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平成 24 年 12 月6日

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平成 24 年 12 月6日
平成 24 年 12 月6日
第6回文京区教育改革区民会議会議録
文京区教育委員会
1
文京区教育改革区民会議会議録
第6回教育改革区民会議
日時:平成 24 年 12 月6日(木)18 時 30 分
場所:区議会第一委員会室
「出
席」
会
長
福
田
富美雄
長
大
桃
敏
行
委
員
諸
岡
健
至
委
員
岡
村
典
子
委
員
澤
田
圭
司
委
員
釜
委
員
奥
村
委
員
武
智
弘
委
員
山
野
順一朗
委
員
井手口
あずさ
委
員
梅
澤
希
恵
委
員
蕪
木
夏
美
委
員
野
依
由美子
委
員
宮
本
一
委
員
栗
原
久美子
委
員
菊
地
妙
子
委
員
西
田
義
貴
委
員
美谷島
正
義
教育推進部長
藤
田
惠
子
庶
務
課
長
椎
名
裕
治
学
務
課
長
加
藤
裕
一
教育指導課長
北
島
陽
彦
教育センター所長
野
稲
義
明
真砂中央図書館長
奥
山
郁
男
教育改革担当課長
鈴
木
裕
佳
庶務課教育改革担当
畑
中
貴
史
副
「幹
事」
「事務局」
2
会
優貴美
透
英
嘉
○福田会長
こんばんは。それでは、定刻になりましたので、ただいまから 「第6回文京
区教育改革区民会議」を始めさせていただきます。本日はご多用のところ、ご出席いただ
きまして、ありがとうございます。
最初に、事務局から出欠状況と配付資料について、説明、確認をさせてください。よろ
しくお願いします。
○教育改革担当課長
事務局から申し上げます。
本日の出欠の状況ですが、欠席のご連絡をいただいていますのが宮﨑委員と金海委員の
お二人になります。澤田委員は、遅刻して来られるということで ご連絡をいただいており
ます。
続きまして、資料の確認をさせていただきます。事前にお送りしました資料ですが、こ
ちらの次第の下の方に書いてあります配付資料に沿って、ご説明させていただきます。
まず最初に、資料第 23 号「『教育に関する区民意識調査』問3・問4・問7の分析結果
について」、こちらがA3を二つに折ったもの一枚になります。
次に、資料第 24 号「『生きる力』キーワード確認(体系別)」、こちらがA4一枚のも
のになります。
次に、資料第 25 号「文京区教育振興基本計画素案(第1章・第2章)」、こちらは二か
所ホチキス留めしたものになります。
次に、資料第 26 号「文京区のこれまでの取組み(知・徳・体)」、こちらが真ん中でホ
チキス留めした8ページのものになります。
最後に、資料第 26 号別紙ということで、「統計データ(補足資料)」というものをおつ
けしております。
そのほか、本日は皆さんの席上にアンケートの最終報告書の案という形で、黄緑色ファ
イルに綴じたものを置かせていただいております。今回のアンケート、こちらの区民会議
の資料として使う予定ということで始めたものですが、皆さんから ご意見をいただいて、
かなりのボリュームになったものですから、事務局の方できちんと製本したいと考えてお
ります。ですので、皆さんには製本したものを次回 、1月にお渡ししたいと考えておりま
すので、現在お配りしているものは、印刷前の原案ということになっております。本日、
申し訳ございませんが、席上に置かせていただいて、次回、正式なものを1月にお配りす
るということでご理解ください。よろしくお願いいたします。
以上です。
○福田会長
ありがとうございました。
資料等、不備はないでしょうか。
よろしいようですので、早速ですが、本日の議題に入らせていただきます。初めに1番、
「『生きる力』キーワード確認」ということですが、前回の区民会議において、教育に関
する区民意識調査(アンケート)の中間報告を受けました。それで、会議の最後の押しつ
まった時間であったため皆さんからご意見を頂戴する時間はなかったのですけれども、さ
3
まざまなこれまでの審議や班別会議等でのご意見、そして、前回の会議の中で委員の皆様
から出されたキーワード等を、言葉だけですけれども、私なりにまとめたものを提案させ
ていただきました。これらを踏まえて、本日はその確認を行いたいと思っております。
では、事務局から説明をお願いします。
○教育改革担当課長
事務局よりご説明申し上げます。
お手元の資料第 23 号と資料第 24 号、それと黄緑色のファイルに綴じましたアンケート
の報告書の方をご準備ください。
まず初めに、「生きる力」のキーワード、前回、会長から確認していただいたキーワー
ドなんですけれども、その前に、前の中間報告で未整理で報告できなかった箇所につきま
して、今回、追加でご報告させていただきます。
綴じてあるアンケートの報告書をご覧になってください。まず一枚おめくりいただきま
すと、目次が出てまいります。目次の第2章の調査結果をご 覧になっていただくとわかり
ますように、今回、多岐にわたって調査をしておりますが、検討 の参考資料という形で進
んでまいりますので、今回、これを全部説明すると時間がなくなってしまうものですから、
今日の「生きる力」の体系の確認に必要な部分の説明をさせていただきたいと考えており
ます。
したがいまして、この「生きる力」に関連するところ、「問3、将来に必要な力や心構
え」。ここは皆さんにキーワードを作っていただいたところになります。それから、「問
4、学習指導要領等の改善・充実ポイント」、「問7のこれらかの区立幼稚園、小・中学
校のあり方」、自由意見をいただいたところになります。こちらを簡単に説明させていた
だきます。
14 ページをお開きください。14 ページにありますのが問3、皆さんに作っていただいた
キーワードの中で、「知・徳・体」のお話を前回させていただきました。ご覧になってい
だたくと、前回の中間報告でもお出しさせていただいたところにはなるんですが、こちら
「とても必要」「必要」「ある程度必要」という段階を踏んで、「生きる力」といった時
に、どういうポイントをイメージしますか、考えてらっしゃいますか、という心構えを聞
いた問いになります。前回も報告しましたとおり、「とても必要」が多いのは6番 「挨拶
や礼儀やルールを身につけて、善悪を判断し、節度を持って振る舞うこと 」、7番「自他
の違いを認めて、いじめを許さない強い心を持ち、思いやりや感謝の気持ち 」、それから、
2番「夢を持って生き生きとみずから好奇心を持って楽しみながら学ぶこと 」。
その反面、前回の会議でもお話が出ましたように、10 番「食に関すること」や 11 番「体
に関すること」は、「とても必要」という項目が低くなっていて、前回、大きく議論して
いただいたところになります。
こちらの資料第 23 号の方なんですけれども、この 12 項目の選択肢を皆さんにお作りい
ただいた時に、「知・徳・体」で4つずつ項目をつくって、それでお聞きしてみましょう
ということをお話しながら作っていきました。ですので、この資料第 23 号は、「知・徳・
4
体」という視点で分けた時に、どのような関係になっているか、こちらは報告書本文には
掲載されていない部分になります。ご説明申し上げます。
まず、その下にあります1ページ目の(1)「未就学、小学校、中学校」のカテゴリー
で分けた時に、どのような形になっているかというところを見ていきますと、
「知」と「徳」
の部分、「とても必要」と「必要」を足しますと、実はそんなに大きな差はございません。
しかしながら、この「とても必要」というところだけに着目して見ていきますと、大きな
差が出てきておりました。そこが「体」のところが若干「知」や「徳」よりも低い傾向 。
また、中学校に学年進行すると、全体的にちょっと低い傾向があるという ことが見てとれ
ました。
続いて2ページ目ですが、「未就学、学校の運営形態別」で見ているところになります。
「知」と「徳」については大きな違いはないのですが、「体」につきましては、やはり「知」
と「徳」と比べて少な目。また、区立や国立・私立のところにおいても同様の差が生じて
いるという結果になりました。
さらに3ページ目の保護者や町会、商店会の方にもお聞きした部分 。こちらを見ていき
ますと、「知・徳・体」の部分で特に重要と思う3つを取り出した方(問3(2))ではなく、
全ての項目でどう思うかと聞いたもの(問3(1))をまとめています。それを見てまいりま
すと、保護者の方は、全般的に町会や商店会に比べて「とても必要」と回答される方が多
かったです。ただし、全体的な傾向として何度も言いますが、「体」の部分がどうしても
少ない。前回の議論で、やはり「知・徳・体」と並んでしまうと、総じてちょっと「体」
に丸をつける傾向が落ちてしまうんではないかというご意見もありました。これは保護者
の方に限ったことではなく、町会や商店会の地域の方も同じような傾向が出ていますので、
もしかすると、この3つが並んだ場合には、ちょっとそういう判断要素が加味されている
のかもしれないという結果になりました。
続きまして、問4になります。綴じてある報告書の 19 ページをご覧ください。前回もお
話しましたように、「問4、文科省の学習指導要領の『生きる力』を育むための改善ポイ
ント」、こちらの回答が 19 ページ「図5-1」になっています。保護者全体としては「思
考力・判断力・表現力の育成」、「道徳教育」、「外国語教育」という形で続いておりま
す。
「このほかに、何か必要なことはありますか」ということでお聞きした問いがございま
す。そちらの自由意見は、26 ページに掲載してございます。こちらの記載ですけれども、
今回、教育振興基本計画を作っておりますので、前回お見せしました目次の体系に合わせ
て分類してみました。一応、このような形で分類はしたのですが、さらに 1枚めくってい
ただいて、28 ページをご覧になっていただきますと、どこの項目が多いかというところを
グラフにしたものとなります。この中では、やはり「知徳体のバランスのとれた力の育成」
のところで、これも「知・徳・体」の順番でご意見が多かったというのが全体的な傾向に
なっております。
5
また、自由意見は、最後に「区立幼稚園・小学校・中学校のあり方」というところでも
お聞きしております。そちらの部分につきましては、48 ページをご覧ください。こちらは
「区立の幼・小・中において、どのようなことに取 り組んでほしいか」とお聞きましたと
ころ、非常に多くのご意見をいただきました。先ほどよりも多く多岐にわたっていますの
で、分類もかなり細かくした形で掲載しております。48 ページから 50 ページまでにわた
っております。
また、これを先ほどと同じようにグラフで表したものが 51 ページになります。一番ご意
見が多かったのが、先ほどの「知・徳・体」と比較しまして、「先生方、教員の資質向上
や教育環境に専念できる工夫」に関することでした。その次が「知」に関する項目、そし
て「特別支援教育」という形で続いております。
こちらの双方を比べたものが、戻っていただきまして、資料第 23 号の最後のページにな
ります。問4と問7がどのような関係になっているのかということを合わせた グラフをこ
ちらに掲載いたしました。色の薄いほうが「『生きる力』は何でしょう(問4(2))」、色
の濃い部分が「区立幼・小・中のあり方(問 7)」ということでお聞きした部分になりま
す。「生きる力」を問うている時になりますと、1番の「知・徳・体」の部分のご意見が
多かったんですけれども、「区立幼・小・中のあり方」ということになりますと、やはり
学校に対する要望のほうが非常に多くご意見が集まってきまして、どちらかというと、下
の「教育環境に専念できる」というところで、教育委員会や学校に対しての意見。(グラ
フの)3のところがそうなんですけれども、そちらの方が(横棒グラフの)黒い線、大き
く伸びてきているという傾向がありました。これが今回のアンケート調査で見えてきたこ
とになります。
これらを踏まえていただきまして、前回、福田会長から最後にお話いただいた内容を紙
