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RAID White Paper
LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー データ ストレージのスペシャリストである LaCie では、ほとんどのすべてのコンピュータ ユーザーがストレージまた はバックアップのソリューションを必要としており、データの使用や保存方法は千差万別であることを理解しています。 要件によって、パフォーマンスと容量を優先するユーザーもいれば、セキュリティとスピードを優先するユーザーもいま す。幅広いユーザーのストレージ ニーズに応えるために、LaCie のプロフェッショナル ストレージ デバイスでは RAID テクノロジーを活用しています。 RAID (Redundant Array of Independents Disks) は、外付けストレージ ソリューションのパフォーマンスを高めるシ ンプルなテクノロジーです。RAID では、ユーザーのニーズに合わせ、デバイスの最善の使用方法を選択できます。簡単 に言うと、RAID テクノロジーは 1 台のハード ディスクの作業を複数 (最低 2 台) のハード ディスクで分割または複製 し、パフォーマンスを高めたり、ハード ディスク故障に備えたデータの冗長性を作成します。RAID モードを設定する ことにより、デバイスでデータを処理する方法を選択できます。 本書では、LaCie のプロフェッショナル ストレージ デバイスで使用する異なった RAID レベル、さらに各モードで RAID アレイのハード ディスクのスピード、セキュリティまたはストレージ容量を最適化するために使用する特性につ いて説明します。 重要: ソフトウェアまたはファイル システムの破壊からデータの信頼性を保護できる RAID 構成はありません。そのた め、LaCie では定期的にバックアップを作成してデータを保護することをお勧めします。 RAID 用語 RAID がどのように機能するかをより良く理解するために、まず次の用語を理解するようにしてください。 ✦✦ ストライピングは、複数ディスク間でデータを分割することです。ストライピングした RAID アレイの目的は、 通常、最大の容量を単一のボリュームにまとめることです。 ✦✦ ミラーリングは、複数のディスクにデータをコピーすることです。ミラーリングした RAID アレイを使うと、通 常、アレイの RAID レベルによってアレイ内の最低 1 台のディスクが故障してもデータの損失はありません。 ✦✦ フォールト トレランスによって、ディスクが故障しても RAID アレイで作業を続けられます (すなわち、アレイ に保存されたデータをユーザーが継続して使用できます)。すべてのミラーリングした RAID アレイがユーザー に役立つわけではありません。たとえば、一部の RAID デバイスでは故障したディスクを交換するにはデバイ スのシャットダウンが必要ですが、LaCie の RAID デバイスには「ホット スワップ可能」 ディスク交換機能が 搭載されているため、故障したディスクの交換中にもデバイスの電源をオンにしたまま、データにアクセスする ことが可能です。 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー 標準 RAID レベル RAID 0 RAID 0 (一部の LaCie デバイスでは FAST モードと呼ばれています) は、最高速の RAID モードで す。RAID 0 では最低 2 台のディスクが必要で、各ディスクにデータのストライピングが行われます。 各ディスクで利用可能な容量が合計され、1 つの論理ボリュームがコンピュータにマウントされます。 アレイの物理ディスクが 1 台でも故障すると、データの一部がすべてのディスクに書き込まれている ため、すべてのディスクのデータがアクセス不能になります。 RAID 0 用途 RAID 0 は、最大限のスピードと容量を必 要とするユーザーに最適です。非常に大き いファイルで作業を行うビデオ エディタの 場合であれば、複数のビデオ ストリームの 編集中に最適な再生性能を実現するために RAID 0 を使用できます。RAID 0 アレイ は、(ビデオの編集など) ファイルでアクテ ィブな作業を行う場合により適しており、 単一のストレージ バックアップ ソリューシ ョンやミッション クリティカルなシステム での使用には適しません。 A1 A2 A3 A4 B1 B2 B3 B4 C1 D1 C2 D2 C3 D3 C4 D4 Disk 1 Disk 2 Disk 3 Disk 4 RAID 0 を使った LaCie 製品 ✦✦ LaCie 2big quadra RAID 0 RAID 1 RAID 3 RAID 3+Spare RAID 5 RAID 5+Spare RAID 6 RAID 0+1 RAID 10 コンカチネーション JBOD RAID 選択 ✦✦ LaCie 4big quadra ✦✦ LaCie big disk quadra (ビルトイン) ✦✦ LaCie little big disk quadra (ビルトイン) ✦✦ LaCie 5big network RAID 0 容量の計算方法 RAID 0 システムの各ディスクは、同一容 量になる必要があります。 