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.1.16 ASCII 命令
ステータスビット:
EN:有効
EM:空
DN:完了
EU:キュー
ER:エラー
FD :検出
命令
ABL
ASCII TEST FOR LINE
Channel
0
Control
R6:32
Characters
説明
行のテストバッ
ファ命令
ABL
入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、
プロセッサは、最大でエンド・オブ・ライン文字も含
めた数のバッファ内の文字数をレポートし、この値を
制御構造の位置ワード (R6:32.POS) に入れる。プロ
セッサはこの値を画面の Characters フィールド内に入
れて表示も行なう。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページ
を参照してください。
ACB
ASCII CHARS IN BUFFER
Channel
0
Control
R6:32
Characters
バッファ内の文字 入力条件が False (0) から True (1) にセットされると、
数命令
プロセッサは、バッファ内の文字総数をレポートし、
ACB
この値を制御構造の位置ワード (.POS) に入れる。プロ
セッサはこの値を画面の Characters フィールド内に入
れて表示も行なう。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ページ
を参照してください。
ASCII 文字列から
整数への変換命令
STRING TO INTEGER CONVERSION ACI
Source
ST38:90
Dest
N7:123
75
ACI
ACN
STRING CONCATENATE
ST38:90
Source A
ST37:91
Source B
Dest
ST52:76
AEX
STRING EXTRACT
Source
ST38:40
Index
42
Number
10
Dest
ST52:75
Pub. No. 1785-6.5.12JA
入力条件が True (1) であるとき、プロセッサは
ST38:90 内の文字列を整数に変換し、結果を N7:123
に格納する。
ステータス
説明
ビット
C
変換中にキャリー ( 桁上げ ) が発生すると 1 に
セットされ、それ以外の場合は 0 にリセットさ
れる。
V
ソースが 32,767 を超えるか、または -32,768
未満の値の場合は 1 にセットされ、それ以外の
場合は 0 にリセットされる。
Z
ソースが 0 であると 1 にセットされ、それ以外
の場合は 0 にリセットされる。
S
宛先の値が負であると 1 にセットされ、それ以
外の場合は 0 にリセットされる。
ASCII 文字列連結 入力条件が True (1) のであるとき、プロセッサは
命令
ST38:90 内の文字列を ST37:91 内の文字列に連結し、
ACN
結果を ST52:76 に格納する。
ASCII 文字列抽出 入力条件が True (1) であるとき、プロセッサは ST38:40
命令
内の 42 番目の文字から始まる 10 文字を抜き出して、
AEX
結果を ST52:75 に格納する。
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
命令
AHL
ASCII HANDSHAKE LINE
Channel
0
AND Mask
0001
OR Mask
0003
Control
R6:23
Channel Status
22-23
説明
ASCII ハンドシェイ
ク回線のセット / リ
セット命令
AHL
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
入力条件が False (0) から True (1) にセットされる
と、プロセッサは AND および OR マスクを使用し
て、DTR
( ビット 0) 回線をセットおよび RTS ( ビット 1) 回線
をリセットするか、またはステータスを変更しない
でおくかを決定する。AND マスクがビット 0 およ
び 1 である場合、回線が 1 であるとリセットされ、
0 であると変更されないままになる。OR マスクが
ビット 0 および 1 であると、回線が 1 である場合は
セットされ、回線が 0 である場合は変更されない。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ペー
ジを参照してください。
整数から ASCII 文字 入力条件が True (1) であるとき、プロセッサは値
列への変換命令
876 を文字列に変換して、結果を ST38:42 に格納す
INTEGER TO STRING CONVERSION AIC
る。
Source
876
ST38:42
Dest
AIC
ARD
ASCII READ
Channel
0
Dest
ST52:76
Control
R6:32
String Length
50
Characters Read
ARL
ASCII READ LINE
Channel
0
Dest
ST50:72
Control
R6:30
String Length
18
Characters Read
ASC
STRING SEARCH
Source
ST38:40
Index
35
Search
ST52:80
Result
42
ASR
ASCII STRING COMPARE
Source A
ST37:42
ST38:90
Source B
ASCII 文字の読取り
命令
ARD
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
UL:アンロード
EM:空
EU:キュー
入力条件が False (0) から True (1) にセットされる
と、バッファから 50 文字が読取られ、ST52:76 に
移動される。読取られた文字の数は R6:32.POS に格
納され、この命令表示画面の Characters Read フィー
ルド内に表示される。
ASCII 行の読取り命
令
ARL
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
UL:アンロード
EM:空
EU:キュー
入力条件が False (0) から True (1) にセットされる
と、バッファから 18 文字 ( またはエンド・オブ・
ラインまで ) が読取られ、ST50:72 に移動される。
読取られた文字の数は R6:30.POS に格納され、この
命令表示画面の Characters Read フィールド内に表示
される。
ASCII 文字列検索命
令
ASC
入力条件が True (1) であるとき、ST38:40 内で検出
された文字列を求めて、ST52:80 が 35 番目の文字
から検索される。この例では、文字列はインデック
ス 42 で検出されている。文字列が検出されないと、
ASCII 命令マイナー・フォルト・ビット S:17/8 が
セットされ、結果が 0 になる。
ASCII 文字列比較命
令
ASR
ST37:42 内の文字列が ST38:90 内の文字列と同一で
あると、この命令が True (1) にセットされる。これ
は入力命令である。無効文字列長が入力されると、
ASCII 命令マイナー・フォルト・ビット S:17/8 が
セットされ、この命令が False (0) にリセットされ
る。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ペー
ジを参照してください。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ペー
ジを参照してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-24
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
命令
説明
AWA
ASCII WRITE APPEND
Channel
0
Source
ST52:76
Control
R6:32
String Length
50
Characters Sent
AWT
ASCII WRITE
Channel
0
Source
ST37:40
Control
R6:23
String Length
40
Characters Sent
22.2
ASCII アペンドを指
定した書込み命令
AWA
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
UL:アンロード
EM:空
EU:キュー
入力条件が False (0) から True (1) にセットされる
と、ST52:76 から 50 文字が読取られ、チャネル 0
に書込まれ、チャネル構成に構成文字が 2 文字追加
される ( デフォルトでは CR/LF)。送られた文字の
数は R6:32.POS に格納され、この命令表示画面の
Characters Sent フィールド内に表示される。
ASCII 書込み命令
AWT
ステータスビット:
EN:有効
DN:完了
ER:エラー
UL:アンロード
EM:空
EU:キュー
入力条件が False (0) から True (1) にセットされる
と、ST37:40 から 40 文字が読取られ、チャネル 0
に書込まれる。送られた文字の数は R6:23.POS に格
納され、この命令表示画面の Characters Sent フィー
ルド内に表示される。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ペー
ジを参照してください。
この命令のプリスキャン動作については、24-8 ペー
ジを参照してください。
命令の実行時間とメモリ使用量
22.2.1
カテゴリ
コード
ビットおよびワード命令
名称
実行時間 (μsec)
整数
True (1)
リレー
メモリ
ワード数 1
True (1) False (0)
XIC
A 接点
.32
.16
12
XIO
B 接点
.32
.16
12
OTL
ラッチ出力
.48
.16
12
OTU
アンラッチ出力
.48
.16
12
OTE
出力
.48
.48
12
ブランチ終了
.16
.16
1
ブランチ
タイマおよび
カウンタ
False (0)
実行時間 (μsec)
浮動小数点
TON
TOF
RTO
次のブランチ
1
ブランチ開始
1
オン・ディレイ・タイマ (0.01 ベース ) 3.8
(1.0 ベース ) 4.1
2.6
オフ・ディレイ・タイマ (0.01 ベース ) 2.6
(1.0 ベース ) 2.6
3.2
保持タイマ
2-3
2.5
2-3
3.2
(0.01 ベース ) 3.8
(1.0 ベース ) 4.1
2.4
2-3
2.3
CTU
アップカウンタ
3.4
3.4
2-3
CTD
ダウンカウンタ
3.3
3.4
2-3
RES
リセット
2.2
1.0
2-3
1. プロセッサのデータワード内の 2048 ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。
2. データテーブルのメモリの最初の 256 ワードを超えるビットアドレスごとに、実行時間に 0.16μsec を、必要メモリ容量に 1 ワード
を追加してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-25
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
カテゴリ
コード
実行時間 (μsec)
整数
名称
True (1)
演算
ADD
実行時間 (μsec)
浮動小数点
False (0)
True (1)
メモリ
ワード数 1
False (0)
加算
6.1
1.4
14.9
1.4
4-7
SUB
減算
6.2
1.4
15.6
1.4
4-7
MUL
乗算
9.9
1.4
18.2
1.4
4-7
DIV
除算
12.2
1.4
23.4
1.4
4-7
SQR
開平演算
9.9
1.3
35.6
1.3
3-5
NEG
符号変換
4.8
1.3
6.0
1.3
3-5
CLR
クリア
3.4
1.1
3.9
1.1
2-3
AVE
平均
152+E25.8
30
162+E22.9
36
4-7
STD
標準偏差
262+E92.5
34
295+E85.5
34
TOD
整数から BCD への変換 7.8
1.3
3-5
FRD
BCD から整数への変換
8.1
1.3
3-5
RAD
ラジアン
57.4
1.4
50.1
1.4
3-5
DEG
度
55.9
1.4
50.7
1.4
3-5
SIN
正弦
414
1.4
3-5
COS
4-7
余弦
404
1.4
3-5
TAN
正接
504
1.4
3-5
ASN
逆正弦
426
1.4
3-5
ACS
逆余弦
436
1.4
3-5
ATN
逆正接
375
1.4
3-5
自然対数
409
1.4
403
1.4
3-5
LOG
10 を底にする対数
411
1.4
403
1.4
3-5
XPY
べき乗
897
1.5
897
1.5
4-7
LN
SRT
3-5
ソート
(5/11, -5/20)
(-5/30, -5/40, -5/60, -5/80)
276 + 12[E**1.34] 227
224 + 25[E**1.34] 189
278 + 16[E**1.35] 227
230 + 33[E**1.35] 189
1. プロセッサのデータワード内の 2048 ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。
E = 1 スキャン当たりで処理されるエレメント数
SRT 命令の True (1) の値は、おおよその時間です。実際の実行時間は、数のランダムな状態によります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-26
カテゴリ
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
コード
True (1)
論理
移動
比較
実行時間 (μsec)
浮動小数点
実行時間 (μsec)
整数
名称
False (0)
True (1)
メモリ
ワード数 1
False (0)
論理積
5.9
1.4
4-7
OR
論理和
5.9
1.4
4-7
XOR
排他的論理和
5.9
1.4
4-7
NOT
論理否定
4.6
1.3
3-5
MOV
AND
移動
4.5
1.3
MVM
マスク付き移動
6.2
1.4
5.6
1.3
4-7
3-5
BTD
ビット配分
10.0
1.7
6-9
EQU
イコール
3.8
1.0
4.6
1.0
3-5
NEQ
ノットイコール
3.8
1.0
4.5
1.0
3-5
LES
レスザン
4.0
1.0
5.1
1.0
3-5
LEQ
レス・ザン・オア・イ
コール
4.0
1.0
5.1
1.0
3-5
GRT
グレータザン
4.0
1.0
5.1
1.0
3-5
GEQ
グレータ・ザン・オア・ 4.0
イコール
1.0
5.1
1.0
3-5
LIM
リミットテスト
6.1
1.1
8.4
1.1
4-7
MEQ
マスク付き比較
5.1
1.1
比較
CMP
すべて
2.48 + (Σ[0.8 + i]) 2.16 + Wi[0.56]
2.48 + (Σ[0.8 + i]) 2.16 + Wi[0.56]
2+Wi
演算
CPT
すべて
2.48.+ (Σ[0.8 + i]) 2.16 + Wi[0.56]
2.48.+ (Σ[0.8 + i]) 2.16 + Wi[0.56]
2+Wi
4-7
1. プロセッサのデータワード内の 2048 ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。
i = CMP または CPT 命令の式の中に指定された各命令 ( 例えば、ADD, SUB など ) に使用される実行時間
Wi = CMP または CPT 命令の式の中に指定された各命令 ( 例えば、ADD, SUB など ) に使用されるメモリのワード数
CMP 命令または CPT 命令は、短い直接アドレス指定で演算します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-27
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
22.2.2
カテゴリ
コード
ファイル、プログラム、制御、および ASCII 命令
実行時間 (μsec)
整数
名称
True (1)
False (0)
実行時間 (μsec)
浮動小数点
True (1)
False (0)
メモリ
ワード数1
ファイル演算 FAL
および論理
すべて
11 + (S[2.3 + i])E 6.16 + Wi[0.16]
11 + (Σ[2.3 + i])E
6.16 + Wi[0.16]
3-5 +Wi
ファイル検索 FSC
および比較
すべて
11 + (S[2.3 + i])E 6.16 + Wi[0.16]
11 + (Σ[2.3 + i])E
6.16 + Wi[0.16]
3-5 +Wi
COP
コピー
16.2+E[0.72]
1.4
17.8+E[1.44]
1.4
4-6
カウンタ、タイマ、お 15.7+E[2.16]
よびコントロール
1.4
15.7+E[0.64]
1.5
18.1+E[0.80]
1.5
4-6
カウンタ、タイマ、お 15.1+E[1.60]
よびコントロール
1.5
ファイル
FLL
左ビットシフト
10.6+B[0.025]
5.2
4-7
右ビットシフト
11.1 + B[0.025]
5.2
4-7
FFL
FIFO ロード
8.9
3.8
4-7
FFU
FIFO アンロード
10.0+E[0.43]
3.8
4-7
LFL
LIFO ロード
9.1
3.7
4-7
LFU
LIFO アンロード
10.6
3.8
4-7
FBC
0 不一致
15.4 + B[0.055]
2.9
6-11
1 不一致
22.4 + B[0.055]
2.9
2 不一致
29.9+ B[0.055]
2.9
0 不一致
15.4 + B[0.055]
2.9
1 不一致
24.5 + B[0.055]
2.9
2 不一致
34.2 + B[0.055]
2.9
シフトレジス BSL
タ
BSR
診断
DDT
シーケンサ
即時 I/O2
フィル
6-11
DTR
データトランジション 5.3
5.3
4-7
SQI
シーケンサ入力
7.9
1.3
5-9
SQL
シーケンサロード
7.9
3.5
4-7
SQO
シーケンサ出力
9.7
3.7
5-9
IIN
即時入力
• PLC-5/11, -5/20,
• 357
-5/20E
• PLC5/30, -5/40,
• 307
-5/40E, -5/40L -5/60,
-5/60L, -5/80, -5/80E
1.1
2
IOT
即時出力
• PLC-5/11, -5/20,
• 361
-5/20E
• PLC5/30, -5/40,
• 301
-5/40E, -5/40L -5/60,
-5/60L, -5/80, -5/80E
1.1
2
1. プロセッサのデータワード内の 2048 ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。
2. 即時入出力の実行時間は、命令が処理待ちのキューに入るまでの時間です。
i = FAL または FSC 命令の式の中に指定された各命令 ( 例えば、ADD, SUB など ) に使用される実行時間
E = 1 スキャン当たりで処理されるエレメント数
B = 1 スキャン当たりで処理されるビット数
Wi = FAL または FSC 命令の式の中に指定された各命令 ( 例えば、ADD, SUB など ) に使用されるメモリのワード数
FAL または FSC 命令は、短い直接アドレス指定で演算します。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-28
カテゴリ
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
コード
True (1)