に起こしたものが、資料第 24 号になってまいります。前回、資料第 24 号でまとめてあり
ますように、先ほどからお話していますアンケートの中間報告、それから皆さんでしてい
ただいた班討議の中で目立ったキーワード、それと中学生へのインタビュー等を加味して
比べたものという形で、最後に会長にまとめていただいたものです。この中で、視点1に
ついては、先ほどの参考にしていただくという意味で、もう一度 26 ページのところです。
先ほどお話したように「生きる力」をお聞きした問4の 方が、視点1(知徳体のバランス
のとれた力の育成)に関するご意見が多かったものですから、そちらと見比べてもらった
方がいいかなと思っております。黄緑のファイルの 26、27 ページをお開きください。
資料第 24 号とファイルの 26、27 ページを見比べていただきますと、(資料第 24 号の)
視点1のところに入れた「真の学力」や「学ぶ楽しさ」や「好奇心」、「夢」や「コミュ
ニケーション能力」というところが出てきています。やはりアンケートの自由意見でも、
1の(1)の②や③、④というところが大きく伸びているということで、 傾向が一致して
いるのかなと事務局としては判断したところでございます。また、同じように「徳」に関
するキーワード、会長からいただいているのが、資料第 24 号に書いてあるような項目を挙
6
げてございます。また、こちらも見比べていただきますと、多い項目が 「自己肯定感」や
「感性や個性を伸ばそう」という点や、「自他の違いを認めて、いじめを許さない強い心、
思いやりや感謝の気持ちを持とう」、そこら辺が非常に大きく伸びています。また、「体
験活動」や「職業体験」や「勤労観」みたいなところも入ってきていますので、そこら辺
のところで(会議での意見とアンケート結果が)一致してきているのかなと思っておりま
す。
また、「体」に関するキーワードですが、前回、会長からは「基本的な生活習慣」や「危
険予知とそれに対する対応力」等をお話いただきました。今回、26 ページをご覧になって
いただくとわかりますように、「体」の部分では(3)の④の「危険を予測し、自分の身
を守る」というところが、結構多くの意見が出ていましたので、アンケート自由意見では
こういう視点も出ていたというところが押さえになっております。
(資料第 24 号の)視点2につきましては、より回答の多かった問7、49 ページをご覧
ください。下の段になってまいりますけれども、自由意見等では、やはり地域ともっと連
携していきましょうというご意見が非常に多かったです。視点2のところに入っています
ように、「地域」に関するキーワードにつきましても、「緊密なコミュニティ化」や「絆
を強める」、「人との結びつき」や「あいさつ」というところが入ってきております。ま
た、もちろん一番最後の「連携」に関するキーワードで、「学校・家庭・地域の密接なか
かわり」や「学校は地域の方々に見守られている」んだというところが、前回の押さえと
いうことで入っております。また、家庭教育との関係につきましても、自由意見では “家
庭の中の教育”というよりも、どちらかというと“学校とのよりよい関係”の方でご意見
をいただいているところも多かったです。
また、(資料第 24 号の)視点3になりますと、アンケートの 50 ページをご覧になって
いただけますか。50 ページと前回、会長からお話いただいている資料第 24 号を見比べて
いただきますと、前回の方、班討議やデータの結果等から見ている中では、「教師」に関
するキーワードというところで、“資質向上”や“多忙感の解消”というお話をいただい
ていました。ただ、今回、問7では 50 ページの3の(1)にありますように、先生方一人
一人の資質を向上していただきたいというご意見や、そのほか先生としての立場が向上し
て、毅然とした態度で保護者と接するということも必要ではないかという ご意見。多かっ
たのは、やはり④の多忙感の解消や負担軽減が必要ではないかという ご意見をいただいて
おります。
そのほかに、(資料第 24 号の視点3では)「環境」に関するキーワードが並んでおりま
して、そちらに関しては、学校の施設の開放等いろいろございましたが、こちらのアンケ
ート回答で見てまいりますと、安全・安心や専門的アプローチの 方が件数が少ないような
状況になっています。実際のところ、今回のカテゴリーでは、4のその他の「(1)いじ
め」というところで分けてしまったのですけれども、「(3)子どもたちの課題に対する
専門的アプローチ」にいじめの問題はかかわってまいります。教育委員会としても、専門
7
的にどうかかわるかということで検討を始めております。ですから、そこら辺との関係を
見ていくと、今回多かった点については、この計画を話す時にはそちらの方でも見てとれ
るのかなと考えているところでございます。
すみません、資料の方が右に行ったり左に行ったりしましたが、全体的な確認は以上に
なります。よろしくお願いします。
○福田会長
ただいま事務局から説明いただきましたけれども、特にここでご質問があり
ましたらお伺いしますが、これからの本格的な審議を進めていく際に、これらのキーワー
ド等を踏まえた形で計画に生かしていくんだということで、押さえるような確認をしてお
きたいと思います。
では、ご質問等ありましたら、挙手をお願いいたします。 ご意見もあわせてお願いいた
します。
資料のボリュームがありますので、どこからつっついたらというのは大変かも 知れませ
んけれども、お気づきの点から遠慮なくご意見を頂戴できればと思います。いかがでしょ
うか。
それでは、一応は今の事務局からの説明、報告を受け取っておくということで、この場
では押さえておきたいと思います。これから先の審議の中で、「こことここはこうつなが
っているじゃないの?」ということだとか、新たな見方、捉え方というのも出てくるかも
しれません。それについては、状況に応じて対応していきたいと思いますので、今の段階
では説明、報告を押さえておくということで、ご了解ください。よろしいでしょうか。
(「はい」と声あり)
○福田会長
では、2番目の議題に進めさせていだたきます。
2番目は、「文京区教育振興基本計画素案(第1章・第2章)について」です。それで
は、事務局から素案について、ご説明をお願いいたします。
○教育改革担当課長
事務局よりご説明申し上げます。
資料第 25 号をご用意ください。資料第 25 号は、前回お話しました第1章と第2章、今
までお配りしてまいりました資料をもとに、計画をこんな形で作っていくんだというイメ
ージを委員の皆さんに持っていただくために、今回、素案という形で文章化したものをお
作りしたものです。これをたたき台として、前回お示ししました今後のスケジュールに の
っとって、ここが足りないとかここは直した方がいいというところを加えながら、最後の
答申まで持っていきたいと考えております。それでは、第1章・第2章をまとめたものを
ご説明させていただきます。
まず、第1章1ページ目です。こちら1の「位置付け」に関しましては、9月に開催し
た第4回の資料第 16 号を使ってまとめております。こちらはこの計画の「位置付け」とい
うことで、教育基本法に基づく計画であるということ。教育施策の個別計画であるという
8
こと。それから、計画の位置付けということで図が入っていますが、これは4月に行いま
した第1回の資料第3号、これは諮問文の中に今、作ろうとしている計画の位置付けはこ
ういうものですとお付けした資料ですが、そのまま同じものを入れております。初めに、
この計画が始まる最初のところで、まずこの計画とはそもそもこういうものですよという
ご説明を差し上げているのが1ページ目になります。
続いて2ページ目をご覧ください。こちらには文京区の基本構想を載せております。こ
ちら、その前の1ページにも載っているのですけれども、文京区の最 上位計画である基本
構想との整合性を保ちながら進みますというフレーズが何度も出てまいりますので、教育
に関する分野の将来像のところを、そのまま本文を抜粋して掲載したものです。
その次に、3ページに移っていただきますと、2番の 「計画の目的」、これが皆様に諮
問文という形でお渡しした内容です。子どもたちの「生きる力」を育むため、幼児期から
義務教育期間の終了までに必要となる「文京区にふさわしい教育のあり方」、子 どもたち
の将来を見据えて、文京区が取組むべき教育施策の方向性等を示すことを目的としていま
す。今回は、学校教育を中心に策定するということで、そのことも記載させていただいて
います。
また、前からお話していますように、3番には「計画の期間」、平成 26 年度から平成
30 年度までの5年間というところ。4番の「進行管理」につきましては、前回のスケジュ
ールでお示ししたんですけれども、第 13 回の会議で話し合う議題ということですので、そ
の内容をここに記載していくという形で、今は空けております。
続いて4ページになります。4ページにつきましては、「文京区の特性」ということで
まとめております。
ここから第2章が始まります。7月に行いました第3回の資料 第 14 号を用いまして、
こちらをまとめてございます。1番では文京区の位置や面積、2番 では歴史や文化の点、
そして3番では年少人口というところがありますが、こちら はこの会議を進めている間に
動きがありましたので、今日ご報告させていただきます。
皆さんにお渡ししています水色のファイル、いつも預からせていただいているファイル
になります。こちらの 31 番をお開きください。31 番はA3を折り込んだものになってお
ります。こちらにつきましては、「『区立小学校の児童数』及び『年少人口』の現状報告」
ということで、教育委員会で 10 月末にまとめたものを掲載してございます。文京区なんで
すけれども、ひところは子どもの数が非常に減っていまして、統廃合とかいうことも大き
な議論になった時期もございました。現在は、結論から申し上げますと、年少人口は 増え
ております。その様子を表しているのがこちらになります。
開いていただいたA3の紙の上の段、真ん中のグラフをご覧ください。現在の年少人口、
0歳から 14 歳の様子です。(1)の現状という横棒グラフにありますように、年齢が下が
れば下がるほど子どもの人口は増えているというのが今の文京区の状況になっております。
また、その右側に移っていただいて、上の段、1番右のグラフをご 覧ください。この年
9
少人口の中から、未就学に相当します0歳から5歳までのお子さんの人口を積み上げたも
のと、小学生に該当します6歳から 11 歳までの人口を積み上げたもの、こちらを比較した
グラフになっております。ひし形の方が未就学、0歳から5歳の人口で、直近においてぐ
っと伸びている様子が見てとれます。また、この勢いは総じて今後小学生に移行してくる
ことが見込まれます。文京区としては、全体的に子どもが増えているというのが現状です。
先ほどの資料第 25 号にお戻りください。4ページの3のところに人口と入れてあります
が、今、お話したような文京区の最近の年少人口の特徴も踏まえた形で、こちらの 方は追
記していきたいと考えております。
続きまして5ページです。4番の文京区の特徴の中の 「教育」の部分です。そちらにつ
きましても、7月に使いました資料第 14 号の内容を掲載してございます。文京区には区立
学校以外にも多くの学校があるということがわかるように、
(1)を掲載してございます。
また(2)のデータといたしましては、平成 25 年度のデータを反映したグラフを掲載する
予定です。
次のページに移っていただいて、6ページにつきましては、教育施策に関する予算とい
うことで、過去3年の予算を掲載したいと考えております。25 年度予算はこれから策定し
ていくところになりますが、計画の取りまとめは最終的には来年になりますから、25 年度
の予算も入れた状況でまとめたいと考えております。
また、このほか7ページでは、(4)として主な教育施策の経緯ということで、これも
同じく7月に行いました第3回の資料第 12 号の内容をまとめて、こちらに掲載してござい
ます。①として「少人数指導等への取組み」、②として「特別支援教育」、8ページに移
