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2016年所報 - 近畿大学分子工学研究所

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2016年所報 - 近畿大学分子工学研究所
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
分子工学研究所所報第 13 号の発刊にあたって
分子工学研究所
所長 遠藤 剛
ポリペプチドは再生医療材料、ドラッグデリバリーシステム(DDS)など生体適合性材料
として重要で、今後も益々その研究開発は活発に推進されて行くであろう。ポリペプチドの
合成は、一般に猛毒なホスゲンを原料とするα-アミノ酸-N-カルボン酸無水物(NCA)モノ
マーの重合で行われてきた。当研究所ではホスゲンを用いることなく、簡便で且つ安全な合
成ルートを開発した。その要約が C&EN(Volume 92, NUMBER 30, July 28, 2014)に掲載され
ましたので、この場を借りて紹介させて頂きます。
-1-
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
-2-
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
平成 27 年度 年譜
月
日
場所
平成 27 年 (2015)
1
1
経 過 概 要
博士研究員(機能材料 RC 9 名,その他 1 名)
特別研究補助員(機能材料 RC 9 名,その他 4 名)
1
14
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
1
16
福岡 永原肇先生(旭化成株式会社)講演会
2
17
福岡 ポリウレタンフォーラム(九州大学 西新プラザ)にて
遠藤所長の招待講演
2
26
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
3
26
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
4
1
博士研究員(機能材料 RC7 名,その他 1 名)
特別研究補助員(機能材料 RC6 名,その他 2 名)
4
23
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
5
1
福岡 黒田一幸先生(早稲田大学)講演会
5
18
福岡 橋本和彦先生(工学院大学)講演会
5
21
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
7
1
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
7
30
福岡 第 45 回繊維学会夏季セミナー(北九州国際会議場)にて
遠藤所長の招待講演
8
6
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
8
8
福岡 落合文吾先生(山形大学)
、竹内大輔先生(東京工業大学)
、
高木幸治先生(名古屋工業大学)
、大内誠先生(京都大学)
、
富田育義先生(東京工業大学)講演会
9
17
東京 進捗会議(機能材料 RC)
10
7-9
10
12
新潟 第 65 回ネットワークポリマー講演討論会(新潟大学)10 名参
加
18-22 神奈川 The 11th International Conference on Advanced Polymers via
Macromolecular Engineering (APME 2015)(パシフィコ横浜)10
名参加
3
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
-3-
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
平成 28 年 (2016)
1
1
博士研究員(機能材料 RC 11 名,その他 1 名)
特別研究補助員(機能材料 RC5 名,その他 2 名)
1
14
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
2
19
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
3
4
福岡 高田十志和先生(東京工業大学)
、守谷治先生(防衛大学校)講
演会
3
8
福岡 吉沢道人先生(東京工業大学)講演会
3
10
福岡 進捗会議(機能材料 RC)
分子工学研究所 A 棟
-4-
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
平成 27 年度 組織構成
スタッフ一覧
職 名
氏 名
発令
任期
所長
遠藤 剛
H27.4.1
H28.3.31
副学長・分子工学研究所教授
副所長
田中賢二
同
H27.9.30
産業理工学部教授
副所長
菅野 憲一
教授 (兼任)
西田 哲明
同
同
産業理工学部教授
藤井 政幸
同
同
産業理工学部教授
河済 博文
同
同
産業理工学部教授
岡部 敏弘
同
同
青森県産業技術センター
吉永 耕二
同
同
元長崎大学工学部教授
高田 十志和
同
同
東京工業大学理工学部教授
吉田 淑則
同
同
JSR 株式会社相談役
佐藤 穂積
同
同
JSR 株式会社取締役
K. Matyjaszewski
同
同
カーネギーメロン大教授
石川 和憲
同
同
横浜ゴム株式会社
Y. Yagci
同
同
イスタンブール工科大学教授
上野 経世
同
同
元株式会社麻生情報システム
代表取締役社長
石戸谷 昌洋
同
同
株式会社IBLC
後藤 光昭
同
同
分子工学研究所客員教授
八島 栄次
同
同
名古屋大学工学部教授
梶 正史
同
同
新日鐵化学株式会社
越智 光一
同
同
関西大学化学生命工学部教授
永原 肇
同
同
旭化成株式会社
小松 幸勇
同
同
公益財団法人
山形県産業技術振興機構
福岡 弘直
同
三菱ガス化学株式会社
當摩 照夫
同
H28.3.31
公益財団法人
山形県産業技術振興機構
福田 浩二
H27.6.1
同
農林水産省 東北農政局整備部
准教授
古荘 義雄
H27.4.1
H27.8.31
分子工学研究所准教授
准教授(兼任)
須藤 篤
同
H28.3.31
理工学部准教授
松本 幸三
同
同
産業理工学部准教授
助教
山田 修平
同
同
分子工学研究所助教
青柳 直人
同
同
分子工学研究所助教
客員教授
1
H27.10.1 H28.3.31
備 考
産業理工学部教授
博士研究員
瀬戸 良太 H27.4.1
H28.3.31
松木囿 裕之 1
同
同
同
同
1
宮田 高浩 -5-
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
前田 真也 1
同
同
同
H28.1.31
NALAKATHU
KOLANADIYIL
SINI2
同
同
KOKSAL
KARADAG1
同
同
吉田 嘉晃 1
同
同
遅 弘放
1
1
狩俣 歩 H27.5.1
同
1
同
同
1
白木 裕介 高橋 直哉 同
同
AKBULUT
HUSEYIN1
H27.10.1
同
H27.4.1
同
同
同
特別研究補助員 米田 昌弘 2
西雅之 2
1
柚木辰也 同
同
1
同
H27.11.31
派遣研究員
1
井上裕紀子 末次 翔
1
同
H28.3.31
永井 沙織
1
同
H28.3.31
日髙 順子
1
同
同
芳野 玲子
1
同
同
山本 圭一
1
同
同
JSR 株式会社
同
同
株式会社 ADEKA
同
同
株式会社 ADEKA
菊池孝明
2
2
有吉智幸
2
JSR 機能材料リサーチセンター; その他
分子工学研究所 A 棟
-6-
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
スタッフ転出状況
職 名
准教授
博士研究員
氏 名
在職期間
転出状況
古荘 義雄 H23.4.1-H27.8.31
滋賀医科大学
遅 弘放 1
H26.5.1–H28.1.31
(株)スパイバー
H26.12.1-H28.3.31
(株)サクラクレパス
H26.4.1-H27.11.31
(株)日立化成
H26.4.1-H28.3.31
(株)コスモス薬品
1
特別研究補助員 西 雅之
1
2
井上 裕紀子
1
1
末次 翔 2
JSR 機能材料リサーチセンター; その他
分子工学研究所 B 棟
-7-
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
新任客員教授紹介
當摩 照夫(山形県産業技術振興機構・顧問)
経歴: 昭和 45 年 3 月
早稲田大学理工学部物理学科卒業
昭和 45 年 4 月
パイオニア株式会社・研究開発部
昭和 49 年 5 月
パイオニア株式会社・音響研究所
昭和 55 年 7 月
ユニバーサルパイオニア株式会社・出向
昭和 57 年 3 月
米国 PioneerVideoManufacturingInc.・出向
昭和 60 年 10 月 パイオニア株式会社・総合研究所
平成 5 年 3 月
パイオニア株式会社・デバイス研究部長
平成 7 年 4 月
パイオニア株式会社・総合研究所次長
平成 8 年 4 月
東北パイオニア株式会社・有機 EL ディスプレイ事業化プロジェ
クトリーダー(出向)
平成 12 年 6 月
東北パイオニア株式会社・取締役
平成 19 年 9 月
山形県産業技術振興機構・技術振興アドバイザー
平成 22 年 7 月
有機エレクトロニクス事業化推進センター・ゼネラルマネージ
ャー
平成 25 年 4 月
山形県産業技術振興機構・顧問
現在に至る
受賞: 平成 12 年
SIDSpecialRecognitionAward
櫻井健二郎氏記念賞
平成 15 年
福田 浩二(農林水産省・東北農政局整備部)
経歴: 平成元年 3 月
東京農工大学 農学部 農業工学科
平成元年 4 月
農林水産省 構造局建設部防災課
平成5年 4 月
国土庁 土地局 国土調査課
平成9年 4 月
通商産業省資源エネルギー庁公益事業部開発課
平成 11 年4月
長崎県 森山町 理事兼経済振興課長
平成 14 年4月
農林水産省東北農政局大崎農業水利事務所企画設計課長
平成 17 年4月
長崎県農林部諫早湾干拓室参事
平成 20 年4月
農林水産省大臣官房環境バイオマス政策課バイオマス推進室
平成 24 年4月
農林水産省農村振興局整備局設計課
平成 25 年 9 月
岩手大学大学院連合農学研究科 生物資源科学専攻 (博士農学)
平成 27 年4月
農林水産省東北農政局 和賀中部農業水利事業所 次長
現在に至る
-8-
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
平成27年度 研究活動概要
専任教員および兼任教員:
遠藤 剛 教授
1.
