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2 - 臺灣證券交易所

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2 - 臺灣證券交易所
アジア展開へ向けた
台湾資本市場の活用
日台協業によるウィンウィンへ
杜惠娟 上市二部 部長
台湾証券取引所
2013年12月11日
0
目次
1:台湾上場のメリット
2:なぜ台湾なのか
3:台湾上場のプロセス
4:将来の展望
1
1:台湾上場のメリット
-日本企業の上場事例
-海外展開の登竜門
-高パフォーマンス
2
(一) 日本企業の上場事例-事例①
Auto Server Co., Ltd
1:主要事業:インターネット中古車流通サービス
2:主要株主:萩原外志仁(役員)等100%日本資本
3:資本金:4.2億円
4:上場予定日:2014/1/14
5:調達金額:3.8億NTD (約13億円)
アジア事業拡大のため
の資金調達
台湾上場の効果
中華圏での知名度向上
による事業展開の加速
新興サービス領域として
の注目効果
(台湾で未発展の事業)
出所:公開資訊觀測站(2013.11.30時点)
3
(一)日本企業の上場事例-事例②
台塑勝高科技公司(FORMOSA SUMCO TECHNOLOGY CORP.)
1:主要事業:シリコンウエハー製造
2:主要株主:
日本SUMCO TECHXIV株式会社48.9%、台塑工業(台湾プラスチック)29.1%、
亜太投資16.7%、その他5.4%。
3:資本額:約250億円
4:上場日:2007/12/10
5:調達金額:39億NTD(約130億円)
台湾現地拠点の統合
及び管理能力向上
台湾上場の効果
日本の生産技術
の有効活用
海外事業の強化
4
(一)日本企業の上場事例-事例③
台湾醣聯生技医薬股份有限公司
1:設立日:2001/2/1
2:主要事業:がん抗体医薬品の開発製造
3:資本金:約23億円
4:上場日:2012/12/18(OTC)
5:提携方法:日本大塚製藥株式会社(Otsuka
Pharmaceutical Co., Ltd.)が2013年9月に第三者割当増資により
2.8億元(約9.5億円)を出資
海外製薬大手による台湾製薬メーカー
出資としては初のケース
5
(二)海外展開の登竜門
台湾市場は日本企業の海外進出における登竜門であり、既にサービス業も含め
た多様な産業において、大企業だけでなく中堅企業まで参入のすそ野が広がっ
ている。
製造業者例:旭硝子、進工業、日華化学、アネスト岩田
小売業者例:しまむら、楽天、ニトリ、アイプリモ、再春館製薬所
飲食業者例:モスバーガー、ロイヤルホスト、アフタヌーンティ
サービス業者例:ベネッセ、セコム、パーク24
6
(三)高パフォーマンス-質的効果
IPO先の
最有力候補
人材
企業価値
の明確化
資金
技術
知名度の
向上
7
(三)高パフォーマンス-量的効果
台湾証券取引所
上場手続費用
50万NTD
企業例
(約170万円)
その他費用
引受手数料
1400~2000万
NTD (約48006800万円)
海外企業の台湾上場後の
パフォーマンス例
億NTD
(会計士、弁護士
費用等)
1500~2500万
NTD(約51008500万円)
大手家電
メーカー
大手PCB
メーカー
大手機器
メーカー
上場前
Net Value
上場時の
時価総額
3.4倍
22.2
76.0
14.0
時価総額
+36%
+51%
2.2倍
156.8
2013.11.30
348.4
2.6倍
36.5
+34
%
103.5
526.6
48.8
8
2:なぜ台湾なのか
-台湾資本市場の特徴-3P
-政策支援
-商機の獲得-ECFA効果
-中国市場展開の最適パートナー
9
(一)台湾資本市場の特徴-3P
資金調達と個人投資家の投資に最適
高水準のPER・PBR
台 日 港 韓 新 中 米 英
P/E 24 22 11 21 13 11 15 21
P/B 1.8 1.6 1.5 1.2 1.4 1.4 2.9 2.0
倍
2013年10月末時点 出所:Bloomberg
3P
高回転率で活発な取引
台
97
日
102
港
42
韓
138
新
49
中
107
%
米
93
英
56
2012年 出所:證券暨期貨市場重要指標
高い平均配当利回り
台
2.8
日
1.5
港
3.3
韓
1.2
新
3.2
2013年10月末時点
%
中
3.0
米