ゾーン制御 MCR
マスタ・コントロール・ 0.16
リセット
プログラム JMP
制御
ジャンプ
JSR2
/RET
実行時間 (μsec)
浮動小数点
実行時間 (μsec)
整数
名称
8.9+( ファイル番
号 - 2) × 0.96
False (0)
True (1)
False (0)
0.16
1
1.4
2
ジャンプサブルーチン /
リターン
3+ パラメータ
/JSR
- 0 パラメータ
12.3
1.0
- 1 パラメータ
16.1
1.0
3.8
適用しない 5.0
- パラメータ当たりの
加算
メモリ
ワード数1
1+ パラメータ
適用しない 適用しない /RET
17.3
1.0
適用しない
SBR
1+ パラメータ
LBL
ラベル
0.16
END
エンド
無視
TND
テンポラリエンド
1
EOT
エンド・オブ・トランジ
ション
1
AFI
常時 OFF
0.16
0.16
1
ONS
ワンショット
3.0
3.0
2-3
OSR
立上がり時ワンショット 6.2
6.0
4-6
OSF
立下がり時ワンショット 6.2
5.8
4-6
FOR/
NXT
FOR NEXT ループ
8.1+ L[15.9]+
5.3 + N[0.75]
( ファイル番号 - 2)
× 0.96
BRK
ブレーク
11.3 + N[0.75]
UID
ユーザ割込み無効
(PLC-5/11, -5/20, -5/30,
-5/40, -5/60, -5/80 プロ
セッサ )
UIE
ユーザ割込み有効
(PLC-5/11, -5/20, -5/30,
-5/40, -5/60, -5/80 プロ
セッサ )
0.16
2
1
FOR 5-9
NXT 2
0.9
1
1.0
1
1.0
1
175
119
170
100
1. プロセッサのデータワード内の 2048 ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。
2. 実行時間の計算式 :( 時間 )+( 付加パラメータ数 ) ( 時間 / パラメータ )。例えば、PLC-5/11 プロセッサ内の JSR 命令で 3 整数命令を
渡すときの実行時間は、16.1+(2)(3.8)=23.7msec になります。
L = FOR/NXT ループ数
N = FOR/NXT または BRK/NXT 間のメモリのワード数
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-29
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
カテゴリ
コード
名称
実行時間 (μsec)
整数
True (1)
プロセス制御 PID
ゲイン
モード
ASCII 2
ABL
ACB
ACI
ACN
True (1)
5-9
3.0
独立
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L -5/80,
-5/80E
• 462
• 655
ISA
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 560
• 895
マニュアル
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 372
• 420
1120
58
1180
1150
1130
• 380
• 440
スレーブ
1530
マスタ
1080
3-5
行のテストバッファ
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 316
• 388
• 214
• 150
バッファ内の文字数
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 316
• 389
• 214
• 150
文字列から整数への変換
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 220 + C[11]
• 140 + C[21.4]
文字列連結
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
メモリ
ワード数1
False (0)
PID ループ制御
セット出力
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
カスケード
False (0)
実行時間 (μsec)
浮動小数点
3-5
1.4
3-5
1.9
4-7
• 237 + C[2.6]
• 179 + C[5.5]
1. プロセッサのデータワード内の 2048 ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。
2. ASCII 命令の実行時間は、命令がチャネル 0 の処理待ちのキューに入るまでの時間です。
C = ASCII 文字数
Pub. No. 1785-6.5.12JA
22-30
インストラクション・セット・クイック・リファレンス
カテゴリ
コード
名称
実行時間 (μsec)
整数
True (1)
ASCII 2
AEX
AHL
AIC
ARD
ARL
ASC
ASR
AWA
AWT
文字列抽出
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
False (0)
実行時間 (μsec)
浮動小数点
True (1)
False (0)
1.9
ハンドシェイク回線のセット
/ リセット
• 318
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• 526
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
5-9
• 213
• 157
1.4
整数から文字列への変換
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 260
• 270
文字の読取り
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 315
• 380
• 214
• 149
行の読取り
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 316
• 388
• 214
• 151
文字列検索
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 222 + C[1.7]
• 151 + C[3.0]
3-5
4-7
4-7
1.9
5-9
3-5
文字列比較
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 234 + C[1.3] • 202
• 169 + C[2.4] • 119
アペンドを指定した書込み
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 319
• 345
• 215
• 154
書込み
• PLC-5/11, -5/20, -5/20E
• PLC-5/30, -5/40, -5/40E,
-5/40L -5/60, -5/60L, -5/80,
-5/80E
• 318
• 344
• 215
• 151
4-7
4-7
1. プロセッサのデータワード内の 2048 ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
5-9
• 226 + C[1.1]
• 159 + C[2.2]
2. ASCII 命令の実行時間は、命令がチャネル 0 の処理待ちのキューに入るまでの時間です。
C = ASCII 文字数
メモリ
ワード数1
第 23 章
スイッチ設定
23.1
本章の内容
スイッチ設定
参照ページ
プロセッサの DH+ アドレスを定義するためのエンハンストおよ
びイ-サネット PLC-5 のスイッチ 1
23-2
プロセッサのシリアルポートの電気的なインターフェイスを定義
するためのエンハンストおよびイ-サネット PLC-5 のスイッチ 2
23-3
PLC-5 プロセッサが取付けられた I/O シャーシ
23-4
1771-ASB リモート I/O アダプタモジュールが取付けられた I/O
シャーシ
23-5
外部またはスロットに電源を取付けるかを定義するための I/O
シャーシ構成プラグ
23-6
コンプリメンタリ I/O を使用しない場合の 1771-ASB
23-6
1771-ALX アダプタモジュール
23-8
Pub. No. 1785-6.5.12JA
23-2
23.2
スイッチ設定
プロセッサのスイッチ
23.2.1 スイッチ 1
PLC-5/11, -5/20,
-5/26, および -5/20E プロセッサ
Side View of PLC-5/11, -5/20, -5/26, -5/20E
の側面図
processors Switch
Assembly SW1
スイッチアセンブリ SW1
PLC-5/30,Side
-5/40,
-5/40L,
-5/60,
View -5/46,
of PLC-5/30,
-5/40,
-5/46,-5/60L,
-5/40L, -5/80,
および-5/80,
プロセッサの側面図
-5/86, -5/40E,
-5/80E
-5/60, -5/60L,
-5/86,
-5/40E, and -5/80E
processors
Switch Assembly SW1
スイッチアセンブリ
SW1
1 2 3 4 5 6 7
1 2 3 4 5 6 7
トグルスイッチを
toggle pushed down
下側に押した場合
on
は ON
トグルスイッチを
toggle pushed up
上側に押した場合
off
は OFF
チャネル 1A 用の
DH+ の選択
スイッチ
設定
DH+ アドレス
1~6
( 下表参照 )
DH+ 通信速度
7
on ( 下側に押す ): 57.6 kbps
off ( 上側に押す ): 230.4 kbps
DH+ ス
DH+
テーショ
Station
ン番号
DH+ ス
DH+
テーショ
Station
ン番号
Switch
スイッチ
Switch
スイッチ
Number
1
2
3
4
5
6
Number
1
2
3
4
5
6
0
1
2
3
4
5
6
7
10
11
12
13
14
15
16
17
20
21
22
23
24
25
26
27
30
31
32
33
34
35
36
37
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
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on
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on
on
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off
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on
off
off
on
on
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off
on
on
off
off
on
on
off
off
on
on
off
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on
off
off
on
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on
on
on
on
off
off
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on
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on
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on
on
on
on
on
on
on
on
on
on
on
on
on
on
on
on
on
on
40
41
42
43
44
45
46
47
50
51
52
53
54
55
56
57
60
61
62
63
64
65
66
67
70
71
72
73
74
75
76
77
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
off
on
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on
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off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
off
Pub. No. 1785-6.5.12JA
23-3
スイッチ設定
23.2.2 スイッチ 2
Bottom View
of PLC-5/11,
-5/26,
and
および
PLC-5/11,
-5/20,
-5/26, -5/20,
-5/20E
-5/20E processors
Switch Assembly SW2
プロセッサの底面図
スイッチアセンブリ SW2
Bottom-5/40,
View of -5/46
PLC-5/30,
-5/40,-5/60,
-5/46 -5/40L,
-5/60,
-5/60L, -5/80,
PLC-5/30,
-5/40L,
-5/60L,
-5/80,
-5/86,
-5/40E,
and -5/80E
processors
Switch Assembly SW2
および
プロセッサの底面図
-5/86,
-5/40E,
-5/80E
スイッチアセンブリ SW2
Front of
Processor
プロセッサ
の前面
プロセッサ
Front of
の前面
Processor
側面図
Side
View
toggle pushed
トグルスイッチ
toward bottom
を下側に押した
on
場合は ON
toggle pushed
トグルスイッチ
toward top
を上側に押した
場合は
off OFF
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
12 3 4 5 6 7 8 9 10
通信
スイッチ設定
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
RS-232C
on
on
on
off
off
on
on
off
on
off
RS-422A
off
off
on
off
off
off
off
off
on
off
RS-423
on
on
on
off
off
on
off
off
on
off
Pub. No. 1785-6.5.12JA
23-4
スイッチ設定
23.3
I/O シャーシバックプレーン
23.3.1
I/O シャーシに取付けられた PLC-5 プロセッサ
スイッチ
Switch
最終状態
Last State
1
A lways
常に
O ff OFF
on
ハードウェアのウォッチドッグタイムアウトが発生した
Outputs of this I/O chassis remain in their last state when
1
場合、この
シャーシの出力は最終状態を保持する。
a hardwareI/O
failure
occurs. 1
off
ハードウェアのウォッチドッグタイムアウトが発生した
Outputs of this I/O chassis are turned off when a
1
場合、この
I/O シャーシの出力はリセットされる。
hardware failure
occurs. 1
スイッチ
Switches
アドレス指定
Addressing
方法
4
5
off
off
12 スロット
- slot
off
on
- slot
21 スロット
on
off
1/2 スロット
- slot
1/2
on
on
Not allowed
不可
スイッチ
Switches
メモリモジュール転送
Memory Module Transfer
6
7
off
off
on
on
on
off
スイッチ
Switch
電源投入時にメモリモジュールからプロセッサメモリに転送され
memory
2 3 module transfer to processor memory at powerup. 2 3
る。
プロセッサメモリが無効な場合のみ、メモリモジュールからプロ
memory module transfers to processor memory if processor memory
セッサメモリに転送される。
not valid.
メモリモジュールはプロセッサメモリに転送されない。
memory module does not transfer to processor memory.
プロセッサメモリ保護
Processor Memory Protection
8
off
プロセッサメモリ保護無効
Processor memory protection disabled.
on
4
4
Processor memory protection enabled.
プロセッサメモリ保護有効
上側に押した場合は
Pressed in
ONat( 閉
top )ON (closed)
下側に押した場合は
Pressed in
OFF ( 開
at bottom OFF (open)
1 スイッチ設定とは無関係に、出力は以下のいずれかの場合にリセットされます。
•
プロセッサがランタイムエラーを検出した場合
•
I/O シャーシ・バックプレーン・フォルトが起こった場合
•
プログラムモードまたはテストモードを選択した場合
•
ローカルラックをリセットするために、ステータス・ファイル・ビットをセットした場合
2 メモリモジュールが取付けられていなくてプロセッサメモリが有効な場合、プロセッサの PROC LED インジケータが点滅し、メ
ジャー・フォルト・ステータス・ワードの S:11/9 がセットされます。プロセッサシャーシの電源を切断してから、適切なメモリモ
ジュールを取付けるか、スイッチ 6 を ON にします。
3 プロセッサのキースイッチがリモートになっているときは、電源投入してメモリモジュールからメモリをアップデートしてから、
プロセッサをリモート・ラン・モードにします。
4 このスイッチが ON のときは、プロセッサメモリをクリアできません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
スイッチ設定
23-5
23.3.2 1771-ASB リモート I/O アダプタまたは 1771-ALX 拡張
ローカル I/O アダプタ
スイッチ
Switch
最終状態
Last State
1
常に
OFF
Always
Off
on
この
アダプタが通信フォルトを検出すると、この
I/O of
I/O シャーシの
Outputs
this I/O chassis remain in their last state when a communication
1
fault is detected by this I/O adapter.
出力は最終状態を保持する。
1
off
この
アダプタが通信フォルトを検出すると、この
I/O of
I/O シャーシの
Outputs
this I/O chassis are turned off when a communication
出力はリセットされる。
fault is detected by this I/O adapter.
スイッチ
Switch
プロセッサ再起動ロックアウト
Processor Restart Lockout
2
on
2
通信フォルト後に、プロセッサは
I/O aシャーシを再起動できる。
Processor can restart the I/O chassis after
communication fault. 2
off
スイッチを
または
に接続して、I/O
シャーシを手
1771-AS
-ASB
You must manually
restart
the I/O
chassis
with a switch wired
to the
動で再起動する。
1771-AS or -ASB.
