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No.
160
November 2014
医学教育棟竣工
再生医療センター
(仮称)新設
大学院看護学研究科(修士課程)認可
■学事
平成 26 年度医学部編入学生入学宣誓式
■学生の頁
医学部第 2 学年看護体験実習・報告会
第 43 回内灘祭
■国際交流
第 27 回 JAPAN TENT
■学術
第 19 回日本神経感染症学会総会 第 26 回
日本神経免疫学会 合同学術集会
第 107 回関西形成外科学会 第 49 回中部形
成外科学会 合同学術集会
金沢医科大学医学会
■病院
第 35 回連携病院会議
第 22 回金沢医科大学病院ワークショップ
■金沢医科大学氷見市民病院
病院機能評価受審
■管理・運営
医学教育棟内覧・見学会実施
「北玄関」が「病院の主玄関」に
学生食堂リニューアルオープン
■同窓会・後援会
全国私立医科大学同窓会連絡会
第 24 回西部会 主管
医学教育棟竣工─最高の学習環境をめざして
序
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
金沢医科大学
医学教育棟 竣工
─学習環境と教育力のさらなる向上へ─
社会が求める「良医」を育てるための最
高の学習環境を整えるという構想のもと、
病院新館
新しく「医学教育棟」が病院に隣接して建
設された。
病院本館
昨年(2013 年)4 月下旬に旧アナトミー
センターの解体跡地において、安全祈願
祭(地鎮行事)が行われ、工期延べ 17 カ月
を経て 9 月末に無事竣工した。
医学教育棟は旧アナトミーセンター、
医学教育棟
X線 CT 棟、旧 RI 棟解体跡地にグランド
デザイン第 1 次 5 カ年計画の一環として建
設され、新しく病院のエントランスとな
る「中央診療棟」の完成までの間、一部は
本館病院機能の受け皿として稼働する。
建物規模は一部鉄骨鉄筋コンクリート
造・鉄骨造地下 2 階地上 6 階建て、延床面
医学教育棟
積約 18,000 平方メートルである。地下 1 階
には薬剤部が配置される。1 階には一般外来、集学的が
なお、医学教育棟稼働後には病院本館を解体し、そ
ん治療センター等の診療部門、2 階には中央臨床検査部、
の跡地での中央診療棟の建設へと進み、中央診療棟の
看護部等、3 階には病院病理部、リハビリテーションセン
完成で、計画から四半世紀かかったグランドデザイン
ター等が配置される。4 階には臨床研修センター、講義室等、
第 1 次5カ年計画の病院増改築事業は完結することに
5 階には SD(スチューデントドクター)医局、クリニカ
なる。医学教育棟に残る部署を除き、病院機能のエン
ル・シミュレーションセンターのほか、210 名が収容で
トランス棟への再引越しの後に医学教育棟の最終形へ
きる講義室が配置される。この講義室は 1 学年単位で
の改修工事が行われる。
の学内試験に対応できるように計画されている。6 階に
(施設部 森 豊茂記)
(55 頁に関連記事掲載)
は病院事務部、診療科医局等が配置される。
5 階講義室
2
5 階クリニカル・シミュレーションセンター
序
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
金沢医科大学
再生医療センター(仮称)新設
─先進医療の開拓に向けて─
金沢医科大学病院長 松本
現代医療の進歩は目覚しいものがあり、新薬の開発
忠美
面積約 410 平方メートルで、センターの 1 階部分には幹
や画像診断装置の進化により、これまで治らなかった
細胞分離装置および自動ロボット培養装置などを導入、
多くの病気を治すことができるようになってきました。
2 階には iPS 細胞を想定した実験室、研究室等を設置し
一方で現代医学をもってしても未だに治せない難病が
ます。
あり、それと闘う多くの患者さんが新しい治療法の開
発を待ち望んでいます。
実際に有効な治療法として確立されるまでには幾多
の困難が待ち受けていると思いますが、それを全力で
今般、金沢医科大学病院は北陸 3 県で初めて再生医療
の拠点となるセンターを開設し、ヒト幹細胞を用いて難
突破していくことが大学病院の使命だと確信し、研究
態勢の整備を進めています。
治性疾患等の有効な治療法の確立を目指すこととな
りました。
再生医療センター
(仮称)では、堤 幹宏肝胆膵内
科教授らが取り組んでいる肝再生事業(山口大学医
学部などがすでに取り組んでいる肝硬変患者に対す
る自己骨髄細胞投与療法「ABMi 療法:Autologous
bone marrow cell infusion therapy 」
)を、金沢医科
大学病院における最初の再生医療として推進するこ
とにしています。センターでは肝硬変症の研究成果
を受けて、将来的には整形外科領域の病気(大腿骨
頭壊死)や心筋梗塞、糖尿病、さらに皮膚、血管な
ど幅広い領域に対象を広げていく予定です。
再生医療センター(仮称)は病院新館に隣接する駐
車場敷地内に建設を予定しています。2 階建て、延床
再生医療センター
(仮称)完成予想図
再生医療センター(仮称)
受付A
【病院第二新館】
建設場所:病院 1 号棟(新館)西側駐車場
規 模:鉄骨造 2 階建、約 410 ㎡(約 120 坪)
【病院新館】
受付C
採血室
受付10
入退院予約
センター
EV
EV
TEL
花屋
再来受付機
総合受付
ࣥ
෌᮶ཷ௜
ࢭ
⅏
地域医療連携部
受付11
薬渡
ࢱ
ᤵஙᐊ
FAX
࣮
EV
EV
ATM
会計
自動
支払機
EV
㹃㹔
中央放射線部
㹃㹔
EV
受付B
㜵
フロア構成
〈1 階〉 調整室、資材供給室、パスボックス、
医学教育棟
【医学教育棟】
オートクレーブ、資材保管室、
機械室 等
集学的
がん治療センター
〈2 階〉 管理ホール、休憩ホール、教授室、
受付I
研究室、カンファレンスルーム、
集学的医療部
管理室 等
総合案内
⑓ඣಖ⫱ᐊ
་஦ㄢ
EV
病院主玄関
病院主
【MR-CT棟】
EV
着 工:平成 26 年 12 月(予定)
竣 工:平成 27 年 4 月(予定)
医療安全部
家族待機室
EV
病院本館
中央診療棟
工事中
救急医療センタ
受付
【病院別館
】
【病院別館
【仮設洗濯棟】
3
序
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
金沢医科大学
大学院看護学研究科(修士課程)認可
平成 27 年 4 月開設
看護系大学院設置準備室室長 伊川
廣道
平成 26 年 10 月 31 日付けで、文部科学省から金沢医
科大学大学院看護学研究科(修士課程)が正式認可され
ました。平成 27 年 4 月から充実した看護系大学院教育
がスタートします。
本研究科の設置目的は、本学が立地する高齢・過疎
化が進行した地域において、高度で専門的な知識や技
術をもって、地域や住民のニーズと特性に適合した医
療・看護を提供することのできる優れた高度看護専門
職者を育成することにあります。そのために「地域生活
支援看護学領域」
、
「高度実践看護学領域」
、
「看護教育学
領域」の 3 領域を配置致しました。
地域生活支援看護学領域には地域健康支援看護学、
生活支援看護学、高齢者支援看護学、創傷・スキンケ
ア看護学、精神保健支援看護学等の科目を置きました。
これらの科目は、多くの大学院でみられるように、1 つ
の専門分野に特化して学ぶために設けたものではあり
ません。地域住民の医療・看護ニーズを分析する能力、
看護職の専門性を他職種や住民の中で発揮する能力、
そして地域や住民の健康問題や生活課題に応じた看護
す。平成 19 年 4 月には専門学校から大学になり、看護
を追求する能力を育成するために必要な科目を、総合
学部が開設されました。看護学部では卒業生の看護師
的に学んでいくために設けた科目です。地域生活支援
国試合格率が第1期生から連続して 100%達成に代表さ
看護学領域では、これらの科目を総合的に学修し、高齢・
れるように充実した教育が行われています。来年度か
過疎化地域における高度看護専門職者を育成します。
ら大学院看護学研究科が開かれ高度看護専門職者の育
高度実践看護学領域には精神看護学分野とクリティ
カル看護学分野を置きました。精神看護学分野では高
成も始まり、金沢医科大学の看護教育はさらに大きな
一歩を踏み出します。
齢化の進行に伴って増加している認知症、うつ病をは
看護現場で得た体験を専門的な学問大系のもとで学
じめとする精神疾患患者に対して水準の高い看護を提
修し、高度な知識や技術を修得して、将来、専門領域
供し、一般病院でも心のケアを行うリエゾン精神看護
で指導的立場に立って活躍できるような優れた高度看
の役割を提供する精神看護専門看護師の育成を行いま
護専門職者を目指していただきたいと思います。地域
す。クリティカルケア看護学分野では、緊急度や重症度
医療や看護の専門性を探求することに意欲的な方々の
の高い患者に対して集中的な看護と最前の医療を提供す
入学を心から期待しております。
る急性・重症患者専門看護師の育成を行います。
看護教育学領域では体系的かつ実践的な看護教育が
構築できる看護教育者の育成を行い、学部教育の優れ
た担い手を育てます。
金沢医科大学での看護教育は昭和 48 年にはじまりま
4
序
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
大学院看護学研究科
平成 27 年度
選抜試験要項
1.募集人員 6 名
領域
専攻分野
看護教育学領域 看護教育学分野
地域生活支援
看護学領域
地域生活支援 地域健康支援看護学
看護学分野
生活支援看護学
高齢者支援看護学
創傷・スキンケア看護学
精神保健支援看護学
高度実践看護学 精神看護学分野
領域
クリティカルケア看護学分野
(1 )平日 9:00∼17:50 の授業時間割以外に、社会人
学生向けに夜間と土曜日も開講し、働きなが
ら学べる環境を充実。
(2 )長期履修制度を利用、2 年間の学習内容を 3 年
間で修得することができる。
(3 )高度実践看護学領域に精神看護学及びクリティ
カルケア看護学の専門看護師の資格取得の教
育課程を配置。
(専門看護師教育課程認定申請中)
2.出願資格
本研究科入学の出願資格は、次のいずれかに該
当する者とする。
① 大学を卒業した者(卒業見込みの者を含む。)
② 学校教育法第 104 条第 4 項の規定により、学士
の学位を授与された者(大学評価・学位授与
機構から学士の学位を授与された者)(見込み
者を含む)
③ 外国において 16 年の学校教育を修了した者(見
込み者を含む)
④ 外国の学校が行う通信教育における授業科目を
我が国において履修することにより当該外国
の学校教育における 16 年の課程を修了した者
(見込み者を含む)
⑤ 我が国において、外国の大学の課程(その修了
者が当該外国の学校教育における 16 年の課程
を修了したとされるものに限る)を有するもの
として当該外国の学校教育制度において位置
付けられた教育施設であって、文部科学大臣が
別に指定するものの当該課程を修了した者(見
込み者を含む)
⑥ 専修学校の専門課程(修業年限が 4 年以上であ
ることその他の文部科学大臣が定める基準を
満たすものに限る)で文部科学大臣が別に指
定するものを文部科学大臣が定める日以降に
修了した者(見込み者を含む)
⑦ 文部科学大臣が指定した者
⑧ 大学に 3 年以上在学又は外国において学校教育
における 15 年の課程を修了し、かつ所定の単
位を優秀な成績で修得し、大学院における教
育を受けるにふさわしい学力があると本研究
科が認めた者
⑨ 学校教育法第 102 条第 2 項の規定により大学院
に入学した者であって、大学院における教育
を受けるにふさわしい学力があると本研究科
が認めた者
⑩ 看護師、保健師、助産師のいずれかの免許を有
し、3 年以上の看護関連の実務経験を有する者
のうち、本研究科において個別の出願資格審
査を行い、大学を卒業した者と同等以上の学
力があると認めた者で 22 歳に達した者
※入学志願者のうち高度実践看護学領域に出願で
きる者は、①∼⑩のいずれかに該当する者で、
看護師の資格を取得していること、入学時にお
いて 5 年以上の看護関連の実務経験(うち、3
年以上は「精神看護学分野」又は「クリティカ
ルケア看護学分野」に関する実務経験)を有す
ることが必要である。
3.出願資格認定申請期間 平成 26 年 12 月 22 日(月)から
平成 27 年 1 月 9 日(金)まで
◎ 出願資格⑧、⑨、⑩のいずれかにより出願を希
望する者は、出願に先立ち出願資格審査に必要
な書類を提出してください。
4.出願期間
平成 27 年 1 月 23 日(金)から
平成 27 年 1 月 30 日(金)まで
5.試験期日
平成 27 年 2 月 7 日(土)
6.試験科目
筆記試験(英語、専門科目)、
面接試験
7.合格発表日 平成 27 年 2 月 20 日(金)
お問い合わせ及び入試要項請求は下記へ
〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学 1 − 1
金沢医科大学看護学部事務課(大学院担当)
電話:(代表)076-286-2211(内線 7552・7553 )
FAX: 076-218-8412
E-mail:[email protected]
ホームページ:http://www.kanazawa-med.ac.jp/
5
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
学 事
得見込みの者を対象としている。
平成 26 年度
今年度は募集人員 5 名に対して 114 名の出願があり、
医学部編入学試験
第 1 学年次後期編入、114 名が出願、5 名が合格
8 月 31 日(日)に本学において欠席者 4 名を除く計 110 名
が、
「外国語(英語)
」
・「数学」
・「小論文」
・「面接」の各
試験に取り組んだ。9 月 4 日(木)に合格者 5 名を発表し、
9 月 24 日(水)に入学式が執り行われた。
医学部編入学試験は文系、理系を問わず、4 年制以上
の大学を卒業もしくは卒業見込みの者および 4 年制以
この編入学試験をもって平成 26 年度全ての入学試験
が終了した。 (入学センター事務課 吉川大貴記)
上の大学に 2 年以上在学し、62 単位以上修得または修
平成 26 年度
医学部編入学生入学宣誓式
平成 26 年 9 月 24 日(水)午前 10 時から、本学本部棟
会議室 1 において平成 26 年度医学部編入学生入学宣誓
式が挙行された。
父兄、教職員に迎えられた第 1 学年次後期医学部編
入学生 5 名に対して、勝田省吾学長から式辞、竹越 襄
理事長から告辞が述べられた。これを受けて、入学生
代表の田辺翔吾君が入学宣誓を行った。
(医学部庶務課 川上英悟記)
平成 27 年度
医学部特別推薦入学試験(AO 入試)
250 名が出願、15 名が合格
5 名の編入学生
な学習意欲、医師としての使命感や人間性に評価の重
点をおいて書類選考や面接に十分な時間をかけ選抜を
行う入学試験であり、父母や高校教諭などの推薦者か
らも高い評価を得ている。
第 1 次選考の書類選考の結果 99 名が合格し、平成 26
年 9 月 25 日(木)に発表された。続いて平成 26 年 10 月
平成 27 年度医学部特別推薦入学試験(AO 入試)は、
19 日(日)に本学において、第 2 次選考の基礎学力テス
平成 26 年 9 月 1 日(月)から 8 日(月)までの期間に出願
トと面接(グループ・個人)が行われた。第 2 次選考の
を受け付け、250 名の志願者があった。
結果、平成 26 年 10 月 23 日(木)に最終合格者 15 名が発
本学医学部の AO 入試は平成 13 年度から導入された。
一般入学試験など学力重視の選抜方式では評価が困難
6
表された。
(入学センター事務課 吉川大貴記)
学 事
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
新任教授紹介
平成 27 年度
医学部入学試験説明会
全国 6 カ所で開催
つちしま
むつみ
土島 睦 臨床教授
7 月 29 日(火) 金 沢(ホテル金沢)
大 阪(大阪ガーデンパレス)
金沢医科大学病院肝胆膵内科
7 月 30 日(水) 福 岡(福岡ガーデンパレス)
名古屋(名古屋ガーデンパレス)
7 月 31 日(木) 札 幌(ポールスター札幌)
8 月 1 日(金) 東 京(東京ガーデンパレス)
平成 27 年度医学部入学試験の説明会が、平成 26 年 7
月 29 日(火)から 8 月 1 日(金)にかけて、全国 6 カ所(金
沢、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)で、受験生や
その家族、高校の進路指導教諭等を対象に開催された。
総参加者は合計 185 名(前年 140 名)であった。
説明会では、入試実施委員から「本学の概要」、
「教育
方針」、
「平成 27 年度入試要項」等についての詳細な説明
と、希望者に対し個別相談を行った。
参加者からは「大学の学風の一端に触れることができ
たように感じます」、
「とても丁寧で温かみのあるご説
明をいただき、ありがとうございます」などの意見が寄
せられた。 (入学センター事務課 吉川大貴記)
このたび、平成 26 年 10 月 1 日付けで肝胆膵内科臨床
教授を拝命いたしました。私は本大学の 8 期生で、本
学卒業生の女性医師で初めて臨床教授という名誉ある
職務を賜りました。
卒業後は本学で研修を受け、研修医 1 年目で結婚と
出産を経験しました。その後は消化器内科学に入局し、
高田 昭教授のもと厳しい教育を受けながら子育てと仕
事に奮闘してきました。先輩である堤 幹宏教授の指導
のもと、アルコール性肝障害の研究に参加し、アルコー
ルによるミトコンドリア DNA 変異の研究では、1998 年
に第 11 回世界消化器病学会分子生物内科学部門銀賞を
受賞することができました。現在は肥満者に対する飲
酒の影響、アルコール依存者の栄養状態、アルコール
性肝障害とアルコール代謝酵素の遺伝子多型などの研
究を続けています。臨床では肝炎治療の専門外来を担
当していますが、B 型肝炎や C 型肝炎の新薬登場によ
り治療法が多様化してきているため、日々勉強に追わ
れています。教育では医学部第 3 学年内科総論、消化
器ユニット、第 5 学年・第 6 学年 CCS、集中講義、看護
学部第 1 学年疾病治療論などの講義や第 6 学年臨床教育
担当教員を担当しています。
私が今日までやってこられたのも、ひとえに皆々様
のご支援・ご協力あってのことと心より感謝しており
ます。卒業生として本学の発展のため鋭意努力する所
存です。今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よ
ろしくお願い申し上げます。
【略歴】
1985 年 3 月
1992 年 4 月
2007 年 4 月
2008 年 10 月
2010 年 4 月
2014 年 10 月
金沢医科大学医学部卒業
金沢医科大学消化器内科学助手
金沢医科大学消化器機能治療学学内講師
金沢医科大学消化器機能治療学臨床准教授
金沢医科大学病院肝胆膵内科臨床准教授
金沢医科大学病院肝胆膵内科臨床教授
7
学 事
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
学生がガイドとなりキャンパスツアーを行った。
平成 26 年度医学部
平成 26 年度
午前の体験コースでは犀川 太教授(小児科学)や東
オ
医学部
伸明特任教授(解剖学Ⅰ)による模擬講義の他に模擬面
接が行われた。模擬講義では医学標本や資料の展示物
などを興味深く見学していた。
昼食時、参加者は在学生・教職員と食事をしながら
歓談した。ホームページや「大学案内」からでは読み取
平成 26 年度医学部オープンキャンパスが、7 月 21 日
(月・祝)、8 月 12 日(火)
、24 日(日)の 3 回開催された。
1 回目は 166 名(受験生本人 65 名、保護者等 101 名)、
れない受験勉強や学生生活のことなど、在学生の生の
声に聞き入っていた。
午後からは希望に応じて、入試説明会と個別相談、
第 2 回は 148 名(受験生本人 66 名、保護者等 82 名)、第
クリニカルシミュレーションセンター
(CSC )を中心に
3 回は 236 名(受験生本人 113 名、保護者等 123 名)、合
病院新館や図書館などの施設を見学した。
計 550 名(昨年度は 484 名)の参加があった。
本学のオープンキャンパスは毎回約 30 名の在学生が
中心となり参加者を引率し学内を案内している。
午前 10 時、西尾眞友教授(薬理学)の開会の挨拶、原
亮特任教授(ドイツ語)による模擬面接の手順について
参加者アンケートでは、
「実際に足を運んで在学生や
先生方からの様々な話を聞いて、より一層貴学への入
学希望を高めることができました」、
「在学生が生き生
きとしていて、とても印象がよかった」などの感想があ
り大変好評であった。
の説明のあと、参加者は 4 つのグループに分かれ、在
キャンパスツアーの説明会
施設見学:CSC での聴診体験
学年に、学生生活や国家試験については高学年のスタ
〈学生サポーターの声〉
(入学センター事務課 吉川大貴記)
さんじ
なつみ
三治 菜摘(医学部第 4 学年)
ッフに聞くことができます。私は石川県出身ですので、
地元の高校事情や指定校推薦についてたくさんの質問
を受けました。
私は入学以来、毎年オープン
夏の間に 3 度開催されるオープンキャンパスで、保
キャンパスのスタッフとして参
護者の中には本学の卒業生の方がおられます。大学の
加しています。本学のオープン
景観を懐かしんでいらっしゃったり、新しく建設され
キャンパスは、教員による模擬
たアナトミーセンターに驚かれたりしている姿を拝見
講義や本番さながらの模擬面接、
すると、金沢医科大学の歴史を感じます。開学して 42
クリニカルシミュレーションセ
年経った今、オープンキャンパスにたくさんの方が参
ンターでの聴診体験など、充実
加してくださるのも、卒業生をはじめ、教員、事務の方々
したプログラムが特徴です。学生スタッフは、学年・
の熱心な取り組みがあるからだと思います。私も一学
入試種別・出身地において様々な顔ぶれが揃っていま
生として、微力ながら貢献できたらと思っております。
す。そのため、参加した受験生は最新の入試情報は低
8
学 事
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
し、在学生の活動に直に触れてもらった。サポーター
平成 26 年度
との懇談の機会も細切れではあったものの、なるべく
看護学部
多く設けることを心掛けた。出願時期も迫っているた
めか、推薦入試で入学した学生サポーターは閉会式後
も学生や父兄に取り囲まれ、次から次へと質問を受け
ていた。
オープンキャンパスのホスト役を務めてくれた学生
本年度は看護学部オープンキャンパスを 4 回開催した。
は 1 年生から 4 年生まで延べ 77 名。最後まで笑顔で参
1 回目の平成 26 年 5 月 24 日(土)は「進路発見春のオー
加者に接してくれた。メインホストという大役を果
プンキャンパス」と銘打って、午後 1 時から 4 時までの間
たしてくれた学生サポーター達、内灘祭の TOUR OF
に学部案内、学内見学、ナーシングスキル(看護技法)
HEALTH やクイズコーナーで対応してくれた学生達に
を使った模擬講義、新生児バイタルチェックやおむつ交
改めて拍手を送りたい。最後に、協力してくれた多く
換などの模擬演習、そして在学生とお菓子を食べながら
の教職員に感謝するとともに、4 回にわたる開催が本学
の懇談が行われた。40 名(本人 27 名、保護者等 13 名)の
部受験者の数と質のさらなる向上に繋がることを祈っ
参加者は最後の懇談時間がもっと長ければと感じていた
て報告とする。
(看護学部 石橋隆治記)
ようだった。
2 回目の 7 月 20 日(日)と 3 回目の 8 月 23 日(土)は例
年通りの一日かけてのオープンキャンパスで、それぞ
れ 102 名(本人 61 名、保護者等 41 名)と 100 名(本人 75
名、保護者等 25 名)の参加があった。それぞれの回で
は今までとは異なり、模擬講義と模擬演習の一部を連
携させて実習室で行い、恒例の血圧測定は CSC 向かい
の会議室で行った。参加者には概ね好評だったようだ。
4 回目の 9 月 27 日(土)は内灘祭に連動した午後 1 時
から 3 時過ぎまでの「学祭プチオープンキャンパス」を
行い、35 名(本人 18 名、両親等 17 名)の参加があった。
学部案内、学内見学の他、看護学部学生主催の TOUR
OF HEALTH(簡易保健診断)やクイズコーナーを体験
心をもってほしいと思います。
〈学生サポーターの声〉
わ
だ
シミュレータを使っての模擬演習
あやか
昼食は立食形式となっており、参加者の方々とたく
和田 彩花(看護学部第 4 学年)
さんの話をすることができました。受験生からは、受
験に関することや勉強、部活やアルバイトなど大学生
今年もオープンキャンパス
活についての質問が多く見受けられました。また、保
に、県内外から多くの受験生
護者の方からは、一人暮らしに関する質問や学業に対
やご家族の方々が参加してく
するサポート状況についての質問がありました。本学
ださったことをとても嬉しく
では各学年の学生がオープンキャンパスに携わってい
感じます。
るので 1 年生から 4 年生まで“生の声”を聞くことがで
私は、CSC での「口腔内・鼻
きるのが良い点です。
腔内吸引体験」を担当しました。
限られた時間の中で、参加者の方々には在校生との
実際の看護技術に触れられるということで、受験生は
たくさんの出会いを通して、本学の魅力や特徴を知っ
もちろん、ご家族の方々にも興味をもっていただきま
てもらえたのではないかと思います。来年、看護とい
した。参加者からは「難しかったけど、楽しかった」と
う同じ道を志すたくさんの学生が本学で春を迎えてく
いう声が聞かれました。本学のオープンキャンパスで
ださることを願っています。
は様々な体験をすることができます。その体験を通し
て「看護ってこんなことやってるんだ、面白いな」と関
9
学生の頁
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
平成 26 年度
医学部第 2 学年
看護体験実習・報告会
医学部第 2 学年の看護体験実習が、平成 26 年 8 月 18 日(月)から 21 日(木)の 4 日間、本学病院各病棟において
実施された。本実習は Early Clinical Exposure(早期臨床体験)の一環として平成 14 年度から続いている。医学部
入学後の比較的早い時期に医療現場を体験することで、医学を学ぶモチベーションをさらに高めてもらうこと、ま
た患者さんを中心としたチーム医療の重要性とチームにおける各職種の役割を学んでもらうことを目的としている。
実習前のオリエンテーションで、患者さんとの接し方、個人情報保護と院内感染予防のための留意点などの説明
を受けた後、学生は小グループに分れ各病棟に配属された。病棟では、病棟責任者の管理・指導の下、患者さんの
搬送、ベッドメーキングなどを体験し、医療介助、バイタルサインのチェック、看護記録作成、業務引き継ぎなど
を見学した。
4 日間の病棟での実習の後、8 月 22 日(金)に報告会を開催した。各グループが、スライドを用いて病棟で学習し
た内容と実習を通して感じたことを発表した。多くの学生から、看護師業務の多様さと大変さに対する驚きの声が
聞かれた。また患者さんとの会話を通して患者さんの苦しみを感じ取ったという発表もみられた。会の最後に、出
席くださった 2 名の看護師長から、学生に向けての貴重なアドバイスをいただいた。今後の医学学習の大きな一助
となる有意義な実習となった。
医学部第 2 学年
(第 2 学年主任 岩淵邦芳記)
看護体験実習レポートから
く、やはり一番大事なのは患者と接していく中で患者
のわずかな状態の変化に気付くことだと思う。看護師
には特に優れた観察力、判断力が求められる。
じぬし
りゅうへい
地主 龍 平
(医学部第 2 学年)
3. 患者の精神的、肉体的苦痛について
もちろん何らかの形で体に異常があって入院してい
る患者に精神的、また肉体的苦痛がないわけはない。
しかしそれを和らげるか、よりひどいものにしてしま
うかは、この患者に対する医療チーム次第であると思
実習先 : 新館 7 階西病棟(消化器内科、肝胆膵内科、 う。治療には人と人との関わりは必要不可欠である。
こういった関わりの中で患者としっかりコミュニケー
呼吸器外科、呼吸器内科)
ションをとることで患者の精神的苦痛はもちろん、肉
1. チーム医療の一員としての医師の役割について
体的苦痛も和らげることはできるのではないかと僕は
チーム医療というのは一人の患者に対して様々な分
考える。
野に特化したメディカルスタッフが協力し合って治療
4. 患者中心の医療について
を行うことである。医師の判断だけで全てを行うので
患者一人ひとりに対して医療チームが形成され、最
はなく、治療に携わるメディカルスタッフ一人ひとり
善の治療を患者に施していく。しかし、医療チーム側
の意見が尊重されなければ良いチームを形成すること
が患者の意思なしに独断で治療を行うことはできない。
はできないと思う。医師の役割は、まずチーム医療の
必ず医療チーム側は治療の内容を患者に分かりやすく
一員ということをしっかり認識し、スタッフ全員の意
説明し、同意のもとで治療をしなければならない。患
見を尊重した上で患者に最善の医療を提供することだ
者なしでは医療というものは成り立たない。医療チー
と思う。
ム側は患者の意見、意思を最大限に尊重した上でベス
2. 看護の役割について
トな選択肢をいくつか与えることが大切だと思う。
看護師は主に薬剤、手術前後の準備、手術中の医師
5. 本実習を今後どのように活かしたいか
の手助け等の診療補助や患者の体位変換、食事、排泄、
衣服交換等の看護業務を行う。しかしこれだけではな
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4 日間を通して看護師から多くのことを学ばせても
らった。常に患者のことを第一に考えていることが伝
学 事
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
わってきた。患者とコミュニケーションを頻繁にとり、
切さを改めて実感した。学生生活の中で優れた医療知
患者が今何をしたいのか、また何を思っているのかな
識、技術を身につけることはもちろんであるが、人と
どを正確に理解していた。また患者だけでなく、他の
して大事な人間性の部分もしっかり鍛えていきたい。
医療従事者ともコミュニケーションをとって患者の細
この 4 日間の実習を将来の自分に生かしていきたい。
かい状況などを伝えていた。コミュニケーションの大
く、あくまでも患者である。医師は患者の容態をみて
指示を出すのであり、容態が変化すれば指示していた
スケジュールなども変わってくる。どの職種でも仕事
ほしやま
ときこ
星山 季子
(医学部第 2 学年)
の手順や効率よりも、患者自身のことを第一優先に考
えていると思った。
5. 本実習を今後どのように活かしたいか
今回の看護体験実習では、患者一人ひとりに対して
接し方を変えること、情報の共有やダブルチェックな
実習先:新館 8 階東病棟(一般・消化器外科、整形外
科、乳腺・内分泌外科)
どの安全性への取り組みなどを実際に自分の目で見る
ことで、看護師の仕事を教科書で学ぶよりも深く理解
することができた。そして、看護師やその他の職種が
1. チーム医療の一員としての医師の役割について
医師の役割は、看護師、看護補助員、作業療法士や
求める医師とは何かという最初の視点から考えると、
今までとは異なった医師像ができた。知識や技術も大
理学療法士など他職種の医療従事者から患者の情報を
切だが、医師に最も求められるものは「誠実さ」である。
聞き、それをまとめて考慮した上で今後どうしていく
これは今回の実習という貴重な体験ができたからこそ
かを話し合い指示を出すことである。また、指示を出
見つけることができたことである。今後この医師像に
すにあたり効率よく治療を進めるために、どの仕事に
近づけるよう励みたいと思うと同時に、実際に触れて
どれくらいの時間を要するのかを把握せねばならず、
みないとわからないことが多いので、機会があれば他
全体を見回しながら先々のことを考えた指示を、的確
の職種についてもいろいろ学びたいと思う。
かつ素早く出さなければならない。
2. 看護の役割について
看護の役割は、主に診療補助や看護業務や看護問診
である。しかし、医師や他のどの職種よりも患者に近
い存在であるため、患者の日々の精神的ケアも必然と
看護の役割の一部となっている。そして、最も近い存
在であるからこそ患者の声を「聴く」ことが最も大きな
役割なのではないかと考える。患者の意志を確認しな
くては医師は指示を出せず、チームは動けないからで
ある。
3. 患者の精神的、肉体的苦痛について
患者の肉体的苦痛は本人以外にもある程度理解でき、
時間とともに和らいでいくもので、痛み止めによって
一時的にではあるが抑えることができる。一方で、患
者の精神的苦痛は本人以外には理解することが困難で、
時間が経つにつれ悪化することが多い。また「病は気か
ら」と言われるように、精神的苦痛が肉体的苦痛につな
がることもしばしば起こる。このため、治療とは肉体
だけでなく精神も含めたことを指すと考える。
4. 患者中心の医療について
チーム医療の中心は、全体の指示を出す医師ではな
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医学部学生 メディカルホームステイ報告
今年度夏期のメディカルホームステイは、医療法人社団育生会久野病院、社会医療法人大雄会総合大雄会病院の
ご協力により実施され、以下の 2 名の学生が研修した。
この企画は平成 10 年度から実施されており、本学卒業生およびその関係者、北辰同窓会の支援のもと夏季休暇期
間を利用して行われている。医療現場で活躍する本学卒業生との交流を深め、人間性豊かな良医となるよう資質を
向上させ、医療現場での研修・見学を通してさらに積極的な学習意欲を向上させることを目的としている。
(学生部)
まりました。また、診察の際には難しい専門用語を用
〈研 修 先〉
医療法人社団育生会
いずにわかりやすい言葉で説明するなど、先生の患者
久野病院
さんに接する姿勢も大変勉強になりました。また整形
理事長 久野成人
先生 (昭和 57 年卒業)
院 長 久野敏人 先生
外科の手術も見学させていただきました。比較的短時
間の手術でしたが、先生方が行う技の一つ一つが新鮮
で興味深いものでした。
〒 605-0981 京都市東山区本町 22 丁目 500
TEL 075-541-3136 FAX 075-561-8401
研修期間: 平成 26 年 8 月 11 日(月)
、12 日(火)
午後からは検査全般の見学をしました。中でもエコー
は、実際に患者さんに当てさせていただき、操作方法
や画像の説明を先生に詳しく教わりました。そこでは、
「画像やデータを最初に見るのではなく、まず患者さん
い し い しんいちろう
石井 眞一朗(医学部第 4 学年)
を目で見て、聞いて、触れて、そこでわかる情報から
自分なりに診断をしなさい」と教わりました。医師とし
今夏、私は 8 月 11 日(月)
、12 日(火)の 2 日間、京都
て基本的な事ですが、最も大切な事を学びました。最
市の久野病院にメディカルホームステイをさせていた
後に、リハビリ室にて器具の説明を受け、体験させて
だきました。久野病院は東山区に位置しており、伏見
いただきました。実際に使ってみることで、どの器具
稲荷大社といった名所が近くにあります。周辺は京都
がどの部位に作用するのかを身をもって理解すること
の中でも高齢化が進んでいる地区で、病院にも介護療
ができました。
養型病床やグループホーム、デイサービスセンターが
2 日間あっという間の時間でしたが、医療人として、
併設されています。私は地域医療の在り方や介護施設
人として多くのことを教わり、大変有意義な実習とな
との連携を見てみたいという思いから、久野病院を選
りました。今回のメディカルホームステイで学んだこ
ばせていただきました。
とを忘れずに、今後の勉学、実習に励んでいこうと思
1 日目の午前中はグループホーム、デイサービスセン
います。お忙しい中、受け入れてくださった久野病院
ターを訪問しました。そこでは施設の皆さんと一緒に
の先生方をはじめ、スタッフの皆様方に心よりお礼申
会話や、レクリエーションをしました。皆さんが笑顔で、
し上げます。ありがとうございました。
生き生きしていたのが非常に印象的でした。
午後からは薬剤師の方から服薬指導を、ソーシャル
ワーカーの方から地域連携業務を、管理栄養士の方か
ら給食業務について学びました。コメディカルといわ
れる分野においても、各々が独立しているのではなく、
互いに協力しあって医療を支えていること、そのため
には医師との連携が必要であるということを学びまし
た。
2 日目の午前中は久野理事長による整形外科外来の診
察を見学させていただきました。大学では未履修の分
野でしたが、久野先生が患者さんの診察が終わる度に、
疾患について詳しく説明してくださるので、理解が深
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きました。
〈研 修 先〉
社会医療法人大雄会
院 長
整形外科
総合大雄会病院
中北武男 先生
唐澤善幸 臨床副院長
(平成 7 年卒業)
〒 491-8551 愛知県一宮市桜 1 丁目 9 番 9 号
TEL 0586-72-1211 FAX 0586-24-8853
研修期間: 平成 26 年 8 月 8 日(金)
外来や手術以外には、見学の合間に他の先生方と話
をする時間も持つことができました。先生方は気さく
に話しかけてくださって、整形外科だけでなく、その
他の分野についても新たな発見がありました。本学病
院で整形外科の実習を受けていましたが、今回の訪問
によって、民間病院と大学病院の両方の良いところを
感じることができました。一日という限られた時間で
はありましたが、OB の唐澤先生から直々に指導を受け
ることで、民間病院の整形外科の現場を多く知ること
ができました。
あさの
しゅんいち
朝野 俊 一(医学部第 5 学年)
お忙しい中、今回のメディカルホームステイを温か
く受け入れてくださった唐澤先生と総合大雄会病院の
先生方そしてスタッフの皆様に心よりお礼申し上げま
す。本当に有難うございました。
唐澤善幸先生(右)と筆者
今回訪問した総合大雄会病院は愛知県一宮市にあり、
地域医療の中核を担う急性期病院として、救急医療、
先進的医療に対応しています。平成 26 年 8 月 8 日(金)
に本学の先輩で整形外科医である唐澤善幸先生を訪ね
て病院見学をさせていただきました。
午前は主に外来診察の見学をさせていただきました。
先生が問診から身体所見までを丁寧にとり患者さんへ
優しく説明されて、それを聞いた患者さんが安心され
ている様子が印象的でした。また、診察の合間には先
生から関連した説明も聞くことができ、理解が深まり
勉強になりました。
午後は整形外科の手術を 2 件見学させていただきま
した。骨折の手術でしたが、先生方の傍らに立ち、よ
り間近で技術を見ることができました。一連の流れは
スピーディーかつ繊細でした。こちらも随時説明を聞
きながらの見学で、時折補助的なこともさせていただ
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釜石 「命のきずなカプセル」 ボランティア活動報告
平成 26 年 9 月 22 日(月)午後 6 時より教養棟 1 階 B12 講義室において、釜石「命のきずなカプセル」ボランティア活
動報告会を開催した。
本学は昨年から、東日本大震災により甚大な被害を受けた岩手県釜石市の復興支援のため「命のきずなカプセル」
ボランティア事業に取り組んでいる。本年は、東日本大震災から 3 年 5ヵ月が経過した釜石市の復興状況、昨年配布
した「命のきずなカプセル」の利用状況の把握、今後本学でできる支援の検討を目的として、看護学部から岡村健斗
(4 年)
、竹脇夏美(4 年)、中山瑠璃子(4 年)、森本博子(2 年)の学部生 4 名と、甲野裕之教授、中井寿雄助教の教員 2
名が 8 月 5 日(火)から 8 月 7 日(木)の 3 日間、釜石市を訪問した。
報告会には、勝田省吾学長、篠原治道学部長をはじめ学生、教職員が参加した。訪問した学生は、今回の訪問か
ら得られた貴重な経験や学びを基にして今後もできうる支援を続けていきたいと報告した。(看護学部 中井寿雄記)
釜石市訪問での学びと今後への思い
たけわき
なつみ
竹脇 夏美(看護学部第 4 学年)
次に釜石市の現在の復興状況である。実際に市内を
歩いてみると予想以上に復興が進んでいたことがとて
も印象的であった。釜石駅周辺は真新しい大きなショ
ッピングモールやホテル、コンビニなどが立ち並んで
私は、東日本大震災から 3 年 5ヵ月が経過し徐々に震
おり、今後も 2019 年のラグビーワールドカップ開催の
災に関する報道も減っている中で、現在の被災地の様
誘致や、被災者の災害市営住宅の整備など、様々な復
子を実際に確かめたいと思い参加を決めた。災害を経
興施策を進めていることを知った。またショッピング
験したことのない自分が、被災した人たちと話せるか
モールは、津波を想定して主に 2 階・3 階を店舗として
どうか不安であったが、釜石市の人の暖かい対応によ
使用しており、外壁部には大きな避難用階段が設置さ
り、この 3 日間で多くのことを感じ、学ぶことができた。
れていた。復興とは町を元の状態に戻すことだと思っ
まず、いまだ津波は過去のものではないということ
ていたが、さらに災害に強く安全なまちづくりを行う
である。津波の映像をみたとき、被害の大きさから言
ということの重要性を学んだ。
葉を失った。街を歩くと、瓦礫は撤去され徐々に街並
最後に、被災した人々へのリラクゼーションや心の
みは復旧しつつあったが、自分の頭上よりさらに高い
ケアの重要性についてである。比較的整備されている
壁に津波が押し寄せた跡があった。また被害が最も大
平田仮設住宅では、様々なイベントのポスター、有名
きかった鵜 住居地区では雑草が生い茂っていたが、津
人のサインや写真などが見られ、住民の方にとっての
波以前はそこに多くの住居があったということを聞き、
気晴らしやレクリエーションの場として必要なもので
津波という現実を突きつけられ戸惑った。さらに今後
はないかと感じた。尾崎白浜地区への訪問では保健師
約 15 年かけて地面の嵩上げを行うと聞き、被災地の住
が婦人会の方に血圧測定とハンドマッサージを行う場
民の負担は今後も長く続くことが分かり、継続的支援
を設けていた。ハンドマッサージを受けた人の表情か
の必要性を感じた。
ら、手の緊張を解 すだけでなく、精神的な安心感や充
うのすまい
かさ
釜石のぞみ病院屋上にて。左から 2 人目が筆者
14
ほぐ
平田仮設住宅住民との交流。右端が筆者
学 事
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足感を与えるという効果もあるのだと感じた。帰り際、
たことへの感謝の思いと、自分も何か役に立ちたいと
婦人会の部長さんから、実は震災で家族と友人を亡く
いう思いが一層強まった出来事であった。
したというお話を聞いた。私には想像できないほどの
私ができることは、震災を過去のことにせず、今後
大きな悲しみを抱えていらっしゃることがわかり、言
も支援が必要だということを忘れないことと、今回の
葉に詰まってしまった。その方を見て頷き“応援してい
体験を踏まえて看護師として働き、社会貢献をしてい
る”となんとか伝えると、その方に笑顔が戻った。自分
くことであると考える。これを今回お世話になった釜
の辛い体験を出会って間もない私達に話してくださっ
石市の方々への恩返しにしたい。
釜石訪問を通して
ッサージを行いながら、精神的なサポートをしていま
もりもと
ひろこ
森本 博子(看護学部第 2 学年)
した。地域の方のお話はその日の漁やお孫さんのお話
など比較的明るい話題が多かったので、震災前と変わ
らないぐらいに精神面が回復しているのかなと感じま
平成 26 年 8 月 5 日(火)から 7 日(木)にかけて、昨年
した。しかしお別れの際、その地域の女性部の部長さ
から続く「命のきずなカプセル事業」の一環として、岩
んが本当は気持ちが辛いこと、サロンに来る地域の方
手県釜石市を訪問させていただきました。
もみなさんそれぞれに心に何かを抱えていること、震
被災地の現状視察では、釜石市の市役所から被災者
災の際に大切な人を多く失った中で自分が生き残って
がたどった避難経路の説明を受け、実際に歩きました。
しまったことに罪悪感を抱いていることを目に涙を浮
決して高台が少ないわけではなく、階段を上り続けれ
かべながら話してくれました。地域の方のお話とこの
