Comments
Description
Transcript
福井駅西口中央地区市街地再開発事業における市施設の基本方針
福井駅西口中央地区市街地再開発事業における市施設の基本方針 都市戦略部コンパクトシティ推進室 (平成 24 年 12 月 28 日) ■市施設の基本方針について 西口再開発ビルに導入する市施設については、 「にぎわい交流拠点」の形成を基本コンセプ トとし、当地区において必要とされる機能を踏まえ、専門家や関係者などから幅広く意見を 聞きながら、各施設の配置や具体的な内容、運営方法などについて検討を進め、今回、 「福井 駅西口中央地区市街地再開発事業における市施設の基本方針」としてまとめた。 平成 24 年 12 月 市施設の基本方針作成 平成 25 年 3 月 再開発ビルの実施設計 および権利変換計画作成 特に、 「福井駅西口全体空間デザイン基本方針」を踏まえた、西口交通広場と一体となった 屋根付き広場のあり方や、屋根付き広場、プラネタリウム(ドームシアター)および展示ス ペース、多目的ホール、観光関連施設等が相互連携し、また、中心市街地における諸機能と も連携して、再開発ビルのみならず中心市街地全体で、 『ふくい』の魅力的な情報を広く内外 に発信し、福井を活性化させることを念頭に検討を進めてきた。 秋 施設建築物工事着工 平成 28 年 3 月 施設建築物工事完了 市施設整備費計 76~79 今後、本基本方針による市施設の配置・規模、主な設備について、再開発組合が作成中の実 施設計および権利変換計画に反映させていく。また、多くの方々にとって利用しやすい施設 となるよう、市民等と協働で具体的な運営方法等について、さらに検討を進めていく。 (単位:億円) 施設名 規模(㎡) プラネタリウム(ドームシアター) +展示スペース 2,000 多目的ホール 2,500 観光関連施設 施設名 <実施設計> 床取得費 プラネタリウム(ドームシアター) +展示スペース 広域観光情報提供機能 100 物産展示販売機能 520 事務局機能 400 附帯設備等 11 多目的ホール 23 子ども一時預かり所 160 駐輪場 駐輪場 150 トイレ トイレ 75 3 10 音響/照明/舞台設備等 1 子ども一時預かり所 1 計 35 屋根付き広場 1,600 展示製作等 什器備品類 総合ボランティアセンター 屋根付き広場 5 可動客席装置 観光関連施設 600 6,505 投影機等特殊設備等 能舞台移設 総合ボランティアセンター 計 同左整備費 19 7 屋根(参考値) 大型ビジョン他備品等 合計 42 12~15 3 34~37 ※現時点(H24.11月末)での概算費用であり、実施設計や権利変換計画の作成により確定するものである。 ※屋根付き広場の屋根整備費は、デザインの詳細が未確定につき、幅がある。 1 福井駅西口中央地区市街地再開発事業における市施設の基本方針について① ■自然科学学習施設(プラネタリウム(ドームシアター)と展示スペース) コンセプト ○夢を育む教育の推進 日本一の教育システムの一環として、宇宙への夢を育む学 習を推進し、地域の企業と連携したキャリア教育に取り組む ○夢を育む産業の育成 5階 ◇事業の展開 ◇基本理念 宇宙への夢を育み 奇跡の天体「地球」を学び 「ふるさと福井」が かけがえのないことを知る ◇集客のターゲットと目標入館者数 「子どもと家族」をメインターゲットとしながら、多様な市民 層と観光客の集客により、年間目標入館者数10万人を目指す 宇宙開発や宇宙研究の情報を提供し、企業や大学と連携し て、福井の優れた技術と宇宙ビジネスをつなげる ○夢を育む観光の開発 プラネタリウムを情報発信のツールとして活かし、中心市 街地の商業施設と連携して福井の魅力を発信し、広域的な観 光誘客を目指す 施設概要 ○プラネタリウム(ドームシアター) ・ドーム径:約 18m、 ・座席数 :約 150 席(水平型、一方向配列) ・最新の高精細デジタル方式 ○展示スペース(約 1,000 ㎡) ・天文学習に特化した常設展示 ・宇宙探査速報やサイエンス・フィクションなどの企画展示 ・キッズルーム、ミュージアムショップ 運営方針 