っていただいて、③として「保・幼・小・中の連携」、9ページに④として「学校と地域
の連携」、そして⑤として「区立幼稚園のあり方」、⑥として「学校選択制度」を掲載し
てございます。
このような形で、第1章と第2章をまとめさせていただきました。よろしくお願いいた
します。
○福田会長
今、一通り説明をいただきましたけれども、ご質問がありましたら先にお受
けしたいと思いますが、いかがでしょう。
基本的に、今までもご説明、ご報告いただいた資料をベースにしながら、四角囲みで書
いてありますけれども、25 年度分については、この後、明らかになった時点でそれを加え
ると。組み立て方としては 24 年度までのものを利用するということですから、その辺を踏
まえて、何かありましたら、ご意見をどうぞ。
それでは、私からで恐縮なんですけれども、年少人口についてですが、年少人口の現状
ということで、0歳から 14 歳までの数字を示していただきました。6歳と5歳でこんなに
違うのかという、130 名の違いが出ているわけですけれども、例えば今までの経緯の中で、
学齢時に、つまり小学校入学時に目減り率といったらいいのかな、区立の小学校に入らな
い割合というのは、ある程度安定した数字というかパーセントみたいな ものがもしあるん
10
だとしたら、聞かせていただきたい。ほとんど目立たないようなものであれば、それはそ
れでいいのかなと思うんですけれども、この辺はいかがでしょうか。今、特にデータがな
ければ、次回にでもお話していただけたらと思うんですけれども。
○教育改革担当課長
では、事務局からお答えいたします。
区立小学校に入学する時なんですけれども、おおむね人口に対して8割程度の人数が区
立小学校に進学してくるような傾向にあります。
○福田会長
ありがとうございました。
すぐに計算ができればいいんですけれども、私の計算力は怪しいものですから、その辺
を踏まえて伺っておきたいと思います。
皆さんからいかがでしょう。
諸岡委員、よろしくお願いします。
○諸岡委員
現状として、私ども新就学児童に祝い品を出しているんですけれども、 私の
ところの本郷小学校は(資料で)※がついて、受け入れ制限校なんですが、最近はほとん
ど 100%地元の学校に行く。私のところの町会は、割合にこの地域では多い町会なんです。
人口は 1,200 人ぐらいいるんじゃないかと思うんですけれども、毎年6、7人が入学する
というような、全員が地元の小学校。入学式の時に名簿を見ていると、これは祝いを渡し
た人だということでわかります。現状はそうです。
○福田会長
ありがとうございました。
ごめんなさい、記録の関係で、今、諸岡委員のお話がありましたけれども、この後の ご
発言はお名前を(言っていただけるよう)よろしくお願いいたします。
今、諸岡委員から本郷小学校の地元への子どもたちの入学というようなことで、区立の
中で指定校変更という形で流れるということはほとんどないよというお話を聞かせていた
だいたわけですけれども、中学校についてと小学校については、文京区は扱いが違うとい
うお話を伺っておりますので、この辺について、何か特徴的な話があるのかどうか。学務
課長さんになるんでしょうか、ありましたら、お話を聞かせてください。
○学務課長
まず、小学校と中学校で大きく違っているのは、ご存知だと思いますけれど
も、中学校は学校選択制ということになりますので、区内のどの学校を選んでも原則構わ
ないという形になっております。ただ、一応学区域はございます。学区域の子はその学校
に入れるけれども、学区域外から学校を選ぶ場合には、定員を超えてしまった場合につい
ては抽選という形になっています。
特に中学校の場合は、選択制を敷いている関係から、希望する学校とそうじゃない学校
というのがあるような状況があります。それぞれ学校の規模とかに合わせて特色のある教
育をやっておりますので、その中でどういう学校を選ぶかということで、お子さんと親御
さんが選んでいるような状況です。
小学校はまた状況が違いまして、学区域、通学区域が基本になっております。その中で、
先ほど言った指定校変更というのは、学校教育法施行令の方で決められておりますけれど
11
も、事情がある場合については指定校変更で違う学校に入学することもできるという形に
なっておりますが、具体的な事情というものは制限列挙的に書いてありますので、その事
情に当てはまるかどうかということで、当てはまるようであれば違う学校を選ぶというよ
うな制度になっております。
その中で、事情という部分では、例えば、病気等の身体的な理由を伴う通学のしやすさ
とか家庭の状況とか、そういうものをお聞きしてやっておりますが、本郷小学校の場合は、
特にそういう部分の変更というものは少ないという状況にあります。学校によっては、兄
弟関係でお兄ちゃんがいるから下の子も入りたいとか、そういうことで指定校変更 が多く
なっている学校というのも傾向としてはございます。
○福田会長
ありがとうございました。
学校個別に考えなければいけないとか、学区域割り、 学区域の通学動線の問題だとか、
そういうようなことも指定変更等の時には、家庭からのご意見があったかに伺ってはおり
ますけれども、そんな意味では、あくまでも基準となるものがあって、それに当てはめた
上で判断するんだというようなことです。多少と言うと多い場合も入りますけれども、割
合的には少しの変更はあるかもしれないけれども、基本的にはそういう形で判断し、小学
校の入学が行われているという捉えでいいのかなというふうに思いました が、学務課長、
そういう受けとめでよろしいでしょうか。
○学務課長
はい。法律に基づいた制度ということでやっておりますので 。ただ、法律と
言っても、お子さんは人ですから、かっちり当てはめてということじゃなく、事情をお聞
きして、必要だということであれば、個別ごとに対応しているような状況でございます。
○福田会長
ありがとうございました。
ほかの点でも構いません。多岐にわたっておりますので、どこからでも結構ですので、
ご質問、ご意見をお出しください。
野依委員、お願いいたします。
○野依委員
区民委員の野依です。
1つ確認させていただきたいんですが、特別支援学級、現在は4校ですか、来年度支援
学級が増設されるという話を、私も具体的にはっきり断定できないんですけれども、聞き
ました。とりわけ、駒本小学校が発達障害系の固定制が入ると聞きました。特別支援学級
の児童は、実際は学区域がないんですね。ないとはいうものの、ある学校に集中しやすい
んです。それは友人関係であるとか、保護者さんの送り迎えの関係であるとか、必ず送り
迎えがつきますから、平均的に編制するのがかなり大変です。
しかも、今度は発達障害系の固定学級が、私もはっきり言えないので申し訳ないんです
が、駒本小にできるとなると、非常にそういう面で児童の移動というか、ここにある数値
は平均的なもので考えられていますけれども、特に文京区は特別支援学級にも大変力を入
れていますし、子ども一人ひとりの通学の安全性とかいろいろなことを考えて 編制するん
ですけれども、その辺のところ、もし具体的にはっきりわかっていたらお知らせください。
12
以上です。
○福田会長
今の野依委員のご質問は、5ページの4、教育の(1)「学校・園数」にかか
わるもの。ただ、特別支援学級についてはここには数字としては出てい ないということと、
もう一点は、7ページから8ページになりましょうか、 「主な教育施策の経緯」のところ
での②「特別支援教育」の中で、実際には8ページになりますけれども、真ん中よりやや
上のところから、「特別支援学級に在籍する児童・生徒に対する取組 みとしては」ここに
かかわるところかなと思うんですけれども、お願いできますか。
○教育指導課長
それでは、教育指導課長からお答えします。
今、現状で小学校のほうでは4校に知的障害の特別支援学級が設置されております。情
緒障害の固定学級については、柳町小学校にありまして、1校という形ですけれども、こ
れを来年度から駒本小学校にも開設をして、あわせて柳町小学校は、今、在籍しているお
子さんが卒業あるいは修了するまで在籍するという形で、次年度以降は 新たに入学される
お子さんを募集しない形で考えてございます。
いわゆる自閉症、情緒障害等の特別支援学級につきましては、通級指導の学級が2校ご
ざいますので、固定の方に在籍をされるか、あるいは通常の学級に在籍されて通級指導を
受けられるかは、いわゆる支援の量がどの程度であるか。要は固定の学級に在籍されてコ
ミュニケーショントレーニングですとか、ソーシャルスキルを高めていくだとか、そうい
うものをたくさん支援して差し上げた方がよろしいお子さんは、固定の方に行かれるよう
な環境を作っている。そうでなく、週1日通級指導によって、その 辺りのところを高めて
いって、適応する力をつけていくぐらいの発達の度合い、そういうお子さんは通級指導学
級の方に通っていただくというようなことで考えてございます。
もちろん通常の学級の中で、発達でお困りのお子さんで、そういった情緒障害の特別支
援学級に通わなくても、学級の中で対応しているお子さんもいらっしゃいますので、そう
いった形で考えてございます。今、平成 19 年度から特別支援教育という形で始まりました
ので、支援をお求めの、あるいは必要とされるお子さんも多くなってきている背景から、
新たに駒本小に作る。あわせて、知的障害の特別支援学級についても、汐見小学校に来年
度から開設する形で、今、進めております。これは決定 として、来年度から開設するとい
うことです。
委員がおっしゃったように、必ずしもお近く、いわゆるお住まいのところにある学区域
の小学校に特別支援学級が全て開設されているわけではありませんので、通いやすさです
とか障害の状態であるとか、そういったところから学校を考えて、就学相談によって最終
的に決めていただくという流れになってございます。
○福田会長
お願いします。
○庶務課長
通学の安全ということでは、障害のある方または情緒障害だとか発達障害の
ある方向けに、安全な通学を支援していくということで、これは障害者施策の方で考えら
れている部分なんですけれども、移動支援という中に通学支援というメニューを文京区で
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は平成 21 年から設けています。これは各区市町村全てがやっているわけじゃないんですけ
れども、それで力を入れているという部分がございます。
も と も と 王 子 特 別 支 援 学 校 と か 、 そ う い っ た あ る 程 度 距 離 の あ る と こ ろ に 通 っ て いる
方々を中心に考えていたんですけれども、現在では、区内の支援学級に通われる方でも相
当程度ご利用いただいているということで、安全な通学 をということで支援させていただ
いているということがございます。
○福田会長
ありがとうございました。
この第1章・第2章については、第1章が、タイトルのまま読ませていただきますけれ
ども、「文京区教育振興基本計画とは」というものであり、第2章は「文京区の特性」と
いうことで、現状を正しく捉えようという内容で、現在を伝えるものです。その中に、施
策の経緯として書かれているものですので、今後の施策については既に決まっているもの、
今、ご紹介いただきましたけれども、さらにその先にどのようにということについては、
むしろ今後の審議の内容になろうかと思いますので、第2章そのものに今、 ご質問あった
ことやお答えいただいたことを組み込むということではなくて、これからに生かすという
ことで、受けとめておきたいと思いますが、野依委員、それでよろしいでしょうか。あり
がとうございました。
ほかの件ではいかがでしょう。
山野委員、お願いします。
○山野委員
山野です。
特別支援学級のことで補足させていただきたいんですけれども、現状は柳町小学校に人
気が集中しているというのが現状でして、主な理由が交流・共同学習を特に進めていると
いうことが理由で、毎年、今でも人数が多いんですけれども、定員が7、8人、1年生を
受け入れているところを、40 人ぐらいの応募があって、毎年くじ引きですよと言われて、
