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1 札自治第 5180 号 平成 19 年(2007 年)12 月 12 日 さっぽろ街づくり

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1 札自治第 5180 号 平成 19 年(2007 年)12 月 12 日 さっぽろ街づくり
写
札自治第 5180 号
平成 19 年(2007 年)12 月 12 日
さっぽろ街づくり市民会議
代表
遠藤 敏光
様
札幌市市民まちづくり局
市民自治推進室長 榊
英司
意見及び照会事項に対する回答について
時下、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
また、平素より札幌市のまちづくりに対し、格別のご高配を賜るとともに、
先日は貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございます。
さて、先にご質問等をいただいた件につきまして、下記のとおり回答いたし
ます。
なお、質問が互いに重複しているため、回答に重複部分がございますことを
ご了承ください。
記
ご質問1 当初、貴局からの連絡でインターネット以外での利用について、制
限はありませんでした。従って、制作した DVD120枚について、今後、私
達市民団体が市民活動に利用する予定ですが、これを禁止されるのであれば
貴局に損害請求が発生しますがこれらについてご回答ください。
回答1 貴団体の活動については、貴団体の判断と責任においてなされるべき
ものでありますが、本市としては、貴団体が撮影した VTR を不特定多数の第
三者に公開した場合、委員のプライバシーを侵害する恐れがあるとの懸念を
表明しただけであります。
なお、8月末に貴団体の代表者が来庁された際に、同様のお話しをさせて
いただきましたが、これに対しては「そのような利用は考えていない」旨のお
返事でありましたことを申し添えます。
ご質問2 回答2においてプライバシーや自由な意見表明が出来ないこと、あ
るいは市民参加が阻害されるとか、映像が不特定多数に公開されることを問
題にしていますが、これでは情報公開条例の 20 条並びに 21 条こそ阻害され
1
ることになります。なぜならテレビも新聞も同じ条件に当てはまるのではな
いか、また、撮影を禁止する法的根拠についてご回答ください。
回答2 札幌市情報公開条例(以下「情報公開条例」という。)第 20 条及び第
21 条との関係についででありますが、
「区民協議会のあり方等に係るアドバイ
ザー会議」(以下「会議」という。)については、分科会も含め全て公開で行
っておりますし、資料や議事録の全文については、本市のホームページ上で
公開しておりますとともに、インターネット環境に無い方のために、印刷し
たものを各区役所、各まちづくりセンター、市役所本庁舎2階の市政刊行物
コーナーに備えておりますことから、財政状況等を含め総合的に勘案した場
合、市民の皆様に対する情報提供として現状で取り得る手段としては、十分
であると判断しております。
なお、市民への分かりやすい情報提供は、大切なことと考えておりますが、
提供方法によっては、委員の自由な議論に支障が出たり、個人の利益を損な
ったりする可能性もあり、その手段による公開の必要性、公益性とそれによ
って派生する問題点を比較考量して、慎重に検討する必要があると考えてお
ります。
次に、「撮影を禁止する法的根拠」とのことでありますが、会議は、札幌市
の要綱により設置しているものであるため、その撮影を禁止する直接の法律
の規定はありません。
第2回の分科会以降については、VTR・写真撮影、会議内容の録音をお断
りすることを会場に掲示し、傍聴に来られた方々にお知らせしておりますが、
これは、会議の庶務を掌る事務局である札幌市として、各委員のプライバシ
ー保護及び会議の円滑な運営のために必要であると判断し、各委員にお諮り
したところ賛同を得られたため、傍聴に来られた方々に対してお願いしてい
るものであります。
ご質問3 貴局からの回答において「1 DVD について」の(3)において承
諾なく撮影され DVD にダビングされたとありますが、市の情報開示条例 20
条において、
「市民の必要とする情報を的確に把握して市政に関する正確で分
かりやすい情報を市民が迅速かつ容易に得られるよう情報公開施策の充実に
努める」とあり、市民団体がこうした条例を推進する為に外出困難な市民に
対して情報開示をする行為を無断で撮影と断定する以前に公務として選ばれ
た構成委員から何故事前にプライバシー等に関る承諾を得ていなかったのか
等についてご回答ください。
回答3 「無断で撮影と断定」とありますが、貴団体より本市に対し VTR 撮影
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をする旨の申し出等はありませんでしたので、このことについて事実として
申し上げているものであります。
また、委員の承諾についてでありますが、会議の内容を VTR に撮影し、各
委員の姿や所作が特定できるような形で公開する必要はないと判断している
ことから、札幌市としては委員の意向を確認する行為自体が必要がないもの
と考えております。
ご質問4 情報公開条例第 21 条において「会議の公開」が以下のように定めら
れています。
「実施機関に置く付属機関及びこれらに類する合議体の会議はこ
れを公開するものとする」VTR は電磁的記録としてその情報公開に含まれる
