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2014年版中小企業白書について(本文) - 中小企業庁

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2014年版中小企業白書について(本文) - 中小企業庁
2014年版中小企業白書について(本文)
2014年7月
中小企業庁
2014年版中小企業白書
○中小企業基本法第十一条に基づく年次報告書(法定白書)。
○今回で51回目。
○2014年版中小企業白書では、小規模事業者に特に焦点を当て、データや分析などで実証
的に小規模事業者の実態や課題を明らかにしている。
中小企業基本法の定義
業種
中小企業者
うち
小規模事業者
資本金 または 従業員
従業員
3億円以下
300人以下
20人以下
卸売業
1億円以下
100人以下
5人以下
100人以下
5人以下
50人以下
5人以下
小売業
5,000万円以下
付加価値額(法人のみ)
非製造業
1,397万人
45.1兆円
80.0兆円
764.9兆円
385.3万者
3,217万人
26.2兆円
121.0兆円
609.6兆円
334.3万者
1,192万人
-
-
-
大企業
1.1万者
中小企業
大企業
約1.1万者
0.3%
1億円以下
製造業
従業者数
385.3万者
334.3万者
中規模企業
約51.0万者
13.2%
売上高
(法人のみ)
企業数
うち小規模
事業者
中小企業
小規模事業者
資本金
製造業
その他
サービス業 5,000万円以下
法人税法
による定義
小規模事業者
約334.3万者
86.5%
1
2014年版中小企業白書の基本構成
【動向編】
第1部 平成25年度(2013年度)の中小企業・小規模事業者の動向
第2部 中小企業・小規模事業者が直面する経済・社会構造の変化
第1章 我が国の中長期的な構造変化
第2章 地域の抱える課題と地域活性化
第3部 中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来
第1章 「小規模事業者」の構造分析 -需要開拓こそ最重要課題-
第2章 起業・創業 -新たな担い手の創出-
第3章 事業承継・廃業 -次世代へのバトンタッチ-
第4章 海外展開 -成功と失敗の要因を探る-
第5章 新しい潮流 -課題克服の新しい可能性-
第4部 中小企業・小規模事業者の支援の在り方
第1章 中小企業・小規模事業者支援の現状と今後の課題
第2章 中小企業・小規模事業者施策の認知度、活用状況、評価
第3章 コネクターハブ企業と地域産業構造分析システム
2
2014年版中小企業白書の基本構成
【施策編】
〔平成25年度(2013年度)において講じた中小企業施策〕
第1章 地域に眠るリソースを最大限に活用・結集・ブランド化する
第2章 中小企業の新陳代謝を活発にする
第3章 下請構造から脱却し、自ら積極的に成長分野に参入する
第4章 海外に打って出る
第5章 東日本大震災への対応・消費税転嫁対策等の重要課題
第6章 業種別・分野別施策
第7章 中小企業・小規模事業者施策の効果的な実行に向けて
〔平成26年度(2014年度)において講じようとする中小企業施策〕
第1章 地域に眠るリソースを最大限に活用・結集・ブランド化する
第2章 中小企業の新陳代謝を活発にする
第3章 下請構造から脱却し、自ら積極的に成長分野に参入する
第4章 海外に打って出る
第5章 東日本大震災への対応・消費税転嫁対策等の重要課題
第6章 業種別・分野別施策
第7章 中小企業・小規模事業者施策の効果的な実行に向けて
“ちいさな企業”成長本部
行動計画
“ちいさな企業”成長本部
行動計画
3
第1部
平成25年度(2013年度)の
中小企業・小規模事業者の動向
4
平成25年度(2013年度)の中小企業・小規模事業者の動向
○我が国の景気は、緩やかに回復しており、中小企業の業況も持ち直している。
○他方で、小規模事業者の景況は全規模、中規模と比較して低い水準にある。今後、こうした小規模事業者にも景
気回復の実感を届けていくことが必要。
○GDP成長率の内訳を見ると、消費、公需、輸出、設備投資が成長を牽引。今後、企業活動が活発化し、設備投
資が本格的に経済成長を牽引する「好循環」を実現することが課題。
規模別の中小企業の業況感
実質GDP成長率と需要項目別寄与度の推移
(DI、前期比季節調整値)
5.0
(前期比季節調整値、%、%ポイント)
全規模
中規模
小規模
4.0
▲1
0.0
家計
民間企業設備
民間在庫品増加
公需
輸出
輸入
成長率
3.0
▲ 5.0
2.0
▲ 10.0
▲ 14
▲ 15.0
1.0
1.6%
▲ 20.0
0.0
▲ 25.0
▲ 1.0
▲ 30.0
▲ 2.0
▲ 35.0
▲ 3.0
▲ 40.0
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
2010
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
2011
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
2012
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
2013
Ⅳ
Ⅰ
2014
(年期)
資料:中小企業庁・(独)中小企業基盤整備機構「中小企業景況調査」
(注) 1. 全国の商工会、商工会議所の経営指導員及び中小企業団体中央会の調査員による聴き取り調査。
2. 業況判断DIは、前期に比べて、業況が「好転」と答えた企業の割合(%)から、「悪化」と答えた
企業の割合(%)を引いたもの。
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
10
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
11
資料:内閣府「国民経済計算」
Ⅱ
Ⅲ
12
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
13
Ⅳ
Ⅰ
14
(年期)
(注) 1. 実質GDPは2005年暦年連鎖価格GDP。
2. 2014年第1四半期は速報値(2次)。
5
第2部
中小企業・小規模事業者が直面する
経済・社会構造の変化
6
中小企業・小規模事業者が直面する経済・社会構造の変化①-人口減少・高齢化(1)-
○日本は、2011年から本格的な人口減少社会に。2005年から2010年までの人口増減率を見ると、三大都市圏及
びその周辺都市、福岡県、沖縄県以外は、人口減少。(沖縄県は自然増加率のみの上昇。)
〇しかしながら、2040年には、すべての都道府県で人口が減少。とりわけ秋田県、島根県、高知県では、高齢者人口
まで減少し、加速度的に人口が減少する局面に突入する。
○今後の中小企業政策の立案に際しては、このような不可逆的な人口動態、及び、厳しい国内の経営環境を前提とした
上で、「いかに中小企業・小規模事業者が生き残っていけるか」、中長期的な観点から戦略的に考えていく必要あり。
都道府県別人口増加率(2005-2010年)
(%)
自然増加率
6
4
2
0
▲ 2
▲ 4
▲ 6
社会増加率
北 青 岩 宮 秋 山 福 茨 栃 群 埼 千 東 神 新 富 石 福 山 長 岐 静 愛 三 滋 京 大 兵 奈 和 鳥 島 岡 広 山 徳 香 愛 高 福 佐 長 熊 大 宮 鹿 沖
海 森 手 城 田 形 島 城 木 馬 玉 葉 京 奈 潟 山 川 井 梨 野 阜 岡 知 重 賀 都 阪 庫 良 歌 取 根 山 島 口 島 川 媛 知 岡 賀 崎 本 分 崎 児 縄
道 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 都 川 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 府 府 県 県 山 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 島 県
県
県
県
資料:総務省「国勢調査」、厚生労働省「人口動態統計」に基づき中小企業庁作成
2010年と比較した2040年の都道府県別人口増加率及び年齢階級別寄与度
(%)
20
年少人口(0-14歳)
生産年齢人口(15-64歳)
高齢者人口(65歳以上)
合計の人口増加率
10
0
▲ 10
▲ 20
▲ 30
▲ 40
北 青 岩 宮 秋 山 福 茨 栃 群 埼 千 東 神 新 富 石 福 山 長 岐 静 愛 三 滋 京 大 兵 奈 和 鳥 島 岡 広 山 徳 香 愛 高 福 佐 長 熊 大 宮 鹿 沖
海 森 手 城 田 形 島 城 木 馬 玉 葉 京 奈 潟 山 川 井 梨 野 阜 岡 知 重 賀 都 阪 庫 良 歌 取 根 山 島 口 島 川 媛 知 岡 賀 崎 本 分 崎 児 縄
道 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 都 川 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 府 府 県 県 山 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 島 県
県
県
県
資料:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(出生中位・死亡中位)」
7
中小企業・小規模事業者が直面する経済・社会構造の変化①-人口減少・高齢化(2)-
○日本は、今後、人口減少が加速度的に進展。東京圏でも2040年には、1人の高齢者に対し1.5人の若者という
高齢化社会(2010年の秋田県と似た人口ピラミッド)となる。
〇一方、我が国で高齢化率が最も高い秋田県は、2040年には、人口構成が世界でも類を見ない超高齢社会(カクテ
ルグラス型)となる。
秋田県と東京圏の男女別年齢階級別人口構造の予測
東京圏2040年
男性
一人の高齢者に対して
1.5人の若者が存在する社会
5
女性
0
5
10
男性
一人の高齢者に対して
1.0人の若者が存在する社会
0
90歳以上
85~89歳
80~84歳
75~79歳
70~74歳
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
10