新規環状モノマーの合成とその重合反応
【概要】硫黄・窒素などのヘテロ原子を有する環状モノマーを設計し、その精密重合
反応を行うことにより、種々の反応性・機能性高分子の合成を行った。さらにこれら
モノマーのリビング重合法を確立することにより、種々の官能基を主鎖・側鎖に有す
る機能性高分子の精密合成に成功した。
2.
二酸化炭素を炭素資源として用いる有機合成反応の開発
【概要】常温・常圧の二酸化炭素を効率よく活性化する系を開発し、これを種々の有
機合成反応へと応用することに成功した。さらにこの活性化系を高分子材料に組み込
むことにより、気体状の二酸化炭素を可逆的に吸脱着可能な材料の開発に成功した。
田中 賢二 教授
1.
CO 2 から共重合ポリエステルを合成する遺伝子組換え微生物の創製
【概要】水素酸化細菌 Ralstoniaeutropha は、H2 と CO2 を主たる栄養源とする独立栄
養条件で生育し、CO2 からグリーンプラスチックとして利用可能な D-3-ヒドロキシブタ
ン酸(3HB)のポリエステル PHB を菌体内に合成・蓄積する。遺伝子組換え操作により、
3HB 以外のヒドロキシアルカン酸 3HA も構成ユニットとして含むことで PHB よりも物
性の優れた共重合ポリエステル PHA を CO2 から合成する微生物の育種を研究している。
2015 年度は、下記の 2 タイプの共重合 PHA を合成する遺伝子組換え株の作製し、それ
らのポリエステル合成能について検証を行った。
①CO 2 から poly(3HB- co -3HD)を合成する遺伝子組換え微生物の作製
R.eutropha の PHB 重合酵素遺伝子欠損変異株に、Pseudomonas 属細菌由来の PHA 合成
系遺伝子と 3HA-CoA リガーゼ遺伝子を導入して遺伝子組換え株を作製した。本菌は、
脂肪酸合成系に由来する D-3-ヒドロキシデカン酸(3HD)をセカンドユニットとして含
む poly(3HB-co-3HD)を少量ではあるが合成した。培養時の培地窒素源の種類や温度が
poly(3HB-co-3HD)の菌体内蓄積率や 3HD 含有率にどう影響するか検証した。また、
R.eutropha の野生株(非変異株)や他の種類の水素酸化細菌に上記遺伝子群を導入し
た組換え株も作製してそれぞれの培養結果を比較することにより、組換え株における
PHA 生合成系の問題点を検証した。
②CO 2 から poly(3HB- co -3HHx)を合成する遺伝子組換え微生物の作製
R.eutropha の PHB 合成系遺伝子の一部を欠損させさらに PHA 重合酵素変異体遺伝子を
導入した株に、上記①とは異なる数種類の遺伝子を導入して新たな組換え株を作製し
た。その特徴は、セカンドユニットとなる 3HA の提供に脂肪酸合成系を利用しないこ
とにある。結果として、この組換え株は、セカンドユニットとして 3-ヒドロキシヘキ
-9-
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
サン酸(3HHx)を高モル分率(50%前後)で含む poly(3HB-co-3HHx)を高含有率(60〜
90wt%)で CO2 から合成・蓄積した。
2.
可視・近赤外光応答型銀ナノ光触媒の抗菌特性に関する研究
【概要】共同研究機関である伊都研究所が開発した平板状銀ナノ粒子 AgNPL とホウ素
樹脂(B)・クレイ(C)から構成されるナノ構造体は、可視光や近赤外光を吸収して起電力
を発生させる新規な光触媒として期待される。この ABC 光触媒の抗菌剤としての利用
について研究を行っている。とくに、銀ナノ粒子を構成材料とするこの光触媒は、光
照射下だけでなく暗所でも抗菌力が期待される。本年度は、一般細菌と公衆衛生上問
題となる 3 種類の病原細菌、住居や食品の汚染で問題となりやすいカビ数種類、ウイ
ルス(バクテリオファージ)
、およびダニ/スギ花粉アレルゲンに対する抑制効果を検
証するため、そのための試験評価方法を検討した。その結果、光触媒を固定化したプ
ラスチックフィルムの表面に検定菌の菌液を接触させた後の生菌数を測定することで
殺菌能を定量的に評価することに成功した。この方法により、ABC 光触媒は、微量で
大腸菌の生菌数を 5 桁〜7 桁減少させ、1000lx の白色 LED 光照射下では生菌数をさら
に 1 ないし 2 桁減少させることが明らかとなった。また、黒カビの胞子を暗所で2〜3
桁、光照射下ではさらに 1 桁減少させた。
菅野 憲一 教授
1.
硫酸化多糖ウルバン由来重金属イオン吸着剤の開発
【概要】アオサの有効利用を目指して、アオサに含まれる硫酸化多糖ウルバンからハ
イドロゲルを開発した。このハイドロゲルによる重金属イオン吸着挙動を評価し、酸
性条件下、キレート存在下等における吸着安定性を調べている。
西田 哲明 教授
1.
導電ガラスの開発
【概要】金属並みの導電性を有し,電気伝導度の設計・制御が容易な酸化物ガラスを開
発。民間企業により放電針や導電性ガラスペースト,MEMS 用部材,ガラスヒータなどの
製造・販売が始まっている。
2.