ば確実に安全を確保できるような立地でしたが、この
方のお話しがとても違いすぎて、だからこそ「辛い」と
程度の高さなら津波も大丈夫であろうと思い被災され
いう言葉がとても重く感じ、震災から 3 年半たった今
た方が多くいたという事実を聞き、その当時の津波に
でも心に深い傷を抱え続けている人がいることを実感
対する危険意識が低かったように感じました。次に釜
しました。
うのすまい
石市でも一番被害の大きかった鵜住居地区の視察をし
今回この事業を通して震災による陰の部分を実際に
ました。ここはよく報道されていた鵜住居地区防災セ
見ました。遠く離れた石川県からでは被災地の現状を
ンターがあるところでしたが、昨年の冬に取り壊され、
理解することは難しく、実際に交流することによって
現在は追悼施設があるだけのほとんどさら地状態で、
テレビや新聞で見るよりも深く被災地の現状を知るこ
被害の大きさを実感しました。唐 丹町本郷地区での視
とが出来ました。被災者の心の傷に対してどのように
察では、今回の震災の教訓が刻まれた記念碑の「100 回
アプローチしていくか考える場面が何度もありました。
逃げて、100 回来なくても、101 回目も必ず逃げて」と
被災者の心を助けるケアをするだけではなく、被災者
いう言葉がとても印象に残りました。この地区では過
自身の力が回復するように援助をすることができる看
去の教訓から高台移転していたため、被害は最小限で
護師になりたいと思いました。今年も私たち金沢医科
あったとのことでした。
大学の学生を釜石市に呼んでくださり、貴重な体験を
とくにちょう
その後私は、
「尾崎白浜こころのサロン」を訪問しま
させてくださった釜石市の方々にとても感謝していま
した。このサロンでは保健師の方や県内外のボランテ
す。また機会があればぜひ、来年も釜石市へ行きたい
ィアの方が、そこに住む地域の方の血圧測定や手のマ
と思います。
釜石市役所健康推進課との打ち合わせ。右から 2 人目が筆者
活動報告会。左から竹脇、筆者、中山、岡本
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ソノマ大学夏期語学研修報告(期間:2014 年 7 月 9 日∼ 8 月 16 日)
2014 年 7 月 9 日(水)から 8 月 16 日(土)にかけて、医学部第 1 学年赤井祐子さん、綾はるかさん、岡嶋梨央さん、
塩見まちこさん、竹内勇太君、松井映莉子さんの 6 名が、カリフォルニア州立ソノマ大学での語学研修プログラム
に参加した。
(国際交流センター)
アメリカ留学で学んだこと
ࡲࡘ࠸
࠼ ࡾ ࡇ
松井 映莉子(医学部第 1 学年)
まく相手に伝わらないことだった。例えば、
“L ”と“R ”
などである。英語では、一文字が違うだけで全く違う
単語になってしまい、相手を困らせてしまう。何度も
言い直してやっとできた正しい発音を相手が理解して
ソノマ大学プログラムに参加したのは、学生である
くれたとき、とても嬉しかったことを私は覚えている。
今のうちに自分の英語を改善したいと思ったからであ
同時に、コミュニケーション以前にまず発音が大切で
る。グローバル化が加速するなか、この先どこへ行っ
あると実感した。正しい発音ができていなければ、会
たとしてもグローバル化と無縁ではいられなくなるで
話も成り立たないからである。そこで、授業では先生
あろう。そう考えたとき、私にとって最も足りないも
の話す言葉に集中して耳を傾け、音の使い分けをでき
のは英語でのコミュニケーション能力であった。以前、
るように心掛けた。その後、単語一語一語を注意して
外国人旅行客に道を聞かれたことがある。頭に単語は
発音するようにした結果、現地の人たちとスムーズに
浮かんでくるのになかなか口に出すことができないと
会話することができるようになり、このことは、私に
いうもどかしい気持ちになった。そこで、思ったこと
とって大きな自信につながったと思う。これからの英
を英語で言うことができるようになりたいと考えるよ
語の授業では、発音記号から覚え、はじめから正しい
うになった。
発音で覚えていきたい。
私のクラスは比較的多様な国の人が多かった。先生
この研修を終えて自分の将来を考えてみた。私は将
が話すネイティブ英語にイタリアや中国など各国の訛
来小児科医になりたいと思っている。医師として患者
りが混じった英語は、留学が初めての私にとって、と
の役に立つためには、どのような患者が受診したとし
ても混乱するものだった。日本人が消極的なのに対し、
ても、真摯に対応していくことが大切だと思う。医師
他国の学生たちはとても積極的に発言しており、圧倒
同士で自分の意見を出し合い、患者にあった医療を提
されるばかりだった。授業を受けていくうちに、彼ら
供したり、どんなにうまく話すことができない人であ
は間違っているかどうかを気にせずに発言をしている
っても、しっかりと分かるまで話を聞く。こういう一
ことが分かった。間違っていても、分からなくても、
つひとつをしっかりと行っていくことが重要なのだと
授業に積極的に参加していくためには、取り敢えず自
考える。この研修が自分の将来につながっていくよう
分の意見を伝えることが重要だと感じた。お互いに意
にしたい。
見を出し合うことで、私は視野や思考を広げることが
できたと思う。また、各国の情勢についても知ること
ができ、とても勉強になった。
私たち金沢医科大学の学生は、ソノマ大学内のスチ
ューデント・ヘルス・センターを見学させてもらった。
そこで、以前アメリカの 10 代の患者専門の病院で働い
ていたナースプラクティショナーのジョーダンさんか
ら、アメリカでは避妊をしっかり行わず妊娠してしま
う学生が多いということを聞いた。大学内には避妊用
具が常備され妊娠検査を受けられる場所があった。日
本とアメリカの文化の大きな違いを目のあたりにし、
また、私が将来医師として働く上で必要な知識を得ら
れたことは、とても勉強になったと思う。
留学を通して痛感したことは、私の英語の発音がう
16
ソノマ大学にて。左から 綾、塩見、筆者、竹内、岡嶋、赤井
学 事
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オークランド大学夏期語学研修報告(期間:2014 年 7 月 17 日∼ 8 月 9 日)
2014 年 7 月 17 日(木)から 8 月 9 日(土)にかけて、ニュージーランド・オークランド市にあるオークランド大学で
3 週間の語学研修プログラムを実施した。オークランド大学でのプログラムは今年新たにスタートしたもので、医
学部第 1 学年五十嵐万利乃さん、宮地康彦君、第 2 学年有川順貴君、羽藤沙恵さん、吉村衣里子さん、看護学部第 1
学年勝﨑真衣さん、第 2 学年桐井美穂さんの 7 名が参加した。
英語で会話する喜び
ࡣ࡜࠺
羽藤
(国際交流センター)
ニュージーランドでの成長
ࡉ ࠼
沙恵(医学部第 2 学年)
かつざき
ま
い
勝﨑 真衣(看護学部第 1 学年)
語学学校での授業は「楽しかった」の一言である。教
今回のプログラムに参加したのは、実際に海外の方々
科書を使った英語の勉強だけでなく、英語が母語の人
とコミュニケーションをとることによって、自分の英
の実際の表現法(言い回し)を知ることができた。また、
語能力を向上させるとともに、異なった文化を学ぶこ
様々な国から来ている学生が自分の国でのマナーや法律
とによって、様々な考え方を学びたかったからである。
について発表する機会もあり、いろいろな国の文化を知
授業はペアワークが中心だった。クラスには様々な
ることができた。環境問題やカルチャーショックなどの
国の人たちが集まっていたので、国によってどう違う
話題についても学び、考え、話し合った。ニュージーラ
かなど、異文化についても学ぶことができた。学校が
ンドの歴史や文化を知るだけでなく、日本の文化を見
提供しているオプショナル・アクティビティに参加し
直す良い機会となった。
たり、授業後に他国の友達に誘われて、自分たちでバ
ニュージーランドで最大の都市であるオークランド
スや電車に乗っていろんなところへ出掛けたりした。
は火山地帯であり、少し歩いただけで緑がたくさんあ
日本とは全く異なった環境の中で生活し、周りの人々
る。ワイトモ洞窟という幻想的な洞窟へ行ったり、ニ
の優しさに触れ、心が広くなり、コミュニケーション
ュージーランドにしかいないキウイという飛べない鳥
能力が高くなったと感じた。
を保護するキウイ保護センターへも行った。
この研修で学んだ多様な考え方やコミュニケーショ
3 週間という期間は英語力を劇的に向上させるには短
ン能力を活かし、将来看護師として活躍するにあたっ
い期間であった。しかしホームステイや課外活動を通
ては、1 つの病気に対して多くの解釈をもち、どんな人
して様々なことを感じ、英語で人と会話できる喜びを
と接する場合でも、広い心をもって関わっていきたい。
感じるには十分な期間であった。この喜びこそがさら
また、ひとりで物事を考え、実行したことで自信がつき、
に英語を学ぼうというモチベーションにつながるのだ
将来どんなにつらいことがあっても乗り越えていける
と思う。ステイ先が一緒だったタイと台湾の女学生と
ような気がする。
は夕食後、食器洗いをしながら今日一日の出来事を話
し、それが終わるとホストファミリーとともに映画を
見たり皆でボードゲームをするなど、楽しいながらも
英語漬けの日々だった。
今の時点では、将来臨床医になるか研究をするかも
まだわからないが、これからも日本だけでなく、いろ
いろな国の人々と交流し、多様な文化に触れて、たく
さんの刺激を受けていきたいと思う。金沢医科大学で
は 5 年次に海外で臨床実習ができるプログラムがある
ので、できれば参加したいと思う。
オークランド大学にて。前列左から勝﨑、桐井、吉村、羽藤
後列左から、有川、宮地、五十嵐
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第 43 回 内灘祭
テーマ INNOVATION
いしだ
あきこ
内灘祭実行委員長 石田
晶子
(医学部第 3 学年)
平成 26 年 9 月 27 日(土)
、28 日
( 日 )の 2 日 間、
「Innovation 」を
テーマに第 43 回内灘祭が開催さ
れた。今年度は初の女性実行委
員長ということを初めとして、
内灘祭案内図
新企画やこれまで実施されてき
た催しにおける新たな工夫など、
内灘祭にとって様々な革新を試みた。このテーマに込
めたのは、内灘祭に関わる学内外の全ての皆様ととも
に、新たな内灘祭を立ち上げようという強い想いであ
る。
初の女性実行委員長として、これまでとは違った趣
を演出しようと心掛けた。例年立ち並ぶ模擬店のテン
トの色彩は単調で、祭典らしい華やかさに欠けていた。
色とりどりのテントを並べることで、馴染みやすいも
のにすることを目指した。また、かねてから懸念され
ている飲酒問題にも積極的に取り組んだ。昨年は、学
賑わうフリーマーケット
外の方に来ていただく時間帯には飲酒を禁止したが、
今回はそれを徹底させることにした。せっかくご来場
くださった方々、特に女性の方々にとって、酔った勢
いで羽目を外す学生の姿は、見苦しいばかりか不快感
と落胆を与えてしまう。大学のイメージを損なわない
ためにも、常に他者の立場や感情を考えて行動するこ
とが大切である。
新しい企画として、看護学部オープンキャンパスと
の同時開催を、学園祭初日に行った。このオープンキ
ャンパスには、看護学部受験を目指す高校生やそのご
家族など、看護に関心のある沢山の方が参加した。カ
模擬店:ESS によるケーキ販売
リキュラムや入試の説明などがなされる中、内灘祭の
楽しい雰囲気を味わっていただいた。看護学生と医学
地元の内灘町からは、今年も内灘祭へのご理解とご
生が同じキャンパスで学び、それぞれの分野で将来の
協力をいただいた。実行委員会としても、内灘町の社
医療人を目指す姿を見ていただいたのは、とても有意
会福祉に貢献できればと思い、募金活動を行った。
義だったと思う。
この学園祭を通し、様々なことに対して革新を目指
今年の野外ライブは大いに盛り上がった。2 組のアー
そうとする姿勢の大切さを訴えようと思った。今後一
ティスト、今井洋介さんと逗子三兄弟さんを招聘した。
人ひとりが学生としての自覚を新たにし、この姿勢を
例年より遅い時間に開催したこともあり、たくさんの
貫いてくれることを心から願っている。
方にご来場いただいた。会場全体が熱気に満ち、若い
エネルギーと高揚感にあふれていた。自分も含め医科
大生全員が、この勢いに乗って将来に立ち向かってい
けるような気がした。
18
学 事
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
いのうえ と も か
井上 智香(看護学部第 3 学年)
内灘祭の企画として看護学
部学生の有志による TOUR OF
HEALTH(簡易健康診断)を開催
した。この企画は、看護学部第 1
期生が、これまでの内灘祭では
医療系大学らしい企画がほとん
ど実施されていないことに気付
き、医療系大学ならではの企画を実施したいとの思い
で始まったもので今年で 6 回目となる。
この企画には大きく 3 つの目的が掲げられている。1
併催されたオープンキャンパス
つは、学生と地域住民の方々のふれ合いの場をつくり、
金沢医科大学看護学部をより身近なものに感じてもら
うこと。2 つ目は、近年話題になっている「生活習慣病」
の様々な情報を提供するとともに、看護学生による簡
易検査で測定した数値を参考にして自身の健康への意
識を高めてもらうこと。そして、3 つ目は、学生のコミ
ュニケーション能力を養い、今後の医療の現場へと活
かすことである。
また今年は新たな取り組みとして、3 年生が今まで
授業や実習を通して学んだ知識を踏まえて、健康に関
するクイズを行った。
「脱水」をテーマに、夏場の脱水
の危険性をはじめとして、高齢者や小児がなぜ脱水に
TOUR OF HEALTH で血圧測定
なりやすいのかを絵や簡易計算を用いて説明し、これ
からの生活に活かしてもらうために企画した。クイズ
という形で参加しやすい環境をつくることで、より多
くの人に看護学生が日頃学んでいる知識を知ってもら
う機会となった。参加された方からは「ためになった」
、
「一年を通して脱水に気を付けようと思った」などと好
評であった。
さらに今年は入学センターの方と協力して 9 月 27 日
(土)に開催されたオープンキャンパスの企画の一部と
しても TOUR OF HEALTH を取り入れた。オープンキ
ャンパスに参加された高校生に簡易健康診断を体験し
ぬいぐるみ病院:手洗い・うがいの指導
てもらうことで、自分の身体の状態を知ってもらうと
ともに、在学生が日頃学んでいる看護技術を近くでみ
てもらった。ほんの一部ではあるが、看護とはどうい
うものなのか伝えられたと思っている。
今年は両日とも晴天に恵まれ、いずれの企画も大変
好評で、私たちの企画の 3 つの目的も達成できたと考
えている。学生と一般の方々がふれあう良い機会であ
り、今後も地域社会への貢献と看護医療への理解を深
めていきたいと思う。
クラシック音楽部による演奏
19
学 事
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
国際交流
International Exchange
The 27th
JAPAN TENT
平成 26 年 8 月 20 日(水)から 8 月 26 日(火)にかけて「第 27 回 JAPAN TENT −世界留学生交流・いしかわ 2014 −」
が開催された。本学からは、大学院2年生の鄒 敬宇さん(脳神経外科学)と研究員の王 敏さん(生理学Ⅰ)が参加し、全
国から集まった約 300 人の留学生とともに石川県内の伝統文化を楽しんだ。
本学大学院生の鄒 敬宇さんはホストファミリー 中農理博副理事長宅での体験を寄せてくれた。
(国際交流センター)
Joy Unlimited − JAPAN TENT
As the theme of JAPAN TENT ─“ふるさと愛”
says, We love our hometown, we love Ishikawa
ゾウ
ジンユ
鄒 敬宇( 2 年次大学院生、脳神経外科学)
grandchildren. There I met with an Australian
student who was arranged by JAPAN TENT office
and was fluent both in Japanese and English, so
happily we were able to communicate with each
other well. The family prepared sumptuous meals
every day, thoughtfully and considerately. Besides,
they took us to the Keta Taisha Shrine and Myojoji Temple to visit the prestigious 押 の 泉, 古 墳 の 湯
onsen. I remembered that I was so enchanted by the
beautiful scenery that I almost forgot to return.
At Houdatsushimizu Town Hall, I spent an
extremely wonderful day with the local pupils and
staff. We played fun sports games, made delicious
sushi, and studied how to make exquisite fans by
ourselves. All was so fresh to me and was very
interesting as well.
Absolutely fortunately, my second host family
was Mr. Nakano who works at Kanazawa Medical
University. Otousan inquired about my life in Japan
with deep concern, and we talked a lot about my
major. Otousan, Okaasan and Musukosan took me
to the Kanazawa Castle Park, Kenroku-en Garden,
Now the 27th Anniversary of JAPAN TENT
finally drew to an end. Recalling the time I spent
with a lot of foreign students from so many countries
around the world, I feel that it is so FANTASTIC.
During these days, I took part in many activities
and I’ve learned so much about the things that I’ve
never touched upon, like Japanese customs, farming
techniques, crafts, cuisine and so on.
At the opening ceremony, 300 foreign students
from different universities gathered in Hokkoku
Shimbun Akabane Hall. The staff from JAPAN
TENT Committee provided attentive service for
every student. First, we watched a movie about the
samurai in Kaga region during Edo period which
gave us insight into the history of Japan, even
more exciting was a video message
from Japanese Prime Minister Abe,in
which he had expressed care to JAPAN
TENT and given blessing to the foreign
students in Japan.
More colorful activities were kicked
o f f in that afternoon . In th e N oto
Peninsula, I tasted delicious grilled fish,
“green” fruits, and vegetables which
can not be easily found at Japanese
restaurants in Kanazawa City. I even
had an opportunity to participate in the
cultivation of rice, appreciating the hard
work as a farmer.
Bidding farewell to Noto, I went
to my first host family - Mrs Okayama
in Houdatsushimizu town, who had ホストファミリー宅にて。左から 2 人目が筆者、左端が中農副理事長 a big family with many children and
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学 事
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
国際交流
「石川の里山、里海体験」に参加する筆者
and 21st Century Museum of Contemporary Art,
Kanazawa, which was a real eye-opener. Then,
we chatted, drank coffee and enjoyed the scenery
of Kanazawa City at the 19th floor café bar in
Ishikawa Prefectural Office. Another person who’s
so unforgettable to me was another partner also
from Australia. He was so humorous and funny. We
exchanged much on the experiences of learning and
living in Japan as well as in China and Australia.
We both were interested in the cozy welcome dinner
which was rich genuine Japanese cuisine offered
by Mr. Nakano’s family. Later, Mr. Nakano gave
his best wishes that my family and I could spend a
meaningful life in Kanazawa Medical University.
International Exchange
「伝統文化・工芸体験コース」で琴に挑戦する王 敏さん
Soon one week was gone, everyone in JAPAN
TENT was so reluctant to leave Kanazawa and
their host families. Through JAPAN TENT I believe
everyone would have a better understanding about
Japanese family and Japanese culture, and Japanese
people are so warmhearted and helpful. Above all
things, I can make so many friends from different
continents with whom I spent so much happy time in
those days. I so sincerely hope that we can gather in
Kanazawa again.
Finally I’d really like to extend my sincere
thanks to my host families, Mrs. Okayama and Mr.
Nakano, for their companionship, care and help.
Thank you.
<紹 介>
JAPAN TENT について
毎年 8 月、NPO 法人「ジャパンテント・ネットワーク」は世界各国・地域か
ら日本各地に留学している留学生を石川県に招き、国際交流を図るとともに
地元の文化や伝統を体験してもらうことを目的に、1 週間にわたり石川県内
で国際交流イベントを行っている。参加留学生は県内の一般家庭に分かれ
てホームステイする。本学は協力団体として初回から積極的に支援してい
る。
第 1 回は 1988 年(昭和 63 年)7 月 21 日∼ 24 日に開催され、金沢市と輪島
市を会場に 40 カ国からの留学生が参加した。当時の皇太子ご夫妻がご臨
席されている。近年は毎年 1,000 人前後の応募があり、選考により 300 人
の留学生が参加している。今年で 27 回目を迎え、これまでの参加者は 162
の国と地域から延べ 8,700 名を超える。
このジャパンテントは、北國新聞社が特別協力団体として原動力とな
り、石川県・金沢市はもちろん、外務省、文部科学省、厚生労働省、独立行政法人 国際協力機構、
独立行政法人 日本学生支援機構等が後援団体として支援する一方、ホストファミリーや地元の大学生など、
毎回約 3,000 名のボランティア活動により支えられてきた。
(編集部)
21
学 事
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
国際交流
International Exchange
Kaleidoscope
This period we met twice after the summer holidays
and discussed travel related adventures and problems.
第 57 回・第 58 回
International researchers and graduate students
have the opportunity to meet one Friday a month from
17:30 to 18:30 to enjoy a cup of tea while casually
discussing in English a variety of topics. Staff and
students also welcome.
第 57 回 2014 年 8 月 29 日(金)17:30∼18:30
読み物: 5 Hilarios Bad Hotel Reviews
第 58 回 2014 年 9 月 19 日(金)17:30∼18:30
読み物: Unique Tours
(一般教育機構 Craig Woods 記)
毎月 1 回の外国人研究者や留学生を中心とした集
いです。本学英語講師とともに金曜日の午後 5 時 30
分から 1 時間、様々なトピックについて、お茶を飲
みながら気軽に英語で話し合っています。
留学生情報(2014.7 ∼ 2014.10)
1.留学生の往来
2014 年7 月 11 日
ロシア・ヤロスラブリ地域がん病院内視鏡科医師である Nataliya V. Nekhaykova 氏が、消化器内
視鏡学において、短期研修員として 2ヵ月の研修を修了し、研修証明書を授与された。
ロシア・ヤロスラブリ地域公衆衛生局第一病院内視鏡科医師である Denis M. Morozov 氏が、消化
器内視鏡学において、短期研修員として研修を開始した。
ウズベキスタン保健省肝胆外科センターの上級研究員である Seyilkhon Matmuratov 氏が、腫瘍内
科学において、短期研究員として 6ヵ月の研究を修了し、研究証明書を授与された。
中国・瀘州医学院附属病院医師である楊 帆氏が、糖尿病・内分泌内科学において、国費外国人留
学生として研究を開始した。
9 月 17 日
9 月 30 日
10 月 9 日
2.留学生の紹介
<短期研修員>
デ ニ ス
モ ロ ゾ フ
Denis M. Morozov
ロシア・ヤロスラブリ地域公衆衛生局第一病院
医師/所属は消化器内視鏡学
研修内容は「日本における消化器疾患の内視鏡診
断・治療。特に早期消化器癌。また、日本の先進的
施設での内視鏡検査の運営・管理について」
<国費外国人留学生>
ヤン ファン
楊 帆
中国・瀘州医学院附属病院医師/所属は糖尿病・
内分泌内科学
研究テーマは
「Dipeptidyl peptidase-4とintegrin
β1 相互作用が惹起する腎臓の線維化機構の解明に
関する研究」
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学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
日本神経感染症学会総会学術集会
第 26 回 日本神経免疫学会学術集会
合同学術集会
第 19 回
会 長: 微生物学 大原 義朗教授
神経内科学 松井 真教授
会 期: 平成 26 年 9 月 4 日(木)、5(金)、6 日(土)
会 場: 金沢歌劇座
第 19 回日本神経感染症学会総会学術集会
会長講演の大原義朗教授(左)
、特別講演の倉根一郎博士(右)
第 26 回日本神経免疫学会学術集会
特別講演の David A.Hafler 教授(左)と松井 真教授(右)
第 19 回日本神経感染症学会総会学術集会と第 26 回
の育成を目指し、学部学生 / 初期研修医のセッションも
日本神経免疫学会学術集会の合同学術集会が、9 月 4 日
新たに設け、三題の応募があった。会長講演では「忘れ
(木)、5 日(金)、6 日(土)の三日間にわたり、金沢歌劇
去られていく風土病 −野兎病の過去と現在−」と題し、
座で開催された。
日本で独自に野兎病の疾患概念を打ち立てた大原八郎
2010 年、第 19 回日本神経感染症学会総会学術集会
の業績および本邦で発生した約 1,400 例を基に疫学、臨
(2014 年開催)会長が金沢医科大学の大原義朗に決定し
床、治療などが説明された。特別講演では、本当にタ
た。翌年、第 26 回日本神経免疫学会学術集会(同じく
イムリーに、国立感染症研究所・倉根一郎副所長に
2014 年開催)会長が金沢医科大学の松井 真に決定した。
「デング熱」の基礎的概念、臨床および本邦の現状をま
「神経感染」と「神経免疫」は表裏一体であるので、自然
とめていただいた。講演後ちょうど新宿でも患者が発
の流れで 2014 年の学術集会を合同で開催するというこ
生したため、先生は急遽東京に呼び戻されるというハ
とになった。
プニングもあった。教育講演では、同じく国立感染症
今回の合同学術集会の特徴は、可能な限り二つの学
研究所の西條政幸ウイルス第一部部長に、これも今話
会を融合させたプログラムを企画したことである。具
題の「重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with
体的には一般口演の三つのセッションを合同とした。
Thrombocytopenia Syndrome, SFTS )」に つ い て、 そ
またポスターとケーススタディのセッションも合同で
の発見から現況までを話していただいた。
あり、シンポジウム一つも合同で行われた。さらに両
一方、日本神経免疫学会は 26 回目の学術集会の開催
学会が力を入れている若手の育成を目指した二つのプ
を迎えた。本学会は少人数の研究会から出発し、会員
ログラム、
「若手研究者による研究紹介」と「若手医師の
の大部分は当時の厚生省免疫性神経疾患調査研究班の
ためのセミナー」も合同企画とした。
さて「日本神経感染症学会総会学術集会」では会長講
構成員であったため、年に一度 1 月に開催される班会
議に引き続いて研究発表が行われてきた。1988 年(昭
演に加えて、二つの特別講演、二つの教育講演、二つ
和 63 年)の第 1 回集会の演題数は 14 である。松井はそ
のシンポジウムを企画した。加えて、更なる若手医師
の翌年から 2 年間、Harvard 大学へ留学し、Dr. Hafler
23
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
と Dr. Weiner という 2 人の師を得たが、今回の学術集
会では Dr. Hafler に特別講演をお願いすることができ
た。分子相同性シンポジウムで話題を提供いただいた
Harvard 大学教授 Dr. Wucherpfennig は当時のラボの
同僚である。ところで、本学会は発足から 15 年後の長
崎大会で初めて 100 を超える演題が提出され、2007 年
の第 19 回大会は大原の主催により金沢で開催された。
奇しくも大原は、今回の合同学術集会において、第 19
回の神経感染症学会の大会長を務めた。これもまた何
かの縁というべきものであろう。実際、学術集会は、
基礎にせよ臨床にせよ、研究発表の場であると共に、
人的交流の場である。今回の神経免疫学会の演題数は
Kai W.Wucherpfennig 教授(中央)と松井教授(右)
口演 75、ポスター53 で、歴代最高という訳にはいかな
かったが、新たな共同研究や人的交流のきっかけが生
まれたことを確信している。
なお「合同懇親会」が金沢城内五十間長屋で開催され
た。女性だけの“DIA+ ”による和太鼓の出迎えを受け、
約 300 名が参加し、北陸三県の銘酒と鮨を味わいなが
ら、終始和気藹々とした雰囲気の中で歓談が続き、多
くの参加者から絶賛をいただいた。
最後に、今回の合同学術集会開催にご協力いただい
た様々な分野の方々、さらに金沢らしい大会を成功に
導くべく支援下さった金沢医科大学と自治体のご厚意
に深謝の意を表したい。
(微生物学 大原義朗・神経内科学 松井 真記)
競争的研究資金等に係る
平成 26 年度
内部監査
学会会場にて。松井教授(左)と大原教授(右)
度採択課題から無作為抽出による書面監査)、9 月 18 日
(木)に特別監査(固定資産管理状況の確認、研究者か
らの聞き取り調査等)を実施した。監査人は大田 修監
事、大野木辰也局次長(財務・病院部門担当)
、舛井昭
研究者による研究費の不正使用が指摘されるなど、
秀財務部長および業務監査課である。
国民や科学技術振興体制への信頼を揺るがす事例が相
各種ルールおよび学内規程に基づき監査を実施した
次いでいることから、
「研究機関における公的研究費の
結果、仮発注納品が多い、また発注業者に偏りが見ら
管理・監査のガイドライン(実施基準)」
(平成 19 年 2 月
れるなど本学の調達規程の遵守が望まれる事例、出張
15 日文部科学大臣決定)が本年 2 月 18 日に改正された。
旅費請求における証拠書類の提出不備が見られる事例
平成 26 年度は経過措置期間となっている。このガイド
などが散見されたが、補助金の執行は概ね適正に行わ
ラインを踏まえ、各研究機関の実情に応じて抽出した
れているとの結論に至った。
補助事業について監査を実施し、その実施状況および
研究者および関係者におかれては今後も各種ルール
結果について各年度の申請時に文部科学省・日本学術
等に基づき、適正な取扱いをお願いしたい。また、内
振興会へ報告することが求められている。
部統制の一環として今後も内部監査を実施するので関
同様に競争的研究資金等については、研究者個人へ
係者のご協力をお願いしたい。(業務監査課 北 久直記)
の補助的な性格を有するものであっても、その管理は
研究者所属機関の責任において実施されなければなら
ない。
これを受け、本学においては競争的研究資金等に係
る内部監査として、本年 9 月 3 日(水)に通常監査(過年
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学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
ビデオセッションが行われた。関西、中部から臨床経
関西形成外科学会
第 49 回 中部形成外科学会
合同学術集会
第 107 回
会 長: メガクリニック 高柳 進院長(関西)
形成外科学 島田賢一准教授(中部)
会 期: 平成 26 年 7 月 12 日(土)、13 日(日)
会 場: 片山津温泉ホテルアローレ(加賀市)
験の豊富な大御所から若手の先生まで幅広い演者に講
演をいただき、参加者、とくに若い形成外科医にとっ
ては大変有益であった。また、懇親会では「ほろ酔いセ
ミナー」と称したビデオによる講演も行われ、こちらに
は当科の山下昌信講師が「フレームワークを基本とした
鼻形成術」を講演し、好評を得た。
学会会場ホテルアローレは白山連峰を望み柴山潟を
見下ろすスパリゾートホテルで、懇親会のあとにはそ
の柴山潟に打ち上がる美しい花火を観賞した。日中の
熱い討論を経て、関西、中部の先生方の親睦が深まっ
たひとときであった。関西と中部は近いようで交流の
第 107 回関西形成外科学会・第 49 回中部形成外科学
会合同学術集会が、関西支部と中部支部の学術交流親
機会が少なく、本合同学会によってその距離が大いに
縮まったと感じた。
(形成外科学 島田賢一記)
睦を目的に平成 26 年 7 月 12 日(土)
・13 日(日)の両日に
開催された。本合同学術集会は中部形成外科学会支部
長の本学形成外科学川上重彦教授が提案され、両学会
の評議員の賛意を得て開催された。合同地方会は 1980
年 11 月(加賀温泉)に、当教室の初代講座主任塚田貞夫
先生を会長に、第 35 回関西地方会と第 17 回北陸地方会
の合同で開催されている。今回の合同学術集会は、そ
のとき参加された先生方の「たいへん思い出に残る学会
であった」
、
「お座敷でのディスカッションが忘れられ
ない」との声により、30 余年を経て再度実現したもの
である。
当日は関西、中部から約 260 名の参加者があり、2 会
場において大変活発な討論が行われた。内容は一般演
題 75 題の他にシンポジウム「美しさを求めて」と題して
懇親会「ほろよいセミナー」
学会会場にて
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学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
金沢医科大学医学会
第 40 回総会、第 50 回学術集会
金沢医科大学医学会第 40 回総会ならびに第 50 回学術
集会が平成 26 年 7 月 19 日(土)午後 1 時 30 分から、病院
本館 4 階 C41 講義室において開催され、学会員等 86 名
が参加した。勝田省吾会長の挨拶に続いて総会が開か
れ、庶務会計担当の河野美幸理事から事業報告および
会計報告等が行われた。
特別講演:中橋 毅教授
学長賞受賞講演:垣内無一博士
続いて、若手研究者の育成と医学研究の充実発展に
寄与することを目的として制定された金沢医科大学医
学)を修了した垣内無一博士が受賞し、
「単球亜分画は
学会論文表彰が行われた。第 20 回の今年度は 20 件の応
虚血性脳梗塞患者の臨床経過と関連している」の講演が
募があり、19 名(28 頁に掲載)が表彰され、会長から賞
行われた。一般口演は、金沢医科大学共同研究関連の
状と副賞が授与された。
1 演題、金沢医科大学奨励研究関連の 9 演題、戦略的研
学術集会では本学能登北部地域医療研究所の中橋
究基盤形成支援事業関連の 1 演題、金沢医科大学特別
毅所長(本学高齢医学科臨床教授)により「能登北部
推進研究関連の 1 演題等を含む 12 演題が発表され、基
の地域医療の課題」と題して特別講演が行われた。平
礎から臨床やフィールドワークなど多様な内容の報告
成 22 年 に 公 立 穴 水 総 合 病 院 内 に 設 置 さ れ、 地 域 の
が行われた。
高 齢 過 疎 化 に 伴 う 医 療・ 介 護 関 連 の 課 題 に 取 り 組
近年の科学研究費助成事業の獲得状況や大型研究費
む、能登北部地域医療研究所の活動の一端が紹介さ
への採択などに見られるように、本学における研究活
れた。また、大学院医学研究科の修了者で特に優れ
動の躍進ぶりが実感できる充実した学会となった。
た学位論文を作成した者を表彰する金沢医科大学学
(医学会集会担当理事 川﨑康弘記)
長賞は、平成 25 年に本学大学院医学研究科(臨床神経
川﨑教授による挨拶
論文表彰対象者の紹介
26
学長賞受賞講演での質疑応答
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
第 50 回学術集会プログラム
◇特別講演
座長 川﨑康弘教授
能登北部の地域医療の課題
中橋 毅(能登北部地域医療研究所)
◇平成 25 年度金沢医科大学学長賞受賞講演
座長 松井 真教授
単球亜分画は虚血性脳梗塞患者の臨床経過と関連している
垣内無一(神経内科学)
◇一般口演
第1 群
座長 中村 晃教授
1. TLR9 シグナルの新規制御分子 Sortilin の機能解析( S2012-11 )
○和田俊樹、武田和也、松葉慎太郎(免疫学)
佐藤哲也、大川恭行、須山幹太(九州大学)、中村 晃(免疫学)
2. 可溶型 Flt-1( VEGFR-1 )産生は hnRNP D によって制御されている( S2012-9、SR2012-2 )
○池田崇之、吉冨泰央、吉竹佳の、米倉秀人(生化学Ⅱ)
3. オートファジーによるガレクチン 4 発現制御を軸とした胎盤形成機構の解明( S2013-4 )
○有川智博、東海林博樹(一般教育機構 生物学)
4. 抗ガン剤トポイソメラーゼ阻害剤が引き起こす二次的 DNA 損傷に対する細胞応答( S2013-15 )
○逆井 良、砂谷優実、松井 理(生化学Ⅰ)、橋本光正(一般教育機構 物理学)
岩淵邦芳(生化学Ⅰ)
第2 群
座長 石垣靖人教授
5. Exon Junction Complex( EJC )の中心体における局在( S2013-2 )
○辰野貴則、石垣靖人、中村有香(総合医学研究所)
6. オートファジーとユビキチン依存タンパク質分解システム N-end rule pathway の相互作用( S2012-7 )
○田崎隆史(総合医学研究所)
Sung Tea Kim、Adriana Zakrewska、Yong Tea Kwon(ピッツバーグ大学)
7. 心筋細胞肥大における CTCF の役割について
○岩井邦充、奥野太寿生、姫野太郎、森田卓朗、渥美三貴子、矢野 浩、入谷 敦、
大黒正志(高齢医学)、中村有香、石垣靖人(総合医学研究所)
森本茂人(高齢医学)
8. ヒト心筋細胞の数理モデル化とその数学的構造解析:自動能発生機序の解明とヒト心臓モデ
ル構築へ向けて( S2013-5 )
○倉田康孝、谷田 守、芝本利重(生理学Ⅱ)
第3 群
座長 立花 修教授
9. 中枢神経系悪性リンパ腫におけるインターロイキン 10 の分泌と増殖機構の解明
−診断と標的治療に向けた研究−( S2013-7 )
○笹川泰生、正島弘隆、白神俊祐、岡本一也、赤井卓也、立花 修
飯塚秀明(脳神経外科学)
10. 肺癌におけるヒストン修飾の役割( S2011-8 )
○町田雄一郎(呼吸器外科学)、上田善道(病理学Ⅱ)
、田中 良、本野 望、
薄田勝男、佐川元保(呼吸器外科学)
11. TBP-2 発現制御による慢性炎症性神経疾患治療の可能性( C2012-3 )
○松井 真、富岳 亮、帆足福子、長山成美(神経内科学)、増谷 弘(京都大学)
12. 認知症の発症初期段階における心理・行動様式とネガティブ気分の関係( H2012-16 )
○松田幸久(総合医学研究所)、竹本早知子(医療技術部)
、神田享勉(地域医療学)
石崎昌夫(衛生学)
、橋本玲子、川﨑康弘(精神神経科学)
※ (C○○‐○○) : 金沢医科大学共同研究関連演題
(S○○‐○○) : 金沢医科大学奨励研究関連演題
(H○○‐○○) : HRC プロジェクトまたは戦略的研究基盤形成支援事業関連演題
( SR ○○‐○○): 金沢医科大学特別推進研究関連演題
27
学 術
◇第 20 回金沢医科大学医学会 論文表彰
櫻井 勝 准教授(公衆衛生学)
対象論文: HbA1c and the risks for all-cause and
cardiovascular mortality in the general Japanese
population: NIPPON DATA90. Diabetes care.