2.2
出所:Bloomberg
英
3.6
10
(二) 政策支援
政策支援の目的
1.グローバル化トレンドに応じた産業協力の強化
2.技術交流の促進及び付加価値の向上
3.経済貿易協議を生かした経済発展の追及
4.中国市場での協力による成功確率の向上
11
(二) 政策支援
近年の具体的成果
2013/11/28
台日金融監理合作MOU締結
2013/11/06
台日特許優先権証明文件電子交換(PDX)MOU
2013/05/13
台北101と東京スカイツリーの観光ランドマーク提携
2012/11/29
台日産業連携架け橋プロジェクトMOU締結
2012/3/21
台湾経済部「台日産業合作推動弁公室」設立
2012/01/05
「台日産業創新パーク」設立、日本企業11社が進駐
出所:台日産業合作推動弁公室
12
(二) 政策支援
台湾産業クラスター効果
日台産業協力のプラットフォームを提供
北部
中部
南部
東部
• 国際金融サービス、観光、医療、バイオ技術、デジタルコンテンツ
• 自転車、ウエハー、PC部品、精密機械、工作機
• 車両部品、紡績、エコ、バイオ技術
• 食品、観光、エコ、建築材料
13
(三)商機の獲得-ECFA効果
中国市場の開拓
•
•
•
台湾と中国は両岸経済協力枠組協議ECFAを締結
中国は台湾に対しアーリーハーベスト関税引下げとして539項目の商品へ優
遇関税を提供
段階的に関税をゼロまで引き下げる予定だが、そのうち108項目については
即座に適用
機械製品
107種
台湾製品の
中国向け輸出競争力
の向上
石油化工
製品88種
農産物
18種
紡績製品
136種
運輸機器
50種
14
(三)商機の獲得-ECFA効果
台湾経由中国行きというオプション
ECFA
戦略的に有利な位置付け
Japan
商品
貿易
投資
保障
市場
展開
China
ECFA(Economic Cooperation Framework Agreement)
Taiwan
台湾と中国間の貿易障壁を大幅に減少させるもので、日本
企業の台湾活用の意欲を高める効果もあった
15
(三)商機の獲得-ECFA効果
工作機械産業の例
•
中国は台湾工作機械の最大の輸出先であり、ECFAが工作機械をアーリーハーベスト
対象と定めた後、台湾工作機械は中国市場において価格優位性を獲得
工作機械産業
優遇対象企業例
NC旋盤
程泰、喬福、東台、台湾瀧澤
CNC研削盤(Surface)
福裕
射出成形機
富強鑫、台中精機
機械部品
上銀科技
研削盤(Grinder)
中國砂輪
その他製品:包含研磨機、キー溝盤、ブローチ盤、鋸盤・切断機、形削り盤、鋳
造・鍛造旋盤、、非NCボール盤、中ぐり盤、フライス盤、研削盤、歯切り盤及び
工作機部品等も優遇対象
16
(四)中国市場展開の最適パートナー:台湾
日台企業提携による中国市場開拓は単独での参入リスクを軽減
(東洋経済2011年10月1日号)
例
:十
三
億
人
の
胃
袋
を
支
え
る
三
大
台
湾
企
業
三菱商事
三井物産
統一グループ
主事業:流通業
売上:500億NTD
食品業関連
日清オイリオ
キッコーマン
飲料
ダイドードリンコ
流通関連
7-11
阪急百貨店
ダスキン
無印良品
他にもヤマト運輸、イエ
ローハット、楽天等
伊藤忠商事
中
国
最
大
の
流
通
企
業
頂新グループ
主事業:インスタント麺、飲料
營業額:66億USD
食品
Sanyo食品
日本製粉
亀田製菓
敷島製パン
飲料
Asahi
カゴメ
流通業関連
ファミリーマートユ
ニー
丸紅
イ
ン
ス
タ
ン
ト
麵
シ
ェ
ア
七
割
の
最
大
手
企
業
旺旺グループ
主事業:米菓
營業額:22億USD
食品
岩塚製菓
他にも日本テレビと
の合弁企業等
菓
子
市
場
シ
ェ
ア
八
割
の
最
大
手
企
業
17
(四)中国市場展開の最適パートナー:台湾
顧客の
日本企業の挑戰
日本企業の海
外進出ニーズ
が高まる一方、
海外での単独
事業展開はそ
れほど容易で
はない
台湾企業との
提携も解決手
段の一つとして
検討可能
海外移転
生産
コスト
上昇
海外生産
挑戰
日本国内
市場の成熟
周辺国
海外市場
との競争
台湾企業との協業
18
3:台湾上場のプロセス
-効率的審査プロセス
-上場支援機関の協力
-明確な審査ポイント
19
(一) 効率的審査プロセス
申請から株式公開まで約4-6ヶ月
上場準備
(各社状況により異なる)
上場コンサルティング
(6ヶ月)
企業内部での準備
