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環境共生住宅 - 日本大学生産工学部

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環境共生住宅 - 日本大学生産工学部
ISSN 2186-5647
−日本大学生産工学部第47回学術講演会講演概要(2014-12-6)−
3-9
環境共生住宅に関する研究
-東京都内における環境共生住宅に関する傾向と特性について-
日大生産工(院) ○菊池 啓太
日大生産工
川岸 梅和
1. はじめに
1-1. 地球温暖化の背景
地球の平均気温の変化は IPCC
1-4. 環境共生住宅の背景
建設省(現国土交通省)では、1990 年の「地球温暖
注 1)
第 5 次評価報告
化防止計画」の実施にともない、住宅分野での省エ
書(2013)によると、1880~2012 年で、世界平均気温
ネルギー施策と並行して、
「環境共生住宅研究会」を
が 0.85℃上昇した情況が見られた。今後、温室効果
設置し、環境共生住宅の研究開発を促進して実行し
ガス濃度がさらに上昇し続けると、気温はさらに上
た。その後、1994 年に「環境共生住宅推進会議」に
昇すると予測されている。また、地球温暖化の原因
改組、1997 年からは「環境共生住宅推進協議会」と
となる様々なガスのなかでも二酸化炭素はもっとも
して環境共生住宅の普及推進を進めている。
温暖化への影響度が大きいガスである。
2. 研究の目的
本稿では、東京都内における環境共生住宅の計画・
構造・設備等ハード面(以下 設計者サイド)と環境共生
住宅居住者の環境共生に対する個人的な意見等ソフト
面(以下 居住者サイド)の相関性を整理・把握し、今後
の環境共生住宅計画の基礎資料とすることを目的とす
る。
3. 研究の方法
東京都内における環境共生住宅の実態を把握するた
めに、
「環境建築ガイドブック」
「新建築(2007年~2014
年4月)」等から得られた情報をもとに、1979年~2014
年(4月)に竣工した、東京都に立地する環境共生住宅51
事例を対象とし、内28事例(2事例が戸建住宅)の計画・
構造・設備等を「環境共生住宅モデルプロジェクト—
その1-」注2)の環境共生建築の目的と手法を元に整理す
る。次にアンケート調査協力が得られた17事例の居住
者に対し、各建築家が特に実践した計画・構造・設備
等について、個人的な意見を収集し、整理すると共に
環境に対する意識や取り組み等を明らかにする。
4. 調査対象環境共生住宅
4-1. 調査対象環境共生住宅の分布(図3)
1-2. 日本の現状(図1)
1990年から2012年の二酸化炭素排出量の推移では、1
番目に「業務その他部門」が164百万tから272百万t
(65.8%増)、2番目に「家庭部門」が127百万tから203
百万t(59.7%増)、3番目に「工業プロセス」59.9百万t
から41.5百万t(30.7%減)と増減傾向が見られる。
(2014
年4月15日発表)
百万t
500
482
エネルギー転換部門
(29.4%増)
450
418
400
350
運輸部門
(4.1%増)
300
250
200
150
100
50
272
226
203
217
164
127
87.8
67.8
41.5
59.9
22.1
26.5
業務その他部門
(65.8%増)
家庭部門
(59.7%増)
工業プロセス
(30.7%減)
廃棄物
(13.4%増)
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
0
産業部門
(13.4%減)
図1. 日本の部門別二酸化炭素排出量の推移
1-3. 東京都の現状(図2)
東京都の総人口の推移では、1990年(11698060人)か
ら2012年(12686067人)の人口増加現象(8.4%増)が見
られ。人口に伴い家庭部門の二酸化炭素排出量は、1990
年の13.0百万tに対し、2012年では20.9百万t(60.8%
増)と二酸化炭素排出量の増加現象が見られる。(2014
年7月2日発表)
百万t
22.0
20.9
(60.8%増)
STITCH
羽村の家
ハートアイランド新田二番街
ハートアイランド新田三番街
駒込ガーデンテラス
パストラルコート
egota house A
練馬の家
egota house B
パークサイドシックス
パークハウス吉祥寺 OKIOS
りえんと多摩平
AURA 多摩平の森
ゆいま~る多摩平の森
ソーラータウン府中
羽根木インターナショナルガーデンハウス
パークシティ成城
20.0
18.0
13.0
YS BLD.
欅ハウス
Bird Park
fw bldg.
