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平成 23 年 1 月発行
埼玉県支部会員による特別寄稿並びに、平成 22 年 9 月~12 月までに開催さ
れた埼玉県支部行事に関する報告記事を掲載しました。
―
目
次
―
1.新年のあいさつ
木船
2.日本防災士会支部長会議の報告
賢治(支部長)
木船
賢治
3.埼玉県支部の今後の予定(平成 22 年度)
4.埼玉県支部の研修会及び行事に関する報告
(1) 9 月 26 日
パークタウン自主防災会防災訓練報告
中沢
陸彌
(2)10 月 9 日
消防あれこれ(研修会)
平柳
盛行
(3)10 月 17 日
桶川 3 地区自主防災合同訓練報告
中沢
陸彌
(4)11 月 13 日
さいたま防災ひろば 2010 に参加して
岩淵
忠雄
(5)12 月 11 日
東京都北区防災センター見学会
田口
文夫
木船
賢治
神林
幸夫
一口メモ
<インフルエンザ流行期に入る>
地震防災一口メモ
あなたの地震防災対策(その2)
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1.新年のあいさつ
木船
賢治(支部長)
埼玉県支部の皆様、あけましておめでとうございます。
平成 23 年、関東は穏やかな天候に恵まれて新しい年を迎えることが出来まし
たが、日本海側、特に鳥取県は、12 月中に最も深く積雪した時の数値(最深積
雪)が、同月の観測史上、過去最高を記録。昨年、ゲゲゲの女房で話題になっ
た境港市近辺では多くの漁船が積雪により一晩で転覆、沈没する稀有な災害に
見舞われました。小職は父の転勤により小学校の 1 年~3 年まで境港市に住ん
でいましたが、山陰地方の雪は湿って重い雪です。しかし、一晩にあれ程の量
が降ることはほとんどありませんでした。
地球温暖化等の影響からか、気候変動の振れ幅が極端になってきており、思
いがけない国や地域で、竜巻、降雪、洪水、猛暑による山火事などの自然災害
が増えています。振れ幅が極端になると、200 年に 1 度、1000 年に 1 度といわ
れる災害に見舞われることも現実化します。防災士たるもの、災害の「頻度」、
「間隔」、「確率」といったものに対する感覚を研ぎ澄ます必要があり、また、
初期状況を把握し被害を想像して迅速な初動に反映することが不可欠なことを
思い知らされた年始でした。
埼玉県支部の会員も昨年は 70 名の大所帯になりました。会員の皆様の知識・
経験・技能・情報を支部内はもちろん、各自在住の地域に還元し、自助・共助・
協働をさらに進める年にしていきましょう。
2.日本防災士会支部長会議の報告
木船
賢治(支部長)
12 月 9 日に千代田区富士見区民館で開催された支部長会議に出席いたしまし
た。全国から約 30 支部が参加し、主として、NPO法人化に関する質疑応答が
なされました。
平成 22 年 11 月に東京法務局に申請が出され、特定非営利活動(NPO)法人
日本防災士会が設立されました。NPO法人日本防災士会の会員は正会員と賛
助会員の2種類があり、防災士の資格を持つ現在の会員は、平成 23 年度会費の
振込をもってNPO法人の正会員となります。定款に記された目的には、
「この
法人は、広く一般市民を対象として、幅広い防災啓発活動を実施するとともに、
平時における支援活動に取り組む防災士や防災士の活動に賛同する市民等への
2
支援を通じて、安全で安心な社会の実現に寄与することを目的とする。」とあり、
防災士の資格を持たない人も参加できることになります。この点は、今後も継
続して議論の対象になることが予測されます。これに関連して、次年度は支部
会員資格について支部の規約も改訂する必要が出てきました。また、日本防災