展示計画策定委員会を立ち上げ、展示設計と事業展開、 運営体制について検討する 約 2,000 ㎡ 展示事業 宇宙を実感できる展示で 天文学を身近に 楽しく 分かりやすく学習 世界の宇宙探査 の最新成果を提供 ◇展示構成 太陽系ゾーン 太陽、惑星、小惑星 など、天体観測技術 の向上によって得 られた、最新の太陽 系の姿を紹介する 地球ゾーン [基本理念] 地球の誕生と動き 地球を守るバリア、 月との関係など、生 命に満ちた奇跡の 星と、福井の豊かな 自然を学ぶ 宇宙への夢を育み 奇跡の天体「地球」を学 大宇宙ゾーン び「ふるさと福井」が かけがえのない 銀河を構成している 恒星や星雲、星団な ことを知る ど、最新の宇宙探査 宇宙観の移り変わ から見えてきた宇宙 りと宇宙物理学の の姿を紹介する 面白さを、名誉市民 企画展示 の藤田良雄氏、南部 ゾーン 陽一郎氏の功績と 天文ショーや宇宙 ともに学ぶ 探査の速報 天文学 地元企業や大学の サテライト展示等 宇宙論の 賑 市 わ 民 い が の 学 あ び る 交 中 流 心 す 市 る 街 ま 地 ち を づ つ く く り る プラネタリウム 事業 天文を基点に ドームシアターとして 多目的に活用 コンテンツを 自主製作 市 調査研究事業 宇宙開発機関の 最新の情報を収集 地元企業の宇宙ビジネス や大学の研究活動と 連携 民 文 都 化 市 文 化 教育普及事業 観光連携事業 小中学校の校外学習 移動天文台の実施 観測指導者や ボランティアを養成 ホテルビジネス 食などのサービスを開発 交通結節点を活かし 広域観光の拠点化 歴史ゾーン ◇プラネタリウム番組例 自作 ・宇宙開発機関の映像等を活用した天体・宇宙番組 ・「足羽山と笏谷石」などの自然科学番組 ・「一乗谷の四季」などの観光番組 ・子どもたちや市民の創作映像 購入 ・日本や海外のプロダクション制作番組 2 来館者サービス事業 ・展示施設とプラネタリウムの生解説を重視して運営 ・教材や玩具で遊べるキッズルームと、天文グッズに特化 したミュージアムショップを設置 福井駅西口中央地区市街地再開発事業における市施設の基本方針について② ■多目的ホール コンセプト 多目的ホールの3つの役割 3,4階 約2,500㎡ 客席 約250席 客席 約250席 約400㎡ (プロセニアム形式) ■みる・つくる 《鑑賞》 《創造支援》 ■つたえる・つなげる 《担い手の育成・普及》 《郷土文化の継承》 ■つどう・にぎわう 《交流》 《地域活性化》 施設概要 (右図参照) 今回整備する多目的ホー ルは、能舞台形式での利用を <利用例> 伝統芸能(能楽・狂言等)、民俗芸能、日本舞踊、古 典落語、万歳、伝統楽器の演奏会、筝曲(琴)、尺八、 吟舞、大正琴、民謡等での利用を想定 <利用例> 式典、講演会、日本舞踊、演劇、ピアノ等の発表 会、講習会等での利用を想定 <利用例> 式典、講演会、各種展示会、パーティー、ダンス等での利 用を想定 はじめ、ステージ形式での利 <パーティー利用> 用、フロア形式での利用がで きるものとする 運営方針 ・ 指定管理者を予定 ※最長視距離について ・建築設計資料集成より 出演者の表情や細かな身振りが 見える生理的限界は15m、セ リフを使う演劇や小規模演奏空 間の目安値は22m 3 <スクール利用> 福井駅西口中央地区市街地再開発事業における市施設の基本方針について③ ■観光関連施設 1,2,3階 「観光」については、交通結節点である駅前の立地特性を 活かし、市内だけでなく県内にある多くの観光資源と連携 した広域観光のサービス提供や情報発信、そして観光客等 のための“福井県のおもてなし拠点”として、新たな機能 を取り入れた『情報提供機能』、『物産展示販売機能』、『事 務局機能』の充実を図る 施設概要 観光客はもとより、市民・県民にも日常的に利用してもらえる場とする おもてなしの拠点 ○物産展示・販売・イベントコーナー 観 光 情報発信 ・ お土産品、地酒をはじめ、農産水産加工品、伝統工芸品、工業製品等県内の幅広い、 優れた物産をPR販売する 広域観光関連施設 ・ 季節ごとの物販イベントを展開する 観光情報提供機能 ・ 