風の杜
うめこみち
世田谷区深沢環境共生住宅
アンケート出来た住宅
アンケート出来なかった住宅
16.0
ハートアイランド新田一番街
都立大学テラス
ウエルスクエア碑文谷
NISHIMAGOME TERRACE COURT
図3. 環境共生住宅の分布
14.0
1990
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
12.0
図2. 東京都における家庭部門の二酸化炭素排出量
4-2. 調査対象環境共生住宅の概要(表1)
調査対象環境共生住宅の平均住戸数は低層住
宅(1F~2F)で平均12.7戸(N=6)、中層住宅(3F~
5F)で平均22.1戸(N=17)、高層住宅(6F~)で平均
Study on Environmental Housing
-
About the Tendency and the Characteristic of Environmental Housing in Tokyo
Keita KIKUCHI, Umekazu KAWAGISHI
― 449 ―
-
213.8戸(N=5)であり。階数は平均地上4.9階(N=28)
地下0.5階(N=28)である。また、構造では鉄筋コンク
リート造が23件、補強コンクリートブロック造注3)が1
件、木造軸組構法が2件、木造が4件、鉄骨造が6件であ
る。さらに、「羽根木インターナショナルガーデンハ
ウス」に店舗が1件、「パークサイドシックス」に店舗
が1件、「STITCH」に店舗が1件、「ゆいま~る多摩平
の森」に店舗が1件、「世田谷区深沢環境共生住宅」に
介護施設が1件、「ハートアイランド新田一番館」に学
童施設が1件含まれている。
尚、各事例は最寄駅から徒歩で平均11.4分の位置に
立地している。
5. 設計者サイド
5-1. 戸数別環境共生建築(図4)
~20戸の住宅から31戸の住宅になるほど「全体計
画・構法関連」「水関連」への計画が多く、「エネル
ギー関連」「人体に害の少ない建材利用と室内環境設
計」「良好な管理システムの維持」への計画が少なく
なっている。また、「植栽・緑化関連」「廃棄物(ゴ
ミ)関連」は21~30戸の住宅での計画が多い。
9.7%
13.0%
80%
22.0%
33.0%
70%
19.1%
24.1%
4.3%
60%
50%
3.4%
6.0%
8.7%
39.3%
43.4%
5.6%
6.5%
9.5%
38.7%
20%
10%
4.3%
4.3%
4.3%
4.3%
3.5%
2.5%
~20戸
(N=16)
21~30戸
(N=1)
31戸~
(N=11)
0%
19.6%
80%
70%
25.1%
41.5%
60%
50%
21.5%
4.6%
7.3%
1.0%
4.7%
6.5%
5.4%
廃棄物(ゴミ)関連
(ゴミ処理とリサイクル、建材等)
40%
30%
42.4%
35.8%
38.4%
20%
10%
4.7%
2.8%
3.3%
3.3%
4.3%
低層住宅
(N=6)
中層住宅
(N=17)
高層住宅
(N=5)
0%
4.3%
植栽・緑化関連
(緑化、既存植物の保護・自然環境共生空間
の創出等)
人体に害の少ない建材利用と室内環境設計
(ダニ等の発生しない設計、合板・接着剤の
使用を控える等)
良好な管理システムの維持
(住民主体に環境維持体制の確立等)
図5. 階層別環境共生建築の傾向(N=28)
5-3. 年代別環境共生建築(図6)
1991~2000年から2011~2014年と経つにつれて「エ
ネルギー関連」「植栽・緑化関連」への計画が多く、
「全体計画・構法関連」「水関連」「良好な管理シス
テムの維持」への計画が少なくなっている。また、「廃
棄物(ゴミ)関連」「人体に害の少ない建材利用と室
内環境設計」は2001~2010年での計画が多い。
全体計画・構法関連
(高齢者対応・周辺環境、伝統に調和した設
計、工法等)
エネルギー関連
(パッシブ・アクティブソーラー、通風、熱
損失の低減等)
水関連
(節水、活水、親水空間の創出等)
100%
15.5%
14.5%
13.0%
27.3%
28.0%
28.8%
5.2%
5.2%
4.2%
6.7%
3.9%
6.5%
39.7%
40.0%
43.8%
3.5%
3.6%
5.5%
2.9%
1991~2000年
(N=3)
2001~2010年
(N=15)
2.0%
2.0%
2011~2014年
(N=10)
90%
80%
70%
30%
13.9%
90%
廃棄物(ゴミ)関連
(ゴミ処理とリサイクル、建材等)
40%
全体計画・構法関連
(高齢者対応・周辺環境、伝統に調和した設
計、工法等)
エネルギー関連
(パッシブ・アクティブソーラー、通風、熱
損失の低減等)
水関連
(節水、活水、親水空間の創出等)
100%
全体計画・構法関連
(高齢者対応・周辺環境、伝統に調和した設