常に
OFF
Always
Off
スイッチ
Switches
5
6
off
off
アドレス指定方法
Addressing
1 スロット
2-slot
3
on
off
2 スロット
1-slot 3
off
on
3
スロット
1/21/2-slot
3
on
on
不可
Not allowed
上側に押した場合は
Pressed in
閉 )ON (closed)
ONat( top
下側に押した場合は
Pressed in
OFF ( 開
at bottom OFF (open)
19308
1 注意:このスイッチを ON 位置に設定すると、通信フォルト検出時、このシャーシに接続されている出力が最終状態のままになる
ので、機械動作が継続します。フォルト検出時にこのシャーシに接続されている出力が OFF になるように、スイッチ 1 を OFF 位
置に設定することをお奨めします。
また、出力が別のラックの入力で制御されているときに、この入力ラックでリモート I/O ラックフォルトが発生すると、入力が最
終の非フォルト状態のままになります。したがって、出力が正しく制御されずに、人体への危険および機械が損傷する恐れがあり
ます。入力の状態を最終の非フォルト発生状態以外に設定するには、フォルトルーチンのプログラミングが必要です。
2 I/O ラック自動構成を行なうときは、このスイッチを ON にします
3 1771-ASB シリーズ A アダプタは、1/2 スロットアドレス指定をサポートしていません。。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
23-6
スイッチ設定
23.3.3 I/O シャーシ構成プラグ
1 シャーシ構成プラグのある位置を探してくださ
1. Locate the chassis2configuration
plug (between
い ( シャーシの左から
番目のスロットにあり
the first two left-most slots of the chassis).
ます )。
2. Set the I/O chassis configuration plug.
Y N
USING
シャーシに電源
POWER SUPPLY
モジュールを使
MODULE IN ?
用しますか
THE CHASSIS?
Y N
Y N
Setシャーシに電源モ
Y when you install
ジュールを使用す
a power
supply module
るときは、Y に設
in the chassis.
定します。
23.4
The default setting is N (not using a power
2 I/O シャーシ構成プラグを設定してください。
supply module in the chassis).
デフォルトの設定値は
N ( シャーシに電源モ
ジュールを使用しない ) です。
重要: 1 台の I/O シャーシに、電源モジュールと
外部電源の両方を使用することはできませ
ん。シャーシに電源モジュールを取付ける
Important: You cannot power a single I/O chassis
ときは、Y
に設定します。外部電源を使用
with both a power
supply module and an external
power supply.
するときは、N
に設定します。
シャーシに電源モ
Set N when you
ジュールを使用しな
use an external
いときは、N に設定
power supply.
します。
17075
リモート I/O アダプタモジュール
23.4.1 コンプリメンタリ I/O を使用しない場合の 1771-ASB シ
リーズ C および D
上側に押した場合は
Pressed in at top
閉)
ON
ON((closed)
下側に押した場合は
Pressed in at bottom
開
OFF
OFF((open)
S W -1
O 1
N
O
F
F
2
3
4
I/O ラック番号
I/O( Rack
Number )
次ページ参照
(see next page)
5
6
7
8
S W -2
O 1
N
O
F
F
2
先頭
FirstI/O
I/Oグループ番号
Group Number
( 下記参照
(see below))
スイッチ
Switch
1
2
1
ON 2 OFF
ON OFF OFF OFF
OFF
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF
ON
Pub. No. 1785-6.5.12JA
3
4
5
6
リンク応答:
Link Response:
ON :シリーズ B エミュレーション時
ON*for series B emulation
:制約なしスイッチ通信速度
OFF
OFF*for
unrestricted
スキャン:
:最終 4 スロット以外の全スロット
ON Scan:
all but lastON
4 slots
:全スロット
OFF ON*for
OFF*for all slots
通信速度 Rate
Communication
57.6Kbps
115.2Kbps
57.6
Kbps
230.4Kbps
115.2 Kbps
未使用
230.4 Kbps
先頭 I/O グループ番号
7
8
0
on
on
2
on
off
4
off
on
6
off
off
23-7
スイッチ設定
23.4.2 コンプリメンタリ I/O を使用しない場合の 1771-ASB シ
リーズ C および D の I/O ラック番号
ラック
1
2
3
4
5
6
01
on
on
on
02
on
on
on
on
on
off
on
off
on
03
on
on
on
on
off
off
04
on
on
on
off
on
on
05
06
on
on
on
off
on
off
on
on
on
off
off
on
07
on
on
on
off
off
off
10
on
on
off
on
on
on
11
on
on
off
on
on
off
12
on
on
off
on
off
on
13
on
on
off
on
off
off
14
on
on
off
off
on
on
15
on
on
off
off
on
off
16
on
on
off
off
off
on
17
on
on
off
off
off
off
20
on
off
on
on
on
on
21
on
off
on
on
on
off
22
on
off
on
on
off
on
23
on
off
on
on
off
off
24
on
off
on
off
on
on
25
on
off
on
off
on
off
26
on
off
on
off
off
on
27
on
off
on
off
off
off
Pub. No. 1785-6.5.12JA
23-8
23.5
スイッチ設定
拡張ローカル I/O アダプタモジュール
23.5.1 1771-ALX のスイッチ SW1
SW-1
1 2 3 4 5 6 7 8
SW-2 は未使用
SW-2 Not Used
OPEN
First I/O
先頭
I/O グループ番号
Group Number
ラック番号
I/O
I/O Rack
Number
Pub. No. 1785-6.5.12JA
ラック
1
2
3
4
5
6
01
on
on
on
02
on
on
on
on
on
off
on
off
on
03
on
on
on
on
off
off
04
on
on
on
off
on
on
05
06
on
on
on
off
on
off
on
on
on
off
off
on
07
on
on
on
off
off
off
10
on
on
off
on
on
on
11
on
on
off
on
on
off
12
on
on
off
on
off
on
13
on
on
off
on
off
off
14
on
on
off
off
on
on
15
on
on
off
off
on
off
16
on
on
off
off
off
on
17
on
on
off
off
off
off
20
on
off
on
on
on
on
21
on
off
on
on
on
off
22
on
off
on
on
off
on
23
on
off
on
on
off
off
24
on
off
on
off
on
on
25
on
off
on
off
on
off
26
on
off
on
off
off
on
27
on
off
on
off
off
off
スイッチ設定
23-9
23.5.2 1771-ALX 構成プラグ
1 1.モジュールの右側面を下にして置きま
Lay the module on its right side.
す。モジュールの背面下部に構成プラグ
The configuration plugs are visible on the lower
があります。
rear of the module.
2 アプリケーションに応じて、下記のジャ
2.
Set the configuration plug as shown below
ンパを設定します。構成プラグこのピン
according to your application.
にジャンパを設定しないでください。
構成プラグ
Configuration
Plug
Do not
place a jumper
このピンのセットは、
ジャンパしないでく
on this
set of pins.
ださい。
使用するモジュール
使用しないモジュール
構成プラグの設定値
32 点 I/O モジュールと任意のアド 1771-IX または 1771-IY 下部の 2 ピン
レス指定方式
1771-IX および 1771-IY モジュー
ルと任意のアドレス指定方式
32 点 I/O モジュール
上部の 2 ピン
Pub. No. 1785-6.5.12JA
23-10
スイッチ設定
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 24 章
トラブルシューティング
24.1
本章の内容
内容
参照ページ
一般的な PLC-5 プロセッサとチャネル 0 の問題点
24-2
PLC-5 およびイ-サネット PLC-5 リモート I/O スキャ
ナ、アダプタ、または DH+ の問題点
24-3
PLC-5/40L または -5/60L プロセッサポートの、拡張
ローカル I/O リンクの問題点
24-4
PLC-5E イ-サネットリンク
24-4
1771-ASB モジュール
24-5
1771-ALX モジュール
24-7
ランモードにしたときの予期しない PLC-5 の動作
24-8
Pub. No. 1785-6.5.12JA
24-2
24.2
トラブルシューティング
PLC-5 プロセッサ
24.2.1 一般的な問題点
BATT
PROG
R
E
M
RUN
PROC
インジ
ケータ
BATT
FORCE
COMM
PROC
FORCE
色
説明
原因
赤色
バッテリ電圧低下
バッテリ電圧低下
10 日以内にバッテリを交
換する。
消灯
バッテリ OK
通常の動作
処置は必要ない。
緑色
( 点灯 )
プロセッサがランモード 通常の動作
で、完全に動作している。
処置は必要ない。
緑色
( 点滅 )
プロセッサメモリは、メ
モリモジュールに転送中。
赤色
( 点滅 )
メジャーフォルト
メジャーフォルト
赤色
( 点灯 )
ハードウェアフォルト
• プロセッサメモリ • メモリをクリアしてプ
のチェックサムエ
ログラムをリストアす
ラー発生
る。
• メモリ・モジュー • バックプレーンスイッ
ル・エラー
チの設定を調べるか、
正常なメモリモジュー
ルを挿入する。または、
この両方を行なう。
• 内部的な自己診断 • 電源を切断し、プロ
にフォルト発生
セッサを取付け直し、
電源を投入する。その
後、メモリをクリアし、
プログラムをリストア
する。EEPROM に新し
いプログラムを転送す
る。その後、必要であ
れば、プロセッサを交
換する。
消灯
プロセッサはプログラム
ロード中またはテスト
モードであるか、電力が
供給されていない。
アンバー SFC, I/O, または拡張強制 通常の動作
( 点灯 )
が有効。
アンバー SFC, I/O, または拡張強制
( 点滅 )
が存在するが、有効では
ない。
COMM
消灯
SFC, I/O, または拡張強制
が存在しない。
消灯
チャネル 0 で送信なし。 チャネル使用中以外
は、通常の動作。
オレンジ チャネル 0 で送信あり。 チャネル使用中であ
( 点滅 )
れば、通常の動作。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
処置
ステータスファイル (S:11)
でメジャー・フォルト・
ビットをチェックしてエ
ラー内容を調べる。フォル
トビットをクリアし、エ
ラーの原因を解消して、ラ
ンモードに戻す。
電源および接続をチェッ
クする。
処置は必要ない。
トラブルシューティング
24-3
24.2.2 プロセッサ通信チャネルのトラブルシューティング
インジ
ケータ
A また
はB
色
緑色
( 点灯 )
チャネル
モード
説明
原因
リモート I/O アクティブリモート 通常の動作
I/O リンクが動作中
スキャナ
で全アダプタモ
ジュールが稼動し、
フォルトなし。
処置
処置は必要ない。
リモート I/O スキャナと通信して
いる。
アダプタ
DH+
緑色
リモート I/O
( 急速また スキャナ
はゆっく
りと点滅 )
DH+
赤色
( 点灯 )
プロセッサが DH+
リンク上で送信また
は受信中。
少なくとも 1 つのア • リモートラック
の電源を切断し
ダプタにフォルトが
た。
発生または故障があ
る。
• ケーブル断線
• ラックに電源を再投
入する。
• ケーブルを修理す
る。
ネットワークに他に
ノードが存在しな
い。
リモート I/O ハードウェアフォル ハードウェアエラー 電源を切断してから再
ト
投入する。
スキャナ
リモート I/O
ソフトウェア構成が
アダプタ
ハードウェアの設定と
DH+
一致しているかを確認
する。
プロセッサを交換する。
赤色
リモート I/O すべてのアダプタに •
( 急速また スキャナ
フォルトが発生
はゆっく
りと点滅 )
•
DH+
消灯
DH+ 上の通信不良
リモート I/O チャネオフライン
スキャナ
リモート I/O
アダプタ
DH+
ケーブルが接続
されていないか
または断線。
リモートラック
の電源を切断し
た。
• ケーブルを修理す
る。
• ラックに電源を再投
入する。
重複ノードを検出し ステーションアドレス
た。
を訂正する。
チャネルを使用して 必要であれば、チャネ
いない。
ルをオンラインにする。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
24-4
トラブルシューティング
24.2.3 拡張ローカル I/O のトラブルシューティング
および
PLC-5/40L
PLC-5/40L and
-5/60L
プロセッサのみ
-5/60L
processors
only
BATT
PROG
インジ
ケータ
2
チャネル
モード
色
緑色
( 点灯 )
FORCE
RUN
COMM
原因
処置
拡張ローカ アクティブ拡張ロー 通常の動作
ル I/O スキャ カル I/O リンク、全
ナ
アダプタモジュール
が存在し、フォルト
が発生していない。
PROC
R
E
M
説明
処置は必要ない。
緑色
( 急速また
はゆっく
りと点滅 )
少なくとも 1 つのア • 拡張ローカル I/O • ラックに電源を再投
入する。
ダプタにフォルトが
ラックの電源を
発生または故障があ
切断した。
• プロセッサ再起動
る。
ロックアウト押しボ
• 通信フォルト
タンを使用してアダ
• ケーブル断線
プタを再起動する。
• ケーブルを修理す
る。
赤色
( 点灯 )
ハードウェアフォル ハードウェアエラー 電源を切断してから再
ト
投入する。ソフトウェ
ア構成がハードウェア
の設定と一致している
かを確認する。プロ
セッサを交換する。
赤色
拡張ローカ すべてのアダプタに •
( 急速また ル I/O スキャ フォルトが発生。
はゆっく ナ
りと点滅 )
•
•
ケーブルが接続
されていないか
または断線。
終端抵抗がオフ
拡張ローカル
ラックの電源を
切断した。
• ケーブルを修理す
る。
• 終端抵抗を交換する
か、修理する。
• ラックに電源を再投
入する。
チャネルがオフライ チャネルを使用して 必要であれば、チャネ
ンです。
いない。
ルをオンラインにする。
消灯
24.2.4 イ-サネット・ステータス・インジケータ
BATT
PROG
PROC
R
E
M
インジ
ケータ
STAT
FORCE
RUN
色
原因
処置
赤色に点
灯
致命的なハードウェアフォル
ト
プロセッサ内部の修 当社までご連絡ください。
理が必要
赤色に点
滅
ハードウェアまたはソフト
ウェアフォルトが発生 ( 検出