県内各市町や観光協会等と共同したフェアを開催し、県内物産の振興を図る 物産展示販売機能 ・ 誰もが気軽に福井の食づくりや工芸品づくりを体験できるゾーンとする 事務局機能 (そば打ち体験や竹細工づくりなど) (1) 観光情報提供機能 1階 約50~100㎡ ・ 福井の食材にこだわった調理体験を企画し、施設への誘客を図る コンセプト ○魅力的な福井の観光情報を一元化する ⇒ソフト・ハード両面を一元化し、県内の幅広い観光情報を収集・発信 ○まちなかの賑わい情報を集積・発信する ⇒飲食、宿泊をはじめ、賑わいにつながる幅広い情報を収集・発信 ○福井のおもてなしの基点となる ⇒おもてなしが実感でき、福井に対する好イメージを創出 施設概要 (3) 事務局機能 3階 約400㎡ 観光客に多様な情報を提供する観光案内所を設ける ○案内カウンター ・ 施設概要 観光地や催事案内、交通アクセス情報提供、飲食関係の紹介、宿泊案内など 広域観光推進に関する企画・広報、情報収集・発信事務等を行う を行う ○情報提供コーナー ・ 福井市内にとどまらず、県内各地の観光パンフレットやチラシを提供する ・ 映像パネルにより、福井の観光情報を発信する ・ 季節やイベントに合わせたパネル展示で、観光客に福井のイメージアップを図る (2) 物産展示販売機能 2階 約520㎡ コンセプト ○既存の「地域ブランド」品を展示・販売する 運営方針 ⇒福井の『食』 、 『クラフト』 、 『ものづくり』情報を発信 ○運営形態 ○新たな「地域ブランド」情報を発信する ⇒『新商品』情報を発信 関係団体と運営全般について検討する組織を立ち上げ、協議する ⇒農・商・工が連携した体制の構築と販路開拓 ○運営時間 ○福井の“食”、“モノ”、“おもてなし”を体感する オープン時間や休日については、他のテナントを参考とし、協議していく ⇒『調理・試食』 、 『製作体験』 、 『ふれあい交流イベント』 4 福井駅西口中央地区市街地再開発事業における市施設の基本方針について④ ■総合ボランティアセンター 4階 ■子ども一時預かり所 約600㎡ 約160㎡ コンセプト ・中心市街地に安心の一時預かり施設 ・子育て世代のリフレッシュを支援 ・子育て情報発信の場 コンセプト ・あらゆるボランティアを対象とし、市民のボランティアへの関心と理解を深め、その 思いを実際の活動につなげる。 ・ボランティア活動の支援を通じて、市民の自治の力を高め、市民主体のまちづくりを 目指す。 施設概要 2階 施設概要 <施設イメージ> 子ども一時預かり所 定員40人 ○相談コーナー ○保育室 事務所に併設し、ボランティアの各種相談や需給調整を行う。 床材はクッション性のある素材、室内に若干の小型遊具を配置 壁掛けTVモニター設置、利用者用ロッカー、小学生用の学習 スペース、ほふく室とはアコーディオンカーテンで区分 ○情報提供コーナー ○ほふく室 ボランティア募集情報や関連セミナー、イベント情報の掲示、 各種チラシの配置、ボランティア情報検索ができるパソコンを設 置し、ボランティア情報を自由に得ることができる。 授乳ができるスペース、利用者ロッカー、おむつ交換台の設置 相談コーナー (例)奈良市ボランティアインフォ メーションセンター ボランティアに関するパネル展や各種イベント等の利用を想定 したスペースとして設置する。 手洗、幼児用トイレ、沐浴用シャワーユニット ○事務室他 受付カウンター、事務机4、職員更衣室ロッカー、職員用トイレ、 運営方針 閉所日 : 週1日を予定 情報提供コーナー 対象児童: 生後6箇月~小学3年生(最大受入人数・40人) (例)さいたま市市民活動サポート センター 運営形態: 業務委託を予定 ○研修室1・2 ボランティアに関する研修会やセミナー等、ボランティアグル ープの会議等での利用を想定した研修室を整備する。 ○作業ルーム ボランティアに関するチラシ等の印刷や整理ができるスペース として整備する。 ○幼児トイレ等 備品倉庫、調乳室 ○ミーティングスペース ボランティアグループ等の小ミーティングでの利用や、ボラン ティア活動に対する事前打ち合せ等に利用することを想定したス ペースを整備する。 ○交流ひろば ベビーベッド設置、床材はカーペット等のほふく可能な素材、 交流ひろば・ミーティン グスペース (例)春日部市市民活動センター 運営方針 運営は、当面は市直営とする。将来的には民間委託も検討していく。 5 福井駅西口中央地区市街地再開発事業における市施設の基本方針について⑤ ■トイレ 1階 約75㎡ コンセプト ・ 安全、快適に利用できるトイレ ・ 高齢者や障害者はもとより、女性や親子連れにも配慮した、高級感・清潔感のある施設 施設概要 <便器数> 男性大便器 2、男性小便器 3、女性便器 7、多目的 1 程度を想定 ・女性用には、パウダーコーナーを設置する。 手洗いと区別することにより、落ち着いて化粧 直しができる空間とする ・高齢者、障害者、親子連れに配慮し、多目的 トイレを設置 (例)八王子ナウ/東京都 ■駐輪場 1階 約150㎡ コンセプト ・ 中心市街地の駐輪場として、再開発ビル利用者だけではなく、中心市街地への来街者の短時間 買物需要を対象とした駐輪場を確保する 施設概要 <駐輪台数> 140 台程度 <駐輪方式> 2 段ラック式を想定 2 段ラック式 運営方針 ・トイレ・駐輪場とも、管理委託を予定 6 福井駅西口中央地区市街地再開発事業における市施設の基本方針について⑥ ■屋根付き広場 1,600㎡ 運営方針 コンセプト 隣接する西口交通広場の公共交通機関の利用者の利便性を考え、西口交通広場の機能を 補完する「待合い」の空間の確保と、併せて各種イベント等の利活用による中心市街地の 「賑わい」や来街者の休息等による「憩い・やすらぎ」を提供する空間を創出する ・指定管理者を予定 ・利用する市民や団体等を含めた運営協議会等の設置 ◇主な利活用イメージ ◇主な利活用イメージ 施設概要 <市民・来街者を迎え入れるシンボル空間> 福井駅に隣接する県都の玄関口であることから、正面性を強調した大庇ゲート空間が市民や来 街者を迎え入れる。フェニックスの翼をイメージした大庇がダイナミックにはね出し、未来へは ○休憩スペース (平常時) ○パフォーマンス ○物品販売、飲食イベント ・テーブル、椅子、ベンチ等を 設置し休憩スペース+通路 として利用 ・ミニコンサート、大道芸などを 想定 ・必要に応じ組立式ステージ、椅 子を設置 ・テントや移動店舗を配置 ・飲食イベントで使用する給排水 設備は床下に常設 ばたく福井の新しいシンボル空間を形成する テーブル・椅子 テント 椅子 通 通 通 路 路 路 テーブル・椅子 通 通 路 路 通 路 組立式ステージ 大型ビジョン <回遊性を向上させ、にぎわいを創出する屋根下空間> 移動店舗 ○参加型のスポーツ競技 ○各種展示 ・ファッションショーや自動車 展示などを想定 アオッサから中心商店街へのにぎわい軸の中に、おおらかで明るい屋根下空間をパッサージュ ・最大で、フットサルコート、ミニバスケ ットコートが確保可能 ・簡易フェンス設置などによる歩行者等へ の配慮が必須 として開放する。トップライトのある屋根、透明度の高いガラス壁面で冬場の雪・風を防ぎ、再 開発ビルへ歩行者を誘う人溜まりの空間、西口広場と一体的にして公共交通機関の利用者の待合 フェンス い空間、各種イベントに活用するにぎわい交流の空間を創出する 通 路 ショーステージ 通 通 路 路 通 路 通 通 通 路 路 路 通 フットサルコート ミニバスケットコート (25×15m) (26×16m) 路 3on3 コート 2面 (16×14m) <主な設備等> 大型ビジョン、仮設ステージ、ステージ周辺音響設備・機器等、給排水設備、電気設備、 備品用倉庫、テーブル・チェア、電源用備品一式 等 7 ■各階平面図(実施設計図 ) H24.12.5時点 観光関連施設 b 多目的ホール (物産展示販売) 駐輪場 トイレ a 子ども一時預かり所 a 観光関連施設 屋根付き広場 (事務所) b 2 階平面図 3 階平面図 多目的ホール 自然科学学習施設 (プラネタリウム(ドームシアター)と展示スペース 配置図兼 1 階平面図 総合ボランティアセンター 4 階平面図 8 5 階平面図 ■断面図(実施設計図 ) H24.12.5時点 a-a 断面図 b-b 9 断面図