RAID レベル 0 構成のストレージ容量は、 ディスク容量にディスクの台数を掛けて計 算します。つまり、C = n*d となります。 ここで、各文字の意味は次のとおりです。 C = 利用可能な容量 n = ディスク数 d = ディスク容量 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 4 台ある RAID 0 アレイでは、アレイ の合計容量は 4000GB となります。 C = (4*1000) ページ 2 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー RAID 1 RAID 1 (一部の LaCie デバイスでは SAFE モードとも呼ばれます) は、最低 2 台のディスクを必要 とするセキュアな RAID モードであり、1 対のディスクで機能します。1 つの論理ボリュームがコン ピュータにマウントされ、双方のディスクの合計利用可能容量は、容量が低い方のディスクに限定さ れます。1 つの物理ディスクに障害が発生しても、データをもう一方のディスクですぐに使用できま す。1 台のディスクが故障しても、データの損失はありません。 RAID 1 用途 RAID 1 は、1 台のディスクが故障した 場合に最大のデータ安全性を提供します が、データが 2 回書き込まれるため、書 き込み時のパフォーマンスはやや低下しま す。RAID 1 は、データの安全性をスピー ドより重視する場合に向いています。 RAID 1 を使った LaCie 製品 A1 A1 B1 B1 C1 D1 E1 C1 D1 E1 ✦✦ LaCie 2big quadra ✦✦ LaCie 2big network RAID 1 容量の計算方法 RAID 1 システムの各ディスクは、同一容 量になる必要があります。 RAID 0 RAID 1 RAID レベル 1 構成のストレージ容量は、 ディスク容量にディスクの台数を掛け、そ れを 2 で割って計算します。つまり、次の ようになります。 RAID 3 C = n*d/2 RAID 3+Spare ここで、各文字の意味は次のとおりです。 RAID 5 C = 利用可能な容量 n = ディスク数 RAID 5+Spare d = ディスク容量 RAID 6 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 4 台ある RAID 1 アレイでは、アレイ の合計容量は 2000GB となります。 RAID 0+1 RAID 10 C = (4*1000)/2 コンカチネーション JBOD RAID 選択 ページ 3 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー RAID 3 RAID 3 では、専用パリティ ディスク (右の図のディスク 4) のあるバイト レベルのストライピング を使用し、1 つのボリュームがコンピュータにマウントされるようにします。RAID 3 アレイでは、 1 台のディスクが故障しても、データの損失がないように対応できます。1 台の物理ディスクに障害 が発生すると、故障したディスクのデータは代替ディスクで再構築できます。代替ディスクでデータ を再構築する前に 2 台目のディスクが故障した場合は、アレイ上のすべてのデータが失われます。 RAID 3 用途 RAID 3 は、ビデオ ファイルなどの長い一 連のファイルが読み取られる環境で優れた データの安全性を提供します。データがパ リティ ブロックから読み取られるため、 ディスクの故障によりサービスが中断され ることはありません。RAID 3 は、ビデオ エディタなど、パフォーマンスとデータへ の連続したアクセスを要するユーザーに役 立ちます。RAID 3 は、専用パリティ ディ スクによりランダム読み取りのパフォーマ ンスが妨害されるため、ノンシーケンシャ ル ファイルの集中的な使用にはお勧めで きません。 A1 A2 A3 Ap(1-3) A4 A5 A6 Ap(4-6) B1 B4 C1 C4 B2 B5 C2 C5 B3 B6 C3 C6 Bp(1-3) Bp(4-6) Cp(1-3) Cp(4-6) Disk 1 Disk 2 Disk 3 Disk 4 RAID 3 を使った LaCie 製品 ✦✦ LaCie 4big quadra RAID 0 RAID 1 RAID 3 RAID 3+Spare RAID 5 RAID 3 容量の計算方法 RAID 3 システムの各ディスクは、同一容 量になる必要があります。 RAID レベル 3 構成のストレージ容量は、 ディスク台数から 1 を引いた数に、ディ スク容量を掛けて計算します。つまり、次 のようになります。 C = (n-1)*d RAID 5+Spare ここで、各文字の意味は次のとおりです。 