私も子どもが3年生なんですけれども、入学の時に人気が殺到しまして、ぎりぎりまでど
この学校に行くか、柳町小学校を希望していたんですけれども、最終的に はくじ引きにな
るというふうなところまで言われまして、というのが現状だと思いますが、そんな感じで
よろしいでしょうか。
○福田会長
事務局、お願いします。
○教育指導課長
確かに今、委員がおっしゃってくださったように、就学の相談のところ
でご希望を伺いながら相談をさせていただいていて、現状では柳町小学校が4学級、 林町
小学校が3学級、湯島小学校が2学級で、礫川小学校が2学級、そういった学級数のいわ
ゆる学級数掛ける学級の定員8がマックスの数字なのですけれども、実際には抽選を行う
ということはせずに、学級数を増やして対応してきたところです。
今後は、汐見小学校にも開設いたしますし、ご希望の部分を踏まえながら、あるいはい
わゆる幼稚園・保育園で特別保育の対象にされている方がどの辺りにお住まいであるかと
いうことも睨みながら、今後の設置については考えているところです。
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来年度の方向としては、(1 校あたりの特別支援学級が)大体2学級から3学級のとこ
ろで収まるような形で、学級設置をしながら、柳町小学校は確かに今、山野委員におっし
ゃっていただいたように交流及び共同学習でモデル事業等も実施してございましたので、
そういったことも今、どの学校でも進められるような形でいくため、委員会を設置して、
その部会でガイドライン等も検討しているところでございます。
○福田会長
ありがとうございました。
これについては、この素案の補足的な捉えをするという意味での ご質問、ご説明、ご報
告ということで、受けとめたいと思います。
ほかの点ではいかがでしょう。
岡村委員、お願いいたします。
○岡村委員
民生児童委員の岡村と申します。
年少人口が増えているといったところでですが、今、待機児童の問題があると思うんで
す。文京区においても、やはり待機児童がいると思うんですけれども、その 辺の現状とい
うところをお知らせいただければということと、区立幼稚園のあり方というところで、
「柳
町こどもの森」というものが幼保一元化であります。これが今、モデル園となっていると
いうことですけれども、今後、やはりこういった形のものが 増えていくのかということ。
もう一つつけ加えて、多分区報に載っていたと思うんですけれども、区立幼稚園の3年
保育の実施園が、定員数が 20 名に増えたというところで、これはやはり年少人口が増えて
いるというところでの取組みかなと思ったんですけれども、ちょっとお聞きしたところで
は、幼稚園の先生の数はそのままだということなので、そこら辺はどうなのかなと思って、
質問させていただきます。
○福田会長
まず、待機児童というのは、保育園の話ですね。
では、お願いいたします。
○教育推進部長
待機児童については、こちらの教育振興基本計画で扱うのではなく、男
女協働子育て支援部の所管の子育て支援計画で扱うというものにはなりますが、現状をお
知らせしますと、今、かなり文京区でも民間の認可保育園の誘致を進めておりまして、ど
んどん定員も増やしているんですが、文京区で定員が増えたぞというと、保育園を目指し
て転入されてくる方も、それに負けないぐらい多くて、今も 100 名を超えるような待機児
になっております。来年度につきましては、この年明けぐらいにまた応募をして、抽選等
が行われるということになると思います。
○学務課長
学務課長です。
2つ目の「柳町こどもの森」のような形が増えていくのかというお話ですけれども、モ
デル園ということでやった後に、成果について検証を行っております。いろいろメリット、
デメリットがあったということが評価されております。結論ですけれども、幼保一元園 を
作るに当たっては、給食室等を作る必要があります。そうなりますと、ほかの園でそうい
う給食室を作れるだけのスペースがあるかというと、ちょっと難しい状況にあります。
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メリット、デメリットもある中で、やはり就労支援という部分ではかなりメリットがあ
るということがありますので、各園で「預かり保育」を充実させていこうということで、
今、進めております。平成 21 年から 10 園、幼稚園全てで行って、当初は4時半までのお
預かりだったんですけれども、その時間を5時、6時と 延ばすことで、実質幼保一元園と
同じような体制で教育の後にお預かりするという形で、今、進めております。
2点目の3歳児の定員のことですが、こちらの定員、今まで 14 名だったものを6名増や
して 20 名にしております。14 名に定員を決めたのは、かなり前に教育関係の方とか に、
いろいろご検討いただきました。その前はかなり定員が多かったのですけれども、子 ども
の数も減ってきている中で、ではどういう形がいいだろうかということを検討した 結果、
14 名という形になりました。今回、定員を増やしたのは、ここ何年かの間、ずっと3歳児
については抽選を行ってきております。抽選を行ってきている中で、何とか抽選が少しで
も少なくなるようにということでいろいろ考えておりました。幼稚園の場合は区立、私立
両方ありますので、私立の幼稚園の方にもお声かけをして、両方で何とかできないかとい
うことでお話をしてきました。その中で、今、3歳児保育をしているところの定員につい
て、他区の状況を見ると、20 人よりもっと多い形で運営しており、特に問題があるという
こともありませんので、何とか定員を増やすことで対応できないかということで、検討し
た結果、6名増やすという形になりました。
これについて、先生の数ということですけれども、先生の数を 増やすということは、20
名を 10 名 10 名に割って2クラスにするということになってくるんですけれども、そうし
ますと、先ほど言ったように園ごとに空いている教室がそんなにあるわけではありません
ので、逆に言うと、20 名定員というものが施設上の制約によって実現できないという園も
出てきます。施設的な制約を踏まえた中で定員をできるだけ増やして、際限なく増やすこ
とで問題が出るようでは困りますので、他区の状況も踏まえて、20 名であれば今回、一時
的に子どもが増えていることに対しての対応がとれるだろうということで、私立さんとも
協議する中で 20 名定員にしたので、先生について、現状の中で対応できるという判断でや
っております。
○福田会長
よろしいでしょうか。ありがとうございました。
ほかの面ではいかがでしょう。
澤田委員、お願いします。
○澤田委員
澤田です。
先ほどの岡村委員のご質問に続いて、年少人口の増加の部分で1点だけ質問をさせてい
ただきたいのです。詳しい現状分析の結果をお示しいただいたのですが、ちなみにこの年
少人口が増えてきている原因といいますか、要因分析のようなものは現段階でされている
のでしょうか。もしされているのでしたら、その辺りを少しお伺いしたいのと、もしそう
いう分析までされていなかったとしても、例えば先ほど藤田部長がおっしゃったような何
らかの、こういう要因でもって年少人口が増えているんじゃないかというような、推測さ
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れる要因があれば、そういうお話をお伺いしたいと思います。
ここでその理由について申し上げるべきかわからない のですが、原因がわからなければ、
こういう状況が起こっていることに対する、どういうふうな的確な対応ができるかという
ところが、私たちとしても判断をしかねると思います。特に、先ほどのお話で言えば、保
育園の数を増やして、受け入れられる定員の数を増やす。幼稚園もそうでしたが、定員の
数を増やすと、それだけ文京区に転入される方の数が増える。そうすると、また競争が激
化する。それにどうやって対応するかというと、また定員を増やすということになってし
まうと、一方的な循環になってしまうわけで…。こういう表現は語弊があるかもわからな
いですが、ある程度文京区というエリアを考えた時に適正な人数というのもあるのではな
いかと区民としては思うわけです。
ですので、その辺りの区のビジョンみたいなものがあるのかどうかというところも、あ
わせてお伺いできるのでしたら、お願いしたいと思いま す。
○福田会長
最後の方でビジョンというところまで出ましたけれども、そういう意味では、
むしろ審議してくださいと我々に投げかけられているところかなと思いますので、少なく
とも現在、未就学児が増えてきているということについて、前回もたしか藤田部長からお
話を伺ったように覚えておりますけれども、改めて今、わかる範囲でお話いただけたらと
思います。
○教育改革担当課長
事務局からお答えさせていただきます。
分析して何がどうかということを言われますと、非常に難しいのが現状です。ただ、都
内全域を見ますと、都心回帰ということが大きくあります。特に中心区の方が、人口が増
えている傾向があり、周辺区や多摩地域の方では、東京の中でも人口が落ちているエリア
もございます。そういった意味では、大きなところでいきますと、土地の価格等の関係等
もありますので、相対的に文京区の価格帯が下がって住みやすくなってくると人が入って
くるという東京都全体の都心回帰の傾向のようなものがベースにあると思っております。
住みやすさとかそういうところにおいても、文京区は時折新聞記事とかにも載りました
り、犯罪率が低いとか子育て環境がいいというところで結構取り上げて いただいています。
それからやはり交通の便が非常にいい。地下鉄等を思い浮かべていただければわかると思
うんですけれども、通勤しやすいということで、勤労世帯、いわゆるファミリー層の方に
とっても、ここに引っ越した後でも仕事に通いやすいという側面もございます。そのほか
に、全体的にこういう傾向が出ている中でということになりますと、文京区内でもマンシ
ョンの供給が結構されてきているところもございまして、ファミリー層のマンションが建
っているという現状もございますので、そこに新住民という形で転入者が 増えているので
はないかとは思っておりますが、全体的にはかなり複合的な要素になっております。
実は、この年少人口につきましては、既に教育委員会のほうで 12 月から検討委員会を立
ち上げまして、これに対する対応策を検討いたします。ですので、こちらの 区民会議には
その検討経緯の報告はさせていただきますが、多分この 区民会議の審議のスピードでは追
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いつかないテーマになってくると思いますので、その点は報告させていただくということ
で、切り離して、こんな状況にあるんだということで受けとめていただければと考えてお
ります。
○福田会長
よろしいでしょうか。ありがとうございました。
釜委員、お待たせしました。
○釜委員
区立幼稚園PTA連合会の釜です。
今の(事務局)鈴木さんの話で少し納得したところがあるんですけれども、実は私自身
が通っていた小学校で、子どもの数が増えて教室数が足りなくなるという事態があり、当
時通っていた小学校の図書室がまず半分になって、その次に職員室が教室として使われる
ということがあったんです。なので、そういったことをどのように想定 されているのかな
ということをお聞きしたかったんですけれども、今、12 月から検討されるということだっ
たので、その話を待ちたいと思います。
○福田会長
ありがとうございました。
決まった数しか入れられないというわけじゃなくて、さまざまな複合的 な要素で人口増
があったり、また就学児童数が増えたりします。実は私自身も教職経験、担任をやってい
る時代に、勤務している学校で爆発的に子どもが増えまして、職員室を2つに分けて教室
にし、職員は2つのプレハブで低学年用と高学年用に分かれて過ごし、2つ ずつあった図
工室と音楽室を1つずつにして、それぞれの教室に回して、最大時 36 学級まで増えてしま
ったということがあって、それも開校5年で増えてしまったので、開校5年で斜め前、100