資料:2010年は総務省「国勢調査」より、2040年は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口
(出生中位、死亡中位)」より作成
(注)東京圏:埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県
5
0
人口70万人
高齢比率43.8%
女性
0
90歳以上
85~89歳
80~84歳
75~79歳
70~74歳
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
東京圏でも
高齢者層が占める
割合が高まる
10
秋田県2040年
人口3,231万人
高齢比率34.6%
5
10
秋田県の人口構成は、
高齢者ほど人口が多い
「カクテルグラス型」に
8
中小企業・小規模事業者が直面する経済・社会構造の変化①-人口減少・高齢化(3)-
○人口減少・高齢化が進む中、経営者も高齢化し、これまでと比較しても、70歳以上の年齢階級が最も多い。
〇中小企業・小規模事業者の企業数も減少が続き、直近の3年間で35万者減少。
年齢階級別 自営業主の分布(年別)
中小企業の企業数推移
(万者)
(万人)
1992年
2002年
2012年
万
1982年
中小企業
600
120
小規模事業者
中規模企業
事業所・企業統計調査 ← → 経済センサス
500
484
469
423
100
410
400
433
420
420
378
366
366
385
334
80
75
300
60
54
40
34
200
100
61
55
59
53
54
51
32
20
0
1999年
0
15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69
70-
2001年
2004年
2006年
2009年
2012年
資料:総務省「平成24年経済センサス-活動調査」「平成21年経済センサス-基礎調
査」「事業所・企業統計調査」
(歳)
資料:総務省「労働力調査」
(注)非農林業について集計。
9
中小企業・小規模事業者が直面する経済・社会構造の変化②-国際化、就業構造の変化
○製造業の設備投資は、リーマン・ショックまでは国内・海外ともに増加。リーマン・ショック後、景気は急激に落ち込み、
国内投資・海外投資ともに減少。その後、2010年からの景気拡張局面では、国内投資は伸び悩むも、海外投資は着
実に増加。
〇この10年間で、製造業の給与所得者数は減少(265万人減)に対し、サービス業の給与所得者数は増加(285万
人増) 。一方、平均給与は、製造業は微増(2万円増)に対し、サービス業は大幅に減少(46万円減)。
国内外の設備投資の推移(製造業)
2013年7-9
月期
0.90
0.85
リーマン
ショック
2002年
0.65
2012年1-3
月期
0.60
東日本大震災
2008年1-3
月期
2007年1-3
月期
2012年
445万円
500
0.50
400
2002年比
2万円増加
300
2002年比
46万円減少
2012年
310万円
400
300
2002年比
285万人増加
0.45
0.40
0.35
0.30
0.25
2010年1-3
月期
2003年1-3
月期
135万円
200
の差
2012年
1,044万人
200
2002年1-3
月期
2012年
500
2011年
1-3月期
0.55
2002年
)
0.70
2009年1-3
月期
2012年
)
0.75
サービス業
平
均
給
与 600
万
円
(
0.80
製造業
平
均
給
与 600
万
円
(
海
外
の
設
備
投
資
(
兆
円
)
製造業とサービス業の平均給与と給与所得者数
2002年比
265万人減少
100
2012年
1,817万人
100
0.20
2.0
3.0
4.0
5.0
0
0
0
国内の設備投資(兆円)
資料:財務省「法人企業統計季報」、経済産業省「海外現地法人四半期調査」
1,000
2,000
資料:国税庁「民間給与等実態調査」 給与所得者数(万人)
0
1,000
2,000
給与所得者数(万人)
10
中小企業・小規模事業者が直面する経済・社会構造の変化③-情報化
○情報技術の発展は著しい。携帯電話の世帯保有率は既に9割超となっており、スマートフォンやタブレット端末も、この3年間
で急速に普及。これに伴い、消費者の行動も、店頭販売からネット販売へと変化しつつあり、個人向けEC市場も拡大傾向。
○しかしながら、小規模事業者は、この機会を十分に活かせていない。小規模事業者の半数以上が自社のホームページを持っ
ておらず、自社サイトでの製品販売・予約受付は1割程度、ネットショップ等への出店・出品は1割を切っている。
情報通信端末の世帯保有率の推移
パソコン
携帯電話またはPHS
(%)
100
80
100
80
60
40
2012年
20
0
0
20
71.7
50.5
78.2 77.5 80.5 80.8
85.0 85.9 87.2 83.4
58.0
77.4 75.8
29.3
37.7
49.5
60
80
100
7.2
98 99 01 02 03 04 05 06
資料:総務省「平成24年通信利用動向調査」
07
08
09
10
39.6
46.3
自社ホームページ
の開設
73.0
80.4
85.3
9.7
0
8.5 15.3
95.6
11 12
(年)
9.9
対個人向けEC市場規模の推移
12.8
自社サイトでの
製品販売・予約受付等
16.5
17.6
31.0
27.8
EC市場規模(左軸)
EC化率(右軸)
(兆円)
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
40
(%)
78.5 78.2
60
20
2007年
(%)
95.0 95.6 96.3 93.2 94.5 94.5
94.4 92.2
90.0 91.3
87.6
67.7
40
規模別・利用形態別のITの導入の状況(2007年、2012年)
スマートフォン
タブレット型端末
(%)
6.1
1.8
08
6.7
2.1
09
7.8
2.5
10
8.5
2.8
11
9.5
3.1
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
小規模事業者
(n=673)
中規模企業
(n=1,990)
大企業
(n=713)
7.6
5.8
7.4
9.5
ネットショップ、
ネットオークション
への出店・出品
8.6
21.9
小規模事業者
(n=826)
中規模企業
(n=1,303)
大企業
(n=294)
12
(年)
資料:経済産業省「平成24年度我が国情報経済社会における基盤整備(電子
商取引における基盤整備)」
資料:2013年版中小企業白書
11
中小企業・小規模事業者が直面する経済・社会構造の変化④-地域資源の活用(1)
○地域活性化の切り札となり得る地域資源は、どの都道府県・市区町村も有しているとの認識。とりわけ、市区町
村では、「農水産品」「観光資源」と答えた自治体が多い。
○地域資源として都道府県が指定した件数割合は「観光資源」が約半数を占めているが、事業計画として認定(活
用)された件数割合はわずか7%。→今後、さらなる活用の余地あり。
○事業計画の申請は95%が単者での申請。→地域活性化のため、複数者での地域資源の活用を促進すべき。
地域資源の指定状況と事業計画の認定状況
地域活性化の切り札となる地域資源
都道府県(n=39)
農林水産物 鉱工業品 観光資源
市区町村(n=867)
(%)
地域資源の指定件数
地域資源の事業計画の認定件数
40
36.9
35.9
34.9
(件)
35
30
4,145
(30%)
6,700
(49%)
28.2
90件
(7%)
434件
(36%)
2,935
(21%)
690件
(57%)
25
20.5
20
資料:中小企業庁調べ
15.1
事業計画の認定者数別件数
15
47
(4%)
10.3
10
6.3
5.1
5
4
(0%)
(件)
2.8
2.3
1.6
7
(1%)
0.0
1者
0.0
2者
0
農水産品
伝統工芸
観光資源
技術
産業基盤
その他
特にない
1,156
(95%)
資料:中小企業庁委託「自治体の中小企業支援の実態に関する調査」(2013年11月、三菱
UFJリサーチ&コンサルティング(株))
3者
4者以上
資料:中小企業庁調べ
12
中小企業・小規模事業者が直面する経済・社会構造の変化④-地域資源の活用(2)
○人口減少等で需要が縮小する地方経済にとって、観光、とりわけ外国人観光客の誘客による「外貨」獲得は、地域活性化の
一つの方向性。
○外国人観光客は、我が国の食文化や温泉、自然などに関心あり。有名な観光資源がない地域であっても、食文化を中心に、
エコツーリズムや農林業・漁業体験などによって、外国人観光客を引きつけることは十分に可能。
〇我が国への観光客は、2013年に初めて1,000万人を突破。しかしながら、フランス、アメリカ、中国、韓国等に比べると、外
国人観光客は少なく、まだまだ可能性はある。地域を挙げて、外国人観光客の受け入れ態勢を整えることが必要。
訪日外国人が滞在中に行ったこと及び次回訪日した際に 外国人訪問者数(上位10カ国及び韓国(23位)、日本(33
位))(2012年)
行いたいこと
(%)
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
(万人)
9,000 8,302
今回したこと
8,000
次回したいこと
6,697
7,000
5,773
6,000
5,770
4,636
5,000
3,570
4,000
3,041
3,000
2,928
2,574
2,503
2,000
日本食 ショッ 繁華街 自然・ 旅館に 温泉入 日本の ビジネ 日本の 美術 四季の 自然体
を食べ ピング の街歩 景勝地 宿泊
浴
歴史・
ス
生活文 館・博 体感(花 験ツ
ること
き
観光
伝統文
化体験 物館 見・紅 アー・
化体験
葉・雪 農漁村
など) 体験
資料:観光庁「平成24年訪日外国人消費動向調査」
事例
舞台鑑 スキー スポー
1,000
賞(歌舞
ツ観戦
伎・演
(相撲・
0
劇・音
サッ
楽など)
カーな
ど)
青森県田舎館村(田んぼアート)
青森県田舎館村は、津軽平野南部に位置する人口約8,200人の村であ
る。人口減少・少子高齢化に悩まされていた同村では、地域の特産品であ