計、工法等)
エネルギー関連
(パッシブ・アクティブソーラー、通風、熱
損失の低減等)
水関連
(節水、活水、親水空間の創出等)
100%
90%
ど「全体計画・構法関連」「水関連」「良好な管理シ
ステムの維持」への計画が多く、「エネルギー関連」
への計画が少なくなっている。また、「植栽・緑化関
連」「廃棄物(ゴミ)関連」は中層住宅(3F~5F)での
計画が多く、「人体に害の少ない建材利用と室内環境
設計」が少ない。
植栽・緑化関連
(緑化、既存植物の保護・自然環境共生空間
の創出等)
人体に害の少ない建材利用と室内環境設計
(ダニ等の発生しない設計、合板・接着剤の
使用を控える等)
良好な管理システムの維持
(住民主体に環境維持体制の確立等)
60%
50%
廃棄物(ゴミ)関連
(ゴミ処理とリサイクル、建材等)
40%
30%
20%
図4. 戸数別環境共生建築の傾向(N=28)
10%
5-2. 階層別環境共生建築(図5)
低層住宅(1F~2F)から高層住宅(6F~)になるほ
0%
植栽・緑化関連
(緑化、既存植物の保護・自然環境共生空間
の創出等)
人体に害の少ない建材利用と室内環境設計
(ダニ等の発生しない設計、合板・接着剤の
使用を控える等)
良好な管理システムの維持
(住民主体に環境維持体制の確立等)
図6. 年代別環境共生建築の傾向(N=28)
表 1. 調査対象環境共生住宅の概要
23区
足立区
大田区
北区
世田谷区
ハートアイランド新田二番 ハートアイランド新田三番
NISHIMAGOME
世田谷区深沢環境共生住
風の杜
うめこみち
駒込ガーデンテラス
パークシティ成城
欅ハウス
街
街
TERRACE COURT
宅
東京都足立区新田3-36- 東京都足立区新田3-35- 東京都大田区山王1-22- 東京都大田区大森中3- 東京都大田区西馬込2-5東京都世田谷区成城4- 東京都世田谷区世田谷4所在地
東京都足立区新田3-36-1
東京都北区中里3-24-2 東京都世田谷区深沢4-17
12
21
15
12-9
2
33-2
14-34
交通
JR京浜東北線「東十条」駅 JR京浜東北線「東十条」駅 JR京浜東北線「東十条」駅 JR京浜東北線「大森」駅か 東急本線「梅屋敷」駅から 都営浅草線「西馬込」駅か JR山手線「田端」駅から徒 東急大井町線「等々力」駅 小田急電鉄小田原線「喜 東急世田谷線「松陰神社
※最寄駅から
から徒歩30分
から徒歩30分
から徒歩30分
ら徒歩8分
徒歩7分
ら徒歩3分
歩9分
から徒歩18分
多見」駅から徒歩18分
前」駅から徒歩3分
三井不動産
松陰エコヴィレッジ
建築主
都市再生機構
都市再生機構
都市再生機構
山王エコビレッジ建設組合
有限会社ユウ
個人
個人
世田谷区
レジデンシャル
建設組合
都市再生機構、三井所清 都市再生機構、三井所清 都市再生機構、三井所清 HAN環境・建築設計事務
長谷川逸子、建築計画工
市浦都市開発・岩村アトリ ミサワアソシエイツ一級建築 HAN環境・建築設計事務
設計
ブルースタジオ
Open A
典、宮城俊作、岩村和夫 典、宮城俊作、岩村和夫 典、宮城俊作、岩村和夫
所
房
エJV
士事務所
所
施工
安藤・株木・小田急JV等
安藤・株木・小田急JV等
安藤・株木・小田急JV等
白石建設
輝高住研
北野建設
大豊建設
大明・立石建設JV
三井住友建設
環境建設
建築名
ハートアイランド新田一番
街
構造・階数
地上14階地下2階
鉄筋コンクリート造
地上14階
鉄筋コンクリート造
地上14階
鉄筋コンクリート造
地上3階地下1階
鉄筋コンクリート造
地上2階
木造軸組構法
地上4階地下1階
鉄筋コンクリート造
地上2階
補強コンクリートブロック造
地上5階
鉄筋コンクリート造
地上7階地下1階
鉄筋コンクリート造
敷地面積
建築面積
延床面積
竣工
戸数
駐車場
12159.02㎡
5495.83㎡
34534.21㎡
2004年
241戸(246戸)
160台
7429.24㎡
3278.49㎡
18433.7㎡
2005年
130戸(142戸)
96台
9503.55㎡
3519.65㎡
20922.58㎡
2006年
207戸(216戸)
130台
761.66㎡
350.81㎡
784.98㎡
2006年
11戸
なし
65.02㎡
32.30㎡
61.14㎡
2012
5戸
なし
1823.91㎡
897.16㎡
2596.45㎡
2013年
32戸
14台
2670㎡
595.20㎡
1190.40㎡
2013年
33戸(38戸)
7台
7388.00㎡
2557.00㎡
6200.00㎡
1997年
70戸
22台
29615.55㎡
13853.57㎡
59958.77㎡
2001年
387戸
332台
主要用途
住宅
住宅
住宅
共同住宅、長屋
賃貸住宅
共同住宅
共同住宅(賃貸)
区営住宅
共同住宅
YS BLD.