メートルのところに新しい学校を作って分けざるを得ないという、文京区の話ではないん
ですけれども、急遽そんな判断をせざるを得ない、実際にそういう学校ができた経験を私
自身がしているんです。これは如何ともしがたい。状況に応じて特定の地域については緊
急な対応もせざるを得ないということも行政の立場ではあるんじゃないのかなと思うんで
すけれども、見通しが持てる部分については、先ほどの話のような形で円滑に対応できる
ようなことを考えていかなければならないだろうと思うところです。余計な話までしてし
まいました。
ほかの点ではいかがでしょう。
武智委員、お願いします。
○武智委員
中学校PTA連合会の武智でございます。
お配りいただきました資料の7ページ、8ページのところに、「小1問題」「中1ギャ
ップ」という単語が入っています。7ページはかぎ括弧なし、8ページはかぎ括弧ありと
いうことで、大変細かいことなんですけれども、これはなぜなのか。
また、この「小1問題」「中1ギャップ」という言葉自体が、ここにいらっしゃる方、
もちろん理解されている方はいらっしゃるかと思うんですけれども、目を通す方は知 って
いるのかもしれませんけれども、これに注釈を入れる必要はありませんか。いかがでしょ
うか。
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○福田会長
事務局、お願いします。
○教育改革担当課長
事務局よりお答えいたします。
どうもありがとうございます。そのような形で今後第1章・第2章、今日はさっとしか
説明してございません。この第1章・第2章は前回のスケジュールでお示しした流れでま
いりますと、最終的に案としてもう一回まとめるの は、すごい先、来年の6月にまとめま
すので、それまでの間にこれも足した方がいい、ここの文章表現は直したほう がいい、そ
ういうことがあったら逐次事務局までお知らせいただければ、よりわかりやすいものに変
えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○福田会長
ありがとうございました。
8ページの方の表現に「いわゆる」という言葉をつけてあるとおりで、一般的に使われ
てはいるけれども、特別に制度上にはっきりした言葉というわけでもありませんので、 か
ぎ括弧をつけるのがいいのかなと思いますが、確かに委員ご指摘のように、注釈があると
なお親切だなというふうに私自身も受けとめながら伺わせていただきました。
今、事務局からのお話の中で、こういう表現等について、より理解しやすいように、誤
解を招かないようにということにもつながりますけれども、表記上の問題等、気づいた点
があったら、いつでも遠慮なく指摘をしていただくということで、この先も進めていただ
けたらありがたいと思います。
ほかにはいかがでしょう。
美谷島委員、お願いいたします。
○美谷島委員
中学校長会の美谷島でございます。
事務局の方で非常に苦労なさったと思うんですが、案という段階なんですが、この調査
結果がまとまりました。今後、私もいろいろ考えているんですが、例えばこの調査結果と
以前委員で討議をしましたね。例えば資料第 18 号の別紙1で、いわゆる本日の「生きる力」
のキーワード確認というのが、資料第 24 号で課長から説明があったんですが、この扱い 、
どちらを重く見るのかとか、そういった部分も、先ほど事務局から説明があった。基本計
画を作る上で、これが今後の教育委員会の施策にも反映していくとなると、具体的に施策
に落ちていきます。そうすると、その見方をどうしていくのかというのを決めていくとい
うことが大事なのかなというふうには感じています。
例えば、この資料にあるのは、私どもが個人シートの中で「体」の 部分、私が持ってい
るのは資料第 18 号の別紙1というところですが、「体」の部分で3に「基本的生活習慣が
生きる力の基本」というのがあるんです。その理由というのを見ると、子育ての中で身に
つける基本的生活習慣は学校生活でも、社会生活でも、生きる力につながるという部分は、
ある面で社会性というところだと思っているんです。この前の話の中では、我々は社会性
という部分で基本的生活習慣というふうに捉えているんですね。ところが、この調査の中
でこの基本的な生活習慣というのは、「早寝早起き、朝ご飯など規則正しい生活のリズム
を身につけ、健康でたくましい心と体を養うこと」ということで、いわゆる「体」の部分
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で扱っているんです。
そうすると、それが振興基本計画の中で落ちていく、基本的な取組みの中で落ちていく
時に、どっちの方でシフトして書かれるのかということによって、最終的には施策に落ち
ていく時に多少違ってくるじゃないかなというふうに思うんです。いずれこの委員の皆さ
んが協議していくと思うんですが、事務局としては、いわゆる調査結果、そしてここでい
くとキーワード確認、それから中学生サミット等の意見等もあります。それをどうやって
資料として提供していくのかということを、非常に難しいところなんですが、わかってい
る範囲でお話いただければと思います。
○福田会長
お答えいただく前に、実は3つ目の議題にも絡んでくるところなんです。そ
ろそろ3つ目のところに入らなければいけない時間になってきているなと私自身、思って
いるところなんです。お答えいただく前に、確認だけしておきたいんですけれども、前回
の第5回の会議の時に、今後のスケジュール案を示していただきましたが、その中で審議
の経過等も踏まえながら、素案を出していただく。その素案について意見を受け取って、
案に直してもらう。さらに、それは最終的に全体を通して整合性のあるものに仕上げてい
くというような、それぞれの特に第3章の項目については、かなり細かいそういう流れを
一定のスケジュールで示していただきました。そんな意味でいうと、今、美谷島委員から
出された意見についても、お答えはいただきますけれども、今後、どんどん流動的にやっ
ていかなければいけない部分なのかなという気がしております。
ということで、事務局からご報告いただいて、さらにその後、特にこの第1章・第2章
の内容について、この素案について大きなご異見がなければ、議題の3番目に入らせてい
ただきたいと思いますので、そんなこともお含みの上お聞きください。よろしくお願いし
ます。
○教育改革担当課長
事務局よりお話させていただきます。
今、お話いただいた点、アンケートの方、せっかくこれだけの結果が出ましたので、私
どもとしても活用していただきたいと思っています。もしお手元に資料第 22 号があるよう
であれば、ちょっと資料第 22 号をご覧になっていただきたいんですけれども、前にもお話
しましたとおり、宿題を出しながら進んでいくような形が今後続きますよというお話をさ
せていただきました。今日、実は次の議題と会長が言っていただいたところで、「知・徳・
体」のことを話していきます。
今、美谷島委員から言われましたように、「知・徳・体」のところ、もともとこのアン
ケートの質問を作る時も、4番目の項目、徳と知が合体したもので、項目を絞らなければ
いけなかったというところで、合体して作っていたというところもございます。そのよう
な流れの中で、どこに入ったら収まりがいいかという問題が若干まだ残っています。です
ので、これから「知・徳・体」の審議を進めていき、また、これはこちらの側面から押さ
えた方がいいのではないか、そのような視点があれば、それを整理しながら進んでいく。
今日、事務局で想定していましたのが、まず今後の課題を話す前に、今、文京区 は何して
20
いるのというところがわかりませんと議論にならないので、この後、知・徳・体、 さらに
文京区は何しているのというご説明をさせていただき、次回に課題や方向性をお話してい
ただこうと思っております。その課題や方向性をお話する時に、今日、そこまでご説明で
きていないアンケートでこういう兆候がありました、こういうのも見えています、ここら
辺のところも踏まえた上で、文京区が今まで取り組んできたことも見て、何が足りないで
しょうか、それともこの方向で行くという方でいいでしょうか、そんな話を次回に持って
きて、お話がまとまっていければというようにイメージしております。
ですので、今日、この後のお話は、まず文京区は何しているんですかという説明をとり
あえずさせていただいて、さらにもっと情報が欲しいよということであれば、すみません。
今日また宿題を用意しておりますので、そこでこういうこと教えてくださいとか、次回は
こういうこと話した方がいいとか、皆さんにご意見いただいたものをもって、次回の具体
的な話し合いでは、少し長目のお時間をとって検討していただきたいと思っております。
以上です。
○福田会長
美谷島委員、いかがでしょうか。よろしいですか。
それでは、改めて第1章・第2章の素案について、特に表記されているものについて 。
これからのところはちょっと時間的な問題がありますのでご容赦ください。表記されてい
る経緯までのところで、表記が違うんじゃないかとか、こういう点も入れるべきではない
かというようなことがありましたら、出してください。よろしいでしょうか。ありがとう
ございます。
それでは、議題3のほうに移らせていただきます 。「『知』・『徳』・『体』に関する
基礎情報」ということです。恐らく「知」からということになろうかと思いますけれども、
事務局、よろしくお願いいたします。
○教育改革担当課長
それでは、「知・徳・体」の方の説明に移らせていただきます。今
回、「知・徳・体」と分けてご説明させていただこうと思っておりますので、まず「知」
の部分からご説明いたします。資料第 26 号と資料第 26 号別紙をご用意ください。
資料第 26 号には、今までお話してきたこと。学校教育が実際どういう形で行われている
かというのを、まず1ページ目の頭にイメージ図を作ってみました。学校教育というのは、
各種関係法令がありまして、それに基づき文科省で学習指導要領や国の教育振興基本計画
もございます。また、それを受けて東京都でも計画や各種事業を行い、それを受け、また
文京区の教育委員会も各種計画や事業を持っております。さらにそれが各学校の現場にお
いて、これらを踏まえながら教育目標や教育課程を編成し、指導計画をつくり、実際の教
育活動を実施し、またそれの評価を行うということで改善をしながら、この繰り返しを行
っているというのをイメージ図として表してみました。
まず、学校教育の中で基本的な部分として、法令に基づきながら進んでいる部分。それ
とこの資料第 26 号の後ろを見ていただきたいんですけれども、8ページのところにありま
す。学校の中には、学校教育という視点でもちろん学習指導要領でここをポイントとして
21
進めてくださいという項目もありますが、やはり時代の流れや時の課題ということで、さ
まざまな問題に対応してほしいということが言われております。それが例えばという こと
で、8ページのように列挙させてもらいました。このほかにも、その時々でこれをやって
ほしい、またほかの部署の方からもこういうこともやってほしいということで、今、教員
に求められる指導課題はかなり広範囲にわたっているという現状がございます。
また、このようなことがベースにあるという中で、「知・徳・体」にどのように取り組
んでいるかということをご説明させてもらいます。
1ページにお戻りください。1番の「確かな学力の定着」、「知」の部分になります。
文京区でどのような取組みをしているかということで、雑駁にご説明させてもらいます。
初めに(1)の「学習状況の調査・分析・評価・改善」についてです。学力向上個別支援
プログラムといたしまして、学習状況の調査を行い、分析を行っております。また、その
結果については、各学校で授業改善推進プランに反映し、授業改善に役立てております。
また、2ページ目に進んでいただきますと、(2)「指導方法の工夫」ということで、
各種の取組みを実施しております。まず初めに、学校ごとに校内研究を実施しております。
そのほか、少人数指導やティームティーチング、教科担任制を導入しております。また、