高分子ゲルを用いた重金属の吸着・回収と再資源化
【概要】化学廃液や工場排水中の重金属イオンを高分子ゲルや CMC ゲルを用いて吸
着・回収し,汚染水を浄化している。これらの高分子ゲルは重金属やレアメタルの再資
源化にも有効
3.
廃棄物のリサイクルと水質浄化
【概要】石炭灰,火山灰,木炭,竹炭,ガラスなどを焼結し,孔の直径が数ナノメートルか
ら数十ミクロンの「連続気孔」を有する多孔質セラミックを開発。それらは生活排水
や生簀、養魚場などの水質浄化に有効
4.
原子レベルでの構造解析と材料評価
【概要】弱い放射線(密封線源)を用いたメスバウアー分光法は,ガラスやセラミック
材料など各種機能性材料の局所構造解析と材料開発に有効
- 10 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
藤井 政幸 教授
1.
新規遺伝子導入剤の開発
【概要】細胞毒性がなく細胞内での局在化を精密に制御できる新規遺伝子導入剤を開
発する。オリゴ DNA、プラスミド DNA、siRNA の細胞導入に応用する。
2.
生細胞内遺伝子発現解析法の開発
【概要】生細胞内での遺伝子発現量を定量的にリアルタイムで解析するシステムを開
発する。遺伝子診断、遺伝子変異解析、一塩基多型解析に応用する。
3.
新規遺伝子ノックダウン法の開発
【概要】核酸コンジュゲートを用いて、細胞内への精密な遺伝子導入を行い、特定の
遺伝子発現を抑制する新規手法を開発する。遺伝子機能解析、ノックダウンマウス、
遺伝子医薬に応用する。
4.
精密ドラッグデリバリー法の開発
【概要】薬物の細胞内での局在化を精密に制御できる新規ドラッグデリバリー法を開
発する。
5.
新規核酸コンジュゲート合成法の開発
【概要】核酸分子とペプチド、糖鎖、脂質、ホルモン、ビタミンなどの機能性分子と
のマルチコンジュゲート体の新規合成法を開発する。
河濟 博文 教授
1. 光応用計測による新規プラスチック識別法の開発
【概要】ラマン分光法や光熱変換分光法といった光計測技術を応用し、大量に発生する
廃プラスチックを高速かつ精密に識別し、
マテリアルリサイクル可能なように回収する
ための技術開発を行う。
2. マイクロ空間における反応挙動の解析
【概要】100μm オーダ以下の空間で起こる物質移動や化学反応は、速度や収率が高効
率になるなど特異的な挙動を示す。レーザ分光技術を活用し、その詳細なメカニズムを
解明することで新規反応場の構築を目指す。
3. プラズモン現象の分光分析への応用
【概要】レーザ光と金薄膜表面や金ナノ粒子が相互作用すると、それぞれ表面プラズモ
ンや局在化プラズモンという特異な光学現象が発生する。
そこでの電場増強効果を積極
的に利用する分光測定技術を開発し、選択性の高い高感度分析方法を開発する。
古荘 義雄 准教授
1.
電荷支援型水素結合を駆使した有機分子高度組織体の構築
【概要】電荷支援型水素結合と呼ばれる極めて強い非共有結合的相互作用を駆使して、
主として超分子化学的なアプローチにより、2〜3次元の有機分子の集積体を構築し、
- 11 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
マクロ構造を自在に創成する方法論を開拓することを目指している。
2.
アミジンをベースとする高分子固体電解質材料の開発
【概要】強塩基であるアミジン基と鉱酸やオキソ酸類との塩構造をもつポリマーの設
計と合成を行い、固体電解質としての機能を評価している。
松本 幸三 准教授
1. イオン伝導性高分子材料の合成と機能
【概要】バッテリーや燃料電池、有機太陽電池、センサーに不可欠な、安全で信頼性の
高いイオン伝導性高分子を合成する研究を行っている。
2. ネットワークポリマーの合成と機能
【概要】高強度、高耐熱性、接着性、ゲル形成等に優れた機能を発揮するネットワーク
ポリマーを合成する研究を行っている。
3. 生体適合性材料の合成と機能
【概要】
納豆の粘り成分であるポリγグルタミン酸や糖鎖などを高分子に導入すること
で、医療等に利用できる生体適合性の機能性高分子材料の開発を行っている。
4. 二酸化炭素を原料とした機能性材料の合成
【概要】ありふれた化合物と二酸化炭素を効率よく反応させて高分子原料を合成し、さ
らに接着剤や塗料などの有用な高分子材料に変換する方法を開発している。
須藤 篤 准教授
1.
単糖類およびその誘導体を用いた新規高分子の開発
【概要】単糖類を環状構造と多数の水酸基をもつ多官能化合物としてとらえ、水酸基
を位置選択的に利用することで堅固な縮環構造をもつモノマーへと変換、それらの重
合反応によって主鎖および側鎖に剛直な骨格を有する高分子の合成を行った。
2.
光レドックス触媒を用いた炭素-炭素結合生成反応の開発
【概要】可視光を吸収して還元力へと変換する多環芳香族化合物を用い、有機化合物
のラジカル種への変換とそのカップリング反応によって可視光駆動型の炭素-炭素結
合生成反応を開発した。
山田 修平 助教
1.
ホスゲンフリー法による機能性官能基を有する新規ポリペプチド類の合成と応用
【概要】ホスゲンの代替として炭酸ジフェニルを用いた新規ポリペプチド類の合成を
検討している。本合成法を用いてバイオセンサーや再生医療への応用を目指した高分
子材料の合成研究を行っている。
- 12 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
青柳 直人 助教
1.
耐熱性固体高分子電解質膜の開発
【概要】芳香族ヘテロ環構造を持つポリマーの合成とその性質について検討し、
新規な耐熱性固体高分子電解質膜への応用を目指した研究を行っている。
2.
光硬化性高屈折率樹脂の開発
【概要】高屈折率のモノマーの光硬化反応を検討し、透明性と屈折率の高い光
学材料への応用を目指した研究を行っている。
JSR機能材料リサーチセンター:
1.
アミノ酸 N-カルボニル無水物のホスゲンフリー合成法の開発
【概要】ポリペプチドの原料として有用であるアミノ酸 N-カルボニル無水物の合成に
は猛毒性のホスゲンが使用されるのが一般的であるが、新たに原料の分子設計を行う
ことで、アミノ酸 N-カルボニル無水物をホスゲンフリーで合成する手法を開発した。
2.
高性能光機能材料のための新規モノマー開発
【概要】レジスト材料の高性能化を目指して、新規官能性モノマーの設計を行い、そ
の合成経路を確立し、重合反応性を明らかにした。
3.
新規導電性材料の開発
【概要】革新的なコンセプトによるモノマー分子の設計合成とその重合反応により、
新しいタイプの導電性ポリマーを生み出した。
4.
機能性ネットワークポリマーに関する研究
【概要】3次元的に架橋されたネットワークポリマーの高機能化を目指し、ネットワ
ークポリマーに、光学的、電気的、あるいは化学的機能を有する種々の低分子化合物
を効率的に複合化させる手法を確立するとともにその物性を明らかにした。
5.
