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平成15年4月27日 発行

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平成15年4月27日 発行
学校だより
黒 崎
≪校訓≫
「自律」
「奉仕」
「創造」
平成26年 7月11日(金) (第7号)
北九州市立黒崎中学校
校長 大峯 一純
台風一過・・・
昨夜から関東地方に近づいた台風8号。TVニュースを観ると、通過した沖縄地方や九州南部、紀伊半島あ
たりにかなり大きな被害をもたらしています。
(被害を受けた地方の方々には、早くの復興(ふっこう)を心か
らお祈りします。
)
しかし、北九州地方には結果としてさほど大きな影響はありませんでした。一昨日(おととい)の早退と昨
日の臨時休校措置(りんじきゅうこうそち)
・・・。少しばかり、季節はずれの大型台風に振り回された感じで
す。
今回の台風は、沖縄の西側を通過するあたりまでは「猛烈な(もうれつな)
」という気象用語が使われるぐら
い巨大で危険な状態でしたが、その後、思いのほか早く勢力(せいりょく)が弱まりました。その一番の要因
は海水の温度にあると報じられて(ほうじられて)います。理科の先生にお聞きしたところ、海水温が28℃
以上だと台風はどんどん発達するのだそうです。きっと、九州本土近くの海水温がそこまで高くなかったこと
が良かったのでしょう。
さて、1学期も残すところ、あと6日間・・・。夏休みが間近に迫ってきました。生徒の皆さん、暑い毎日
が続きますが、1学期のまとめと夏休みの計画立案を強く意識して、日々を過ごしましょう。ぜひ、PDCA
サイクルを生かした夏休みに!!
特に3年生の皆さん、夏休みから高校のオープンスクールや私学展(しがくてん)など、進路にかかわる体
験学習の場が様々に開催されます。
「百聞は一見にしかず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
」です。ぜひとも
よく考えて、積極的に参加をしてほしい。体験すると、進路に関する自分の気持ちにグッと現実味(げんじつ
み)がでてくるものです。いろいろな情報が「進路通信」に細かく紹介されていますので、くれぐれも見落と
しがないようにしてください。
健闘! 中体連夏季大会!!
5日(土)から始まった夏の大会。黒崎中学校の生徒たちは、各会場でよく健闘(けんとう)しています。
現在、野球部と女子バスケットボール部が勝ち進んでおり、12日(土)からのトーナメント戦で市内大会
をかけて戦います。また、剣道部の個人戦で、3年生の東さんが市内大会への出場を決めています。それと、
市内大会への出場とはなりませんでしたが、1年生の村上君が柔道の個人戦で3位になっています。おめでと
うございます。
サッカー部は1回戦を順当に勝利しましたが、2回戦と敗者復活戦の2試合に惜しくも敗退(はいたい)
・・・。
残念ながら、市内大会出場を叶える(かなえる)ことはできませんでした。いずれの試合もボール支配率では
はるかに上回りながら、もうあと一点が取れなかったとのこと。いつも朝練や放課後練習を大変熱心にしてい
る姿を見てきただけに、本当に残念な気持ちでいっぱいです。
(勝敗を決しなければならないのだから、仕方が
ない・・・。しかし、サッカーのPK戦はかわいそうだと思います。
・・・でも、みんなよく頑張りましたよ!!)
男子バスケットボール部も、初戦(しょせん)の朝鮮中学校に1点差の惜敗・・・。最後の最後まで、どう
なるかわからない激戦(げきせん)だったとのこと。本当に惜しかった・・・、無念(むねん)
・・・。その一
言に尽きます。剣道部も団体戦は残念ながら男女とも惜敗(せきはい)
・・・。柔道部も頑張りましたが、力及
ばず敗退・・・。
私は、6日(日)はどうしてもはずせない用件があって、応援に行くことができませんでした。しかし、結
果を知りたくて、その日の夜遅く、顧問(こもん)の先生に「どうだった?」と電話をしたのですが・・・。
その時のバスケットボール部顧問の藤田先生の「声」に驚きました。よく聞き取れないほど声がかれていて、
悔しさと気落ちしている様子がひしひしと伝わってきたのです。
「勝たせてやりたかったんですけど・・・。す
みません・・・。
」と言葉少なに話す藤田先生のしゃがれ声を聞いて、胸がしめつけられるような思いになりま
した。生徒の皆さんもガッカリしているでしょう。しかし、顧問の先生方も同じように、悔しい思いと戦って
います。
これから試合が始まる部活動の皆さんは、すでに敗退した部活動の皆さんの分も頑張ってください。試合会
場などは、前号でお知らせしたとおりです。黒崎中学校 部活動生徒諸君の健闘を心から期待しております。
生徒会主導の「あいさつ運動」について
1学期をふり返って・・・。
赴任(ふにん)して三か月半、黒崎中学校にはすばらしいなあと感じることがたくさんありますが、特に「あ
いさつ運動」には感心させられています。
毎朝、生徒会主導(せいとかいしゅどう)で行われている「あいさつ運動」
・・・。先生方や部活動部員の参
加もあり、毎朝大勢の「おはようございます」の声が正門に響き渡っています。登校してきた生徒の皆さん、
特に1年生の皆さん、どう感じましたか?