RAID 6 C = 利用可能な容量 RAID 0+1 RAID 10 コンカチネーション JBOD RAID 選択 n = ディスク数 d = ディスク容量 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 4 台ある RAID 3 アレイでは、アレイ の合計容量は 3000GB となります。 C = (4-1)*1000 ページ 4 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー RAID 3+Spare RAID 3+Spare では、アレイの 1 台のディスクを空の状態にします。アレイのディスクが故障する と、故障したディスクのデータが自動的に空のディスク (「スペア」 ディスク) で再構築されます。 RAID 3+ Spare 用途 RAID 3+Spare では、ディスクが故障す るとホット スペアを使用してシステムが 自動的に再構築されるため直ちに処置を行 う必要はありませんが、できるだけ早期に 故障したディスクを交換するようにしてく ださい。 RAID 3+Spare を使った LaCie 製品 ✦✦LaCie 4big quadra A1 A2 Ap(1-2) A3 A3 Ap(3-4) B1 B3 C1 C3 B2 B4 C2 C4 Bp(1-2) Bp(3-4) Cp(1-2) Cp(3-4) Spare Disk 1 Disk 2 Disk 3 Disk 4 RAID 3+Spare 容量の計算方法 RAID 3+Spare システムの各ディスク は、同一容量になる必要があります。 RAID 3+Spare 構成のストレージ容量は、 ディスクの台数から 2 を引いた数に、デ ィスクの容量を掛けて計算します。つま り、次のようになります。 RAID 0 RAID 1 RAID 3 RAID 3+Spare RAID 5 RAID 5+Spare RAID 6 C = (n-2)*d ここで、各文字の意味は次のとおりです。 C = 利用可能な容量 n = ディスク数 d = ディスク容量 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 4 台ある RAID 3+Spare アレイでは、 アレイの合計容量は 2000GB となりま す。 C = (4-2)*1000 RAID 0+1 RAID 10 コンカチネーション JBOD RAID 選択 ページ 5 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー RAID 5 RAID 5 は、RAID 0 のストライピングを、最低 3 台のディスクで構成されたアレイのデータ冗長性 と組み合わせます。 RAID 3 と RAID 5 の違いは、RAID 3 構成では合計の容量がやや減るものの、より優れたパフォーマ ンスを提供することです。すべてのディスクでデータのストライピングが行われ、各データ ブロック のパリティ ブロック (P) が同一のストライプに書き込まれます。1 台の物理ディスクに障害が発生す ると、故障したディスクのデータは代替ディスクで再構築できます。1 台のディスクが故障してもデ ータは損失しませんが、代替のディスクでデータを再構築する前に 2 台目のディスクが故障した場合 は、アレイ上のすべてのデータが失われます。 RAID 5 用途 RAID 5 は、データの安全性とディスク容 量の効率的な使用を組み合わせたもので す。データがパリティ ブロックから読み取 られるため、ディスクの故障によりサービ スが中断されることはありません。RAID 5 は、アーカイブや、ビデオ エディタな どパフォーマンスとデータへの連続したア クセスを要するユーザーに役立ちます。 RAID 5 を使った LaCie 製品 A1 A2 A3 Ap B1 B2 Bp B3 C1 Dp Cp D1 C2 D2 C3 D3 Disk 1 Disk 2 Disk 3 Disk 4 ✦✦ LaCie 4big quadra ✦✦ LaCie 5big network RAID 0 RAID 1 RAID 3 RAID 3+Spare RAID 5 RAID 5+Spare RAID 6 RAID 0+1 RAID 10 コンカチネーション JBOD RAID 選択 RAID 5 容量の計算方法 RAID 5 システムの各ディスクは、同一容 量になる必要があります。 RAID レベル 5 構成のストレージ容量は、 ディスクの台数から 1 を引いた数に、デ ィスク容量を掛けて計算します。つまり、 次のようになります。 C = (n-1)*d ここで、各文字の意味は次のとおりです。 C = 利用可能な容量 n = ディスク数 d = ディスク容量 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 4 台ある RAID 5 アレイでは、アレイ の合計容量は 3000GB となります。 C = (4-1)*1000 ページ 6 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー RAID 5+Spare RAID 5+Spare は、ディスクが故障すると直ちに 1 台のディスクがシステムの再構築のためにスペア として使用される RAID 5 アレイです。