ウエルスクエア碑文谷
23区
世田谷区
豊島区
中野区
練馬区
羽根木インターナショナル
建築名
fw bldg.
パストラルコート
egota house A
egota house B
練馬の家
ガーデンハウス
東京都世田谷区深沢7- 東京都世田谷区羽根木1東京都中野区江古田4東京都中野区江古田4東京都練馬区中村南2所在地
東京都豊島区目白4-10-2
16-3
19-19
30-7
30-6
29-7
交通
東急大井町線「上野毛」駅 京王井の頭線「新代田」駅 西武池袋線「椎名町」駅か 西武鉄道新宿線「沼袋」駅 西武鉄道新宿線「沼袋」駅 西武新宿線「鷺ノ宮駅」駅
※最寄駅から
から徒歩20分
から徒歩5分
ら徒歩9分
から徒歩8分
から徒歩8分
から徒歩8分
建築主
若松均
個人
設計
若松均建築設計事務所
北山孝二郎、K計画事務所
施工
佐藤秀
佐藤秀
個人
構造・階数
地上5階
外断熱鉄筋コンクリート造
一部鉄骨造
地上2階地下1階
鉄筋コンクリート造
一部鉄骨造
地上4階地下1階
鉄筋コンクリート造
地上3階地下1階
鉄筋コンクリート造
敷地面積
建築面積
延床面積
竣工
戸数
駐車場
454.86㎡
260.75㎡
1039.82㎡
2003年
8戸
10台
882.91㎡
400.25㎡
855.05㎡
2007年
34戸
24台
759.27㎡
398.24㎡
964.72㎡
1993年
7戸
4台
224.51㎡
89.59㎡
310.82㎡
2004年
5戸
1台
主要用途
共同住宅、事務所
長屋
集合住宅
柴田知彦・柴田いづみ、
SKM設計計画事務所
岩本組
個人
個人
パークサイドシックス
Bird Park
東京都目黒区碑文谷5-8- 東京都目黒区目黒目1-112
33
東京メトロ千代田線「乃木 都営三田線「白金高輪」駅 東急東横線「学芸大学」駅 JR山手線「目黒」駅から徒
坂」駅から徒歩3分
から徒歩10分
から徒歩9分
歩10分
東京都港区赤坂9-5-12
東京都港区三田4-17-19
富田秀雄
法人
青木涼子
東急リバブル
フレッグインターナショナル
坂倉建築研究所
青木茂建築工房
谷内田章夫・ワークショップ
NAP建築設計事務所
渡辺富工務店
鹿島建設
さとうベネック
戸田建設
西松建設
地上3階地下1階
鉄筋コンクリート造
地上2階
木造
地上5階地下1階
鉄筋コンクリート造
鉄骨造
地上4階地下1階
鉄筋コンクリート造
鉄骨造
地下7階
鉄筋コンクリート造
地上3階
鉄筋コンクリート造
鉄骨造
291.50㎡
93.99㎡
338.53㎡
2013年
5戸
1台
228.48㎡
81.97㎡
139.52㎡
2003年
1戸
1台
1843.13㎡
839.67㎡
4115.01㎡
2009年
13戸(15戸)
1台(車椅子使用者用)
共同住宅(賃貸)
店舗
府中市
115.21㎡
68.63㎡
253.86㎡
2011年
3戸
なし
2524.81㎡
1387.75㎡
5990.11㎡
2003年
69戸(78戸)
39台
770.22㎡
424.25㎡
692.78㎡
2007年
6戸
4台
共同住宅
共同住宅
長屋
集合住宅
一戸建住宅
23区
目黒区
立川市
羽村市
建築名
都立大学テラス
STITCH
羽村の家
日野市
武蔵野市
パークハウス吉祥寺
OKIOS
東京都目黒区中根2-15東京都日野市多摩平3-1- 東京都日野市多摩平3-1- 東京都日野市多摩平3-1東京都武蔵野市中町2所在地
東京都立川市柏町4-77-1 東京都羽村市羽東3-18-1
東京都府中市美好町2-52
15
8
7
6
24-6
交通
東急東横線「都立大学」駅 西武拝島線「玉川上水」駅 青梅線「羽村」駅から徒歩9 中央本線「豊田」駅から徒 中央本線「豊田」駅から徒 中央本線「豊田」駅から徒 JR武蔵野線「北府中」駅か 中央本線「三鷹」駅から徒
※最寄駅から
から徒歩5分
から徒歩10分
分
歩9分
歩9分
歩9分
ら徒歩12分
歩10分
建築主
都立大学テラス建設組合
青木栄司 青木直之
個人
都市再生機構
都市再生機構
都市再生機構
東京都
設計
スタジオアルテック
千葉学建築計画事務所
原尚建築設計事務所
リビタ、ブルースタジオ
ブルースタジオ
プラスニューオフィス
野沢正光建築工房
りえんと多摩平
986.95㎡
468.86㎡
1492.08㎡
2003年
15戸
4台
集合住宅(コーポラティブ
ハウス)
目黒区
富田秀雄建築アトリエ
アトリエ・アンド・アイ坂本一 アトリエ・アンド・アイ坂本一
成研究所
成研究所
白石建設
白石建設
集合住宅
港区
地上5階地下1階
鉄筋コンクリート造
AURA多摩平の森
ゆいま~る多摩平の森
施工
興建社
砂川建設
巴コーポレーション
長谷工リフォーム
長谷工リフォーム
構造・階数
地上3階地下1階
鉄筋コンクリート造
地上2階
鉄筋コンクリート造
地上2階
木造
地上4階
鉄筋コンクリート造
地上4階
鉄筋コンクリート造
敷地面積
建築面積
延床面積
竣工
戸数
駐車場
662.51㎡
340.44㎡
1301.17㎡