る稲作(田んぼ)をアートとして活用したことで、平成25年には約25万人
の観光客の誘致に成功するなど、地域活性化が果たされている。また、海
外メディアからの取材も受けるなど、海外からも注目を浴びている。
フラン
ス
米国
中国 スペイ イタリ トルコ ドイツ
ン
ア
1,114
836
韓国
日本
英国 ロシア マレー
シア
資料:JNTO「世界各国・地域への外国人訪問者数(2012年)」より中小企業庁作成
エコツーリズム
ホエールウォッチング体験
(小笠原諸島)
クジラの生息環境を守りながら観光を
行う、エコツーリズムを実践。(写真:
小笠原ホエールウォッチング協会)
農林漁村体験
農家民宿体験
(富山県立山町)
外国人観光客をターゲットに、田
舎の自然や文化を体験してもらう
ツアーを実施。
13
第3部
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来
14
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ① 「小規模事業者」の構造分析ー需要開拓こそ最重要課題(1)
〇小規模事業者は、地域需要をターゲットとする「地域需要志向型(約81%)」と、広域需要をターゲットとする「広域
需要志向型(約19%)」の二つに類型化。また、組織面での成熟度によって、5段階のステージに分類化。
○今通常国会で成立した「小規模企業振興基本法」においては、中小企業基本法の基本理念である「成長発展」の
みならず、技術やノウハウの向上、安定的な雇用の維持等を含む「事業の持続的発展」を位置づけ。
○今回の白書においても、同法に基づき、組織面で上のステージを目指さずに、同じステージで持続的発展を目指す
「維持・充実型」の小規模事業者にも光を当てた構造分析を行う。
<地域需要志向型>
維持・
充実型
法人Ⅲ
452社(3%)
維持・
充実型
維持・
充実型
<広域需要志向型>
法人Ⅱ
471社(3%)
維持・
充実型
維持・
充実型
法人Ⅲ
法人Ⅱ
法人Ⅰ
成
長
型
法人Ⅲ
216社(2%)
法人Ⅰ
3,467社(24%)
法人Ⅱ
190社(1%)
法人Ⅰ
1,192社
(8%)
個人事業者Ⅱ
2,750社(19%)
:経理・営業担当設置
:経理担当設置
:組織化されていない
小規模法人
個人事業者Ⅱ :従業員を雇用
個人事業者Ⅰ :従業員なし又は
家族従業員のみ
法人Ⅲ
平均従業員数
8.8人
法人Ⅱ
平均従業員数
7.3人
法人Ⅰ
平均従業員数
3.9人
個人事業主Ⅱ
平均従業員数
2.5人
個人事業者Ⅱ
472社(3%)
個人事業者Ⅰ
4,671社(32%)
個人事業者Ⅰ
638社(4%)
個人事業主Ⅰ 平均従業員数
1.3人
実数
構成比
実数
成長型
1,872
13%
成長型
維持・充実型
9,487
65%
維持・充実型
452
3%
11,811
81%
未分類(法人Ⅲ)
地域需要型計
未分類(法人Ⅲ)
広域需要型計
合計
構成比
767
5%
18%
1,725
12%
77%
216
2%
5%
2,708
19%
100%
資料:全国商工会連合会「小規模事業者の事業活動の実態把握調査」に基づき中小企業庁作成
(注)全国商工会連合会が、2013年10月に商工会会員企業18,078社に対して実施したアンケート調査のうち、小規模事業者14,519社を集計。
法小
人企
Ⅰ業
やの
個 9
人 5
事%
業が
主組
織
化
さ
れ
て
い
な
い
15
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ① 「小規模事業者」の構造分析-需要開拓こそ最重要課題(2)
〇主な仕入れ先を見てみると、「地域需要志向型」は、8割以上を地域内から仕入れ、地域内に販売するため、地域
の資金循環に貢献している小規模事業者。
〇「広域需要志向型」は、約6割を地域内から仕入れ、地域外に販売するため、「外貨」を獲得してくる小規模事業者
(≒「コネクターハブ企業」)。
〇地域経済は、このような地域内の資金循環に貢献する「地域型」企業と地域外から「外貨」を獲得してくる「広域型」
企業がバランスよく存在することで、成り立っている。
「広域型」企業・「地域型」企業の資金循環図
類型ごとの小規模事業者の主要な仕入先
域外経済
同一市区町村
隣接都道府県
隣接市区町村
全国
同一都道府県
海外
地域型
地域維持・充実型(n=9,491)
25.4
31.3
28.4
7.6 7.10.2
販
売
支
払
代
金
域内経済
域内企業
支払代金
地域成長型
(n=1,818)
24.3
30.2
29.7
販売
7.2 8.50.2
支払代金
販売
広域維持・充実型(n=1,727)
19.8
16.1
22.0
19.3
21.9
0.8
広域型企業
広域成長型
(n=743)
広域型
16.7
14.4
25.2
15.5
27.5
賃
金
地域型企業
支払代金
0.8
賃金
賃金
0%
地域住民
100%
販売
資料:全国商工会連合会「小規模事業者の事業活動の実態把握調査」に基
づき中小企業庁作成
16
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ① 「小規模事業者」の構造分析-需要開拓こそ最重要課題(3)
〇小規模事業者の最大の課題は、「需要・販路開拓」。人口減少・過疎化に伴う需要の縮小や、高齢化等に伴う消費
者のニーズの変化にどう対応していくかが課題。
〇「地域型」は、地域に古くから根差し、住民のニーズに応じて、財やサービスを提供してきた「顔の見える」小規模事
業者。今後、大企業は決して参入できない、住民との信頼関係を活かしたニッチな需要の掘り起こしを目指すべき。
〇「広域型」は、IT技術の進展等を捉まえて、インターネット販売を通じた国内外の販路開拓や自治体等が主導する大
企業・中堅企業とのマッチングなど、独自の技術やサービスの強みを活かした広域な需要開拓を目指すべき。
類型ごとの小規模事業者の経営課題
(%)
50
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
地域型
地域維持・充実型(n=8,963)
地域成長型(n=1,757)
広域型
広域維持・充実型(n=1,682)
広域成長型(n=741)
販路開拓を行う際の課題ごとの支援の在り方
課題
新規顧客へのアプローチ方法
支援の在り方
・技術提案型商談会
・商工会・商工会議所による
販売すべきターゲット市場の選定 販路開拓支援
・販路開拓アドバイザーの活用
既存の営 国内の新 新商品・ 既存の商 技術力の 人材の確 後継者の コスト削 (日々の)
業力・販 規顧客・ 新サービ 品・サー 維持・強 保・育成 育成・決 減、人員 運転資金
売力の維 販路の開 スの開発 ビスの高
化
定
整理、業 の確保
持強化
拓
付加価値
務効率化
化(ブラ
ンド化)
営業・販路開拓
商品開発
商品・サービスのPR
技術提案型商談会
・地場産品の展示会開催
・アンテナショップ運営
・ネット販売支援
アンテナショップ運営
人材・経営
資料:全国商工会連合会「小規模事業者の事業活動の実態把握調査」に基づき
中小企業庁作成
17
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ② 起業・創業 -新たな担い手の創出-(1)
○近年、起業を希望する者である「起業希望者」が急激に減少(160万台→80万人台へと半減)。一方、起業家数は
大きく変化しておらず、毎年20〜30万人の起業家が一貫して誕生。
○開業率が低い理由として、以下の3つの課題が見えてくる。
1.起業意識…「教育制度が十分ではない」「安定的な雇用を求める意識高い」「起業を職業として認識しない」
2.起業後の生活・収入の不安定化…「生活が不安定になる不安」「セーフティーネットがない」「再就職が難しい」
3.起業に伴うコストや手続き…「起業に要する金銭的コストが高い」「起業にかかる手続きが煩雑」
起業の「担い手」の推移
我が国の開業率が低い理由として考えられるもの
起業意識
起業後の生活・収入の不安定化
起業に伴うコストや手続き
(%)
40
36.9
33.8
35
30.8
(n=3,680)
29.6
30
24.0
25
23.8
23.4
20
16.0
15
10
5
0
資料:総務省「就業構造基本調査」再編加工
に起
な業
るし
こた
と場
に合
不に
安、
を生
感活
じが
る不
た安
め定
整
備
さ
れ
て
い
な
い
た
め
し個
た人
際保
の証
セの
ー問
フ題
テ等
ィ、
ー起
ネ業
ッに
ト失
が敗
起
業
に
要
高す
いる
た金
め銭
的
コ
ス
ト
が
雇大
用企
を業
求へ
めの
る就
意職
識等
が、
高安
い定
た的
めな
起
業
家
がを
十育
分成
です
はる
なた
いめ
たの
め教
育
制
度
起
業
すを
る職
機業
会の
が選
少択
な肢
いと
たし
めて
認
識
資料:中小企業庁委託「日本の起業環境及び潜在的起業家に関する調査」
(2013年12月、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株))
し雇
た用
時の
の流
再動
就性
職が
が少
難な
しく
い、
た失
め敗
起
業
に
複か
雑か
なる
た手
め続
き
が
18
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ② 起業・創業 -新たな担い手の創出-(2)
○「起業意識」を変革していくためには、起業に関心を持ってもらうべく、義務教育段階から起業家に接するといった起
業家教育や、起業はリスクが高いという印象を改め、リスクが低く満足度は高い起業家も多いことを伝えていく。
○「起業後の生活・収入の安定化」のために、新たなガイドラインが適用された経営者保証制度や小規模企業共済と
いったセーフティーネットの充実に加え、失業保険の扱いが課題。さらに、兼業・副業をより促進していくことが必要。
○「起業に伴うコストや手続きの低減」のために、既存企業群が起業家を育てる「誰もが起業家応援社会の構築」や、フ
ランスのような起業すると得する仕組み、先輩起業家や民間支援機関も巻き込んだ相談体制の充実が求められる。
兼業・副業は認められているか
「起業大国」に向けた三つの課題と対応策
兼業・副業を認めて欲しいか
認められれば、兼業・副業をしたいか
認められれば兼
業・副業をしたい
兼業副業は認められているか
11.4
【課題1】起業意識の変革
