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CSR 活動報告 2016

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CSR 活動報告 2016
やさしさをつくる。やさしさでささえる。
Corporate Social
Responsibility Report
CSR 活動報告
2016
■目次
ユニ・チャームグループの概要 ........................ 3
編集方針・報告内容 ............................................. 4
トップメッセージ ................................................. 5
ユニ・チャームグループの CSR ....................... 8
特集 1 アジアの生活者の負担軽減 .............. 11
特集 2 超高齢社会への貢献 ............................ 16
社員とともに ........................................................ 42
人材に関する考え方と人権の尊重 ........................... 42
人材活用・人材育成 .................................................... 45
多様性の尊重 ................................................................ 45
労働安全衛生 ................................................................ 47
社会とともに ........................................................ 48
社会貢献の考え方 ........................................................ 48
本業を通じた社会貢献 ................................................ 48
地域に密着した社会貢献(日本)............................. 49
特集 3 地球環境に配慮したモノづくり ...... 21
地域に密着した社会貢献(海外)............................. 50
東日本大震災被災地への継続的な支援 .......... 25
お取引先とともに ............................................... 52
お客様とともに .................................................... 28
お客様とのコミュニケーション ............................... 28
インサイトリサーチ・研究開発・マーケティング .... 31
資材調達の考え方 ........................................................ 52
CSR 調達の推進 .......................................................... 52
品質改善の取り組み .................................................... 53
品質マネジメント ........................................................ 32
株主・投資家とともに ....................................... 54
地球環境とともに ............................................... 34
マネジメント ........................................................ 55
環境活動推進体制 ........................................................ 34
コーポレート・ガバナンス ....................................... 55
環境影響と環境目標 ......................................................36
コンプライアンス ........................................................ 56
商品を通じた環境への取り組み ............................... 37
リスクマネジメント .................................................... 56
地球温暖化防止の取り組み ....................................... 37
環境負荷削減への取り組み ....................................... 40
生物多様性の取り組み ................................................ 40
第三者保証報告書 ............................................... 58
掲載内容一覧/外部表彰・評価一覧 .............. 59
GRI ガイドライン対照表 ................................... 60
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > ユニ・チャームグループの概要
ユニ・チャームグループの概要
企業概要
社
英
名
ユニ・チャーム株式会社
社
名
UNICHARM CORPORATION
立
1961年2月10日
本
金
15,992百万円(2015年12月31日現在)
設
資
主な連結子会社および関連会社
日 本
ユニ・チャーム国光ノンウーヴン(株)
コスモテック
(株)
ユニ・チャームメンリッケ
(株)
海 外
発行済株式数
620,834,319株(2015年12月31日現在)
本 社 事 務 所
東京都港区三田3-5-27
住友不動産三田ツインビル西館
本
店
愛媛県四国中央市金生町下分182番地
数
グループ合計15,498名(2015年12月31日現在)
社
員
上場証券取引所
東京証券取引所 市場第一部
事
ベビーケア関連製品
フェミニンケア関連製品
ヘルスケア関連製品
クリーン&フレッシュ関連製品
ペットケア関連製品
業
U
内
R
容
L
ユニ・チャームプロダクツ(株)
嬌聯股份有限公司(台湾)
Uni-Charm(Thailand)Co.,Ltd.(タイ)
LG Unicharm Co.,Ltd.(韓国)
PT Uni-Charm Indonesia(インドネシア)
Uni.Charm Mölnlycke B.V.(オランダ)
尤
佳生活用品(中国)有限公司(中国)
尤 佳生活用品(天津)有限公司(中国)
Unicharm Gulf Hygienic Industries Ltd.(サウジアラビア)
Unicharm India Private Ltd.(インド)
Unicharm Australasia Pty Ltd.(オーストラリア)
Diana Unicharm Joint Stock Company(ベトナム)
The Hartz Mountain Corporation(アメリカ)
その他
http://www.unicharm.co.jp/
31社(2015年12月31日現在)
生産・販売エリア
世界約80の国・地域で
事業を展開しています。
オランダ
韓国
ロシア
中国
ミャンマー
インド
エジプト
アメリカ
日本
台湾
フィリピン
タイ
ベトナム
サウジアラビア
マレーシア
ブラジル
■ 販売エリア
シンガポール
インドネシア
オーストラリア
生産・販売拠点
販売拠点
※2015年12月現在
主な経営指標
■売上高(連結)
■営業利益(連結)
■グループ社員数
(単位:億円)
8,000
7,387
(単位:億円)
7,000
5,994
6,000
5,000
4,957
4,283
4,000
3,000
2,009
3,459
5,536
600
500
3,563
海外
2,000
1,000
0
2,275
2011
2,352
2012
2,536
2013
2,850
1,973
2014
国内
※
672
700
4,537
2,606
799
800
2015 (年度)
594
(単位:人)
16,000
14,000
613
12,000
519
10,000
400
8,000
300
6,000
200
4,000
100
2,000
0
2011
2012
2013
2014
※
2015 (年度)
0
12,795
10,287
2,064
10,855 2,027
13,901
2,289
15,498
2,838
その他
2,120
5,196
5,726
3,027
3,009
2011
2012
8,618
9,686
2,994
2,994
2,974
2013
2014
7,774
アジア
日本
2015(年度)
※ 2014 年度は、決算期変更に伴う 9 カ月の変則的な決算となっています。
3
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 編集方針・報告内容
編集方針・報告内容
ユニ・チャームでは、PDF を「ダイジェスト版」と位置づけ、重要な事項を中心に開示。Web サイトにて全ての
項目を報告しています。
編集方針
『CSR 活動報告 2016』編集にあたって
本報告書は、ユニ・チャームグループの社会的責任(CSR)について報告しています。私たちの CSR は、企業理
事業を通じてどのように実践しているかを紹介しています。今年は、
念「NOLA&DOLA ※」を実現することであり、
ユニ・チャームの CSR 重点テーマを定め、推進体制を整えました。
その他、グローバルで求められている報告については、国連グローバルコンパクトをはじめ、ISO26000、GRI ガ
イドラインなどの精神を参考にしながら全体の報告に活かしています。
今後もより多くのステークホルダーの皆様の声に応えていきたいと考えていますので、
『統合レポート 2016』と
併せてご覧いただき、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせいただければ幸いです。
※「Necessity of Life with Activities & Dreams of Life with Activities」の頭文字をとった略称。赤ちゃんからお年寄りまで、生活者がさま
ざまな負担から解放されるよう、心と体をやさしくサポートする商品を提供し、一人ひとりの夢を叶えたいという考え。
報告内容
■対象範囲
事業概要、CSR ビジョン、活動目標、体制、推進実績、会計データなど。2015 年度の実績を中心に、一部
2016 年の最新の情報を含め、報告しています。
■対象組織
ユニ ・ チャームグループ連結ベースで記載しています。環境活動報告については、Web サイトに報告対象事業
所を記載しています。
■対象読者
全てのステークホルダーの皆様(お客様、社員、お取引先、株主および社会)
■対象期間
2015 年 1 月 1 日~ 2015 年 12 月 31 日(一部前後の活動や将来目標を含む)
■参考ガイドライン
•GRI『サステナビリティ・リポーティング・ガイドライン 第 4 版』
•環境省『環境報告ガイドライン 2012 年版』
•ISO26000
■発行日
2016 年 5 月 次号の発行予定 2017 年 5 月
■掲載媒体
当社 Web サイト「CSR・環境」
■本活動報告の位置づけ
本活動報告では、ステークホルダーの皆様の関心度が高く、ユニ・
チャームが今年度特にお伝えしたい情報をまとめて掲載しています。
フルレポートについては、Web サイトをご覧ください。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > トップメッセージ
トップメッセージ
売上高は 14 期連続、営業利益は 9 期連続で実質過去最高を更新
2015 年 12 月期の連結業績は、売上高は 7,387 億円、営業利益は 799 億円となり、売上高は 14 期連続、営業
利益は 9 期連続で実質過去最高を更新しました。不織布・吸収体事業の世界シェアにつきましては、アジア地域
で 1/3 以上の市場シェアの獲得を目指した結果、2015 年 12 月期で世界シェア 10%を達成し、継続的な成長を
実現しています。その一方で、インドネシアやタイ、ブラジルといった新興国のマクロ経済の悪化や通貨安に伴
う為替差損の発生、輸入原材料仕入価格の上昇、また中国での急速な販売チャネルの変化や日本製商品に対する
需要の高まりへの対応などによりマーケティング費用が増加し、収益性が悪化しました。
2016 年 12 月期につきましても、収益性の改善に向けた取り組みを進めると同時に、成長ポテンシャルが大き
いアジアの新興国を中心に、地域の特性に合わせた商品を展開させることによって生活者の質的レベルを高め、
2018 年 12 月期連結売上高 1 兆円を目指していきます。
「第 9 次中期経営計画」及び「G20 計画」達成に向けて
ユニ・チャームを取り巻く事業分野の世界市場は、新興国、先進国の両方で今後大きく成長する可能性を秘めて
います。このような市場環境を追い風にグローバル化をさらに加速させ、飛躍的に成長することを目指して 2014
年 4 月に「第 9 次中期経営計画」及び長期ビジョン「G20 計画」を発表しました。
「G20 計画」では、2020 年 12 月期に連結売上高目標 1.6 兆円、売上高年平均成長率 15%、営業利益率 15%、
ROE15%の達成を目指しています。新興国での販売エリアの拡大や新規カテゴリーの開拓のなかで、高収益事業
の拡大、価格訴求に頼らないブランド力の強化、及び E コマースの拡大を進めていきます。また、製造工程を中
心とした生産性の改善により収益性を高めると同時に、在庫水準の適正化と生産の自動化・標準化の推進などに
より、資産効率も改善させていきます。
G20 計画の達成に向け、2016 年 12 月期の連結業績予想は売上高 7,770 億円、営業利益 870 億円と過去最高を
目指しています。
経営目標達成に向け、引き続き重点事業、地域における戦略実行力の強化を図っていきます。
5
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > トップメッセージ
さらなるグローバル化を見据えた経営体制の強化
さらなるグローバル化に向け、海外の現地法人に権限委譲を進めています。そのために不可欠なのは、ユニ・チャー
ムの DNA、企業文化、そして戦略を開発し、実行できる人材です。ユニ・チャームでは、社歴 20 年を超える優
秀な人材を積極的に海外に派遣し、ユニ・チャームの DNA を海外でも根付かせることに努めています。
また、グローバルな視点から国内外のステークホルダーの期待に応えるべく、コーポレート・ガバナンスの強化
も実施しています。当社はこれまで、経営の監督と執行の分離を目的として執行役員制度を導入してきましたが、
会社法の改正に合わせて 2015 年 5 月 1 日には監査等委員会設置会社へ移行しました。また、執行に対する取締
役会の監督機能強化、及び社外取締役の経営参画によるプロセスの透明性と効率性向上を目的に、役員の候補者
や報酬を社外取締役が半数以上を占める委員会(指名委員会、報酬委員会)で決定する体制も構築しました。
安定的かつ継続的な利益還元
当社は、資本効率の観点からも、適正な利益還元を最も重要な経営方針の 1 つと考え、収益力向上のため企業体
質の強化及び成長に向けた積極的な事業投資を行いながら、安定的かつ継続的な還元方針を堅持しています。
当期の期末配当金につきましては、当初予定しておりましたとおり 1 株につき 7.4 円とさせていただきました。
次期の利益還元につきましては、継続的な成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当は、中長期的な
連結業績の成長に基づき、安定的かつ継続的に実施し、自己株式の取得も必要に応じて機動的に実施することで、
総還元性向の充実を図っていく方針です。なお、
次期の年間配当金は 1 株につき 16 円とさせていただく予定です。
6
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > トップメッセージ
社会との共生
国内では、総人口に占める 65 歳以上の人口が 4 人に 1 人となり、今後も高齢化は進むことが予測されています。
このような
「超高齢社会」
の中で支え合うためには、
かつてのように多様な世代が同じコミュニティでその人らしさ、
自分らしさを尊重し合い、共に生きる社会となることが重要です。今後はその重要性がさらに高まると感じてい
ます。
そのような
「社会との共生」
に向けて、
当社は人々を束縛から解放し、
活動領域を拡げ可能性に挑戦することをサポー
トする、そして “ 自由 ” を創造し、より人間らしい充実した時間や生活を守り、多様な世代が夢や希望や生きがい
を求めてはつらつと生活する
「共生社会」
の実現に貢献する商品・サービスを提案するため、
“ 新たな価値 ” を追求し、
進化させ続けなければなりません。
さらに今後は、アジアにおいて日本を上回るスピードで高齢化が進むことが見込まれているため、世界一の高齢
化社会と言われる日本で確立したケアモデルをアジア地域に普及させ、グローバルで「共生社会」の実現を目指
していきます。
ユニ ・ チャームは、
「赤ちゃんからお年寄りまで、生活者がさまざまな負担から解放されるよう、心と体をやさし
くサポートする商品を提供し、一人ひとりの夢を叶えたい」という願いを、企業理念「NOLA&DOLA」
(Necessity
of Life with Activities & Dreams of Life with Activities)に込め、現在、ベビー用紙おむつを中心とするベビー
ケア用品、ナプキン・タンポンなどの生理用品、大人用排泄ケア用品、シートクリーナーなどの掃除用品、ウェッ
トティッシュや立体型マスク、ペットケア用品などを提供しています。ユニ ・ チャームが提供する商品は、全て清
潔で衛生的な生活に不可欠なものであり、ユニ ・ チャームの商品を世界中の全ての人々に提供し、生活の質の向上