最低 4 台のディスクが必要です。 1 つの物理ディスクが故障しても、データはパリティ ブロックから読み取られるため、データは引き 続き利用可能です。故障したディスクのデータは、ホット スペア ディスクで再構築されます。故障 したディスクを交換すると、代替ディスクが新しいホット スペアになります。1 台のディスクが故障 してもデータの損失はありませんが、ホット スペアでシステムを再構築する前に 2 台目のディスク が故障した場合は、アレイ上のデータがすべて失われます。 RAID 5+Spare 用途 RAID 5+Spare の主な利点は、スペア ディ スクにデータを再構築している間も、ユー ザーが引き続きデータにアクセスできるこ とです。RAID 5+Spare は優れたデータ安 全性を提供しますが、ホット スペアがある ためディスク容量が限られます。ホット ス ペアは他のディスクが故障するまで使用さ れません。ディスクが故障するとホット ス ペアを使用してシステムが自動的に再構築 されるため直ちに処置を行う必要はありま せんが、できるだけ早期に故障したディス クを交換するようにしてください。 A1 A2 Ap B1 Bp B2 Cp D1 C1 D2 C2 Dp Disk 1 Disk 2 Disk 3 Spare Disk 4 RAID 5+Spare を使った LaCie 製品 ✦✦ LaCie 4big quadra RAID 0 RAID 1 RAID 3 RAID 3+Spare RAID 5 RAID 5+Spare RAID 6 ✦✦ LaCie 5big network RAID 5+Space 容量の計算方法 RAID 5+Spare システムの各ディスク は、同一容量になる必要があります。 RAID 5+Spare 構成のストレージ容量は、 ディスクの台数から 2 を引いた数に、デ ィスクの容量を掛けて計算します。つま り、次のようになります。 C = (n-2)*d ここで、各文字の意味は次のとおりです。 C = 利用可能な容量 RAID 0+1 n = ディスク数 RAID 10 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 4 台ある RAID 5+Spare アレイでは、 アレイの合計容量は 2000GB となりま す。 コンカチネーション JBOD RAID 選択 d = ディスク容量 C = (4-2)*1000 ページ 7 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー RAID 6 RAID 6 では、すべてのディスク (最低 4 台) でデータがストライピングされ、各データ ブロック (右 の図の p および q) の 2 つのパリティ ブロックが同じストライプに書き込まれます。1 台の物理ディ スクに障害が発生すると、故障したディスクのデータは代替ディスクで再構築できます。この RAID モードでは、最高 2 台のディスクが故障してもデータの損失がないように対応できます。RAID 6 で は、故障したディスクのデータをさらに速く再構築できます。 RAID 6 用途 RAID 6 では、データの信頼性を提供し、 故障したディスクを効率よく再構築しま す。そのため、RAID 6 は高度なセキュリ ティを必要とし、パフォーマンスをさほど 重視しないユーザーに適しています。 RAID 6 を使った LaCie 製品 A1 A2 A3 Ap B1 B2 Bp Bq Aq B3 C1 Dp Cp Dq Cq D2 C3 D3 C3 D3 Disk 1 Disk 2 Disk 3 Disk 4 Disk 5 ✦✦ LaCie 5big network RAID 6 容量の計算方法 RAID 6 システムの各ディスクは、同一容 量になる必要があります。 RAID 0 RAID 6 構成のストレージ容量は、ディス クの台数から 2 を引いた数に、ディスク の容量を掛けて計算します。つまり、次の ようになります。 RAID 1 C = (n-2)*d RAID 3 ここで、各文字の意味は次のとおりです。 RAID 3+Spare RAID 5 RAID 5+Spare RAID 6 RAID 0+1 C = 利用可能な容量 n = ディスク数 d = ディスク容量 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 5 台ある RAID 6 アレイでは、アレイ の合計容量は 3000GB となります。 C = (5-2)*1000 RAID 10 コンカチネーション JBOD RAID 選択 ページ 8 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー ネストされた RAID レベル RAID 0+1 RAID 0+1 は、ストライピングしたセットのミラーで構成されたセキュアな RAID モードです。RAID 0+1 アレイには、4 の倍数のディスクがあります。ディスクが 5 台ある LaCie 製品を RAID 0+1 ア レイに構成すると、5 台目のディスクがスペアになるか、または未使用になります。