士会の会員はこれまでの活動を継続するとともに、地域の防災力向上に寄与す
るためにより一層活動の活性化に取り組むことになります。
さらに、一部の支部活動状況の報告があり、埼玉県支部としてもロープワー
ク教室の活動が県内で認知されつつある旨を報告いたしました。
3.埼玉県支部の今後の予定(平成 22 年度)
(1)1 月 16 日(日)10:00~12:00
講師:浅川俊夫氏
「朝霞市の自主防災活動について」
於:さいたま市生涯総合学習センター9F 学習室 2
(2)1 月 17 日(月)09:00~14:00
「倒壊家具からの救出訓練」:千代田区
帰宅困難者対応訓練の一環。於:東京都千代田区飯田橋
大和ハウス前
(雨天の場合は、大和ハウスエントランス内)
(3)2 月 11 日(金)13:00~16:00
ップ講座)
「耐震補強法&転倒防止法(スキルア
於:東京都北区王子 1-11-1
北トピア
日本防災士会と
日本防災士会埼玉県支部の共催(有料:会員は 500 円)、申し込みは、
日本防災士会事務局宛(FAX、郵送、Eメール)1 月 24 日までに。申し
込んだ方は六十里事務長にも連絡してください。
(4)3 月 6 日(日)10:00~15:00
室」
春の防災キャンペーン「ロープワーク教
於:埼玉県防災学習センター(北鴻巣)
( 注 ): 上 記 予 定 イ ベ ン ト に 参 加 を 希 望 さ れ る 方 は 、 六 十 里 繁 事 務 長 ( Fax:
048-769-9579 又は E メール:[email protected])宛て連絡してください。
4.埼玉県支部の研修会及び行事に関する報告
(1)パークタウン自主防災会・第 7 回団地防災訓練「ロープワーク教室」の報告
防災士
開催日時:平成 22 年 9 月 26 日(日)(天候・晴。気温 24 度)。
3
中沢
陸彌
開催場所:桶川市若宮パークタウン分譲団地集会所・及びその周辺。
参 加 者:団地居住者・約 60 名(分譲・賃貸併せて)と、当日の議事録に記さ
れている。
今回、当団地(パークタウン若宮団地)の「団地防災訓練」は第 7 回目を迎
えることになった。創立6年目である。当団地は、分譲住宅 415 世帯と、賃貸
住宅 356 世帯の合計 771 世帯で構成されている。いずれの住宅にも、
「自主防災
会」が組織されていて、その活動を行っている。
「団地防災訓練」は、毎年所轄の桶川西消防署の協力を得て、毎回 7~8 名の
隊員が応援に来てくれている。水消火器を使った、「消火器訓練」及び、「心肺
蘇生訓練」
「AED使用訓練」等々を、消防隊員の指導により、防災会員は訓練
を受け、それぞれマスターしている。
毎 年 、「団地防災訓練」が少々 マ
ンネリ化ということもあり、本年は
新しい試みとして「日本防災士会埼
玉県支部」に協力をお願いし、ロー
プワークの使用訓練を「ロープワー
ク教室」として実践していただいた。
講師は、ロープワークベテラン・お
なじみの小野寺正勝さんと、六十里
事務長が参加してくださった。鈴木
勇さんも参加の予定であったが、残念ながら急用が出来、不参加となった。
「ロープワーク教室」は、午前 11 時 30 分から始まり、午後 2 時までの約 2
時間半、集会所屋外の会場で開かれ、防災
会員に対し、みっちりとロープワークの手
ほどきを示した。前記のとおり、新しいテ
ーマでもあり、また、もの珍しさもあって、
指導を受ける団地の防災会員は引きもき
らず、大変な人気であった。「日本防災士
会埼玉県支部」のおおいなるPRとなった。
また、今年、もう一つの目玉として、
「炊
き出し訓練(賃貸住宅の防災会が保有する防災備品を使用)」を行い、百人分の
「すいとん」を作り、参加者にふるまった。これも、大変な人気で、今回の「第