に貢献することが使命と考えています。このようなグローバルな事業展開のなかで、
当社は 2006 年に
「国連グロー
バル・コンパクト」への支持を表明し、その実践に努めています。
当社は、事業を通じてお客様に貢献するのみならず、私たちを支えてくださる株主、お取引先、社員、社会など全
てのステークホルダーに対して価値をもたらす正しい経営を推進し、持続的な企業価値の向上に努めていきます。
ステークホルダーの皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い
申し上げます。
2016 年 3 月
代表取締役 社長執行役員
7
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > ユニ・チャームグループの CSR
ユニ・チャームグループの CSR
事業と CSR の一体化
ユニ・チャームの企業理念は「NOLA&DOLA」です。この企業理念「NOLA&DOLA」には、
「赤ちゃんからお年
寄りまで、生活者がさまざまな負担から解放されるよう、心と体をやさしくサポートする商品を提供し、一人ひ
とりの夢を叶えたい」という想いを込めています。この企業理念を事業を通じて実現し、社会課題の解決に貢献
することこそが私たちの CSR であると考えています。この考えをより実効性のあるものにするため、
ユニ ・ チャー
ムの CSR 重点テーマおよび KPI を定めて取り組んでいます。
■ユニ・チャームグループの価値創造プロセス
8
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > ユニ・チャームグループの CSR
ユニ ・ チャームは、事業活動を通じて社会的な価値の創出や課題の解決に貢献
することを目指して独自の不織布・吸収体の加工成形技術をさらに研き、第一
級の商品とサービスの創造に取り組んでいます。
当社の事業活動は、新興国では商品の普及を通じて衛生的な暮らしの実現に寄
与すると共に、地域の女性の雇用を創出するなど社会に貢献しています。また、
超高齢社会を迎えた国内では、自分らしく生活していただくための男性用軽度失
禁パッドや、健康寿命を支える自立排泄を促す商品の提供を積極的に展開する
など、それぞれの社会が抱える課題解決の一助を担う役割を果たしてきました。
さらに環境面でも、本業を通じて解決を目指すことが当社の CSR です。温室
効果ガスの削減のため環境配慮型商品を拡充する共に、使用済み紙おむつのリ
サイクルシステムの確立により、紙おむつメーカーの責任として持続可能な社
会への貢献を目指します。
今後も皆様から支持される成長と規律のバランスのとれた企業活動を推進し
てまいります。
9
ユニ・チャーム株式会社
取締役 専務執行役員
CSR 本部担当
グローバル開発本部長
ユニ・チャームプロダクツ
株式会社
代表取締役社長執行役員
石川 英二
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > ユニ・チャームグループの CSR
CSR 推進体制
全社横断的な CSR 体制を構築
当社では、ステークホルダーの期待に応える CSR 活動を具現化し、円滑に推進するための体制を構築しています。
社長を委員長とした全社横断の推進組織となる「CSR 委員会」を年 4 回開催し、CSR に関わる活動の共有を行い、
経営に活かしています。
参考にしているフレームワーク
当社は、グローバルで事業展開する上で、さまざまな国際的なガイドラインを参考にし、ステークホルダーの声
を意識しながら事業活動を行っています。また、国連が提唱する「国連グローバル・コンパクト」の 10 原則を支
持し、2006 年 5 月から参加しています。
ステークホルダーとの関係
当社は、“ 信念と誓い ” と企業行動原則で、お客様・株主・お取引先・社会から信頼される誠実な企業活動を行う
ことを誓い、さまざまな機会を通じて、ステークホルダーの皆様と双方向のコミュニケーションを行っています。
10
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 特集 1 アジアの生活者の負担軽減
特集 1 アジアの生活者の負担軽減
生理用品メーカーとして「女性の不快を快に」を常に追求してきたユニ・チャーム。日本の事業で培ってきたノ
ウハウを活かし、成長著しいアジアで商品・サービスの展開を進める今、私たちはそれぞれの国や地域で暮らす
女性たちを応援しています。ユニ・チャームらしさを活かした貢献で、女性たちがますます輝き、活躍の場を広
げていく一助となることを目指します。
取り組みの背景
女性の暮らしの向上と社会参加のために
教育や就労など、アジアの女性を取り巻くさまざまな課題
中東や北アフリカ、南アジアには、文化的な背景から、男性に比べて女性の
就学・就労の機会が大きく限られている地域があります。また、一部の国や
地域では、迷信などを理由に生理期間中の女性の行動を制限する慣習も根強
く残っています。女性の暮らしを改善し、社会参加を促していくためには、
そうした課題にひとつずつ取り組んでいくことが必要です。
ユニ・チャームでは 1990 年代より、生理用品や紙おむつの生産販売をアジ
ア各国で進めてきました。その過程で本業を通じて、生理に関する正しい知
識の提供や、現地の女性を積極的に活用。さまざまな取り組みを通して、女
性の社会進出に貢献しています。
国際的な社会課題の解決の一端を担う
女性が自立し、社会で活躍していくことは、平等なジェンダーの実現はもち
ろん、貧困の解消や地域の経済発展にも欠かせません。また、女性が衛生面
への意識を高めることで生活環境が改善され、よりよい育児生活が送れるな
ど、家族の健康向上も期待されます。
初潮教育や女性の就労支援をはじめとするアジアでのユニ・チャームの取り
組みは、健康・福祉や経済・貧困、そして人間らしい仕事などの国際的な課
題の解決に貢献する活動であり、今後も推進していきます
ユニ・チャームの取り組み
インドにおける初潮教育の進展
3 年を経て各地に広がるプログラム
ユニ・チャームでは、2013 年より、インドにおいて女子生徒に生理のメ
カニズムや適切なケアを教える初潮教育「Managing Menstruation-My
Pride」を推進してきました。この取り組みは、女子生徒たちが生理期間中も
衛生的で快適に過ごし、自信を持って活動できるようになることを目指すも
ので、学校からの信頼を得て各地に広がり、2015 年にはデリー、ムンバイ
などの都市で展開しています。3 年間を通して 40,000 人を超える女子生徒
に実施しました。
11
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 特集 1 アジアの生活者の負担軽減
実施校における反応
実施後に学校からフィードバックを得て、改善につなげています。プログラ
ムに参加した女子生徒からは「生理がなぜ大切なのか、どうすれば衛生的に
過ごせるのか知ることができた」
「生理用ナプキンの使い方を学べてよかった」
など、
前向きな声が多く寄せられています。また、
先生たちからも
「生徒たちは、
生理についての迷信や誤解を拭い去り、正しい知識を得ることができた」
「社
会的ニーズを満たす、非常に有意義なワークショップだった」など高い評価
を受けています。
「ソフィ・パートナー」による生理への理解促進
インドでは、生理への理解を広めていくため、生理用品ブランド「ソフィ」
の名を冠した「Sofy Sahyogi Project」
(ソフィ・パートナー・プロジェクト)
を展開しています。日々の暮らしの中で地域の女性たちに対し、生理をめぐ
る知識や適切なケアの方法を伝えています。同プロジェクトは地域の女性た
ちが生理用ナプキンを必要なときに購入できる環境づくりにも貢献していま
す。
インド北部の村で始まったこのプロジェクトは、すでに多くの女性の暮らし
向上に役立っており、今後は周辺地域へも拡大していく予定です。
現地とのコラボレーションを通じた活動の深化
ユニ・チャームのインドにおける取り組みは、現地の NGO・NPO や企業か
らも高い評価を受け、メディアや CSR に関連するイベントなどで紹介され
ました。現地団体とのコラボレーションの下、活動内容を積極的に発信して
いくことで、地域への浸透とさらなる深化を目指します。
インドネシア、ミャンマーへの初潮教育の拡大
ユニ・チャームは、インドネシアでも女子生徒たちへの初潮教育に取り組ん
でいます。カリキュラムでは、
生理を正しく理解するための動画の視聴やゲー
ム、生理用ナプキンの紹介などを通して、女子生徒たちの疑問や不安を解消
しています。
初潮は思春期を迎えた女性たちにとって大事な経験であり、自分の心身に起
きる変化を示すものです。
そこで役立つさまざまな知識・情報の提供を通して、 インドネシアでの初潮教育の様子
ユニ・チャームは今後も、
大人へと成長していく世界の女性たちを応援します。
12
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 特集 1 アジアの生活者の負担軽減
⃝参加した女子生徒/先生の声(インドネシア)
女子生徒
生理に関するいろいろな知識を知ることができ、興味深く感じました。
やってよいこと、よくないことを判断できるようになりました。
先生
生徒たちは自身の心身の変化や性について、
十分に学ぶ必要があります。
今回生理に関する正しい知識を得たことで、今後は生理期間中も安心し
て過ごすことができるでしょう。女性にとって大変役立つ学びでした。
初潮教育のテキスト
2015 年 7 月、独立行政法人国際協力機構(JICA)や公益財団法人ジョイセフ(JOICFP)の協力の下、ミャンマー
でも初潮教育を展開するための取り組みを始めました。ミャンマー保健省との協働で初潮教育の教材開発や、指
導者を対象とした教材活用研修などの準備を進め、2016 年にミャンマーの女子生徒たちへの教育を行う計画です。
現地政府や NGO などのステークホルダーとの協働で、女性が輝ける社会の実現に向けた取り組みを推進します。
教材開発ワークショップ
開発した教材
インドでの紙おむつ使用啓発の取り組み
赤ちゃんに欠かせない十分な睡眠のために
赤ちゃんのすこやかな成長に十分な睡眠は不可欠です。ユニ・チャームでは、紙おむつの普及が進んでいないイ
ンドにおいて、夜間の紙おむつの使用を啓発するイベント「Namaste Poko Chan Event」を始めました。イベン
トでは、赤ちゃんが夜ぐっすり眠れる環境づくりや衛生的な育児の重要性を分かりやすく説明し、紙おむつの使
い方を紹介し、小さな赤ちゃんを育てる家庭の育児生活向上に貢献していきます。
イベント参加者からは、
「今まで紙おむつを使うのは旅行のときぐらいでしたが、これからはもっと使うようにし
たいと思います。
」との声が聞かれました。
13
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 特集 1 アジアの生活者の負担軽減
サウジアラビアの女性専用工場による就業支援
文化的な背景から、サウジアラビアでは女性と家族以外の男性と同じ部屋で
過ごすことや話をすることが禁じられています。女性の就業は禁じられてい
ませんが、男性と一切接することなく働けるような職場は非常に限られてい
ます。ユニ・チャームでは 2012 年に女性専用工場をつくり男性とまったく
接することなく働くことのできるオペレーションを実現し、女性に働く機会
を提供してきました。
工場スタートから 3 年目となる 2015 年、生産現場にはさまざまな進展が見
られました。社員数が増えて生産ラインを拡大した他、女性のリーダーによ
る的確な現場マネジメントが行われ、作業の効率化が進んだ結果、一人あた
りの生産性も大きく改善しました。
さらに、
新人教育として「安全」
「品質」
「生産性」に関する 2 週間の研修を行い、
サウジアラビアの新しい女性社員を育成しています。
⃝女性専用工場で働く社員の家族の声
Shaha Al-Shammari の家族
母がユニ・チャームの女性専用工場で働いて僕たち兄弟の暮らしを支
えてくれたので、僕たちは学業に専念することができました。ユニ・
チャームに感謝するとともに、今度は僕たちが頑張って早く母の支え
になりたいと考えています。
Nora Al-Enazi の家族
娘はユニ・チャームで職を得たことにより、私たち夫婦を経済的に支
えてくれています。工場では娘の安全に気を配ってくれるので安心で
すし、おかげで私たち家族は不安なく暮らすことができています。
14
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 特集 1 アジアの生活者の負担軽減
低出生体重児にやさしく寄り添う
小さな赤ちゃんを守るのは、ユニ ・ チャームの使命
近年、低出生体重児(2,500g 以下)の出生率が増加傾向にあります。ユニ・チャームは、医療現場の「低出生体
重児の成長・発達を促すためには、ストレスを最小限に抑えるようケアすることが大切」という考えに合わせて、
赤ちゃんの姿勢を変えることなくおむつ交換ができる新技術を開発し、
2014 年 11 月に低出生体重児専用の「ムー
ニーエアフィット ®」を日本の病産院向けに発売しました。発売 1 年が経過し、
「ポジショニング姿勢(胎内環境
、
屈曲姿勢のままでもおむつ交換を可能にする「ミ
に近い屈曲姿勢)を維持したままおむつ交換ができる」
(87%※)
シン目がある」
(93%※)など、医療現場の実態を考慮した独自の製品設計に好評をいただいています。現在、各
種学会への出展や学会内セミナーへの共催を実施し医療業界における情報提供活動を広げています。
ポジショニング姿勢に合わせて、
おむつが立体的にフィット
ポジショニング姿勢のままおむつ交換ができ
るミシン目を搭載
学会などへの出展の様子
台湾で発売した Mamy Poko 低出生体重児用
低出生体重児専用紙おむつは各国でも展開を開始しています。台湾では、最も少ない出生体重で生まれた超未熟
児の男の子をやさしく支えました。妊娠 24 週目にわずか 339g の体重で生まれた男の子は、最新の医療技術と強
い生命力で 6 カ月の集中治療を経て 2,200g まで健やかに育ち、無事退院することができました。病院長は「低
出生体重児専用の紙おむつは小さな赤ちゃんを守った上に、看護もしやすい。とても感動しました。ママの愛の
分身ですね」とコメントされました。今後も世界において小さく生まれる赤ちゃんの健やかな成長をサポートし
ていきます。
※ 2015 年 10 月 第 60 回日本新生児成育医学会・学術集会 ムーニーエアフィット ® をご使用されている助産師の方へのアンケートより
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 特集 2 超高齢社会への貢献
特集 2 超高齢社会への貢献
「誰もがいつまでも自分らしく暮らせる社会=ノーマライゼーション」の実現は、ユニ・チャームの変わらない願
いです。超高齢社会といわれて久しい現在だからこそ、高齢者の方々が自立した豊かな社会生活を送れるよう支
えていきたい――そんな想いの下、私たちはよりよい排泄ケアのための商品づくりやその提案に日々取り組んで
います。
取り組みの背景
超高齢社会に欠かせない健康寿命の延伸
世界一の高齢社会・長寿国である日本において、
「健康
寿命」への関心は高まり続けています。日常的な介護を
■平均寿命と健康寿命の差(2010 年)
必要とせず自立した生活を送れる期間である健康寿命
は、日本人の平均寿命に対して、男性で約 9 年、女性で
約 13 年短いのが現状です。超高齢社会を迎えた中、人々
が長く人生を楽しみ、心豊かに暮らしていくためには健
康寿命をいかに延ばすかが非常に重要です。
「平成 26 年版厚生労働白書」より引用
排泄ケアが健康寿命延伸の鍵を握る
健康寿命を延ばすためには、加齢に伴って起きるさまざまな老化現象(老年症候群)に早期に対応すること
が欠かせません。運動機能や認知機能の低下などと並び、排泄トラブルは代表的な老年症候群のひとつと考
えられます。排泄トラブルを抱えた人の多くに、睡眠への悪影響や、外出や飲食を控えるといった傾向が見
られます。これは、健康三原則といわれる「睡眠」「運動」
「食事」が脅かされた状態であるとともに、「自分
の健康に対する自信が持てない」などメンタルにも大きく影響しています。排泄トラブルをいかにケアして
いくかは、健康寿命を延ばすための重要な鍵となっています。
■排泄トラブルによって困ること<複数回答>
夜中にトイレに起きる・よく眠れない
45.3
トイレに行く回数が多い
38.1
外出先の困りごと(トイレを探すのが大変、
旅行やお出かけが楽しめない)
24.3
友人や知人に知られるのがイヤ
10.1
飲み物やお酒を控えるようになった
8.1
家族に気づかれるのがイヤ
6.6
睡眠への影響
外出への影響
飲食への影響
ユニ・チャーム調べ:2015 年 3 月
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 特集 2 超高齢社会への貢献
⃝外部専門家の意見
自覚症状を感じたら早期のセルフケアが大切
尿失禁など加齢に伴った老年症候群は誰にでも起こり得るものです。排尿をう
まくコントロールできないという自身の変化に気づいたら、それを特別視する
ことなく、いち早くセルフケアに取り組むことが重要です。早期にケアをすれ
ば、状態の悪化を 3 ~ 5 年など先延ばしできる可能性もあります。活動的で
元気な日々を送るために、
「睡眠」
「運動」
「食事」に加えて「適切な排泄ケア」
の習慣づけが極めて大切です。
桜美林大学 加齢・発達研究所
所長(大学院教授)
鈴木 隆雄 様
ユニ・チャームの取り組み
「ライフリー」を通じた「はいせつケア」の提唱
3 つのコンセプトで展開する「はいせつケア」
いつまでも自分らしい生活を送ってほしいという願いから、ユ
ニ・チャームでは「ライフリー」ブランドにおいてトイレ動作
の自立を支援する商品・サービスを提供してきました。早期の
セルフケアを広めていくため、
2015 年には従来の「介護おむつ」
の枠から脱却。軽い尿もれなどを含めた排尿トラブルを経験す
る幅広い人に向け、トータルでの「はいせつケア」を提案して
います。体の状態や生活スタイルに応じて、軽度・中度・重度
それぞれの 3 つのコンセプトで商品を展開しています。
「はいせつケア」に抵抗なく取り組んでいただくために
排泄トラブルでは早期のケアが非常に重要でありながら、約半
数の人が「まだ自分が使うものではない」という判断からケア
用品を使用していないのが現状です。そのためユニ・チャーム
では、
「介護おむつ」のイメージに抵抗感を持っていた人にも利
用してもらいやすいよう、店頭でも「はいせつケア」という言
葉で、介護のイメージを払拭し健康生活への前向きなイメージ
を打ち出す提案に取り組んでいます。
排泄トラブルの頻度にかかわらず、適切な排泄ケアを行った人
