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参考資料-2 平成 19 年度原子力総合防災訓練で摘出された課題

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参考資料-2 平成 19 年度原子力総合防災訓練で摘出された課題
参考資料-2
平成 19 年度原子力総合防災訓練で摘出された課題に対する対応状況の評価
平成 19 年度原子力総合防災訓練で摘出された課題(「平成 19 年度原子力総合
防災訓練報告書」の 5.2 節「課題の摘出」に記載されている事項)に対する対
応状況を整理した。
平成 19 年度原子力総合防災訓練で摘出された7項目 16 件の課題については、
長期的に検討が必要なものを除くと、平成 20 年度原子力総合防災訓練で概ね反
映された。各項目の対応状況の概要を以下に示す。
(1)通報連絡関係
「オフサイトセンター(OFC)の各機能班において、配布資料の文書回収の
徹底」については、本年度訓練では概ね反映された。
(2)政府対策本部事務局関係
「各機能班の責任者と副責任者の役割分担の明確化(責任者不在時の対応
等)」については、周知徹底を図ったが、参集段階について引続き徹底して
いくものとする。
「緊急時対応センター(ERC)における館内放送の基本的ルールの周知徹
底」については、本年度訓練では概ね反映された。
「モニタリング値に基づく被ばく線量の積算結果と SPEEDI(緊急時迅速放
射能影響予測ネットワークシステム)による被ばく線量計算結果の差違等に
ついての事実確認の徹底」については、関係者で事実確認の徹底が行われ、
本年度訓練では概ね反映された。
(3)オフサイトセンター(OFC)への参集、現地対策本部事務局関係
「自衛隊等のような屋外活動の拠点が屋内退避区域となった場合につい
ての対応の検討」については、本年度訓練では対象外であるが、共通的な課
題として関係箇所と協議しながら、引続き検討していくものとする。
「降雪時や悪天候時の関係機関の参集、ヘリコプター等の輸送手段につい
ての検討」については、本年度訓練では対象外であるが、共通的な課題とし
て関係箇所と協議しながら、引続き検討していくものとする。
(4)原子力災害合同対策協議会関係
該当課題はなかった。
(5)広報、メディア対応関係
「プレス会見中の館内放送についてのルールの徹底」については、関係者
に周知し、本年度訓練では概ね反映された。
「プレス会見場には一般の報道記者が入ることを想定すべきであること
から、対策本部とプレス会見場は独立した施設を利用することを検討」につ
いては、東京のプレス会見場は ERC と別のフロアに設定し、本年度訓練に反
映できた。
「プレス説明資料で事象説明内容が一般的に難解すぎる。別添等で視覚的
に事象が理解できるような工夫がほしい。」については、図面を用いるなど
工夫したが、住民の視点との観点から訓練を行うことを考慮すると継続的な
改善が必要であることから、引き続き徹底していく。
(6)ハードウェア関係
「テレビ会議において、大画面の画質が悪く見にくいとの意見があった。」
については、設備更新により改善された。
「ERC における FAX やプリンタの台数不足と出力速度の遅さが指摘。」に
ついては、設備更新により改善された。
「OFC におけるプラント班用 FAX が離れた場所に設置してあり即応できな
い。近傍への設置を検討。」については、設備更新時にできる限りの配置の
工夫を行った。
(7)訓練シナリオ、訓練の実施運営関係
「国訓練とイベント訓練とのシナリオの違いの説明が不十分であり、OFC
内の対応において混乱を来す場面があった。」については、訓練準備段階で
周知徹底し、今回混乱はなかった。
「避難区域、屋内退避区域の設定根拠が最後まで明確に示されなかった。」
については、調整会議及び事前説明会等で周知徹底した。
「第 15 条該当事象の通報時点で、放射能が放出されるシナリオであった
ため、これまで以上に迅速な防護対策の検討が必要なシナリオであった。」
については、再処理施設特有のシナリオであり、対象外である。
(8)その他事項
「訓練で使用した資料の管理や破棄に対する情報セキュリティ上の説明
(アナウンス)が無かった。」については、周知徹底を行い、本年度訓練で
は概ね反映された。
平成19年度総合訓練にて摘出された課題の反映状況
平成19年度原子力総合防災訓練で抽出された課題
平成20年度
訓練での
反映状況
備考
1.通報連絡関係
(1) OFCの各機能班において、配布資料の文書回収の徹底
○
2.政府対策本部事務局関係
(1) 各機能班の責任者と副責任者の役割分担の明確化(責任者不在
時の対応等)
△
(2) ERCにおける館内放送の基本的ルールの周知徹底(どの班から何
の情報なのか、繰り返しアナウンス等)
○
(3) モニタリング値に基づく被ばく線量の積算結果とSPEEDIによる
被ばく線量計算結果の差違等についての事実確認の徹底
○
参集段階を引き
続き検討
3.オフサイトセンターへの参集、現地対策本部事務局関係
(1) 自衛隊等のような屋外活動の拠点が屋内退避区域となった場合
についての対応の検討
-
対象外
(2) 降雪時や悪天候時の関係機関の参集、ヘリコプター等の輸送手
段についての検討
-
対象外
4.原子力災害合同対策協議会関係
5.広報、メディア対応関係
(1) プレス会見中の館内放送についてのルールの徹底
○
(2) プレス会見場には一般の報道記者が入ることを想定すべきであ
ることから、対策本部とプレス会見場は独立した施設を利用するこ
とを検討
○
(3) プレス説明資料で事象説明内容が一般的に難解すぎる。別添等
で視覚的に事象が理解できるような工夫がほしい。
△
住民の視点との
観点から継続的
な取り組みが必
6.ハードウェア関係
(1) テレビ会議において、大画面の画質が悪く見にくいとの意見が
あった。
○
(2) ERCにおけるFAXやプリンタの台数不足と出力速度の遅さが指
摘。
○
(3) OFCにおけるプラント班用FAXが離れた場所に設置してあり即応
できない。近傍への設置を検討。
○
7.訓練シナリオ、訓練の実施運営関係
(1) 国訓練とイベント訓練とのシナリオの違いの説明が不十分であ
り、OFC内の対応において混乱を来す場面があった。
○
(2) 避難区域、屋内退避区域の設定根拠が最後まで明確に示されな
かった。
○
(3) 第15条該当事象の通報時点で、放射能が放出されるシナリオで
あったため、これまで以上に迅速な防護対策の検討が必要なシナリ
オであった。
-
対象外
8.その他事項
(1) 訓練で使用した資料の管理や破棄に対する情報セキュリティ上
の説明(アナウンス)が無かった。
○
反映状況) ○:実施済、△:一部実施、×:未実施または未検討、-:反映事項なし
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