内部統制・財務審査
上場支援機関の選定
-主幹事証券会社
-会計事務所
-法律事務所
税務サービス
審査
上場承認後の準備
(2-3.5ヶ月)
(2~3ヶ月)
書面審査
公開発行手続き
経理部門会議
募集・発行及び引受
作業
法律事項の審査
上場審査委員会
公開説明書の作成
証券取引所取締役会
上場承認
株式集中保管
株式分布状況表の
提出
上場申請
20
(二)上場支援機関の協力
会計士 主幹事証券会社 弁護士
未上場企業
内部
統制
審査
ファミリー企業
中小企業
(プライベート カン
パニー)
財務
審査
コーポレート ガバ
ナンス 審査
上場企業
(パブリック カン
パニー)
注:台湾の主な上場支援機関は本セミナーの協力機関である
21
(三) 明確な審査ポイント
投資家保護
株主資本形成
株式転譲の合理性
コーポレートガバ
ナンス
財務諸表
取締役会運営
CSR
福利厚生/権益
財務諸表の妥当性
配当政策
内部統制
内部統制の設定
及び実行
物流、決済、会計
の一致性
コンプライアンス
研究開発
関連不祥事の有無
自社技術/ライセンス/
特許
ポジション/シェア
グループ企業/親会社/
子会社
承諾事項の設定
業務
その他
主要業務と製品
自社ブランド/OEM
製販モデル
サプライヤ/顧客
将来の発展性
引受価格合理性
調達資金の用途
上場申請企業、或いは幹事証券会社、会計士、弁護士
等の上場支援機関による評価及び説明
22
4:将来の展望
23
(一)産業協力・共存共栄
•
台湾
– 中国・ASEAN市場へのゲート
ウェイ
– 2011日台投資協議による日
本企業向け投資環境の整備
– ECFAによる中国市場展開で
の優位性
•
日本
– 海外市場の開拓
– 海外拠点の拡充
– 中国及びその他新興市場の
強化
産業協力及び多分野での交流
共存共栄・Win-Win関係の形成
24
(二)日本企業の台湾上場
継続的発展に向けて
日本企業
• 台湾事業の強化
• 戦略パートナー、技
術協力
• 中国市場進出
合理的な
PER、高い流
動性
継続的な
成長
産業連携
海外市場
開拓
資金調達
25
ご清聴ありがとうございました
下記より日本企業台湾上場の手引書をダウンロードできます
www.twse.com.tw/ch/listed/alien_business/download/manual_firstjp.pdf
26
参考資料1:
台湾資本市場の特徴
27
(一) 台湾市場の多層構造
高
台湾証券取引所-上場
Collection of Taiwan
Blue-Chips
収益力
企業規模
Gre Tai-上場
High Potential Growth
Stocks
上場企業数
−国内企業
−外国企業
−台湾預託証券(TDR)
上場企業数
−国内企業
−外国企業
−台湾預託証券(TDR)
Gre Tai (興櫃)‐店頭公開
The Promising Startups
出所:台湾證券交易所及證券櫃檯買賣中心統計資料(2013.11.30)
796社
32社
29社
633社
19社
1社
店頭公開企業数
−国内企業 260社
−外国企業
9社
28
(二)取扱金融商品の多様化
証券市場
二種類の
取引方法
金融商
品等
店頭売買
デリバティブ
ストック・オプ
ション
金利
オプション
金利
スワップ
債券売買
社債
国債
金融債券
PC集中
競売取引
新興市場株
新興
市場株
上場証券、
店頭売買有価証券
ワラント
上場証券、
店頭売買
有価証券
預託証券
(DR)
ETF
出所:台湾証券取引所(2013.11.30)
29
(三)国際市場比較
単位:倍、%
台湾
日本
韓国
シンガポール
香港
上海
ニューヨーク
ロンドン
24
22
21
13
11
11
15
21
PBR
1.8
1.6
1.2
1.4
1.5
1.4
2.9
2.0
回転率*
97
102
138
49
42
107
93
56
平均配
当利回り
2.8
1.5
1.2
3.2
3.3
3.0
2.2
3.6
出所:Bloomberg(2013/10)
*回転率は2012年のデータ
30
(四)中小企業上場の有力候補
合理的な
PER
合理的なPER
高配当利回り
中小企業上場
の有力候補
高配当
利回り
中小企業
価値の
反映
台湾資本市場のPERは約23.75倍で、香港やシンガ
ポール市場より高く、上場企業により合理的なPER
を提供している
台湾上場企業の平均配当利回りはアジア主要市場や欧米