2012年
13戸
2台
2577.46㎡
664.08㎡
969.51㎡
2009年
15戸
20台
3412.89㎡
219.07㎡
338.40㎡
1998年
1戸
1台
4834.25㎡
790.71㎡
2689.29㎡
2011年
41戸(55戸)
4台
3609.65㎡
367.87㎡
1181.54㎡
2011年
24戸
25台
大和小田急建設
地上4階
鉄筋コンクリート造
鉄骨造
木造
1976.76㎡(2648.93㎡)
743.26㎡(688.56㎡)
1835.28㎡(1824.70)
2011年
63戸
12台
主要用途
長屋
長屋(賃貸)店舗兼用住宅
一戸建住宅
共同住宅、福祉施設
共同住宅、福祉施設
共同住宅、福祉施設
― 450 ―
ソーラータウン府中
三菱地所レジデンス
相羽建設
飯田善彦建築工房、三井
地所ホーム
前田建設工業東京支店
地上2階
木造軸組工法
地上4階
鉄筋コンクリート造
2119.49㎡
923.34㎡
1777.12㎡
2013年
14戸(16戸)
16台
361.29㎡
186.07㎡
703.23㎡
2010年
9戸
なし
戸建て住宅
共同住宅(分譲)
6. 居住者サイド
アンケート調査の協力を得た居住者数は111名(世帯)
である。男女の比率は52%と48%である。その内、世帯主
は90人である。世帯主の平均年齢は47.4歳であり、高齢
者(65歳以上)の割合が42.8%である。また、家族構成は
平均1.2人であり、1人暮らしの方が多い。世帯主の通勤
時間(片道)は平均15.8分である。
6-1. 戸数別の居住者の意識(図7)(図8)(図9)
「~20戸」の住宅で満足に感じている項目では、「良
好な管理システムの維持」は100%、「水関連」は83.3%、
「全体計画・構法関連」は78.4%、「人体に害の少ない
建材利用と室内環境設計」は76.9%、「エネルギー関連」
は71.8%、「植栽・緑化関連」は55.0%である。次に不満
に感じている項目では、「植栽・緑化関連」は25.0%、
「エネルギー関連」は18.3%、「人体に害の少ない建材
利用と室内環境設計」は15.4%、「全体計画・構法関連」
は8.7%、「水関連」は8.4%である。
「21~30戸」の住宅で満足に感じている項目では、
「全
体計画・構法関連」は100%、「植栽・緑化関連」は40%
である。次に不満に感じている項目では、「植栽・緑化
関連」は10.0%
「31戸~」の住宅で満足に感じている項目では、「植
栽・緑化関連」は98.9%、
「全体計画・構法関連」は58.6%、
「良好な管理システムの維持」は53.3%、「エネルギー
関連」は55.2%、「人体に害の少ない建材利用と室内環
境設計」は42.9%である。次に不満に感じている項目で
は、「人体に害の少ない建材利用と室内環境設計」は
28.6%、「エネルギー関連」は24.1%、「全体計画・構
法関連」は23.3%、「良好な管理システムの維持」は
10.0%、「植栽・緑化関連」は2.1%である。
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
8.7%
13.0%
8.4%
8.3%
12.7%
5.6%
9.9%
34.9%
15.0%
10.0%
20.0%
25.3%
58.3%
15.4%
7.7%
7.7%
全体計画・ エネルギー
構法関連
関連
水関連
どちらともいえない
満足している。
50.0%
不満である
やや不満を感じている
どちらともいえない
20.0%
50.0%
まあまあ満足している
満足している。
20.0%
全体計画・
構法関連
植栽・緑化
関連
図8. 21~30戸の住宅の居住者の意識(N=4)
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
9.5%
13.8%
17.2%
6.9%
18.1%
20.7%
29.3%
38.0%
2.1%
27.1%
14.3%
14.3%
3.3%
6.7%
36.7%
28.6%
70.8%
不満である
14.3%
33.3%
28.6%
20.0%
人体に害の
少ない建材
利用と室内
環境設計
良好な管理
システムの
維持
やや不満を感じている
どちらともいえない
29.3%
17.2%
全体計画・
構法関連
エネルギー
関連
植栽・緑化
関連
75.0%
まあまあ満足している
満足している。
図9. 31~戸の住宅の居住者の意識(N=82)
6-2. 階層別の居住者の意識(図10)(図11)(図12)
「低層住宅(1F~2F)」で満足に感じている項目では、
「良好な管理システムの維持」は100.0%、「水関連」は
87.5%、「植栽・緑化関連」は82.9%、「全体計画・構法
関連」は77.2%、「エネルギー関連」は66.6%、「人体に
害の少ない建材利用と室内環境設計」は33.3%である。
次に不満に感じている項目では、「人体に害の少ない建
材利用と室内環境設計」は33.3%、「エネルギー関連」
17.2%
33.3%
25.0%
