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環境影響評価方法書の概要 (PDF形式, 1.89MB)

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環境影響評価方法書の概要 (PDF形式, 1.89MB)
平成 24 年 11 月
名 古屋 市富 田工 場設 備更 新事 業
に 係る 環境 影響 評価 方法 書の 概要
みなさまには、日頃から環境行政にご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
本市では、名古屋市富田工場を平成 21 年 3 月から休止していますが、建屋内部の設備
を更新して再稼働することとしています。
この度、名古屋市環境影響評価条例に基づき、環境影響評価の項目並びに調査、予測及
び評価の手法等について環境影響評価方法書としてまとめましたので、その概要をお知ら
せいたします。
調査結果や地域に与える影響の予測・評価の結果などについては、環境影響評価準備書
がまとまりましたら、改めてお知らせいたします。
なお、本事業を進めるにあたり、周辺地域の生活環境の保全に十分配慮し、環境への影
響を極力低減するよう努めてまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し
上げます。
(平成 24 年 8 月撮影)
名 古 屋市 環 境局
1.富田工場設備更新事業のあらまし
本事業は、富田工場の既存建屋を再利用した設備更新事業であり、①~④の流れで工事を計画して
おります。
① 建屋内で古い設備のダイオキシン類を除去します。
② 屋根の一部を取り外します。
③ 古い設備を撤去します。建屋内で可能な限り解体
し、解体時の騒音を抑えるよう努めます。
④ 新しい設備を設置し、その後に屋根を戻します。
建屋の解体・撤去、土地の造成後に新たに建屋を建設する場合に比べ、既存建屋を再利用すること
で、工事中の粉じん、騒音、工事関係車両が減少するなど、周辺環境への影響を抑えることができま
す。
2.工事工程
年度
工程
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
平成 30 年度
平成 31 年度
既存設備の解体・撤去
新規設備の設置
試運転
3.設備更新後の施設概要
項
目
建物構造
内
現在の富田工場との比較
容
(工場棟)鉄骨鉄筋コンクリート造
地下 2 階地上 5 階建
(管理棟)鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造
地上 3 階建
(煙 突)鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造
高さ 59.9m
敷地面積
約 25,000 ㎡
処理能力
450t/日(150t/日が 3 炉入っています)
処理方式
ストーカ式焼却炉
排ガス処理
ばいじん、窒素酸化物、硫黄酸化物、塩化水素、ダイオキシ
ン類の除去
既存建屋・煙突を再利用するため、
変わりません。
現在の処理能力・方式と同じです。
環境影響を低減させます。
4.環境影響評価手続きの流れ
環境影響評価制度とは、大規模な事業を行う場合に、周辺の環境にどのような影響を与えるかを事業者
が事前に調査、予測、評価するとともに、環境の保全のための措置を検討し、この措置が行われた場合、
事業の実施が環境に及ぼす影響について総合的に評価する制度です。
現在はこの段階
市民等の意見
市民等の意見
公
聴
会
価
書
事 後 調 査
評
書
会
解
明
見
説
書
価
備
評
測
書
準
予
査
法
調
方
事 前 配 慮
市長の意見(審査書)
市長の意見
審 査 会 の 意 見
5.事前配慮事項
本事業は工事中や存在・供用時について、以下の項目に配慮します。
主なものを記載しておりますので、詳しくは環境影響評価方法書をご覧下さい。
項
目
対策内容
・設備の解体は可能な限り建屋内で行い、騒音・粉じん等公害の発生を抑制します。
・使用する建設機械については、低公害型建設機械の採用に努め、粉じん防止用シート
工事について
等を設置し、周囲に影響のないようにします。
・石綿の使用が判明した場合の措置及びダイオキシン類の除去については、国のマニュ
工事中
アルに従い適切に作業を行います。
・大型車が生活道路を通行しないよう、走行ルートを設定します。
工事関係車両について
・低公害車の使用に努め、運転者に対し、アイドリングストップの厳守を指導・徹底し
ます。
・工場出入口に警備員を配置し、工事関係車両が出入りする際の安全確保に努めます。
廃棄物について
・既存設備の解体・撤去に伴い発生する廃棄物は、適正に処理します。
・石綿含有廃棄物が生じた場合は、国のマニュアルに従い適正な処理を行います。
・排ガス処理設備など、既存設備よりも高性能な設備を導入します。
存在・供用時
設備について
・新たに設置する機器については、低騒音・低振動型機器を導入します。
・ごみ焼却の熱で発電を行い、場内等での電力や、給湯・空調に使用することで、エネ
ルギーの有効利用に努めます。
施設関連車両について
(ごみ収集車など)
緑地について
・ごみ収集車は低公害車の使用に努め、国道側から出入りし、生活道路を通行しないよ
うにします。
・現在の緑化率を維持するよう努めます。
6.環境影響評価項目の選定
以下の表内の「○」がある項目について、調査・予測・評価を行います。表の右側には、選んだ理由、選ばなかった理由を記載しています。
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
(5)悪臭
施設からの悪臭
○
(19)風害
(20)日照阻害
(21)電波障害
(22)地域分断
(23)安全性
ダイオキシン類
○
特定有害物質