生体適合性材料に関する研究
【概要】有機合成的手法をベースとして、高機能性と高い生体適合性を合わせ持つ新
素材の開発を行っている。
6.
シーズ型新規高機能性高分子の創出
【概要】シーズ指向の独自発想に基づき、新規な化学構造のモノマー、新規な重合反
応、新規な高分子反応により、全く新しい高性能、高機能高分子材料を創出し、その
実用性の検討を行っている。
- 13 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
平成27年度 研究成果
-分子工学研究所専任教員および兼任教員の研究成果-
学術論文:
1.
Supramolecular polymer gels from polystyrene bearing cyclic amidine Group and acrylic
acid/n-butyl acrylate copolymers. M. Sakuragi, N. Aoyagi, Y. Furusho, T. Endo, Journal of
Polymer Science Part A: Polymer Chemistry 2016, 54, 765-770.
2.
Mono- and bifunctional six-membered cyclic carbonates synthesized by diphenyl carbonate
toward networked polycarbonate films. H. Matsukizono, T. Endo, Journal of Applied Polymer
Science 2015, 132, 41956.
3.
Ring-opening polymerization of six-membered cyclic carbonates initiated by ethanol amine
derivatives and their application to protonated or quaternary ammonium salt-functionalized
polycarbonate films. H. Matsukizono, T. Endo, Journal of Polymer Science Part A: Polymer
Chemistry 2016, 54, 487-497.
4.
Synthesis and hydrolytic properties of water-soluble poly(carbonate–hydroxyurethane)s from
trimethylolpropane. H. Matsukizono, T. Endo, Polym. Chem. 2016, 7, 958-969.
5.
Synthesis of polyhydroxyurethanes from di(trimethylolpropane) and their application to
quaternary ammonium chloride-functionalized films. H. Matsukizono, T. Endo, RSC Adv. 2015,
5, 71360-71369.
6.
Synthesis and Properties of Spiro-Centered Benzoxazines. Sini. N. K, M. Azechi, T. Endo,
Macromolecules 2015, 48, 7466-7472.
7.
Construction of reversible crosslinking–decrosslinking system consisting of a polymer bearing
vicinal tricarbonyl structure and poly(ethylene glycol). T. Yuki, M. Yonekawa, K. Matsumoto, I.
Tomita, T. Endo, Polymer Bulletin 2015, 73, 345-356.
8.
Synthesis and characterization of polyphenylenes with polypeptide and poly(ethylene glycol)
side chains. H. Akbulut, T. Endo, S. Yamada, Y. Yagci, Journal of Polymer Science Part A:
Polymer Chemistry 2015, 53, 1785-1793.
9.
Synthesis and radical ring-opening polymerization of adamantane-containing bifunctional
vinylcyclopropane undergoing volume expansion on polymerization. H. Chiba, K. Kitazume, S.
Yamada, T. Endo, Journal of Polymer Science Part A: Polymer Chemistry 2016, 54, 39-43.
10. Facile synthesis of polymethionine oxides through polycondensation of activated urethane
derivative of α-amino acid and their application to antifouling polymer against proteins and cells.
S. Yamada, K. Ikkyu, K. Iso, M. Goto, T. Endo, Polym. Chem. 2015, 6, 1838-1845.
- 14 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
11. Facile Route for the Synthesis of Adamantane-Containing Polypeptides through
Polycondensation of Activated Urethane Derivative of α-Amino Acids. S. Yamada, M. Goto, T.
Endo, Macromolecular Chemistry and Physics 2015, 216, 1348-1354.
12. Bioapplications of Polythiophene-g-Polyphenylalanine-Covered Surfaces. E. Guler, H. Akbulut,
G. Bozokalfa, B. Demir, G. O. Eyrilmez, M. Yavuz, D. O. Demirkol, H. Coskunol, T. Endo, S.
Yamada, S. Timur, Y. Yagci, Macromolecular Chemistry and Physics 2015, 216, 1868-1878.
13. Remarkably Stretched cis–Transoid Helices Generated in Solid Phase and Solution of
Poly(carbazole acetylene) Prepared Using an Organorhodium Catalyst in Toluene. T. Sasaki, Y.
Yoshida, Y. Mawatari, M. Tabata, Macromolecules 2015, 48, 889-897.
14. Preparation of molecule-responsive microsized hydrogels via photopolymerization for smart
microchannel microvalves. Y. Shiraki, K. Tsuruta, J. Morimoto, C. Ohba, A. Kawamura, R.
Yoshida, R. Kawano, T. Uragami, T. Miyata, Macromol Rapid Commun 2015, 36, 515-9.
15. 核酸医薬の分子デザイン;化学修飾、コンジュゲート、複合体, 藤井政幸, 日本薬学会
医化学部会 MedChem News、2016、26(1), 22-28.
16. Bioconjugation of Oligodeoxynucleotides Carrying 1,4-Dicarbonyl Groups via Reductive
Amination with Lysine Residues. B. Yang, A. Jinnouchi, K. Usui, T. Katayama, M. Fujii, H.
Suemune, M. Aso, Bioconjug Chem 2015, 26, 1830-8.
17. 核酸医薬における生物学的分子基盤と核酸分子設計, 藤井政幸, 日本核酸医薬学会会
報、2015, Vol.19, No.1, 7.
18. The effect of visible light with different wavelength and intensities on population growth of
marine zooplankton, Brachionus Plicatilis. Kenji Tanaka, Tomohito Amai, Tomohiro Kuratomi,
Katsuki Matsumoto, Shintaro Tajiri. Proceedings of The 2nd International Biotechnology,
Chemical Engineering and Life Science Conference (IBCELC 2015), Sapporo Japan, July
20-22, 2015, pp.98-104
19. Isolation of extremely acid-resistant acetic acid bacterium and its application to production of
high-acid vinegar in mesophilic condition. Shintaro Tajiri, Katsuki Matsumoto, Tomohiro
Kuratomi, Kenji Tanaka, Hideo Iwai, Hiro Ueno and Munehiro Hoshino. Reprts of Faculty of
Humanity-Oriented Science and Engineering Kinki University, 2015, vol.22, pp.1-6
20. Acid-tolerant lactic acid bacterium isolated from rice vinegar. Kenji Tanaka, Shintaro Tajiria,
Ryo Sawada, Yoshihiro Kawamoto, Teruaki Matsubara, Munehiro Hosihino and Hiromi
Matsusaki. International Journal of Research in Applied, Natural and Social Sciences, 2015,
3(10), pp.29-36.
21. 糖類およびその類縁体を出発原料とする高性能高分子へのアプローチ” 須藤 篤,高
分子論文集 2015, 72, 232-242.
22. Radical Polymerization of methacrylates with an adamantane-like rigid core derived from
naturally occurringmyo-inositol. S. Okamoto, S. Onoue, M. Muramatsu, S. Yoshikawa, A. Sudo,
Journal of Polymer Science Part A: Polymer Chemistry 2015, 53, 2411-2420.
