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15 有機性汚泥の燃料化事業とボイラー開発
№15 有機性汚泥の燃料化事業とボイラー開発 【技術開発の概要】 (株)自然環境産業では汚泥の乾燥・固化処理を 行っているが,有機性汚泥を乾燥して燃料化し, 主に有機性汚泥燃料を利用するボイラーを開発 することで,乾燥燃料化事業を有機性汚泥の中間 処理方法の一つとして確立するほか,汚泥乾燥燃 料を使用する普及型ボイラーの製造技術を研究 する。 【技術開発の内容】 ○有機性汚泥の基本性状を測定した上で燃料と ≪写真2 乾燥汚泥燃焼ボイラー≫ して最適な乾燥状態の含水率及び発熱量を検 【期待される3R効果】 討する。 ○バーナ及び燃焼炉を試作し,温度,ガス濃度測 有機性汚泥は木質バイオマスと同程度の熱量 定を実施して燃焼状態を解析することで,最適 を有しており,本研究開発の成果により開発され な燃焼条件の検証を行う。 た主に乾燥汚泥燃料を使用するボイラーが普及 ○汚泥乾燥燃料の品質及び安定性に関する検証 を行い,安定供給システムを構築する。 することで,汚泥乾燥燃料の利用が促進されれ ば,有機性汚泥の中間処理方法の選択肢が増加す ることに加え,有機性汚泥の焼却・埋立量の低減 【技術開発の成果】 ○有機性汚泥は事業者ごとに基本性状が大きく 異なるものの,燃料利用に十分な発熱量を有し に寄与する。 【ビジネスモデル】 ていることを確認した。 ○乾燥汚泥を単独燃焼させ得る熱交換機及び燃 焼機を開発したが,燃料の投入にあたり失火し ない投入方法を検討した。 ○有機性汚泥には乾燥によって利便性の高い粒 状になるものがあり,含水率の調整により腐敗 防止に効果があることを確認した。 =開発企業の概要= 企業名:株式会社自然環境産業 業 種:産業廃棄物中間処理業 連絡先:仙台市宮城野区日の出町一丁目 7-21 TEL:022-238-4797 FAX:022-236-1275 協力者:東北大学大学院工学研究科 青木 ≪写真1 秀之 教授 乾燥汚泥(水分 15%)≫ 宮城県3R新技術研究開発支援事業