36(11):3759-65,2013.
金﨑めぐみ 助教(糖尿病・内分泌内科学)
対象論文: K e t o g e n i c e s s e n t i a l a m i n o a c i d s
replacement diet ameliorated hepatosteatosis with
altering autophagy-associated molecules. Biochimica
et biophysica acta (BBA) Molecular basis of disease.
1832(10):1605-12,2013.
北田宗弘 講師(糖尿病・内分泌内科学)
対象論文: Calorie restriction in overweight males
ameliorates obesity-related metabolic alterations
and cellular adaptations through anti-aging effects,
possibly including AMPK and SIRT1 activation.
Biochimica et biophysica acta (BBA) General subjects.
1830(10):4820-7,2013.
志賀英明 准教授(耳鼻咽喉科学)
対象論文: Assessment of olfactory nerve by SPECTMRI image with nasal thallium-201 administration in
patients with olfactory impairments in comparison to
healthy volunteers. PLoS one. 8(2):e57671,2013.
谷田 守 講師(生理学Ⅱ)
対象論文: I n v o l v e m e n t o f h y p o t h a l a m i c A M P activated protein kinase in leptin-induced sympathetic
nerve activation. PLoS one. 8(2):e56660,2013.
中村幸志 准教授(公衆衛生学)
対象論文: N i c o t i n e d e p e n d e n c e a n d c o s t effectiveness of individualized support for smoking
cessation:evidence from practice at a worksite in
Japan. PLoS one. 8(1):e55836,2013.
林 伸彦 助教(肝胆膵内科)
対象論文: Acetaldehyde-derived advanced glycation
end-products promote alcoholic liver disease. PLoS
one. 8(7):e70034,2013.
藤本由貴 助教(呼吸器内科学)
対象論文: A three-microphone acoustic reflection
technique using transmitted acoustic waves in the
airway. Journal of applied physiology. 115(8):111925,2013.
金﨑啓造 講師(糖尿病・内分泌内科学)
対象論文: The biological consequence of obesity on
the kidney. Nephrology, dialysis and transplantation
:28(suppl 4):iv1-7,2013.
Swayam Prakash Srivastava 大学院生(糖尿病・内分泌
内科学)
対象論文: M i c r o R N A s i n k i d n e y f i b r o s i s a n d
diabetic nephropathy: roles on EMT and EndMT.
BioMed research international. 2013:125469. doi:
10.1155/2013/125469. Epub 2013 Sep 8.
28
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
竹田健史 助教(循環器内科学)
対象論文: C h k 1 - m e d i a t e d p h o s p h o r y l a t i o n o f
receptor-associated late transducer at serine 250
increases its stability by stimulating its interaction
with 14-3-3. Genes to cells:18(5):369-86,2013.
笹川泰生 助教(脳神経外科学)
対象論文: Internal carotid arterial shift after
transsphenoidal surgery in pituitary adenomas with
cavernous sinus invasion. Pituitary. 16(4):465-70,2013.
福井清数 講師(整形外科学)
対象論文: Wear comparison between conventional
and highly cross-linked polyethylene against a
zirconia head: a concise follow-up, at an average 10
years, of a previous report. Journal of arthroplasty.
28(9):1654-8,2013.
斉藤竜平 助教(循環器内科学)
対象論文: Nutri-pharmacogenomics of warfarin
anticoagulation therapy:VKORC1 genotype-dependent
influence of dietary vitamin K intake. Journal of
thrombosis and thrombolysis. DOI 10.1007/s11239-0130978-9 (Published online:09 August 2013).
小西一典 講師(糖尿病・内分泌内科学)
対象論文: Three ileus cases associated with the use of
dipeptidyl peptidase-4 inhibitors in diabetic patients. Journal
of diabetes investigation. 4(6):673-5,2013.
青木洋文 助教(循環器内科学)
対象論文: Myocardial sympathetic innervation, function,
and oxidative metabolism in non-infarcted myocardium in
patients with prior myocardial infarction. Annals of nuclear
medicine. 27(6):523-31,2013.
奥田光一 助教(生命科学科目 ( 自然科学 ) )
対象論文: Optimization of iterative reconstruction
parameters with attenuation correction, scatter
correction and resolution recovery in myocardial
perfusion SPECT/CT. Annals of nuclear medicine.
28(1):60-8,2014. Epub 2013 Nov 9.
奥山 宏 講師(腎臓内科学)
対象論文: A patient with persistent renal AL amyloid
deposition after clinical remission by HDM/SCT
therapy. Clinical nephrology. 79(3):233-6,2013.
小栗真人 助教(小児科学)
対象論文: Subclinical arterial stiffness in young
children after Kawasaki disease. Cardiology in the
young. 24(1):87-94,2014. Epub 2013 Feb 6.
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
大学院医学研究セミナー
パターン認識受容体 RAGE の生体に
おける機能
繰り返し測定・観測されたデータ
の解析法
講 師
講 師
日 時
場 所
担 当
山本靖彦先生(金沢大学医薬保健研究域医
学系血管分子生物学准教授)
平成 26 年 7 月 11 日(金)18:00 ∼ 19:00
基礎研究棟 2 階会議室
生体分子解析学 竹内正義教授
【講師紹介】
日 時
場 所
担 当
角間辰之先生(久留米大学大学院医学研
究科バイオ統計センター所長)
平成 26 年 9 月 4 日(木)16:20 ∼ 17:50
基礎研究棟 2 階会議室
社会環境保健医学 山田裕一教授 【講師紹介】
1992 年金沢大学医学部卒業、1996
1978 年金沢大学を卒業後渡米。1983
年 同 大 学 大 学 院 修 了( 医 学 博 士 )。
年セントラルワシントン大学を卒業、
1999 年金沢大学医学部助手、2006 年
1990 年エール大学公衆衛生・保健学部
同大学講師。2006 年ハーバード大学
医学統計科を卒業し医学統計学博士号
医学部ジョスリン糖尿病センター研究
を取得。コーネル大学医学部精神科医
員。2009 年復職、2012 年より現職。
学統計学講師、同大学老人精神病研究
【主な研究分野】
生化学、血管生物医学、糖尿病学。
【セミナーの内容】
近年、糖化最終産物 advanced glycation endproducts
(AGEs )が加齢関連疾患をはじめとする様々な病態形
成に関わることが明らかになってきた。また、生体
センター統計部部長を経て 2001 年に日
本赤十字九州国際看護大学教授、2005 年に久留米大学バ
イオ統計センター教授、2006 年より同センター所長に就
任され現在に至る。本学には 1993 年以来数多くの特別講
義やセミナーをご担当いただいている。
【主な研究分野】
には AGEs を認識して細胞応答を行う受容体 receptor
臨床試験におけるデータ解析、モデルの適合度評価、
for AGEs(RAGE )が存在している。山本らはこれま
非臨床試験と臨床試験データ解析法のユニフィケーショ
でに RAGE 遺伝子改変マウスを作製し、生体におけ
ン。
る RAGE の 機 能 的 役 割 を 明 ら か に し て き た。 現 在、
【セミナーの内容】
RAGE はパターン認識受容体として、がん転移およ
経時変化や多層のネスト構造からなるデータは、デー
び 炎 症 に 関 わ る high mobility group B1(HMGB1 )
、
タ間に相関関係を持ついわゆる繰り返し測定・観測され
S100 タンパク、アルツハイマー病を引き起こすアミロ
たデータである。問題とする曝露因子の目的とするアウ
イドβなどの受容体としても働くことが分かってきた。
トカム(エンドポイント、反応、効果)への影響を適切に
本 セ ミ ナ ー で は、AGEs と RAGE に つ い て、 最 新
推定するには、そのデータの特性・構造に沿った解析方
の 知 見 を 交 え て 詳 細 な デ ー タ が 紹 介 さ れ た。 ま た、
法、モデル化が重要であることが説明された。欠損値が
RAGE の分子多様性やその生物学的意義についても述
あり折れ線グラフ近似の経時変化をする 2 群のデータに
べられた。
ついて傾き差や群間差を解析した例、時間依存性の共変
【セミナーの成果】
RAGE の病気との関わりや本来の生物学的意義につ
いて詳細なデータが紹介され、基礎系のみならず臨床
系の大学院生や教員の今後の研究の展開に多いに参考
になる大変有意義なセミナーであった。
(総合医学研究所先端医療研究領域 竹内正義記)
量を有する経時変化の解析例、非連続生存時間を“イン
ターバルセンサーリングの生存時間”データとしてロジ
スティック回帰モデルによる比例ハザードモデルのあて
はめを行い解析した例など様々な課題を例題を交えて解
説された。
【セミナーの成果】
興味深い手法が紹介されただけでなく、データを解析
する時にはそのデータの特性・構造を吟味し、適切な解
析方法を取ることがいかに大切かが示された大変有意義
なセミナーであった。
(看護学部 本多隆文記)
29
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
大学院医学研究セミナー
骨格筋芽細胞シートの臨床研究
ー成人から小児までー
ダニ関連感染症の病態
ー日本紅斑熱を中心にー
講 師
講 師
澤 芳樹先生(大阪大学大学院医学研究科
心臓血管外科学主任教授)
日 時
場 所
担 当
平成 26 年 9 月 5 日(金)18:00 ∼ 19:30
病院新館 12 階大会議室
心血管外科学 秋田利明教授
【講師紹介】
日 時
場 所
担 当
岩崎博道先生(福井大学医学部附属病院
感染制御部・感染症膠原病内科教授)
平成 26 年 9 月 19 日(金)18:00 ∼ 19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
臨床感染症学 飯沼由嗣教授
【講師紹介】
1986 年 福 井 医 科 大 学 医 学 部 卒 業、
1992 年同大学大学院修了。1994 年 MD
ア ン ダ ー ソ ン が ん セ ン タ ー に 留 学。
2005 年福井大学医学部内科学(1 )領域
准教授、2011 年より現職。
【主な研究分野】
日本紅斑熱をはじめとするダニ類媒
介性感染症の病態解析、感染制御学、白血病。
【セミナーの内容】
1 )骨格筋芽細胞、iPS 細胞を用いた心筋再生医療、2 )
ダニ類媒介性感染症として、2013 年にウイルス感染
心臓移植、補助心臓装置。
症
で あ る SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia
【セミナーの内容】
Syndrome:重症熱性血小板減少症候群)が注目された
現在大阪大学で臨床試験が行われている骨格筋芽細
が、現在我が国ではリケッチア感染症の報告が多数を占
胞シートによる重症心不全治療の最新の治療成績が示
める。その中で、マダニによる紅斑熱群リケッチア症は
された。特に家族性拡張型心筋症の 11 歳女児では約 1ヵ
近年、多様性を示している。1984 年に新興感染症として
月で NYHA-IV が NYHA-II にまで改善するほど著効し
日本紅斑熱(Rickettsia japonica 感染)が、四国にてはじ
たことを報告された。これは心筋幹細胞の割合が小児
めて確認されて以来全国的な広がりをみせ、4 類感染症
では成人に比べて 10 倍多いため、より大きな治療効果
に指定されて以来、国内の報告数は 2013 年には 175 例に
が得られたと推測されるとのことであった。症例を重
達した。また、東北地方、北陸地方および山陰地方で新
ね骨格筋芽細胞シートが効く条件やメカニズムも示さ
たな病原体種も確認された。この様な多様化が治療反応
れた。術後早期より新生血管が骨格筋芽細胞シートに
性の問題も含め、日本紅斑熱の病態解析を難解なものと
入り込み虚血状態が改善するにも関わらず 3ヵ月もする
している。
と骨格筋芽細胞はほとんど消失すること、その排除メ
日本紅斑熱は臨床像が極めてツツガムシ病に類似する
カニズムに自然免疫が関与することの研究成果が示さ
が、重症化しやすく死亡例の報告が多い。重症化への進
れた。骨格筋芽細胞シートの作用メカニズムは、同細
展は宿主側にもその要因があると考え、我々は生体防御
胞より放出される様々なパラクライン因子によるので、 機構としての宿主のサイトカイン産生制御に着目してい
それら因子を誘導する薬剤(ONO1301 )を組み込んだバ
る。ツツガムシ病の多くはテトラサイクリン系薬が著効
イブリッド心臓サポートネットを本学心臓血管外科学
するが、日本紅斑熱は早期にテトラサイクリン系薬が投
秋田教授と共同開発中であることを紹介していただい
与されても有効性の得られない症例が散見され、ニュー
キノロン系薬との併用を必要とする症例報告が相次いで
た。最後に大阪大学における iPS 細胞を用いた心筋再生、
いる。紅斑熱群リケッチア症としての病態解明とともに、
心不全治療開発に対する取り組みが紹介された。
重症化回避のための治療法の確立が早急に求められる。
【セミナーの成果】
【セミナーの成果】
最新の重症心不全治療の現況だけでなく、再生医療
ツツガムシ病、日本紅斑熱などのリケッチア症、近年我
の実際、効果のメカニズム、治療限界、将来展望等を
が国での発生が確認されたSFTSなどマダニをベクターと
示された非常に盛りだくさんの講演で、大学院生だけ
する様々な感染症の実態および最新研究成果を示された大
でなく、医師、コメディカルにとっても極めて有意義
変有意義なセミナーであった。
(臨床感染症学 飯沼由嗣記)
であった。
(心臓血管外科学 秋田利明記)
1980 年大阪大学医学部卒業。2006
年同大学大学院医学系研科外科学講
座主任教授兼心臓血管・呼吸器外科
教授。2014 年同大学大学院医学研究
科副研究科長、附属病院未来医療開
発部長、国際医療センター長、臨床
医工学融合研究教育センター長。
【主な研究分野】
30
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
大学院医学研究セミナー
アルドステロン阻害によるインスリ
ン抵抗性の治療戦略
高血圧制圧と健康長寿
講 師
講 師
日 時
場 所
担 当
笹岡利安先生(富山大学大学院医学薬学
研究部・病態制御薬理学教授)
平成 26 年 10 月 1 日(水)18:00 ∼ 19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
内分泌代謝制御学 古家大祐教授
【講師紹介】
1985 年 滋 賀 医 科 大 学 医 学 部 卒 業、
日 時
場 所
担 当
楽木宏実先生(大阪大学大学院医学系研
究科内科系臨床医学専攻内科学講座老
年・腎臓内科学教授)
平成 26 年 10 月 3 日(金)18:20 ∼ 19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
高齢医学 森本茂人教授
【講師紹介】
1984 年大阪大学医学部卒業。1989
同大学第三内科で大学院。新千里病
年 ∼ 1991 年 米 国 ハ ー バ ー ド 大 学
院(大阪府吹田市)で臨床研修にて研
Brigham and Women’s 病院および米
鑽を積む。1991 年より米国カリフォ
国スタンフォード大学心臓血管内科に
ルニア大学サンディエゴ校に留学。帰
内科研究員として留学。1992 年医学
国後は、富山医科薬科大学医学部第一
博士。2004 年大阪大学大学院医学系
内科と臨床薬理学講座で勤務し、2005
研究科加齢医学助教授、2005 年大阪
年に臨床薬理学教授、2007 年に統合・改名により現職。
大学医学部附属病院教授。2007 年より現職。
インスリン抵抗性の分子メカニズムを加齢と性差に
【主な研究分野】
高血圧の発症メカニズムと治療の体系化。高血圧に
よる変化に着目して展開し、メタボリック症候群や 2
よる臓器障害の成因と治療。血管の老化機序解明と治
型糖尿病の新規治療法の開発を目指す。
療の開発。2009 年に引き続き、日本高血圧学会の「高
【主な研究分野】
【セミナーの内容】
非アルコール性脂肪肝炎(NASH )は 2 型糖尿病やメ
血圧治療ガイドライン 2014 」の総取りまとめ役として
活躍された。
ることが知られている。ヒト病態に合致したモデルマ
【セミナーの内容】
「高血圧治療ガイドライン 2014 」における高齢者高血
タボリック症候群に合併し、肝硬変や肝がんに進展す
ウスを、脂質合成の主要な転写因子である SREBP1c を
圧の治療、長寿社会における血圧と認知症の関連に関
肝で過剰に発現したマウスに高脂肪・高果糖食を負荷
する研究や高血圧治療によって健康寿命を延ばすとい
することで作製された。本マウスに鉱質コルチコイド
った幅広い知見を紹介された。また、高血圧治療のワ
受容体(MR )阻害薬を投与すると、耐糖能やインスリ
クチンの開発やサルコペニア抑制を目的とした、降圧
ン抵抗性の改善に加えて、肝の脂肪蓄積、炎症、線維
化が抑制され、脂肪肝炎の防止に繋がることを示され
薬使用の意義等についても分かりやすく説明された。
【セミナーの成果】
た。MR 阻害薬の効果が、肝臓と脂肪組織の両者に作
非常に分かりやすい内容で、長寿社会における高血
用して、クッパー細胞やマクロファージでの炎症性サ
圧研究の重要性を示され、大学院生をはじめとする参
イロカインや活性酸素種(ROS )の産生抑制を介して発
加者に研究への興味と有用な視点を与えるものであっ
揮することを話され、臨床での耐糖能やインスリン抵
抗性に及ぼす影響につき解説された。
た。
(高齢医学 大黒正志記)
【セミナーの成果】
アルドステロン作用の阻害は高血圧による心臓・
脳・腎臓などの臓器障害を防止することに留まらず、
耐糖能やインスリン抵抗性を改善することを提示され
た。今後の臨床研究や開発の進展が期待され、かつ糖
尿病治療における合併症防止の新たな方策について学
ぶことができ、有意義なセミナーであった。
(糖尿病・内分泌内科学 古家大祐記)
31
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
大学院医学研究セミナー
慢性閉塞性肺疾患(COPD )発症
の分子機構
講 師
日 時
場 所
担 当
Norbert F.Voelkel,M.D. ( Pulmonary
味覚の分子神経学:においやフェロ
モン受容から脳へ、情動・行動へ
Disease and Critical Care Medicine Virginia
Common Wealth University,Virginia,U.S.A
講 師
平成 26 年 10 月 7 日(火)18:00 ∼ 19:30
病院新館 12 階 大会議室
呼吸機能治療学 栂 博久教授
日 時
場 所
担 当
【講師紹介】
東原和成先生(東京大学大学院農学生命
科学研究科教授)
平成 26 年 10 月 10 日(金)18:00 ∼ 19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
感覚機能病態学 三輪高喜教授
【講師紹介】
1991 年 University of Colorado
1989 年東京大学農学部卒業。1993
Health Science Center 教 授。2007 年
年ニューヨーク州立大学ストーニーブ
Virginia Common Wealth University
ルック校にて科学博士取得。デューク
教授、Victoria Johnson Center for
大学医学部博士研究員、東京大学医学
Obstructive Lung Diseases所長、2014
部脳研究施設、神戸大学バイオシグナ
年 同 大 学 Section of Pharmaceutics,
ル研究センターを経て 2009 年より現
School of Pharmacy 教授。
【主な研究分野】
職。
【主な研究分野】
慢性閉塞性肺疾患、肺高血圧症
【セミナーの内容】
匂いやフェロモンなどの情報分子を感知する嗅覚の
多様な分子機構について、生物化学、細胞生物学、神
COPD 患者では血管内皮細胞の障害による肺気腫化
形成が想定され、肺血管内皮細胞の機能不全からくる
肺高血圧は COPD 患者における重要な合併症の一つで
経科学、分子生物学さらには有機化学などの領域を融
合した独自の手法で、独創的な研究を展開している。
【セミナーの内容】
ある。喫煙は全身の炎症性疾患としての COPD、肺気
動物の嗅覚受容のメカニズムから中枢伝導まで、さ
腫症、肺血管のリモデリングを発症するが、その機序
らにはフェロモンの受容と生体における役割や与える
において肺胞マクロファージなどからの LTB4 の産生
影響について、幅広くわかりやすくご講演いただいた。
が重要な役割を担っている。LTB4 による血管内皮の
当該領域は、1990 年代に分子生物学的研究技術の発展
障害機構、肺血管内皮細胞障害による全身性炎症、そ
により開花し、2004 年に先駆者である Richard Axel と
の臨床的意義、LTB4 阻害剤などによる今後の新たな
Linda Buck がノーベル生理学医学賞を受賞している。
COPD、肺高血圧症における免疫治療薬の展望につい
東原教授らの研究により、両名の発見をさらに飛躍的
て紹介された。
に発展させ、驚くべきスピードで嗅覚受容のメカニズ
【セミナーの成果】
ムの解明に導いた。その過程が今回のセミナーで理解
肺気腫形成、肺高血圧症における血管内皮細胞の役
割などの最新の知見を紹介され、喫煙による血管障害
の機序や影響などについて分かりやすく言及された。
することができた。
【セミナーの成果】
匂いおよびフェロモンの受容と伝導のメカニズムを
講演終了後には英語での活発な討議があり、大学院セ
詳細に理解することができた。また、研究過程を知る
ミナーとして大変有意義なセミナーとなった。
ことにより、研究の展開法やその手順についても学ぶ
(呼吸器内科学 水野史朗記)
ことができた。今後は人間における嗅覚のメカニズム
や嗅覚障害の病態解明、治療への発展へのヒントが得
らえれたものと思われる。(耳鼻咽喉科学 三輪高喜記)
32
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
北陸がんプロ FD 講演会
北陸がんプロ FD 講演会は、がん医療に携わる教員の資質向上や能力開発を目的として、最新のがん医療専門家
を招聘し講演会を開催している。
腫瘍病理学セミナー: 蛍光イメージングを用いた分子標的治療薬効果判定法の開発
講師: 大場雄介先生(北海道大学大学院医学研究科生理学講座教授)
日時: 平成 26 年 9 月 9 日(火)午後 5 時 30 分∼ 7 時/場所:病院本館 4 階 C41 講義室
【講師紹介】
1996 年北海道大学医
梢血・骨髄穿刺から得た血球に Pickles を導入し、顕
学部卒業、1998 年同大学大学院修了。
微鏡下で 1 細胞毎に BCR-ABL の活性を高感度に検
1998 年∼ 2000 年国立国際医療セン
出することで、患者が分子標的治療薬であるイマチ
ター研究所流動研究員。2001 年∼
ニブに耐性であるかどうかを高い確度を持って予測
2004 年大阪大学微生物病研究所助
することに成功した。また、FRET 値によって薬剤
手。2001 年 ∼ 2005 年 JST( 科 学 技
耐性を示す細胞群を分取し、信号伝達分子の脂質修
術振興機構)さきがけ研究員(兼任)。2004 年∼ 2006
飾を担う合成経路が発現上昇を示すことも新たに見
年東京大学大学院医学系研究科助手。2006 年∼ 2012
出し、高脂血症阻害薬を併用することで分子標的治
年北海道大学大学院医学研究科准教授。2012 年より
療薬が効きやすくなることも見出した。臨床検体へ
現職。
のバイオセンサーを導入することは世界的に見て成
【講演の内容】
慢性骨髄性白血病の原因であるリン酸
功している例はわずかであり、大変有益であった。
化酵素 BCR-ABL の活性を測定する FRET の原理を
(病理学 I 清川悦子記)
利用したバイオセンサーPickles を開発した。患者末
腫瘍病理学セミナー: 癌の集団的浸潤と個別的浸潤の意義とメカニズム
講師: 榎本 篤先生(名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍病理学准教授)
日時: 平成 26 年 10 月 9 日(木)午後 5 時 30 分∼ 7 時/場所:病院本館 4 階 C41 講義室
【講師紹介】 1998 年名古屋大学医
られているが、日頃の病理診断では、癌細胞が集塊
学部卒業。大垣市民病院臨床研修
として存在しているのを目にすることが多い。この
を経て、2003 年同大学大学院医学
観察に基づき、集塊を形成する細胞群には、浸潤の
系研究科予防医療学修了(腎臓内
先端にいる細胞群とそれに続く細胞群の 2 種類が存在
科学)。杏林大学医学部薬理学研究
し、前者において特異的にインテグリンが発現して
員(腎臓生理学)を経て 2003 年より
いることを見出した。また、その発現制御には、ア
同大学医学系研究科腫瘍病理学(学術振興会特別研究
クチン骨格の変化に応じて RFP-MRTF-B(転写因子)
員)
。2006 年 ~2011 年まで名古屋大学高等研究院テニ
の局在が変化し、miR-124 が制御されるという分子機
ュアトラック制度(特任講師)。2011 年同大学医学系
構も明らかにした。動物の集団移動という生物の普
研究科腫瘍病理学特任准教授、2012 年現職。
遍的な振る舞いにも言及し、まだ解のない疑問を投
【講演の内容】 癌は体内で浸潤・転移することで、患
げかけ、聴衆の知的好奇心を刺激する大変有益なセ
者を死に至らしめる。発生学の知見に基づき、上皮
ミナーであった。
細胞は間葉系の性質を獲得して浸潤能を得ると考え
(病理学 I 清川悦子記)
33
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
金沢医科大学主催
北陸高度がんプロチーム養成基盤形成プラン
市民公開講座 がん体験を語る:健康と病いの
語りについて
日時:平成 26 年 10 月 19 日(日)
午後 2 時∼ 4 時
場所:ホテル日航金沢
がん体験の語りをインターネット上で紹介している
中村千賀子先生
別府宏圀先生
DIPEx(Database of Individual Patient Experiences )
は英国オックスフォード大学で 2001 年に始められた活
ている。インタビューをして、ビデオカメラで表情と
動で、日本では別府宏圀先生(NPO 法人健康と病いの
肉声を記録し、編集・アドバイザリー委員会による監
語りディペックス・ジャパン理事長)が中心となって
修を経て、各トピックにつき 10 前後の映像クリップ(1
2007 年にスタートした。
人 1 ∼ 4 分間)を選んでデータベース化する。英国では
現在 9ヵ国が参加して、DIPEx International が構成
現在約 80 のテーマがあり、がん・うつ病・慢性疼痛な
されている。今回の市民公開講座では、まずディペッ
どの病気単位の他、正常分娩・介護なども含まれる(各
クス・ジャパン運営委員の中村千賀子先生が「語り(ナ
テーマにつき約 30 のトピックスあり)。日本では現在乳
ラティブ)と医療」と題して講演された(司会:久村和
がん・前立腺がん・認知症・大腸がん検診(ベータ版)
穂講師)
。福祉(ソーシャルワーク)の元祖と呼ばれる
の 4 つのテーマがある。
「病いを語る」ことの意義として
Mary Richmond の 著 書『Social Diagnosis 』
(1917 年 )
は、同じ病気を持つ患者が他の患者の体験を聴くこと
の中にあるクライエントという言葉を「患者」のかわり
で病気に立ち向かう勇気を得る、家族・友人が患者の
に使っていることを紹介された。
「病いには意味がある」
気持ちを理解する助けになる、医療系の学生が医学・
と意識して、当人しか話せないことを語ることで、ス
生物学的な知識だけでなく文化・社会的な「病い」の意
トレスから解放され、また語る方も聞く方も成長でき
味を学ぶ、医療の真のニーズをマスメディアや医療行
ること、
「問題」中心でなく、
「人格」中心の「人格的相互
政に反映できる、語る側にも生きる力と喜びを生み出
関係」が生まれることが述べられた。
す、などである。
次に別府宏圀先生が「ディペックス・ジャパンの歩
最後に 5 人の患者さんの「語り」がビデオで上映され
みと活動の中から学んだこと」と題してご講演された
たが、文章だけでは表現できない生の声のインパクト
(司会:元雄良治教授)
。英国の DIPEx は 2008 年 10 月
の大きさに感動し、日本でもこの活動が継続されるこ
に Healthtalkonline と改称されたが、毎月 150 万回のア
とを願った。ぜひウェブサイトにアクセスされること
クセスがある最も評価の高い医療情報サイトに成長し
をお勧めしたい。
(腫瘍内科学 元雄良治記)
推進センター)が事務点検につ
平成 27 年度
科学研究費助成事業
いて説明した。
続いて、免疫学の中村 晃教
授から「科研費申請書の書き
科研費公募要領等説明会
方」と題し、計画調書作成にお
いて注意すべきこと、ノウハ
ウ等についての説明があった。
平 成 26 年 9 月 19 日( 金 )午 後 4 時 か ら 病 院 本 館 4 階
質疑応答では、参加者から申
C42 講義室において、平成 27 年度科学研究費助成事業
(科研費)公募要領等の説明会が実施され、教員 85 名、
中村 晃教授
請書の書き方等への質問があ
事務担当者 44 名の計 129 名が参加した。
り、予定の時間を超過し意見交換が行われるなど有意
初めに、西道昌貴事務員(研究推進課)が公募要領な
義な説明会となった。
どの変更点や注意事項について、畔原宏明事務員(研究
34
(研究推進課 西道昌貴記)
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
平成 26 年 9 月 19 日(金)午後 5 時から病院本館 4 階 C42
平成 27 年度
講義室において安全保障輸出管理説明会が実施された。
安全保障輸出管理説明会
参加者は教員 25 名、事務担当者 13 名の計 38 名であった。
初めに、研究推進センター長の加藤伸郎教授から、
体制整備の背景や必要性について説明があった。研究
推進副センター長の石垣靖人教授がスライドにより制
度の概要について、研究推進課の武部秀人競争的資金・
研究コンプライアンス担当課長が、配布した資料によ
り手続き等に関する説明を行った。
質疑応答では、どのような「貨物の輸出」
、
「技術の提
供」に注意が必要なのかについて質問されたが、
「化学
物質等で言えば毒性の有無など」
、
「提供技術で言えば
公知になっているかどうか」などと内容によって対応が
分かれることから、判断に迷う場合には輸出管理責任
者に事前に相談するよう案内した。
本学では、平成 26 年 10 月から試行運用、平成 27 年 4
月から施行として、今後体制整備を進める予定である。
制度概要について説明する石垣靖人教授
(研究推進課 武部秀人記)
受 賞
日本サイコオンコロジー学会
「ベストポスター賞 第 1 位」
受賞
腫瘍内科学講師 久村
和穂
平成 26 年 10 月 3 日(金)∼4 日(土)に開催された第
27 回日本サイコオンコロジー学会(タワーホール船
堀、東京)で報告した演題「がん患者が経験する社会
的問題と精神心理的問題」がベストポスター賞の第 1
位に選ばれましたことを大変光栄に思います。 本研究は、通院中のがん患者が経験する家庭・仕
表彰される久村和穂講師
事・余暇活動等に関する社会生活上の問題(=社会的
しては、小松市民病院外科の村上眞也先生、塚山正市
問題)の実態を明らかにし、相談場面において効果的
先生、本学元雄良治教授(集学的がん治療センター)
かつ簡便な社会的問題の評価尺度を開発することを
にご尽力をいただきました。改めまして皆様に心か
最終目標とした研究です。このテーマに関する先行
ら感謝の気持ちを伝えたいと思います。
研究が少なく、手探りの状態で着手して 5 年が経過
未熟な研究ではありますが、今後も批判的に検討
しました。これまでに様々な分野の医療関係者や研
を重ねることで、がん患者に対する相談支援の質の
究者の皆様よりご意見・ご助言、そして温かい応援
向上に役立つ研究にしていきたいと思っております。
をいただきました。また、調査データの収集につきま
35
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
北國がん基金研究助成授与される
公益財団法人北國がん基金は、このほど第 28 回北國がん基金として、石川県内の大学、病院、関係団体から推薦、
応募があった中から、研究活動助成部門 11 件、啓発活動助成部門 2 件の計 13 件総額 1,060 万円を選定した。
本学からは、研究活動助成部門で的場宗孝特任教授(放射線医学)
、湊 宏特任教授(臨床病理学)の 2 件、啓発活
動助成部門で中島素子教授(看護学部)
・櫻井 勝准教授(公衆衛生学)の 1 件が選ばれた。9 月 17 日(水)に北國新聞
赤羽ホール 1 階交流ホールで行われた贈呈式では、研究活動助成部門は各々100 万円、啓発活動助成部門は 30 万円
の助成金が授与された。
北國がん基金は県内の医学関係者の要望を受け 1986(昭和 61 )年に発足、寄せられた善意は現在まで累計 6 億円を