- 15 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
23. Solid-state circularly polarised luminescence of atropisomeric fluorophores embedded in achiral
myo-inositol-containing polyurethanes. T. Amako, K. Nakabayashi, A. Sudo, M. Fujiki, Y. Imai,
Org Biomol Chem 2015, 13, 2913-2917.
24. myo-イノシトールを原料とする側鎖にアリル基をもつポリスピロケタールの合成と架
橋反応 吉田 新・石田 大・須藤 篤,2015, 36, 176-185.
25. Cationic polymerization behavior of β-methylglycidyl ether derivatives and physical properties
of their cationically cured materials. K. Tamaso, R. Ogawa, K. Matsumoto, T. Endo, Journal of
Applied Polymer Science 2015, 132, 42377.
26. Synthesis and properties of poly(thiourethane)s having soft oligoether segments. Y. Inoue, K.
Matsumoto, T. Endo, Journal of Polymer Science Part A: Polymer Chemistry 2015, 53,
1076-1081.
27. Water-stable copolymers containing isocyanate moiety protected by hydrophobic styrene
segment and their reaction with amines. R. Seto, K. Matsumoto, T. Endo, Journal of Polymer
Science Part A: Polymer Chemistry 2015, 53, 1934-1940.
28. Synthesis of polycarbosilanes having sugar-derived structures as novel materials for cell
cultivation. K. Matsumoto, T. Fujiwara, M. Goto, T. Endo, Journal of Polymer Science Part A:
Polymer Chemistry 2015, 53, 2267-2272.
29. Synthesis and Ring-Opening Polymerization of Functional Silacyclobutane Derivatives and
Their Application to Lithium Ion Batteries. K. Matsumoto, T. Endo, Macromolecular Symposia
2015, 349, 21-28.
30. 水中に安定なシオチオシアナート構造をもつ共重合体の合成と水中での求核剤との反
応及びジアミンによるネットワーク化, 瀬戸 良太, 松本 幸三, 遠藤 剛,ネットワーク
ポリマー, 36 (1), 13-20 (2015).
31. Radical Copolymerization of Methacrylate Bearing Five-Membered Cyclic Dithiocarbonate
Moiety and 2-Hydroxyethyl Methacrylate and Its Application to Networked Polymer Synthesis,
Y. Inoue, K. Matsumoto, and T. Endo, ネットワークポリマー, 36 (6), 270-276 (2015).
32. カテコール構造を持つポリ(γ-グルタミン酸)の室温水中でのネットワーク化と生体適
合性接着剤への応用, 松本 幸三, 安德 悠, 山下 愛加, 遠藤 剛, ネットワークポリマ
ー, 36 (6), 282-288 (2015).
33. Chirality- and sequence-selective successive self-sorting via specific homo- and
complementary-duplex formations.W. Makiguchi, J. Tanabe, H. Yamada, H. Iida, D. Taura, N.
Ousaka, E. Yashima, Nat Commun 2015, 6, 7236.
34. Linear-cyclic polymer structural transformation and its reversible control using a rational
rotaxane strategy. T. Ogawa, N. Usuki, K. Nakazono, Y. Koyama, T. Takata, Chem Commun
(Camb) 2015, 51, 5606-5609.
35. エポキシ樹脂用リン系難燃剤, 玉祖 健一, 松本 幸三, 遠藤 剛, ネットワークポリマ
- 16 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
ー, 36 (5), 232-238 (2015).
36. Colloidal crystallization of C60/polymer-grafted silica particles in organic solvent. Y. Yang, T.
Ohno, K. Yoshinaga, Colloid and Polymer Science 2015, 293, 2075-2081.
37. Exact helical polymer synthesis by a two-point-covalent-linking protocol between C2-chiral
spirobifluorene and C2- or C(s)-symmetric anthraquinone monomers. Z. Yi, H. Okuda, Y.
Koyama, R. Seto, S. Uchida, H. Sogawa, S. Kuwata, T. Takata, Chem Commun (Camb) 2015,
51, 10423-6.
38. A curing system of benzoxazine with amine: reactivity, reaction mechanism and material
properties. J. Sun, W. Wei, Y. Xu, J. Qu, X. Liu, T. Endo, RSC Adv. 2015, 5, 19048-19057.
39. Fabrication of asymmetrically superhydrophobic cotton fabrics via mist copolymerization of
2,2,2-trifluoroethyl methacrylate. G. Xi, W. Fan, L. Wang, X. Liu, T. Endo, Journal of Polymer
Science Part A: Polymer Chemistry 2015, 53, 1862-1871.
40. Concentration-driven phase control for low temperature synthesis of phase-pure anatase and
rutile titanium oxide. Z. Wang, C. Xiao, S. Yamada, K. Yoshinaga, X. R. Bu, M. Zhang, J
Colloid Interface Sci 2015, 448, 280-6.
41. Structural analysis and visible light-activated photocatalytic activity of iron-containing soda
lime aluminosilicate glass. Y. Iida, K. Akiyama, B. Kobzi, K. Sinkó, Z. Homonnay, E.
Kuzmann, M. Ristić, S. Krehula, T. Nishida, S. Kubuki, Journal of Alloys and Compounds
2015, 645, 1-6.
42. A
relationship
between
electrical
conductivity
and
structuralrelaxation
of
10SnO2·10Fe2O3·10P2O5·xAgI·(70 -x)V2O5 glass caused by heat-treatment. K. Matsuda, S.
Kubuki, K. Akiyama, Z. Homonnay, Aacute, Sink, Oacute, Katalin, E. Kuzmann, Odblac, T.
Nishida, Journal of the Ceramic Society of Japan 2015, 123, 121-128.
43. Photocatalytic effect and Mössbauer study of iron titanium silicate glass prepared by sol-gel
method. Y. Takahashi, S. Kubuki, K. Akiyama, K. Sinkó, Z. Homonnay, E. Kuzmann, T.
Nishida, Hyperfine Interactions 2015, 232, 51-58.
44. Structural Study of Glass and Glass Ceramics Prepared with Egyptian Basalt. M. Y. Hassaan, H.
A. Saudi, H. M. H. Saad, A. G. Mostafa, M. A. Ahmed, Y. Iida, S. Kubuki, T. Nishida, Silicon
2015, 7, 383-391.
45. 海藻からの重金属吸着, 菅野憲一月刊「配管技術」,Vol.57, No.1, p.26-31 (2015).
46. Demonstration of the Coagulation and Diffusion of Homemade Slime Prepared Under Acidic
Conditions without Borate, Naho Isokawa, Kazuki Fueda, Korin Miyagawa, and Kenichi
Kanno, J. Chem. Edu., 92, 1886–1888(2015).
47. メスバウアー分光法を用いた導電性バナジン酸塩ガラスのキャラクタリゼーション,
松田弘賢, 久冨木志郎, 西田哲明, Isotope News, 2015, No. 733, 7-10.(総説)
- 17 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
著書:
1.
メスバウアー分光法の材料科学への応用, 放射化学の事典, 西田哲明, 久冨木志郎,
2015, 日本放射化学会編(朝倉書店), pp. 130-133.
2.