され、コードで報告 )。
フォルトコードによ 当社までご連絡ください。
る。
消灯
イ-サネットインターフェイ
スの機能は正常だが、接続先
がアクティブなイーサネット
ネットワークではない。
通常の動作
緑色
イ-サネットチャネル 2 の機 通常の動作
能が正常であり、アクティブ
なイ-サネットネットワーク
に接続されていることを検出。
COMM
ENET
説明
STAT
プロセッサをアクティブな
イ-サネットネットワーク
に接続する。
処置は必要ない。
BATT
PROG
PROC
R
E
M
24.2.5 イ-サネット送信 LED
FORCE
RUN
COMM
ENET
TRANSMIT
Pub. No. 1785-6.5.12JA
PLC-5 イ-サネットインターフェイスにはイーサネット送信 LED があり、
イーサネットポートがパケット送信中に短時間点灯 ( 緑色 ) します。イーサ
ネットポートがパケット受信中かどうかは、この LED ではわかりません。
トラブルシューティング
24.3
24-5
リモート I/O システム
24.3.1 1771-ASB シリーズ C および D アダプタモジュールの
トラブルシューティング
ACTIVE
ADAPTER
FAULT
I/O RACK
FAULT
インジケータ
Active Adapter I/O
Fault
Rack
点灯
消灯
消灯
消灯
点灯
消灯
点灯
点滅
消灯
同調して点滅
点灯
説明
原因
処置
正常表示。リモートア
ダプタはフル稼動可能。
RAM メモリフォルト、ウォッチ
ドッグタイムアウト
モジュールを交換する。
モジュール位置エラー
I/O モジュールが誤ったスロット
に取付けられている。
モジュールをシャーシの適切な位
置に取付ける。
消灯
先頭 I/O グループ番号
が誤っている。
先頭 I/O グループ番号または I/O スイッチ設定を確認する。
ラックアドレスにエラーがある。
点灯
点灯
モジュールが通信して
いない。
通信速度の設定が誤っている。
消灯
点灯
点灯
モジュールが通信して 1/4 ラックのスキャンスイッチが
いない。
「最終 4 スロット以外の全スロッ
ト」に設定されている。
点滅
消灯
消灯
リモートアダプタが
I/O をアクティブに制
御していない ( スキャ
ナとアダプタ間の通信
リンクは正常 )。
スキャンスイッチを設定する。
プロセッサがプログラムモードま I/O スキャナにフォルトをクリアさ
たはテストモード中です。
せる。
スキャナがアダプタモジュールを
フォルトモードに保持している。
LED が上から下に順に モジュールが通信して
点灯 / 消灯
いない。1
リンク上に同一アドレスの別のリ アドレスを訂正する。
モート I/O アダプタがある。
交互に点滅
シャーシ・バックプレーン・ス
イッチ・アセンブリ上のプロセッ
サ再始動ロックアウトスイッチが
3
オンになっている。
消灯
アダプタモジュールが
I/O をアクティブに制
御しない。2
アダプタモジュールが
プロセッサ再起動ロッ
クアウトモード ( アダ
プタとスキャナ間のリ
ンクは、正常 )。
リセットボタンを押してロックア
ウト機能をクリアするか、電源を
切断してから再投入する。再試行
後もインジケータが点滅するとき
は、以下の原因が考えられる。
• 押しボタンが現場の配線アーム
に正しく配線されていない。
• 配線アームが アダプタモジュー
ルに接続されていない。
• アダプタモジュールがプロセッ
サまたはスキャナによってリ
セットされ、直後にフォルトと
なった。
1. フォルトが発生したときにプロセッサがランモードであるが実際には依存モードで動作している場合は、シャーシフォルト応答
モードはシャーシバックプレーンの最終状態スイッチの設定によって選択されます。
2. I/O シャーシは、シャーシバックプレーン上の最終ステータススイッチで選択したフォルトモードになります。
3. リモート I/O アダプタモジュールの動作モードの選択は、リモート I/O スキャナ / ディストリビューションパネル、リモート I/O ス
キャナ・プログラム・インターフェイス・モジュール、I/O スキャナメッセージ処理モジュールのいずれかに付属する資料に従って
ください。特に 1771-SD, -SD2 の検索無効モードに注意してください。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
24-6
トラブルシューティング
24.3.2 1771-ASB シリーズ C および D アダプタモジュールの
トラブルシューティング ( 続き )
インジケータ
Active Adapter I/O
Fault
Rack
消灯
点滅
消灯
消灯
点灯
点灯
説明
原因
I/O シャーシフォルト 1 以下に問題がある。
リンク上に通信なし。 • シャーシに取付けられたアダプ
タとモジュール間。フォルトが
修復されるまで、モジュールは
フォルトモードのままである。
• バックプレーンまたは I/O モ
ジュール上のプリント・サー
キット・ボードのパス間が短絡
リンク上で通信あり。
バックプレーンの短絡
が考えられる。
処置
シャーシへの電源を切断してから
再投入して、高ノイズに起因する
2
問題を解消する。
• 全 I/O モジュールを 1 つずつ取
り外して交換する。
• 問題が解消しないときは、
シャーシまたは I/O モジュール
に問題がある。
• バックプレーンにノイズがあ
る。
• サーキットボード のパス間が
短絡
• シャーシ上に欠陥カード
•
•
•
•
•
ノイズを取り除く。
ノイズを切り分ける。
サージサプレッサを追加する。
シャーシを交換する。
シャーシ上の欠陥カードを交換
する。
点滅
点灯
消灯
モジュール識別ライン
にフォルト発生
バックプレーンにノイズ過剰
電源およびシャーシの接地を確認
する。
消灯
消灯
消灯
モジュールが通信して
いない。
電源フォルト
電源、ケーブル接続をチェックす
るとともに、アダプタモジュール
がシャーシに正しく取付けられて
いることを確認する。
スキャナとアダプタモジュール間 ケーブルおよび配線の欠陥を修復
の配線が断線。
する。
スキャナの構成が不適切。
スキャナ構成については、Pub. No.
1772-2.18 を参照してください。
ラック・グループ・アドレス内の 先頭モジュールから最終モジュー
1 台のシャーシのフォルトにより、ルまで順にチェックして、異常を
スキャナ / ディストリビューショ 突き止める。異常の修復後、次の
ンパネルがラック・グループ・ア シャーシに進む。
ドレス内の全シャーシをフォルト
としている ( 検索無効モード時 )。
1. I/O シャーシは、シャーシバックプレーン上の最終ステータススイッチで選択したフォルトモードになります。
2. 電源を切断して再投入すると、ブロック転送要求キューがクリアされます。ペンディング中のブロック転送がすべて失われるので、
プログラムでブロック転送要求を再び送らなくてはなりません。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
トラブルシューティング
24.4
24-7
拡張ローカル I/O システム
24.4.1 1771-ALX アダプタモジュールのトラブルシューティング
ACTIVE
ADAPTER
FAULT
I/O RACK
FAULT
インジケータ
Active Adapter I/O
Fault
Rack
説明
原因
点灯
消灯
消灯
正常表示。リモートア
ダプタはフル稼動可能。
消灯
点灯
消灯
ローカルアダプタに
フォルト発生。1
消灯
消灯
点灯
I/O シャーシフォルト 1 以下に問題がある。
• シャーシ上のアダプタとモ
ジュール間。フォルトが修復さ
れるまで、モジュールはフォル
トモードのままである。
• バックプレーンまたは I/O モ
ジュール上のプリント・サー
キット・ボードのパス間が短絡
点滅
消灯
消灯
処置
ローカルアダプタが動作していな シャーシへの電源を切断してから
い。フォルトが修復されるまで、 再投入してアダプタフォルトをク
2
フォルトモードが継続する。
フォルトが解消しない
リアする。
ときはアダプタを交換する。
シャーシへの電源を切断してから
再投入して、高ノイズに起因する
問題を解消する。2
• 全 I/O モジュールを 1 つずつ取
り外し交換する。
• アダプタを交換する。
• 問題が解消しないときは、
シャーシまたは I/O モジュール
に問題がある。
出力がリセットされる。プロセッサは、プログラムモード なし
またはテストモード中です。
ローカル I/O スキャナがアダプタ 拡張ローカル I/O スキャナにフォ
モジュールをフォルトモードに保 ルトをクリアさせる。
持している。
交互に点滅
消灯
アダプタモジュールが
I/O をアクティブに制
御しない。1
アダプタモジュールが
プロセッサ再起動ロッ
クアウトモード ( アダ
プタとスキャナ間のリ
ンクは、正常 )。
シャーシ・バックプレーン・ス
イッチ・アセンブリ上のプロセッ
サ再起動ロックアウトスイッチon
シャーシバックプレーンがオンに
3
なっている。
リセットボタンを押してロックア
ウト機能をクリアするか、電源を
切断してから再投入する。再試行
後もインジケータが点滅するとき
は、プロセッサ / スキャナによる
アダプタモジュールのリセット直
後にフォルト状態になったか調べ
る。
電源、I/O ケーブル、および電源
ケーブルの接続を調べるとともに、
アダプタモジュールがシャーシ上
に正しく取付けられていることを
確認する。
消灯
消灯
消灯
電力が供給されていな
い、または通信なし。
電源フォルト
点灯
点滅
消灯
拡張ローカル I/O
シャーシ内のモジュー
ル位置エラー
高密度モジュールの位置が誤って アドレス指定モードとスイッチ設
いる。
定を確認する。
1. 電源を切断して再投入すると、ブロック転送要求キューがクリアされます。ペンディング中のブロック転送がすべて失われるので、
プログラムでブロック転送要求を再び送らなくてはなりません。
2. フォルトが発生したときにプロセッサがランモードであるが実際には依存モードで動作している場合は、シャーシフォルト応答
モードはシャーシバックプレーンの最終状態スイッチの設定によって選択されます。
3. I/O シャーシは、シャーシバックプレーン上のスイッチ 1 ( 最終状態スイッチ ) で選択したフォルトモードになります。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
24-8
24.5
トラブルシューティング
ランモードにしたときの予期しない動作
プロセッサをランモードにしたときに予期しない動作が起こった場合は、こ
の項に示す命令のプリスキャン動作を確認します。プリスキャン中のこれら
の命令の実行は、通常のスキャン中とは異なります。
プリスキャン機能は、すべてのラングが False (0) としてスキャンされている
ときのプログラムモードからランモードに切換える間の中間スキャンです。
プリスキャンはすべてのラダー・プログラム・ファイルと命令を検査し、プ
ログラムの結果に基づいてデータテーブルを初期化します。
例えば、めったに呼出されないサブルーチン内に誤った間接アドレスがあ
り、ランタイムエラーが発生するとします。ただし、ランタイムエラーが実
際に発生する前に通常のプログラムスキャンが何回も行なわれます。プリス
キャンによって、ランモードにする前にこのようなエラーが発生するかプロ
グラムを検査するための機会がプロセッサに与えられます。
24.5.1 プリスキャン動作での命令
以下の表に、通常の命令の動作とは異なるプリスキャン動作を示します。
表 24.A
命令
ARD
ARL
AWT
プリスキャン中の命令の動作
プリスキャン中に実行される動作
EN ビットがセットされて、DN および ER ビットがリセットされている
ときは、コントロールワードがクリアされる。DN または ER ビットのい
ずれかがセットされているときは、EN ビットがリセットされ、DN ビッ
トがセットされる。
AWA
ACB
ABL
AHL
BTR
BTW
CTU
CTD
最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、誤ってカウントし
ないように CU/CD ビットがセットされる。
EOT
すべてのラダー命令をプリスキャンするために、この命令はスキップさ
れる。
FFL
最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、誤ってロードしな
いように EL ビットがセットされる。
LFL
FFU
LFU
Pub. No. 1785-6.5.12JA
すべての非ユーザ構成ビット 15, 14, 13, 12, 10, および 9 が 0 にリセットさ
れる (INT および BT ファイルタイプの両方で )。
最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、誤ってアンロード
しないように EU ビットがセットされる。
FND
すべてのラダー命令をプリスキャンするために、この命令はスキップさ
れる。
FOR
FOR/NXT ループ内のラダー命令はプリスキャンされる。
MSG
SFC 開始ビットがリセットされて、CO ビットがリセットされていると
きは、INT および MG ファイルタイプの両方で、すべての非ユーザ構成
ビット 15, 14, 13, 12, 10, および 9 が 0 にリセットされる。MG ファイルタ
イプでは、ビット 11, 7, 6, 5, 4, 2, 1, および 0 もリセットされる。
ONS
最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、誤ったトリガを禁
止するために、命令のプログラムされたビットアドレスがセットされる。
トラブルシューティング
命令
OSF
24-9
プリスキャン中に実行される動作
OSR
最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、誤ったトリガを禁
止するために、命令のプログラムされたビットアドレスがリセットされ
る。出力ビットもリセットされる。
PID
PD ファイルタイプでは、INI ビットがリセットされる。
INT ファイルタイプでは、ステータスビット 8, 9, および 10 ( デッドバン
ド、出力アラームの上限および下限 ) がリセットされる。前のスキャン
からセットポイントと ER ビットが初期化されていないことを示すため
に、前のスキャンからのエラーレジスタは 32767 にセットされる。
積分アキュムレータおよび微分エラービットがリセットされる
SQL
最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、テーブルポインタ
が誤ってインクリメントしないように、EN ビットがセットされる。
SQO
TOF
DTR
TT, TC, TE, および TO ビットがリセットされ、ACC = 設定値になる。
1
リファレンス値が更新される ( ラング状態に関係なく )。
1. DTR 命令は、通常のスキャン中でもこのように動作します。
24.5.2 注意事項
以下の事項に注意して、プリスキャン動作の結果として発生する予期しない
動作を回避してください。
•
表 24.A に示す命令には、インデックス付きまたは間接アドレス指定を使
用してはなりません。
I インデックス付きまたは間接アドレス指定を使用しなければならないと
きは、その他の使用された変数すべてを前もって初期化するために第 1
のスキャンビット (S:1/15) を使用してください。
•
任意のラダー命令に間接アドレス指定を使用するときは、複数の機能の
ために間接アドレスを保持するためのデータ変数は使用しないでくださ
い。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
24-10
トラブルシューティング
Pub. No. 1785-6.5.12JA
第 25 章
ケーブル
25.1
本章の内容
内容
25.2
参照ページ
チャネル 0 のピン割付け
25-1
シリアルケーブルのピン割付け
25-2
ケーブル接続図
25-3
プログラミングケーブルの仕様
25-5
イ-サネットケーブルの接続
25-9
チャネル 0 のピン割付け
プロセッサの側面のラベルに、チャネル 0 (RS ポート ) のピン割付けを示す
一覧表があります。内容は以下の表と同じです。
ピン
RS-232C
RS-422A
RS-423
ピン
1
C.GND
C.GND
C.GND
14
2
TXD.OUT
TXD.OUT+
TXD.OUT
15
3
RXD.IN
RXD.IN+
RXD.IN
16
4
RTS.OUT
RTS.OUT+
RTS.OUT
17
5
CTS.IN
CTS.IN+
CTS.IN
18
6
DSR.IN
DSR.IN
DSR.IN
7
SIG.GND
SIG.GND
8
DCD.IN
DCD.IN
未使用