21.4
はい
38.6
対応策1:起業家教育
対応策2:起業に対する社会的評価の改革
認めて欲しいが、
自分では兼業・副
業はしない
48.1
いいえ
分からない
67.2
認めなくてもよい
(n=439)
【課題2】起業後の生活・収入の安定化
対応策1:起業のセーフティーネット
①経営者保証のガイドラインの見直し
②小規模企業共済制度
③起業後の収入の安定化(失業保険)
対応策2:兼業・副業の促進
(n=295)
13.2
フランスの起業数の推移
個人事業者
個人出資企業
複数者による出資企業
(万者)
70
60
50
【課題3】起業に伴うコストや手続きの低減
対応策1:誰もが起業家応援社会の構築
対応策2:起業することでメリットのある仕組み
対応策3:起業に関する相談体制の拡充
40
30
20
10
0
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
(年)
資料:INSEE「Hors auto-entreprises, les créations d’entreprises augmentent en 2013」
19
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ③事業承継・廃業(事業承継)-次世代へのバトンタッチ-(1)
○事業承継の形態は、内部昇格や外部招へい等、親族以外の第三者への承継が占める割合が増加。こうした現状
を踏まえ、今回の白書では、「第三者承継」を取り上げ、分析を行う。
○後継者の育成には「3年以上必要」と考えている経営者が8割以上だが、60代で6割、70代で5割、80代でも
4割が事業承継の準備ができていない。
○今後、早い段階からの事業承継の準備に着手してもらうよう、きめ細やかな情報提供や意識付けが必要。
後継者の育成期間
事業承継の形態の経年変化
(%)
親族
買収
内部昇格
外部招へい
80
3年未満
3年以上5年未満
10年以上20年未満
20年以上
中規模企業
8.6
(n=1,910)
24.5
5年以上10年未満
47.4
3.2
16.3
70
小規模事業者
(n=2,860)
60
14.8
29.4
39.9
13.6 2.3
0%
100%
資料:(株)日本政策金融公庫「中小企業の事業承継」
50
経営者の年齢別事業承継の準備状況
40
十分にしている
ある程度している
あまりしていない
全くしていない
準備の必要を感じない
30
80代(n=371)
20
18.3
70代(n=1818)
60代(n=4653)
10
41.0
11.3
5.4
50代(n=3186) 2.0
20.2
41.4
25.2
36.3
20.0
30.0
31.3
13.5
7.0
14.2
18.2
26.9
7.9
10.0
19.8
0
87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
(年)
0%
20%
40%
60%
80%
100%
資料:株式会社帝国データバンク「信用調査報告書データベース」、
「企業概要データベース」再編加工
資料:「小規模事業者の事業活動の実態把握調査」に基づき中小企業庁作成
20
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ③事業承継・廃業(廃業)-次世代へのバトンタッチ-(2)
○近年、休廃業・解散件数が増加。廃業を決断した理由として、「経営者の高齢化や健康問題」を理由とする者が約
5割、「事業の先行き不安」が約1割。
○廃業に関する相談相手は「家族・親族」が約5割、「誰にも相談していない者」が約3割。今回、これまでほとんど把握
されてこなかった廃業の実態(廃業時の課題、廃業後の生活等)についても分析し、その実態に迫る。
廃業を決断した理由
休廃業・解散、倒産件数の推移
(件)
30,000
28,943
27,825
24,968
25,000
26,544
25,743
25,530
21,346
20,637
19,239
20,000
16,821
16,255
15,000
15,646
14,091
14,181 13,679
13,245
12,998
後継者(事業承継)
の見通しが立たない
4.2
事業経営の更なる悪
化の回避
4.4
経営者の家族の問
題(介護、高齢化、教
育等)
4.9 主要な販売先との取
引終了(相手方の倒
産、移転のケース含
む)
7.8
15,480
13,321
12,734
(%)
12,124
10,855
(%)
その他
18.0
経営者の高齢化、健
康(体力・気力)の問
題
48.3
(n=617)
事業の先行きに対す
る不安
12.5
廃業に関する相談相手
60.0
50.0
48.1
40.0
10,000
28.7
30.0
20.0
5,000
10.0
休廃業・解散件数
倒産件数
3.3
2.2
2.2
従
業
員
仕
入
先
商
工
会
議
所
・
商
工
会
6.8
0.0
家
族
・
親
族
0
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
(年)
資料:東京商工リサーチ調べ
公
認
会
計
士
・
税
理
士
誰
に
も
相
談
し
て
い
な
い
資料:中小企業庁委託「小規模企業の廃業に関する実態調査」
(2013年12月、株式会社帝国データバンク)
21
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ③事業承継・廃業-次世代へのバトンタッチ-(3)
○第三者承継の支援策としては、外部にまで後継者を求める中小企業・小規模事業者に配慮し、高い事業意欲ある
人材を確保して、後継者ニーズのある企業とマッチングさせるとともに、長期的にフォローアップしていく。
○廃業対策としては、①廃業に関する基本的な情報提供、②匿名性に配慮した専門家支援(電話相談)、③小規模企
業共済制度のさらなる普及・拡大を図る。
社外の第三者への事業承継を検討するか
いいえ
中規模企業(n=633)
分からない
38.1
小規模事業者(n=304)
30.8
45.7
28.6
小規模企業共済制度の加入、脱退、在籍人数の推移
31.1
加入人数(右軸)
25.7
0%
万
はい
100%
資料:中小企業庁委託「中小企業者・小規模企業者の経営実態及び事業承継に関するアン
ケート調査」(2013年12月、(株)帝国データバンク)
(万人)
脱退人数(右軸)
160
在籍人数
140
120
第三者承継
①招へい後、
すぐに事業を承継
第三者承継
(万人)
14
12
10
100
8
80
6
内部昇格
数年間の
社内勤務
外部招へい
②招へい後数年間の社内勤務を経て、
事実上の「内部昇格」として事業を承継
(1)高い事業
意欲ある人材
を確保し、マッ
チング
60
40
20
0
(2)長期的なケアやフォローアップ
4
2
0
1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
(年度)
資料:(独)中小企業基盤整備機構調べ
22
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ④海外展開 -成功と失敗の要因を探る-(1)
○旺盛な海外需要を取り込むべく、中小企業・小規模事業者も積極的に海外展開を実施。注目すべきことに、輸出未
実施企業のうち、小規模事業者の方が輸出に関心を持っている企業が多い。
○海外展開を進めるに際して、最大の課題は「販売先の確保」と「信頼できる提携先・アドバイザーの確保」。一方で、
既存の公的な海外展開支援機関の利用状況及びその評価は、必ずしも高くない。
輸出未実施企業の輸出に関する方針
輸出を成功させるために最も重要と考えている
(成功と失敗の分かれ道となる)取組
(%)
実施する準備をしている
関心はある
35
30
売上高が増加した企業
(n=1,680)
29.1
25.8
売上高が増加しなかった企業
(n=722)
25
20
16.8
16.2
15
小規模事業者
(n=544)
中規模企業
(n=1,280)
6.8
56.1
24.0
4.2
65.0
100%
13.9
10.6
10
8.0
輸出や直接投資を実施している企業の公的な海外展開支援機関の
利用状況とその評価
10.2
7.7
6.6
7.5
4.7
4.2
5
4.6
3.7
4.8
3.0
4.2
2.7
0
現
地
の
市
場
動
向
・
ニ
ー
ズ
の
把
握
海
外
展
開
を
主
導
す
る
人
材
の
確
保
海
外
向
け
商
品
・
サ
ー
ビ
ス
の
開
発
採
算
性
の
維
持
・
管
理
外
で国
き語
るや
貿
人易
材
の関
連
確事
保
務
が
現
地
の
法
制
度
・
商
習
慣
の
把
握
リ
ス
ク
・
ト
ラ
ブ
ル
へ
の
対
応
必
要
資
金
の
確
保
利用したことがある
利用したことがない
(%)
100
80
ア信
ド頼
バで
イき
ザる
ー提
の携
確先
保・
29.8
5.5
0%
13.2
販
売
先
の
確
保
8.6
検討している
関心はない
33.9
55.2
49.4
44.8
50.6
41.0
46.8
60
40
20
66.1
59.0
53.2
0
ジェトロ 中小企業 地方自治 商工会・ 政府系金
(n=1,753) 基盤整備
体
商工会議 融機関
機構
(n=1,166)
所
(n=1,504)
(n=1,341)
(n=1,394)
利用したことがある企業の公的な海外展開支援機
関への評価
とても満足
満足
どちらとも言えない
ジェトロ
(n=1,159)
中小企業基盤整備機構
(n=601)
地方自治体
(n=590)
商工会・商工会議所
(n=822)
政府系金融機関
(n=800)
不満
とても不満
57.5
68.4
67.5
65.3
57.4
0%
100%
資料:中小企業庁委託「中小企業の海外展開の実態把握にかかるアンケート調査」(2013年12月、損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント(株))
23
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ④海外展開 -成功と失敗の要因を探る-(2)
○中小企業・小規模事業者を現地でサポートするため、官民の支援機関でネットワークを構築し、法務・会計・労務、資