核酸医薬の創製と応用展開(分担執筆)、㈱シーエムシー出版、監修 和田 猛、2016
年 2 月 19 日
3.
藤井政幸 第 III 編DDS 第 6 章新規ペプチドによる siRNA の無毒性細胞導入
pp.210-217.
研究助成金:
1.
助成対象者:遠藤 剛
助成名称:平成 27 年度科学研究費助成金 基盤研究(B)「カルボニル基が3つ以上連
続した構造の特性を利用した新規機能性高分子の創製と応用」
助成金額:3,510,000 円
2.
助成対象者:松本 幸三
助成名称:平成 27 年度科学研究費助成金 基盤研究(C)「5員環環状カーボナート構
造を持つ高イオン伝導性高分子の開発」
助成金額:3,900,000 円
3.
助成対象者:須藤 篤
助成名称:平成 27 年度科学研究費助成金 基盤研究(C)「米糠成分イノシトールを原
料とする剛直棒状かつ主鎖分解性をもつ高分子の開発」
助成金額:2,480,000 円
4.
助成対象者:田中 賢二
助成名称:特定非営利活動法人 伊都研究所「ハイブリッド型(ABC)半導体の光殺菌
作用」
助成金額:1,500, 000 円
助成期間:2015 年 5 月 1 日~2016 年 4 月 30 日
5.
助成対象者:田中 賢二
助成名称:特定非営利活動法人 伊都研究所「ハイブリッド型(ABC)半導体の光殺菌
作用(国際会議支援)
」
助成金額:200, 000 円
助成期間:2015 年 5 月 1 日~2016 年 4 月 30 日
- 18 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
6.
助成対象者:藤井 政幸
助成名称:平成 27 年度科学研究費助成金 基盤研究(C)「ヒトアルゴノートタンパク 2
の機能構造に基づく siRNA の最適化学構造の探索」
助成金額:1,560, 000 円
助成期間:2015 年 5 月 1 日~2016 年 3 月 31 日
7.
助成対象者:藤井 政幸
助成名称:平成 27 年度学内研究助成金(共同研究)「分子標的創薬、細胞医療基盤技術
の開発」
助成金額:2,000, 000 円
助成期間:2015 年 5 月 1 日~2016 年 3 月 31 日
8.
助成対象者:山田 修平
助成名称:平成 27 年度学内研究助成金(奨励)「蜘蛛糸の特徴を活かした高強度高分子
材料の設計アプローチ」
助成金額:420, 000 円
助成期間:2015 年 5 月 1 日~2016 年 3 月 31 日
国際学会発表:
1. “Facile Synthetic Route to Polypeptide Undergoing Click Reaction in the Side Chain by
Polycondensation of Activated Urethane Derivative” Shuhei Yamada, Mitsuaki Goto, and
Takeshi Endo, IUPAC 11th International Conference on Advanced Polymers via Molecular
Engineering (APME2015), Pacifico Yokohama, Yokohama, Japan, October 18th–22nd 2P-025
(ポスター発表)
2. “Design of networked polymers based on radical ring-opening polymerization of vinylepoxide”
発表者: Shinya Maeda*, Takeshi Endo, 学会名 : The 11th International Conference on
Advanced Polymers via Macromolecular Engineering (APME 2015)開催地 : パシフィコ横浜
期日 : 2015 年 10 月 18-22 日
3. “Water-Stable Copolymer Containing Isocyanate Moiety Protected by Hydrophobic Styrene
Segment and their Reaction with Amines” Ryota Seto, Kozo Matsumoto, Takeshi Endo, IUPAC
11th International Conference on Advanced Polymers via Molecular Engineering (APME2015),
Pacifico Yokohama, Yokohama, Japan, October 18th–22nd, 2P-024(ポスター発表)
4. “Synthesis of Quaternary Ammonium Chloride-Functionalized Poly(hydroxyurethane) and Their
Application to Antimicrobial Materials”, Hiroyuki Matsukizono, Takeshi Endo, APME2015,
Yokohama, Japan, October, 18th-22th, 2015.
5. “Synthesis of Poly(vinyl ether) Containing Benzocyclobutene Moiety and their applications to
- 19 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
networked polymers”, 発表者 : Takahiro miyata, Takeshi endo, 学会名 : APME 2015, 開催
地: 横浜国際平和会議場, 期日: 10/20
6. “Spiro structured benzoxazine monomers: Effect of structure on thermal properties” Sini N. K,
Motohisa Azechi, Takeshi Endo, (Poster P-091) Advanced Polymers via Macromolecular
Engineering (APME 2015) 18-22 October 2015.
7. “In situ observation of adsorption-desorption process and direct electron transfer reaction between
cytochrome c and ITO electrode modified with self-assembled monolayer films”, H. Kawazumi,
S. Ikeda, H. Okabe, N. Matsuda, Pacifichem 2015, Honolulu, 12/15-20, 2015.
8. “Water-Stable Copolymers Containing Isocyanate Moiety Protected by Hydrophobic
Styrene Segment and their Reaction with Amines”, R. Seto, K. Matsumoto, T. Endo, 11th
IUPAC Internatioanl Conference on Advanced Polymers via Macromolecular Engineering
(APME2015), Pacifico Yokohama, Yokohama Japan, October 18-22, 2015, Poster, 2P-024.
9. “Synthesis of Polycarbosilanes Carrying 5-Membered Cyclic Carbonate Structures and their
Application to Solid Polymer Electrolytes”, K. Matsumoto, Y. Taniguchi, M. Kakehashi, T.
Endo, 11th IUPAC Internatioanl Conference on Advanced Polymers via Macromolecular
Engineering (APME2015), Pacifico Yokohama, Yokohama Japan, October 18-22, 2015,
Poster, 1P-057.
10. “Synthesis of Diamantane-like Rigid Monomers from Naturally Occuring myo-Inositol”
Okamoto, S.; Sudo, A. IUPAC 11th International Conference on Advanced Polymers via
Macromolecular Engineering (APME2015), Yokohama, October 18th to 22nd, 2015.
11. “Polymethacrylates Bearing myo-Inositol-derived Cyclic Polyol Pendants” Takahashi, T.;
Shirai, A.; Okamoto, S.; Sudo, A. IUPAC 11th International Conference on Advanced
Polymers via Macromolecular Engineering (APME2015), Yokohama, October 18th to 22nd,
2015.
12. “Synthesis of Reactive Poly(spiroketal)s from Naturally Occurring myo-Inositol” Yoshida, A.;
Ishida, D.; Sudo, A. IUPAC 11th International Conference on Advanced Polymers via
Macromolecular Engineering (APME2015), Yokohama, October 18th to 22nd, 2015.
13. K. Kanno, S. Takahashi, S. Kato and Y. Umeno: Novel Soft Materials Derived From
Green-Tide-Forming Chlorophyta, The 2015 International Chemical Congress of Pacific
Basin Societies (PACIFICHEM 2015), Hawaii, 15 – 20 December, 2015.
14. K. Kanno, K. Miyagawa and M. Ueno: Green and Sustainable Chemistry Education for
Tomorrow's Citizens of the World, The 2015 International Chemical Congress of Pacific
Basin Societies (PACIFICHEM 2015), Hawaii, 15 – 20 December, 2015.