「文の京」学ぶ力レベルアップ推進校におきましては、各校で企画した内容につきまして
予算措置をしております。また、このほか特色ある学校・園づくりという 教育計画に対し
ても予算措置をしております。
学力向上支援策といたしましては、大学との連携によります学校活動の支援事業を行っ
ております。このほか理科学習の支援といたしまして、教育センターからの出前講座を実
施しております。また、このほか区立図書館との連携ということで、学校図書の充実等を
図るということの視点も入れながら、連携を図っております。
次に(3)「理数系の力の育成」です。理科教育推進事業といたしましては、理科の 授
業に非常勤講師を配置して、理科のスキルアップを図っております。また、子ども科学カ
レッジや科学教育支援事業を教育センターで実施しております。
3ページに移ります。(4)「学習支援」です。各学校では朝学習や朝読書、土曜教室
や夏休み教室、補習などに取り組んでおります。また、このほか、日本語が不自由なお子
さんに対しましては日本語指導協力員を派遣することを行っております。
このほかですけれども、前回に学力・学習状況調査でお伝えしていなかった部分になり
ます。資料第 26 号別紙をご覧になってください。平成 24 年度の結果はただいま取りまと
めている最中で、ちょっと本日の資料には間に合わなかった点がございます。平成 23 年度
の資料を使っていることをお許しください。前回までは 、文京区は全国や東京都の中でも
高い正答率ですというお話をさせていただきました。今回、お示ししていますのは、正答
率の度数分布になります。表のほうが算数と数学になります。文京区は、実線の方なんで
すけれども、右寄りの 100%に(折れ線グラフの山が)近くなっていますが、50%未満の
子どもたち、全国よりは少ないと言えども、小学校6年生では正答率 50%未満のお子さん
22
が 5.5%、中学校3年生では 21%存在しています。
また、裏面をご覧になっていただきますと、比較しやすいように国語を例示しておりま
す。国語におきましては、やはり同じく小学校においては 50%の未満の理解の子たちが
5%程度、中学校になりますと、中3の場合は 12.3%存在しているというところで、文京
区の子どもの学力は、全体の平均で見れば高いんですが、こういうところにも注意が必要
ということで、資料を提示させていただきました。
資料第 26 号の7ページをご覧になってください。実は、今までの取組みということでお
話させていただきましたが、本日、席上に配付した平成 21 年3月に策定しました「文京区
立小・中学校将来ビジョン」、こちらの方でも各種取組みを挙げております。それを今ま
でどのような形で進んできたのかというところをまとめたのが7ページになります。こち
らも簡単にご説明させてください。
将来ビジョンに載せてあります各種項目ですが、初めにありますように「 指導の充実」
という点については、全ての学校に非常勤講師を配置しますということを挙げておりまし
た。これにつきましては、区立小学校全校に校長の経営方針に基づいた指導方法や工夫・
改善のための講師を配置しております。
また、図書館との連携部分も挙げております。学校図書館の整備等 に関しましては、ま
ず蔵書の充実やデータベース化について記載がありまして、この点に関しましては、平成
21 年度に学校図書館の蔵書のデータベース化は完了しております。また、蔵書数につきま
しても、21 年のビジョンをつくった時と比較しまして、23 年度末には 5,300 冊余り増加し
ております。
また、その次の司書教諭や学校図書館ボランティアの活動につきましては、 司書教諭資
格者を 12 学級以上の区立小・中学校に配置してございます。学校図書館ボランティアは区
立小学校全校で年間 35 回活動しております。また、インターネット接続環境の拡充につき
ましては、区立小・中学校全校において学校図書館のインターネット接続環境を整備して
ございます。
このほか、区立図書館等の支援に関しましては、ネットワーク化というところがござい
ましたが、こちらはインターネット環境を整備しましたけれども、区立図書館とのネット
ワーク化には至ってございません。ネットワーク化には多大な経費が必要となるというこ
とがわかりましたので、実施は困難な状況です。
また、学校図書館の資料整備への支援では、平成 23 年度から区立図書館から学校への司
書派遣をおこなっております。また、学校図書館ボランティアと区立図書館の連携等につ
きましては、平成 23 年度から読み聞かせ講座を開設して、育成事業という形での実施もし
てございます。
このほか、その下の事項にいきますと、複数担任制を小学校1年 生・2年生で重点的に
推進していきますという項目ですが、こちらは、35 人学級が法の改正に基づいて導入され
ましたので、現在はちょっと変更した形で実施しております。
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事前送付資料の訂正がございます。事前送付資料の「平成 23 年度から」という部分以降
なのですけれども、この時から 35 人学級が導入されましたので、「現在2年生のみ」では
なく、「35 人の学級のみ」です。失礼いたしました。「35 人の学級のみ実施する」という
変則的な形になってしまっております。
最終的に、その次にあります少人数学級の実現可能性についての検討につきましては、
現在としては区立小学校全校に非常勤講師を配置し、校長の経営方針に基づいた指導方法
工夫・改善のための事業を行っているというのが現状です。
すみません、長くなりましたが、以上です。
○福田会長
ありがとうございました。
「知・徳・体」の現状説明ということで、基礎情報についてご説明をいただきました。
私の司会の不手際で最初に言わなきゃいけなかったんですが、実はこの3番目の議題とい
うのは、答申の第3章に当たる部分、前回の会議の進行の計画の中に書かれているんです
けれども、第1章・第2章については、今日、素案をいただいた。第3章については、「知・
徳・体」についての現状を説明していただく。これを受けて次回には素案をという形で進
んでいくための現状を捉えるためのものです。そのようなご理解をいただきながら、まず
「知」の部分について、資料第 26 号については、最初に学校教育が具体的に行われる法か
らの流れを図示したものと、同時に1「確かな学力定着」のところ、並びに7ページの区
立小・中学校将来ビジョンで掲げた取組みが今、どうなっているかということと、さらに
学校教育の部分では、指導要領に定められたもののほか、今日的課題と言われるような8
ページに書かれているようなことも教育活動として行われています。こういった説明だっ
たかと思いますが、いかがでしょう。
幼稚園・小学校・中学校の代表の委員の方、図について、特に下のほう、区立学校・園
での教育目標、教育課程のところから、PDCAサイクル、PLAN(プラン)、DO(ド
ウ)、CHECK(チェック)、ACTION(アクション)という形を意識した図を作
られたということを事前に伺っておりますけれども、そういった形でこの図の表現、よろ
しいでしょうか。
そこだけにとどまることなく、「知」の部分の基礎情報、現状説明ということについて
はいかがでしょう。
○教育改革担当課長
○福田会長
事務局からよろしいでしょうか。
お願いします。
○教育改革担当課長
私どものほうで、さらっとしかお話していませんので、この事業何
ですかということがありましたら、幹事が揃っておりますので、ご質問ください。
○福田会長
ということも含めて、いかがでしょうか。
奥村委員、お願いします。
○奥村委員
小学校PTAの奥村です。
この2ページの中にある教育センターの出前講座のところですけれども、教育センター
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でやられている科学実験だとか、そういったのは大変好評だという話は聞いているんです
が、この出前講座、確かやられたのがこの4月ぐらいからでしたか、どれぐらい出前をし
ていっているのか、実績というのを教えてもらえればと思います。
○福田会長
お願いします。
○教育センター所長
教育センターの野稲です。
この出前講座ですが、従来から教育センターの科学指導員が理科の授業の支援とか科学
クラブの支援に入っておりましたけれども、今年度からPTAの事業の支援ということで、
PTAが主催する科学教室に教育センターの指導員を派遣しております。これは好評でご
ざいまして、今年度、既に 10 件ぐらいの派遣をしております。PTAの主催なものですか
ら、基本的に全校児童が参加できるということで、体育館 などを使って1回 100 名から 200
名の参加があり、おかげさまで好評をいただいている事業でございます。
○福田会長
よろしいでしょうか。
何か特徴的な内容はありますか。
○教育センター所長
教育センターの理科実験教室ですと、いろいろ化学薬品を使ったり
火を使ったりということができるんですけれども、大人数で体育館とか校庭とかを使って
やる場合は、紙飛行機など、簡単な工作をしながら、いろんな空気力学的な実験とか、そ
ういったものを主体にやっています。
○福田会長
ありがとうございました。
ほかの委員の方、いかがでしょう。
井手口委員、お願いします。
○井手口委員
井手口です。
1つ質問ですけれども、評価が行われて、それが改善に生かされるという図があるんで
すけれども、具体的には、この評価というのはどのような軸で評価され、それを改善につ
なげていくのかといったところ、評価といったところを具体的にご説明いただけたらなと
思ったんですけれども、お願いいたします。
○福田会長
ここは事務局というよりも、むしろ学校の 方がいいのかなというふうに思う
んですが、よろしいでしょうか、お願いできますか。
○西田委員
小学校の校長会の西田でございます。
学校評価そのものにかかっては、いわゆる自己評価とされる学校の中で取 り組んでいる
もの。すなわち教員、学校内の人間が実際にどうだったかということを見る指標(自己評
価)が1つと、保護者や地域の皆様方に、実際にどうだったのでしょうかということをア
ンケートで聞くようなものが1つ。それから、それぞれの学校には学校関係者評価委員と
いうのを設置しておりまして、それぞれメンバーは学校の中で若干違って おりますが、例
えばPTAの関係の方であるとか地域の方であるとか、近隣の学校の校園長であるとか、
その方々に一定の項目に従った評価をしていただくというふうなこと がございます。もち
ろんそれぞれ自由意見をその折々にいただきますが、そうしたものをトータルで見て、校
25
内で検討し、次年度の教育課程あるいは教育活動に反映していくという形が大きな流れに
なっているかと思います。補足があれば、お願いしたいと思います。
○福田会長
ありがとうございました。
今お話があったのは、年間を通した評価という特にこの暮れから年明けにかけて行うも
のですが、それ以外にもその都度、例えば行事があったりだとか学期の区切りなどに意見
を寄せてもらうような評価を生かして、次年度に変えていくとか、次の学期以降に変えて
いくだとか、評価というふうに書かないでアンケートという書き方をして、声を寄せても
らったりするようなものもたくさんあるんじゃないのかなと思います。そんなことでよろ
しいでしょうか。
ほかの方からいかがでしょう。
西田委員、どうぞ。
○西田委員
これは先ほど美谷島委員がお話されたこととも若干関連する のですが、アン
ケート結果では、ニーズとして教員の資質向上とかがかなり高い数値で出てきています。
このことは、「知」の部分のところとか「徳」とか「体」とか、ちょっと 括りにくいとこ
ろであろうと思います。この辺りは、今回の区民会議で出していく答申の中にどのように
反映していくのか、その辺を考えて今、ちょっと私の中で整理がつかずにおります。
言われなくても教員の資質向上というのは努めなければならないことです し、文京区と
してもたくさん教員の資質向上にかかってはされています。その辺隠し立てすることもな