金調達、人材確保、パートナー発掘等を支援する「海外展開現地支援プラットフォーム」の強化・拡充を図る。
○海外展開支援を行っている民間企業は、少なくとも1万社、うち総合的なサポートをする企業は最低2,000社。多様
化する海外展開ニーズに柔軟に応えていくためには、このような民間の海外展開支援企業との連携も進める。
株式会社Resorz
東京都目黒区。中小企業の海外展開をサポートするサービスを提
供する企業。海外展開を目指す企業と、海外展開をサポートする企
業をマッチングするWebプラットフォーム「Digima~出島~」を運
営する。
海外展開現地支援プラットフォーム
海外展開現地支援プラットフォームの概念図
現地公的支援機関
(大使館、JICA、HIDA等)
現地民間支援機関
(金融機関、コンサル、
法律・会計事務所等)
コーディネーター
現地ネットワーク強化
現地関係機関
(商工会議所、
工業大学等)
ジェトロ
海外展開現地支援プラットフォームの設置箇所
中国(重慶
ミャンマー
/成都)
(ヤンゴン)
インド(ムン
ベトナム(ハノ
バイ、チェン
イ、ホーチミン)
インドネシア
(ジャカルタ)
海外決済 BPO
送金サポート
兒嶋 裕貴 社長
1980年生(33歳)
ナイ)
タイ
(バンコク)
株式会社Resorzの運営するWebプラット
フォーム「Digima~出島~」に登録されて
いる海外進出支援サービス
※今後5ヵ所程度
新設予定
海外視察
店舗出店
FC展開サポート
海外SEO
海外広告
フィリピン
(マニラ)
物流・輸出
貿易・通関
サポート
進出総合サポート
海外向けEC構築 コンサルティング 拠点設立
登記代行
多言語サイト制作
展示会
出展サポート
海外ECモール
出品代行
労務
サポート
不動産・
レンタルオフィス
保険
市場調査
企業調査
グローバル
人材育成
M&A
海外法務
( 契約書、法務 )
人材採用
紹介
通訳
翻訳
ブラジル
(サンパウロ)
オフショア
インバウンド
開発
閉鎖・撤退
現地人材
育成
ITインフラ
構築
商標・特許
申請
営業支援
税務・会計
ソーシャルメディア
で海外展開
資金調達
助成金
海外出張
ビザ
申請代行
(販路拡大、取引先開拓)
24
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ④海外展開 -成功と失敗の要因を探る-(3)
○民間の海外展開支援企業の中には、Webのプラットフォームを活用して、世界の同業者と提携し、日本の中小企業の
海外展示会への出展支援を行う企業もある。
同社が開発している展示会情報検索サイト(Exhibitioner)
株式会社アウトバウンド
東京都港区。役員含む従業者4名。海外での
企業の展示会出展・ブランド展開の支援を実
施している。各国の商社、展示会主催企業、
展示会スペース施工業者などと提携し、グ
ローバルネットワークを通じた協業体制によ
り、企業へのサポートを行う。
※画面は、「世界一見やすい」サイトとするため、検討中のもの。俯瞰的な把握が可能となる。
伍香 秀真 社長
1983年生(30歳)
業種と会期によって世界中の展示会情報を検索可能。「世界では、毎年
3万件の展示会が開催されているが、日本に紹介されているのは、1割
にすぎない。また、Linkedinで繋がっている展示会のグループには、世界
中の展示会関連事業者が約6,000人参加しているが、日本人メンバー
は3人しかいない。」と言う。
25
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ⑤ 新しい潮流 -課題克服の新しい可能性-(1)
○ITを活用して外部資源を活用する「クラウドソーシング」は、必要な時に必要な人材を調達する仕組み。クラウ
ドソーシングにより、経営資源の乏しい中小企業・小規模事業者が長年の経営課題を克服できる可能性。
○ITを活用した資金調達(いわゆる「クラウドファンディング」)により、個人が企業に対して直接出資することが可
能になり、様々な理由で金融機関等からの資金調達が困難であった企業の資金調達の可能性が拡大。
ITを活用した資金調達の世界市場規模
国内クラウドソーシング市場規模推移と予測
(億円)
1,600
(億円)
1,474
6,000
1,400
5,370
5,000
1,200
970
1,000
4,000
800
3,000
618
2,342
600
2,000
391
400
200
1,131
246
44
1,000
107
492
690
0
0
11年度
12年度
13年度見込
(年度)
14年度予測 15年度予測 16年度予測 17年度予測
資料:(株)矢野経済研究所「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場・クラウドソーシング市場に関する調査結2013」
から中小企業庁作成
事例① 望月農園 (山梨県山梨市)
○桃とトマトを栽培している農園が、農産物と加工品のイ
メージを統一させるためにロゴを作成。経営資源の不足を
補うためにクラウドソーシングを活用した。ロゴにより農園と
しての統一感を熟成し、新規の販売先が増加するなど、業
績にも好影響が出ている。
09
10
11
12
13(予測)
(年)
資料:Massolution,“The Crowdfunding Industry Report”から中小企業庁作成
事例② 神亀酒造 株式会社 (埼玉県蓮田市)
○神亀酒造が造る純米酒は、熟成期間が2-3年必要であ
り、仕入代金の支払いと、収入を得られるタイミングにズレ
がある。ITを活用した資金調達によりその課題を克服すると
ともに、全国に純米酒の顧客やファンを拡大していった。
26
中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 ⑤ 新しい潮流 -課題克服の新しい可能性-(2)
○企業の事業を通じて社会的な課題を解決することから生まれる「社会価値」と「企業価値」は両立可能とする
CRSV(Creating and Realizing Shared Value)は、地域に根ざした事業を行う中小企業・小規模事業者の一つ
の「生きる道」にもつながる。
○中小企業・小規模事業者の事業を通じた地域課題の解決は、地域活性化という「社会価値」を創造するととも
に、その恩恵を受けた地域住民の所得向上等をもたらす。さらに、そのことが地域における新たな顧客創出や
需要創造をもたらし、企業利益の増大という「企業価値」の創造にもつながる「好循環」を生み出す。そのため
の取組こそ持続的な事業活動を実現するというCRSVの鍵 となる。
※なお、米国経営学者マイケル・ポーターは、2011年にこの考え方をCSV (Creating Shared Value)と称している。
中小企業・小規模事業者の生きる道(CRSV)
①事業を通じた
地域課題の解決
社会価値の創造
(地域活性化)
好循環
企業価値の創造
(企業利益の増大)
②地域住民の所得向上
生活環境の向上
事例① 有限会社 中央タクシー (宮城県大河原町)
○身近に感じた課題から、通常のタクシーに加え、車椅子
に乗ったまま乗車できるタクシーを導入。この取組を行った
結果、地域の歩行困難者が自由に移動できるという社会価
値を生み出すとともに、この取組が口コミで評判となり、利
用者の増加や囲い込みといった企業価値を創造。
事例② 大里綜合管理 株式会社 (千葉県大網白里市)
○本業である不動産業に加えて、年間200以上の地域活動
を実施。スペースの貸出し、コンサートの実施、講座の実施
など、地域住民が抱える課題に対して、慈善活動ではなく、
あくまで本業につながる地域活動として実施することによ
り、社会価値の創造と企業価値の創造を実現。
27
第4部
中小企業・小規模事業者の支援の在り方
28
中小企業・小規模事業者の支援の在り方 ①国・都道府県・市区町村の連携
○中小企業385万者に施策を着実に届けていくためには、国・都道府県・市区町村の連携が不可欠。しかしな
がら、国・都道府県・市区町村の連携がうまくいっていないのが現状。
○一方で、①ホップステップ型、②棲み分け型、③一体支援型、といった、それぞれの役割分担を踏まえた上で、
具体的な連携を進めている自治体もある。
○これらの連携を促進するべく、「施策マップ(後述)」の構築に加え、国は、都道府県・市区町村に、早期かつ積
極的に説明に行く。
小規模事業者からの中小企業施策連携の評価
5.4
4.1 4.5 1.0
0%
10%
13.9
20%
71.2
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
国、都道府県、市区町村の三者がうまく連携している
国と都道府県はうまく連携しているが、市区町村が連携できていない
都道府県と市区町村はうまく連携しているが、国が連携できていない
国と市区町村はうまく連携しているが、都道府県が連携できていない
国、都道府県、市区町村三者の連携が取れておらず、バラバラに支援している
よく分からない
資料:全国商工会連合会「小規模事業者の事業活動の実態把握調査」
国・都道府県・市区町村の連携イメージ
■ホップ・ステップ・ジャンプ型
■棲み分け型
■一体支援型
都道府県
市区町村
都道府
県
国
市区
町村
市区町村
都道府県
29
29
中小企業・小規模事業者の支援の在り方 ②「施策マップ」
○中小企業・小規模事業者の観点から、国・都道府県・市区町村の施策を目的や分野、必要金額等に応じて、
「ぐるなび」のように検索でき、かつ、比較・一覧できるシステム(「施策マップ」)を構築する。
○「価格.com」のように比較できる「比較画面」と、A3サイズで印刷して一覧できる「一覧画面」で構成される。
○中小企業庁の施策のみならず、総務省、厚生労働省、農林水産省、観光庁など他省庁の中小企業向け施策
も見ることができる。
「比較画面」のイメージ図
特開金
×削除
トライアル雇用
×削除
キャリア形成
促進助成金
「一覧画面」のイメージ図
×削除
支援制度
正式名称
特定求職者雇用開発助成金
トライアル雇用奨励金
キャリア形成促進助成金
分野
雇用・人材
雇用・人材
雇用・人材
支援規模
100万~200万円以下
200万~500万円以下
100万~200万円以下
エリア
全国
東京, 神奈川
全国
「起業・創業」「研究開発/商品・サービス開発」「販路・需要
開拓」・・・など分野別に選択
創業・起業
国
地域需要創造型等起業・創業促進補助金
地域中小企業イノベーション創出補助事業