元気よくあいさつを返してくれる人もいれば、中には無口なタイプの人もいることがだんだんわかってきま
す。しかし、それぞれに応じてくれる光景が見られます。リードしてくれた生徒会執行部・生活委員会の皆さ
ん、君たちに心から敬意を表します。気持ちの良い朝のスタートを本当にありがとう。
(1・2年生の皆さん、
皆さん方もやがて上級生になった時、力強く下級生をリードする存在にならないといけませんね。
)
「あいさつ」という言葉を調べてみると・・・。
「あいさつ」を漢字で書くと「挨拶」ですが、この「挨」
も「拶」も、本来の意味は「押す、迫る」ということだそうです。よって、
「挨拶」とは「複数でお互いを押
し合うこと」を意味するのだそうです。さらに調べると、仏教の一宗派である禅宗(ぜんしゅう)で、問答(も
んどう)をかわして相手の悟りの深浅(しんせん)を試みることを「一挨一拶(いちあいいつさつ)
」と言い、
そこから一般に問答や返答のことば、手紙の往復などを挨拶というようになったとありました。
実はこの4月以来、来校者の方々から、
「黒崎中はどの生徒さんもきちんとよくあいさつをしてくれますねえ。
気持ちがいいですねえ。
」と、毎回おほめの言葉をいただいています。
まず何と言っても、部活動生徒のあいさつがすばらしい。校内を歩いていると、どこからでも大きなあいさ
つの声が届いてきます。また、たとえば池本先生、大庭先生、川尻先生の体育の授業を最初に見た時、何と気
合の入った始まりの「あいさつ」だろう! すばらしいの一語に尽きる!と、そう思いました。それらが黒崎中
学校の当たり前の文化になっている感があります。そして、それがどんどん周囲に伝わり、さらに生徒会の地
道な活動などと相まって(あいまって)全体的な雰囲気になっているように感じます。
“あいさつ”は、人間相互の心を開く、社会で生きていくうえで欠かせないものです。ぜひ、2学期も継続
していってもらえればと・・・。このすばらしい伝統を大切に受け継いでいってほしいと願っています。
イエローリボン運動について
これも生徒会がリードしてくれている運動ですが、現在、黒崎中学校ではイエローリボン運動(いじめ撲滅
運動強化期間:6月30日(月)~7月18日(金))が展開されています。その目的は次のとおり・・・。
○特別月間を設定し、
「いじめ行為の防止や思いやりの心」を意識し、
「いじめをしない・させない・許さない」
という校風(こうふう)を、全校生徒の取組を通して醸成(じょうせい:ある気運・情勢などを次第に作り上げて
ゆくこと。
)していく。
○平和に関する授業、
「明日への伝言板」放送、人権作品への取組などの学校行事を通して、人の命や心について
より深く考える。
生徒会担当の今富先生から私もイエローリボンをいただきましたので、名札にはっています。そして、いつ
も意識をしたいと思っています。人との接し方について、人を思いやることについて・・・。
ここで、保護者の皆様にお勧めの書籍を紹介します。それは、内藤朝雄氏の「
〈いじめ学〉の時代」です。
「いじめ」は子どもの世界にのみ存在するものではない。むしろ、大人の世界の方に多い。マスコミの吹聴によ
ってつくりあげられた「荒れる中高生」的世論のほとんどはデタラメである。
子どもの世界について言うならば、
「学校というひとつの社会」が非常に閉鎖的であるがゆえに「いじめ」を生
んでしまう。そこにある「中間集団全体主義」
「群生秩序」の作用によって、いやがおうにも「いじめ」は発生す
る。それを解体するためには、心理的な処方によるより、社会的な対応策を講じる方がはるかに効果的だし、極
論すればそれでしか解決の道はない。
・・・といったような内容です。いかにも社会学者らしい彼の主張は、これまでになかった切り口で「いじ
め」の生態をあらわにしています。非常に興味深い書籍でした。
読書には個性があり、押しつけるべきものではないとわかっていますが、一読の価値大いにありと確信しま
す。もしよろしければ、
(一冊ですが)校長室にあります。興味のある方はおっしゃって下さい。喜んでお貸し
しますので・・・。
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