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その3 - 海外ボランティア

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その3 - 海外ボランティア
セブ地域開発活動参加者レポート 夏目さま(社会人 教師)
Chairts of Asia の移動給食活動
貧困層の子供たちに食事を与える移動給食活動
初日は14:00に Ate Juliet による、Christ For Asia という団体についての説明があり
ました。また、Ate ロデムによる施設の案内も行われました。
とても暑い日だったので、その後、少し休憩の時間をくださり、その後男子参加者は子ど
もたちとサッカーをして遊んでいました、女性参加者は子どもたちと話したりしました。
5時になり、集まって祈り。そして車に乗って配給先に向かいました。参加者でそれぞれ
2人1組になり、3-5歳、6-8歳、9-11歳、12歳以上とグループで遊んだりし
た後に、食事と引き換えることができるチケットと交換。食事という流れでした。
2日目は、2か所での配給で終わるのが22:30でした(しかし私は1か所目で体調
を壊していたので、2か所目に行く前にタクシーでホテルに戻りました)
一番印象に残っているのはSMの近くでやった時です。
子供たちの数も多かったのですが、(わたしは他の参加者と12歳以上を担当していまし
た)さすがに12歳以上になると素直に参加しようとしない子も複数あり、グループから
抜け出そうとするのを止めたり、一緒に歌うように促したり、携帯を使っている子には「使
うのをやめないとチケットをあげない」と注意したり、体力というよりも気力を使いまし
た。
また、小さい子たちから食事と交換するチケットを配っているので、11歳以下でチケッ
トをもらえなかった子たちが12歳以上のグループに後から加わり、自分の年齢を偽って
言っているだろうな(そしてその友達も「僕と同じクラスだから、同じ年だよ」
、と嘘をつ
くのを助けてる)と思う場面もありました。
また、グループの中にうまく入れない子、後から参加をしようとしたときにはチケットが
配り終わっている時間で、チケットをもらえない子など、お皿とスプーンを持ったまま立
っているだけの子もいて、
「もしかしたら、この子、今日の夜は何も食べられないのかもし
れない・・・」と思うと心が痛くなりました。
NGO のスタッフの人達とうまく協力できたかに関しては、うまく協力できたと思う部分と、
できなかったと思う部分があります。
わたしたちは14:00に Christ For Asia に着くようにということでしたが、実際に14:
00に着いても特にやることはありませんでした。ご飯作りを手伝おうと、手伝いを申し
出ても「ない」と言われました。
(大学生の女の子2人、男性のスタッフもいたのと、食事
はご飯とスープなのでたくさんの人手は必要ないのかもしれません)
子どもたちが学校から戻ってくる16:00頃まで、実はやることがなく過ごす・・・と
いう感じでした。
食事の準備に関しては、協力できなかったと思います。
その他については、協力できたと思います。
私個人的に、ですが Ate ロデムと年齢が近かったのでいろいろなお話しをさせていただき
ました。初日に「何か手伝うことはありますか?」と聞いたことがきっかけで、手伝いの
作業をしながら、会話をしました。下手なセブアノ語を指導してくださったり、疑問に思
っていることを聞けたりしました。
後に、ロデムが「あなたたちのチームはよく頑張ってくれた」と言ってくれました。
次回参加される方のために、準備したら良いと思われたことあれば、アドバイスおねがい
します。
日中はとにかく暑く、暑さの対策が必要です。
私は常に冷えピタを首に貼っていました。あとは水分補給です。