15. S. Uesugi and K. Kanno:Soft material of Sulfated Polysaccharide Ulvan Derived from
Green-Tide Forming Chlorophyta,Joint International Symposium on ‘Regional Revitalization
and Innovation for Social Contribution’ and ‘e-ASIA Functional Materials and Biomass
Utilization 2015’,福岡県立大学,2015 年 10 月 31 日-11 月 1 日.
- 20 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
16. Acid-tolerant lactic acid bacterium isolated from rice vinegar. Kenji Tanaka, Shintaro Tajiri,
Ryo Sawada, Yoshihiro Kawamoto, Teruaki Matsubara, Munehiro Hosihino and Hiromi
Matsusaki. The Annual Conference on Life Sciences and Engineering (2015 ACLSE), Osaka
Japan, August 25-27, 2015
17. Inhibitory effect to pathogenic bacteria of visible light responsive type nanosilver photocatalyst,
Shintaro Tajiri, Megumi Miyazaki, Kenji Tanaka, Kengo Ito, 2015 International Chemical
Congress of Pacific Basin Societies, Section ORG 937, Honolulu USA, December 15-20,
2015
18. Improving the Performance of Metallic Iron-Maghemite Nanoparticle System for treating
Polluted Water, Y. Watanabe, S. Kubuki, K. Akiyama, M. Ristić, S. Krehula, Z. Homonnay, E.
Kuzmann and T. Nishida, Mediterranean Conference on the Application of the Mössbauer Effect
(MECAME2015), Zadar, Croatia, 7-10 June, 2015.
19. Role of Sulfur as a Reducing Agent for the Transition Metals incorporated into Lithium Silicate
Glass, M.Y. Hassaan, M.M. El-Desoky, M.G. Moustafa, Y. Iida, S. Kubuki and T. Nishida,
Mediterranean Conference on the Applications of the Mössbauer Effect (MECAME2015), Zadar,
Croatia, 7-10 June, 2015.
20. Mössbauer Study of Highly Conductive Vanadate Glass containing Different Metal Oxides, T.
Nishida, M. Fujimura, Y. Izutsu, Y. Otsuka and S. Kubuki, International Conference on the
Applications of the Mössbauer Effect (ICAME2015), Hamburg, Germany, 13-18 September,
2015.
21. Electrical Conductivity and Local Structure of xZnO·(20-x)BaO·70V2O5·10Fe2O3 Glass
Investigated by 57Fe-Mössbauer Spectroscopy, Y. Otsuka, S. Kubuki, K. Akiyama, Z. Homonnay,
E. Kuzmann and T. Nishida, International Conference on the Applications of the Mössbauer
Effect (ICAME2015), Hamburg, Germany, 13-18 September, 2015.
22. Local Structure and Photocatalytic Activity of Hematite Nanoparticles Investigated by
57
Fe-Mössbauer Spectroscopy, Y. Takeuchi, S. Kubuki, K. Akiyama, K. Sinkó, K. Balázs, Z.
Homonnay, E. Kuzmann, M. Ristić, S. Krehula and T. Nishida, International Conference on the
Applications of the Mössbauer Effect (ICAME2015), Hamburg, Germany, 13-18 September,
2015.
23. Relationship between Structural and Visible-light activated Photocatalytic Ability of
Iron-containing Aluminosilicate Glass, Y. Iida, S. Kubuki, K. Akiyama, Z. Homonnay, E.
Kuzmann, K. Balázs, K. Sinkó and T. Nishida, International Chemical Congress of Pacific Basin
Societies 2015, Honolulu, USA, 15-20 Dec., 2015.
24. Appropriate Ratio of Metallic Iron and Maghemite Nanoparticles for Environmental
Purification, Y. Watanabe, S. Kubuki, K. Akiyama, M. Ristić, S. Krehula, Z. Homonnay, E.
Kuzmann and T. Nishida, International Chemical Congress of Pacific Basin Societies 2015,
Honolulu, USA, 15-20 Dec., 2015.
25. Gene Silencing by Chemically Modified siRNAs Bearing Cationic Charge on 5’-End Yu
- 21 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
Ohno, Kanami Akaike, Yasuhiro Shinkai, Hirohumi Fujii, Ayumi Takashina, Jumpei Ariyoshi,
Asako Yamayoshi, Akira Murakami and Masayuki Fujii 第 42 回国際核酸化学シンポジウ
ム、2015 年 9 月 23-25 日、イーグルひめじあいめっせホール(姫路)
26. Gene Silencing by miRNA-like siRNAs Bearing Mismatches and Bulges Yasuhiro Shinkai,
Hirohumi Fujii, Yu Ohno, Kanami Akaike, Ayumi Takashina, Jumpei Ariyoshi, Asako
Yamayoshi, Akira Murakami and Masayuki Fujii 第 42 回国際核酸化学シンポジウム、
2015 年 9 月 23-25 日、イーグルひめじあいめっせホール(姫路)
27. Rational Design of siRNA by Chemical Modification and Conjugation Yasuhiro Shinkai, Yu
Ohno, Hirohumi Fujii, Kanami Akaike, Ayumi Takashina, Jumpei Ariyoshi, Asako
Yamayoshi, Akira Murakami and Masayuki Fujii 11th Oligonucleotide Therapeutic Society
Annual Meeting, 2015 11 September, Leiden Holland.
受賞:
受賞対象者:松本幸三
受賞名称:第 39 回合成樹脂工業協会学術賞,“ネットワークポリマーを利用した新規高分
子電解質の創製”,合成樹脂工業協会,
受賞年月:2015 年 10 月
受賞対象者:前田 真也
受賞名称:第 65 回ネットワークポリマー講演討論会プレゼンテーション賞
受賞年月:2015 年 10 月
受賞対象者:藤村美菜(産業理工学部4年)
、井筒有紀美(同)共同受賞
受賞名称:Best Poster Award, Mössbauer Study of Highly Conductive Vanadate Glass
containing Different Metal Oxides, T. Nishida, M. Fujimura, Y. Izutsu, Y. Otsuka and S.
Kubuki, International Conference on the Applications of the Mössbauer Effect
(ICAME2015), Hamburg, Germany, 13-18 September, 2015.
受賞年月:2015 年 9 月
招待講演:
1.
siRNA-Peptide Conjugates Masayuki Fujii Targeting the RNA World: Using Chemistry to
Understand RNA Biology Nika Mansion House, Usnezya Village, Altai, 24th – 30th August
2015(Russia)招待講演
2.
Characterization and Conduction Mechanism of Highly Conductive Vanadate Glass Mössbauer
- 22 -
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
Study of Conductive Oxide Glass, T. Nishida, Y. Otsuka and S. Kubuki, Mediterranean
Conference on the Applications of the Mössbauer Effect (MECAME2015), Zadar, Croatia, 7-10
June, 2015. <招待講演>
3.
Relationship between Structure and Visible-Light activated Photocatalytic Ability of
Iron-containing Aluminosilicate Glass prepared by Sol-gel Method, Y. Iida, K. Akiyama, B.