いけれども、アピールすることもないし、答申との関連 ではどうしていくのか、というこ
となのです。すなわち、ニーズを拾ってくることと、こちら側から見る必要性のいずれが
優先するのかは、物によってあんばいが違ってくるじゃなかろうかという思いをもちます。
この辺りに、今、自分の中で整理できていないところがあり、直接的には今の話題ではな
いのですが、確認ができればなと思ったところです。
○福田会長
ありがとうございます。
保護者やアンケートに回答してくださった方からは、質の高い教育を施してほしい、だ
から、その施す教員は優秀な教員であってほしい、そんなことがアンケートの結果に表現
されているのかなというふうには思うんですけれども、実際に教員は日々研修しなければ
ならんぞというふうに法にも定められていて、一番基礎となる研修は校内で行う研究であ
ったりとかということがあるわけです。ここに書いてあるのは区の施策だけですから、例
えば都の教職員研修センター、これは水道橋ですね、ここで行われているものであるだと
か、各学校間で学び合っているものであるだとか、さまざまな研修の形態もあるんじゃな
いのかなと思うんですね。そんなものもある面でいうと、現状の把握としては押さえてお
く必要があるのかなと考えます。
今は現状理解ですから、そこのところだけれども、例えばそれをやっていて、なおかつ
こういうのがやりたいんだけれども、できないんだという現状があるとしたら、逆に学校
からの委員の方に言っていただけるとありがたいかなというふうに思うんです 。一歩踏み
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込んで言えば、例えば研修にかかる講師報償費について、足りないからもっと出してくれ
とかというような話なんかも、かつての私の経験からするとあるんですけれども、文京区
で今、どうなっているのかわかりませんので、そんなこともあわせて言っていただいてい
いのかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょう。
○教育改革担当課長
○福田会長
事務局からもよろしいでしょうか。
お願いします。
○教育改革担当課長
西田委員から言われましたこと、この間も、ニーズと実際がどうな
のか。特に「体」のところ。ニーズがないから「体」や「食」をやらなくていいかという
と、やはりその時にはやった方がいいですよねという反対のご意見で審議が進んだのでは
ないかと思います。今回、ご指摘いただいた、(今後の審議では)随分先のテーマにはな
るんですけれども、この「質」の部分も実は自由意見なんで、直接担任の先生に言いたか
ったことがちょこちょこと書いてあったりもするんです。ですので、ものすごく個人的な
意見もこの中に入ってしまっているというところはございます。
ただ、全体的にはどちらかというと、「研修」という主題で「質の向上」と書いていら
っしゃる方もやはりいらっしゃいます。ちょっとお話が出ましたように、全然研修してい
ないかと言えば、この先のお話にはなりますが、どれだけの研修を基本としてやっていて、
これだけのこういうカリキュラムを組んでいて、それでなぜ言われるんだろうとか、あと
はこのほかに本当に必要なんだろうかということを皆さんにお話していただくのがいいの
かなと思います。実際、ニーズはあるけれども、それがうまく伝わっていない点はどこか、
前回、美谷島委員のほうからも、「学校関係者評価の認知度が妙に低いけれども、一番発
信しているはずなのに何でだろう?」というところとかもあったように、実際、このアン
ケートで出たこととのギャップも「何でだろう?」という審議をしていただいて、「じゃ
あこういう方向かな?」というようなテーマといいますか、課題認識ということで、皆さ
んからご提案いただければと思います。
○福田会長
ありがとうございました。
そういう意味でいうと、もう一つ教員の関係でいうと、多忙感の解消というのがありま
した。その辺との兼ね合いでどこまでできるんだろうということも、今後考えていかな け
ればいけないところではないのかなというふうに思います。質の向上について、教員の質
が高ければ高いに越したことはないわけですけれども、不満があって言 っているのか、そ
れとも大事なこととしてこれは押さえておきたいねという程度で表現されているのか。こ
の辺の読み取りもまた違うところかなというふうに、今後の審議の中で配慮していかなけ
ればいけないことであろうと捉えております。
ほかにはいかがでしょう。
では、ちょっと間が空いたところで、次の「徳」の方に進めさせてください。よろしく
お願いします。
事務局、お願いします。
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○教育改革担当課長
事務局よりご説明します。
会長、もしよろしれば、「徳」と「体」あわせて ご説明してもよろしいでしょうか。
○福田会長
お願いいたします。
○教育改革担当課長
それでは、「徳」と「体」について、あわせてご説明させていただ
きます。資料第 26 号の4ページをお開きください。
「徳」の部分、2の「豊かな人間性の育成」ということで、こちらに記載させていただ
きました。文京区の取組みといたしましては、(1)の「心の教育の推進」ということで、
まず道徳教育で副読本をつくりまして、こちらを活用しました道徳 授業を実施するととも
に、公開講座等も実施しております。また、朝読書とか本の読み聞かせということで、情
操教育等に関するところにも取り組んでおります。
(2)といたしましては「いのちの教育の推進」です。区立小・中学校の全校において、
「いのちと心の授業」を実施しております。また、小・中各1校ずつで「いのちと心のケ
アプログラム」を試行しております。このほかにも、年2回、「いのちと人権を考える月
間」を設けております。
(3)といたしましては「視野を広げ、感性を育てる豊かな体験」についてです。まず
キャリア教育といたしましては、小学校では町探検という形で、また中学校では職場体験
等を実施することで、この取組みを行っております。また、このほかにも校外施設を使っ
た体験活動も実施しております。
5ページに移ります。連合行事といたしましては、演劇や音楽鑑賞教室を実施してござ
います。また、情報教育としては、各学校や教育センターでパソコン等を使った調べ学習
等、それからパソコン等を利用した講座等も設けております。このほか、セーフティ教室
や薬物の問題等についての安全教育や、大学や企業、NPOからの ご協力を得ながらの出
前講座を取り入れております。
(4)といたしましては「社会の一員としての意識向上と態度の育成」ということで、
各学校においては、クラブ活動や部活動、生徒会活動、また 部活に対する外部指導員等の
派遣事業を実施しております。そのほか、国際理解教育や外国人の英語指導員、いわゆる
ALTの派遣。それと伝統文化を生かした教育活動。また、文京のふるさとを学ぶ「文京
ふるさと学習プロジェクト」。高齢者の方とのふれあい給食、そのほか奉仕活動等も実施
しています。
こちらの動きにつきましては、7ページの下に前回、平成 21 年3月に策定いたしました
将来ビジョンに挙げた取組みの方にも記載がございます。区立中学校の部活動支援です。
こちらのところ、将来ビジョンでは「地域の力を部活動の運営に生かすための方法を検討
します」という形で記載しておりましたが、現在の教育課程において、部活動は学校の管
理下にあるため、学校が主体となって運営しております。
また、次の「区内の企業や各種団体の協力を得た部活動」という点においては、文林中
学校において、日本サッカー協会の協力を得て女子サッカー部を運営しております。また、
28
「外部指導員を積極的に活用します」というところでは、区立中学校全校で東京都教育庁
人材バンク事業等を活用しながら、外部指導員の派遣を行っています。また、 「近隣2校
による合同部活動の常設化などの工夫」につきましては、練習日や練習場所の調整や公式
大会出場の問題等がありまして、なかなか常設化は困難というところが見えてまいりまし
た。
続きまして、6ページにお戻りいただいて「体」の説明をさせていただきます。「体」
に関しましては、(1)にありますように「体力向上」の取組みとして、小・中学校にお
いて体力統一テスト、前にもこちらでご報告させてもらった体力テストの内容です。また、
体力向上に向けて「一校一取組」、また「一学級一実践」という形を行っております。こ
のほか、発表する機会といたしましては、体育大会や駅伝等がございます。ま た、体育の
授業の支援といたしまして、各種水泳指導や柔道、ダンスなどの支援を行っております。
(2)につきましては「健康増進」のところです。健康診断や発育状況の確認、法令に
基づく基本的な事項のほか、アレルギー対応や食育を含めました「健康教育推進事業」、
子どもたちの表彰の機会として、よい歯や学校保健・給食大会を実施しております。
以上です。
○福田会長
ありがとうございました。
澤田委員、お待たせしました。
○澤田委員
澤田です。
4ページの「いのちと心のケアプログラム」のところで、全くこれは私の無知 なんで
すが、感情表現やコミュニケーション能力を育てる「アサーショントレーニング」という
言葉が、ちょっと私自身は聞きなれなかったもので、もし詳しくおわかりの方がいらっし
ゃいましたら、ご説明をいただけたらと思います。
○福田会長
教育指導課長、どうぞ。
○教育指導課長
こちらの2点目の「いのちと心のケアプログラム」については、今、2
校で、小・中学校それぞれ1校ずつで試行しているというところです。このアサーション
トレーニングというのは、いわゆる人と人との関係において、相手のことも考えながら人
間関係を構築していく中で、受け入れつつもうまく相手のことを尊重しながら、自分の考
えもしっかり伝えていく。いわゆる相手の考えを受け入れるだけでなく、ましてや受け入
れることなくそれに反対するというようなコミュニケーションではなくて、いわゆる自分
も大切にしながら、相手のことも大事にする、そういった関係の構築のための1つの手法
というふうにお捉えいただければと思います。
○福田会長
澤田委員、どうぞ。
○澤田委員
よくわかりました。ありがとうございます。
これは子どもの話だと思うんですが、我々大人もこうやって会議でちゃんと発言すると
いうことでは、アサーショントレーニングが必要ということですね。
○福田会長
ほかにはいかがでしょう。
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野依委員、お願いします。
○野依委員
野依です。
今のところのページにやや近い5ページのところの連合行事なんですが、あえて対抗的
な連合の行事を抹消してあるというか、書いていないんでしょうか。例えば陸上であると
か連合音楽会であるとか、美術の方もそうですし、連合的なものは子どもたちにとって何
よりの楽しみと、競い合う気持ちの大切さを育てていたものですから、今も当然ございま
すよね。連合音楽会だとか陸上記録会ありますね。連合行事の欄です。よろしくお願いし
ます。
○福田会長
今の件はよろしいですか。
では、教育指導課長。
○教育指導課長
現状として、例として演劇鑑賞教室と音楽鑑賞教室を挙げてございます
けれども、小・中学校とも連合音楽会、中学校のほうは連合演奏会になります 。それから
陸上記録会については、小学校6年生を対象に今でも実施してございます。それから、都
行事であります公立学校美術展が正式名称ですけれども、そちらへの出品ですとか、そう
いったことも支援する事業を行っています。
○福田会長
よろしいでしょうか。
私からなんですが、その2つ下に安全教育があるんですが、安全への意識を高め、危険
回避能力を育てる云々ということで、セーフティ教室と薬物乱用防止教室が書いてあるん
ですけれども、アンケートの作成等でも話題になりました防災絡みで危険を予知し云々と
いう話をしてきました。その辺についても、この文章だと不審者から身を守るだとか、薬
等から身を守るという話のところで留まっていますので、もうちょっと膨らませたほうが