右の図では、ア レイ B がアレイ A のミラーになっています。 RAID 0+1 アレイでは、最高 2 台のディスクが故障してもデータの損失がありません。ただし、これ は故障したディスクが別の RAID 0 ペアの一部になっていないことを条件とします。図の場合、ディ スク 1 とディスク 2 が故障すると、データがディスク 3 とディスク 4 で保持されます。 用途 RAID 0+1 RAID 0+1 は RAID 0 ストライピングのため に優れたスピードを提供しますが、デバイス の利用可能容量を半減させます (アレイのす べてのディスクの容量が同一である場合)。 RAID 0+1 を使った LaCie 製品 ✦✦ 現在、このレベルに対応した LaCie 製 品はありません。 RAID 0 RAID 1 RAID 3 RAID 3+Spare RAID 5 RAID 5+Spare RAID 6 RAID 0+1 RAID 10 コンカチネーション RAID 0+1 の 容量の計算方法 RAID1 RAID0 RAID0 A B A1 A2 A1 A2 B1 B2 B1 B2 C1 D1 C2 D2 C1 D1 C2 D2 Disk 1 Disk 2 Disk 3 Disk 4 RAID 0+1 システムの各ディスクは、同一 容量になる必要があります。 RAID 0+1 構成のストレージ容量は、ディ スク容量にディスクの台数を掛け、それを 2 で割って計算します。つまり、次のよう になります。 C = n*d/2 ここで、各文字の意味は次のとおりです。 C = 利用可能な容量 n = ディスク数 d = ディスク容量 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 4 台ある RAID 0+1 アレイでは、アレ イの合計容量は 2000GB となります。 C = (4*1000)/2 JBOD RAID 選択 ページ 9 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー RAID 10 RAID 10 (RAID 1+0 とも呼ばれます) は、他のレベルの特徴、特に RAID 1 および RAID 0 の特徴を 組み合わせた RAID レベルです。「ミラーリングしたセットのストライピング」であり、データは 2 つのミラーリングしたアレイでストライピングされます。ストライピングはアレイ間で行われ、ミラ ーリングは同じアレイで行われます。そのため、再構築は非常に高速になります。RAID 10 アレイに は、4 の倍数のディスクがあります。ディスクが 5 台ある LaCie 製品を RAID 10 アレイに構成する と、5 台目のディスクがスペアになるか、または未使用になります。右の図を参照してください。 RAID 10 アレイでは、ミラーリングした各ペアの 1 台のディスクが故障してもデータの損失は生じ ません。しかし、故障したディスクのあるアレイで動作中のディスクは、アレイ全体の弱点となりま す。ミラーリングしたペアの 2 台目のディスクが故障すると、アレイ全体が失われます。 RAID 10 用途 RAID 10 は RAID 0 ストライピングのた めに優れたスピードを提供しますが、デバ イスの利用可能容量を半減させます (アレ イのすべてのディスクの容量が同一である 場合)。 RAID 0 RAID 1 A1 A3 A4 A4 ✦✦ LaCie 4big quadra A6 A8 A6 A8 ✦✦ LaCie 5big network Disk 1 Disk 2 Disk 3 Disk 4 RAID 10 容量の計算方法 RAID 3 RAID 10 構成のストレージ容量は、ディ スク容量にディスクの台数を掛け、それを 2 で割って計算します。つまり、次のよう になります。 RAID 5 C = n*d/2 RAID 5+Spare ここで、各文字の意味は次のとおりです。 C = 利用可能な容量 n = ディスク数 RAID 0+1 d = ディスク容量 RAID 10 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 4 台ある RAID 10 アレイでは、アレイ の合計容量は 2000GB となります。 コンカチネーション JBOD RAID 選択 A2 A5 A7 RAID 10 システムの各ディスクは、同一 容量になる必要があります。 RAID 6 A2 A3 RAID 1 RAID 3+Spare A1 A5 A7 RAID 10 を使った LaCie 製品 RAID 0 RAID 1 C = (4*1000)/2 ページ 10 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー その他の構成 コンカチネーション ディスクのコンカチネーションを行うと、その容量がまとめられ、データがまずアレイのプライマリ ディスクに書き込まれ、それが一杯になると後続するディスクに書き込まれます。コンカチネーショ ン は、パフォーマンス上の利点やデータ安全性を強化する手段を提供するものではありません。これ は、合計の容量を増やすために 2 台の物理的ディスクを 1 つのボリュームにまとめる方法です。 