Kobzi, K. Sinkó, Z. Homonnay, E. Kuzmann, T. Nishida and S. Kubuki, Mediterranean
Conference on the Applications of the Mössbauer Effect (MECAME2015), Zadar, Croatia, 7-10
June, 2015. <招待講演>
特許:
1.
“化合物および硬化物”, 遠藤 剛, 疇地 基央, 特開 2015-203041, 公開日:平成 27 年 11
月 16 日.
2.
“化合物および硬化物”, 遠藤 剛, 尾家 広章, 特開 2015-203040, 公開日:平成 27 年 11
月 16 日.
3.
“新規化合物及びそれを含有してなるエポキシ樹脂組成物”, 遠藤 剛, 松本 幸三, 佐藤
大輔, 特開 2015-196671, 公開日:平成 27 年 11 月 9 日.
4.
“新規なケイ素化合物及び重合体”, 遠藤 剛, 石川 乾, 特開 2015-203022, 公開日:平
成 27 年 11 月 16 日.
5.
“ビニルシクロプロパン、モノマー組成物、ポリマー、ポリマー組成物、及び物品” 千
葉 寛人, 阿部 哲也, 須永 友康, 遠藤 剛, 特開 2015-172133, 公開日:平成 27 年 10 月
1 日.
6.
“硬化性組成物、硬化膜及びその形成方法、並びに化合物” 石部 徹, 遠藤 剛, 特開
2015-166840, 公開日:平成 27 年 9 月 24 日.
7.
“新規化合物及びそれを含有してなるエポキシ樹脂組成物” 遠藤 剛, 松本 幸三, 佐藤
大輔, 特開 2015-147742, 公開日:平成 27 年 8 月 20 日.
8.
“ポリアミノ酸の製造方法” 遠藤 剛, 山田 修平, 後藤 光昭, 特開 2015-120878, 公開
日:平成 27 年 7 月 2 日.
9.
“樹脂組成物及び光学フィルム” 遠藤 剛, 江畑 琢磨, 田中 斎文, 特開 2015-113404, 公
開日:平成 27 年 6 月 22 日.
10. “重合物” 遠藤 剛, 中村 光武, 特開 2015-110799, 公開日:平成 27 年 6 月 18 日.
11. “エピスルフィド化合物を製造する方法” 遠藤 剛, 中村 光武, 特開 2015-110616, 公開
日:平成 27 年 6 月 18 日.
12. “エポキシ樹脂組成物” 遠藤 剛, 玉祖 健一, 松本 幸三, 特開 2015-86296, 公開日:平
成 27 年 5 月 7 日.
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近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
13. “硬化性組成物、硬化膜及びその形成方法、並びに塩基発生剤” 石部 徹, 遠藤 剛, 佐藤
光央, 特開 2015-75551, 公開日:平成 27 年 4 月 20 日.
14. “新規共重合体” 遠藤 剛, 土屋 康佑, 特開 2015-71697, 公開日:平成 27 年 4 月 16 日.
15. (特許登録)特許第 5738862 号 発明の名称:細胞への核酸導入方法および核酸複合体
特許権者:大阪府東大阪市小若江 3 丁目 4 番 1 号 学校法人近畿大学発明者:藤井政
幸 出願番号:特願 2012-524532 出願日:2011 年 7 月 7 日, 登録日:2015 年 5 月 1 日
16. US Patent 9,057,067(Registered June 16, 2015)“Method for transfecting nucleic acid to cell
and nucleic acid complex”File No. 13/808,695 Filed January 7, 2013
17. “新規化合物およびそれを含有しているエポキシ樹脂組成物”,遠藤 剛, 松本 幸三, 佐
藤 大輔, 小川 亮, 特開 2015-196671, 公開日:平成 27 年 11 月 9 日.
18. “新規化合物およびそれを含有しているエポキシ樹脂組成物”,遠藤 剛, 松本 幸三, 佐
藤 大輔, 小川 亮,特開 2015-147742, 公開日:平成 27 年 8 月 20 日.
19. “Novel Compound and Epoxy Resin Composition Containing Same”, Takeshi Endo, Kozo
Matsumoto, Daisuke Sato, Ryo Ogawa, WO2015/118952 A1, 国際公開日:2015 年 8 月 13
日.
20. “エポキシ樹脂組成物”, 遠藤 剛, 松本 幸三, 玉祖 健一, 小川 亮,特開 2015-86296, 公
開日:平成 27 年 5 月 7 日.
21. “Phosphorous-Containing Compound, and Curable Epoxy Resin Composition Containing
them”, Takeshi Endo, Kozo Matsumoto, Kenichi Tamaso, Akira Ogawa, WO2015/049965 A1,
国際公開日:2015 年 4 月 9 日.
22. ポリカーボネート樹脂”,須藤 篤・上原 久俊・川上 公徳・橋本 和貴・藤 通昭,
特願 2015-247508,出願日 2015 年 12 月 18 日
23. 共重合体”,須藤 篤・大瀧 央士・上原 久俊,特願 2015-241315,出願日 2015 年 12
月 10 日
24. 新規なエポキシ化合物”,須藤 篤 特願 2015-015550,出願日 2015 年 1 月 29 日
25. “Bromine-containing N-phenyldiacrylimide derivative, and method for manufacturing the same
by reacting bromine-containing aniline derivative with acryloyl halide in the presence of base”
Yashiki, K.; Kataoka, K.; Sudo, A. WO 2015076296 出願日 2015 年 5 月 28 日
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近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
測定機器:
装置名称
型式
製造メーカー
円二色性分散計
J-1500 Spectrometer
日本分光
OmniSEC
マルチ検出器 GPC/SEC
円二色性分散計
マルチ検出器 GPC/SEC
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Malvern
近畿大学分子工学研究所 所報, vol. 13 (2016)
編集後記
近畿大学分子工学研究所がヘンケル先端技術リサーチセンターの開設とともに 2000 年
4 月に設立されて以来、本年で早くも 16 年が経とうとしております。2007 年 4 月からスタ
ートした JSR 機能材料リサーチセンターは今年で 10 年目の節目の年となります。また、一
昨年 10 月には三菱ガス化学との大型共同研究も始まり、新たな材料の創成に取り組み、成
果が着々と出つつあります。このように産学連携研究を推し進める中で、大勢の優秀な研究
者が育ち、大学等の教育研究機関や企業などに巣立っていきました。最近では当研究所の出
身者が多方面で活躍する様子を見聞するようになり、教育・指導に携わる一員として大変嬉
しく思っております。昨年 4 月からは 6 名の博士研究員(2 名はトルコから)が新たに加わり
ました。それぞれの研究背景は有機合成・超分子化学・光化学・ゲルなど多岐にわたり、各
研究員がそれぞれの得意分野を十分発揮でき、自由に研究の議論ができる環境が整っていま
す。私自身、新しい研究のアイデアは若手研究員同士の何気ない会話の中にたくさん眠って
いるように感じています。これからも分子工学研究所では、福岡の飯塚の地から世界に羽ば
たく斬新な材料が生み出せるよう、日々精進していく所存です。
平成 28 年 3 月
所報編集委員会
〇山田 修平
青柳 直人
古荘 義雄
(○印 委員長)
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