7 回団地防災訓練」は、成功裡に終わった。ご足労をお掛けした、小野寺氏と六
十里氏に、紙上を借り厚く御礼申し上げます。
4
(2)埼玉県支部研修会「講題:消防あれこれ」
防災士
平栁
盛行
私は、東京消防庁に約 40 年間勤務し、定年退職
して 11 年が過ぎました。今日は、財団法人東京連
合防火協会が発行している、広報誌「東京の消防」
を資料としてお話いたします。
東京消防庁は、東京都のほぼ全域(島しょ地域
および稲城市を除く)を管轄している消防機関で
す。消防職員約 18,000 人、消防車両 1,898 台、ヘリコプター6 機、消防艇 9 艇
を擁し、あらゆる災害に対応できるよう職員が 24 時間体制で勤務しております。
平成 21 年中の火災は 5,598 件、火災による死者は 129 人、救急出動件数は
655,631 件です。過去 5 年間の平均では火災は 5,888 件、死者は 131 人となりま
す。
火災や救急等で 119 番通報をすると「災害救急情報センター」につながり、
災害現場近くの消防署・消防出張所や、移動中の消防車・救急車に出動指令が
なされ消防車や救急車が出動します。
災害救急情報センターは千代田区大手町と立川市和泉町の 2 箇所にあり、23
区と多摩地区(一部地域を除く)からの通報をそれぞれ受信します。主な消防
車両としては、ポンプ車 488 台、救助車 27 台、救急車 231 台、化学車 48 台、
はしご車 86 台、照明電源車 9 台、屈折放水塔車 5 台等があります。
ヘリコプターを運用して活躍する航空隊は空の消防隊として、24 時間体制で
消火・人命救助・情報収集・広報活動に備えるとともに、救急ヘリコプターと
して都内及び島しょ地域の傷病者に対し高度な救急処置を継続しながらの搬送
活動を行うなど、その業務は広範囲にわたっております。
交通事故や山岳事故等から人命を救助するために、高度な知識と専門的な救
助技術を持った隊員が各種の救助機材を装備する車両等とともに消防救助機動
部隊、特別救助隊、水難救助隊、山岳救助隊として、いつでも迅速に救助でき
る体制をとっています。救助隊員は災害現場でオレンジ色の活動服を着用して
おります。また救助犬として活躍しているセントバーナードを型どったデザイ
ンの腕章をつけております。
高齢化や疾病構造の変化等に対応し迅速・高度な救急サービスを提供するた
め、すべての救急隊に救急救命士を配置し、適切な救急処置を行いながら一刻
も早く病院に搬送するために全力を尽くしています。
災害救急センターには、救急隊指導医が常駐し、現場の救急隊に指示・助言
5
を行う等傷病者の状態に即した救命処置の実施を図っています。また、早期に
救命対応ができるように、ポンプ隊にもAED(自動体外式除細動器)を配置
し、ポンプ隊と救急隊が連携する効果的な救出・救護活動を行っております。
平成 19 年 6 月から東京消防庁救急相談センターが開設され、「病院へ行った
ほうがいいのかな?」、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」などの相談に相
談医療チーム(医師、看護師、救急隊経験者等の職員)が 24 時間年中無休で対
応しております。
救急相談センターに連絡するには「#7119」専用電話が設けられており、症
状にもとづく緊急性の有無のアドバイス、受診に関するアドバイス、応急手当
に関するアドバイス等適切な指導、助言をしております。
平成 20 年中には相談件数が 279,000 件もあり救急車の安易な出動要請等が抑
制され、救急車の適正利用にも繋がっております。
東京消防庁では、阪神淡路大震災の教訓から、震災時等大規模災害時に消防
隊が行う消火、救助、応急救護等の活動を支援するボランティアの募集・育成