33.3%
100.0%
57.9%
39.1%
38.6%
水関連
やや不満を感じている
まあまあ満足している
植栽・緑化 人体に害の 良好な管理
関連
少ない建材 システムの
利用と室内
維持
環境設計
満足している。
低層住宅の居住者の意識(N=16)
7.1%
9.5%
9.5%
13.9%
2.8%
11.1%
25.0%
3.4%
5.2%
15.5%
34.5%
27.8%
25.0%
22.4%
11.8%
5.9%
11.8%
11.8%
44.4%
50.0%
53.4%
58.8%
39.3%
15.4%
不満である
どちらともいえない
33.3%
12.5%
5.3%
26.3%
36.8%
水関連
不満である
やや不満を感じている
どちらともいえない
31.6%
植栽・緑化 人体に害の 良好な管理
関連
少ない建材 システムの
利用と室内
維持
環境設計
まあまあ満足している
満足している。
中層住宅の居住者の意識(N=50)
25.0%
14.3%
14.3%
15.4%
25.0%
42.3%
不満である
57.1%
やや不満を感じている
どちらともいえない
37.5%
まあまあ満足している
19.2%
7.7%
12.5%
14.3%
全体計画・
構法関連
エネルギー
関連
良好な管理
システムの
維持
図12.
10.0%
50.0%
27.5%
図11.
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
図7. ~20戸の住宅の居住者の意識(N=25)
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
12.5%
全体計画・ エネルギー
構法関連
関連
まあまあ満足している
植栽・緑化 人体に害の 良好な管理
関連
少ない建材 システムの
利用と室内
維持
環境設計
38.6%
11.9%
9.7%
11.9%
図10.
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
やや不満を感じている
50.0%
40.0%
25.0%
7.6%
7.6%
7.6%
全体計画・ エネルギー
構法関連
関連
不満である
15.0%
46.5%
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
50.0%
69.2%
43.5%
は21.6%、「植栽・緑化関連」は17.2%、「全体計画・構
法関連」は15.2%、「水関連」は12.5%である。
「中層住宅(3F~5F)」で満足に感じている項目では、
「植栽・緑化関連」は75.8%、「水関連」は75.0%、「全
体計画・構法関連」は73.8%、
「エネルギー関連」は72.2%、
「人体に害の少ない建材利用と室内環境設計」は70.6%、
「良好な管理システムの維持」は68.4%である。次に不
満に感じている項目では、「人体に害の少ない建材利用
と室内環境設計」は17.7%「エネルギー関連」は16.7%、
「全体計画・構法関連」は16.6%、「植栽・緑化関連」
は8.6%、「良好な管理システムの維持」は5.3%である。
「高層住宅(6F~)」で満足に感じている項目では、
「エネルギー関連」は50.0%、「全体計画・構法関連」
は26.9%、
「良好な管理システムの維持」は14.3%である。
次に不満に感じている項目では、
「全体計画・構法関連」
は30.8%、「良好な管理システムの維持」は28.6%、「エ
ネルギー関連」は25.0%である。
満足している。
高層住宅の居住者の意識(N=45)
6-3. 年代別の居住者の意識(図13)(図14)(図15)
「1991~2000年」の住宅で満足に感じている項目では、
「良好な管理システムの維持」は100.0%、「全体計画・
構法関連」は74.7%、「植栽・緑化関連」は71.5%、「人
体に害の少ない建材利用と室内環境設計」は66.6%、
「エ
ネルギー関連」は54.1%である。次に不満に感じている
項目では、「エネルギー関連」は36.6%である。
「2001~2010年」の住宅で満足に感じている項目は、
「植栽・緑化関連」は69.5%、「人体に害の少ない建材
利用と室内環境設計」は68.0%、「水関連」は66.6%、
「エネルギー関連」は65.7%、「全体計画・構法関連」
は56.6%、「良好な管理システムの維持」は52.7%であ
る。次に不満に感じている項目では、
「エネルギー関連」
は20.9%、
「人体に害の少ない建材利用と室内環境設計」
は20.0%、「植栽・緑化関連」は19.4%、「全体計画・
構法関連」は15.6%、「良好な管理システムの維持」は
10.6%である。
「2011~2014年」の住宅で満足に感じている項目では、
「水関連」
「人体に害の少ない建材利用と室内環境設計」
は100.0%、「植栽・緑化関連」は81.3%、「全体計画・
構法関連」は71.5%、「エネルギー関連」は71.2%、「良
好な管理システムの維持」は58.8%である。次に不満に