エリア詳細
(市区町村)
目的
主な対象者
(1)ハローワークまたは民間
の職業紹介事業者等の紹介に
より雇い入れること。
(2)継続して雇用する…
職業経験、技能、知識等から
安定的な就職が困難な求職者
について、ハローワーク等の
紹介により、…
本奨励金は、次の1の対象労
働者を2の条件によって雇い
入れた場合に受給することが
…
本助成金は、対象労働者の類
型と企業規模に応じて1人あ
たりチラシに記載の支給額を
支給するもので…
【支給対象期間】
(1)本奨励金は、支給対象者
のトライアル雇用に係る雇入
れの日から1か月単位…
女性起業家ネットワーク形成促進事業補助金
この助成金は、労働者のキャ
リア形成を効果的に促進する
ため、職業訓練などを段階的
かつ体系的に実施する事業…
支給対象期の末日の翌日から
2ヶ月以内。
支給申請期間は、トライアル
雇用を終了した日の翌日から
起算して2か月以内
ホームページ
問い合わせ先
地域力活用市場獲得等支援事業(新商品・新サー 販売力強化支援モデル事業
ビスの開発支援事業)
新事業活動・農商工連携等促進支援事業補助金
(新連携)
JAPANブランド育成支援事業
中小サービス業等海外現地人材研修支援事業
公益財団XXセンター 0XXXXX-XXXX
公益財団XXセンター 0XXXXX-XXXX
http://www.mhlw.go.jp/xxx/
公益財団XXセンター 0XXXXX-XXXX
経営支援
下請中小企業・小規模事業者自立化支援事業
経営改善・再生
下請中小企業・小規模事業者自立化支援事業
商店街まちづくり事業
特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者雇用 小規模事業者活性化事業
開発助成金)
小規模事業者活性化事業
中小製造業設備投資等助成
トライアル雇用奨励金
経営支援補助金
経営支援補助金
中小企業・小規模事業者海外人材対策事業
商店街まちづくり事業
キャリア形成促進助成金
経営支援補助金
外国人留学生に対する職場実習(インターンシップ)、及 地域住民の安心・安全な生活環境を守るため、商店街で この助成金は、労働者のキャリア形成を効果的に促進す 新商品・新技術・新役務の開発及び販路開拓並びに新
び中小企業とのマッチング、人材育成・定着までの一体 取り組む街路灯や防犯カメラ等の施設・設備等の費用を るため、職業訓練などを段階的かつ体系的に実施する たな事業に取り組むための人材養成に関する事業に対
的な取組支援等を通じた、中小企業のグローバル人材 支援します。かかった費用の2/3まで補助します。(平成 事業主に対して助成する制度です。具体的には、従業員 し、その経費の一部を補助する「経営支援事業」を実施し
の確保を支援すること。(外国人留学生対象)
26年2月15日まで)
に対して行う職業能力開発に関する計画を行った企業に ます。(補助対象経費の3分の2以内)
支給する
ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援
補助金
事業計画策定支援事業
海外進出を目指す中小企業に対し、事業計画を策定す この助成制度では、工場の新築・増築や高効率な生産 生涯現役社会の実現に向けた環境の整備に対応するた
る際の実現可能性調査(F/S調査)の支援を行います。 設備の導入はもとより、LED照明、空調設備、デマンド め、高年齢者の雇用環境の整備や労働移動の受け入れ
対象者は海外展開を目指す中小企業、および中小企業 監視装置等を助成対象に含め、節電や省エネに結びつ を行う事業主に対して助成し、高年齢者の雇用の安定を
のグループで、かかった費用の2/3まで、最大120万円を く機器の導入を推進します
図ることを目的としています。
補助します。
中小製造業設備投資等助成
高年齢者雇用安定助成金
中小企業技術革新挑戦支援事業
JAPANブランド育成支援事業
特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者雇用
開発助成金)
顧客ニーズにきめ細かく対応するための製品の試作品
開発や設備投資などに必要な経費を補助することで、事
業者の競争力強化を支援します。補助対象経費の2/3ま
で、最大1,000万円を補助します。
複数の中小企業等が連携して、優れた素材や技術等を
活かし、その魅力をさらに高め、世界に通用するブランド
力の確立を目指す取組みに要する経費の一部を補助す
ることにより、地域中小企業の海外販路の拡大を図りま
す。
高年齢者や障害者等の就職困難者をハローワーク等の
紹介により、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般
被保険者)として雇い入れる事業主に対して、賃金相当
額の一部が助成されます。
地域力活用市場獲得等支援事業(新商品・新サー 販売力強化支援モデル事業
ビスの開発支援事業)
中小サービス業等海外現地人材研修支援事業
都道府県の
施策
(4つ表示)
女性起業家ネットワーク形成促進事業補助金
戦略的基盤技術高度化支援事業
新事業活動・農商工連携等促進支援事業補助金
(新連携)
起業・創業や第二創業を行う女性や若者などに対して事 異分野の中小企業者が連携し、互いに経営資源(技術・
業計画を募集し、計画の実施に要する費用を補助するこ 販路等)を活用して、新事業活動(新商品・新サービスの
とで、地域需要を興すビジネス等を支援します。補助金 開発等)を行うことにより、新たな事業分野の開拓を図
申請に詳細は各自治体の窓口までお問い合わせくださ る。
い。
印刷
中小企業・小規模事業者海外人材対策事業
次世代型熱利用設備導入緊急対策事業
トライアル雇用奨励金
下請中小企業・小規模事業者自立化支援事業
経営支援補助金
商店街まちづくり事業
キャリア形成促進助成金
中小サービス業等海外現地人材研修支援事業
中小製造業設備投資等助成
キャリア形成促進助成金
中小企業(サービス業)の海外進出支援のため、現地で この助成制度では、工場の新築・増築や高効率な生産 この助成金は、労働者のキャリア形成を効果的に促進す
中核となって働く人材の育成を支援します。受入研修:海 設備の導入はもとより、LED照明、空調設備、デマンド るため、職業訓練などを段階的かつ体系的に実施する
外子会社等から日本に現地人材を招聘し研修する際に 監視装置等を助成対象に含め、節電や省エネに結びつ 事業主に対して助成する制度です。具体的には、従業員
必要な日本への渡航費、滞在費および研修にかかる費 く機器の導入を推進します
に対して行う職業能力開発に関する計画を行った企業に
用の補助を行います。
支給する
地域中小企業イノベーション創出補助事業
中小企業・小規模事業者海外人材対策事業
中小企業・小規模事業者人材対策事業
地域の中小企業を中心に、大学及び高等専門学校、公
的研究機関等が共同で実施する実証研究を支援しま
す。産学連携による実証研究にかかる費用を補助しま
す。(かかった費用の2/3を上限に補助します。)
外国人留学生に対する職場実習(インターンシップ)、及
び中小企業とのマッチング、人材育成・定着までの一体
的な取組支援等を通じた、中小企業のグローバル人材
の確保を支援すること。(外国人留学生対象)
中小企業・小規模事業者と学生の顔が見える関係作り
からマッチング、人材育成・定着までを大学等と連携して
支援する実施事業団体を支援します。1機関当たり最大
5,000万円まで補助します。
地域需要創造型等起業・創業促進補助金
新事業活動・農商工連携等促進支援事業補助金 下請中小企業・小規模事業者自立化支援事業
(新連携)
市町村の施
策
(2つ表示)
小規模事業者活性化事業
外国人留学生に対する職場実習(インターンシップ)、及 地域住民の安心・安全な生活環境を守るため、商店街で この助成金は、労働者のキャリア形成を効果的に促進す 小規模事業者が、女性や若手の経営者・従業員の感性
び中小企業とのマッチング、人材育成・定着までの一体 取り組む街路灯や防犯カメラ等の施設・設備等の費用を るため、職業訓練などを段階的かつ体系的に実施する やアイデア等を生かした新商品・新サービスを開発し、早
的な取組支援等を通じた、中小企業のグローバル人材 支援します。かかった費用の2/3まで補助します。(平成 事業主に対して助成する制度です。具体的には、従業員 期に市場取引を達成することが見込まれる取組を支援
の確保を支援すること。(外国人留学生対象)
26年2月15日まで)
に対して行う職業能力開発に関する計画を行った企業に する。補助対象経費の2/3まで、最大200万円を補助しま
支給する
す。
共同海外現地進出支援事業
起業・創業や第二創業を行う女性や若者などに対して事 異分野の中小企業者が連携し、互いに経営資源(技術・ 下請中小企業・小規模事業者の新分野の需要開拓への 単独では海外現地進出が困難な中小企業者が共同グ
業計画を募集し、計画の実施に要する費用を補助するこ 販路等)を活用して、新事業活動(新商品・新サービスの 取組を支援することで、取引先の多様化を図り、下請中 ループを形成することにより、リスク・コストを低減し、幅
とで、地域需要を興すビジネス等を支援します。補助金 開発等)を行うことにより、新たな事業分野の開拓を図 小企業・小規模事業者の振興と経営の安定を目指しま 広い顧客ニーズに対応した形での海外進出の取組を支
申請に詳細は各自治体の窓口までお問い合わせくださ る。
す。最大500万円(補助率2/3)を補助します。
援します。
い。
http://www.mhlw.go.jp/xxx/
雇用・人材
高年齢者雇用安定助成金
顧客ニーズにきめ細かく対応するための製品の試作品
開発や設備投資などに必要な経費を補助することで、事
業者の競争力強化を支援します。補助対象経費の2/3ま
で、最大1,000万円を補助します。
女性起業家・女性経営者等が自主的に交流会・勉強会 特定ものづくり基盤技術(鋳造、鍛造、切削加工、めっき
を行う際に補助金を交付します。 経費は施設等賃借 など)の高度化につながる研究開発から試作までの取組
料、講師謝金、印刷製本費、消耗品費、通信運搬費及び を支援します。研究開発から試作までの取組を行う際に
広報費とし、報告書提出までに支出が確認できるものに 国から委託金を受け取れます。
限ります。
市区町村 鎌倉市
http://www.mhlw.go.jp/xxx/
設備投資
次世代型熱利用設備導入緊急対策事業