DCD.IN
RS-423
-
SEND COM
TXD.OUT
未使用
RXD.IN-
REC COM
19
未使用
RTS.OUT-
未使用
SIG.GND
20
DTR.OUT
DTR.OUT
DTR.OUT
DCD.IN
21
22
未使用
DSR.IN
未使用
23
未使用
DTR.OUT
未使用
未使用
11
24
12
13
RS-422A
未使用
9
10
RS-232C
25
未使用
-
CTS.IN
未使用
網掛けされた位置のピンは、システム予約されています。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
25-2
25.3
ケーブル
シリアルケーブルのピン割付け
以下の図に、シリアルポート通信に使用するケーブルのピン割付けを示しま
す。
Cable #1 #1
ケーブル
9 ピン
9-pinSKT
SKT
IBMIBM
ATAT
オス )
((female)
ケーブル
Cable #2 #2
ピンSKT
25
SKT
25-pin
1770-KF2
1770-KF2
メス )
( (female)
25 ピン
SKT
25-pin
SKT
IBM IBM
XT XT
( オス )
(female)
RXD 2
GND 5
2
7
TXD 2
GND 7
TXD 3
3
RXD 3
DCD 1
DTR 4
DSR 6
4 RTS
5 CTS
RTS 7
CTS 8
6 DSR
8 DCD
20 DTR
ケーブル
Cable #3 #3
ピン SKT
2525-pin
SKT
1770-KF2
1770-KF2
( メス
)
(female)
3
7
3
7
2
RXD 3
2
RTS 4
CTS 5
4 RTS
5 CTS
RTS 4
CTS 5
4 RTS
5 CTS
DSR 6
DCD 8
DTR 20
6 DSR
8 DCD
20 DTR
DSR 6
DCD 8
DTR 9
6 DSR
8 DCD
20 DTR
11957-I
Cable #4
11958-I
Cable #5
ケーブル #4
Cable #6
ケーブル #5
25-pin
ピン
25
Modem
モデム
( オス
(Male))
8
3
2
20
7
6
4
5
22
1
11959-I
Pub. No. 1785-6.5.12JA
25 ピン
25-pinSKT
SKT
1770-KF2
1770-KF2
( メス
)
(female)
TXD 2
GND 7
11955-I
9-pinSKT
SKT
9 ピン
IBMIBM
ATAT
( メス )
(female)
DCD 1
RXD 2
TXD 3
DTR 4
GND 5
DSR 6
RTS 7
CTS 8
RNG 9
CASE
9 ピン9-pin
SKTSKT
コンピュータ
Computer
オス )
((female)
9-pin
SKT
9 ピン
SKT
Computer
コンピュータ
(female)
( メス )
RNG 1
TXD 2
RXD 3
RTS 4
CTS 5
DSR 6
GND 7
DCD 8
DTR 9
ケーブル #6
ピン
2525-pin
Modem
モデム
( オス
(Male))
SKT
ピン SKT
2525-pin
Computer
コンピュータ
( メス )
(female)
CHS 1
TXD 2
RXD 3
RTS 4
CTS 5
DSR 6
GND 7
DCD 8
DTR 20
22
2
3
4
5
6
7
8
20
11960-I
ピン
2525-pin
Modem
モデム
( オス
(Male))
1
2
3
4
5
6
7
8
20
11961-I
25-3
ケーブル
25.4
ケーブル接続図
ターミナル
Terminal
ケーブル
#1#1
cable
1784-CP7 アダプタ付き
1784-CP5 with -CP7 adapter
1784-CP51770
1770-KF2
PLC-5
9-Pin
Serial Port
ピン・シリアル・ポート
9
1784-T50
6160-T53
6160-T60
6160-T70
IBM PC/AT
ターミナル
Terminal
1784-CAK
1785-KE
1785-KE
Series B
シリーズ
B
1770-CD
PLC-5
注:
1785-KE
A の場合は、エンハンストおよびイーサネット
PLC-5 プロ
Note:
1785-KEシリーズ
Series A uses
1785-CP5 cable and 1785-CP7 adapter with the enhanced
and
セッサとの接続に
1785-CP5 ケーブルおよび 1785-CP7 アダプタを使用します。
Ethernet
PLC-5 processors
1784-CP10
ターミナル
Terminal
ターミナル
Terminal
ケーブル
#4#4
cable
PLC-5
To のチャネル
channel 0 of 0 へ
the PLC-5
モデム
modem
電話回線
phone
line
1784-CP7
1784-CP5
PLC-5
ターミナル
Terminal
ケーブル
cable #6#6
1770-KF2
ケーブル
#4#4
cable
モデム
modem
モデム
modem
phone
line
電話回線
1
のチャネル
PLC-5 To
0へ
channel 0 of
the PLC-5
ケーブルcable
#6 #6 1
モデム
modem
1 オス - メス変換器、またはオスの 25 ピンプラグを
1 Requires either#2
備えたケーブル
の一端を使用します。
a gender
changer or one end of cable #2 fitted
with a male 25-pin plug.
Pub. No. 1785-6.5.12JA
25-4
ケーブル
ケーブル
cable#2#2
ターミナル
Terminal
1784-CP5
1784-CP7
1770-KF2
PLC-5
25-Pin
Serial Port
25 ピン・シリアル・ポート
1784-T47
IBM XT
IBM PS/2 Model 30
IBM PS/2 Model 60
ターミナル
Terminal
1784-CXK
1785-KE
1785-KE
シリーズ
Series BB
1770-CD
PLC-5
注: 1785-KE シリーズ A の場合は、エンハンストおよびイーサネット PLC-5 プロ
Note:セッサとの接続に
1785-KE Series A uses
1785-CP5ケーブルおよび
cable and 1785-CP7
adapter with
the enhanced and Ethernet PLC-5
アダプタを使用します。
1785-CP5
1785-CP7
processors
1784-CP11
ターミナル
Terminal
ターミナル
Terminal
ケーブル
cable #6#6
のチャネル
PLC-5To
channel 0 of0 へ
the PLC-5
モデム
modem
phone line
電話回線
PLC-5
ターミナル
Terminal
1784-CP6
1770-KF2
ケーブルcable
#6 #6
ケーブル
cable #6#6
モデム
modem
モデム
modem
phone line
電話回線
1
PLC-5
Toのチャネル
channel 0 of 0 へ
the PLC-5
ケーブル #6cable #6 1
1 オス - メス変換器、またはオスの 25 ピンプラグを
備えたケーブル #2 の一端を使用します。
1 Requires either a gender changer or one end of cable #2 fitted
with a male 25-pin plug.
Pub. No. 1785-6.5.12JA
モデム
modem
25-5
ケーブル
25.5
プログラミングケーブルの仕様
DH+ 通信に使用する A-B 製のケーブルの仕様を以降のページに示します。
表 25.A を参照してください。
表 25.A
プログラミングケーブルの仕様
使用する機器
接続先
6160-T53
6160-T60
6160-T70
IBM PC/AT
1785-KE
エンハンストまたは ターミナル
イ-サネット PLC-5 (1784-KT, -KT2, -KL, また
プロセッサ
は -KL/B を使用する )
ターミナル
(1784-KTK を使用する )
9
1
5
8
1785-KE
1784-CAK
25-5
1784-CP6
25-6
1784-CP (1784-CP7
アダプタ付き )
25-6
1784-CP8 アダプタ
25-7
1784-CP5 (1785-CP7
アダプタ付き )
25-6
25-7
1784-CP11
ターミナル
( シリアル 25 ピンケーブル
を使用する )
25-8
1784-PCM5
(1784-CP7 アダプタ
付き
25-8 および
25-6
ケーブル:1784-CAK
1785-KE と 6160-T53, 6160-T60, 6160-T70, または IBM PC/AT 間の接
続
1
15-Pin
D-Shell
15 ピン D-Sub コネクタ
Connector
ピン ( オス )
Pin*Male
参照ページ :
1784-CP10
ターミナル
(9 ピン・シリアル・ケーブ
ルを使用する )
ターミナル
(1784-PCMK を使用する )
図 25.1
使用するケーブル
9-Pin
D-Shell
コネクタ
9 ピン
D-Sub
ピンConnector
( メス )
Pin*Female
5
1
2.9 m
(9.50 ft.)
IBM-PC/AT
9
6
2
7
3
13
4
5
6
8
11
ピン
D-Sub
D-sub 15
15-Pin
(1785-KE)
(1785-KE)
1
4
6
2
5
3
7
8
D-sub 9-Pin
D-Sub
9 ピン
(IBM
(IBMPC/AT)
PC/AT)
4 19 36
Pub. No. 1785-6.5.12JA
25-6
ケーブル
図 25.2
ケーブル:1784-CP6
1784-KT, -KT/2, -KL, または -KL/B のいずれかを取付けたターミナ
ルとプロセッサ間の接続
62
61
22
43
1
A
62
Pin 1
21
Pin 6
62 ピン
D-Sub
62-Pin
D-Shell
ターミナル側
Terminal
End
Pin 3
ピン Mini-DIN
8-Pin8 Mini-DIN
プロセッサ側
Processor
End
38
37
36
35
34
33
32
31
8
7
Clear
透明
6
5
透明
Clear
Shield 4
シールド
シールド
Shield
3
青 Blue
2
Blue
青
1
プロセッサ側
Processor End
3
2
1
62 ピン D-Sub
62-Pin D-Shell
ターミナル側
Terminal End
図 25.3
18378
ケーブルおよびアダプタ:1784-CP7
1784-CP, -CP5, または -PCM5 ケーブルの 9 ピン D-Sub コネクタを
介してプロセッサに接続
透明
Clear
5
1
9
6
Pin 1
Pin 6
9-Pin
D-Shell
9 ピン
D-Sub
8-Pin
Mini-DIN
8 ピン
Mini-DIN
Processor End
プロセッサ側
Pin 3
8
7
6
5
4
3
2
1
9
8
Shield シールド
Shield
シールド
7
6
青
青
Blue
Blue
5
4
8 ピン Mini-DIN
8-Pin Mini-DIN
プロセッサ側
3
Processor End
2
Clear
透明
1
9 ピン D-Sub
9-Pin D-Shell
18377
Pub. No. 1785-6.5.12JA
25-7
ケーブル
図 25.4
ケーブルおよびアダプタ:1784-CP8
1784-KT, -KT2, または -KL カードを取付けたターミナルを DH+ 固
定ネットワークに接続
1
2
SH
1
Terminal end ((front)
ターミナル側
正面 )
62-position
62 ポジション・サ
sub-miniature
ブ・ミニチュア・
connector
コネクタ
2
3
3 ポジション・ターミナル・
3-position
コネクタ
terminal connector
34
35
Network end (back)
ネットワーク側 ( 背面 )
ポジション・ターミナル・
3
3-position
コネクタ
terminal connector
33
36
青Blue
2
Shield
シールド
SH
Clear
透明
62 ポジション・サ
62-position
37
ブ・ミニチュア・
sub-miniature
コネクタconnector
1
1770-CD
双軸
1770-CD
Twinax Cable
ケーブル
60
61
62
図 25.5
ケーブル:1784-CP10
ターミナルとシリアルポートを使用するプロセッサ間の接続
3.2m
(10 ft)
6
1
9
5
14
25
9-SKT
9-SKT
IBM AT
)
IBM( メス
AT*Female
19816
1
13
25-SKT
25-SKT
PLCプロセッサ
Processor*Male
PLC
( オス )
RXD 2
GND 5
2
TXD 3
3
DTR 4
DSR 6
4
5
RTS
CTS
RTS 7
CTS 8
6
8
DSR
7
DCD
20 DTR
19870
Pub. No. 1785-6.5.12JA
25-8
ケーブル
図 25.6
25
TXD
2
GND
7
3
7
RXD
3
2
13
RTS
4
25-SKT
25-SKT
プロセッサ
PLC
( オス )
PLC
Processor-Male
CTS
5
4
5
RTS
CTS
DSR
6
DCD
8
6
8
DSR
DCD
DTS
20
20 DTR
3.2m
(10 ft)
1
14
ケーブル:1784-CP11
シリアルポートを使用するプロセッサとターミナル間の接続
14
13
25
25-SKT
25-SKT
IBMAT
XT (Computer-Female
メス )
IBM
1
19871
図 25.7
ケーブル:1784-PCM5
プロセッサとターミナル間の接続 (1784-PCMK を使用する )
124.25 in
1
6
5
PLC-5
PLC-5DH
DH+
9 ピン
9-pin
KT/PCMCIA
CLR
LINE 1 CLR
BLUE
LINE 2 CLR
1
5
DRAIN
1
2
DRAIN
7
3
SHIELD
SHELL
SHIELD
SHELL
1
2
BLACK
WHITE
DRD
3
RED
3
RET
4
GREEN
4
EN
5
BROWN
5
6
6
7
BLUE
ORANGE
8
YELLOW
8
9
DTD
1
SY
TD
RET
RIO
2
7
DTR
SY
9
PURPLE
10
GRAY
10
RTS
11
PINK
11
CTS
12
TAN
12
SHELL
SHELL
DRAIN
SHIELD
SHELL
SHELL
19872
Pub. No. 1785-6.5.12JA
ケーブル
25.6
25-9
イ-サネットケーブルの接続
イ-サネットポート は、15 ピントランシーバまたはメディア・アクセス・
ユニット (MAU) の接続を介して、細線または太線ネットワークに接続でき
ます。
イ-サネットネットワーク
Ethernet Network
Transceiver
トランシーバ
Transceiver
トランシーバ
イーサネットネットワークトランシーバ
To connect a programming terminal to a
トランシーバプログラミングターミナル
PLC-5/20E, -5/40E, or -5/80E processor through
を、イーサネットネットワーク経由で
an Ethernet network,
the following:
または
PLC-5/20E,
-5/40E,use
-5/80E プロ
Ethernet PCMCIA or PC/AT-compatible
セッサに接続するときは、以下が必要で
す。(6628-A5) communication card
Ethernet cable
または
• イーサネット
PCMCIA
PC/AT 対
Transceivers and
transceiver
cables
応 (6628-A5) 通信カード
• イーサネットケーブル
• トランシーバおよびトランシーバケー
ブルトランシーバ
トランシーバ
Transceiver
ケーブル
Cable
AUI ポート
port
AUI
トランシーバ
Transceiver Cable
ケーブル
イ-サネット・インター
Ethernet interface card
フェイス・カード
プログラミング
Programming
Terminal
ターミナル
PLC-5/40E
2 種類の A-B 製のトランシーバには、以下の 2 種類があります。
Cat. No.