超え、研究活動および啓発活動に取り組む団体などの活動を側面から支援している。
当財団の助成事業における本学への助成は今回で 48 件(研究者個人またはグループ)総額 4,730 万円となる。
(研究推進課 松本織絵記)
◇研究活動助成部門
「頭頸部がんの化学放射線療法における治療効果
予測因子としてのパーフュージョン CT の検討」
助成額:100 万円
予後を予測する biomarker としての意義を明らかにす
ることである。
(放射線医学 的場宗孝記)
◇研究活動助成部門
的場 宗孝 特任教授(放射線医学) 【研究概要】
進行頭頸部癌に対する根治的治
「悪性中皮腫におけるホメオティック遺伝子 ATBF1
と、ポリコームグループ蛋白 EZH2、がん抑制
遺伝子 p16 の動態解析」
療として化学放射線療法は有効な
助成額:100 万円
治療戦略として認識されている。
湊 宏 特任教授(臨床病理学) しかし、化学放射線療法の問題点
として、全ての患者において一定
【研究概要】
の治療効果が得られる訳ではない
悪性中皮腫は、アスベストと関
こと、治療後に 20 ∼ 30% の症例で
連し漿膜に発生する悪性腫瘍で、
局所再発やリンパ節転移が出現する危険性があること、
平均生存期間は 1 ∼ 2 年と予後不良
治療の有害事象として味覚障害や唾液腺分泌障害が残
である。現在有効な治療法は確立
存する可能性があることなどが指摘されている。これ
されておらず、その発生機序や増
らの問題点を解決する 1 つの方法として、治療前や治
殖因子に関してもほとんど解明さ
療開始後早期に化学放射線療法の効果や予後を予測で
れていない。
きる biomarker を確立し、化学放射線療法の個別化医
我々は、近年新しい癌抑制遺伝子として報告のある
療を推進することが挙げられ、すでに、FDG PETMRI
AT-motif binding factor-1(ATBF1 )に注目し、種々の
拡散強調画像などの機能画像の応用が研究されている。
腫瘍において悪性度の違いにより、その細胞内発現が
一方、4D volume perfusion CT は近年の CT 進歩によ
異なることを見出してきた。悪性中皮腫では、反応性
る検出器の多列化や、2 管球型 CT の登場による撮像の
中皮や良性腫瘍に比べ、核内での発現が減弱し、細胞
超高速化、さらに放射線被曝を低減させる逐次近似再
質での発現が亢進することを見出している。
構成法により、四次元的に局所の血行状態を把握でき
近年ポリコムグループ蛋白(PRC )がホメオティック
る手法として最近注目されている。化学放射線療法で
遺伝子発現制御に必須の蛋白として注目を浴びている。
は腫瘍局所の血流状態や組織内酸素分圧がその効果に
ATBF1 は、神経の発達に深く関与するホメオティック
影響することが知られており、腫瘍局所の血行動態を
遺伝子であることも判明している。最近、PRC の代表
把握できる perfusion CT は化学放射線療法の治療効果
的な構成因子である EZH2 が、種々のがん腫において
や予後を予測する biomarker になり得る可能性がある。
過剰発現されていることが報告されており、悪性中皮
本研究の目的は、化学放射線療法が予定されている
腫でも EZH2 の過剰発現の報告がある。また、EZH2 は、
進行頭頸部癌を対象として perfusion CT の治療効果や
がん抑制遺伝子 p16 の作用を抑制するとされている。
36
学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
多くの悪性中皮腫では、p16 の欠失が認められており、
独自の喫煙防止教育を実施している。教育プログラム
p16 の欠失のない悪性中皮腫でも EZH2 が p16 の機能を
は、①集団教育(学生が作成したオリジナルのスライ
抑制している可能性がある。現在まで、ホメオティッ
ドを使用しての講義で、タバコの歴史、子どもの喫煙
ク遺伝子 ATBF1 と EZH2 との関連性の解析はなされて
状況、タバコの害、タバコがやめられないメカニズム、
いない。
家族喫煙者へのアプローチ)、②個別演習(児童・生徒
今回我々は、ヒト悪性中皮腫の組織検体と培養株を用
による COPD の呼吸体感の演習 : ストローを使っての
いて、EZH2 と ATBF1 の細胞動態との関連性に関して
、③グループ演習(ロールプ
COPD の呼吸状態を体験)
解析する。EZH2 が ATBF1 の機能を抑制していること
レイ)、④啓発活動後のアンケート調査、⑤双方向性喫
が判明すれば、悪性中皮腫の治療における新たなター
煙防止活動(学生が回収したアンケートの結果を分析
ゲットとなる可能性がある。
し、質問・心配事について回答を反映したポスター作
(臨床病理学 湊 宏記)
成、⑥校内掲示である。
この活動は、小中学生に対して将来の喫煙を防止す
る活動であると同時に、この教育活動に参加した卒業
◇啓発活動助成部門
生が、将来医師や看護職として、この経験をもとに医
「金沢医科大学禁煙隊」
療現場における禁煙指導や、次世代の子供たちに対す
助成額:30 万円
る喫煙防止教育に携わる効果も期待される。
(看護学部 中島素子記)
中島 素子 教授(看護学部)
櫻井 勝 准教授(公衆衛生学)
【活動概要】
本学では 2004 年から医学部学生の有志が「金沢医科
大学禁煙隊」を結成し、
「最初の 1 本を吸わない ! 吸わせ
ない」をコンセプトに、小中学校の児童・生徒に対して
将来の喫煙者をつくらないことを目的とした独自の啓
発活動を実施し 10 年目となる。3 年前から看護学部の
学生も合流して、医学部学生、看護学部学生の共同の
活動として継続している。
対象者は喫煙開始が最も多いと言われる中学 2 年生
になる前の小学校 6 年生、中学 1 年生の児童・生徒で、
地元の石川県内灘町の小中学校と協力して双方向性の
「金沢医科大学禁煙隊」後列左端が櫻井准教授、4 人目が中島教授
受 賞
ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞 受賞
解剖学Ϩ 島田ひろき講師
このたび、独立行政法人日本学術振興会から島田ひ
ろき講師(解剖学Ⅰ)に「ひらめき☆ときめきサイエン
ス推進賞」が授与された。本学では初めての受賞となる。
島田講師は、実施代表者として平成 20 年∼ 21 年および
平成 23 年∼ 25 年までの 5 年間にわたり、小学 5、6 年生
に対して、食品がもつ「活性酸素」消去能力について、
実験を通してわかりやすく講義しており、今回の受賞
となった。これに伴い、伝達式が 7 月 15 日(火)午前 11
時 30 分から本部棟 2 階学長室で執り行われた。
(研究推進課 西道昌貴記)
学長から推進賞を授与される島田ひろき講師
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学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
平成 26 年度金沢医科大学プログラム
ひらめき☆ときめきサイエンス
∼ようこそ大学の研究室へ∼ KAKENHI
平成 26 年 7 月下旬∼ 8 月上旬にかけて、独立行政法人日本学術振興会の支援のもと、研究成果の社会還元・普及事
業「ひらめき☆ときめきサイエンス ~ ようこそ大学の研究室へ ~KAKENHI 」金沢医科大学プログラムが実施された。
このプログラムは、平成 17 年度から独立行政法人日本学術振興会の事業として開始され、科学研究費助成事業
(KAKENHI )による研究成果をわかりやすく発信することを通じて、小学生・中学生・高校生に大学が育てている
学術と日常生活との関わりや学術の意味について理解を深めてもらうことを目的としている。
本学では、昨年度に引き続き、科学研究費助成事業に採択されたことがある研究者を対象に公募を行ったところ
3 件の応募があり全てが採択された。このプログラムの本学での実施は、平成 20 年度から 7 年連続となっている。 なお、実施内容は下記ホームページで公開されている。
(研究推進課 西道昌貴記)
http://www.jsps.go.jp/hirameki/index.html
開催日
参加者
小学 5・6 年生
H26. 7.29(火)
(28 名)
プログラムのテーマ
からだを透かして見てみよう
−透明人間できるかな?− 2014
実施代表者
開催場所
八田稔久教授
医学部・解剖学Ⅰ
基礎研究棟 5 階
解剖学Ⅰ研究室他
基礎研究棟 5 階
解剖学Ⅰ研究室他
H26. 7.31(木)
小学 5・6 年生
(21 名)
長寿のメニューってできるんけ? 2014
島田ひろき講師
∼食品の「活性酸素」消去能力を測定しよう∼ 医学部・解剖学Ⅰ
H26. 8. 5 (火)
小学 5・6 年生
(27 名)
人に病気をうつす虫(蚊)がどんな奴か
観察してみよう
ひらめき☆ときめきサイエンス
からだを透かして見てみよう
−透明人間できるかな ? − 2014
村上 学講師
総合医学研究所
生命科学研究領域
基礎研究棟 2 階
会議室他
察をとおして興味を持ったところや、発見したことを
スケッチし、詳しい所見を自分の言葉で書き込んだ。
さらに、解剖学の授業で実際に用いているヒトの骨格
標本や内臓模型を手にとって観察し、ヒトとカエルの
体のなりたちを比較した。白衣を着て顕微鏡を真剣に
夏の恒例行事となった「ひらめき☆ときめきサイエン
のぞきこむ生徒の姿は、一人前の研究者であった。最
ス」が開講された。解剖学 I 講座は二つのプログラムを
後に、参加者一人ひとりに「未来博士号」が授与され、
主催し、そのうちの一つである「からだを透かして見て
実習は修了した。
みよう −透明人間できるかな?− 2014 」には、長野県
およびロサンゼルスからの参加もあり県内各地からの
小学校 5、6 年生を含め 28 名が参加した。このプログラ
ムの学習目標は、どんな小さな生物にも見事な骨や関
節があり、それらが絶妙なバランスで組み合わさって
いることを自分の目で観察し理解することである。解
剖することなく体全体を透明にして、内部構造の観察
を可能にする実験を行うことで、サイエンスの感動を
味わってほしいと考えた。
午前中は、カエルの骨染色と標本透明化の実験に取
り組んだ。教室スタッフならびに本学学生スタッフの
丁寧な指導のもとに、参加者 28 名全員が無事、見事な
カエルの透明骨染色標本を作ることに成功した。昼食、
学内探検ツアーの後、午後からは自分で作った透明カ
エルをルーペと顕微鏡を駆使して詳細に観察した。観
38
真剣に観察所見を記録する参加者
(解剖学Ⅰ 八田稔久記)
学 術
ひらめき☆ときめきサイエンス
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
結果の発表会では、参加者が内容をしっかりと理解し
て発表していた。指導についた学生は、参加者に対し
長寿のメニューってできるんけ? 2014
常に真剣かつ丁寧に向き合っており、プログラムの中
∼食品の「活性酸素」消去能力を測定しよう∼
心的役割を担ってくれた。
毎年のことであるが、参加者が真剣に取り組む様子
平成 26 年 7 月 31 日(木)解剖学Ⅰ教室において、小学
を見るにつけ、この事業が、われわれ主催者自身の研
5・6 年生を対象に科研費の社会還元事業「ひらめき☆
究と教育に対する気持ちをリフレッシュするきっかけ
ときめきサイエンス」が開催された。
の行事となっていることを感じる次第である。
今年で 6 回目となる本プログラムの目的は、生命維持
(解剖学Ⅰ 島田ひろき記)
に必須だが毒にも成り得る酸素の二面性を理解した上
で、
「活性酸素」という目に見えないものを計測し、そ
のデータをもとに科学的推論を検証していくという研
究の魅力、面白さを参加者に感じてもらうことにある。
また、安易に「活性酸素を消去する健康食品」といった
類いの宣伝文句に惑わされない科学的視点を育んでも
らうこともねらいの一つである。
講義「活性酸素って何や ? 」の後、参加者 21 名を 6 班
に分け、各班に付いた医学部学生有志の指導のもと実
習を行った。各自が持ち寄った食品を人工胃液(ペプシ
ン溶液)で処理して試料を作製し、その活性酸素消去
能をキットで測定した。いずれの班もピペットを上手
に使いこなし、精確な検量線を作っていた。空き時間
には骨標本や人体模型を使った解剖ミニ講義も行った。
ひらめき☆ときめきサイエンス
ピペットを上手に使いこなす参加者
香を参加者全員に持ち帰ってもらった。
最後に昆虫が見ている世界を体感してもらうために、
人に病気をうつす虫(蚊)がどんな奴か
観察してみよう
複眼メガネを装着し野外を歩いたり、植物や建物等が
影をすることで、単眼で可視領域の異なる人間との違
平成 26 年 8 月 5 日(火)本学基礎研究棟において、小
どのように見えるかや UV フィルターを用いた写真撮
いを体感してもらった。
学 5・6 年生を対象とした「ひらめき☆ときめきサイエ
プログラム終了後に未来の科学者達は「未来博士号」
ンス」が参加児童 27 名、保護者 9 名、看護学部学生 9 名
を授与され、博士となって帰路についた。
(総合医学研究所 村上 学記)
を含むスタッフ 15 名で開催された。
最初に、
「衛生昆虫に関して、蚊の話」と題し、蚊の
生態や病気にならないようにする方法の講義を行い、
実体顕微鏡でボウフラ、オニボウフラ、また身近な蚊 4
種を観察、雌雄判別や分類法を学習した。次に蚊の吸
血行動(蚊の吸血量は自重とほぼ同じで、約 2 ∼ 3 μg )
を疑似体験してもらうために、水入りポリタンク(5 ∼
20kg )を自分の体重分担いで移動したり、2 ∼ 3 μg の
液体量をイチゴシロップで測ってみるなどして午前中
のプログラムは終了した。
午後からは昆虫を電子顕微鏡で細部観察し、外骨格
に生えた毛(感覚毛)、鍵爪や複眼を細かく観察し、哺
乳類との違いを説明した。休憩後、除虫菊粉末と香粉
末を用いて蚊取り線香を作り、出来上がった蚊取り線
蚊取り線香を作成する参加者
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学 術
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
産学官連携
平成 26 年度
医療機器開発ニーズ紹介セミナー
医療機器保守管理部門からのニーズ
発表者: 土谷 勇吾 副技師長(診療支援部門 ME 部)
血液浄化センター運用面からのニーズ
発表者: 荒木 忠 主任(診療支援部門 ME 部)
土谷勇吾副技師長による発表
医療現場とものづくり企業との出会いの場を提供し、
マッチングを促進するとの趣旨により、医療機器開発
るため、大森政幸技師長の統括のもと、診療支援部門
ニーズ紹介セミナーが平成 26 年 8 月 6 日(水)
、本学病
ME 部から 2 題の発表が行われた。また、特に希望のあ
院本館 4 階 C41 講義室において医療機器等の開発に関
った参加者に ME 部および血液浄化センターを見学し
心のある企業、医療機器販売事業者、医療機関、大学、
てもらった。実機を前にしながら医療現場の課題につ
行政機関等を対象に開催された。財団法人石川県産業
いて理解を深めていただくことができた。
創出支援機構および石川県が主催し、本学および本学
本セミナーの参加者は、66 名(うち学内 11 名)であっ
病院が共催した。本学は過年度にも石川県等が主催す
た。発表後、複数の企業から個別に相談が寄せられて
る同様の趣旨のマッチング事業に年に 1 度のペースで
おり、今後、共同開発等に繋がることが期待される。
参画しており、今回で 4 度目を数えた。
(研究推進センター 畔原宏明記)
今回のセミナーでは、企業による課題解決を期待す
る医療機器保守管理部門における現場ニーズを紹介す
平成 26 年度
協会と繊維リソースいしかわは今年度から 3 年計画で
地元繊維企業の支援強化を行っており、初年度は医療
モノ創り支援講座(中級)
をテーマとした「モノ創り支援講座(中級)」を開講して
医療現場におけるニーズ発表会
いる。今回のニーズ発表会は同講座の一部として行わ
れた。
冒頭に本学勝田省吾学長が、
「衣料から医療へ新たな
平成 26 年 8 月 25 日(月)、県地場産業振興センターで
「医療現場におけるニーズ発表会」が開催された。一般
挑戦をする上で、現場の声が開発につながることを期
待したい」と挨拶した。
社団法人石川県繊維協会と株式会社繊維リソースいし
講演は金沢大学医薬保健研究域の 3 名(うち大学院生
かわが主催し、繊維企業関係者約 80 名が参加した。同
1 名)と、本学病院の才田悦子看護部長により行われ、
医療現場ではどのような商品が求められているのかに
ついて説明があった。才田看護部長は、一日の大半を
病院で過ごす患者や医療従事者のそれぞれの立場での
ニーズを説明し、より快適な病室環境や衣類について
提案した。
発表後には多くの企業から意見が寄せられ、医療分
野における企業の熱意が高まっていることがうかがえ
た。今後の進展が期待される。
(研究推進課 西道昌貴記)
才田悦子看護部長による講演
40
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
病 院
第 35 回
金沢医科大学病院
連携病院会議
日時:平成 26 年 8 月 1 日(金)午後 5 時 30 分
場所:ホテル日航金沢
平成 26 年 8 月 1 日(金)
、第 35 回連携病院会議がホテ
ル日航金沢 4 階「鶴の間」において開催された。当日は、
第 2 部の懇談会では古家副院長が司会を務め、地域
北陸三県 63 病院の病院長、事務長等 63 名、本学からは
医療連携事務課で発行している『地域医療連携だより』
竹越 襄理事長、勝田省吾学長、松本忠美病院長をはじ
から、
「胸痛ホットライン紹介」
(北山道彦心臓血管セン
め 81 名、計 144 名が参加した。
ター長)、
「脳脊髄液漏出症について」
(土田英昭麻酔科
川辺真由美主任(地域医療連携事務課)が司会進行を
教授)
、
「多血小板血漿を用いた難知性皮膚潰瘍の治療
務め、開会の宣言の後、本学役員および病院長の紹介
について」
(川上重彦形成外科教授)が各教授により詳
をした。松本忠美病院長の新任の挨拶に続き、昨年の
しく紹介された。
会議以降新たに就任された教授が紹介された。
その後、事前アンケートで寄せられた要望事項 2 件
第 1 部の特別講演では古家大祐副院長を座長に、辻
について病院長が回答した。連携病院会議からは恵寿
裕之教授(頭頸部・甲状腺外科)と伊藤 透教授(内視鏡
金沢病院上田幹夫病院長より NTT 金沢病院から恵寿金
科)が講演を行った。辻教授は「最近の頭頸部・甲状腺
沢病院へ名称が変更されたことが報告された。最後に
外科の現状について」をテーマに頭頸部がんとは何か、
下出祐造講師(頭頸部・甲状腺外科)より「甲状腺がん
頭頸部がん治療の変遷と現状、最近の話題について解
診療連携プログラム」についての紹介があった。
説した。伊藤教授は「SM 胃癌の内視鏡診断と新しい治
懇親会では、竹越理事長が開会の挨拶を行い、勝田
療法の試み」をテーマに SM 胃癌の診断がなぜ重要か、
学長の発声で乾杯が行われた。終始和やかな雰囲気の
早期胃癌に対する ESD の適応拡大、早期胃癌の内視鏡
中で参加者同士の意見交換が行われ、四方裕夫副院長
診断のメリットとデメリットについて解説し、SM 胃癌
の挨拶で閉会した。本会議は北陸 3 県の病院とより一
に対する新たな治療への取組みとして SN 陰性 cTl 胃癌
層の連携を深めるとともに、地域医療の向上と充実に
に対する胃局所全層切除術の症例を紹介した。
貢献する機会となった。
(地域医療連携事務課 神島文代記)
第 13 回能登地区がん診
第 13 回 能登地区がん診療連携協議会
療連携協議会では、3 つの
第 78 回 がん診療連携拠点病院研修会
テーマが協議された。1 )
在宅緩和ケアの現状と課題
恵寿総合病院におけるが
ん医療への取り組みと課
題について、鎌田 徹同副
院長が紹介された。新病
講師: 前野 宏先生(札幌医療生活協同組合理事長・
ホームケアクリニック札幌院長) 棟が建てられ、各種施設
が充実してきたが、呼吸
日時: 平成 26 年 9 月 20 日(土)午後 3 時
器外科・精神科がないこ
場所: 七尾市和倉温泉のと楽コンベンションホール
と、在宅医療が不十分で 前野 宏先生
あること、患者の悩み(不
「アプローズ」 安・就労問題など)を十分聴けないこと、などの課題が
41
病 院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
報告された。2 )平成 26 年度から全国的に始まった甲状
腺癌診療連携プログラムについて、北信越地区のサブ
リーダーである本学病院頭頸部・甲状腺外科の下出祐
造講師が報告した。本学甲状腺外科医・腫瘍内科医と
地域との連携について解説された。3 )本学腫瘍内科学
の久村和穂講師が心理・社会的問題と相談支援につい
て調査し、外来患者の主訴以外に種々の社会的問題に
も配慮が必要であり、支援ニーズを考慮した受け入れ
方法を開発する必要性が述べられた。
続いて、第 78 回がん診療連携拠点病院研修会が行わ
れた。講師は札幌医療生活協同組合理事長・ホームケ
アクリニック札幌院長の前野 宏先生で、
「在宅緩和ケア
の現状と課題」と題してご講演された。前野先生は昭和
協議会風景
60 年北海道大学医学部卒業後、外科医からホスピス医
合わない。自宅で最期を過ごすためには、介護する家
に転身し、淀川キリスト教病院ホスピス、東札幌病院
族が存在する、家族の負担が重くない、急変時の医療
緩和ケア病棟での勤務を経て、平成 13 年札幌南青洲病
体制が整っている、必要十分な医療が受けられる、と
院院長就任、平成 20 年に在宅緩和ケア専門の上記クリ
いう条件が必要である。
ニックを開設された。
講演の冒頭で、緩和ケアの終末期を素晴らしい笑顔
在宅緩和ケアの目的は、全人的苦痛の緩和・生活の
で過ごされたある患者さんご夫妻の写真が印象的であ
サポート・家族のケア・安らかな看取りの実現である
ったが、そこには前野先生やスタッフの皆さんが患者
が、現状では在宅緩和ケアに特化した診療報酬は存在
さんに寄り添っていることが重要であった。ちょうど
しない。平成 26 年 4 月に機能強化型在宅療養支援診療
所の施設基準が示されたので、今後その普及が期待さ
れる。在宅緩和ケアチームでは、訪問看護師とソーシ
研修会当日(9 月 20 日)に発刊された前野先生の編著、
「教えて在宅緩和ケア:がんになっても家族で過ごすた
めに」が紹介された。
ャルワーカーが特に重要な役割を担う。在宅緩和ケア
ホスピス緩和ケアに携わる医療者は、患者さんの傍
の課題について、
「なぜがん患者は最期まで自宅で過ご
らに存在させていただくことを許される人間になれる
すことができないのか」という問いへの答えが模索され
ように、普段から誠実に関わらなければならない、と
てきた。終末期がん患者が在宅で過ごすためには、早
結ばれた。
(集学的がん治療センター 元雄良治記)
めにギアチェンジ(がん治療の中止)をしなければ間に
平成 26 年度
医療監視
また、保健所長、保健所・石川県検査員ら計 16 名に
よる医療監視は、管理運営に関する諸記録および診療
記録(電子カルテ)、医療従事者の充足状況、医療安全
の確保、院内感染対策、防災・防火対策、職員の健康
平成 26 年 8 月 29 日(金)午前 10 時から、医療法第 25
管理、栄養管理、衛生管理、給食施設、感染性廃棄物、
条第 3 項の規定に基づく厚生労働省東海北陸厚生局に
入浴施設、診療用放射線管理、喫煙対策などについて
よる立入検査(厚生労働大臣が特定機能病院に対して行
行われ、それぞれ関係者へのヒアリング、書類確認お
う)と、石川県石川中央保健福祉センター(石川中央保
よび実地検査が行われた。
健所)、医療法第 25 条第 1 項の規定に基づく石川県健康
午後 4 時から、東海北陸厚生局稲葉雅樹医療指導監
福祉部医療対策課による医療監視(石川県知事が病院に
視監査官および石川県石川中央保健所伊川あけみ所長
対して行う立入検査)がそれぞれ行われた。
から、検査結果について一部指摘事項があったものの、
東海北陸厚生局の医療指導監視監査官 4 名による立
昨年度の指摘事項の改善状況も含めて、全般的に概ね
入検査では、事前提出資料に基づき特定機能病院にお
適正に管理されており、今後も地域の患者のために尽
ける医療の安全管理の確保状況、院内感染対策、医薬
力いただきたいとの講評が述べられた。
品管理、医療機器管理を中心に関係者へのヒアリング、
なお、今回の検査結果については、後日正式に文書
書類確認および実地検査が行われた。
で通知される。 42
(病院管理課 大西勇史記)
病 院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
認知症サポーターキャラバン
研修会
日時:平成 26 年 6 月 15 日(日)午前 9 時 30 分∼ 4 時 30 分
場所:病院新館 12 階特別会議室
ひとびとに認知症が正しく理解され、認知症の方が
安心して暮らせる町づくりを目的とした、厚生労働省
の「認知症を知り地域をつくるキャンペーン」が開始さ
れ、その一環として認知症サポーターを養成する「認知
症サポーターキャラバン」事業が全国で実施されてい
民生委員 9 名、本学医学部および看護学部学生 15 名、
る。本学でも神経科精神科を中心として本事業に積極
本学教職員 10 名、附属病院医師および看護師 3 名の 37
的に協力しており、平成 26 年 6 月 15 日(日)午前 9 時 30
名であった。本学卒業生で全国キャラバン・メイト連
分から午後 4 時 30 分まで金沢医科大学病院新館 12 階特
絡協議会でも活躍している医療法人敦賀温泉病院の玉
別会議室において、内灘町役場町民福祉部地域包括支
井 顯院長と本学精神神経科学の川﨑康弘教授を講師
援センター主催の「認知症サポーターキャラバン研修
に、グループワークを含む研修カリキュラムが行われ
会」が開催された。
た。研修後には全国キャラバン・メイト連絡協議会と
今回の研修は、認知症について正しく理解し、認知
内灘町から終了証が授与され、参加者は超高齢化社会
症の方や家族を温かく見守り支援する認知症サポーター
の到来を視野に入れた活動の重要性を改めて認識して
を養成する「認知症サポーター養成講座」を開催するた
いた。
(精神神経科学 川﨑康弘記)
めに、講座の講師役(キャラバン・メイト)を養成する
ものである。参加者は、地域活動に関心のある内灘町
在医療経済学をベースに医療
平成 26 年度第 1 回
安 全(Patient Safety )・ 病 院
安全管理体制確保のための
職員研修会
機能評価・病院管理を含む医
療管理学、医療政策学、公衆
衛生などを専門としている。
講演では、はじめに医療安
−原点に戻る : 事例から考える医療安全−
全に関わる行政の取り組みに
ついて解説され、次に先生が
講師: 廣瀬昌博先生(島根大学医学部地域医療政策学
取り組まれた研究から「医療安
講座教授・同附属病院医学教育センター長)
日時: 平成 26 年 7 月 18 日(金)午後 5 時 30 分
廣瀬昌博先生
全文化の可視的指標の開発に
関する研究」、
「医療安全管理体
場所: 病院本館 C41・C42 講義室
制の整備に関する研究」について説明された。最後に過
病院全職員を対象とする、本年度 1 回目の医療安全研
去の事例から学ばなければいけないこととして、特に医
修会が開催された。特定機能病院として、医療安全と感
療倫理の必要性を強調した。また、医師の中で医療安全
染管理の面で、それぞれ年 2 回以上の職員研修会を開催
が盛り上がらない理由として、学問的な位置づけが不十
することが義務付けられている。今回は、医師、看護師、
分であることをあげ、医療安全を学問的地位にまでに高
技師、事務職員およびテナント関係者を中心に、イント
めていく必要性を熱く話され、医療安全の知識が深まる
ラネット放送での視聴者を含め 850 名が参加した。
講演会となった。
講師の廣瀬昌博先生は、京都大学医学部附属病院安全
なお、今回も受講率向上のため参加できなかった職
管理室初代室長を経て、医師ではじめて安倍フェローシッ
員を対象として、2 回のビデオ上映会とビデオ・オンデ
プ・プログラムに選出され、Harvard School of Public
マンド視聴、DVD の貸出しを予定している。
Health に客員研究員として在籍された経歴をもち、現
(医療安全管理室 前野聡子記)
43
病 院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
臓器移植に係る職員研修会
院内体制整備事業報告と
院内における臓器提供の流れ
日時:平成 26 年 9 月 12 日(金)午後 5 時 30 分
場所:病院本館 4 階 C41 講義室
臓器移植委員会、脳死判定委員会、児童虐待防止委
員会主催による、臓器移植医療に係る職員研修会が本
横山委員長の説明
学病院の医師、看護師、医療技術者、事務職員等計 122
名が出席して開催された。
ばならないとの意見が述べられた。
犀川 太児童虐待防止委員会委員長による開会の挨拶
横山委員長から、臓器提供者の家族と臓器提供を待
の後、横山 仁臓器移植委員会委員長から院内体制整備
っている人の双方の希望を叶えることが本学病院の方
事業報告および院内における臓器提供の流れについて
針であるが、ご家族の希望を聞ける機会がこれまでは
の説明があった。
少なかったとの説明があり、最後にドナーファミリー
引き続き、北陸在住のドナーファミリーの方から「脳
から、臓器の提供を行ったことに対し後悔はなく、本
死下での臓器提供を経験されたご家族のお話」と題し、
当に行ってよかったと感じている。またオプション提
交通事故で脳死状態になった家族の臓器提供の経験につ
示や声掛け等病院側の負担も小さくはないが、是非今
いての講演があり、臓器提供を待っていながら提供を
後も前向きに取り組んでいただきたいと強調された。
受けられず亡くなってしまうような事態は回避しなけれ
(病院管理課 大西勇史記)
「 第 15 回 命のキャラバン」 運動
への協力
平成 26 年 9 月 2 日(火)
、石川県腎友会、石川県臓器
移植推進財団、石川県健康福祉部ならびに石川中央保
健福祉センターで構成される命のキャラバン隊が本学
病院を訪問した。本学病院からは松本忠美病院長他 10
名が出席し、病院本館 4 階会議室で懇談会が行われた。
命のキャラバン運動は、移植者と移植を待つ患者の生
命のキャラバン隊(左)からのメッセージを受ける本学病院スタッフ
の声を届けることで、移植推進を図ることを目指して
毎年行われており、キャラバン隊は 11 月中旬までに県
最後に、松本病院長から本学病院の腎臓移植の現状
内の主要 31 病院を巡回し、臓器移植への理解と協力を
や昨年度の活動、また、今年度の活動予定等の報告が
求める。
あり、今後も臓器移植委員会ならびに院内移植コーデ
はじめに、二木敏治石川県腎友会会長から松本病院
ィネーターを中心に病院一丸となって臓器移植の推進
長へ石川県知事の協力メッセージが手渡され、今後も
に努力するとともに、命のキャラバン隊運動のさらな
さらなる臓器移植の啓発のために理解と支援をお願い
る活躍を祈念すると述べて閉会となった。
したいと協力依頼があった。
また、鈴木孝治石川県臓器移植推進財団理事長から、
全国的に臓器提供件数が低下していることを踏まえ、石
川県のドナーの発掘と、可能な限り脳死患者からの臓
器移植に尽力、配慮してほしいとの要請があった。
44
(病院管理課 大西勇史記)
病 院
平成 26 年度
防災講習会・災害訓練
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
訓練(第 1 次・第 2 次)と時間外訓練の 3 回に分けて実施
され、後日反省会も開催された。時間内の第 2 次訓練
では、内灘町消防本部も参加して、実際に訓練区域に
煙を充満させることにより防火扉等の防災設備を作動
させ、本番さながらの震災、火災を想定した災害訓練
を実施した。
講習会および訓練内容は以下のとおり。
【平成 26 年 7 月 15 日(火)
】
消火器取扱訓練、煙中訓練:大学体育館周辺
94 名参加/午後 3 時 30 分∼
内灘町消防本部および設備課の指導による、職員を
対象とした消火器取扱訓練、煙中訓練を行った。特に
煙中訓練では、視界が効かない本番さながらの状況を
体感することができた。
防災講習会:病院本館 4 階 C41 講義室
115 名参加/午後 5 時∼
災害対策本部
総括防火管理者の木村晴夫常務理事が地震等の災害時
における注意事項を説明し、協力を要請した。内灘町消
大学および病院の合同防火講習会および災害訓練が
内灘町消防本部の協力を得て実施された。
防本部山口裕夫予防課長補佐による「防火意識について」
と題した講演と DVD を鑑賞した。次に、設備課が病院
消防法第 8 条では、病院、デパート等の施設には特
新館を中心に防災設備等を解説、看護部が災害時の早期
に厳しい防火管理体制が義務づけられており、中でも
行動および防災用品や避難器具の使用方法等を説明、実
病院、老人福祉施設等は災害が発生した場合に人命危
険度が高いとの理由から、特定防火対象物として指定
されている。本学病院では例年春に新入職員オリエン
テーションの一環として防火講習会を、秋には職員全
体の防災講習会や防災実地訓練を実施している。
病院内では常に約 700 人の患者が入院しており、そ
演した。
【平成 26 年 8 月 8 日(金)
】
第 1 次災害訓練(時間内):病院本館・新館・別館・
第二新館 861 名参加/午後 2 時∼
フロアごとに出火場所を設定し、身体防御、通報連絡、
初期消火、模擬患者の避難誘導訓練を実施した。
のうち単独歩行が可能な患者は 3 分の 1 の約 200 人であ
病院新館 1 階防災センター横に設置された災害対策
る。また、日中の外来での 1,000 人を超える患者とお
本部では、各階チーフによる病院各部署の避難状況、
見舞いや付き添いの方などを含めると、実に多くの方
被害状況等の報告の訓練が行われた。
がいることになり、改めて訓練の重要性が認識される。
第 2 次災害訓練(時間内):病院新館 7 階東病棟
117 名参加/午後3時∼
また、地震・火災に対する備え、および二次災害の防
止を訓練の中で確実に行えるようにする必要がある。
防災講習会の翌週に実施された災害訓練は、時間内
避難誘導訓練
実際に発煙筒を点火して病棟に煙を発生させて訓練
を行った。
職員による救助活動訓練
45
病 院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
排煙装置、防火扉・防火シャッターのほかエレベー
【平成 26 年 8 月 25 日(月)
】
ターの自動緊急停止装置も作動させた。初期消火の後、
災害訓練反省会:本館 4 階会議室
29 名参加/午後 5 時 30 分∼
自衛消防隊消火班による消火訓練、模擬患者の避難誘
導訓練などを行った。また、総合災害訓練として、内
生田英治消防署長および山口裕二消防本部予防課長
灘町消防本部から消防車が出動し、病院新館 7 階病棟
補佐による、災害訓練を視察しての感想や注意・検討
に急行して放水準備を行う消火訓練などを、病院と連
事項などの講評の後、訓練参加フロアごとに反省点、
携しながら実施した。
課題等が述べられ、非常災害に備えた訓練内容の見直
災害訓練(時間外):病院別館 3 階病棟
75 名参加/午後 7 時∼
し、消防設備・避難用具の点検や使用方法の確認、役
割分担の再検討などについて活発な意見が交わされた。
(病院管理課 大西勇史記)
職員が手薄な夜間に、病院別館 3 階病棟のダイニン
グで火災が発生したとの想定で、通報連絡、非常呼集、
避難誘導、初期消火などの訓練を実施した。
消火、避難訓練などのほか、当直看護師長、時間外
受付者が病院新館防災センターに参集し、実際に金沢
市消防局の指令センターへの訓練通報を行った。また、
時間外の連絡系統に沿って、病院事務部や看護部の幹
部職員への連絡を行った。
歳以上が全体の 9 割を占めた。また、毎年欠かさず受
平成 26 年度
石川県民大学校「健康管理講座」
講する参加者も多く見受けられた。各回約 30 名が受講
し、修了式では 5 回以上出席された 21 名に修了証書が
授与され閉講した。
受講者からは、
「どの講師も医療の話を分かりやすく
説明しており、健康への意識・興味が更に高まった」
、
石川県生涯学習センターからの協力要請により、毎
年行われている石川県民大学校教養講座教養学習コー
「次年度の開講も期待している」との意見を頂いた。
ス「健康管理講座」が、平成 26 年 7 月 26 日(土)から 9 月
多くの方に本講座を通して、健康づくりの知識を身
27 日(土)にかけて病院本館 4 階会議室および C42 講義
につけていただくよう、今後も地域に開かれた医療機
室にて開講された。
関として活動していきたい。(病院管理課 竹中愛美記)
25 年目を迎えた本講座には 43 名の申込みがあり、60
月日(曜日)
演 題
講 師
13:30∼13:40
開講式
13:40∼15:40
会議室
中高年の睡眠障害
8 月 9 日(土)
13:30∼15:30
C42 講義室
健診結果と身体を結びつけて
みましょう !!