コンカチネーションでは、アレイのすべてのディスクの容量をフルに使用でき、ほとんどのデータは ディスクが故障しても維持できます。故障したディスク上のデータと、故障したディスクと正常なデ ィスクに部分的に書き込まれたデータのみが損失します。 Concatenation コンカチネーション モードを使った LaCie 製品 ✦✦ LaCie 2big network ✦✦ LaCie Ethernet Disk ✦✦ LaCie 2big quadra ✦✦ LaCie 4big quadra コンカチネーション容量の計算方法 RAID 0 RAID 1 RAID 3 RAID 3+Spare RAID 5 RAID 5+Spare RAID 6 A E I M B F J N C D G H K L O P Disk 1 Disk 2 Disk 3 Disk 4 コンカチネーション構成のストレージ容量 は、ディスク容量にディスクの台数を掛け て計算します。つまり、C = n*d になりま す。 ここで、各文字の意味は次のとおりです。 C = 利用可能な容量 n = ディスク数 d = ディスク容量 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 4 台あるコンカチネーション アレイで は、アレイの合計容量は 4000GB となり ます。 C = (4*1000) RAID 0+1 RAID 10 コンカチネーション JBOD RAID 選択 ページ 11 LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー JBOD JBOD は、Just a Bunch of Disks を略したものです。アレイの各ディスクは、個別デバイスの一 部であるか同一デバイスであるかに関わらず、コンピュータで個別のディスクとしてマウントされま す。 JBOD JBOD モードを使った LaCie 製品 ✦✦ 現在、このレベルに対応した LaCie 製 品はありません。 JBOD 容量の計算方法 JBOD アレイの合計容量は、各ディスクの 容量の合計になります。つまり、次のよう になります。 C = n*d A E I M B F J N C D G H K L O P Disk 1 Disk 2 Disk 3 Disk 4 ここで、各文字の意味は次のとおりです。 C = 利用可能な容量 n = ディスク数 d = ディスク容量 たとえば、各 1000GB の容量のディスク が 4 台ある JBOD アレイでは、アレイの 合計容量は 4000GB となります。 RAID 0 C = (4*1000) RAID 1 RAID 3 RAID 3+Spare RAID 5 RAID 5+Spare RAID 6 RAID 0+1 RAID 10 コンカチネーション JBOD RAID 選択 ページ 12 RAID 1 RAID 3 RAID 3+Spare RAID 5 H RAID1 H H H* or k La C ie 5b ig ne tw ie 2b ig ne tw or k is k D t Et ie La C bi g lit tle La C ie he rn e di sk sk di La C ie bi g ig 4b ie La C H* La C ad ra qu ad ra qu ad ra qu ig 2b ie La C RAID 0 RAID0 qu ad ra LaCie RAID テクノロジー ホワイト ペーパー H H RAID3 H RAID3+Spare H RAID5 H H RAID5+Spare H H RAID6 H RAID 5+Spare RAID 6 RAID 0+1 RAID 10 コンカチネーシ ョン JBOD RAID 選択 RAID0+1 RAID10 コンカチネーション H H H H H H JBOD * ビルトイン ページ 13 L A C I E について 最先端のエンジニアリング技術と独自の設計美学を築き上げた豊かな歴史を通じて、LaCie はフォルムと機能を完全に 統合する製品を送り出すことに対して優れた評価を得ています。 当社のハード ディスク、 ネットワークおよび RAID ソリュ ーション、 オプティカル ドライブ、 ディスプレイ、 アクセサリは、 プラットフォームや構成に関わりなくコンピュータの使用環 境をさらに高め、拡張するために創り出されています。 Neil Poulton、Ora-Ïto、Karim Rashid、Sam Hecht など、世界的に名高いデザイナーが当社のために特別にデザイン したスタイルを特徴とする受賞実績に輝く製品群は、 その美しい外観だけでなく、他の追随を許さない信頼性と柔軟性に 裏付けられた性能も兼ね備えています。LaCie は、常に高い目標を掲げ、業界基準を書き換えながら、業界初の製品を数 多く含む最高級ツールを製造するグローバル リーダーです。 最新の製品仕様に関しては、複数の言語で世界中からアクセス可能な www.lacie.com (日本語は 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