説明
5810-AXMT
細線イ-サネット /802.3 トランシーバ
5810-AXMH
太線イ-サネット /802.3 トランシーバ
プロセッサは、標準のトランシーバケーブルを使用してトランシーバに接続
されます。このケーブルは、アクセス・ユニット・インターフェイス (AUI)
ケーブルとも呼ばれます。A-B 製のトランシーバケーブルは 2 種類の長さが
あり、トランシーバとケーブルから構成されるキットは 4 種類あります。
Cat. No.
説明
5810-TER
細線イ-サネット終端抵抗
5810-TC02/A
太線 2.0m (6.5 フィート ) トランシーバケーブル
5810-TC15/A
太線 15.0m (49.2 フィート ) トランシーバケーブル
5810-TAS/A ( キット )
細線トランシーバおよび 2.0m (6.5 フィート ) ケーブル
5810-TAM/A ( キット )
細線トランシーバおよび 15.0m (49.2 フィート ) ケーブル
5810-TBS/A ( キット )
太線トランシーバおよび 2.0m (6.5 フィート ) ケーブル
5810-TBM/A ( キット )
太線トランシーバおよび 15.0m (49.2 フィート ) ケーブル
サードパーティから適切なトランシーバおよびケーブルを購入されると、
"10baseT" ( 光ファイバー ) およびブロードバンドネットワークにも接続でき
ます。
Pub. No. 1785-6.5.12JA
25-10
ケーブル
Pub. No. 1785-6.5.12JA
索引
数値
1/2 スロットアドレス指定 .....................4-3, 23-4, 23-5
1770XYC ....................................................................20-1
1771-AF ........................................................................6-5
1771-ALX ..................................................8-1, 23-5, 24-7
1771-AS ........................................................................6-5
1771-ASB .........................................6-5, 6-10, 23-5, 24-5
1771-CD .....................................................................10-1
1771-DCM ....................................................................6-5
1771-KRF ...................................................................10-1
1771-SN ........................................................................6-5
1772-SD, -SD2 .............................................................6-5
1775-S4A, -S4B ...........................................................6-5
1775-SR ........................................................................6-5
1784-CAK ..................................................................25-5
1784-CP ............................................................ 10-1, 25-6
1784-CP10 ...............................................25-2, 25-5, 25-7
1784-CP11 ...............................................25-2, 25-5, 25-8
1784-CP2 ....................................................................10-1
1784-CP3 ....................................................................10-1
1784-CP5 ................................................. 10-1, 25-5, 25-6
1784-CP6 ................................................. 10-1, 25-5, 25-6
1784-CP7 .......................................................... 25-5, 25-6
1784-CP8 ....................................................................25-7
1784CP8 .....................................................................25-5
1784-KL .........................................10-1, 25-5, 25-6, 25-7
1784-KT ..................................................25-5, 25-6, 25-7
1784-KT2 ................................................25-5, 25-6, 25-7
1784-KTK1 .................................................................25-5
1784-PCM5 ....................................10-1, 25-5, 25-6, 25-8
1784-PCMK ............................................10-1, 25-5, 25-8
1785-KE .....................................................................25-5
1785KE .......................................................................25-5
1 スロットアドレス指定 ........................4-3, 23-4, 23-5
2 スロットアドレス指定 ........................4-3, 23-4, 23-5
6008-SQH1, -SQH2 .....................................................6-5
A
ASCII,
シリアルポートの構成 ......................................11-15
ステータス ..........................................................11-20
ASCII 命令 ...............................................................22-22
B
Belden 9463 ..................................................................6-3
BOOTP
IP アドレス ...........................................................12-6
使用 ........................................................................12-4
無効 ........................................................................12-3
例 ............................................................................12-7
ハードウェアアドレス ........................................12-6
C
CE 認可 ......................................................................20-2
D
DF1 スレーブ .................................................. 11-3, 11-8
DF1 マスタ
構成 .....................................................................11-10
通信 .......................................................................11-3
ポーリング方法 .................................................11-13
DH+ リンク
応答時間のテスト結果 .....................................10-13
グローバル・ステータス・フラグ・
ファイル ...........................................................10-4
ケーブル長 ...........................................................10-2
ケーブル配線の計画 ...........................................10-1
終端 .......................................................................10-2
ステータスのモニタ ...........................................10-9
性能の評価 ...........................................................10-9
設計上のヒント .................................................10-14
チャネルの構成 ...................................................10-2
通信速度 ...............................................................10-3
デバイスとの通信 ...............................................10-1
デフォルトアドレス ...........................................10-3
トークンパッシング ...........................................10-9
トラブルシューティング ...................................24-3
内部の処理時間 .................................................10-12
ノード / 計時 ........................................................10-9
プロセッサアドレスの定義 ................................10-3
メッセージの宛先 .............................................10-11
メッセージのサイズおよび数 .........................10-10
E
ESD 保護 .....................................................................3-3
I
I/O 更新
構成 .......................................................................17-4
I/O アドレス指定 .............................................. 4-1, 20-2
I/O スキャン
ディスクリート ...................................................20-1
無効 .......................................................................17-2
I/O ステータスファイル
アドレス指定 .......................................................6-20
構成 .........................................................................6-6
ビットのレイアウト ................................. 6-20, 6-21
I/O モジュール ..........................................................20-1
選択のガイドライン .............................................2-1
点数の選択 ( 密度 ) ................................................2-2
取付け .....................................................................2-3
ケーブルの分類 .....................................................3-4
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I–2
索引
M
MCP ........................................................................... 1-10
一時的な無効 ....................................................... 17-4
構成 ....................................................................... 17-3
使用 ....................................................................... 17-1
実行順序の指定 ................................................... 17-4
スキャンタイム ................................................... 17-4
スケジューリング .................................... 14-11, 17-2
モニタ ................................................................... 17-4
P
PID ........................................................................... 22-20
PII ..........................................................................9-3, 9-4
アプリケーションのラダーロジック例 ........... 19-2
拡張ローカル I/O シャーシ .................................. 8-3
構成 ....................................................................... 19-4
使用 ....................................................................... 19-1
使用時 ................................................................ 14-10,
ステータス ........................................................... 19-5
性能 ....................................................................... 19-3
ブロック転送命令のある ................................... 19-3
プログラミングに関する注意事項 ................... 19-3
プログラムフロー ............................................. 14-10
モニタ ................................................................... 19-5
ラダーロジックの作成 ....................................... 19-1
S
SCADA ...................................................................... 11-1
SFC ............................................................................ 1-10
SFC トランジション
強制 ....................................................................... 14-2
STI ...............................................................9-3, 9-4, 16-9
アプリケーションのラダーロジック例 ........... 18-2
構成 ....................................................................... 18-3
使用 ....................................................................... 18-1
使用時 ................................................................. 14-10
ステータス ........................................................... 18-4
性能 ....................................................................... 18-1
ブロック転送命令のある ................................... 18-2
プログラムスキャン ........................................... 18-3
プログラムフロー ............................................. 14-10
ラダーロジックの作成 ....................................... 18-1
U
UID/UIE
STI ................................................................ 16-9, 18-2
プロセッサの優先順位の調整 ......................... 14-13
Pub. No. 1785-6.5.12JA
あ
アクティブバッファ ............................................... 6-12
アダプタモード
通信 ......................................................................... 7-1
定義 ....................................................................... 1-12
転送するデータ ..................................................... 7-8
アダプタチャネルのステータス .............. 7-14, 7-16
チャネル構成 ................................................. 7-2, 7-3
ディスクリート転送構成ファイル .............. 7-2, 7-7
ブロック転送がディスクリートデータに
及ぼす影響 ...................................................... 7-13
ブロック転送のプログラミング ......................... 7-8
ブロック転送のプログラミング例 ................... 7-11
ホストプロセッサのステータス........................ 7-15
アドレス指定
32 点の例 ................................................................ 4-5
8 点および 16 点の例 ............................................ 4-4
I/O イメージ ........................................................ 4-15
I/O 仕様 ................................................................ 20-2
I/O ステータスファイル .................................... 6-20
イ-サネット ....................................................... 12-2
イ-サネットブロードキャスト ....................... 12-8
インデックス付き ............................................... 4-18
概念 ......................................................................... 4-1
拡張ローカル I/O .................................................. 8-2
間接 ....................................................................... 4-17
シンボル ............................................................... 4-19
データファイル ................................................... 4-14
ニーモニック ....................................................... 4-16
ビットの I/O デバイスとの関係 ......................... 4-2
ブロック転送モジュール..................................... 4-7
ポーリングファイル内のステーション ......... 11-14
まとめ ..................................................................... 4-7
モードの選択 .......................................4-3, 23-4, 23-5
用語 ......................................................................... 4-1
ラック ..................................................................... 8-9
リモート I/O ラック ............................................. 4-9
論理 ....................................................................... 4-15
割付け
DH+ ノードアドレス ..................................... 10-3
ラック番号 ........................................................ 4-8
い
イ-サネット
アドレス指定 ....................................................... 12-2
エラーコード ..................................................... 12-14
ケーブル ............................................................... 25-9
ゲートウェイ ....................................................... 12-9
構成
6200 ソフトウェアの使用 ............................. 12-2
BOOTP の使用 ................................................ 12-4
サブネットマスク ............................................... 12-9
上級機能 ............................................................... 12-8
索引
ステータスデータ ..............................................12-15
送信インジケータ ................................................24-4
通信 ........................................................................12-1
トラブルシューティング ....................................24-4
トランシーバ ........................................................25-9
ネットワーク要件 ................................................12-1
プロセッサの性能 ..............................................12-17
ブロードキャストアドレス指定 ........................12-8
メッセージ ..........................................................12-17
移動命令 ..................................................................22-13
イベント駆動型割込み ..........................................14-10
イメージテーブル
アドレス ................................................................4-15
入力および出力 ......................................................4-1
インジケータ
1771-ALX ..............................................................24-7
1771-ASB ..............................................................24-5
PLC-5/11,-5/20 ........................................................1-3
PLC-5/20E ...............................................................1-6
PLC-5/30 ..................................................................1-4
PLC-5/40, -5/60, および -5/80 ................................1-5
PLC-5/40E および -5/80E ......................................1-7
PLC-5/40L, -5/60L ..................................................1-8
イ-サネット ........................................................24-4
拡張ローカル I/O .................................................24-4
通信 ........................................................................24-3
プロセッサ ............................................................24-2
インデックス付き
アドレス ................................................................4-18
う
ウォッチドッグタイマ .............................................16-5
え
エラーコード
イ-サネットのメッセージ ..............................12-14
エレメント ................................................................ 4-10
演算命令 ....................................................................22-6
お
オフラインファイル
特権 ........................................................................13-3
オンライン編集
PII ...........................................................................19-3
STI ..........................................................................18-1
ハウスキーピング ..................................................9-4
メッセージおよびブロック転送 ........................9-11
か
I–3
STI プログラミングに関する注意事項 ............18-1
アドレス指定 ................................................. 4-6, 4-7
拡張ローカル I/O モジュールの配置 ..................8-3
ケーブルの配線経路 .............................................3-4
適切な環境 .............................................................3-1
概要
PLC-5 プロセッサ ..................................................1-1
プロセッサスキャン .............................................5-1
リモート I/O ...........................................................6-3
カウンタ命令 ............................................................22-4
拡張ローカル I/O .......1-14, 6-11, 8-1, 8-2, 8-3, 8-4, 8-6,
......... 8-8, 8-9, 8-11, 16-3, 23-5, 23-8, 23-9, 24-4, 24-7
接地構成 .................................................................3-7
環境
仕様 .......................................................................20-1
適切な .....................................................................3-1
間接
アドレス ...............................................................4-17
き
キーイング ................................................................20-2
キースイッチ
PLC-5/11, -5/20 .......................................................1-3
PLC-5/20E ...............................................................1-6
PLC-5/30 ..................................................................1-4
PLC-5/40, -5/60, および -5/80 ................................1-5
PLC5/40E および -5/80E ........................................1-7
PLC-5/40L, -5/60L ..................................................1-8
動作 .........................................................................1-9
ギャップ ....................................................................4-11
キュー........................................................................ 6-12
強制
SFC トランジション ...........................................14-2
入力および出力 ...................................................14-1
く
空のスロットを無視する ..........................................9-5
クラス
特権 .......................................................................13-3
グループ
定義 .........................................................................4-1
グローバル・ステータス・ビット ............ 16-9, 16-11
ラック 0 ~ 7 ........................................................21-3
ラック 10 ~ 17 ..................................................21-10
ラック 20 ~ 27 ..................................................21-10
クロック、カレンダ ................................................20-1
グローバル・ステータス・フラグ・ファイル ......9-4
グローバル禁止ビット
クリア ........................................................... 6-9, 8-10
ガイドライン
I/O 選択 ...................................................................2-1
I/O 点数サイズ ( 密度 ) の選択 .............................2-2
I/O モジュールの取付け .......................................2-3
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I–4
索引
け
計算
実行時間 ................................................................. 9-5
スループット ......................................................... 9-5
プロセッサ・スキャン・タイム ..............9-10, 9-11
リモート I/O スキャンタイム .............................. 9-8
計時
False ロジックと True ロジック .......................... 9-2
拡張ローカル I/O ................................................... 8-5
グローバル・ステータス・フラグ・ファイル . 9-4
スループットの計算 ............................................. 9-5
通信速度 ................................................................. 9-6
入力状態 ................................................................. 9-2
ノード ................................................................... 10-9
ハウスキーピング ................................................. 9-4
プリスキャン ....................................................... 24-8
プログラムスキャン ......................................5-2, 5-3
ブロック転送時間の計算 ..................................... 9-7
ブロック転送実行時間の計算 ............................. 8-6
ブロック転送データ ........................................... 6-11
ブロックデータ転送 ............................................. 8-6
命令 ......................................................................... 9-3
リモート I/O の最適化 .......................................... 9-8
例 ........................................................................... 9-11
割込みの使用 ......................................................... 9-3
ケーブル
Belden 9463 ............................................................. 6-3
DH+ リンク .................................................10-1, 10-2
イ-サネット ..............................................12-1, 25-9
拡張ローカル I/O ................................................... 8-2
シリアル ............................................................... 11-5
通信インターフェイス ....................................... 25-5
導線の配線経路 ..................................................... 3-4
配線のレイアウト ................................................. 3-3
ピン割付け ........................................................... 25-2
プログラミング ................................................... 10-1