23 日(土)
13:30∼15:30
C42 講義室
下肢関節に対する
リハビリテーション
神戸 晃男
13:30∼15:30
会議室
健やかに生きる
−PPK の人生−
田村 暢煕
13:30∼15:30
C42 講義室
肩関節痛を引き起こす病態
13:30∼15:30
会議室
脳の老化と脳卒中
15:30∼16:00
閉講式
7 月 26 日(土)
30 日(土)
9 月 6 日(土)
27 日(土)
46
時間/場所
健康管理センター教授
古田 壽一
医療技術部保健師
高瀬 悦子 宇納 由樹
柴田 優子
リハビリテーションセンター技師長
総合診療センター
整形外科准教授
市堰 徹
神経内科教授
松井 真
病 院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
第 22 回 金沢医科大学病院ワークショップ
私たちが創る病院の未来
1 日目の午前 11 時、松本忠美病院長が開会の挨拶を
し、株式会社マイナビの酒向宏範氏が「看護学生動向お
よび看護師採用の取組について」
、米田正明病院事務部
人事担当部長が「看護師募集の取組状況について」
、才
田悦子看護部部長が「看護師の離職防止について」をテ
日時:平成 26 年 9 月 12 日(金)・13 日(土)
ーマに看護師確保、離職防止の現状等についてそれぞ
場所:ホテル金沢
れ説明を行った。
森本茂人合同教育研修委員会委員長がワークショッ
〈プログラム〉
9 月 12 日(金)
11:00
開会挨拶
プの目的および進め方についてのオリエンテーション
を行い、タスクフォースを紹介した。また、
「ワークシ
森本茂人合同教育研修委員会委員長
病院長挨拶 松本忠美病院長
「看護学生動向および看護師採用の取組について」
酒向宏範氏(株式会社マイナビ)
「看護師募集の取組状況について」
米田正明病院事務部人事担当部長
ョップとは」では、討論手法のひとつである KJ 法を紹
介した。グループ作業では「隣の人の自己紹介」をアイ
スブレークとしたことから場の雰囲気が和み、参加者
の表情も幾分和らいだ。5 名ごと 6 グループに分かれ、
午後 2 時 15 分からグループ討議を開始した。与えられた
「看護師の離職防止について」 才田悦子看護部部長
11: 55 オリエンテーション
森本茂人委員長
12: 00 事務連絡
病院職員課
13: 00 KJ 法の紹介「ワークショップとは」 森本茂人委員長
13: 20 ice breaking
グループ作業:隣の人の自己紹介
森本茂人委員長
14: 15 グループ討議:私たちが創る病院の未来 森本茂人委員長
9 月 13 日(土)
課題について、各人の役割に基づいて模造紙やパソコ
8: 40
11: 20
ショップを機に病院が抱える問題を考え、共有意識を
グループ発表・全体討議
講評
森本茂人委員長
松本忠美病院長
ンで発表原稿や報告書を作成する作業が午後 5 時 30 分
まで続いた。
夕食および懇親会では、グループ討議を通して知り
合ったメンバー同志で、職場紹介や課題に対する考え
方などについて、お互いに打ち解けたムードで話し合
う光景が見られた。
2 日目は、午前 8 時 30 分から全体討議に入り、グルー
プ発表が行われ活発な質疑応答が交わされた。
グループ発表終了後、松本忠美病院長が「病院ワーク
持ってもらうことが非常に重要であり、病院ワークシ
ョップの一つの目標は達成できた」と講評を述べ、午前
合同教育研修委員会が主催する金沢医科大学病院ワー
11 時 30 分に全日程を終了した。
クショップが「私たちが創る病院の未来」をテーマに平
なお、参加者から「ワークショップを通してもっと離
成 26 年 9 月 12 日(金)、13 日(土)に開催された。参加
職防止について考えていこうと思った」、
「多職種参加
メンバーは医師 6 名、看護師 18 名、コメディカル 4 名、
のワークショップが年に数回あり、関わる機会が増え
事務職員 2 名の計 30 名で、
「若手看護師が考える離職防
ると良いと感じた」
、
「医科大をより良くしたいと思っ
止・若手リクルート」をサブテーマにグループ討議と全
た」などの感想文が寄せられた。
体発表が行われた。
グループ発表
(病院職員課 葛城顕証記)
「隣の人の自己紹介」でアイスブレイク
47
病 院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
研修医の頁
第 12 回
臨床研修指導医養成のための
ワークショップ
修制度の制度自体への疑
問も出され、興味深い議
論が繰り広げられた。
ケーキセミナーでは、
厚生労働省東海北陸厚
日時:平成 26 年 9 月 27 日(土)、28 日(日)
生局健康福祉部医事課
場所:羽咋郡志賀町「いこいの村能登半島」
の植村和正臨床研修審
査 専 門 員 か ら「 平 成 27
第 12 回臨床研修指導医養成のためのワークショップ
年度からの医師臨床研
が標記のとおり開催された。対象は院内各診療科、金
修制度の見直し」と題し
沢医科大学氷見市民病院ならびに本院の臨床研修協力
て、 現 在 の 研 修 制 度 制
病院・施設で、今後指導医として研修医の指導に携わ
定の見直しの経緯、今後
る医師である。
の改訂への取り組みなどについて、分かりやすい解説
参加者は研修医に必要とされる基本的臨床能力の解析
があり、理解は大いに深まった。
から研修カリキュラムの作成、指導医のあり方などにつ
このワークショップにより新たに 16 人が指導医とし
いて約 17 時間におよぶ討議を重ねた。今回は新臨床研修
て認定された。認定された方々には、これまで本院で
制度により初期研修を行った若手医師の参加が多く、シ
認定された 287 名の指導医とともに、連携のとれた丁
ステムへの理解や作業はスムーズに行われた。今回参加
寧な研修医指導を行っていただけるものと期待してい
者が例年の半数となり、2 グループでの開催となったが、
る。
「臨床研修の充実に向けて」のセッションでは、新臨床研
グループ討議
ワークショップ参加者
48
「望ましい学習」の発表
植村和正先生
(臨床研修センター 宮澤克人記)
病 院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
研修医の頁
臨床研修医のための
CPC
Clinico-pathological Conference
第 62 回臨床病理検討会(CPC )が病院本館 4 階 C42 講義室において行われた。
第 62 回 CPC 平成 26 年 9 月 17 日(水) 17:30
【症例 1 】
腎移植後、汎血球減少と意識障害、血性胸水を認めた
1例
主治医
臨床側発表
沖野一晃
水嶋翔平
腎臓内科学助教
臨床研修センター研修医
司会
画像担当
画像指導
病理側発表
担当病理医
及川 卓
岡田佳子
髙橋知子
小川 翔 塩谷晃広
黒瀬 望 呼吸器内科学講師
臨床研修センター研修医
放射線医学助教 臨床研修センター研修医
病理診断科医員
臨床病理学講師
(症例の概要)
60 歳代女性。幼少期にネフローゼ症候群と診断され、
【症例 2 】
小脳梗塞のリハビリ中に亜急性に進行した呼吸困難
の1例
主治医
臨床側発表
矢野 浩
岸本和大
高齢医学助教
臨床研修センター研修医
司会
画像担当
画像指導
病理側発表 担当病理医
及川 卓 葛西 傑
高橋知子
記村庸兵 上田善道 呼吸器内科講師
臨床研修センター研修医
放射線医学助教
臨床研修センター研修医
病理学Ⅱ教授
(症例の概要)
80 歳代男性。小脳梗塞にて入院中労作時の息切れ、
低酸素血症、間質陰影増強、白血球・CRP 値の高値を
認めた。細菌性肺炎と診断され抗生剤の投与を開始し、
一旦改善したが再度 CRP 値が高値となった。入院後、
30 代に末期腎不全にて血液透析が導入された。40 代に
急激に酸素化が不良となり永眠された。画像担当者か
は献腎移植術が施行されている。腎移植 13 年後、汎血
ら肺の画像所見医に関する解説があり、剖検にて間質
球減少を契機に骨髄異形成症候群と診断され、頻回の
性肺炎の急性増悪(び慢性肺胞障害 + 器質化肺炎)と最
輸血が行われている。
終診断された。生前、両側眼瞼周囲にヘリオトロープ
今回、全身倦怠感および労作時呼吸困難感のため当
疹が指摘されており、膠原病肺特に amyopathic 型皮膚
院を受診し入院となった。血液培養にて MSSA が検出
筋炎に伴う間質性肺炎の可能性が指摘されたが、血清
され、胸水貯留が認められた。胸水穿刺が施行され、
学的証明がなされておらず病因は特定できなかった。
肺炎に起因する滲出性胸水と診断された。肺炎が改善
(臨床病理学 黒瀬 望記)
し退院の準備を進めていた所、起立時に転倒した。後
頭部を強打し、意識レベルの低下、軸椎骨折を認めた。
意識レベルの低下は遷延化したが、低 Na 血症の補正
〈予 告〉
第 63 回 臨床研修医のための CPC
にて改善された。その後、胸水の貯留が再度認められ、
穿刺にて血性胸水が認められた。さらに羽ばたき振戦
や精神症状も認めるようになり尿毒症が疑われた。慢
性心房細動に伴う頻脈が継続するようになり永眠され
日 時: 平成 26 年 11 月 19 日(水)
17 時 30 分から
場 所 : 病院本館 4 階 C42 講義室
た。
総合討論では、胸水貯留の原因や尿毒症の有無につ
いて検討がなされた。死因は肺炎、敗血症を契機とし
た急性腎不全、尿毒素の蓄積、電解質異常、心不全、
代謝性脳症と考えられた。
研修医には出席が義務づけられていますが、そ
れ以外の先生方、学生にも広く開かれています
ので、ふるってご出席ください。 49
金沢医科大学氷見市民病院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
病院機能評価受審
−訪問審査終わる−
平 成 26 年 9 月 17 日( 水 )か ら 18 日( 木 )の 2 日 間、
(公財)日本医療機能評価機構による訪問審査が実施
された。その 2ヵ月前には書面審査調査票を提出し、
審査は始まっていたが、訪問審査は実地調査であり、
この 2 段階調査で審査されることになる。
平成 24 年の 10 月に受審に向けたキックオフ大会
が開催されてから約 2 年間、受審経験者はほとんど
いない状態であったが、大学や外部講師からの支
サーベイヤーによる講評
援・指導、および職員の頑張りによりここまで体制
たは概ね適切ということであった。サーベイヤーか
を整えることができた。 らの「この病院はみんな挨拶が良く、笑顔でいい病
審査は、6 名のサーベイヤーにより行われ 1 日目に
齋藤人志病院長による病院概要説明、書類審査、合
同面接、病棟ケアプロセス、2 日目には部署訪問が
行われた。
サーベイヤーからの講評は ①患者中心の医療、②
地域への情報発信と連携 、③医療安全 、④医療感
院だね」との一言に、これまでの取組みが報われた
思いであった。
(公財)日本医療機能評価機構の評価委員会等で
審議され、結果は 11 月中には「中間報告書」として、
また、早ければ年内にも「最終報告書」として正式に
通知されるとものと思われる。
染制御、⑤医療の質、⑥チーム医療による診療・ケ
今回の受審を通して、病院職員の意識改革と多く
アの実践、⑦良質な医療を構成する機能、⑧理念達
の機能充実が図られ、今後これらを維持していくこ
成に向けた組織運営、⑨臨床研修・学生実習、⑩組
とが大切である。
(病院企画課 亀井淳平記)
織・施設の管理という 10 項目すべてにおいて適切ま
職員接遇研修会
再確認 ! 職場で活きるニコニコ研修
−患者さんに「安心」と「信頼」を与える心構え−
講師: 中野みさを先生(ヒューマンメディカルリサーチ㈱)
日時: 平成 26 年 9 月 4 日(木)午後 5 時 30 分
場所: 氷見市民病院多目的ホール
本年度 2 回目の職員接遇研修会が全職員を対象に
開催され、医師、看護師、医療技術員、事務職員等
中野みさを先生の講演
130 名が参加した。
初めに、小平俊行事務部長が、患者さんとのより
として患者さんとの信頼を築くためにはまず、接遇
良いコミュニケーションを行い、接遇の基本を再度
の基本動作と態度の確認、接遇のスキルを習得する
学んでもらい、患者さんが安心できる環境をつくっ
ことと、第一印象の重要性についてなど実践も交え
てほしいと挨拶した。
た講演があった。
続いて、ヒューマンメディカルリサーチ㈱の中野
参加者からは、
「忙しいと対応が雑になったり、冷
みさを先生を講師に招き、
「再確認 ! 職場で活きるニ
たい態度や言葉遣いになってしまう」
、
「早口になっ
コニコ研修−患者さんに『安心』と『信頼』を与える
たり、難しい言葉や強い口調になってしまう」など
心構え−」をテーマに講演が行われた。医療従事者
の意見が聞かれた。今後は「相手の立場になって対
50
金沢医科大学氷見市民病院
病 院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
応したい。挨拶、第一印象が良くなるよう心掛けた
けではなく、患者さんの満足度や職員の意識向上を
い」など、接遇向上を意識していきたいとの感想が
目指して、今後もこのような研修会を開催していく
多く聞かれた。
予定である。
(総務課 雨池ゆかり記)
病院医療サービス向上委員会では、接遇の向上だ
平成 26 年度
感染対策研修会
−地域での感染拡大防止を目指して−
講師:野田洋子課長(金沢医科大学病院感染制御室課
長、感染管理認定看護師)
日時:平成 26 年 9 月 25 日(木)午後6時
場所:氷見市民病院 6 階多目的ホール
野田洋子課長による講演
医療・介護施設での感染の基本知識を深め、共通
した対策が実施できることを目的として感染対策研
必要であること、標準予防対策では手指衛生の方法
修会が開催された。
やタイミング、防護具の着脱、環境の清掃のポイン
この研修会は平成 25 年度より医療安全対策部感染
トについて説明した。それに加え、秋から冬にかけ
対策室が主催し、福祉関係より氷見市社会福祉協議
て流行し、拡大防止が重要となるノロウイルス対策
会地域福祉研修センター氷見、今年度からは行政関
についても取り上げ、これからすぐに活かすことが
係より高岡厚生センター氷見支所が加わり共催して
できる内容であった。
いる。対象は氷見市内の医療介護従事者であり、当
介護施設によっては防護具が十分に使用できない
日の参加者は当院の職員、厚生センター職員、介護
などの悩みをよく聞くことがある。しかし、感染対
福祉士などの介護職員 150 名であった。
策の基本は手指衛生であり、必要なタイミングで手
野田課長は「地域での感染拡大防止を目指して」と
指衛生を実施することで拡大を防ぐことができるこ
題した講演で、感染対策は標準予防対策が基本とな
とを再認識した研修であった。
(感染対策室 谷畑祐子記)
り、感染症別に経路別予防対策を加えて行うことが
医学部第 5 学年臨床実習
オプション科 11 科)とへき地診療(必須)を半日毎に
回る時間割を設定している。特にへき地診療実習は
氷見市内 12 カ所の山間部を巡回する、まさに地域医
平成 26 年 4 月から、金沢医科大学氷見市民病院で、
療の原点を体得する実習である。一般・消化器外科、
本学医学部第 5 学年の臨床実習が開始された。
胸部心臓血管外科、総合診療科および循環器内科で
当院は、病院運営の基本方針の一つに「良医の育
は、手技・実技の習得および手術見学の実習時間を
成と医療人の教育・研修の推進」を掲げ、平成 20 年
多く取り入れる内容にするなど、当院の特色を活か
4 月の開院以来各方面から研修生を受け入れており、
した研修プログラムを設定している。また、臨床実
このたびの医学部臨床実習の開始は、当院の医学部
習の運営管理のため、当院に臨床実習実施委員会を
附属病院としての役割を果たすこととなる。
設置し、神田教授が委員長となり、プログラムの運
臨床実習は、5 学年全員が 2 ∼ 3 名のグループに分
営、指導体制、評価その他運営全般にわたって検討
かれ月曜日から金曜日までの日程で氷見市内のホテ
している。
ルシートピア氷見に宿泊して行われる。
学生は、内灘での実習とは違った泊まり込みの環
担当講座は神田享勉教授(地域医療学)が受け持
境のなか、勉学にどっぷり浸かり、宿泊施設にある温
ち、当院の診療科のうち 15 の診療科(必須科 4 科、
泉やプールでリフレッシュするなど実習生活を満喫し
51
金沢医科大学氷見市民病院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
ている」などの意見が多くあげられた。一方では、
「手技、実技および手術の時間をさらに増やしてほ
しい。へき地巡回診療が 1 日のみで、もう少し経験
したかった」などの検討課題も多く寄せられた。
今後、学生からのアンケートを参考に、手技・実
技の習得、手術見学およびへき地医療実習のさらな
る充実等実習プログラムの改善を進め、実習を通じ
て臨床研修病院機能をアピールし、初期臨床研修医
の獲得、ひいては後期臨床研修プログラムを充実し
医師の定着を図り、良医の育成に繋げていきたいと
思っている。
(臨床実習委員会 神田亨勉記)
【実習診療科】
へき地巡回診療実習
たという声も多く聞かれる。
実習後のアンケートでは、
「大学では学べないへき
地巡回診療、手技などの実習を多く経験できる。先
必須科:循環器内科、総合診療科、一般・消化器外科、
胸部心臓血管外科
オプション科:消化器内科、腎臓内科、内分泌・代
謝科、呼吸器内科、小児科、整形外科、脳神経外科、
皮膚科、泌尿器科、耳鼻いんこう科、麻酔科
※へき地診療実習は必須である
生方の指導が熱心である。施設が新しく設備も整っ
第3回
医療体験コースを順に体験した。その中で最も人気
夏休み親子ふれあい
医療フェスティバル
を集めたのが「くすり調剤体験コース」で、マーブル
チョコやラムネ・粉末ジュースなどの数種類のお菓
子を薬剤に見立て、調剤機にかけ分包薬を作ったり、
ワセリンとポスターカラーを混ぜ合わせた塗り薬作
日時: 平成 26 年 8 月 3 日(日) 午前 10 時
会場: 氷見市民病院
りが大変好評であった。
その他には、内視鏡体験、縫合体験、心拍再開体験、
超音波体験、ギプス・リハビリ体験、心音・腹音聴
夏 休 み の 恒 例 行 事 と な っ た 第 3 回「 夏 休 み 親 子
診体験、血圧測定体験、手洗い検査、放射線 3D 画像
ふれあい医療フェスティバル」が平成 26 年 8 月 3 日
体験など、全 9 種類の医療体験コースが用意された。
(日)に金沢医科大学氷見市民病院で開催された。地
参加者からのアンケートでは、本当に楽しかった、
元氷見市を中心とした富山県内の小中学生とその保
来年も参加したいなどの意見が多数寄せられ、関係
護者 120 人が参加し、実際に医療現場で使用されて
者も子ども達やその保護者の喜ぶ姿に、満足感が得
いる医療器具や医療機器などに直接触れた。
られた有意義な一日となった。(総務課 上端雅則記)
開会式では、齋藤人志病院長が、この医療フェス
ティバルを通じて少しでも医療に興味をもっていた
だき、この夏休みの良き思い出の一つにしてほしい
と挨拶された。
午前中は、初めに講演が行われ、当院小児科の藤木
拓磨講師が「けんこうのヒケツ」と題して、子ども特
有の病気や予防について、小中学生やその保護者に解
りやすく解説し、続いて「こどもに特有な病気」につ
いての医療相談が行われた。参加者から事前に提出さ
れた病気に関するいろいろな質問に対し、当院の専門
医師が一つひとつわかりやすく解説を行った。
午後からは、参加者がそれぞれに希望した 3 つの
52
お菓子で薬の調剤体験をする小学生
金沢医科大学氷見市民病院
病 院
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
学氷見市民病院における退院支援の流れ」について、
第1回
ほのぼの苑居宅介護支援事業所管理者である太田す
在宅医療に関する
氷見市主任介護専門員との
意見交換会
ず代氏から「介護保険におけるケアマネージャーの
役割」について、最後に事務部医事課から「地域にお
ける金沢医科大学氷見市民病院の役割」についてそ
れぞれの取り組みが説明された。
その後、退院から在宅医療への課題等について、
当院の在宅推進委員会関係者と氷見市主任介護専
3 グループに分かれ意見交換が行われた。それぞれ
門員(ケアマネージャー)等との在宅医療連携に係る
の抱える課題を共有し、医療・介護・行政が一体と
意見交換会が、平成 26 年 8 月 21 日(木)午後 4 時から
なり課題解決に取り組むことの重要性を再認識し、
当院の教育研修棟 2 階の合同カンファレンス室にお
今後も継続的に意見交換会を開催したいとの意見が
いて開催された。本年 4 月の診療報酬改定において
多く出された。
(医事課 風端英樹記)
「在宅医療」が重点項目として評価され、医療機関に
おいては 7 対 1 の看護施設基準を維持するために一
定率以上の在宅復帰率が必要となった。したがって、
退院患者がスムーズに在宅で療養できる環境の整備
が急務となり、これまで以上に、医療と介護の切れ
目のない(シームレスな)連携が大切になっている。
今回の、第 1 回在宅医療連携に関する意見交換会
の開催にあたり、高岡厚生センター氷見支所から 2
名、氷見市内の主任介護支援専門員 15 名、当院から
は医師、看護師ほか 14 名の合計 31 名が参加した。
はじめに、当院在宅医療推進委員会の神田享勉委
員長が、
「顔の見える連携、関係強化のために、忌憚
在宅医療についての意見交換
のない意見交換をお願いしたい」との挨拶を述べた。
山田啓子地域医療連携部副部長から「金沢医科大
受 賞
第 24 回 日本尿路結石症学会学術集会
「奨励賞」受賞(基礎研究部門)
氷見市民病院泌尿器科臨床教授 森山
学
平成 26 年 8 月 29 日(金)
、30 日(土)に大阪市あべのハ
ルカス(大阪マリオット都ホテル)にて開催された日本尿
路結石症学会第 24 回学術集会において、日本尿路結石症
学会奨励賞を受賞した。 受賞演題は「Holmium:YAG LASER による衝撃波照射
効率に関する検討」で、基礎研究部門での選出となった。
近年、経尿道的尿管結石砕石術は軟性尿管鏡や LASER 装置など機器の進歩により、尿路結石症治療
の選択肢として選択される機会が増えている。本研究は、経尿道的尿管結石砕石術で使用される出力デ
バイスの中心となる LASER に関する研究であり、LASER 破砕治療時の至適照射距離や照射条件および
エネルギー伝搬効率など、臨床に直接つながる様々なデータを示した。
本研究の共同研究者である金沢工業大学工学部機械工学科 杉本康弘准教授に感謝申し上げます。
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金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
図書館
第 26 回
日本医学図書館協会
北信越地区会研修会
第 26 回日本医学図書館協会北信越地区会研修会が、
平成 26 年 8 月 29 日(金)午後 1 時 30 分より、本学が当番
館を務め、基礎研究棟 2 階会議室において開催された。
参加者は、特定非営利活動法人日本医学図書館協会の
北信越地区の会員をはじめとする 18 名であった。
研修会は、図書館副館長の八田稔久教授の挨拶では
じまり、講演 1 として、
(株)紀伊國屋書店の田村直祐氏
(株)紀伊國屋書店 田村直祐氏の講演
により「OCLC の Web スケール・ディスカバリー・サー
の後本学図書館の見学を行った。
ビス」、講演 2 として、Wolters Kluwer Health 社の高
研修会終了後に参加者から今後の図書館情報サービ
木和彦氏により「EBM から EBP へ」と題する講演が行
スを行うにあたり、参考になった旨の感想が寄せられ
われた。今回は看護系大学の図書館からの参加もあり、
た。
(図書館事務課 土田壮一記)
講演終了後は質疑応答と活発な意見が交わされた。そ
データベース等利用講習会
平成 26 年 9 月 16 日(火)病院本館 C42 講義室におい
て、データベース等の利用講習会が行われた。これは、
本学が導入している電子ジャーナル、文献データベー
ス等の電子リソースを学生や教職員が利用し、学習教
育・研究・診療に生かしてもらうことを目的に、毎年
テーマを変えて図書館が実施している。
講習会は、午後 5 時 30 分から「医中誌 Web 」について
本学図書館員が解説し、午後 6 時 30 分から「EndNote 」
についてユサコ(株)の橋本 剛氏が解説した。
ユサコ(株)橋本 剛氏の講演
医中誌 Web は、国内発行の医学雑誌に掲載される
参加者は、両プログラム合わせ 26 名であった。事後
文 献 を 検 索 す る 際 に 使 用 す る デ ー タ ベ ー ス で あ る。
アンケートでは、EndNote の使い方についてもっと詳
PubMed の検索にも通じるシソーラスを用いた効率的
しく知りたいという意見があった。また、普段データ
な検索方法について説明があった。EndNote は、参考
ベースとして PubMed を使うとの回答が多かった。図
文献リストをまとめる際に使う論文作成支援ソフトで
書館では、これら利用者の意見等を踏まえ、今後も電
ある。今回は、最新バージョン EndNote X7 について
子リソースの利用を促進していきたい。
説明があった。最新バージョンでは文献管理が高機能
化されており、PDF 添付機能やシンクロ機能が強化さ
れている。
54
(図書館事務課 土田壮一記)
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
管理・運営
4 日(土)の両日に実施され、引越し対象の部署の人たち
医学教育棟
も含めて多くの人が見学した。
9 月 24 日∼26 日には津幡土木事務所、内灘町消防本
内覧・見学会実施
部の官庁検査が行われ、特段の指摘事項もなく終了し
た。10 月半ばから引越しが始まり、11 月から漸次稼動
新「医学教育棟」は昨年(2013 年)4 月に着工し、予定
の予定である。
(施設課 森田剛史記)
どおり 17 カ月の工期を経て本年 9 月半ばに竣工した。
施主・設計事務所の完成検査を済ませ、翌
週の 9 月 22 日(月)に本学役員を対象とした
内覧・見学会が 1 時間以上にわたって行われ
た。
医学教育棟は、社会が求める「良医」を育
てるための高機能の学習環境を整えるという
新しい構想のもと建設された。当日は新しく
作られた講義室、SD 医局(スチューデント・
ドクター医局)などの見学とともに、次に予
定されている病院本館の解体から新築までの
数年間、臨時的業務を展開する部署の引越先
や移転先を中心に見学した。
教職員一般向けの見学会は、10 月 3 日(金)
・
6 階フロア病院事務部(暫定)
【フロア構成】
竣工時暫定形(2014 ∼ 2017 年)
最終形(2017 年 1 月以降)
6階
診療科医局、病院長室、事務長室
応接室、病院事務部、大会議室
診療科医局、大会議室
5階
講義室、SD 医局(6 学年自習室)
クリニカル・シミュレーションセンター
グループ学習室
医事課
講義室、SD 医局(6 学年自習室)
クリニカル・シミュレーションセンター
グループ学習室
4階
講義室、臨床研修センター
北陸大学セミナー室
講義室、SD 医局(5 学年)
、セミナー室
3階
病院病理部、リハビリテーションセンター
病院病理部、臨床研修センター
2階
中央臨床検査部、看護部
臨床研修センター仮眠室
中央臨床検査部、臨床研修センター仮眠室
1階
一般外来、集学的がん治療センター
医療安全部、医療情報部、家族待機室
自習室(医学部・看護学部)
売店・ラウンジ、学事部
B1階
薬剤部、電気室、機械室
清掃委託業者作業室、洗濯委託業者作業室
電気室、機械室
B2階
職員更衣室、洗濯委託業者作業室、倉庫
受水槽室、倉庫
55
管理・運営
立体駐車場
第一期工事終わる
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
延床面積 2,960.88 ㎡で、1 階は 121 台、屋上階は 152 台
の計 273 台の駐車が可能である。外装材には、白色の
アルミ製ルーバー(羽板)が取り付けられ存在感を放っ
て い る。 ル ー バ ー は 2,850mm × 300mm × 40mm と た
いへん大型である。また、建物の外周の一部は、常緑
基礎研究棟前に建設された立体駐車場が平成 26 年
の蔓性植物による壁面緑化となっている。冬場の積雪
9 月 1 日(月)より、第一期分 176 台の供用を開始した。
対策としては、屋上階に消雪装置を設けた。そのほか 1
この立体駐車場は、今後病院本館解体工事を行うにあ
階、屋上階ともに表示灯によって「満車」、
「空車」の表
たって減少する患者駐車場を確保するため、一般駐車
示がされており、駐車場利用を円滑にしている。
場の一部を患者駐車場に変更することで不足した一般
駐車場への出入りは、1 階は大学前バス停側(IC パス
駐車場の代替分として設けたものである。工期は構内
カード専用)から、屋上階は基礎研究棟前に設けた各専
の各種工事による駐車台数の増減などを考慮し、第一
用出口・入口からとなっている。(施設課 中川陽介記)
期と第二期に分けられたが、11 月末には第二期工事も
竣工する予定である。
立体駐車場は鉄骨造、屋上階を有する地上 1 階建て、
1階駐車場出入口(大学前バス停側)
56
屋上階出口(基礎研究棟前)
管理・運営
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
お知らせ
病院本館の解体プロジェクトはじまる
11 月 10 日から病院本館の解体・建築工事の間
「北玄関」が「病院の主玄関」になりました
(第二新館玄関)
病院の改築プロジェクトを進めるため、今まで病院本
館で展開してきた部署を、一時的に受け皿として使用す
る医学教育棟へ引越した後、空になった病院本館の解体
工事が始まります。
解体工事は、まず土壌汚染対策法に基づく土壌汚染調
査やアスベストの撤去工事から始まります。
病院本館に向かって右側、病院別館前の患者駐車場に
は仮設洗濯棟が建ち、町道脇の現ロータリー入口には工
事現場作業事務所が建ち、仮囲いが設置されます。
11 月 10 日から放水路側(特別養護老人ホーム夕陽ヶ丘
苑側)の「北玄関」
(第二新館玄関)が 「 病院主玄関 」 とな
病院の主玄関となった北玄関
りました。
北玄関には、従来通り救急車も入って来ますが、路線バス、高速バス、内灘町コミュニティバスなどの利用
者も新設のバスロータリーを使用し、玄関までは風雨よけのある簡易歩廊を利用していただきます。
北玄関を入って左は救急センターに通じ、右が中央放射線部受付(X 線や CT )、そこで左方向には新しく開
通した連絡通路があり、右手に花屋、左前方に「病院総合受付」があります。
複雑な構造のためご迷惑をおかけしますが、案内標識やサインを充実させて対処していきたいと思います。
ご協力いただきますようお願いいたします。
(施設課 森田剛史記)
受付A
【病院第二新館】
【病院新館】
受付C
採血室
EV
㹃㹔
EV
受付B
TEL
ᤵஙᐊ
FAX
花屋
総合受付
(出専用)
ࣥ
෌᮶ཷ௜
ࢭ
⅏
地域医療連携部
㜵
集学的
がん治療センター
受付11
薬渡
再来受付機
ࢱ
EV
࣮
EV
㹃㹔
ATM
会計
自動
支払機
EV
【医学教育棟】
中央放射線部
夕陽ヶ丘苑
受付10
P
入退院予約
センター
EV
総合案内
バス待合所
⑓ඣಖ⫱ᐊ
バスロータリー
受付I
་஦ㄢ
EV
集学的医療部
病院主玄関
【MR-CT棟】
(入専用)
EV
医療安全部
救急医療センター
受付
【仮設洗濯棟】
【病院別館】
P
サンセトパーク
家族待機室
EV
病院本館
中央診療棟
工事中
57
管理・運営
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
若手事務職員研修
コーチングスキルを学んだ。
①コーチング研修(26 歳∼ 30 歳)
②コミュニケーション研修(25 歳以下)
ョンをコントロールし、自分も相手も大切にすること
②のコミュニケーション研修では入職 1 年目を除く
25 歳以下の事務職員 17 名が参加した。コミュニケーシ
で、どんな人とでも良好な人間関係を構築できる人材
となるためのコミュニケーションスキルについて学ん
講師: 山本正樹氏(株)理想経営人材開発コンサル タント・キャリアカウンセラー
だ。
研修会では、主に傾聴・承認・質問・要求のスキル
日時: ①平成 26 年 9 月 8 日(月)∼ 9 日 (火)
についてグループディスカッションやロールプレイを
②平成 26 年 9 月 24 日(水)∼ 25 日(木)
交えて活発に取り組んだ。中でも、受容的・共感的態
場所: 基礎研究棟 2 階会議室
度で“聴く”という「傾聴」について基本から学べたこと
は、たいへん有意義であった。
昨年度発足した「新人事制度プラン検討チーム」で
それぞれ 2 日間の密度の濃い研修であったが、参加
は、本学が目指す職員像に基づいた体系的な職員研修
者全員が目的を理解し、真剣に取り組む姿勢が見られ
制度の検討がされており、キャリア別研修における第 1
た。今回学んだことを行動に移し、今後後輩の育成や
弾として、今回若手職員研修が実施された。
職場内の相互理解などに大いに役立ててほしい。
①のコーチング研修では 26 歳から 30 歳までの事務職
員 18 名が参加し、共に働く人々と信頼関係を構築する
今後中堅クラス、管理職クラスと実施していく予定
である。
(人事課 加藤勝人記)
とともに、自律した人材を育成するための、基本的な
コーチング研修
河北郡市防火協会
第 22 回
河北郡市消火技術競技大会
コミュニケーション研修
れている。屋内消火栓の部は 16 チーム、消火器男子の
部は 16 チーム、消火器女子の部は 16 チームが参加し、
消火技術を競い合った。
本学は若手職員を中心にチーム編成を行い、屋内消
火栓の部 1 チーム(用度・管財課 瀧澤 修、経理課 清水
廉平、医事課 髙島拓也)、消火器男子の部 1 チーム(医
平成 26 年 8 月 23 日(土)午前 8 時から、内灘町蓮湖渚
療技術部 野沢哲矢・ 金 俊樹)
、消火器女子の部 1 チー
公園において、第 22 回河北郡市消火技術競技大会(主
ム(総務課 鈴木 毬、企画・広報課 林 結布)が参加した。
催:河北郡市防火協会、協賛:津幡町・かほく市・内
大会前から内灘町消防本部による熱心な指導を受け、
灘町消防本部)が開催された。
この大会は、河北郡市内の一般事業所等に働く従業
員並びに職員を対象とした競技大会で、自衛消防力の
強化と地域住民の防火意識の高揚を目的に毎年開催さ
58
練習を重ねた甲斐があり、本学は消火栓の部で第 3 位、
消火器男子の部も第 4 位と入賞を果たした。
(総務課 長岡あゆみ記)
管理・運営
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
前列左から 医療技術部 野沢・金、経理課 清水、医事課 高島
後列左から 企画・広報課 林、総務課 鈴木、用度・管財課 滝澤
プレート 9 枚を次々に倒す参加者(消火器男子の部)
互 助 会
秋のバス旅行
◇飛騨高山市散策
総務課 濵本
容子
平成 26 年 7 月 27 日(日)の互助会バス旅行は、
「立山
室堂自由散策」の予定が曇天のため、
「飛騨高山市内散
策」に変更となった。立山が初めてだった私は残念と思
うと同時に安堵した。日頃からの運動不足をここで一
気に解消しようという浅はかな考えが見透かされたよ
うだ。
ともあれ、朝 6 時 30 分、高山へ出発。2 時間ほどで到
着し、おのおの思いの場所へと散っていった。間もな
くして天気雨。雨やどりの後朝市に行き、最近売り出
飛騨高山のシンボル中橋から見る風景
したという高山プリンを食し、お土産屋、喫茶店と転々
と廻り、風通しを良くするために開けてあった高山屋
台も見ることができた。何度か訪れてはいるが、その
たびに発見がある。
後半は高山昭和記念館に行き幸せな気分になった。
10 代の頃に観た映画のポスターや、チャンネルが付い
ているテレビ、蓋を開け閉めする教室の机、どれも懐
かしいものばかり。子供の頃にタイムスリップしたよ
うだった。
帰りのバスの集合時間になるまでの 6時間、皆有意義
に過ごしたと思う。バスに揺られここちよく睡魔と闘
っている間に無事、医科大に到着。
次は山歩き!小さな目標を立てて楽しい一日は終っ
高山市内を人力車で散策
た。
59
管理・運営
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
立を中心に 8 種類のメニューが 600 円。メニューは適宜
学生食堂 リニューアルオープン
更新して飽きのこない工夫を予定している。
学生食堂が「学生たちの交流と学習の場」、
「快適で健
全の体制で初日を迎えたが、初日から一週間は、昼食時
康に配慮した美味しい食事」の提供をコンセプトに、平
に多数の学生さんが来店し大混雑となった。スタッフが
成 26 年 8 月 18 日(月)リニューアルオープンした。
新しい運用に慣れた翌週からは迅速な対応ができるよう
オープン前には業務のシミュレーションを行うなど万
学生が 24 時間安心して利用できる快適な学習環境を
になり、
“食事の提供はオーダーから 5 分以内”を目標に、
整えるため、大学の協力を得て、学生の夏休み期間を利
スタッフ一同業務に励んでいる。講義が終わった夕方か
用し、1 )食堂出入口に学生証を利用した入退管理装置
らも多くの学生さんが来店し、自習や友人との親睦も深
を設置(午後 9 時∼翌朝 7 時の時間帯は学生以外の入室
める場となり、夕食も予想を超える数が出ている。より
は不可)
、2 )無線 LAN を施設、3 )長時間の自習に対応
多くの学生さんに利用してもらうために、季節を感じさ
できるテーブル・イスを配置した。
せる献立を基本に、料理のバリエーションを順次増や
また健康に配慮した食生活を送ってもらうために、一
日三食の食事提供を基本に、①朝食は午前 8 時∼ 10 時。
していく予定である。
今後も生活面から学生生活をサポートし、学生さん
毎日内容を変えた和・洋食の 2 種類のメニューを 200 円
だけでなく教職員の皆様にも喜ばれる食堂の運営を目
で提供。②昼食は午前 11 時∼午後 2 時。人気メニューの
指していきたい。
日替り・週替りランチがメイン。その他のメニューも
500 円以内。③夕食は午後 5 時∼ 8 時。ボリュームある献
食券発売機の前でメニューを選ぶ学生たち
60
ランチタイムを楽しむ学生
(アカシア商会 橋本宏一記)
管理・運営
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
TBS テレビのロケが本学病院で行われる
日曜劇場「おやじの背中」 第十話“北別府さん、どうぞ”
TBS テレビ日曜劇場『おやじの背中』シリーズの撮影
ンエアではほんのわずかの場面だが、3 時間以上も同じ
が、8 月 29 日(金)∼ 31 日(日)にかけ本学病院内にて行
シーンの撮影の繰り返しに、つい居眠りするエキスト
われ、大学および病院関係者の多大なご支援とご協力
ラもいたようだ。
のもと終了した。
撮影は、早朝から深夜まで進められたが、夕方の新
この話は 7 月下旬に、金沢フィルムコミッションか
館ロビーや外来でのシーンでは、仕事帰りの職員らが
ら「TBS がドラマ『おやじの背中』
(三谷幸喜脚本)の撮
撮影風景を一目見ようと覗き込んでいるところを撮影
影場所を地方の大学病院で探しているのでその候補地
スタッフに突然指名され、急遽エキストラになること
になってもらえないか」との打診があったことから始ま
もあった。また深夜に撮影が行われた中央放射線部で
った。その後、制作スタッフが何度か訪れ、最終的に
は、職員と出演者がにぎやかに話し込んだり、記念写
ロケ地として確定したのは 8 月中旬であった。
真を撮ったりと和やかな雰囲気に包まれた場面もあっ
主な撮影は、病院第 2 新館中央放射線部付近の廊下
た。最終日の昼過ぎ、最後の“カット!”の声に周囲か
や病院本館看護部前の廊下、本館・新館・第 2 新館の
ら自然と拍手が沸き起こり、3 日間続いたロケは無事終
ロビーや渡り廊下を中心に、外来診察室、大会議室な
了した。撮影スタッフは終了後嵐のように去って行っ
ど多くの箇所を利用して行われ、看護部前の廊下では
た。
美術スタッフが自動扉を瞬く間に作り、即興の手術室
本学病院には多様な廊下があるということが、三谷
が完成した。通行する職員や学生からは、驚きの声や
脚本の内容に合致したとのことでロケ地となった。
美術スタッフの技術に感心する声がきかれた。また、
(企画・広報課 上田正博記)
病院新館 12 階大会議室でのカンファレンス風景の撮影
では、100 名近くのエキストラでいっぱいになった。オ
TBS テレビ日曜劇場
「おやじの背中」
第十話
“北別府さん、どうぞ”
病院本館 2 階看護部前
仮設された手術部の前(本館 2 階臨床感染症学前)
脚 本: 三谷幸喜
出 演:小林 隆
吉田 羊
須田琉雅
堀内敬子
瀬戸カトリーヌ
秋元才加
酒井若菜
木南晴夏
八嶋智人
小日向文世 他
演 出:土井裕泰
(監督)
放送日:
平成 26 年 9 月 14 日(日)
21:30 ∼ 22:24
カンファレンス撮影(新館 12 階大会議室)
第 2 新館 1 階ロビー
61
管理・運営
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
謹んでご逝去をお悔やみ申し上げます
本学理事
久藤 豊治 先生 ご逝去
本学理事の久藤豊治先生が、去る 2014 年 9 月 2 日逝去されました。享年 77 歳で
した。春の頃にはお元気な姿をお見かけしましたが、内臓疾患でご療養とも伺い、
快癒をお祈りしておりました矢先の訃報でした。驚きと哀惜の念を禁じ得ません。
ご家族のお悲しみは如何ばかりかと拝察し、心からお悔やみを申し上げます。
先生は 1937 年、石川県江沼郡大聖寺町(現加賀市)にお生まれになり、1943 年京
都大学医学部を卒業のあと、金沢大学大学院医学研究科において医学博士の学位
を取得され、国立鯖江病院外科、国立金沢病院外科などに勤務されました。その
後 1970 年を皮切りに社会福祉法人篤豊会、医療法人社団慈豊会を設立、久藤病院
および橋立診療所を開設して、妙子令夫人(現 公益社団法人全国老人福祉施設協
議会理事、2009 年春、瑞宝双光章受賞)とともに地域医療と介護福祉が一体となった医療サービスの開発充
実に先頭に立って尽力をされてきました。それらの功により 2012 年春の叙勲で瑞宝小綬章の受章に輝かれ、
また、このたびのご逝去に際し、従五位に叙せられております。
本学では、1993 年に学校法人金沢医科大学の監事に就任され、1996 年には理事ならびに評議員に就任
になり、現在まで 21 年間にわたって本学の発展に貢献されてきました。
「ノー」と言わない性格が買われて
いろいろ役職を任され、本学医学部学生の父母の会である金沢医大後援会橘会の第 7 代会長を 1993 年から
2009 年にわたって務められ、大学における学生、保護者、大学の健全な関係の構築に努力されました。
また、広い見識と人的交流の豊かさを評価されて、石川県人事委員会委員長、石川県都市計画委員、加
賀市医師会長、加賀市教育委員会委員長、京都大学医学部同窓会芝蘭会理事などを歴任され、幅広く社会
貢献をされてきました。
趣味に至っては文武両道に通じられ、スポーツは野球、ゴルフなどを大きな体でよくされ、加賀市体育
協会会長を務められる一方、古九谷の産地についての研究、また吟詠についても一家をなされ、地元の小
学校の校歌の作詞も手がけられたとのことです。
いつもお元気な笑顔が若々しく、気配りも人並みでない先生でした。多方面で本学と深い関わりを持たれ、
本学の発展に大きな貢献をいただき誠に有難うございました。
先生のご活躍に感謝申し上げ、心からご冥福をお祈りいたします。
62
(前本学理事 山下公一記)
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
随想・報告
瑞宝小綬章を受けて
名誉教授
このたび平成 26 年秋の叙勲に際し、瑞宝小綬章を受
私の研究生活
章いたしました。受章は長年に亘る研究、教育への貢
のスタートは東
献と聞いております。このような栄誉ある章に値する
北大学旧細菌学
ほどのことをしてきたとは思いませんが、それなりの
教室の日沼頼夫
評価をいただいたことに素直に感謝したいと思ってい
(文化勲章受章
ます。ご推薦いただきました竹越 襄理事長先生、勝田
者 )研 究 室 で し
省吾学長先生、お忙しい中、調書作成に時間を割いて
た。4 年 間 先 生
いただいた事務担当の皆様方に深く謝意を表します。
の下での生活は
私の大学生活は 1964 年の東北大学に始まり、その後
佐々木 一之
今なお染み付い
1977 年本学に移籍、2001 年定年退職後は総合医学研究
たままでいます。
所(現プロジェクト研究部門、環境原性視覚機能病態学)
元々小児科医で
に所属、現在に至っています。この間、2008 年∼2012
あった先生から
年には郷里仙台の東北文化学園大学より同大学医療福
は臨床医に戻る
祉学部視覚機能学専攻の新設を依頼され、本学客員教
私 に、 日 沼 研 究
授を兼任しながら 4 大卒視能訓練士育成に汗を流して
室で身につけた
きました。また、定年後は定期的に中国瀋陽市の中国
研究への取り組みを何時までも貫き通してほしいとの
医科大学名誉教授として学生教育、研究指導、眼科診
お言葉をいただいたことは忘れられません。また、在
療にも関わっておりました。ほぼ半世紀に亘る大学生
独中から 2002 年に亡くなられるまで Bonn 大学眼科研
活もこのたびの受章の評価対象になったのかもしれま
究所 O. Hockwin 教授(本学客員教授)から水晶体研究
せん。
の方向性をご指示いただきました。Hockwin 教授によ
私の本学への赴任は大学創設後 5 年目でした。当時
り早くから欧米の水晶体研究者の仲間に加えていただ
は最年少教授、諸先輩方に御指導いただきながらも創
きましたことも仕事の発展に繋がりました。よき指導
設時教授並みに学内の仕事を手伝わせていただきまし
者に恵まれたことも長く研究生活を続けられた一因か
たが、故 西東利男先生、故 吉田清三先生からは、若い
と思います。
のだから大学での活動は「研究中心」をと、ことある毎
本学も創設 40 年を迎え卒業生の中にも将来を期待さ
に言われたことが本学での生活のベースとなり現在に
れる方が少なくありません。共に歩みを続けて来た私
至ったような気がします。研究の主テーマは白内障の
にとりましては嬉しい限りです。学内の研究環境も着
病態解明ですが、これは本学への移籍を機に取り組ん
実に充実しているようです。このたびの私の受章が何
だものです。古くからの研究課題でもあり、いささか
らの形で皆様方の励みの一助となれば幸いです。
冒険かとも思いましたが、それまで門外漢であった私
にとりましてはまだ残されている研究領域もあると信
じ飛び込み、今に至っています。仕事の成果報告の場
を海外主体としてきたことも研究の発展に繋がったも
のかと思っています。現在は白内障を誘発する環境因
子探索にまで発展してきましたのでそれなりに満足し
ております。研究は私一人でできるものではなく学内
外の協力者の方々共々行ってきたものです。その意味
では今回の受章は私が皆さんを代表していただいたも
のと受けとめています。
63
随想・報告
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
Whole Person Care 研修会に参加して
─緩和ケア発祥の地 モントリオール・マギル大学─
腫瘍内科学教授
元雄 良治
2014年9月8日( 月 )モ ン ト
リオール・マギル大学医学部
長 会 議 室 に て、Whole Person
Care(WPC)研修会が開催され
た。これは京都大学の恒藤 暁
教授のご尽力により、日本人
医療者を対象に、マギル大学
での WPC 教育カリキュラムに
関する理解を深める機会を作
っていただいたもので、日本
から 17 名の参加者(医 師・ 看
護師・薬剤師)があった。午前
10 時から主催者代表のハッチ
ンソン教授の開会の挨拶に続
WPC 研修会集合写真 後列左から 2 人目が筆者
き、ピッカリング教授のマギ
ル大学医学新教育カリキュラム改訂の経緯、プリマヴ
年にはフィジシャンシップが提唱され、医学部の 4 年
ェジ教授の新教育カリキュラムの概説、ライベン准教
間(欧米の場合)を通して疾患の診断や治療の学習と並
授のマインドフルネスの実習、昼食後はマギル大学医
行して、医師としての姿勢・考え方を教育している。
学部ツアー
(講義室・セミナー室など)
、午後はブドゥ
まさにマギル大学は緩和ケア発祥の地であり、常に先
ロー准教授のフィジシァンシップの解説、スミロヴィ
駆的な取り組みをしている。
ッチ准教授の癒しについてのセミナーがあり最後に総
WPC を一言で表現するのは難しいが、患者さんの心
合討論が行われた。
身・社会(生活)環境・人生観を総合的・全人的にとら
Whole Person Care は和訳すると「全人的医療」とな
え、かつ医療者自身がセルフケアをして、
「治し(治療)」
るかもしれないが、あえてそのまま「ホールパーソンケ
と並行して「癒し(より良く生きること)」を提供するこ
ア」と呼んでいる。そもそも緩和ケアという言葉はマギ
とである。ここで医療者のセルフケアとは、現代の多
ル大学のマウント教授が考案し、同大学のカーニー教
忙な臨床医には耳の痛い話である。
「電子カルテのモニ
授が「ヒーリング(癒し)」を提唱し、WPC として医学
ターばかり見ていて、自分の顔を見てくれない」、
「ろ
教育プログラムに取り入れたのが 1999 年である。2005
くに診察もしないで薬を出すだけ」という苦情は日本で
も多い。また医師・看護師が忙しそうにしているため
患者さんが声をかけにくい、医療者がいらいらしてい
る、心無い言葉を投げられたという場合もある。医療
者が穏やかに余裕を持って診療していれば、患者さん
もまた鏡のように穏やかになる。そこには単なる病気
の治癒・軽快だけでなく、人間としての満足感と癒し
が生まれる。
WPC では心を鎮めるために瞑想を取り入れている
が、これは東洋の仏教の影響を受けたものである。こ
こでいう瞑想は座禅を組んだりすることに限らず、通
勤の途中や、診療・教育・研究の合間に短時間でも心
ハッチンソン教授の開会あいさつ
64
を鎮め、自分の体の声を聞く時間を持つことを指す。
随想・報告
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
日本や東洋は明治以来、進歩した欧米の文化に出会い、
Care:A New Paradigm for the 21st Century 」が 発
発 展 し て き た。 こ れ は 東 が 西 に 出 会 う「East meets
刊され、現在恒藤教授を中心に邦訳中である。また、
West 」である。一方、WPC は西洋が東洋に目を向けた
2013 年 10 月にマギル大学で第 1 回 WPC 国際会議が開
ものであり、
「West meets East 」と言えよう。
催された。今後、日本の大学医学部・看護学部などで
マギル大学では、1 学年 180 名を約 6 名の小グループに
分け、各グループを一人の教員が指導者(メンター)と
も WPC の要素を取り入れた教育・研修がなされること
を期待したい。
して担当する。内科学の父と呼ばれたウィリアム・オス
ラー卿の母校であるマギル大学では、このメンターを「オ
スラーフェロー」と呼んでいる。一旦担当すれば、4 年
間変わることがないため、そのグループとオスラーフ
ェローの結びつきは固い。メンターはレジデント(研修
医)からフェロー
(専攻医)になってもその任務を全う
するが、これは母校愛がなせる業である。オスラーフ
ェローには手当が出るが、このような制度を維持する
には財政的な基盤が必須である。マギル大学では学生
時代に生涯学習のスキルを修得することを推奨してい
る。またフィジシャンシップでは、医師は医学・医療
のプロフェッショナルであると同時に「癒し人」という
役割を担うことを教育している。
2011 年 5 月にハッチンソン教授著の「Whole Person
マギル大学医学部会館
日本看護研究学会で奨励賞受賞
看護学部教授 長谷川 雅美
平成 26 年 8 月 23 日、24 日に奈良市で開催された第 40
者の精神的辛さ、不安に焦点を
回日本看護研究学会学術集会において、同学会誌 35 巻
おき、周囲に『口を閉ざす行動』
4 号および 5 号に掲載された下記の原著 2 題が、共に学
をとるドナーの心理社会的背景
会奨励賞に選出され、学会総会で表彰されました。
を、聞き取り調査で明らかにし
この 2 つの論文は、それぞれ筆頭著者である竹内陽子
た研究です。
氏と永田 明氏の修士論文、博士論文を論文指導した私
2 つの研究はいずれも質的研
と共同で加筆、修正して発表したものです。今回この
究手法を取りましたが、テーマ
ような栄誉を受け、論文指導をしてきた者として、ま
の性質上、対象者と慎重に信頼
た共同研究者として誠にうれしく、それぞれの研究対
関係を構築し、時間をかけた作
象者となっていただいた方々に心より感謝いたします。
業を重ねました。最終的には当事者や家族から本研究
竹内・長谷川の論文①は、看護研究としてはほとん
ど取り上げられていない前頭側頭型認知症者を対象と
を通して感謝の言葉をいただけたことが研究者として
はかけがえのない喜びでした。
し、入院中および在宅生活での看護介入の実際をアク
ションリサーチの手法で当事者に介入し、データ収集
〈受賞論文〉
をした研究です。特に在宅対象者へのアプローチは、
①竹内陽子 , 長谷川雅美:前頭側頭型認知症の特徴を活
家庭訪問をして生活の中から疾患の特性を考慮した実
かした構造化プログラムの有用性に関する研究 , 日本看
践プログラムを作成し、その効果の検証をしたことで
護研究学会誌 , 35(4 ):13-24, 2012.