― 451 ―
感じている項目では、
「全体計画・構法関連」は22.5%、
「エネルギー関連」は17.6%、「良好な管理システムの
維持」は8.8%、「植栽・緑化関連」は4.8%である。
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
25.4%
27.3%
28.4%
25.4%
9.3%
9.3%
28.4%
33.3%
33.3%
18.0%
49.3%
全体計画・
構法関連
100.0%
不満である
やや不満を感じている
どちらともいえない
36.1%
43.1%
エネルギー
関連
植栽・緑化
関連
33.3%
人体に害の
少ない建材
利用と室内
環境設計
まあまあ満足している
良好な管理
システムの
維持
満足している。
0.0%
8.4%
7.2%
27.7%
14.9%
6.0%
13.4%
33.3%
28.4%
33.3%
30.1%
26.5%
37.3%
全体計画・ エネルギー
構法関連
関連
11.1%
8.3%
11.1%
16.7%
16.0%
4.0%
12.0%
12.0%
52.8%
56.0%
9.1%
13.4%
5.9%
13.6%
4.0%
11.2%
友人や知人などと、不用品を融通し合う
5.3%
5.3%
生ごみをたい肥にする
36.8%
壊れにくく、長持ちする製品を選ぶ
詰め替え製品を使う
簡易包装、使い捨て食器類を使用していない店を選ぶ
どちらともいえない
31.6%
一度きりで使い捨てる食器類や飲料容器を使わない
まあまあ満足している
マイ箸を携帯する
その他
満足している。
特にない
わからない
32.8%
28.8%
73.9%
8.8%
不満である
100.0%
41.2%
38.7%
42.4%
全体計画・ エネルギー
構法関連
関連
54.5%
26.1%
水関連
やや不満を感じている
どちらともいえない
17.6%
植栽・緑化 人体に害の 良好な管理
関連
少ない建材 システムの
利用と室内
維持
環境設計
59.1%
58.6%
59.2%
53.4%
8.6%
16.2%
12.7%
0.2% 8.6%
0.0%
1.7% 3.0%
0.2% 1.7%
46.1%
55.8%
25.2%
29.3%
世論調査(N=1912)
アンケート調査(N=111)
図16. ごみを少なくするために行っていること(複数回答)
32.3%
26.8%
60.0%
34.0%
36.2%
食べ残しをしない、買いすぎ食品を捨てないようにする
やや不満を感じている
50.0%
37.1%
32.8%
27.2% 36.2%
壊れたものは修理して長く使う
不満である
植栽・緑化 人体に害の 良好な管理
関連
少ない建材 システムの
利用と室内
維持
環境設計
2.4%
2.4%
13.8%
30.0% 40.0%
28.1%
27.6%
13.8% 20.1%
17.6%
8.6%
10.4% 18.9%
無駄な製品をかわないよう、レンタル・リースの製品を使う
図14. 2001~2010年の住宅の居住者の意識(N=69)
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
20.0%
すぐに流行遅れになったり飽きたりするものは買わない
21.1%
33.3%
水関連
10.0%
使い捨て製品を買わない
レジ袋をもらわない、簡易包装を店に求める
図13. 1991~2000年の住宅の居住者の意識(N=6)
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
7-1. ゴミを少なくするために行っていること
「レジ袋をもらわない、簡易包装を店に求める」は
58.6%、
「詰め替え製品を使う」は53.4%、
「食べ残しをし
ない、買いすぎ食品を捨てないようにする」は46.1%、
「すぐに流行遅れになったり飽きたりするものは買わ
ない」は36.2%、
「壊れにくく、長持ちする製品を選ぶ」
は32.8%である。
まあまあ満足している
満足している。
図15. 2011~2020年の住宅の居住者の意識(N=36)
6-4. 居住者の個人的な意見(満足について)
各住宅の中で、特に実践されている計画・構造・設備
等の項目について、居住者の意識を整理する。
6-4-1. 全体計画・構法関連
「土地にある樹木を活かしながら計画されている所が
魅力的である」等。
6-4-2. エネルギー関連
「太陽光発電は良いが、多分(電気が)余っている」等。
6-4-3. 水関連
「夏は良い」等。
6-4-4. 植栽・緑化関連
「四季の移り変わりを感じられる心地よい環境」等。
6-4-5.人体に害の少ない建材利用と室内環境設計
「ホタテ貝を利用した調湿壁に満足している」等。
6-4-6. 良好な管理システムの維持
「積極的に畑(家庭菜園)仕事をしている」等。
6-5. 居住者の個人的な意見(不満について)
6-5-1. 全体計画・構法関連
「外部の人の犬の散歩コースになってる」等。