を行っております。これを「災害時支援ボランティア」と呼称しております。
震災時に消防に関する支援活動を行う意志のある 15 歳以上(中学生を除く)
で、次のいずれかの要件を満たす者が、所轄消防署に登録申請を行うことによ
り災害時支援ボランテイア
となることができます。①
普通救命講習を修了してい
る等、応急救護に関する知
識を有するもの、
②過去
に消防職員、消防団員、消
防少年団員として 1 年以上
経験のあるもの、③震災時、
復旧活動時の支援に必要と
なる資格や技術(消防設備
士、危険物取扱者)を有す
るもの。登録後は、ユニフ
ォーム(ジャンパー・ヘルメット)が貸与され、3 時間程度のボランテイア講習
を受講します。また、春・秋の火災予防運動週間、9 月の防災の日、1 月のボラ
ンティア週間等には消防隊員、消防団員との支援活動連携訓練を実施し知識・
技術の向上に努めております。
6
(3)桶川市自主防災会3地区合同防災訓練の
「ロープワーク教室」報告
防災士
中沢
陸彌
桶川市の3自主防災会から、昨年に引き続き、是非「ロープワーク教室」を
やって欲しいと、桶川市役所・安心安全課を通じて依頼があった。桶川市・「下
日出谷自主防災会」「東観団地自主防災会」「日の出団地自主防災会」の3団体
である。
平成 22 年 10 月 17 日(日)、訓練参加者合計 370 名。消防隊も広域から参加。
「鴻巣広域消防隊」である。
訓練は①避難誘導訓練
火器と粉末消火器訓練
練
②はしご車による救出訓練
⑤応急救護訓練・AED 訓練
③煙体験訓練
④水消
⑥架設トイレ組み立て訓
⑦2階から1階までの垂直式訓練袋による避難訓練等々、力の入った防災
訓練である。
今回、埼玉県支部から木船支部長、澤村幹事、坂本氏の協力を得て、参加し
ていただいた。午前8時 30 分桶川駅前に集合し、中沢の車で一路会場の桶川西
小学校へと向かう。昨年と同じ場所、同じスペースを与えられ準備を行う。
やがて、9時の時報とともに訓練開始。まずは、来賓の挨拶から始まり、そ
れぞれの訓練いよいよ開始である。
当「ロープワーク教室」は、最初から最後まで黒山の人だかりであった。担
当者は汗だくになりながら、ひたすら「ロープワーク」を教授した。教えた人、
延べ 150 人は超えたと思う。中沢はその光景を、
「ビデオカメラ」に収めた(訓
練の模様を知りたい方は
「DVD ディスク」を作って
差し上げますので、中沢ま
で申し込んでください)。
これはもう、毎年アンコ
ールが掛かってしまいそう
である。実績は大切であり、
また、それに応えなければ
いけないと思う。
木船支部長をはじめ、澤
村幹事、坂本氏本当にあり
がとうございました。
7
(4)「さいたま防災ひろば 2010」に参加して
防災士
岩淵
忠雄
「災害に遭ったら、自分の命を守ることが一番大事なんです」
「自分の命が確保されない限り、他人を救うことはできないのです」
日本防災士会埼玉支部長木船賢治氏は、11 月 13 日“さいたま防災ひろば 2010”
武蔵浦和ラムザ広場に集まった人々にこう訴えました。
私は、「ロープワーク講習会」も防
災士のスキルアップ研修会のひとつ
と理解していました。開催直前に六十
里事務長から、講習会では私たちが、
地域住民にロープワークを教える側
で、教わる側でないことをお聞きした
うえで、「初めは皆さんもできません
でしたよ」「勉強のつもりでご参加く
ださい」と励ましのお言葉いただきま
した。当日は、講師役を先輩諸氏にお願いし、私はもっぱら裏方を担当するこ
とをご了解いただきました。
講習会は、午後から本格的な活動ができたように思います。ロープの結び方
に関心を寄せる地域住民の方や児童などが集まり、講師の実践的な説明に興味
を深めるにつれて、質疑応答も活発になってきました。災害の種類に応じたロ