はそうでない人に比べ、社会参加に前向きで生活満足度が高く
■現在の生活への満足度
なる傾向がこれまでの調査で明らかになっており、今後もケア
啓発を通じて健康寿命を延ばし、高齢者の QOL 向上に貢献し
ていきます。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 特集 2 超高齢社会への貢献
ホームページによる充実した情報発信
「ライフリー」のホームページでは、
「健康寿命をささえたい。
」というスローガンの下、適切な排泄ケアのための
さまざまなコンテンツを掲載しています。
軽度から重度まで
「ライフリー」
ブランドを横断したホームページとして、
状態に合ったケア用品の紹介はもちろん、利用した方の体験談や健康寿命を延ばすための専門家からのアドバイ
スなど、豊富な情報を提供しています。
「ライフリー」公式ホームページ
http://www.unicharm.co.jp/lifree/
専門家と共に「排泄セルフマネジメント」を提唱
50 歳以上の 4 人に 1 人が排泄トラブル経験者である※という現在。ユニ・チャームでは、より多くの方の快適な
生活を応援するため、排泄ケアの専門家と共に「排泄セルフマネジメント」を提唱しています。
「排泄セルフマネジメント」では、実際に排泄で気になることが出てきた際、①自分の状態を知り、見極める、②
骨盤底筋トレーニングなどを行う、③適切なケアや受診を行うといったステップを基本に、具体的な実践方法を
紹介しています。
※ユニ・チャームによる排泄トラブルに悩む方の生活実態調査(ニュースリリース 2015 年 4 月 17 日)より
「排泄セルフチェックシート」と「排泄レコーディング」で排泄トラブルのタイプを確認
「排泄セルフチェックシート」で、自分の排泄トラブルのタイプを確認できます。適切なケアの第一歩となるよう、
タイプごとに異なる原因や状態の把握を勧めています。また、排尿や排便の時刻や量などを記録する「排泄レコー
ディング」も、排泄トラブルへの対処に向けて自分のパターンを把握するのに有効です。医師へ相談する際の参
考にもなるツールとして、専門家と共に推奨しています。
タイプを知って、適切なトレーニングやケアを
専門家の監修の下、自宅で簡単にできる「骨盤底筋トレーニング」を Web サイト※などで紹介しています。骨盤
底筋トレーニングを毎日続けて行うことで、尿もれや便失禁といった排泄トラブルの予防・改善が期待できます。
※ http://www.unicharm.co.jp/charmnap/training/training/index.html
排泄ケア研究所による「排泄ケアナビ」での情報発信
ユニ・チャームの排泄ケア研究所では、介護福祉士・看護師・保険師などの有資格者が、長期にわたって全国の
施設・病院での実態を調査しながら、ケア用品の検証や、より良い排泄ケアのあり方について研究を重ねています。
その研究成果や離床・自立排泄を促すケア方法など高齢者と介護者の方に現場に根ざした情報を、Web サイト「排
泄ケアナビ」で幅広く提供しています。
排泄ケアナビ
http://www.carenavi.jp/
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CSR・環境 > 特集 2 超高齢社会への貢献
また、
「排泄ケアナビ」では、介護施設での実際の取り組み例などを紹介し、おむつ交換回数の削減やリハビリを
重視した排泄ケアなどの啓発に努めています。
■介護施設での取り組み例
「おむつ交換回数削減とスキンケア方法の改善で利用者の良眠確保」
社会福祉法人 信愛報恩会 介護老人福祉施設 信愛の園(東京都清瀬市)
http://www.carenavi.jp/researchdata/vol6.html
「生活の中でのリハビリテーションを重視したケアに取り組む在宅強化型老健」
医療法人社団 弘樹会 介護老人保健施設 いちいの杜(東京都昭島市)
http://www.carenavi.jp/researchdata/vol5.html
地域における「尿もれケア・排泄介護」講座
年を重ねても自分らしさをあきらめないで過ごしたい、高齢者のそんな思いに応えるため、ユニ・チャームでは、
健康寿命を延ばす正しい排泄ケアや介護の知識の普及に向けた取り組みを続けています。
地域との協力によって対象者ごとにテーマを設定し、尿もれ予防と紙おむつの使い方などの理解を深めていただ
き介護予防の大切さを啓発しています。
■排泄ケア研究所が行う「尿もれケア・排泄介護」講座
一般シニア向け
在宅介護専門職、
家族介護者向け
介護&看護学生
(専門職養成校)向け
テーマ
介護予防(尿もれ予防)
排泄ケア
排泄ケア
開催回数
41 回
22 回
13 回
対象者
介護予防に重要な「尿もれの予 おむつの適切な選び方や使い方
防とセルフケア」をテーマに、 (あて方)を通して、在宅介護の
その予防と改善、上手に付き合っ 大きな課題である排泄ケアの負
ていくための方法を紹介します。 担を減らす方法を紹介します。
高齢者ケアに携わる未来の医療・
介護の専門職に対して、高齢者の
排泄ケアにおける専門職の役割
や知識を基本から伝えています。
啓発内容
実施風景
実施風景
実施風景
教材
教材
出張講座案内パンフレット
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CSR・環境 > 特集 2 超高齢社会への貢献
⃝静岡県袋井市で「介護講座」開催
当社排泄ケア研究所の講師が、
袋井市内の在宅介護者や会に賛同された方々でつくる「袋井市介護者ほほえみの会」で、
介護講座を開催しました。テーマは、
「紙おむつの選び方とあて方」
。紙おむつの構造やモレ発生のメカニズムなどを解
説し、正しく使うことで外出も可能にし、前向きに生活できることをご理解いただきました。参加者からは、「紙おむつ
のあて方でこんなに違うと思わなかった」
「紙おむつがこんなに種類が多いと思わなかった」と、好評を得ました。
参加者の声
あて方のコツが分かりました
81 歳の夫は要介護 1 で、介護を始めて 2 年になります。リハビリパンツと尿とりパッ
ドを用意しておけば、本人が自分で使ってくれますが、尿とりパッドのあて方が悪い
のか少しモレてしまうこともあるようです。きょうの講習でパッドのあて方のコツが
分かりましたし、パッドの種類があんなにあるとは知りませんでしたので、早速、帰っ
てから主人に伝えたいと思います。
参加者
高橋 光子 様
袋井市社会福祉協議会ご担当者の声
開催できてよかったです
今日の介護技術研修会は、ユニ ・ チャームさんの CSR レポートを見て近くの掛川市で
「介護講座」を開催したことを知り、袋井市でも開催できないかと相談したことがきっ
かけです。
日頃、社会福祉協議会の立場で地域の福祉関係の相談を受けることが多く、介護に関
しては一人で悩んでいる方もいるため、地域の介護者の会と連携してリフレッシュの
ためにバス旅行を企画したり、交流の場をつくるようにしています。介護技術に関す
運営をサポートしていただい
た方
社会福祉法人
袋井市社会福祉協議会
三品 陽子 様
る勉強会も開いていますが、おむつの選び方やあて方は、分かっているようで知らな
いことが多く、このような会を開催できてとてもよかったと思います。メガネと同じ
く自分にあったものを選んで、正しく使うことで楽しく生活できるようになる、とい
う講師の言葉は心に残りました。
担当者の声
メーカーの責任として正しい使い方をお伝えしたい
ユニ ・ チャームでは対象者ごとにテーマを設定して介護講座を開催しています。今回
袋井市では、紙おむつのあて方と、尿もれケアのふたつをテーマに介護講座を開きま
した。以前は、介護に直面してからこのような教室に来る方が多かったのですが、最
近は健康への関心の高まりからか、問題がなくても参加される方が増えているように
感じます。実際に自宅で介護をされている参加者の方から、介護講座に参加して正し
いあて方を知ったとか、こんなに紙おむつの種類があると思わなかったとの声を聞く
たびに、メーカーの責任として正しい使い方をもっと発信していかなくてはならない
との思いを強く持ちます。
紙おむつも尿ケア専用品も正しく使えば、外出もできるようになり前向きに生活がで
きます。紙おむつは使わずに、下着と尿ケア専用品だけで生涯過ごせるようになるこ
講師
ユニ ・ チャーム株式会社
排泄ケア研究所 介護福祉士
林 博美
とが理想で、どうしてもという状態になったときに使うのが紙おむつだと思います。
今後は、もっと全国で講座を開催し、地域で困っている方たちのサポートをしていきたいと思います。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 特集 3 地球環境に配慮したモノづくり
特集 3 地球環境に配慮したモノづくり
ユニ・チャームは、消費財メーカーとして社会を取り巻く環境課題への認識を深め、地球環境保全と経済的成長
を両立する事業活動を通じて、持続可能な社会への貢献を目指しています。この取り組みの一環として、使用済
み紙おむつからリサイクル可能な上質のパルプを抽出する業界初の技術を開発しました。衛生用品としての安全
性を確保しながら、環境にやさしい循環型モデルの構築を目指します。
リサイクルパルプの取り組みの背景
紙おむつの生産量・廃棄量の増大
紙おむつには、ベビー用と、高齢者の方などが使用する大人用があります。昨今、高齢者人口の増加とともに大人
用紙おむつの生産量が増え、それに比例して使用後にごみとして廃棄される紙おむつの量も増加しています。さ
らに、使用済み紙おむつの焼却処理にかかる費用や、焼却による CO2 の排出量もまた増加しています。
※ユニ・チャーム調べ
有効利用が欠かせない森林資源や水資源
紙おむつの材料となる品質の高いパルプは木から作られます。パルプ使用量の増加はより多くの森林資源を
必要とし、将来的には森林資源の不足が見込まれます。
また、木材から木のチップを作り、パルプを製造する過程では多量の水を使用します。世界で水不足の深刻
化が進む中、水の使用量を低減することが求められています。
■木から紙を作るまで
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 特集 3 地球環境に配慮したモノづくり
ユニ・チャームの取り組み
ユニ・チャームが開発したリサイクルシステムとは
リサイクルされたパルプの品質上の問題を解決
使用済み紙おむつの多くは焼却処理されています。一部の使用済み紙おむつはリサイクルされ、プラスチック(プ
ラパルプ)と低質パルプが取り出されます。このプラスチックは、RPF(固形燃料)などとして再利用されてきま
したが、低質パルプを紙おむつとして再利用するには排泄物に含まれる菌の感染の危険性が拭えませんでした。ま
た、再資源化工程で設備の目詰まりの原因となる紙おむつに含まれる高分子吸収ポリマー(SAP)の処理の問題
を抱えていました。
独自のオゾン処理により衛生的な上質パルプを抽出
今回ユニ・チャームが開発したリサイクルシステムでは、使用済み紙おむつから低質パルプを抽出した後、独自
のオゾン処理を加えます。それにより、SAP を酸化させて水と二酸化炭素にまで分解し、バージンパルプと同等
の衛生的で安全な上質パルプへと再資源化が可能となりました。
■ユニ・チャームの目指すリサイクルシステム~紙おむつの循環型モデル~
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CSR・環境 > 特集 3 地球環境に配慮したモノづくり
衛生安全性と環境へのやさしさを実証
衛生安全性の評価では、オゾン処理後のパルプからは排泄物に含まれる細菌(主に大腸菌)は検出されず、ヒト
由来の汚れ指標としたタンパク質濃度も測定下限以下となりました。
環境負荷の評価では、従来の焼却処理との比較で、ライフサイクル全体で約 31%の温室効果ガス削減効果がある
ことを確認できました。
■おむつ再資源化の衛生安全性評価
■おむつ再資源化の LCA 評価
新リサイクルシステムの確立に向けて
使用済み紙おむつのリサイクルは、ごみ・CO2 の排出量の削減や天然資源の循環利用など、地球環境の改善に貢
献できる、紙おむつメーカーとして一歩踏み込んだ挑戦です。現在はリサイクルシステムの確立を目指し、原材
料となる使用済み紙おむつの回収方法など、自治体や回収業者との協業について検討しています。
また、リサイクルした紙おむつが広く社会で使用されるためには、消費者の理解が欠かせません。2015 年 12 月
には、
「エコプロダクツ 2015」に出展し、使用済み紙おむつのリサイクルシステムを紹介するなどの啓発活動を
通じて、システムの確立に向けた取り組みを進めています。
⃝外部専門家の意見
東京都市大学 伊坪 徳宏 教授
ユニ・チャームが提案する紙おむつのリサイクルシステムは、今後ますます需要が
増える紙おむつの処理を焼却に頼るのではなく、付加価値の高い材料として循環利
用することを進めるものです。今回の評価を通じて、上質なパルプを紙原料として
回収し、発熱量の高いプラスチックは熱源として利用することを可能にするこのシ
ステムは、CO2 の排出量の低減にも貢献することが分かりました。高齢化社会の
中で今後顕在化するであろうゴミ問題や気候変動問題を解決していく、新しいビジ
ネスモデルを提唱する同社の試みは大変高く評価できます。
北里大学 花木 秀明 感染制御研究センター長・特任教授
使用済み紙おむつのリサイクルは、今後、各自治体の大きな課題となってくる
と考えられます。しかし使用済み紙おむつには感染性に関与する衛生上の危険
が絡んでいます。この危険性を回避できることが本研究で確認できました。こ
の技術を洗練してリサイクルを実現させていくことは、地域から全国へ、さら
に地球環境の改善に役立つことになります。今後は、産官学が一体となった展
開が望まれます。
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CSR・環境 > 特集 3 地球環境に配慮したモノづくり
⃝開発者の声
今回のリサイクル技術を用いた使用済み紙おむつの再資源化システムの確立により、消費財メーカーとして
地球環境改善への貢献が可能になると考えています。同時に、天然資源の有効利用や CO2 排出量の削減にお
いても大きな可能性が見えてきました。今後も国内外で紙おむつの使用量拡大が見込まれる中、社会課題に
貢献しうる取り組みとして大きなやりがいを感じます。使用済み紙おむつのリサイクルシステムを、社会価
値と経済価値の双方を満たすユニ・チャームならではの社会貢献と捉え、ステークホルダーの皆様と共に今
後も推進していきます。
ユニ・チャーム株式会社
グローバル開発本部 小西 孝義
ユニ・チャーム株式会社
CSR 本部 和田 充弘
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CSR・環境 > 東日本大震災被災地への継続的な支援
東日本大震災被災地への継続的な支援
2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災により、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げますとともに、
被災地の一日も早い復興を心よりお祈りいたします。ユニ・チャームは、発災直後より物資を支援し、また社員
参加による震災義援金「マッチングファンド」を活用した被災地支援活動を継続しています。今後もこれらの活
動を通じて、地域の皆様との交流を深め地域社会に貢献してまいります。
被災地支援と節電活動を組み合わせたマッチングファンドを継続
「被災地への継続的な支援」と「節電推進」を目的に創設した「マッチングファンド」と「スーパークールビ
ズ/ウォームビズ」活動も 6 年目を迎えました。就業中に着用できるオリジナルのポロシャツ、ジャンパー
などを社員が購入した代金相当額に「マッチングファンド」方式を組み合わせて、これまでに 143 台の尿吸
引ロボ「ヒューマニー」を被災地の施設・病院などへ寄贈。介護の現場で使用いただき、ご利用者様の QOL
(Quality of Life= 生活の質)の向上に役立てられています。2015 年 10 月には、「ヒューマニー」を寄付し
た会津若松市の社会福祉大会で、感謝状を贈られました。
2015 年度は、オリジナルポロシャツやジャンパーに加えて、「ヒューマニー」を寄贈した岩手県宮古市の障
がい者支援施設「わかたけ学園」の入所者の方々が製作する鮭革細工の製品の中から ID カードケースをマッ
チングファンドの対象としました。
「わかたけ学園」職員の方からは、
「地元宮古で獲れた鮭にこだわり、製品作りを行っています。震災の影響
で鮭の漁獲高が減るなど心配はつきませんが、昨年に引き続き製品を購入していただけたことは利用者の作
業意欲の向上につながっていますし、何より変わらず被災地に想いをはせていただいていることに感謝して
います」との声をいただきました。
今後も社員とともに被災地支援活動・節電活動を推進していきます。
「わかたけ学園」で制作する鮭革製品
作業の様子
尿吸引ロボ「ヒューマニー」
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 東日本大震災被災地への継続的な支援
⃝「ヒューマニー」を使用された施設職員様のコメント
夜間の十分な睡眠で昼間の生活にもはりが
寄付されたヒューマニーは、重度の知的障がいをもつ 70 代の女性入所者に
利用しました。
日中はトイレに誘導して排泄、夜間は紙おむつを使用して過ごしていました
が、頻尿のため就寝前と夜間、そして明け方と一晩に 3 回のおむつ交換をし
ていました。そのため、十分な睡眠を確保することが難しく、昼間うたた寝
することもたびたびありました。
ヒューマニーを使用するようになってから、夜間のおむつ交換が不要となり、
夜間の巡回の際も声をかけて起こすことがなくなりました。睡眠も十分にと
れるようになり、うたた寝することもなくなりました。なにより活発になり
昼間の生活にはりが出てきたように感じます。
また、介護に携わる職員にとっても作業負担を軽減することができ大変助か
りました。今度は重度の障がいをもつ 70 代の男性入所者にも使ってみたい
と考えています。うまく使うことができれば、本人も安心して眠ることがで
きるようになると思います。排泄ケアの選択肢が増えることは障がいをもつ
方にとって大変意義あることだと感じています。
社会福祉法人洗心会
第二高松園(宮城県気仙沼市)
震災発生後の主な対応
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CSR・環境 > 東日本大震災被災地への継続的な支援
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CSR・環境 > お客様とともに > お客様とのコミュニケーション
お客様とともに
お客様とのコミュニケーション