最初にグループで遊んだり、歌をうたったりするので、狭いスペースでできる活動の候補
を考えておく。
(それぞれの年齢に応じたもの)
2 buddy に関して
今回のプログラムのために、初めて buddy をつけました。そして、その buddy はカレタや
ロレガの子供たち(16-17 歳でした)Buddy の人達と接して感じたこと、お気づきの点、
改善点などあれば、お聞きしたいです。
今回、ロレガに行く機会がなかったのが残念でした。シャーリーン(ロレガ)がどういう
生活をしているのかを実際に見たかったです。3人の buddy はわたしたちのことを気遣っ
てくれました。わたしたちよりも、よほどかしっかりしているなと思う場面も何度もあり
ました。例えば、道を歩くときに、バッグを前に抱えるように教えたてくれたり、車道側
を歩いてもくれました。
日本食を食べさせてあげよう、と Duanne の提案によりSMの日本食レストランで一緒に
ご飯を食べましたが、口には合わなかったようでした。食事代はもちろんこちらの支払い
ですが、彼女たちの普段の手持ちの現金何十倍のお金をすぐに出す日本人たちを見てどう
感じているのかな・・・と心配になりました。
(それぞれのグループごとの支払いでしたが、
私たちのグループは Duanne の分も含めて 2200php くらいでした)
せっかくの機会なので、実際の生活のことなどを聞きたかったのですが、ご飯もまともに
食べていないだろう現状、聞くということも心苦しくて、もっと現実のことを聞きたかっ
たという思いもあります。
予定変更になった日(フィリピンの祝日)
、午前中はフリー。午後からカレタになりました。
行く前にカレタの近くのセブンイレブンとパン屋さんで買い物をしました。その時に
Duanne から、Buddy たちは何も食べていないから何かを食べさせてあげて欲しい、と言
われて(え・・もう2時くらいなのに、朝も昼も食べていないの?・・・としたらこの子
たちは3食のうち何回食べているの?)と思いました。中華まんと水、3人分で150ペ
ソ程度。それでも、
「このお金で支払っておいで」とサラにお金を渡した時に、本当に申し
訳なさそうな顔をしていたのをはっきりと覚えています。
日本人=お金持ち、だから払ってもらっても当たり前だ、というような感覚を持っている
フィリピン人もいることを知っているので、サラの表情や言葉から、何かをしてもらうこ
とを当たり前だと思っていない、本当に心が純粋な子だと感じました。
また、最後の日に、自分の生活も苦しいし、やりたいことが思うようにできているわけで
はないのに、私の今後の幸せを願ってくれました。なんて思いやりがあるんだろう、と涙
が出てきました。私の方がわがままに生きているし、生活環境からしたら恵まれているの
に、そんな人の幸せを願うなんて・・・。わたしが逆の立場だったらできるだろうか、と
考えました。
サラには本当に大学に行き、先生になり、きちんとしたお給料をいただける生活を将来送
って欲しいです。私になにができるかは分かりませんが、何ができるだろうか、を考える
ことから始めたいと思います。
最後に、1つ大事なことですが、buddy たちにとって学校生活を優先して欲しいと感じま
した。第1週目は学校のテストが重なっていましたが、午前中私たちの活動のために一緒
に過ごしてくれました。勉強は大丈夫なのかと心配でした。午後からカレタでの活動の日
が2日ありましたが、バディーの3人は16:30から学校があるのに最後まで私たちと
一緒にいました。
「テストは先週終わったから、今日は休んでもいいよ」と彼女たちは言っ
ていましたが、本当は勉強するのが彼女たちの本来の仕事。学校を休んだ、という事実が
心苦しかったです。
彼女たちが学校を休むことがないようなスケジュールの企画をお願いしたいです。
3 今回のプログラム(セブに行って、いろんな子供たちと会って)感じたこと。
いろいろな感想がありますが、
1.