ープの使用法や救助方法の違いについての質問にも、丁寧に回答するなど、う
ちとけた雰囲気で講習が展開されていました。
私が防災士資格を取得したのは 3 年前ですが、当時より防災意識は薄れてき
たように思います。阪神淡路大震災から 15 年が過ぎ、人々からその記憶は希薄
8
化しつつあるようです。高校 1 年生以下の若い命をもつ生徒児童は、この震災
を知らないまま成長し、そのことは十分理
解されていないと思われます。その後の中
越地震、宮城県沖地震と続く自然災害など
も当事者以外は、過去の出来事として流さ
れているような気がします。
こうした講習会を通じて、ロープの結び方
のほかに、地域住民の方々に改めて防災意
識を再認識していただくことが大切なよう
に思います。住民の防災意識の
高まりが、かけがいのない命を
守ることに繋がり、冒頭の木船
支部長の言葉に帰結するような
気がするからです。
こうした埼玉県防災士会の活
動を継続していくことが、非常
に重要なことだと思います。そ
れが、私たちができる人命救助
なのだと、今回参加して新たに
実感したところです。
(5)東京都北区防災センター(地震の科学館)の研修会に参加して
防災士
田口
文夫
12 月 11 日(土)に東京都北区防災センター
(地震の科学館)で行なわれた埼玉県支部
研修会に参加しました。今年の8月に入会
させていただき初めての参加です。参加者
は支部長以下 12 名で、午後3時に展示ホー
ルに集合し、研修室において係員より研修
内容について説明を受けました。
「先ほどま
で動いていた起震装置が故障してしまい地
震体験は出来ません」との事だった。
(何というタイミングの悪さ!)このため
地震体験はお預けとなってしまった。
9
始めに第1体験室(煙体験)に案内され、煙
の広がる速さや一酸化炭素の怖さについてなど
の話を聞いた後、5人一組となり煙体験室に入
りました。次に第3体験室に移動し、火の入っ
た天ぷら鍋に水をかけた場合の炎の広がりを見
せていただき、その後、訓練用水消火器を使用
して初期消火の体験をしました。
研修室に戻り、地震のメカニズムや地震被害の地域性などについての講話を
聞いた後、展示ホールを案内していただきました。この中で、特に興味深かっ
た「サ・ア・テふしぎな卓上コンロ」について簡単に紹介します。サ・ア・テ
のサはサラダオイル、アはアルミ缶と
アルミホイル、テはティッシュペーパ
ーです。サラダオイルは燃料に使用し
ます。アルミ缶(350ml)は切断して
コンロ、計量カップ、五徳(台)に使
用します。アルミホイルは灯心台と風
よけに使用します。ティッシュペーパ
ーは、細く丸めて灯心として使用しま
す。このサ・ア・テを使用して、3人
分の炊き込みご飯が 40 分で出来上が
るというものです。興味のある方はインターネットに作り方が出ていますので
「サ・ア・テふしぎな卓上コンロ」と検索してみてください。
午後5時に防災センターを後にし、赤羽駅近くの忘年会場に向かいました。
会長あいさつの後に乾杯が行なわれ、自己紹介から懇談へと続き、楽しい時間
を過ごさせていただきました。ここで、埼玉県支部ニュースレターをご覧の皆
さんにも自己紹介をしたいと思います。
生まれも育ちもさいたま市(旧岩槻市)で、職場も岩槻消防署です。震災と
の関わりは、平成7年の兵庫県南部地震の翌年4月に警防課に配置換えされた
ことです。その時の主な仕事は、市の防災課と共に、自主防災組織結成のため、
自治会の役員さんを対象に説明を行なうことでした。7月に国内視察研修を命
じられ、兵庫県神戸市・川西市、淡路島北端の野島断層等を見学し、自主防災
組織の必要性を強く感じました。この時に得た「自分たちの街は自分たちで守
る。」を自治会の役員さんにうったえ続け、自主防災組織を次々と立ち上げるこ