お客様相談センターの取り組み
お客様相談センターでは、お客様からいただいた貴重なご意見に対して、迅速・公正・公平で誠意ある対応を心がけ、
お客様満足の向上を対応の基本としています。
2015 年度は 4 万 7,000 件のご意見をいただきました。ご意見は広く社内に伝え、関係部門と連携して商品・サー
ビスに反映し、対応のさらなる向上に努めています。
国際規格である ISO10002 苦情対応マネジメントシステム(以下、ISO10002 苦情対応 MS)の自己適合宣言を、
2006 年 7 月に行いました。この仕組みは、中国・台湾・タイ・インドネシア・オーストラリア・インドなどの
海外拠点のお客様相談室へ横展開を図っています。
中国・台湾に引き続き、2013 年 10 月にタイにおいて、2014 年 3 月にイ
ンドネシアにおいて自己適合宣言を行い、ユニ・チャームグループでお客様
満足の向上に向けた取り組みを行っています。
お客様相談センターの主な取り組み
お客様志向、品質の強化を目的として、お客様相談センターでは社員向けの
研修を実施しています。2015 年度は国内の各工場を対象に、お客様のお声
を音声で聞く傾聴研修を実施しました。全社でお客様志向を高め、お客様に
満足いただける商品を提供できるよう努めてまいります。
お客様相談センター主催の工場傾聴研修
■お客様相談センターの主な取り組み
主な取り組み
1. 対応者教育
内容
「応対品質」の向上を目的とし、外部講師研修、専門知識勉強会などの専門知識向上研修を実
施しています。
2. 商品反映
お客様からのご意見は週報・月度レポートを通じて関係部門にタイムリーに情報発信。商品の
改良ならびに新商品へのヒントとするなど、お客様にとって安心してお使いいただける商品の
提供に努めています。
3. 情報発信
お客様の声は、顧客情報管理システム「SMILE システム」でリアルタイムに共有しています。
また、事業部への報告会や商品パッケージ表示確認会議(コミュニケーション保証会議)へ参
加し、お客様目線に立ち商品の改善に活用しています。
4. お客様相談セン
ター研修
お客様志向強化・品質の強化を目的として、開発・製造部門などの関係部門、新入社員、全社
希望者に対し実施。2015 年度は 972 名が受講しました。
5. 海外お客様相談
室との連携強化
海外現地法人を含めたユニ・チャームグループのお客様満足向上を目指して、各国での取り組
みを共有し、ISO10002 苦情対応 MS をベースにした対応スキルの向上と連携強化を図って
います。
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CSR・環境 > お客様とともに > お客様とのコミュニケーション
■ユニ・チャーム株式会社 苦情対応方針
1 お客様の声はお客様相談センターに集約し、QMS(ISO9001)苦情対応プロセス手続書・ISO10002 苦
情対応プロセス文書に基づき、公正・公平に対応します。また、商品・サービスの不具合に関する情報は、
経営トップに報告をし、速やかに改善します。
2 お客様の声に対し、是正が必要な場合には、QMS(ISO9001) 是正及び予防処置手続書により、関連部門
が連携し、迅速に是正を行い、再発を防止します。
3 お客様の貴重なご意見は、今後の商品やサービスに反映させるよう努めます。お客様の声を真摯に受け止
め、お客様に満足して頂けるよう、各部門協力して、改善に努めていきます。
⃝お客様の声を商品に反映した事例
「ライフリーズレずに安心紙パンツ専用尿と
りパッド夜用へのズレ止めテープ希望」の声
「ソフィはだおもい極うすスリム夜用 360 を
「ライフリーズレずに安心紙パンツ用尿とり
「ソフィはだおもい極うすスリム夜用 330 で
発売希望」の声
パッド夜用・夜用スーパーにズレ止めテー
は短く、400 では逆に長い。360 がちょう
プをつけてほしい」とのご意見をいただき、
どいいので、ぜひ作ってほしい」とのご意見
2015 年 4 月にズレ止めテープ付き「ライフ
をいただき、
2015 年 10 月に新発売しました。
リーズレずに安心紙パンツ専用尿とりパッ
ド夜用・夜用スーパー」を新発売しました。
海外現地法人お客様相談室の活動
タイお客様相談室は、2013 年 10 月に ISO10002 苦情対応 MS に関する自己適合宣言を行いました。宣言後、
適切にシステムが運用されているか日本のお客様相談センターが監査し、お客様に寄り添った対応が実践されて
いることを確認しました。
また、ベトナムでのタンポン新発売に向けて、CSR 本部とユニ・チャームプロダクツ品質管理部、お客様相談セ
ンターが合同で、生産部門、マーケティング部門、お客様対応部門など関係部門のメンバーに対して製品勉強会
を実施し、製品およびお客様からのお問い合わせに関する知見を共有しました。
タイお客様相談室監査
ベトナム製品勉強会
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CSR・環境 > お客様とともに > お客様とのコミュニケーション
お客様からありがとうのお手紙
ライフリー超うす型下着感覚パンツ
より下着のようで、今のような暑い日が続く
とむれなくて助かりますし、私の場合は身体
に障がいがありズボンをはいていることが多
くヒップラインが目立つので、うす型パンツ
は本当に助かっています。
ムーニーエアフィット新生児用
「新生児用の小さなオムツを手軽に買えると
いいなぁ」という意見を書きましたが、それ
が現実になっていてうれしく思いました。手
軽に買えるので安心しています。
お客様とのメディアを通じたコミュニケーション
国内では、専門メーカーとして排泄ケア、初潮教育、育児などの情報を提供しています。2012 年 3 月に、初めて
育児をされるママたちのコミュニティの場を提供したいという想いから、
「ムーニー Facebook」 を開設。約 70
万人の会員をもつ「ベビータウン」とともに育児情報の発信をしています。また、2013 年 4 月には、初潮教育
サイト「はじめてからだナビ」を改訂し、内容の充実を図りました。海外においては企業ホームページを開設し、
国内外で Web コミュニケーションを強化しています。
高齢者を中心とした排泄に関する専門情報の提供
「尿もれケアナビ」は、妊娠・出産や加齢に伴う頻尿や尿失禁などの排尿トラブルに関して、セルフケアの方法や
専門医への相談などの情報を、産婦人科や女性泌尿器科のドクターの協力の下、発信しています。
「排泄ケアナビ」は、介護を必要とする高齢者と介護をされる方々に快適な排泄ケアを目指して、有識者への取材
や研究発表の他、
高齢者の排尿や排便トラブルに関する原因と治療・介護の知識と技術情報を提供しています。
また、
紙おむつのことが全て分かる「紙おむつ百科」で、紙おむつの選び方 ・ 使い方の工夫に関するさまざまな情報を
発信しています。
初潮教育活動
初めての生理をポジティブに迎えられるよう、お子様と保護者の方向けに、体の仕組みや生理時の過ごし方、生
理用品の選び方などを「はじめてからだナビ」に掲載しています。サイトに掲載している情報は PDF でダウンロー
ドできますので、学校の教材としてもご活用いいただいています。
ママの育児を応援
「ベビータウン」
「プレママタウン」は子育てをするママと赤ちゃんを応援する育児関連企業が連携し、赤ちゃんの
成長に合わせて、妊娠・出産・育児の情報や悩みを探し、相談し、情報交換できるサイトです。また、
「ムーニー」
の Facebook ページを通じたママとのインタラクティブなコミュニケーションには、8 万人の方から「いいね!」
の評価をいただいています。
30
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > お客様とともに > インサイトリサーチ・研究開発・マーケティング
海外のお客様への情報発信を強化
ユニ・チャームの海外での期待がより一層高まる中、海外のお客様に対しても Web での企業や商品の情報発信を
強化し、世界のお客様へのサービス向上に努めています。
はじめてからだナビ
プレママタウン
ベビータウン
ムーニー Facebook
尿もれケアナビ
排泄ケアナビ
ユニ・チャーム ヒューマンケア
ミャンマーサイト
ベトナムサイト
インサイトリサーチ・研究開発・マーケティング
インサイトリサーチ・研究開発・マーケティングの三位一体
ユニ ・ チャームの DNA である「尽くし続けてこそ No.1」に基づき、顧客に
密着したモノづくりを実践しています。消費者の生活実態や消費実態を徹底
的に観察し、消費者の潜在意識にある真のニーズを追求。お客様満足のため
にお客様主体で考え抜き、お客様の期待以上の商品を提供できるよう努めて
います。グローバル展開の推進にあたっては、地域特性を踏まえた商品展開
を行っています。当社の商品は生活必需品ですが、紙おむつが高級品とされ
る国や、一日中紙おむつを使用する習慣のない国もあります。そうした各国
の文化やニーズを考慮し、どのお客様にも気軽にお使いいただけるよう、商
品の機能と価格を両立し、これまでにない新たな価値提供を実現しています。
モニター調査
インサイトリサーチ・研究開発・マーケティングが三位一体となって、今後も、
世界各地の実情に合わせた商品展開を推進していきます。
31
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > お客様とともに > 品質マネジメント
研究開発と技術の連携
当社では、R&D&E(Research & Development & Engineering、研究&開
発&技術)の組織形態で、5 つの事業を横断した形で研究開発を進めていま
す。日ごろからさまざまな基礎研究を行い、そこで生まれた新技術や新素材
によって、商品の改良、新商品の提供を続けています。また、重点エリアに
はリサーチセンターを配置し、現地のニーズにあった商品を開発できる体制
を整えています。
商品試験
品質マネジメント
品質保証の考え方と体制
ユニ・チャームでは「品質マネジメント=品質経営」という考え方から、
「品質方針=中期経営計画」と位置づけ、
システム適合性と有効性を確認するために、内部監査・外部審査を実施。是正・予防処置をとりながら、継続的な
体制の改善を図っています。また、国内外を含む各事業所で ISO9001 を認証取得。それに基づく品質マネジメン
トシステム(QMS)を適用しています。2014 年には規制の変更に伴い、インドネシアとタイにおいて ISO9001
に加えて、国際規格である医療機器の品質マネジメントシステム ISO13485 の認証を取得しました。
製品安全性の取り組み
当社は、人体や生態系に影響のある化学物質対策を推進しています。肌に直接触れる商品をお客様に安心して使
用していただけるよう、製品開発から設備開発、資材購入、製造販売の全てのプロセスにおいて、品質管理基本
規程に基づいたチェックを行っています。
資材調達段階では、人体や生態系に影響のある化学物質を未然に防ぐためのガイドラインを設定し、専門部署が
有害性や法規制などを調査しています。安全性評価委員会によるゲー ト機能を設け、さまざまな使用実態や廃棄
方法などを考慮したリスクアセスメントを行っています。
また、安全性が確認された資材を使用し、製品の実使用テストを実施しています。
当社は製品の安全性確認において外部委託を含め、動物を用いた試験を現在行っておらず、今後も行いません(た
だし、
万一社会に対して安全性の説明責任が生じた場合や、
一部の国において行政から求められた場合を除きます)
。
グローバルな安全性活動
各国の安全性確認の仕組みは 2007 年 4 月から運用され、現在は中国、韓国、台湾、タイ、インドネシアの現地
法人が主体となって取り組んでいます。1 年に 1 度は担当者全員が集まる全体会議、四半期に 1 度の全員参加の
テレビ会議を開催し、非定期で個別ミーティングを実施することで、安全性に関する最新の情報を共有しています。
また、各国のサプライヤー様や試験機関、行政機関を訪問し、協同で安全・安心な商品をお客様へ届けられるよ
うコミュニケーションを強化しています。2015 年度に発生した天津爆発事故では、各国関係者・資材原料供給サ
プライヤー様との協同で資材および製品に爆発事故の影響がないことを確認しました。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > お客様とともに > 品質マネジメント
ユニ・チャームプロダクツの取り組み
ユニ・チャームプロダクツにおける品質保証の取り組みとして、お客様からいただいた不具合情報に基づく改善と、
UTMSS ※による工場全体での改善を行っています。UTMSS では “ 目で見る管理 ”“ 標準化 ” などを目標に活動し
ており、常に高いレベルで同じ品質の商品をお客様へ提供し続けられるよう、生産性改善、品質改善を継続的に行っ
ています。また、日本の各工場と海外工場で「マザー工場制度」を導入し、海外工場への仕組み伝承、成功事例
の横展開なども実施しています。
海外工場では、日本 ASEAN UTMSS の講師が現地の講師を育成し、2015 年は、その講師たちが現地で UTMSS
改善手法伝達教育を実施し、タイ、インドネシアで教育を完了しました。特に女性の現場作業者が多いインドネ
シアにおいては、2014 年度に育成した女性講師が現場の女性改善メンバーの育成に注力した結果、UTMSS 改善
活動が進み、半期に一度開催される UTMSS 全社大会で最優秀賞を獲得しました。
※UTMSS:ユニ ・ チャーム トータル マネジメント ストラテジック システム(Unicharm Total Management Strategic System)
■インドネシア
ASEAN UTMSS 改善研究会の様子
商品への適正表記の取り組み
2010 年以降、商品表記の問題発生件数ゼロを継続しています。商品のパッ
ケージや広告物についてはお客様に正しい情報を伝えるために、医薬品医療
機器等法(旧薬事法)
、景品表示法、容器包装リサイクル法といった関連法規、
日本衛生材料工業連合会等が定める業界基準、および当社独自の自主基準へ
の適合性を確認するとともに、お客様に誤認を与えないか、誤使用を招かな
いかなどについて確認しています。商品設計段階で、表記の科学的根拠を検
証評価する専門のゲート機能としてコミュニケーション保証会議を設置し、
グループ全体で最適かつ的確な表記を実現するよう取り組んでいます。
33
コミュニケーション保証会議
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 地球環境とともに > 環境活動推進体制
地球環境とともに
環境活動推進体制
地球環境に関する考え方
ユニ ・ チャーム商品の多くは衛生的な日常生活に欠かせない消費財であり、資源の利用や廃棄物発生など地球環
境と密接に関係しています。また、当社は世界中でよりよい商品を提供するためにアジアを中心としてグローバ
ル展開を進めており、環境負荷低減の役割や責任が年々拡大しています。
当社では、企業理念体系(社是・“ 信念と誓い ” と企業行動原則)の考え方に則り、環境基本方針、環境行動指針
を制定し、全社員で環境活動に取り組んでいます。私たちが携わる事業活動が環境に与える影響を把握し、持続
可能な社会の実現に向けて「環境負荷低減」と「経済性」の “ ふたつのエコ ” の実現のための取り組みを推進して
います。
環境活動推進体制
ユニ・チャームグループの環境活動は、消費財を取り扱う企業として、環境活動も重要な品質保証の一部である
と考え、社長が委員長を務める CSR 委員会を中心に、CQO※を責任者として、グローバル品質保証部を中心に活
動を進めてきました。2015 年度より、グローバル品質保証部と、企業の社会的責任を遂行するコーポレート・ソ
シアル・レスポンシビリティ(CSR)部を統合し、CSR 本部として環境活動を推進しています。
各事業所では、ISO14001、ISO9001 の統合を進める中で、日常業務プロセスの一部としてゲート管理、KPI 管
理を行い、PDCA サイクルによる改善を図っています。
※ CQO:最高品質責任者(Chief Quality Officer)
■環境マネジメント体制
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 地球環境とともに > 環境活動推進体制
ISO14001 に基づく環境マネジメント
当社では、環境改善のツールとして ISO14001 を導入しています。
2015 年度についても EMS(環境マネジメントシステム)活動に則り、継続的改善を推進しています。
■ユニ・チャームグループの ISO140001 取得状況
事業所
初回認証取得日
審査機関
ユニ・チャーム、ユニ・チャームプロダクツ
1997 年 10 月 17 日
JQA
ユニ・チャーム国光ノンウーヴン
2002 年 2 月 15 日
JQA
タイ工場
2003 年 11 月 14 日
JQA
台湾工場
2003 年 12 月 1 日
SGS
ユニ・チャーム ペットケアカンパニー 三重工場
2004 年 9 月 3 日
JQA
ユニ・チャーム ペットケアカンパニー 伊丹事業所
2005 年 3 月 4 日
JQA
ユニ・ケアー
2005 年 6 月 3 日
JQA
上海工場
2008 年 1 月 29 日
ZDHY
インドネシア第 1 工場、第 2 工場
2011 年 4 月 19 日
URS
LGUnicharm/ 工場
2011 年 7 月 11 日
KSA
天津工場
2015 年 5 月 7 日
ZDHY
江蘇工場
2015 年 12 月 15 日
ZDHY
環境リスク予防とパフォーマンス向上のための環境監査
当社では、環境リスクの予防と環境パフォーマンスの向上を目的とし、主に 3 つの環境監査を実施しています。
(1)ISO14001 環境マネジメントシステムに基づく定期監査
(2)産業廃棄物適正処理のための委託先現地確認
(3)法規制遵守状況確認など、目的を絞ったフォーカス監査
また、経営監査部が行う業務監査では、環境マネジメントシステムの対象範囲としていない営業拠点などについて、
廃棄物処理状況の確認を実施しています。
35
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 地球環境とともに > 環境影響と環境目標
環境影響と環境目標
ライフサイクル全体で見る環境影響
ユニ ・ チャームは、消費財メーカーとして事業活動のさまざまな場面で資源を利用しています。資源を利用し、事
業活動を行うメーカーの責任として、資材調達から製造、輸送、使用後の廃棄に至るサプライチェーンの各事業
活動を通じて、環境改善を推進しています。
■ライフサイクルで見る環境影響
環境活動テーマと目標
■ 2015 年度実績と 2016 年度目標