旨が同条例2条に示されています、情報公開を禁止されるのであれば事前に
周知されるべきではないか?又、後日無断で撮影したと断定するのであれば、
何故、そのときに禁止しなかったのか、さらに「会議終了後に於いてインタ
ーネットでの配信は出来ない」との申し入れが代表者にあった時も DVD を禁
止する旨は無かったのは貴局の手落ちではないのか?情報公開条例に照らし
てご回答下さい。
回答4 情報公開条例第 21 条との関係についてでありますが、会議は分科会も
含めて全て公開で行っております。また、第2条との関係についてでありま
すが、条文に規定されているとおり、ここで言う「電磁的記録」とは札幌市
が保有しているもののことであり、貴団体が作成し貴団体が保有している
DVD とは異なります。
次に、第1回目の会議の際に会場内への掲示等をしていなかった件につい
てでありますが、当初より一般傍聴者の VTR・写真撮影や会議の録音につい
てはお断りすることとしておりましたが、これまで行ってきた公開の会議に
おいて、「会議の内容を承諾なく VTR に撮影し不特定多数の第三者に公開し
ようとする行為」が行われた実績がなかったことから、今回のようなことは
想定していなかったため、会場内への掲示などをしていなかったものであり
ます。
しかしながら、第1回目の会議において貴団体が想定外の行為をされると
ともに、今回いただいた貴団体の意見書の冒頭にもありますとおり、貴団体
主催の会議の参加者の一部が本市に直接苦情を申し立て、さらに暴力事件を
起こすなどの経過があったことから、会議の庶務を掌る事務局である札幌市
として、各委員のプライバシー保護や安全確保及び会議の円滑な運営のため
に必要であると判断し、各委員にお諮りしたところ賛同を得られたため、第
2回の分科会以降について、VTR・写真撮影、会議内容の録音をお断りする
ことを会場に掲示し、傍聴に来られた方にお願いしているものであります。
3
次に、会議当日の対応等についてでありますが、まず、「無断で撮影したと
断定」とありますが、貴団体より本市に対し VTR 撮影をする旨の申し出等は
ありませんでしたので、このことについて事実として申し上げているもので
あります。
また、その場で制止しなかった理由についてでありますが、会議の開催は
新聞社やテレビ局などの報道機関にも情報提供をしておりましたし、VTR 撮
影は「報道関係者席」付近で行われていたため、当初は報道関係者と見分け
がつかなかったものであります。
会議の途中で報道関係者ではないことに気がつきましたが、会議は既に進
行しており、制止することによって会議の進行に影響を与えることが危惧され
たことから、その場では制止しなかったものです。
また、貴団体の活動については、貴団体の判断と責任においてなされるべ
きものでありますが、本市としては、貴団体が撮影した VTR を不特定多数の
第三者に公開した場合、委員のプライバシーを侵害する恐れがあるとの懸念を
表明しただけであります。
なお、8月末に貴団体の代表者が来庁された際に、同様のお話しをさせて
いただきましたが、これに対しては「そのような利用は考えていない」旨のお
返事でありましたことを申し添えます。
ご質問5 撮影禁止の理由として「プライバシーを侵害するおそれがある」と
判断した法的根拠、並びにその過程において構成委員からプライバシーの侵
害を理由に、撮影を拒否する申し出があったのか、についてご回答ください。
回答5 「プライバシーを侵害する恐れがある」と判断した理由などについで
ありますが、会議の委員は、会議の場においては、市の委嘱によって公人と
しての身分を得ていますが、会議以外の場においては一般の市民であり、DVD
などの映像を不特定多数が利用できる状況にした場合、結果として第三者に
どのように利用されるか分からないため、プライバシーの侵害の恐れがある
ことを否定できないためであります。
付言すれば、プライバシー権やそこから派生する肖像権は、成文法で規定
されておりませんが、学説・判例で広く認められており、何人も、このプラ
イバシー、肖像権は、最大限尊重されるべきことと考えております。
また、委員からの申し出についてですが、第2回目の分科会の前に本市か
ら各委員にご相談申し上げたところ、撮影等をお断りすることについて賛同
を得たところであります。
4
ご質問6 貴局からの回答 札自治第5132号の申し入れ書が、約束された文
章の公開において、未だに公開されていないようですが、何故でしょうか?
回答6 貴団体からの8月 23 日付けの申し入れ書につきましては、いただいた
段階で公開する旨のご了解を得ていたことから、本市の回答と併せて既に本
市のホームページ上で公開をさせていただいているところであります。
しかしながら、9月 14 日付けのご提案書につきましては、今回いただいた
貴団体の意見書の冒頭にもありますとおり、貴団体主催の会議の参加者の一
部が本市に直接苦情を申し立て、さらに暴力事件を起こすなどの経過があっ
たこともあり、公開する旨のご了解を得られていなかったため、回答と併せ
てすぐにでも公開する用意はできていたのですが、貴団体から確認を得られ
るまで公開を控えていたものであります。
なお、今回、ご了解をいただきましたので、既に、11 月 30 日からホームペ
ージ上で公開しております。
■
担当
札幌市市民まちづくり局市民自治推進室市民自治推進課
札幌市中央区北1条西2丁目
電話 211−2253
FAX 218−5156
E-Mail:[email protected]
加藤
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