地域の中小企業を中心に、大学及び高等専門学校、公 地域経済の活性化と消費税率引き上げに向けた企業力 中小企業者が自ら行うことが困難な販路開拓について、 中小企業(サービス業)の海外進出支援のため、現地で これまで未利用であった低温廃熱を回収・有効利用でき 業経験、技能、知識等から安定的な就職が困難な求職 下請中小企業グループが、メンバー相互の経営資源を 新商品・新技術・新役務の開発及び販路開拓並びに新
的研究機関等が共同で実施する実証研究を支援しま アップのために、地域の活性化につながる新商品・新 国内または海外への販路または販路開拓サービスの提 中核となって働く人材の育成を支援します。受入研修:海 る革新的な設備の導入補助を行うことで、企業の設備購 者について、ハローワーク等の紹介により、一定期間試 活用して行う、自立化に向けた取組みを支援することで、 たな事業に取り組むための人材養成に関する事業に対
す。産学連携による実証研究にかかる費用を補助しま サービスの開発に対して補助を行います。かかった費用 供を行う民間事業者の先進的な取り組みを支援します。 外子会社等から日本に現地人材を招聘し研修する際に 入需要を拡大させるとともに、量産効果によって当該設 行雇用した場合に助成する制度。本奨励金は、次の1の 下請中小企業の振興と経営の安定を目指します。最大 し、その経費の一部を補助する「経営支援事業」を実施し
す。(かかった費用の2/3を上限に補助します。)
の2/3を補助します。
補助対象経費の1/2まで、最大2,500万円を補助します。 必要な日本への渡航費、滞在費および研修にかかる費 備の価格低下を目指します。
対象労働者を2の条件によって雇い入れた場合に受給す 2,000万円(補助率2/3)を補助します。
ます。(補助対象経費の3分の2以内)
用の補助を行います。
ることができます。
<政策課題対応型>
①若年人材育成コース~採用
後5年以内かつ35歳未満の若
年労働者への…
対象期間
下請中小企業・小規模事業者自立化支援事業
国の施策
(6つ表示)
地域需要創造型等起業・創業促進補助金
<助成金を活用できる事業主
>
1.雇用保険適用事業所の事業
主であるに…
○訓練実施計画届等
原則訓練開始1か月前まで…
中小企業技術革新挑戦支援事業
起業・創業や第二創業を行う女性や若者などに対して事 異分野の中小企業者が連携し、互いに経営資源(技術・
業計画を募集し、計画の実施に要する費用を補助するこ 販路等)を活用して、新事業活動(新商品・新サービスの
とで、地域需要を興すビジネス等を支援します。創業事 開発等)を行うことにより、新たな事業分野の開拓を図
業費(店舗等借入費、人件費等)、販路開拓費(マーケ る。
ティング調査費、広報費等)など起業・創業に必要な経費
を補助します。
創業補助金は、電子エントリー対応。起業・創業に必要
な経費の2/3を補助します。補助上限額は200万円です
地域需要創造型等起業・創業促進補助金
募集期間
海外展開
事業計画策定支援事業
女性起業家・女性経営者等が自主的に交流会・勉強会 地域経済の活性化と消費税率引き上げに向けた企業力 中小企業者が自ら行うことが困難な販路開拓について、 中小企業(サービス業)の海外進出支援のため、現地で この助成制度では、工場の新築・増築や高効率な生産 業経験、技能、知識等から安定的な就職が困難な求職 新商品・新技術・新役務の開発及び販路開拓並びに新 新商品・新技術・新役務の開発及び販路開拓並びに新
を行う際に補助金を交付します。経費は施設等賃借料、 アップのために、地域の活性化につながる新商品・新 国内または海外への販路または販路開拓サービスの提 中核となって働く人材の育成を支援します。受入研修:海 設備の導入はもとより、LED照明、空調設備、デマンド 者について、ハローワーク等の紹介により、一定期間試 たな事業に取り組むための人材養成に関する事業に対 たな事業に取り組むための人材養成に関する事業に対
講師謝金、印刷製本費、消耗品費、通信運搬費及び広 サービスの開発に対して補助を行います。かかった費用 供を行う民間事業者の先進的な取り組みを支援します。 外子会社等から日本に現地人材を招聘し研修する際に 監視装置等を助成対象に含め、節電や省エネに結びつ 行雇用した場合に助成する制度。本奨励金は、次の1の し、その経費の一部を補助する「経営支援事業」を実施し し、その経費の一部を補助する「経営支援事業」を実施し
報費とし、報告書提出までに支出が確認できるものに限 の2/3を補助します。
補助対象経費の1/2まで、最大2,500万円を補助します。 必要な日本への渡航費、滞在費および研修にかかる費 く機器の導入を推進します
対象労働者を2の条件によって雇い入れた場合に受給す ます。(補助対象経費の3分の2以内)
ます。(補助対象経費の3分の2以内)
ります。以下の書類を経営・創業支援課に持参で提出し
用の補助を行います。
ることができます。
て下さい。先着順(※)とさせていただき、書面審査の上、
決定します。※当該事業の予算枠に達した時点で終了と
します。
都道府県 神奈川県 地域中小企業イノベーション創出補助事業
支援内容・
支援規模
販路開拓
地域の中小企業を中心に、大学及び高等専門学校、公 顧客ニーズにきめ細かく対応するための製品の試作品 下請中小企業・小規模事業者の新分野の需要開拓への 複数の中小企業等が連携して、優れた素材や技術等を 地域住民の安心・安全な生活環境を守るため、商店街で 高年齢者や障害者等の就職困難者をハローワーク等の 小規模事業者が、女性や若手の経営者・従業員の感性 小規模事業者が、女性や若手の経営者・従業員の感性
的研究機関等が共同で実施する実証研究を支援しま 開発や設備投資などに必要な経費を補助することで、事 取組を支援することで、取引先の多様化を図り、下請中 活かし、その魅力をさらに高め、世界に通用するブランド 取り組む街路灯や防犯カメラ等の施設・設備等の費用を 紹介により、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般 やアイデア等を生かした新商品・新サービスを開発し、早 やアイデア等を生かした新商品・新サービスを開発し、早
す。産学連携による実証研究にかかる費用を補助しま 業者の競争力強化を支援します。補助対象経費の2/3ま 小企業・小規模事業者の振興と経営の安定を目指しま 力の確立を目指す取組みに要する経費の一部を補助す 支援します。かかった費用の2/3まで補助します。(平成 被保険者)として雇い入れる事業主に対して、賃金相当 期に市場取引を達成することが見込まれる取組を支援 期に市場取引を達成することが見込まれる取組を支援
す。以下の要件を満たす方・・・補助事業終了後2年以内 で、最大1,000万円を補助します。
す。最大500万円(補助率2/3)を補助します。
ることにより、地域中小企業の海外販路の拡大を図りま 26年2月15日まで)
額の一部が助成されます。
する。補助対象経費の2/3まで、最大200万円を補助しま する。補助対象経費の2/3まで、最大200万円を補助しま
に事業化に結びつく実証研究であること。中小企業と大
す。
す。
す。
学等による産学連携体制で取り組む実証研究であるこ
と。
千代田区, 渋谷区,
川崎市高津区
高年齢者や障害者等の就職困
難者をハローワーク等の紹介
に
より、継続して雇用する労働
者…
研究開発、商品・サービス開発
ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援 販売力強化支援モデル事業
補助金
起業・創業や第二創業を行う女性や若者などに対して事 顧客ニーズにきめ細かく対応するための製品の試作品 中小企業者が自ら行うことが困難な販路開拓について、 海外進出を目指す中小企業に対し、事業計画を策定す これまで未利用であった低温廃熱を回収・有効利用でき 生涯現役社会の実現に向けた環境の整備に対応するた 下請中小企業グループが、メンバー相互の経営資源を 下請中小企業グループが、メンバー相互の経営資源を
業計画を募集し、計画の実施に要する費用を補助するこ 開発や設備投資などに必要な経費を補助することで、事 国内または海外への販路または販路開拓サービスの提 る際の実現可能性調査(F/S調査)の支援を行います。 る革新的な設備の導入補助を行うことで、企業の設備購 め、高年齢者の雇用環境の整備や労働移動の受け入れ 活用して行う、自立化に向けた取組みを支援することで、 活用して行う、自立化に向けた取組みを支援することで、
とで、地域需要を興すビジネス等を支援します。創業事 業者の競争力強化を支援します。補助対象経費の2/3ま 供を行う民間事業者の先進的な取り組みを支援します。 対象者は海外展開を目指す中小企業、および中小企業 入需要を拡大させるとともに、量産効果によって当該設 を行う事業主に対して助成し、高年齢者の雇用の安定を 下請中小企業の振興と経営の安定を目指します。最大 下請中小企業の振興と経営の安定を目指します。最大
業費(店舗等借入費、人件費等)、販路開拓費(マーケ で、最大1,000万円を補助します。
補助対象経費の1/2まで、最大2,500万円を補助します。 のグループで、かかった費用の2/3まで、最大120万円を 備の価格低下を目指します。
図ることを目的としています。
2,000万円(補助率2/3)を補助します。
2,000万円(補助率2/3)を補助します。
ティング調査費、広報費等)など起業・創業に必要な経費
補助します。
を補助します。創業補助金は、電子エントリー対象の補
助金です。
中小企業・小規模事業者人材対策事業
小規模事業者活性化事業
育児等で退職し、再就職を希望する女性などと、優秀な 小規模事業者が、女性や若手の経営者・従業員の感性
人材がほしい中小企業・小規模事業者をつなぎ、実習を やアイデア等を生かした新商品・新サービスを開発し、早
通じた就労支援から入社後の定着までを支援します。実 期に市場取引を達成することが見込まれる取組を支援
習生に日額最大7,000円を助成します
する。補助対象経費の2/3まで、最大200万円を補助しま
す。
地域中小企業イノベーション創出補助事業
販売力強化支援モデル事業
経営支援補助金
地域の中小企業を中心に、大学及び高等専門学校、公
的研究機関等が共同で実施する実証研究を支援しま
す。産学連携による実証研究にかかる費用を補助しま
す。(かかった費用の2/3を上限に補助します。)
中小企業者が自ら行うことが困難な販路開拓について、
国内または海外への販路または販路開拓サービスの提