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 地球環境とともに > 商品を通じた環境への取り組み
商品を通じた環境への取り組み
ユニ ・ チャームでは、環境目標の中に環境配慮型商品比率を設
定し、環境を意識した商品開発に取り組んでいます。2005 年
■環境配慮型商品の体系
度を基準年としてライフサイクルで環境負荷低減を実現できて
いるか評価し、環境性能が向上した製品を「環境配慮型商品」
と定義しています。2015 年度は環境配慮型商品比率目標 70%
※
と設定して取り組み、72%と目標を達成しました。2016 年
度は、さらなる拡大を目指します。2013 年度からは、設計段
階から商品の環境配慮状況を随時、確認しています。
また、
「環境配慮型商品」の概念をさらに発展させて持続可能な
■エコチャーミング商品の一例
社会への適合を推進する上位商品を、
「エコチャーミング商品」
として定義しています。この基準をクリアした商品も現在では
58 品目に上ります。
※日本で販売する OEM 品を除いたパーソナルケア商品での割合
■事例 生理用品
夜用ナプキン「ソフィ超熟睡」ブランドから新発売した「ソフィ超熟睡 極上フィッ
トスリム」では、従来の「ソフィ超熟睡ガード」と比較して厚さ 3 分の 2 とい
うスリム化を実現しました。これにより、重量を従来品比 84.0%に抑え、製造
や流通工程などで排出される CO2 を 82.4%にまで削減しています。
ソフィ超熟睡 極上フィットスリム
地球温暖化防止の取り組み
生産現場における省エネルギー活動
ユニ ・ チャームグループの生産現場では省エネ目標(前年原単位比 CO2 削減率 1%)を達成するため、省エネ会
議を年 6 回開催しています。各工場の省エネ担当者が集まり、事例紹介や討議を繰り返しさまざまな案を検討し
ています。会議で共有した内容を各工場で実践し報告するなど、グループ全体で PDCA を回しながら省エネ目標
の実現に尽力しています。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 地球環境とともに > 地球温暖化防止の取り組み
サプライチェーンを通じた CO2 排出量削減の取り組み
世界で最も広く利用されている GHG(温室効果ガス)算定基準である「GHG プロトコル※」に準拠して、
ユニ・チャー
ムグループ(日本)の CO2 排出量の試算を行いました。
GHG プロトコルでは従来のスコープ 1(直接燃焼による排出)
、スコープ 2(購入による排出)に加えて、15 項
目からなる間接的な CO2 排出基準スコープ 3 が発表されました。
この基準に従った試算の結果、40%が資材調達時に、29%が使用後製品の廃棄時によるものでした。
今後はこの試算結果に基づき、環境配慮型商品のさらなる導入による調達資材の CO2 排出量削減や、使用後廃棄
時の CO2 排出量削減を推進していきます。
※米国の環境 NGO「世界資源研究所(WRI)
」 と国際的企業 200 社からなる会議体 「持続可能な発展のための世界経済人会議」が中心となり、
1998 年、GHG(温室効果ガス)排出量算定と報告の基準を開発するための会議「GHG プロトコルイニシアチブ」が発足しました。
2001 年に「GHG プロトコル」第 1 版が発行されて以来、GHG 算定基準の世界標準となっています。
■スコープ別 CO2 排出量の推移
スコープ
カテゴリー
排出量(千 t-CO2)
スコープ 1
32
スコープ 2
135
スコープ 3
1
購入
523
2
資本財
178
3
その他燃料
4
上流輸送
5
事業廃棄物
6
従業員の出張
7
従業員の出勤
1
8
上流のリース資産
2
9
下流輸送
(該当なし)
10
製品の後加工
(該当なし)
11
製品使用時
(該当なし)
12
製品使用後廃棄
13
下流のリース資産
(該当なし)
14
フランチャイズ
(該当なし)
15
投資
(該当なし)
3
33
1
スコープ 3 合計
(未算定)
376
1,118
スコープ 1、2、3 合計
1,285
「CDP ジャパン 500」で気候変動情報開示に関する評価を獲得
CDP ※ の気候変動に対する取り組みに賛同し、FTSE ジャパンインデック
スに該当する企業を基本に選定した 500 社対象の調査に協力しています。
2015 年度はディスクロージャー
(開示レベル)
96 / 100、
パフォーマンス
(活
動レベル)クラス B の評価を得ることができました。これはユニ・チャーム
全体で気候変動に対する PDCA のサイクルが高いレベルで機能し、ステーク
ホルダーに対する情報開示を進めている点が評価されたものです。今後はよ
り一層気候変動に配慮した活動を推進していきます。
※Carbon Disclosure Project:グローバルに環境に関する調査実施、情報開示を行い、持続可能な社会の実現を図る国際 NGO。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 地球環境とともに > 地球温暖化防止の取り組み
低炭素社会の構築に向けた取り組みを表彰
「低炭素杯」は、次世代に向けた低炭素な社会の構築を目指し、多様な主体が
取り組む、地球温暖化防止に関する活動を表彰する制度です。全国の優れた
取り組みのノウハウや情報を共有し、さらなる活動への連携や意欲を創出す
る同制度は、今年で 6 年目を迎えました。
ユニ ・ チャームは、
「低炭素杯」の取り組みに賛同し協賛企業として、企業・
団体賞「ユニ ・ チャーム最優秀エコチャーミング賞」を設けました。
「低炭素杯 2016」では、ファイナリスト 38 団体のプレゼンテーションを審
査した結果、学生を主体とした大学の環境マネジメントシステム運用活動に
取り組む「千葉大学環境 ISO 学生委員会」を同賞に表彰しました。
【中国】温暖化対策で上海 ETS(排出権取引制度)へ参加
上海では、中国の環境保全計画に基づき、低炭素社会実現に向けて、試験的
に排出権取引が開始されました。中国の現地法人である、ユニ・チャーム生
活用品(中国)有限会社(以下、UCCP)は、低炭素社会実現に向けて社会
の一員として、191 社の試験企業と共に、上海市炭素排出交易市場に参加し
ました。
UCCP は、この排出権取引制度に参加する試験企業として、積極的に政府部
門の統一手配に応え、関連業務を展開。具体的には、積極的に CO2 排出削減
の研修への参加や、政府部門の炭素排出検査への協力などを行い、活動レベ
ルを高めています。
2015 年度は 31,000ton-eCO2 を削減し売却を行いました。
【タイ】工場における廃棄物削減の取り組み
ユニ・チャームの海外現地法人である、ユニ・チャームタイランドでは、工場の製造工程から出る規格外製品を破砕・
分別する設備を導入し、発生した廃棄物全体の 90%以上をペット用吸収材などにリサイクルしています。過去か
らのリサイクル活動と併せて、埋立廃棄物ゼロを実現しています。
【日本】2015 年エコプロダクツ展に出展
2015 年 12 月、東京ビッグサイトで開催された日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ展」に 10 年連続で出
展しました。2015 年は、使用済み紙おむつのリサイクルシステム※に絞って展示・説明を行いました。自治体を
はじめ多くのステークホルダーに来場いただき、ユニ・チャームの環境に対する取り組みの理解を深めていただ
きました。
※「使用済み紙おむつの再資源化の取り組み」については特集 3 をご覧ください。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 地球環境とともに > 環境負荷削減への取り組み
環境負荷削減への取り組み
ユニ・チャームの化学物質対策
ユニ・チャームは人体への影響だけでなく、生態系への影響も考慮した化学物質対策を推進しています。
資材調達段階では人体・生態系に影響のある化学物質を未然に防ぐためのガイドラインを設定し、専門部署が有
害性や規制適合を調査しています。
また開発段階でゲート機能を設け、日本だけでなく海外のさまざまな使用実態や、廃棄方法を考慮したリスクア
セスメントを行っています。
生物多様性の取り組み
生物多様性への取り組み
ユニ・チャームは、近年の気候変動リスクが高まる中、持続可能な社会の構築に向けて環境負荷低減・環境保全に
努めるとともに、生物多様性に配慮したサプライチェーン管理を推進してい
ます。2020 年までに、ユニ・チャームの吸収物品に使用される紙・パルプ
について、
持続可能性に配慮した原料または、
再生した紙の購入を目指します。
2015 年は、森林由来原材料調達ガイドラインを新たに策定し、運用を開始
しています。また、日本国内で吸収体に使用するパルプ・ティッシュの原材
料が、100% FSC・PEFC などの認証品または原産地証明されたものへの切
り換えが完了しました。
森林由来原材料調達ガイドライン
序文
ユニ・チャームは、近年の地球温暖化・生物多様性の減少などの環境問題の重大性を認識して持続可能な原材
料調達を目指しています。 我々の事業活動が自然資本に依存している状況を理解し森林破壊ゼロを支持して
います。
方針
ユニ・チャームは、近年の気候変動リスクが高まる中、持続可能な社会の構築に向けて環境負荷低減・環境保
全に努めるとともに、生物多様性に配慮したサプライチェーン管理の推進に努めます。
その為に環境基本方針※ 1 や CSR 調達ガイドライン※ 2 を生物多様性に対してより具体化した森林由来調達ガ
イドラインの運用によって資源の保全に努めます。
※ 1 ユニ・チャーム環境基本方針:
私たちは、未来の世代へ美しい地球を受け継いでいくために、使い捨て商品を取り扱うメーカーとしての責任の大
きさを認識し、
全ての企業活動を通じて地球環境に配慮したモノづくりを推進します。世界中の全ての人々のために、
快適と感動と喜びを与えるような商品 ・ サービスを提供し、地球環境保全と経済的成長を両立した持続発展的な社
会の実現に貢献します。
※ 2 ユニ・チャーム CSR 調達ガイドライン(環境に関する項目を抜粋)
:
(1)購買活動において、環境保全の重要性を理解し、推進する企業を評価します。
(2)購買活動において、循環型社会を目指し、環境影響を配慮した原料を重視します。
40
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 地球環境とともに > 生物多様性の取り組み
目標
2020 年までに、ユニ・チャームの吸収物品に使用される紙・パルプについて、持続可能性に配慮した原料ま
たは、再生した原料の購入を目指します。
古紙・再生パルプ以外のバージンパルプを使用する場合は、サプライヤーとの協働により森林資源の破壊ゼロ
を十分に確認してまいります。具体的には、FSC・PEFC 等の第三者認証がとれた原材料または、保護価値の
高い森林 (HCVF) 以外の原産地証明の確認を行います。
業界団体活動や一般社団法人 (JBIB) 活動に積極的に参画し、持続性に配慮された森林資源の活用に努めます。
行動指針
1.古紙・再生パルプ・ロス紙を優先して使用します。
2.FSC・PEFC 等の第三者が認証した森林資源を優先して使用します。
3.第三者認証が取れない森林資源の場合は、原産地証明書や Tag により HCVF からの伐採ではない、
(環境)
森林破壊ゼロが担保されている。
(社会面)産出地の労働者や先住民の人権に配慮されている。( 合法性 )
産出地の法律・規則を守っている。を確認されたサプライチェーンの構築を進めます。
用語
FSC:Forest Stewardship Council
https://jp.fsc.org/jp-jp
PEFC:Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes
http://www.pefcasia.org/japan/
HCVF:High Conservaiton Value Forests
http://www.wwf.or.jp/activities/2009/09/701514.htm
JBIB:Japan Business Initiative for Biodiversity
http://jbib.org/
JBIB(企業と生物多様性イニシアティブ)の取り組み
当社は、
「企業と生物多様性イニシアティブ」
(会長:三井住友海上火災保険
株式会社、JBIB:Japan Business Initiative for Biodiversity)※の考え方に
賛同し、2009 年よりネットワーク会員として参加してきました。2015 年
度より正会員として各種研究会に参画してステークホルダーとの対話および
連携に努めていきます。
※http://jbib.org/
41
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 社員とともに > 人材に関する考え方と人権の尊重
社員とともに
人材に関する考え方と人権の尊重
人事理念
ユニ ・ チャームグループでは、“ 信念と誓い ” と企業行動原則に基づき、社員一人ひとりの自主性を重んじ、公平
な自己実現の場の提供と、
「自信」と「誇り」が獲得できる企業文化の醸成に努めています。
■ユニ・チャーム人事理念体系図
■人事関連データ
(①グループ、②日本国内グループ、⑪~⑬はユニ・チャーム、ユニチャームプロダクツ籍社員。その他はユニ ・ チャーム籍社員対象)
指標
雇用パフォーマンス
多様性・機会均等・
労働安全衛生の
パフォーマンス
① 社員数(連結)
② 社員数(日本)
アジア(日本以外)
その他
③ 社員平均年齢
④ 社員離職率(定年退職、
役員昇格、
グループ内転籍除く)
⑤ 女性社員比率
⑥ 女性管理職比率
⑦ 障がい者雇用率(年間平均)
⑧ 定年再雇用率
⑨ 健康診断受診率
⑩ 妊娠・育児による社員離職率
⑪ 育児休業制度利用数
男女計
⑫ 介護休業制度利用数
男女計
⑬ 育児短時間勤務制度利用数
男女計
⑭ ライフサポートフレックス制度利用数
男女計
単位 2013 年度 2014 年度 2015 年度
名
12,795
13,901
15,498
名
2,994
2,994
2,974
名
7,774
8,618
9,686
名
2,027
2,289
2,838
歳
40.7
40.6
40.9
%
1.7
1.2
2.1
%
16.7
17.2
17.4
%
4.9
4.8
4.7
%
1.8
2.1
1.9
%
79
83
76
%
100
100
100
%
0
0
0
名
55
55
61
名
3
0
1
名
46
39
39
名
58
57
68
※ 1. 2013 年度 3/31 基準、2014 年度以降 12/31 基準 ※ 2. ⑪~⑬正社員・契約社員対象。その他は正社員対象。 ※ 3. ④社員離職率
=退職者数(定年退職、役員昇格、グループ内転籍除く)/各年度末(3/31 または 12/31)人数 ※ 4. ⑥女性管理職比率 = 女性管理職
数/全管理職数 ※ 5. ⑧定年再雇用率=再雇用者数/定年退職者数
42
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 社員とともに > 人材に関する考え方と人権の尊重
人権に関する考え方
「ユニ・チャームグループ行動指針」では、“ 社員への誓い ” の実現のために、人種・宗教・性別・年齢・家系・障
がいなどによる差別は一切しない、児童労働・強制労働の排除、セクシャルハラスメント・パワーハラスメント
の禁止、職場の安全・衛生管理の徹底などを明文化しています。
人間尊重、達成感重視の SAPS 手法
2004 年から全社展開している SAPS 手法の目的は、優先順位(付加価値)の高い課題に時間と行動を集中する
ことによって、貴重な時間を有効に活用し、人生を幸せに過ごすことです。そのために、全社をあげて、6 つの要
諦を重要なポイントとして SAPS 手法に取り組み、実践することで、多様な価値観をもった自立した個人を尊重
しお互いの力を引き出しあい、全体が成長する喜びを分かちあうことを目指しています。SAPS 手法により、社員
の “ 志 ”、“ 経済 ”、“ 心と体 ” の 3 つの豊かさを実現していきたいと考えています。
■ SAPS 手法 6 つの要諦
1 人間尊重
2 達成感重視
3 時間競争力重視(タイムベースマネジメント)
4 ナレッジマネジメント
5 好奇心、起業家精神重視
6 意識革新
社員意識調査の実施
社員の満足度や達成感、やりがい、仕事に対する意識を確認するため、毎年 2 回、国内外グループ全社で「社員
意識調査」を実施。継続的に調査することで、社員活性化・組織運営はもちろん、さまざまな人事・経営施策に
活かしています。
■全社員(正社員)の満足度に関する指標
社員意識調査
※ 5 段階評価の平均点
43
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 社員とともに > 人材に関する考え方と人権の尊重
グローバルに広がる共振の経営―社長賞
海外を含むグループ全社を対象に、共振の経営という哲学に基づく SAPS 手法を推進し、顕著な成果を挙げた団体・
個人をたたえる機会として、社長賞を設けています。社長賞受賞者は 1 年間の成果を発表し、さらにその内容は
TV 会議を通して世界約 60 拠点に配信され、2,000 名を超える社員に同時に共有されています。
社長賞は表彰制度に留まらず、成功事例を疑似体験し、発表者・視聴者双方が学びあう場として、リーダー育成
を点から面へと拡大させる仕組みとなっています。
2015 年は 2 チームが団体賞ゴールド賞を受賞。また、初めての個人賞ゴールド賞が授与されました。
⃝社長賞 2015 「獲得!団体・個人ゴールド賞」
台湾
ゴールド賞受賞はとても嬉しいですが、
「今」に満足せずにまだまだ業績
を伸ばしたい。これからもさらに高い壁を乗り越えられるよう、差別化を
図り、メンバーと共に頑張ります。
楊 少逸(ヤン シャオイー)
嬌聯股份有限公司 営業本部 設施開発部
インド
前回のシルバー賞から一段上がりゴールド賞を受賞することができ、イン
ドにいる仲間に感謝しています。UC India の目標を必ずクリアし、第 9
次中期経営計画の達成に貢献します。
Ishwar Mehra(イシュワル メーラ)
Unicharm India Sales Division
Rajasthan / Haryana
Traditional Trade チーム
台湾
個人賞ゴールド賞受賞は嬉しく思うと同時に、大変驚いています。指導し
支えてくださった仲間に感謝しています。これからも精進して、さらにい
い成果を残したいと思います。
嬌聯股份有限公司 行銷本部
/行銷溝通戰略部
郭 怡君(グオ イージュン)
44
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 社員とともに > 人材活用・人材育成