リファレンス ......................................................... 5-1
リモート I/O ........................................................... 6-5
ゲートウェイ ........................................................... 12-9
こ
構成
ASCII ( ユーザモード ) ..................................... 11-15
DF1 スレーブ ....................................................... 11-8
DF1 マスタ ......................................................... 11-10
DH+ チャネル ...................................................... 10-2
I/O ステータスファイル ....................................... 6-6
PII .......................................................................... 19-4
STI ......................................................................... 18-3
アダプタチャネルのブロック転送要求 ............. 7-9
イ-サネット
6200 ソフトウェアの使用 ............................. 12-2
BOOTP の使用 ................................................ 12-4
Pub. No. 1785-6.5.12JA
拡張ローカル I/O スキャナチャネル ................. 8-8
シャーシ
拡張ローカル I/O ............................................ 23-9
電源 .................................................................. 23-6
シリアルポート .......................................... 11-2, 11-5
立上げ手順 ........................................................... 15-2
通信モードの変更 ............................................. 11-17
ディスクリート転送構成ファイル ..................... 7-4
フォルトルーチン ............................................... 16-4
プロセッサ常駐ラック ......................................... 5-4
ポイント・ツー・ポイント ............................... 11-6
メイン・コントロール・プログラム ............... 17-3
リモート I/O アダプタチャネル ................. 7-2, 7-3
リモート I/O スキャナチャネル ......................... 6-6
構造
データストレージ ............................................... 4-10
構造化テキスト ....................................................... 1-10
コントロールビット ............................................... 15-2
コンプリメンタリ I/O ............................................. 4-21
コンポーネント
取付け間隔 ............................................................. 3-1
フロントパネル ..................................................... 1-2
さ
最終状態 ................................................16-2, 23-4, 23-5
最適化
システム ................................................................. 9-5
プロセッサメモリと命令の実行時間 ............... 4-20
サイトの準備
導線の配線経路 ..................................................... 3-4
導線の分類 ............................................................. 3-4
配線のレイアウト ................................................. 3-3
サブネットマスク ................................................... 12-9
サブルーチン ........................................................... 1-10
し
時間
内部の処理 ......................................................... 10-12
時間駆動型割込み ................................................. 14-10
シーケンサ命令 ..................................................... 22-17
シーケンシャル・ファンクション・チャート ... 1-10
時限割込み ............................................................... 18-1
自己診断命令 ......................................................... 22-15
システム
仕様 ....................................................................... 20-1
性能 ................................................................ 9-1, 17-2
設計 ......................................................................... 9-9
システム性能の最適化 ........................................... 17-2
システムの設計
集中制御 ................................................................. 1-1
索引
システムモード ........................................................11-3
DF1 スレーブ .......................................................11-3
DF1 マスタ ...........................................................11-3
ステータス ..........................................................11-18
ポイント・ツー・ポイント ................................11-3
システムレイアウト
環境 ..........................................................................3-1
背面パネルの取付け間隔 ......................................3-5
実行完了
プログラム状態 ....................................................14-1
実行時間
ビットおよびワード命令 ..................................22-24
ファイル、プログラム制御、および
ASCII 命令 ......................................................22-30
実行中
プログラム状態 ..................................................14-12
自動構成 .............................................. 6-8, 6-9, 8-9, 8-10
シフトレジスタ命令 ..............................................22-16
シャーシ
位置 ........................................................................20-2
構成プラグ ............................................................23-6
スイッチ設定 .............................................. 23-4, 23-5
寸法 ..........................................................................3-1
取付け間隔 ..............................................................3-1
シャーシの取付け間隔 ..............................................3-1
終端
DH+ リンク ...........................................................10-2
拡張ローカル I/O リンク ......................................8-2
リモート I/O リンク ..............................................6-5
終端抵抗 ............................................................ 6-5, 10-2
集中制御システム ......................................................1-1
重量 ............................................................................20-2
出力、フォルトの後の制御
....................................16-3
出力、
仕様 ............................................................................20-1
衝撃
仕様 ........................................................................20-1
承認 ............................................................................20-2
シリアル
ASCII ( ユーザモード ) .....................................11-15
DF1 スレーブ ............................................. 11-3, 11-8
DF1 スレーブステータス .................................11-18
DF1 ポイント・ツー・ポイント .......................11-3
DF1 マスタ ............................................... 11-3, 11-10
DF1 マスタステータス .....................................11-19
ケーブル ................................................................25-2
ケーブル配線の計画 ............................................11-5
構成 ........................................................................11-5
システムモード ....................................................11-3
スイッチ (SW2) の設定 .......................................11-2
ステータス ..........................................................11-18
チャネル 0 の使用 ................................................11-2
通信モードの変更 ..............................................11-17
ディジタルインターフェイスの選択 ................11-1
ピン割付け ............................................................25-1
I–5
プロトコル ...........................................................11-5
ポイント・ツー・ポイント ...............................11-6
ポイント・ツー・ポイント・ステータス .....11-18
モードの変更 .......................................................11-5
ユーザモード .......................................................11-2
ユーザモード (ASCII) ステータス ..................11-20
シリアルデバイス ....................................................11-1
診断カウンタ
DH+ .......................................................................10-9
リモート I/O .........................................................6-18
振動
仕様 .......................................................................20-1
シンボル
アドレス ...............................................................4-19
す
スイッチアセンブリ
SW1 .......................................................................23-2
SW2 .......................................................................23-3
拡張ローカル I/O .................................................23-8
シャーシ ..................................................... 23-4, 23-5
シャーシ構成プラグ ...........................................23-6
リモート I/O
コンプリメンタリ I/O を使用しない場合 ...23-6
スイッチアセンブリ SW1
デフォルト DH+ アドレスの定義 .....................10-3
スイッチ設定
SW1 .......................................................................23-2
SW2 .......................................................................23-3
拡張ローカル I/O .................................................23-8
最終状態 ...............................................................16-2
シャーシバックプレーン ......................... 23-4, 23-5
リファレンス .......................................................23-1
リモート I/O
コンプリメンタリ I/O を使用しない場合 ...23-6
スキャナ
スキャンリストの作成 ............................... 8-9, 8-10
スキャンリストの変更 .......................................8-10
チャネルの構成 .....................................................6-7
スキャナモード
1771-ASB との通信 .............................................6-10
PII 内のブロック転送 .........................................19-3
STI 内のブロック転送 ........................................18-2
概要 .........................................................................5-3
拡張ローカル I/O チャネルの構成 ......................8-8
スキャンリストの作成 ............................... 6-8, 8-10
ステータスのモニタ ...........................................6-18
チャネルの構成 .....................................................6-6
定義 .......................................................................1-11
データ転送 .............................................................6-9
ブロック転送 .......................................................6-13
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I–6
索引
スキャン
概要 ......................................................................... 5-1
ブロック転送データ ........................................... 6-11
スキャンタイム
計算 ......................................................................... 9-5
スキャンリスト ......................................................... 6-3
エントリのスキャンタイムへの影響 ................. 9-7
拡張ローカル I/O ................................................... 8-9
作成 ......................................................................... 6-8
修正 ......................................................................... 6-9
制限 ................................................................6-9, 8-10
内容 ......................................................................... 6-8
スケジューリング ................................................. 14-11
ステータス
アダプタ・モード・チャネル ........................... 7-14
ホストプロセッサ ............................................... 7-15
リモート I/O ......................................................... 6-18
ステータス情報
PII .......................................................................... 19-5
STI ......................................................................... 18-4
メイン・コントロール・プログラムの
スキャン .......................................................... 17-4
ステータスビット
モニタ ................................................................. 16-11
ステータスファイル
サイズ ................................................................... 4-12
プロセッサ ........................................................... 21-1
ストレージ
プログラムファイル ........................................... 4-14
スループット
I/O 転送時間 ........................................................... 9-5
I/O バックプレーン転送時間 ............................... 9-5
計算 ......................................................................... 9-5
プロセッサ・スキャン・タイム ....................... 9-10
リモート I/O スキャンタイム .............................. 9-6
スレーブ通信 ..................................................11-3, 11-8
寸法
シャーシ ................................................................. 3-1
せ
制御出力 ................................................................... 16-3
性能
DH+ リンク .......................................................... 10-9
PII .......................................................................... 19-3
STI ......................................................................... 18-1
イ-サネットプロセッサ ................................. 12-17
オンライン編集の影響 ....................................... 9-11
最適化 ................................................................... 17-2
システムの向上 ..................................................... 9-1
ハウスキーピング ................................................. 9-4
プロセッサメモリの最適化 ............................... 4-20
命令の実行時間の最適化 ................................... 4-20
Pub. No. 1785-6.5.12JA
設計上のヒント
DH+ リンクの設計 ............................................ 10-14
PII のガイドライン ............................................. 19-3
PII プログラミングに関する注意事項 ............. 19-3
PII プログラムの作成 ......................................... 19-1
RS-232, -422A, および -423 のケーブル長 ....... 11-5
STI 内でのブロック転送の使用 ........................ 18-2
STI プログラムの作成に関する注意事項 ........ 18-1
拡張ローカル I/O のアドレス指定および配置 . 8-2
拡張ローカル I/O のプログラミング上の
注意事項 ............................................................ 8-8
拡張ローカル I/O モジュールの配置 ................. 8-3
拡張ローカル I/O ラックのアドレス指定 ......... 8-3
拡張ローカル I/O リンクの設計 ......................... 8-2
グループデータ ................................................... 4-11
グローバル・ステータス・フラグ・ファイル 10-4
チャネル間のグローバル・ステータス・
フラグ・ファイルの分割 ................................ 9-4
特権の割付け ....................................................... 13-2
ファイルの編成 ................................................... 4-11
複数ラック構成用のスキャンリストの編集 ..... 6-8
ブロック転送のプログラミング....................... 6-16
ブロック転送モジュールの取付け..................... 5-3
プログラムの設計上のヒント........................... 9-11
プロセッサメモリの最低化 ............................... 4-20
命令の実行時間の最適化 ................................... 4-20
ラックの割付け ..................................................... 4-8
リモート I/O ケーブル設計 ................................. 6-5
リモート I/O ラック番号の割付け ..................... 4-9
リモート I/O リンク ............................................. 6-4
接地
拡張ローカル I/O システム ................................. 3-7
プロセッサ常駐シャーシ ..................................... 3-7
リモート I/O システム ......................................... 3-7
接続
イ-サネット ....................................................... 25-9
選択
I/O モジュール ...................................................... 2-1
そ
相対湿度 ..................................................................... 3-1
即時 I/O
計時 ......................................................................... 5-3
ブロック転送とのプログラミング ................... 6-17
隣接するブロック転送モジュールとの使用 ..... 5-3
た
待機中
プログラム状態 ................................................. 14-12
タイプ
データストレージ ............................................... 4-10
タイマ命令 ............................................................... 22-3
立上げ ....................................................................... 15-2
索引
ち
遅延
オンライン編集による.......................................... 9-4
チャネル
DH+ 構成 .................................................... 10-2, 10-3
アダプタ構成 ..........................................................7-2
イ-サネット
6200 ソフトウェアの使用 ..............................12-2
BOOTP の使用 .................................................12-4
拡張ローカル I/O ...................................................8-9
拡張ローカル I/O スキャナ構成 ..........................8-8
構成
リモート I/O アダプタ.......................................7-3
リモート I/O スキャナ ......................................6-6
シリアル ................................................................11-5
特権クラス ............................................................13-3
トラブルシューティング ....................................24-3
モニタ
DH+ リンク ......................................................10-9
拡張ローカル I/O .............................................8-11
リモート I/O アダプタ ....................................7-16
リモート I/O スキャナ ....................................6-18
リモート I/O スキャナの構成 ..............................6-7
チャネルステータス
DH+ ........................................................................10-9
イ-サネット ......................................................12-15
拡張ローカル I/O .................................................8-11
シリアル ..............................................................11-18
リモート I/O アダプタ ........................................7-16
リモート I/O スキャナ ........................................6-18
注意事項
時限割込みルーチン ..........................................14-10
割込みルーチンの使用時 ..................................14-10
つ
通信
1771-ASB ..............................................................6-10
DH+ リンク........................................................... 10-1
アダプタチャネル ..................................................7-1
イ-サネット ........................................................12-1
拡張ローカル I/O ...................................................8-1
仕様 ........................................................................20-2
シリアルデバイス ................................................11-1
シリアルモード変更用の構成 ..........................11-17
速度 ..........................................................................9-6
タイムスライス ..................................................21-11
プロセッサ常駐 I/O ...............................................5-1
ポイント・ツー・ポイント ................................11-3
リモート I/O ...........................................................6-1
I–7
て
ディスクリート転送構成ファイル.................. 7-2, 7-4
ディスクリート転送データ ............5-3, 7-8, 7-14, 7-15
ディスクリートデータ転送
拡張ローカル I/O ...................................................8-5
スキャナとリモート I/O アダプタとの間 ..........7-6
デイジーチェーン............................................ 6-5, 10-2
テスト
フォルトルーチン ...............................................16-9
データ転送 ..................................................................6-9
I/O 転送時間 ...........................................................9-5
I/O バックプレーン転送時間 ...............................9-5
拡張ローカル I/O ...................................................8-4
システム設計 .........................................................9-9
タイプ ...................................................................1-12
ブロック転送 .........................................................8-6
ブロック転送がディスクリートデータに
及ぼす影響 .......................................................7-13
データストレージ
概念 .........................................................................4-9
構造 .......................................................................4-10
タイプ ...................................................................4-10
データブロック ...................................................4-10
ビット ...................................................................4-10
ファイル ...............................................................4-10
メンバー ...............................................................4-10
ユーザ定義 ...........................................................4-10
ワード ...................................................................4-10
データタイプ
有効な値 ...............................................................4-13
データテーブル
ファイル当たりのメモリ ...................................4-11
ファイルのデフォルト .......................................4-12
データファイル
値の範囲 ...............................................................4-13
アドレス指定 .......................................................4-12
アドレス指定のタイプ .......................................4-14
未使用 ...................................................................4-11
読取り / 書込み特権 ............................................13-4
データブロック ........................................................4-10
デバイス
DH+ リンク ..........................................................10-1
拡張ローカル I/O ...................................................8-1
最大 .........................................................................6-4
シリアル ...............................................................11-1
リモート I/O ...........................................................6-2
点数
定義 .........................................................................4-1
電源
取付け寸法 .............................................................3-6
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I–8
索引
と
動作温度 ..................................................................... 3-1
導線 ............................................................................. 3-4
トークンパッシング ............................................... 10-9