実践的示唆を得たものです。
永田・長谷川の論文②は、とかくレシピエントに着
目される臓器移植医療において、ドナーとなった対象
②永田 明 , 長谷川雅美:日本の一医療機関で生体肝移
植ドナーを体験した人々の「口を閉ざす行動」の背景に
ある文化 , 日本看護研究学会誌 ,36(2 ):13-56, 2012.
65
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
資 料
規程の改正・制定・廃止
金沢医科大学医学部特別奨学金貸与制度に関する規程
(H26.4.1 改正)
金沢医科大学医学部特別奨学金貸与制度実施細則
(H26.4.1 改正)
金沢医科大学教職員家族奨学金貸与に関する規程
(H26.4.1 改正)
金沢医科大学病院放射線障害予防規程
(H26.4.1 改正)
金沢医科大学における医薬品等臨床研究倫理審査委員会規程
(H26.8.1 改正)
金沢医科大学病院治験審査委員会規程
(H26.8.1 改正)
金沢医科大学看護学部教務委員会規程
(H26.8.18 改正)
金沢医科大学看護学部教務に関する規程
(H26.8.18 改正)
金沢医科大学教職員家族奨学金貸与実施細則 (H26.4.1 制定)
医学部教授会
第 947 回(定例・拡大)
平成 26 年 7 月 10 日(木)
人事関連等議題
1 第 946 回議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 辞職について
2 休職期間延長について
3 その他
教学関連議題
1 平成 26 年度第 1 学年次後期編入学生の履修科目について
2 その他
〈報告事項〉
1 平成 26 年度第 2 学年「看護体験実習」の実施について
2 平成 26 年度第 3 学年「救急車同乗体験実習」の実施について
3 平成 27 年度一般入試実施に係る授業の取り扱いについて
4 第 5 学年グループ学習について
5 第 109 回医師国家試験について
6 第 29 回医学教育に関するワークショップの開催
について
7 その他
第 948 回(臨時・拡大)
平成 26 年 7 月 24 日(木)
人事関連等議題
1 第 947 回議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 教員採用について
2 医学部学内講師委嘱について
3 辞職について
4 客員教授委嘱について
5 非常勤講師委嘱について
6 その他
教学関連議題
1 その他
〈報告事項〉
1 有害薬品及び廃液等保管状況調査について
2 その他
第 949 回(臨時・拡大)
平成 26 年 8 月 28 日(木)
人事関連等議題
1 第 948 回議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 出向について
2 非常勤講師派遣について
3 短期研修員の受入について
66
4 その他
教学関連議題
1 その他
〈報告事項〉
1 平成 26 年度編入学試験 ( 第 1 学年次後期編入 ) 出願状況に
ついて
2 平成 27 年度入学試験説明会およびオープンキャンパス実
施報告について
3 平成 26 年度第 6 学年 Advanced OSCE 再試験結果について
4 バーモント大学交換留学生の受入協力依頼について
5 平成 26 年度教育研究費傾斜配分額について
6 その他
第 950 回(臨時・拡大) 平成 26 年 9 月 4 日(木)
教学関連議題
1 平成 26 年度編入学試験(第 1 学年次後期編入)合格者の決
定について
2 その他
〈報告事項〉
1 その他
その他
1 公衆衛生学教授候補者選考に係る公開面接について
第 951 回(定例・拡大) 平成 26 年 9 月 11 日(木)
人事関連等議題
1 第 949 回議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 教員採用について
2 昇任について
3 医学部学内講師委嘱について
4 非常勤講師委嘱について
5 協力研究員委嘱について
6 併任解について
7 非常勤講師派遣について
8 学校教育法の一部改正について
9 その他
教学関連議題
1 2015 年度共用試験 CBT 実施要領(案)について
2 平成 26 年度第 4 学年「臨床演習」授業計画(案)について
3 平成 26 年度第 4 学年「診断学」授業計画(案)について
4 医学教育棟 5 階 E51 講義室の貸出制限について
5 その他
〈報告事項〉
1 平成 27 年度特別推薦入学試験(AO 入試)出願状況について
2 平成 26 年度編入学試験(第 1 学年次後期編入)手続状況に
ついて
3 平成26年度第1学年次後期編入学生のTOEIC受験について
4 平成 26 年度第 2 学年「看護体験実習」について
5 平成 26 年度第 5 学年第 1 回標準試験結果について
6 第 29 回「医学教育に関するワークショップ」について 7 平成 26 年度教育・実習用機器の追加整備について 8 平成 26 年度学部学生特別講義の講師変更について 9 平成 27 年度科学研究費助成事業の公募について
10 安全保障輸出管理体制について
11 その他
第952 回(臨時・拡大) 平成 26 年 9 月 25 日(木)
人事関連等議題
1 第 950 回及び第 951 回議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 辞職について
2 出向について
3 非常勤講師委嘱について
4 休職取下げについて
5 外国留学について
6 非常勤講師派遣について
7 その他
資 料
教学関連議題
1 平成 27 年度特別推薦入学試験(AO 入試)第 1 次選考合
格者の決定について
2 その他
〈報告事項〉
1 平成 26 年度内灘祭について
2 第 42 回解剖体合同追悼慰霊祭について
3 その他
看護学部教授会
第 147 回(定例)平成 26 年 7 月 14 日(月)
議題
1 前回(第 146 回)議事録確認について
2 平成 26 年度成績判定に係るスケジュール案について
3 その他
〈報告事項〉
1 人事関係について
2 教務委員会からの報告
3 看護学部学生部連絡会からの報告
4 国家試験対策委員会からの報告
5 研究活性化委員会からの報告
6 日本看護系大学協議会出張報告
7 FD 委員会からの報告
8 その他
第 148 回(定例)平成 26 年 8 月 18 日(月)
議題
1 前回(第 147 回)議事録確認について
2 平成 26 年度私立大学等改革総合支援事業調査に伴う「金沢
医科大学看護学部教務委員会規程」の一部改正等について
3 その他
〈報告事項〉
1 教務委員会からの報告
2 看護学部学生部連絡会からの報告
3 国家試験対策委員会からの報告
4 看護研究委員会からの報告
5 教員評価委員会からの報告
6 図書館運営委員会からの報告
7 平成27年度編入学試験(3年次編入)出願状況について
8 その他
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
1 北陸認知症プロフェッショナル医養成プランについて
2 平成 27 年度大学院医学研究科学生募集について
3 その他
総合医学研究所教授会
第 296 回 平成 26 年 7 月 17 日(木)
審議事項
1 前回(第 295 回)議事録確認について
2 総合医学研究所将来構想について
3 その他
〈報告事項〉
1 外国出張について
2 ひらめき☆ときめきサイエンスについて
3 その他
第 297 回 平成 26 年 9 月 18 日(木) 審議事項
1 前回(第 296 回)議事録確認について
2 平成 26 年度実験動物慰霊祭開催について
3 人事関係について
4 施設・機器使用許可申請者(学外者)について
5 その他
〈報告事項〉
1 外国出張について
2 市民公開セミナーについて
3 学校教育法一部改正について
4 平成 27 年度科学研究費助成事業の公募について
5 安全保障輸出管理体制について
6 その他
第 149 回(臨時)平成 26 年 9 月 18 日(木)
議題
1 平成27年度看護学部編入学試験合格者の判定について
2 その他
大学院医学研究科教授会
第 441 回(定例)
平成 26 年 7 月 10 日(木)
議題
1 前回(第 440 回)議事録確認について
2 平成 27 年度大学院医学研究科学生募集要項について
3 退学願提出学生の取扱いについて
4 その他
〈報告事項〉
1 大学院担当教員について
2 その他
第 442 回(定例)
平成 26 年 9 月 11 日(木)
議題
1 前回(第 441 回)議事録確認について
2 学位論文本審査委員の選出について
3 その他
〈報告事項〉
67
資 料
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
平成 26 年度 教育職員国際学会発表一覧(海外開催、上半期)
(医学部)
氏名・所属職名
川﨑 康弘
開催国
4th Biennial Schizophrenia International Research Society Conference [Early(精
detection and intervention project for young people at risk for devepoping
psychosis in Uchinada]
アメリカ
H26.4.8 ∼
H26.4.14
Annual Meeting 2014 of the Association for Chemoreception Sciences [Olfactory
transport is necessary for nasally administered IGF-I to increase
phosphorylation of ERK 1/2 in the cerebrum of mice]
韓国
H26.4.22 ∼
H26.4.26
19th Cardiovascular Summit of the Transcatheter Cardiovascular Therapeutics
Asia Pacific 2014 [Successful endovascular therapy for acute limb ischemia
due to kinking of bifurcated graft for abdominal aoric aneurysm]
韓国 H26.4.25 ∼
H26.4.27
Aesthetic Plastic Surgery 2014 [Aesthetic osteotomy for jaw deformity]
アメリカ
H26.4.25 ∼
H26.5.4
Annual Meeting 2014 of the American Academy of Neurology [Memory
disturbance of the mice treated with intraventricular administration of CSF
from NMDAR-encephalitis patients]
台湾
H26.5.1 ∼
H26.5.5
11th International Conference of the Asian Clinical Oncology Society [A
conversion gastrectomy for patients with initially unresectable stage VI gastric
cancer provides survival benefit]
台湾
H26.5.1 ∼
H26.5.5
11th International Conference of the Asian Clinical Oncology Society [The ICG
fluorescence sentinel node mapping for gastric cancer - comparison with
combination mapping]
台湾
H26.5.1 ∼
H26.5.5
11th International Conference of the Asian Clinical Oncology Society [The
expression and the clinical role of the CRD-BP, the transcriptional target of the
β-catenin in the Wnt signaling pathway, in the colorectal cancer]
台湾
H26.5.1 ∼
H26.5.5
11th International Conference of the Asian Clinical Oncology Society「The
survival prognosis of the patients over 85 years old who were suffered from the
gastroenterological carcinoma and had the surgical resection]
アメリカ
H26.5.1 ∼
H26.5.8
Digestive Disease Week 2014 [Genetic polymorphisms of DNMT3A are associated
with the aberrant DNA methylation of CDH1 in Japanese subjects]
台湾
H26.5.2 ∼
H26.5.6
Taiwanese Dermatological Association Spring Meeting 2014 [Outbreak of an
epidemic of Trichophyton tonsurans infection in Japan, fungal skin diseases]
アメリカ
H26.5.3 ∼
H26.5.9
Annual Meeting 2014 of the Association for Research in Vision and
Ophthalmology [Investigation of crystalline lens injury threshold by 75 GHz
band exposure in rabbit]
アメリカ
H26.5.3 ∼
H26.5.9
Annual Meeting 2014 of the Association for Research in Vision and
Ophthalmology [Tropomyosin regulation of stress fiber formation and EMT in
lens epithelial cells]
アメリカ
H26.5.3 ∼
H26.5.10
Annual Meeting 2014 of the Association for Research in Vision and
Ophthalmology [Hyperglycemia-and oxidative stress-induced hyperoxidation of
Prdx 6 during lens epithelial cell damage and rat lens opacity in vitro and vivo]
アメリカ
H26.5.3 ∼
H26.5.10
Annual Meeting 2014 of the Association for Research in Vision and
Ophthalmology [Applicability of detecting auto fluorescence as early sign of
pinguecula]
韓国
H26.5.14 ∼
H26.5.18
12th Korea-Japan Congress of Plastic and Reconstructive Surgery [The
problem and limit of treatment for frontalis muscle palsy]
韓国
H26.5.14 ∼
H26.5.18
12th Korea-Japan Congress of Plastic and Reconstructive Surgery [Role of
spreader grafts in open septorhinoplasty]
韓国
H26.5.14 ∼
H26.5.18
12th Korea-Japan Congress of Plastic and Reconstructive Surgery [Clinical
experience of NPWT (VAC and RENASYS) in our department: Tips and ideas]
韓国
H26.5.14 ∼
H26.5.18
12th Korea-Japan Congress of Plastic and Reconstructive Surgery [Pediatric
orbital floor fracture]
韓国
H26.5.14 ∼
H26.5.18
12th Korea-Japan Congress of Plastic and Reconstructive Surgery
[Investigation into the symmetrical outcome of two primary breast
reconstruction methods]
(耳鼻咽喉科・頭頸部
外科学講師)
渡辺 真
(循環器内科学助教)
川上 重彦
(形成外科学教授)
田中 惠子
(神経内科学特任教授)
小坂 健夫
(一般・消化器外科学
教授)
木南 伸一
(一般・消化器外科学
准教授)
富田 泰斗
(一般・消化器外科学
助教)
藤田 純
(一般・消化器外科学
助教)
有沢 富康
(消化器内科学教授)
望月 隆
(皮膚科学教授)
佐々木 洋
(眼科学教授)
久保 江理
(眼科学特任教授)
柴田 伸亮
(眼科学助教)
柴田 奈央子
(眼科学助教)
岸邊 美幸
(形成外科学学内講師)
山下 昌信
(形成外科学学内講師)
島田 賢一
(形成外科学准教授)
山下 明子
(形成外科学助教)
台蔵 晴久
(形成外科学助教)
68
学術集会名 [ 発表演題名 ]
H26.4.3 ∼
H26.4.13
(精神神経科学教授)
志賀 英明
期 間
イタリア
資 料
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
氏名・所属職名
宮永 亨
期 間
学術集会名 [ 発表演題名 ]
韓国
開催国
H26.5.14 ∼
H26.5.18
12th Korea-Japan Congress of Plastic and Reconstructive Surgery
[Reconstruction of syndactyly with bony attachments in apert syndrome using
perifascial areolar tissue grafts]
韓国
H26.5.14 ∼
H26.5.18
12th Korea-Japan Congress of Plastic and Reconstructive Surgery [Treatment
with platelet-rich plasma (PRP) for chronic skin ulcers]
韓国
H26.5.14 ∼
H26.5.18
12th Korea-Japan Congress of Plastic and Reconstructive Surgery [Maggot
debridement therapy for the wound bed preparation of chronic
ulcerstreatment]
シンガポール
H26.5.14 ∼
H26.5.19
11th Asia-Pacific Congress of Cardiovascular and Interventional Radiology
[Hemodynamics of portal venules during anaphylactic shock: Experimental
study by means of hepatic venography]
シンガポール
H26.5.14 ∼
H26.5.19
11th Asia-Pacific Congress of Cardiovascular and Interventional Radiology
[Utility of changes in 18F-FDG uptake as a prognostic factor after
chemoradiotherapy in head and neck squamous cell carcinoma compared
with changes in tumor size]
アメリカ
H26.5.16 ∼
H26.5.21
American Thoracic Society 2014 International Conference [Diffusion-weighted
magnetic resonance imaging (DWI) signal intensity and distribution represents
the amount of cancer cells and their distribution in primary lung cancer]
アメリカ
H26.5.17 ∼
H26.5.22
American Thoracic Society 2014 International Conference [Gene polymorphisms
of p53 at codon 72 and MDM2 SNP309 regulates cigarette smoke induced lung
cell apoptosis]
アメリカ
H26.5.18 ∼
H26.5.22
American Thoracic Society 2014 International Conference [Global histone
H3 lysine4 (H3K4) dimethylation is an important prognostic factor in lung
adenocarcinoma]
ポーランド
H26.5.21 ∼
H26.5.26
19th International Taurine Meeting [Clinical evidence for interrelationship
between Tau, Glu, and oxidative stress in atrial fibrillation]
オランダ
H26.5.29 ∼
H26.6.4
51st ERA-EDTA Congress [Clinical and pathological characteristics of the
M-type phospholipase A 2 receptor (PLA2R) related me mbranous
nephropathy in Japan]
オランダ
H26.5.29 ∼
H26.6.5
51st ERA-EDTA Congress「Clinical and pathological characteristics of the
M-type phospholipase A 2 receptor (PLA2R) related me mbranous
nephropathy in Japan]
スペイン
H26.5.29 ∼
H26.6.4
82nd Congress of the European Atherosclerosis Society 2014 [The longest-lived
homozygous familial hypercholesterolemia as genetically-determined mild
phenotype: An autopsy case of FH-Tonami2]
アメリカ
H26.6.6 ∼
H26.6.11
37th Annual Conference on Shock [Angiotensin Ⅱ and vasopressin serve as
the defense system against rat anaphylactic shock]
アメリカ
H26.6.12 ∼
H26.6.18
74th Scientific Sessions of the American Diabetes Association [Linagliptinmediated DPP-4 inhibition ameliorates kidney fibrosis in streptozotocininduced diabetic micevia restoring nucriRNA29s]
アメリカ
H26.6.12 ∼
H26.6.18
74th Scientific Sessions of the American Diabetes Association [Linagliptinmediated DPP-4 inhibition ameliorates kidney fibrosis in streptozotocininduced diabetic micevia restoring nucriRNA29s]
イギリス
H26.6.21 ∼
H26.7.1
55th International Conference on the Bioscience of Lipids [Ceramide generated
by IL-2 deprivation though acid sphingomyelinase induces apoptotic cell death
by activation of cathepsin B to degradate XIAP]
オランダ
H26.6.29 ∼
H26.7.8
19th Annual Congress of the European College of Sport Science [The effect on
physical fitness of changing pitch area per player in small-sided soccer games in
PE classes]
ロシア
H26.6.29 ∼
H26.7.5
Yaroslavl Endoscopy Symposium 2014 [Endoscopic full-thickness resection for
early gastric cancer with high risk of lymphatic node metastasis 」
(形成外科学助教)
杉下 和之
(形成外科学助教)
上村 百合
(形成外科学助教)
北楯 優隆
(放射線医学助教)
的場 宗孝
(放射線医学特任教授)
薄田 勝男
(呼吸器外科学
臨床教授)
水野 史朗
(呼吸器内科学准教授)
町田 雄一郎
(呼吸器外科学助教)
藤林 幸輔
(循環器内科学助教)
横山 仁
(腎臓内科学教授)
林 憲史
(腎臓内科学助教)
梶波 康二
(循環器内科学教授)
芝本 利重
(生理学Ⅱ教授)
古家 大祐
(糖尿病・内分泌内科学
教授)
金﨑 啓造
(糖尿病・内分泌内科学
講師)
岡崎 俊朗
(血液免疫内科学
特任教授)
津田 龍佑
(一般教育機構
体育学講師)
濱田 和
(消化器内視鏡学助教)
伊藤 透
H26.6.29 ∼
Yaroslavl Endoscopy Symposium 2014 [Endoscopic full-thickness resection for
(消化器内視鏡学教授)
H26.7.5
early gastric cancer with high risk of lymphatic node metastasis]
影近 謙治
H26.7.2 ∼
6th Heilongjiang International Rehabilitation Forum [The newest
H26.7.6
rehabilitation of spinal cord injury]
(リハビリテーション医学
特任教授)
ロシア
中国
69
資 料
氏名・所属職名
杉森 端三
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
開催国
Pan Pacific Congress of the International Congress for Joint Reconstruction
2014 [Elastic modulus measurement of posterior cruciate ligament in cruciate
retaining total knee arthroplasty]
アメリカ
H26.7.25 ∼
H26.8.1
19th World Congress on Heart Disease of the International Academy of Cardiology,
Annual Scientific Sessions 2014 [Diffential role of osteopontin and tenascin-cin
advanced cornary atherosclerosis: Coronary rotational atherectomy study]
中国
H26.7.25 ∼
H26.7.27
滄州乳癌検討会 [Evolution of breast cancer surgery]
カナダ
H26.8.23 ∼
H26.8.28
19th International Conference on Biomagnetism [An MEG study of the cocktail
party effect using coherence function between a brain signal and asound envelope]
メキシコ
H26.8.26 ∼
H26.9.2
11th Congress of the World Federation of Nuclear Medicine and Biology [Proposal
for standardization of cardiac 123I-metaiodobenzylguanidine washout rate]
スペイン
H26.8.27 ∼
H26.9.3
34th International Symposium on Halogenated Persistent Organic Pollutants –
Dioxin 2014 [Effects of dioxin exposure on neurodevelopment and urinary amino
acid excretion of children in exposed area of vietnam]
ギリシャ
H26.8.27 ∼
H26.9.3
9th Athens Congress on Women's Health and Disease [Granulocyte colonystimulating factor: A new treatment for luteinized unruptured follicle caused by
ovulation induction therapy]
ギリシャ
H26.8.28 ∼
H26.9.2
9th Athens Congress on Women's Health and Disease [Granulocyte colonystimulating factor: A new treatment for luteinized unruptured follicle caused by
ovulation induction therapy]
スペイン
H26.8.30 ∼
H26.9.3
Congress 2014 of the European Society of Cardiology [In vivo evidence for local
interaction between osteopontin (OPN) and pentraxin 3 (PTX3) in advanced
coronary atherosclerosis: Coronary rotational atherectomy study]
スペイン
H26.8.31 ∼
H26.9.8
Congress 2014 of the European Society of Cardiology [Patients with rutherford
classification Ⅳ have different characteristics and outcome compared with Ⅴ
and Ⅵ ]
ドイツ
H26.9.6 ∼
H26.9.11
Annual Congress 2014 of the European Respiratory Society [Increased
expression of receptor for advanced glycation end products in COPD]
ドイツ
H26.9.6 ∼
H26.9.11
Annual Congress 2014 of the European Respiratory Society [Gene
polymorphisms of p53 at codon 72 and MDM2 SNP309 are associated with lung
cancer risk and emphysematous changes in smokers]
フランス
H26.9.9 ∼
H26.9.14
24th International Conference of the European Chemoreception Research
Organization [Assessment of peripheral olfactory nerve image in patients with
idiopathic olfactory impairments in comparison to healthy volunteers]
フランス
H26.9.10 ∼
H26.9.15
24th International Conference of the European Chemoreception Research
Organization [Changes in smell and taste function in the elderly]
スペイン
H26.9.11 ∼
H26.9.20
24th World Congress of the International Society of Ultrasound in Obstetrics
and Gynecology [Prenatal evaluating method of fetal lung maturity using lungto-liver signal intensity ratio at MRI]
イギリス
H26.9.13 ∼
H26.9.18
32nd Congress of the European Society of Cataract and Refractive Surgeons [10
years change in refractive power of crystalline lens and relationship with
opacification type in eyes with water clefts]
インド
H26.9.19 ∼
H26.9.23
12th Biennial Conference of the Indian Society for Prenatal Diagnosis and
Therapy [Prenatal diagnosis using fetal cells by FDD-MB system]
アメリカ
H26.9.19 ∼
H26.9.25
Annual Meeting 2014 of the American Association for Cancer Research
[Hematologic Malignancies: Translating Discoveries to Novel Therapies 」
韓国
H26.9.23 ∼
H26.9.26
3rd Eastern Asia Dermatology Congress [Molecular polymorphism of
Trichophyton rubrum strains cultured from Japanese patient with several
lesions]
(循環器内科学
臨床准教授)
野口 昌邦
(一般・消化器外科学
嘱託教授)
鈴鹿 有子
(耳鼻咽喉科学特任教授)
奥田 光一
(一般教育機構
物理学助教)
西条 旨子
(公衆衛生学准教授)
牧野田 知
(産科婦人科学教授)
柴田 健雄
(産科婦人科学助教)
赤尾 浩慶
(循環器内科学臨床
准教授)
土谷 武嗣
(循環器内科学臨床
准教授)
田中 良
(呼吸器外科学助教)
水野 史朗
(呼吸器内科学准教授)
志賀 英明
(耳鼻咽喉科学准教授)
三輪 高喜
(耳鼻咽喉科学教授)
牧野田 知
(産科婦人科学教授)
佐々木 洋
(眼科学教授)
高林 晴夫
(FDD-MB センター
特任教授)
岡崎 俊朗
(血液免疫内科学
特任教授)
竹田 公信
(皮膚科学講師)
70
学術集会名 [ 発表演題名 ]
H26.7.15 ∼
H26.7.19
(整形外科学准教授)
赤尾 浩慶
期 間
アメリカ
資 料
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
(看護学部)
氏名・所属職名
岩井 邦充 開催国
学術集会名 [ 発表演題名 ]
H26.8.30∼
H26.9.6
Congress 2014 of the European Society of Cardiology [CTCF regulates the
formation of apoptosis by conjugating the two opposite pathways in arterial
smooth muscle cell]
パナマ
H26.9.5∼
H26.9.14
18th International Conference on Cancer Nursing. of the International
Society of Nurses in Cancer Care [The necessity of nursing support for pain
management seen from chronic phase cancer survivors' pain and treatment]
(看護学部教授)
田村 幸子
期 間
スペイン
(看護学部教授)
(総合医学研究所)
氏名・所属職名
小島 正美
開催国
Annual Meeting 2014 of the Association for Research in Vision and
Ophthalmology [Investigation of crystalline lens injury threshold by 75 GHz
band exposure in rabbit]
ドイツ
H26.5.30 ∼
H26.6.14
Annual Meeting 2014 of the Organization for Human Brain Mapping
[Gyrification of superior temporal gyrus in schizophrenia: Possibility of clinical
application]
南アフリカ
H26.6.6 ∼
H26.6.14
Annual Meeting of the Bioelectromagnetics Society and the European
BioElectromagnetics Association (Bio EM 2014) [ M illimeter wave exposure
induces cornea and lens epithelium damage]
南アフリカ
H26.6.6 ∼
H26.6.14
Annual Meeting of the Bioelectromagnetics Society and the European
BioElectromagnetics Association (Bio EM 2014) [75 GHz millimeter wave
exposure to eye: role of environment factor in effects]
中 国
H26.8.16 ∼
H26.8.23
31st General Assembly and Scientific Symposium of the International Union of
Radio Science [Effect of relative humidity during 40 GHz millimeter wave
exposure]
アメリカ
H26.9.14 ∼
H26.9.20
39th International Conference on Infrared, Millimeter, and Terahertz Waves
[Ocular temperature measurements during infrared or millimeter wave
exposure]
プロジェクト研究センター
ポストドクター
(戦略的研究部)
小島 正美
プロジェクト研究センター教授
(環境原性視覚病態研究部)
蔡 政佑
プロジェクト研究センター
研究員
(環境原性視覚病態研究部)
小島 正美
プロジェクト研究センター教授
(環境原性視覚病態研究部)
小島 正美
プロジェクト研究センター教授
(環境原性視覚病態研究部)
学術集会名 [ 発表演題名 ]
H26.5.3 ∼
H26.5.9
プロジェクト研究センター教授
(環境原性視覚病態研究部)
松田 幸久
期 間
アメリカ
71
資 料
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
金沢医科大学報 第 101 号∼ 160 号主要記事一覧
金沢医科大学報は 1979 年(昭和 54 年)6 月に創刊され、本号で 160 号を数える。発行部数は 1 号につき 8,000 冊に
もおよび、教職員はもちろん、官公庁ほか私大協加盟校、関連病院、同窓会・後援会と広く配布されている。
今回、本号を発行するにあたり No.101 号から 160 号までの主要記事一覧を掲載したので、歴史年表としても索引
としても利用していただけるものと思う。なお、創刊号から 100 号は学報 100 号(1999.10 )に掲載。
No.101 January/2000
(表紙 / 飛翔)
新春の挨拶
教育懇談会: 問題立脚型学習
必修・禁忌肢を中心とした問題作成
新任教授紹介: 篠原、廣瀬(優)
、利波
移植医療とインフォームド・コンセント
病院増改築実施設計、最終決定へ
報告: 米国マウントサイナイ大学留学記(北林)
報告: フロリダ大学留学記(森山)
No.102 May/2000
(表紙 / カタクリの花)
第 23 回卒業式 / 第 29 回入学式
新任教授紹介: 石倉
江蘇省・石川県複数大学間 友好交流協定調印
国境なき医療(中嶋 WHO 名誉事務局長)
トピックス:PBL 導入の試みについて
報告: ハワイ大学医学部の PBL 見学記(堀)
報告: ロンドン大学留学記(石﨑)
No.103 August/2000
(表紙 / 河北潟ひまわり村の向日葵)
医学教育の考え方と方策について(祖父江)
必修・禁忌肢を中心とした問題作成
教育懇談会: マーサ大学における PBL 教育
新任教授紹介: 喜多、竹上、瀧野
北陸大学と姉妹校提携
「電子カルテ」全科実施
報告: マウントサイナイ医科大学留学記(陳)
報告: オレゴンヘルスサイエンス大学留学記(吉竹)
No.104 November/2000
(表紙 / 工事進む内灘大橋)
第 20 回国内医科大学視察と討論の会
第 27 回金沢医科大学神経科学セミナー
教育懇談会: アメリカの医学教育
キャンペーン: 安全管理体制の確保に関する取り組み
報告: ハワイ大学医学部 PBL ワークショップ(上田)
報告: マーサ大学訪問記(川上)
報告: ノースウエスタン大学留学記(三浦)
報告: マサチューセッツ工科大学留学記(小坂)
No.105 January/2001
(表紙 / 寒暁の河北潟にて)
新春の挨拶
教育懇談会:PBL を組込んだ新カリキュラム
The Third Asian Cataract Reserch Conference
公開シンポジウム : 末期医療からみた命
カルテの電子保存はじまる
トピックス: 医療事故訴訟と病院リスクマネジメント
報告: オランダ留学記(山田)
報告: テネシー大学留学記(松野)
(編集部)
No.106 May/2001
(表紙 / 内灘砂丘のハマナスの花)
第 24 回卒業式 / 第 30 回入学式
新任教授紹介: 木越、大瀧、上田、東、松田、芝本
中国・江蘇省友好交流訪問団が来学
トピックス: クリティカルパス その可能性と限界
インターネットライブ中継本格化
教員評価制度の導入
随想: アメリカ整形外科学会交換フェロー(藤田)
No.107 August/2001
(表紙 / 夏の花、立葵)
第 28 回金沢医科大学神経科学セミナー
トピックス: コア・カリキュラムと共用試験システム
医学教育の達人養成へ
新任教授紹介: 神田
華中科技大学同済医学院一行本学訪問
厚労省ほか「特定共同指導」
報告: マーサ大学交換留学生の同行記(菅井)
報告: 米国シンシナティ大学留学記(川村)
No.108 November/2001
(表紙 / 新橋開通)
第 28 回金沢医科大学神経科学セミナー
ハイテクリサーチセンター公開シンポジウム
教育懇談会: 大学院改組について
コア・カリキュラムの具現化
学生支援センター開設
診療報酬不当請求報道についての本学の見解
報告:ハワイ大学PBLワークショップに参加して(三浦)
報告: ロンドン大学留学記(森河)
No.109 January/2002
(表紙 / 新装金沢城)
新春の挨拶
組織機構改革について
2 大学医学生教育交流研究会 - 近畿大学医学部
The 18th Congress of Pan-Pacific Surgical
Association Japan Chapter
診療情報の共有化
報告: 米国バンダービルト大学留学記(西澤)
随想: 私のナースキャップ論(辻口)
No.110 May/2002
(表紙 / 浅野川の桜)
第 25 回卒業式 / 第 31 回入学式
教育懇談会: 最近の医学教育の動向
変革する医学教育への挑戦
院外処方箋の発行開始
小田島粛夫理事長再任
随想:第1回日本伝統捕鯨地域サミットに参加して(平口)
随想: 旅に病んで(津川)
73
資 料
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
No.111 August/2002
(表紙「
/ 海の日」賑わう)
第 8 回国際シェーグレン症候群シンポジウム
学生支援センター紹介
共用試験およびその動向について
第 12 回日韓合同放射線学会
エネルギーセンター竣工
随想: 内灘試射場の想い出(津川)
報告:華中科技大学同済医学院開学95周年表敬訪問(干場)
報告:地域産業コンソーシアム研究開発事業採択決定(高林)
No.112 November/2002
(表紙 / 本多の森の秋色)
第 29 回金沢医科大学神経科学セミナー
TV 番組 : 明日の良医をめざして
オピニオン:IT 化と電子カルテ化の課題と問題点
竹越襄学長再任
随想: カリフォルニア大学留学記(石垣)
随想: フィラデルフィア留学記(兼氏)
紹介:「シェーグレンの会」について(菅井)
随想: アリゾナメモリアル(津川)
No.113 January/2003
(表紙 / 近江町市場、冬の賑わい)
新春の挨拶
金沢医科大学大学院医学研究科改組再編
教育懇談会: 家庭医療学に期待されるもの
教育懇談会: 卒前卒後の医学教育
International Symposium on Alternative &
Complementary Medicine
総合医学研究所組織改組
随想: 中国東北地方有鉤嚢虫の疫学調査(市川)
No.114 May/2003
(表紙 / 浅野川鯉流し)
第 26 回卒業式 / 第 32 回入学式
トピックス: 客観的臨床能力試験(OSCE )
トピックス: 女性専門外来開設
トピックス: 睡眠時無呼吸症候群(SAS )の診療
トピックス:「固定チームナーシング」の現状
第 32 回入学宣誓式
新任教授紹介: 平口、堀、田村
大学基準協会正会員加盟・登録
No.115 August/2003
(表紙 / 飛翔)
創立 30 周年記念特集 : 歴史を振り返り、大学
の明日を考える
ドクターヘリ試乗会
報告: フロリダ大学留学記(相原)
随想: 温泉の効用(津川)
報告: 金沢医科大学水月会の紹介(廣瀬)
No.116 November/2003
(表紙 / 第四高等学校本館)
金沢医科大学創立 30 周年記念行事
式典、講演会、祝賀会、病院新館見学会
第 30 回金沢医科大学神経科学セミナー
標準試験・共用試験問題の適切な作成
NIH シェーグレン症候群研究に研究助成
報告: 米国タフツ大学留学記(梶波)
随想: 時々の日の丸(津川)
随想: 夢と現実(岡田)
74
No.117 January/2004
(表紙 / 加賀鳶のはしご登り)
新春の挨拶
学生クラブハウス完成披露
病院新館で外来診療スタート
紹介: 睡眠障害センター、ハートセンター
新臨床研修制度研修医マッチングの実施
報告: ミシガン大学留学記(中泉)
随想: 黒部峡谷露天風呂めぐり(津川)
随想: 中央手術部引越し顛末記
No.118 May/2004
(表紙 / 石引町の紫もくれん)
今、なぜ、大学の制度改革なのか ?
