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研究室だより
99 年度にお迎えしました尾嶋史章先生が 2000 年度からは教授に昇任され、同時
に博士前期課程でも「社会学研究法」と「同演習」をご担当いただくこととなりま
した。大学院での講義と演習が一層充実することとなります。既にご承知のよう
に、計量社会学、教育社会学、統計処理等に関して深く、広い経験をお持ちで、す
でにこの分野の第一人者ですので、尾嶋先生の講義や演習への院生諸氏の積極的な
参加を期待します。
また、本年度をもちまして、家族社会学を大学院・学部で担当してこられました
天木志保美先生がご退任になります。天木先生は 1977 年に助手として同志社にご
着任になり、79 年専任講師、84 年助教授、95 年教授、大学院では 96 年に修士課
程、97 年に博士課程後期の教授となられ、その間一貫して家族社会学の教育とご
研究に専念してこられました。この時期に先生を失うことは同志社社会学にとって
大きな痛手ですが、先生の今後のご健闘を期待しつつ、お送り申し上げたいと思い
ます。
2000 年度の客員教授として英国リバプール大学から Gerard Delanty 先生をお迎
えします。先生は現代社会学理論の気鋭の研究者で、大学院では「社会学理論」
、
学部では「社会学特講Ⅶ」をご担当いただきます。また、98 年度に客員教授で同
志社にきて頂いておりましたトロント大学の Ioan Davies 先生が今年 2 月 22 日に
急逝されました。謹んでお悔やみ申し上げたいと思います。
2000 年度には新たに博士前期課程に 5 人、後期課程に 2 人の学生を迎えます。
また、大学院教務主任が鯵坂学教授から森川眞規雄教授に交代します。鯵坂先生、
1 年間ご苦労様でした。
（服部）
77
99 年度
氏
福
間
名
良
修士論文題目
論 文 題 名
明
「辺境」の国語学と「日本」の表象
──時枝誠記、金田一京助、東條操の言語認識における
ナショナリズム──
井
上
川
上
敦
心
子どもの社会化とテレビ・家族
子
社会化とファミリーサポートシステム
──アメリカ合衆国コロラド州メサ郡を例にとって──
森
本
尚
樹
西洋とイスラムの「知」の「相容れない状態」
──マレー人女性研究者の知識形成を手がかりにして──
関
智
与
若者文化論の研究
──自己形成とコミュニケーションのあり方をめぐって──
吉
原
千
賀
吉
岡
威
史
きょうだい研究への社会学的アプローチ
「虚構の時代」の＜大人＞像
──歌謡曲における「夢」使用法の諸類型をとおして──
奥
田
巧
女性の地位形成における教育と職業
──性差からの解放を目指して──
森
78
下
正
恵
敬老政策について
執筆者紹介
Ojima, Fumiaki（尾嶋史章）
同志社大学文学部教授
計量社会学、教育社会学
Miller, Alan S.
北海道大学文学部教授
宗教社会学、世論研究
Kim, Myung−Soo（金明秀）
光華女子大学文学部専任講師
計量社会学、エスニシティ研究
河口
充勇（かわぐち みつお）
同志社大学大学院文学研究科社会学専攻
博士後期課程
社会人類学、中国社会研究
奥村
隆宏（おくむら たかひろ）
同志社大学大学院文学研究科社会学専攻
博士後期課程
家族社会学、社会病理学
金
香男（きむ ひゃんなむ）
同志社大学大学院文学研究科社会学専攻
博士後期課程
家族社会学、韓日比較社会学
春木
育美（はるき いくみ）
同志社大学大学院文学研究科社会学専攻
博士後期課程
政治社会学、韓国社会研究
福間
良明（ふくま よしあき）
同志社大学大学院文学研究科社会学専攻
博士前期課程
言語社会学、ナショナリズム論
（執筆順、所属は 2000 年 3 月 31 日現在）
79
! 編集後記 !
『同志社社会学研究』第 4 号をお届けいたします。
社会学大学院もメンバーが増え、博士論文提出の条件とし
て何本かの論文発表を義務付けていることもあってか、博士
課程の院生が積極的に論文発表を行なっているのは心強い限
りです。お読みいただき、筆者あるいは編集子までご批評を
頂けましたら、大いに励みとなります。よろしくお願いいた
します。
本号では巻頭に尾嶋史章先生を筆頭者とする共著論文を掲
載することができました。また同論文は英語で書かれたもの
です。『同志社社会学研究』では外国語で書かれた論文も可
能な限り掲載してゆくつもりです。本誌は同志社社会学研究
学会のメンバー各位の雑誌です。現在、本誌第 5 号の原稿を
募集しております。ご投稿をお待ちいたします。
!編集委員!
服部
民夫
天木志保美
加藤
信孝
奥村
隆宏
平井
順
金
香男
小林
大祐
同志社社会学研究
第4号
2000 年 3 月 31 日発行
発行人
同志社社会学研究学会
〒602−8580 京都市上京区今出川通烏丸東入
T E L. 075−251−3441
FAX. 075−251−3066
印
刷
協和印刷株式会社
（服部）