特権
オフラインファイルへのクラスの割付け ....... 13-3
クラスの定義 ....................................................... 13-3
タイプ ................................................................... 13-1
チャネルへのクラスの割付け ........................... 13-3
データファイルへの割付け ............................... 13-4
プログラムファイルへの割付け ....................... 13-4
割付けの注意事項 ............................................... 13-2
特権クラス
オフラインファイルへの割付け ....................... 13-3
チャネルへの割付け ........................................... 13-3
ノードへの割付け ............................................... 13-4
トラブルシューティング
イ-サネット ....................................................... 24-4
拡張ローカル I/O ........................................24-4, 24-7
通信 ....................................................................... 24-3
プロセッサ ........................................................... 24-2
リモート I/O ......................................................... 24-5
トランクライン / ドロップライン .................6-5, 10-2
トランシーバ ........................................................... 25-9
取付け
I/O シャーシの取付け寸法 ................................... 3-5
I/O モジュール ................................................2-1, 2-3
電源装置の寸法 ..................................................... 3-6
ハードウェア ......................................................... 3-1
取付け位置 ............................................................... 20-2
取付け間隔
背面パネル ............................................................. 3-5
取付け寸法
電源装置 ................................................................. 3-6
に
ニーモニック
アドレス指定 ....................................................... 4-16
ね
熱放散 ....................................................................... 20-1
の
ノイズ保護 ................................................................. 3-4
は
配線のレイアウト ..................................................... 3-3
配置
拡張ローカル I/O ................................................... 8-2
拡張ローカル I/O モジュール .............................. 8-3
背面パネルの取付け間隔 ......................................... 3-5
ハウスキーピング
影響 ......................................................................... 9-4
Pub. No. 1785-6.5.12JA
パスワード ............................................................... 13-1
バックプレーン
スイッチ設定 .............................................. 23-4, 23-5
電流ドロー........................................................... 20-1
バッテリ .......................................................... 20-1, 20-4
ハードウェア
アドレス指定 ....................................................... 20-2
フォルト ............................................................... 16-2
ひ
比較命令 22-5
ビット
データストレージ ............................................... 4-10
ビット配分命令 ..................................................... 22-13
標準通信 ................................................................... 11-4
ふ
ファイル ................................................................... 4-14
データストレージ ............................................... 4-10
読取り / 書込み特権 ............................................ 13-4
ファイル命令 ......................................................... 22-14
フォルト
ブロック転送
マイナー .......................................................... 6-12
フォルト発生
プログラム状態 ................................................. 14-12
フォルトルーチン
ウォッチドッグタイマ........................................ 16-5
構成 ....................................................................... 16-4
準備 ....................................................................... 16-1
出力の制御 ........................................................... 16-3
使用 ....................................................................... 16-1
使用時 ................................................................. 14-10
立上げ ................................................................... 15-2
テスト ................................................................... 16-9
電源投入時保護 ................................................... 15-1
ラダーロジックからの変更 ............................... 16-8
ラダーロジックを使用するラックフォルト
の回復 .............................................................. 16-8
プログラミング機能 ......................................... 14-10
プログラムフロー ............................................. 14-10
プログラム方法 ................................................... 16-6
ブロック転送データ ........................................... 16-9
有効....................................................................... 16-4
フォルト
拡張ローカル I/O ラック ................................... 16-3
作成 ............................................................ 16-6, 16-10
ステータス情報 ................................................... 16-9
プロセッサ常駐ローカル I/O ラック ............... 16-3
マイナー ............................................................. 16-10
メジャー .................................................... 16-1, 16-10
メジャーおよびマイナー ................................... 16-9
メジャーの検出 ................................................... 16-2
索引
モニタ.................................................................. 16-10
リモート I/O シャーシ ........................................16-3
リモート I/O ラック ............................................16-3
浮動小数点
有効な値の範囲 ....................................................4-13
フロントパネル
PLC-5/11,-5/20 ........................................................1-3
PLC-5/20E ...............................................................1-6
PLC-5/30 ..................................................................1-4
PLC-5/40, -5/60, および -5/80 ................................1-5
PLC-5/40E および -5/80E ......................................1-7
PLC-5/40L, -5/60L ..................................................1-8
ブロードキャストアドレス指定 ............................12-8
ブロック転送 ...........2-3, 4-7, 5-3, 5-4, 6-11, 6-12, 6-13,
.............................6-14, 6-16, 6-17, 7-6, 7-8, 7-9, 7-11,
.....................................8-6, 9-7, 9-11, 16-9, 18-2, 19-3
ブロック転送命令 ..................................................22-20
プログラミング
アダプタチャネルでの複数のブロック転送 ....7-10
アダプタチャネルへのブロック転送 ..................7-8
拡張ローカル I/O ...................................................8-8
機能 ........................................................................1-10
性能の向上のための設計上のヒント................ 9-11
ターミナル接続 ....................................................25-5
注意事項 ................................................................14-1
フォルトルーチン ................................................16-6
ブロック転送がディスクリートデータに
及ぼす影響 .......................................................7-13
保護 ........................................................................13-1
ラックフォルトからの回復 ................................16-8
リモート I/O シャーシでのフォルトの処理 ....16-4
プログラム (PROG) モード .......................................1-9
プログラム実行 ......................................................14-12
プログラム状態 ......................................................14-12
プログラムスキャン
False ロジックと True ロジック ...........................9-2
MCP .......................................................................17-4
概要 ..........................................................................5-2
時間に影響する要因 ..............................................9-1
入力状態 ..................................................................9-2
ハウスキーピングの影響 ......................................9-4
命令 ..........................................................................9-3
割込みの使用 ..........................................................9-3
プログラム制御命令 ..............................................22-18
プログラム定数
有効な値の範囲 ....................................................4-13
プログラムの実行 ......................................................1-9
プログラムの保護 ....................................................13-1
プログラムファイル
ストレージ ............................................................4-14
メモリ ....................................................................4-14
読取り / 書込み特権 ............................................13-4
プロセス制御命令 ..................................................22-20
プロセッサ起動ルーチン ..........14-10, 15-1, 15-2, 15-3
I–9
プロセッサ・ステータス・ファイル
レイアウト ...........................................................21-1
プロセッサ常駐 I/O .............................. 6-17, 14-1, 16-3
プロセッサタイム
データ交換 ...........................................................9-10
例 ...........................................................................9-11
プロセッサ入力割込み .................................... 8-3, 19-1
プロテクトプロセッサ ............................................13-4
へ
変換命令 ..................................................................22-12
編成 ............................................................................4-11
ほ
ポイント・ツー・ポイント通信 ............................11-3
保管温度 ......................................................................3-1
ポーリング
技術 11-4
方法 11-13
ま
マイナーフォルト ..................................................16-10
マスタ構成 ..............................................................11-10
マスタ・ステーション・ポーリング ....................11-4
マスタ通信
DF1 マスタモード ...............................................11-3
標準モード ...........................................................11-4
ポイント・ツー・ポイント ...............................11-6
メッセージ・ベース・モード
定義 ...................................................................11-4
マルチ・シャーシ・ステータス・ビット. 16-9, 16-11
み
密度
I/O モジュール .......................................................2-2
め
命令
ASCII ...................................................................22-22
PID .......................................................................22-20
移動 .....................................................................22-13
演算 .......................................................................22-6
カウンタ ...............................................................22-4
クイックリファレンス .......................................22-1
シーケンサ .........................................................22-17
自己診断 .............................................................22-15
実行時間
ビットおよびワード命令 .............................22-24
ファイル、プログラム制御、および
ASCII 22-30
シフトレジスタ .................................................22-16
タイマ ...................................................................22-3
比較 .......................................................................22-5
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I–10
索引
ビット配分 ......................................................... 22-13
ファイル ............................................................. 22-14
プリスキャン時 .................................................. 24-8,
プログラム制御 ................................................. 22-18
ブロック転送 ..................................................... 22-20
変換 ..................................................................... 22-12
メッセージ ......................................................... 22-20
メモリ
ビットおよびワード命令 ............................ 22-24
ファイル、プログラム制御、および
ASCII 命令 ................................................. 22-30
リレー ................................................................... 22-2
論理 ..................................................................... 22-11
メイン・コントロール・プログラム .1-10, 17-1, 17-3
メジャーフォルト
応答 ....................................................................... 16-1
クリア ........................................................16-6, 16-10
定義 ....................................................................... 16-2
メッセージ
DH+ リンク ........................................................ 10-10
イ-サネットのエラーコード ......................... 12-14
オンライン編集 ................................................... 9-11
メッセージ命令 ..................................................... 22-20
メッセージベースの通信 ....................................... 11-4
メディア
イ-サネット ....................................................... 12-1
メモリ
ギャップ ............................................................... 4-11
最適化 ................................................................... 4-20
データ・テーブル・ファイルのサイズ ........... 4-12
データストレージ ................................................. 4-9
ビットおよびワード命令 ................................. 22-24
ファイル、プログラム制御、および
ASCII 命令 ..................................................... 22-30
プログラムファイル ........................................... 4-14
保護 ....................................................................... 23-4
モジュール ........................................................... 20-1
メモリモジュール
転送 ....................................................................... 23-4
メンバー
データストレージ ............................................... 4-10
も
モード
アダプタ ............................................................... 1-12
アドレス指定 ......................................................... 4-3
キースイッチ ......................................................... 1-9
拡張ローカル ....................................................... 1-14
スキャナ ............................................................... 1-11
モードの変更 ............................................................. 1-9
Pub. No. 1785-6.5.12JA
モニタ
DH+ チャネルステータス .................................. 10-9
PII .......................................................................... 19-5
STI ステータス .................................................... 18-4
アダプタチャネルのステータス ....................... 7-14
イ-サネット・チャネル・ステータス ......... 12-15
拡張ローカル I/O ................................................ 8-11
シリアルポートのチャネルステータス ......... 11-18
フォルト ............................................................... 16-9
ホストプロセッサのステータス ....................... 7-15
リモート I/O アダプタチャネルのステータス 7-16
リモート I/O スキャナチャネルのステータス 6-18
ゆ
優先順位スケジューリング ................................. 14-11
ユーザ・コントロール・ビット
立上げ手順 ........................................................... 15-2
プロセッサ・ステータス・ファイル.............. 21-10
ユーザモード ................................................ 11-2, 11-15
ユーザ割込み ......................................................... 14-13
よ
読取り / 書込み特権
データファイルへの割付け ............................... 13-4
プログラムファイルへの割付け ....................... 13-4
ら
ラダーロジック ....................................................... 1-10
ラック
アドレス指定 ......................................................... 8-9
拡張ローカル I/O .................................................. 8-3
シャーシサイズとアドレス指定モードとの
関係 .................................................................... 4-8
定義 ......................................................................... 4-1
プロセッサ常駐ローカル I/O .............................. 4-8
リモート I/O .......................................................... 4-9
ラック・コントロール・ビット
ラック 0 ~ 7 ...................................................... 21-10
ラック 10 ~ 17 .................................................. 21-10
ラック 20 ~ 27 .................................................. 21-10
ラックアドレス指定の制限 ................................... 20-3
ラックエントリ
スキャンタイムへの影響 ..................................... 9-7
ラックサイズ
拡張ローカル I/O スキャナ ................................. 8-9
リモート I/O スキャナ ......................................... 6-8
ラン (RUN) モード .................................................... 1-9
索引
り
理解
PLC-5 プロセッサ ..................................................1-1
プロセッサメモリ ..................................................4-9
リモート (REM) モード .............................................1-9
リモート I/O
I/O ステータスファイル .......................................6-6
アダプタモード ......................................................7-2
アダプタモードのステータス ............................7-16
概要 ..........................................................................6-3
ケーブル長 ..............................................................6-5
構成の概要 ..............................................................6-1
構成の手順 ............................................................6-10
最大デバイス ..........................................................6-4
システムセットアップ ..........................................6-4
シャーシバックプレーンのスイッチ設定 ........23-5
使用可能なデバイス ..............................................6-2
スイッチ設定 ........................................................23-6
スキャンタイム ......................................................9-6
スキャンタイムの計算 ..........................................9-8
スキャンタイムの最適化 ......................................9-8
スキャンリスト .............................................. 6-3, 6-8
スキャンリスト内のラックエントリ数 ..............9-7
ステータス ............................................................6-18
設計 ..........................................................................9-9
通信 ..........................................................................6-1
通信速度 ..................................................................9-6
データ転送 ..............................................................6-9
トラブルシューティング .......................... 24-3, 24-5
フォルト ................................................................16-3
ブロック転送 ........................................................6-11
ブロック転送のスキャンリストへの影響 ..........9-7
ブロック転送のプログラミング ..........................7-8
ブロック転送 ........................................................6-13
ラックフォルト ....................................................16-3
リンクの終端 ..........................................................6-5
リモート I/O アダプタ
定義 ........................................................................1-12
リモート I/O システム
接地構成 ..................................................................3-7
リモート I/O スキャナ
定義 ........................................................................1-11
リモート I/O スキャナチャネルの構成 ...................6-6
リモートモードの変更 ............................................11-5
リレー命令 ................................................................22-2
I–11
れ
例
32 点のアドレス指定 ............................................4-5
8 点および 16 点のアドレス指定 ........................4-4
BOOTP ..................................................................12-7
PII アプリケーション .........................................19-2
STI アプリケーション ........................................18-2
拡張ローカル I/O でのブロック転送時間 ..........8-7
アダプタモードのブロック転送 .......................7-11
プロセッサタイムの計算 ...................................9-11
メージテーブルの効率的な使用 .........................4-6
冷却 ..............................................................................3-1
レディ
プログラム状態 .................................................14-12
ろ
ロジックスキャン ......................................................5-2
タイム .....................................................................9-2
論理アドレス
指定 .......................................................................4-15
ニーモニック .......................................................4-16
論理命令 ..................................................................22-11
わ
ワード
データストレージ ...............................................4-10
割込み ..........................................................................9-3
スケジューリング .............................................14-11
割込みルーチン ......................................................14-10
Pub. No. 1785-6.5.12JA
I–12
索引
Pub. No. 1785-6.5.12JA
Rockwell Automation helps its customers receive a superior return on their
investment by bringing together leading brands in industrial automation,
creating a broad spectrum of easy-to-integrate products. These are
supported by local technical resources available worldwide, a global
network of system solutions providers, and the advanced technology
resources of Rockwell.
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Publication Number 1785-6.5.12JA – November 1998
Supercedes Publication 1785-6.5.12 - January 1997
Copyright 1998 Rockwell International Corporation.
Printed in USA
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