大学・病院敷地内全面禁煙
第 27 回卒業式 / 第 33 回入学式
医学部講座組織改組・再編
JICA「中日防盲治盲事業」調印式
トピックス: 新しい研修医をこれからどう迎えるか
総合医学研究所所長に山本達教授
No.119 August/2004
(表紙 / 内灘の花火)
常陸宮殿下本学をご視察
第 8 回アジア−太平洋電子顕微鏡学会会議
図書館に新 CAT/ILL 対応の文献システム導入
トピックス: 救命救急士救急活動における気管挿管
スタートした臨床研修医研修システム
紹介: 腎総合センター
学長に山本達名誉教授
随想: 実践的メタボローム研究の最前線(久原)
No.120 November/2004
(表紙 / 金沢 21 世紀美術館開館)
新学長に期待する
新任教授紹介: 利波、梶波、栂、梅原
参加型臨床実習
松井忍教授 総合医学研究所所長就任の挨拶
TV 番組「瞳の架け橋」
「あるジャーナルの記事」から医療の真価を考える
副理事長に竹越襄理事
教務部、学生部が新体制に
No.121 January/2005
(表紙 / 黎明の河北潟と剣岳)
新春の挨拶
医学生・研修医のドロップアウト対策と支援
木田先生、Monut 教授本学表敬訪問
新しい時代における教養教育について(松田)
紹介: 内視鏡センター
随想: 解剖学者がみたミケランジェロの彫刻(篠原)
報告: 中日友好病院創立 20 周年記念式典(中山)
No.122 May/2005
(表紙 / 金沢駅のクリスタルドームと鼓門)
第 28 回卒業式 / 第 34 回入学式
21 世紀集学的医療センター・医学教育センター発足
新任教授紹介: 望月、元雄、杉江、佐久間、坂本、高
ハワイ大学医学部との提携
髙島茂樹教授 病院長就任の挨拶
高瀬修二郎教授 図書館長就任の挨拶
新役員・評議員・顧問の選任
資 料
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
No.123 August/2005
(表紙 / 内灘の夏)
金沢医科大学医学会 30 周年記念式典・祝賀会
新任教授紹介: 佐々木、古家、松井、小坂、齋藤
教育懇談会:Mercer University School of Medicine
新たな医学教育の開拓をめざして
診療参加型臨床実習へのヒント(堀)
報告: 医学教育における行動科学教育の重要性
報告: 整備が進む国内の Medical Oncology
No.124 November/2005
(表紙「
/ ツール・ド・のと 400 」へ発進)
国際交流 20 周年記念式典・記念講演会
教 育 懇 談 会:Admission to the John A. Burns
School of Medicine(JABSOM )
新任教授紹介: 佐川、中泉
An International Association for Medical
Education in Europe 2005(堀)
金沢医科大学病院・先端医療なるほど図鑑
No.125 January/2006
(表紙 / 雪晴れの兼六園)
新春の挨拶
21 世紀集学的医療センター開設記念式典・
記念講演会(森)
新任教授紹介: 和藤
特別講演会: 医学生のストレスとその対処(斎藤)
本学病院の理念と基本方針を更新
本学におけるアスベスト問題の現状と取組み
報告: 米国(NIH、OU、OMRF )留学記(河上)
No.126 May/2006
(表紙 / 内灘「世界の凧の祭典」
)
新入教職員を迎えて
第 28 回卒業式 / 第 35 回入学式
新任教授紹介: 米倉、加藤、横山、四方
総合医学研究所の移転・整備
1 看護単位 1 師長体制による看護管理の強化(辻口)
報告:スウェーデン・国立労働生活研究所留学記(登坂)
KMUnet への「スパムメール対策システムの導入」
No.127 August/2006
(表紙 / 内灘に咲く月見草)
第 1 回 KMU 研究推進セミナー
教育懇談会: アドバンスト OSCE について
バーモント大学医学部と交換協定締結
金沢医科大学病院 DMAT 誕生
看護学部棟起工式
報告:カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学記(吉田)
報告:カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学記(戸部)
随想: 腎移植からの三つ子の成長記録
No.128 November/2006
(表紙 / 卯辰山秋色)
教育懇談会: 変革を迫られる医学教育
新任教授紹介: 友杉
第 5 回日韓糖尿病腎症セミナー
内灘町と包括連携協力協定を締結
随想: 白山に学ぶ(津川)
報告: 南カリフォルニア大学留学記(杉森)
No.129 January/2007
(表紙 / 兼六園のろうばい)
新春の挨拶
病院第 2 新館オープン
看護学部設置認可される
新任教授紹介: 北村
教育懇談会:OSCE の現状と将来
「病院機能評価」の訪問審査終わる
地域がん診療連携拠点病院指定内定
「膠原病支援ネットワーク」発足
No.130 May/2007
(表紙 / 兼六園の杜若)
第 30 回卒業式 / 第 36 回入学式
看護学部発足
新任教授紹介:八田、湊、松田、澁谷、北川、俵、天津、石橋、
岡田、柿沼、北岡、甲野、田村、塚田、福間、森河
「病院機能評価 Version5 」認定を取得
能登半島地震救急医療支援活動
看護学部長に俵友恵教授
No.131 August/2007
(表紙 / 金沢 21 世紀美術館の「朝顔プロジェクト」)
看護学部開設記念式典
平成 19 年度科学研究費補助金 1 億円を突破
トピックス: 北陸「がんプロフェッショナル」養成プロ
グラム
山田裕一副学長、学長に就任
報告:ニュージャージ州立大学(ラトガース大学)留学記
(奥田)
報告: ミシガン大学 Kresge 聴覚研究所留学記(宮澤)
No.132 November/2007
(表紙 / 金沢城の秋)
学長就任の挨拶(山田)
特別講演会: 学生のカウンセリングの際に知っ
ておくべきこと
新任教授紹介: 秋田
日台交流腫瘍内科国際シンポジウム
学長補佐に勝田省吾教授
寄稿: 北海道夕張市での地域医療(村上)
報告: タシケント国際膵疾患会議に出席して(元雄)
No.133 January/2008
(表紙 / 雪中の寒紅梅)
新春の挨拶
金沢医科大学創立 35 周年記念フォーラム
氷見市民病院の指定管理を受託
ベトナムの大学関係者来訪
金沢医科大学病院 DMAT 新潟県から感謝状
専門看護師(直井)認定看護師(中村)に認定
永年勤続 35 年表彰
随想: ヤマボウシと曽根先生(中島)
No.134 May/2008
(表紙 / 広坂通りの夜桜)
第 31 回卒業式 / 第 37 回入学式
氷見市民病院公設民営体制で診療はじまる
金沢医科大学地域医療シンポジウム
「一般教育機構」設置
新任教授紹介: 落合、相野田、鈴鹿、田中、小沼、立花
大学評価・認証評価 適合と評価・認定される
国際交流センター開設
ベトナム軍医大学との協定書調印
75
資 料
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
No.135 August/2008
(表紙 / カイトサーフィン)
山下公一理事長就任の挨拶
金沢医科大学氷見市民病院開院記念式典
新任教授紹介: 有沢、犀川、川原
教育懇談会: 夕張市における地域医療再生(村上)
実習用 NDP スライドシステム導入
「研究推進センター」発足
金沢医科大学看護師宿舎起工式
No.136 November/2008
(表紙 / 冬紅葉の金沢)
医療が揺れるさなかで何をすべきか(山下)
この 1 年間の学事活動の総括(山田)
国際交流センターオープンセレモニー
新任教授紹介: 赤井、伊藤
ひらめき☆ときめきサイエンス
金沢医科大学 FDD-MB センター開設
随想: 米欧回覧実記を読んで(その一)
(津川)
報告: カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学記(山下)
No.137 January/2009
(表紙 / 唐崎松雪吊りライトアップ)
新春の挨拶
金沢医科大学 FORUM 2008
新任教授紹介: 岩淵、渡邉
ロシア・ヤロスラブリ州副知事、州立医科大学関係者来訪
文科省 公的研究費実態把握のための現地調査
随想: 米欧回覧実記を読んで(そのニ)
(津川)
『解剖学者がみたミケランジェロ』発刊(篠原)
No.138 May/2009
(表紙 / 内灘のアカシア)
第 32 回卒業式 / 第 38 回入学式
金沢医科大学附属看護専門学校閉校記念式典
新任教授紹介: 加藤、堤、野口、影近、河野、田中、
坂本、泉
マクデブルク大学との学術交流提携
トピックス:公立穴水総合病院との遠隔医療への取り組み
報告:ドイツInternational Neuroscience Institute(村田)
報告: バーモント大学留学記(佐藤)
No.139 August/2009
(表紙“
/ 恋人の聖地”内灘海岸の夕暮れ)
総合医学研究所開設 20 周年記念行事
クリニカル・シミュレーション・センター公開セレモニー
新任教授紹介: 三輪、窪田、辻
学生よろず相談窓口開設
ベトナム軍医大学から訪問団
事務組織刷新 常務理事の復活
報告: ロシア・消化器内視鏡カンファランス(伊藤)
随想: 米欧回覧実記を読んで(その四)
(津川)
No.140 November/2009
(表紙 / 卯辰山 散紅葉)
金沢医科大学氷見市民病院フォーラム 2009
新任教授紹介: 岩井
第 12 回総合医学研究所市民公開セミナー
金沢医科大学医学会第 35 回総会
第 30 回連携病院会議
報告:大学のグランドデザインと中国ガラス産業視察(中農)
随想: 米欧回覧実記を読んで(その五)
(津川)
医学部長に栂教授、大学院医学研究科長に野島教授
76
No.141 January/2010
(表紙 / あおさぎ、雪の大池にて)
新春の挨拶
ヤロスラブリ州立医科大学と学術交流協定に調印
東アジア腫瘍内科国際シンポジウム
第 2 回日台交流腫瘍内科国際シンポジウム
総合医学研究所 20 周年記念誌発行
小田島粛夫前理事長旭日重光章を受章
報告: 米国 National Jewish Health 留学記(井口)
随想:第10回国際シェーグレン症候群シンポジウム(正木)
No.142 May/2010
(表紙 / チェリーブロッサム in 金沢 2010 )
第 33 回卒業式 / 第 39 回入学式
新任教授紹介: 飯沼、川原、原、紺家
平成 21 年度研究セミナー
病児保育室「すまいる」開設
金沢医科大学氷見市民病院移転新築工事始まる
総合医学研究所長に竹上勉教授
報告: 金沢上海肺がん国際セミナー
(佐久間)
図説カラダ大辞典シリーズ 3 冊発刊
No.143 August/2010
(表紙 / 蝉の声)
新アナトミーセンター起工式
寄附講座「総合医療学」
(石川県)を設置
新任教授紹介: 河﨑、中橋
看護学部保護者会「後援会さくら会」総会
華中技研大学同済医学院から訪問団、交歓学術講演会
学長に勝田省吾学長補佐
第 1 回内灘町ロマンチックウォーク
No.144 November/2010
(表紙 / 天徳院の紅葉)
勝田学長、川上病院長就任の挨拶
「スチューデント・ドクター医局」開設
新任教授紹介: 中村
相野田国際交流センター長就任の挨拶
随想: ドイツ訪問記(原)
随想: 華中科技大学同済医学院訪問記(櫻井)
随想: 心に残る人々
(小田島)
随想: 浅田次郎「終わらざる夏」を読んで
No.145 January/2011
(表紙 / 雪の大乗寺山門)
新春鼎談(山下理事長、勝田学長、川上病院長)
新任教授紹介: 堀、薄田
地域医療懇談会
報告:ハーバード大学ジョスリン糖尿病センター留学記(北田)
報告: 国際消化器治療内視鏡ワークショップ(伊藤)
報告: 第 10 回私立医科大学事務職員海外研修報告
(石田)
No.146 May/2011
(表紙 / 浅野川の桜)
本学の東日本大震災被災地支援の取り組み
竹越理事長就任の挨拶、山下理事長退任の挨拶
第 34 回卒業式 / 第 40 回入学式
新アナトミーセンター開館
新任教授紹介: 中島、坂井、竹内、長内、上田、北山、
松木
音楽療法研究会 100 回記念ありがとうコンサート
報告: 東日本大震災 : 釜石からの報告(髙橋)
資 料
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
No.147 August/2011
(表紙 / 内灘大橋に大輪の花火)
総合医学研究所組織の再編
新生 金沢医科大学氷見市民病院オープン
新任教授紹介: 上田、久保、岡崎、村木、宮澤、畑島
中日学術講演会
随想: 武漢訪問記(加藤)
随想: 華中科技大学同済医学院訪問記(森本)
報告: 東日本大震災と私(植田)
随想: 産学連携コーディネータとして(高田)
No.148 November/2011
(表紙 / 秋桜)
金沢医科大学氷見市民病院新病院竣工式
新任教授紹介: 清川、河野、福田
金沢医科大学医学会第 37 回総会
第 32 回連携病院会議
大学院医学研究科長に中川秀昭教授就任
「大学名」
、
「ロゴマーク」を商標登録
大連大学訪問団本学を表敬訪問
No.149 January/2012
(表紙 / ひがし茶屋街にて)
新春の挨拶
病院機能評価認定更新に係る訪問審査受審
金沢医科大学氷見市民病院 新病院開院記念講演会
能登研究所 地域医療専門医プログラム認定
報告: 米国タフツ大学留学記(赤尾)
随想:スウェーデンの理学療法・作業療法の現状(神戸)
随想:World Academy of Nursing Scienceで発表して(田村)
随想:「ツール・ド・のと 400 」参戦記(佐久間)
No.150 May/2012
(表紙 / 犀川緑地の桜並木)
第 35 回卒業式 / 第 41 回入学式
新任教授紹介: 小林、的場、川平、小島、本多
看護学部ボランティアグループに奨励賞
平成 23 年度研究セミナー
図説カラダ大辞典シリーズ「心臓と血管の病気」
写真集「金沢・内灘 四季の煌」発刊
随想: 叙勲を受けて(津川)
No.151 August/2012
(表紙 / 夏空に映える向日葵)
金沢医科大学創立 40 周年の記念にあたり(竹越)
第 34 回納骨式、第 40 回納棺式
第 3 回日中学術講演会
東日本大震災医療支援活動に感謝状授与
創立 40 周年記念事業 高峰さくら植樹
北海道羽幌町 PR 活動 in 内灘
報告: 中国の硝子・建具産業の視察(木村)
No.152 November/2012
(表紙 / 道程)
金沢医科大学創立 40 周年記念行事
記念式典、記念講演会、記念祝賀会、病院見学会
金沢医科大学四十年史ほか出版
新氷見市民病院開院一周年記念事業
能登研究所 能登の地域医療を守るため
石川県警本部から本学法医学へ感謝状授与
随想: 白山日帰り登山(竹上)
No.153 January/2013
(表紙 / 北陸新幹線乗り入れを待つ金沢駅)
新春の挨拶
新任教授紹介: 浅地
FDD-MB WWRC 2012 国際会議
第 13 回 KMU 研究推進セミナー
「氷見民宿一泊ドック」を開始
金沢医科大学レジデントハウス竣工修跋式
随想: 金沢医科大学創立 40 周年に寄せて(髙橋)
No.154 May/2013
(表紙 / キャンパスに咲くつつじ)
第 36 回卒業式 / 第 42 回入学式
新任教授紹介: 長谷川、前田、森山
平成 24 年度研究セミナー
氷見市民病院研修棟増築工事安全祈願祭
能登研究所 あなみず地域医療塾開講
看護学部長に篠原教授
総合医学研究所長に中川教授選任
事務組織の改編について
No.155 August/2013
(表紙 / 海の日に)
勝田学長再任
「医学教育棟」建設工事進む
新任教授紹介: 本間、堀(講座主任)
、辻(講座主
任)
、伊藤(講座主任)
氷見市民病院平成 25 年度健康づくり教室
報告: ロサンゼルスこども病院(CHLA )留学記(中村)
報告: 米国ノースウエスタン大学留学記(櫻井)
報告: 米国ピッツバーグ大学留学記(小倉)
No.156 November/2013
(表紙 / 秋空に映える雪吊り)
能登研究所 あなみず地域医療塾
新任教授紹介: 宮 澤( 講 座 主 任 )
、 和 藤( 講 座 主
任)
、笹川、高田
第 14 回 KMU 研究推進セミナー
第 34 回連携病院会議
山下公一前理事長旭日中綬章を受章
学生部長に川原範夫教授、医学部教務部長
に望月隆教授
No.157 January/2014
(表紙 / 浅野川大橋に舞う冬かもめ)
新春の挨拶
金沢医科大学グランドデザイン・プロジェクト
金沢医科大学氷見市民病院教育研修棟完成
新任教授紹介: 東
総合医学研究所市民公開セミナー
第 15 回 KMU 研究推進セミナー
北陸高度がんプロチーム養成基盤形成プラン市民公開講座
学内経営セミナー
No.158 May/2014
(表紙「
/ 世界の凧の祭典 2014 」
)
第 37 回卒業式 / 第 43 回入学式
新任教授紹介: 倉田、兼氏、柳原、平松、古田、村上、
石垣、高林
平成 25 年度研究セミナー
高島氷見市民病院病院長第61 回富山新聞文化賞受賞
理事長に竹越襄理事長再任、副理事長に高島
理事、病院長に松本教授、氷見市民病院病院
長に齋藤教授
77
資 料
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
No.159 August/2014
(表紙 / ニッコウキスゲ−白山高山植物園にて)
能登北部総合診療後期研修プログラム
第 36 回納骨式、第 42 回納棺式
第 16 回 KMU 研究推進セミナー
平成 26 年度科学研究費助成事業交付決定
がん診療連携拠点病院研修会
JR 東京駅に電照看板・デジタルサイネージ
金沢医科大学「ツエーゲン金沢」冠協賛試合
随想:夏の想い出(津川)
No.160 November/2014
(表紙 / 医学教育棟竣工、最高の学習環境を
めざして)
医学教育棟竣工
再生医療センター
(仮称)新設
金沢医科大学大学院看護学研究科認可
新任教授紹介:土島
金沢医科大学氷見市民病院:病院機能評価受審
立体駐車場第一期工事終わる
全国私立医科大学同窓会連絡会第 24 回西部会
《本学スタッフ新刊著書》
奈良 勲、神戸晃男、山﨑俊明、木林 勉 編
理学療法から診る廃用症候群
基礎・予防・介入
理学療法士向けの廃用症候群に関する本が一冊に
まとめられた。本書は、日常よく遭遇する疾患に対
する廃用症候群の特徴、発症のメカニズムを拘縮、
分担執筆:神戸晃男
(第三章 全置換術後関節の
廃用症候群:138-148 頁)
筋、骨、軟部祖組織に分けて述べ、実際の臨床でど
う対応すべきか、その予防と介入について図表を多
用してわかりやすく解説している。疾患では、人工
文光堂
関節全置換術、脳卒中、心疾患をはじめ、新生児か
A4 判、264 頁
定価(本体 6,000 円 + 税)
2014 年 5 月 20 日発行
ISBN978-4-8306-4506-8
ら高齢者に至るまで廃用症候群の予防と介入につい
て幅広く記載されている。
本書は新人理学療法士を対象としているが中堅理
学療法士にも知識を整理するのに有用である。
(医療技術部心身機能回復技術部門 神戸晃男記)
78
金沢医科大学報 160 号/2014.11
同窓会・後援会
全国私立医科大学同窓会連絡会
計した設問の中から、特に関心のある下記の 4 項目に
ついて回答校を指名して具体的に内容をお聞きした。
第 24 回西部会 主管
(1 )同窓会活性化のための具体的方策について
(3 )貴学病院における医師の勤務環境改善について
(2 )大学と同窓会との関わりについて
(4 )その他
アンケート集計結果による討議終了後、10 分間の休
憩をはさみ会員からの以下の質問に対して討議が進め
られた。
(1 )同窓会ホームページの会員専用ページ運営について
(2 )各病院における女性医師の在籍率および離職防
止対策・復職支援等について
討議終了後、齋藤副会長が次回主管の川崎医科大学
同窓会を紹介し、大島譲二北辰同窓会副会長が閉会の
辞を述べた。
全国私立医科大学同窓会連絡会第 24 回西部会にて
5 階写真室にて来賓が合流し記念撮影を行った後、会
場を移して懇親会が開催された。坂本会長の挨拶の後、
全国私立医科大学同窓会連絡会「第 24 回西部会」が平
本学の竹越 襄理事長、勝田省吾学長、松本忠美病院長
成 26 年 9 月 13 日(土)ホテル日航金沢にて、会員 11 校
から挨拶をいただき、伊藤 透北辰同窓会副会長の乾杯
から 46 名が参加して開催された。金沢医科大学北辰同
の発声で懇親会が開会された。会員同士 1 年ぶりの再
窓会としては、昨年の大阪医科大学仁泉会から引き継ぎ、
会に杯を交わし、アトラクションとして、にし茶屋街「明
平成 9 年の第 7 回、平成 16 年の第 14 回以来 3 回目の主管
月」の芸妓による踊りが披露されるなど大いに盛り上
としての開催であった。
がった。西部会恒例の各会員による挨拶が行われ、定
西部会は午後 5 時から、4 階「鶴の間」において金沢医
刻となり吉田勝明北辰同窓会常任理事から閉会の挨拶、
科大学北辰同窓会の齋藤人志副会長が司会進行を務め
次回主管の川崎医科大学同窓会の森谷卓也会長からご
た。齋藤副会長が開会の辞を述べたあと、出席者を紹
挨拶をいただき、盛会のうちに閉会となった。
介し、坂本 滋会長が主管としての挨拶を行った。
(教育研究事業支援課 森川仁八記)
討議では、事前に会員 11 校にアンケートを取って集
第 24 回西部会参加者記念撮影
79
募 金
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
金沢医科大学学術振興基金募金について
金沢医科大学学術振興基金募集趣意書
本学は、日本海側では初めての私立医科大学として、昭和 47 年に設立され、倫理に徹した人間性豊かな良医を育成する
こと、医学の深奥をきわめ優れた医療技術を開拓すること、人類社会の医療と福祉に貢献することを建学の精神として掲
げて着実に歩み続けてまいりました。
大学、特に医科大学は国の内外を問わず日進月歩の医学・医療をリードする大切な役割を担っていることは皆様充分に
ご承知のことであります。本学でも最高の教育・研究設備に加えて、先進医療機器の充実に意を尽くすとともに、基礎・
臨床医学講座並びに総合医学研究所の各部門において、医学の進歩に貢献できる人材の育成と研究の推進に日夜努力いた
しております。
教育面では、教育スタッフとしてすぐれた人材を配し、学生の教育に専念しており、昭和 53 年に第 1 回の卒業生が誕生
して以来、数多くの医師を世に送り出し、それぞれ国内国外の医学・医療の最先端で活躍しております。
研究面では、平成元年に従来の人類遺伝学研究所、熱帯医学研究所及び共同研究室を母体とし、難病治療など医療の先
端的な分野の開拓を目的とした総合医学研究所を設置し、臓器置換・難治疾患・癌・人類遺伝学・熱帯医学・基礎医学・
共同研究の各部門を中心にプロジェクト研究の推進を図っております。また、国際舞台においても躍進を続けており、欧
米の一流大学や研究所との研究員の交流、海外からの研究員・留学生の受け入れなどを通じて国際レベルの学術環境の整
備にも意を尽くしております。
診療面では、金沢医科大学病院は日本海側随一の規模を誇るまでに成長し、最新の医療機器を整備し、医学教育のみな
らず、文字どおり地域医療の基幹病院として順調に発展し、地域社会の要請に応えるべく最新レベルの医療サービスを提
供することにも十分な配慮をしてまいりました。
また、国際医療協力隊の派遣、世界各地域の種々の難病に対する国際医療協力に早くから取り組み、わが国の医科大学
の中ではトップクラスの実績を持っております。
この中でも特に医学教育面では、各年一人平均 1,700 万円以上の経費が掛かり 6 年で約一億円の財源が必要です。学納金、
国庫補助金、病院の医療収入のみでは教育の充実は困難で、広く本学職員、卒業生、学生のご父兄はじめ、民間企業、篤
志家の皆さんのご厚志をお願いいたしております。ことに近年、国庫補助金と病院の収入が激減し経営が困難であります
ので、文部科学省の許可を得て学術振興資金の募集を行っております。
どうか皆様方には本趣旨にご理解とご賛同を頂き、ご協力頂ければ幸甚に存じます。
学校法人金沢医科大学 理事長 竹 越 襄
募集要項 学術振興基金は次の要領で広く一般の方々からご協力をお願いしております。
人のご寄付)」による所得税、法人税の優遇措置を
1. 目 的: 金沢医科大学の教育・研究の振興と医療
受けることが出来ます。
の充実のため活用させていただきます。
5. 応募方法: 寄付申込書等を本学教育研究事業支援
2. 目標額: 10 億円
課あてにご請求ください。折り返し、手続方法、税
3. 募集先: 在学生、同窓生及びその父兄、教職員、
務に関することなどについてご説明いたします。
一般有志者並びに医学研究機関及び医療関係企業・
TEL 076-286-2211 内線 2720 ∼ 2724
団体等
FAX 076-286-8214
4. 学術振興基金へのご寄付は、
「特定公益増進法人寄
付金(個人のご寄付)
」及び「受配者指定寄付金(法
金沢医科大学学術振興基金寄付者ご芳名(過去 1 年間の分、敬称略)
鈴木 比佐(大阪府)
西垣内一哉(山口県)
黒澤 明充(山形県)
山下 公一(石川県)
竹中 康雄(広島県)
小倉 憲一(富山県)
衛藤 眞理(大分県)
平野 信夫(兵庫県)
鍬先清一郎(長崎県)
中村 貢(千葉県)
山科 洋一(広島県)
江口 武史(愛知県)
吉川 広(神奈川県)
宮島 伸治(熊本県)
中里 英子(栃木県)
(有)アカシア商会(石川県) 医療法人仁医会釜石のぞみ病院(岩手県)
丸文通商(株)金沢支店(石川県)
80
募 金
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
創立 40 周年記念事業募金寄付者ご芳名(敬称略)
(掲載の承諾を得た方のみ)
竹越 襄(石川県)
松本 忠美(石川県)
栂 博久(石川県)
角田 弘一(石川県)
山下 公一(石川県)
相引 眞幸(愛媛県)
浅野 定弘(滋賀県)
畔原 宏明(石川県)
荒木きみ枝(石川県)
池田 崇之(石川県)
池渕 公博(石川県)
石川 勲(石川県)
石橋 隆治(石川県)
井田ミサ子(石川県)
伊藤 透(石川県)
今田 直孝(富山県)
岩井 邦充(石川県)
岩淵 邦芳(石川県)
植田 俊郎(岩手県)
魚谷 儀一(石川県)
浦田 哲郎(富山県)
及川 卓(石川県)
大窪 美貴(石川県)
太田 絹子(富山県)
岡田 一雄(東京都)
岡野喜久一(山口県)
奥田 隆彦(大阪府)
小倉 克彦(北海道)
恩道 正博(石川県)
角野 守(石川県)
梶波 康二(石川県)
金﨑 啓造(石川県)
加納 千春(富山県)
川﨑 康弘(石川県)
上端 雅則(石川県)
岸邊 美幸(石川県)
北岡 和代(石川県)
北村 修(石川県)
木ノ内ちか子(石川県)
木村 正子(新潟県)
久野 成人(京都府)
熊井 則夫(宮城県)
鍬先 清一(長崎県)
甲野 裕之(石川県)
小島ひとみ(富山県)
小林 淳二(石川県)
小堀 勝(石川県)
古家 大祐(滋賀県)
最勝寺正智(長崎県)
坂井 恵子(石川県)
坂口友紀子(石川県)
佐川 元保(石川県)
佐竹 史子(大阪府)
佐野 泰彦(石川県)
志賀 英明(石川県)
篠原 治道(富山県)
柴山 卓也(石川県)
島田 賢一(石川県)
正 健一郎(兵庫県)
白川 尚哉(富山県)
杉原 一良(石川県)
鈴木 孝治(石川県)
髙島 茂樹(石川県)
齋藤 人志(石川県)
神田 享勉(富山県)
吉田 勝明(神奈川県)
大田 修(石川県)
青野 允(北海道)
朝日 俊明(石川県)
安土 幸恵(富山県)
有沢 晴美(富山県)
池田 法子(石川県)
生駒 尚秀(石川県)
石倉 直敬(石川県)
石橋 庸司(福岡県)
市岡 弘光(千葉県)
伊藤 智彦(石川県)
今村 秀嗣(宮城県)
岩崎 高明(東京都)
岩堀 博敏(福井県)
上田 正博(石川県)
薄田 勝男(石川県)
浦野 豊(長野県)
及川陽三郎(石川県)
大久保優子(石川県)
大戸 和雄(石川県)
岡田 均(石川県)
岡宗眞一郎(三重県)
奥田 鉄人(石川県)
長田ひろみ(石川県)
海道 俊克(石川県)
影近 謙治(石川県)
片山 壽夫(富山県)
金﨑めぐみ(石川県)
鎌仲 久恵(富山県)
川嶋 政広(石川県)
神林 敦彦(岩手県)
岸本 一夫(兵庫県)
北川 純子(石川県)
北村 優子(石川県)
木下 英理(石川県)
木村 洋輔(石川県)
久能 正之(福岡県)
熊井 惠美(北海道)
小池 美江(埼玉県)
河野 美幸(石川県)
小瀬戸佐知代(鹿児島県)
小林 敏美(長野県)
小堀三栄子(石川県)
小柳久美子(東京都)
斉藤 克子(埼玉県)
酒井 博史(石川県)
坂田 慎一(富山県)
鷺谷 昌夫(埼玉県)
佐藤 勝明(石川県)
寒川 英明(奈良県)
四方 裕夫(石川県)
柴垣 芳明(富山県)
澁谷 良穂(石川県)
島田 長樹(新潟県)
東海林博樹(石川県)
白濱 芳男(大阪府)
杉森 端三(石川県)
鈴木 比佐(大阪府)
中農 理博(石川県)
宮村 栄一(石川県)
坂本 滋(石川県)
伊藤 博(石川県)
大野木辰也(石川県)
青山 隆彦(福井県)
麻本 匡浩(石川県)
雨池ゆかり(富山県)
有原 徹(静岡県)
池田 昌弘(石川県)
井駒由利子(石川県)
石﨑 宏(石川県)
泉 晴美(富山県)
市堰 徹(石川県)
伊藤 信彦(岩手県)
今村 理子(宮城県)
岩城 雅恵(富山県)
岩脇 理佳(長野県)
上田 善道(石川県)
宇納 英幸(石川県)
江尻 直樹(石川県)
王 璐(石川県)
大笹 清則(富山県)
大橋 力(石川県)
岡田 正人(石川県)
岡村 基弘(京都府)
奥野亜津子(石川県)
小田 公子(大阪府)
各務 義朗(岐阜県)
葛西 款(宮城県)
加藤 勝人(石川県)
金山登喜夫(石川県)
上出比呂美(石川県)
川田 啓太(石川県)
菊地 勤(石川県)
岸本トキ子(石川県)
北川 秀機(富山県)
北村 佳子(石川県)
木下 幸子(石川県)
久司 一葉(石川県)
久保 江理(石川県)
熊谷 俊一(青森県)
小泉 尚子(福井県)
神戸 晃男(石川県)
後藤 知子(石川県)
小林 誠(石川県)
小堀 泰史(石川県)
小山 吉昭(富山県)
齊藤久美子(石川県)
酒井龍太郎(石川県)
坂田 真一(石川県)
笹川 寿之(石川県)
佐藤 宏和(石川県)
澤田 律子(富山県)
地崎赴美子(富山県)
柴田 崇志(富山県)
島 智一(石川県)
清水 豊(石川県)
定舎 良一(石川県)
新谷 博明(石川県)
杉森 哲也(石川県)
砂谷 優実(富山県)
木村 晴夫(石川県)
川上 重彦(石川県)
大島 譲二(埼玉県)
奥名 洋明(石川県)
相川 広一(石川県)
赤尾 浩慶(石川県)
東間ひとみ(石川県)
網 典子(富山県)
伊川 廣道(石川県)
池田 行雄(石川県)
石井 正憲(北海道)
石田 豊司(石川県)
出雲 栄(石川県)
一ノ谷雄基(石川県)
稲場 京子(富山県)
今村由衣子(石川県)
岩田 嘉文(富山県)
上繁 宣雄(奈良県)
上野 一夫(富山県)
宇納 由樹(石川県)
衛藤 眞理(大分県)
大家 英治(石川県)
大澤 学(石川県)
大山 充徳(群馬県)
緒方 章雄(兵庫県)
岡村 靖久(京都府)
奥村 信一(石川県)
小野木 豊(石川県)
加賀谷文秋(秋田県)
笠間 孝一(石川県)
門平 充弘(石川県)
兼氏 歩(石川県)
亀井 淳平(石川県)
河西 研一(静岡県)
菊池 哲(静岡県)
喜多 栄子(富山県)
北川 陽子(石川県)
北森久美子(石川県)
木村 敦子(栃木県)
清川 悦子(石川県)
久保 恭介(石川県)
黒澤 明充(山形県)
小泉 雅紀(奈良県)
小坂 健夫(石川県)
小西 啓子(富山県)
小林美奈子(三重県)
小室 明人(石川県)
紺田 篤史(石川県)
佐伯 牧彦(新潟県)
坂尾 光一(石川県)
坂野 邦雄(石川県)
笹川 眞人(新潟県)
佐藤 博之(福井県)
三治 秀哉(石川県)
品川 秋則(福井県)
柴田 晴通(静岡県)
島崎 猛夫(石川県)
清水由美子(石川県)
庄野紀代美(石川県)
新冨 芳治(鹿児島県)
鈴鹿 有子(石川県)
昔農 好子(石川県)
勝田 省吾(石川県)
飯塚 秀明(石川県)
伊藤 順(石川県)
小田島粛夫(石川県)