人材活用・人材育成
教育研修制度の拡充
SAPS 手法の理解と実務での実践力向上を基本とした、能力向上プログラムを実施しています。
■ユニ・チャームの特色ある研修制度(抜粋)
多様性の尊重
さまざまなバックアップ制度
社員一人ひとりが、能力を最大限に発揮し、いきいきと働ける職場環境の整備および改善に努めています。
■多様性尊重のためのさまざまなバックアップ制度
障がいのある方の雇用について
意欲ある人材を積極的に雇用し、障がいを持った社員も一人ひとりの能力を発揮し成長意欲を促進できる職場を
目指しています。健常者と分け隔てなく、それぞれの能力と意欲に合わせた適切な目標設定を行い、成果を期待
することによって、チームで達成感を味わう組織風土づくりを推進しています。
45
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 社員とともに > 多様性の尊重
仕事と育児の両立支援のための取り組み
仕事と子育てを両立しやすい環境の実現を目指し、育児休業制度は子が 2 歳まで取
得可能としています。産前産後休暇中は有給休暇として取り扱うとともに、育児休業
の開始日に積立残日数がある者は、最大で 15 日間、有給休暇と同様に通常の給与が
支給され、出産・育児の負担軽減を図っています。また、子どもが生まれた男性社員
とその上長を対象に、育児休暇の制度・仕組みの説明および取得の奨励と実績管理を
行い、男性の育児休暇取得も推進しています。2015 年には、優良な子育てサポート
企業として「プラチナくるみん」を取得しました。今回の認定を契機に、社員が安心
して働ける職場作りに一層取り組んでいきます。
妊娠・出産予定のある女性採用の取り組み
ユニ・チャームは、女性採用の新しい取り組み「Fresh-Mom Recruitment」を、2015 年度の新卒採用者から導
入しました。当社で働きたいと希望しているにもかかわらず、妊娠・出産予定があるために志望を躊躇したり、不
安を感じている女性に、最長で 30 歳になるまで入社資格(内定)を保有できる取り組みです。
家族工場参観日
社員の家族に職場を見学してもらう「家族工場参観日」を国内外で実施しています。参加者からは「いろいろな
商品があっという間に仕上がっていく様子にびっくりした」
、社員からは「家族に自分の働く現場を見てもらえて
よかった」などの声が寄せられました。
四国工場
静岡工場
福島工場
Charming Voice(提案制度)
Charming Voice(提案制度)とは、いつでも誰でも社員が自身の声を経営に活かせる仕組みです。現場の知恵や
情熱や想いを活かし “ 共振の経営 ” を実践するための手段のひとつとして、2011 年度より導入しています。品質
やサービスの向上、効率アップ、コストダウンなどの提案は経営トップとのコミュニケーションを図る機会になり、
自立した社員の育成にもつながっています。
労使での対話
労使間の相互信頼を重視し、会社と労働組合の協議を毎月 1 回定期的に行い、協議内容によっては月 1 回の定期
会議とは別に不定期で開催しています。2015 年度は、時間外労働の削減、福利厚生制度、健康管理対策などを協
議し、社員の意欲を喚起できる働きやすい職場づくりに継続して取り組んでいます。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 社員とともに > 労働安全衛生
労働安全衛生
全社安全大会
社員の安全に向けた取り組みとして全社安全大会を実施しています。2015
年度は、ユニ・チャームプロダクツ四国工場中央製造所で 13 回目の大会を
開催。同社の石川社長による「さざれ石モニュメント」に込めた安全への想
いが、全工場に向けて発信されました。
ユニ・チャーム プロダクツ
第 13 回全社安全大会
安全衛生委員会
安全で快適な職場づくりのため、会社・労働組合から選出の委員、産業医で構成される 「安全衛生委員会」 を設
置しています。委員会では月 1 回、職場環境の改善・整備や労働災害の防止活動を行っています。また、メリハ
リのある働き方の実現のため、前年度時間外労働を 10%削減することを目標に、月 1 回のノー残業デーの実施と、
優先順位を明確にした週次計画を作成し行動管理を徹底することによって、労働時間の削減の取り組みを推進し
ています。
社員の健康への取り組み
社員が心身ともに健やかで生産性の高い活動が行えるように、健康診断受診
促進を積極的に行い、
2015 年度も受診率 100%を達成。婦人科検診の乳がん・
子宮頸がん検診も会社負担で実施しています。また、健康管理を対処から予
防へ移行するため、30 代の社員向けに健康管理研修を開始し、早期から生
活習慣を見直すこと、健康意識を持つことの大切さを伝えています。
さらに、2016 年 1 月 1 日より全社で「事業場内全面禁煙」に移行しました。
また、不安なく健康で充実した毎日とするため、社員・家族が不安や悩みを
社外のカウンセラーに相談できる社員支援プログラムを導入しています。
47
生活習慣改善の講習会
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 社会とともに > 社会貢献の考え方
社会とともに
社会貢献の考え方
社会貢献の考え方
ユニ・チャームは、事業活動そのものを社会貢献性の高いものと考えています。日本のみならず、アジア、そし
て世界中の人々に快適と感動と喜びを提供することに大きな誇りと喜びを感じています。事業に関連するさまざ
まな社会貢献活動にも取り組み、その国の社会に貢献し、人々に愛され歓迎される企業へと発展していきたいと
考えています。
■ユニ・チャームにおける社会貢献の考え方
本業を通じた社会貢献
国内外でピンクリボン活動に継続して参加
ピンクリボン活動は、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療に向け世界的に広がっている啓発活動で、ユニ・チャー
ムでも日本や中国、台湾で本活動に協力しています。
台湾 嬌聯股份有限公司では、社員とその家族 80 人が台湾の台北市にて実施された「ピンクリボンウォーク」に
4 年連続して参加。乳がん予防のピンクリボン活動の協賛者であることを参加者全員が誇りに思っています。
日本におけるピンクリボン活動支援も 8 年目となります。2015 年 10 月に実施された「ピンクリボンスマイル
ウォーク東京大会」には 52 名が参加しました。
「六本木から表参道、原宿を歩くことで、幅広い年齢層の方々に
啓発することができて有意義でした」
との感想があがりました。また、
2015 年も
「ソフィ ピンクリボンクイズ募金」
を実施。乳がんを早期に発見するために定期的な検診が大切であることを分かりやすく学習していただけるクイ
ズで、回答数に応じて関係団体に募金しました。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 社会とともに > 地域に密着した社会貢献(日本)
■各国でのピンクリボン活動
日本
ピンクリボンスマイルウォーク東京大会
ピンクリボン限定商品
「ソフィボディフィット」
ソフィピンクリボンクイズ募金
台湾
ピンクリボンウォーク
地域に密着した社会貢献(日本)
春の全国交通安全運動に静岡工場が参加
春の全国交通安全運動に合わせて、小学生に正しい交通ルールとマナーを理
解してもらうことを目的に、静岡工場では工場近くの小学校の通学路に立ち、
交通安全運動に参加しています。
今年は「子どもと高齢者の交通事故防止」を運動の基本方針とし、子どもた
ちを見守り安全に通学できるように導いています。この取り組みは、地域社
会への貢献活動として 2004 年から続けられています。
四国中央市「乳児紙おむつ支給事業」への協賛
日本一の紙のまちである四国中央市が行う官民連携による「紙のまちの子育
て応援」の取り組みに協賛しています。1 歳になるまでの子どもがいるご家
庭に配られる「子育て応援券」と「ムーニー」
「マミーポコ」を無償で交換
するものです。子どもの健やかな成長や子育て家庭の負担軽減を図りながら、
紙製品の地産地消にもつながる同市の取り組みを支援しています。
子育て応援券
四国中央市「子育てフェスタ 2015」への参加
2015 年 10 月、
四国中央市で
「子育てフェスタ 2015」
が開催され、
ユニ・チャー
ムプロダクツとユニ・チャーム国光ノンウーヴンが参加しました。本フェスタは、
同市が掲げる「子育て環境四国一」のスローガンの下、親子の交流や育児の
環境づくりを目的とし開催されるイベントです。両社は、ミニ SL の運行やピン
クリボンの募金活動と乳がん対策のパンフレット配布を行いました。
49
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 社会とともに > 地域に密着した社会貢献(海外)
地域に密着した社会貢献(海外)
【韓国】
「マミーポコ」低出生体重児用紙おむつを寄付
2015 年 10 月に韓国初の市民公益財団であるアルムダウン財団と連携し、
「マ
ミーポコ」低出生体重児用紙おむつを病院に寄付しました。同財団は「低出
生体重児支援事務局」を設立し、赤ちゃんの治療費の支援などに取り組んで
います。寄付された紙おむつは、ソウル市内などの 4 病院に届けられ新生児
集中治療施設などで使われています。財団の朴事務総長は「財団初の紙おむ
つの寄付でしたが、低出生体重児のために作られた紙おむつは赤ちゃんと母
親に役立ったと思う」と話されていました。
【ベトナム】大雨被害地域に商品を提供
ユニ ・ チャームは、人民委員会に協力し 2015 年 8 月上旬より降り続いた大雨で最も大きな被害を受けたカムファ
市に暮らす人びとに、
生理用ナプキンや紙おむつなどの自社商品を寄付しました。
家が浸水被害を受けた女性は、
「全
てを立て直さなければならない中、生活必需品を支援してもらえることに感謝している」と話していました。
【インドネシア】児童養護施設訪問
社会的な支援を必要とする赤ちゃんや子どもたちとのふれあいを目的に始められた児童養護施設訪問も、12 年目
を迎えました。インドネシアの現地法人の創立記念日に合わせて、2015 年 8 月に 70 人の社員が 2 カ所の児童養
護施設を訪問し、150 人の子どもたちと交流を深めました。社員から募った寄付金とユニ ・ チャームの商品など
を寄付しています。
50
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 社会とともに > 地域に密着した社会貢献(海外)
【台湾】創業 30 周年を記念した社会貢献活動
台湾では創立 30 周年を記念し、毎年 11 月の最終金曜日を「公益日」と定め全社で社会貢献活動を展開しました。
初回は高齢者や障がい者を支援・介護する 7 施設を訪問。社員は食事の介助や掃除、散歩や買い物に付き添うなど、
ボランティア活動を行いました。
【中国】中国の学生に「排泄ケア」の講義を継続して実施
中国の陝西省工運学院老年サービス管理学部での講義・実技実習を、2012 年から毎年継続して実施しています。
当社排泄ケア研究所船津主席研究員が排泄ケアの講義および演習を行いました。排尿障害・排便障害・スキンケア・
自立排泄支援それぞれの課題ごとにアセスメントとケアがどうあるべきか、本人や家族の生活の質の向上を目指
すために、介護・看護になにが求められているのかを伝えています。
また実技では、紙おむつの選び方・使い方を演習しています。自立排泄を支援するために紙おむつをどのように
活用していくのか、自立に向けたリハビリテーションを演習テーマの中心にしています。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > お取引先とともに > 資材調達の考え方
お取引先とともに
資材調達の考え方
資材調達の考え方
全てのお取引先との公平で公正なパートナーシップの醸成に努め、緊密な連携を図ることで、ユニ・チャームの
安全や環境に対する理念、具体的な活動内容、協力要請事項を共有しています。
海外においては、安全や環境に対する意識や規制の変化が激しく、国内での成功事例の海外展開だけではなく、現
地に密着した事業活動を通じた情報収集と現地に則した資材調達の実現を推進し、海外市場における商品ライン
の品質、機能、安全、環境、サービスにかなった取引関係を目指しています。
また、危機管理にも重点を置いた調達活動の推進と同時に、海外での新規取引開始にあたって、法令・社会規範
の遵守・人権・労働への配慮など当社の調達に対する取り組み姿勢や考え方の理解・浸透を図り、環境、倫理面
での協力を要請をしています。
CSR 調達の推進
CSR 調達の推進
ユニ・チャームでは、CSR 調達ガイドラインを定め、2009 年
より運用を開始しています。CSR 調達ガイドラインは、国連が
提唱する「国連グローバル・コンパクト」に則して「児童労働
の禁止」
「差別の禁止」
「温暖化対策の推進」など、
法・人権・労働・
環境と、製品安全の観点から取り組むべき項目をまとめていま
す。これまでに中国・タイ・インドネシア・台湾・韓国におい
て、お取引先に向けて説明会を実施し、国内外のお取引先の皆
様と CSR 調達ガイドラインの共有を図っています。2015 年に
は森林由来原材料調達ガイドラインを新たに定めて運用を開始
し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの強化を行ってい
ます。また、品質方針説明会等の機会を通じて CSR 調達の重
要性や課題、取り組み内容の共有や協力のお願いを継続的に実
施し、サプライチェーン全体で CSR を推進しています。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > お取引先とともに > 品質改善の取り組み
品質改善の取り組み
品質改善の取り組み
2014 年 11 月にユニ・チャームプロダクツのお取引先を対象に第 11 回品質方
針説明会を開催し、当社の経営方針と業績、直近の資材品質の状況と重点取組
課題、安全性や環境負荷低減まで含めた資材品質の改善の方向性について説明
しました。2015 年は、お取引先と個別に当社の品質に関する考え方の共有と
緊密に連携した品質改善の取り組みについて意見交換する活動を開始しました。
2015 年は全体の 30%にあたるお取引先を訪問しました。今後 3 年間で全ての
お取引先に対し同様の活動を行い、品質改善の取り組みを推進していきます。
日本での品質方針説明会
また、海外においては、2014 年 9 月に中国における第 3 回品質方針説明会を
開催。日本国内同様、お取引先と連動した品質改善の取り組みを行っています。
中国での品質方針説明会
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 品質改善の取り組み
株主・投資家とともに
株主の皆様への利益還元の基本方針
ユニ ・ チャームグループ行動指針である “ 信念と誓い ” と企業行
■株主配当の推移
動原則には、
「私たちは、株主の信頼に応える成長を維持し、業
界一級の利益が還元できるような、企業経営に努めます。
」と、
株主への誓いを明記しています。この行動指針に基づき、業績向
上を伴った安定的かつ継続的な株主還元を行っています。
株主還元の基本指針は、中長期的な事業拡大を支えるための投資
を実施すると同時に、配当については安定かつ継続的に実施する
ことを重視しています。これにより、2015 年 12 月期は、1 株
当たり 7.4 円の配当となり、14 期連続の増配を継続しています。
また、取得株式総数 548 万株、取得総額 130 億円の自己株式の取得を実施し、総還元性向の充実を図ってきました。
今後も株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、業績向上を継続し、業界一級の利益還元が実現できるよ
う努めてまいります。
投資家の皆様への情報開示
当社ホームページに投資家の皆様向け IR サイトを開設し、決算短信、有価証券報告書をはじめとした適時開示情
報を掲載するとともに、英語版サイトへも重要情報の英訳を掲載し、海外・外国人投資家への情報開示にも努め
ています。
2015 年度からは当サイト上で Web の利点を活かした「統合レポート」を掲載し、投資家の皆様に有益な情報を
簡潔に分かりやすく紹介しています。
このような取り組みが高く評価され、
一般社団法人ユニバーサル コミュニケーション デザイン協会による「UCDA
アワード 2015」で「情報のわかりやすさ賞」を受賞しました。
また、決算説明会や海外 IR ツアーを経営トップと投資家との重要な対話の場と位置づけ、当社事業をより深く理
解していただけるよう開示情報の充実に努めています。毎年実施する海外 IR ツアーでは、社長が欧州・北米の機
関投資家を訪問し、グローバルにおける中長期的な成長ポテンシャルと国内事業の安定した収益構造について直
接説明しました。
さらに、機関投資家・証券アナリストを対象とした個別ミーティングを継続的に実施し、コミュニケーションの
充実を図っています。
ホームページ「投資家情報」
決算説明会
海外 IR ツアー
SRI インデックスへの組み入れ
当社は、世界の代表的な SRI(社会的責任投資)の
指標である 「FTSE4Good Index Series」 や 「モー
ニングスター社会的責任投資株価指数(MS-SRI)
」
に組み入れられています
(2015 年 12 月 31 日現在)
。
FTSE4Good Index Series
54
モーニングスター社会的責任投資
株価指数(MS-SRI)
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > マネジメント > コーポレート・ガバナンス
マネジメント
コーポレート・ガバナンス
ユニ・チャームグループは、社是に基づいた「正しい企業経営」を推進し、経営と執行部門が一体となった事業
活動を通じて持続的な成長と中長期的な企業価値の創出、ならびにステークホルダーとの適切な協働に努めるこ
とで、社会から評価・信頼される企業になることを目指しています。
当社は、1999 年に経営の監督と執行の分離を目的に執行役員制度を導入、2015 年 5 月からは執行に対する取締
役会の監督機能強化、および社外取締役の経営参画によるプロセスの透明性と効率性向上により、グローバルな
視点から国内外のステークホルダーの期待に応えるため監査等委員会設置会社に移行しました。
この経営体制により、独立性を有する監査等委員が取締役会での議決権を持ち、監査等委員会が内部統制システ
ムを積極的に活用して監査を行うことで、法令遵守のみならずステークホルダーとの適切な協働関係の維持や健
全な事業活動倫理を尊重する企業文化・風土醸成に対して、社外の目による経営の監査・監督機能を強化します。