市場と比べて高く、退職金ファンドや保険会社など大型機
関投資家の長期投資を引き付けている
台湾上場企業の平均時価総額は約9.6億USDで
あり、日本、香港、シンガポール市場よりも小
規模であるため、成長性のある中小企業の上
場に適している
31
(五)新興市場カテゴリで高い影響力を持つ台湾
台湾はFTSE及びMSCI EM50の新興市場指数で第2位、第3位に位置する
FTSE Emerging All Cap Index
MSCI Emerging Markets 50 Index
Rank
Country
Rank
Country
1
Brazil
1
China
2
Taiwan
2
Korea
3
china
3
Taiwan
4
South Africa
4
Russia
5
India
5
Brazil
6
Russia
6
South Africa
7
Mexico
7
Mexico
8
Malaysia
8
India
9
Indonesia
10
Chile
出所: FTSE (July 2013) & MSCI (November 2013), ranks by
weight of index
32
参考資料2:
外国企業上場誘致の成果
33
(一)外国企業上場誘致の成果-企業数
年度
上場外国企業数
2010
6
上場承認済み
4
2011
12
審査中
5
2012
8
上場準備中
40
2013(注)
10
合計
36
上場申請中の外国企業
合計
企業数
49
注:2013年12月に4社が上場予定
注:2013/11/30時点で32社が上場、2013年12月にさらに4社が上場予定
34
(二)外国企業上場誘致の成果-企業分類
上場外国企業は台湾系企業から徐々に純外国企業へ拡大、産業については電子
機器/情報通信系製造業からその他製造業やサービス業へ拡大
企業分類
資本種別
登録地
上場手続き中
の企業数
科技(半導体、電子、情報通信等)
17
23
非科技(観光、海運、プラスチック、自動車等)
19
26
中国(含香港)
32
30
日本
0
2
その他地区
4
17
台湾資本
29
27
日本資本
0
2
その他外資(米国、フィリピン、香港)
7
20
ケイマン諸島(日本企業2社を含む)
36
41
米国
0
2
ヴァージン諸島
0
2
その他
0
4
産業
主な運営拠点
上場企業数
注:2013/11/30時点で32社が上場、2013年12月にさらに4社が上場予定
35
(三)外国企業上場誘致の成果-パフォーマンス
台湾上場済みの外国企業は中小企業が多く、
取引額や収益力、配当利回りが高い
企業数
調達金額
(億NTD)
時価総額
(億NTD)
出来高
(億NTD)
回転率
EPS
平均配
当利回り
上場外国
企業(A)
32
50
6,562
1,221
64.67%
4.92
NTD
4.06%
上場企業
全体平均
(B)
827
1,286
238,835
17,471
33.00%
1.69
NTD
3.94%
割合
(A)/(B)
3.87%
3.89%
2.75%
6.98%
約2倍
2.9倍
1.03倍
出所:台湾証券取引所(2013/11/30)
注1:上場企業数はGre Tai上場数とTDR上場数を含まない。
注2:出来高、時価総額、調達金額、回転率は2013.01.01-2013.10.31.、TDR上場企業を含まない。
36
(四)外国企業上場誘致の成果-外国企業の割合ではアジア2位
上場外国企業の割合はシンガポールに次ぐ高さで,近年急増中
 2008年末、外国企業4社、総数に占める割合0.6%
 2013年10月末、外国企業59社、総数に占める割合7.0%
割合=
上場総数 /外国
企業数
2008
外国企業
上場数
2013.10
割合
(%)
外国企業
上場數
割合
(%)
台湾*
4
0.6
59
7.0
東京
16
0.7
11
0.3
香港*
10
0.8
89
5.6
シンガポール
312
40.7
300
38.5
4
0.2
15
0.8
韓国
出所: WFE (World Federation of Exchanges)2013年10月統計資料
注: ここでの外国企業は原株或いはDRを上場させている外国企業と定義しており、例えば、香港証券取引所(HKEX)の外
国企業は香港以外で登録し、香港及び中国以外に主な経営基盤を持つ上場企業を指す。
37
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