6-5-2. エネルギー関連
「南北の窓の自然風は夜うるさくて開けられない」
「エアコンは必須」等。
6-5-3. 水関連
「雨水のため、衛生面で不安(子どもが遊んでる)」等。
6-5-4. 植栽・緑化関連
「年々利用されなくなり、荒廃が進んでいる」等。
6-5-5.人体に害の少ない建材利用と室内環境設計
「音が下に響くので、違う床材にしてほしい」等。
6-5-6. 良好な管理システムの維持
「環境と共に暮らす生活づくりといっても、近所同士
のコミュミティがない、寂しい」等。
7. 日常生活におけるゴミ問題
居住者サイドのゴミ問題(廃棄物(ゴミ)関連)に対す
る取り組みについて(図16)に整理する。アンケート内容
は世論調査注4)の項目を用いる。世論調査と本稿の結果
の比較では、全項目において概ね10%未満の差である。
7-2. 再使用や再生利用のために行っていること
「家庭で出たごみは種類ごとに分別して、定められた
場所に出す」は77.6%、
「リサイクルしやすいように、資
源として回収されるびんなどは洗う」は65.5%、
「古着を
雑巾とするなど、不要になったものを他の目的で使う」
「トレイや牛乳パックなどの店頭回収に協力する」は
41.0%、
「中古品をリサイクルショップ、バザーやフリー
マーケット、インターネットオークションなどを利用し
て活用する」は25.9%である。
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0%
家庭で出たごみは種類ごとに分別して、定められた場所に出す
62.7%
65.5%
リサイクルしやすいように、資源として回収されるびんなどは洗う
22.6%
25.9%
23.4%
13.8%
中古品をリサイクルショップ、バザーやフリーマーケット、
インターネットオークションなどを利用して活用する
ビールや牛乳のビンなど再使用可能な容器を使った製品を買う
古着を雑巾とするなど、不要になったものを他の目的で使う
20.7%
17.2%
再生原料で作られたリサイクル製品を購入する
31.0%
トレイや牛乳パックなどの店頭回収に協力する
携帯電話など小型電子機器の店頭回収に協力する
その他
特にない
わからない
0.3%
0.0%
26.2%
20.0%
83.3%
77.6%
44.1%
48.7%
41.0%
3.6%
1.7%
0.5% 1.7%
世論調査(N=1912)
アンケート調査(N=111)
図17. 再使用や再生利用のために行っていること(複数回答)
8. まとめ
設計者サイドで計画の多い「植栽・緑化関連(38.0%)」
「エネルギー関連(30.5%)」に対し、居住者サイドは他
の関連項目に比べ不満が多く見られる。次に「人体に害
の少ない建材利用と室内環境設計(4.2%)」は計画が少な
いが、3番目に不満が多い。設計者サイド・居住者サイ
ドの特に「植栽・緑化関連」「エネルギー関連」「人体
に害の少ない建材利用と室内環境設計」において、環境
に対する計画と意識に相違が見られる。また、「廃棄物
(ゴミ)関連」について、居住者の多くが日常生活でゴミ
問題改善に取り組んでいる。
今後居住者の個人的な意見等を参考にした上で、環境
共生住宅の在り方を検討していく必要があろう。
注釈
注1)気候変動に関する政府間パネルの略称である。(Intergovernmental Panel on Climate Change)
注2)「環境共生住宅モデルプロジェクトの研究-その1-」は住宅・都市整備公団コープ住宅推進協議会
が行った研究(1994年3月)
注3)住宅建築専門用語辞典-コンクリートブロック積みにおいて、鉄筋を挿入して補強した構造
注4)内閣府-世論調査-環境問題に関する世論調査-概要、p5、p7、2012年8月
参考文献
・全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)
、2014 年 4 月 15 日発表
・一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)
、2014 年 10 月 13 日確認
・環境建築ガイドブック-日本建築家協会 環境行動委員会編、2007 年 11 月 20 日発行
・新建築、2007 年~2014 年 4 月発行
・東京都環境局-都における温室効果ガス排出量総合調査、2014 年 7 月 2 日発表
・東京都庁-住民基本台帳による東京都の世帯と人口、1990 年~2012 年各 1 月 1 日発表
・環境共生住宅モデルプロジェクトの研究その 1 環境共生建築の目的と手法、1994 年 3 月データ
・ 住各住宅設計者の事務所ホームページ- 2014年4月~10月確認
・ 川岸梅和、神谷宏治:隣接するコープタウンと公的分譲住宅団地におけるコミュニティ形成の動向
と特性に関する研究、日本建築学会計画系論文集第509号、181-188、1998年7月
― 452 ―
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