ボランティア参加者の治安に対する意識の低さについて
今回の参加者は私を除き、高校生や大学生でした。もちろん全員ではないですが、全体的
に治安に対する意識の低さを感じました。また、一緒に道を歩いていて、怖いと思うこと
も多々ありました。
具体的には、PASIL に行った時。馬車を見て、珍しいものがあるとタクシーを降りてから
写真を撮ろうとしたこと。バッグからスマホを取りだそうとしているのが分かったので、
やめるように言いました。ここはそういう場所ではないよ、と言うと「危ないですか?」
という返事でした。使い捨てカメラで写真を撮っている子もいました。
また次の日はオスメニアに行くのに、ホテルから歩いている時のこと。アイフォンを取り
だして町の風景を撮影していたので、バッグの中に入れるように言いました。ストラップ
でバッグとつなげているから取られないだろう、という意識なのかバッグからアイフォン
を取りだしている子もいました。
わたしは引率者でも何でもなく、単なる参加者なので何か言わないようにはしようと思い
ましたが、さすがに危険だ、と思った時には口をだしてしまいました。
ピアスをしている参加者もいました。
別の日には、誰にも相談することなく数人のグループがジプニーに乗ってSMに行きまし
た。そのジプニーの中で写真を撮っていたとも聞きました。
こう書くと、大学生の参加者の行動を告げ口しているように感じるかもしれませんが、私
は本当に怖いことだと感じました。
それでも、今回の参加者はアイフォンやフィリピン携帯、財布など紛失することもなく、
大きな事故にあうことがなく終えることができましたが、本当に運が良かったと思います。
CEC様にお願いですが、ボランティア参加者へ治安に対する事前のレクチャーなどをお
願いできませんでしょうか。いただいた資料に十分な情報が載せられていると私は感じて
います。しかし、現在の大学生くらいの年齢では理解ができていないとも感じました。
もしスマートフォンを持ち歩きたいのなら、ホテルから出たらスマートフォンは出さない、
(ホールドアップというものが日中でも起こっている国である)
、実際に行く地域は、フィ
リピン人も危険だと思っている場所である、ピアスを取られて耳をけがすることがあるか
らアクセサリーはダメである、とか具体的に、個別に伝えないと、理解できないのかもし
れません。いただいた資料に載せられていることを自分のことだと受け止めているように
は感じられませんでした。
いつ大きな事件に巻き込まれてもおかしくないな、と活動期間中ずっと思っていました。
手間はかかるかもしれませんが、今後大きな事件などに巻き込まれないためにも、事前に
スカイプ、電話などで個別に治安・現地の生活に関するレクチャーなどを切実にお願いし
たいです。もし、セブに関することでお手伝いできることがありましたら、協力させてい
ただきたいと存じます。
2.
積極的に現地人に話しかける
NGOの活動でも、ホテルでもそうですが
「日本人はシャイだから、あんまり話しかけてくれない・・・」と言われました。ホテル
では、部屋番号を伝えるだけ、水をくれませんか、と言うくらい。
NGOの活動もあいさつだけはするけど、あとは他の参加者と日本語でおしゃべりする、
というのは少しもったいないと思います。
せっかく海外にいるので、日本では使うことができない英語を使うチャンスだからです。
日本人同士のコミュニケーションももちろん大事ですが(その点に関して、わたしは大学
生の輪に入るというのがどうしてもためらわれて、会話を多くすることなしなかったので
反省点です。その代わり?に現地の人とたくさん会話をして、その時に「あなたみたいに
話しかけてくれる人はいなくて寂しい」と言われました)
ホテルのスタッフの方々も、NGOの方々も、話しかけてもらえるのを楽しみにしている
ように感じました。是非、今後の参加者の方々に現地の方との会話を楽しんでいただきた
いと思います。
3.
セブアノ語は最低限のレベルを覚えておく
挨拶や、簡単な会話くらいのセブアノ語は頭に入れておくと良いと思います。特に Christ
For Asia のフィーディング活動で3-5歳、6-8歳を担当する場合には英語はほとんど
通じないと思った方がいいと思います。NGOのスタッフも助けてくれますが、セブアノ
を覚えておいて損をすることは全くないと思います。
個人的に、セブアノ語を覚え始めて1年半くらいになりますが、本当に役立ったと感じて
います。
大学生の参加者からも「今、なんて言っているんですか?」と聞かれて、
「こう言っている
よ」と少しだけですが伝えることができました。
英語がしゃべれない年齢の子供たちとのコミュニケーションを楽しむことができた時に、
セブアノを覚えておいてよかったと思いました。
4.
様々な種類の活動を考えておく
行く前に、英語を使ったゲームなどいろいろ考えていきましたが、実際にはほんの少しを
使ったくらいでした。
それよりも、大人数で全員ができる遊び(カレタ
3歳くらいから小学校6年生くらいま
で)
少人数で狭いスペースでできる遊び、年齢に応じた活動(Christ For Asia)
などその状況に応じてすぐに柔軟に対応できるように、
いくつかリストを作って行かれることをお勧めします。
5.