とが出来ました。防災士の皆さんには、十分ご理解いただけていることと思い
ますが、どんなに消防力が強化されても地震災害への対応には限界があります。
10
地震発生の初期は、自分の命は自分で、家族の命は家族で、自分たちの街は自
分たちで守ってください。
一口メモ
<インフルエンザ流行期に入る>
木船
賢治(支部長)
昨年末、全国の医療定点観測で 1 週間あたりの全国平均報告患者数が1を越
えて、インフルエンザの流行期に入りました。
現在流行しているインフルエンザは、昨年 11 月までは A(H3N2)香港型が
7 割近くでしたが、12 月に入り、昨シーズン流行した A(H1N1)の方が多くな
ってきました。感染防止策は昨年と同様です。
●感染しないための対策(自分の健康は自分で守り、他の人にうつさない。)
石鹸で手洗いを洗う。
普通に洗っただけではまだ汚れが残っているため、指先と爪の間、指と指
の間、指関節のしわ、手のひらのしわ、手首などよく洗う。
発症している人に近づかない、発症したら外に出ないようにする。
咳の症状がある場合は、マスクをする。
咳エチケットを守る。
発熱が 38 度以上の場合、勤務している人は出社しないで医療機関を受診し、
その指示に従う。
発熱が 38 度未満であっても、体調が急に悪化することがあるため、少なくと
も1日は発熱の状態を経過観察する。
体調の変化を感じたら早めに医療機関を受診し、その指示に従う。
普段からバランスのよい食事と休養、適度な運動を行い、健康管理に心掛ける。
●回復しても、解熱した日の翌々日まで出社してはいけません。まだ、ウイルス
が出ています。解熱後 3 日目から出社可能です。
地震防災一口メモ
あなたの地震防災対策(その2)
防災士
神林
幸夫
前回は、
「家庭ではどう備えておくべきか」ということについて記載しました
11
が、今回は、
「外出先で大地震に遭遇したらどうすべきか」、
「もし、エレベータ
に乗っていたらどうすべきか」、「高速道路で車の運転をしている場合どうすべ
きか」等について、記載したいと思います。
2.外出先で大地震に遭遇したらどうすべきか
・もし、建物(デパートやスーパー)の中にいたら
出口に殺到するのは危険、係員の指示に従って冷静に行動する。窓際や倒
れやすいもののそばから離れる。
・もし、地下街や地下鉄の中にいたら
一時的に停電となっても、すぐに非常灯がつくので、管理者・関係者の指
示に従って冷静に行動する。出口殺到しない。
・もし、繁華街、オフィス街にいたら
看板、窓ガラス、屋根瓦の落下、電柱・ブロック塀の倒壊に注意する。公
園・空き地に避難、丈夫なビルなら中に避難する。
・もし、電車に乗っていたら
吊革や手すりにつかまる等安全な体勢をとる。その後は乗務員の指示に従
う。勝手に線路に降りるのは危険、地下鉄では感電の恐れがある。
・もし、エレベータに乗っていたら
すべてのボタンを押し、止まった階から降りる。避難は階段で。エレベー
タは揺れが一定基準以上になると、自動的に止まるが、最悪の場合、長時間
エレベータの中に閉じ込められることがある。
・もし、高速道路で運転していたら
強い揺れを感じても、急ブレーキをかけず、落ち着いて冷静に行動する。
あわてずにラジオや掲示板で状況を確認する。周りの状況を観察し正確な情
報を収集する。状況によっては、徐行しながら道路の左側に止まる(公団や
警察の指示に従う)。避難の際は、車のキーをつけたままとする。
編集後記:次号は平成 23 年春号(4 月頃)の予定です。皆様の投稿をお待ちして
います。
投稿先は神林宛([email protected])へワード文書でお願いします。
(編集担当
12
神林 記)
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