このように、グローバル企業として “ 成長と規律のバランス ” がとれた企業活動を実現していくことをコーポレー
ト・ガバナンスの基本的な方針としています。
内部統制システムの整備
当社グループは、会社法に準拠した「内部統制システム整備の基本方針」を策定するとともに、金融商品取引法
に準拠した「内部統制報告制度(J-SOX)
」に対応するための「内部統制委員会」を設置しています。
内部統制委員会では、毎年、当社グループ各社のリスクを再評価し、J-SOX の評価対象国および評価すべき業務
プロセス範囲を見直しながら、当社グループの内部統制の整備・運用と効率的な評価を推進し、財務報告の信頼
性向上に努めています。
なお、内部統制システムの整備にあたっては、関係する外国法令の制定・改定の動向にも配慮し、グローバルな
観点から継続的な改善を行っています。
■コーポレート・ガバナンス体制(2016 年 3 月 31 日現在)
55
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > マネジメント > コンプライアンス
コンプライアンス
コンプライアンスの考え方
ユニ・チャームは、社是に「企業の成長発展、社員の幸福、及び社会的責任の達成を一元化する正しい企業経営
の推進に努める」と掲げ、これを経営の指針としています。
コンプライアンス意識向上への取り組み
当社は、役員および社員が高い倫理観を持ち、法令等を遵守するため、当社における行動指針等を冊子にまとめ
て解説した「The Unicharm Way」を作成し、これをコンプライアンス体制の基盤としています。
役員および社員に対し、コンプライアンス意識向上を目的とした定期的な研修や、個別の業務に必要な法律知識
等の教育を実施し、その中で、公務員への贈賄・ファシリテイティング ペイメントの禁止や独占禁止法の遵守の
重要性などについて周知徹底を図っています。国内グループ社員がコンプライアンス関連の問題を相談できる窓
口として、
「りんりんダイヤル」を運用し 2015 年度は 16 件の相談に対応しました。海外では中国 ・ タイで同窓
口を設置し運用しています。また、2014 年 4 月には「りんりんダイヤル」に加え、内部通報窓口として「コン
プライアンス ホットライン」を併設し、グループでのコンプライアンス経営を推進しています。
リスクマネジメント
情報セキュリティの徹底
ユニ・チャームグループでは、情報セキュリティの徹底を図るため、
「情報セキュリティポリシー」
、
「情報管理セ
キュリティ規程」
、およびお客様からお預かりしている個人情報については「個人情報保護規程」を定め、厳重な
管理と漏洩防止に努めています。これらの規程の厳格な運用のために、情報セキュリティ委員会を設置し、グルー
プ横断の情報管理セキュリティ対策企画と社員教育、モニタリングを継続実施しています。2015 年度は e ラーニ
ングでセキュリティに関する講座を 5 講座開講。受講者は、各自のセキュリティ行動の確認を行いました。また、
毎月「情報管理の日」を 1 日設けて「今月のセキュリティテーマ」を社員に発信し、情報漏えいの具体的な注意
喚起を実施しています。
知的財産を守るために
2015 年、中長期での当社の差別的競争優位性確立を強固なものにするために知的財産機能の専門特化を推し進め
る目的で、知財法務本部知財グループを、知的財産本部へと改組しました。
知的財産本部は、当社グループの知的財産を一元管理し、事業戦略・開発戦略と連動した知的財産戦略を策定・遂
行しています。
特許出願戦略として、事業・開発成果に対して知的財産として保護・活用を図るとともに、事業のグローバル展開
に応じ、海外特許出願を強化しています。その結果、2014 年の国際特許出願件数も、業界トップクラスの世界第
111 位にランキングされました(世界知的所有権機関調べ)
。また、出願する特許の質を高めるとともに、日本特
許庁の「事業戦略対応まとめ審査」 と ASEAN の「特許審査協力プログラム(ASPEC)
」のユーザー世界第 1 号
になるなど、積極的に国内外での早期権利化を図り、特許、実用新案、意匠、商標などの知的財産ポートフォリ
オ構築活動の強化に取り組んでいます。
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > マネジメント > リスクマネジメント
また、グループのブランドを守る商標は、世界 160 カ国以上の国で出願・権利化とその活用を行っており、パッケー
ジ保護も含めたブランド保護を実践しています。2015 年、日本特許庁が導入した「新しいタイプの商標」につい
ては、紙おむつ業界初の権利を「unicharm」
、
「Moony」で獲得しました(
「動き商標」
)
。
一方、自社の知的財産権の侵害、不当な権利行使に対しては訴訟など断固とした姿勢で臨み、事業部門・開発部
門・海外現地法人と緊密に協働し、各国政府とも連携を図りながら、国内はもとより、アジア、ASEAN、中東、
アフリカ等で権利侵害品、模倣品を排除しています。 特許や商標、景品等表示法など社内コンプライアンス教育
は、国内および海外現地法人の社員に対して、OFF-JT や OJT、また e ラーニングを組み合わせることで、グルー
プの行動指針にもある自社および他社の知的財産の保護・尊重を浸透させ、 知的財産を活用する企業づくりを行っ
ています。
さらに社会的な活動として、当社では、日本、アジア、ASEAN の特許庁との積極的な意見交換を通じて、国際的
な知的財産政策への提言や働きかけも進めています。
事業継続計画(BCP ※)
ユニ・チャームでは 2005 年度よりリスク対策の強化を図っています。BCP マニュ
アルでは、社員、家族の安全確保を第一とし、生活必需品である当社の商品が被災地
をはじめとして必要とされている皆様に可能な限り迅速にお届けできるよう、本社機
能の確保を中心に重要業務復旧のための手順を策定しました。
社員の自覚向上や主体的な行動がとれるように、eラーニングの実施や緊急時にも素
早く確認ができるよう全員が災害対策ポケットマニュアルを携帯し、災害時の社員の
安全確認と業務機能を継続できるように社員がスマートフォンを常時携帯するインフ
ラを構築するなど対策の一層の充実に努めました。
また、拠点別の防災訓練の実施、普通救命講習会、機能部門別訓練の実施や、国内で
発生が危惧されている首都直下型地震や東海、東南海、南海三連動型地震など緊急時
を想定した事業継続計画(BCP)の訓練として「3.11 全社総合訓練」を実施。発災
後の初動対応として、社員の安全確保と災害対策本部機能の確認を重点に国内全社員
を対象とした安否確認を実施するなど、継続的に教育・訓練を実施し、地震や新型イ
災害対策ポケットマニュアル
ンフルエンザに対する実行力強化を図ってきました。
2014 年度以降は、非常事態の発生によって危機的状況に直面した場合に、その被害を最小限に抑えるために行う
情報開示を基本としたクライシス・コミュニケーション活動として想定されるクライシステーマを選定し、社内
各関係部門が連動した訓練を実施するなど、マニュアルの有効性確認を継続的に実施しています。
今後も海外における暴動やテロ対策などグローバルでのリスク対策強化を推進し、想定外のない対応へと整えて
いきます。
※ BCP:有事発生時に基幹業務を早期に復旧し、継続して遂行するための計画
クライシス対応訓練
静岡工場訓練
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unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 第三者保証報告書
第三者保証報告書
ユニ・チャームの「CSR 活動報告 2016」について、第三者保証を受けました。詳細は以下の通りです。
58
unicharm CSR report 2016
CSR・環境 > 掲載内容一覧
掲載内容一覧
外部表彰・評価一覧
ユニ・チャームグループが 2015 年度に受けた外部表彰および評価は下記の通りです。
59
unicharm CSR report 2016
GRIガイドライン第4版対照表
本対照表は、同ガイドラインにおいて、「CSR活動報告2016」の内容として示されている各項目につき、当社ホームページでの記載箇所を表したも
のです。
項目
指標
ホームページ掲載箇所
一般標準開示項目
戦略および分析
㻳㻠㻙㻝
組織の持続可能性の関連性と組織の持続性に取り組むための戦略に関して、 トップメッセージ
組織の最高意思決定者(CEO、会長またはそれに相当する上級幹部)の声明
㻳㻠㻙㻞
主要な影響、リスクと機会
ユニ・チャームグループのCSR>事業とCSRの一体化
特集1
特集2
特集3
【有価証券報告書】事業等のリスク
組織のプロフィール
㻳㻠㻙㻟
組織の名称
【PDF】ユニ・チャームグループの概要>企業概要
㻳㻠㻙㻠
主要なブランド、製品およびサービス
【統合レポート】進捗と戦略
㻳㻠㻙㻡
組織の本社の所在地
【PDF】ユニ・チャームグループの概要>企業概要
㻳㻠㻙㻢
組織が事業展開している国の数、および組織が重要な事業所を有している
【PDF】ユニ・チャームグループの概要>生産・販売エリア
国、報告書中に掲載している持続可能性のテーマに特に関連のある国の名称
㻳㻠㻙㻣
組織の所有形態や法人格の形態
【PDF】ユニ・チャームグループの概要>企業概要
㻳㻠㻙㻤
参入市場(地理的内訳、参入セクター、顧客および受益者の種類を含む)
【PDF】ユニ・チャームグループの概要>生産・販売エリア
【統合レポート】進捗と戦略
㻳㻠㻙㻥
・組織の規模
【PDF】ユニ・チャームグループの概要>主な経営指標
㻳㻠㻙㻝㻜
【PDF】ユニ・チャームグループの概要>主な経営指標
・雇用契約別および男女別の総従業員数
社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
・雇用の種類別、男女別の総正社員数
タ
・従業員・派遣労働者別、男女別の総労働力
・地域別、男女別の総労働力
・組織の作業の相当部分を担う者が、法的に自営業者と認められる労働者で
あるか否か、従業員や請負労働者(請負業者の従業員とその派遣労働者を含
む)以外の者であるか否か
・雇用者数の著しい変動(例えば観光業や農業における雇用の季節変動)
外部のイニシアティブへのコミットメント
㻳㻠㻙㻝㻠
組織が予防的アプローチや予防原則に取り組んでいるか否か、およびその取 マネジメント>リスクマネジメント>事業継続計画
り組み方
【有価証券報告書】内部統制システムの整備の状況>損失の危険
の管理に関する規程その他の体制
㻳㻠㻙㻝㻡
外部で作成された経済、環境、社会憲章、原則あるいはその他のイニシアティ ユニ・チャームグループのCSR>参考にしているフレームワーク
ブで、組織が署名または支持したもの
㻳㻠㻙㻝㻢
(企業団体など)団体や国内外の提言機関で、組織が次の項目に該当する位 地球環境とともに>生物多様性の取り組み
置付けにある会員資格
特定されたマテリアルな側面とバウンダリー
㻳㻠㻙㻝㻣
・組織の連結財務諸表または同等文書の対象になっているすべての事業体
編集方針>報告内容>対象組織
・組織の連結財務諸表または同等文書の対象になっている事業体のいずれか
が報告書の掲載から外れていることはないか
【有価証券報告書】事業の内容、関係会社の状況
㻳㻠㻙㻝㻥
報告書の内容を確定するためのプロセスで特定したすべてのマテリアルな側
面
ユニ・チャームグループのCSR>事業とCSRの一体化
ステークホルダー・エンゲージメント
㻳㻠㻙㻞㻠
組織がエンゲージメントしたステークホルダー・グループの一覧
ユニ・チャームグループのCSR>ステークホルダーとの関係
㻳㻠㻙㻞㻡
組織がエンゲージメントしたステークホルダーの特定および選定基準
ユニ・チャームグループのCSR>ステークホルダーとの関係
㻳㻠㻙㻞㻢
ステークホルダー・エンゲージメントへの組織のアプローチ方法(種類別、ス
テークホルダー・グループ別のエンゲージメント頻度など)
ユニ・チャームグループのCSR>ステークホルダーとの関係
報告書のプロフィール
㻳㻠㻙㻞㻤
提供情報の報告期間(会計年度、暦年など)
編集方針>報告内容>対象期間
㻳㻠㻙㻞㻥
最新の発行済報告書の日付(該当する場合)
編集方針>報告内容>本書発行日
㻳㻠㻙㻟㻜
報告サイクル(年次、隔年など)
編集方針>報告内容>次号発行予定
㻳㻠㻙㻟㻝
報告書またはその内容に関する質問の窓口
活動報告ダウンロード>CSR活動についてのお問い合わせ
GRI内容索引
㻳㻠㻙㻟㻞
・組織が選択した「準拠」のオプション
・選択したオプションのGRI 内容索引
・報告書が外部保証を受けている場合、外部保証報告書の参照情報
保証
㻳㻠㻙㻟㻟
編集方針>報告内容>参考ガイドライン
・報告書の外部保証に関する組織の方針および現在の実務慣行
第三者保証報告書
・サステナビリティ報告書に添付された保証報告書内に記載がない場合は、外
部保証の範囲および基準
・組織と保証の提供者の関係
・最高ガバナンス組織や役員が、組織のサステナビリティ報告書の保証に関
わっているか否か
60
㻝㻛㻡
unicharm CSR report 2016
項目
指標
ホームページ掲載箇所
ガバナンス
ガバナンスの構造と構成
㻳㻠㻙㻟㻠
組織のガバナンス構造(最高ガバナンス組織の委員会を含む)
マネジメント>コーポレートガバナンス
【統合レポート】コーポレート・ガバナンス
【有価証券報告書】コーポレート・ガバナンスの状況等
㻳㻠㻙㻟㻡
最高ガバナンス組織から役員や他の従業員へ、経済、環境、社会テーマに関 ユニ・チャームグループのCSR>CSR推進体制
して権限委譲を行うプロセス
㻳㻠㻙㻟㻢
組織が、役員レベルの地位にある者を経済、環境、社会テーマの責任者として ユニ・チャームグループのCSR>CSR推進体制
任命しているか、その地位にある者が最高ガバナンス組織の直属となっている
か否か
㻳㻠㻙㻟㻤
最高ガバナンス組織およびその委員会の構成
マネジメント>コーポレート・ガバナンス
【統合レポート】コーポレート・ガバナンス
【有価証券報告書】コーポレート・ガバナンスの状況等
㻳㻠㻙㻟㻥
最高ガバナンス組織の議長が執行役員を兼ねているか否か
マネジメント>コーポレート・ガバナンス
目的、価値、戦略の設定における最高ガバナンス組織の役割
㻳㻠㻙㻠㻞
経済、環境、社会影響に関わる組織の目的、価値、ミッション・ステートメント、 ユニ・チャームグループのCSR>事業とCSRの一体化、CSR推進
戦略、方針、および目標、策定、承認、更新における最高ガバナンス組織と役 体制
員の役割
マネジメント>コーポレート・ガバナンス
最高ガバナンス組織の能力およびパフォーマンスの評価
㻳㻠㻙㻠㻟
経済、環境、社会テーマに関する最高ガバナンス組織の集合的知見を発展・
強化するために講じた対策
ユニ・チャームグループのCSR>CSR推進体制
リスク・マネジメントにおける最高ガバナンス組織の役割
㻳㻠㻙㻠㻡
・経済、環境、社会影響、リスクと機会の特定、マネジメントにおける最高ガバ ユニ・チャームグループのCSR>CSR推進体制
ナンス組織の役割
・ステークホルダーとの協議が、最高ガバナンス組織による経済、環境、社会
影響、リスクと機会の特定、マネジメントをサポートするために活用されている
か否か
㻳㻠㻙㻠㻢
組織の経済、環境、社会的テーマに関わるリスク・マネジメント・プロセスの有
効性をレビューする際に最高ガバナンス組織が負う役割
ユニ・チャームグループのCSR>CSR推進体制
㻳㻠㻙㻠㻣
最高ガバナンス組織が実施する経済、環境、社会影響、リスクと機会のレ
ビューを行う頻度
ユニ・チャームグループのCSR>CSR推進体制
サステナビリティ報告における最高ガバナンス組織の役割
㻳㻠㻙㻠㻤
組織のサステナビリティ報告書の正式なレビューや承認を行い、すべてのマテ ユニ・チャームグループのCSR>CSR推進体制
リアルな側面が取り上げられていることを確認するための最高位の委員会ま
たは役職
経済、環境、社会パフォーマンスの評価における最高ガバナンス組織の役割
㻳㻠㻙㻠㻥
最高ガバナンス組織に対して重大な懸念事項を通知するためのプロセス
㻳㻠㻙㻡㻜
報酬とインセンティブ
㻳㻠㻙㻡㻝
最高ガバナンス組織および役員に対する報酬方針
㻳㻠㻙㻡㻞
ユニ・チャームグループのCSR>CSR推進体制
最高ガバナンス組織に通知された重大な懸念事項の性質と総数、およびその ユニ・チャームグループのCSR>CSR推進体制
対応と解決のために実施した手段
【有価証券報告書】内部統制システムの整備の状況>役員の報酬
等
報酬の決定プロセス
【有価証券報告書】役員の報酬等の額又はその算定方法の決定
に関する方針
倫理と誠実性
㻳㻠㻙㻡㻢
組織の価値、理念および行動基準・規範(行動規範、倫理規定など)
ユニ・チャームグループのCSR>事業とCSRの一体化>ユニ・
チャームグループの価値創造プロセス
マネジメント>コンプライアンス>コンプライアンスの考え方
㻳㻠㻙㻡㻣
倫理的、法的行為や誠実性に関する事項について助言を与えるため組織内外 マネジメント>コンプライアンス>コンプライアンス意識向上への取
に設けてある制度(電話相談窓口)
り組み
㻳㻠㻙㻡㻤
非倫理的あるいは違法な行為についての懸念や、組織の誠実性に関する事
項の通報のために組織内外に設けてある制度(ライン管理職による上申制
度、内部告発制度、ホットラインなど)指標
項目
マネジメント>コンプライアンス>コンプライアンス意識向上への取
り組み
ホームページ掲載箇所
特定標準開示項目
マネジメント手法の開示項目に関する手引き
㻳㻠㻙㻰㻹㻭㻌㻌 a. 側面がマテリアルである理由を報告する。当該側面をマテリアルと判断する ユニ・チャームグループのCSR>事業とCSRの一体化>ユニ・
要因となる影響を報告する。
チャームグループの価値創造プロセス
b. マテリアルな側面やその影響に関する組織のマネジメント方法を報告する。
c. マネジメント手法の評価を、次の事項を含めて報告する。
ユニ・チャームグループのCSR>ステークホルダーとの関係
カテゴリー:経済
側面:経済パフォーマンス
㻳㻠㻙㻱㻯㻝
創出、分配した直接的経済価値
【統合レポート】財務諸表
㻳㻠㻙㻱㻯㻟
【有価証券報告書】退職給付関係
【有価証券報告書】経理の状況
確定給付型年金制度の組織負担の範囲
カテゴリー:環境
側面:原材料
㻳㻠㻙㻱㻺㻝
使用原材料の重量または量
側面:エネルギー
61
㻞㻛㻡
unicharm CSR report 2016
地球環境とともに>環境影響と環境目標>ライフサイクル全体で
見る環境影響
カテゴリー:経済
側面:経済パフォーマンス
㻳㻠㻙㻱㻯㻝
創出、分配した直接的経済価値
【統合レポート】財務諸表
【有価証券報告書】経理の状況
㻳㻠㻙㻱㻯㻟
項目
確定給付型年金制度の組織負担の範囲
指標
【有価証券報告書】退職給付関係
ホームページ掲載箇所
カテゴリー:環境
特定標準開示項目
側面:原材料
マネジメント手法の開示項目に関する手引き
㻳㻠㻙㻱㻺㻝
使用原材料の重量または量
㻳㻠㻙㻰㻹㻭㻌㻌
a.