あいはら友子(東京都)
朝倉 善史(石川県)
東野 順子(富山県)
荒井 俊夫(神奈川県)
池上 顕弘(富山県)
池永 健(長崎県)
石垣 靖人(石川県)
石田 徳人(神奈川県)
出雲 淳子(石川県)
伊藤澄美子(富山県)
今泉 範子(石川県)
今村 吉克(石川県)
岩坪 明美(富山県)
上田 忠司(石川県)
植村 功(東京都)
浦島左千夫(石川県)
及川 寛太(岩手県)
大井手弘純(東京都)
太田 淳(石川県)
岡崎 恵子(石川県)
緒方 盛道(福岡県)
岡本 真一(石川県)
奥谷 正人(愛知県)
御舘 將夫(石川県)
角田 直美(富山県)
梶川 昌幸(富山県)
加富 喜芳(石川県)
金子 尚仁(山形県)
川合 洋子(富山県)
川原 範夫(石川県)
菊池 博幸(宮城県)
北 久直(石川県)
北田 宗弘(石川県)
木南 義男(石川県)
木村 透(栃木県)
日下 一也(石川県)
久保 由紀(石川県)
黒瀬 望(石川県)
小泉 由美(石川県)
小島 好司(石川県)
小林 勝雄(新潟県)
小平 俊行(石川県)
小森 明彦(滋賀県)
紺家千津子(石川県)
竿下 純子(富山県)
坂口 治(長野県)
坂元 仁志(石川県)
佐竹 歌子(大阪府)
真田 洋子(石川県)
塩谷 隆策(石川県)
篠田 謙一(東京都)
芝本 利重(石川県)
島崎 千秋(富山県)
清水 廉平(石川県)
庄野 浩史(石川県)
新村 康二(石川県)
鈴木 淳宙(千葉県)
瀬戸 恵美(富山県)
81
募 金
曽根 純之(秋田県)
髙﨑 正輝(石川県)
髙田 稔(石川県)
高林 晴夫(石川県)
田口 真源(岐阜県)
武田 久美(石川県)
武部 秀人(石川県)
立原 弘章(千葉県)
谷内 正人(石川県)
谷原 清美(石川県)
丹野 治郎(宮城県)
津田 志朗(石川県)
堤 理華(石川県)
津本 明信(石川県)
寺田 為義(富山県)
百成 富男(石川県)
友田 幸一(大阪府)
長江 康(埼玉県)
中川 邦子(石川県)
中川 喜雄(石川県)
永田 勝宏(石川県)
中野万里子(石川県)
中村 喜亮(富山県)
中村 光宏(石川県)
長山 豊(石川県)
西尾 明子(石川県)
西木 哲也(石川県)
西村 憲司(石川県)
橋本 典子(富山県)
鉢嶺 将明(大阪府)
浜崎 孝子(石川県)
原 淳子(群馬県)
比嘉 昌文(沖縄県)
疋島 寛(石川県)
平岡 久樹(東京都)
廣瀬 信雄(石川県)
福田 昭宏(石川県)
藤井 寛三(山口県)
藤田 知三(福井県)
古府 伸也(石川県)
堀江 朗(東京都)
万江真一郎(熊本県)
前畑 勝次(石川県)
間嶋めぐ美(石川県)
松井 真(石川県)
松田 健志(石川県)
松葉慎太郎(石川県)
丸山 晃弘(石川県)
溝口 義人(福岡県)
南 暢彦(石川県)
宮澤 克人(石川県)
宮東 剛文(石川県)
三輪 高喜(石川県)
村上 英徳(石川県)
村田大一郎(静岡県)
森 秀男(石川県)
森田 博之(埼玉県)
森本 茂人(石川県)
安原 真理(石川県)
柳澤 衛(京都府)
山口 昌夫(石川県)
山下 美里(石川県)
山之内菊香(富山県)
湯浅 幸吉(石川県)
吉田 和幸(石川県)
吉野 健一(石川県)
渡辺いつ子(富山県)
82
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
曽根 崇史(富山県)
高瀬 悦子(富山県)
髙橋 詠二(石川県)
田川 俊範(石川県)
武市 敏明(石川県)
竹田 浩一(石川県)
武部瑠里子(石川県)
田中 一美(石川県)
谷口 真(石川県)
谷本 至(石川県)
知久田 博(石川県)
土田 英昭(石川県)
椿原 澄朗(富山県)
鶴見 隆史(東京都)
寺中 信夫(石川県)
土岐 宗利(群馬県)
外山 宏(愛知県)
長岡加代子(石川県)
中川 東夫(石川県)
中澤 益枝(石川県)
中田 千鶴(富山県)
中林 秀信(富山県)
中村 常之(石川県)
中村 充代(石川県)
那須 義功(香川県)
西尾 浩次(石川県)
西澤 誠(石川県)
西本 雅彦(京都府)
橋本 光正(石川県)
八田 稔久(石川県)
浜崎 優子(石川県)
原 靖(埼玉県)
東 妙美(石川県)
疋田 勉(石川県)
平口 哲夫(石川県)
廣村健太郎(石川県)
福田 正道(石川県)
藤井 正則(富山県)
藤田美紀子(石川県)
古本 郁美(石川県)
堀越健太郎(群馬県)
前岡 勇人(石川県)
牧野田 知(石川県)
舛井 昭秀(石川県)
松井 優子(石川県)
松田 知之(石川県)
松原 純一(岐阜県)
三浦 智子(石川県)
三谷 真弓(石川県)
南 英樹(石川県)
宮下あき子(石川県)
宮東 利恵(石川県)
向 千春(富山県)
村上 学(石川県)
村山 智子(石川県)
森 秀胤(神奈川県)
森田 實(石川県)
諸江 律子(石川県)
安原 稔(石川県)
柳田 隆(石川県)
山崎 軍治(石川県)
山瀬 真琴(石川県)
山本 健司(石川県)
尤 高峰(石川県)
吉田 純子(石川県)
吉野多美子(石川県)
渡邉 直人(石川県)
台蔵 晴久(石川県)
高田 尊信(石川県)
高橋まゆ美(石川県)
滝口 智夫(石川県)
竹内 洋子(石川県)
武田 純爾(大阪府)
田代 秋一(富山県)
田中 惠子(石川県)
谷口 充(石川県)
玉井 学(福井県)
津川 龍三(石川県)
土原 一真(石川県)
津幡 裕美(石川県)
出村 昇(石川県)
土井 悠人(富山県)
徳田 治樹(石川県)
中居 文子(石川県)
中川 明彦(石川県)
中川 秀昭(石川県)
中島 素子(石川県)
中谷 渉(石川県)
中平 雄二(大阪府)
中村 利美(石川県)
中村 行男(福井県)
辺本智恵美(石川県)
西尾 眞友(石川県)
西部 明子(石川県)
丹羽 修(石川県)
長谷川泰介(石川県)
花田 一美(福岡県)
林 圭(富山県)
原澤 博文(三重県)
東 伸明(石川県)
肥後 重子(鹿児島県)
平場 吉治(石川県)
黄 正寿(石川県)
福村 敦(石川県)
藤井 道孝(山梨県)
舟木 洋(石川県)
堀 有行(石川県)
本田 俊幸(石川県)
前田 修子(富山県)
政氏 藤玄(石川県)
舛井 美紀(石川県)
松岡 初文(三重県)
松田 久夫(石川県)
松本 織絵(石川県)
水株 正紀(石川県)
道上 紀子(石川県)
南野 桂三(大阪府)
宮下 裕至(石川県)
宮村 利雄(石川県)
向 義博(富山県)
村上 美江(石川県)
元雄 良治(石川県)
森 真澄(富山県)
森田 礼時(石川県)
八木 茂夫(石川県)
矢地 弘子(富山県)
薮越 公司(石川県)
山下 和夫(石川県)
山田 聖(兵庫県)
山本 千勢(石川県)
由利 健久(石川県)
吉竹 佳の(石川県)
米倉 秀人(石川県)
渡邉 将隆(新潟県)
髙木 俊宏(石川県)
高田 智子(石川県)
髙橋 基浩(石川県)
瀧本 淳子(石川県)
竹上 勉(石川県)
竹中 愛美(石川県)
多田 博行(長野県)
田中 達朗(石川県)
谷口 芳子(静岡県)
玉川 泰浩(奈良県)
辻村亜希子(石川県)
土屋 英治(愛知県)
坪内 譲(石川県)
寺井 明夫(石川県)
堂前 正秀(石川県)
利波 久雄(石川県)
長井富美子(富山県)
中川 淳(石川県)
中川 博幾(福井県)
中新 茂(石川県)
中野 明夫(三重県)
中村 晃(石川県)
中村ひろみ(石川県)
中谷 一也(富山県)
奈良崎友子(石川県)
西川 正(石川県)
西部 泰弘(石川県)
野澤 幸雄(石川県)
長谷川雅美(石川県)
羽根 淳治(東京都)
林 哲朗(石川県)
原島 完司(石川県)
東野 治仁(青森県)
氷見 祐二(石川県)
平山惠美子(石川県)
福井 清数(石川県)
福山 智基(福井県)
藤井 衛之(石川県)
舟坂 雅春(富山県)
堀 愉(石川県)
本多 隆文(石川県)
前田 俊彦(石川県)
正来 宏美(石川県)
升谷 一宏(石川県)
松木 伸夫(富山県)
松田 博男(石川県)
松本 順治(石川県)
水谷 謙二(静岡県)
道渕 範子(富山県)
宮井 公一(富山県)
宮下 理恵(富山県)
宮本加代子(石川県)
村井 幸美(石川県)
村木 靖(石川県)
森 茂樹(石川県)
森河 裕子(石川県)
森永 哲文(広島県)
八木 孝男(石川県)
柳田 善為(石川県)
山上 洋治(岡山県)
山下 敏彦(北海道)
山中 啓義(北海道)
山本美喜枝(石川県)
横山 仁(石川県)
吉冨 泰央(石川県)
米田 正明(石川県)
渡辺 祐介(愛知県)
高木 雅美(富山県)
高田 昌美(石川県)
高橋 喜統(石川県)
田口 久雄(石川県)
武田 和也(石川県)
竹中美千穂(石川県)
立花 修(石川県)
田中 恭武(福岡県)
谷畑 祐子(富山県)
唐 尚子(北海道)
辻本 幹夫(石川県)
堤 幹宏(石川県)
坪本他喜子(富山県)
寺島賢二郎(山形県)
百成智津枝(石川県)
富岳 亮(埼玉県)
中泉 裕子(石川県)
中川 和美(石川県)
中川美枝子(石川県)
中田 興満(石川県)
中野 正幸(群馬県)
中村 和子(石川県)
中村真寿美(石川県)
中山 治樹(京都府)
西 朝子(富山県)
西川美香子(石川県)
西前 忠英(大阪府)
橋本 外次(石川県)
畑島 淳(富山県)
浜江紀美代(石川県)
林 廣之(三重県)
原田 英也(青森県)
東山 卓嗣(石川県)
姫野 洋一(富山県)
広瀬 了(石川県)
福島 俊洋(福井県)
藤井 宏真(奈良県)
藤岡 隆庸(栃木県)
古居 滋(石川県)
堀井 勲(富山県)
前 邦博(富山県)
前野 聡子(石川県)
真柴 智(石川県)
町野 千秋(東京都)
松下外志雄(石川県)
松能 好子(石川県)
松本裕三郎(熊本県)
水野 宅郎(富山県)
湊 宏(石川県)
宮内 博史(高知県)
宮永 亨(富山県)
宮本 文夫(石川県)
村上 望(富山県)
村下 智子(石川県)
森 豊茂(石川県)
森田 展代(富山県)
森本 亜弓(富山県)
安田裕美子(石川県)
柳川 尚樹(富山県)
山口 克宏(宮城県)
山下 昌信(石川県)
山野 清一(石川県)
山元 康徳(石川県)
吉江 忠正(長野県)
吉野 和美(北海道)
和田 正美(石川県)
募 金
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
〈法 人〉
㈱アートフード(石川県)
㈱アイビックス北陸(石川県)
赤門ウイレックス㈱(愛知県)
㈱アクト(石川県)
旭化成ファーマ㈱医薬京都支店(京都府)
㈱朝日商会(石川県)
あすか製薬㈱(東京都)
アステラス製薬㈱(東京都)
㈱アドマック(石川県)
アルフレッサファーマ㈱(大阪府)
㈱いこいの村能登半島(石川県)
㈱イーピーミント(東京都)
石川日野自動車㈱(石川県)
㈶石川県予防医学協会(石川県)
石川トヨタ自動車㈱(石川県)
伊丹産業㈱(兵庫県)
医療法人 恵徳会 小田代病院(鹿児島県)
医療法人 手島会 手島病院(大阪府)
医療法人 霞水会 土浦厚生病院(茨城県)
医療法人 太白会 シーサイド病院(山口県)
医療法人 川上医院(福井県)
医療法人財団 五省会(富山県)
医療法人 白百合会 武生記念病院(福井県)
医療法人 道坤会(青森県)
医療法人 敬仁会 函館おしま病院(北海道)
医療法人 林病院(福井県)
医療法人 福仁会(福井県)
医療法人 古野整形外科麻酔科クリニック(福岡県)
医療法人 松髙眼科医院(長野県)
医療法人 睦会ムツミ病院(京都府)
医療法人 山鹿慈恵会(熊本県)
医療法人 悠久会 大牟田共立病院(福岡県)
医療法人 案浦クリニック(福岡県)
医療法人 玲心会(鹿児島県)
医療法人 小川医院(山形県)
医療法人 健身会(埼玉県)
医療法人 三軒医院(大阪府)
医療法人社団 和楽仁(石川県)
医療法人社団 広栄会 厚木循環器・内科クリニック(神奈川県)
医療法人社団 上田医院(島根県)
医療法人社団 沖野会(石川県)
医療法人社団 勝木会 やわたメディカルセンター(石川県)
医療法人社団 喜生会 木戸クリニック(富山県)
医療法人社団 金原皮膚科医院(石川県)
医療法人社団 志貴野会(富山県)
医療法人社団 親和会 山田温泉病院(富山県)
医療法人社団 ときわ会 常願寺病院(富山県)
医療法人社団 博洋会(石川県)
医療法人社団 福間産婦人科クリニック(静岡県)
医療法人社団 ふたば(群馬県)
医療法人社団 裕祐会 丸岡耳鼻咽喉科(東京都)
医療法人社団 三秋整形外科医院(石川県)
医療法人社団 持木会(石川県)
医療法人社団 安田内科病院(石川県)
医療法人社団 ヤベツ会 なかでクリニック(石川県)
医療法人社団 浅ノ川総合病院(石川県)
医療法人社団 小川医院(石川県)
医療法人社団 小田眼科医院(宮城県)
医療法人社団 一弘会 土原医院(石川県)
医療法人社団 光仁会 木島病院(石川県)
医療法人社団 高信会(宮崎県)
医療法人社団 近藤クリニック(石川県)
医療法人社団 三治整形外科クリニック(石川県)
医療法人社団 白枝医院(兵庫県)
医療法人社団 正啓会成和病院(富山県)
医療法人社団 清尚会三上外科整形外科(北海道)
医療法人社団 博朋会神経科精神科ひらかわクリニック(東京都) 医療法人社団 白銀会林病院(石川県)
医療法人社団 三医会三輪病院(富山県)
医療法人社団 らいふクリニック(石川県)
医療法人社団 和敬会(富山県)
医療法人 新緑会(沖縄県)
医療法人太白会シーサイド病院(山口県)
医療法人 坪川医院(福井県)
医療法人 中村眼科(長野県)
医療法人 波々伯部(福井県)
医療法人 メディトラストやの医院(福岡県)
医療法人 祐愛会(佐賀県)
㈲インターニクス北陸(石川県)
㈲ウエダ企画(石川県)
宇野酸素㈱(福井県)
㈱浦建築研究所(石川県)
エーザイ㈱(東京都)
㈱エスアールエル(東京都)
エスエス製薬㈱(東京都)
㈱エネサーブ北陸(福井県)
大塚製薬㈱(東京都)
㈱大塚製薬工場(徳島県)
㈲大山商店(石川県)
㈱岡村製作所 北陸支店(石川県)
温泉リハビリテーションいま泉病院(富山県)
加越建設㈱(石川県)
化研生薬㈱(東京都)
科研製薬㈱(東京都)
㈱片岡(石川県)
カナカン㈱(石川県)
金沢医科大学看護学部後援会さくら会(石川県)
金沢医科大学看護同窓会(石川県)
金沢医科大学北辰同窓会(石川県)
金沢医大後援会橘会(石川県)
金沢社会保険病院(石川県)
金沢市清掃㈱(石川県)
金沢西病院(石川県)
㈱金沢丸善(石川県)
川口青木うぶかた皮フ科クリニック 熊谷聖代(埼玉県)
河北郡衛生㈱(石川県)
環境開発㈱(石川県)
環境サービス㈱(愛知県)
北川瀝青工業㈱(石川県)
㈲北商事(石川県)
キッセイ薬品工業㈱東京本社(東京都)
㈱紀伊國屋書店(東京都)
杏林製薬㈱京滋北陸支店(京都府)
協和発酵キリン㈱(東京都)
㈱キリン堂(大阪府)
㈱金太(石川県)
クックランチサービス(石川県)
㈱熊谷組北陸支店(石川県)
クラシエ製薬㈱(東京都)
クラフト㈱(東京都)
クリタ・ケミカル北陸㈱(富山県)
兼六建設㈱(石川県)
㈱光洋(神奈川県)
公立穴水総合病院(石川県)
公立羽咋病院(石川県)
公立松任石川中央病院診療部(石川県)
興和創薬㈱ 営業本部(東京都)
㈱コーシン(石川県)
越屋メディカルケア㈱(石川県)
コマニー㈱(石川県)
財団医療法人 中村病院(福井県)
㈱坂田亀巣堂(石川県)
㈲アカシア商会(石川県)
旭化成ファーマ㈱(東京都)
味の素製薬㈱東海支店(愛知県)
アストラゼネカ㈱(大阪府)
粟津歯科医院 久保伸一郎(石川県)
石井電機商会(石川県)
㈱石川コンピュータ・センター
(石川県)
㈱井上誠昌堂(富山県)
医療法人社団 宮﨑耳鼻咽喉科医院(石川県)
医療法人 かぶとやま会 久留米リハビリテーション病院(福岡県)
医療法人 沢村内科(大阪府)
医療法人 土佐楠目会(高知県)
医療法人 原外科医院(福岡県)
医療法人 芳泉会(福井県)
医療法人 明峰会(福井県)
医療法人悠々会内田クリニック(埼玉県)
医療法人 岩﨑内科診療所(埼玉県)
医療法人 厚生会 福井厚生病院(福井県)
医療法人社団 秋山クリニック(石川県)
医療法人社団 映寿会(石川県)
医療法人社団 加藤クリニック(石川県)
医療法人社団 くすのきこどもクリニック(北海道)
医療法人社団 中央会 金沢有松病院(石川県)
医療法人社団 東野会東野病院(石川県)
医療法人社団 ふらの西病院(北海道)
医療法人社団 三浦内科医院(新潟県)
医療法人社団 藤聖会 八尾総合病院(富山県)
医療法人社団 いずみ会北星病院(北海道)
医療法人社団 皆成会(群馬県)
医療法人社団 恵仁会(静岡県)
医療法人社団 さくら会(石川県)
医療法人社団 翠明会 藤田医院(広島県)
医療法人社団 柏方会(大分県)
医療法人社団 福永医院(北海道)
医療法人社団 楽山会(富山県)
医療法人 真和会 若松医院(滋賀県)
医療法人てちがわら内科(福島県)
医療法人 明峰会(福井県)
㈱岩野商会(長野県)
㈱うつのみや(石川県)
栄研化学㈱(東京都)
㈱ S & S エンジニアリング(東京都)
エルメッドエーザイ㈱(東京都)
㈲大徳不動産(石川県)
小野薬品工業㈱(大阪府)
㈱加越ボイラーサービスセンター(石川県)
科研製薬㈱ 大阪支店(大阪府)
㈱金沢ニューグランドホテル(石川県)
金沢医科大学後援協力会(石川県)
金沢医科大学北斗会(石川県)
金沢中央農業協同組合(石川県)
㈱金子生花店(石川県)
㈱カワサキマシンシステムズ(大阪府)
岸建販㈱(石川県)
キッセイ薬品工業㈱京都支店(京都府)
杏林製薬㈱(東京都)
協和発酵キリン㈱ 京滋北陸支店(大阪府)
㈱きんでん(大阪府)
グラクソ・スミスクライン㈱(東京都)
㈱クリーンテックサービス(石川県)
興能信用金庫(石川県)
公立宇出津総合病院(石川県)
興和㈱(東京都)
国民健康保険 志雄病院(石川県)
㈱西大(石川県)
佐藤製薬㈱(東京都)
83
募 金
㈱佐波(石川県)
沢井製薬㈱(大阪府)
参天製薬㈱(大阪府)
㈱三和化学研究所(石川県)
シダックスフードサービス㈱(東京都)
㈱ジャパンビバレッジセントラル 金沢支店(石川県)
㈱人材派遣北陸(石川県)
㈱セーフティ(石川県)
㈱双建(石川県)
ダートコーヒー㈱(石川県)
第一電機工業㈱(石川県)
大正富山医薬品㈱(東京都)
大鵬薬品工業㈱(東京都)
高桑美術印刷㈱(石川県)
武田薬品工業㈱(東京都)
㈱ダスキン北陸(石川県)
たんぽぽ薬局㈱(岐阜県)
中外製薬㈱ 京都支店(京都府)
㈱ツーテック(石川県)
帝人在宅医療㈱(東京都)
テルモ㈱(東京都)
東レ・メディカル㈱名古屋支店(愛知県)
㈱トーケン(石川県)
特別養護老人ホーム夕陽ケ丘苑(石川県)
富山県済生会高岡病院(富山県)
中佐商店㈱(石川県)
中橋タイル㈱(石川県)
成和フード㈱(石川県)
日医工㈱(富山県)
ニプロファーマ㈱(大阪府)
日本ケミファ㈱東京営業所(東京都)
日本製薬㈱(東京都)
日本通運㈱金沢支店(石川県)
能登印刷㈱(石川県)
野村證券㈱金沢支店(石川県)
㈲ 八田物産(石川県)
㈱林寺メディノール(石川県)
PFU 西日本㈱(大阪府)
㈱福井銀行(福井県)
フクダ電子㈱(東京都)
富士ゼロックス北陸㈱(石川県)
富士フイルムリ RI ファーマ㈱(東京都)
扶桑薬品工業㈱ 大阪支店金沢分室(石川県)
㈱米心石川(石川県)
㈱北栄(石川県)
北辰同窓会群馬県支部(群馬県)
㈱北陸綜合防災センター(石川県)
㈱北陸電機商会(富山県)
㈱北陸ワキタ(石川県)
ホテル金沢㈱(石川県)
前田印刷㈱(石川県)
㈱マルシン(石川県)
丸文通商㈱(石川県)
三島石油㈱(石川県)
三谷商事㈱(福井県)
三菱電機プラントエンジニアリング㈱ 北陸支社(富山県)
都商事㈱(石川県)
㈱村井(石川県)
Meiji Seika ファルマ㈱薬品京都支店(京都府)
㈱金沢名鉄丸越百貨店(石川県)
持田製薬㈱(東京都)
㈱山武 ビルシステムカンパニー 北陸支店(石川県)
㈲丸一冷菓(石川県)
ヨシダ印刷㈱(石川県)
リコージャパン㈱中部営業本部石川支社(石川県)
㈱ローランド金沢(石川県)
84
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
㈱サニーサイド(石川県)
三協ラボサービス㈱北陸営業所(富山県)
㈱サンレー
(石川県)
シーメンス・ジャパン㈱(石川県)
耳鼻咽喉科なかいずみクリニック 中泉 俊彦(石川県)
城西運輸機工㈱(石川県)
鈴木建設㈱(石川県)
ゼリア新薬工業㈱(東京都)
㈱園田装飾工業(石川県)
第一三共㈱(東京都)
㈱大学タクシー
(石川県)
大生食品工業㈱(石川県)
㈱大和(石川県)
県北医療センター 高萩協同病院(茨城県)
武田薬品工業㈱ 金沢営業所(石川県)
大学警備㈱(石川県)
㈲茶谷造園(石川県)
中部ペプシコーラ販売㈱(愛知県)
㈱辻さく(石川県)
帝人ファーマ㈱(東京都)
テンプスタッフフォーラム㈱(新潟県)
東和薬品㈱(大阪府)
㈱トーショー
(東京都)
冨木医療器㈱(石川県)
鳥居薬品㈱京都支店(京都府)
㈱中島建築事務所(石川県)
中林食料品店 中林 逸子(石川県)
㈱にしき堂(石川県)
日栄商事㈱(石川県)
日本海ビューティ㈱(石川県)
日本ケミファ㈱金沢営業所(石川県)
日本臓器製薬㈱(大阪府)
日本ベーリンガーインゲルハイム㈱(東京都)
ノバルティスファーマ㈱(東京都)
㈱パースジャパン(東京都)
㈱ 英商会(石川県)
㈱半田(石川県)
㈱ビー・エム・エル(東京都)
福井県済生会病院(福井県)
ふじさわ眼科小児科クリニック 藤澤来人(石川県)
富士通㈱北陸支社(石川県)
双葉タイヤ㈱(石川県)
ブリストル・マイヤーズ㈱(東京都)
ホーチキ㈱金沢営業所(石川県)
㈱ホクコク地水(石川県)
㈱北陸銀行(富山県)
北陸中日新聞 内灘専売所 欠新聞店(石川県)
国家公務員共済組合連合会 北陸病院(石川県)
㈱北國銀行(石川県)
㈱本田商会(石川県)
松村物産㈱(石川県)
丸善㈱ 金沢支店(石川県)
マルホ㈱(大阪府)
㈱みずほ銀行金沢支店(石川県)
三菱電機㈱北陸支社(石川県)
ミトロンベイクボングー
(石川県)
宮武食品(石川県)
村中医療器㈱(大阪府)
Meiji Seika ファルマ㈱(東京都)
㈱メディセオ(東京都)
㈱ヤギコーポレーション(石川県)
㈲えがわ(石川県)
祐徳薬品工業(株)
(大阪府)
ヨシダ宣伝㈱(石川県)
菱機工業㈱(石川県)
YKK AP ㈱(石川県)
サノフィ㈱(東京都)
三幸電設㈱(石川県)
㈱三和化学研究所(愛知県)
塩野義製薬㈱(大阪府)
社会保険 高岡病院(富山県)
シンコール㈱(石川県)
㈱スズケン(石川県)
セントラルメディカル㈱(石川県)
㈱損害保険ジャパン(石川県)
第一三共㈱北陸支店(石川県)
大正製薬㈱(東京都)
大日本住友製薬㈱(大阪府)
大和電建㈱(福井県)
武田バイオ開発センター㈱(東京都)
㈱ダスキンヘルスケア北陸(石川県)
田辺三菱製薬㈱(大阪府)
中外製薬㈱(東京都)
町立富来病院(石川県)
㈱ツムラ(東京都)
帝人ファーマ㈱京都支店(京都府)
㈱東芝北陸支社(富山県)
トーアエイヨー㈱(東京都)
特定医療法人扇翔会(石川県)
富山化学工業㈱(東京都)
鳥居薬品㈱(東京都)
長島耳鼻咽喉科医院(静岡県)
㈱中村ポンプ(石川県)
㈱ニチイ学館 金沢支店(石川県)
日機装㈱メディカル事業本部(東京都)
日本化薬㈱(東京都)
日本新薬㈱(京都府)
日本たばこ産業㈱(東京都)
日本メジフィジックス㈱(東京都)
ノボノルディスクファーマ㈱(東京都)
バイエル薬品㈱(大阪府)
浜本造園(石川県)
久光製薬㈱京都支店(京都府)
ファイザー㈱(東京都)
福井順化商事㈱(福井県)
冨士観光(株)
(石川県)
フジテック㈱ 中部支社 名古屋支店(愛知県)
扶桑薬品工業㈱(大阪府)
㈱フレット(石川県)
㈱ホギメディカル(東京都)
北信テレネックス㈱(石川県)
北陸コカ・コーラボトリング㈱(富山県)
北陸通信工業㈱(石川県)
北陸リネックス㈱(石川県)
北國新聞内灘中央販売㈱(石川県)
マイラン製薬㈱(東京都)
丸石製薬㈱(大阪府)
㈱マルナカストア(石川県)
丸和電業㈱(石川県)
三谷産業イー・シー㈱(石川県)
三菱電機ビルテクノサ−ビス㈱北陸支社(石川県)
㈱ミノファーゲン製薬(東京都)
向病院 向 歩(石川県)
名工建設㈱ 北陸支店(石川県)
明祥㈱(石川県)
㈱モスホテル日航金沢(石川県)
㈱ヤクルト本社(東京都)
㈲菊亭(石川県)
㈱陽進堂(富山県)
米沢電気工事㈱(石川県)
ロート製薬㈱(大阪府)
わかもと製薬㈱(東京都)
金沢医科大学報 第 160 号/2014.11
表紙写真
中谷 渉
医学教育棟竣工─最高の学習環境をめざして
社会が求める「良医」を育てるための最高の学習環
境を整えるという構想に沿って『医学教育棟』が竣工し
た。スチューデント・ドクター医局、臨床研修センター、
多機能講義室、クリニカルシミュレーションセンターな
ど、学生や研修医、教職員の意見を取り入れた新しい
形の医学教育を推進する拠点となることが期待される。
校舎高し 西日受けたる 窓並び
高浜虚子
(たかはま きょし:1874∼1959。俳人。愛媛県生まれ。正岡子規に
師事。
「ホトトギス」を主宰、多くの優れた俳人を育成した。芸術院
会員、文化勲章受章)
金沢医科大学報 第 160 号
発行日 平成 26 年 11 月 1 日
発行者 学校法人金沢医科大学理事長 竹 越 襄
監 修 山下 公一
編 集 金沢医科大学概要・学報編集委員会
委員長
八田稔久
副委員長
原 亮
北村 修
委 員
元雄良治
川﨑康弘
米倉秀人
岩淵邦芳
本間 智
甲野裕之
坂井恵子
竹内正義
倉田康孝
橋本光正
本田康二郎
島崎猛夫
丹羽 修
中村真寿美
坂野邦雄
上端雅則
上田正博
坂元仁志
坂田慎一
西島大輔
坂口友紀子
津田志朗
前垣内紀三子
事務局
中川美枝子 中嶋秀夫
丸谷 良
辻本幹夫
齊藤久美子
発行所
金沢医科大学出版局
〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学1−1
TEL 076−218−8069 FAX 076−286−0224
E-mail:[email protected]
印刷 能登印刷株式会社
85
金沢医科大学報 160 号/2014.11
総 目 次
金沢医科大学医学教育棟竣工………………………………2
金沢医科大学再生医療センター(仮称)新設 ……………3
金沢医科大学大学院看護学研究科(修士課程)認可 ……4
大学院看護学研究科平成 27 年度選抜試験要項 …………5
□研修医の頁
■学事
病院機能評価受審………………………………………… 50
職員接遇研修会…………………………………………… 50
平成 26 年度感染対策研修会 …………………………… 51
医学部第 5 学年臨床実習 ………………………………… 51
第 3 回夏休み親子ふれあい医療フェスティバル ……… 52
第 1 回在宅医療に関する氷見市主任介護専門員との
意見交換会 …………………………………………… 53
受賞:第 24 回日本尿路結石症学会学術集会奨励賞受賞
(氷見市民病院泌尿器科 森山 学臨床教授)
……… 53
平成 26 年度医学部編入学試験 ……………………………6
平成 26 年度医学部編入学生入学宣誓式 …………………6
平成 27 年度医学部特別推薦入学試験(AO 入試)…………6
平成 27 年度医学部入学試験説明会 ………………………7
新任教授紹介(土島) ………………………………………7
平成 26 年度医学部オープンキャンパス …………………8
平成 26 年度看護学部オープンキャンパス ………………9
□学生の頁
平成 26 年度医学部第 2 学年看護体験実習・報告会……
医学部学生メディカルホームステイ報告………………
釜石「命のきずなカプセル」ボランティア活動報告 …
ソノマ大学夏期語学研修報告……………………………
オークランド大学夏期語学研修報告……………………
第 43 回内灘祭「INNOVATION 」 ………………………
10
12
14
16
17
18
■国際交流
The 27th JAPAN TENT ………………………………… 20
Kaleidoscope …………………………………………… 22
留学生情報………………………………………………… 22
■学術
第 12 回臨床研修指導医養成のためのワークショップ 48
臨床研修医のための CPC(第 62 回)…………………… 49
■金沢医科大学氷見市民病院
■図書
第 26 回日本医学図書館協会北信越地区研修会 ……… 54
データベース等利用講習会……………………………… 54
■管理・運営
医学教育棟内覧・見学会実施…………………………… 55
立体駐車場第一期工事終わる…………………………… 56
病院本館の解体プロジェクトはじまる:「北玄関」が「病院
の主玄関」になります ………………………………… 57
若手事務職員研修………………………………………… 58
第 22 回河北郡市消火技術競技大会 …………………… 58
互助会秋のバス旅行:飛騨高山散策…………………… 59
学生食堂リニューアルオープン………………………… 60
TBS テレビ日曜劇場のロケが本学病院で行われる …… 61
訃報(久藤) ……………………………………………… 62
第 19 回日本神経感染症学会総会学術集会、第 26 回日本
神経免疫学会学術集会 合同学術集会 ……………… 23
競争的研究資金等に係る平成 26 年度内部監査 ……… 24
第 107 回関西形成外科学会、第 49 回中部形成外科学会
■報告・随想
合同学術集会…………………………………………… 25 瑞宝小綬章を受けて(佐々木) ………………………… 63
金沢医科大学医学会第 40 回総会、第 50 回学術集会 … 26 Whole Person Care 研修会に参加して(元雄) ……… 64
大学院医学研究セミナー………………………………… 29 日本看護研究学会奨励賞受賞(長谷川) ……………… 65
北陸がんプロ FD 講演会 ………………………………… 33 ■資料
規程の改正・制定・廃止………………………………… 66
北陸高度がんプロチーム養成基盤形成プラン
市民公開講座…………………………………………… 34 医学部教授会……………………………………………… 66
平成 27 年度科研費公募要領等説明会 …………………… 34 看護学部教授会…………………………………………… 67
平成 27 年度安全保障輸出管理説明会 ………………… 35 大学院医学研究科教授会………………………………… 67
受賞:日本サイコオンコロジー学会「ベストポスター賞
総合医学研究所教授会…………………………………… 67
第 1 位」
( 腫瘍内科学 久村和穂講師)………………… 35 平成 26 年度上半期教育職員国際学会発表一覧(海外開催)68
北國がん基金研究助成授与される……………………… 36 人事異動情報……………………………………………… 72
受賞:ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞
金沢医科大学大学報第 101 号∼ 160 号主要記事一覧 … 73
(解剖学Ⅰ 島田ひろき講師) ………………………… 37 ■本学スタッフ新刊著書
(神戸)………………… 78
平成 26 年度ひらめき☆ときめきサイエンス ………… 38 「理学療法から診る廃用症候群」
平成26年度医療機器開発ニーズ紹介セミナー ………… 40 ■同窓会・後援会
平成 26 年度モノ創り支援講座(中級) ………………… 40 全国私立医科大学同窓会連絡会第 24 回西部会主管 … 79
□金沢医科大学学術振興基金寄付者ご芳名 …………… 80
■病院
金沢医科大学病院第 35 回連携病院会議 ……………… 41 □金沢医科大学創立 40 周年記念事業募金寄付者ご芳名 81
第 13 回能登地区がん診療連携協議会、第 78 回拠点病院
研修会…………………………………………………… 41
平成 26 年度医療監視 …………………………………… 42
認知症サポーターキャラバン研修会…………………… 43
平成26年度第1回安全管理体制確保のための職員研修会 43
臓器移植に係る職員研修会……………………………… 44
「第 15 回命のキャラバン」運動への協力 ……………… 44
平成 26 年度防災講習会・災害訓練 …………………… 45
平成 26 年度石川県民大学校「健康管理講座」 ………… 46
第 22 回金沢医科大学病院ワークショップ …………… 47
金沢医科大学報ホームページ http://www.kanazawa-med.ac.jp/ ~press/gakuho/
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