いいのかなというようなことを感想として持ちました。
今、お答えいただかなくて結構ですので、次のところでご検討いただけたらと思います。
ほかの視点からいかがでしょう。
美谷島委員、お願いいたします。
○美谷島委員
中学校長会の美谷島でございます。
今、会長からもお話があった部分なんですが、今の取組みということで考えた時に、例
えばセーフティ教室というのがあって、セーフティ教室というのは東京都全体で行ってい
る取組みなんです。文京区独自でやっている取組み、それから国絡みで全部やっている取
組みというのを少し分けて考えないと、文京区独自のもの、これ をやっていますよという
特徴にはならないんじゃないかなというふうに感じるんですが、そ こら辺のところをちょ
っと言っていただければ、委員の方々、おわかりになるんではないかと思うんです 。
○福田会長
ありがとうございます。
心の教育の1番目の道徳のところにある事業概要、道徳授業地区公開講座。これは東京
都の取組みということになりますので、例えばここにこういう表記で通じるのかどうかわ
かりませんけれども、(都)とかいうような感じで、または(区)というような形で示す。
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もちろん都の取組みはここに書いちゃいけないということだとバランスが悪くなりますの
で、学校としては全体として取り組んでいるわけですので、そんな表記で表現すると、な
お一層いいかも知れないですね。ありがとうございました。
ほかの点ではいかがでしょう。
体育の方、6ページに当たる部分、それから7ページの下の部活動絡みも含めてですが、
何かございますでしょうか。よろしいでしょうか。
これはボリュームとの関係もあると思うんですが、例えば体力向上の2番目 「一校一取
組・一学級一実践」、これは都教委が示している一種のキャッチフレーズですね。これを
受けて各学校でいろんな取組みがあるんだろう、学校として取組みをやっている部分もあ
るだろうし、一学級というのを学年単位でうちの低学年ではこういうことをやろうよとい
う形でやっているところもあるんじゃないのかなと思うんですが、全部は載せないまでも、
幾つかの例を示すということもあると理解しやすいんじゃないのかなという気がします。
「区立小・中学校全校で行うとともに」というのは、どんなことを行っているのかなとい
うのはやはり気になるところですので、ほかにも同様のところがあるかもしれませんけれ
ども、例示があるといいなというふうに思いました。
ほかの点、よろしいでしょうか。
最後の意見になろうかと思いますが、澤田委員、よろしくお願いします。
○澤田委員
たびたびすみません、澤田です。
多分、全体にかかわるお話だと思うんですが、今回、こうやって取組 みをご紹介いただ
いて、「こういうこともやっていますよ」、「ああいうこともやっていますよ」という、
それ自体はいいんですけれども、ただ、やっていることの羅列になってしまうと、 「じゃ
あ、その上で私たちはさらにプラスアルファで何ができるの?」というここでの議論も進
みにくいような気がして…。そうではなくて、例えば「これはできていないんだよ」とい
うようなものを見つけることができれば、改革にとっては道標になるのかなというふうに
思うのです。例えばなんですけれども、具体的な数字で「ここは余りできていないんだよ」
ということが示せるようなものがあれば…。ただ、我々の努力をもってもここはできてい
ないんですよという、できてない部分の数字を示すことは難しいと思いますので、例えば
客観的な数字を示すことができれば、それが指標になるんじゃないかなと。
具体的にいうと、今、見えているところでいうと、私が先ほどお話した「いのちと心の
ケアプログラム」のところで、「生命にかかわる重大な事故やいじめや不登校を未然に防
ぐために」というような表現があるんですけれども、例えば、そういうものの発生割合や
件数、これは数字である程度出てくるでしょうから、それを指標にすることができれば、
「じゃあ、私たちはその具体的な数字を、達成目標としてこのぐらいに減らせるようにこ
ういうことをやったらいいんじゃないか」というような議論が、より活発化するんではな
いかなと思うんですけれども、そのあたりについて、ご意見を伺えたらと思います。
○福田会長
言い方を変えれば、成果と課題について、こういう取組みをやっていて、そ
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れがこういうような効果として見えるんではないか。また、やりながらこういうような、
さらに力を入れる必要があるとかという意味での課題ですね、改善の余地があ るといった
ことも、できれば出せたらいいなということかと思うんですけれども、全ての項目にまた
がってしまうので、なかなか答えにくいかと思うんですけれども、事務局、ありますか。
○教育改革担当課長
事務局からお答えいたします。
今回、今後の課題や方向性、教育委員会に今後5年間で何に取 り組んでほしいかという
宿題を皆さんに出していただければということで、計画全体を作ってもらえればというイ
メージはあります。今、お話いただいたところですと、ちょうどたまたまなんですが、皆
さんのお手元のこちらの資料、こちらでいつもお預かりしている資料の 17 番になります。
実はそちらの 17 番が文京区の基本構想実施計画、3年間に取り組むいわゆる文京区の基本
構想、先ほどそのまま抜粋しましたとお伝えした部分になります。それを具体的に実施す
るための3か年計画になります。こちらは教育に関する 10 年後にあるべき姿、これ1枚め
くっていただきますと、次のページに今後3か年の進行を管理する主な指標というところ
で、実はこれを作成する時に何が教育の中で指標としてお示しできるかということを考え
た時点で、前にもお話したことがあります「学力・学習状況調査」ならば、点数ではなく
て理解しているという実感、それを指標にした部分 。それから、その隣のページが、地域
ぐるみで学校教育を支援する活動支援ということで、ボランティアがどのぐらい広がって
いくか(という指標)。それとその次のページになります。「個が輝き、ともに生きる教
育の推進」というところで、不登校の出現率を減らしていこうという指標も使ってござい
ます。幾つかは客観的な数値もあるんですけれども、全部の項目、教育に関しては1対1
の関係でもないところがございまして、なかなかあらわしにくいというところがございま
す。皆さんに審議していっていただく中で先ほどから、この点どうするの、これどうやっ
てまとめていくのというご意見を非常にいっぱいいただいているんですけれども、方向性、
課題、何が問題かということで、ここで全部解決していただくと教育委員会はやることが
何もなくなってしまいます。「こういうところの視点が教育委員会さんどうなんですか?」
とか、「今後5年間で大変だけれども、ここまで行かなきゃいけないんじゃないかな?」
とか、そういうようなお話でご提案いただければというイメージを持っております。
事務局の方でも皆さんのご意見を聞きながら進んでいるところがございますので、その
中でどういう形で計画をまとめていけるのかというのは、会を進めながら最後の答申まで
たどり着ければと思っております。
○福田会長
一つ一つにお答えいただくというよりも、ある面で今後の審議の方向性を含
めてお話いただけたというふうに思います。
定刻になってしまったんですが、野依委員、よろしくお願いします。
○野依委員
お願いといいますか、先ほど澤田委員から アサーショントレーニングという
お話が出ましたけれども、アサーショントレーニングは本当にカウンセリングの専門的な
部分ですので、文京区が全都に先駆けて一番先にスクールカウンセラーを派遣していただ
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いたというこの事実、スクールカウンセラーという文言もそのあたりにないので、ぜひ、
特に「命」であるとか「いじめ」であるとか、(スクールカウンセラーを)活用している
ということを何かの形であらわしていただきたいというお願いです。
以上です。
○福田会長
ご意見としていただいておきます。
副会長、お願いします。
○大桃副会長
すみません、風邪をひいていてのどの調子が悪いので、2点ほど。
1点は今日の調査結果で、アンケートの 90 ページ以降ですが、前回も言いましたけれど
も、公立にお子さんを通わせている親御さんと国立・私立に通わせている親御さんの意識
にかなりの違いがあるということです。例えば 90 ページの1のところ、基礎・基本のとこ
ろも区立の中学校にお子さんを通わせている親御さんの意識がかなり違う。それから 92
ページのいじめのところもそうかなというふうに思います。私たちの文京区 には、公立に
通っているお子さんだけではなくて、私立に通っているお子さんもいますし、私立に通わ
せている保護者さんたちの意向にどれだけ応えるような施策を打ってきているのかという
ところも含めて、この違いをどう理解し、どういった施策を組んでいくかということが非
常に大きな課題になるということ。
2点目は、事務局からお答えがありましたけれども、先ほどの澤田委員、それから最初
に井手口委員からご指摘のあったことですが、これだけ多くの施策を打ってきていますの
で、教育委員会として恐らく事業評価をやっていると思うのです。全て数値化はできない
と思うのですけれども、大まかにどんな形での事務事業評価をしているのか。それを教え
ていただけると、私たちは、もちろん学校レベルの評価については先ほど説明がありまし
たけれども、何をどう変えていけるのかということにつなげた議論ができるかなと思いま
す。
次回以降でもちろんオーケーです。今日じゃなくていいです。
○福田会長
ありがとうございました。
次回の、課題の方向性の整理というところの報告の中で、生かせるところをぜひ生かし
ていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
既に定刻を過ぎてしまったんですが、最後に事務局からの連絡をいただいて確認して終
わりにしたいと思います。よろしくお願いします。
○教育改革担当課長
事務局よりご連絡申し上げます。
まず会議録ですけれども、第5回、前回の分は既に公開しております。本日の会議録も
またおおむね1カ月をめどに公表したいと思いますので、ご協力お願いいたします。
2点目になります。意見聴取という形、先ほどから宿題、宿題と言っていますけれども、
今日、ちょっとお時間が足りなくて事業紹介をやり切れなかったところもあったかと思い
ます。ですので、次回、ここももうちょっと補足して説明してほしいという内容も込みで、
ご意見いただければと思います。また、次回は「知・徳・体」のところの課題等、アンケ
33
ート結果も織りまぜながら、ご予定7、80 分とってその話ができればと思っていますので、
そこでまた改めて今日の議論を深めていただければと思っております。
こちら、今からお配りするものと、メールアドレスをいただいている方はそちらにまた
送らせていただくという方法をとらせてもらいます。大変申し訳ございませんが、年末年
始を挟むものですから、こちらの回答、12 月 13 日木曜日厳守で、1週間程度でよろしく
お願いいたします。
事務局からは以上です。
○福田会長
ちょうど1週間ということになりますけれども、皆さんそれぞれ、年末の忙
しい時期かも知れませんけれども、次回の会議を実り多いものにするために、お気付きの
点、ぜひ、事務局の方にお伝えいただけるよう、よろしくお願いいたします。
次回の会議案内についてはよろしいですか。
○教育改革担当課長
次回は1月 17 日木曜日、同じ時間にこちらの会場でお願いいたし
ます。
○福田会長
では、手帳の方、確認をよろしくお願いします。
委員の皆さんから何かありますでしょうか。
なければ、時間延長してしまい申し訳ございませんでした。以上で「第6回文京区教育
改革区民会議」終了いたします。
お疲れさまでした。
34
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