供を行う民間事業者の先進的な取り組みを支援します。
補助対象経費の1/2まで、最大2,500万円を補助します。
新商品・新技術・新役務の開発及び販路開拓並びに新
たな事業に取り組むための人材養成に関する事業に対
し、その経費の一部を補助する「経営支援事業」を実施し
ます。(補助対象経費の3分の2以内)
30
中小企業・小規模事業者の支援の在り方 ③支援機関
〇385万者の中小企業を支援していくためには、行政のみならず、認定支援機関をはじめとする、中小企業支援機関
の役割も重要。しかしながら、中小企業支援機関単独では、多様な支援ニーズに対応することは難しく、中小企業支
援機関同士の連携が重要。
○とりわけ、税・法務関係の中小企業支援機関は、他の中小企業支援機関と十分な連携が取れていないことが課題。
認定支援機関が中小企業の
相談業務に当たる際の課題
その他法人等(n=58)
コンサルタント(n=258)
商工会・商工会議所等(n=1241)
中小企業支援機関同士の連携状況
金融機関(n=1008)
税・法務関係(n=874)
0%
商工会・商工会議所
等(n=1256)
35.0
20%
40%
22.5%
60%
49.7%
80%
100%
15.3%
11.4% 1.1%
30.0
25.0
税・法務関係(n=887)
4.7%
23.4%
11.5%
50.6%
9.7%
20.0
15.0
10.0
5.0
コンサルタント
(n=264)
32.2%
金融機関(n=1000)
30.3%
40.9%
6.1%
16.3%
4.5%
0.0
自
社
の
み
で
対
応
で
き
な
い
分
野
が
多
い
相
談
業
務
を
行
え
る
人
員
が
少
な
い
相
談
業
務
を
行
う
い者
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能
力
が
不
足
し
て
相
談
対
応
に
か
か
る
費
用
負
担
が
大
き
い
相
談
に
対
応
す
る
きた
なめ
いの
時
間
が
確
保
で
顧
客
に
提
供
で
き
る
価
値
が
な
い
相
談
に
対
応
で
き
る
ノ
ウ
ハ
ウ
が
な
い
認
定
支
援
機
関
制
度
の
認
知
度
が
低
い
自
社
の
認
定
支
援
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低関
いと
し
て
の
認
知
度
そ
の
他
(資料)中小企業庁委託「中小企業支援機関の連携状況と施策認知度に関する調査」
(2013年11月、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株))
その他法人等(n=59)
35.6%
52.0%
54.2%
多くの分野で連携している
一部の分野で連携している
どちらとも言えない
連携する必要性は感じているが、連携はしていない
連携する必要性を感じないため、連携はしていない
12.2% 4.9% 0.6%
5.1%
3.4% 1.7%
31
中小企業・小規模事業者の支援の在り方 ④連携の事例
○地域の金融機関が、税理士を税・法務関係の専門家として、中小企業支援に巻き込むことで、実現可能性の
高い経営改善計画の策定を可能とした事例あり。
○中小企業からの経営相談に対して、自治体と中小企業支援機関が連携してワンストップで対応するなど、
魅力的な支援体制を構築している事例も存在。
京都信用金庫
税理士を中小企業支援に巻き込んだ事例
○府内12の税理士会に対して、認定支援機関の役割、経
営改善策定支援事業の説明・活用勧奨を実施。
○中小企業、同信金、税理士が連携することで、実効性の
高い経営改善計画を策定するだけでなく、税理士の経営
改善計画策定能力が向上。
○身近な存在である税理士に経営改善の相談を行えるよう
になり、中小企業の満足度が向上した。
中小企業・小規模事
業者
としまビジネスサポートセンター
ワンストップでの支援拠点を設置している事例
○豊島区と巣鴨信金が連携して、中小企業の経営相談に
対してワンストップで対応できる拠点を設置。
○融資、起業・創業、販路開拓、労務・経営等幅広い相談に
対応可能。
○特に力を入れている販路開拓の専門指導員はf-bizでの
OJT研修を受けてから、経営相談に対応している。
税理士
(顧問税理士)
・計画策定の勧奨および
支援
(適宜三者ミーティン
グを実施)
・モニタリングの実施
連携
京都信用金庫
32
中小企業・小規模事業者の支援の在り方 ⑤今後の支援の在り方
○全国津々浦々の市区町村においては、商工会・商工会議所が地域の中核(「かかりつけ医」)として、中小企業・
小規模事業者に寄り添う「伴走型」の支援を実施。
○中小企業・小規模事業者に対する支援体制をより一層強化するため、本年6月に、全国47都道府県に「よろず支
援拠点」を設置。主として、以下の3つの機能を有する。
①既存の支援機関では十分に解決できない経営相談に対する「総合的・先進的経営アドバイス」
②事業者の課題に応じた適切な「チームの編成を通じた支援」
③「的確な支援機関等の紹介」(ワンストップサービス)
○さらに、関係省庁や自治体、公的支援機関等の施策を熟知した上で、どの施策をどう使うべきか、相談者に応じ
た適切なアドバイスを与える。
商工会・商工会議所を中核とした連携体による支援イメージ
よろず支援拠点のイメージ図
※既に支援を受けて
いる機関と共同で
の相談も含む。
中小企業・小規模事業者
中小企業・小規模事業者
①総合的・先進的
資金繰り
なアドバイス
販路開拓
海外展開
経営改善
現場改善 など
支援
コンサルタント
(中小企業診断
士等)
大企業・
中規模企業等
支
援
相
談
相談
②支援チーム等を
編成しての支援
商工会
商工会議所
支援チームに参画
他の支援機関
(都道府県等
支援センター
など)
中央会
地域金融機関、税理士、診断士等
※認定支援機関、支援機関の連携体(地域プラット
フォーム)を含む
③適切な機関
につなぐ
よろず支援拠点
公的支援機関(JETRO等)
大企業、企業OB、大学 等
地銀・信金・
信組
商工会・
商工会議所
税理士・会
計士等
国、自治体等(支援施策の活用等)
支
援
等
委
託
大学
市区町村
都道府県
NPO
農協
財
務
局
連携
経
済
産
業
局
全国本部
連携
専門分野に特化した中小企業支援組織
中小企業支援ネットワーク
(経営改善・事業再生支援の連携)
中小企業再生支援協議会
経営改善支援センター
事業引継ぎ支援センター
①活動評価
②能力向上支援
③連携強化支援
創業ワンストップ支援体制
(産業競争力強化法)
な
ど
33
中小企業・小規模事業者の支援の在り方 ⑥今後の政策広報の在り方
○中小企業・小規模事業者の約5~6割が国の中小企業施策情報の入手先は不明確としている(図1)。そして、約
5割は実際に施策情報を入手していない(図2)。また、実際に施策の活用まで至るのは約1割に過ぎないが、活用
した者の約7割は評価している(図3)。
○国の中小企業施策情報の入手先として、支援機関や市区町村への期待が高い(図2)。このため、今後、都道府
県向けのみならず、市区町村や支援機関向けのface to faceの施策説明会を、早期かつ積極的に実施する。
○国の中小企業施策情報は、情報量は「少なすぎる」が約4割(図4)。タイミングは「タイムリーでない」が約5割(図
5)、わかりやすさは「わかりにくい」が約5割(図6)。
○このため、「施策マップ」やメルマガの充実に加え、施策を企画立案した担当者が、施策立案の背景や想いを込め
て、わかりやすく説明する動画を、中小企業庁のポータルサイト「ミラサポ」上に掲載する。
図1.情報入手先の明確さ
図3.活用状況・評価
(n=2,221)
図4.情報量
(n=2,170)
(n=254)
とても明確である
どちらとも言えない
明確ではない
1.0 6.9
明確である
あまり明確ではない
中小企業・小規模事業者施策を
高く評価している
22.0%
35.7
18.0
38.4
(n=2,556)
評価している
中小企業・小規模事業者施策を
50.8%
活用したことがある
どちらとも言えない
10.2%
22.0%
図2.情報入手先
あまり評価していない
5.0%
(%)
活用したことがない
100.0
国の現在の施策情報(n=2,117)
90.0
国の今後の施策情報(n=2,021)
89.8%
全く評価していない
1.8%
非常に多すぎる
どちらとも言えない(ちょうど良い)
少なすぎる
1.2 5.5
多すぎる
やや少なすぎる
51.9
10.5
図5.情報を得られるタイミング
とてもタイムリーに得られる
どちらとも言えない
タイムリーに得られない
30.9
(n=2,205)
タイムリーに得られる
あまりタイムリーに得られない
80.0
70.0
1.0 6.1
42.7
16.8
33.4
60.0
47.3
50.0
40.0
20.0
10.0
32.7
30.2
30.0
19.1
18.4
12.9
10.0
7.7
図6.情報のわかりやすさ
24.0
13.4
6.1 5.7
2.4
2.3
3.1
2.7
(n=2,172)
とてもわかりやすい
わかりやすい
ややわかりにくい
わかりにくい
どちらとも言えない
0.0
市区町村から 都道府県から 国から入手 支援機関から 同業種の中小 異業種の中小
入手
入手
入手
企業者から入 企業者から入
手
手
その他
入手していな
い
(しない)
0.7 5.8
44.0
14.8
34.7
34
中小企業・小規模事業者の支援の在り方 ⑦地域産業構造分析システムの開発
○民間調査会社が保有する膨大な企業間取引データを活用し、地域経済における産業構造の実態を空間的かつ時
系列的に把握し、国、地方自治体による地域産業政策や地域活性化政策の立案を支援するシステムを開発する。
○地域経済に資金を域外から調達し、域内に配分している企業を「コネクターハブ企業(地域中核企業)」という。本
システムでこのコネクターハブ企業を抽出することで、国や地方自治体等の効果的な政策資源投入につなげる。
【コネクターハブ企業のイメージ図】
域内
【産業別花火図】地域における産業別のサプライチェーンを把握する
域外
コネクター
ハブ企業
域外
【全産業花火図】地域における産業構造の全体像を把握する
【企業別花火図】コネクターハブ企業の取引構造を把握する
35
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