○
廃棄物等
二酸化炭素(温室効果ガス)
オゾン層破壊物質
交通安全
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
(24)緑地等
緑地の状況
(供用時)
施設の稼働や施設関連車両(ごみ収集車など)
が走行することから、大気質、騒音、振動につ
いて調査・予測・評価します。
○
施設からの低周波音
(11)植物
(12)動物
(13)生態系
(14)景観
(15)人と自然との触れ合いの活動の場
(16)文化財
(17)廃棄物等
(18)温室効果ガス等
―
○
○
選ばなかった理由
(工事中)
建設機械の稼働や工事関係車両が走行するこ
とから、大気質、騒音、振動について調査・予
測・評価します。
○
○
選んだ理由
○
○
○
○
(4)低周波音
(6)水質・底質
(7)地下水
(8)地形・地質
(9)地盤
(10)土壌
施設関連車両の走行
○
○
施設の稼働
存在・供用時
施設の存在
○
○
工事関係車両の走行
建設機械の稼働
(3)振動
工事中
新規設備の設置
(2)騒音
浮遊粒子状物質
窒素酸化物
二酸化硫黄
塩化水素
石綿
ダイオキシン類
水銀
建設作業騒音
道路交通騒音
施設からの騒音
建設作業振動
道路交通振動
施設からの振動
外構工事
環境要素の区分
(1)大気質
既存設備の解体・撤去
影響要因の区分
○
(供用時)
施設の稼働による低周波音、悪臭について調
査・予測・評価します。
―
―
排水は全て公共下水道に放流するため選
んでいません。
(工事中)
掘削を伴う外構工事を行う場合には、汚染土壌
の飛散等の影響が考えられるため調査・予測・
評価します。
―
―
工場棟、煙突、敷地形状を変えないため、
選んでいません。
工事中・供用時に発生する廃棄物等、温室効果
ガス等について調査・予測・評価します。
―
―
工場棟、煙突、敷地形状を変えないため、
選んでいません。
工事関係車両・施設関連車両について調査・予
測・評価します。
(存在・供用時)
外構工事を行う場合には、緑化率の変化が考え
られるため、調査・予測・評価します。
―
―
7.現地調査の概要
以下の場所で、大気・騒音・振動などの調査を平成 25 年度(平成 25 年 4 月~平成 26 年 3 月)に予
定しています。
広 域 図
凡
例
N
:富田工場
大治町
:一般環境調査
(大気質)
国道
(大気質、騒音、振動、交通量)
新
号
302
:道路環境調査
川
あま市
:一般環境、気象調査
(大気質、気象)
名古屋市
0
:市町界
1 km
富 田 工 場 周 辺 図
N
凡
例
:一般環境、気象調査
(大気質、気象)
煙突
:一般環境調査
工場棟
国道
(騒音、振動、低周波音、悪臭)
号
302
:歩行者数、自転車交通量調査
管理棟
0
100 m
8.現地調査のイメージ
大 気 質 調 査 の 例
測定小屋内部に、
測定機器(
)が
入っています
測定機器
測定車
気 象 調 査 の 例
悪 臭 調 査 の 例
風船に測定機器を付け
て、上層の風向・風速
を測定
悪臭物質の濃度を測定
騒 音・振 動 調 査 の 例
騒音計・振動計による騒音・振動の測定
9.環境影響評価方法書について
環境影響評価方法書(本書はその概要版です)は、以下の場所・方法でご覧いただくことができます。
また、環境の保全の見地から環境影響評価方法書への意見を、みなさまから名古屋市長に提出することがで
きます。
環境影響評価方法書をご覧いただけます
●期間:平成 24 年 11 月7日(水)~平成 24 年 12 月6日(木)
場
所
時
名古屋市環境局地域環境対策課
(市役所東庁舎 5 階)
16 区役所、中川区役所富田支所
名古屋市環境学習センター
(伏見ライフプラザ 13 階)
あま市役所七宝庁舎
名古屋市環境局工場課
(市役所本庁舎 4 階)
富田北地域センター
(富田工場北)
間
午前 8 時 45 分~午後 5 時 15 分
(土曜日、日曜日及び祝日を除く。)
午前 8 時 45 分~午後 5 時
(土曜日、日曜日及び祝日を除く。)
午前 9 時 30 分~午後 5 時
(月曜日を除く。)
午前 8 時 30 分~午後 5 時 15 分
(土曜日、日曜日及び祝日を除く。)
午前 8 時 45 分~午後 5 時 15 分
(土曜日、日曜日及び祝日を除く。)
午前 10 時~午後 5 時
(月曜日を除く。)
名古屋市公式ウェブサイト(http://www.city.nagoya.jp/)でもご覧いただけます。
環境影響評価方法書についての説明会を開催いたします
●開催日時:平成 24 年 11 月 17 日(土)午前 10 時から
●開催場所:富田北地域センター2 階
(富田工場北)
環境影響評価方法書への環境の保全の見地からの意見が提出できます
●提出期間:平成 24 年 11 月7日(水)~平成 24 年 12 月 21 日(金)(必着)
●提 出 先:〒460-8508 名古屋市中区三の丸三丁目 1 番 1 号
名古屋市環境局地域環境対策課環境影響評価係
●提出方法:次に掲げる事項を記載して、提出先まで郵送若しくは持参して下さい。
①意見を提出しようとする者の氏名及び住所
(法人その他の団体にあっては「名称、代表者の氏名及び主たる事務所の所在地」を記載)
②意見の提出の対象である方法書の名称
(「名古屋市富田工場設備更新事業に係る環境影響評価方法書」と記載)
③方法書についての環境の保全の見地からの意見
(意見は、日本語により、意見の理由を含めて記載)
お問い合わせ・連絡先
名古屋市環境局施設部工場課
〒460-8508 名古屋市中区三の丸三丁目 1 番 1 号
TEL 052-972-2387 / FAX 052-972-4131
このパンフレットは、古紙パルプを含む再生紙を使用しています。
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