側面がマテリアルである理由を報告する。当該側面をマテリアルと判断する
要因となる影響を報告する。
b. マテリアルな側面やその影響に関する組織のマネジメント方法を報告する。
側面:エネルギー
c. マネジメント手法の評価を、次の事項を含めて報告する。
㻳㻠㻙㻱㻺㻟
組織内のエネルギー消費量
側面:経済パフォーマンス
㻳㻠㻙㻱㻺㻡
エネルギー原単位
㻳㻠㻙㻱㻯㻝
創出、分配した直接的経済価値
エネルギー消費の削減量
㻳㻠㻙㻱㻯㻟
㻳㻠㻙㻱㻺㻣
確定給付型年金制度の組織負担の範囲
製品およびサービスが必要とするエネルギーの削減量
ユニ・チャームグループのCSR>ステークホルダーとの関係
地球環境とともに>環境影響と環境目標>ライフサイクル全体で
見る環境影響
地球環境とともに>2015年度の活動実績>地球温暖化防止およ
び省エネルギーへの対応
地球環境とともに>2015年度の活動実績>地球温暖化防止およ
び省エネルギーへの対応
【統合レポート】財務諸表
カテゴリー:経済
㻳㻠㻙㻱㻺㻢
地球環境とともに>環境影響と環境目標>ライフサイクル全体で
ユニ・チャームグループのCSR>事業とCSRの一体化>ユニ・
見る環境影響
チャームグループの価値創造プロセス
地球環境とともに>2015年度の活動実績>地球温暖化防止およ
【有価証券報告書】経理の状況
び省エネルギーへの対応
【有価証券報告書】退職給付関係
地球環境とともに>商品を通じた環境への取り組み
カテゴリー:環境
側面:水
側面:原材料
㻳㻠㻙㻱㻺㻤
水源別の総取水量
㻳㻠㻙㻱㻺㻝
使用原材料の重量または量
側面:大気への排出
地球環境とともに>2015年度の活動実績>水使用量の削減
地球環境とともに>環境影響と環境目標>ライフサイクル全体で
見る環境影響
地球環境とともに>地球温暖化防止の取り組み
㻳㻠㻙㻱㻺㻝㻡
直接的な温室効果ガス(GHG)排出量(スコープ1)
側面:エネルギー
㻳㻠㻙㻱㻺㻝㻢
間接的な温室効果ガス(GHG)排出量(スコープ2)
㻳㻠㻙㻱㻺㻟
組織内のエネルギー消費量
㻳㻠㻙㻱㻺㻝㻣
その他の間接的な温室効果ガス(GHG)排出(スコープ3)
地球環境とともに>地球温暖化防止の取り組み
地球環境とともに>環境影響と環境目標>ライフサイクル全体で
地球環境とともに>地球温暖化防止の取り組み
見る環境影響
㻳㻠㻙㻱㻺㻝㻤
温室効果ガス(GHG)排出原単位
地球環境とともに>2015年度の活動実績>地球温暖化防止およ
地球環境とともに>2015年度の活動実績>地球温暖化防止およ
び省エネルギーへの対応
び省エネルギーへの対応
地球環境とともに>2015年度の活動実績>地球温暖化防止およ
地球環境とともに>2015年度の活動実績>地球温暖化防止およ
び省エネルギーへの対応
び省エネルギーへの対応
㻳㻠㻙㻱㻺㻝㻥
㻳㻠㻙㻱㻺㻡
温室効果ガス(GHG)排出量の削減量
エネルギー原単位
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻜
㻳㻠㻙㻱㻺㻢
オゾン層破壊物質(ODS)の排出量
エネルギー消費の削減量
地球環境とともに>2015年度の活動実績>有害化学物質削減の
地球環境とともに>2015年度の活動実績>地球温暖化防止およ
取り組み
び省エネルギーへの対応
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻝
㻳㻠㻙㻱㻺㻣
NOx、SOx、およびその他の重大な大気排出
製品およびサービスが必要とするエネルギーの削減量
地球環境とともに>2015年度の活動実績>有害化学物質削減の
地球環境とともに>商品を通じた環境への取り組み
取り組み
側面:水
側面:排水および廃棄物
㻳㻠㻙㻱㻺㻤
水源別の総取水量
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻞
水質および排出先ごとの総排水量
側面:大気への排出
㻳㻠㻙㻱㻺㻝㻡
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻟
地球環境とともに>2015年度の活動実績>水使用量の削減
地球環境とともに>2015年度の活動実績>有害化学物質削減の
取り組み
直接的な温室効果ガス(GHG)排出量(スコープ1)
種類別および処分方法別の廃棄物の総重量
㻳㻠㻙㻱㻺㻝㻢
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻢
㻳㻠㻙㻱㻺㻝㻣
間接的な温室効果ガス(GHG)排出量(スコープ2)
組織の排水や流出液により著しい影響を受ける水域ならびに関連生息地の場
その他の間接的な温室効果ガス(GHG)排出(スコープ3)
所、規模、保護状況および生物多様性価値
㻳㻠㻙㻱㻺㻝㻤
温室効果ガス(GHG)排出原単位
側面:製品およびサービス
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻣
製品およびサービスによる環境影響緩和の程度
㻳㻠㻙㻱㻺㻝㻥
温室効果ガス(GHG)排出量の削減量
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻤
使用済み製品や梱包材のリユース、リサイクル比率(区分別)
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻜
オゾン層破壊物質(ODS)の排出量
側面:輸送・移動
㻳㻠㻙㻱㻺㻟㻜
製品の輸送、業務に使用するその他の物品や原材料の輸送、従業員の移動
項目
指標
から生じる著しい環境影響
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻝
NOx、SOx、およびその他の重大な大気排出
カテゴリー:社会
側面:排水および廃棄物
サブカテゴリー:労働慣行とディーセント・ワーク
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻞
水質および排出先ごとの総排水量
側面:雇用
地球環境とともに>地球温暖化防止の取り組み
地球環境とともに>環境影響と環境目標>ライフサイクル全体で
見る環境影響
地球環境とともに>地球温暖化防止の取り組み
地球環境とともに>2015年度の活動実績>有害化学物質削減の
地球環境とともに>地球温暖化防止の取り組み
取り組み
地球環境とともに>2015年度の活動実績>地球温暖化防止およ
び省エネルギーへの対応
地球環境とともに>商品を通じた環境への取り組み
地球環境とともに>2015年度の活動実績>地球温暖化防止およ
び省エネルギーへの対応
地球環境とともに>商品を通じた環境への取り組み
地球環境とともに>2015年度の活動実績>有害化学物質削減の
取り組み
地球環境とともに>環境影響と環境目標>ライフサイクル全体で
ホームページ掲載箇所
見る環境影響
地球環境とともに>2015年度の活動実績>有害化学物質削減の
取り組み
地球環境とともに>2015年度の活動実績>有害化学物質削減の
取り組み
㻳㻠㻙㻸㻭㻝
従業員の新規雇用者と離職者の総数と比率(年齢、性別、地域による内訳)
社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻟
種類別および処分方法別の廃棄物の総重量
地球環境とともに>環境影響と環境目標>ライフサイクル全体で
タ
見る環境影響
㻳㻠㻙㻸㻭㻟
出産・育児休暇後の復職率と定着率(男女別)
社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻢
組織の排水や流出液により著しい影響を受ける水域ならびに関連生息地の場 地球環境とともに>2015年度の活動実績>有害化学物質削減の
タ
所、規模、保護状況および生物多様性価値
取り組み
側面:労働安全衛生
側面:製品およびサービス
㻳㻠㻙㻸㻭㻡
労働安全衛生プログラムについてモニタリング、助言を行う労使合同安全衛生 社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻣
製品およびサービスによる環境影響緩和の程度
地球環境とともに>商品を通じた環境への取り組み
委員会に代表を送る母体となっている総労働力の比率
タ
社員とともに>労働安全衛生
㻳㻠㻙㻱㻺㻞㻤
使用済み製品や梱包材のリユース、リサイクル比率(区分別)
地球環境とともに>商品を通じた環境への取り組み
㻳㻠㻙㻸㻭㻢
傷害の種類と、傷害・業務上疾病・休業日数・欠勤の比率および業務上の死 社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
側面:輸送・移動
亡者数(地域別、男女別)
タ
㻳㻠㻙㻱㻺㻟㻜
製品の輸送、業務に使用するその他の物品や原材料の輸送、従業員の移動 地球環境とともに>環境影響と環境目標>ライフサイクル全体で
㻳㻠㻙㻸㻭㻤
労働組合との正式協定に定められている安全衛生関連のテーマ
社員とともに>多様性の尊重>労使の対話
から生じる著しい環境影響
見る環境影響
側面:研修および教育
㻳㻠㻙㻸㻭㻝㻜
スキル・マネジメントや生涯学習のプログラムによる従業員の継続雇用と雇用 社員とともに>人材活用・人材育成>ユニ・チャームの特色ある研
終了計画の支援
究制度(抜粋)
側面:多様性と機会均等
㻳㻠㻙㻸㻭㻝㻞
㻟㻛㻡
ガバナンス組織の構成と従業員区分別の内訳(性別、年齢、マイノリティーグ
ループその他の多様性指標別)
【PDF】ユニ・チャームグループの概要>主な経営指標
社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
タ
サブカテゴリー:人権
側面:結社の自由と団体交渉
㻳㻠㻙㻴㻾㻠
結社の自由や団体交渉の権利行使が、侵害されたり著しいリスクにさらされて 社員とともに>多様性の尊重>労使の対話
いるかもしれないと特定された業務やサプライヤー、および当該権利を支援す
るために実施した対策
側面:児童労働
㻳㻠㻙㻴㻾㻡
児童労働事例に関して著しいリスクがあると特定された業務やサプライヤー、
社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人権に関する
62
unicharm CSR report 2016
および児童労働の効果的な根絶のために実施した対策
考え方
側面:強制労働
㻟㻛㻡
㻳㻠㻙㻸㻭㻝㻜
スキル・マネジメントや生涯学習のプログラムによる従業員の継続雇用と雇用 社員とともに>人材活用・人材育成>ユニ・チャームの特色ある研
終了計画の支援
究制度(抜粋)
側面:多様性と機会均等
㻳㻠㻙㻸㻭㻝㻞
ガバナンス組織の構成と従業員区分別の内訳(性別、年齢、マイノリティーグ
ループその他の多様性指標別)
項目
【PDF】ユニ・チャームグループの概要>主な経営指標
社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
タ
ホームページ掲載箇所
指標
カテゴリー:社会
サブカテゴリー:人権
サブカテゴリー:労働慣行とディーセント・ワーク
側面:結社の自由と団体交渉
㻳㻠㻙㻴㻾㻠
結社の自由や団体交渉の権利行使が、侵害されたり著しいリスクにさらされて 社員とともに>多様性の尊重>労使の対話
側面:雇用
いるかもしれないと特定された業務やサプライヤー、および当該権利を支援す
㻳㻠㻙㻸㻭㻝
従業員の新規雇用者と離職者の総数と比率(年齢、性別、地域による内訳)
社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
るために実施した対策
タ
側面:児童労働
㻳㻠㻙㻸㻭㻟
出産・育児休暇後の復職率と定着率(男女別)
社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
㻳㻠㻙㻴㻾㻡
児童労働事例に関して著しいリスクがあると特定された業務やサプライヤー、 社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人権に関する
タ
および児童労働の効果的な根絶のために実施した対策
考え方
側面:労働安全衛生
㻳㻠㻙㻸㻭㻡
労働安全衛生プログラムについてモニタリング、助言を行う労使合同安全衛生 社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
側面:強制労働
委員会に代表を送る母体となっている総労働力の比率
タ
㻳㻠㻙㻴㻾㻢
強制労働事例に関して著しいリスクがあると特定された業務やサプライヤー、 社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人権に関する
社員とともに>労働安全衛生
およびあらゆる形態の強制労働を撲滅するための対策
㻳㻠㻙㻸㻭㻢
傷害の種類と、傷害・業務上疾病・休業日数・欠勤の比率および業務上の死 考え方
社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
亡者数(地域別、男女別)
タ
側面:サプライヤーの人権評価
㻳㻠㻙㻸㻭㻤
労働組合との正式協定に定められている安全衛生関連のテーマ
社員とともに>多様性の尊重>労使の対話
㻳㻠㻙㻴㻾㻝㻜
人権クライテリアによりスクリーニングした新規サプライヤーの比率
お取引先とともに>CSR調達ガイドライン
側面:研修および教育
サブカテゴリー:社会
㻳㻠㻙㻸㻭㻝㻜
スキル・マネジメントや生涯学習のプログラムによる従業員の継続雇用と雇用 社員とともに>人材活用・人材育成>ユニ・チャームの特色ある研
終了計画の支援
究制度(抜粋)
側面:サプライヤーの社会への影響評価
側面:多様性と機会均等
㻳㻠㻙㻿㻻㻥
社会に及ぼす影響に関するクライテリアによりスクリーニングした新規サプライ お取引先とともに>CSR調達ガイドライン
ヤーの比率
ホームページ掲載箇所
項目
指標
㻳㻠㻙㻸㻭㻝㻞
ガバナンス組織の構成と従業員区分別の内訳(性別、年齢、マイノリティーグ
【PDF】ユニ・チャームグループの概要>主な経営指標
ループその他の多様性指標別)
サブカテゴリー:製品責任
社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人事関連デー
側面:顧客の安全衛生
タ
㻳㻠㻙㻼㻾㻝
主要な製品やサービスで、安全衛生の影響評価を行い、改善を図っているも お客様とともに>品質マネジメント
のの比率
サブカテゴリー:人権
地球環境とともに>環境負荷削減の取り組み>ユニ・チャームの
側面:結社の自由と団体交渉
化学物質対策
㻳㻠㻙㻴㻾㻠
結社の自由や団体交渉の権利行使が、侵害されたり著しいリスクにさらされて 社員とともに>多様性の尊重>労使の対話
㻳㻠㻙㻼㻾㻞
製品やサービスのライフサイクルにおいて発生した、安全衛生に関する規制お
いるかもしれないと特定された業務やサプライヤー、および当該権利を支援す お客様とともに>品質マネジメント
よび自主的規範の違反事例の総件数(結果の種類別)
るために実施した対策
地球環境とともに>環境負荷削減の取り組み>ユニ・チャームの
側面:児童労働
化学物質対策
㻳㻠㻙㻴㻾㻡
児童労働事例に関して著しいリスクがあると特定された業務やサプライヤー、 社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人権に関する
側面:製品およびサービスのラベリング
および児童労働の効果的な根絶のために実施した対策
考え方
㻳㻠㻙㻼㻾㻟
組織が製品およびサービスの情報とラべリングに関して手順を定めている場 地球環境とともに>商品を通じた環境への取り組み
合、手順が適用される製品およびサービスに関する情報の種類と、このような
情報要求事項の対象となる主要な製品およびサービスの比率
側面:強制労働
㻳㻠㻙㻼㻾㻠
㻳㻠㻙㻴㻾㻢
製品およびサービスの情報とラベリングに関する規制ならびに自主的規範の
お客様とともに>品質マネジメント>商品への適正表記の取り組
強制労働事例に関して著しいリスクがあると特定された業務やサプライヤー、 社員とともに>人材に関する考え方と人権の尊重>人権に関する
およびあらゆる形態の強制労働を撲滅するための対策
考え方
違反事例の総件数(結果の種類別)
み
㻳㻠㻙㻼㻾㻡
顧客満足度調査の結果
お客様とともに>お客様とのコミュニケーション
側面:サプライヤーの人権評価
側面:マーケティング・コミュニケーション
㻳㻠㻙㻴㻾㻝㻜
人権クライテリアによりスクリーニングした新規サプライヤーの比率
お取引先とともに>CSR調達ガイドライン
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マーケティング・コミュニケーション(広告、プロモーション、スポンサー活動を含
お客様とともに>お客様とのコミュニケーション>お客様とのメディ
む)に関する規制および自主的規範の違反事例の総件数(結果の種類別)
アを通じたコミュニケーション
サブカテゴリー:社会
側面:顧客プライバシー
側面:サプライヤーの社会への影響評価
㻳㻠㻙㻼㻾㻤
顧客プライバシーの侵害および顧客データの紛失に関して実証された不服申 ホーム >個人情報保護方針
立の総件数
㻳㻠㻙㻿㻻㻥
社会に及ぼす影響に関するクライテリアによりスクリーニングした新規サプライ お取引先とともに>CSR調達ガイドライン
ヤーの比率
㻠㻛㻡
63
㻠㻛㻡
unicharm CSR report 2016
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