体調管理について
体調を崩さないように、食べ物にも本当に気を付けていたのですが、崩してしまいました。
特に、暑さによる疲れから身体が弱っていったように思います。個人的には、活動が終わ
ったその日の夜から、次の日の夜にかけて発熱をしました。海外旅行保険に入っていてよ
かったと思ったのと、Duanne がすぐにお医者さんを手配してくれて、ホテルまで診察しに
来てくれたので安心できました。
お腹の調子はみなさんくずします。日本からレトルトのお粥、ウイダーインゼリーを2こ
ずつ持って行きましたが、他の参加者にあげました。この2つは役に立ったみたいです。
町屋マートでどちらも買うことはできますが、日本の価格の倍くらいするので、お腹が普
段から弱い人や身体が強くない方は日本から持って行くことをおすすめします。
また、日本食が恋しくなります。ふりかけを持って行くと、重宝します。
6.
コーディネーターについて
Duanne には本当にお世話になりました。いろいろなことに気を遣ってくれ、わたしたちの
様子もしっかりと観察してくれました。お願いごとをすると、ok ok No problem と引き受
けてくれました。
そしてわたしたちをただ単に観察しているだけではなく、一緒にボランティア活動もして
くれました。
フィリピンのことで質問をすると、包み隠すことはなく真実を答えてくれました。
ある時に、参加者の飲み物が足りなくなり全員分の水を買ってきてくれました。お金を支
払おうとすると、
「ボランティアの参加者からお金を受け取るつもりはないよ」と言われま
した。
「その代わり、今度僕に何かおごってくれればいいから」と。
食事については、ほとんど自分で食べれる店を選んで一人で(またはフィリピン人の友人
と)食べていたので、Duanne や参加者のみなさんと食事をしたのは3回だけでした。その
うちの1回は「約束だから、私が支払う」と Duanne の分の支払をしましたが、それ以外
は参加者と Duanne で総額を割り勘になっていました。
コーディネーターの分も支払うようにとメールをいただいていましたが、それができませ
んでした。
(Duanne はだいたい毎夜、他の参加者と夕食に出かけていました。その時に支払をどうし
ていたのかはわかりません)
時間もきちんと守ってくれるし、参加者の雰囲気も和やかにしてくれる。
このようなコーディネーターは他にはいないと思います。とても信頼のできるコーディネ
ーターでした。
7.
カレタについて
お墓だよ、と聞いていましたが、初めて目にした時には本当に衝撃でした。こんなところ
に人が住んでいるの?というのが衝撃で、その日はなかなか寝付けませんでした。
しかし、カレタに住んでいる子供たちは人懐っこくて元気でした。
初めてカレタに行った日は祝日で子供たちがたくさんいて、buddy の子たちがカレタの中
を案内してくれた時に、子どもたちもついてきてくれて手をつなぎながら案内してくれま
した。僕の家はここだよー!と教えてくれました、
小学校6年生の女の子は、十分意思疎通ができるくらい英語を話すことができていてびっ
くりしました。ビデオで見た、と日本語を披露してくれた子もいました。
1周してきた後に、牧師さんにカレタを見てどうだったかい?と聞かれましたが言葉がで
ませんでした。そこに住んでいる人を目の前にして、衝撃だったとか、人が住む環境では
ないと思う、とは言えなかったです。
着ている服もボロボロだし、靴もない。ご飯もしっかり食べることができていないのだと
思うのですが、
しっかりとした住人同士の絆があって、大きな子が小さな子の面倒を見る、お互いに助け
合う、といった心のある場所であるとは感じました。
8.
活動を通しての感想・まとめ
今回CEC様を通して、現地NGOでの活動をさせていただき、テレビやインターネット
などの情報だけでは分からないフィリピンを知る事ができました、このようなプログラム
を提供していただき、本当にありがとうございました。
貧しい中でも明るく生きている姿を見て、あれが欲しい、これが欲しい、あれがダメ、こ
れがダメ・・・と日本でいろいろなことがある事が当たり前で生きている自分は、なんて
わがままなんだろうと実感をしました。物質的には豊かかもしれませんが、精神的にはま
ったく豊かではないとも思いました。
この経験を、ただ単に2週間行ってきました、というだけで終わるのではなく、何か次に
つなげていきたいと思います。
長くなってしまい申し訳ありませんでした。
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